JP2004215828A - 点灯装置、遊技機、遊技機島 - Google Patents
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Abstract
【課題】遊技機から出力される音の趣向を高めることが可能な点灯装置と、これを備えた遊技機及び遊技機島を提供する。
【解決手段】遊技機島に設置され、遊技場内の係員を呼び出したり、遊技を演出するための第1,2光源(図示せず)を備えた点灯装置3において、リズム抽出部36は、パチンコ機から入力されるBGM信号からリズム成分であるリズム信号を抽出する。そして、制御部37は、パチンコ機から大当たり信号や確変信号、スーパーリーチ信号を受信している際に、リズム抽出部36からリズム信号を受信すると、受信したリズム信号を第1,2光源を点灯させるための第1〜第3点灯信号として第1点灯部38や第2点灯部39に出力する。ここで、第1点灯部38及び第2点灯部39は、第1〜第3点灯信号を受信する毎に、点灯装置3に具備された第1,2光源を点灯する。
【選択図】 図1
【解決手段】遊技機島に設置され、遊技場内の係員を呼び出したり、遊技を演出するための第1,2光源(図示せず)を備えた点灯装置3において、リズム抽出部36は、パチンコ機から入力されるBGM信号からリズム成分であるリズム信号を抽出する。そして、制御部37は、パチンコ機から大当たり信号や確変信号、スーパーリーチ信号を受信している際に、リズム抽出部36からリズム信号を受信すると、受信したリズム信号を第1,2光源を点灯させるための第1〜第3点灯信号として第1点灯部38や第2点灯部39に出力する。ここで、第1点灯部38及び第2点灯部39は、第1〜第3点灯信号を受信する毎に、点灯装置3に具備された第1,2光源を点灯する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源を点灯(点滅という意味も含む。以下同様。)させる点灯装置、及び、これを備えた遊技機、遊技機島に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の遊技機(例えば、パチンコ遊技機)が設置される遊技機島には、通常、遊技機の上部又は上方に、遊技場内の係員を呼び出したり、遊技を演出するための光源(例えば、LED)を備えた点灯装置が設置されている。
【0003】
この点灯装置は、一般的に、遊技者が係員を呼び出すために用いる呼出スイッチや、光源を点灯させるための電子回路などから構成されている。
尚、点灯装置にはそれぞれ、対応する遊技機から該遊技機の遊技状態を示す様々な状態信号(例えば、大当たりが発生していることを示す信号や、確率変動(以下、単に「確変」という。)及び時間短縮などのように大当たり以外で遊技者にとって有利な状態が発生していることを示す信号など)が入力される。そして、これら状態信号のそれぞれに対して、必要に応じて、光源の点灯パターンが予め1種類づつ設定されており、これら状態信号が入力された際に、対応する点灯パターンに従って光源を点灯させ、遊技者を祝福するようにされている。
【0004】
尚、上述したように、このような点灯装置は一般的であり、公知・公用の技術に該当するため、ここでは、特に先行技術文献は開示しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技機島には、様々な機種の遊技機が設置されているが、これら遊技機から出力されるBGMは、当然のように、遊技機メーカーにて機種毎に企画されたコンセプトに基づいて設定されているため、機種毎に異なる。
【0006】
これに対して、上述した点灯装置は、光源の点灯パターンが、遊技機のコンセプトに関係なく、同一のままである。つまり、新台入れ替え(機種入れ替え)を行っても、光源の点灯パターンは同一のままとなっている。
そして、点灯装置の光源の点灯パターンが、遊技機から出力されるBGMに適していない場合には、遊技機に設定されたBGMは、多額の開発費を費やして作成されながらも、その興趣を最大限に発揮できない虞があり、又、これに起因して遊技の興趣が低下してしまう虞もある。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために、遊技機から出力される音の興趣を高めることが可能な点灯装置と、これを備えた遊技機及び遊技機島を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の点灯装置は、遊技機から入力される音声信号からリズム成分であるリズム信号を抽出する抽出手段と、抽出手段にて抽出されたリズム信号に基づいて、光源を点灯させる点灯手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この点灯装置では、抽出手段が、遊技機から入力される音声信号からリズム成分であるリズム信号を抽出し、点灯手段が、抽出されたリズム信号に基づいて光源を点灯させる。
このように構成された点灯装置によれば、例えば、音声信号が表す音声が音楽からなる場合に、音楽のリズムによって、光源の点灯タイミングが統制される。そして、光源の点灯によって、音楽のリズムが視覚的に強調されるため、音楽の躍動感を際立たせることができる。即ち、本発明により、遊技機から出力される音の興趣を高めることができる。
【0010】
尚、「光源」とは、電力の供給を受けて光を発するものを意味し、又、「点灯」とは、点滅も意味する(以下同様)。
ここで、点灯手段は、例えば、請求項2記載のように、リズム信号に同期して光源を点灯させるように設定されていても良い。
【0011】
即ち、このように点灯手段を設定すれば、光源の点灯によって、音楽のリズムが視覚的に強調されるため、音楽の躍動感をより一層際立たせることができる。又、点灯手段は、例えば、請求項3記載のように、リズム信号の信号パターンと、光源の点灯パターンとを対応づけた参照テーブルを備え、該参照テーブルからリズム信号の信号パターンに応じた点灯パターンを選択し、選択した点灯パターンに従って光源を点灯させるように設定されていても良い。
【0012】
この場合、例えば、音声信号が表す音声が音楽からなる場合に、様々な音楽のリズムのパターンと、様々な音楽のリズムに最適な点灯パターンとを予め参照テーブルに設定しておけば、様々な種類の音楽に対して常に最適な点灯パターンにて光源を点灯させることができる。又、1つの音楽のリズムのパターンに対して複数の点灯パターンを参照テーブルに設定し、点灯手段が点灯パターンをランダムに選択するように設定しておけば、音楽と調和しながらも変化に富んだ多種多彩な点灯パターンにて光源を点灯させることができる。
【0013】
ところで、抽出手段は、請求項4記載のように、予め指定されたリズム信号のみを抽出するように設定されていると良い。
このように抽出手段が設定されていれば、光源を効果的に点灯させることに不適なリズム信号などによって、光源をむやみに点灯させてしまうことを防止できる。
【0014】
又、上記した点灯装置は、いずれも請求項5記載のように、予め指定された期間にのみ抽出手段もしくは点灯手段を作動させる作動手段を備えると良い。
この作動手段を備えた上記いずれかの点灯装置を、例えば、遊技機にそれぞれ対応するように遊技機島に設置した場合、遊技者が期待感を抱く期間(例えば、大当たりや確変のリーチが発生している期間)にのみ作動手段を作動させれば、遊技者の期待感を増大させることができる。即ち、遊技の興趣を効果的に向上できる。
【0015】
次に、上記目的を達成するためになされた請求項6記載の遊技機は、請求項1乃至請求項5いずれか記載の点灯装置を備えることを特徴とする。
このように構成された遊技機によれば、上記にそれぞれ示した効果を点灯装置が発揮することにより、遊技の興趣を向上できる。
【0016】
続いて、上記目的を達成するためになされた請求項7記載の発明は、複数の遊技機が設置される遊技機島であって、請求項1乃至請求項5いずれか記載の点灯装置を備えることを特徴とする。
このように構成された遊技機島では、例えば、当該遊技機島において、遊技機毎に設けられた光源の点灯装置として上記いずれかの点灯装置を遊技機毎に設置し、対応する遊技機から流れる音楽(BGM)の音声信号を点灯装置に入力すれば良い。即ち、点灯装置は、遊技機島に設置される遊技機の機種が様々に入れ替えられても、常に、対応する遊技機から流れる音楽(BGM)に適した点灯パターンにて、遊技機島に設置された光源を点灯させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
まず、図4は、本発明に係る点灯装置3を備えた遊技機島1の正面図であり、図5は、図4におけるA−A断面図である。
【0018】
図4,5に示すように、遊技機島1は、横桟及び縦桟などの部材を組んで、水平方向に長い直方体状に形成された枠組みからなる本体11を有し、その長手方向に沿った両面には、複数のパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という。)2が並列に設置されている。尚、本実施形態のパチンコ機2は、所謂、第1種パチンコ機として構成されている。
【0019】
そして、本体11の両面において、複数のパチンコ機2が設置された設置部位の下方には、長尺状のカウンター台12が突設され、更にその下方には、長方形の板状部材からなる複数の腰板13が本体11に貼り付けられている。
一方、設置部位の上方には、遊技場内の係員を呼び出したり、遊技を演出するための光源を備えた本発明に係る点灯装置3が各パチンコ機2毎に設置され、更にその上方には、長方形の板状部材からなる複数の欄間板14が本体11の上端部を固定端として開閉自在に設けられている。
【0020】
尚、図5において、一点鎖線で囲った部分に示すように、点灯装置3は、ほぼコの字状の断面形状を有した薄い板状部材からなるランプ板(図中太線部分)4と一体にされており、このランプ板4によって本体11に取り付けられている。但し、ランプ板4の上端部において本体11に向けて直角に屈曲されている部位Bは、その先端部分が当該ランプ板4の下端部に向けて更に直角に屈曲され、フック部41を形成している。そして、ランプ板4の下端部において本体11に向けて屈曲されている部位Cは、ランプ板4のフック部41において本体11に向けて屈曲されている部位B(但し、当該ランプ板4の下端部に向けて直角に屈曲されている部位であるフック部41は除く)よりも短く設定されている。
【0021】
又、本体11において、欄間板14の下端部が当接する当接部材15は、2段からなる階段状の断面形状を有しており、欄間板14の下端部が当接する当接部151と、当接部151の下端部から本体11の外側方向に突出された突出部152とから構成されている。但し、突出部152は、ランプ板4のフック部41が当該突出部152と係合できるように、当接部151との間に窪みを有すると共に、当該突出部152の上端部の幅がフック部41の部位Bと嵌合可能な大きさに設定されている。
【0022】
ここで、点灯装置3を本体11に取り付ける手順について説明する。
まず、最初に、所定の長さ(例えば、パチンコ機2の3,4台分の長さ)に切断されたランプ板4の所定の場所に、円形の孔を開け、該孔に点灯装置3の背面から引き出された配線(入出力線や電源線など)を通す。この状態にて、点灯装置3をランプ板4上の所定の位置に合わせ、ビスなどによりランプ板4に固定する。そして、この工程を繰り返して、1枚につき数個の点灯装置3が取り付けられたランプ板4を複数用意する。
【0023】
次に、これらランプ板4を、ランプ板4のフック部41を当接部材15の突出部152に係合させたのち、ランプ板4の下端部における部位Cを本体11とパチンコ機2の上端部との間に形成された隙間に嵌め込んで、一時的に本体11に固定する。そして、最後に、部位B及び部位Cの所定の箇所に、ナス釘などを打ち込み、ランプ板4を本体11に締結する。
【0024】
上述のように、本実施形態のランプ板4では、当該ランプ板4を本体11に締結する際、フック部41によって本体11に一時固定できるため、従来のランプ板のようにフック部がなく、本体11に一時的に固定できないものに比べ、本体11への締結作業が用意となり、遊技機島設置工事における作業の効率を格段に向上できる。尚、ランプ板4の下端部における部位Cをフック部41側の部位Bよりも短く設定したのは、部位Cを本体11とパチンコ機2の上端部との間に形成された隙間に容易に嵌め込めるようにするためである。
【0025】
又、ここでは、図示しないが、本体11の内部には、各パチンコ機2から遊技玉を回収する回収経路や、回収した遊技玉を研磨しながら揚送する揚送装置、揚送した遊技玉を各パチンコ機2に分配補給する補給経路などが設けられ、各パチンコ機2に遊技球を供給するようにされている。
【0026】
以下、点灯装置3について詳述する。
ここで、図2は、点灯装置3の外観を示す平面図である。
図2に示すように、点灯装置3は、周知の点灯装置と同様の外形を有し、遊技者が遊技場内の係員を呼び出すために使用する呼出ボタン31や、当該点灯装置3に内蔵された、後述の第1,2光源(図示せず)によって点灯される長尺状の点灯部32,33などを外側に備えている。
【0027】
次に、図1は、点灯装置3の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、点灯装置3には、図4,5において図示しない経路を介して、対応するパチンコ機2から該パチンコ機2が音声出力するBGMの電圧波形信号(以下、「BGM信号」という。)が入力される。更に、パチンコ機2にて大当たりが発生していることを示す大当たり信号、確変が発生していることを示す確変信号、スーパーリーチ(プレミアムリーチ)が発生していることを示すスーパーリーチ信号、不正行為を検出したことを示す不正検出信号なども対応するパチンコ機2から入力される。尚、スーパーリーチとは、所謂、第1種パチンコ機に設定されている複数のリーチパターンの中でも、大当たりや確変に発展する確率が比較的高い(例えば、5割〜7割)リーチのことを指している。又、プレミアムリーチとは、所謂、第1種パチンコ機に設定されている複数のリーチパターンの中でも、大当たりや確変に発展する確率が最も高い(例えば、9割〜10割)リーチのことを指している。
【0028】
そして、点灯装置3には、呼出ボタン31が押下されたことを検出する検出部35と、パチンコ機2から入力されるBGM信号からリズム成分であるリズム信号を抽出するリズム抽出部36と、主に呼び出し時(大当たり時も含む。)に点灯させる第1光源(図示せず)と、呼び出し時以外の大当たり時や確変時、不正検出時に点灯させる第2光源(図示せず)と、第1,2光源の点灯タイミングを決定し、第1,2光源を点灯させるための様々な点灯信号を出力する制御部37と、制御部37から入力される点灯信号によって第1光源を点灯させる第1点灯部38と、制御部37から入力される点灯信号によって第2光源を点灯させる第2点灯部39とが具備されている。
【0029】
尚、第1光源は、赤色LEDや青色LED、黄色LEDの三種類のLEDからなり、又、第2光源は、赤色LED及び青色LEDの二種類のLEDから構成されている。
又、検出部35は、呼出ボタン31が押下されたことを検出すると、呼出ボタン31が押下されたことを示す呼出検出信号を出力する一方、呼出検出信号を出力している際に、再度、呼出ボタン31が押下されたことを検出すると、呼出検出信号の出力を停止するようにされている。
【0030】
又、リズム抽出部36は、例えば特開2000−250534号に開示されているように、入力されたBGM信号のリズムを抽出し、これからのリズムを推定して、その推定したリズムの信号を出力する。
ここで、リズム抽出部36の動作例を図3に基づいて説明する。
【0031】
リズム抽出部36は、まず、図3の(A)に示す様なBGM信号を入力する。次いで、その入力したBGM信号の周波数成分を分析して、その中に含まれるリズムの周波数帯域、例えば数ヘルツから数分の1ヘルツの間に含まれる周波数を高速フーリエ変換によって抽出する。例えば、図3の(B)の様に、f0ヘルツ、f1ヘルツ、f2ヘルツを中心に信号強度が低下する周波数分布を抽出する。尚、ここでの信号強度は、発生確率を反映する。
【0032】
そして、先ず最大の信号強度を有する周波数の中心周波数f0を求め、図3の(C)に示す様に、その周波数f0のパルス信号P1を生成すると共に、パルス信号P1と、このパルス信号P1の元となるBGM信号との同期化処理を行う。同期化処理では、例えばパルス信号P1の1周期に当たる時間毎にBGM信号を区切り、その1区切りの中で最も信号強度が大きい時点を求め、この大きい時点の平均値をパルス信号P1の立ち上がり時点とする処理を行う。尚、大きい時点の平均値は、時々刻々変化していくことから、最新の時点に重み付けして算出する。例えば、前回の時点と、最新の時点との偏差を10分の1にして、前回の時点に加えることで平均値を算出する。
【0033】
この様に、パルス信号P1をBGM信号の信号強度が強い部分に同期させることで、BGM信号の特徴となる部分(リズムで最も目立つ部分)が周期的に一致することになる。
尚、リズム抽出部36は、これに限定されるものではなく、音楽のリズムに関する情報を抽出して、分析し、その結果を出力するものであれば、どの様なものでも使用可能である。
【0034】
そして、制御部37は、対応するパチンコ機2から大当たり信号を受信している際に、リズム抽出部36からリズム信号としてP1を受信すると、受信したパルス信号P1を第1点灯信号として第1点灯部38及び第2点灯部39に出力するようにされている。
【0035】
又、確変信号及びスーパーリーチ信号を受信している際に、リズム抽出部36からリズム信号としてP1を受信すると、受信したパルス信号P1を第2点灯信号として第2点灯部39に出力するようにされている。
但し、検出部35から呼出検出信号を受信した場合には、たとえ、大当たり信号や確変信号、スーパーリーチ信号を受信している最中であっても、受信した呼出検出信号を第3点灯信号として第1点灯部38に出力するようにされている。
【0036】
又、対応するパチンコ機2から不正検出信号を受信した場合には、たとえ、大当たり信号や確変信号、スーパーリーチ信号を受信している最中であっても、受信した不正検出信号を第4点灯信号として、第2点灯部39に出力するようにされている。
【0037】
ここで、第1点灯部38は、制御部37から第1点灯信号を受信する毎に、赤色LED、青色LED、黄色LEDを交互に点灯するようにされている。又、第3点灯信号を受信すると、赤色LED、青色LED、黄色LEDを全て点灯するようにされている。
【0038】
又、第2点灯部39は、制御部37から第1点灯信号を受信する毎に、赤色LED及び青色LEDを交互に点灯するようにされている。そして、第2点灯信号を受信する毎に、青色LEDを点灯し(ここでは点滅を意味する。)、又、第4点灯信号を受信すると、赤色LEDを点灯するようにされている。
【0039】
以上のように構成された本実施形態の点灯装置3では、対応するパチンコ機2にスーパーリーチなどの遊技状態、即ち、興趣に富んだBGMが流される遊技状態が発生すると、パチンコ機2が音声出力しているBGMのリズムに同期して第1光源や第2光源を点灯させる。つまり、大当たり時には、パチンコ機2が音声出力しているBGMのリズムに同期して、第1光源の赤色LED、青色LED、黄色LEDがリズムを刻むように交互に点灯すると共に、第2光源の赤色LED及び青色LEDもリズムを刻むように交互に点灯する。そして、確変時及びスーパーリーチ時には、パチンコ機2が音声出力しているBGMのリズムに同期して第2光源の青色LEDがリズムを刻むように点灯(ここでは点滅を意味する。)する。
【0040】
又、呼び出し時には、第1光源の赤色LED、青色LED、黄色LEDが全て点灯し、不正行為の検出時には、第2光源の赤色LEDが点灯する。
以上から、本実施形態の点灯装置3によれば、パチンコ機2のBGMのリズムによって、第1,2光源の点灯タイミングが統制される。そして、第1,2光源の点灯によって、BGMのリズムが視覚的に強調されるため、BGMの躍動感をより一層際立たせることができる。即ち、本実施形態の点灯装置3により、遊技機から出力される音の趣向を高めることができる。
【0041】
又、パチンコ機2に設定されている様々なリーチの中でも、遊技者が最も期待感を抱くスーパーリーチ又はプレミアムリーチの発生時にのみ、第2光源をBGMのリズムに合わせて点灯させるため、スーパーリーチ又はプレミアムリーチの趣向をより一層高め、遊技者の期待感を増大させることができる。即ち、遊技の興趣を効果的に向上できる。
【0042】
又、本実施形態の点灯装置3では、パチンコ機のBGMに含まれている様々なリズム成分のうち信号強度が最も強いものだけをリズム信号として抽出しているため、信号強度が弱く、第1,2光源を効果的に点灯させるのに不適なリズム成分などによって第1,2光源をむやみに点灯させてしまうことを防止できる。
【0043】
又、点灯装置3を備えた本実施形態の遊技機島1では、当該遊技機島1に設置されるパチンコ機の機種が様々に入れ替えられても、常に、対応するパチンコ機から流れるBGMに適した点灯パターンにて第1,2光源を点灯させることができる。そして、例えば、ロック調のBGMを流すパチンコ機や演歌調のBGMを流すパチンコ機が設置されても、第1,2光源がそれぞれに対応した点灯タイミングで点灯するため、遊技者は、第1,2光源の点灯タイミングを見るだけで、遊技機島にどのようなコンセプトのパチンコ機が設置されたのかを把握することができる。
【0044】
尚、本実施形態では、リズム抽出部36が本発明の抽出手段に相当し、制御部37や第1点灯部38、第2点灯部39が本発明の点灯手段に相当する。又、制御部37は、本発明の作動手段にも相当する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0045】
例えば、上記実施形態では、点灯装置3の第1,2光源をBGM信号から抽出したリズム信号に同期させて点灯させていたが、制御部37にリズム信号の信号パターンと、第1,2光源の点灯パターンとを対応づけた参照テーブルを設定し、該参照テーブルからリズム信号の信号パターンに応じた点灯パターンを選択して、第1,2光源を点灯させても良い。
【0046】
この場合、例えば、様々な種類のBGMにおけるリズムのパターンと、様々なBGMのリズムに最適な点灯パターンとを予め参照テーブルに設定しておけば、様々な種類のBGMに対して常に最適な点灯パターンにて第1,2光源を点灯させることができる。又、1つのBGMのリズムのパターンに対して複数の点灯パターンを参照テーブルに設定し、制御部37が点灯パターンをランダムに選択するように設定しておけば、BGMと調和しながらも変化に富んだ多種多彩な点灯パターンにて第1,2光源を点灯させることができる。
【0047】
又、上記実施形態では、本発明をパチンコ機を設置した遊技機島に適用したが、スロット遊技機など、他の種類の遊技機が設置された遊技機島に適用しても勿論良い。
又、上記実施形態では、大当たり時の演出や遊技場内の係員を呼び出すための第1光源と、大当たり時や確変時などを演出するための第2光源とを点灯させる点灯装置に本発明を適用したが、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。例えば、遊技機島に設置されている他の光源(例えば、トップランプ)を点灯させる点灯装置や、パチンコ機自体やパチンコ機の周囲に設置された光源を点灯させる点灯装置に適用しても良い。
【0048】
又、上記実施形態において、第1,2光源は、LEDから構成されていたが、電球や蛍光管など、電力の供給を受けて光を発するものなら何を用いても良い。又、上記実施形態では、リズム抽出部36は、常に、入力されたBGM信号のリズムを抽出して、リズム信号を出力していたが、パチンコ機2において大当たりや確変、スーパーリーチが発生している場合にのみ、BGM信号のリズムを抽出して、リズム信号を出力するように設定されていても良い。尚、この場合、大当たり信号や確変信号、スーパーリーチ信号を検出し、これら信号を検出している間においてのみ、リズム抽出部36を作動させるスイッチなるものを点灯装置3に設ければ良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る点灯装置3の内部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る点灯装置3の平面図である。
【図3】リズム抽出部の動作例の説明図である。
【図4】本発明の点灯装置3を備えた遊技機島1の平面図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
1…遊技島、2…パチンコ機、3…点灯装置、4…ランプ板、11…本体、12…カウンター台、13…腰板、14…欄間板、15…当接部材、31…外郭、31…呼出ボタン、32,33…点灯部、35…検出部、36…リズム抽出部、37…制御部、38…第1点灯部、39…第2点灯部、41…フック部、151…当接部、152…突出部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源を点灯(点滅という意味も含む。以下同様。)させる点灯装置、及び、これを備えた遊技機、遊技機島に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数の遊技機(例えば、パチンコ遊技機)が設置される遊技機島には、通常、遊技機の上部又は上方に、遊技場内の係員を呼び出したり、遊技を演出するための光源(例えば、LED)を備えた点灯装置が設置されている。
【0003】
この点灯装置は、一般的に、遊技者が係員を呼び出すために用いる呼出スイッチや、光源を点灯させるための電子回路などから構成されている。
尚、点灯装置にはそれぞれ、対応する遊技機から該遊技機の遊技状態を示す様々な状態信号(例えば、大当たりが発生していることを示す信号や、確率変動(以下、単に「確変」という。)及び時間短縮などのように大当たり以外で遊技者にとって有利な状態が発生していることを示す信号など)が入力される。そして、これら状態信号のそれぞれに対して、必要に応じて、光源の点灯パターンが予め1種類づつ設定されており、これら状態信号が入力された際に、対応する点灯パターンに従って光源を点灯させ、遊技者を祝福するようにされている。
【0004】
尚、上述したように、このような点灯装置は一般的であり、公知・公用の技術に該当するため、ここでは、特に先行技術文献は開示しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、遊技機島には、様々な機種の遊技機が設置されているが、これら遊技機から出力されるBGMは、当然のように、遊技機メーカーにて機種毎に企画されたコンセプトに基づいて設定されているため、機種毎に異なる。
【0006】
これに対して、上述した点灯装置は、光源の点灯パターンが、遊技機のコンセプトに関係なく、同一のままである。つまり、新台入れ替え(機種入れ替え)を行っても、光源の点灯パターンは同一のままとなっている。
そして、点灯装置の光源の点灯パターンが、遊技機から出力されるBGMに適していない場合には、遊技機に設定されたBGMは、多額の開発費を費やして作成されながらも、その興趣を最大限に発揮できない虞があり、又、これに起因して遊技の興趣が低下してしまう虞もある。
【0007】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するために、遊技機から出力される音の興趣を高めることが可能な点灯装置と、これを備えた遊技機及び遊技機島を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成するためになされた請求項1記載の点灯装置は、遊技機から入力される音声信号からリズム成分であるリズム信号を抽出する抽出手段と、抽出手段にて抽出されたリズム信号に基づいて、光源を点灯させる点灯手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
この点灯装置では、抽出手段が、遊技機から入力される音声信号からリズム成分であるリズム信号を抽出し、点灯手段が、抽出されたリズム信号に基づいて光源を点灯させる。
このように構成された点灯装置によれば、例えば、音声信号が表す音声が音楽からなる場合に、音楽のリズムによって、光源の点灯タイミングが統制される。そして、光源の点灯によって、音楽のリズムが視覚的に強調されるため、音楽の躍動感を際立たせることができる。即ち、本発明により、遊技機から出力される音の興趣を高めることができる。
【0010】
尚、「光源」とは、電力の供給を受けて光を発するものを意味し、又、「点灯」とは、点滅も意味する(以下同様)。
ここで、点灯手段は、例えば、請求項2記載のように、リズム信号に同期して光源を点灯させるように設定されていても良い。
【0011】
即ち、このように点灯手段を設定すれば、光源の点灯によって、音楽のリズムが視覚的に強調されるため、音楽の躍動感をより一層際立たせることができる。又、点灯手段は、例えば、請求項3記載のように、リズム信号の信号パターンと、光源の点灯パターンとを対応づけた参照テーブルを備え、該参照テーブルからリズム信号の信号パターンに応じた点灯パターンを選択し、選択した点灯パターンに従って光源を点灯させるように設定されていても良い。
【0012】
この場合、例えば、音声信号が表す音声が音楽からなる場合に、様々な音楽のリズムのパターンと、様々な音楽のリズムに最適な点灯パターンとを予め参照テーブルに設定しておけば、様々な種類の音楽に対して常に最適な点灯パターンにて光源を点灯させることができる。又、1つの音楽のリズムのパターンに対して複数の点灯パターンを参照テーブルに設定し、点灯手段が点灯パターンをランダムに選択するように設定しておけば、音楽と調和しながらも変化に富んだ多種多彩な点灯パターンにて光源を点灯させることができる。
【0013】
ところで、抽出手段は、請求項4記載のように、予め指定されたリズム信号のみを抽出するように設定されていると良い。
このように抽出手段が設定されていれば、光源を効果的に点灯させることに不適なリズム信号などによって、光源をむやみに点灯させてしまうことを防止できる。
【0014】
又、上記した点灯装置は、いずれも請求項5記載のように、予め指定された期間にのみ抽出手段もしくは点灯手段を作動させる作動手段を備えると良い。
この作動手段を備えた上記いずれかの点灯装置を、例えば、遊技機にそれぞれ対応するように遊技機島に設置した場合、遊技者が期待感を抱く期間(例えば、大当たりや確変のリーチが発生している期間)にのみ作動手段を作動させれば、遊技者の期待感を増大させることができる。即ち、遊技の興趣を効果的に向上できる。
【0015】
次に、上記目的を達成するためになされた請求項6記載の遊技機は、請求項1乃至請求項5いずれか記載の点灯装置を備えることを特徴とする。
このように構成された遊技機によれば、上記にそれぞれ示した効果を点灯装置が発揮することにより、遊技の興趣を向上できる。
【0016】
続いて、上記目的を達成するためになされた請求項7記載の発明は、複数の遊技機が設置される遊技機島であって、請求項1乃至請求項5いずれか記載の点灯装置を備えることを特徴とする。
このように構成された遊技機島では、例えば、当該遊技機島において、遊技機毎に設けられた光源の点灯装置として上記いずれかの点灯装置を遊技機毎に設置し、対応する遊技機から流れる音楽(BGM)の音声信号を点灯装置に入力すれば良い。即ち、点灯装置は、遊技機島に設置される遊技機の機種が様々に入れ替えられても、常に、対応する遊技機から流れる音楽(BGM)に適した点灯パターンにて、遊技機島に設置された光源を点灯させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
まず、図4は、本発明に係る点灯装置3を備えた遊技機島1の正面図であり、図5は、図4におけるA−A断面図である。
【0018】
図4,5に示すように、遊技機島1は、横桟及び縦桟などの部材を組んで、水平方向に長い直方体状に形成された枠組みからなる本体11を有し、その長手方向に沿った両面には、複数のパチンコ遊技機(以下、単に「パチンコ機」という。)2が並列に設置されている。尚、本実施形態のパチンコ機2は、所謂、第1種パチンコ機として構成されている。
【0019】
そして、本体11の両面において、複数のパチンコ機2が設置された設置部位の下方には、長尺状のカウンター台12が突設され、更にその下方には、長方形の板状部材からなる複数の腰板13が本体11に貼り付けられている。
一方、設置部位の上方には、遊技場内の係員を呼び出したり、遊技を演出するための光源を備えた本発明に係る点灯装置3が各パチンコ機2毎に設置され、更にその上方には、長方形の板状部材からなる複数の欄間板14が本体11の上端部を固定端として開閉自在に設けられている。
【0020】
尚、図5において、一点鎖線で囲った部分に示すように、点灯装置3は、ほぼコの字状の断面形状を有した薄い板状部材からなるランプ板(図中太線部分)4と一体にされており、このランプ板4によって本体11に取り付けられている。但し、ランプ板4の上端部において本体11に向けて直角に屈曲されている部位Bは、その先端部分が当該ランプ板4の下端部に向けて更に直角に屈曲され、フック部41を形成している。そして、ランプ板4の下端部において本体11に向けて屈曲されている部位Cは、ランプ板4のフック部41において本体11に向けて屈曲されている部位B(但し、当該ランプ板4の下端部に向けて直角に屈曲されている部位であるフック部41は除く)よりも短く設定されている。
【0021】
又、本体11において、欄間板14の下端部が当接する当接部材15は、2段からなる階段状の断面形状を有しており、欄間板14の下端部が当接する当接部151と、当接部151の下端部から本体11の外側方向に突出された突出部152とから構成されている。但し、突出部152は、ランプ板4のフック部41が当該突出部152と係合できるように、当接部151との間に窪みを有すると共に、当該突出部152の上端部の幅がフック部41の部位Bと嵌合可能な大きさに設定されている。
【0022】
ここで、点灯装置3を本体11に取り付ける手順について説明する。
まず、最初に、所定の長さ(例えば、パチンコ機2の3,4台分の長さ)に切断されたランプ板4の所定の場所に、円形の孔を開け、該孔に点灯装置3の背面から引き出された配線(入出力線や電源線など)を通す。この状態にて、点灯装置3をランプ板4上の所定の位置に合わせ、ビスなどによりランプ板4に固定する。そして、この工程を繰り返して、1枚につき数個の点灯装置3が取り付けられたランプ板4を複数用意する。
【0023】
次に、これらランプ板4を、ランプ板4のフック部41を当接部材15の突出部152に係合させたのち、ランプ板4の下端部における部位Cを本体11とパチンコ機2の上端部との間に形成された隙間に嵌め込んで、一時的に本体11に固定する。そして、最後に、部位B及び部位Cの所定の箇所に、ナス釘などを打ち込み、ランプ板4を本体11に締結する。
【0024】
上述のように、本実施形態のランプ板4では、当該ランプ板4を本体11に締結する際、フック部41によって本体11に一時固定できるため、従来のランプ板のようにフック部がなく、本体11に一時的に固定できないものに比べ、本体11への締結作業が用意となり、遊技機島設置工事における作業の効率を格段に向上できる。尚、ランプ板4の下端部における部位Cをフック部41側の部位Bよりも短く設定したのは、部位Cを本体11とパチンコ機2の上端部との間に形成された隙間に容易に嵌め込めるようにするためである。
【0025】
又、ここでは、図示しないが、本体11の内部には、各パチンコ機2から遊技玉を回収する回収経路や、回収した遊技玉を研磨しながら揚送する揚送装置、揚送した遊技玉を各パチンコ機2に分配補給する補給経路などが設けられ、各パチンコ機2に遊技球を供給するようにされている。
【0026】
以下、点灯装置3について詳述する。
ここで、図2は、点灯装置3の外観を示す平面図である。
図2に示すように、点灯装置3は、周知の点灯装置と同様の外形を有し、遊技者が遊技場内の係員を呼び出すために使用する呼出ボタン31や、当該点灯装置3に内蔵された、後述の第1,2光源(図示せず)によって点灯される長尺状の点灯部32,33などを外側に備えている。
【0027】
次に、図1は、点灯装置3の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、点灯装置3には、図4,5において図示しない経路を介して、対応するパチンコ機2から該パチンコ機2が音声出力するBGMの電圧波形信号(以下、「BGM信号」という。)が入力される。更に、パチンコ機2にて大当たりが発生していることを示す大当たり信号、確変が発生していることを示す確変信号、スーパーリーチ(プレミアムリーチ)が発生していることを示すスーパーリーチ信号、不正行為を検出したことを示す不正検出信号なども対応するパチンコ機2から入力される。尚、スーパーリーチとは、所謂、第1種パチンコ機に設定されている複数のリーチパターンの中でも、大当たりや確変に発展する確率が比較的高い(例えば、5割〜7割)リーチのことを指している。又、プレミアムリーチとは、所謂、第1種パチンコ機に設定されている複数のリーチパターンの中でも、大当たりや確変に発展する確率が最も高い(例えば、9割〜10割)リーチのことを指している。
【0028】
そして、点灯装置3には、呼出ボタン31が押下されたことを検出する検出部35と、パチンコ機2から入力されるBGM信号からリズム成分であるリズム信号を抽出するリズム抽出部36と、主に呼び出し時(大当たり時も含む。)に点灯させる第1光源(図示せず)と、呼び出し時以外の大当たり時や確変時、不正検出時に点灯させる第2光源(図示せず)と、第1,2光源の点灯タイミングを決定し、第1,2光源を点灯させるための様々な点灯信号を出力する制御部37と、制御部37から入力される点灯信号によって第1光源を点灯させる第1点灯部38と、制御部37から入力される点灯信号によって第2光源を点灯させる第2点灯部39とが具備されている。
【0029】
尚、第1光源は、赤色LEDや青色LED、黄色LEDの三種類のLEDからなり、又、第2光源は、赤色LED及び青色LEDの二種類のLEDから構成されている。
又、検出部35は、呼出ボタン31が押下されたことを検出すると、呼出ボタン31が押下されたことを示す呼出検出信号を出力する一方、呼出検出信号を出力している際に、再度、呼出ボタン31が押下されたことを検出すると、呼出検出信号の出力を停止するようにされている。
【0030】
又、リズム抽出部36は、例えば特開2000−250534号に開示されているように、入力されたBGM信号のリズムを抽出し、これからのリズムを推定して、その推定したリズムの信号を出力する。
ここで、リズム抽出部36の動作例を図3に基づいて説明する。
【0031】
リズム抽出部36は、まず、図3の(A)に示す様なBGM信号を入力する。次いで、その入力したBGM信号の周波数成分を分析して、その中に含まれるリズムの周波数帯域、例えば数ヘルツから数分の1ヘルツの間に含まれる周波数を高速フーリエ変換によって抽出する。例えば、図3の(B)の様に、f0ヘルツ、f1ヘルツ、f2ヘルツを中心に信号強度が低下する周波数分布を抽出する。尚、ここでの信号強度は、発生確率を反映する。
【0032】
そして、先ず最大の信号強度を有する周波数の中心周波数f0を求め、図3の(C)に示す様に、その周波数f0のパルス信号P1を生成すると共に、パルス信号P1と、このパルス信号P1の元となるBGM信号との同期化処理を行う。同期化処理では、例えばパルス信号P1の1周期に当たる時間毎にBGM信号を区切り、その1区切りの中で最も信号強度が大きい時点を求め、この大きい時点の平均値をパルス信号P1の立ち上がり時点とする処理を行う。尚、大きい時点の平均値は、時々刻々変化していくことから、最新の時点に重み付けして算出する。例えば、前回の時点と、最新の時点との偏差を10分の1にして、前回の時点に加えることで平均値を算出する。
【0033】
この様に、パルス信号P1をBGM信号の信号強度が強い部分に同期させることで、BGM信号の特徴となる部分(リズムで最も目立つ部分)が周期的に一致することになる。
尚、リズム抽出部36は、これに限定されるものではなく、音楽のリズムに関する情報を抽出して、分析し、その結果を出力するものであれば、どの様なものでも使用可能である。
【0034】
そして、制御部37は、対応するパチンコ機2から大当たり信号を受信している際に、リズム抽出部36からリズム信号としてP1を受信すると、受信したパルス信号P1を第1点灯信号として第1点灯部38及び第2点灯部39に出力するようにされている。
【0035】
又、確変信号及びスーパーリーチ信号を受信している際に、リズム抽出部36からリズム信号としてP1を受信すると、受信したパルス信号P1を第2点灯信号として第2点灯部39に出力するようにされている。
但し、検出部35から呼出検出信号を受信した場合には、たとえ、大当たり信号や確変信号、スーパーリーチ信号を受信している最中であっても、受信した呼出検出信号を第3点灯信号として第1点灯部38に出力するようにされている。
【0036】
又、対応するパチンコ機2から不正検出信号を受信した場合には、たとえ、大当たり信号や確変信号、スーパーリーチ信号を受信している最中であっても、受信した不正検出信号を第4点灯信号として、第2点灯部39に出力するようにされている。
【0037】
ここで、第1点灯部38は、制御部37から第1点灯信号を受信する毎に、赤色LED、青色LED、黄色LEDを交互に点灯するようにされている。又、第3点灯信号を受信すると、赤色LED、青色LED、黄色LEDを全て点灯するようにされている。
【0038】
又、第2点灯部39は、制御部37から第1点灯信号を受信する毎に、赤色LED及び青色LEDを交互に点灯するようにされている。そして、第2点灯信号を受信する毎に、青色LEDを点灯し(ここでは点滅を意味する。)、又、第4点灯信号を受信すると、赤色LEDを点灯するようにされている。
【0039】
以上のように構成された本実施形態の点灯装置3では、対応するパチンコ機2にスーパーリーチなどの遊技状態、即ち、興趣に富んだBGMが流される遊技状態が発生すると、パチンコ機2が音声出力しているBGMのリズムに同期して第1光源や第2光源を点灯させる。つまり、大当たり時には、パチンコ機2が音声出力しているBGMのリズムに同期して、第1光源の赤色LED、青色LED、黄色LEDがリズムを刻むように交互に点灯すると共に、第2光源の赤色LED及び青色LEDもリズムを刻むように交互に点灯する。そして、確変時及びスーパーリーチ時には、パチンコ機2が音声出力しているBGMのリズムに同期して第2光源の青色LEDがリズムを刻むように点灯(ここでは点滅を意味する。)する。
【0040】
又、呼び出し時には、第1光源の赤色LED、青色LED、黄色LEDが全て点灯し、不正行為の検出時には、第2光源の赤色LEDが点灯する。
以上から、本実施形態の点灯装置3によれば、パチンコ機2のBGMのリズムによって、第1,2光源の点灯タイミングが統制される。そして、第1,2光源の点灯によって、BGMのリズムが視覚的に強調されるため、BGMの躍動感をより一層際立たせることができる。即ち、本実施形態の点灯装置3により、遊技機から出力される音の趣向を高めることができる。
【0041】
又、パチンコ機2に設定されている様々なリーチの中でも、遊技者が最も期待感を抱くスーパーリーチ又はプレミアムリーチの発生時にのみ、第2光源をBGMのリズムに合わせて点灯させるため、スーパーリーチ又はプレミアムリーチの趣向をより一層高め、遊技者の期待感を増大させることができる。即ち、遊技の興趣を効果的に向上できる。
【0042】
又、本実施形態の点灯装置3では、パチンコ機のBGMに含まれている様々なリズム成分のうち信号強度が最も強いものだけをリズム信号として抽出しているため、信号強度が弱く、第1,2光源を効果的に点灯させるのに不適なリズム成分などによって第1,2光源をむやみに点灯させてしまうことを防止できる。
【0043】
又、点灯装置3を備えた本実施形態の遊技機島1では、当該遊技機島1に設置されるパチンコ機の機種が様々に入れ替えられても、常に、対応するパチンコ機から流れるBGMに適した点灯パターンにて第1,2光源を点灯させることができる。そして、例えば、ロック調のBGMを流すパチンコ機や演歌調のBGMを流すパチンコ機が設置されても、第1,2光源がそれぞれに対応した点灯タイミングで点灯するため、遊技者は、第1,2光源の点灯タイミングを見るだけで、遊技機島にどのようなコンセプトのパチンコ機が設置されたのかを把握することができる。
【0044】
尚、本実施形態では、リズム抽出部36が本発明の抽出手段に相当し、制御部37や第1点灯部38、第2点灯部39が本発明の点灯手段に相当する。又、制御部37は、本発明の作動手段にも相当する。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0045】
例えば、上記実施形態では、点灯装置3の第1,2光源をBGM信号から抽出したリズム信号に同期させて点灯させていたが、制御部37にリズム信号の信号パターンと、第1,2光源の点灯パターンとを対応づけた参照テーブルを設定し、該参照テーブルからリズム信号の信号パターンに応じた点灯パターンを選択して、第1,2光源を点灯させても良い。
【0046】
この場合、例えば、様々な種類のBGMにおけるリズムのパターンと、様々なBGMのリズムに最適な点灯パターンとを予め参照テーブルに設定しておけば、様々な種類のBGMに対して常に最適な点灯パターンにて第1,2光源を点灯させることができる。又、1つのBGMのリズムのパターンに対して複数の点灯パターンを参照テーブルに設定し、制御部37が点灯パターンをランダムに選択するように設定しておけば、BGMと調和しながらも変化に富んだ多種多彩な点灯パターンにて第1,2光源を点灯させることができる。
【0047】
又、上記実施形態では、本発明をパチンコ機を設置した遊技機島に適用したが、スロット遊技機など、他の種類の遊技機が設置された遊技機島に適用しても勿論良い。
又、上記実施形態では、大当たり時の演出や遊技場内の係員を呼び出すための第1光源と、大当たり時や確変時などを演出するための第2光源とを点灯させる点灯装置に本発明を適用したが、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。例えば、遊技機島に設置されている他の光源(例えば、トップランプ)を点灯させる点灯装置や、パチンコ機自体やパチンコ機の周囲に設置された光源を点灯させる点灯装置に適用しても良い。
【0048】
又、上記実施形態において、第1,2光源は、LEDから構成されていたが、電球や蛍光管など、電力の供給を受けて光を発するものなら何を用いても良い。又、上記実施形態では、リズム抽出部36は、常に、入力されたBGM信号のリズムを抽出して、リズム信号を出力していたが、パチンコ機2において大当たりや確変、スーパーリーチが発生している場合にのみ、BGM信号のリズムを抽出して、リズム信号を出力するように設定されていても良い。尚、この場合、大当たり信号や確変信号、スーパーリーチ信号を検出し、これら信号を検出している間においてのみ、リズム抽出部36を作動させるスイッチなるものを点灯装置3に設ければ良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る点灯装置3の内部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る点灯装置3の平面図である。
【図3】リズム抽出部の動作例の説明図である。
【図4】本発明の点灯装置3を備えた遊技機島1の平面図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
1…遊技島、2…パチンコ機、3…点灯装置、4…ランプ板、11…本体、12…カウンター台、13…腰板、14…欄間板、15…当接部材、31…外郭、31…呼出ボタン、32,33…点灯部、35…検出部、36…リズム抽出部、37…制御部、38…第1点灯部、39…第2点灯部、41…フック部、151…当接部、152…突出部。
Claims (7)
- 遊技機から入力される音声信号からリズム成分であるリズム信号を抽出する抽出手段と、
該抽出手段にて抽出されたリズム信号に基づいて、光源を点灯させる点灯手段と、
を備えることを特徴とする点灯装置。 - 前記点灯手段は、前記リズム信号に同期して前記光源を点灯させることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
- 前記点灯手段は、前記リズム信号の信号パターンと、前記光源の点灯パターンとを対応づけた参照テーブルを備え、該参照テーブルから前記リズム信号の信号パターンに応じた点灯パターンを選択し、選択した点灯パターンに従って前記光源を点灯させることを特徴とする請求項1記載の点灯装置。
- 前記抽出手段は、予め指定されたリズム信号のみを抽出するように設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の点灯装置。
- 予め指定された期間にのみ前記抽出手段もしくは前記点灯手段を作動させる作動手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか記載の点灯装置。
- 請求項1乃至請求項5いずれか記載の点灯装置を備えることを特徴とする遊技機。
- 複数の遊技機が設置される遊技機島であって、
請求項1乃至請求項5いずれか記載の点灯装置を備えることを特徴とする遊技機島。
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2003
- 2003-01-14 JP JP2003005729A patent/JP2004215828A/ja active Pending
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