JP2004211915A - 建物用の冷暖房装置 - Google Patents

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Shigeru Yoshihara
茂 吉原
Yoichi Sugibayashi
陽一 杉林
Toshio Oya
敏雄 大家
Yoshihiro Bando
芳弘 坂東
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YONDEN ENERGY SERVICE KK
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YONDEN ENERGY SERVICE KK
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

【課題】冬期における霜の付着を解消してに室内を効率よく暖房する。極めて簡単な構造で冷房と暖房の両方を実現する。
【解決手段】建物用の冷暖房装置は、電流を流して第1の吸放熱面11から第2の吸放熱面12に熱を移動させる一対の吸放熱面を有するペルチェ素子10と、このペルチェ素子10の第1の吸放熱面11に熱結合されて建物の室内側に放熱吸熱する放熱吸熱室内メタル20と、ペルチェ素子10の第2の吸放熱面12に熱結合されて、放熱吸熱室内メタル20が吸熱した熱を室外に放熱する放熱器30と、放熱吸熱室内メタル20をジュール熱で加温する電熱ヒータ25と、この電熱ヒータ25とペルチェ素子10とに切り換えて電流を流す電源40とを備える。電源40は、放熱吸熱室内メタル20を冷却する方向にペルチェ素子10に電流を流して室内を冷房し、電熱ヒータ25に電流を流して放熱吸熱室内メタル20を加温して室内を暖房する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物用の冷暖房装置に関し、とくにペルチェ素子を使用している冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から建物用の冷暖房装置として、コンプレッサーを内蔵するエアコンが使用される。この冷暖房装置は、冷風や温風を吹き出す室内機に蒸発器とファンを装備し、型式としては、床置、壁掛、天井吊り、天井埋込の他、応用例として床吹き出し、壁吹き出し等がある。一方、室外機には圧縮機、凝縮機、ファンが内蔵される。この構造の冷暖房装置は、一般にヒートポンプと呼ばれる。この冷暖房装置は、媒体を圧縮して高温とし、減圧して低温となる性質を利用するもので、媒体にはフロンガスを使用している。フロンガスは、近年オゾン層を破壊する原因といわれ、深刻な問題となって代替フロンが開発されている。
【0003】
ヒートポンプ式の冷暖房装置は、家庭用エアコンや小中規模程度までの建物には主流となっている空調機である。上記の他に、大規模建物の冷温熱源としては電気による電動冷凍機、電気ボイラー、石油やガスなどの化石燃料を使用した吸収冷凍機、ボイラー、直焚き冷温水発生機がある。また、近年では、太陽熱や地熱、地下水等の自然エネルギーを利用した機種が開発されている。
【0004】
これからのエネルギーを利用した熱源機器を中央に設置し、冷水・温水を発生させてパイピングにより冷温水を循環し、室内放熱機で空調するシステムも使用される。いずれにしても、冷媒・水方式共、夏季の冷房時は5℃〜7℃、暖房時は50℃〜55℃とし、これを室内放熱機に循環させている。室内放熱機に内蔵されたファンは、冷風や温風を吹き出して、冷房時は25℃〜27℃、暖房時は20℃〜22℃の室温を維持する。この空調方式は、専門用語で“完全拡散混合空調方式”と呼ばれる。
【0005】
一方、風を吹き出さない空調方式として、床暖房が広く承知されている。また、特殊な例として床や壁のコンクリート内にパイプを埋設して、そのパイプに冷温水を循環しその幅射効果をねらった方式もあるが、このタイプの冷暖房装置は設備費が高価である。したがって、空調の吹き出しによる風切り音を極限まで小さくしたい音楽ホールや高級住宅の寝室、クアハウスのリラクゼーションルーム等にまれに採用される程度である。
【0006】
21世紀は、地球環境を配慮したやさしいシステムであることが不可欠である。キーワードは、“安全”“コスト縮減”“メンテナンスフリー(長寿命)”他である。このことを実現するには、下記項目に注視することが重要である。
(1) 省資源・省コストであること
そのためには、小型・軽量である素材を使った製品が必要となる。
(2) フロン等の冷媒ガスを使用しないこと。
オゾン層の破壊や地球温暖化に配慮した製品でなければ自然環境を破壊する。
(3) 信頼性が高い。
特に難しい原理や動作を必要としないで、簡単な機構で冷暖房できること。
(4) 長寿命・メンテナンスフリー
圧縮機・ファン等の機械的可動部品が少なくて、冷暖房が可能となる機構。
従来のコンプレッサーは、機械的に金属疲労する部品があり、しかも圧縮するために振動や騒音を皆無にできず、長寿命にするのが難しい。
(5) ひとつで冷暖房が可能
簡単な機構で冷却・加温の両方が可能な素材であること。
(6) 低位の温度帯に注目
従来のように冷却に5℃〜7℃と低温の液体を使用し、暖房には50℃〜55℃と高温に加熱された液体を使用するとエネルギーロスが多くなる。
【0007】
さらに、快適な空調を実現するためには以下のことが大切となる。
(1) 頭寒足熱
従来の冷暖房装置である拡散混合空調方式では逆となっており、なおかつ温度差が大きいので室内全体を快適にするのが難しい。
(2) 風のない空調
風が人体に直接当ると快適な冷暖房は実現できない。とくに冷風が直接に当たると健康に好ましくない。温風が直接にあたっても快適ではない。
(3) 音のない空調
従来の冷暖房装置に装備されるファンは、騒音レベルを低下できるが、騒音を低くすると冷暖房の効率も低下する。このため、騒音レベルを極めて低くするのが難しい。とくに、ファンの騒音を皆無には原理的にできない。
【0008】
さらに、地球環境への配慮を考慮すると以下のことが要求される。
(1) 省エネ
熱エネルギーの搬送動力を少なくして省エネルギーにできる。
(2) 安全かつ長寿命
危険要因となるエネルギーを用いない。たとえば油やガスを燃焼させる方式は、燃焼温度が極めて高いので、火災等の種々の弊害の原因となる。また機械的に運動する部品を用いるので、機械疲労や摩耗により極めて長寿命化できない。
(3) 熱の有効利用
本来、空調に求められている温度は20℃〜27℃程度の温度帯である。この温度に制御するために、従来の冷暖房装置は、石油やガスを燃焼させて数百度の高温の熱源を使用しているが、温度差が甚だしく熱を直接に高効率に利用するのが難しい。
【0009】
本発明者は、従来の冷暖房装置が有する以上の欠点や問題を解決することを目的として、ペルチェ素子を使用する冷暖房装置を開発した(特許文献1参照)。ペルチェ素子を使用する冷暖房装置は、簡単な構造で電流の方向を切り換えて冷房と暖房の両方に使用できる。また、コンプレッサ等の機械的な可動部分がないので長寿命でメンテナンスフリーにでき、しかもファン等の騒音を皆無にして極めて静かで快適に冷暖房を実現する。
【0010】
【特許文献1】
特願2002−036057号
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この冷暖房装置は冬期に効率よく暖房できない欠点がある。それは、外気から熱を吸収する吸熱器に付着する霜を除去するのが難しいからである。ペルチェ素子の暖房は、冷媒をコンプレッサで加圧して閉回路内で循環させる従来の冷暖房装置のように、冷媒の循環を切り換えて霜取り動作をできない。ペルチェ素子で霜取りのために吸熱器を加温する場合、電流の方向を切り換える必要がある。電流の方向を切り換えて室外の吸熱器を加温すると、室内に配設している加温用の放熱器が強制的に冷却される状態となる。コンプレッサを使用するヒートポンプ式の暖房装置は、室内に強制的に送風して冷暖房するので、霜取りするときに強制送風を停止することができる。このため、霜取りするときに室内を暖房する熱交換器が冷却されても、強制送風しないので室内を冷却することはない。しかしながら、ペルチェ素子を使用している暖房は、静かな冷暖房を特徴とするので強制送風する機構がない。このため、室内の設けられる放熱吸熱室内プレートは、強制送風しないで室内を暖房できるように設置される。このため、霜取りのときに放熱吸熱室内プレートが冷たく冷却されると、これが室内を冷却してしまう欠点がある。この弊害は室外に設置される吸熱器に霜が付かないようにして解消できるが、吸熱器に霜が付着するのを皆無にするのは原理的にできない。それは、屋外の温度が0℃以下の状態で、室内を暖房するかぎり吸熱器の温度が0℃以下になって霜が付着するからである。
【0012】
本発明は、さらにこの欠点を解決することを目的に開発されたもので、本発明の重要な目的は、冬期における霜の付着を解消してに室内を効率よく暖房できると共に、放熱吸熱室内プレートをペルチェ素子で冷却して、電熱ヒータで加温する独特の構造により、簡単な構造で冷暖房の両方を実現し、しかも極めて長寿命であってメンテナンスを簡単にでき、さらに、ファン等の騒音をなくして静かで快適な冷暖房を実現できる正に理想的な状態で冷暖房できる建物用の冷暖房装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の建物用の冷暖房装置は、第1の吸放熱面11と第2の吸放熱面12からなる一対の吸放熱面を有し、電流を流して第1の吸放熱面11から第2の吸放熱面12に熱を移動させるペルチェ素子10と、このペルチェ素子10の第1の吸放熱面11に熱結合されて建物の室内側に放熱吸熱する放熱吸熱室内メタル20と、ペルチェ素子10の第2の吸放熱面12に熱結合されて、放熱吸熱室内メタル20が吸熱した熱を室外に放熱する放熱器30と、放熱吸熱室内メタル20をジュール熱で加温する電熱ヒータ25と、この電熱ヒータ25とペルチェ素子10とに切り換えて電流を流す電源40とを備える。電源40は、放熱吸熱室内メタル20を冷却する方向にペルチェ素子10に電流を流して室内を冷房し、電熱ヒータ25に電流を流して放熱吸熱室内メタル20を加温して室内を暖房する。
【0014】
本発明の建物用の冷暖房装置は、放熱吸熱室内メタル20を直接に電源40に接続して、電源40が放熱吸熱室内メタル20に電流を流して加温する構造とし、放熱吸熱室内メタル20と電熱ヒータ25を一体構造とすることができる。
【0015】
放熱吸熱室内メタル20は、アルミニウム、銅、鉄等の金属、あるいは合金であって熱伝導の優れたものが適している。さらに、放熱吸熱室内メタル20は金属プレート、金属線を縦横に連結している金属網、金属線を平行に配設して連結している金属格子等が使用できる。放熱吸熱室内メタル20は、建物の壁70、天井60、床80のいずれかに配設できる。
【0016】
放熱器30は、放熱フィン32、放熱プレート31、熱交換パイプのいずれかとすることができる。放熱フィン32または放熱プレート31である放熱器30は、室外であるが建物内に設けている放熱領域50に配設することができる。放熱領域50は、天井裏61に設けることも、床下81に設けることもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための建物用の冷暖房装置を例示するものであって、本発明は冷暖房装置を下記のものに特定しない。
【0018】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0019】
図1に示す建物用の冷暖房装置は、第1の吸放熱面11と第2の吸放熱面12からなる一対の吸放熱面を有するペルチェ素子10と、このペルチェ素子10の第1の吸放熱面11に熱結合されて建物の天井60、床80、壁70等の室内側に配設される放熱吸熱室内メタル20と、ペルチェ素子10の第2の吸放熱面12に熱結合されて、放熱吸熱室内メタル20が吸熱した熱を室外に放熱する放熱器30と、放熱吸熱室内メタル20をジュール熱で加温する電熱ヒータ25と、この電熱ヒータ25とペルチェ素子10のいずれかに切り換えて電流を流して、室内の冷房と暖房を切り換える電源とを備える。
【0020】
ペルチェ素子10の原理図を図2に示す。この図に示すように、ペルチェ素子10は、p型半導体13とn型半導体14を直列に接続しており、p型半導体13とn型半導体14に通電できるように一対の出力電極15を接続している。一対の出力電極15を直流電源40に接続して、矢印で示すように電子を流すと、一方の端面で吸熱して他方の端面で放熱する。この図において、仮にペルチェ素子10の上面を第1の吸放熱面11として、下面を第2の吸放熱面12とすると、図に示す電流方向においては、第1の吸放熱面11から第2の吸放熱面12に熱を強制的に移動できる。したがって、第1の吸放熱面11を建物の室内側に配設し、第2の吸放熱面12を室外側に配設して図に示す方向に通電すると、第2の吸放熱面12で放熱し、第1の吸放熱面11が冷却されて室内を冷房できる。
【0021】
ところで、ペルチェ素子10は、電流の方向を逆にすると、第1の吸放熱面11で放熱して第2の吸放熱面12で吸熱する。したがって、電流の方向を切り換えて室内を暖房し、または冷房できる。ただ、本発明の冷暖房装置は、室内の暖房をペルチェ素子10でなくて電熱ヒータ25で放熱吸熱室内メタル20を加温して行う。ただ、ペルチェ素子で室内の暖房をすることも原理的には可能であるので、電流の方向を切り換えて流して、ペルチェ素子10を暖房に使用することもできる。
【0022】
ペルチェ素子10は、室内の広い面積で吸熱して効率よく冷房できるように、第1の吸放熱面11に放熱吸熱室内メタル20を熱結合する状態で連結しており、第2の吸放熱面12には放熱器30を熱結合する状態で連結している。放熱吸熱室内メタル20は建物の室内側に配設されて、放熱器30は室外に配設される。図1の建物は、放熱吸熱室内メタル20を天井60と床80と壁70の室内側に配設している。放熱吸熱室内メタル20は、アルミニウム、銅、鉄、あるいは合金等の金属製である。さらに、放熱吸熱室内メタルは、金属プレート、金属線を縦横に連結している金属網、金属線を平行に配設して連結している金属格子等を平面状としたものである。
【0023】
放熱吸熱室内メタル20は、建物の室内側に放熱し、あるいは吸熱するように、建物の壁70、天井60、床80等に固定される。図3は、放熱吸熱室内メタル20を固定している建物の壁構造の一例を示す。この図の壁70は、放熱吸熱室内メタル20の室内側表面に調湿層90を積層している。放熱吸熱室内メタル20は、反対側の表面にも調湿層90を積層している。調湿層90は、湿度が高くなると水蒸気を吸湿し、湿度が低くなると吸湿した水分を放出する層である。この調湿層90は、多孔質な無機質材や木材で構成される。多孔質な無機質材の調湿層90は、珪藻土やゼオライト等を通気性がある状態にバインダーで固めた層である。木材の調湿層90は、板状に加工している木材を、放熱吸熱室内メタル20の表面に張設している層である。
【0024】
室内側表面に調湿層90を設ける構造は、冷房するときに室内側表面に結露するのを防止できる。調湿層90が結露水を吸湿するからである。さらに、調湿層90は、室内の湿度が低くなるときには、吸湿した水分を放出して室内湿度を快適な湿度に調整する働きもする。
【0025】
さらに、図3の壁構造は放熱吸熱室内メタル20の両面に調湿層90を設けているので、放熱吸熱室内メタル20の両面に結露が生じるのを防止できる。この図は壁構造を示しているが、床80や天井60も図1の一部拡大断面図に示すように、放熱吸熱室内メタル20の室内側表面に調湿層90を設けて、室内側に結露するのを防止できる。
【0026】
放熱吸熱室内メタル20は、必ずしも壁70と天井60と床80の全体に固定する必要はない。図4は、壁面の一部に放熱吸熱室内メタル20を固定する状態を示す。天井や床にも全体でなく一部に放熱吸熱室内メタルを固定して、室内全体を冷暖房できる。
【0027】
さらに、放熱吸熱室内メタル20は、ペルチェ素子10では加温されず、電熱ヒータ25で加温される。電熱ヒータ25は、ジュール熱で放熱吸熱室内メタル20を加温する。放熱吸熱室内メタル20は、これに直接に電流を流して加温することができる。この放熱吸熱室内メタル20は、図5に示すように、直接に電源40に接続される。図に示す放熱吸熱室内メタル20は、全体に通電してジュール熱を発生できるように、複数の線状絶縁部21で絶縁してひとつの通電路を設けている。線状絶縁部21は、たとえば、放熱吸熱室内メタル20を両端縁から中央方向に直線状に切断して設けることができる。複数の線状絶縁部21は、両端縁から中央方向に交互に位置をずらして設けており、放熱吸熱室内メタル20をひとつの通電路として、図の矢印で示すように通電できるようにしている。電源40は、放熱吸熱室内メタル20に電流を流して加温する。この構造の放熱吸熱室内メタル20は、電熱ヒータ25を一体構造とするので、別に電熱ヒータを固定する必要がない。ただ、放熱吸熱室内メタルの表面に電熱ヒータを固定し、この電熱ヒータに通電して放熱吸熱室内メタルを加温することもできる。
【0028】
放熱器30は、放熱フィン32、放熱プレート31、熱交換パイプ(図示せず)のいずれかである。放熱フィン32または放熱プレート31である放熱器30は、室外であって建物内の放熱領域50に配設され、あるいは建物の外部に配設される。放熱器30を建物の外部に配設する構造は、強制的に送風することなく、簡単な構造で放熱あるいは吸熱できる。熱交換パイプは、ペルチェ素子の第2の吸放熱面に熱結合するように固定される。熱交換パイプは、内部に冷却水を通過させて、第2の吸放熱面を冷却して吸熱する。また、熱交換パイプは、温水や水を通過させて、第2の吸放熱面に熱を供給する。熱交換パイプは、建物外に設置しているチラー等に連結される。チラーは、熱交換パイプに循環される水を外気で冷却し、あるいは外気の熱を吸収して循環水に熱エネルギーを供給する。
【0029】
図6は、放熱器30を建物の換気回路52に配置する構造を示す。この図に示す建物は、吸入する外気の新鮮空気と排気する室内空気とを熱交換させる全熱交換機53を備える。全熱交換機53は、排気する室内空気でもって、吸入する外気を加温しあるいは冷却する等の熱交換をし、さらに湿度も調整する。この全熱交換機53は、たとえば三菱電機製のロスナイ(登録商標)である。この建物は、新鮮空気の吸入路54と室内空気の排気路55との間に全熱交換機53を連結している。吸入路54と排気路55には、空気を強制送風する吸入ファン56と排気ファン57を設けている。吸入路54の空気は全熱交換機53で温度と湿度が調整された室内に供給される。排気路55の空気は、吸入路54の空気を冷却し、あるいは加温し、さらに湿度を調整して室外に排気される。
【0030】
さらに、図の建物は、吸入路54と排気路55の間にバイパス路58を設けて、吸入した外気の一部をバイパスして排気している。吸入した空気の一部を排気するために、吸入ファン56は排気ファン57よりも大量の空気を強制送風する大容量のものを使用する。バイパス路58は、全熱交換機53よりも室外側に連結して、ここに放熱器30を配設している。バイパス路58を通過する空気は、放熱器30に強制送風されてこれを冷却する。この建物は、吸入される空気の一部をバイパス路58でバイパスして外部に排気し、残りの一部を室内に新鮮空気として供給する。そして、バイパス路58に強制送風される空気で放熱器30を冷却する。さらに、図の鎖線で示すように、排気路55に放熱器30を配置することもできる。排気路55は、冷房された室内空気を全熱交換機53で熱交換して排気されるが、外気温度よりも低温の空気を排気する。したがって、排気路55に配置される放熱器30は、涼しい空気で冷却される。ただ、室内空気は、温度は低いが風量が少ない。このため、バイパス路58と全熱交換機53との間に放熱器30を設ける構造は、さらにバイパス路58にも放熱器30を設け、あるいはバイパス路58よりも室外側に放熱器30を設けて、複数の放熱器30でペルチェ素子10を冷却する。図6に示すように、室内空気を換気する換気回路52に放熱器30を設ける構造は、専用の吸入路や排気路を設ける必要がなく、また放熱器30に強制送風する専用のファンを設ける必要もない。このため、簡単な構造で設備コストを著しく低減して、効率よく放熱器30を冷却できる。
【0031】
図7ないし図13は、建物にペルチェ素子10と放熱吸熱室内メタル20と放熱器30を固定する断面図を示す。図7と図8は、ペルチェ素子10で天井60を冷却または加温する天井60の断面構造を示す。この図は、天井60の室内側に放熱吸熱室内メタル20を固定している。この放熱吸熱室内メタル20は、天井60に固定しているペルチェ素子10の第1の吸放熱面11に熱結合する状態で固定している。ペルチェ素子10の上面にある第2の吸放熱面12は、放熱器30である放熱プレート31または放熱フィン32を固定している。放熱吸熱室内メタル20と放熱プレート31の間には、プラスチック発泡体等の断熱材92を入れて断熱している。放熱吸熱室内メタル20の室内側表面には、調湿層90を設けている。調湿層は、放熱吸熱室内メタルの両面に設けることもできる。ただ、放熱吸熱室内メタルの室内側表面は、必ずしも調湿層を設ける必要はなく、塗装し、あるいは表面シートを接着して表面処理することもできる。
【0032】
図9ないし図12は、ペルチェ素子10で壁70を冷却または加温する壁70の断面構造を示す。これ等の壁構造は、ペルチェ素子10の第1の吸放熱面11に熱結合して固定している放熱吸熱室内メタル20を壁70の室内側に固定している。放熱吸熱室内メタル20の室内側表面には、調湿層90を設けている。調湿層は、放熱吸熱室内メタルの両面に設けることもできる。ただ、放熱吸熱室内メタルの室内側表面は、調湿層を設けることなく塗装し、あるいは表面シートを接着して表面処理することもできる。放熱吸熱室内メタル20の裏面にはプラスチック発泡体等の断熱材92を張設している。断熱材92は、放熱吸熱室内メタル20を断熱して効率よく室内を冷暖房する。図9の壁構造は、ペルチェ素子10の第2の吸放熱面12に放熱器30である放熱プレート31を熱結合して固定している。図10の壁構造は、放熱器30として放熱フィン32を使用している。これ等の壁構造は、室外であるが建物内である壁70の内部に放熱領域50を設けて、この放熱領域50に放熱プレート31や放熱フィン32等の放熱器30を配設している。図11の壁構造は、ペルチェ素子10を天井裏61に配設している。この壁構造は、壁70の室内側に固定している放熱吸熱室内メタル20を天井裏61に突出するように延長して、天井裏61でペルチェ素子10の第1の吸放熱面11に連結している。放熱吸熱室内メタル20の裏面には、断熱材92を固定している。この構造は、壁70内にペルチェ素子10を配置しないので、壁70の構築を簡単にできる。さらに、図12の壁構造は、放熱吸熱室内メタル20を壁70の室内側に固定し、放熱器30である放熱プレート31を建物の外壁として建物外に配設している。放熱器30である放熱プレート31と放熱吸熱室内メタル20の間に断熱材92を設けて断熱している。この構造は、放熱プレート31を建物の外壁プレート71に併用できる。また、放熱器30を建物外に配設するので、外気に直接に排熱できる。図に示す壁構造は、壁70が厚いので、ペルチェ素子10の第2の吸放熱面12には、熱結合材33を介して放熱器30を熱結合するように連結している。
【0033】
図13は、床構造を示す。この床構造は、床80の上面である室内側に放熱吸熱室内メタル20を固定している。放熱吸熱室内メタル20の上面には、調湿層90を設けている。調湿層は、放熱吸熱室内メタルの両面に設けることもできる。ただ、放熱吸熱室内メタルの上面には、調湿層を設けることなく敷物を敷き、あるいは木材を薄くスライスした突板を接着して表面処理することもできる。床80の内部には、ペルチェ素子10を配設している。ペルチェ素子10の第2の吸放熱面12には、放熱器30である放熱プレート31を熱結合する状態で連結している。放熱器30である放熱プレート31は、床下81の放熱領域50に配設している。
【0034】
以上の建物は、天井裏61と床下81と壁70内に、ペルチェ素子10の放熱器30を配設する放熱領域50を設けている。この放熱領域50は、ファンで強制的に外気を換気し、あるいは自然対流させて外気を換気させる。放熱領域50に換気される空気は、室内を冷房するときに放熱器30を冷却し、暖房するときには放熱器30に熱エネルギーを供給する。夏期に室内を冷房するときは、床下81の冷たい空気を壁70内から天井裏61に移動させて、天井裏61から室外に排気する。このように外気を換気させると、放熱領域50に通過させる空気温度を低くして、放熱器30を効率よく冷却できる。反対に冬期に室内を暖房するときは、暖かい天井裏61の空気を壁70から床下81に移動させて、床下81から外部に排気する。このように換気すると、天井裏61で暖かく加温された空気で放熱器30を加温して効率よく室内を暖房できる。
【0035】
ペルチェ素子10は、電流の方向で冷房と暖房に切り換えできるが、本発明の装置は、ペルチェ素子10を冷房のみに使用し、暖房は電熱ヒータ25で行う。図14は、電源40のブロック図である。この電源40は、AC電源45からの入力を、ペルチェ素子10と電熱ヒータ25に切り換える切換スイッチ42を備える。切換スイッチ42を制御回路43で切り換えて、ペルチェ素子10に電流を流して冷房し、電熱ヒータ25に電流を流して暖房する。すなわち、ペルチェ素子10と電熱ヒータ25に切り換えて通電して、室内の冷房と暖房を切り換える。このとき、ペルチェ素子10には、交流直流変換回路46で直流に変換された電流が通電される。さらに、図の電源40は、温度センサー(図示せず)でオンオフに切り換えられる制御スイッチ44を備える。制御スイッチ44は、温度センサーで検出される室内温度でオンオフに切り換えられて、室内温度を設定値に制御する。
【0036】
図1の建物は、床下81と壁70と天井裏61の放熱領域50に外気を循環させているが、床下の放熱領域と、壁の放熱領域と、天井裏の放熱領域を独立させて、各々に外気を循環させることもできる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の冷暖房装置は、極めて簡単な構造で冷房と暖房の両方を実現することができる。とくに本発明は、ペルチェ素子で放熱吸熱室内メタルを冷却して室内を冷房し、電熱ヒータで放熱吸熱室内メタルを加温して室内を暖房するので、放熱吸熱室内メタルを冷却または加温して冷暖房する。すなわち、放熱吸熱室内メタルを冷暖房に併用するものであるが、暖房にペルチェ素子を使用することなく電熱ヒータを使用する。このため、放熱吸熱室内メタルで冷暖房しながら、室内を暖房するときには、ペルチェ素子で加温するように室外で霜が発生することがない。ペルチェ素子は、電流の方向を切り換えて放熱吸熱室内メタルを加温して暖房することはできる。ただ、この方法で室内を暖房すると、外気から熱を回収する室外の吸熱器に霜が付着し、霜を速やかに除去できなくなってしまう。本発明は、暖房時には放熱吸熱室内メタルを電熱ヒータで加温するので、霜の発生を皆無にして、連続して室内を効率よく暖房できる特長がある。
【0038】
さらに、本発明の冷暖房装置は、ペルチェ素子と電熱ヒータで冷暖房するので、従来のヒートポンプ式の冷暖房装置のようにコンプレッサ等の可動部分を皆無にできる。このため、極めて長寿命であってメンテナンスを簡単にでき、しかも、ファン等の騒音をなくして静かで快適な冷暖房を実現できる正に理想的な状態で冷暖房できる特長がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる冷暖房装置を備える建物の概略構成図
【図2】ペルチェ素子の原理を示す概略図
【図3】建物の壁構造の一例を示す断面図
【図4】建物の壁構造の他の一例を示す断面図
【図5】電熱ヒータに併用する放熱吸熱室内メタルの正面図
【図6】建物の換気回路を示す概略図
【図7】建物の天井構造の他一例を示す拡大断面図
【図8】建物の天井構造の他の一例を示す拡大断面図
【図9】建物の壁構造の他の一例を示す拡大断面図
【図10】建物の壁構造の他の一例を示す拡大断面図
【図11】建物の壁構造の他の一例を示す拡大断面図
【図12】建物の壁構造の他の一例を示す拡大断面図
【図13】建物の床構造の一例を示す拡大断面図
【図14】電源の一例を示すブロック図
【符号の説明】
10…ペルチェ素子
11…第1の吸放熱面
12…第2の吸放熱面
13…p型半導体
14…n型半導体
15…出力電極
20…放熱吸熱室内メタル
21…線状絶縁部
25…電熱ヒータ
30…放熱器
31…放熱プレート
32…放熱フィン
33…熱結合材
40…電源
42…切換スイッチ
43…制御回路
44…制御スイッチ
45…AC電源
46…交流直流変換回路
50…放熱領域
52…換気回路
53…全熱交換機
54…吸入路
55…排気路
56…吸入ファン
57…排気ファン
58…バイパス路
60…天井
61…天井裏
70…壁
71…外壁プレート
80…床
81…床下
90…調湿層
92…断熱材

Claims (9)

  1. 第1の吸放熱面(11)と第2の吸放熱面(12)からなる一対の吸放熱面を有し、電流を流して第1の吸放熱面(11)から第2の吸放熱面(12)に熱を移動させるペルチェ素子(10)と、このペルチェ素子(10)の第1の吸放熱面(11)に熱結合されて建物の室内側に放熱吸熱する放熱吸熱室内メタル(20)と、ペルチェ素子(10)の第2の吸放熱面(12)に熱結合されて、放熱吸熱室内メタル(20)が吸熱した熱を室外に放熱する放熱器(30)と、放熱吸熱室内メタル(20)をジュール熱で加温する電熱ヒータ(25)と、この電熱ヒータ(25)とペルチェ素子(10)とに切り換えて電流を流す電源(40)とを備えており、
    電源(40)が、放熱吸熱室内メタル(20)を冷却する方向にペルチェ素子(10)に電流を流して室内を冷房し、電熱ヒータ(25)に電流を流して放熱吸熱室内メタル(20)を加温して室内を暖房するようにしてなる建物用の冷暖房装置。
  2. 放熱吸熱室内メタル(20)を直接に電源(40)に接続しており、電源(40)が放熱吸熱室内メタル(20)に電流を流して加温する構造として、放熱吸熱室内メタル(20)と電熱ヒータ(25)を一体構造としている請求項1に記載される建物用の冷暖房装置。
  3. 放熱吸熱室内メタル(20)がアルミニウム、銅、鉄のいずれかの金属、あるいは合金である請求項1に記載される建物用の冷暖房装置。
  4. 放熱吸熱室内メタル(20)が金属プレート、金属線を縦横に連結している金属網、金属線を平行に配設して連結している金属格子のいずれかである請求項1に記載される建物用の冷暖房装置。
  5. 放熱吸熱室内メタル(20)を建物の壁(70)、天井(60)、床(80)のいずれかに配設している請求項1に記載される建物用の冷暖房装置。
  6. 放熱器(30)が、放熱フィン(32)、放熱プレート(31)、熱交換パイプのいずれかである請求項1に記載される建物用の冷暖房装置。
  7. 放熱器(30)が放熱フィン(32)または放熱プレート(31)で、この構造の放熱器(30)を、室外であるが建物内に設けている放熱領域(50)に配設している請求項1に記載される建物用の冷暖房装置。
  8. 天井裏(61)を放熱領域(50)としている請求項7に記載される建物用の冷暖房装置。
  9. 放熱領域(50)を床下(81)に設けている請求項7に記載される建物用の冷暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013171783A (ja) * 2012-02-22 2013-09-02 Toyota Motor Corp バッテリの温度調節装置及び車室内の温度調節装置
CN107228427A (zh) * 2017-06-28 2017-10-03 天津大学 一种壁挂式双金属辐射板的一拖多空气源双末端系统

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