JP2004213645A - コンテンツ利用実績を収集するサーバ装置、端末装置およびシステム - Google Patents

コンテンツ利用実績を収集するサーバ装置、端末装置およびシステム Download PDF

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光啓 井上
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Abstract

【課題】サービスプロバイダのニーズや種々のサービス形態に応じた利用実績を柔軟に収集するサーバ装置、端末装置及びシステムを提供する。
【解決手段】サーバ装置101bは、端末装置において収集すべき利用実績に関する収集条件を記憶するデータベース部200と、データベース部200に記憶された収集条件に従って、端末装置102に対して利用実績の収集を指示する指示情報を動的に生成する利用実績収集指示部211と、生成された指示情報を端末装置102に送信し、指示情報の応答として端末装置102から送信される利用実績を受信する送受信部214とを備え、端末装置102は、第2の送受信部241によって受信された指示情報に従ってコンテンツの利用実績を収集し、第2の送受信部241を介してサーバ装置101bに送信する第1、第2利用実績収集部245とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、通信や放送を用いて、サーバ装置から映像、音楽などのデジタルコンテンツと、デジタルコンテンツのライセンスを配信し、ユーザが端末装置でデジタルコンテンツを利用するシステムに関し、特に、端末装置においてライセンスに基づいたデジタルコンテンツの利用制御によりコンテンツの利用実績を収集し、サーバ装置に利用実績を送信することで、サーバ装置においてユーザのデジタルコンテンツの利用実績を収集可能なシステム、サーバ装置および端末装置に関する。
近年、音楽、映像、ゲーム等のデジタルコンテンツ(以下、コンテンツと記述)を、インターネット等の通信やデジタル放送等を通じて、サーバ装置から端末装置に配信し、端末装置においてコンテンツを利用することが可能な、コンテンツ配信システムと呼ばれるシステムが実用化段階に入っている。一般的なコンテンツ配信システムでは、コンテンツの著作権を保護し、悪意あるユーザ等によるコンテンツの不正利用を防止するため、著作権保護技術が用いられる。著作権保護技術とは、具体的には、暗号技術等を用いて、ユーザがコンテンツを再生したり、記録メディアにコピーしたりといったようなコンテンツの利用を、セキュアに制御する技術である。
このようなシステムの中には、ユーザが端末装置でコンテンツをセキュアに利用し、コンテンツを利用した実績である利用実績を取得することで、サーバ装置においてコンテンツの視聴率等を得ることが可能なシステムも存在する。
例えば、特許文献1ならびに特許文献2には、ユーザが端末装置においてコンテンツを再生した回数や時刻、あるいは、コンテンツを記録メディアにコピーした回数や時刻等を利用実績として記録し、定期的に指定されたサーバ装置に利用実績を送信するシステムが、コンテンツ利用実績収集システムの一例として記載されている。
このように、従来のコンテンツ利用実績収集システムでは、ユーザがコンテンツを利用した回数や、コンテンツを利用した時刻等の利用実績を、サーバ装置に送信することができるようになっている。
特開2000−564425号公報 特開2001−160003号公報
しかしながら、従来のコンテンツ利用実績収集システムでは、次のような問題点がある。
一つ目の問題点としては、端末装置で取得する利用実績の内容や、端末装置が利用実績を記録するタイミング、サーバ装置にアップロードするタイミング等を、サーバ装置から柔軟に指定することができない、という点である。
具体的には、端末装置において、コンテンツの利用回数やコンテンツを利用した時間等の、大まかな操作内容に関する利用実績を取得することは可能であったが、ユーザがコンテンツ利用にあたって操作した内容(早送り、巻き戻し等の特殊再生を含む)や、コンテンツ内の特定区間を視聴したかどうか等、詳細な利用実績を収集することができなかった。また、コンテンツの種類、ユーザのプロファイル、ユーザのセキュリティに関するポリシー等から、ユーザ単位あるいはコンテンツ単位等で利用実績を取得するか否かを設定したり、利用実績の記録タイミングや、サーバ装置への利用実績の送信タイミング等を柔軟に指定したりすることもできなかった。それゆえ、サービスプロバイダのニーズや種々のサービス形態に応じた利用実績収集を柔軟に行なうことができなかった。
さらに、二つ目の問題点としては、端末装置からサーバ装置に対して、利用実績を送信する際に、サーバ装置へのアクセス集中が発生するという点が挙げられる。
例えば、ブロードバンド放送において、人気の高い番組、すなわち、利用者が多数存在する番組が放映された場合、番組終了後に、何百万、何千万という多数のユーザからの利用実績送信のためのアクセスがサーバ装置に集中する、といった事態を容易に想像することができる。
本発明の目的は、サービスプロバイダのニーズや種々のサービス形態に応じた利用実績を柔軟に収集するサーバ装置、端末装置及びシステムを提供することにある。
上記目的を達成するサーバ装置は、ライセンスに基づいてコンテンツの利用を制御する端末装置に対して、ライセンスを提供するサーバ装置であって、端末装置において収集すべき利用実績に関する収集条件を記憶するデータベースと、データベースに記憶された収集条件に従って、端末装置に対して利用実績の収集を指示する指示情報を動的に生成する生成手段と、生成された指示情報を前記端末装置に送信する送信手段と、指示情報の応答として前記端末装置から送信される利用実績を受信する受信手段とを備える。
この構成によれば、サーバ装置において、収集条件に従って動的に生成された指示情報がサーバ装置から端末装置に送信され、端末装置において、指示情報に従って利用実績を収集するので、サービスプロバイダのニーズや種々のサービス形態に応じて利用実績を柔軟に収集することができるという効果がある。
ここで、前記データベースは、さらに端末装置のユーザ毎にコンテンツの利用条件を記憶し、前記サーバ装置は、さらに前記データベースに記録されたユーザの前記利用条件に従って、コンテンツの利用をユーザに許可するライセンスを発行するライセンス発行手段を備え、前記送信手段は、ライセンス発行手段により発行されたライセンスを送信するよう構成してもよい。
この構成によれば、サーバ装置は、利用条件に応じたライセンス発行と共にあるいあは独立に、利用実績の収集に関する指示情報を動的に生成することができる。
ここで、前記データベースは、コンテンツ毎に収集条件を記憶し、前記生成手段は、前記ライセンス発行手段により発行されたライセンスにより許可されるコンテンツに対応する収集条件に従って前記指示情報を生成する構成としてもよい。
ここで、前記収集条件は、コンテンツの利用日時、コンテンツの全再生区間中の利用区間、コンテンツを利用するためのユーザ操作、ユーザのプロファイル、ユーザの端末装置ID、ユーザの利用状態、コンテンツの利用状態およびコンテンツのサービス提供状態の中から選択された2つ以上の組み合わせに関するように構成してもよい。
この構成によれば、発行されたライセンスにより許可されるコンテンツ毎に、支持情報を動的に生成することができる。しかも、指示情報は、どのような利用実績をどの程度詳細に収集すべきかを指示するができる。
ここで、前記収集条件は、利用実績を収集すべき端末装置を指定する選択条件を含み、前記生成手段は、選択条件を満たす端末装置に対して指示情報を生成するように構成してもよい。
ここで、前記選択条件は、端末装置の明示的な指定、ランダム選択、ユーザプロファイルによる選択および過去の利用実績による選択の少なくとも1つを含むように構成してもよい。
この構成によれば、全ての端末装置から等しく利用実績を収集するのではなく、選択条件を満たす端末装置を動的に選択し、選択された端末装置から収集することができる。
ここで、前記収集条件は、端末装置における利用実績の収集タイミングに関するようにしてもよい。
ここで、前記収集タイミングは、一定時間毎、コンテンツ毎、コンテンツを構成するチャプター単位毎およびユーザ操作毎の少なくとも1つを含むようにしてもよい。
この構成によれば、端末装置においてどのようなタイミングで利用実績を収集すべきかを指示する指示情報を、コンテンツ毎に動的に生成することができる。
ここで、前記収集条件は、端末装置において収集された利用実績をサーバ装置へ送信すべき送信タイミングに関するようにしてもよい。
ここで、前記送信タイミングは、一定時間毎、ライセンスの返却時、1以上のユーザ操作毎および一定の収集回数毎の少なくとも1つを含むようにしてもよい。
ここで、前記収集条件は、複数のユーザ端末装置の送信タイミングを分散させるよう定められるようにしてもよい。
この構成によれば、端末装置において収集された利用実績をどのようなタイミングでサーバ装置に送信すべきかを動的に指示情報により指示することができる。その結果、各端末装置からサーバ装置へのアクセス集中を低減させることができる。
ここで、前記収集条件は、利用実績の収集対象とすべきコンテンツの指定に関するようにしてもよい。
この構成によれば、利用実績の収集対象とすべきコンテンツを動的に指定することができる。
ここで、前記送信手段は、前記ライセンスとともに前記指示情報を端末装置に送信する構成としてもよい。
この構成によれば、前記ライセンスを端末装置に送信時に、併せて前記指示情報を端末装置に送信することができる。
また、上記目的を達成する端末装置は、サーバ装置から提供されるライセンスに基づいてコンテンツの利用を制御する端末装置であって、前記サーバ装置から指示情報を受信する受信手段と、受信された指示情報に従ってコンテンツの利用実績を収集する収集手段と、収集された利用実績を前記サーバ装置に送信する送信手段とを備える。
この構成によれば、端末装置は、常に同一内容の利用実績を収集するのではなく、指示情報により動的に指定された内容の利用実績を収集するので、サービスプロバイダのニーズや種々のサービス形態に応じて利用実績を柔軟に収集することができるという効果がある。
ここで、前記指示情報は、コンテンツの利用日時、コンテンツの全再生区間中の利用区間、コンテンツを利用するためのユーザ操作、ユーザのプロファイル、ユーザの端末装置ID、ユーザの利用状態、コンテンツの利用状態およびコンテンツのサービス提供状態の中から選択された2つ以上の組み合わせを含むようにしてもよい。
この構成によれば、端末装置は、指示情報の指示に従って、コンテンツ毎に、どのような利用実績をどの程度詳細に収集すべきか動的に切り換えることができる。
ここで、前記指示情報は、端末装置における利用実績の収集タイミングを含み、前記収集手段は、前記収集タイミングに従い収集する構成としてもよい。
この構成によれば、端末装置は、どのようなタイミングで利用実績を収集すべきかを動的に切り換えることができる。
ここで、前記指示情報は、端末装置において収集された利用実績をサーバ装置へ送信すべき送信タイミングを含み、前記送信手段は、前記送信タイミングに従い送信する構成としてもよい。
この構成によれば、端末装置は、収集された利用実績をどのようなタイミングでサーバ装置に送信すべきかを動的に切り換えることができる。その結果、各端末装置からサーバ装置へのアクセス集中を低減させることができる。
ここで、前記端末装置は、さらに収集手段により収集された利用実績をセキュアに格納するデータベースを備え、前記送信手段は、データベースに格納された収集実績をセキュアに送信するようにしてもよい。
この構成によれば、端末装置は、ライセンスと同様に利用実績もセキュアに格納及び送信するので、プライバシー保護を図ることができる。
ここで、前記指示情報は、前記コンテンツの利用を許可するライセンスと共にサーバ装置から送信され、前記収集手段は、ライセンスにより許可されたコンテンツの利用に関して前記利用実績を収集するようにしてもよい。
この構成によれば、端末装置はライセンスの受信時に併せて前記指示情報も受信するので、余分な通信を発生させず、しかもセキュアに受信することができる。しかも、ライセンスの返却と併せて利用実績を端末装置からサーバ装置に送信するすれば、コンテンツを利用したライセンスを高い信頼性で特定することができる。
以上のように本発明のサーバ装置によれば、サービスプロバイダのニーズや種々のサービス形態に応じて利用実績を柔軟に収集することができるという効果がある。
さらに、サーバー装置は、利用条件に応じたライセンス発行と共にあるいあは独立に、利用実績の収集に関する指示情報を動的に生成することができる。
また、上記目的を達成するシステムは前記サーバ装置と端末装置とを含むので、上記と同様の構成、作用、効果を有する。上記目的を達成する利用実績収集方法およびプログラムについても同様である。
(実施の形態1)
以下、本発明における実施の形態1について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるコンテンツ利用実績収集システム1の全体の概略構成を示す図である。
このコンテンツ利用実績収集システム1は、コンテンツ等を配信する配信センター101と、コンテンツを利用する端末装置102a〜102cと、これらを相互に接続するネットワーク103とから構成されている。各端末装置のユーザは、ネットワークあるいは記録メディア等を通じて配信センター(すなわち、サービスプロバイダ)から配信されるデジタルコンテンツを端末装置において利用する。
配信センター101は、ユーザに対して課金を行うための課金サーバ101aと、ユーザが所有するコンテンツを利用する権利(利用条件)の管理や、コンテンツのライセンスを生成し、端末装置102a〜102cに配信を行う権利管理サーバ101bと、コンテンツを配信するコンテンツ配信サーバ101cと、ネットワーク103を通じて端末装置102a〜102cに各種サービスを提供するためのウェブ画面を送信するウェブサーバ101dとから構成されている。
課金サーバ101aは、インターネット等を通じて、コンテンツの利用条件等を購入する際に、オンラインでの課金を行うためのサーバ装置である。具体的には、課金サーバ101aは、クレジットカードを用いて課金、決済を行ったり、予め課金サーバ101aにユーザの銀行口座番号を登録しておき、ネットワーク103を経由して端末装置102a〜102cからアップロードされた購入の履歴等に基づき、課金、決済を行ったりする。
権利管理サーバ101bは、ユーザが所有するコンテンツの利用条件を管理し、ユーザにコンテンツのライセンスを付与するサーバ装置である。具体的には、権利管理サーバ101bは、ユーザ毎、あるいは、端末装置102a〜102c毎に、それぞれが所有するコンテンツの利用条件を管理しておき、ユーザからの要求に基づき、ネットワーク103を通じて、ライセンスを端末装置102a〜102cに配信する。あるいは、デジタル放送やブロードバンド放送等のプッシュ型の配信形態では、一時的に無効化されたライセンスをコンテンツと共に配信し、端末装置102a〜102cにおいて課金処理を行うことによりライセンスを有効化し、コンテンツを利用する、というようにすることもできる。
なお、ライセンスとは、暗号化されたコンテンツを復号するための復号鍵(コンテンツ鍵)と、コンテンツの利用期限や利用回数などの利用条件等から構成されており、ライセンスチケット(License Ticket、以下、LTと記述)と呼ばれるデータである。LT等のデータを、ネットワーク103を通じて、配信センター101と端末装置102a〜102cとの間で送受信する場合には、セキュリティを確保するため、安全な認証チャネル(Secure Authenticated Channel、以下、SACと記述)を確立し、SACを通してデータの送受信を行う。なお、LTのデータ構造については、後で図を用いて詳細に説明する。
また、コンテンツを暗号化する暗号アルゴリズムは、AES(Advanced Encryption Standard)やTriple DES(Data Encryption Standard)等の共通鍵暗号アルゴリズムが用いられるのが一般的である。
コンテンツ配信サーバ101cは、ネットワーク103を通じて端末装置102a〜102cにコンテンツを配信するためのサーバ装置であり、ワークステーション等により実現される。具体的には、コンテンツ配信サーバ101cは、MPEG−2(Moving Picture Experts Group)やMPEG−4等の圧縮方式によりデジタル圧縮され、必要に応じてAESやTriple DES等により暗号化されたコンテンツを配信する。
例えば、インターネットの場合は、RTP(Realtime Transfer Protocol)/UDP(User Datagram Protocol)等のプロトコルを用いてコンテンツをストリーミングするサーバ装置であったり、FTP(File Transfer Protocol)やHTTP(HyperText Transfer Protocol)等のプロトコルでダウンロードコンテンツを提供するサーバ装置であったりする。また、デジタル放送の場合は、MPEG−2 TS(Transport Stream)でストリーム型コンテンツを提供する送出装置であったり、ARIB(Association of Radio Industries and Businesses) STD−B24等に示されているデータカルーセル伝送方式に基づいた蓄積型コンテンツを提供する送出装置であったりする。
ウェブサーバ101dは、コンテンツ購入画面等のユーザが端末装置102a〜102cから各種サービスにアクセスするための画面を提供する。具体的には、ウェブサーバ101dは、インターネットを通じて、HTTP等のプロトコルにより、HTML(HyperText Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等のスクリプト言語で記述されたウェブページを提供したり、デジタル放送において、BML(Broadcasting Markup Language)で記述されたページを提供したりする。
ネットワーク103は、配信センター101と端末装置102a〜102cとを相互に接続するネットワークである。例えば、ネットワーク103は、インターネット等の通信ネットワークや、デジタル放送、あるいは、これらが複合したネットワークである。
端末装置102a〜102cは、ネットワーク103と接続する機能を有し、ユーザがコンテンツをモニター画面などで利用したり、記録メディアにコンテンツを書き出したりするための端末装置である。具体的には、端末装置102a〜102cは、デジタル放送を受信するためのSTB(Set Top Box)、デジタルTV、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ、PC(Personal Computer)などのコンテンツ表示装置、レコーダ、あるいは、これらの複合機器である。
このようなコンテンツ利用実績収集システム1において、ネットワーク103を通じてコンテンツやライセンスが配信され、端末装置102a〜102cにおいてコンテンツを利用すると共にコンテンツの利用実績を記録し、端末装置102a〜102cから配信センター101に利用実績を送信する処理を、図2から図18の図面を用いて詳細に説明する。但し、以下では、配信センター101の権利管理サーバ101bが、端末装置102a〜102cに対して、LTを用いて利用実績を収集する指示を行ない、端末装置102a〜102cからLTを用いてコンテンツの利用実績の収集する場合の例を示す。
図2は、図1に示される配信センター101における権利管理サーバ101b、および、端末装置102a〜102cの詳細な構成を示す機能ブロック図である。図1における配信センター101のうち、権利管理サーバ101b以外の詳細な構成については本発明の主眼ではないため、ここでは省略する。端末装置102a〜102cの機能構成については、端末装置102aをその代表とし、端末装置102として図示している。また、図2にはネットワーク103も併せて示されている。
権利管理サーバ101bは、大きく分けて、HDD等に格納されたデータファイル等によって実現されるデータベース部200と、LSI等のハードウェアあるいはCPU、RAM、ROM等を利用して実行されるプログラム等によって実現されるライセンス処理部210とから構成されている。一方、端末装置102は、ライセンスを処理し、セキュアにコンテンツの利用制御を行う権利管理部240と、セキュアにコンテンツを利用するコンテンツ利用部250と、主としてユーザに対してインタフェースを提供する端末アプリケーション280とから構成されている。
まず、権利管理サーバ101bの詳細な構成について説明を行う。
権利管理サーバ101bにおけるデータベース部200は、ユーザ情報DB201、コンテンツ鍵DB202、利用条件DB203、利用実績収集条件DB204、利用実績DB205とから構成される。また、ライセンス処理部210は、利用実績収集指示部211、ライセンス発行部212、利用実績受信部213、第1の送受信部214とから構成される。
ユーザ情報DB201は、ユーザに関する情報を管理するためのユーザ情報管理テーブルを有するデータベースであって、権利管理サーバ101bにアクセスする端末装置102と、利用条件DB203で管理されるコンテンツの利用条件を所有するユーザとを関連付けるために用いられる。
具体的には、ユーザ情報DB201は、図3に示すユーザ情報管理テーブル300を有し、コンテンツ利用実績収集システム1内でユーザを一意に特定するためのユーザID301と、コンテンツ利用実績収集システム1内で端末装置102を一意に特定するための端末ID302と、ユーザに関する詳細情報を示すユーザプロファイル303と、利用実績収集に関するユーザのポリシーを示すプライバシポリシー304とを管理している。
ここで、ユーザプロファイル303とは、ユーザの名前、年齢、性別、住所や、ユーザの好みの番組、趣味等のユーザ登録情報のことを示しており、利用実績を収集するユーザを決定したり、ユーザの好みの番組と利用実績を収集した番組との関連性から、ユーザのコンテンツの利用傾向を分析したりするための判断材料に用いることができる。
また、プライバシポリシー304とは、ユーザがサービスプロバイダに対して、コンテンツの利用実績の全部または一部を提供することを承諾するか否かを示す情報のことであり、ユーザのプライバシーに対する意向に沿った利用実績を実現するためのものである。
例えば、図3において、ユーザID301が「USER−ID−00001」であるユーザは、端末ID302が「TERMINAL−ID−00001」である端末装置102を所有していることを示している。また、ユーザプロファイル303からは、ユーザ「USER−ID−00001」は、「男性、31歳」であることが分かり、プライバシポリシー304が「詳細実績収集OK」となっていることから、ユーザ「USER−ID−00001」は、端末装置102において利用したコンテンツの詳細な利用実績の収集を許可していることを示している。ここで、詳細な利用実績とは、ユーザが端末装置102において利用したコンテンツに関して、コンテンツ中の再生箇所や、早送り、巻き戻しといった特殊再生に関する情報等、ユーザの詳細な操作内容等を表すものとする。
また、ユーザID301が「USER−ID−00002」であるユーザは、端末ID302が「TERMINAL−ID−12345」、「TERMINAL−ID−54321」という2つの端末装置102を有しており、両方の端末装置102から権利管理サーバ101bにアクセス可能であることを示している。
また、ユーザ「USER−ID−00002」のプライバシポリシー304については、「実績収集OK」となっていることから、ユーザ「USER−ID−00001」が承諾しているような、端末装置102におけるコンテンツの詳細な利用実績の収集は承諾しないが、端末装置102におけるコンテンツの再生回数やコピー回数等の、トランザクションログレベルの利用実績の収集は許可することを示している。これに対して、ユーザID301が「USER−ID−00004」であるユーザのプライバシポリシー304は、「実績収集NG」となっていることから、サービスプロバイダによるコンテンツの利用実績の収集を承諾しない設定になっていることが分かる。
なお、ユーザ情報DB201へのデータ登録は、ユーザによって、サービスプロバイダが提供するサービスを受けるために会員登録をする際に行なわれる。この会員登録処理は、ユーザがネットワーク103を通じてウェブサーバ101dが提供する会員登録画面により、配信センター101と端末装置102とがオンラインで行なっても良いし、会員登録用の葉書を用いる等、オフラインで行なっても良い。会員登録処理では、まずサービスプロバイダがユーザに対してユーザID301を割り当てる。その後、ユーザが所有する端末装置102の端末ID302が、オンラインまたはオフラインによりサービスプロバイダに通知されるので、ユーザID301と端末ID302とが関連付けられて、ユーザ情報DB201のユーザ情報管理テーブル300に登録される。以上のような会員登録処理を行なった結果、ユーザ情報DB201が構築される。なお、端末ID302は、端末装置102内で管理されるIDであるが、権利管理部240が端末装置102と着脱可能な構成になっている場合等は、端末ID302として、権利管理部240をコンテンツ利用実績収集システム1内で一意に特定可能なIDを用いるようにしても良い。
コンテンツ鍵DB202は、暗号化コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵を管理するデータベースであって、端末装置102からのライセンス取得要求(LT取得要求)に対してLTを生成する際に、LT取得要求に含まれるコンテンツIDに対応したコンテンツ鍵を取得するために用いられる。
具体的には、コンテンツ鍵DB202は、図4に示すように、コンテンツ利用実績収集システム1においてコンテンツを一意に識別するコンテンツID401と、コンテンツID401に対応するコンテンツ鍵402とからなるコンテンツ鍵管理テーブル400を有する。
例えば、コンテンツID401が「CONTENT−ID−00001」の暗号化コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵402が「0x1234567890abcdef」であることを示している。
利用条件DB203は、ユーザ毎のコンテンツに対する利用条件を管理するデータベースであって、端末装置102からのLT取得要求に対して、ユーザが所有する利用条件を満たすか否かを判定し、利用条件を満たす場合にLTを生成するために用いられる。
具体的には、利用条件DB203は、図5に示すように、コンテンツ利用実績収集システム1においてユーザを一意に識別し、利用条件の所有者を示すユーザID501と、ユーザID501に示されるユーザが所有する利用権利を識別するための利用条件ID502と、コンテンツ利用実績収集システム1においてコンテンツを一意に識別し、利用条件が利用を許諾するコンテンツのコンテンツID503と、コンテンツID503で示されるコンテンツの利用が可能となる開始、終了日時を示す有効期間504と、コンテンツID503で示されるコンテンツの利用可能な回数を示す利用可能回数505とからなる利用条件管理テーブル500を有する。
例えば、ユーザID501が「USER−ID−00001」であるユーザは、利用条件ID502が「URUs−ID−00001」なる利用条件を保持している。利用条件「URUs−ID−00001」は、利用を許諾するコンテンツがコンテンツID503に示される「CONTENT−ID−00001」なるコンテンツであり、有効期間504は「2002/12/31〜2003/1/30」であり、利用可能回数505は無制限(∞)、すなわち、何回でも利用可能であることを示している。また、ユーザID501が「USER−ID−00002」であるユーザは、利用条件ID502が「URUs−ID−00002」と「URUs−ID−10011」という2つの利用条件を有している。このうち、利用条件「URUs−ID−00002」は、コンテンツID503が「CONTENT−ID−13452」なるコンテンツに対する利用条件であり、有効期間504が「2002/12/1〜2002/12/31」、利用可能回数505が「5回」であるので、有効期間内で最大5回まで当該コンテンツを利用可能であることを示している。また、利用条件「URUs−ID−10011」は、コンテンツID503が「CONTENT−ID−99999」なるコンテンツの利用条件であり、有効期間504は無制限(∞)であるが、利用可能回数505に示されるように、コンテンツを利用可能な回数は「1回」のみであることを示している。
利用実績収集条件DB204は、端末装置102に対して利用実績の収集を指示するための条件を管理するデータベースであり、コンテンツ毎に、どのユーザから利用実績を収集するかといった条件や、端末装置102において利用実績を記録するタイミング、端末装置102から権利管理サーバ101bに利用実績を送信するタイミング、記録する利用実績の内容等を管理し、端末装置102に対して利用実績収集指示を行う場合に用いられる。
具体的には、利用実績収集条件DB204は、図6に示すように、コンテンツ利用実績収集システム1内でコンテンツを一意に識別するコンテンツID601と、利用実績を収集するユーザを決定するための条件、および、利用実績収集タイミングや利用実績の内容に関する条件を示す利用実績収集条件602とからなる利用実績収集条件管理テーブル600を有する。利用実績収集条件602は、利用実績を収集するユーザを決定するための条件を示す対象ユーザ決定条件603と、利用実績を記録するための条件を示す利用実績記録条件604と、記録する利用実績の項目(内容)を示す利用実績内容605と、記録した利用実績を端末装置102から権利管理サーバ101bに送信する条件を示す利用実績返却条件606とを含んでいる。
例えば、コンテンツID601が「CONTENT−ID−00001」のコンテンツは、対象ユーザ決定条件603に示されるように、利用実績を収集するユーザあるいは端末装置102が「ランダム」に決定される。また、利用実績記録条件604は「1.コンテンツ単位、2.ユーザ操作単位」と設定されている。これは、「1.コンテンツ単位」がコンテンツ利用制御部243に対する利用実績記録条件、「2.ユーザ操作単位」がコンテンツ利用部251に対する利用実績記録条件であることを意味する。利用制御部243およびコンテンツ利用部251は、それぞれの利用実績記録条件に基づき、利用実績を取得することを指示している。つまり、コンテンツ利用制御部243には「コンテンツ単位」の利用実績を記録し、コンテンツ利用部251には「ユーザ操作単位」で利用実績を記録することを指示している。同様に、利用実績内容605は、「1.アクション、時刻、2.操作内容、操作時刻」であるので、コンテンツ利用制御部243は、「アクション」とアクションが実行された「時刻」を記録し、コンテンツ利用部251は、再生、早送り等の詳細なユーザの「操作内容」、および、その「操作時刻」を記録する。さらに、利用実績返却条件606は「毎日5:00」となっているので、記録した利用実績を、毎日5:00に権利管理サーバ101bに送信することを指示している。以上のように、コンテンツ「CONTENT−ID−00001」に関する利用実績収集条件602は、利用実績収集の対象となるユーザをユーザ情報DB201から「ランダム」に決定し、決定されたユーザに対して、コンテンツ利用制御部243が「コンテンツ単位」に「アクション」とアクションが実行された「時刻」を記録するよう指示し、コンテンツ利用部251が「ユーザ操作単位」にユーザの「操作内容」とその「操作時刻」を記録するよう指示し、記録された利用実績を「毎日5:00」に権利管理サーバ101bに送信する、というものである。ここで、利用実績を収集するユーザをランダムに決定する方法としては、例えば、一様乱数等を用いて乱数を発生させ、この乱数に対応するユーザ情報DB201のユーザ情報管理テーブル300のユーザID301(例えば、「USER−ID−」に続く5桁の番号を用いる等)に該当するユーザを選択する方法が考えられる。
また、コンテンツID601が「CONTENT−ID−00002」であるコンテンツに関しては、対象ユーザ決定条件603で「利用実績5件以上」と示されているように、LTを発行する際に利用実績DB205を参照し、そのユーザが過去の利用実績が5件以上存在する場合に、利用実績を収集する対象ユーザとして決定される。また、利用実績記録条件604では、「1.−、2.ユーザ操作単位」とあるように、コンテンツ利用制御部243では利用実績を取得せず、コンテンツ利用部251のみで「ユーザ操作単位」、つまり、ユーザが利用操作(例えば、再生、停止、ポーズ、早送り、等)を行う都度、利用実績を記録するよう指示している例である。また、利用実績返却条件606は、「ユーザ操作ごと」とあるように、1または複数のユーザ操作を行った時点で、端末装置102から権利管理サーバ101bに利用実績が送信される。
さらに、コンテンツID601が「CONTENT−ID−00003」であるコンテンツでは、対象ユーザ決定条件603は「プライバシポリシー」となっているので、ユーザ情報DB201を参照することにより、ユーザのプライバシポリシーに応じて、利用実績の収集の対象ユーザとするか否かが決定される。このコンテンツ「CONTENT−ID−00003」の利用実績内容605では、「ユーザ利用状態」および「ユーザプロファイル」を収集するように指定されている。
ユーザ利用状態とは、端末装置102において、ユーザがどのような状態でコンテンツを利用しているか、を示しており、具体的には、リアルタイム視聴、手動予約による録画視聴、自動予約による録画視聴といったユーザのコンテンツ利用状態を示すものである。また、ユーザプロファイルとは、端末装置102でユーザが設定した、年齢、性別、趣味等の、ユーザに関する情報である。
なお、コンテンツ「CONTENT−ID−00003」の利用実績返却条件606は、「コンテンツ利用直後」となっているので、コンテンツの利用を終了した時点で、端末装置102から権利管理サーバ101bに送信するよう指示する例を示している。
また、コンテンツ「CONTENT−ID−00004」では、対象ユーザ決定条件603に「UR(User Right)10権利以上」と指定されており、利用条件DB203中に、利用条件を10レコード以上所有しているユーザに対してのみ、利用実績収集を行なうように指示している。また、利用実績内容605は「1.時刻、2.コンテンツ利用状態」とあることから、コンテンツ利用制御部243では、アクションが行われた「時刻」が、コンテンツ利用部251では、コンテンツ利用状態」を記録するよう指示している。ここで、コンテンツ利用状態とは、コンテンツの解像度、音声チャネル(例えば、2ch再生か、5.1ch再生か)等、主としてコンテンツの品質を表すものである。また、利用実績返却条件606では、「LT返却時」として指定されており、1または複数のLTを返却する際に利用実績を収集するよう指示している。ライセンスの返却と併せて利用実績を端末装置からサーバ装置に送信することにより、コンテンツを利用したライセンスを高い信頼性で特定することにができる。
このように、利用実績収集条件602は、図6に示したように、1つのコンテンツID601に対して、複数の条件が設定されても良い。すなわち、権利管理部240とコンテンツ利用部250のそれぞれが記録する利用実績についての収集条件を設定することができる。
利用実績DB205は、ネットワーク103を通じて端末装置102から収集した利用実績を格納するデータベースである。
具体的には、利用実績DB205は、図7に示すように、コンテンツを利用し、利用実績を送信したユーザを特定するためのユーザID701と、利用実績を記録した端末装置102を特定するための端末ID702と、ユーザが利用したコンテンツを特定するためのコンテンツID703と、端末装置102から収集した利用実績の内容を示す利用実績704とからなる利用実績管理テーブル700を有する。
例えば、ユーザID701が「USER−ID−00001」のユーザが、端末ID702およびコンテンツID703で示されるように、「CONTENT−ID−00001」なるコンテンツを「TERMINAL−ID−00001」なる端末装置102で利用したことを示しており、その利用実績704は、コンテンツ利用制御部243によって取得されたアクションおよびアクションが実行された時刻を表す「1.Play,2002/12/24 10:00:00」と、コンテンツ利用部251によって取得されたユーザの詳細な操作内容および操作時刻を表す「2.Play::2002/12/24 10:00:00」、「Fwd::2002/12/24 10:35:23」等である場合の例が示されている。同様に、ユーザID701が「USER−ID−00002」のユーザの利用実績は、「TERMINAL−ID−11111」において「CONTENT−ID−00002」なるコンテンツを利用し、端末装置102のコンテンツ利用部251で取得された利用実績が「Play::2002/12/30 23:59:59」、続くユーザの操作内容と操作時刻として「Pause::2003/1/1 0:15:43」というように、その詳細なユーザ操作が記録されている。さらに、ユーザID701が「USER−ID−00003」のユーザの利用実績は、ユーザ利用状態として「自動録画」が行なわれたこと、ユーザプロファイルとして「24歳、女性」等といった情報が記録されている。
利用実績収集指示部211は、端末装置102に対して、利用実績の収集を指示するための指示情報を生成する。
具体的には、利用実績収集指示部211は、ユーザからのLT発行要求を受けた場合に、必要に応じて、ユーザ情報DB201、利用条件DB203、利用実績収集条件DB204、利用実績DB205等を用いて、利用実績収集のための指示情報を生成し、LTに設定するためにライセンス発行部212に指示情報を送信する。
ライセンス発行部212は、端末装置102からのLT発行要求に応じて、LTを生成する。
具体的には、ライセンス発行部212は、端末装置102からのLT発行要求を受け、ユーザ情報DB201と、コンテンツ鍵DB202と、利用条件DB203とを利用し、LT発行要求がユーザの利用条件を満たすか否かを判定した上で、LTを生成する処理を行う。また、権利管理サーバ101bから端末装置102に対して、ユーザのコンテンツの利用実績の収集を指示するため、利用実績収集指示部211から利用実績収集のための指示情報を受け取り、LTに設定する。
利用実績受信部213は、端末装置102から収集する利用実績を受信し、受信した利用実績を利用実績DB205に書き込む。
具体的には、利用実績受信部213は、第1の送受信部214が端末装置102から返却されたLTを受信し、LTに含まれる利用実績を取得して、利用実績DB205の利用実績管理テーブル700に記録する。また、返却されてきたLT800を処理し、必要に応じて、その結果をユーザ情報DB201、利用条件DB203、利用実績収集条件DB204等に反映する。
第1の送受信部214は、ネットワーク103を通じて、端末装置102と通信する。
以上、権利管理サーバ101bの詳細な構成について、説明を行った。
ここで、ライセンス発行部212が生成するLT、および、利用実績収集指示部211が生成する利用実績収集のための指示情報の構成を、図8〜図9を用いて詳細に説明する。
図8は、LTの構成の一例を示す図である。図8に示すLT800は、LT800が利用を許諾するコンテンツのコンテンツIDやLT800の有効期限等を含むLTヘッダ801、コンテンツの再生や、記録メディアへのコピーが可能な回数等の利用条件を示すLTアクションタグブロック802、コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵を含むコンテンツ鍵タグブロック803、権利管理サーバ101bから端末装置102に対して利用実績収集を指示するための利用実績収集指示タグブロック804、LT800の改ざんを検出するためのハッシュ値であるLTフッタ805とから構成されている。
LTヘッダ801は、LT800を識別するためのLT識別子811、LT800全体の長さを示すLTサイズ812、LT800が利用を許諾するコンテンツの識別子であるコンテンツID813、LT800が利用可能な期間を示すLT有効期間814から構成される。
LTアクションタグブロック802は、「再生」、「コピー」、「印刷」等の、コンテンツに対するユーザのアクションを特定するためのアクションID821と、アクションの実行が許諾される回数を示す回数カウンタ822と、コンテンツ利用部251に固有な利用条件を示す利用部固有条件823とから構成される。ここで、利用部固有条件823とは、端末装置102におけるコンテンツ利用部250の種類や性能に依存する利用条件であって、コンテンツ利用部250のみが解釈可能なものを示し、例えば、映画コンテンツの音声チャネルの指定(5.1chで再生可能か、2chで再生可能か)や、画像コンテンツの解像度、サイズの指定等が挙げられる。
コンテンツ鍵タグブロック803は、暗号化コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵がバイナリ値で設定される。
利用実績収集指示タグブロック804は、利用実績収集指示部211において生成されるタグブロックであり、図9に示すフォーマットを有する。利用実績収集指示タグブロック804は、利用実績収集指示タグブロック804を識別するための識別子である利用実績収集指示タグ値901、利用実績収集指示タグブロック804の長さを示す指示情報長902、利用実績の収集を指示する情報である指示情報903とから構成される。
指示情報903は、端末装置102における権利管理部240が利用する第1の利用実績収集指示情報910と、コンテンツ利用部250が利用する第2の利用実績収集指示情報920とから構成されている。第1の利用実績収集指示情報910は、第1の利用実績記録条件911と、第1の利用実績内容912と、利用実績返却条件913とから構成され、ここでは、権利管理部240のコンテンツ利用制御部243に対して、第1の利用実績記録条件911の「コンテンツ単位」は、コンテンツを利用する単位で利用実績を記録する指示を、第1の利用実績内容912の「アクション」および「時刻」は、ユーザがコンテンツを利用する動作の内容(例えば、再生、コピー等)を示すアクションと、そのアクションが行われた時刻を記録する指示を、利用実績返却条件913の「毎日5:00」は、当該コンテンツに関して記録した利用実績を毎日5:00に権利管理サーバ101bに送信する指示を表している。一方、第2の利用実績収集指示情報920は、第2の利用実績記録条件921と、第2の利用実績内容922とから構成され、ここでは、コンテンツ利用部251に対して、第2の利用実績記録条件921の「ユーザ操作単位」は、コンテンツ利用に関するユーザの操作毎に利用実績を記録する指示を、第2の利用実績内容922は、第1の利用実績内容912で指示されている内容よりも詳細なユーザの操作内容と操作時刻の記録指示を表している。
なお、ここでは、利用実績返却条件913については、権利管理部240のみが用いる条件である例を示したが、これに限られるものではなく、コンテンツ利用部250が用いる条件を設定するようにしても良い。
LTフッタ805は、LT800をハードディスク等の非セキュアな領域に蓄積する場合に、改ざんの検出を行い、その正当性を確保するためのものであって、LTの内容が更新される度に、LT800のハッシュ値を計算し、計算結果を管理する。このハッシュ値は、ハード的に耐タンパされたエリアで管理される必要がある。具体的なハッシュアルゴリズムとしては、SHA−1(Secure Hash Algorithm 1)等が用いられる。
以上、図8〜図9を用いて、LT800と利用実績収集のための指示情報である利用実績収集指示タグブロック804について、その詳細な構成の説明を行った。
次に、端末装置102の詳細な構成について説明を行う。
端末装置102は、セキュアにコンテンツの利用制御を行う権利管理部240と、セキュアにコンテンツを利用するコンテンツ利用部250と、ユーザに対してインタフェースを提供する端末アプリケーション280とから構成される。
権利管理部240は、第2の送受信部241と、ライセンス取得部242と、コンテンツ利用制御部243と、セキュアDB244と、第1の利用実績収集部245と、利用実績送信部246とから構成されている。
第2の送受信部241は、ネットワーク103を通じて、配信センター101と通信する。
ライセンス取得部242は、権利管理サーバ101bからLT800を取得する。具体的には、ライセンス取得部242は、図10に示す期待LT情報(Expected LT Information、以下ELIと記述)1000を生成し、ELI1000を権利管理サーバ101bに送信することにより、権利管理サーバ101bからLT800を取得する。
図10において、ELI1000は、ELI識別子1001と、端末ID1002と、利用条件ID1003と、コンテンツID1004と、期待利用回数1005とから構成される。ELI識別子1001には、このデータがELI1000であることを示す情報が記述される。端末ID1002には、ELI1000を生成した端末装置102、すなわち、LT800を要求する端末装置102の端末IDが記述される。利用条件ID1003には、権利管理サーバ101bの利用条件DB203において管理されるユーザの利用条件を特定するための利用条件ID502が記述される。この利用条件ID502は、ユーザが権利管理サーバ101bから利用可能な権利を問い合わせる際のレスポンスで通知される利用条件IDを使用する。コンテンツID1004には、利用したいコンテンツのコンテンツIDが記述される。期待利用回数1005には、要求するLT800のLTアクションタグブロック802における回数カウンタ822に設定されるコンテンツの利用可能な回数の値を記述する。なお、期待利用回数1005に加え、ユーザが期待するLTの有効期間(LTヘッダ801におけるLT有効期間814)を要求するようにしても良い。
利用実績送信部246は、端末装置102で記録した利用実績を権利管理サーバ101bへ送信する部であり、本発明における実施の形態1では、記録した利用実績をLT800内に設定して、権利管理サーバ101bへ返却する。具体的には、利用実績送信部246は、LT800の利用実績収集指示タグブロック804内に含まれる利用実績返却条件913を参照することにより、LT800を権利管理サーバ101bへ返却するかどうかを決定する。
コンテンツ利用制御部243は、LT800に基づき、セキュアにコンテンツの利用制御を行う。具体的には、コンテンツ利用制御部243は、ユーザからコンテンツの利用を要求された場合に、ライセンス取得部242が権利管理サーバ101bより取得したLT800に含まれる利用条件に基づき、コンテンツの利用が可能かどうかを判定する。そして、利用条件がコンテンツの利用を許諾している場合に限り、暗号化コンテンツを復号するためのコンテンツ鍵をコンテンツ利用部251に渡す、という処理を行う。
例えば、コンテンツ利用制御部243は、LT800のLTヘッダ801に設定されたLT有効期間814と、LTアクションタグブロック802に設定された回数カウンタ822を参照し、コンテンツが利用可能であるかどうかを判定する。端末装置102に保持している、図2には図示しないセキュアな計時部により提供される現在時刻を参照し、現在時刻がLT有効期間814内であり、かつ、回数カウンタ822の値が1以上の場合において、コンテンツの再生が可能であると判定するという処理を行う。
なお、コンテンツ利用制御部243とコンテンツ利用部251との間は、セキュアにコンテンツ鍵を送受信するため、SACを確立して安全にコンテンツ鍵の送受信が行われる。
また、コンテンツ利用制御部243は、コンテンツの利用制御を行なった結果、コンテンツの利用実績を生成する。具体的には、コンテンツ利用制御部243は、ユーザのコンテンツ利用(例えば再生)回数や、コンテンツ利用時刻といった、トランザクションレベルの利用実績を生成し、第1の利用実績収集部245に渡すという処理を行う。
セキュアDB244は、セキュアにデータを管理するためのデータベース部であり、ライセンス取得部242により取得されたLTや、第1の利用実績収集部245により取得された利用実績を蓄積する。具体的には、セキュアDB244は、図8で示される権利管理サーバ101bから取得したLT800や、利用実績を含むLT800を蓄積すると共に、改ざん等の不正な行為を防止するため、セキュアDB244中のLT800のハッシュ値をハード的またはソフト的に耐タンパ化された領域に格納する。
第1の利用実績収集部245は、主としてコンテンツ利用制御部243からの利用実績を収集する。具体的には、第1の利用実績収集部245は、コンテンツ利用制御部243あるいは第2の利用実績収集部252により取得された利用実績を受け取り、セキュアDB244に記録したり、そのまま利用実績送信部246に送信したりする。
利用実績送信部246は、端末装置102において記録された利用実績を、サーバ装置101bに送信する。具体的には、利用実績送信部246は、定期的または任意のタイミングでセキュアDB244を検索し、権利管理サーバ101bにアップロード可能な利用実績(LT800)を取得して、権利管理サーバ101bに送信したり、第1の利用実績収集部245から受け取った利用実績を、即座に権利管理サーバ101bに送信したりする。
コンテンツ利用部250は、コンテンツ利用部251と、第2の利用実績収集部252とから構成されている。
コンテンツ利用部251は、コンテンツを復号し、デコードすると共に、詳細な利用実績を記録する。
具体的には、コンテンツ利用部251は、暗号化されたダウンロードコンテンツあるいは暗号化されたストリーミングコンテンツを取得し、コンテンツ利用制御部243から取得するコンテンツ鍵によって暗号化コンテンツを復号し、コンテンツをデコードして図2に図示しないモニター等に出力する。それと同時に、ユーザのコンテンツに関する操作内容、コンテンツを利用した時刻情報、利用したコンテンツの状態等のコンテンツの詳細な利用実績を記録する。また、コンテンツの利用を終了すると、利用終了通知をコンテンツ利用制御部243に通知する。
第2の利用実績収集部252は、コンテンツ利用部251からの利用実績を収集する。具体的には、第2の利用実績収集部252は、コンテンツ利用部251により取得された詳細なユーザのコンテンツの利用実績を受け取り、第1の利用実績収集部245に送信する。
なお、端末装置102のうち、特にセキュリティを必要とするデータを処理する構成要素、具体的には、ライセンス取得部242、コンテンツ利用制御部243、セキュアDB244、第1の利用実績収集部245、利用実績送信部246、コンテンツ利用部251、第2の利用実績収集部252は、悪意のあるユーザによる不正利用を防止するため、ハード的に耐タンパ化されたLSIや、ソフト的に耐タンパ化されたプログラム等で実現されるのが一般的である。
また、端末装置102にコンテンツを取り込むための構成要素については、本発明の主眼でないので、図2に示していないが、インターネット等からストリーミング型のコンテンツ受信するための、RTP/UDP等を用いた受信部であったり、HDD等の非ストリーミング(ダウンロード)型のコンテンツや、パッケージメディア内のコンテンツを読み出す読み出し部でよい。
以上、端末装置102の詳細な構成について、説明を行った。
ここで、コンテンツ利用制御部243が生成する利用実績を含むLT800および利用実績の構成を示すために、図11〜図12を用いて詳細に説明する。
図11は、LT800の構成の一例を示す図である。図8に示したLT800との差異は、図8におけるLT800に加え、端末装置102によって記録された利用実績が設定される利用実績タグブロック1105を含む構成となっている点である。よって、LTヘッダ1101、LTアクションタグブロック1102、コンテンツ鍵タグブロック1103、利用実績収集指示タグブロック1104、および、LTフッタ1106についての説明はここでは省略する。
利用実績タグブロック1105は、第1の利用実績収集部245および第2の利用実績収集部252が取得した利用実績が記録されたものであり、図12に示す構成を有する。利用実績タグブロック1105は、利用実績タグブロック1105を識別するための識別子である利用実績タグ値1201、利用実績データ1203のサイズを示す利用実績データ長1202、利用実績の実際のデータが記録された利用実績データ1203とから構成される。利用実績データ1203は、大きく分けて2つの情報から構成されており、1つ目は、コンテンツを利用し、利用実績を記録したユーザおよび端末装置102を特定するためのユーザID1205および端末ID1206であり、2つ目は、ユーザの操作内容等を示す第1の利用実績1210および第2の利用実績1220である。ここでは、コンテンツを利用したユーザが「USER−ID=USER−ID−00001」であり、コンテンツを利用した端末装置102が「TERMINAL−ID−00001」であることを表している。第1の利用実績1210および第2の利用実績1220は、それぞれ、権利管理部240が記録した利用実績、および、コンテンツ利用部250が記録した利用実績を表している。ここでは、第1の利用実績1210として、ユーザのアクション1211「Play」と時刻1212「2002/12/24 10:00:00」が記録されており、再生が2002/12/24の10:00:00に開始されたことが分かる。また、第2の利用実績1220として、「Play::2002/12/24 10:00:00」、「Fwd::2002/12/24 10:35:23」といったように、ユーザの詳細な操作内容および操作時刻が順に記録されている。
なお、上記の例では、可変長である第1の利用実績1210および第2の利用実績1220のデータ長については、本発明の主眼ではないため、図12には記載していないが、利用実績データ1203のフォーマットにそれぞれのデータ長を適宜付加したり、データの終端を検出するための終端コードが付与されたりする。
以上、図11〜図12を用いて、利用実績を含むLT800および利用実績タグブロック1105について、その詳細な構成について説明を行った。
さて、以上のように構成された端末装置102において、ユーザが権利管理サーバ101bからLT800を取得してコンテンツを利用し、その利用状況に応じた利用実績を記録し、利用実績を端末装置102から権利管理サーバ101bに送信する、という一連の動作を、図13〜図18に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、ユーザが権利管理サーバ101bからLT800を取得するにあたって、事前にウェブサーバ101d等を用いたサービスプロバイダへの会員登録、コンテンツの利用条件の購入、コンテンツ配信サーバ101cからのコンテンツ取得等の処理が必要であるが、これらの処理については本発明の主眼ではないため、以下の説明では省略する。
最初に、端末装置102において、ユーザが権利管理サーバ101bからLT800を取得する動作を、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
まずユーザが、端末アプリケーション280が提供するユーザインタフェースにより、権利管理サーバ101bで管理されているユーザの利用条件一覧を取得し、利用条件一覧から利用したいコンテンツの利用条件を選択すると、端末装置102は、該当する利用条件のLTを権利管理サーバ101bに要求するためのELI1000を作成し、権利管理サーバ101bに送信する(ステップS1301)。
具体的には、コンテンツ利用部251は、ユーザが選択した利用条件が利用を許諾するコンテンツのコンテンツIDを端末アプリケーション280から受け取り、コンテンツ利用制御部243に送信する。コンテンツ利用制御部243はコンテンツIDをライセンス取得部242に送信し、ライセンス取得部242はコンテンツ利用制御部243から受信したコンテンツIDを基に、図10に示すELI1000を生成する。なお、このELI1000に設定する利用条件ID1003は、端末アプリケーション280または権利管理部240が権利管理サーバ101bやウェブサーバ101d経由でユーザが所有する利用条件を予め問い合わせることにより、利用条件ID1003を取得済みであるものとする。また、期待利用回数1005については、端末アプリケーション280を通じて、ユーザが希望する値を設定するようにしても良いし、予めサービスの運用などにより決められた値を設定するようにしても良い。このようにして生成されたELI1000は、第2の送受信部241を通じて、権利管理サーバ101bに送信される。
権利管理サーバ101bのライセンス発行部212は、端末装置102からELI1000を受信すると、ユーザ情報DB201を参照し、ユーザを特定することにより、ユーザ認証を行う(ステップS1302)。
具体的には、ユーザ認証は2段階で行なわれる。通常、LT800のようなセキュリティを要するデータのやり取りを行う際には、SACを確立して安全に通信を行なえるようするのが一般的である。よって、第1段階としては、権利管理サーバ101bと端末装置102との間でSACを確立する。SACの確立には、例えばSSL(Secure Socket Layer)やTLS(Transport Layer Security)を利用することができる。この相互認証によって、端末装置102が正しい端末ID1002を有することが確認できる。第2段階として、ライセンス発行部212が端末ID1002なる端末装置102を所有するユーザを特定する。そこでライセンス発行部212は、ELI1000に含まれる端末ID1002を取得し、ユーザ情報DB201のユーザ情報管理テーブル300のユーザID301および端末ID302を参照して、ELI1000に含まれる端末ID1002と一致するユーザ情報管理テーブル300の端末ID302を検索する。一致する端末ID302が見つかった場合には、関連するユーザID301を取得することができるが、一致する端末ID302が見つからなかった場合には、ユーザ認証は失敗する。
ライセンス発行部212は、ステップS1302のユーザ認証結果を確認する(ステップ1303)。
ステップS1303において、YESである場合、すなわち、正しくユーザ認証が行なわれた場合には、LT800を発行するための利用条件の確認を行うため、ステップS1304を実行する。
ステップS1303において、NOである場合、すなわち、正しくユーザ認証が行なわれなかった場合には、LT発行不可と判定され、ライセンス発行部212はLT発行不可通知を端末装置102に送信する。
ライセンス発行部212は、LT発行可否判定処理を実行する(ステップS1304)。このLT発行可否判定処理については、後で図を用いて詳細に説明する。
ライセンス発行部212は、LT発行可否判定処理の結果を参照し、LT800が発行可能か否かを判定する(ステップS1305)。
ステップS1305において、YESである場合、すなわち、LT発行可能と判定された場合には、ステップS1306を実行する。
ステップS1305において、NOである場合、すなわち、LT発行不可と判定された場合には、ライセンス発行部212はLT発行不可通知を端末装置102に送信する。
ライセンス発行部212は、利用実績収集指示部211に対して、図9に示した利用実績収集のための指示情報903を生成するように要求し、利用実績収集指示部211において、利用実績収集指示生成処理が実行される(ステップS1306)。この利用実績収集指示生成処理については、後で図を用いて詳細に説明する。
ライセンス発行部212は、利用実績収集指示部211から利用実績収集のための指示情報903を受信し、LT800を生成する(ステップS1307)。
具体的には、ライセンス発行部212は、利用実績収集指示部211から指示情報903を受信し、利用実績収集指示タグブロック804を生成する。また、ELI1000および利用条件DB203の利用条件管理テーブル500を参照すると共に、コンテンツ鍵DB202のコンテンツ鍵管理テーブル400から、コンテンツID1004(コンテンツID401)に対応するコンテンツ鍵402を取得し、ELI1000により要求された利用条件を含むLT800を生成する。
ライセンス発行部212は、利用条件DB203の利用条件管理テーブル500を更新する(ステップS1308)。具体的には、ライセンス発行部212は、発行したLT800に含まれる利用条件の分だけ、当該ユーザの利用条件を減算する処理を行う。例えば、利用条件管理テーブル500の利用可能回数505が「5」である場合に、LT800のLTアクションタグブロック802の回数カウンタ822が「3」であった場合には、利用条件管理テーブル500の利用可能回数505を「2」に更新するという処理を行う。
ライセンス発行部212は、ステップS1307において生成したLT800を端末装置102に送信する(ステップS1309)。具体的には、ライセンス発行部212は、第1の送受信部214を通じて、端末装置102にLT800を送信する処理を行う。
端末装置102のライセンス取得部242は、権利管理サーバ101bからLT800を受信し、LT800をセキュアDB244に登録する(ステップS1310)。具体的には、ライセンス取得部242は、第2の送受信部241を通じて、ステップS1301で生成したELI1000に対するレスポンスとしてLT800を取得し、LT800をセキュアDB244に書き込んで、セキュアDB244のハッシュ値を更新する。
なお、ステップS1303またはステップS1305において、LT800が発行不可であるためにLT発行不可通知が送信された場合、端末装置102のライセンス取得部242は、LT発行不可通知を受信する(ステップS1311)。具体的には、端末装置102のライセンス取得部242は、権利管理サーバ101bからのLT発行不可通知を受信し、端末アプリケーション280のユーザインタフェースを通じて、ユーザにその旨を通知して、本処理を終了する。
ここで、ステップS1304のLT発行可否判定処理について、図14を用いて説明する。
まず、ライセンス発行部212は、ELI1000で指定された利用条件ID1003が利用条件DB203の利用条件管理テーブル500に存在するかどうかを確認する(ステップS1401)。具体的には、ライセンス発行部212は、端末装置102から受信したELI1000を参照し、利用条件ID1003を取得する。この利用条件ID1003が、利用条件管理テーブル500中の利用条件ID502と一致するものがあるかどうかを確認する。
ステップS1401において、YESの場合、すなわち、利用条件管理テーブル500にELI1000の利用条件ID1003と一致する利用条件ID502が存在する場合には、さらに、利用条件ID502を有するユーザID501が、図13におけるステップS1302で認証に成功した、ユーザ情報DB201のユーザ情報管理テーブル300中のユーザID301と一致するかどうかを確認する。ここで当該ユーザIDが一致した場合には、ステップS1402を実行し、当該ユーザIDが一致しない場合には、ステップS1405を実行する。
ステップS1401において、NOの場合、すなわち、利用条件管理テーブル500にELI1000の利用条件ID1003と一致する利用条件ID502が存在しない場合には、ステップS1405を実行する。
次に、ライセンス発行部212は、ユーザの利用条件が、有効期間を満たしているかどうかを判定する(ステップS1402)。具体的には、ライセンス発行部212は、利用条件DB203の利用条件管理テーブル500中の有効期間504を参照するとともに、セキュアな計時部(図2に図示せず)から現在時刻を取得し、現在時刻が有効期間504で示される開始日時から終了日時の間に含まれているか否かを判定する。
例えば、利用条件管理テーブル500中の有効期間504が「2002/12/20 12:12:12」である場合に、現在時刻が「2002/12/18
12:34:56」であれば、ユーザの利用条件が有効期間内であると判定される。一方、現在時刻が「2002/12/31 19:00:00」であれば、ユーザの利用条件は有効期間外であると判定される。
ステップS1402において、YESの場合、すなわち、ユーザの利用条件が有効期間内である場合には、ステップS1403を実行する。
ステップS1402において、NOの場合、すなわち、ユーザの利用条件が有効期間外である場合には、ステップS1405を実行する。
ライセンス発行部212は、ELI1000の期待利用回数1005が、ユーザの所有する利用条件内であるか否かを判定する(ステップS1403)。具体的には、ライセンス発行部212は、ELI1000で指定された期待利用回数1005が、利用条件管理テーブル500の利用可能回数505以内であるかどうかを確認する。例えば、利用条件管理テーブル500の利用可能回数505が「5」である場合に、ELI1000で指定された期待利用回数1005が「3」であれば、ELI1000で指定された期待利用回数1005はユーザの利用条件に含まれると判定される。一方、ELI1000で指定された期待利用回数1005が「10」であれば、ELI1000で指定された期待利用回数1005はユーザの利用条件には含まれないと判定される。
ステップS1403において、YESの場合、すなわち、期待利用回数1005がユーザの利用条件に含まれる場合には、ステップS1404を実行する。
ステップS1403において、NOの場合、すなわち、期待利用回数1005がユーザの利用条件に含まれない場合には、ステップS1405を実行する。
ライセンス発行部212は、LT800が発行可能と判定して、LT発行可否判定処理を終了する(ステップS1404)。
また、ステップS1401〜ステップS1403において、NOの場合、すなわち、ライセンス発行部212がLT800を発行不可能と判定した場合には、LT発行可否判定処理を終了する(ステップS1405)。
以上、図14を用いて、LT発行可否判定処理の説明を行なった。
また、ステップS1306の利用実績収集指示生成処理について、図15を用いて説明する。
利用実績収集指示部211は、利用実績収集条件DB204から、ELI1000で指定されたコンテンツID1004に対応する利用実績収集条件602等を取得する(ステップS1501)。具体的には、利用実績収集指示部211は、利用実績収集条件DB204の利用実績収集条件管理テーブル600を参照し、ELI1000で指定されたコンテンツID1004と、コンテンツID601が一致する利用実績収集条件602を取得する。
次に、利用実績収集指示部211は、ステップS1501で取得した利用実績収集条件602の対象ユーザ決定条件603が、ユーザのプライバシポリシーを考慮する必要があるか否かを判定する(ステップS1502)。具体的には、利用実績収集指示部211は、対象ユーザ決定条件603を参照し、当該コンテンツに関する利用実績収集については、ユーザが設定したプライバシポリシーを考慮する必要があると判断する。例えば、図6のコンテンツID601が「CONTENT−ID−00003」の対象ユーザ決定条件603は、プライバシポリシーを考慮するよう設定されている例が示されている。
ステップS1502において、YESの場合、すなわち、ユーザのプライバシポリシーを考慮する必要がある場合には、ステップS1503を実行する。
ステップS1502において、NOの場合、すなわち、ユーザのプライバシポリシーを考慮する必要がない場合には、ステップS1505を実行する。
利用実績収集指示部211は、ユーザ情報DB201を参照し、ユーザのプライバシポリシーを取得する(ステップS1503)。具体的には、利用実績収集指示部211は、ユーザ情報DB201のユーザ情報管理テーブル300のプライバシポリシー304を取得する。
利用実績収集指示部211は、ステップS1503で取得したプライバシポリシー304を参照し、当該ユーザが利用実績収集を許可しているか否かを判定する(ステップS1504)。具体的には、利用実績収集指示部211は、プライバシポリシー304が「実績収集OK」または「詳細実績収集OK」である場合には、利用実績収集が認められていると判定する。一方、プライバシポリシー304が「実績収集NG」である場合には、利用実績収集が拒否されていると判定する。
ステップS1504において、NOの場合、つまり、利用実績収集がNGである場合には、利用実績収集指示情報の生成は不要となるため、本処理を終了する。
ステップS1504において、YESの場合、つまり、利用実績収集がOKである場合には、ステップS1505を実行する。すなわち、利用実績収集指示部211は、さらに、利用実績収集を行うユーザを決定するため、権利管理サーバ101bの各種データベースを参照する必要があるか否かを判定する(ステップS1505)。具体的には、利用実績収集指示部211は、ステップS1501で取得した対象ユーザ決定条件603を参照して、利用条件DB203や利用実績DB205等を参照する必要があるか否かを判定する。例えば、図6のコンテンツID601が「CONTENT−ID−00002」なるコンテンツの対象ユーザ決定条件603は、「利用実績5件以上」となっており、利用実績DB205中に該当ユーザの利用実績が5件以上ある場合に、利用実績収集を行う対象ユーザと決定されるため、利用実績DB205を参照する必要がある。あるいは、コンテンツID601が「CONTENT−ID−00004」なるコンテンツの対象ユーザ決定条件603は、「UR10権利以上」となっており、利用条件DB203に該当ユーザの利用条件が10以上存在する場合にのみ、利用実績収集を行う対象ユーザと決定されるようになっているため、利用条件DB203へのアクセスが発生する。
ステップS1505において、YESの場合、すなわち、利用実績収集の対象ユーザを決定するために、データベースへのアクセスが発生する場合には、ステップS1506を実行する。
ステップS1505において、NOの場合、すなわち、利用実績収集の対象ユーザを決定するために、データベースへのアクセスが発生しない場合には、ステップS1509を実行する。
利用実績収集指示部211は、対象ユーザ決定条件603に記載された条件に応じたデータベースを参照し、当該ユーザに関するデータを取得する(ステップS1506)。
利用実績収集指示部211は、データベースから取得した情報を基に、利用実績収集の対象ユーザとなるか否かを決定する(ステップS1507)。具体的には、利用実績収集指示部211は、ステップS1506で取得した当該ユーザに関するデータを参照し、対象ユーザ決定条件603を満たすか否かを判定する。例えば、図6のコンテンツID601が「CONTENT−ID−00002」なるコンテンツの場合、ステップS1506で取得した当該ユーザの利用実績が「10件」である場合には、利用実績収集を行う対象ユーザと決定される。一方、ステップS1506で取得した当該ユーザの利用実績が「3件」である場合には、利用実績収集条件管理テーブル600の対象ユーザ決定条件603を満たさないため、利用実績収集を行う対象ユーザとは決定されない。
利用実績収集指示部211は、利用実績収集指示タグブロック804を生成する(ステップS1508)。具体的には、利用実績収集指示部211は、利用実績収集条件管理テーブル600に基づき、図9に示す利用実績収集指示タグブロック804を生成する処理を行う。
また、ステップS1505において、NOの場合には、利用実績収集指示部211は、対象ユーザ決定条件603を参照して、対象ユーザをランダムに選択するか否かを判定する(ステップS1509)。
ステップS1509において、YESの場合、すなわち、利用実績収集の対象ユーザをランダムに選択する場合には、ステップS1510を実行する。
ステップS1509において、NOの場合、すなわち、全てのユーザから利用実績収集を行うと判断された場合には、利用実績収集指示タグブロック804を生成するため、ステップS1508を実行する。
ステップS1510では、利用実績収集指示部211は、一様乱数等による試行を行うことにより、利用実績収集の対象ユーザを選択するためのデータを生成し、ステップS1507を実行する。
以上、ステップS1306の利用実績収集指示生成処理について説明したことにより、端末装置102が権利管理サーバ101bからLT800を取得する動作についての説明を終了する。
次に、端末装置102において、ユーザがコンテンツを利用すると共に、利用実績を記録する動作を、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
まずユーザは、端末アプリケーション280が提供するユーザインタフェースを通じて、図2に図示しないコンテンツ蓄積部に蓄積されているコンテンツ一覧、または、ウェブサーバ101d等が提供するウェブ画面のストリーミングコンテンツ一覧から、利用したいコンテンツを選択すると、端末装置102におけるコンテンツ利用部250は、端末アプリケーション280から受信した該当コンテンツのコンテンツIDを権利管理部240に送信する(ステップS1601)。具体的には、コンテンツ利用部250のコンテンツ利用部251は、ユーザが選択したコンテンツIDおよびコンテンツの位置を示すURI(Unified Resource Identifier)を端末アプリケーション280から受け取り、当該コンテンツIDを権利管理部240のコンテンツ利用制御部243に送信し、該当コンテンツの利用を要求する。なお、コンテンツの利用は、本発明における実施の形態1ではコンテンツの再生を示すものとする。
コンテンツ利用制御部243は、セキュアDB244から、該当コンテンツIDに対応するLT800を取得する(ステップS1602)。具体的には、コンテンツ利用制御部243は、コンテンツ利用部251から受信したコンテンツIDをキーとしてセキュアDB244を検索する。
コンテンツ利用制御部243は、ステップS1602において検索したLT800を取得し、利用可能なLT800が存在するか否かを判定する。具体的には、コンテンツ利用制御部243は、まず、コンテンツ利用部251から指定されたコンテンツIDに対応するLT800が、セキュアDB244に存在するかどうかを確認する。該当LT800が存在する場合には、LT800のLT有効期間814や回数カウンタ822を参照し、LT800の有効性を確認する。なお、LT有効期間814の有効性の確認については、端末装置102内のセキュアな計時部(図2に図示せず)から取得した時刻情報を用いて確認するものとする。また、回数カウンタ822については、その値が「1」以上であることを確認する。なお、コンテンツ利用部251から指定されたコンテンツIDに対応するLT800が、セキュアDB244に存在しない場合は、ステップS1613を実行する。
ステップS1603において、YESの場合、すなわち、LT800が利用可能であると判定された場合には、ステップS1604を実行する。
ステップS1603において、NOの場合、すなわち、LT800が利用不可能であると判定された場合には、ステップS1613を実行する。
コンテンツ利用制御部243は、当該コンテンツの利用に際して、利用実績を記録するか否かを判定する(ステップS1604)。具体的には、コンテンツ利用制御部243は、セキュアDB244から取得したLT800の利用実績収集指示タグブロック804の有無を検出し、利用実績を記録する処理を行うか否かを決定する。なお、LT800の利用実績収集指示タグブロック804の有無により利用実績を記録するかどうかを決定する方法以外にも、利用実績収集指示タグブロック804の内容を参照したり、コンテンツ利用制御部243が把握可能なその他の利用実績収集指示に関わる情報を参照したりすることにより、利用実績を記録するかどうかを決定するようにしても良い。
ステップS1604において、YESの場合、すなわち、利用実績を記録すると判定された場合には、ステップS1605を実行する。
ステップS1604において、NOの場合、すなわち、利用実績を記録しないと判定された場合には、ステップS1606を実行する。
コンテンツ利用制御部243は、利用実績を記録する(ステップS1605)。具体的には、コンテンツ利用制御部243は、利用実績収集指示タグブロック804の指示情報903中の、第1の利用実績収集指示情報910を参照し、その指示内容に応じた利用実績を記録する。例えば、図9に示すように、第1の利用実績収集指示情報910に第1の利用実績内容912として「アクション」および「時刻」が存在する場合は、セキュアな計時部(図2に図示せず)から取得した日時情報を記録すると共に、ユーザが指示したアクションとして「Play(再生)」を記録する。なお、指示情報903に第1の利用実績収集指示情報910が存在しない場合には、コンテンツ利用制御部243における利用実績の記録は行わない。このように記録した利用実績は、第1の利用実績収集部245に送信される。
コンテンツ利用制御部243は、コンテンツ鍵を取得し、コンテンツ利用部251に送信する(ステップS1606)。具体的には、コンテンツ利用制御部243は、LT800のコンテンツ鍵タグブロック803からコンテンツ鍵を取得し、SACを通じてコンテンツ利用部251に送信する。コンテンツ鍵の送信と同時に、コンテンツ利用制御部243は、LT800の利用実績収集指示タグブロック804に含まれる指示情報903の内、第2の利用実績収集指示情報920を送信し、コンテンツ利用部251での利用実績収集を指示する。
コンテンツ利用部251は、コンテンツ鍵を取得し、暗号化コンテンツを復号して、コンテンツを再生する(ステップS1607)。具体的には、コンテンツ利用部251は、コンテンツ利用制御部243からコンテンツ鍵を受信すると共に、端末アプリケーション280から取得したコンテンツのURIを用いて暗号化コンテンツを取得する。コンテンツ鍵により暗号化コンテンツを復号し、コンテンツをデコードして、図2には示さないモニター等にコンテンツを出力する。
コンテンツ利用部251は、詳細な利用実績を記録するため、利用実績記録処理を実行する(ステップS1608)。この利用実績記録処理については、後で図を用いて詳細に説明する。
第2の利用実績収集部252は、コンテンツ利用部251から取得した利用実績を第1の利用実績収集部245に送信する(ステップS1609)。
第1の利用実績収集部245は、第2の利用実績収集部252から利用実績を受信する(ステップS1610)。
第1の利用実績収集部245は、コンテンツ利用制御部243およびコンテンツ利用部251において記録された、有効な利用実績が存在するかどうかを判定する(ステップS1611)。具体的には、ステップS1604およびステップS1608において、利用実績収集指示タグブロック804の指示情報903の内容、あるいは、指示情報903の有無によっては、利用実績が記録されていない可能性もあるため、利用実績をセキュアDB244に蓄積するか否かを判定するための処理である。
ステップS1611において、YESの場合、すなわち、有効な利用実績が記録されている場合には、ステップS1612を実行する。
ステップS1611において、NOの場合、すなわち、有効な利用実績が記録されていない場合には、本処理を終了する。
第1の利用実績収集部245は、利用実績をセキュアDB244に蓄積する(ステップS1612)。具体的には、第1の利用実績収集部245は、図11および図12に示すように、利用実績データ1203を設定した、利用実績を記述するための利用実績タグブロック1105をLT800に挿入する。セキュアDB244には、図11に示すLT800の状態で書き込み、セキュアDB244の更新処理を行う。
なお、ステップS1603において、利用可能なLT800が存在しない場合には、コンテンツ利用部251は、コンテンツ利用制御部243から利用不可通知を受信する(ステップS1613)。コンテンツ利用部251は、端末アプリケーション280が提供するユーザインタフェースを通じて、ユーザにその旨を通知する。
ここで、ステップS1608の利用実績記録処理について、図17を用いて説明する。
コンテンツ利用部251は、コンテンツの利用処理を開始した後は、コンテンツが利用中の状態であるかどうかを監視する(ステップS1701)。
ステップS1701において、YESの場合、すなわち、コンテンツが利用中である場合には、ステップS1702を実行する。
ステップS1701において、NOの場合、すなわち、ユーザから端末アプリケーション280を通じて、コンテンツ利用終了の通知を受けた場合や、コンテンツを最後まで再生してしまった場合などは、コンテンツの利用終了を認識して、本処理を終了する。
コンテンツ利用部251は、利用実績を記録する必要があるか否かを判定する(ステップS1702)。具体的には、コンテンツ利用部251は、コンテンツ利用制御部243から受信した第2の利用実績収集指示情報920の有無を確認することにより、利用実績を記録する必要があるか否かを判定する。
ステップS1702において、YESの場合、すなわち、利用実績を記録する必要がある場合には、ステップS1703を実行する。
ステップS1702において、NOの場合、すなわち、利用実績を記録する必要がない場合には、ステップS1701を実行する(よって、利用実績は記録されない)。
コンテンツ利用部251は、第2の利用実績収集指示情報920の内容を参照し、現時点が利用実績の記録タイミングであるか否かを判定する(ステップS1703)。具体的には、コンテンツ利用部251は、第2の利用実績収集指示情報920の第2の利用実績記録条件921から、現タイミングで利用実績の記録が指示されているかどうかを判定する。例えば、第2の利用実績記録条件921が「ユーザ操作単位」となっている場合には、本ステップを実行する時点においてユーザ操作が発生していれば、利用実績を記録する処理を行い、ユーザ操作が発生していなければ、利用実績は記録しない、という判断を行う。あるいは、第2の利用実績記録条件921として「10秒毎の利用実績」を記録するように指示されている場合には、何らかの計時部を用いて、10秒というインターバルを計時し、本ステップに対して利用実績を記録すべきタイミングを通知するようにすれば、利用実績を記録するか否かを判定することが可能となる。
ステップS1703において、YESの場合、すなわち、利用実績を記録するタイミングであると判定された場合には、ステップS1704を実行する。
ステップS1703において、NOの場合、すなわち、利用実績を記録するタイミングではないと判定された場合には、ステップS1701を実行する。
コンテンツ利用部251は、利用実績を記録し、第2の利用実績収集部252に対して記録した利用実績を送信する(ステップS1704)。その後、ステップS1701を実行する。
なお、図16におけるステップS1610において、コンテンツ利用部251からのコンテンツ利用終了通知あるいはその他の何らかの通知が発生した場合に、コンテンツ利用制御部243において利用実績を記録し、第1の利用実績収集部245に対して利用実績を送信するようにすることもできる。例えば、このタイミングでは「コンテンツの利用終了」に関する利用実績(時刻情報を含んでも良い)を取得することが可能である。
以上、端末装置102においてコンテンツを利用し、利用実績を記録する動作について説明した。
最後に、端末装置102において記録した利用実績を、権利管理サーバ101bに送信する動作を、図18に示すフローチャートを用いて説明する。
端末装置102の利用実績送信部246は、権利管理サーバ101bに送信すべき利用実績(LT800)をセキュアDB244から取得する(ステップS1801)。具体的には、利用実績送信部246は、セキュアDB244中の全LT800を検索して、利用実績収集指示タグブロック804の指示情報903内の利用実績返却条件913を参照する。ここで、返却条件を満たしている場合に、該当LT800を権利管理サーバ101bに送信する利用実績(LT800)として、セキュアDB244から取得する。
利用実績送信部246は、ステップS1801の結果、権利管理サーバ101bに送信するLT800の有無を確認する(ステップS1802)。
ステップS1802において、YESの場合、すなわち、権利管理サーバ101bに送信するLT800が存在する場合には、ステップS1803を実行する。
ステップS1802において、NOの場合、すなわち、権利管理サーバ101bに送信するLT800が存在しない場合には、本処理を終了する。
利用実績送信部246は、権利管理サーバ101bに対して、利用実績を送信する(ステップS1803)。具体的には、利用実績送信部246は、第2の送受信部241を通じて、利用実績を含むLT800を権利管理サーバ101bに送信する。
権利管理サーバ101bにおける利用実績受信部213は、端末装置102から利用実績を受信する(ステップS1804)。具体的には、利用実績受信部213は、第1の送受信部214を通じて、端末装置102から利用実績としてのLT800を受信する。
利用実績受信部213は、利用実績を利用実績DB205に蓄積する(ステップS1805)。具体的には、端末装置102から受信したLT800に含まれる利用実績タグブロック1105のデータを、利用実績管理テーブル700に書き込み、更新する。
利用実績受信部213は、利用実績受信完了通知を端末装置102に送信する(ステップS1806)。
端末装置102の利用実績送信部246は、権利管理サーバ101bから利用実績受信完了通知を受信した時点で、送信したセキュアDB244を更新(コミット)することにより、権利管理サーバ101bに送信したLT800を完全に削除する(ステップS1807)。
以上、端末装置102が権利管理サーバ101bに利用実績を送信する動作について説明した。
なお、本発明における実施の形態1では、端末装置102において記録する利用実績として、ユーザがコンテンツを利用した時刻情報(絶対時刻)を記録する場合の例を示したが、コンテンツ内の相対時刻(コンテンツの先頭からの経過時間)や、コンテンツ内の特定区間を示す情報(メタデータ等を用いたチャプター番号等)、先頭からのデータ量、コンテンツを構成するサブコンテンツを示す情報などであっても良い。
また、端末装置102において記録する利用実績として、ユーザ操作を記録する場合、コンテンツの再生、早送り等の特殊再生や、記録メディアへのコピー等の他、HDDへの蓄積時、端末装置間でのコンテンツ交換時、記録メディアからのLTのバックアップあるいはリストア時等に、利用実績を記録するようにしても良い。
また、端末装置102において記録する利用実績として、ユーザのコンテンツの利用状態を記録する場合、リアルタイム視聴の他に、自動録画、予約録画、手動録画、複製等の区別を記録するようにしても良い。この場合、図2におけるコンテンツ利用部250に相当する、録画用のコンテンツ利用部250や、複製用のコンテンツ利用部250が必要となる。さらに、録画時や複製時にLTを取得することにより、セキュアに利用実績を記録するようにしても良い。
また、端末装置102において記録する利用実績として、コンテンツの提供形態を記録することも考えられる。例えば、利用するコンテンツが、オンデマンド番組であるか、非オンデマンド番組であるか、あるいは、パッケージメディア内のコンテンツであるか等、といった情報を利用実績として記録しても良い。
また、端末装置102において記録する利用実績として、端末装置102のステータスを記録するようにしても良い。例えば、端末装置102における権利管理部240とコンテンツ利用部250は、SACを確立する際に相互認証を行うが、このとき発生した認証エラーに関する情報や、リボケーション(無効化)に関する情報等を利用実績として記録しても良い。
また、端末装置102において記録する利用実績として、提供サービス形態を記録するようにしても良い。例えば、番組が非オンデマンド番組であるか、オンデマンド番組であるか、パッケージメディアであるか等が挙げられる。
また、本発明における実施の形態1では、ユーザが予め設定したセキュリティポリシーに基づいて、利用実績の収集が不可であるか、コンテンツ利用制御部243における利用実績の収集のみ可であるか、コンテンツ利用制御部243およびコンテンツ利用部251における詳細な利用実績の収集が可であるか、という場合の例を示したが、これに限らず、多様なセキュリティポリシーを設定することができる。例えば、端末装置102でのコンテンツの再生に関する利用実績は承諾するが、端末装置102から記録メディアに書き出す際の利用実績の収集は承認しない、という場合や、コンテンツの種類、ジャンル等によって、利用実績の収集の許可/不許可を設定する場合等が考えられる。
また、端末装置102において利用実績を記録する際に、ユーザが端末装置102に予め設定しておいたセキュリティポリシーに基づいて、利用実績の収集を行なうか否かの判定を行うようにしても良い。具体的には、図17に示すフローチャートにおけるステップS1702において、端末装置102内に保持しているセキュリティポリシーを参照し、セキュリティポリシーに応じた利用実績の収集を行なうことができる。この場合のセキュリティポリシーについても、多様な条件を設定できるものとし、例えば、ユーザの操作内容、コンテンツの種類、ジャンル等によって、利用実績の収集の許可/不許可を設定する場合等が考えられる。
また、端末装置102における端末アプリケーション280にて、利用実績の収集に関する通知、あるいは、ユーザの承諾を促すメッセージ等を表示するようにすることも可能である。
また、端末装置102から権利管理サーバ101bに対して、LT800を要求する際に送信するELI1000に、ユーザが権利管理サーバ101bに利用実績の収集を承諾あるいは拒否することを示す情報を入れるようにしても良い。この場合、全てのコンテンツあるいは特定コンテンツに関して、ELI1000に含まれる情報をユーザ情報管理テーブル300のプライバシポリシー304に優先させるようにしても良いし、プライバシポリシー304を優先するようにしても良い。
さらに、本発明における実施の形態1では、権利管理サーバ101bが端末装置102に指定する利用実績記録タイミングを、コンテンツ単位、あるいは、ユーザ操作単位で行う場合の例を示したが、時間単位や、番組、コンテンツの構成要素単位であっても良い。
以上のように、コンテンツ利用実績収集システム1では、権利管理サーバ101bから指示情報に基づき、端末装置102の第1の利用実績収集部245および第2の利用実績収集部252でユーザの詳細な利用実績が収集できる。また、権利管理サーバ101bから利用実績の記録タイミングや権利管理サーバ101bへのアップロードタイミング等を、利用実績収集のための指示情報を用いて柔軟に指定することができる。そのため、サービスプロバイダのニーズや様々なサービス形態に応じた、柔軟な利用実績収集が可能となる。
(実施の形態2)
以下、本発明における実施の形態2について、図面を用いて詳細に説明する。
本発明における実施の形態2で説明するコンテンツ利用実績収集システム2は、全体の概要構成に関しては、図1に示したコンテンツ利用実績収集システム1と同様であるので、図1を参照して説明を行う。
また、次に示す図19においても、コンテンツ利用実績収集システム2における配信センター101の構成は、コンテンツ利用実績収集システム1における配信センター101の構成と同様であるため、権利管理サーバ101bの構成については図2を参照して説明を行う。
図19は、本発明における実施の形態2に係る端末装置102の構成を示すブロック図である。本図において、図2に示した実施の形態1の端末装置102と同様の構成要素については、図2において既に説明しているので、図2と同様の符号を付して以下の説明を省略する。
図19に示す端末装置102は、図2における権利管理部240に代わり、第1の権利管理部1900と、第2の権利管理部1920と、コンテンツ利用部250とから構成される。
第1の権利管理部1900は、第2の送受信部241と、ライセンス取得部242と、第1の利用実績収集部245と、利用実績送信部246と、第1のコンテンツ利用制御部1901と、第1のセキュアDB1902と、ライセンス交換部1903とを有する。
また、第2の権利管理部1920は、第2のコンテンツ利用制御部1921と、第2のセキュアDB1922と、第3の利用実績収集部1923とを有する。
なお、第1のコンテンツ利用制御部1901は、図2におけるコンテンツ利用制御部243と同様の機能を有し、第1のセキュアDB1902および第2のセキュアDB1922は、図2におけるセキュアDB244と同様の機能を有するので、ここでは説明を省略する。
ライセンス交換部1903は、ネットワーク103を通じて、他の端末装置102との間でLT800を交換する。具体的には、ライセンス交換部1903は、第2の送受信部241を通じて、ホームネットワーク等で接続された他の端末装置102のライセンス交換部1903と通信を行ない、他の端末装置102からLT800を取得したり、他の端末装置102に対してLT800を提供したりする。
第2のコンテンツ利用制御部1921は、基本的には第1の権利管理部1900における第1のコンテンツ利用制御部1901と同等の機能を有し、LT800に基づき、セキュアにコンテンツの利用制御を行う。但し、第2のコンテンツ利用制御部1921は、第1のコンテンツ利用制御部1901が処理できないLT800を処理するための部であり、端末アプリケーション280からコンテンツ利用要求があった場合には、LT800を処理し、コンテンツ鍵をコンテンツ利用部250に提供する処理を行う。
第2のセキュアDB1922は、第1の権利管理部1900における第1のセキュアDB1902と同等の機能を有し、LT800や利用実績を含むLT800を保持する。第2のセキュアDB1922を備えることにより、第1のセキュアDB1902の容量に依存しないようにすることができるため、記録する利用実績のデータ量が増えた場合にでも、柔軟に対応できるという利点がある。
第3の利用実績収集部1923は、第2のコンテンツ利用制御部1921によって記録された利用実績を受け取り、第2のセキュアDB1922に蓄積したり、第1の利用実績収集部245に送信したりする。
さて、以上のように構成された端末装置102において、ユーザが権利管理サーバ101bからLT800を取得してコンテンツを利用し、その利用状況に応じた利用実績を記録し、利用実績を端末装置102から権利管理サーバ101bに送信する、という一連の動作を、図21〜図24に示すフローチャートを用いて説明する。
最初に、端末装置102において、ユーザが権利管理サーバ101bからLT800を取得する動作を図21に示すフローチャートを用いて説明する。但し、端末装置102から権利管理サーバ101bに対してELI1000を送信することによってLT800を取得するという処理の流れは、本発明における実施の形態1において、図13で示した処理の流れと同様であるため、ここでは、図15に示した利用実績収集指示生成処理についてのみ、図21を用いて説明する。
利用実績収集指示部211は、利用実績収集条件DB204から、ELI1000で指定されたコンテンツID1004に対応する利用実績収集条件602等を取得する(ステップS2101)。具体的には、利用実績収集指示部211は、利用実績収集条件DB204内のテーブルである、図20に示す利用実績収集条件管理テーブル2000を参照する。
図20は、利用実績収集条件2002として、コンテンツID2001の内で利用実績収集を行う部分を指定するための対象コンテンツ部分2003と、利用実績を収集する内容である利用実績内容2004と、利用実績を返却する条件である利用実績返却条件2005とから構成されている。
ここで、対象コンテンツ部分2003とは、具体的には、コンテンツ内の特定部分に関する利用についての利用実績を記録するために用いることができる。例えば、コンテンツID2001が「CONTENT−ID−30000」なるコンテンツが、11:00:00〜12:00:00に放送される番組であって、11:30:00から本番組のクライマックスとなる場合、「11:30:00以降」に利用した場合に、その利用時刻を記録するようにすれば、クライマックス以降に番組を視聴したユーザの利用実績を取得することができる。また、コンテンツ「CONTENT−ID−30001」は、コンテンツにCMと、CMの位置を特定するためのメタデータが含まれたコンテンツであり、ユーザがCMを視聴したタイミングで、その利用時刻を記録するように指定していることを示すものである。さらに、コンテンツ「CONTENT−ID−30002」は、副音声等のサブコンテンツを含む番組の場合に、サブコンテンツを利用した場合に、利用実績として利用時刻を記録する。
なお、利用実績を取得するタイミングについては、全て暗黙値としてユーザ操作単位とするよう、端末装置102において、予め設定されているものとする。例えば、コンテンツID2001が「CONTENT−ID−30000」なるコンテンツの場合には、11:30:00以降は、ユーザ操作単位で利用実績を記録するものとし、「CONTENT−ID−30001」はCM部分について、ユーザ操作単位で利用実績を記録することになる。また、利用実績返却条件2005は、利用実績送信部246が用いる条件を表している。
利用実績収集指示部211は、この利用実績収集条件管理テーブル2000を参照して、ELI1000で指定されたコンテンツID1004と、コンテンツID2001が一致する利用実績収集条件2002を取得する。
利用実績収集指示部211は、ステップS2101で取得した利用実績収集条件2002の利用実績返却条件2005を参照する(ステップS2102)。具体的には、利用実績収集指示部211は、利用実績返却条件2005を参照し、端末装置102に対して、利用実績送信のタイミングを端末装置102毎に分散させる必要があるかどうかを確認する。例えば、コンテンツ「CONTENT−ID−30000」では、利用実績返却条件2005に「コンテンツ利用直後+分散あり」と指定されているため、端末装置102に対して、コンテンツ利用直後に利用実績を送信するが、権利管理サーバ101bへの利用実績送信のためのアクセスが一時期に集中しないように、分散させる指定となっている。
ステップS2102において、YESの場合、すなわち、利用実績送信を端末装置102毎に分散させる必要がある場合には、ステップS2103を実行する。
ステップS2102において、NOの場合、すなわち、利用実績送信を端末装置102毎に分散させる必要がない場合(例えば、コンテンツ「CONTENT−ID−30001」の場合)には、ステップS2104を実行する。
利用実績収集指示部211は、利用実績送信を端末装置102毎に分散させるための間隔を算出し、利用実績送信時刻を決定する(ステップ2103)。端末装置102毎に利用実績送信時刻を分散させる方法については、例えば、コンテンツ「CONTENT−ID−30000」がブロードバンド放送の番組であったとすると、コンテンツ「CONTENT−ID−30000」の番組終了時刻に、ELI1000に含まれる端末ID1002の下位1バイトの値を加算することにより、端末装置102の利用実績送信時刻が256通りに分散させるので、権利管理サーバ101bに対するアクセス集中を低減させることができる。
利用実績収集指示部211は、利用実績収集指示タグブロック804を生成する(ステップS2104)。具体的には、利用実績収集指示部211は、利用実績収集条件管理テーブル2000に基づき、利用実績収集指示タグブロック804を生成する処理を行う。
以上、端末装置102が権利管理サーバ101bからLT800を取得する動作について説明した。
次に、端末装置102において、ユーザがコンテンツを利用すると共に、利用実績を記録する動作を、図22に示すフローチャートを用いて説明する。但し、端末装置102でコンテンツを利用し、利用実績を記録する処理の流れは、本発明における実施の形態1において、図16で示した処理の流れと同様であるため、ここでは、図17に示した利用実績記録処理についてのみ、図22を用いて説明する。
コンテンツ利用部251は、コンテンツの利用処理を開始した後は、コンテンツが利用中の状態であるかどうかを監視する(ステップS2201)。
ステップS2201において、YESの場合、すなわち、コンテンツが利用中である場合には、ステップS2202を実行する。
ステップS2201において、NOの場合、すなわち、ユーザから端末アプリケーション280を通じて、コンテンツ利用終了の通知を受けたり、コンテンツを最後まで再生してしまったりした場合などは、コンテンツの利用終了を認識して、本処理を終了する。
コンテンツ利用部251は、利用実績を記録する必要があるか否かを判定する(ステップS2202)。具体的には、コンテンツ利用部251は、第1のコンテンツ利用制御部1901から受信した第2の利用実績収集指示情報920の有無を確認することにより、利用実績を記録する必要があるか否かを判定する。
ステップS2202において、YESの場合、すなわち、利用実績を記録する必要がある場合には、ステップS2203を実行する。
ステップS2202において、NOの場合、すなわち、利用実績を記録する必要がない場合には、ステップS2201を実行する(よって、利用実績は記録されない)。
コンテンツ利用部251は、第2の利用実績収集指示情報920の内容を参照し、利用実績収集の対象となっているコンテンツ部分を視聴しているか否かを判定する(ステップS2203)。例えば、第2の利用実績収集指示情報920として、番組開始からの相対時間が指定され、当該時刻以降に視聴した場合に、利用実績を取得するよう指示されている場合、本ステップを実行する時点での番組開始からの経過時間と、第2の利用実績収集指示情報920において指定されている相対時間とを比較することにより、利用実績を記録するか否かを判定する。あるいは、第2の利用実績収集指示情報920として「CM部分」や「サブコンテンツ」といった、コンテンツ部分の利用実績を記録するように指示されている場合には、メタデータ等を用いてCM部分やサブコンテンツを認識することにより、コンテンツの特定部分が利用されていることを認識し、利用実績を記録するか否かを判定することが可能となる。
ステップS2203において、YESの場合、すなわち、ユーザが対象コンテンツ部分を利用していると判定された場合には、ステップS2204を実行する。
ステップS2203において、NOの場合、すなわち、ユーザが対象コンテンツ部分を利用していないと判定された場合には、ステップS2201を実行する。
コンテンツ利用部251は、利用実績を記録し、第2の利用実績収集部252に対して記録した利用実績を送信する(ステップS2204)。その後、ステップS2201を実行する。
以上、端末装置102においてコンテンツを利用し、利用実績を記録する動作について説明した。
最後に、端末装置102において記録した利用実績を、権利管理サーバ101bに送信する動作を、図23に示すフローチャートを用いて説明する。但し、ここでは、コンテンツ利用終了直後に利用実績を送信する場合の例を示す。
端末装置102の利用実績送信部246は、コンテンツ利用部250から利用実績を受信すると、LT800の利用実績収集指示タグブロック1104を参照し、利用実績返却条件913を確認する(ステップS2301)。具体的には、利用実績送信部246は、セキュアDB244から、図16におけるステップS1612においてセキュアDB244に記録した利用実績を含むLT800を取得する。
利用実績送信部246は、利用実績を権利管理サーバ101bに送信する時刻に達したか否かを確認する(ステップS2302)。
ステップS2302において、YESの場合、すなわち、利用実績を権利管理サーバ101bに送信する時刻に達した場合には、ステップS2304を実行する。
ステップS2302において、NOの場合、すなわち、利用実績を権利管理サーバ101bに送信する時刻に達していない場合には、ステップS2303を実行する。
利用実績送信部246は、利用実績送信時刻になるまで、その処理を一時停止する(ステップS2303)。具体的には、利用実績送信部246は、定期的にその処理を再開することにより、ポーリング的にステップS2302を実行する方法や、何らかの計時部を用いることにより、利用実績送信時刻に達する程度まで処理を一時停止し続ける等の方法が考えられる。
利用実績送信部246は、権利管理サーバ101bに対して、利用実績を送信する(ステップS2304)。具体的には、利用実績送信部246は、第2の送受信部241を通じて、利用実績を含むLT800を権利管理サーバ101bに送信する。
ステップS2305〜ステップS2308については、図18におけるステップS1804〜ステップS1807と同様の処理であるので、以降の処理については、説明を省略する。
以上、端末装置102が権利管理サーバ101bに利用実績を送信する動作について説明した。
ところで、端末装置102の第1の権利管理部1900は、ライセンス交換部1903を備えているため、他の端末装置102との間で、LT800を交換することが可能であり、その際の利用実績(LT交換実績)を記録するようになっている。このLT交換の処理を、図24を用いて説明する。
まずユーザが、端末装置102(以下、第1の端末装置102と記述)の端末アプリケーション280が提供するユーザインタフェースにより、ネットワーク103上の他の端末装置102から、取得したいLT800を検索して、他の端末装置102(以下、第2の端末装置102と記述)に対してLT取得要求を送信する(ステップS2401)。具体的には、第1の端末装置102のライセンス交換部1903は、ネットワーク103を通じて通信可能な他の端末装置102を検索し、他の端末装置102が所有するLT800の一覧(LT一覧)を取得する。このLT一覧には、LT800を所有する端末の端末IDと、LT800を端末内で一意(もしくは、コンテンツ利用管理システム内で一意)に特定可能なLTIDを有する。ライセンス交換部1903は、取得したLT一覧を端末アプリケーション280経由でユーザに提示する。ユーザが所望のLT800を選択すると、ライセンス交換部1903は、端末アプリケーション280を通じてユーザから所望のLT800を取得する要求を受信するため、第2の端末装置102に対してLT取得要求を送信する。
第2の端末装置102のライセンス交換部1903は、第1の端末装置102から、LT取得要求を受信する(ステップS2402)。
第2の端末装置102のライセンス取得部242は、第1の端末装置102から要求されたLT800の有無を確認する(ステップS2403)。具体的には、第2の端末装置102のライセンス交換部1903は、第2の端末装置102のライセンス取得部242に対して要求されたLTIDを渡す。第2の端末装置102のライセンス取得部242は、第2の端末装置における第1のセキュアDB1902を検索して、該当LTIDのLT800が存在するか否かを確認する。
ステップS2403において、YESの場合、すなわち、要求されたLT800が存在する場合には、ステップS2404を実行する。
ステップS2403において、NOの場合、すなわち、要求されたLT800が存在しない場合には、LT800の送受信は行うことができず、第2の端末装置102は第1の端末装置102に対してLT送信不可通知を送信し、ステップS2409を実行する。
第2の端末装置102のライセンス取得部242は、取得したLT800の利用実績が含まれているか否かを判定する(ステップS2404)。具体的には、第2の端末装置102のライセンス取得部242は、取得したLT800に、図11に示したような利用実績タグブロック1105が含まれているか否かを判定する。
ステップS2404において、YESの場合、すなわち、LT800に利用実績が含まれている場合には、ステップS2405を実行する。
ステップS2404において、NOの場合、すなわち、LT800に利用実績が含まれていない場合には、ステップS2407を実行する。
第2の端末装置102のライセンス取得部242は、LT800に含まれる利用実績を分離する(ステップS2405)。具体的には、第2の端末装置102のライセンス取得部242は、LT800から利用実績タグブロック1105を取り出し、図25に示すような、利用実績送信のための新たなLT2500を生成する。このLT2500は、図25に示すように、LTヘッダ2501と、利用実績収集指示タグブロック2502と、利用実績タグブロック2503と、LTフッタ2504のみを含んでおり、図11に示したLTアクションタグブロック1102、コンテンツ鍵タグブロック1103は含んでいない。そのため、LT2500を用いてコンテンツを利用することはできない。利用実績タグブロック1105が取り除かれたLT800は、第1の端末装置102に送信するために、第2の端末装置102のライセンス交換部1903に渡される。
第2の端末装置102のライセンス取得部242は、利用実績のみを記録したLT2500を第2の端末装置102の第1のセキュアDB1902に蓄積する(ステップS2406)。
第2の端末装置102のライセンス交換部1903は、LT800を第1の端末装置102に送信する(ステップS2407)。
第1の端末装置102のライセンス交換部1903は、第2の端末装置102からLT800を受信する(ステップS2408)。具体的には、第1の端末装置102のライセンス交換部1903は、LT800を受信し、LT800を第1の端末装置102のライセンス取得部242に渡し、第1の端末装置102の第1のセキュアDB1902にLT800を蓄積する。
なお、ステップS2406において、利用実績のみを記録したLT2500は、利用実績収集指示タグブロック2502に記述されている、利用実績返却条件2005に従って、所定のタイミングで権利管理サーバ101bに送信される。このとき、送信データサイズを削減するため、利用実績収集指示タグブロック2502を除外してから権利管理サーバ101bに送信するようにしても良い。
また、第2の端末装置102が第1の端末装置102に対してLT送信不可通知を送信した場合には、第1の端末装置102はLT送信不可通知を受信する(ステップS2409)。具体的には、第1の端末装置102のライセンス交換部1903は、第2の端末装置102のライセンス交換部1903からのLT送信不可通知を受信し、端末アプリケーション280のユーザインタフェース部を通じて、ユーザにその旨を通知して、本処理を終了する。
なお、図24で示した処理において、第2の端末装置102から取得したLT800が、コンテンツの利用制御に関して、第1の端末装置102における第1の権利管理部1900において処理できないLT800であり、第2の権利管理部1920においてのみ処理可能なLT800であるとする。すなわち、LT800のLTアクションタグブロック802と、コンテンツ鍵タグブロック803が、第2の権利管理部1920のみが処理可能であるようなLT800である。この場合、LT800には、LT800の全部または一部を、どの権利管理部(図19の場合、第1の権利管理部1900または第2の権利管理部1920)が処理可能か、を示すための何らかの識別子が必要である。
このLT800を用いてコンテンツを利用する場合には、第1のセキュアDB1902からLT800を読み出し、第1のコンテンツ利用制御部1901を通じて、第2のコンテンツ利用制御部1921に送信され、第2のコンテンツ利用制御部1921においてLT800が処理される。第2のコンテンツ利用制御部1921は、コンテンツ鍵をコンテンツ利用部250に送信したり、LT800の利用実績収集指示タグブロック1104に記述された条件に従い、利用実績を記録し、第3の利用実績収集部1923に送信したりする。第3の利用実績収集部1923において取得した利用実績は、第1の利用実績収集部245に送信され、権利管理サーバ101bに送信される。
また、権利管理サーバ101bから端末装置102に対して指示する利用実績の送信タイミングは、端末装置102の能力に応じて決定するようにしても良い。例えば、第1のセキュアDB1902あるいは第2のセキュアDB1922を備えていない端末装置102の場合は、利用実績を記録後、即座に権利管理サーバ101bに送信するよう指示するが、第1のセキュアDB1902あるいは第2のセキュアDB1922を備えている端末装置102の場合は、一定量の利用実績が第1のセキュアDB1902あるいは第2のセキュアDB1922に保持された時点や、ある時刻になった時点で、利用実績を権利管理サーバ101bに送信するよう指示する、という方法が考えられる。あるいは、ヘビーユーザ等の信頼度の高いユーザの利用実績は、利用実績を即座に収集するため、早期に送信するように指示するが、通常のユーザは、一定時間経過後に送信するよう指示する方法も考えられる。
また、図20で示した対象コンテンツ部分2003においては、絶対時刻による時刻情報で指定する場合の例を示したが、コンテンツ内の相対時刻指定(先頭からの経過時間)により指定するようにしても良い。
さらに、端末装置102において、第3の利用実績収集部1923は、権利管理部240を通さずに、利用実績を権利管理サーバ101bに送信したり、LTを権利管理サーバ101bから取得したりするようにしても良い。この場合、第2の権利管理部1920は、LTを取得するライセンス取得部、利用実績を権利管理サーバ101bに送信する利用実績送信部、配信センター101と通信する送受信部等を備える必要があるのは言うまでもない。
以上のように、コンテンツ利用実績収集システム2では、権利管理サーバへのアップロードタイミングを端末装置毎に分散させることができるので、権利管理サーバへのアクセス集中を低減させることが可能となる。また、端末装置間でのライセンス交換実績をサーバに送信することができるため、サービスプロバイダが、端末装置でのライセンス移動を追跡することができる。
なお、本発明における実施の形態1および実施の形態2では、LTに利用実績収集のための指示情報や利用実績を設定するようにしたが、これに限られるものではなく、LT以外のデータ構造を用いて、配信センター101と端末装置102との間で、利用実績収集のための指示情報や利用実績を送受信するようにしても良い。さらに、LTを用いる場合であっても、突発的な利用実績の収集指示や、コンテンツ毎に依存しない利用実績の収集指示等の場合は、LTを用いないようにすることも可能である。
また、本発明における実施の形態1および実施の形態2に示した、LT、利用実績収集指示、利用実績等のデータについては、バイナリ情報であっても良いし、XML等のスクリプト言語により記述されるものであっても良いし、あるいは、電子透かし等であっても良い。
また、本発明における実施の形態1および実施の形態2では、LTのタグブロック構造として、利用実績収集指示タグブロックおよび利用実績タグブロックにより構成される場合の例を示したが、これに限られるものではなく、コンテンツ利用部が用いる利用実績収集指示については、LTアクションタグブロックに含めるようにしたりすることも可能である。
また、本発明における実施の形態1および実施の形態2において、利用実績を保持するセキュアDBの容量が不足した場合には、セキュアDB内の利用実績を即座に権利管理サーバ101bに送信したり、現在記録中の利用実績を送信するためのLTを生成して、即座に権利管理サーバ101bに送信したりしても良いし、利用実績の収集を中止するようにしても良い。いずれの場合でも、セキュアDBの容量が不足したことを権利管理サーバ101bに通知するようにすることで、権利管理サーバ101bは、次回から当該ユーザを利用実績収集の対象ユーザから除外する、といった判断が可能になる。また、セキュアDBの容量不足を解決できた時点で、その旨を権利管理サーバ101bに通知することにより、再度、当該ユーザを利用実績収集の対象ユーザとする判断が可能になる。
また、本発明における実施の形態1および実施の形態2において、端末装置102が利用実績を送信するタイミングを決定するようにしても良い。例えば、端末装置102のユニーク情報(端末ID等)を用いて、権利管理サーバ101bに利用実績を送信するタイミングを分散させることにより、権利管理サーバ101bへの利用実績送信のためのアクセス集中を低減させることが可能になる。あるいは、端末装置102の能力に応じて、端末装置102自らが利用実績を送信するタイミングを決定するようにしても良い。例えば、端末装置102のセキュアDBの有無、セキュアDBの残容量等に応じて、権利管理サーバ101b、端末装置102、ネットワーク103の負荷を考慮した利用実績送信タイミングの決定が可能となる。
また、本発明における実施の形態1および実施の形態2では、権利管理サーバ101bにおいて、コンテンツ毎に利用実績を収集するための条件を管理する例を示したが、ユーザ毎、あるいは、システム全体で利用実績を収集するための条件を管理する場合も考えられる。この場合においても、利用実績の収集は、コンテンツ毎に行なっても良いし、複数コンテンツの利用実績をまとめて収集するようにしても良い。
また、本発明における実施の形態1および実施の形態2では、権利管理サーバ101bが利用実績の収集指示を送信したり、利用実績を収集したりするよう場合の例を示したが、これに限られるものではなく、利用条件の管理を行わない(すなわち、利用条件DBを保持しない)サーバ装置であっても良い。
また、本発明における実施の形態1および実施の形態2では、権利管理サーバ101bが、利用実績の収集を指示する条件を送信するようにしたが、これらの全ての情報を送信する必要はなく、予め端末装置102でデフォルト値として保持しておき、この条件に従って利用実績の記録あるいは送信を行うようにしても良い。
また、本発明における実施の形態1および実施の形態2では、単一の配信経路からコンテンツやライセンス、価値情報等を取り込む場合の例を示したが、デジタル放送とインターネットを併用したり、パッケージメディアとインターネットを併用したりといった、複合的な配信経路から取り込むようにすることもできる。
なお、配信センター101が収集した利用実績の利用方法については、利用実績を分析することで、以下のような方法が考えられる。
1.ユーザが見たい番組やコンテンツを制作するために活用する。
2.番組のシナリオ、演出、登場人物等の詳細なユーザの嗜好を分析し、それらと番組放映の日時、視聴者情報の関係を利用することで、効果的な番組スケジュールの編成に活用する。
3.CMに関する視聴実績を収集することで、CM枠の価格決定に有効活用する。
4.CMの視聴実績に基づく課金を行う。
5.分析結果をユーザに公開することにより、番組(コンテンツ)の宣伝に活用したり、ユーザの番組接触率を向上させたりする。
6.利用実績を基に、ユーザに対する特典を与える。例えば、利用実績から常連ユーザへの割引を行う等が考えられる。
7.利用実績を基に、著作権者等への利益分配に用いる。
8.利用実績を基に、サーバ装置の管理、運用、設計に活用する。例えば、利用実績から、ユーザがサーバへアクセスする傾向を分析することにより、今後のサーバ装置の管理、運営、設計に反映させることができる。
9.ユーザ毎の利用実績を閲覧できるようにすることにより、ユーザに対してリマインダ(備忘録)の機能を提供する。また、ユーザの利用実績を友人、家族等の特定ユーザに公開することにより、コンテンツを推薦するために使用することもできる。
本発明は、通信や放送を用いて映像、音楽などのデジタルコンテンツとデジタルコンテンツのライセンスとを配信するサーバ装置と、ライセンスに基づいてデジタルコンテンツの利用を制御する端末装置とに適している。例えば、サーバ装置としては、インターネットを介してデジタルコンテンツを配信するサービスプロバイダの配信サーバや、放送を介してデジタルコンテンツをデジタル放送する放送装置等に適しており、端末装置としては、デジタル放送を受信するためのセットトップボックス、デジタルTV、DVDレコーダ、ハードディスクレコーダ、パーソナルコンピュータなどのコンテンツ再生装置、記録装置あるいはこれらの複合機器等に適している。
本発明の実施の形態に係るコンテンツ利用実績収集システム1の全体の概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る権利管理サーバ101bおよび端末装置102の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るユーザ情報DB201のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るコンテンツ鍵DB202のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る利用条件DB203のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る利用実績収集条件DB204のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る利用実績DB205のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るLT800の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る利用実績収集指示タグブロック804の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係るELI1000の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る利用実績を含むLT800の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る利用実績タグブロック1105の構成を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る端末装置102が権利管理サーバ101bからLT800を取得する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る権利管理サーバ101bにおけるLT発行可否判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る権利管理サーバ101bにおける利用実績収集指示生成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る端末装置102におけるコンテンツ利用および利用実績を記録する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る端末装置102における利用実績記録処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る端末装置102から権利管理サーバ101bに利用実績を送信する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る端末装置102の構成を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る利用実績収集条件DB204のテーブル構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る権利管理サーバ101bにおける利用実績収集指示生成処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る端末装置102における利用実績記録処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る端末装置102から権利管理サーバ101bに利用実績を送信する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る第2の端末装置102から第1の端末装置102にLT800を送信する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る利用実績を含むLT2500の構成を示す図である。
符号の説明
1,2 コンテンツ利用実績収集システム
101 配信センター
101b 権利管理サーバ
102 端末装置
103 ネットワーク
200 データベース部
201 ユーザ情報DB
202 コンテンツ鍵DB
203 利用条件DB
204 利用実績収集条件DB
205 利用実績DB
210 ライセンス処理部
211 利用実績収集指示部
212 ライセンス発行部
213 利用実績受信部
240,1900,1920 権利管理部
242 ライセンス取得部
243,1901,1921 コンテンツ利用制御部
244,1902,1922 セキュアDB
245,252,1923 利用実績収集部
246 利用実績送信部
250 コンテンツ利用部
251 コンテンツ利用部
1903 ライセンス交換部

Claims (32)

  1. ライセンスに基づいてコンテンツの利用を制御する端末装置に対して、ライセンスを提供するサーバ装置であって、
    端末装置において収集すべき利用実績に関する収集条件を記憶するデータベースと、
    データベースに記憶された収集条件に従って、端末装置に対して利用実績の収集を指示する指示情報を動的に生成する生成手段と、
    生成された指示情報を前記端末装置に送信する送信手段と、
    指示情報の応答として前記端末装置から送信される利用実績を受信する受信手段と
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記データベースは、さらに端末装置のユーザ毎にコンテンツの利用条件を記憶し、
    前記サーバ装置は、さらに前記データベースに記録されたユーザの前記利用条件に従って、コンテンツの利用をユーザに許可するライセンスを発行するライセンス発行手段を備え、
    前記送信手段は、ライセンス発行手段により発行されたライセンスを送信する
    ことを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. 前記データベースは、コンテンツ毎に収集条件を記憶し、
    前記生成手段は、前記ライセンス発行手段により発行されたライセンスにより許可されるコンテンツに対応する収集条件に従って前記指示情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2記載のサーバ装置。
  4. 前記収集条件は、コンテンツの利用日時、コンテンツの全再生時間における利用時刻、コンテンツの全再生区間中の利用区間、およびコンテンツを構成するサブコンテンツの少なくとも1つに関する
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  5. 前記収集条件は、コンテンツを利用したユーザプロファイルに関し、
    前記ユーザプロファイルは、性別、年齢および好みの少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  6. 前記収集条件は、コンテンツを利用するユーザ操作に関し、
    前記ユーザ操作は、再生、停止、早送り、逆戻しおよびポーズの少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  7. 前記収集条件は、端末装置IDに関する
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  8. 前記収集条件は、コンテンツを利用したユーザの利用状態に関し、
    前記利用状態は、ユーザによるリアルタイム視聴、自動録画および手動録画の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  9. 前記収集条件は、コンテンツを利用した端末装置の利用状態に関し、
    前記利用状態は、端末装置の解像度および音声チャネル数の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  10. 前記収集条件は、コンテンツを提供するサービスに関し、
    前記サービスは、ビデオオンデマンド番組、非ビデオオンデマンド番組およびパッケージメディアの少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  11. 前記収集条件は、コンテンツの利用日時、コンテンツの全再生区間中の利用区間、コンテンツを利用するためのユーザ操作、ユーザのプロファイル、ユーザの端末装置ID、ユーザID、ユーザの利用状態、コンテンツの利用状態およびコンテンツのサービス提供状態の中から選択された2つ以上の組み合わせに関する
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  12. 前記収集条件は、利用実績を収集すべき端末装置を指定する選択条件を含み、
    前記生成手段は、選択条件を満たす端末装置に対して指示情報を生成する
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  13. 前記選択条件は、端末装置の明示的な指定、ランダム選択、ユーザプロファイルによる選択および過去の利用実績による選択の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項12記載のサーバ装置。
  14. 前記収集条件は、端末装置における利用実績の収集タイミングに関する
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  15. 前記収集タイミングは、一定時間毎、コンテンツ毎、コンテンツを構成するチャプター単位毎およびユーザ操作毎の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項14記載のサーバ装置。
  16. 前記収集条件は、端末装置において収集された利用実績をサーバ装置へ送信すべき送信タイミングに関する
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  17. 前記送信タイミングは、一定時間毎、ライセンスの返却時、1以上のユーザ操作毎および一定の収集回数毎の少なくとも1つを含む
    ことを特徴とする請求項16記載のサーバ装置。
  18. 前記収集条件は、複数のユーザ端末装置の送信タイミングを分散させるよう定められる
    ことを特徴とする請求項16記載のサーバ装置。
  19. 前記収集条件は、利用実績の収集対象とすべきコンテンツの指定に関する
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  20. 前記送信手段は、前記ライセンスとともに前記指示情報を端末装置に送信する
    ことを特徴とする請求項3記載のサーバ装置。
  21. サーバ装置から提供されるライセンスに基づいてコンテンツの利用を制御する端末装置であって、
    前記サーバ装置から指示情報を受信する受信手段と、
    受信された指示情報に従ってコンテンツの利用実績を収集する収集手段と、
    収集された利用実績を前記サーバ装置に送信する送信手段と
    を備えることを特徴とする端末装置。
  22. 前記指示情報は、コンテンツの利用日時、コンテンツの全再生区間中の利用区間、コンテンツを利用するためのユーザ操作、ユーザのプロファイル、ユーザの端末装置ID、ユーザID、ユーザの利用状態、コンテンツの利用状態およびコンテンツのサービス提供状態の中から選択された2つ以上の組み合わせを含む
    ことを特徴とする請求項21記載の端末装置。
  23. 前記指示情報は、端末装置における利用実績の収集タイミングを含み、
    前記収集手段は、前記収集タイミングに従い収集する
    ことを特徴とする請求項21記載の端末装置。
  24. 前記指示情報は、端末装置において収集された利用実績をサーバ装置へ送信すべき送信タイミングを含み、
    前記送信手段は、前記送信タイミングに従い送信する
    ことを特徴とする請求項21記載の端末装置。
  25. 前記端末装置は、さらに収集手段により収集された利用実績をセキュアに格納するデータベースを備え、
    前記送信手段は、データベースに格納された収集実績をセキュアに送信する
    ことを特徴とする請求項21記載の端末装置。
  26. 前記指示情報は、前記コンテンツの利用を許可するライセンスと共にサーバ装置から送信され、
    前記収集手段は、ライセンスにより許可されたコンテンツの利用に関して前記利用実績を収集する
    ことを特徴とする請求項21記載の端末装置。
  27. ライセンスを提供するサーバ装置と、サーバ装置から提供されるライセンスに基づいてコンテンツの利用を制御する端末装置とを含むシステムであって、
    前記サーバ装置は、
    端末装置において収集すべき利用実績に関する収集条件を記憶するデータベースと、
    データベースに記憶された収集条件に従って、端末装置に対して利用実績の収集を指示する指示情報を動的に生成する生成手段と、
    生成された指示情報を前記端末装置に送信する第1送信手段と、
    指示情報の応答として前記端末装置から送信される利用実績を受信する第1受信手段と
    を備え、
    前記端末装置は、
    前記サーバ装置から前記指示情報を受信する第2受信手段と、
    受信された指示情報に従ってコンテンツの利用実績を収集する収集手段と、
    収集された利用実績を前記サーバ装置に送信する第2送信手段と
    を備えることを特徴とするシステム。
  28. コンテンツ利用を許可するライセンスを提供するサーバ装置において端末装置におけるコンテンツの利用実績を収集する利用実績収集方法であって、
    端末装置において収集すべき利用実績に関する収集条件を記憶するデータベースに記憶された収集条件に従って、端末装置に対して利用実績の収集を指示する指示情報を動的に生成する生成ステップと、
    生成された指示情報を前記端末装置に送信する送信ステップと、
    指示情報の応答として前記端末装置から送信される利用実績を受信する受信ステップと
    を有することを特徴とする利用実績収集方法。
  29. サーバ装置から提供されるライセンスに基づいてコンテンツを利用する端末装置においてコンテンツの利用実績を収集する方法であって、
    前記サーバ装置から指示情報を受信する受信ステップと、
    受信された指示情報に従ってコンテンツの利用実績を収集する収集ステップと、
    収集された利用実績を前記サーバ装置に送信する送信ステップと
    を有することを利用実績収集方法。
  30. ライセンスを提供するサーバ装置と、サーバ装置から提供されるライセンスに基づいてコンテンツの利用を制御する端末装置とを含むシステムにおいて、端末装置におけるコンテンツの利用実績をサーバ装置に収集する利用実績収集方法であって、
    前記サーバ装置において、端末装置において収集すべき利用実績に関する収集条件を記憶するデータベースに記憶された収集条件に従って、端末装置に対して利用実績の収集を指示する指示情報を動的に生成する生成ステップと、
    前記サーバ装置において、生成された指示情報を前記端末装置に送信する第1送信ステップと、
    前記端末装置において、前記サーバ装置から前記指示情報を受信する第2受信ステップと、
    前記端末装置において、受信された指示情報に従ってコンテンツの利用実績を収集する収集手段と、
    前記端末装置において、収集された利用実績を前記サーバ装置に送信する第2送信手段と
    前記サーバ装置において、指示情報の応答として前記端末装置から送信される利用実績を受信する第1受信ステップと
    を備えることを特徴とするシステム。
  31. コンテンツ利用を許可するライセンスを提供するサーバ装置において端末装置におけるコンテンツの利用実績を収集するためのプログラムであって、
    端末装置において収集すべき利用実績に関する収集条件を記憶するデータベースに記憶された収集条件に従って、端末装置に対して利用実績の収集を指示する指示情報を動的に生成する生成ステップと、
    生成された指示情報を前記端末装置に送信する送信ステップと、
    指示情報の応答として前記端末装置から送信される利用実績を受信する受信ステップと
    の各ステップをサーバ装置内のコンピュータに実行させるプログラム。
  32. サーバ装置から提供されるライセンスに基づいてコンテンツを利用する端末装置においてコンテンツの利用実績を収集するためのプログラムであって、
    前記サーバ装置から指示情報を受信する受信ステップと、
    受信された指示情報に従ってコンテンツの利用実績を収集する収集ステップと、
    収集された利用実績を前記サーバ装置に送信する送信ステップと
    の各ステップを端末装置内のコンピュータに実行させるプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010532033A (ja) * 2007-06-29 2010-09-30 トムソン ライセンシング ディジタル・コンテンツ・ライセンスを交換する方法及び装置
JP2010258677A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Sharp Corp 映像再生装置、番組効果推定方法、プログラムおよび番組効果測定システム
JP2012502384A (ja) * 2008-09-10 2012-01-26 オムニフォン リミテッド ユーザがお気に入りのメディアファイルを永続的に保持できるようにする方法

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