JP2004213341A - コード状感圧センサ入力装置および面状入力装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸方向の中心電極と、該中心電極の周囲に被覆されたピエゾ素子材料と、該ピエゾ素子材料の周囲に配設された外側電極と、該外側電極を被覆する外周被覆部とから成るコード状感圧センサを複数本纏めて被覆して把持部を形成し、該把持部の下方から露出する複数本のコード状感圧センサをそれぞれ互いに間隔をあけてセンサ据付器に取り付け、該コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線をセンサ据付器に取り付けた。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ピエゾ素子材料を用いたコード状のセンサで実現される入力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ピエゾ素子材料とは振動が印加されると電圧を発生する材料で、圧電性セラミックや高分子ピエゾ素子材料がよく知られており、前者としてはチタン酸ジルコン酸鉛などから成るセラミックがあり、後者としては一軸延伸ポリ弗化ビニリデン(PVDF)などがある。この特性を利用したものとしてコード状感圧センサが知られている。コード状感圧センサは太さ2.5mm程度の柔らかく細長い紐状をしており、事故防止のため自動車のパワーウインドウの周囲や工場・倉庫・病院内を走る無人搬送車の外周に敷設したり、侵入検知のため敷地境界の塀の上に敷設して用いられるもので、この細長い紐状のどの部位が曲げられても、また、どの部位に異物が軽く接触したりしても、その部位の圧力変化を電気信号として出力することのできる便利なセンサである。ところがこれを入力装置として実現したものはこれまで皆無であった。
【0003】
【発明が解決すべき課題】
一方、制御機器等への信号を与える従来の入力装置、例えばジョイスティックなどは1対の電極間に空隙を設け、押圧による電極同士の接触により入力を行うといった機械的接触による入力装置であり、これは摩耗するという欠点があった。
また、上記のような電極同士の接触によらない非接触式入力装置として、例えばTrackPoint(非特許文献1参照)があった。
【0004】
【非特許文献1】
「アスキー PC Explorer」アスキー社出版、2002年7月号
【0005】
これはオン、オフで入力される2値スイッチでしかなく、しかも硬質のピエゾ圧電素子を使用するものであり、長く使用すると、割れる等の破損が生じた。
これに対して、コード状感圧センサ入力装置はピエゾセラミックのピエゾ素子材料粉体をバインダーとしての軟質樹脂の中に多量に封じ込めたものであり、したがって柔軟性があり、長く使用しても割れる等の破損が生じない。また、曲げ方向と曲げ加速度とを変えることにより大きさと向きが変わる360度全方位のアナログ式入力が可能となる。
そこで、本発明の課題は、機械的接触によらないため摩耗することのない、しかもTrackPointのような硬質のピエゾ圧電素子を使用しないため破損することのないしかも操作の簡単な入力装置であって、360度全方位方向とともに上下方向の動きのアナログ式入力が可能となる入力装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載のコード状感圧センサ入力装置の発明は、軸方向の中心電極と、該中心電極の周囲に被覆されたピエゾ素子材料と、該ピエゾ素子材料の周囲に配設された外側電極とから成るコード状感圧センサを複数本纏めて被覆して把持部を形成し、該把持部の下方から露出する複数本のコード状感圧センサをそれぞれ互いに間隔をあけてセンサ据付器に取り付け、該コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線をセンサ据付器に取り付けたことを特徴とする。
このような構成によって、従来の入力装置と違って機械的接触によるものでなく、また同じ非接触式入力装置であってもTrackPoint(非特許文献1)のような破損しやすい硬質ピエゾ圧電素子を使用するものでもなく、ピエゾ圧電素子をX−Y方向に面状に敷設する大型化となるものでもなく、しかもオン・オフで入力される2値スイッチと異なって、コード状感圧センサ入力装置はピエゾセラミックのピエゾ素子材料粉体をバインダーとしての樹脂の中に多量に封じ込めたものであり、したがって小型で、柔軟性があり、長く使用しても割れる等の破損が生じず、また曲げ方向と曲げ加速度とを変えることにより大きさと向きが変わる前後左右を含む360度全方位のアナログ式入力が可能となる他、上下方向・捻りに対しても有効となる。
請求項2記載の面状入力装置の発明は、軸方向の中心電極と、該中心電極の周囲に被覆されたピエゾ素子材料と、該ピエゾ素子材料の周囲に配設された外側電極とから成るコード状感圧センサを多数束ねて直立に据え付けて上面を一平面に揃えかつ該各コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線を備えたセンサ据え付け器とから成ることを特徴とする。
また、請求項3記載の面状入力装置の発明は、軸方向の中心電極と、該中心電極の周囲に被覆されたピエゾ素子材料と、該ピエゾ素子材料の周方向に配置されかつそれぞれ軸方向に平行に延設される複数のストライプ状電極とから成る多極コード状感圧センサを多数束ねて直立に据え付けて上面を一平面に揃えかつ該各コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線を備えたセンサ据え付け器とから成ることを特徴とする。
このようにすることにより、各コード状感圧センサの先端を指先でなぞることによって、なぞられたコード状感圧センサでその方向が一致するセンサはその大きさと方向を検出し、なぞられないコード状感圧センサは検出値ゼロとなるので、これを中央のCPUに送ることにより、指先の動いた方向と荷重を求めることにより、指先により入力された文字とその筆圧(タッチ)が得られることとなる。
このように、従来の文字入力装置にあっては、文字の形状は入力できてもその筆圧は入力することができなかったが、この入力装置によれば筆圧までもそのまま入力できることとなる。
【0007】
すなわち、コード状感圧センサは従来より接触検出センサとして夙に利用されてきたことは、自動車のパワーウインドウや無人搬送車外周、敷地境界塀など前述の通りであるが、コード状感圧センサの伸びと縮みで閾値を2値採りうることを利用した入力装置としての可能性の提案はこれまでなされていなかったし、ましてその具体的な入力装置は皆無であった。
ところが上記のような構成とすることにより、フレキシブル性を有する樹脂と圧電性セラミックから構成され、またフレキシブル電極を用いて構成しているため、通常のビニールコード並みのフレキシブル性を有することとなり、したがって機械的接触によらないため摩耗することのない、また硬質のピエゾ圧電素子を使用しないため破損することのない、しかも操作の簡単な入力装置を得ることができるようになる。
しかもこの入力装置は把持部が上下するようになっているので、把持部の上下移動によってコード状感圧センサの伸びと縮みが生じるため、上下移動時に発生する信号を入力信号として利用することもできるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面に基づいて詳細に説明する。
まず、本発明が用いるコード状感圧センサ(ピエゾケーブルセンサ)の構成を図1に示す。同図において、10がコード状感圧センサで、これは軸方向中心に芯線(中心電極)11と、この中心電極11の周囲にピエゾ素子材料12を被覆し、さらにピエゾ素子材料12の周囲に外側電極13を配設し、最外周をPVC(塩化ビニル樹脂)14で被覆して成るものである。
コード状感圧センサ10は、使用温度が120℃まで可能な出願人独自開発の耐熱性を有する樹脂系材料をピエゾ素子材料に用いており、従来の代表的な高分子ピエゾ素子材料(一軸延伸ポリ弗化ビニリデン)やピエゾ素子材料(クロロプレンと圧電セラッミック粉末のピエゾ素子材料)の最高使用温度である90℃より高い温度域(120℃以下)で使用できる。そして、ピエゾ素子材料がフレキシブル性を有する樹脂と圧電性セラミックから構成され、また、コイル状金属中心電極及びフィルム状外側電極から成るフレキシブル電極を用いて構成しており、通常のビニールコード並みのフレキシブル性を有している。
【0009】
さらに、コード状感圧センサ40は高分子ピエゾ素子材料並みの高感度であり、人体の挟み込みを検知するような低周波数領域(10Hz以下)では、高分子ピエゾ素子材料並みの高感度を有している。それは本ピエゾ素子材料の比誘電率(約55)が高分子ピエゾ素子材料(約10)よりも大きいので、低周波数領域(10Hz以下)でも感度の低下が小さいからである。
【0010】
高耐熱性ピエゾ素子材料(異なる二つの材料から構成されるピエゾ素子材料)は、樹脂系材料と10μm以下の圧電性セラミック粉末の複合体から構成され、振動検知特性はセラミックにより、またフレキシブル性は樹脂によりそれぞれ実現している。本ピエゾ素子材料は、樹脂系材料として非結晶性ポリエチレン系樹脂(分子量約300,000)と非結晶性ポリエチレン系樹脂(分子量約100,000)を複合化することにより、高耐熱性(120℃)と容易に形成できる柔軟性を実現すると共に架橋する必要のない簡素な製造工程を可能とするものである。
【0011】
このようにして得られたコード状感圧センサ10はピエゾ素子材料を成形したままでは、圧電性能を有しないので、ピエゾ素子材料に数kV/mmの直流高電圧を印加することにより、ピエゾ素子材料に圧電性能を付与する処理(分極処理)を行うことが必要である。この分極処理はピエゾ素子材料に中心電極11と外側電極13を形成した後、両電極に直流高電圧を印加することにより行われる。ピエゾ素子材料にクラックなどの微少な欠陥が内在する場合、その欠陥部で放電して両電極間が短絡し易くなるので、充分な分極電圧が印加できなくなるが、本発明では一定長さのピエゾ素子材料に密着できる補助電極を用いた独自の分極工程を確立することにより、欠陥を検出・回避して分極を安定化でき、これにより数10m以上の長尺化も可能になる。
【0012】
また、コード状センサにおいては、中心電極11にコイル状金属中心電極を、外側電極13にフィルム状電極(アルミニウム−ポリエチレンテレフタレート−アルミニウムの三層ラミネートフィルム)を用い、これによりピエゾ素子材料と電極の密着性を確保すると共に、外部リード線の接続が容易にでき、フレキシブルなコード状実装構成が可能になる。
中心電極11は銅−銀合金コイル、外側電極13はアルミニウム−ポリエチレンテレフタレート−アルミニウムから成る三層ラミネートフィルム、ピエゾ素子材料はポリエチレン系樹脂+圧電性セラミック粉末、外皮は熱可塑性プラスチック、これにより、比誘電率は55、電荷発生量は10−13C(クーロン)/gf、最高使用温度は120℃となる。
【0013】
図2はこのコード状感圧センサ10に加わる荷重とセンサ出力特性を示す線図である。出願人がコード状感圧センサ10の荷重とセンサ出力の関係を実験した結果、コード状感圧センサ10に(a)のような曲げ荷重を加えたとき、センサ出力が(b)のような現象になることを突きとめた。
(1)すなわち、時刻t0ではコード状感圧センサ10に荷重が加わっていないときは、センサ出力は2(V)を示している。
(2)時刻t1でコード状感圧センサ10に一定方向に曲げ荷重を加えると、加わった瞬間からセンサ出力は4(V)に増加したあと直ぐに反転して0(V)になり、その後再び2(V)に戻る。
(3)そのあと、曲げたままにしていてもセンサ出力は2(V)を示したままである。
(4)時刻t3でコード状感圧センサ10を元の状態に戻すと、その瞬間からセンサ出力は0.8(V)に減少したあと、直ぐに反転して2.2(V)になり、その後再び2(V)に戻る。
【0014】
また、同じ条件下で、上記(2)の実験のとき、曲げ方向を(2)の実験のときの曲げ方向に対して180度逆方向に曲げたら、センサ出力は0(V)に減少したあと直ぐに反転して4(V)になり、その後再び2(V)に戻った。
【0015】
さらに、同じ条件下で、上記(2)の実験のとき、速く曲げたら、(2)の実験のときと比べてセンサ出力が大きくなり、ゆっくり曲げたらセンサ出力は小さくなった。
【0016】
この曲げ方向に対して180度逆方向に曲げても同じ結果が生じた。すなわち、速く曲げたら大きく振れ、ゆっくり曲げたら少ししか振れなかった。
この結果、1本のコード状感圧センサで前後の曲げ方向と曲げ加速度が分かるので、コード状感圧センサを用いることによりとアナログ入力装置が得られることとなる。
【0017】
図3〜図6は図1のコード状感圧センサを4本束ねて構成した束センサに加わる荷重の方向とその時の各コード状感圧センサの出力特性を示す線図である。
図において上下左右の4本の各コード状感圧センサに図のように真上のセンサを1、そこから反時計方向に左のセンサを2、真下のセンサを3、右のセンサを4とすると、
1)図3では束センサ20のうちセンサ1→センサ3方向に荷重Fを加えた(すなわち、上から下に束センサ20を曲げた)場合(a)の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性(b)を示す線図であり、
2)図4では束センサ20のうちセンサ2→センサ4方向に荷重Fを加えた(すなわち、左から右に束センサ20を曲げた)場合(a)の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性(b)を示す線図であり、
3)図5では束センサ20のうちセンサ1と2の間→センサ3と4の間の方向に荷重Fを加えた(すなわち、左上から右下に束センサ20を曲げた)場合(a)の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性(b)を示す線図であり、
4)図6では束センサ20全体を時計方向に荷重Fを加えた(すなわち、時計方向に捻った)場合(a)の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性(b)を示す線図である。
【0018】
図3では、曲げ始めのt1でセンサ1が伸びるとき瞬間的に出力「+A」を出し、センサ3は縮むとき瞬間的に出力「−A」を出し、その後時刻t2〜t3間は出力0が続く。そして曲げから戻すt3でセンサ1が戻るときの縮みで瞬間的に出力「−B」を出し、センサ3は戻るときの伸びで瞬間的に出力「+B」を出し、その後出力0となる。
出力Aと出力Bの大きさが異なっているのは、一般に荷重の加速度が異なるためである。
一方、センサ2と4は終始出力0である。これはセンサに極性があり、センサ2と4は極性方向に荷重が加えられなかったからであると推察される。
【0019】
図4では、曲げ始めのt1でセンサ2が伸びるとき瞬間的に出力「+A」を出し、センサ4は縮むとき瞬間的に出力「−A」を出し、その後時刻t2〜t3間は出力0が続く。そして曲げから戻すt3でセンサ2が戻るときの縮みで瞬間的に出力「−B」を出し、センサ4は戻るときの伸びで瞬間的に出力「+B」を出し、その後出力0となる。
出力Aと出力Bの大きさが異なっているのは、一般に荷重の加速度が異なるためである。
一方、センサ1と3は終始出力0である。これはセンサに極性があり、センサ1と3は極性方向に荷重が加えられなかったからであると推察される。
【0020】
図5では、曲げ始めのt1でセンサ1と2が伸びるとき瞬間的に出力「+C」を出し、センサ3と4は縮むとき瞬間的に出力「−C」を出し、その後時刻t2〜t3間は出力0が続く。そして曲げから戻すt3でセンサ1と2が戻るときの縮みで瞬間的に出力「−D」を出し、センサ3と4は戻るときの伸びで瞬間的に出力「+D」を出し、その後出力0となる。
出力Cと出力Dの大きさが異なっているのは、一般に荷重の加速度が異なるためである。
【0021】
図6では、捻り始めのt1で全センサ1〜4が瞬間的に出力「+E」を出し、その後時刻t2〜t3間は出力0が続く。そして曲げから戻すt3で全センサ1〜4が戻るとき瞬間的に出力「−F」を出す。
出力Eと出力Fの大きさが異なっているのは、一般に荷重の加速度が異なるためである。
【0022】
以上の図3〜図6の束センサ20の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性から判ることは、束センサ20を360度の全方位へ傾倒させてもそれに対応した方向への入力を行うことができることである。そしてそればかりか束センサ20を捻っても、捻れを入力できることである。
【0023】
図7は360度の全方位方向の傾倒、捻り、および上下移動を入力できる本発明に係るコード状感圧センサ入力装置を示している。
図において、20はコード状感圧センサ入力装置で、このコード状感圧センサ入力装置20は4本のコード状感圧センサ21〜24の束と、この束を被覆する最外周被覆部25と、該束センサ20を直立に据え付けかつ該コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線を備えたセンサ据付器26とから構成されている。
各コード状感圧センサ21〜24のそれぞれの構成は図1で説明した。
最外周被覆部25は4本のコード状感圧センサ21〜24の束を緩く固定する固定機能と操作者が手で握る把持機能とを有しているもので、弾性ゴムや軟質合成樹脂等が用いられる
センサ据付器26は、4本のコード状感圧センサ21〜24を束からばらばらにして各々の下端部を互いに間隔をあけて固定する固定機能と、各コード状感圧センサ21〜24からの各出力信号を外部に取り出す信号線210、220、230、240とを備えている。
【0024】
次に、このコード状感圧センサ入力装置20の使い方を説明する。
操作者は最外周被覆部25を握り、例えば図3(a)のF方向に入力装置20を傾倒した後、元に戻すと、各信号線210、220、230、240にはそれぞれ図3(b)の1、2、3、4のような信号が現れる。
同様にして、図4(a)のF方向に入力装置20を傾倒した後、元に戻すと、各信号線210、220、230、240にはそれぞれ図4(b)の1、2、3、4のような信号が現れる。
同様にして、図5(a)のF方向に入力装置20を傾倒した後、元に戻すと、各信号線210、220、230、240にはそれぞれ図5(b)の1、2、3、4のような信号が現れる。
【0025】
さらに、図3と図5の中間モードであれば、各信号線210、220、230、240にはそれぞれ図3(b)と図5(b)との中間の信号が現れる。すなわち、信号線210には図3(b)1の信号より小さく、図5(b)1の信号より大きい信号が現れる。信号線220には図3(b)2の信号より大きく、図5(b)2の信号より小さい信号が現れる。信号線230には図3(b)3の信号より小さく、図5(b)3の信号より大きい信号が現れる。信号線240には図3(b)4の信号より大きく、図5(b)4の信号より小さい信号が現れる。
【0026】
以上のように、傾倒方向との成す角度が0度に近いほどコード状感圧センサには大きな信号が出、傾倒方向との成す角度が90度にづくとコード状感圧センサには0に近づく。そこで、各信号線210、220、230、240に現れる信号の大きさの比を採ると、コード状感圧センサ入力装置20の傾倒された方向を正確に知ることができる。
また、ある信号線210、220、230、240に大きな信号が出ると、その対応するコード状感圧センサ21、22、23、24が大きな加速度で傾倒されたことが判る。
【0027】
次に、操作者は最外周被覆部25を握り、図6(a)のF方向に捻った後、元に戻すと、各信号線210、220、230、240にはそれぞれ図6(b)の1、2、3、4のような信号が現れる。すなわち、各信号線210、220、230、240には同じ方向に信号Eが出る。逆方向に捻ると、信号の出方がこれと逆向きになる。
このことから、すべての信号線210、220、230、240に同一方向の信号が出たときはある方向に捻られたことが判る。
【0028】
以上は、図7のX−Y平面内での変位についてであったが、この他に図7のZ方向での変位についても信号として入力できる点が本発明の特徴である。
把持部を持って、上へ持ち上げれば全コード状感圧センサ21、22、23、24が伸張するため、全コード状感圧センサ21、22、23、24が大きなプラス信号を発することとなる。
逆に、把持部を持って、下へ押し下げれば全コード状感圧センサ21、22、23、24が収縮するため、全コード状感圧センサ21、22、23、24が前記とは逆方向の大きな信号を発することとなる。
そこで、各信号線210、220、230、240に現れる信号の出方でZ方向での変位についてもその方向と大きさを知ることができる。
【0029】
以上のように、本発明に係るコード状感圧センサ入力装置によれば、
(1)信号線210、220、230、240に現れる信号の現れ方から、コード状感圧センサ入力装置が傾倒されたか、捻られたか、上下移動かが判り、
(2)信号線210、220、230、240に現れる信号の大きさの比により、傾倒方向が正確に判り、
(3)信号の大きさから加速度が判ることとなる。
【0030】
図7のCPUは以上のシーケンスに従ってセンサの傾倒・捻り方向とその大きさを演算するもので、CPUには、このシステムを動かすプログラムが格納されているROMと、このシステムに用いられるデータ等が書き込まれるRAMと、各種指令およびデータを入力する入力装置、表示器、このコード状感圧センサによって制御される制御対象用の制御回路が接続されている。
入力装置格納され信号線210、220、230、240に現れた各信号がA/D変換されて入力される。CPUは取り込んだ各信号から、上記のシーケンスに従って信号処理をし、捻れか傾倒かの判断をし、捻れの場合その方向と捻り加速度を、傾倒の場合その方向と傾倒加速度を算出する。
【0031】
算出した結果は、表示器で表示して操作者に知らせ、制御回路に送られる。制御回路は送られたデータに基づいて次の制御指令を発する。
例えば、ラジコンヘリコプターの操縦装置としてこの入力装置を用いれば、コード状感圧センサ入力装置20の傾倒によって、その進むべき方向と速さが与えられ、上下によって上昇・降下することとなり、極めて操作の簡単な入力装置となる。
このように、本発明に係るコード状感圧センサ入力装置20は、従来の入力装置と違って機械的接触によるものでなく、また同じ非接触式入力装置であってもTrackPoint(非特許文献1)のような破損しやすい硬質ピエゾ圧電素子を使用するものでもなく、ピエゾ圧電素子をX−Y方向に面状に敷設する大型化となるものでもなく、しかもオン・オフで入力される2値スイッチと異なって、コード状感圧センサ入力装置はピエゾセラミックのピエゾ素子材料粉体をバインダーとしての軟質樹脂の中に多量に封じ込めたものであり、したがって小型で、柔軟性があり、長く使用しても割れる等の破損が生じない。また、曲げ方向と曲げ加速度とを変えることにより大きさと向きが変わる前後左右を含む360度全方位のアナログ式入力が可能となる他、上下方向・捻りに対しても有効である。
【0032】
図8および図9は図7の変形例を示している。
図8および図9は、各コード状感圧センサ21〜24の自立状態を補助する自立補助手段27をセンサ据え付け器26に設けた点で共通している。
そこでまず、図8について説明する。
図8はこの自立補助手段27を弾性ゴム、スポンジ、弾性合成物質等からなる手段27aで実現して成るもので、(a)は斜視図、(b)は自立補助手段27を通る横断面図、(イ)は断面矩形27a、(ロ)は断面「+」型27a’を示している。
(イ)は断面矩形の自立補助手段27aの各頂部にそれぞれコード状感圧センサ21〜24を配設し、(ロ)は断面「+」型の自立補助手段27a’の各交差部にそれぞれコード状感圧センサ21〜24を配設している。
このような自立補助手段27a又は27a’を設けることによって、各コード状感圧センサ21〜24自体が相応の弾性を備えていなくても全体として弾性に富む感圧センサ入力装置20が得られるので、下へ押し下げたあとの強い復元力が得られ、操作性に富むものとなる。さらに、経時変化にも強いものとなる。
また、上から押したときの感触をよくするために、支持手段27a又は27a’の中を空洞にしたり、スリットを設けるなどの工夫を施すとよい。
【0033】
また、自立補助手段27a又は27a’の中に圧力センサを埋設しておき、上から押したとき信号を発するようにしておくと、上から押したときと捻ったときの信号をこの信号を用いて明確に識別することができる。
さらに、捻り方向の圧力を検知するように第2の圧力センサを埋設しておくと、さらにこの区別を明確に識別することができる。
【0034】
図9はその自立補助手段27をコイルスプリング27bで実現して成るもので、(a)は斜視図、(b)は自立補助手段27bを通る横断面図を示している。
自立補助手段27bを設けることによって、各コード状感圧センサ21〜24自体が相応の弾性を備えていなくてもコイルスプリング27bの有する強い弾性力で、下へ押し下げたあとの強い復元力が得られ、操作性に富み、また図8のものと比べて取付が著しく簡単となる。さらに、経時変化にも強いものとなる。
また、コイルスプリング27bの取付ベースに圧力センサを埋設しておき、上から押したとき信号を発するようにしておくと、上から押したときと捻ったときの信号をこの信号を用いて明確に識別することができる。
【0035】
以上、コード状感圧センサの4本による束センサについての入力装置を説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、1本のコード状感圧センサを改良することによって束センサと同じ効果を有するセンサを得ることができる。
図10および図11は図1のコード状感圧センサ入力装置の変形例を示すもので、図10は断面が円形状で、図11はそれ以外の形状をそれぞれ示している。
また、図10の(a)は4電極タイプ、(b)は多電極タイプをそれぞれ示している。
(a)において、30がコード状感圧センサで、これは軸方向中心に芯線(中心電極)71と、中心電極71の周囲にピエゾ素子材料72を被覆し、さらにピエゾ素子材料72の周方向に90度の等間隔でかつそれぞれ軸方向に平行に4本のストライプ状電極73a〜73dをそれぞれ軸方向に平行に延設し、最外周をPVC(塩化ビニル樹脂)74で被覆して成るものである。
この4電極コード状感圧センサを直立にセンサ据付器に据え付け、各4電極からの各信号を取り出す信号線を備えれば入力装置が得られる。
このような構成とすることにより、図7の4本束センサよりも大きさを小型化できしかも全方位に亘ってセンシング作用をすることができる。
【0036】
図10(b)は(a)が4電極タイプであるのに対して、多電極タイプにしたものである。すなわち、40がコード状感圧センサで、これは軸方向中心に芯線(中心電極)71と、中心電極71の周囲にピエゾ素子材料72を被覆し、さらにピエゾ素子材料72の周方向に所定の等間隔でかつそれぞれ軸方向に平行に多数の(図では8本の)ストライプ状電極73a〜73hをそれぞれ軸方向に平行に延設し、最外周をPVC(塩化ビニル樹脂)74で被覆して成るものである。
この多電極コード状感圧センサを直立にセンサ据付器に据え付け、各多電極からの各信号を取り出す信号線を備えれば入力装置が得られる。
このような構成とすることにより、図10(a)の4電極タイプよりも検出精度の向上する入力装置とすることができる。
【0037】
図11は断面が非円形タイプのコード状感圧センサ入力装置で、(a)は矩形タイプ、(b)は三角形タイプをそれぞれ示している。
(a)において、50がコード状感圧センサで、これは軸方向中心に芯線(中心電極)81と、中心電極81の周囲に断面矩形状のピエゾ素子材料82を被覆し、矩形のピエゾ素子材料82の各辺にそれぞれストライプ状電極83a〜83dをそれぞれ長さ方向に延設し、最外周をPVC(塩化ビニル樹脂)84で被覆して成るものである。。
この4電極コード状感圧センサを直立にセンサ据付器に据え付け、各4電極からの各信号を取り出す信号線を備えれば入力装置が得られる。
このような構成とすることにより、図7の4本束センサよりも大きさを小型化でき、かつ上下左右方向の変位を感度よく捉えることができる。
【0038】
図11(b)は(a)が断面矩形タイプであるのに対して、断面三角形にしたものである。すなわち、60がコード状感圧センサで、これは軸方向中心に芯線(中心電極)81と、中心電極81の周囲にピエゾ素子材料82を断面三角形に被覆し、三角形のピエゾ素子材料82の各辺にそれぞれストライプ状電極83a〜83cをそれぞれ長さ方向に延設し、最外周をPVC(塩化ビニル樹脂)84で被覆して成るものである。
この3電極コード状感圧センサを直立にセンサ据付器に据え付け、各4電極からの各信号を取り出す信号線を備えれば入力装置が得られる。
このような構成とすることにより、図7の4本束センサよりも大きさを小型化でき、かつ斜め方向の変位を感度よく捉えることができる。
【0039】
図12は図3の束センサの変形例でスペーサを用いることによって、機械的強度を高めることができるようにしたものである。(a)は「+」型スペーサを介するタイプ、(b)は「円形」スぺーサを介するタイプ、(c)はコード状感圧センサ自身を1本加えて、これをスペーサとして、かつ共通の信号取り出し電極として用いた例である。
(a)におけるコード状感圧センサは、断面で「+」(プラス)状をしたスペーサ16を軸方向中心に配置し、その図で上下左右の各スペースに図1のコード状感圧センサ10をそれぞれ配設し、最外周をPVC(塩化ビニル樹脂)14で被覆して成るものである。
このコード状感圧センサを直立にセンサ据付器に据え付け、各4電極からの各信号を取り出す信号線を備えれば入力装置が得られる。
このような構成とすることにより、各コード状感圧センサは図3のそれよりも安定的に固定され、長年の使用に対してもズレなどが生じ難くなるので、いつまでも正確な入力が可能となる。
【0040】
(b)におけるコード状感圧センサは、断面で円形をしたスペーサ16を軸方向中心にその上下左右の位置に図1のコード状感圧センサ10をそれぞれ配設し、最外周をPVC(塩化ビニル樹脂)14で被覆して成るものである。
このコード状感圧センサを直立にセンサ据付器に据え付け、各4電極からの各信号を取り出す信号線を備えれば入力装置が得られる。
このような構成とすることにより、各コード状感圧センサは図3のそれよりも安定的に固定され、長年の使用に対してもズレなどが生じ難くなるので、いつまでも正確な入力が可能となる。
【0041】
(c)におけるコード状感圧センサは、(b)における円形スペーサ16を図1のコード状感圧センサ10で置き換えたものであり、その他は同じ構成となっている。すなわち、軸方向中心にその上下左右の位置に図1のコード状感圧センサ10をそれぞれ配設し、最外周をPVC(塩化ビニル樹脂)14で被覆して成るものである。
このコード状感圧センサを直立にセンサ据付器に据え付け、各4電極からの各信号を取り出す信号線を備えれば入力装置が得られる。
このような構成とすることにより、各コード状感圧センサは図3のそれよりも安定的に固定され、長年の使用に対してもズレなどが生じ難くなるので、いつまでも正確な入力が可能となる。
また、周辺の配設した4本の各コード状感圧センサの出力と中心に配設したコード状感圧センサの出力の差分を取ることも可能となり、より正確な入力が可能となる。
【0042】
以上の図12(a)〜(c)においては、それぞれ図1のコード状感圧センサを用いた例を示したが、この図1のコード状感圧センサに代えて図10および図11に示したセンサを用いると精度がよりいっそう向上する。
【0043】
なお、コード状感圧センサは図2に示した如く、これ1本で接触の有無とその大きさを検出できるので、コード状感圧センサを多数本(例えば100本以上)を矩形平面状に配置して面状入力装置を構成することができる。そして、各コード状感圧センサの先端を指先でなぞることによって、なぞられたコード状感圧センサはその接触の有無と大きさを検出し、なぞられないコード状感圧センサは検出値ゼロとなるので、これを中央のCPUに送ることにより、指先によって描かれた文字を求めることができ、指先による文字入力装置が得られることとなる。
図13はこれを実現した面状入力装置である。(a)は一部平面図、(b)は一部斜視図である。ここに使用するコード状感圧センサは図1に示すコード状感圧センサ10を配設している。
これを斜視図で見ると図(b)のようになり、各コード状感圧センサ10の下方をすべて固定して上部だけ360度の自由度を持たせている。
このようにすることにより、各コード状感圧センサ10の先端を指先でなぞることによって、なぞられたコード状感圧センサ10はその押圧力を加速度で検出し、なぞられないコード状感圧センサ10は検出値ゼロとなるので、これを中央のCPUに送ることにより、指先による押圧力の加速度を求めて指先により入力された文字の形状だけでなくその筆圧(タッチ)が得られることとなる。
このように、従来の文字入力装置にあっては、文字の形状は入力できてもその筆圧は入力することができなかったが、この入力装置によれば筆圧までもそのまま入力できることとなる。
【0044】
図14は図13の変形例を示す面状入力装置で、図1のセンサに代えて図10(a)のセンサを使用して成るものである。(a)は一部平面図、(b)は一部斜視図である。ここに使用するコード状感圧センサは図10(a)に示すものであるので上下左右の方向性を備えているため、図13のような方向性を少しずつずらしながら配設する必要はなくなる。
これを斜視図で見ると図(b)のようになり、各センサの下方をすべて固定して上部だけ360度の自由度を持たせている。
このようにすることにより、各コード状感圧センサの先端を指先でなぞることによって、なぞられたコード状感圧センサでその方向が一致するセンサはその大きさと方向を検出し、なぞられないコード状感圧センサは検出値ゼロとなるので、これを中央のCPUに送ることにより、指先の動いた方向と荷重を求めることにより、指先により入力された文字とその筆圧(タッチ)が得られることとなる。
このように、従来の文字入力装置にあっては、文字の形状は入力できてもその筆圧は入力することができなかったが、この入力装置によれば筆圧までもそのまま入力できることとなる。
ここでは使用するコード状感圧センサは図10(a)のものを用いたが、これに代えて図11(a)のセンサを用いると占積率を上げることができる。
また、より斜め方向の感度を上げたければ、図11(b)の三角形状センサを交互配設すれば、斜め方向の動きを正確に入力できるようになる。
さらに、これらに代えて図10(b)のセンサを用いれば、交互配置の必要もなくなる。
【発明の効果】
以上のように、本発明のコード状感圧センサ入力装置によれば、軸方向の中心電極と、該中心電極の周囲に被覆されたピエゾ素子材料と、該ピエゾ素子材料の周囲に配設された外側電極とから成るコード状感圧センサを複数本纏めて被覆して把持部を形成し、該把持部の下方から露出する複数本のコード状感圧センサをそれぞれ互いに間隔をあけてセンサ据付器に取り付け、該コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線をセンサ据付器に取り付けたので、通常のビニールコード並みのフレキシブル性を有することとなり、したがって機械的接触によらないため摩耗することのない、また硬質のピエゾ圧電素子を使用しないため破損することのない、しかも操作の簡単な入力装置を得ることができ、把持部が上下するようになっているので、把持部の上下移動によってコード状感圧センサの伸びと縮みが生じるため、上下移動時に発生する信号を入力信号として利用することもでき、従来のジョイスティックに代わる高性能の入力装置となる。
【0045】
さらに、図1に記載のコード状感圧センサを多数束ねて直立に据え付けて上面を一平面に揃えかつ該各コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線を備えたセンサ据え付け器とから成るようにしたので、各コード状感圧センサの先端を指先でなぞることによって、なぞられたコード状感圧センサでその方向と大きさを検出できるため、従来の文字入力装置にはできなかった筆圧までも入力できることとなり、携帯電話やカーナビの高性能な入力装置として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が用いるコード状感圧センサの構成を示す図である。
【図2】コード状感圧センサに加わる荷重とセンサ出力特性を示す線図である。
【図3】束センサのセンサ1→センサ3方向に加わる荷重時の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性を示す線図である。
【図4】束センサのセンサ2→センサ4方向に加わる荷重時の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性を示す線図である。
【図5】束センサのセンサ1と2の間→センサ3と4の間の方向に加わる荷重時の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性を示す線図である。
【図6】束センサ全体を時計方向に荷重Fを加えた時の各コード状感圧センサ1〜4の出力特性を示す線図である。
【図7】本発明に係るコード状感圧センサ入力装置を示している。
【図8】弾性ゴム等からなる自立補助手段手段を備えたコード状感圧センサ入力装置を示すもので、(a)は斜視図、(b)は自立補助手段27を通る横断面図、(イ)は断面矩形、(ロ)は断面「+」型をそれぞれ示している。
【図9】コイルスプリングからなる自立補助手段手段を備えたコード状感圧センサ入力装置を示すもので、(a)は斜視図、(b)は自立補助手段を通る横断面図をそれぞれ示している。
【図10】コード状感圧センサ入力装置の変形例を示すもので、(a)は4電極タイプ、(b)は多電極タイプをそれぞれ示している。
【図11】断面が非円形タイプのコード状感圧センサ入力装置で、(a)は矩形タイプ、(b)は三角形タイプをそれぞれ示している。
【図12】図3の束センサにスペーサを用いた例で、(a)は「+」型スペーサを介するタイプ、(b)は「円形」スぺーサを介するタイプ、(c)はコード状感圧センサ自身を1本加えた例である。
【図13】本発明に係る面状入力装置で、(a)は一部平面図、(b)は一部斜視図である。
【図14】図13の変形例を示す面状入力装置である。
【符号の説明】
10 コード状感圧センサ
11、71、81 中心電極
12、72、82 ピエゾ素子材料
13 外側電極
73a〜73h,83a〜83d ストライプ電極
14、74、84 最外周被覆部
20 第1実施の形態に係るコード状感圧センサ入力装置
30 第1実施の形態の変形例1に係るコード状感圧センサ入力装置
40 第1実施の形態の変形例2に係るコード状感圧センサ入力装置
50 第1実施の形態の変形例3に係るコード状感圧センサ入力装置
60 第1実施の形態の変形例4に係るコード状感圧センサ入力装置
Claims (4)
- 軸方向の中心電極と、該中心電極の周囲に被覆されたピエゾ素子材料と、該ピエゾ素子材料の周囲に配設された外側電極とから成るコード状感圧センサを複数本纏めて被覆して把持部を形成し、該把持部の下方から露出する複数本のコード状感圧センサをそれぞれ互いに間隔をあけてセンサ据付器に取り付け、該コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線をセンサ据付器に取り付けたことを特徴とするコード状感圧センサ入力装置。
- 軸方向の中心電極と、該中心電極の周囲に被覆されたピエゾ素子材料と、該ピエゾ素子材料の周囲に配設された外側電極とから成るコード状感圧センサを多数束ねて直立に据え付けて上面を一平面に揃えかつ該各コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線を備えたセンサ据え付け器とから成ることを特徴とする面状入力装置。
- 軸方向の中心電極と、該中心電極の周囲に被覆されたピエゾ素子材料と、該ピエゾ素子材料の周方向に配置されかつそれぞれ軸方向に平行に延設される複数のストライプ状電極とから成る多極コード状感圧センサを多数束ねて直立に据え付けて上面を一平面に揃えかつ該各コード状感圧センサからの各信号を取り出す信号線を備えたセンサ据え付け器とから成ることを特徴とする面状入力装置。
- 前記各コード状感圧センサの自立状態を補助する自立補助手段を前記センサ据え付け器に設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の面状入力装置。
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2002
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