JP2004216149A - 粘着ローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】 接着剤をコーティングしたストリップの巻きほどけを防止することができる粘着ローラ及びこの粘着ローラを用いた粘着式クリーナを提供する。
【解決手段】 本発明による粘着式クリーナ(12)は、粘着ローラ(10)を有する。粘着ローラ(10)は、厚紙で作られていて長さが15.24cm以上の管状且つ円筒形コア(24)と、複数の細長いストリップ(26)を有する。各ストリップは、裏地(28)と、裏地の一方の側に施された接着剤コーティング(30)を有する。各ストリップは、平行四辺形の形状であり、コアの外周表面積と実質的に等しい又はこれよりも僅かに大きい表面積を有する。各ストリップは、接着剤層(48)が外方に向いた状態でコアの周りに螺旋パターンで次々に巻き付けられ、各ストリップがコアの周りに継続的な層を形成する。継続的な層は、コアの外周又は直前に巻き付けられた層を覆う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、概略的には、粘着ローラに関する。
異物又はゴミ、例えば汚れ、ペットの毛、塊屑等を表面から除去するクリーナ用粘着ローラが長い間知られている。粘着ローラは、一端に粘着ローラが回転自在に横方向に取り付けられた細長い取っ手を有する床掃除具に用いられる場合が多い。
これらの従来知られている取っ手が取り付けられて用いられる粘着ローラは、典型的には、管状且つ円筒形の厚紙コアから成る。次に、裏地と、この裏地の一方の側に施された接着剤コーティングとを有する細長いストリップをコアの周りに連続的に巻き付け、かくして、接着剤コーティングを備えた裏地の複数の重なり層を形成する。
使用方法を説明すれば、クリーナを使用する際、接着剤コーティングが外方に向いた状態の粘着ローラをクリーニングすべき表面に沿って転動させる。そうすると、接着剤コーティングは、汚れ、ペットの毛等を所望の仕方で表面から除去する。クリーナの長期間の使用後、接着剤の露出部分は粘着力を失い、かくして、汚れ、ペットの毛等を効果的に除去する能力を失う。これが起こると、ユーザは、連続ストリップの一部をローラから巻き出し、それにより、未使用の接着剤を露出させる。次に、ストリップのこの巻き出し部分を粘着ローラから引きちぎって捨てる。確かなこととして、適当な量の連続ストリップを取除いて未使用の接着剤を露出させやすくするため、これら従来公知の粘着ローラの多くは、間隔を置いて連続ストリップに沿って長手方向に延びるミシン目を有している。連続ストリップの全てを使用して上述したやり方で捨てたら、コアをクリーナ用取っ手から取り外し、新品の粘着ローラと置き換える。
しかしながら、クリーナに用いられているこれら従来公知の粘着ローラの1つの欠点は、連続ストリップの自由縁部、即ち、直前に使用した層を取外した縁部が、接着剤によってクリーニング中の表面に所望程度を超えてくっ付く場合が多いということにある。これは、ユーザが下向きの圧力を粘着ローラに及ぼした場合に特に当てはまる。これが起こると、表面に沿う粘着ローラの転動により、連続ストリップが粘着ローラから巻きほどける。連続ストリップの巻ほどけ部分を粘着ローラに巻き戻すことは、時間がかかり、しかもユーザにとって厄介であるだけでなく、適正に行うことが困難でもある。このために、多くのユーザは、連続ストリップの巻ほどけ部分を引きちぎって、床掃除具を引き続き用いる。しかしながら、この結果として、連続ストリップの破棄した部分の上には、まだ使い尽くされていない接着剤があるので、これが無駄になってしまう。
クリーナの中には、ユーザに粘着ローラを表面上で一方向、例えば、前方の方向にのみ転動させるよう教示することによりこの問題を解決しようとするものがあり、これは、連続ストリップがローラから巻きほどけるのを阻止することになる。しかしながら、この解決策は、クリーナを用いるのを困難且つ厄介にするので満足のいくものではない。
従来公知の螺旋巻き粘着ローラが存在するが、これら従来公知のローラは、代表的には、長さが4インチ(10.16cm)以下であり、短い取っ手の一端辺に軸方向に取り付けられている。したがって、ユーザは、比較的小さな力をクリーニングすべき表面に及ぼすに過ぎない。
本発明は、クリーナ用の従来公知の粘着ローラの上述の欠点の全てを解決するクリーナ用粘着ローラ構造を提供する。
概要を述べると、本発明の粘着ローラ構造は、管状且つ円筒形のコアを有している。代表的には、このコアは厚紙で作られる。
粘着ローラ構造は、複数の細長いストリップを更に有している。各ストリップは、裏地と、この裏地の一方の側に施された接着剤コーティングとを有している。さらに、各ストリップは、平行四辺形の形状であり、コアの外周表面積と実質的に等しい又はこれよりも僅かに大きな表面積を有している。
ストリップの各々は、接着剤コーティングを外方に向けた状態でコアの周りに螺旋パターンで次々に巻き付けられる。かくして、各ストリップは、コアの周りに単一の継続的な層を形成し、この継続的な層は、コアの外周表面領域又は場合によっては直前に巻き付けられた層を実質的に覆う。
実用上、個々のストリップをコアの周りに螺旋に巻き付けることにより、細長い取っ手、例えば床掃除具の一端部に横方向に取り付けられた粘着ローラの使用中、ストリップの巻きほどけが、床上での粘着ローラの回転方向とは無関係に阻止される。
本発明の内容は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと一層よく理解されよう。なお、図中、同一の符号は同一の部分を示している。
最初に図1を参照すると、本発明の粘着ローラ10の好ましい実施形態がクリーナ12に用いられた状態で示されている。従来方式では、クリーナ12は、細長い取っ手14を有し、粘着ローラ10は、取っ手14の一端部16に横方向に回転自在に取り付けられている。使用に当たり、ユーザ18は、取っ手14の反対側の端部20を掴み、ローラ10を地面に沿って転動させて、クリーニングすべき表面22から汚れ、ペットの毛、塊屑及びその他の屑を除去する。
次に図2及び図4を参照すると、粘着ローラ10が詳細に示されており、粘着ローラ10は、所定の外周表面積を有する管状且つ円筒形のコア24を有している。コア24は、好ましくは、厚紙で作られている。ただし、変形例として他の材料を用いてもよい。加えて、粘着ローラ10の軸方向長さは、少なくとも6インチ(15.24cm)であり、好ましくは、8インチ(20.32cm)以上である。
次に図3及び図5を参照すると、粘着ローラは、複数の細長いストリップ26を更に有しており、これらストリップのうちの1つが図3及び図5に示されている。各ストリップ26は、裏地28と、この裏地28の一方の側に施された接着剤コーティング30とを有している。図5に最もよく示されているように、好ましくは、接着剤コーティング30は、裏地28の各側辺32から内方に間隔を置いて位置し、かくして、ストリップ30の各側辺38に沿って乾いた縁部34を形成している。しかしながら、変形例として、ストリップ26がその一方の側辺38に沿って1つだけの乾いた縁部34を有していてもよいし、乾いた縁部を全く備えていなくてもよく、即ち、接着剤コーティング30が裏地28の表面全体にわたって延びていてもよい。しかしながら、ストリップに沿って乾いた縁部を設ければ、縁部、即ち、巻きほどけが始まる箇所がクリーニング中の表面に粘着しないので、使用中に巻きほどけるおそれが最小になる。
また、1以上の乾いた縁部を用いると、使用中、特に硬い表面の上に用いた場合、ストリップの巻きほどけを生じさせることなく、より強力な接着剤を接着剤コーティング30に用いることを可能にする。かかる巻きほどけは、乾いた縁部を設けずに強力な接着剤を使用したとき、接着剤とクリーニング中の表面との接触面積がより広いことに起因して起こることがある。さらに、強力な接着剤は、たとえストリップを覆うのに用いられる接着剤が少なくても、粘着ローラの使用中、塊屑のより完全且つ効率的な除去を達成することができる。
次に、特に図3を参照すると、ストリップ26は、2つの側辺38及び2つの端辺40を備えた平行四辺形26の形態をしている。ストリップ26の各側辺38は更に、端辺40のうちの一方とは、鋭角に交差し、他方の端辺40とは、上記鋭角との和が180度になる鈍角をなして交差している。さらに、ストリップ26の表面積は、コア24の外周表面積と実質的に等しい又はこれよりも僅かに大きい。
次に図2及び図4を参照すると、ストリップ26は、コア24の周りに符号44で示す螺旋パターンで次々に巻き付けられ、かくして、コア24の周りにストリップ26の継続的な層48(図4)を形成している。各層48は更に、単一のストリップ26で構成されている。
ストリップ26をコア24又は直前に巻き付けられたストリップ26の層の周りに巻き付けるため、図2に示すように、ストリップ26の一方の端辺40をコア24の一方の端部と整列させる。さらに、粘着ローラ10の外径は、接着剤層48がコア24の周りに次々と巻き付けられるにつれて増大するので、粘着ローラの直径は、第1の即ち最も内側の層48から最後の即ち最も外側の層48まで僅かに増大する。したがって、ストリップ26の表面積は、好ましくは、より外側のストリップ26の長手方向長さを増大させることによって、最も内側の層48から最も外側の層48まで僅かに増大する。
作用を説明すると、図1に示すように、粘着ローラ10を細長い取っ手14の端部16に横方向に回転自在に取り付ける。しかる後、ユーザ18が粘着ローラ10をクリーニングすべき表面22に沿って転動させ、かくして、汚れ及び屑を表面22から除去する。
粘着ローラ10の最も外側の層に施されている接着剤コーティング30が使い尽くされた後、即ち、その粘着力が失われた後、次に、最も外側の層48を形成している最も外側の粘着ストリップ26を粘着ローラ10から取り外し、かくして、未使用の接着剤を露出させる。さらに、ストリップ26に沿う乾いた縁部34は、粘着ローラ10からの個々のストリップ26の容易な取り外しを可能にする。
実用上、ストリップ26をコア24及び/又は直前に巻き付けられた層48を形成しているストリップ26に螺旋状に巻き付けることにより、粘着ローラ10からのストリップ26の望ましくない巻きほどけが、クリーニングすべき表面22上における粘着ローラ10の運動方向と無関係に防止されることが分かった。
以上の説明の通り、本発明は、使用する際に非常に有利な、床掃除具に特に適した粘着ローラを提供していることが分かる。本発明を説明したけれども、特許請求の範囲に記載された本発明の精神から逸脱しない本発明に対する変形例は、当業者に明らかである。
床掃除具に用いた場合の本発明の粘着ローラ構造の作用を示す斜視図である。 本発明の粘着ローラの好ましい実施形態を示す平面図である。 本発明の粘着ローラに用いられる1つのストリップを示す平面図である。 分かりやすくするために拡大した図2の4−4線における断面図である。 分かりやすくするために拡大した図3の5−5線における断面図である。
符号の説明
10 粘着ローラ
12 クリーナ
14 取っ手
24 コア
26 ストリップ
28 裏地
30 接着剤コーティング
48 接着剤層

Claims (16)

  1. クリーナ用の粘着ローラであって、
    長さが少なくとも6インチの管状且つ円筒形のコアと、
    複数の細長いストリップと、を有し、各ストリップは、裏地及びこの裏地の一方の側に施された接着剤コーティングを有し、各ストリップは、前記コアの外周表面積と実質的に等しい又はこれよりも僅かに大きい表面積を有し、
    前記ストリップは各々、前記接着剤コーティングが外方に向いた状態で前記コアの周りに螺旋パターンをなして次々に巻き付けられており、各ストリップは、前記コアの周りに継続的な層を形成し、前記継続的な層は、前記コアの外周表面領域又は直前に巻き付けられた層を実質的に覆っていることを特徴とする粘着ローラ。
  2. 各ストリップは、間隔を置いて互いに平行に位置する2つの側辺と、2つの平行な端辺と、を有し、前記側辺と前記端辺とは鋭角をなして交差していることを特徴とする請求項1に記載の粘着ローラ。
  3. 前記接着剤コーティングは、前記ストリップの側辺から内方に間隔を置いて位置していることを特徴とする請求項2に記載の粘着ローラ。
  4. 前記ストリップの側辺は、互いに密に隣接すると共に互いに平行に位置決めされていることを特徴とする請求項2に記載の粘着ローラ。
  5. 前記ストリップの一方の端辺は、前記コアの一方の端部と整列し、前記ストリップの他方の端辺は、前記コアの他方の端部と整列していることを特徴とする請求項2に記載の粘着ローラ。
  6. 前記ストリップは、各ストリップの中間部分がその直前に巻き付けられた層を形成しているストリップの側辺の接合部の上に重なるように、前記コアの周りに互い違いに配置されていることを特徴とする請求項4に記載の粘着ローラ。
  7. 更に、最も外側の層の周りに施された保護シートを有していることを特徴とする請求項1に記載の粘着ローラ。
  8. 前記コアは、厚紙で作られていることを特徴とする請求項1に記載の粘着ローラ。
  9. 粘着式クリーナであって、
    管状且つ円筒形のコアと、
    複数の細長いストリップと、を有し、各ストリップは、裏地と、この裏地の一方の側に施された接着剤コーティングと、を有し、各ストリップは、コアの外周表面積と実質的に等しい又はこれよりも僅かに大きい表面積を有し、
    前記ストリップは各々、接着剤コーティングが外方に向いた状態で前記コアの周りに螺旋パターンをなして次々に巻き付けられており、各ストリップは、前記コアの周りに継続的な層を形成し、前記継続的な層は、前記コアの外周表面領域又は直前に巻き付けられた層を実質的に覆っており、
    更に、細長い取っ手を有し、
    前記コアは、前記取っ手の一端部に横方向に回転自在に取り付けられていることを特徴とする粘着式クリーナ。
  10. 各ストリップは、間隔を置いて互いに平行に位置する2つの側辺と、2つの平行な端辺と、を有し、前記側辺と前記端辺とは鋭角をなして交差していることを特徴とする請求項9に記載の粘着式クリーナ。
  11. 前記接着剤コーティングは、前記ストリップの側辺から内方に間隔を置いて位置していることを特徴とする請求項10に記載の粘着式クリーナ。
  12. 前記ストリップの側辺は、互いに密に隣接すると共に互いに平行に位置決めされていることを特徴とする請求項10に記載の粘着式クリーナ。
  13. 前記ストリップの一方の端辺は、前記コアの一方の端部と整列し、前記ストリップの他方の端辺は、前記コアの他方の端部と整列していることを特徴とする請求項10に記載の粘着式クリーナ。
  14. 前記ストリップは、各ストリップの中間部分がその直前に巻き付けられた層を形成しているストリップの側辺の接合部の上に重なるように、前記のコアの周りに互い違いに配置されていることを特徴とする請求項12に記載の粘着式クリーナ。
  15. 更に、最も外側の層の周りに施された保護シートを有していることを特徴とする請求項9に記載の粘着式クリーナ。
  16. 前記コアは、厚紙で作られていることを特徴とする請求項9に記載の粘着式クリーナ。
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