JP2004213974A - X線源および非破壊検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線管のバルブ部およびこれを浸漬させる液状絶縁物質の放熱を促進できるX線管を提供する。
【解決手段】X線管7のバルブ部7Aを液状絶縁物質としての高圧絶縁オイル10に浸漬させて収容する金属製筒部材6が電源部2を構成する絶縁ブロック2Aの外部の第1板部材3上に固定されているため、その放熱性が良好であり、金属製筒部材6の内部の高圧絶縁オイル10やX線管7のバルブ部7Aの放熱が促進される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線管とその電源部とが一体に構成されたX線源およびこのX線源が組み込まれたX線発生装置を備える非破壊検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
試料を破壊することなくその内部構造を透視画像として観察する非破壊検査装置には、試料にX線を照射するX線源を備えたX線発生装置や、試料を透過したX線を検出するX線カメラなどが使用されている。この非破壊検査装置では、X線の発生ポイントから試料までの距離が近いほど拡大率の大きな透視画像が得られる。
【0003】
一方、X線を照射するX線源としては、X線管とその電源部とが一体に構成されたものが従来一般に知られている(例えば特許文献1〜3参照)。また、この種の電源一体型のX線源として、図4に示すX線源Aが従来一般に知られている。
【0004】
図4に示すX線源Aは、エポキシ樹脂からなる絶縁ブロックB1中に高電圧発生部B2、高電圧線B3、ソケットB4などをモールドした構造の電源部Bと、絶縁ブロックB1に形成された貯留凹部B5内の高圧絶縁オイルB6にバルブ部C1が浸漬されて組み込まれるX線管Cとを備えている。
【0005】
電源部Bにおける絶縁ブロックB1の貯留凹部B5が開口する片側の面には、X線管Cを固定して貯留凹部B5の開口を覆う覆板B7が固定され、絶縁ブロックB1の反対側の面には底板B8が固定されている。そして、覆板B8には、X線管Cのバルブ部C1を挿通させる開口B9が形成され、その周辺部にX線管Cの取付フランジC2が固定されている。
【0006】
X線管Cは、棒状陽極C3を収容したバルブ部C1と、棒状陽極C3の先端部のターゲットC4を収容したX線発生部C5と、ターゲットC4の反射面に向けて電子ビームを出射する電子銃(図示省略)を収容した電子銃部C6とを備えている。X線発生部C5は、取付フランジC2を挟んでバルブ部C1と反対側に同軸に配置されており、このX線発生部C5およびバルブ部C1の軸線に対して電子銃部C6の軸線が直交している。
【0007】
このようなX線管Cは、バルブ部C1から突出する棒状陽極C3の基端部の高電圧印加部C7が電源部Bの絶縁ブロックB1にモールドされたソケットB4に嵌合することにより、電源部Bの高電圧発生部B2から高電圧線B3を介して高電圧の供給を受けるように構成されている。そして、このX線管は、電子銃がターゲットに向けて電子ビームを出射すると、電子ビームがターゲットに入射することによって発生したX線がX線出射窓から出射されるように構成されている。
【0008】
【特許文献1】
USP5,077,771
【特許文献2】
USP4,646,338
【特許文献3】
USP4,646,480
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図4に示した従来のX線源Aは、X線管Cのバルブ部C1を高圧絶縁オイルB6に浸漬させて耐圧性を維持するための貯留凹部B5を備えているものの、この貯留凹部B5は絶縁ブロックB1に形成されて覆板B7により塞がれている。このため、従来のX線源Aにおいては、貯留凹部B5内に収容された高圧絶縁オイルB6などの液状絶縁物質やX線管Cのバルブ部C1の放熱性が悪いという問題が指摘されている。
【0010】
そこで、本発明は、X線管のバルブ部およびこれを浸漬させる液状絶縁物質の放熱を促進できるX線管を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るX線源は、X線を発生させるための高電圧印加部がバルブ部に突設されたX線管と、高電圧印加部に電圧を供給する電圧発生部が絶縁ブロック中にモールドされた構造の電源部と、バルブ部を収容してX線管を固定する金属製筒部材とを備え、金属製筒部材は絶縁ブロックの外部に固定され、金属製筒部材の内部には、バルブ部を浸漬させる液状絶縁物質が封入されていることを特徴とする。
【0012】
本発明に係るX線源では、X線管のバルブ部を液状絶縁物質に浸漬させて収容する金属製筒部材が絶縁ブロックの外部に固定されているため、その放熱性が良好であり、金属製筒部材の内部の液状絶縁物質やX線管のバルブ部の放熱が促進される。
【0013】
また、本発明のX線源は、ターゲットに導通する棒状陽極の高電圧印加部が突設されたバルブ部の軸線と、電子銃を収容した電子銃部の軸線とが交差するX線管と、高電圧印加部に電圧を供給する電圧発生部が絶縁ブロック中にモールドされた構造の電源部と、バルブ部を収容してX線管を固定する金属製筒部材とを備え、金属製筒部材は絶縁ブロックの外部に固定され、金属製筒部材の内部には、前記バルブ部を浸漬させる液状絶縁物質が封入されていることを特徴とする。
【0014】
本発明に係るX線源においても、X線管のバルブ部を液状絶縁物質に浸漬させて収容する金属製筒部材が絶縁ブロックの外部に固定されているため、その放熱性が良好であり、金属製筒部材の内部の液状絶縁物質やX線管のバルブ部の放熱が促進される。
【0015】
本発明のX線源において、金属製筒部材は、絶縁ブロックの外部に板部材を介して固定するのが好ましい。
【0016】
本発明のX線源において、金属製筒部材が円筒状に形成され、X線管のバルブ部と同軸に配置されている場合、棒状陽極から金属製筒部材までの距離が均等となるため、棒状陽極およびターゲットの周囲に形成される電界の安定性が向上する。
【0017】
また、X線管のバルブ部から突出する棒状陽極の高電圧印加部を囲んで金属製筒部材との間を遮蔽する壁部が電源部の絶縁ブロックに突設されている場合、この壁部により高電圧印加部から金属製筒部材への異常放電が効果的に防止される。
【0018】
さらに、金属製筒部材の先端部の周面が斜面状またはテーパ状に形成されて金属製筒部材が先細状に構成されているX線源は、試料の内部構造を透視画像として観察する非破壊検査装置のX線発生装置に組み込まれて使用される場合、金属製筒部材の先端部の斜面状またはテーパ状の周面に接触するまで試料を大きく傾斜させてX線管に接近させることができ、試料の非破壊検査をより詳細に高精度に行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係るX線源の実施の形態を説明する。参照する図面において、図1は一実施形態に係るX線源の全体構造を示す分解斜視図、図2は一実施形態に係るX線源の内部構造を示す縦断面図である。
【0020】
図1および図2に示すように、第1実施形態に係るX線源1は、エポキシ樹脂からなる絶縁ブロック2A中に高電圧発生部2B、高電圧線2C、ソケット2Dなど(図2参照)をモールドした構造の電源部2と、図示において上側の絶縁ブロック2Aの上面側に配置される第1板部材3と、絶縁ブロック2Aの下面側に配置される第2板部材4と、第1板部材3と第2板部材4との間に介設される4本の締結スペーサ部材5と、第1板部材3上に金属製筒部材6を介して固定されるX線管7とを備えて構成される。
【0021】
電源部2の絶縁ブロック2Aは、概略正方形の上面および下面が相互に平行な短角柱状に形成されており、その上面の中心部には、高電圧線2Cを介して高電圧発生部2Bに接続された円筒状のソケット2Dが配置されている。また、絶縁ブロック2Aの上面には、ソケット2Dと同芯状に配置された環状の壁部2Eが突設されている。そして、絶縁ブロック2Aの周面には、その電位をGND電位(接地電位)とするための導電性塗料8が塗布されている。
【0022】
第1板部材3および第2板部材4は、例えば4本の締結スペーサ部材5および8本の締結ネジ9と協働して電源部2の絶縁ブロック2Aを図示の上下方向から挟持する部材であり、絶縁ブロック2Aの上面および下面より大きい概略正方形に形成されている。これら第1板部材3および第2板部材4の4隅には、各締結ネジ9を挿通させるネジ挿通孔3A,4Aがそれぞれ形成されている。また、第1板部材3には、絶縁ブロック2Aの上面に突設された環状の壁部2Eを囲む円形の開口3Bが形成されている。
【0023】
4本の締結スペーサ部材5は、角柱状に形成されて第1板部材3および第2板部材4の4隅に配置される。各締結スペーサ部材5の長さは、絶縁ブロック2Aの上面と下面との間隔より若干短く、すなわち、絶縁ブロック2Aの締付け代だけ短く設定されている。各締結スペーサ部材5の上下の端面には、締結ネジ9がねじ込まれるネジ孔5Aがそれぞれ形成されている。
【0024】
金属製筒部材6は円筒状に形成されており、その基端部に形成された取付フランジ6Aが第1板部材3の開口3Bの周辺に図示しないシール部材を介してねじ止め固定されている。この金属製筒部材6の先端部の周面はテーパ面6Bに形成されており、このテーパ面6Bによって金属製筒部材6は先端部に角部のない先細状に構成されている。また、金属製筒部材6のテーパ面6Bに連続する平坦な先端面には、X線管7のバルブ部7Aを挿通させる開口6Cが形成されている。
【0025】
X線管7は、棒状陽極7Bを絶縁状態に保持して収容したバルブ部7Aと、棒状陽極7Bに導通してその内端部に構成された反射型のターゲット7Cを収容したX線発生部7Dと、ターゲット7Cの反射面に向けて電子ビームを出射する電子銃(図示省略)を収容した電子銃部7Eとを備えている。
【0026】
バルブ部7AとX線発生部7Dとは同軸に配置されており、これらの軸線に対して電子銃部7Eの軸線が略直交している。そして、バルブ部7AとX線発生部7Dとの間には、金属製筒部材6の先端面に固定するための取付フランジ7Fが形成されている。また、棒状陽極7Bの基端部は、高電圧印加部7Gとしてバルブ部7Aの中心部から下方に突出している(図2参照)。
【0027】
なお、X線管7には、図示しない排気管が付設されており、この排気管を介してバルブ部7A、X線発生部7Dおよび電子銃部7Eの内部が真空引きされることにより、真空密封容器が形成されている。
【0028】
このようなX線管7は、電源部2の絶縁ブロック2Aにモールドされたソケット2Dに高電圧印加部7Gが嵌合することにより、高電圧線2Cを介して高電圧発生部2Bから高電圧の供給を受けるように構成されている。また、この状態で電子銃部7Eに内蔵された電子銃(図示省略)がターゲット7Cの反射面に向けて電子ビームを出射すると、電子ビームがターゲット7Cに入射することによって発生したX線がX線発生部7Dの開口部に装着されたX線出射窓7Hから出射されるように構成されている。
【0029】
ここで、一実施形態に係るX線源1は、例えば以下の手順により組み立てられる。まず、第2板部材4の各ネジ挿通孔4Aに挿通された4本の締結ネジ9が4本の締結スペーサ部材5の下端面の各ネジ孔5Aにねじ込まれる。そして、第1板部材3の各ネジ挿通孔3Aに挿通された4本の締結ネジ9が4本の締結スペーサ部材5の上端面の各ネジ孔5Aにねじ込まれることにより、第1板部材3と第2板部材4とが絶縁ブロック2Aを上下方向から挟持した状態で相互に締結される。その際、第1板部材3と絶縁ブロック2Aの上面との間には図示しないシール部材が介設され、同様に第2板部材4と絶縁ブロック2Aの下面との間にも図示しないシール部材が介設される。
【0030】
次に、第1板部材3上に固定された金属製筒部材6の開口6Cからその内部に液状絶縁物質としての高圧絶縁オイル10が注入される。続いて、X線管7のバルブ部7Aが金属製筒部材6の開口6Cからその内部に挿入されて高圧絶縁オイル10中に浸漬され、バルブ部7Aの中心部から下方に突出する高電圧印加部7Gが電源部2側のソケット2Dに嵌合される。そして、X線管7の取付フランジ7Fが金属製筒部材6の先端面に図示しないシール部材を介してねじ止め固定される。
【0031】
以上のように組立てられた一実施形態のX線源1では、図2に示すように、X線管7の棒状陽極7Bの軸線に対し、電源部2の絶縁ブロック2Aの上面に突設された環状の壁部2Eおよび金属製筒部材6が同芯状に配置される。また、環状の壁部2Eは、X線管7のバルブ部7Aから突出する高電圧印加部7Gの周囲を囲んで金属製筒部材6との間を遮蔽する高さに突出している。
【0032】
一実施形態のX線源1においては、電源部2の高電圧発生部2Bから高電圧線2Cおよびソケット2Dを介してX線管7の高電圧印加部7Gに高電圧が印加されと、棒状陽極7Bを介してターゲット7Cに高電圧が供給される。この状態でX線管7の電子銃部7Eに内蔵された電子銃(図示省略)がX線発生部7Dに内蔵されたターゲット7Cの反射面に向けて電子ビームを出射すると、電子ビームがターゲット7Cに入射することによって発生したX線がX線発生部7Dの開口部に装着されたX線出射窓7Hから出射される。
【0033】
ここで、一実施形態のX線源1では、X線管7のバルブ部7Aを高圧絶縁オイル10に浸漬させて収容する金属製筒部材6が電源部2の絶縁ブロック2Aの外部、すなわちに第1板部材3上に突設して固定されているため、その放熱性が良好であり、金属製筒部材6の内部の高圧絶縁オイル10やX線管7のバルブ部7Aの放熱を促進することができる。
【0034】
また、金属製筒部材6が棒状陽極7Bを中心とした円筒状に形成されており、棒状陽極7Bから金属製筒部材6までの距離が均等であるため、棒状陽極7Bおよびターゲット7Cの周囲に形成される電界を安定させることができる。そして、この金属製筒部材6は、帯電した高圧絶縁オイル10の電荷を効果的にディスチャージさせることができる。
【0035】
さらに、電源部2の絶縁ブロック2Aの上面に突設された環状の壁部2EがX線管7のバルブ部7Aから突出する高電圧印加部7Gの周囲を囲んで金属製筒部材6との間を遮蔽しているため、高電圧印加部7Gから金属製筒部材6への異常放電を効果的に防止することができる。
【0036】
なお、一実施形態のX線源1は、4本の締結スペーサ部材5を介して相互に締結される第1板部材3と第2板部材4との間に電源部2の絶縁ブロック2Aが挟持される構造を備えており、絶縁ブロック2A内には放電を誘発する導電性異物や、電界の乱れを誘発する帯電性異物が存在しない。このため、第1実施形態のX線源1によれば、電源部2における無用な放電現象や電界の乱れを抑制することができる。
【0037】
ここで、一実施形態のX線源1は、例えば、試料の内部構造を透視画像として観察する非破壊検査装置において、試料にX線を照射するX線発生装置(図示省略)に組み込まれて使用される。図3はその使用例を示しており、X線源1は、X線カメラXCとの間に配置された試料板SPに向けてX線を照射する。すなわち、X線源1は、金属製筒部材6の上方に突出するX線発生部7Dに内蔵された図示しないターゲットのX線発生ポイントXPから図示しないX線出射窓を通して試料板SPにX線を照射する。
【0038】
このような使用例において、X線発生ポイントXPから試料板SPまでの距離が近い程、X線カメラXCによる試料板SPの透視画像の拡大率が大きくなるため、試料板SPは、通常、X線発生ポイントXPに近接して配置される。また、試料板SPの内部構造を立体的に観察する場合には、試料板SPをX線の照射方向と直交する軸廻りに傾斜させる。
【0039】
ここで、図3に示すように、試料板SPをX線の照射方向と直交する軸廻りに傾斜させた状態で試料板SPの観察ポイントPをX線発生ポイントXPに接近させて立体的に観察する際、X線源1の金属製筒部材6の先端部に2点鎖線で示すような角部が残っていると、試料板SPが金属製筒部材6の先端角部に接触する距離まで、すなわち、X線発生ポイントXPから観察ポイントPまでの距離がD1となる距離までしか試料板SPの観察ポイントPをX線発生ポイントXPに接近させることができない。
【0040】
これに対し、図1および図2に示すように金属製筒部材6の先端部がテーパ面6Bによって角部のない先細状に構成されている一実施形態のX線源1においては、図3に実線で示すように試料板SPが金属製筒部材6のテーパ面6Bに接触する距離まで、すなわち、X線発生ポイントXPから観察ポイントPまでの距離がD2となる距離まで試料板SPの観察ポイントPをX線発生ポイントXPに接近させることができる。その結果、試料板SPの観察ポイントPの透視画像を一層大きく拡大して観察ポイントPの非破壊検査を一層精密に行うことが可能となる。
【0041】
本発明に係るX線源は、一実施形態に限定されるものではない。例えば、金属製筒部材6は、その内周面の断面形状が円形であることが好ましいが、その外周面の断面形状は、円形に限らず、四角形やその他の多角形とすることができる。この場合、金属製筒部材の先端部の周面は斜面状に形成することができる。
【0042】
また、電源部2の絶縁ブロック2Aは、短円柱状に形成されていてもよく、これに対応して第1板部材3および第2板部材4は円板状に形成されていてもよい。さらに、締結スペーサ部材5は、円柱状に形成されていてもよく、その本数も4本に限定されない。
【0043】
さらに、X線管7の構造は、バルブ部7A内に電子銃が配置された構造のものであってもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るX線源によれば、バルブ部を液状絶縁物質に浸漬させて収容する金属製筒部材が絶縁ブロックの外部に固定されているため、その放熱性が良好であり、金属製筒部材の内部の液状絶縁物質やバルブ部の放熱を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るX線源の全体構造を示す分解斜視図である。
【図2】一実施形態に係るX線源の内部構造を示す縦断面図である。
【図3】非破壊検査装置のX線発生装置に組み込まれた一実施形態に係るX線源の作用を説明する正面図である。
【図4】従来例に係るX線源の内部構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…X線源、2…電源部、2A…絶縁ブロック、2B…高電圧発生部、、2C…高電圧線、2D…ソケット、3…第1板部材、3A…ネジ挿通孔、4…第2板部材、4A…ネジ挿通孔、5…締結スペーサ部材、5A…ネジ孔、6…金属製筒部材、6A…取付フランジ、6B…逃げ面、6C…挿通穴、7…X線管、7A…バルブ部、7B…棒状陽極、7C…ターゲット、7D…X線発生部、7E…電子銃部、7F…取付フランジ、7G…高電圧印加部、7H…X線出射窓、8…導電性塗料、9…締結ネジ、10…高圧絶縁オイル、XC…X線カメラ、SP…試料板、P…観察ポイント、XP…X線発生ポイント。

Claims (7)

  1. X線を発生させるための高電圧印加部がバルブ部に突設されたX線管と、
    前記高電圧印加部に電圧を供給する電圧発生部が絶縁ブロック中にモールドされた構造の電源部と、
    前記バルブ部を収容して前記X線管を固定する金属製筒部材とを備え、
    前記金属製筒部材は前記絶縁ブロックの外部に固定され、
    前記金属製筒部材の内部には、前記バルブ部を浸漬させる液状絶縁物質が封入されていることを特徴とするX線源。
  2. ターゲットに導通する棒状陽極の高電圧印加部が突設されたバルブ部の軸線と、電子銃を収容した電子銃部の軸線とが交差するX線管と、
    前記高電圧印加部に電圧を供給する電圧発生部が絶縁ブロック中にモールドされた構造の電源部と、
    前記バルブ部を収容して前記X線管を固定する金属製筒部材とを備え、
    前記金属製筒部材は前記絶縁ブロックの外部に固定され、
    前記金属製筒部材の内部には、前記バルブ部を浸漬させる液状絶縁物質が封入されていることを特徴とするX線源。
  3. 前記金属製筒部材が板部材を介して前記絶縁ブロックの外部に固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載のX線源。
  4. 前記金属製筒部材が円筒状に形成され、前記バルブ部と同軸に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のX線源。
  5. 前記電源部の絶縁ブロックには、前記バルブ部から突出する棒状陽極の高電圧印加部を囲んで前記金属製筒部材との間を遮蔽する壁部が突設されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のX線源。
  6. 前記金属製筒部材は、その先端部の周面が斜面状またはテーパ状に形成されて先細状に構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のX線源。
  7. 試料にX線を照射するX線発生装置と、試料を透過したX線を検出するX線カメラとを備えた非破壊検査装置であって、前記X線発生装置には、請求項1〜6の何れかに記載のX線源が組み込まれていることを特徴とする非破壊検査装置。
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