JP2004210716A - ジアミド誘導体 - Google Patents

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JP2004210716A
JP2004210716A JP2002382164A JP2002382164A JP2004210716A JP 2004210716 A JP2004210716 A JP 2004210716A JP 2002382164 A JP2002382164 A JP 2002382164A JP 2002382164 A JP2002382164 A JP 2002382164A JP 2004210716 A JP2004210716 A JP 2004210716A
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Hideyuki Sugano
英幸 菅野
Toshiji Yoshino
利治 吉野
Tsutomu Nagata
勉 永田
Akiyoshi Mochizuki
明慶 望月
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

【解決手段】一般式(1)
−Q−X−Q−X−Q (1)
[Qは、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基等を、Qは、単結合、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキレン基等を、Qは、下記の基
【化399】
Figure 2004210716

は、−T−N(R)−を示し;
は、−T−N(R)−、基−C(=O)−C(=O)−N(R’)−を示す]で表される化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
【効果】脳梗塞、脳塞栓、心筋梗塞、狭心症、肺梗塞、肺塞栓、バージャー病、深部静脈血栓症、汎発性血管内凝固症候群等の予防剤および/または治療剤として有用である。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、活性化血液凝固第X因子(以下、FXaと略す)を阻害して強力な抗血液凝固作用を示し経口投与も可能な新規な化合物またはそれを有効成分として含有する血液凝固抑制剤または血栓もしくは塞栓の予防および/または治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
不安定狭心症、脳梗塞、脳塞栓、心筋梗塞、肺梗塞、肺塞栓、バ−ジャ−病、深部静脈血栓症、汎発性血管内凝固症候群、人工弁置換後の血栓形成、血行再建後の再閉塞および体外循環時の血栓形成などは血液凝固能の亢進が重要な要因の一つであることから、用量反応性に優れ、持続性があり、出血の危険が低く、副作用の少ない、経口投与でも直ちに十分な効果が得られる優れた抗凝固薬が求められている(Thrombosis Research、68巻、507−512頁、1992年)。
【0003】
様々な作用機作に基づく抗凝固薬の研究の中から、FXa阻害薬は優れた抗凝固薬となる可能性が示唆されている。血液凝固系は多段階の酵素反応による増幅過程を経て大量のトロンビンが産生され、不溶性のフィブリンを生成する一連の反応である。内因系においては接触因子の活性化に引き続き多段階の反応の後に、活性化第VIII因子、カルシウムイオンの存在下にリン脂質膜上で活性化第IX因子が第X因子を活性化する。また、外因系においては組織因子の存在下に活性化第VII因子が第X因子を活性化する。即ち、凝固系の中での第X因子のFXaへの活性化がトロンビン生成において必須の反応である。両系において活性化された第X因子(FXa)はプロトロンビンを限定分解しトロンビンを生成する。生成したトロンビンは上流の凝固因子を活性化するため、トロンビンの生成はさらに増幅される。上記のようにFXaよりも上流の凝固系は内因系、外因系に分かれるため、FXaよりも上流の凝固系酵素を阻害したのではFXaの産生を十分に抑制し得ず、結果としてトロンビンを産生してしまうことになる。また、凝固系は自己増幅反応であることから、生成したトロンビンを阻害するよりも上流に位置するFXaの阻害により効率良く凝固系の抑制が達成され得る(Thrombosis Research、15巻、617−629頁、1979年)。FXa阻害薬の優れるもう一つの点は、血栓モデルで有効な用量と実験的出血モデルでの出血時間を延長させる用量との乖離の大きいことことであり、この実験結果よりFXa阻害薬は出血の危険の少ない抗凝固薬であると考えられる。
FXa阻害薬として様々な化合物が報告されているが、一般にアンチトロンビンIIIやアンチトロンビンIII依存性のペンタサッカライドなどは、生体内で血栓形成に実際的役割を果たしているプロトロンビナーゼ複合体を阻害出来ないことが知られ(Thrombosis Research、68巻、507−512頁、1992年;Journal of Clinical Investigation、71巻、1383−1389頁、1983年;Mebio、14巻、8月号、92−97頁)、さらに経口投与では有効性を示さない。吸血動物であるダニやヒルより単離されたチックアンチコアギュラントペプチド(TAP)(Science、248巻、593−596頁、1990年)およびアンチスタシン(AST)(Journal of Biological Chemistry、263巻、10162−10167頁、1988年)もFXaを阻害し静脈血栓モデルから動脈血栓モデルまで抗血栓効果を示すが、これらは高分子のペプチドであり経口投与では無効である。この様にアンチトロンビンIII非依存性に凝固因子を直接阻害する経口投与可能な低分子のFXa阻害薬の開発が行われてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、強力なFXa阻害作用を有し、経口投与で速やかに十分かつ持続的な抗血栓効果を示す新規な化合物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、新規なFXa阻害薬の合成ならびに薬理作用の検討をした結果、強いFXa阻害作用ならびに強い抗凝固作用を示すジアミド誘導体、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドを見出した。さらに、これらの化合物は、経口投与においても即効的かつ持続的に強くFXaを阻害し、強力な抗凝固作用および抗血栓作用を示すことから、血栓・塞栓に基づく種々の疾病の予防薬並びに治療薬として有用であることを見い出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は、一般式(1)
−Q−X−Q−X−Q (1)
[式中、Qは、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し;
は、単結合、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルケニレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニレン基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し;
は、下記の基
【化29】
Figure 2004210716
(基中、Qは炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルケニレン基または基−(CH)m−CH−A−CH−(CH)n−(基中、mおよびnは各々独立して0、1〜3の整数を示し、Aは酸素原子、窒素原子、硫黄原子、−SO−、−SO−、−NH−、−O−NH−、−NH−NH−、−S−NH−、−SO−NH−または−SO−NH−を示す。)を示し;
およびRは、Qを含む環上の炭素原子、窒素原子または硫黄原子上に置換し、各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、シアノ基、シアノアルキル基、アミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アルコキシイミノ基、ヒドロキシイミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアルキルアミノ基、カルボキシアルキルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、カルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、アリール基、アラルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環アルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、アリールスルホニルアミノアルキル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニルアルキル基、アリールスルホニルアミノカルボニルアルキル基、オキソ基、カルバモイルオキシ基、アラルキルオキシ基、カルボキシアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアルキルオキシ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、ハロゲノアシル基、カルボキシアシル基、アミノアシル基、アシルオキシアシル基、アシルオキシアルキルスルホニル基、ヒドロキシアルキルスルホニル基、アルコキシアルキルスルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環スルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環オキシ基、N−アルキルアミノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、N−アリールカルバモイル基、N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アリールカルバモイルアルキル基、N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示すか、あるいは、RおよびRは一緒になって炭素数1〜5のアルキレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数1〜5のアルキレンジオキシ基またはカルボニルジオキシ基を示す。)、
または、基−C(R3a)(R3b)−C(R4a)(R4b)−
(基中、R3a、R3b、R4aおよびR4bは、各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、シアノ基、シアノアルキル基、アミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アルコキシイミノ基、ヒドロキシイミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアルキルアミノ基、カルボキシアルキルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、カルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、アリール基、アラルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環アルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、アリールスルホニルアミノアルキル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニルアルキル基、アリールスルホニルアミノカルボニルアルキル基、オキソ基、カルバモイルオキシ基、アラルキルオキシ基、カルボキシアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアルキルオキシ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、ハロゲノアシル基、カルボキシアシル基、アミノアシル基、アシルオキシアシル基、アシルオキシアルキルスルホニル基、ヒドロキシアルキルスルホニル基、アルコキシアルキルスルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環スルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環オキシ基、N−アルキルアミノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、N−アリールカルバモイル基、N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アリールカルバモイルアルキル基、N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示し;
は、置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもあるアリールアルケニル基、置換基を有することもあるアリールアルキニル基、置換基を有することもあるヘテロアリール基、置換基を有することもあるヘテロアリールアルケニル基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し;
は、−T−N(R)−(基中、Tは、カルボニル基またはチオカルボニル基を示し、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)を示し;
は、−T−N(R)−(基中、Tは、カルボニル基、スルホニル基、基−C(=O)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=O)−C(=S)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=S)−N(R’)−(基中、R’は水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)またはチオカルボニル基を示し、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)を示す。]で表される化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドを提供するものである。
【0006】
また、本発明は、上記一般式(1)で表される化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドを含有する、医薬、活性化血液凝固第X因子阻害剤、血液凝固抑制剤、血栓または塞栓の予防および/または治療剤、さらには脳梗塞、脳塞栓、心筋梗塞、狭心症、肺梗塞、肺塞栓、バージャー病、深部静脈血栓症、汎発性血管内凝固症候群、人工弁/関節置換後の血栓形成、血行再建後の血栓形成および再閉塞、全身性炎症性反応症候群(SIRS)、多臓器不全(MODS)、体外循環時の血栓形成または採血時の血液凝固の予防および/または治療剤を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、一般式(1)で表される本発明のジアミド誘導体における置換基について説明する。
【0008】
<基Qについて>
基Qは、置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもあるアリールアルケニル基、置換基を有すこともあるアリールアルキニル基、置換基を有することもあるヘテロアリール基、置換基を有することもあるヘテロアリールアルケニル基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を意味する。
基Qにおいて、アリール基としては、炭素数6〜14のアリール基、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナントリル基等を挙げることができる。アリールアルケニル基とは、炭素数6〜14のアリール基と炭素数2〜6のアルケニレン基とで構成する基を意味し、例えばスチリル基等を挙げることができる。アリールアルキニル基としては、炭素数6〜14のアリール基と炭素数2〜6のアルキニレン基で構成する基を意味し、例えばフェニルエチニル基等を挙げることができる。
【0009】
ヘテロアリール基は、酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有する芳香族性の1価の基を意味し、総員数5または6のヘテロアリール基、例えばピリジル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、フリル基、チエニル基、ピロリル基、チアゾリル基、オキサゾリル基、ピリミジニル基、テトラゾリル基等を挙げることができる。ヘテロアリールアルケニル基は、上記のヘテロアリール基と炭素数2〜6のアルケニレン基とで構成する基を意味し、例えばチエニルエテニル基、ピリジルエテニル基等を挙げることができる。
飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基は、飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素が1価の基となったものを示し、その飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素とは、同種もしくは異種の飽和または不飽和の5〜6員の環状炭化水素が2〜3個縮合して形成された2環性または3環性の縮合炭化水素を示す。その場合の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素とは、例えばシクロペンタン、シクロペンテン、シクロヘキサン、シクロヘキセン、シクロヘキサジエン、ベンゼン等を挙げることができる。飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基の具体的な例としては、インデニル基、インダニル基、テトラヒドロナフチル基、ナフチル基等を挙げることができる。なお、飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基が一般式(1)中のTと結合する位置は特に限定されない。
飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基とは、飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環が1価の基となったものを示し、その飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環は以下の(1)〜(3)を示す。
(1)同種もしくは異種の飽和または不飽和の5〜7員の複素環が2〜3個縮合して形成された2環性または3環性の縮合複素環、
(2)1個の飽和または不飽和の5〜7員の複素環と1〜2個の飽和または不飽和の5〜6員の環状炭化水素が縮合して形成された2環性または3環性の縮合複素環、および
(3)2個の飽和または不飽和の5〜7員の複素環と1個の飽和または不飽和の5〜6員の環状炭化水素が縮合して形成された3環性の縮合複素環。
上記の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基が一般式(1)中のTと結合する位置は特に限定されない。
上記の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環とは、酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有する複素環を示し、フラン、ピロール、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、オキサゾリジン、チアゾール、チアジアゾール、フラザン、ピラン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピロリジン、ピペラジン、ピペリジン、オキサジン、オキサジアジン、モルホリン、チアジン、チアジアジン、チオモルホリン、テトラゾール、トリアゾール、トリアジン、チアジアジン、オキサジアジン、アゼピン、ジアゼピン、トリアゼピン、チアゼピン、オキサゼピン等を具体例として挙げることができる。また、飽和または不飽和の5〜6員の環状炭化水素とは、飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基の説明において例示した飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素と同じものを示す。飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基の具体例としては、ベンゾフリル基、イソベンゾフリル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、インドリニル基、イソインドリル基、イソインドリニル基、インダゾリル基、キノリル基、ジヒドロキノリル基、4−オキソジヒドロキノリル基(ジヒドロキノリン−4−オン)、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、クロメニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、4H−4−オキソベンゾピラニル基、3,4−ジヒドロ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、4H−キノリジニル基、キナゾリニル基、ジヒドロキナゾリニル基、テトラヒドロキナゾリニル基、キノキサリニル基、テトラヒドロキノキサリニル基、シンノリニル基、テトラヒドロシンノリニル基、インドリジニル基、テトラヒドロインドリジニル基、ベンゾチアゾリル基、テトラヒドロベンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ナフチリジニル基、テトラヒドロナフチリジニル基、チエノピリジル基、テトラヒドロチエノピリジル基、チアゾロピリジル基、テトラヒドロチアゾロピリジル基、チアゾロピリダジニル基、テトラヒドロチアゾロピリダジニル基、ピロロピリジル基、ジヒドロピロロピリジル基、テトラヒドロピロロピリジル基、ピロロピリミジニル基、ジヒドロピロロピリミジニル基、ピリドキナゾリニル基、ジヒドロピリドキナゾリニル基、ピリドピリミジニル基、テトラヒドロピリドピリミジニル基、ピラノチアゾリル基、ジヒドロピラノチアゾリル基、フロピリジル基、テトラヒドロフロピリジル基、オキサゾロピリジル基、テトラヒドロオキサゾロピリジル基、オキサゾロピリダジニル基、テトラヒドロオキサゾロピリダジニル基、ピロロチアゾリル基、ジヒドロピロロチアゾリル基、ピロロオキサゾリル基、ジヒドロピロロオキサゾリル基、チエノピロリル基、チアゾロピリミジニル基、4−オキソテトラヒドロシンノリニル基、1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、1,2,4−ベンゾオキサジアジニル基、シクロペンタピラニル基、チエノフラニル基、フロピラニル基、ピリドオキサジニル基、ピラゾロオキサゾリル基、イミダゾチアゾリル基、イミダゾピリジル基、テトラヒドロイミダゾピリジル基、ピラジノピリダジニル基、ベンズイソキノリル基、フロシンノリル基、ピラゾロチアゾロピリダジニル基、テトラヒドロピラゾロチアゾロピリダジニル基、ヘキサヒドロチアゾロピリダジノピリダジニル基、イミダゾトリアジニル基、オキサゾロピリジル基、ベンゾオキセピニル基、ベンゾアゼピニル基、テトラヒドロベンゾアゼピニル基、ベンゾジアゼピニル基、ベンゾトリアゼピニル基、チエノアゼピニル基、テトラヒドロチエノアゼピニル基、チエノジアゼピニル基、チエノトリアゼピニル基、チアゾロアゼピニル基、テトラヒドロチアゾロアゼピニル基、4,5,6,7−テトラヒドロ−5,6−テトラメチレンチアゾロピリダジニル基、5,6−トリメチレン−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロピリダジニル基等を挙げることができる。
【0010】
上記の縮合複素環式基の縮合形式には特に制限はなく、例えばナフチリジニル基では、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,6−または2,7−ナフチリジニル基のいずれでもよく、チエノピリジル基では、チエノ[2,3−b]ピリジル基、チエノ[2,3−c]ピリジル基、チエノ[3,2−b]ピリジル基、チエノ[3,2−c]ピリジル基、チエノ[3,4−b]ピリジル基、チエノ[3,4−c]ピリジル基のいずれでもよく、チエノピロリル基では、チエノ[2,3−b]ピロリル基、チエノ[2,3−b]ピロリル基のいずれでもよく、チアゾロピリジル基では、チアゾロ[4,5−b]ピリジル基、チアゾロ[4,5−c]ピリジル基、チアゾロ[5,4−b]ピリジル基、チアゾロ[5,4−c]ピリジル基、チアゾロ[3,4−a]ピリジル基、チアゾロ[3,2−a]ピリジル基のいずれでもよく、チアゾロピリダジニル基では、チアゾロ[4,5−c]ピリダジニル基、チアゾロ[4,5−d]ピリダジニル基、チアゾロ[5,4−c]ピリダジニル基、チアゾロ[3,2−b]ピリダジニル基のいずれでもよく、ピロロピリジル基では、ピロロ[2,3−b]ピリジル基、ピロロ[2,3−c]ピリジル基、ピロロ[3,2−b]ピリジル基、ピロロ[3,2−c]ピリジル基、ピロロ[3,4−b]ピリジル基、ピロロ[3,4−c]ピリジル基のいずれでもよく、ピリドピリミジニル基では、ピリド[2,3−d]ピリミジニル基、ピリド[3,2−d]ピリミジニル基、ピリド[3,4−d]ピリミジニル基、ピリド[4,3−d]ピリミジニル基、ピリド[1,2−c]ピリミジニル基、ピリド[1,2−a]ピリミジニル基のいずれでもよく、ピラノチアゾリル基では、ピラノ[2,3−d]チアゾリル基、ピラノ[4,3−d]チアゾリル基、ピラノ[3,4−d]チアゾリル基、ピラノ[3,2−d]チアゾリル基のいずれでもよく、フロピリジル基では、フロ[2,3−b]ピリジル基、フロ[2,3−c]ピリジル基、フロ[3,2−b]ピリジル基、フロ[3,2−c]ピリジル基、フロ[3,4−b]ピリジル基、フロ[3,4−c]ピリジル基のいずれでもよく、オキサゾロピリジル基では、オキサゾロ[4,5−b]ピリジル基、オキサゾロ[4,5−c]ピリジル基、オキサゾロ[5,4−b]ピリジル基、オキサゾロ[5,4−c]ピリジル基、オキサゾロ[3,4−a]ピリジル基、オキサゾロ[3,2−a]ピリジル基のいずれでもよく、オキサゾロピリダジニル基では、オキサゾロ[4,5−c]ピリダジニル基、オキサゾロ[4,5−d]ピリダジニル基、オキサゾロ[5,4−c]ピリダジニル基、オキサゾロ[3,4−b]ピリダジニル基のいずれでもよく、ピロロチアゾリル基では、ピロロ[2,1−b]チアゾリル基、ピロロ[1,2−c]チアゾリル基、ピロロ[2,3−d]チアゾリル基、ピロロ[3,2−d]チアゾリル基、ピロロ[3,4−d]チアゾリル基のいずれでもよく、ピロロオキサゾリル基では、ピロロ[2,1−b]オキサゾリル基、ピロロ[1,2−c]オキサゾリル基、ピロロ[2,3−d]オキサゾリル基、ピロロ[3,2−d]オキサゾリル基、ピロロ[3,4−d]オキサゾリル基のいずれでもよく、ベンゾアゼピニル基では、1H−1−ベンゾアゼピニル基、1H−2−ベンゾアゼピニル基、1H−3−ベンゾアゼピニル基のいずれでもよく、また4,5−ジヒドロ−1−オキソ−1H−2−ベンゾアゼピニル基のごとくジヒドロ−オキソ誘導体型のベンゾアゼピニル基でもよく、ベンゾジアゼピニル基では、1H−1,3−ベンゾジアゼピニル基、1H−1,4−ベンゾジアゼピニル基、1H−1,5−ベンゾジアゼピニル基のいずれでもよく、また4,5−ジヒドロ−4−オキソ−1H−1,3−ベンゾジアゼピニル基のごとくジヒドロ−オキソ誘導体型のベンゾジアゼピニル基でもよく、ベンゾトリアゼピニル基では、1H−1,3,4−ベンゾトリアゼピニル基、1H−1,3,5−ベンゾトリアゼピニル基のいずれでもよく、また4,5−ジヒドロ−5−オキソ−1H−1,3,4−ベンゾトリアゼピニル基のごとくジヒドロ−オキソ誘導体型のベンゾトリアゼピニル基でもよく、チエノアゼピニル基では、チエノ[2,3−b]アゼピニル基、チエノ[2,3−c]アゼピニル基、チエノ[2,3−d]アゼピニル基、チエノ[3,2−c]アゼピニル基、チエノ[3,2−b]アゼピニル基のいずれでもよく、また5,6,7,8−テトラヒドロ−4−オキソ−4H−チエノ[3,2−c]アゼピニル基のごとくジヒドロ−オキソ誘導体型のチエノアゼピニル基でもよく、チエノジアゼピニル基やチエノトリアゼピニル基においても同様にいずれの縮合型のものでもよく、またジヒドロ−オキソ誘導体型のものでもよく、ベンゾチアゼピニル基では、1H−1−ベンゾチアゼピニル基、1H−2−ベンゾチアゼピニル基、1H−3−ベンゾチアゼピニル基のいずれでもよく、また4,5−ジヒドロ−1−オキソ−1H−2−ベンゾチアゼピニル基のごとくジヒドロ−オキソ誘導体型のベンゾチアゼピニル基でもよく、ベンゾオキサゼピニル基では、1H−1−ベンゾオキサゼピニル基、1H−2−ベンゾオキサゼピニル基、1H−3−ベンゾオキサゼピニル基のいずれでもよく、また4,5−ジヒドロ−1−オキソ−1H−2−ベンゾオキサゼピニル基のごとくジヒドロ−オキソ誘導体型のベンゾオキサゼピニル基でもよく、さらにはこれらの縮合形式以外のものでもよい。
【0011】
上記のアリール基、ヘテロアリール基、アリールアルケニル基、ヘテロアリールアルケニル基、飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基および飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基は、それぞれ1〜3個の置換基を有することもあり、置換基としては、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハロゲン原子、ハロゲン原子が1個〜3個置換した炭素数1〜6のハロゲノアルキル基、アミノ基、シアノ基、アミノアルキル基、ニトロ基、ヒドロキシアルキル基(例えば、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基など)、アルコキシアルキル基(例えば、メトキシメチル基、2−メトキシエチル基など)、カルボキシル基、カルボキシアルキル基(例えば、カルボキシメチル基、2−カルボキシエチル基など)、アルコキシカルボニルアルキル基(例えば、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基など)、アシル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基などのアルカノイル基)、アミジノ基、ヒドロキシアミジノ基(アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル基)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基が置換したアミジノ基(例えば、イミノ(メチルアミノ)メチル基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルコキシ基が置換したアミジノ基(例えば、アミノ(メトキシイミノ)メチル基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基が置換したアミジノ基(例えば、アミノ(メトキシカルボニルイミノ)メチル基、アミノ(エトキシカルボニルイミノ)メチル基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜6のアルケニル基(例えば、ビニル基、アリル基など)、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニル基(例えば、エチニル基、プロピニル基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基など)、カルバモイル基、窒素原子上に直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基が置換したモノまたはジアルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、エチルメチルカルバモイル基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたモノまたはジアルキルアミノ基(例えば、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基)および5〜6員の含窒素複素環式基(例えば、ピロリジノ基、ピペリジノ基、ピペラジノ基、モルホリノ基など)等を挙げることができる。
【0012】
基Qは、上記の基の中でも下記の12種の基(a)〜(l)が好ましい。すなわち、
【化30】
Figure 2004210716
[基中、RおよびRは、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、またはシアノ基、水酸基、ハロゲン原子、アルキル基、もしくはアルコキシ基で置換されてもよいフェニル基を示し、RおよびRは、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
【化31】
Figure 2004210716
[基中、RおよびR10は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
【化32】
Figure 2004210716
[基中、R11、R12およびR13は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
【化33】
Figure 2004210716
[基中、Xは、CH、CH、NH、NOH、N、OまたはSを示し、R14、R15およびR16は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
【化34】
Figure 2004210716
[基中、Xは、NH、N、OまたはSを示し、XはN、CまたはCHを示し、XはN、CまたはCHを示し、R17およびR18は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。XおよびXがCとCHの組合せの場合およびともにCまたはCHの場合を除く。]、
【化35】
Figure 2004210716
[基中、NはR19が置換する環の炭素原子の1個または2個が窒素原子に置換されていることを示し、R19、R20およびR21は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
【化36】
Figure 2004210716
[基中、XはCH、CH、NまたはNHを示し、ZはN、NHまたはOを示し、ZはCH、CH、CまたはNを示し、ZはCH、CH、S、SOまたはC=Oを示し、X−ZはXとZが単結合または二重結合で結合していることを示し、R22およびR23は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示し、R24は水素原子またはアルキル基を示す。]、
【化37】
Figure 2004210716
[基中、XはOまたはSを示し、R25およびR26は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
【化38】
Figure 2004210716
[基中、R27およびR28は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
【化39】
Figure 2004210716
[基中、EおよびEはそれぞれ独立して、NまたはCHを示し、R29およびR30は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
【化40】
Figure 2004210716
[基中、YはCHまたはNを示し、Yは、−N(R33)−(基中、R33は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。)、OまたはSを示し、R31およびR32は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
および、下記の基
【化41】
Figure 2004210716
[基中、1〜8の数字は位置を示し、それぞれのNは1〜4の炭素原子のいずれか1個および5〜8の炭素原子のいずれか1個がそれぞれ窒素原子1個で置換されていることを示し、R34、R35およびR36は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]が好ましい基として挙げられる。
【0013】
以下に、これらの基について説明を加える。
上記の基中のR〜R36の説明にあるハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示し、アルキル基は直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のものを示し、アルケニル基は直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜6のものを示し、アルキニル基は直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のものを示し、ヒドロキシアルキル基は上記のC−Cアルキル基に水酸基1個が置換したものを示し、アルコキシ基は直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のものを示し、アルコキシアルキル基は上記のC−Cアルキル基に上記のC−Cアルコキシ基1個が置換したものを示し、カルボキシアルキル基は上記のC−Cアルキル基にカルボキシル基1個が置換したものを示し、アシル基は炭素数1〜6のアルカノイル基(ホルミルを含む)、ベンゾイル基やナフトイル基等のアロイル基、または上記のC−Cアルカノイル基に前記のC−C14アリール基が置換したアリールアルカノイル基を示し、N−アルキルカルバモイル基は、上記のC−Cアルキル基が窒素原子上に置換したカルバモイル基を示し、N,N−ジアルキルカルバモイル基は、上記のC−Cアルキル基が窒素原子上に2個置換したカルバモイル基を示し、アルコキシカルボニル基は上記のC−Cアルコキシ基とカルボニル基からなるものを示し、アルコキシカルボニルアルキル基は、上記のC−Cアルキル基に上記のC−Cアルコキシカルボニル基1個が置換したものを示し、ハロゲノアルキル基は上記のC−Cアルキル基に1〜3個のハロゲン原子が置換したものを示す。なお、上記の説明において、置換位置は特に限定されない。
【0014】
下記の基
【化42】
Figure 2004210716
[基中、R、R、RおよびRは、前記と同じものを示し、1〜6の数字は位置を示す。]において、RおよびRは、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基が好ましい。RおよびRとしては、水素原子またはアルキル基がさらに好ましく、アルキル基の場合にはメチル基が好ましい。さらに、RおよびRとしては、一方が水素原子であり他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が特に好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、クロロスチリル基、フルオロスチリル基、ブロモスチリル基、エチニルスチリル基等を好ましい例として挙げることができ、それらの基におけるハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の4位が特に好ましい。具体的には、4−クロロスチリル基、4−フルオロスチリル基、4−ブロモスチリル基、4−エチニルスチリル基等を好ましい例として挙げることができる。
【0015】
下記の基
【化43】
Figure 2004210716
[基中、RおよびR10は、前記と同じものを示し、1〜6の数字は位置を示す。]において、RおよびR10は各々独立に水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が好ましい。さらに、Rが水素原子であり、R10が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が特に好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、クロロフェニルエチニル基、フルオロフェニルエチニル基、ブロモフェニルエチニル基、エチニルフェニルエチニル基等を好ましい例として挙げることができ、それらの基におけるハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の4位が特に好ましい。具体的には、4−クロロフェニルエチニル基、4−フルオロフェニルエチニル基、4−ブロモフェニルエチニル基、4−エチニルフェニルエチニル基等を好ましい例として挙げることができる。
【0016】
下記の基
【化44】
Figure 2004210716
[基中、R11、R12およびR13は、前記と同じものを示し、1〜8の数字は位置を示す。]において、R11、R12およびR13は、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基が好ましい。R11としては、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子および水酸基が好ましく、特に水素原子が好ましい。R12およびR13としては、一方が水素原子であり他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が好ましい。上記のナフチル基は、1−ナフチル基よりも2−ナフチル基の方が好ましく、2−ナフチル基の場合にはハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の6位または7位が好ましく、6位が最も好ましい。さらに、これらのナフチル基に塩素原子、フッ素原子、臭素原子、アルキニル基等が置換したものがより好ましく、さらには塩素原子、フッ素原子、臭素原子、アルキニル基等が置換したものが特に好ましい。具体的には、6−クロロ−2−ナフチル基、6−フルオロ−2−ナフチル基、6−ブロモ−2−ナフチル基、6−エチニル−2−ナフチル基、7−クロロ−2−ナフチル基、7−フルオロ−2−ナフチル基、7−ブロモ−2−ナフチル基、7−エチニル−2−ナフチル基等を好ましい例として挙げることができる。
【0017】
下記の基
【化45】
Figure 2004210716
[基中、X、R14、R15およびR16は、前記と同じものを示し、4〜7の数字は位置を示す。]において、XはNH、NOH、N、OおよびSが好ましく、NH、OおよびSがより好ましい。R14は好ましくは水素原子、ハロゲン原子、アシル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルキル基であり、R15およびR16は、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基が好ましい。R15およびR16としては、一方が水素原子もしくはハロゲン原子、好ましくはフッ素原子または塩素原子であり、他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が好ましい。ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の4位、5位または6位が好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、5−クロロインドリル基、5−フルオロインドリル基、5−ブロモインドリル基、5−エチニルインドリル基、5−メチルインドリル基、5−クロロ−4−フルオロインドリル基、5−クロロ−3−フルオロインドリル基、5−フルオロ−3−クロロインドリル基、5−エチニル−3−フルオロインドリル基、5−クロロ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドリル基、5−フルオロ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドリル基、5−クロロ−3−ホルミルイミドリル基、5−フルオロ−3−ホルミルインドリル基、6−クロロインドリル基、6−フルオロインドリル基、6−ブロモインドリル基、6−エチニルインドリル基、6−メチルインドリル基、5−クロロベンゾチエニル基、5−フルオロベンゾチエニル基、5−ブロモベンゾチエニル基、5−エチニルベンゾチエニル基、5−メチルベンゾチエニル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾチエニル基、6−クロロベンゾチエニル基、6−フルオロベンゾチエニル基、6−ブロモベンゾチエニル基、6−エチニルベンゾチエニル基、6−メチルベンゾチエニル基、5−クロロベンゾフリル基、5−フルオロベンゾフリル基、5−ブロモベンゾフリル基、5−エチニルベンゾフリル基、5−メチルベンゾフリル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾフリル基、6−クロロベンゾフリル基、6−フルオロベンゾフリル基、6−ブロモベンゾフリル基、6−エチニルベンゾフリル基、6−メチルベンゾフリル基等を好ましい例として挙げることができ、これらの置換基がTと結合する位置は、特に限定されるものではないが、上記の式(d)中の2位または3位が好ましく、具体的には5−クロロインドール−2−イル基、5−フルオロインドール−2−イル基、5−ブロモインドール−2−イル基、5−エチニルインドール−2−イル基、5−メチルインドール−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロインドール−2−イル基、5−クロロ−3−フルオロインドール−2−イル基、3−ブロモ−5−クロロインドール−2−イル基、3−クロロ−5−フルオロインドール−2−イル基、3−ブロモ−5−フルオロインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−クロロインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−フルオロインドール−2−イル基、5−クロロ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−フルオロ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−エチニル−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−クロロ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−フルオロ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−ブロモ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−エチニル−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、6−クロロインドール−2−イル基、6−フルオロインドール−2−イル基、6−ブロモインドール−2−イル基、6−エチニルインドール−2−イル基、6−メチルインドール−2−イル基、5−クロロインドール−3−イル基、5−フルオロインドール−3−イル基、5−ブロモインドール−3−イル基、5−エチニルインドール−3−イル基、5−メチルインドール−3−イル基、5−クロロ−4−フルオロインドール−3−イル基、6−クロロインドール−3−イル基、6−フルオロインドール−3−イル基、6−ブロモインドール−3−イル基、6−エチニルインドール−3−イル基、6−メチルインドール−3−イル基、5−クロロベンゾチオフェン−2−イル基、5−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、5−ブロモベンゾチオフェン−2−イル基、5−エチニルベンゾチオフェン−2−イル基、5−メチルベンゾチオフェン−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、6−クロロベンゾチオフェン−2−イル基、6−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、6−ブロモベンゾチオフェン−2−イル基、6−エチニルベンゾチオフェン−2−イル基、6−メチルベンゾチオフェン−2−イル基、5−クロロベンゾチオフェン−3−イル基、5−フルオロベンゾチオフェン−3−イル基、5−ブロモベンゾチオフェン−3−イル基、5−エチニルベンゾチオフェン−3−イル基、5−メチルベンゾチオフェン−3−イル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾチオフェン−3−イル基、6−クロロベンゾチオフェン−3−イル基、6−フルオロベンゾチオフェン−3−イル基、6−ブロモベンゾチオフェン−3−イル基、6−エチニルベンゾチオフェン−3−イル基、6−メチルベンゾチオフェン−3−イル基、5−クロロベンゾフラン−2−イル基、5−フルオロベンゾフラン−2−イル基、5−ブロモベンゾフラン−2−イル基、5−エチニルベンゾフラン−2−イル基、5−メチルベンゾフラン−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾフラン−2−イル基、6−クロロベンゾフラン−2−イル基、6−フルオロベンゾフラン−2−イル基、6−ブロモベンゾフラン−2−イル基、6−エチニルベンゾフラン−2−イル基、6−メチルベンゾフラン−2−イル基、5−クロロベンゾフラン−3−イル基、5−フルオロベンゾフラン−3−イル基、5−ブロモベンゾフラン−3−イル基、5−エチニルベンゾフラン−3−イル基、5−メチルベンゾフラン−3−イル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾフラン−3−イル基、6−クロロベンゾフラン−3−イル基、6−フルオロベンゾフラン−3−イル基、6−ブロモベンゾフラン−3−イル基、6−エチニルベンゾフラン−3−イル基、6−メチルベンゾフラン−3−イル基等がより好ましく;5−クロロインドール−2−イル基、5−フルオロインドール−2−イル基、5−ブロモインドール−2−イル基、5−エチニルインドール−2−イル基、5−メチルインドール−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロインドール−2−イル基、6−クロロインドール−2−イル基、6−フルオロインドール−2−イル基、6−ブロモインドール−2−イル基、6−エチニルインドール−2−イル基、6−メチルインドール−2−イル基、5−クロロ−3−フルオロインドール−2−イル基、3−ブロモ−5−クロロインドール−2−イル基、3−クロロ−5−フルオロインドール−2−イル基、3−ブロモ−5−フルオロインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−クロロインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−フルオロインドール−2−イル基、5−クロロ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−フルオロ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−エチニル−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−クロロ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−フルオロ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−ブロモ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−エチニル−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−クロロベンゾチオフェン−2−イル基、5−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、5−ブロモベンゾチオフェン−2−イル基、5−エチニルベンゾチオフェン−2−イル基、5−メチルベンゾチオフェン−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、6−クロロベンゾチオフェン−2−イル基、6−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、6−ブロモベンゾチオフェン−2−イル基、6−エチニルベンゾチオフェン−2−イル基、6−メチルベンゾチオフェン−2−イル基、5−クロロベンゾフラン−2−イル基、5−フルオロベンゾフラン−2−イル基、5−ブロモベンゾフラン−2−イル基、5−エチニルベンゾフラン−2−イル基、5−メチルベンゾフラン−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾフラン−2−イル基、6−クロロベンゾフラン−2−イル基、6−フルオロベンゾフラン−2−イル基、6−ブロモベンゾフラン−2−イル基、6−エチニルベンゾフラン−2−イル基、6−メチルベンゾフラン−2−イル基が特に好ましい。
【0018】
下記の基
【化46】
Figure 2004210716
[基中、X、X、X、R17およびR18は、前記と同じものを示し、4〜7の数字は位置を示す。]において、Xは、NH、OまたはSであることが好ましく、XおよびXは、いずれか一方がCHまたはCであることが好ましく、特に一方がCであることが好ましい。R17およびR18は、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基が好ましい。R17およびR18としては、一方が水素原子であり他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が好ましい。ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の5位または6位が好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、5−クロロインダゾリル基、5−フルオロインダゾリル基、5−ブロモインダゾリル基、5−エチニルインダゾリル基、6−クロロインダゾリル基、6−フルオロインダゾリル基、6−ブロモインダゾリル基、6−エチニルインダゾリル基、5−クロロベンゾイミダゾリル基、5−フルオロベンゾイミダゾリル基、5−ブロモベンゾイミダゾリル基、5−エチニルベンゾイミダゾリル基、6−クロロベンゾイミダゾリル基、6−フルオロベンゾイミダゾリル基、6−ブロモベンゾイミダゾリル基、6−エチニルベンゾイミダゾリル基、5−クロロベンゾチアゾリル基、5−フルオロベンゾチアゾリル基、5−ブロモベンゾチアゾリル基、5−エチニルベンゾチアゾリル基、6−クロロベンゾチアゾリル基、6−フルオロベンゾチアゾリル基、6−ブロモベンゾチアゾリル基、6−エチニルベンゾチアゾリル基、5−クロロベンゾオキサゾリル基、5−フルオロベンゾオキサゾリル基、5−ブロモベンゾオキサゾリル基、5−エチニルベンゾオキサゾリル基、6−クロロベンゾオキサゾリル基、6−フルオロベンゾオキサゾリル基、6−ブロモベンゾオキサゾリル基、6−エチニルベンゾオキサゾリル基、5−クロロベンゾイソチアゾリル基、5−フルオロベンゾイソチアゾリル基、5−ブロモベンゾイソチアゾリル基、5−エチニルベンゾイソチアゾリル基、6−クロロベンゾイソチアゾリル基、6−フルオロベンゾイソチアゾリル基、6−ブロモベンゾイソチアゾリル基、6−エチニルベンゾイソチアゾリル基、5−クロロベンゾイソキサゾリル基、5−フルオロベンゾイソキサゾリル基、5−ブロモベンゾイソキサゾリル基、5−エチニルベンゾイソキサゾリル基、6−クロロベンゾイソキサゾリル基、6−フルオロベンゾイソキサゾリル基、6−ブロモベンゾイソキサゾリル基、6−エチニルベンゾイソキサゾリル基等を好ましい例として挙げることができ、これらの置換基がTと結合する位置は、特に限定されるものではないが、5−クロロインダゾール−3−イル基、5−フルオロインダゾール−3−イル基、5−ブロモインダゾール−3−イル基、5−エチニルインダゾール−3−イル基、6−クロロインダゾール−3−イル基、6−フルオロインダゾール−3−イル基、6−ブロモインダゾール−3−イル基、6−エチニルインダゾール−3−イル基、5−クロロベンゾイミダゾール−2−イル基、5−フルオロベンゾイミダゾール−2−イル基、5−ブロモベンゾイミダゾール−2−イル基、5−エチニルベンゾイミダゾール−2−イル基、6−クロロベンゾイミダゾール−2−イル基、6−フルオロベンゾイミダゾール−2−イル基、6−ブロモベンゾイミダゾール−2−イル基、6−エチニルベンゾイミダゾール−2−イル基、5−クロロベンゾチアゾール−2−イル基、5−フルオロベンゾチアゾール−2−イル基、5−ブロモベンゾチアゾール−2−イル基、5−エチニルベンゾチアゾール−2−イル基、6−クロロベンゾチアゾール−2−イル基、6−フルオロベンゾチアゾール−2−イル基、6−ブロモベンゾチアゾール−2−イル基、6−エチニルベンゾチアゾール−2−イル基、5−クロロベンゾオキサゾール−2−イル基、5−フルオロベンゾオキサゾール−2−イル基、5−ブロモベンゾオキサゾール−2−イル基、5−エチニルベンゾオキサゾール−2−イル基、6−クロロベンゾオキサゾール−2−イル基、6−フルオロベンゾオキサゾール−2−イル基、6−ブロモベンゾオキサゾール−2−イル基、6−エチニルベンゾオキサゾール−2−イル基、5−クロロベンゾイソチアゾール−3−イル基、5−フルオロベンゾイソチアゾール−3−イル基、5−ブロモベンゾイソチアゾール−3−イル基、5−エチニルベンゾイソチアゾール−3−イル基、6−クロロベンゾイソチアゾール−3−イル基、6−フルオロベンゾイソチアゾール−3−イル基、6−ブロモベンゾイソチアゾール−3−イル基、6−エチニルベンゾイソチアゾール−3−イル基、5−クロロベンゾイソキサゾール−3−イル基、5−フルオロベンゾイソキサゾール−3−イル基、5−ブロモベンゾイソキサゾール−3−イル基、5−エチニルベンゾイソキサゾール−3−イル基、6−クロロベンゾイソキサゾール−3−イル基、6−フルオロベンゾイソキサゾール−3−イル基、6−ブロモベンゾイソキサゾール−3−イル基、6−エチニルベンゾイソキサゾール−3−イル基がより好ましく、5−クロロベンゾイミダゾール−2−イル基、5−フルオロベンゾイミダゾール−2−イル基、5−ブロモベンゾイミダゾール−2−イル基、5−エチニルベンゾイミダゾール−2−イル基、6−クロロベンゾイミダゾール−2−イル基、6−フルオロベンゾイミダゾール−2−イル基、6−ブロモベンゾイミダゾール−2−イル基、6−エチニルベンゾイミダゾール−2−イル基、5−クロロベンゾチアゾール−2−イル基、5−フルオロベンゾチアゾール−2−イル基、5−ブロモベンゾチアゾール−2−イル基、5−エチニルベンゾチアゾール−2−イル基、6−クロロベンゾチアゾール−2−イル基、6−フルオロベンゾチアゾール−2−イル基、6−ブロモベンゾチアゾール−2−イル基、6−エチニルベンゾチアゾール−2−イル基、5−クロロベンゾオキサゾール−2−イル基、5−フルオロベンゾオキサゾール−2−イル基、5−ブロモベンゾオキサゾール−2−イル基、5−エチニルベンゾオキサゾール−2−イル基、6−クロロベンゾオキサゾール−2−イル基、6−フルオロベンゾオキサゾール−2−イル基、6−ブロモベンゾオキサゾール−2−イル基、6−エチニルベンゾオキサゾール−2−イル基が特に好ましく、5−クロロベンゾイミダゾール−2−イル基、5−フルオロベンゾイミダゾール−2−イル基、5−ブロモベンゾイミダゾール−2−イル基、5−エチニルベンゾイミダゾール−2−イル基が中でもさらに好ましい。
【0019】
下記の基
【化47】
Figure 2004210716
[基中、NはR19が置換する環の炭素原子の1個または2個が窒素原子に置換されていることを示し、R19、R20およびR21は、前記と同じものを示し、5〜8の数字は位置を示す。]において、R19、R20およびR21は、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基が好ましい。R19は水素原子が特に好ましく、R20およびR21は、それらの一方が水素原子であり他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が好ましい。ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の6位または7位が好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、キノリニル基、イソキノリニル基、シンノリニル基が挙げられ、6−クロロキノリニル基、6−フルオロキノリニル基、6−ブロモキノリニル基、6−エチニルキノリニル基、6−クロロイソキノリニル基、6−フルオロイソキノリニル基、6−ブロモイソキノリニル基、6−エチニルイソキノリニル基、7−クロロシンノリニル基、7−フルオロシンノリニル基、7−ブロモシンノリニル基、7−エチニルシンノリニル基等が好ましく、6−クロロキノリン−2−イル基、6−フルオロキノリン−2−イル基、6−ブロモキノリン−2−イル基、6−エチニルキノリン−2−イル基、6−クロロキノリン−3−イル基、6−フルオロキノリン−3−イル基、6−ブロモキノリン−3−イル基、6−エチニルキノリン−3−イル基、7−クロロキノリン−2−イル基、7−フルオロキノリン−2−イル基、7−ブロモキノリン−2−イル基、7−エチニルキノリン−2−イル基、7−クロロキノリン−3−イル基、7−フルオロキノリン−3−イル基、7−ブロモキノリン−3−イル基、7−エチニルキノリン−3−イル基、6−クロロイソキノリン−3−イル基、6−フルオロイソキノリン−3−イル基、6−ブロモイソキノリン−3−イル基、6−エチニルイソキノリン−3−イル基、7−クロロイソキノリン−3−イル基、7−フルオロイソキノリン−3−イル基、7−ブロモイソキノリン−3−イル基、7−エチニルイソキノリン−3−イル基、7−クロロシンノリン−3−イル基、7−フルオロシンノリン−3−イル基、7−ブロモシンノリン−3−イル基、7−エチニルシンノリン−3−イル基等が特に好ましく、6−クロロキノリン−2−イル基、6−フルオロキノリン−2−イル基、6−ブロモキノリン−2−イル基、6−エチニルキノリン−2−イル基、7−クロロキノリン−3−イル基、7−フルオロキノリン−3−イル基、7−ブロモキノリン−3−イル基、7−エチニルキノリン−3−イル基、7−クロロイソキノリン−3−イル基、7−フルオロイソキノリン−3−イル基、7−ブロモイソキノリン−3−イル基、7−エチニルイソキノリン−3−イル基、7−クロロシンノリン−3−イル基、7−フルオロシンノリン−3−イル基、7−ブロモシンノリン−3−イル基、7−エチニルシンノリン−3−イル基が中でもさらに好ましい。
【0020】
下記の基
【化48】
Figure 2004210716
[基中、5〜8の数字は位置を示し、XはCH、CH、NまたはNHを示し、ZはN、NHまたはOを示し、ZはCH、CH、CまたはNを示し、ZはCH、CH、S、SOまたはC=Oを示し、X−ZはXとZが単結合または二重結合で結合していることを示し、R22、R23およびR24は前記と同じものを示す。]において、R22およびR23は、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基が好ましい。R22およびR23は、それらの一方が水素原子であり他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が好ましい。ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の6位または7位が好ましい。R24としては、水素原子またはアルキル基が好ましく、アルキル基としては、メチル基が好ましい。R24としては、水素原子が特に好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、4−オキソジヒドロキノリニル基、テトラヒドロキノリニル基、4−オキソジヒドロキナゾリン−2−イル基、4−オキソテトラヒドロシンノリニル基、4−オキソベンゾピラニル基、4−オキソベンゾチアジアジニル基、1,1−ジオキシ−4−オキソベンゾチアジアジニル基、ベンズオキサジアジニル基等を挙げることができ、より具体的な基としては、6−クロロ−4−オキソジヒドロキノリニル基、6−フルオロ−4−オキソジヒドロキノリニル基、6−ブロモ−4−オキソジヒドロキノリニル基、6−エチニル−4−オキソジヒドロキノリニル基、7−クロロ−4−オキソジヒドロキノリニル基、7−フルオロ−4−オキソジヒドロキノリニル基、7−ブロモ−4−オキソジヒドロキノリニル基、7−エチニル−4−オキソジヒドロキノリニル基、6−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリニル基、6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリニル基、6−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリニル基、6−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリニル基、7−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリニル基、7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリニル基、7−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリニル基、7−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリニル基、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、6−エチニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、7−エチニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリニル基、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリニル基、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリニル基、6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリニル基、6−エチニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリニル基、7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリニル基、7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリニル基、7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリニル基、7−エチニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリニル基、6−クロロ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、6−フルオロ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、6−ブロモ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、6−エチニル−4H−4−オキソベンゾピラニル基、7−クロロ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、7−フルオロ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、7−ブロモ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、7−エチニル−4H−4−オキソベンゾピラニル基、6−クロロ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、6−フルオロ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、6−ブロモ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、6−エチニル−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、7−クロロ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、7−フルオロ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、7−ブロモ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、7−エチニル−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、6−クロロ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジニル基、6−フルオロ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジニル基、6−ブロモ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジニル基、6−エチニル−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジニル基、7−クロロ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジニル基、7−フルオロ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジニル基、7−ブロモ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジニル基、7−エチニル−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジニル基等が挙げられ;特に6−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、7−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、7−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、7−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、7−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、7−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、7−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、7−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−イル基、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−イル基、6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−イル基、6−エチニル−1,2,3,4−テトラヒドロキノリン−2−イル基、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリン−2−イル基、6−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリン−2−イル基、6−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリン−2−イル基、6−エチニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリン−2−イル基、7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリン−2−イル基、7−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリン−2−イル基、7−ブロモ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリン−2−イル基、7−エチニル−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−オキソシンノリン−2−イル基、6−クロロ−4H−4−オキソベンゾピラン−2−イル基、6−フルオロ−4H−4−オキソベンゾピラン−2−イル基、6−ブロモ−4H−4−オキソベンゾピラン−2−イル基、6−エチニル−4H−4−オキソベンゾピラン−2−イル基、7−クロロ−4H−4−オキソベンゾピラン−2−イル基、7−フルオロ−4H−4−オキソベンゾピラン−2−イル基、7−ブロモ−4H−4−オキソベンゾピラン−2−イル基、7−エチニル−4H−4−オキソベンゾピラン−2−イル基、6−クロロ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル基、6−フルオロ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル基、6−ブロモ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル基、6−エチニル−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル基、7−クロロ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル基、7−フルオロ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル基、7−ブロモ−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル基、7−エチニル−1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジン−3−イル基、6−クロロ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジン−3−イル基、6−フルオロ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジン−3−イル基、6−ブロモ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジン−3−イル基、6−エチニル−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジン−3−イル基、7−クロロ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジン−3−イル基、7−フルオロ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジン−3−イル基、7−ブロモ−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジン−3−イル基、7−エチニル−2H−1,2,4−ベンズオキサジアジン−3−イル基等が好ましく、6−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基が中でもさらに好ましい。
【0021】
下記の基
【化49】
Figure 2004210716
[基中、XはOまたはSを示し、R25およびR26は前記と同じものを示し、5〜8の数字は位置を示す。]において、XはOが好ましく、R25およびR26は、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基が好ましい。R25およびR26は、それらの一方が水素原子であり他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が好ましい。ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の6位または7位が好ましい。具体的な基としては、6−クロロ−2H−クロメン−3−イル基、6−フルオロ−2H−クロメン−3−イル基、6−ブロモ−2H−クロメン−3−イル基、6−エチニル−2H−クロメン−3−イル基、7−クロロ−2H−クロメン−3−イル基、7−フルオロ−2H−クロメン−3−イル基、7−ブロモ−2H−クロメン−3−イル基、7−エチニル−2H−クロメン−3−イル基を挙げることができる。7−クロロ−2H−クロメン−3−イル基、7−フルオロ−2H−クロメン−3−イル基、7−ブロモ−2H−クロメン−3−イル基、7−エチニル−2H−クロメン−3−イル基が特に好ましい。
【0022】
下記の基
【化50】
Figure 2004210716
[基中、R27およびR28は、前記と同じものを示し、1〜6の数字は位置を示す。]において、R27およびR28としては、一方が水素原子またはハロゲン原子であり、他方が水素原子、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基またはN,N−ジアルキルカルバモイル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が特に好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、フェニル基、クロロフェニル基、フルオロフェニル基、ブロモフェニル基、エチニルフェニル基、クロロフルオロフェニル基等を好ましい例として挙げることができ、それらの基におけるハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、置換基が1つの場合は、上記の式中の3位及び4位が特に好ましく、置換基が2つの場合は、上記の式中の4位と2位または3位との組合せが特に好ましい。具体的には、フェニル基、4−クロロフェニル基、4−フルオロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−エチニルフェニル基、3−クロロフェニル基、3−フルオロフェニル基、3−ブロモフェニル基、3−エチニルフェニル基、3−クロロ−4−フルオロフェニル基、4−クロロ−3−フルオロフェニル基、4−クロロ−2−フルオロフェニル基、2−クロロ−4−フルオロフェニル基、4−ブロモ−2−フルオロフェニル基、2−ブロモ−4−フルオロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,4−ジブロモフェニル基、4−クロロ−3−メチルフェニル基、4−フルオロ−3−メチルフェニル基、4−ブロモ−3−メチルフェニル基、4−クロロ−2−メチルフェニル基、4−フルオロ−2−メチルフェニル基、4−ブロモ−2−メチルフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,4−ジブロモフェニル基を好ましい例として挙げることができる。
【0023】
下記の基
【化51】
Figure 2004210716
[基中、E、E、R29およびR30は、前記と同じものを示し、1〜6の数字は位置を示す。]において、R29およびR30としては、一方が水素原子またはハロゲン原子であり、他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が特に好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、ピリジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基等が挙げられ、それらの基におけるハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、基Tとの結合が上記の式中の2位である場合、上記の式中の4位及び5位が特に好ましい。具体的には、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、4−クロロ−2−ピリジル基、4−フルオロ−2−ピリジル基、4−ブロモ−2−ピリジル基、4−エチニル−2−ピリジル基、4−クロロ−3−ピリジル基、4−フルオロ−3−ピリジル基、4−ブロモ−3−ピリジル基、4−エチニル−3−ピリジル基、5−クロロ−2−ピリジル基、5−フルオロ−2−ピリジル基、5−ブロモ−2−ピリジル基、5−エチニル−2−ピリジル基、4−クロロ−5−フルオロ−2−ピリジル基、5−クロロ−4−フルオロ−2−ピリジル基、5−クロロ−3−ピリジル基、5−フルオロ−3−ピリジル基、5−ブロモ−3−ピリジル基、5−エチニル−3−ピリジル基、5−クロロ−2−ピリミジル基、5−フルオロ−2−ピリミジル基、5−ブロモ−2−ピリミジル基、5−エチニル−2−ピリミジル基、4−クロロ−3−ピリダジニル基、4−フルオロ−3−ピリダジニル基、4−ブロモ−3−ピリダジニル基、4−エチニル−3−ピリダジニル基、6−クロロ−3−ピリダジニル基、6−フルオロ−3−ピリダジニル基、6−ブロモ−3−ピリダジニル基、6−エチニル−3−ピリダジニル基等を好ましい例として挙げることができ、特に、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、4−クロロ−2−ピリジル基、4−フルオロ−2−ピリジル基、4−ブロモ−2−ピリジル基、4−エチニル−2−ピリジル基、4−クロロ−3−ピリジル基、4−フルオロ−3−ピリジル基、4−ブロモ−3−ピリジル基、4−エチニル−3−ピリジル基、5−クロロ−2−ピリジル基、5−フルオロ−2−ピリジル基、5−ブロモ−2−ピリジル基、5−エチニル−2−ピリジル基、4−クロロ−5−フルオロ−2−ピリジル基、5−クロロ−4−フルオロ−2−ピリジル基、5−クロロ−3−ピリジル基、5−フルオロ−3−ピリジル基、5−ブロモ−3−ピリジル基、5−エチニル−3−ピリジル基、6−クロロ−3−ピリダジニル基、6−フルオロ−3−ピリダジニル基、6−ブロモ−3−ピリダジニル基、6−エチニル−3−ピリダジニル基、4−クロロ−3−ピリダジニル基、4−フルオロ−3−ピリダジニル基、4−ブロモ−3−ピリダジニル基、4−エチニル−3−ピリダジニル基が好ましく、中でも、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、5−クロロ−2−ピリジル基、5−フルオロ−2−ピリジル基、5−ブロモ−2−ピリジル基、5−エチニル−2−ピリジル基、5−クロロ−4−フルオロ−2−ピリジル基、4−クロロ−5−フルオロ−2−ピリジル基、4−クロロ−3−ピリダジニル基、4−フルオロ−3−ピリダジニル基、4−ブロモ−3−ピリダジニル基、4−エチニル−3−ピリダジニル基がさらに好ましい。
【0024】
また、下記の基
【化52】
Figure 2004210716
[基中、Y、Y、R31およびR32は、前記と同じものを示し、1〜5の数字は位置を示す。]において、R31およびR32としては、一方が水素原子またはハロゲン原子であり、他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。その場合のハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が特に好ましい。上記の式で表される具体的な基としては、チエニル基、ピロリル基、フリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基等が挙げられ、それらの基におけるハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式中の4位及び5位が特に好ましい。具体的には、4−クロロ−2−チエニル基、4−フルオロ−2−チエニル基、4−ブロモ−2−チエニル基、4−エチニル−2−チエニル基、4−クロロ−2−ピロリル基、4−フルオロ−2−ピロリル基、4−ブロモ−2−ピロリル基、4−エチニル−2−ピロリル基、4−クロロ−2−フリル基、4−フルオロ−2−フリル基、4−ブロモ−2−フリル基、4−エチニル−2−フリル基、5−クロロ−2−チエニル基、5−フルオロ−2−チエニル基、5−ブロモ−2−チエニル基、5−エチニル−2−チエニル基、5−クロロ−2−チアゾリル基、5−フルオロ−2−チアゾリル基、5−ブロモ−2−チアゾリル基、5−エチニル−2−チアゾリル基、5−クロロ−2−オキサゾリル基、5−フルオロ−2−オキサゾリル基、5−ブロモ−2−オキサゾリル基、5−エチニル−2−オキサゾリル基等を挙げることができる。特に5−クロロ−2−チアゾリル基、5−フルオロ−2−チアゾリル基、5−ブロモ−2−チアゾリル基、5−エチニル−2−チアゾリル基が好ましい。
【0025】
さらには、下記の基
【化53】
Figure 2004210716
[基中、1〜8の数字は位置を示し、それぞれのNは1〜4の炭素原子のいずれか1個および5〜8の炭素原子のいずれか1個がそれぞれ窒素原子1個で置換されていることを示し、R34〜R36は前記と同じものを示す。]において、それぞれの窒素原子の位置はいずれの位置関係でもよく、R34は水素原子またはハロゲン原子が好ましく、R35およびR36は一方が水素原子またはハロゲン原子であり、他方が水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基である場合が好ましく、中でも他方が水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基である場合が特に好ましい。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ましく、アルキル基としてはメチル基が好ましく、アルキニル基としては、エチニル基が特に好ましい。ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基が置換する位置としては、特に限定されるべきものではないが、上記の式で表される具体的な基としては、6−クロロ−1,5−ナフチリジン−2−イル基、6−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2−イル基、6−ブロモ−1,5−ナフチリジン−2−イル基、6−エチニル−1,5−ナフチリジン−2−イル基、7−クロロ−1,5−ナフチリジン−2−イル基、7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−2−イル基、7−ブロモ−1,5−ナフチリジン−2−イル基、7−エチニル−1,5−ナフチリジン−2−イル基、6−クロロ−1,5−ナフチリジン−3−イル基、6−フルオロ−1,5−ナフチリジン−3−イル基、6−ブロモ−1,5−ナフチリジン−3−イル基、6−エチニル−1,5−ナフチリジン−3−イル基、7−クロロ−1,5−ナフチリジン−3−イル基、7−フルオロ−1,5−ナフチリジン−3−イル基、7−ブロモ−1,5−ナフチリジン−3−イル基、7−エチニル−1,5−ナフチリジン−3−イル基、6−クロロ−1,7−ナフチリジン−2−イル基、6−フルオロ−1,7−ナフチリジン−2−イル基、6−ブロモ−1,7−ナフチリジン−2−イル基、6−エチニル−1,7−ナフチリジン−2−イル基、6−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル基、6−フルオロ−1,7−ナフチリジン−3−イル基、6−ブロモ−1,7−ナフチリジン−3−イル基、6−エチニル−1,7−ナフチリジン−3−イル基、6−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル基、6−フルオロ−1,8−ナフチリジン−2−イル基、6−ブロモ−1,8−ナフチリジン−2−イル基、6−エチニル−1,8−ナフチリジン−2−イル基、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−2−イル基、7−フルオロ−1,8−ナフチリジン−2−イル基、7−ブロモ−1,8−ナフチリジン−2−イル基、7−エチニル−1,8−ナフチリジン−2−イル基、6−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−イル基、6−フルオロ−1,8−ナフチリジン−3−イル基、6−ブロモ−1,8−ナフチリジン−3−イル基、6−エチニル−1,8−ナフチリジン−3−イル基、7−クロロ−1,8−ナフチリジン−3−イル基、7−フルオロ−1,8−ナフチリジン−3−イル基、7−ブロモ−1,8−ナフチリジン−3−イル基、7−エチニル−1,8−ナフチリジン−3−イル基、6−クロロ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、6−フルオロ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、6−ブロモ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、6−エチニル−2,5−ナフチリジン−3−イル基、7−クロロ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、7−フルオロ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、7−ブロモ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、7−エチニル−2,5−ナフチリジン−3−イル基、7−クロロ−2,6−ナフチリジン−3−イル基、7−フルオロ−2,6−ナフチリジン−3−イル基、7−ブロモ−2,6−ナフチリジン−3−イル基、7−エチニル−2,6−ナフチリジン−3−イル基、6−クロロ−2,8−ナフチリジン−3−イル基、6−フルオロ−2,8−ナフチリジン−3−イル基、6−ブロモ−2,8−ナフチリジン−3−イル基、6−エチニル−2,8−ナフチリジン−3−イル基、7−クロロ−2,8−ナフチリジン−3−イル基、7−フルオロ−2,8−ナフチリジン−3−イル基、7−ブロモ−2,8−ナフチリジン−3−イル基、7−エチニル−2,8−ナフチリジン−3−イル基、等が挙げられ、特に好ましいものとしては、7−クロロ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、7−フルオロ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、7−ブロモ−2,5−ナフチリジン−3−イル基、7−エチニル−2,5−ナフチリジン−3−イル基等が挙げられる。
【0026】
上記の(a)〜(l)の12種の基に加えて、置換基を有することもあるチエノピロリル基も好ましい。置換基は1〜3個有してもよく、置換基としては、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基およびアルコキシカルボニルアルキル基を挙げることができ、中でも、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基およびハロゲノアルキル基が好ましい。具体的には、2−クロロチエノ[2,3−b]ピロール−5−イル基、2−フルオロチエノ[2,3−b]ピロール−5−イル基、2−ブロモチエノ[2,3−b]ピロール−5−イル基または2−エチニルチエノ[2,3−b]ピロール−5−イル基等を好ましいものとして挙げることができる。
【0027】
<基Qについて>
本発明においては、Qは、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を意味する。
上記の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基としては、例えばシクロペンチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、フェニル基等を挙げることができ、シクロペンチル基、シクロヘキシル基およびフェニル基が好ましく、フェニル基がより好ましい。
飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基とは、酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれる少なくとも1個のヘテロ原子を有する複素環が1価の基となったものを示し、例えばフリル基、ピロリル基、チエニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリニル基、オキサゾリル基、オキサゾリニル基、チアゾリル基、チアゾリニル基、チアジアゾリル基、フラザニル基、ピラニル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、オキサジニル基、オキサジアジニル基、モルホリニル基、チアジニル基、チアジアジニル基、チオモルホリニル基、テトラゾリル基、トリアゾリル基、トリアジニル基、アゼピニル基、ジアゼピニル基およびトリアゼピニル基等を挙げることができ、チエニル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、フラザニル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基、ピペリジニル基、モルホリニル基、チアジアジニル基およびトリアゾリル基が好ましく、チエニル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジル基、ピリミジル基、ピリダジニル基、ピロリジニル基、ピペラジニル基およびピペリジニル基がより好ましい。また、これらの複素環式基のうち、含窒素複素環式基では、N−オキシドとなってもよい。
【0028】
飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基としては、一般式(1)中のQの説明において記載した飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基と同じものを意味し、具体的な例としては、インデニル基、インダニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、アントリル基、フェナントリル基等を挙げることができ、インデニル基、インダニル基、ナフチル基およびテトラヒドロナフチル基が好ましい。
飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基としては、一般式(1)中のQの説明において記載した飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基と同じものを意味し、具体的な例としては、ベンゾフリル基、イソベンゾフリル基、ベンゾチエニル基、インドリル基、インドリニル基、イソインドリル基、イソインドリニル基、インダゾリル基、キノリル基、ジヒドロキノリル基、4−オキソ−ジヒドロキノリル基(ジヒドロキノリン−4−オン)、テトラヒドロキノリル基、イソキノリル基、テトラヒドロイソキノリル基、クロメニル基、クロマニル基、イソクロマニル基、4H−4−オキソベンゾピラニル基、3,4−ジヒドロ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、4H−キノリジニル基、キナゾリニル基、ジヒドロキナゾリニル基、テトラヒドロキナゾリニル基、キノキサリニル基、テトラヒドロキノキサリニル基、シンノリニル基、テトラヒドロシンノリニル基、インドリジニル基、テトラヒドロインドリジニル基、ベンゾチアゾリル基、テトラヒドロベンゾチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ナフチリジニル基、テトラヒドロナフチリジニル基、チエノピリジル基、テトラヒドロチエノピリジル基、チアゾロピリジル基、テトラヒドロチアゾロピリジル基、チアゾロピリダジニル基、テトラヒドロチアゾロピリダジニル基、ピロロピリジル基、ジヒドロピロロピリジル基、テトラヒドロピロロピリジル基、ピロロピリミジニル基、ジヒドロピロロピリミジニル基、ピリドキナゾリニル基、ジヒドロピリドキナゾリニル基、ピリドピリミジニル基、テトラヒドロピリドピリミジニル基、ピラノチアゾリル基、ジヒドロピラノチアゾリル基、フロピリジル基、テトラヒドロフロピリジル基、オキサゾロピリジル基、テトラヒドロオキサゾロピリジル基、オキサゾロピリダジニル基、テトラヒドロオキサゾロピリダジニル基、ピロロチアゾリル基、ジヒドロピロロチアゾリル基、ピロロオキサゾリル基、ジヒドロピロロオキサゾリル基、チエノピロリル基、チアゾロピリミジニル基、ジヒドロチアゾロピリミジニル基、4−オキソ−テトラヒドロシンノリニル基、1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、1,2,4−ベンゾオキサジアジニル基、シクロペンタピラニル基、チエノフラニル基、フロピラニル基、ピリドオキサジニル基、ピラゾロオキサゾリル基、イミダゾチアゾリル基、イミダゾピリジル基、テトラヒドロイミダゾピリジル基、ピラジノピリダジニル基、ベンズイソキノリル基、フロシンノリル基、ピラゾロチアゾロピリダジニル基、テトラヒドロピラゾロチアゾロピリダジニル基、ヘキサヒドロチアゾロピリダジノピリダジニル基、イミダゾトリアジニル基、オキサゾロピリジル基、ベンゾオキセピニル基、ベンゾアゼピニル基、テトラヒドロベンゾアゼピニル基、ベンゾジアゼピニル基、ベンゾトリアゼピニル基、チエノアゼピニル基、テトラヒドロチエノアゼピニル基、チエノジアゼピニル基、チエノトリアゼピニル基、チアゾロアゼピニル基、テトラヒドロチアゾロアゼピニル基、4,5,6,7−テトラヒドロ−5,6−テトラメチレンチアゾロピリダジニル基、5,6−トリメチレン−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロピリダジニル基等を挙げることができるが、ベンゾチアゾリル基、テトラヒドロベンゾチアゾリル基、チエノピリジル基、テトラヒドロチエノピリジル基、チエノピロリル基、チアゾロピリジル基、テトラヒドロチアゾロピリジル基、チアゾロピリダジニル基、テトラヒドロチアゾロピリダジニル基、ピロロピリミジニル基、ジヒドロピロロピリミジニル基、ピラノチアゾリル基、ジヒドロピラノチアゾリル基、フロピリジル基、テトラヒドロフロピリジル基、オキサゾロピリジル基、テトラヒドロオキサゾロピリジル基、ピロロピリジル基、ジヒドロピロロピリジル基、テトラヒドロピロロピリジル基、オキサゾロピリダジニル基、テトラヒドロオキサゾロピリダジニル基、ピロロチアゾリル基、ジヒドロピロロチアゾリル基、ピロロオキサゾリル基、ジヒドロピロロオキサゾリル基、チアゾロピリミジニル基、ジヒドロチアゾロピリミジニル基、ベンゾアゼピニル基、テトラヒドロベンゾアゼピニル基、チアゾロアゼピニル基、テトラヒドロチアゾロアゼピニル基、チエノアゼピニル基、テトラヒドロチエノアゼピニル基、4,5,6,7−テトラヒドロ−5,6−テトラメチレンチアゾロピリダジニル基および5,6−トリメチレン−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロピリダジニル基が好ましく、特にテトラヒドロベンゾチアゾリル基、テトラヒドロチエノピリジル基、テトラヒドロチアゾロピリジル基、テトラヒドロチアゾロピリダジニル基、ジヒドロピロロピリミジニル基、ジヒドロピラノチアゾリル基、テトラヒドロオキサゾロピリジル基、ジヒドロピロロチアゾリル基、4,5,6,7−テトラヒドロ−5,6−テトラメチレンチアゾロピリダジニル基および5,6−トリメチレン−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロピリダジニル基が好ましい。
【0029】
上記の縮合複素環式基における縮合の形式には特に制限はなく、例えばチエノピリジンでは、チエノ[2,3−b]ピリジン、チエノ[2,3−c]ピリジン、チエノ[3,2−b]ピリジン、チエノ[3,2−c]ピリジン、チエノ[3,4−b]ピリジン、チエノ[3,4−c]ピリジンのいずれでもよいが、チエノ[2,3−c]ピリジンおよびチエノ[3,2−c]ピリジンが好ましい。チエノピロリル基では、チエノ[2,3−b]ピロリル、チエノ[3,2−b]ピロリル基のいずれでもよい。チアゾロピリジンでは、チアゾロ[4,5−b]ピリジン、チアゾロ[4,5−c]ピリジン、チアゾロ[5,4−b]ピリジン、チアゾロ[5,4−c]ピリジン、チアゾロ[3,4−a]ピリジン、チアゾロ[3,2−a]ピリジンのいずれでもよいが、チアゾロ[4,5−c]ピリジンおよびチアゾロ[5,4−c]ピリジンが好ましい。チアゾロピリダジンでは、チアゾロ[4,5−c]ピリダジン、チアゾロ[4,5−d]ピリダジン、チアゾロ[5,4−c]ピリダジン、チアゾロ[3,2−b]ピリダジンのいずれでもよいが、チアゾロ[4,5−d]ピリダジンが好ましい。ピロロピリジンでは、ピロロ[2,3−b]ピリジン、ピロロ[2,3−c]ピリジン、ピロロ[3,2−b]ピリジン、ピロロ[3,2−c]ピリジン、ピロロ[3,4−b]ピリジン、ピロロ[3,4−c]ピリジンのいずれでもよいが、ピロロ[2,3−c]ピリジンおよびピロロ[3,2−c]ピリジンが好ましい。ピロロピリミジンでは、ピロロ[3,4−d]ピリミジン、ピロロ[3,2−d]ピリミジン、ピロロ[2,3−d]ピリミジンのいずれでもよいが、ピロロ[3,4−d]ピリミジンが好ましい。ピリドピリミジンでは、ピリド[2,3−d]ピリミジン、ピリド[3,2−d]ピリミジン、ピリド[3,4−d]ピリミジン、ピリド[4,3−d]ピリミジン、ピリド[1,2−c]ピリミジン、ピリド[1,2−a]ピリミジンのいずれでもよいが、ピリド[3,4−d]ピリミジンおよびピリド[4,3−d]ピリミジンが好ましい。ピラノチアゾールでは、ピラノ[2,3−d]チアゾール、ピラノ[4,3−d]チアゾール、ピラノ[3,4−d]チアゾール、ピラノ[3,2−d]チアゾールのいずれでもよいが、ピラノ[4,3−d]チアゾールおよびピラノ[3,4−d]チアゾールが好ましい。フロピリジンでは、フロ[2,3−b]ピリジン、フロ[2,3−c]ピリジン、フロ[3,2−b]ピリジン、フロ[3,2−c]ピリジン、フロ[3,4−b]ピリジン、フロ[3,4−c]ピリジンのいずれでもよいが、フロ[2,3−c]ピリジンおよびフロ[3,2−c]ピリジンが好ましい。オキサゾロピリジンでは、オキサゾロ[4,5−b]ピリジン、オキサゾロ[4,5−c]ピリジン、オキサゾロ[5,4−b]ピリジン、オキサゾロ[5,4−c]ピリジン、オキサゾロ[3,4−a]ピリジン、オキサゾロ[3,2−a]ピリジンのいずれでもよく、オキサゾロ[4,5−c]ピリジンおよびオキサゾロ[5,4−c]ピリジンが好ましい。オキサゾロピリダジンでは、オキサゾロ[4,5−c]ピリダジン、オキサゾロ[4,5−d]ピリダジン、オキサゾロ[5,4−c]ピリダジン、オキサゾロ[3,4−b]ピリダジンのいずれでもよいが、オキサゾロ[4,5−d]ピリダジンが好ましい。ピロロチアゾールでは、ピロロ[2,1−b]チアゾール、ピロロ[1,2−c]チアゾール、ピロロ[2,3−d]チアゾール、ピロロ[3,2−d]チアゾール、ピロロ[3,4−d]チアゾールのいずれでもよく、ピロロ[3,4−d]チアゾールが好ましい。ピロロオキサゾールでは、ピロロ[2,1−b]オキサゾール、ピロロ[1,2−c]オキサゾール、ピロロ[2,3−d]オキサゾール、ピロロ[3,2−d]オキサゾール、ピロロ[3,4−d]オキサゾールのいずれでもよいが、ピロロ[3,4−d]オキサゾールが好ましい。ベンゾアゼピンでは、1H−1−ベンゾアゼピン、1H−2−ベンゾアゼピン、1H−3−ベンゾアゼピンのいずれでもよいが、1H−3−ベンゾアゼピンが好ましい。チアゾロ[4,5−c]アゼピンでは、4H−チアゾロ[4,5−c]アゼピン、4H−チアゾロ[4,5−d]アゼピン、4H−チアゾロ[5,4−c]アゼピンのいずれでもよいが、4H−チアゾロ[4,5−d]アゼピンが好ましい。チエノ[2,3−c]アゼピンでは、4H−チエノ[2,3−d]アゼピン、4H−チエノ[3,2−c]アゼピンのいずれでもよいが、4H−チエノ[2,3−d]アゼピンが好ましい。
【0030】
また、これらの複素環式基のうち、含窒素複素環式基では、N−オキシドとなってもよい。なお、上記の置換基がQと結合する位置は、特に限定されない。
上記の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基は、それぞれ1〜3個の置換基を有することもあり、その置換基としては、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハロゲン原子、ハロゲン原子が1個〜3個置換したハロゲノアルキル基、アミノ基、シアノ基、アミジノ基、ヒドロキシアミジノ基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基(以下、C−Cアルキル基といい、直鎖状、分枝状および環状のものを意味する;例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基などの直鎖または分枝状のC−Cアルキル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、1−メチルシクロプロピル基などのC−Cシクロアルキル基)、C−CシクロアルキルC−Cアルキル基(例えば、シクロプロピルメチル基など)、ヒドロキシC−Cアルキル基(例えば、ヒドロキシエチル基、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基など)、C−Cアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基など)、C−CアルコキシC−Cアルキル基、カルボキシル基、C−Cカルボキシアルキル基(例えば、カルボキシメチル基など)、C−CアルコキシカルボニルC−Cアルキル基(例えば、メトキシカルボニルメチル基、tert−ブトキシカルボニルメチル基など)、C−Cアルコキシカルボニル基が置換したアミジノ基、C−Cアルケニル基(例えば、ビニル基、アリル基など)、C−Cアルキニル基(例えば、エチニル基、プロピニル基など)、C−Cアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基など)、アミノC−Cアルキル基(例えば、アミノメチル基、アミノエチル基など)、C−CアルキルアミノC−Cアルキル基(例えば、N−メチルアミノメチル基、N−エチルアミノメチル基など)、ジ(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基(例えば、N,N−ジメチルアミノメチル基、N,N−ジエチルアミノメチル基、N−エチル−N−メチルアミノエチル基など)、C−CアルコキシカルボニルアミノC−Cアルキル基(例えば、メトキシカルボニルアミノエチル基、tert−ブトキシカルボニルアミノエチル基など)、C−Cアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基、メチルプロピオニル基、シクロペンタンカルボニル基など)、C−CアルカノイルアミノC−Cアルキル基(例えば、アセチルアミノメチル基など)、C−Cアルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基など)、C−CアルキルスルホニルアミノC−Cアルキル基(例えば、メタンスルホニルアミノメチル基など)、カルバモイル基、C−Cアルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、イソプロピルカルバモイル基、tert−ブチルカルバモイル基など)、N,N−ジ(C−Cアルキル)カルバモイル基(例えば、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモイル基、メチルエチルカルバモイル基など)、C−Cアルキルアミノ基(例えば、N−メチルアミノ基、N−エチルアミノ基など)、ジ(C−Cアルキル)アミノ基(例えば、N,N−ジメチルアミノ基、N,N−ジエチルアミノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基など)、アミノスルホニル基、アリールスルホニル基(例えば、フェニルスルホニル基など)ハロゲン原子等が置換してもよいアリールカルボニル基(ベンゾイル基、4−フルオロ−ベンゾイル基など)、C−Cアルコキシカルボニル(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基(例えば、メトキシカルボニル(メチル)アミノメチル基、tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノメチル基など)、C−CアルキルスルホニルC−Cアルキル基(例えば、メチルスルホニルメチル基など)、1個または同種もしくは異種の2個の窒素、酸素または硫黄原子を含む5〜6員の複素環式基(例えば、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピリジル基、ピリミジニル基、テトラヒドロピラニル基など)、上記の5〜6員の複素環式基−C−Cアルキル基(例えば、モルホリノメチル基など)上記の5〜6員の複素環式基−カルボニル基(例えば、ピロリジノカルボニル基など)、上記の5〜6員の複素環式基−アミノ−C−Cアルキル基(例えば、N−(オキサゾール−2−イル)アミノメチル基など)、上記の5〜6員の複素環式基−アミノ基(例えば、ピリジルアミノ基など)、上記の5〜6員の複素環式基−オキシ基(例えば、4−ピリジニルオキシ基、(1−メチルイミノピペリジン−4−イル)オキシ基など)、3〜6員の複素環式基−カルボニル−C−Cアルキル基(例えば、4,4−ジオキソチオモルホリン−1−イル)カルボニルメチル基など)および上記の5〜6員の複素環式基(C−Cアルキル)アミノ−C−Cアルキル基(例えば、N−(4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−2−イル)−N−メチルアミノメチル基など)等を挙げることができる。
【0031】
の具体的な例を示すならば、2−アミノスルホニルフェニル基等の5〜6員の環状炭化水素基、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル基、4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル基、5−シクロプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル基、5−カルボキシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル基、5−ブチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル基、5−(4−ピリジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル基、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−イル基、6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル基、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロオキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル基、5−メチル−4,6−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]チアゾール−2−イル基、5,7−ジヒドロ−6−メチルピロロ[3,4−d]ピリミジン−2−イル基、5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリダジン−2−イル基、5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロオキサゾロ[4.5−d]ピリダジン−2−イル基、5−ジメチルアミノ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール−2−イル基、5−(4−ピリジル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル基、6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール−2−イル基等の2環性複素環式基、4−ピリジル基、2−ピリジル基等のピリジル基、4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル基等のジヒドロオキサゾリル基、4−[N−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N−メチルアミノメチル]チオフェン−2−イル基、4−[N−(4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)−N−メチルアミノメチル]−3−クロロチオフェン−2−イル基、5−(N−メチルアミノメチル)チアゾール−2−イル基、5−(N−メチルアミノメチル)チオフェン−2−イル基、5−(N,N−ジメチルアミノメチル)チアゾール−2−イル基、5−(N,N−ジメチルアミノメチル)チオフェン−2−イル基、5−(N,N−ジメチルアミノメチル)ピリジン−2−イル基等の5〜6員の複素環式基を挙げることができる。ただし、これらの例は、何らQについて限定するものではない。
【0032】
<基Qについて>
基Qは、単結合、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルケニレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニレン基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を意味する。
基Qにおいて、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、プロピレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基等を挙げることができる。
直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルケニレン基としては、例えば、ビニレン基、プロペニレン基、ブテニレン基、ペンテニレン基等を挙げることができる。なお、二重結合の位置は特に限定されるものではない。
直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニレン基としては、エチニレン基、プロピニレン基、ブチニレン基、ペンチニレン基、ヘキシニレン基等を挙げることができる。なお、三重結合の位置は特に限定されるものではない。
2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基とは、一般式(1)中のQの説明において記載した飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素が2価の基となったものを意味し、具体的な例としては、シクロヘキシレン基、シクロヘキセニレン基、フェニレン基等を挙げることができ、シクロヘキシレン基およびフェニレン基が好ましい。
2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基とは、一般式(1)中のQの説明において記載した飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環が2価の基となったものを意味し、具体的な例としては、フラン、ピロール、チオフェン、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、オキサゾリジン、チアゾール、チアジアゾール、フラザン、ピラン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピロリジン、ピペラジン、ピペリジン、オキサジン、オキサジアジン、モルホリン、チアジン、チアジアジン、チオモルホリン、テトラゾール、トリアゾール、トリアジン、アゼピン、ジアゼピン、トリアゼピン等が2価の基となったものを挙げることができ、中でもピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、チアジアゾール、フラザン、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピロリジン、ピペラジン、ピペリジン、トリアゾール、トリアジン、アゼピン、ジアゼピンおよびトリアゼピンが2価の基となったものを好ましい例として挙げることができる。
【0033】
2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基としては、一般式(1)中のQの説明において記載した飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素が2価の基となったものを意味し、具体的な例としては、インデン、インダン、ナフタレン、テトラヒドロナフタレン、アントラセン、フェナントレン等が2価の基となったものを挙げることができ、インダンおよびナフタレンが2価の基となったものを好ましい例として挙げることができる。
2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基としては、一般式(1)中のQの説明において記載した飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環が2価の基となったものを意味し、具体的な例としては、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、イソインドール、インダゾール、キノリン、テトラヒドロキノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、キナゾリン、ジヒドロキナゾリン、テトラヒドロキナゾリン、キノキサリン、テトラヒドロキノキサリン、シンノリン、テトラヒドロシンノリン、インドリジン、テトラヒドロインドリジン、ベンゾチアゾール、テトラヒドロベンゾチアゾール、ナフチリジン、テトラヒドロナフチリジン、チエノピリジン、テトラヒドロチエノピリジン、チアゾロピリジン、テトラヒドロチアゾロピリジン、チアゾロピリダジン、テトラヒドロチアゾロピリダジン、ピロロピリジン、ジヒドロピロロピリジン、テトラヒドロピロロピリジン、ピロロピリミジン、ジヒドロピロロピリミジン、ジヒドロピリドキナゾリン、ピラノチアゾール、ジヒドロピラノチアゾール、フロピリジン、テトラヒドロフロピリジン、オキサゾロピリジン、テトラヒドロオキサゾロピリジン、オキサゾロピリダジン、テトラヒドロオキサゾロピリダジン、ピロロチアゾール、ジヒドロピロロチアゾール、ピロロオキサゾール、ジヒドロピロロオキサゾール、ベンゾアゼピン等が2価の基となったものを挙げることができ、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、インダゾール、キノリン、イソキノリン、テトラヒドロイソキノリン、ベンゾチアゾール、ナフチリジン、チエノピリジン、チアゾロピリジン、テトラヒドロチアゾロピリジン、チアゾロピリダジン、ピロロピリジン、テトラヒドロピロロピリジン、ピリドピリミジン、ピラノチアゾール、ジヒドロピラノチアゾール、フロピリジン、オキサゾロピリジン、オキサゾロピリダジン、ピロロチアゾール、ジヒドロピロロチアゾール、ピロロオキサゾールおよびジヒドロピロロオキサゾールが2価の基となったものを好ましい例として挙げることができる。上記の縮合複素環式基における縮合の形式には特に制限はなく、例えばナフチリジンでは、1,5−、1,6−、1,7−、1,8−、2,6−、2,7−ナフチリジンのいずれでもよく、チエノピリジンでは、チエノ[2,3−b]ピリジン、チエノ[2,3−c]ピリジン、チエノ[3,2−b]ピリジン、チエノ[3,2−c]ピリジン、チエノ[3,4−b]ピリジン、チエノ[3,4−c]ピリジンのいずれでもよく、チアゾロピリジンでは、チアゾロ[4,5−b]ピリジン、チアゾロ[4,5−c]ピリジン、チアゾロ[5,4−b]ピリジン、チアゾロ[5,4−c]ピリジン、チアゾロ[3,4−a]ピリジン、チアゾロ[3,2−a]ピリジンのいずれでもよく、チアゾロピリダジンでは、チアゾロ[4,5−c]ピリダジン、チアゾロ[4,5−d]ピリダジン、チアゾロ[5,4−c]ピリダジン、チアゾロ[3,2−b]ピリダジンのいずれでもよく、ピロロピリジンでは、ピロロ[2,3−b]ピリジン、ピロロ[2,3−c]ピリジン、ピロロ[3,2−b]ピリジン、ピロロ[3,2−c]ピリジン、ピロロ[3,4−b]ピリジン、ピロロ[3,4−c]ピリジンのいずれでもよく、ピロロピリミジンでは、ピロロ[3,4−d]ピリミジン、ピロロ[3,2−d]ピリミジン、ピロロ[2,3−d]ピリミジンのいずれでもよく、ピリドピリミジンでは、ピリド[2,3−d]ピリミジン、ピリド[3,2−d]ピリミジン、ピリド[3,4−d]ピリミジンのいずれでもよく、ピラノチアゾールでは、ピラノ[2,3−d]チアゾール、ピラノ[4,3−d]チアゾール、ピラノ[3,4−d]チアゾール、ピラノ[3,2−d]チアゾールのいずれでもよく、フロピリジンでは、フロ[2,3−b]ピリジン、フロ[2,3−c]ピリジン、フロ[3,2−b]ピリジン、フロ[3,2−c]ピリジン、フロ[3,4−b]ピリジン、フロ[3,4−c]ピリジンのいずれでもよく、オキサゾロピリジンでは、オキサゾロ[4,5−b]ピリジン、オキサゾロ[4,5−c]ピリジン、オキサゾロ[5,4−b]ピリジン、オキサゾロ[5,4−c]ピリジン、オキサゾロ[3,4−a]ピリジン、オキサゾロ[3,2−a]ピリジンのいずれでもよく、オキサゾロピリダジンでは、オキサゾロ[4,5−c]ピリダジン、オキサゾロ[4,5−d]ピリダジン、オキサゾロ[5,4−c]ピリダジン、オキサゾロ[3,4−b]ピリダジンのいずれでもよく、ピロロチアゾールでは、ピロロ[2,1−b]チアゾール、ピロロ[1,2−c]チアゾール、ピロロ[3,2−d]チアゾール、ピロロ[3,4−d]チアゾールのいずれでもよく、ピロロオキサゾールでは、ピロロ[2,1−b]オキサゾール、ピロロ[1,2−c]オキサゾール、ピロロ[2,3−d]オキサゾール、ピロロ[3,2−d]オキサゾール、ピロロ[3,4−d]オキサゾールのいずれでもよく、またこれらの縮合形式以外のものでもよい。
【0034】
上記の2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、および2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基は、それぞれ1〜3個の置換基を有することもあり、その置換基としては、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハロゲン原子、ハロゲン原子が1個から3個置換したハロゲノアルキル基、アミノ基、シアノ基、アミノアルキル基、アミジノ基、ヒドロキシアミジノ基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基(例えば、メチル基、エチル基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルコキシ基(例えば、メトキシ基、エトキシ基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基が置換したアミジノ基(例えば、メトキシカルボニルアミジノ基、エトキシカルボニルアミジノ基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜6のアルケニル基(例えば、ビニル基、アリル基など)、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニル基(例えば、エチニル基、プロピニル基など)、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基など)およびカルバモイル基等を挙げることができる。
【0035】
上記のQのうち、単結合、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基および置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基が好ましく、中でも単結合、2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基がより好ましい。
さらに、基Qが、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基である場合には、基Qは単結合が好ましい。ここで、上記の組み合わせにおいて、Qが単結合である場合とは、一般式(1)
−Q−X−Q−X−Q (1)
[式中、Q、Q、Q、Q、XおよびXは、前記と同じものを示す。]
が、下記の一般式(1’)
−X−Q−X−Q (1’)
[式中、Qは、上記の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または2環性または3環性の縮合複素環式基を示し、R、R、Q、Q、XおよびXは、前記と同じものを示す。]
となることを意味する。
さらに好ましくは、基Qが、置換基を有することもあるチエノピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチエノピリジル基、置換基を有することもあるチアゾロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロピリジル基、置換基を有することもあるチアゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるピラノチアゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピラノチアゾリル基、置換基を有することもあるフロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロフロピリジル基、置換基を有することもあるオキサゾロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロオキサゾロピリジル基、置換基を有することもあるピロロピリジル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロピロロピリジル基、置換基を有することもあるピロロピリミジニル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロピリミジニル基、置換基を有することもあるオキサゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロオキサゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるピロロチアゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロチアゾリル基、置換基を有することもあるピロロオキサゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロオキサゾリル基、置換基を有することもあるベンゾチアゾリル基、置換基を有することもあるテトラヒドロベンゾチアゾリル基、置換基を有することもあるチアゾロピリミジニル基、置換基を有することもあるジヒドロチアゾロピリミジニル基、置換基を有することもあるベンゾアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロベンゾアゼピニル基、置換基を有することもあるチアゾロアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロアゼピニル基、置換基を有することもあるチエノアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチエノアゼピニル基、置換基を有することもある4,5,6,7−テトラヒドロ−5,6−テトラメチレンチアゾロピリダジニル基、または置換基を有することもある5,6−トリメチレン−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロピリダジニル基であり、基Qが単結合であるものが好ましい。
【0036】
また、基Qが、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基である場合には、基Qが、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基または置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基であるものが好ましく、基Q−Q−としては、4−(4−ピリジル)フェニル基、4−(2−ピリジル)フェニル基、5−(4−ピリジル)チアゾリル基、1−(4−ピリジル)ピペリジル基、4−(4−ピリジル)ピペリジル基、4−ヒドロキシ−1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル基、ビフェニリル基、4−(2−アミノスルフォニルフェニル)フェニル基、4−(2−アミジノフェニル)フェニル基、4−(2−メチルスルフォニルフェニル)フェニル基、4−(2−アミノメチルフェニル)フェニル基、4−(2−カルバモイルフェニル)フェニル基、4−(2−イミダゾリル)フェニル基、4−(1−メチル−2−イミダゾリル)フェニル基、4−(2,3,4,5−テトラヒドロピリミジン−2−イル)フェニル基、4−(1−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロピリミジン−2−イル)フェニル基、4−(5−テトラゾリル)フェニル基、1−(4−ピリジル)ピペリジン−4−イル基、3−(4−ピペリジル)イソオキサゾリン−5−イル基、3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾリン−5−イル基、3−(4−ピペリジル)イソオキサゾリジン−5−イル基、3−(4−アミジノフェニル)イソオキサゾリジン−5−イル基、2−(4−ピペリジル)−1,3,4−チアジアゾール−5−イル基、2−(4−アミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール−5−イル基、4−(4−ピペリジル)ピペリジン−1−イル基、4−(4−ピペリジル)ピペラジン−1−イル基、4−(4−ピペラジニル)ピペラジン−1−イル基、1−(4−ピリミジニル)ピペリジン−1−イル基、1−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル基、1−(4−ピリミジニル)ピロリジン−3−イル基、1−(4−メチルピリミジン−6−イル)ピペラジン−4−イル基、1−(2−メチルピリミジン−4−イル)ピロリジン−4−イル基、1−(6−クロロピリミジン−4−イル)ピペリジン−4−イル基、5−(4−クロロフェニル)チオフェン−2−イル基、2−(4−クロロフェニル)チアゾール−4−イル基、3−(4−クロロフェニル)−1H−ピロール−2−イル基、4−(4−ピリミジニル)フェニル基、4−(4−イミダゾリル)フェニル基、5−(ピリジン−4−イル)ピリミジン−2−イル基、2’−[(ジメチルアミノ)メチル][1,1’−ビフェニル]−4−イル基、4−[2−(ヒドロキシメチル)ピリジン−4−イル]フェニル基、4−[2−(アミノメチル)ピリジン−4−イル]フェニル基などを好ましい例として挙げることができる。
【0037】
<基Qについて>
基Qは、下記の基
【化54】
Figure 2004210716
(基中、Qは炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルケニレン基または基−(CH)m−CH−A−CH−(CH)n−(基中、mおよびnは各々独立して0、1〜3の整数を示し、Aは酸素原子、窒素原子、硫黄原子、−SO−、−SO−、−NH−、−O−NH−、−NH−NH−、−S−NH−、−SO−NH−または−SO−NH−を示す。)を示し;
およびRは、Qを含む環上の炭素原子、窒素原子または硫黄原子上に置換し、各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、シアノ基、シアノアルキル基、アミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アルコキシイミノ基、ヒドロキシイミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアルキルアミノ基、カルボキシアルキルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、カルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、アリール基、アラルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環アルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、アリールスルホニルアミノアルキル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニルアルキル基、アリールスルホニルアミノカルボニルアルキル基、オキソ基、カルバモイルオキシ基、アラルキルオキシ基、カルボキシアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアルキルオキシ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、ハロゲノアシル基、カルボキシアシル基、アミノアシル基、アシルオキシアシル基、アシルオキシアルキルスルホニル基、ヒドロキシアルキルスルホニル基、アルコキシアルキルスルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環スルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環オキシ基、N−アルキルアミノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、N−アリールカルバモイル基、N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アリールカルバモイルアルキル基、N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示すか、あるいは、RおよびRは一緒になって炭素数1〜5のアルキレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数1〜5のアルキレンジオキシ基またはカルボニルジオキシ基を示す。)、
または、基−C(R3a)(R3b)−C(R4a)(R4b)−
(基中、R3a、R3b、R4aおよびR4bは、各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、シアノ基、シアノアルキル基、アミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アルコキシイミノ基、ヒドロキシイミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアルキルアミノ基、カルボキシアルキルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、カルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、アリール基、アラルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環アルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、アリールスルホニルアミノアルキル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニルアルキル基、アリールスルホニルアミノカルボニルアルキル基、オキソ基、カルバモイルオキシ基、アラルキルオキシ基、カルボキシアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアルキルオキシ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、ハロゲノアシル基、カルボキシアシル基、アミノアシル基、アシルオキシアシル基、アシルオキシアルキルスルホニル基、ヒドロキシアルキルスルホニル基、アルコキシアルキルスルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環スルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環オキシ基、N−アルキルアミノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、N−アリールカルバモイル基、N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アリールカルバモイルアルキル基、N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示す。
【0038】
下記の基について、詳細に説明する。
【0039】
【化55】
Figure 2004210716
【0040】
[基中、Q、RおよびRは、前記と同じものを示し、1および2は位置を示す。]
【0041】
上記の基Qを含む環状構造の部分は、1個の二重結合を有してもよい3〜10員の2価の環状炭化水素基または1〜2個の異原子を有する5〜12員の2価の複素環式基であるが、3〜8員の2価の環状炭化水素基または5〜8員の2価の複素環式基が好ましく、5〜7員の2価の環状炭化水素基または5〜7員の2価の複素環式基がより好ましい。中でも、Qが炭素数3〜6のアルキレン基または基−(CH−CH−A−CH−(CH−(基中、mおよびnは各々独立して0または1を示し、Aは前記に同じ。)であるものが好ましい。特にQが炭素数4のアルキレン基であるものが好ましい。
また、この環状炭化水素基または複素環式基は、1位と2位との関係においてシスおよびトランス構造をとり得るが、5員の場合にはトランスが好ましく、6〜7員の場合にはシスおよびトランスの両方とも好ましい。
【0042】
上記の置換基RおよびR並びにR3a、R3b、R4aおよびR4bについて詳細に説明する。ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子を意味する。アルキル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のC−Cアルキル基(例えば、メチル基、シクロプロピル基、イソブチル基など)が挙げられ、ハロゲノアルキル基としては、上記のアルキル基に1〜3個のハロゲン原子が置換したもの(例えば、クロロメチル基、1−ブロモエチル基、トリフルオロメチル基など)が挙げられる。シアノアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に1個のシアノ基が置換したもの(例えば、シアノメチル基、1−シアノエチル基など)が挙げられる。アルケニル基としては二重結合1個を有する直鎖状または分枝状の炭素数2〜6のもの(例えば、ビニル基、アリル基など)が挙げられる。アルキニル基としては三重結合1個を有する直鎖状または分枝状の炭素数2〜6のもの(例えば、エチニル基、プロピニル基など)が挙げられる。アシル基としては、C−Cのアルカノイル基(例えば、ホルミル基、アセチル基など)、ベンゾイル基、ナフトイル基等のC−C15アロイル基、または上記のC−Cアルカノイル基にC−C14アリール基1個が置換したアリールアルカノイル基(例えば、フェナセチル基など)が挙げられる。アシルアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に上記のアシル基1個が置換したもの(例えば、アセチルメチル基など)が挙げられる。アルコキシ基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のC−Cアルコキシ基(例えば、メトキシ基、シクロプロポキシ基、イソプロポキシ基など)が挙げられる。アルコキシアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に上記のC−Cアルコキシ基1個が置換したもの(例えば、メトキシメチル基、エトキシメチル基など)が挙げられる。ヒドロキシアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に1個の水酸基が置換したもの(例えば、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基など)が挙げられる。カルボキシアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に1個のカルボキシル基が置換したもの(例えば、カルボキシメチル基、1−カルボキシエチル基など)が挙げられる。アルコキシカルボニル基としては、上記のC−Cアルコキシ基とカルボニル基から構成される基(例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基など)が挙げられる。アルコキシカルボニルアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に上記のアルコキシカルボニル基1個が置換したもの(例えば、メトキシカルボニルエチル基、エトキシカルボニルエチル基など)が挙げられる。カルバモイルアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基にカルバモイル基が置換した基(例えば、カルバモイルメチル基、カルバモイルエチル基)が挙げられる。
【0043】
置換基を有してもよい3〜6員の複素環基は、1〜3個の異原子(窒素原子、酸素原子、イオウ原子など)を含んでもよい飽和または不飽和の3〜6員の複素環基を意味し、複素環基にはヒドロキシ基、ハロゲン原子、アミノ基、C−Cアルキル基、オキソ基等の置換基があってもよく、具体的には、チアゾリル基、4,5−ジヒドロチアゾリル基、オキサゾリル基、4,5−ジヒドロオキサゾリル基、5−メチルオキサゾリル基、イミダゾリル基、ピロリジニル基、3−ヒドロキシピロリジニル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、チオモルホリニル基、1,1−ジオキソチオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ピリジル基等を挙げることができる。置換基を有してもよい3〜6員の複素環アルキル基としては、上記の置換基を有してもよい3〜6員の複素環基1個がアルキル基に置換したもの(例えば、チアゾリルメチル基、4,5−ジヒドロチアゾリルメチル基、モルホリニルメチル基、1,1−ジオキソチオモルホリニルメチル基等を挙げることができる。アリール基としては、フェニル基、ナフチル基等の炭素数6〜14のものが挙げられ、アリール基には、上記のC−Cアルキル基、上記のC−Cアルカノイル基、水酸基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、上記のC−Cアルケニル基、上記のC−Cアルキニル基、上記のC−Cハロゲノアルキル基、上記のC−Cアルコキシ基、カルボキシ基、カルバモイル基、上記のC−Cアルコキシカルボニル基等から選ばれる1〜3個の基が置換していてもよい。アラルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に上記のC−C14アリール基1個が置換したもの(例えば、ベンジル基、フェネチル基など)が挙げられる。なお、上記の説明において、置換位置は特に限定されない。置換基を有してもよいアシルアミノ基としては、上記のC−Cアシル基がアミノ基に置換したもの(例えば、ホルミルアミノ基、アセチルアミノ基など)の他に、アシル基上にハロゲン原子、水酸基、C−Cアルコキシ基、アミノ基、N−C−Cアルキルアミノ基、N,N−ジ−C−Cアルキルアミノ基、カルボキシル基、C−Cアルコキシカルボニル基等が1ないし複数個置換したアシル基(例えば、2−メトキシアセチルアミノ基、3−アミノプロピオニルアミノ基など)が挙げられる。アシルアミノアルキル基としては、上記のC−Cアシルアミノ基が上記のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、ホルミルアミノメチル基、アセチルアミノメチル基など)が挙げられる。アミノアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基にアミノ基が1個置換したもの(例えば、アミノメチル基、1−アミノエチル基など)が挙げられる。N−アルキルアミノアルキル基としては、アミノ−C−Cアルキル基の窒素原子上にC−Cアルキル基1個が置換したもの(例えば、N−メチルアミノメチル基、N−メチルアミノエチル基など)が挙げられる。N,N−ジアルキルアミノアルキル基としては、アミノ−C−Cアルキル基の窒素原子上にC−Cアルキル基2個が置換したもの(例えば、N,N−ジメチルアミノメチル基、N−エチル−N−メチルアミノエチル基など)が挙げられる。N−アルケニルカルバモイル基としては、直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルケニル基がカルバモイル基に置換したもの(例えば、アリルカルバモイル基など)が挙げられる。N−アルケニルカルバモイルアルキル基としては、上記のN−C−Cアルケニルカルバモイル基がC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、アリルカルバモイルエチル基など)が挙げられる。N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基としては、上記のN−C−Cアルケニルカルバモイル基の窒素原子上に直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基が置換したもの(例えば、N−アリル−N−メチルカルバモイル基など)が挙げられる。N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基としては、上記のN−C−Cアルケニルカルバモイルアルキル基の窒素原子上に直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基が置換したもの(例えば、N−アリル−N−メチルカルバモイルメチル基など)が挙げられる。N−アルコキシカルバモイル基としては、直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルコキシ基がカルバモイル基に置換したもの(例えば、メトキシカルバモイル基など)が挙げられる。N−アルコキシカルバモイルアルキル基としては、上記のN−C−Cアルコキシカルバモイル基が直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、メトキシカルバモイルメチル基など)が挙げられる。N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基としては、直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルコキシ基およびC−Cアルキル基がカルバモイル基に置換したもの(例えば、N−エチル−N−メトキシカルバモイル基など)が挙げられる。N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基としては、上記のN−C−Cアルキル−N−C−Cアルコキシカルバモイル基が直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、N−エチル−N−メトキシカルバモイルメチル基など)が挙げられる。1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基としては、カルバゾイル基の他に、1〜3個の直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基が置換したカルバゾイル基(例えば、1−メチルカルバゾイル基、1,2−ジメチルカルバゾイル基など)が挙げられる。アルキルスルホニル基としては、直鎖状、分枝状もしくは環状のC−Cアルキルスルホニル基(例えば、メタンスルホニル基など)が挙げられる。アルキルスルホニルアルキル基としては、上述のC−Cアルキルスルホニル基が直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、メタンスルホニルメチル基など)が挙げられる。アルコキシイミノ基としては、C−Cアルコキシイミノ基(例えば、メトキシイミノ基、エトキシイミノ基など)が挙げられる。アルコキシカルボニルアルキルアミノ基としては、アミノ基に上記のC−Cアルコキシカルボニルアルキル基1個が置換したもの(例えば、メトキシカルボニルメチルアミノ基、エトキシカルボニルプロピルアミノ基など)が挙げられる。カルボキシアルキルアミノ基としては、アミノ基に上記のカルボキシC−Cアルキル基が1個置換したもの(例えば、カルボキシメチルアミノ基、カルボキシエチルアミノ基など)が挙げられる。アルコキシカルボニルアミノ基としては、アミノ基に上記のC−Cアルコキシカルボニル基1個が置換したもの(例えば、メトキシカルボニルアミノ基、tert−ブトキシカルボニルアミノ基など)が挙げられる。アルコキシカルボニルアミノアルキル基としては、上記のアルキル基に上記のC−Cアルコキシカルボニルアミノ基1個が置換したもの(例えば、メトキシカルボニルアミノメチル基、tert−ブトキシカルボニルアミノエチル基など)が挙げられる。アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基は、ヒドロキシ基、アミノ基、N−C−Cアルキルアミノ基、アミジノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、シアノ基、カルバモイル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルカノイル基、C−Cアルカノイルアミノ基、C−Cアルキルスルホニルアミノ基等で置換されていてもよい直鎖状、分枝状もしくは環状のC−Cアルキル基で置換されたカルバモイル基を示し、例えば、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N−イソプロピルカルバモイル基、N−シクロプロピルカルバモイル基、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル基、N−(2−フルオロエチル)カルバモイル基、N−(2−シアノエチル)カルバモイル基、N−(2−メトキシエチル)カルバモイル基、N−カルボキシメチルカルバモイル基、N−(2−アミノエチル)カルバモイル基、N−(2−アミジノエチル)カルバモイル基などを挙げることができる。アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基とは、ヒドロキシ基、アミノ基、N−C−Cアルキルアミノ基、アミジノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、シアノ基、カルバモイル基、C−Cアルコキシ基、C−Cアルカノイル基、C−Cアルカノイルアミノ基、C−Cアルキルスルホニルアミノ基等で置換されていてもよい直鎖状、分枝状もしくは環状のC−Cアルキル基2個で置換されたカルバモイル基を示し、例えば、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、N−イソプロピル−N−メチルカルバモイル基、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイル基、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル基、N,N−ビス(2−フルオロエチル)カルバモイル基、N−(2−シアノエチル)−N−メチルカルバモイル基、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルカルバモイル基、N−カルボキシメチル−N−メチルカルバモイル基、N,N−ビス(2−アミノエチル)カルバモイル基などを挙げることができる。アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基としては、上述のC−Cアルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基が直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、N−メチルカルバモイルメチル基、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイルメチル基など)が挙げられる。アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基としては、上述のC−Cアルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基が直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、N,N−ジメチルカルバモイルメチル基、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイルメチル基など)が挙げられる。置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基は、上記の置換基を有してもよい3〜6員の複素環基とカルボニル基から構成される基(例えば、アジリジニルカルボニル基、アゼチジニルカルボニル基、3−ヒドロキシアゼチジニルカルボニル基、3−メトキシアゼチジニルカルボニル基、ピロリジニルカルボニル基、3−ヒドロキシピロリジニルカルボニル基、3−フルオロピロリジニルカルボニル基、ピペリジルカルボニル基、ピペラジニルカルボニル基、モルホリニルカルボニル基、チオモルホリニルカルボニル基、1,1−ジオキソチオモルホリニルカルボニル基、テトラヒドロピラニルカルボニル基、ピリジルカルボニル基、フロイル基、チオフェンカルボニル基など)を挙げることができる。置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルアルキル基としては、上記の置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基1個が上記のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、アゼチジニルカルボニルメチル基、ピロリジニルカルボニルエチル基など)が挙げられる。置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基としては、上記の置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基と酸素原子から構成される3〜6員の複素環カルボニルオキシ基1個が上記のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、ピペリジニルカルボニルオキシエチル基、モルホリニルカルボニルオキシメチル基など)が挙げられる。カルバモイルオキシアルキル基としては、カルバモイル基と酸素原子から構成されるカルバモイルオキシ基1個が上記のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、カルバモイルオキシメチル基、カルバモイルオキシエチル基など)が挙げられる。N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基と酸素原子から構成されるN−アルキルカルバモイルオキシ基1個が上記のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、N−メチルカルバモイルオキシメチル基、N−メチルカルバモイルオキシエチル基など)が挙げられる。N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基と酸素原子から構成されるN,N−ジアルキルカルバモイルオキシ基1個が上記のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、N,N−ジメチルカルバモイルオキシメチル基、N−エチル−N−メチルカルバモイルオキシエチル基など)が挙げられる。アルキルスルホニルアミノ基としては、上記のC−Cアルキル基を有するアルキルスルホニル基1個がアミノ基に置換したもの(例えば、メチルスルホニルアミノ基、イソプロピルスルホニルアミノ基など)が挙げられる。アリールスルホニルアミノ基としては、上記のアリール基を有するアリールスルホニル基1個がアミノ基に置換したもの(例えば、フェニルスルホニルアミノ基、ナフチルスルホニルアミノ基など)が挙げられる。アルキルスルホニルアミノアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に上記のC−Cアルキルスルホニルアミノ基1個が置換したもの(例えば、メチルスルホニルアミノメチル基、メチルスルホニルアミノエチル基など)が挙げられる。アリールスルホニルアミノアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に上記のアリールスルホニルアミノ基1個が置換したもの(例えば、フェニルスルホニルアミノメチル基、ナフチルスルホニルアミノエチル基など)が挙げられる。アルキルスルホニルアミノカルボニル基としては、上記のC−Cアルキルスルホニルアミノ基とカルボニル基から構成される基(例えば、メチルスルホニルアミノカルボニル基、イソプロピルスルホニルアミノカルボニル基など)が挙げられる。アリールスルホニルアミノカルボニル基としては、上記のアリールスルホニルアミノ基とカルボニル基から構成される基(例えば、フェニルスルホニルアミノカルボニル基、ナフチルスルホニルアミノカルボニル基など)が挙げられる。アルキルスルホニルアミノカルボニルアルキル基としては、上記のC−Cアルキルスルホニルアミノカルボニル基が上記のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、メチルスルホニルアミノカルボニルメチル基、イソプロピルスルホニルアミノカルボニルメチル基など)が挙げられる。アリールスルホニルアミノカルボニルアルキル基としては、上記のアリールスルホニルアミノカルボニル基が上記のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、フェニルスルホニルアミノカルボニルメチル基、ナフチルスルホニルアミノカルボニルメチル基など)が挙げられる。アルコキシカルボニルアルキルオキシ基は、上記のアルコキシカルボニル基が上記のC−Cアルコキシ基に置換したもの(例えば、メトキシカルボニルメチルオキシ基など)が挙げられる。アシルオキシ基は、上記のアシル基と酸素原子から構成される基(例えば、ホルミルオキシ基、アセチルオキシ基など)を意味する。アシルオキシアルキル基としては、上記のC−Cアルキル基に上記のアシルオキシ基が置換したもの(例えば、ホルミルオキシメチル基、アセチルオキシメチル基など)が挙げられる。アラルキルオキシ基としては、上記のアリール基が上記のC−Cアルコキシ基に置換した基(例えば、ベンジルオキシ基、ナフチルメトキシ基など)が挙げられる。カルボキシアルキルオキシ基としては、上記のアルコキシ基にカルボキシル基が置換したもの(例えば、カルボキシメトキシ基、カルボキシエトキシ基など)が挙げられる。
【0044】
アリールスルホニル基としては、C−C14アリールスルホニル基(例えば、フェニルスルホニル基、ナフチルスルホニル基など)が挙げられる。アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基としては、上記のC−Cアルコキシカルボニルアルキル基とスルホニル基から構成される基(例えば、メトキシカルボニルエチルスルホニル基、エトキシカルボニルエチルスルホニル基など)が挙げられる。カルボキシアルキルスルホニル基としては、上記のカルボキシアルキル基とスルホニル基から構成される基(例えば、カルボキシメチルスルホニル基、カルボキシエチルスルホニル基など)が挙げられる。アルコキシカルボニルアシル基としては、上記のアルコキシカルボニルアルキル基とカルボニル基から構成される基(例えば、メトキシカルボニルメチルカルボニル基、エトキシカルボニルメチルカルボニル基など)が挙げられる。アルコキシアルキルオキシカルボニル基としては、上記のC−Cアルコキシ基1個が上記のアルコキシカルボニル基に置換したもの(例えば、メトキシメチルオキシカルボニル基、メトキシエチルオキシカルボニル基など)が挙げられる。ヒドロキシアシル基としては、水酸基1個が上記のアシル基(C−Cアルカノイル及びアロイルを含む)に置換したもの(例えば、グリコロイル基、ラクトイル基、ベンジロイル基など)が挙げられる。アルコキシアシル基としては、上記のC−Cアルコキシ基1個が上記のアシル基に置換したもの(例えば、メトキシアセチル基、エトキシアセチル基など)が挙げられる。ハロゲノアシル基としては、上記のハロゲノアルキル基とカルボニル基から構成される基(例えば、クロロメチルカルボニル基、トリフルオロメチルカルボニル基など)を挙げることができる。カルボキシアシル基としては、カルボキシ基1個が上記のアシル基に置換したもの(例えば、カルボキシアセチル基、2−カルボキシプロピオニル基など)が挙げられる。アミノアシル基としては、アミノ基1個が上記のアシル基(C−Cアルカノイル及びアロイルを含む)に置換したもの(例えば、アミノメチルカルボニル基、1−アミノエチルカルボニル基など)が挙げられる。アシルオキシアシル基としては、上記のアシルオキシアルキル基とカルボニル基から構成される基(例えば、ホルミルオキシメチルカルボニル基、アセチルオキシメチルカルボニル基など)が挙げられる。アシルオキシアルキルスルホニル基としては、上記のアシルオキシアルキル基とスルホニル基から構成される基(例えば、ホルミルオキシメチルスルホニル基、アセチルオキシメチルスルホニル基など)が挙げられる。ヒドロキシアルキルスルホニル基としては、上記のC−Cヒドロキシアルキル基とスルホニル基から構成される基(例えば、ヒドロキシメチルスルホニル基、1−ヒドロキシエチルスルホニル基など)が挙げられる。アルコキシアルキルスルホニル基としては、上記のC−Cアルコキシアルキル基とスルホニル基から構成される基(例えば、メトキシメチルスルホニル基、エトキシエチルスルホニル基など)が挙げられる。置換基を有してもよい3〜6員の複素環スルホニル基としては、上記の置換基を有してもよい3〜6員の複素環とスルホニル基から構成される基(例えば、アジリジニルスルホニル基、アゼチジニルスルホニル基、ピロリジニルスルホニル基、ピペリジルスルホニル基、ピペラジニルスルホニル基、モルホリニルスルホニル基、テトラヒドロピラニルスルホニル基など)が挙げられる。置換基を有してもよい3〜6員の複素環オキシ基としては、上記の置換基を有してもよい3〜6員の複素環と酸素原子から構成される基(例えば、テトラヒドロフラニルオキシ基など)が挙げられる。N−アルキルアミノアシル基としては、上記のアミノアシル基の窒素原子上に上記のC−Cアルキル基が1個置換したもの(例えば、N−メチルアミノアセチル基、N−エチルアミノアセチル基など)が挙げられる。N,N−ジアルキルアミノアシル基としては、上記のアミノアシル基の窒素原子上に上記のC−Cアルキル基が2個置換したもの(例えば、N,N−ジメチルアミノアセチル基、N−エチル−N−メチルアミノアセチル基など)が挙げられる。アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアシル基としては、上記のC−Cアルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基が上記のアシル基に置換したもの(例えば、N,N−ジメチルカルバモイルアセチル基、N,N−ジエチルカルバモイルアセチル基、N−エチル−N−メチルカルバモイルアセチル基など)を挙げられる。アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基としては、上記のC−Cアルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基とスルホニル基から構成される基(例えば、N,N−ジメチルカルバモイルメチルスルホニル基、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイルメチルスルホニル基など)が挙げられる。アルキルスルホニルアシル基としては、上記のC−Cアルキル基を有するアルキルスルホニル基1個がアシル基に置換したもの(例えば、メチルスルホニルアセチル基、イソプロピルスルホニルアセチル基など)が挙げられる。
【0045】
N−アリールカルバモイル基としては、上記のアリール基がカルバモイル基に置換したもの(例えば、フェニルカルバモイル基、ナフチルカルバモイル基など)が挙げられる。N−3〜6員の複素環カルバモイル基としては、上記の置換基を有してもよい3〜6員の複素環基がカルバモイル基に置換したもの(例えば、ピリジルカルバモイル基、チエニルカルバモイル基など)が挙げられる。N−アルキル−N−アリールカルバモイル基としては、上記のN−アリールカルバモイル基の窒素原子上に直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基が置換したもの(例えば、N−メチル−N−フェニルカルバモイル基など)が挙げられる。N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイル基としては、上記のN−3〜6員の複素環カルバモイル基の窒素原子上に直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基が置換したもの(例えば、N−メチル−N−チエニルカルバモイル基など)が挙げられる。N−アリールカルバモイルアルキル基としては、上記のN−アリールカルバモイル基が直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、フェニルカルバモイルメチル基など)が挙げられる。N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基としては、上記のN−3〜6員の複素環カルバモイル基が直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基に置換したもの(例えば、ピリジルカルバモイルメチル基など)が挙げられる。N−アルキル−N−アリールカルバモイルアルキル基としては、上記のN−アリールカルバモイルアルキル基の窒素原子上に直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基が置換したもの(例えば、N−メチル−N−フェニルカルバモイルメチル基など)が挙げられる。N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基としては、上記のN−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基の窒素原子上に直鎖状もしくは分枝状のC−Cアルキル基が置換したもの(例えば、N−メチル−N−チエニルカルバモイルメチル基など)が挙げられる。
【0046】
アミノカルボチオイル基は、−C(=S)−NHで示される基であり、N−アルキルアミノカルボチオイル基としては、上記のアルキル基1個で置換されたアミノチオカルボニル基を示し、例えば、(メチルアミノ)カルボチオイル基、(エチルアミノ)カルボチオイル基などを挙げることができる。N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基としては、上記のアルキル基2個で置換されたアミノチオカルボニル基を示し、例えば、(ジメチルアミノ)カルボチオイル基、(ジエチルアミノ)カルボチオイル基、(エチルメチルアミノ)カルボチオイル基などを挙げることができる。アルコキシアルキル(チオカルボニル)基としては、上記のアルコキシアルキル基とチオカルボニル基から構成される基を示し、例えば、2−エトキシエタンチオイル基等を挙げることができる。
【0047】
およびRにおけるアルキレン基としては、炭素数1〜5の直鎖状または分枝状のアルキレン基を意味し、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基などが挙げられる。アルケニレン基としては、二重結合を1個有する炭素数2〜5のアルケニレン基であり、例えば、ビニレン基、プロペニレン基などが挙げられる。アルキレンジオキシ基としては、例えば、メチレンジオキシ基、エチレンジオキシ基、プロピレンジオキシ基等の炭素数1〜5のものが挙げられる。カルボニルジオキシ基は、−O−C(=O)−O−で示される基である。なお、上記の説明において、置換位置は特に限定されない。
これらのR、R、R3a、R3b、R4aおよびR4bで示される置換基のうち、水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、アミノ基、ヒドロキシイミノ基、アルコキシイミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、オキソ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、カルボキシアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ハロゲノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アシルオキシアシル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、アルコキシアルキルスルホニル基、N,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、
N,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基等が好ましく、またRとRが一緒になったアルキレン基、アルケニレン基、アルキレンジオキシ基、カルボニルジオキシ基等が好ましい。
【0048】
およびRは、Rが水素原子であり、Rが上述の好ましい基として挙げた置換基である場合が好ましい。また、R3aが水素原子であり、R3b、R4aおよびR4bが上述の好ましい基として挙げた置換基である場合が好ましい。その場合のR、R3b、R4aおよびR4bとしてより好ましい基は、水素原子、水酸基、アルキル基、ハロゲン原子、ヒドロキシイミノ基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアミノ基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、アシルオキシ基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、カルボキシアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ハロゲノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アシルオキシアシル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、アルコキシアルキルスルホニル基、
N,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、N,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基等が挙げられる。
【0049】
さらに、これらの基のうち、R、R3b、R4aおよびR4bとして特に好ましい基としては、水素原子、水酸基、アルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアミノ基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、アシルオキシ基、アシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ハロゲノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基等を挙げることができる。
【0050】
、R、R3a、R3b、R4aおよびR4bの好ましい具体的な置換基の例としては、水素原子、水酸基、メチル基、エチル基、イソプロピル基、N,N−ジメチルアミノメチル基、N,N−ジメチルアミノエチル基、N,N−ジエチルアミノメチル基、アセチルアミノ基、メトキシアセチルアミノ基、アセチルアミノメチル基、アセチルアミノエチル基、メトキシ基、エトキシ基、メトキシメチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1−メチルエチル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、メトキシカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノ基、N−アリルカルバモイル基、N−アリルカルバモイルメチル基、N−アリル−N−メチルカルバモイル基、N−アリル−N−メチルカルバモイルメチル基、N−メトキシ−N−メチルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバゾイル基、N,N,N’−トリメチルカルバゾイル基、メタンスルホニル基、メタンスルホニルメチル基、エタンスルホニルメチル基、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイル基、N−プロピルカルバモイル基、N−イソプロピルカルバモイル基、N−tert−ブチルカルバモイル基、N−シクロプロピルカルバモイル基、N−シクロプロピルメチルカルバモイル基、N−(1−エトキシカルボニルシクロプロピル)カルバモイル基、N−(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル基、N−(2−フルオロエチル)カルバモイル基、N−(2−メトキシエチル)カルバモイル基、N−(カルボキシメチル)カルバモイル基、N−(2−アミノエチル)カルバモイル基、N−(2−アミジノエチル)カルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、N−イソプロピル−N−メチルカルバモイル基、N−メチル−N−プロピルカルバモイル基、N−(2−ヒドロキシエチル)−N−メチルカルバモイル基、N−(2−フルオロエチル)−N−メチルカルバモイル基、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)カルバモイル基、N,N−ビス(2−フルオロエチル)カルバモイル基、N−(2−メトキシエチル)−N−メチルカルバモイル基、N−カルボキシメチル−N−メチルカルバモイル基、N,N−ビス(2−アミノエチル)カルバモイル基、アゼチジノカルボニル基、3−メトキシアゼチジノカルボニル基、3−ヒドロキシアゼチジノカルボニル基、ピロリジノカルボニル基、3−ヒドロキシピロリジノカルボニル基、3−フルオロピロリジノカルボニル基、3,4−ジメトキシピロリジノカルボニル基、ピペリジノカルボニル基、ピペラジノカルボニル基、モルホリノカルボニル基、(テトラヒドロピラン−4−イル)カルボニル基、ベンゾイル基、ピリジルカルボニル基、N−メチルカルバモイルメチル基、N−メチルカルバモイルエチル基、N−エチルカルバモイルメチル基、N−(2−フルオロエチル)カルバモイルメチル基、N−(2−メトキシエチル)カルバモイルメチル基、N,N−ジメチルカルバモイルメチル基、N,N−ジメチルカルバモイルエチル基、N−(2−フルオロエチル)−N−メチルカルバモイルメチル基、
N−(2−メトキシエチル)−N−メチルカルバモイルメチル基、N,N−ジメチルカルバモイルオキシメチル基、2−(N−エチル−N−メチルカルバモイルオキシ)エチル基、メチルスルホニルアミノ基、エチルスルホニルアミノ基、メチルスルホニルアミノメチル基、メチルスルホニルアミノエチル基、アセチル基、プロピオニル基、イソブチリル基、2−メトキシエトキシカルボニル基、トリフルオロアセチル基、N,N−ジメチルアミノアセチル基、N−エチル−N−メチルアミノアセチル基、ヒドロキシアセチル基、1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチルカルボニル基、メトキシアセチル基、1,1−ジメチル−2−メトキシエチルカルボニル基、アミノカルボチオイル基、(ジメチルアミノ)カルボチオイル基、2−メトキシエタンチオイル基等を挙げることができる。
【0051】
前述のように、RおよびRは、Rが水素原子であり、Rが上述の具体的な置換基等である場合が好ましい。または、R3aが水素原子であり、R3b、R4aおよびR4bが上述の具体的な置換基等である場合が好ましい。ただし、RおよびRは、これらの具体的な置換基に何ら限定されるものではない。
【0052】
<基Xについて>
基Xは、−T−N(R)−(基中、Tは、カルボニル基またはチオカルボニル基を示し、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)を示すが、基Xとしては、Tがカルボニル基を示すものがより好ましい。また、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示すが、アルキル基としては、炭素数1〜6の直鎖状、分枝状または環状のアルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基などが挙げられる。アルコキシ基としては、炭素数1〜6の直鎖状、分枝状または環状のアルコキシ基を意味し、例えば、メトキシ基、エトキシ基などが挙げられる。Rにおいては、水素原子またはアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
【0053】
<基Xについて>
基Xは、−T−N(R)−(基中、Tは、カルボニル基、スルホニル基、基−C(=O)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=O)−C(=S)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=S)−N(R’)−(基中、R’は水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)またはチオカルボニル基を示し、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)を示すが、基Xとしては、カルボニル基、スルホニル基、基−C(=O)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=O)−C(=S)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=S)−N(R’)−を示すものが好ましい。基X中のRおよびR’は、水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示すが、アルキル基としては、炭素数1〜6の直鎖状、分枝状または環状のアルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基などが挙げられる。アルコキシ基としては、炭素数1〜6の直鎖状、分枝状または環状のアルコキシ基を意味し、例えば、メトキシ基、エトキシ基などが挙げられる。RおよびR’においては、水素原子またはアルキル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
【0054】
本発明の一般式(1)で表される化合物には、立体異性体あるいは不斉炭素原子に由来する光学異性体が存在することもあるが、これらの立体異性体、光学異性体及びこれらの混合物のいずれも本発明に含まれる。
【0055】
本発明の一般式(1)で表される化合物の塩としては、医薬的に許容し得る塩であれば特に限定されないが、具体的には、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、燐酸塩、硝酸塩および硫酸塩等の鉱酸塩類、安息香酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩およびp−トルエンスルホン酸塩等の有機スルホン酸塩類、並びに酢酸塩、プロパン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、グルタル酸塩、アジピン酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、リンゴ酸塩およびマンデル酸塩等の有機カルボン酸塩類等を挙げることができる。また、一般式(1)で表される化合物が酸性基を有する場合には、アルカリ金属イオンまたはアルカリ土類金属イオンの塩となってもよい。溶媒和物としては、医薬的に許容し得るものであれば特に限定されないが、具体的には、水和物、エタノール和物等を挙げることができる。また、一般式(1)中に窒素原子が存在する場合にはN−オキシド体となっていてもよい。
本発明化合物としては、後記実施例に示す化合物、化合物の塩など並びに下記の化合物、その塩などが具体的なものとして挙げることができる。
【0056】
【表1】
Figure 2004210716
【0057】
【表2】
Figure 2004210716
【0058】
【表3】
Figure 2004210716
【0059】
【表4】
Figure 2004210716
【0060】
【表5】
Figure 2004210716
【0061】
【表6】
Figure 2004210716
【0062】
【表7】
Figure 2004210716
【0063】
【表8】
Figure 2004210716
【0064】
【表9】
Figure 2004210716
【0065】
【表10】
Figure 2004210716
【0066】
【表11】
Figure 2004210716
【0067】
以下に、本発明の誘導体(1)の製造方法について説明するが、この方法に何ら限定されるものではない。
【0068】
[製造方法1]
が−CO−N(R)−基、Xが−CO−N(R)−基である化合物(1)、[Q−Q−CO−N(R)−Q−CO−N(R)−Q]その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドは、例えば下記の方法で製造することができる。
【0069】
【化56】
Figure 2004210716
【0070】
[式中におけるQ、Q、Q、Q、R、およびRは前記と同じものを示し、Xは−CO−N(R)−基、Xは−CO−N(R)−基を示す。Boc基はtert−ブトキシカルボニル基を示し、BocOはジ−tert−ブトキシカルボナートを示す。]
【0071】
アミノ酸(2)のアミノ基をジ−tert−ブトキシカルボナートなどの試薬を用いて保護して製造できるカルボン酸(3)を混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステル等に誘導し、アミン(4)と反応させることにより化合物(5)を製造し、得られた化合物(5)の保護基を脱保護した後、アミン(6)とカルボン酸(7)をカルボン酸(3)とアミン(4)との反応に用いたと同様な条件で反応させることにより、本発明の化合物(1)を製造することができる。上記の各工程の反応においては、ペプチド合成に通常使用される反応試薬や条件を準用すればよい。例えば、入手可能なアミノ酸(2)やアミノ基の保護された化合物(3)タイプの化合物の例としては以下に示す化合物があり、カルボン酸などの官能基を側鎖に有する場合にはペプチド合成や有機化学で通常使用される反応試薬や条件などを用いて側鎖を変換した化合物も製造することができる。
【0072】
【化57】
Figure 2004210716
【0073】
化合物(3)は、例えばジオキサン等の溶媒中でトリエチルアミン存在下に−10℃〜60℃でジ−tert−ブトキシカルボナートと反応させることにより製造することができる。上記カルボン酸(3)の混合酸無水物は、例えばクロロぎ酸エチル、クロロぎ酸イソブチル等のクロロぎ酸エステル類を塩基存在下にカルボン酸(3)と反応させれば製造できる。酸ハロゲン化物は、カルボン酸(3)を塩化チオニル、オキザリルクロリド等の酸ハロゲン化物で処理することにより製造できる。活性エステルには各種のものがあるが、例えばp−ニトロフェノール等のフェノール類、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールあるいはN−ヒドロキシスクシンイミドなどとカルボン酸(3)をN,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドあるいは1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド・塩酸塩などの縮合剤を用いて反応させれば製造できる。また、活性エステルは、カルボン酸(3)とペンタフルオロフェニル トリフルオロアセテートなどとの反応、カルボン酸(3)と1−ベンゾトリアゾリルオキシトリピロリジノホスホニウム ヘキサフルオロホスファイトとの反応、カルボン酸(3)とシアノホスホン酸ジエチルとの反応(塩入法)、カルボン酸(3)とトリフェニルホスフィンおよび2,2’−ジピリジルジスルフィドとの反応(向山法)などによっても製造することができる。その様にして得たカルボン酸(3)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルをアミン(4)と適当な塩基存在下に不活性の溶媒中で−78℃〜150℃で反応させることにより化合物(5)を製造することができる。化合物(5)の保護基を例えば−20℃〜70℃でトリフルオロ酢酸を用いて脱保護し、化合物(6)を製造できる。化合物(3)のtert−ブトキシカルボニル基は、他のアミノ基の保護基に代えることも可能である。その場合には、試薬ジ−tert−ブトキシカルボナートも他の試薬に代えて、それに応じた反応条件等を用いる必要がある。他のアミノ基の保護基としては、アセチル基等のアルカノイル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラ(またはオルト)ニトロベンジルオキシカルボニル基等のアリールメトキシカルボニル基、ベンジル基、トリフェニルメチル基等のアリールメチル基、ベンゾイル基等のアロイル基、または2,4−ジニトロベンゼンスルホニル基、オルトニトロベンゼンスルホニル基等のアリールスルホニル基を挙げることができる。これらの保護基は、アミノ基を保護する化合物の性質等に応じて取捨選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。得られた化合物(6)にカルボン酸(7)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルを反応させることにより本発明の化合物(1)を製造することができる。化合物(6)とカルボン酸(7)との反応における試薬や反応条件は、カルボン酸(3)とアミン(4)との反応における試薬や反応条件と同様である。
【0074】
上記の各工程に用いる具体的な塩基としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、ナトリウムエトキシド、カリウムブトキシド、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素化カリウムのようなアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属の炭酸塩、アルカリ金属アルコキシド、アルカリ金属水酸化物もしくは水素化物、またはn−ブチルリチウムのようなアルキルリチウム、リチウムジイソプロピルアミドのようなジアルキルアミノリチウムに代表される有機金属塩基、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドのようなビスシリルアミンの有機金属塩基、またはピリジン、2,6−ルチジン、コリジン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)のような有機塩基などを挙げることができる。
【0075】
本反応に用いる不活性の溶媒としては、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化アルキル系溶媒、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オンなどのアミド系溶媒が挙げられ、これらに加えて場合によってはジメチルスルホキシド、スルホランなどのスルホキシド系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン系溶媒などを使用することも可能である。
【0076】
このようにして製造された本発明化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結晶化、再結晶などにより単離、精製することができる。また、本発明化合物の塩には、通常の造塩反応に付すことにより所望の塩に導くことができる。
また、本発明化合物は不斉炭素を有する光学異性体が存在する場合がある。それらの光学活性体は、光学活性なアミノ酸(2)から製造する方法の他に、ラセミ体を光学活性なアミンまたは酸と塩を形成させて分別結晶化する方法や光学活性な担体を用いたカラムクロマトグラフィーなどで分離する方法により、製造することができる。
【0077】
[製造方法2]
【0078】
【化58】
Figure 2004210716
【0079】
が−CO−N(R)−基、Xが−CO−N(R)−基である化合物(1)[Q−Q−CO−N(R)−Q−CO−N(R)−Q]は、下記の方法でも製造することができる。
[式中におけるQ、Q、Q、Q、R、およびRは前記と同じものを示し、Xは−CO−N(R)−基、Xは−CO−N(R)−基を示す。R”はカルボン酸の保護基を示す。]
【0080】
上記のように、カルボン酸の保護基としてR”基を有する化合物(8)にカルボン酸(7)を縮合させて化合物(9)を製造し、続いて保護基を脱保護してカルボン酸(10)に変換した後、アミン(4)と反応させることにより本発明の化合物(1)を製造することができる。上記の各工程の反応においては、ペプチド合成に通常使用される反応試薬や条件を準用すればよい。化合物(8)とカルボン酸(7)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルを製造方法1で述べた試薬や反応条件で反応させることにより化合物(9)を製造することができる。化合物(9)がメチルエステルやエチルエステルなどの場合、得られた化合物(9)を−20℃〜70℃で水酸化ナトリウムなどの水酸化アルカリ金属により加水分解してカルボン酸(10)を製造することができる。化合物(9)がtert−ブチルエステルの場合、トリフルオロ酢酸あるいは塩酸で処理し、保護基を除去できる。また、化合物(9)がベンジル基などのアリールメチル基型エステルではパラジウム炭素触媒を用いる加水素分解によりアリールメチル基を除去することができる。化合物(9)の脱保護反応においては保護基の性質等に応じて試薬や条件を選択すればよい。保護基を脱保護して製造されたカルボン酸(10)とアミン(4)との反応では、製造方法1で述べた試薬や条件と同様なものを用いればよい。
【0081】
このようにして製造された本発明化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結晶化、再結晶などにより単離、精製することができる。また、本発明化合物の塩には、通常の造塩反応に付すことにより所望の塩に導くことができる。
また、本発明化合物は不斉炭素を有する光学異性体が存在する場合がある。それらの光学活性体は、光学活性な化合物(8)から製造する方法の他に、ラセミ体を光学活性なアミンまたは酸と塩を形成させて分別結晶化する方法や光学活性な担体を用いたカラムクロマトグラフィーなどで分離する方法により、製造することができる。
【0082】
[製造方法3]
が−N(R)−CO−基、Xが−N(R)−CO−基である化合物(1)[Q−Q−N(R)−CO−Q−N(R)−CO−Q]で表されるプロピオンアミド誘導体、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドは、例えば下記の方法で製造することができる。
【0083】
【化59】
Figure 2004210716
【0084】
[式中におけるQ、Q、Q、Q、R、およびRは前記と同じものを示し、Xは−N(R)−CO−基、Xは−N(R)−CO−を示す。Boc基はtert−ブトキシカルボニル基を示し、BocOはジ−tert−ブトキシカルボナートを示す。]
【0085】
アミノ酸(11)のアミノ基をジ−tert−ブトキシカルボナートなどの試薬を用いて保護して製造できるカルボン酸(12)を混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステル等に誘導し、アミン(13)と反応させることにより化合物(14)を製造し、得られた化合物(14)の保護基を脱保護した後、アミン(15)とカルボン酸(16)をカルボン酸(12)とアミン(13)との反応に用いたと同様な条件で反応させることにより、本発明の化合物(1)を製造することができる。上記の各工程の反応においては、ペプチド合成に通常使用される反応試薬や条件を準用すればよい。例えば、入手可能なアミノ酸(11)やアミノ基の保護された化合物(12)タイプの化合物の例としては以下に示す化合物などがあり、カルボン酸などの官能基を側鎖に有する場合にはペプチド合成や有機化学で通常使用される反応試薬や条件などを用いて側鎖を変換した化合物も製造することができる。
【0086】
【化60】
Figure 2004210716
【0087】
化合物(12)は、例えばジオキサン等の溶媒中でトリエチルアミン存在下に−10℃〜60℃で反応させることにより製造することができる。アミン(13)とカルボン酸(12)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルを製造方法1で述べた試薬や反応条件で反応させることにより化合物(15)を製造することができる。化合物(12)のtert−ブトキシカルボニル基は、他のアミノ基の保護基に代えることも可能である。その場合には、試薬ジ−tert−ブトキシカルボナートも他の試薬に代えて、それに応じた反応条件等を用いる必要がある。他のアミノ基の保護基としては、アセチル基等のアルカノイル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラ(またはオルト)ニトロベンジルオキシカルボニル基等のアリールメトキシカルボニル基、ベンジル基、トリフェニルメチル基等のアリールメチル基、ベンゾイル基等のアロイル基、または2,4−ジニトロベンゼンスルホニル基、オルトニトロベンゼンスルホニル基等のアリールスルホニル基を挙げることができる。これらの保護基は、アミノ基を保護する化合物の性質等に応じて取捨選択すればよく、それらの保護基の切断に際してもその保護基に応じた試薬や条件を選択すればよい。得られた化合物(15)にカルボン酸(16)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルを反応させることにより本発明の化合物(1)を製造することができる。化合物(15)とカルボン酸(16)との反応における試薬や反応条件は製造方法1で述べた試薬や反応条件と同様である。
【0088】
このようにして製造された本発明化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結晶化、再結晶などにより単離、精製することができる。また、本発明化合物の塩には、通常の造塩反応に付すことにより所望の塩に導くことができる。
また、本発明化合物は不斉炭素を有する光学異性体が存在する場合がある。それらの光学活性体は、光学活性なアミノ酸(11)から製造する方法の他に、ラセミ体を光学活性なアミンまたは酸と塩を形成させて分別結晶化する方法や光学活性な担体を用いたカラムクロマトグラフィーなどで分離する方法により、製造することができる。
【0089】
[製造方法4]
が−N(R)−CO−基、Xが−N(R)−CO−CO−N(R’)−基である化合物(1)[Q−Q−X−Q−N(R)−CO−CO−N(R’)−Q]は、下記の方法で製造することができる。
【0090】
【化61】
Figure 2004210716
【0091】
[式中におけるQ、Q、Q、Q、R、R、およびR’は前記と同じものを示し、Xは−N(R)−CO−基、Xは−N(R)−CO−CO−N(R’)−基を示す。]
製造方法3に記載の経路における化合物(15)とカルボン酸(17)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルを製造方法1で述べた試薬や反応条件で反応させることにより化合物(1)を製造することができる。また、カルボン酸(17)だけでなくカルボン酸(17)のリチウム塩やナトリウム塩を使用しても同様の方法で化合物(1)を製造することができる。
このようにして製造された本発明化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結晶化、再結晶などにより単離、精製することができる。また、本発明化合物の塩には、通常の造塩反応に付すことにより所望の塩に導くことができる。
また、本発明化合物は不斉炭素を有する光学異性体が存在する場合がある。それらの光学活性体は、光学活性なアミノ酸(11)から製造する方法の他に、ラセミ体を光学活性なアミンまたは酸と塩を形成させて分別結晶化する方法や光学活性な担体を用いたカラムクロマトグラフィーなどで分離する方法により、製造することができる。
【0092】
[製造方法5]
が−N(R)−CO−基、Xが−N(R)−CS−CO−N(R’)−基である化合物(1)[Q−Q−X−Q−N(R)−CS−CO−N(R’)−Q]は、下記の方法で製造することができる。
【0093】
【化62】
Figure 2004210716
【0094】
[式中におけるQ、Q、Q、Q、R、RおよびR’は前記と同じものを示し、Xが−N(R)−CO−基、Xが−N(R)−CS−CO−N(R’)−基を示す。]
すなわち、チオ硫酸ナトリウム塩(18)と製造方法3に記載の経路における化合物(15)を溶媒に溶解または懸濁して加熱することにより、本発明の化合物(1)を製造することができる。反応温度は、80℃ ̄200℃が好ましく、150℃前後が特に好ましい。この反応に使用する溶媒としては、水、メタノール、エタノール等のアルコール類、ピリジン、N−メチルモルホリン等の塩基性溶媒、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化アルキル系溶媒、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサンなどのエーテル系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド系溶媒等を挙げることができ、これらの溶媒を適宜混合して用いても良く、混合溶媒の例としてはメタノールとジクロロメタンの混合溶媒などを挙げることができる。また、この反応においては、必ずしも溶媒を還流する必要はなく、例えばメタノールとジクロロメタンの混合溶媒を用いた場合には、反応液(または反応混合物)を外温150℃に加熱して溶媒を留去した後、残留物を継続して同温度で加熱する。
【0095】
このようにして製造された本発明化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結晶化、再結晶などにより単離、精製することができる。また、本発明化合物の塩には、通常の造塩反応に付すことにより所望の塩に導くことができる。
また、本発明化合物は不斉炭素を有する光学異性体が存在する場合がある。それらの光学活性体は、光学活性なアミノ酸(11)から製造する方法の他に、ラセミ体を光学活性なアミンまたは酸と塩を形成させて分別結晶化する方法や光学活性な担体を用いたカラムクロマトグラフィーなどで分離する方法により、製造することができる。
【0096】
[製造方法6]
が−N(R)−CO−基、Xが−N(R)−CO−基である化合物(1)[Q−Q−N(R)−CO−Q−N(R)−CO−Q]は、下記の方法でも製造することができる。
【0097】
【化63】
Figure 2004210716
【0098】
[式中におけるQ、Q、Q、Q、R、およびRは前記と同じものを示し、Xは−N(R)−CO−基、Xは−N(R)−CO−基を示す。R”はカルボン酸の保護基を示す。]
【0099】
上記のように、カルボン酸の保護基としてR”基を有する化合物(19)にカルボン酸(16)を縮合させて化合物(20)を製造し、続いて保護基を脱保護してカルボン酸(21)に変換した後、アミン(13)と反応させることにより本発明の化合物(1)を製造することができる。上記の各工程の反応においては、ペプチド合成に通常使用される反応試薬や条件を準用すればよい。化合物(19)とカルボン酸(16)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルを製造方法1で述べた試薬や反応条件で反応させることにより化合物(20)を製造することができる。化合物(20)がメチルエステルやエチルエステルなどの場合、化合物(20)を−20℃〜70℃で水酸化ナトリウムなどの水酸化アルカリ金属により加水分解してカルボン酸(21)を製造することができる。化合物(20)がtert−ブチルエステルの場合、トリフルオロ酢酸あるいは塩酸で処理し、保護基を除去できる。また、化合物(20)がベンジル基などのアリールメチル基型エステルではパラジウム炭素触媒を用いる加水素分解によりアリールメチル基を除去することができる。化合物(20)の脱保護反応においては保護基の性質等に応じて試薬や条件を選択すればよい。保護基を脱保護して製造されたカルボン酸(21)とアミン(13)との反応では、製造方法1で述べた試薬や条件と同様なものを用いればよい。
このようにして製造された本発明化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結晶化、再結晶などにより単離、精製することができる。また、本発明化合物の塩には、通常の造塩反応に付すことにより所望の塩に導くことができる。
また、本発明化合物は不斉炭素を有する光学異性体が存在する場合がある。それらの光学活性体は、光学活性な化合物(19)から製造する方法の他に、ラセミ体を光学活性なアミンまたは酸と塩を形成させて分別結晶化する方法や光学活性な担体を用いたカラムクロマトグラフィーなどで分離する方法により、製造することができる。
【0100】
[製造方法7]
が−N(R)−CO−基、Xが−N(R)−CO−CO−N(R’)−基である化合物(1)[Q−Q−N(R)−CO−Q−N(R)−CO−CO−N(R’)−Q]は、下記の方法でも製造することができる。
【0101】
【化64】
Figure 2004210716
【0102】
[式中におけるQ、Q、Q、Q、R、RおよびR’は前記と同じものを示し、Xは−N(R)−CO−基、Xは−N(R)−CO−CO−N(R’)−基を示す。R”はカルボン酸の保護基を示す。]
【0103】
上記のように、カルボン酸の保護基としてR”基を有する化合物(19)にカルボン酸(17)を縮合させて化合物(20)を製造し、製造方法6の試薬や条件により本発明の化合物(1)を製造することができる。化合物(19)とカルボン酸(17)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルを製造方法1で述べた試薬や反応条件で反応させることにより化合物(20)を製造することができる。また、カルボン酸(17)だけでなくカルボン酸(17)のリチウム塩やナトリウム塩を使用しても同様の方法で化合物(20)を製造することができる。
このようにして製造された本発明化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結晶化、再結晶などにより単離、精製することができる。また、本発明化合物の塩には、通常の造塩反応に付すことにより所望の塩に導くことができる。
また、本発明化合物は不斉炭素を有する光学異性体が存在する場合がある。それらの光学活性体は、光学活性な化合物(19)から製造する方法の他に、ラセミ体を光学活性なアミンまたは酸と塩を形成させて分別結晶化する方法や光学活性な担体を用いたカラムクロマトグラフィーなどで分離する方法により、製造することができる。
【0104】
[製造方法8]
が−N(R)−CO−基、Xが−CO−N(R)−基である化合物(1)、[Q−Q−N(R)−CO−Q−CO−N(R)−Q]は、例えば下記の方法で製造することができる。
【0105】
【化65】
Figure 2004210716
【0106】
[式中におけるQ、Q、Q、Q、R、およびRは前記と同じものを示し、Xは−N(R)−CO−基、Xは−CO−N(R)−基を示す。R”はカルボン酸の保護基を示す。]
上記のように、環状酸無水物(22)にアルコールを反応させてカルボン酸(23)を製造し、アミン(13)を縮合させて化合物(24)を製造し、続いてR”基を脱保護してカルボン酸(25)に変換した後、アミン(4)と反応させることにより本発明の化合物(1)を製造することができる。上記の各工程の反応においては、ペプチド合成に通常使用される反応試薬や条件を準用すればよい。例えば環状酸無水物(22)をメタノール中還流してメチルエステル基を有するカルボン酸(23)を製造することができる。メチルエステル基を有するカルボン酸(23)のエステル基は、カルボン酸の保護基として知られている他のエステル基に代えることも可能である。その場合には、試薬メタノールに代えて、他のアルコールを用いればよい。アミン(13)とカルボン酸(23)の混合酸無水物、酸ハロゲン化物または活性エステルを製造方法1で述べた試薬や反応条件で反応させることにより化合物(24)を製造することができる。化合物(24)がメチルエステルなどの場合、化合物(24)を−20℃〜70℃で水酸化ナトリウムなどの水酸化アルカリ金属により加水分解してカルボン酸(25)を製造することができる。化合物(24)がtert−ブチルエステルの場合、トリフルオロ酢酸あるいは塩酸で処理し、保護基を除去できる。また、化合物(24)がベンジル基などのアリールメチル基型エステルではパラジウム炭素触媒を用いる加水素分解によりアリールメチル基を除去することができる。化合物(24)の性質等に応じて、エステル基の切断に際してもそのエステル基に応じた試薬や条件を選択すればよい。エステル基を切断して製造されたカルボン酸(25)とアミン(3)との反応では、製造方法1で述べた試薬や条件と同様なものを用いればよい。
このようにして製造された本発明化合物は、公知の方法、例えば、抽出、沈殿、分画クロマトグラフィー、分別結晶化、再結晶などにより単離、精製することができる。また、本発明化合物の塩には、通常の造塩反応に付すことにより所望の塩に導くことができる。
また、本発明化合物は不斉炭素を有する光学異性体が存在する場合がある。それらの光学活性体は、光学活性な化合物(22)から製造する方法の他に、ラセミ体を光学活性なアミンまたは酸と塩を形成させて分別結晶化する方法や光学活性な担体を用いたカラムクロマトグラフィーなどで分離する方法により、製造することができる。
【0107】
【実施例】
以下に、参考例、実施例および試験例を挙げて、本発明を詳細に説明するが、本発明は、これらのみに限定されるべきものではない。
[参考例1]4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]ピリジン
【0108】
【化66】
Figure 2004210716
【0109】
4−アミノピリジン(10g)をテトラヒドロフラン(500ml)に溶解し、ジ−tert−ブチルジカルボナート(25.5g)を加え室温で10分攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、析出した固体をヘキサンで洗浄し標題化合物を無色固体(16.9g)として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.53(9H,s),6.86(1H,br.s),7.30(2H,dd,J=1.5,4.9Hz),8.44(2H,dd,J=1.5,4.9Hz).
MS(FAB)m/z:195(M+H)
【0110】
[参考例2]4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−3−メルカプトピリジン
【0111】
【化67】
Figure 2004210716
【0112】
参考例1で得た化合物(61.6g)をテトラヒドロフラン(2000ml)に溶解し、−78℃で10分間攪拌した。反応液にn−ブチルリチウム(1.59規定ヘキサン溶液,500ml)を滴下し10分攪拌した後、氷冷下で2時間攪拌した。反応液を−78℃まで冷却した後、硫黄粉末(12.2g)を加え室温まで昇温し1時間攪拌した。反応液に水(1000ml)を加え分液した。水層に3規定塩酸を加え、pHを3〜4に調整した後、ジクロロメタンを加え分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=50:1)により精製し、標題化合物(33.2g)を淡黄色泡状物質として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.52(9H,s),7.89(1H,d,J=6.4Hz),7.99(1H,d,J=6.4Hz),8.20(1H,s),9.91(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:227(M+H)
【0113】
[参考例3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0114】
【化68】
Figure 2004210716
【0115】
参考例2で得た化合物(33.2g)をぎ酸(250ml)に溶解し、3日間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、残さに5規定水酸化カリウム水溶液(100ml)とエーテルを加え分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=25:1)により精製し、標題化合物(9.03g)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:8.05(1H,d,J=5.4Hz),8.70(1H,d,J=5.4Hz),9.23(1H,s),9.34(1H,s).
MS(FAB)m/z:137(M+H)
【0116】
[参考例4]5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0117】
【化69】
Figure 2004210716
【0118】
参考例3で得た化合物(1.61g)をN,N−ジメチルホルムアミド(50ml)に溶解させ、よう化メチル(1.50ml)を加えた後、80℃で4時間加熱攪拌させた。反応液を減圧下濃縮し、残さをメタノール(100ml)に溶解し水素化ホウ素ナトリウム(1.53g)を加え室温で1時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残さに飽和炭酸カリウム水溶液とエーテルを加え分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した後、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=25:1)により精製し、標題化合物(1.28g)を淡黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.52(3H,s),2.83(2H,t,J=5.9Hz),2.98(2H,t,J=5.9Hz),3.70(2H,s),8.63(1H,s).
MS(FAB)m/z:155(M+H)
【0119】
[参考例5]5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0120】
【化70】
Figure 2004210716
【0121】
参考例4で得た化合物(6.43g)を無水テトラヒドロフラン(200ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウム(1.47規定ヘキサン溶液,34.0ml)を滴下し40分攪拌した。反応液に−78℃で炭酸ガスを1時間吹き込んだ後、室温まで昇温させ、反応液を減圧下濃縮し標題化合物(9.42g)を淡褐色泡状固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.37(3H,s),2.64−2.77(4H,m),3.54(2H,s).
MS(FAB)m/z:199(M+H)
【0122】
[参考例6]5−エトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0123】
【化71】
Figure 2004210716
【0124】
五硫化二燐(500g)を氷冷下でホルムアミド(3000ml)に懸濁し、一晩攪拌した。反応液に水とジエチルエーテルを加え分液操作をおこなった。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去し黄色油状物質を得た。これをn−ブタノール(350ml)に溶解し、3−クロロ−1−エトキシカルボニルピペリジン−4−オン(Tetrahedron,1983年,39巻,3767頁)(150g)を加えた後、100℃で2.5時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水でそれぞれ洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製し、標題化合物(79.0g)を褐色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.30(3H,t,J=7.3Hz),2.96(2H,br.s),3.82(2H,br.s),4.19(2H,q,J=7.3Hz),4.73(2H,br.s)8.68(1H,s).
MS(FAB)m/z:213(M+H)
【0125】
[参考例7]5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0126】
【化72】
Figure 2004210716
【0127】
参考例6で得た化合物(33.5g)に3.5規定水酸化ナトリウム水溶液(250ml)を加え一晩加熱環流させた。反応液を室温まで冷却した後、氷冷下でジ−tert−ブチルジカルボナート(103g)を加え、室温で一晩攪拌させた。反応液に3規定塩酸を加えpHを1〜2に調節した後、ジクロロメタンを加え分液操作をおこなった。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮後、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製し、標題化合物(21.1g)を淡褐色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s),2.94(2H,br.s),3.76(2H,br.s),4.68(2H,s),8.67(1H,s).
MS(FAB)m/z:241(M+H)
【0128】
[参考例8]5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸
【0129】
【化73】
Figure 2004210716
【0130】
参考例7で得た化合物(845mg)を無水テトラヒドロフラン(20ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウムの(1.65規定ヘキサン溶液,2.13ml)を滴下し、氷冷下で30分攪拌した。反応液に−78℃で炭酸ガスを1時間吹き込んだ後、室温まで昇温した。反応液に5規定水酸化ナトリウム水溶液とジエチルエーテルを加え分液操作をおこない、水層に6規定塩酸を加えpHを1〜2に調節した。ジクロロメタンを加え分液操作をおこない、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し標題化合物(562mg)を淡黄色泡状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),3.00(2H,br.s),3.78(2H,br.s),4.74(2H,br.s).
MS(FAB)m/z:241(M+H)
【0131】
[参考例9]2−アミノ−5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0132】
【化74】
Figure 2004210716
【0133】
1−tert−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(40.0g)をシクロヘキサン(80ml)に溶解し、p−トルエンスルホン酸1水和物(191mg)、ピロリジン(17.6ml)を加え、ディーンスターク装置により脱水させながら2時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮した後、残さをメタノール(60ml)に溶解し硫黄粉末(6.42g)を加えた。氷冷下でシアナミド(8.44g)のメタノール溶液(10ml)をゆっくり滴下し室温で5時間攪拌した。析出した固体を濾取し、標題化合物(31.0g)を淡黄色固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:1.41(9H,s),2.40−2.46(2H,m),3.57(2H,t,J=5.6Hz),4.29(2H,s),6.79(2H,s).
MS(EI)m/z:255(M).
【0134】
[参考例10]2−ブロモ−5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0135】
【化75】
Figure 2004210716
【0136】
臭化第二銅(1.05g)をN,N−ジメチルホルムアミドに懸濁し、亜硝酸tert−ブチル(0.696ml)を加えた。氷冷下で参考例9で得た化合物(1.00g)を加えた後、反応液を40℃で30分加熱攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:5)により精製し、標題化合物(568mg)を黄色固体として得た。H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),2.85(2H,br.s),3.72(2H,t,J=5.6Hz),4.56(2H,br.s).MS(FAB)m/z:319(M+H)
【0137】
[参考例11]2−ブロモ−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン トリフルオロ酢酸塩
【0138】
【化76】
Figure 2004210716
【0139】
参考例10で得た化合物(890mg)をジクロロメタン(2ml)に溶解しトリフルオロ酢酸(15ml)を加え室温で1分攪拌した。反応液を減圧下濃縮し残さにジエチルエーテルを加え、析出した固体を濾取し、標題化合物(867mg)を無色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.98(2H,t,J=6.1Hz),3.72(2H,t,J=6.1Hz),4.35(2H,s),9.53(2H,br.s).
MS(FAB)m/z:219(M+H)
【0140】
[参考例12]2−ブロモ−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0141】
【化77】
Figure 2004210716
【0142】
参考例11で得た化合物(422mg)をジクロロメタン(10ml)に懸濁しトリエチルアミン(0.356ml)を加え室温で15分攪拌した。反応液に酢酸(0.216ml)、ホルムアルデヒド水溶液(35%溶液,0.202ml)を加え室温で2分攪拌した。反応液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(428mg)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に1規定水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加え分液操作をおこなった。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=100:1)により精製し、標題化合物(286mg)を淡褐色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.49(3H,s),2.79(2H,t,J=5.8Hz),2.88−2.93(2H,m),3.58(2H,s).
MS(FAB)m/z:233(M+H)
【0143】
[参考例13]5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0144】
【化78】
Figure 2004210716
【0145】
参考例12で得た化合物(531mg)を無水ジエチルエーテル(20ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウム(1.54規定ヘキサン溶液,1.63ml)を滴下し氷冷下で30分攪拌した。反応液に−78℃で炭酸ガスを1時間吹き込んだ後、室温まで昇温した。反応液を減圧下濃縮し標題化合物(523mg)を淡褐色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.37(3H,s),2.64−2.77(4H,m),3.54(2H,s).
MS(FAB)m/z:199(M+H)
【0146】
[参考例14]cis−1,2−シクロプロパンジカルボン酸 モノメチルエステル
【0147】
【化79】
Figure 2004210716
【0148】
3−オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,4−ジオン(12.5g)のメタノール(56ml)溶液を終夜、加熱還流した後、減圧下溶媒を留去し、標題化合物(16.1g)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.33−1.39(1H,m),1.67−1.74(1H,m),2.06−2.19(2H,m),3.72(3H,s).
【0149】
[参考例15]2−{[(1R,2S)−2−メトキシカルボニルシクロプロパンカルボニル]アミノ}−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボン酸 tert−ブチル エステル
【0150】
【化80】
Figure 2004210716
【0151】
参考例9で得た化合物(500mg)および参考例14で得た化合物(282mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0ml)溶液に1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 1水和物(291mg)、1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(413mg)を室温にて加え、6日間撹拌した。反応混液を減圧下濃縮後、酢酸 エチル エステル(50ml)および水(250ml)を加え分液し、水層を酢酸 エチル エステル(50ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和炭酸ナトリウム水溶液(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=4:1→1:1)で精製し、標題化合物(584mg)を淡黄色泡状固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),1.48−1.56(1H,m),1.72−1.80(1H,m),2.15−2.26(1H,m),2.74(2H,br.s),3.72(2H,br.s),3.74(3H,s),4.54(2H,br.s),10.04(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:382(M+H)
【0152】
[参考例16]2−ブロモ−N−(tert−ブチル)ベンゼンスルホンアミド
【0153】
【化81】
Figure 2004210716
【0154】
塩化2−ブロモベンゼンスルホニル(2.30g)を塩化メチレン(6ml)に溶解し、0℃、アルゴン下、tert−ブチルアミン(1.89ml)の塩化メチレン(3ml)溶液を加えた。0℃で1時間、室温で5時間撹拌した後、反応液を塩化メチレン(200ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)で洗浄した。溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過後溶媒を減圧溜去した。得られた残渣をヘキサン/塩化メチレンより再結晶することにより,標記化合物(2.38g)無色プリズム晶として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.22(9H,s),5.09(1H,br.s),7.38(1H,dt,J=7.8,1.7Hz),7.46(1H,dt,J=7.8,1.3Hz),7.72(1H,dd,J=7.8,1.3Hz),8.17(1H,dd,J=7.8,1.7Hz).
MS(FAB)m/z:292(M+H)
【0155】
[参考例17]2−(tert−ブチルアミノスルホニル)−1,1’−ビフェニル−4’−カルボン酸
【0156】
【化82】
Figure 2004210716
【0157】
参考例16で得られた化合物(1.46g)、4−ホルミルベンゼンボロン酸(750mg)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム[0](580mg)、炭酸ナトリウム(1.59g)をトルエン(20ml)および水(20ml)と混合し、アルゴン下、激しく撹拌しながら20時間加熱還流した。反応液に水(200ml)、塩化メチレン(200ml)を加えて分液し、水層と有機層を得た。水層を1規定塩酸で酸性にした後、再び塩化メチレン(200ml)で抽出して前の有機層と合わせ、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。溶液をろ過後、溶媒を減圧留去し得られた残渣をテトラヒドロフラン(5ml)に溶解し、この溶液を亜塩素酸ナトリウム(4.52g)、リン酸二水素ナトリウム・二水和物(3.90g)、2−メチル−2−ブテン(5ml)および水(50ml)からなる混合物に加えて室温で20時間撹拌した。反応液に2規定水酸化ナトリウム水溶液(150ml)、ジエチルエーテル(150ml)を加え抽出し、水層と有機層を得た。有機層を2規定水酸化ナトリウム水溶液(50ml)でさらに抽出し、前の水層と合わせた。得られた水層を4規定塩酸で酸性にした後、塩化メチレン(200ml)で3回抽出した。溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ろ過し、溶媒を減圧溜去した。得られた残渣をヘキサン/ジエチルエーテルに懸濁させ、ろ過することにより、標記化合物(1.39g)を無色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.19(9H,s),5.97(1H,br.s),7.25(1H,dd,J=7.5,1.2Hz),7.48(2H,d,J=8.0Hz),7.52(1H,dt,J=7.5,1.2Hz),7.58(1H,dt,J=7.5,1.2Hz),8.01(2H,d,J=8.0Hz),8.22(1H,dd,J=7.5,1.2Hz).
MS(FAB)m/z:334(M+H)
【0158】
[参考例18]3−[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]−3−オキソプロピルカルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0159】
【化83】
Figure 2004210716
【0160】
Boc−β−アラニン(950mg)の塩化メチレン(10ml)溶液に2−アミノ−5−クロロピリジン(640mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(676mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(956mg)、トリエチルアミン(700μl)を加え、室温で41時間攪拌した。反応液に塩化メチレン、10%クエン酸水溶液を加えた。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=50:1)で精製後、ジイソプロピルエーテルに加え洗浄、濾取して、標題化合物(620mg)を白色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(9H,s),2.64(2H,br.t,J=6.0Hz),3.50(2H,q,J=6.0Hz),5.08−5.17(1H,br),7.67(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),8.08−8.18(1H,br),8.17(1H,d,J=8.8Hz),8.22(1H,d,J=2.4Hz).
MS(ESI)m/z:300(M+H)
【0161】
[参考例19]2−(tert−ブチルアミノスルホニル)−N−{3−[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]−3−オキソプロピル}−1,1’−ビフェニル−4’−カルボキサミド
【0162】
【化84】
Figure 2004210716
【0163】
参考例18で得た化合物(240mg)のジオキサン(4.0ml)溶液に、4mol/l塩酸ジオキサン溶液(3.5ml)を加え室温で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、真空ポンプで乾燥後、得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(7.0ml)溶液とし、参考例17で得た化合物(230mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(99mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(144mg)、トリエチルアミン(280μl)を加え、室温で6日間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣に塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。残さをシリカゲルを担体とするフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=40:1→20:1)で精製し、標題化合物(332mg)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.02(9H,s),2.81(2H,br.t,J=5.9Hz),3.74(1H,s),3.86(2H,q,J=5.9Hz),7.20(0.7H,br.t,J=6.1Hz),7.25−7.32(1.3H,m),7.47−7.62(4H,m),7.68(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),7.86(2H,d,J=8.1Hz),8.13−8.27(3H,m),8.35(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:515(M+H)
【0164】
[参考例20](1R,2R)−2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]シクロヘキサンカルボン酸
【0165】
【化85】
Figure 2004210716
【0166】
trans−2−アミノシクロヘキサンカルボン酸(2.23g)、水(20ml)およびジオキサン(20ml)の混合物に、氷冷下、トリエチルアミン(3.26ml)およびジ−tert−ブチル ジカーボナート(3.75g)を加えて室温で4日間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣に酢酸 エチル エステルおよび10%クエン酸水溶液を加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた無色粉末をヘキサンで洗浄して標題化合物(3.50g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.12−1.28(2H,m),1.29−1.45(11H,m),1.50−1.65(1H,m),1.65−1.78(2H,m),1.92−2.10(2H,m),2.20−2.33(1H,m),3.50−3.75(1H,br),4.45−4.65(1H,br).
MS(ESI)m/z:242(M−H)
【0167】
[参考例21](1R,2R)−2−(4−クロロフェニルカルバモイル)シクロヘキシルカルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0168】
【化86】
Figure 2004210716
【0169】
参考例20で得た化合物(487mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に4−クロロアニリン(255mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(270mg)、1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(575mg)、ジイソプロピルエチルアミン(348μl)を加え室温で終夜撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に酢酸 エチル エステルおよび10%クエン酸水溶液を加えて分液し、有機層を飽和食塩水,飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去し、シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=1:1)で精製し標題化合物(128mg)を無色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.20−1.60(13H,m),1.75−1.90(2H,m),1.95−2.05(1H,m),2.12−2.24(1H,m),2.35−2.50(1H,m),3.57−3.75(1H,m),4.63−4.75(1H,m),7.24(2H,d,J=8.8Hz),7.55(2H,d,J=8.8Hz),8.28(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:352(M).
【0170】
[参考例22](1R,2R)−2−アミノ−N−(4−クロロフェニル)シクロヘキサンカルボキサミド 塩酸塩
【0171】
【化87】
Figure 2004210716
【0172】
参考例21で得た化合物(128mg)を塩化メチレン(10ml)に溶解し、この溶液に飽和塩酸エタノール(10ml)を加えて室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下溶媒留去し、得られた残渣にジエチルエーテルを加えて固化した。得られた単黄色粉末をジエチルエーテルで洗浄し標題化合物(109mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.05−1.45(4H,m),1.60−1.80(2H,m),1.95−2.05(2H,m),2.50−2.65(1H,m),3.20−3.40(1H,m),7.37(2H,d,J=8.8Hz),7.68(2H,d,J=8.8Hz),7.93(3H,br.s),10.45(1H,s).
MS(ESI)m/z:253(M+H)
【0173】
[参考例23](1R,2S)−2−(4−クロロフェニルカルバモイル)シクロヘキシルカルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0174】
【化88】
Figure 2004210716
【0175】
参考例21に記載した方法と同様にして、cis−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸と4−クロロアニリンを縮合し、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.20−1.85(8H,m),1.30(9H,s),2.50−2.65(1H,m),3.95−4.05(1H,m),5.52(1H,d,J=8.8Hz),7.30(2H,d,J=8.8Hz),7.57(2H,d,J=8.5Hz),9.89(1H,s).
【0176】
[参考例24](1R,2S)−2−(4−クロロフェニルカルバモイル)シクロヘキシルアミン
【0177】
【化89】
Figure 2004210716
【0178】
参考例23で得た化合物(610mg)をトリフルオロ酢酸(1.0ml)に溶解し、室温で30分間撹拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、標題化合物(441mg)を無色アメ状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.35−1.25(9H,m),1.90−2.10(1H,m),2.45−2.55(1H,m),3.30−3.45(1H,m),7.24(2H,d,J=8.8Hz),7.53(2H,d,J=8.8Hz),11.61(1H,s).
MS(ESI)m/z:252(M)
【0179】
[参考例25](1R,2S)−2−{[(6−クロロ−2−ナフチル)アミノ]カルボニル}シクロヘキシルカルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0180】
【化90】
Figure 2004210716
【0181】
cis−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸(580mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、2−アミノ−6−クロロナフタレン(355mg)、3−(3−ジメチルアミノプロピル)−1−エチルカルボジイミド 塩酸塩(767mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg)、トリエチルアミン(277μl)を加え、室温で18時間攪拌した。溶媒をポンプで減圧下に留去し、残渣に塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液した。水層から塩化メチレンで抽出し、あわせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルを担体とするフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=2:1)で精製し、標題化合物(209mg)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.24−2.05(17H,m),2.81(1H,quint,J=4.0Hz),4.09(1H,br.s),5.20(1H,d,J=8.8Hz),7.38(1H,dd,J=8.7,2.1Hz),7.46(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.66−7.73(3H,m),8.06(1H,br.s),8.27(1H,d,J=1.7Hz).
MS(ESI)m/z:403(M+H)
【0182】
[参考例26]3−[(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−オキソプロピルカルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0183】
【化91】
Figure 2004210716
【0184】
5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミン(254mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)に溶かし、Boc−β−アラニン(341mg)、3−(3−ジメチルアミノプロピル)−1−エチルカルボジイミド 塩酸塩(575mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(203mg)を加え、室温で3日攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液し、得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルを担体とするフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=94:6)で精製し、標題化合物(343mg)を黄色固体として標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(9H,s),2.51(3H,s),2.66(2H,br.s),2.78−2.81(4H,m),3.47−3.52(2H,m),3.60(2H,s),5.28(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:341(M+H)
【0185】
[参考例27]2−[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0186】
【化92】
Figure 2004210716
【0187】
2−アミノ−5−クロロピリジン(1.16g)およびトリエチルアミン(1.51ml)を塩化メチレン(26ml)に溶解し、氷冷下にクロロオキソ酢酸エチル エステル(1.10ml)を加え、室温で14時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え分液操作後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=3:1)で精製した。得られた淡黄色固体をメタノール(20ml)に溶解し、50℃で11時間攪拌した。反応液を減圧下に濃縮し析出した結晶をろ取、乾燥して標題化合物(0.43g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.99(3H,s),7.73(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),8.24(1H,d,J=8.8Hz),8.31(1H,d,J=2.2Hz),9.39(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:215(M+H)
【0188】
[参考例28]2−[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 リチウム塩
【0189】
【化93】
Figure 2004210716
【0190】
参考例27で得た化合物(1.12g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液に、水(5.0ml)及び水酸化リチウム(128mg)を室温にて加え、5時間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた白色固体にヘキサン(30ml)を加え30分間撹拌し、固体を濾取後、乾燥し標題化合物(1.02g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.90(1H,dd,J=8.9,2.6Hz),8.12(1H,d,J=8.9Hz),8.34(1H,d,J=2.6Hz),10.18(1H,s).
【0191】
[参考例29]3−[(5−クロロピリジン−2−イルアミノオキザリル)アミノ]プロピオン酸 tert−ブチル エステル
【0192】
【化94】
Figure 2004210716
【0193】
β−アラニン tert−ブチル エステル 塩酸塩(363mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶かし、参考例28で得た化合物(449mg)、3−(3−ジメチルアミノプロピル)−1−エチルカルボジイミド 塩酸塩(575mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg)を加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、塩化メチレン、水を加えて分液した。得られた有機層を水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。残渣にジエチルエーテル、ヘキサンを加えて、生じた固体をろ取後、ヘキサンで洗浄し、標題化合物(314mg)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),2.53(2H,t,J=6.2Hz),3.62(2H,q,J=6.2Hz),7.71(1H,dd,J=8.8,2.6Hz),7.95(1H,br.s),8.20(1H,d,J=8.8Hz),8.32(1H,d,J=2.6Hz),9.74(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:328(M+H)
【0194】
[参考例30]3−[(5−クロロピリジン−2−イルアミノオキザリル)アミノ]プロピオン酸
【0195】
【化95】
Figure 2004210716
【0196】
参考例29の化合物(310mg)を塩化メチレン(10ml)に溶かし、トリフルオロ酢酸(3ml)を加え室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣にジエチルエーテルを加え、固体をろ取後、ジエチルエーテルで洗浄し、標題化合物(254mg)を淡赤色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.51−2.54(2H,m),3.42(2H,q,J=6.7Hz),8.00−8.07(2H,m),8.46(1H,d,J=2.2Hz),9.10(1H,t,J=5.5Hz),10.25(1H,s),12.33(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:272(M+H)
【0197】
[参考例31](1R,2R)−2−{[(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]カルボニル}シクロヘキサンカルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0198】
【化96】
Figure 2004210716
【0199】
参考例26に記載した方法と同様にして、参考例20で得た化合物と5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミンを縮合して、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.10−1.45(11H,m),1.50−2.15(6H,m),2.40−2.60(4H,m),2.78(4H,br.s),3.60(3H,br.s),4.79(1H,br.s),9.67(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:395(M+H)
【0200】
[参考例32][(1R,2S)−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)シクロヘキシル]カルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0201】
【化97】
Figure 2004210716
【0202】
参考例26に記載した方法と同様にして、cis−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸と5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルアミンを縮合して、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.30−2.20(8H,m),1.37(9H,s),2.48(3H,s),2.70−2.90(5H,m),3.57(2H,s),3.85−3.95(1H,m),5.18(1H,d,J=8.8Hz).
MS(ESI)m/z:395(M+H)
【0203】
[参考例33](1R,2R)−2−[2−(tert−ブチルアミノスルホニル)−1,1’−ビフェニル−4’−イルカルバモイル]シクロヘキシルカルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0204】
【化98】
Figure 2004210716
【0205】
参考例20で得た化合物(243mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、4’−アミノ−N−(tert−ブチル)−1,1’−ビフェニル−2−スルホンアミド(J.Med.Chem.,1999年,42巻,2752頁)(304mg),1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(135mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(288mg)、ジイソプロピルエチルアミン(174μl)を加え室温で6日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に塩化メチレン(50ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加えて分液し,有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣に酢酸 エチル エステル(20ml)を加えて析出した無色粉末を濾取して標題化合物(188mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.00(9H,br.s),1.20−1.65(13H,m),1.75−1.90(2H,m),1.95−2.10(1H,br),2.11−2.25(1H,m),2.35−2.55(1H,m),3.55−3.75(2H,m),4.65−4.80(1H,m),7.27(1H,d,J=8.8Hz),7.40−7.50(3H,m),7.54(1H,t,J=7.3Hz),7.70(2H,d,J=8.3Hz),8.16(1H,d,J=7.8Hz),9.38(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:430(M−Boc+2H)
【0206】
[参考例34](1R,2S)−2−[2−(tert−ブチルアミノ)スルホニル−1,1’−ビフェニル−4’−イルカルバモイル]シクロヘキシルカルバミン酸 tert−ブチル エステル
【0207】
【化99】
Figure 2004210716
【0208】
参考例33に記載した方法と同様にして、cis−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)シクロヘキサンカルボン酸と4’−アミノ−N−(tert−ブチル)ビフェニル−2−スルホンアミドを縮合して、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.01(9H,s),1.42(9H,s),1.50−2.10(8H,m),2.75−2.85(1H,m),3.60(1H,s),4.00−4.15(1H,m),5.18(1H,d,J=9.0Hz),7.20−7.30(1H,m),7.40−7.50(3H,m),7.54(1H,td,J=7.5,1.5Hz),7.65(2H,d,J=8.5Hz),7.93(1H,s),8.16(1H,dd,J=8.0,1.5Hz).
【0209】
[参考例35](1R,2S)−2−アミノ−N−(2−アミノスルホニル−1,1’−ビフェニル−4’−イル)シクロヘキサンカルボキサミド
【0210】
【化100】
Figure 2004210716
【0211】
参考例34で得た化合物(330mg)をトリフルオロ酢酸(1.5ml)に溶解し、100℃で40分間撹拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣をエチルエーテルで3回デカントすることにより洗浄した。残渣を酢酸 エチル エステルに溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して粗製の標題化合物(173mg)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.40−2.20(8H,m),2.50−2.60(1H,m),3.40−3.50(1H,m),7.20−7.50(4H,m),7.59(1H,t,J=7.5Hz),7.69(2H,d,J=8.5Hz),8.16(1H,d,J=8.0Hz)11.70(1H,s).
MS(ESI)m/z:374(M+H)
【0212】
[参考例36]2−ブロモ−5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0213】
【化101】
Figure 2004210716
【0214】
参考例12と同様にして、参考例11で得た化合物から、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.13(6H,d,J=6.5Hz),2.86(4H,s),2.89−3.00(1H,m),3.70(2H,s)
【0215】
[参考例37]5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0216】
【化102】
Figure 2004210716
【0217】
参考例13と同様にして、参考例36で得た化合物から、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.05(6H,d,J=6.4Hz),2.68−2.70(2H,m),2.75−2.77(2H,m),2.87−2.93(1H,m),3.66(2H,s).
【0218】
[参考例38]2−ブロモ−4−(2−メトキシ−2−オキソエチル)チアゾール−5−カルボン酸 メチル エステル
【0219】
【化103】
Figure 2004210716
【0220】
亜硝酸 tert−ブチル(15.5g)のアセトニトリル(500ml)溶液に、氷冷下、臭化第二銅(26.8g)を一度に加えた。この反応液に、2−アミノ−5−メトキシカルボニル−4−チアゾール酢酸 メチル エステル(薬学雑誌、1966年、86巻、300頁)(23.0g)のアセトニトリル溶液(500ml)を45分間で滴下し、氷冷下で1時間、室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮し、残さに10%塩酸およびジエチルエーテルを加えて、有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸 エチル エステル:ヘキサン=1:4)により精製し、標題化合物(25.9g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.73(3H,s),3.87(3H,s),4.21(2H,s).
【0221】
[参考例39]2−[5−(ヒドロキシメチル)チアゾール−4−イル]−1−エタノール
【0222】
【化104】
Figure 2004210716
【0223】
氷冷下、水素化リチウムアルミニウム(9.03g)のテトラヒドロフラン(500ml)懸濁液に参考例38で得た化合物(23.4g)のテトラヒドロフラン(500ml)溶液を1時間かけて滴下した。さらに氷冷下で1時間撹拌した後、水(9ml)、35%水酸化ナトリウム水溶液(9ml)、水(27ml)を順次加えて室温で1時間撹拌した。反応液に無水硫酸マグネシウムを加えて撹拌後、不溶物をセライトろ過で除去し、濾液を濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=7:93)で精製し、標題化合物(8.64g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.01(2H,t,J=5.5Hz),3.30(1H,br.s),3.57(1H,br.s),3.90(2H,br.s),4.75(2H,br.s),8.66(1H,s).
MS(ESI)m/z:160(M+H)
【0224】
[参考例40]メタンスルホン酸 2−(5−{[(メチルスルホニル)オキシ]メチル}チアゾール−4−イル)エチル エステル
【0225】
【化105】
Figure 2004210716
【0226】
参考例39で得た化合物(8.64g)およびトリエチルアミン(45.4ml)を塩化メチレン(500ml)に溶解した溶液に、−78℃で塩化メタンスルホニル(12.6ml)の塩化メチレン溶液を20分間かけて滴下した。−78℃で15分間、0℃で1時間撹拌した後、水を加え、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、標題化合物(13.4g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.93(3H,s),3.03(3H,s),3.28(2H,t,J=6.3Hz),4.61(2H,t,J=6.3Hz),5.44(2H,s),8.84(1H,s).
【0227】
[参考例41]5−(1−メチルシクロプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0228】
【化106】
Figure 2004210716
【0229】
参考例40で得た化合物(4.46g)を含む塩化メチレン(20ml)に、氷冷下、1−メチルシクロプロピルアミン 塩酸塩(J.Org.Chem.,1989年,54巻,1815頁)(1.89g)を加えて室温で終夜撹拌した。さらに、1−メチルシクロプロピルアミン 塩酸塩(1.89g)を追加して、室温で20時間、さらに加熱還流して5時間撹拌した。反応液に塩化メチレンおよび水を加えて、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:49)で精製し、標題化合物(944mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.40−0.50(2H,m),0.68−0.73(2H,m),1.16(3H,s),2.88−2.94(2H,m),3.03(2H,t,J=5.7Hz),3.89(2H,br.s),8.60(1H,s).
MS(ESI)m/z:195(M+H)
【0230】
[参考例42]5−(1−メチルシクロプロピル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0231】
【化107】
Figure 2004210716
【0232】
参考例5と同様の方法で、参考例41で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:0.39(2H,br.s),0.56(2H,br.s),1.10(3H,br.s),2.66(2H,br.s),2.89(2H,br.s),3.75(2H,br.s).
【0233】
[参考例43]2−[6,7−ジヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−5(4H)−イル]−2−メチル−1−プロパノール
【0234】
【化108】
Figure 2004210716
【0235】
参考例41と同様の方法により、参考例40で得た化合物および2−アミノ−2−メチル−1−プロパノールから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.15(6H,s),2.91(4H,s),3.45(2H,s),3.87(2H,s),8.63(1H,s).
【0236】
[参考例44]5−(2−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0237】
【化109】
Figure 2004210716
【0238】
参考例43で得た化合物(1.24g)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、室温でtert−ブチルクロロジフェニルシラン(1.93g)およびイミダゾール(994mg)を加えて終夜撹拌した。反応液に水およびジエチルエーテルを加えて、有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=1:2)で精製し、標題化合物(2.46g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.07(9H,s),1.15(6H,s),2.83−2.90(2H,m),2.93−3.00(2H,m),3.63(2H,s),3.97(2H,s),7.35−7.48(6H,m),7.63−7.70(4H,m),8.58(1H,s).
MS(ESI)m/z:451(M+H)
【0239】
[参考例45]5−(2−{[tert−ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ}−1,1−ジメチルエチル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0240】
【化110】
Figure 2004210716
【0241】
参考例5と同様の方法で、参考例44で得た化合物から、標題化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:1.01(9H,s),1.11(6H,s),2.55−2.65(2H,m),2.80−2.90(2H,m),3.57(2H,s),3.80(2H,br.s),7.40−7.52(6H,m),7.60−7.65(4H,m).
【0242】
[参考例46]5−(tert−ブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0243】
【化111】
Figure 2004210716
【0244】
参考例41と同様の方法により、参考例40で得た化合物およびtert−ブチルアミンから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.20(9H,s),2.87−2.96(4H,m),3.87(2H,s),8.59(1H,s).
MS(ESI)m/z:197(M+H)
【0245】
[参考例47]5−(tert−ブチル)−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0246】
【化112】
Figure 2004210716
【0247】
参考例5と同様の方法で、参考例46で得た化合物から、標題化合物を得た。H−NMR(DMSO−d)δ:1.09(9H,br.s),2.65(2H,br.s),2.75−2.85(2H,m),3.71(2H,br.s).
【0248】
[参考例48]チアゾロ[4,5−c]ピリジン
【0249】
【化113】
Figure 2004210716
【0250】
3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−4−メルカプトピリジン(特開平4−321691号公報)(9.20g)をぎ酸(60ml)に溶解し、4時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、残さに5規定水酸化カリウム水溶液(100ml)とジエチルエーテルを加え分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残さにジエチルエーテルを加え、析出した固体をろ取し、標題化合物(3.97g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.93(1H,d,J=5.4Hz),8.60(1H,d,J=5.4Hz),9.07(1H,s),9.46(1H,s).
【0251】
[参考例49]5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン
【0252】
【化114】
Figure 2004210716
【0253】
参考例4と同様な方法で、参考例48で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.52(3H,s),2.77(2H,t,J=5.4Hz),2.92−3.00(2H,m),3.69(2H,t,J=2.0Hz),8.61(1H,s).
MS(FAB)m/z:155(M+H)
【0254】
[参考例50]5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0255】
【化115】
Figure 2004210716
【0256】
参考例5と同様な方法で、参考例49で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.38(3H,s),2.64(2H,br.s),2.80(2H,br.s),3.44(2H,br.s).
【0257】
[参考例51]4,7,8,10−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[1,2−a]チアゾロ[4,5−d]ピリダジン
【0258】
【化116】
Figure 2004210716
【0259】
1)室温で4,5−ジメチルチアゾール(5.00g)、N−ブロモこはく酸イミド(15.7g)およびα,α’−アゾビスイソブチロニトリル(362mg)を二塩化エチレン(500ml)に溶解させ、1時間加熱還流した。溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジエチルエーテル=1:4)で精製し、4,5−ビス(ブロモメチル)チアゾール(5.24g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.64(2H,s),4.74(2H,s),8.75(1H,s).
2)氷冷下、4,5−ビス(ブロモメチル)チアゾール(1.37g)および1,2−トリメチレンヒドラジン 塩酸塩(WO9532965)(732mg)をエタノール(15ml)に懸濁させ、トリエチルアミン(2.82ml)を5分間で滴下した。室温で2時間撹拌した後,溶媒を留去し、残さに塩化メチレン(50ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=3:47)で精製し、標題化合物(358mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.10−2.25(2H,m),3.01(4H,br.s),3.95(2H,s),3.99(2H,br.s),8.64(1H,s).
MS(FAB)m/z:182(M+H)
【0260】
[参考例52]4,7,8,10−テトラヒドロ−6H−ピラゾロ[1,2−a]チアゾロ[4,5−d]ピリダジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0261】
【化117】
Figure 2004210716
【0262】
参考例5と同様の方法で、参考例51で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.90−2.10(2H,m),2.60−3.10(4H,br.s),3.65−4.00(4H,m).
【0263】
[参考例53]4,6,7,8,9,11−ヘキサヒドロピリダジノ[1,2−a]チアゾロ[4,5−d]ピリダジン
【0264】
【化118】
Figure 2004210716
【0265】
参考例51と同様の方法で、参考例51の1)で得た4,5−ビス(ブロモメチル)チアゾール(2.20g)および1,2−テトラメチレンヒドラジン 塩酸塩(USP5726126)から標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.77(4H,br.s),2.20−3.50(4H,br),3.92(4H,br.s),8.65(1H,s).
MS(FAB)m/z:196(M+H)
【0266】
[参考例54]4,6,7,8,9,11−ヘキサヒドロピリダジノ[1,2−a]チアゾロ[4,5−d]ピリダジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0267】
【化119】
Figure 2004210716
【0268】
参考例5と同様の方法で、参考例53で得た化合物から標題化合物を得た。
【0269】
[参考例55]5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリダジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0270】
【化120】
Figure 2004210716
【0271】
1)参考例51の1)で得た4,5−ビス(ブロモメチル)チアゾール(600mg)をエタノール(20ml)に溶解し、氷冷下に1,2−ジメチルヒドラジン 塩酸塩(294mg)を加えた後、トリエチルアミン(1.23ml)を一度に加えて室温で30分間、50℃で30分間撹拌した。溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:19)で精製し、5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリダジン(90mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.43(3H,s),2.56(3H,s),3.92(2H,s),4.06(2H,br.s),8.68(1H,s).MS(FAB)m/z:170(M+H)
2)参考例5と同様の方法で、5,6−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリダジンから、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.28(3H,s),2.39(3H,s),3.66(2H,br.s),3.88(2H,br.s).
【0272】
[参考例56]4−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)チアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0273】
【化121】
Figure 2004210716
【0274】
2,4−ジクロロチアゾール−5−カルバルデヒド エチレンアセタール(J.Chem.Soc.Perkin Trans.1,1992年,973頁)(2.26g)をテトラヒドロフラン(15ml)に溶解し、ドライアイス−アセトンで冷却下、n−ブチルリチウム(1.5規定ヘキサン溶液,6.8ml)を加え、20分間攪拌した後に同温度で炭酸ガスを導入した。そのまま室温まで1.5時間かけて徐々に昇温させた後、減圧下濃縮し、ヘキサンを加え粉末化し、濾取後、酢酸 エチル エステルに懸濁し、再度粉末を濾取して標題化合物(1.65g)を得た。
【0275】
[参考例57]4−クロロ−5−(1,3−ジオキソラン−2−イル)チアゾール−2−カルボン酸 エチル エステル
【0276】
【化122】
Figure 2004210716
【0277】
参考例56で得た化合物(242mg)、エタノール(0.2ml)をN,N−ジメチルホルムアミド(2ml)に溶解し、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物(136mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(250mg)を加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下濃縮し、ジエチルエーテルおよび希塩酸を加え有機層を分離した。有機層を水および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標題化合物(170mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(3H,t,J=7.3Hz),4.00−4.10(2H,m),4.10−4.20(2H,m),4.48(2H,q,J=7.3Hz),6.15(1H,s).
MS(ESI)m/z:264(M+H)
【0278】
[参考例58]4−クロロ−5−ホルミルチアゾール−2−カルボン酸 エチルエステル
【0279】
【化123】
Figure 2004210716
【0280】
参考例57で得た化合物(132mg)をジエチルエーテル(5ml)に溶解し、20%塩酸水溶液(0.3ml)を加え、室温で7時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、標題化合物(110mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.46(3H,t,J=7.1Hz),4.52(2H,q,J=7.1Hz),10.12(1H,s).
【0281】
[参考例59]4−アジド−5−ホルミルチアゾール−2−カルボン酸 エチルエステル
【0282】
【化124】
Figure 2004210716
【0283】
参考例58で得た化合物(5.15g)をジメチルスルホキシド(30ml)に溶解し、アジ化ナトリウム(1.52g)を加え、室温で2.5時間攪拌した。反応液に氷水を加え、ジエチルエーテルで抽出し、2回水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=24:1)で精製し、標題化合物(1.78g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.45(3H,t,J=7.1Hz),4.50(2H,q,J=7.1Hz),9.95(1H,s).
【0284】
[参考例60]6−メチル−6,7−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−カルボン酸 エチル エステル
【0285】
【化125】
Figure 2004210716
【0286】
参考例59で得た化合物(1.56g)を塩化メチレン(20ml)に溶解し、酢酸(2ml)、メチルアミン(2規定テトラヒドロフラン溶液,21ml)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.98g)を加え攪拌した。1時間後にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(2.98g)を追加し、さらに4.5時間攪拌を継続した。反応液に0.5規定水酸化ナトリウム水溶液(100ml)を加えてアルカリ性にし、塩化メチレンで抽出した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、褐色油状物(1.43g)を得た。この油状物をエタノール(50ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(2.0g)を加え、常温常圧で水素添加反応に付した。2.5時間後、触媒を濾去し、濾液を濃縮し、残さを塩化メチレン(30ml)に溶解し、オルトぎ酸トリメチル(0.7ml)および三フッ化ホウ素−ジエチルエーテル錯体(0.3ml)を加えて、室温で15時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=97:3)で精製し、標題化合物(100mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.41(3H,t,J=7.1Hz),2.95(3H,s),4.44(2H,q,J=7.1Hz),4.87(2H,s),7.06(1H,s).
MS(ESI)m/z:226(M+H)
【0287】
[参考例61]6−メチル−6,7−ジヒドロチアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0288】
【化126】
Figure 2004210716
【0289】
参考例60で得た化合物(463mg)をテトラヒドロフラン(20ml)に溶解し、水酸化リチウム(54.1mg)および水(4ml)を加えて室温で4.5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、真空ポンプで乾燥して標題化合物(460mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.86(3H,s),4.71(2H,s),7.03(1H,s).
【0290】
[参考例62]2−クロロ−6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール
【0291】
【化127】
Figure 2004210716
【0292】
1)テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(5.0g)をシクロヘキサン(20ml)に溶解し、ピロリジン(4.35ml)、p−トルエンスルホン酸1水和物(48mg)を加えディーンスターク装置で水を除去しながら70分間加熱還流した。反応液を室温まで冷却し、上澄液を分取し、それを減圧下濃縮した。残さをメタノール(15ml)に溶解し、水冷下に硫黄粉末(1.60g)を加え、さらに15分後にシアノアミド(2.10g)のメタノール溶液(10ml)を20分間で滴下し3日間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=20:1→10:1→4:1)で分離し、6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール−2−イルアミン(3.97g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.66−2.70(2H,m),3.97(2H,t,J=5.6Hz),4.63(2H,s),4.94(2H,br.s).
MS(FAB)m/z:157(M+H)
2)塩化銅(II)(4.10g)をアセトニトリル(50ml)に溶解し、水冷下に亜硝酸tert−ブチル(3.93g)を一度に加えた。10分間後、上記の反応で得られた化合物(3.97g)を約1時間で加え、室温で1時間攪拌した。ついで、反応液を65℃に加熱し2時間攪拌を続けた。反応液にシリカゲル(20g)を加えた後、溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=3:1)に付し、標題化合物(1.78g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.85−2.89(2H,m),4.02(2H,t,J=5.6Hz),4.73(2H,s).
MS(FAB)m/z:175(M+H)
【0293】
[参考例63]6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0294】
【化128】
Figure 2004210716
【0295】
1)参考例62で得た化合物(1.78g)をメタノール(30ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(300mg)、酢酸ナトリウム(830mg)を加え5気圧の水素気流下5日間攪拌した。触媒をろ去後溶媒を濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=2:1)に付し、6,7−ジヒドロ−4H−ピラノ[4,3−d]チアゾール(1.14g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.97−3.01(2H,m),4.04(2H,t,J=5.6Hz),4.87(2H,s),8.69(1H,s).
MS(FAB)m/z:142(M+H)
2)上記の生成物(1.14g)をジエチルエーテル(30ml)に溶解して−78℃に冷却後、1.6規定ブチルリチウム(6.6ml)を加え攪拌した。20分後、炭酸ガスを15分間導入した。反応液を室温まで戻し、減圧下濃縮して標題化合物(1.65g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.83(2H,t,J=5.6Hz),3.92(2H,t,J=5.6Hz),4.73(2H,s).
【0296】
[参考例64]2−クロロ−N,N−ジメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチアゾール−6−アミン
【0297】
【化129】
Figure 2004210716
【0298】
2−クロロ−4,7−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾール−6(5H)−オン(Helv.Cim.Acta.,1994年,77巻,1256頁)(2.0g)をメタノール(100ml)に溶解し、酢酸アンモニウム(8.2g)、水素化シアノホウ素ナトリウム(4.0g)を加え20時間加熱還流した。反応液に塩酸を加え過剰の水素化シアノホウ素ナトリウムを分解してから溶媒を減圧下留去し、1規定水酸化ナトリウム溶液でアルカリ性にした後、塩化メチレンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し淡黄色油状物を得た。この油状物をメタノール(50ml)に溶解し、ホルムアルデヒド水溶液(4.29g)、水素化シアノホウ素ナトリウム(3.49g)を加え室温で12時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、塩化メチレンを加え飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=10:1)で精製し、標題化合物(740mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.71−1.78(1H,m),2.10−2.19(1H,m),2.35(6H,s),2.66−2.94(5H,m).
MS(FAB)m/z:217(M+H)
【0299】
[参考例65]6−(ジメチルアミノ)−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾチアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0300】
【化130】
Figure 2004210716
【0301】
参考例57で得た化合物(750mg)をジエチルエーテル(15ml)に溶解し、−78℃に冷却後1.5規定tert−ブチルリチウム(3.5ml)を加え20分間攪拌後、炭酸ガスを約15分間導入した。反応液を室温まで戻し、減圧下濃縮することで標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.75−1.78(1H,m),1.98−2.07(1H,m),2.50(6H,s),2.64−2.88(5H,m).
【0302】
[参考例66]4−エトキシカルボニル−2−(trans−スチリル)オキサゾール
【0303】
【化131】
Figure 2004210716
【0304】
Panekらの報告(J.Org.Chem.,1996年,61巻,6496頁)に従い合成した。けい皮酸アミド(10.0g)のテトラヒドロフラン(250ml)溶液に室温にて炭酸水素ナトリウム(22.8g)および、ブロモピルビン酸エチル(10.5ml)を加え、48時間加熱還流した。反応混液を室温まで放冷し、セライト濾過後、減圧下濃縮し残渣を得た。この残渣のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に0℃にて無水トリフルオロ酢酸(30ml)を加え、徐々に室温まで昇温した。63時間攪拌後、反応混液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500ml)および酢酸エチル(150ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(150ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(150ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1→3:1)を用いて精製し標題化合物(10.9g)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.41(3H,t,J=7.0Hz),4.42(2H,q,J=7.0Hz),6.96(1H,d,J=16.6Hz),7.30−7.40(3H,m),7.53(2H,d,J=6.8Hz),7.63(1H,d,J=16.6Hz),8.20(1H,s).
【0305】
[参考例67]4−ホルミル−2−(trans−スチリル)オキサゾール
【0306】
【化132】
Figure 2004210716
【0307】
参考例66で得た化合物(8.57g)のジクロロメタン(80ml)溶液に、−78℃にて水素化ジイソブチルアルミニウム(1.0規定ヘキサン溶液,66ml)を滴下した。15分攪拌後、メタノール(11ml)を滴下し1時間で室温まで昇温した。反応混液をセライト濾過し、得られたペースト状物質を酢酸エチル(200ml)および飽和塩化アンモニウム水溶液(200ml)に溶解し、分液後、水層をジクロロメタン(2×100ml)で抽出した。有機層を合わせて、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)および飽和食塩水(100ml)で洗浄し、セライト濾過時の濾液と合わせ無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:酢酸エチル=5:1→ジクロロメタン:メタノール=10:1)を用いて精製し、標題化合物(5.86g)を無色針状結晶として得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.96(1H,d,J=16.6Hz),7.35−7.45(3H,m),7.56(2H,d,J=6.4Hz),7.67(1H,d,J=16.6Hz),8.26(1H,s),9.98(1H,s).
MS(FAB)m/z:200(M+H)
【0308】
[参考例68]2−(trans−スチリル)−4−ビニルオキサゾール
【0309】
【化133】
Figure 2004210716
【0310】
臭化(メチル)トリフェニルホスホニウム(8.16g)のテトラヒドロフラン(80ml)溶液に、0℃にてn−ブチルリチウム(1.54規定ヘキサン溶液,14.2ml)を滴下し室温で30分攪拌した。反応混液を再び0℃に冷却し、参考例67で得た化合物(3.64g)のテトラヒドロフラン(20ml)溶液を加え、室温に昇温した。2時間攪拌後、水(200ml)および酢酸エチル(100ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→3:1)を用いて精製し、淡黄色オイルとして標題化合物(2.84g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:5.33(1H,dd,J=1.5,10.7Hz),5.98(1H,dd,J=1.5,17.6Hz),6.56(1H,dd,J=10.7,17.6Hz),6.95(1H,d,J=16.6Hz),7.31−7.42(3H,m),7.49−7.56(4H,m).
MS(FAB)m/z:198(M+H)
【0311】
[参考例69]4−(2−ヒドロキシエチル)−2−(trans−スチリル)オキサゾール
【0312】
【化134】
Figure 2004210716
【0313】
参考例68で得た化合物(13.0g)のテトラヒドロフラン(500ml)溶液に、0℃にて、9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(0.5規定テトラヒドロフラン溶液、158ml)を加え、室温で15時間攪拌した。反応混液に0℃にて、水(10ml)、3N−水酸化ナトリウム水溶液(80ml)および過酸化水素水(80ml)を順次滴下し、室温にて6時間攪拌した。反応混液に水(600ml)および酢酸エチル(200ml)を加え分液後、水層を酢酸エチル(200ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(200ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→酢酸エチルのみ)を用いて精製し、標題化合物(14.1g)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.69(1H,br.s),2.80(2H,t,J=5.6Hz),3.90−3.97(2H,m),6.91(1H,d,J=16.6Hz),7.30−7.42(4H,m),7.43−7.56(3H,m).
MS(FAB)m/z:216(M+H)
【0314】
[参考例70]N−[2−[2−(trans−スチリル)オキサゾール−4−イル]エチル]フタルイミド
【0315】
【化135】
Figure 2004210716
【0316】
参考例69で得た化合物(292mg)のテトラヒドロフラン(15ml)溶液にフタルイミド(200mg)、トリフェニルホスフィン(357mg)およびアゾジカルボン酸ジエチル(0.214ml)を室温にて加え、4時間攪拌した。反応混液の溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)を用いて精製し、標題化合物(447mg)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.98(2H,t,J=7.2Hz),4.03(2H,t,J=7.2Hz),6.88(1H,d,J=16.6Hz),7.28−7.45(5H,m),7.48(2H,d,J=7.3Hz),7.71(2H,dd,J=2.9,5.4Hz),7.84(2H,dd,J=2.9,5.4Hz).
MS(FAB)m/z:345(M+H)
【0317】
[参考例71]4−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]−2−(trans−スチリル)オキサゾール
【0318】
【化136】
Figure 2004210716
【0319】
参考例70で得た化合物(6.40g)のエタノール(150ml)溶液にヒドラジン・1水和物(1.50ml)を室温にて加え、1時間攪拌後、再びヒドラジン・1水和物(0.500ml)を室温にて加え、2時間攪拌した。反応混液にジクロロメタン(150ml)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(150ml)およびジ−tert−ブチルジカルボナート(13.4g)を室温にて加えた。30分攪拌後分液し、水層をジクロロメタン(50ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1→1:1)を用いて精製し、標題化合物(5.06g)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.45(9H,s),2.75(2H,t,J=6.6Hz),3.46(2H,dt,J=5.9,6.6Hz),4.92(1H,br.s),6.91(1H,d,J=16.6Hz),7.29−7.45(4H,m),7.48(1H,d,J=16.6Hz),7.52(2H,d,J=7.3Hz).
MS(FAB)m/z:315(M+H),259(M−isobutene+H),315(M−Boc+H)
【0320】
[参考例72]5−(tert−ブトキシカルボニル)−2−(trans−スチリル)−4,5,6,7−テトラヒドロオキサゾロ[5,4−c]ピリジン
【0321】
【化137】
Figure 2004210716
【0322】
参考例71で得た化合物(190mg)のトルエン(15ml)溶液にパラホルムアルデヒド(54.5mg)およびp−トルエンスルホン酸(7.2mg)を室温にて加えた。1時間加熱還流した後、放冷し、反応混液に酢酸エチル(15ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15ml)を加え分液した。水層を酢酸エチル(10ml)で抽出した後、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1→2:1)を用いて精製し、標題化合物(153mg)を無色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),2.67(2H,br.s),3.73(2H,br.s),4.55(2H,s),6.90(1H,d,J=16.1Hz),7.29−7.42(3H,m),7.46(1H,d,J=16.1Hz),7.52(2H,d,J=7.3Hz).
MS(FAB)m/z:327(M+H),271(M−isobutene+H),227(M−Boc+H)
【0323】
[参考例73]5−(tert−ブトキシカルボニル)−2−ホルミル−4,5,6,7−テトラヒドロオキサゾロ[5,4−c]ピリジン
【0324】
【化138】
Figure 2004210716
【0325】
参考例72で得た化合物(803mg)のテトラヒドロフラン(16ml)溶液にアセトン(8.0ml)、水(4.0l)、N−メチルモルホリンオキシド(577mg)および四酸化オスミウム(0.039M,3.20ml)を室温にて加え、終夜攪拌した。反応混液に酢酸エチル(50ml)および10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(50ml)を加え分液後、水層を酢酸エチル(30ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残さのテトラヒドロフラン(16ml)溶液にメタノール(8.0ml)、水(8.0ml)、およびメタ過ヨウ素酸ナトリウム(790mg)を室温にて加えた。3時間攪拌後、反応混液に酢酸エチル(30ml)および水(50ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(20ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1→2:1)を用いて精製し、標題化合物(234mg)を無色非晶質として得た。このアルデヒドは不安定であったため、直ちに次反応に用いた。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s),2.77(2H,br.s),3.77(2H,br.s),4.62(2H,s),9.70(1H,s).
【0326】
[参考例74]5−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロオキサゾロ[5,4−c]ピリジン
【0327】
【化139】
Figure 2004210716
【0328】
参考例73で得た化合物(225mg)のメタノール(9.0ml)溶液にシアン化ナトリウム(220mg)および二酸化マンガン(780mg)を室温にて加え、30分攪拌後、酢酸エチルを用いてセライト濾過をした。濾液を水(50ml)および飽和食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2→1:1)を用いて精製し、標題化合物(120mg)を無色非晶質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s),2.73(2H,br.s),3.74(2H,br.s),4.01(3H,s),4.59(2H,s).
MS(FAB)m/z:283(M+H)
【0329】
[参考例75]2−メトキシカルボニル−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロオキサゾロ[5,4−c]ピリジン
【0330】
【化140】
Figure 2004210716
【0331】
参考例74で得た化合物(500mg)のジクロロメタン(15ml)溶液にトリフルオロ酢酸(15ml)を室温にて加え10分攪拌した。反応混液を減圧下濃縮し、得られた残渣にジクロロメタン(20ml)、トリエチルアミン(0.495ml)、酢酸(205ml)、ホルマリン(0.230ml)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(570mg)を室温にて加えた。15分間攪拌後、反応混液にジクロロメタン(20ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加え分液後、水層をジクロロメタン(3×20ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール=20:1→10:1)を用いて精製し、標題化合物(257mg)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.52(3H,s),2.72−2.78(2H,m),2.78−2.83(2H,m),3.61(2H,t,J=1.7Hz),4.00(3H,s).
MS(FAB)m/z:197(M+H),165(M−OCH
【0332】
[参考例76]5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロオキサゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0333】
【化141】
Figure 2004210716
【0334】
参考例75で得た化合物(800mg)のテトラヒドロフラン(24ml)溶液に水(6.0ml)および水酸化リチウム(99.7mg)を室温にて加え10分攪拌した。反応混液を減圧下濃縮し、標題化合物(825mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.37(3H,s),2.47(2H,t,J=5.6Hz),2.64(2H,t,J=5.6Hz),3.43(2H,s).
【0335】
[参考例77]5−(フェニルスルホニル)−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4−d]チアゾール
【0336】
【化142】
Figure 2004210716
【0337】
氷冷下、ベンゼンスルホンアミド(638mg)および4,5−ビス(ブロモメチル)チアゾール(M.Al.Hariri,O.Galley,F.Pautet,H.Fillion,Eur.J.Org.Chem.1998,593−594.)(1.10g)をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解させ、水素化ナトリウム(60%油性,357mg)を一気に加えて室温で3時間撹拌した。水および塩化メチレンを加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:酢酸 エチル エステル=9:1)で精製して標題化合物(137mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.60−4.63(2H,m),4.70−4.73(2H,m),7.52−7.64(3H,m),7.88−7.92(2H,m),8.71(1H,s).
MS(FAB)m/z:267(M+H)
【0338】
[参考例78]5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4−d]チアゾール 2臭化水素酸塩
【0339】
【化143】
Figure 2004210716
【0340】
参考例77で得た化合物(800mg)、フェノール(800μl)および47%臭化水素酸水溶液(5.00ml)の混合物を2時間加熱還流した。室温まで冷却した後、酢酸 エチル エステルおよび水を加えて分液し、水層を減圧下溶媒留去した。残渣に酢酸 エチル エステルを加えて析出物を濾取、乾燥して標題化合物(521mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:4.42(2H,br s),4.56(2H,br s),9.14(1H,s).
MS(FAB)m/z:127(M+H)
【0341】
[参考例79]5−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4−d]チアゾール
【0342】
【化144】
Figure 2004210716
【0343】
参考例12に記載された方法と同様にして、参考例78で得た化合物より、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.67(3H,s),3.95−3.99(2H,m),4.01−4.05(2H,m),8.69(1H,s).
MS(ESI)m/z:141(M+H)
【0344】
[参考例80]5−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−ピロロ[3,4−d]チアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0345】
【化145】
Figure 2004210716
【0346】
参考例5に記載された方法と同様にして、参考例79で得た化合物より、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.52(3H,s),3.73(2H,t,J=3.2Hz),3.87(2H,t,J=3.2Hz).
【0347】
[参考例81]5−tert−ブチル−4,6−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]チアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0348】
【化146】
Figure 2004210716
【0349】
1)参考例51の1)で合成した4,5−ビス(ブロモメチル)チアゾール(1.50g)をジオキサン(30ml)に溶解した溶液に、室温でtert−ブチルアミン(2.03ml)のジオキサン溶液(10ml)を1時間かけて滴下した。室温で5時間撹拌したのち、濃縮し残さにジクロロメタンおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下し、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:19)で精製し、5−tert−ブチル−4,6−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−d]チアゾール(407mg)を淡黄色油状物質として得た。
HNMR(CDCl)δ:1.19(9H,s),4.05−4..07(2H,m),4.10−4.14(2H,br.s),8.68(1H,s).
MS(ESI)m/z:183(M+H)
2)上記の生成物(407mg)をジエチルエーテル(3ml)に溶解し,アルゴン雰囲気下に−78℃でn−ブチルリチウム(1.53規定ヘキサン溶液,1.60ml)を滴下し、氷冷下30分間撹拌した。再び−78℃まで冷却して炭酸ガスを20分間吹き込んだ後、室温まで昇温した。反応液を減圧下濃縮し、粗製の標題化合物(580mg)を茶色粉末として得た。
【0350】
[参考例82]5−メチル−5H−ピロロ[3,4−d]チアゾロ−2−カルボン酸 エチル エステル
【0351】
【化147】
Figure 2004210716
【0352】
1)3−ブロモ−2−ブタノン(26.36g)のエタノール(250ml)溶液に2−チオキソ酢酸 エチル エステル(26.75g)を加え、14時間還流した。反応液を冷却後、減圧濃縮し、残さに酢酸 エチル エステル、飽和食塩水を加え二層とした。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=6:1)で精製し、4,5−ジメチルチアゾール−2−カルボン酸 エチル エステル(19.53g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.42(3H,t,J=7.1Hz),2.42(3H,s),2.44(3H,s),4.45(2H,q,J=7.1Hz).
2)上記の生成物(19.53g)の1,2−ジクロロエタン(500ml)溶液にN−ブロモコハク酸イミド(62.42g)、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(227mg)を加え、42時間還流した。反応液を冷却後、水、塩化メチレンを加え二層とし、有機層を飽和食塩水で洗浄後、減圧濃縮し、粗生成物(40.54g)を暗褐色オイルとして得た。得られた粗生成物(8.41g)のアセトニトリル溶液(400ml)に、0℃でトリエチルアミン(8.0ml)、2モルメチルアミンテトラヒドロフラン溶液(11.0ml)を加え、室温で3日間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣に塩化メチレン、飽和食塩水を加え二層とした。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=3:1)で精製し、標題化合物(270mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.45(3H,t,J=7.1Hz),3.91(3H,s),4.48(2H,q,J=7.1Hz),6.73(1H,d,J=1.7Hz),7.30(1H,d,J=1.7Hz).
MS(ESI)m/z:211(M+H)
【0353】
[参考例83]5−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]アゼピン−2−イルアミン
【0354】
【化148】
Figure 2004210716
【0355】
3−ブロモ−1−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−4−アゼパノン(J.Chem.Soc.Perkin Trans.,1995年,1巻,2355頁)(6.54g)のN,N−ジメチルホルムアミド(100ml)溶液に、チオ尿素(1.44g)を加えて60℃で終夜加熱撹拌した。溶媒を減圧下留去した後、残渣に塩化メチレン(100ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)を加えて分液した。水層を塩化メチレン(100ml)で抽出し、先に得られた有機層と合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し得られた残渣に酢酸 エチル エステル(100ml)を加えて析出した薄黄色粉末を濾取し、粗精製物の5−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]アゼピン−2−イルホルムアミド(1.86g)を得た。濾液を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:19)で精製し、5−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]アゼピン−2−イルホルムアミドと標題化合物の混合物(4.01g)を得た。この混合物と前記の粗製物とを合わせて、ジオキサン(50ml)に懸濁し、3規定塩酸(50ml)を加えて1時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去し、塩化メチレン(250ml)および飽和炭酸ナトリウム水溶液(200ml)を加えて分液し、油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣にジイソプロピルエーテル(100ml)を加えて析出した淡黄色粉末を濾取して、標題化合物(4.47g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.75−1.87(2H,m),2.40(3H,s),2.62(2H,t,J=5.7Hz),3.53(2H,t,J=5.7Hz),4.37(2H,s),4.73(2H,br.s),7.25(2H,d,J=8.5Hz),7.61(2H,d,J=8.5Hz).
MS(ESI)m/z:324(M+H)
【0356】
[参考例84]5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]アゼピン−2−イルアミン 臭化水素酸塩
【0357】
【化149】
Figure 2004210716
【0358】
参考例83で得た化合物を、参考例78と同様に処理し標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.95(2H,br.s),2.70−2.90(2H,m),3.38(2H,br.s),4.56(2H,br.s),9.07(3H,br.s).
MS(ESI)m/z:170(M+H)
【0359】
[参考例85]5−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]アゼピン−2−イルアミン
【0360】
【化150】
Figure 2004210716
【0361】
参考例84で得た化合物(2.73g)をメタノールに懸濁し、氷冷下この懸濁液にトリエチルアミン(2.30ml)、酢酸(453μl)、37%ホルムアルデヒド水溶液(668μl)およびシアノ水素化ホウ素ナトリウム(544mg)を加えた。室温で終夜撹拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)を加えて濃縮乾固した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=3:17)で精製した。得られた粗精製物にメタノール(100ml)および無水炭酸ナトリウム(20g)を加えて室温で30分間撹拌後、不溶物を濾去した。濾液を減圧下濃縮後、残渣に塩化メチレン(250ml)およびメタノール(50ml)を加えて不溶物を濾去した。濾液を減圧下濃縮した後、得られた淡黄色粉末をアセトニトリル(100ml)で洗浄して標題化合物(1.23g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.70−1.85(2H,s),2.38(3H,s),2.77(2H,t,J=5.6Hz),2.97(2H,t,J=5.6Hz),3.65(2H,s),4.68(2H,br.s).
MS(ESI)m/z:184(M+H)
【0362】
[参考例86]2−ブロモ−5−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]アゼピン
【0363】
【化151】
Figure 2004210716
【0364】
参考例85で得た化合物(1.13g)を水(10ml)に懸濁し、48%臭化水素酸水溶液(7.0ml)を加えて氷冷下撹拌した。この反応液に亜硝酸ナトリウム(639mg)を含む水溶液(3.0ml)を注意深く滴下した。滴下終了後、この懸濁液を室温で終夜撹拌した。氷冷下、反応液に塩化メチレン(100ml)を加えて撹拌しながら、飽和炭酸ナトリウム水溶液を加えて中和した。分液後、水層を塩化メチレン(100ml)で抽出し、有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=3:47)で精製し標題化合物(582mg)を淡橙色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.70−1.85(2H,s),2.38(3H,s),2.95−3.05(4H,m),3.79(2H,s).
MS(ESI)m/z:247(M+H)
【0365】
[参考例87]5−メチル−5,6,7,8−テトラヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]アゼピン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0366】
【化152】
Figure 2004210716
【0367】
参考例13と同様の方法で、参考例86で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.65(2H,br.s),2.23(3H,s),2.80−2.97(4H,m),3.75(2H,s).
【0368】
[参考例88]2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸
【0369】
【化153】
Figure 2004210716
【0370】
2−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸 エチル エステル(Chem.Commun.,2001年,1102頁)を、参考例78と同様に処理し標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.60−4.75(4H,m),8.17(1H,s),8.78(1H,s),9.69(2H,br.s).
MS(ESI)m/z:165(M+H)
【0371】
[参考例89]2−(tert−ブトキシカルボニル)−2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸 リチウム塩
【0372】
【化154】
Figure 2004210716
【0373】
参考例88で得た化合物(1.66g)のメタノール(100ml)溶液に、塩化チオニル(3.0ml)を加えて一晩加熱還流した。室温まで放置した後、減圧下溶媒を留去し、残渣に塩化メチレン(100ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)を加えて分液した。水層に塩化メチレン(100ml)およびジ−tert−ブチル ジカーボナート(1.40g)を加えて室温で2時間撹拌した。分液後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、減圧下溶媒を留去した。残渣にヘキサン(50ml)を加えて析出した淡黄色粉末を濾取して粗製の2−(tert−ブトキシカルボニル)−1,3−ジヒドロ−2H−ピロロ[3,4−c]ピリジン−6−カルボン酸 メチル エステル(602mg)を得た。この粗製物(564mg)のメタノール(10ml)溶液に、1規定水酸化リチウム水溶液(2.20ml)を加えて室温で終夜撹拌した。減圧下濃縮乾固し、標題化合物(591mg)を薄茶色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.46(9H,br.s),4.63(2H,br.s),4.65(2H,br.s),7.93(0.5H,br.s),7.96(0.5H,br.s),8.40(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:265(M−Li+2H)
【0374】
[参考例90]2−(メチルスルファニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸 tert−ブチル エステル
【0375】
【化155】
Figure 2004210716
【0376】
1−(tert−ブトキシカルボニル)−3−ピロリドン(4.57g)を室温にてN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(30ml)を加え、140℃で1時間加熱した。反応液を室温まで放冷後、減圧下濃縮した。残渣にヘキサンを加えて析出した黄色粉末をろ取し、これをエタノール(100ml)に溶解させ、溶液に室温にてメチルイソチオ尿素 硫酸塩(9.24g)およびナトリウムエトキシド(4.52g)を加え、24時間加熱還流した。反応液に飽和食塩水およびジエチルエーテルを加え分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:99)で精製し、標題化合物(1.10g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.51(9H,s),2.57(3H,m),4.15−4.45(4H,m),8.39(1/2H,s),8.43(1/2H,s).
MS(FAB)m/z:268(M+H)
【0377】
[参考例91]2−(メチルスルホニル)−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸 tert−ブチル エステル
【0378】
【化156】
Figure 2004210716
【0379】
参考例90で得た化合物(1.08g)の塩化メチレン溶液(20ml)に、氷冷下m−クロロ過安息香酸(1.99g)を加え5時間攪拌した。反応液に飽和亜硫酸ナトリウム水溶液、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および塩化メチレンを加え、分液した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残さにヘキサンを加えて、析出した粉末をろ取、標題化合物(1.09g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.53(9H,s),3.36(3H,m),4.77−4.90(4H,m),8.77(1/2H,s),8.81(1/2H,s).
MS(FAB)m/z:300(M+H)
【0380】
[参考例92]2−シアノ−5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−6−カルボン酸 tert−ブチル エステル
【0381】
【化157】
Figure 2004210716
【0382】
参考例91で得た化合物(1.05g)の塩化メチレン(30ml)溶液に、室温にてシアン化テトラブチルアンモニウム(1.04g)を加え室温で1時間攪拌した。反応液に1規定水酸化ナトリウムを加え、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=20:1)で精製し、標題化合物(776mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.52(9H,s),4.70−4.85(4H,m),8.68−8.77(1H,m).
MS(FAB)m/z:247(M+H)
【0383】
[参考例93]5,7−ジヒドロ−6H−ピロロ[3,4−d]ピリミジン−2,6−ジカルボン酸 6−(tert−ブチル) 2−メチル エステル
【0384】
【化158】
Figure 2004210716
【0385】
参考例92で得た化合物(776mg)のメタノール(10ml)溶液に、室温にて、濃塩酸(5ml)を加え、100℃で1時間攪拌した。放冷後、反応液を減圧下濃縮し、残さをメタノール(10ml)に溶解し、室温にてトリエチルアミン(2.20ml)およびジ−tert−ブチルジカーボナート(1.37g)を加え1時間攪拌した。減圧下濃縮し、塩化メチレンおよび飽和食塩水を加えて分液した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=3:97)で精製し、標題化合物(317mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.53(9H,s),4.09(3H,s),4.75−4.85(4H,m),8.81(1/2H,s),8.85(1/2H,s).
MS(FAB)m/z:280(M+H)
【0386】
[参考例94]6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン
【0387】
【化159】
Figure 2004210716
【0388】
3−[(2−アミノ)エチル]]チオフェン(Arkiv forkemi,1971年,32巻,217頁)(4.50g)に氷冷下で35%ホルムアルデヒド水溶液(6ml)を加え、90℃で3時間加熱攪拌した。反応液を室温まで戻し、ベンゼンで抽出し、有機層を水で洗浄したのち、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さに7規定塩酸を加え室温で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、3規定水酸化ナトリウム水溶液(100ml)とジクロロメタンを加え分液操作をおこなった。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去したのち、残さをジクロロメタン(200ml)に溶解し、35%ホルムアルデヒド水溶液(2ml)、酢酸(2ml)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(11.24g)を加え、室温で1時間攪拌した。反応液に3規定水酸化ナトリウム水溶液(100ml)を加え、有機層を分離したのち、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さを減圧蒸留(0.3mmHg,45−47℃)に付し、標題化合物(1.82g)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.49(3H,s),2.70−2.80(4H,m),3.64(2H,s),6.78(1H,d,J=4.9Hz),7.09(1H,d,J=4.9Hz).
MS(FAB)m/z:154(M+H)
【0389】
[参考例95]6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0390】
【化160】
Figure 2004210716
【0391】
参考例5と同様な方法で、参考例94で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.48−2.70(4H,m),3.30−3.50(3H,m),3.61(1H,s),7.01(1H,s).
MS(FD)m/z:198(M+H)
【0392】
[参考例96]5−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピロール−2−カルボン酸 メチル エステル
【0393】
【化161】
Figure 2004210716
【0394】
4,5−ビス(クロロメチル)−2−チオフェンカルボン酸 メチル エステル(D.J.Zwanenburg and Hans Wynberg,J.Org.Chem.,34,333−340,(1969))(520mg)をアセトニトリル(600ml)に溶解し、メチルアミン(40%メタノール溶液、722μl)を加え、室温で3日間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=1:0→19:1)で精製し、標題化合物(176mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.63(3H,s),3.82−3.83(2H,m),3.86(3H,s),3.97−3.99(2H,m),7.51(1H,s).
MS(ESI)m/z:198(M+H)
【0395】
[参考例97]1−イソプロピルピペリジン−4−カルボン酸 リチウム塩
【0396】
【化162】
Figure 2004210716
【0397】
1−イソプロピルピペリジン−4−カルボン酸 エチルエステル
(Farmaco.,1993年,48巻,1439頁)(3.43g)をテトラヒドロフラン(60ml)に溶解し、水(15ml)および水酸化リチウム(421mg)を室温にて加え、終夜撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、標題化合物(3.05g)を白色固体として得た。
H−NMR(CDOD)δ:1.05(6H,d,J=6.6Hz),1.65−1.78(2H,m),1.83−1.94(2H,m),2.07(1H,tt,J=11.4,3.9Hz),2.20(2H,dt,J=2.7,11.6Hz),2.60−2.72(1H,m),2.84−2.95(2H,m).
【0398】
[参考例98]1−(フェニルスルホニル)ピぺリジン−4−カルボン酸 エチル エステル
【0399】
【化163】
Figure 2004210716
【0400】
イソニペコチン酸 エチル エステル(1.08ml)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液にトリエチルアミン(1.40ml)を加え、0℃でさらにベンゼンスルホニルクロリド(1.02ml)を加え室温で21時間攪拌した。氷を加え10分間攪拌後、酢酸 エチル エステル、0.5規定塩酸を加え二層とした。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=4:1→2:1)で精製し、標題化合物(1.66g)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.21(3H,t,J=7.1Hz),1.76−1.87(2H,m),1.92−2.01(2H,m),2.20−2.29(1H,m),2.49(2H,dt,J=2.9,11.4Hz),3.59−3.67(2H,m),4.10(2H,q,J=7.1Hz),7.51−7.63(3H,m),7.74−7.78(2H,m).
MS(ESI)m/z:298(M+H)
【0401】
[参考例99]1−(4−フルオロベンゾイル)ピぺリジン−4−カルボン酸 エチル エステル
【0402】
【化164】
Figure 2004210716
【0403】
参考例98と同様な方法で、イソニペコチン酸 エチル エステルとp−フルオロベンゾイルクロリドから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.27(3H,t,J=7.1Hz),1.60−2.10(4H,br),2.54−2.62(1H,m),2.95−3.13(2H,m),3.55−3.90(1H,br),4.16(2H,q,J=7.1Hz),4.30−4.70(1H,br),7.09(2H,t,J=8.8Hz),7.41(2H,dd,J=8.8,5.4Hz).
MS(ESI)m/z:280(M+H)
【0404】
[参考例100]4−(ピロリジン−1−イルカルボニル)安息香酸 メチルエステル
【0405】
【化165】
Figure 2004210716
【0406】
参考例98と同様な方法で、ピロリジンとテレフタル酸 モノメチルクロリドから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.85−1.93(2H,m),1.94−2.01(2H,m),3.38(2H,t,J=6.6Hz),3.66(2H,t,J=6.6Hz),3.94(3H,s),7.57(2H,d,J=8.6Hz),8.07(2H,d,J=8.6Hz).
MS(ESI)m/z:234(M+H)
【0407】
[参考例101]4−ブロモメチル−3−クロロチオフェン−2−カルボン酸 メチル エステル
【0408】
【化166】
Figure 2004210716
【0409】
3−クロロ−4−メチル−2−チオフェンカルボン酸 メチル エステル(3.81g)の四塩化炭素(40ml)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(3.56g)およびα,α’−アゾビスイソブチロニトリル(200mg)を加え、2.5時間加熱還流した。不溶物を濾去した後、濾液を減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸 エチル エステル:ヘキサン=1:19→1:9)で精製して、標題化合物(2.92g)を黄色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.91(3H,s),4.46(2H,s),7.59(1H,s).
MS(ESI)m/z:269(M+H)
【0410】
[参考例102]4−{[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]メチル}−3−クロロ−2−チオフェンカルボン酸
【0411】
【化167】
Figure 2004210716
【0412】
メチルアミン(2モル/Lテトラヒドロフラン溶液,27ml)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、参考例101で得た化合物(2.92g)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液を30分間で滴下した。室温で1時間撹拌した後、反応液を約半分に減圧下濃縮し、ジ−tert−ブチル ジカーボナート(3.0g)を加え75分間室温で撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残渣に酢酸エチル エステルを加え一晩放置した。水を加えて有機層を分離し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=99:1→19:1)で精製し、無色油状物(4.0g)を得た。この油状物(4.0g)のメタノール(35ml)溶液に、水(5ml)および水酸化ナトリウム(1.2g)を加え、室温で30分間撹拌した。減圧下反応液を濃縮し、残渣に氷水を加えた後、濃塩酸で酸性にして酢酸エチルで抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、ヘキサンを加えて結晶化し、標題化合物(2.67g)を無色粉末として得た.
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),2.74(3H,br.s),4.14(2H,br.s),7.40(0.5H,br.s),7.48(0.5H,br.s).
【0413】
[参考例103]4−(モルホリノメチル)チアゾール
【0414】
【化168】
Figure 2004210716
【0415】
室温で4−メチルチアゾール(1.98g)、N−ブロモこはく酸イミド(3.56g)およびα,α’−アゾビスイソブチロニトリル(164mg)を四塩化炭素(200ml)に溶解させ、2時間加熱還流した。反応終了後、不溶物を濾去し、N,N−ジメチルホルムアミド(20ml)を加えて、四塩化炭素を減圧下留去し、4−(ブロモメチル)チアゾールのN,N−ジメチルホルムアミド溶液(約20ml)を得た。この4−(ブロモメチル)チアゾールのN,N−ジメチルホルムアミド溶液(約10ml)にモルホリン(871μl)、トリエチルアミン(2.79ml)、N,N−ジメチルホルムアミド(10ml)を順次加えて、室温で終夜撹拌した。溶媒を留去し、残さにジクロロメタンおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、有機層を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:ジクロロメタン=1:19)で精製し、標題化合物(700mg)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.45−2.60(4H,br),3.65−3.90(6H,br),7.21(1H,s),8.79(1H,s).
MS(ESI)m/z:185(M+H)
【0416】
[参考例104]5−[(N,N−ジメチルアミノ)メチル]チアゾール
【0417】
【化169】
Figure 2004210716
【0418】
参考例103と同様の方法で、5−メチルチアゾール(5.00g)、N−ブロモコハク酸イミド(8.97g)およびα,α’−アゾビスイソブチロニトリル(414mg)を用いて、5−(ブロモメチル)チアゾールのN,N−ジメチルホルムアミド溶液を調整し、モルホリン(2.20ml)およびトリエチルアミン(7.02ml)と反応させて、標題化合物(1.76g)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.27(6H,s),3.68(2H,s),7.70(1H,s),8.75(1H,s).
MS(ESI)m/z:143(M+H)
【0419】
[参考例105]4−(モルホリノメチル)チアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0420】
【化170】
Figure 2004210716
【0421】
アルゴン雰囲気下、4−(モルホリノメチル)チアゾール(640mg)をジエチルエーテル(5ml)に溶解し、−78℃でn−ブチルリチウム(1.54規定ヘキサン溶液、2.50ml)を滴下した。この反応液を氷冷下10分間撹拌し、再び−78℃まで冷却して炭酸ガスを20分間吹き込んだのち、室温まで昇温した。反応液を減圧下濃縮し、粗製の標題化合物(873mg)を黄色粉末として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.40(4H,br.s),3.50−3.70(6H,m),7.34(1H,s).
【0422】
[参考例106]5−[(N,N−ジメチルアミノ)メチル]チアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0423】
【化171】
Figure 2004210716
【0424】
参考例5と同様の方法で、5−[(N,N−ジメチルアミノ)メチル]チアゾール(1.81g)から、標題化合物(2.34g)を紫色粉末として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.14(6H,br.s),3.56(2H,br.s),7.51(1H,s).
【0425】
[参考例107]4−(ピリジン−4−イル)安息香酸 塩酸塩
【0426】
【化172】
Figure 2004210716
【0427】
4−ブロモピリジン 塩酸塩(11.7g)と4−カルボキシフェニルボロン酸(10.0g)をトルエン(250ml)−水(250ml)の混合溶媒に溶解し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(5.0g)と無水炭酸ナトリウム(25.4g)を順次加えて、120℃で19時間加熱還流した。室温まで冷却した後、酢酸 エチル エステルを加え、水で抽出し、水層に濃塩酸を加えて酸性にした。水層を酢酸 エチル エステルで洗浄した後、水層を濃縮して析出する固体をろ取し、標題化合物(8.37g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:8.11(2H,d,J=8.8Hz),8.14(2H,dJ=8.8Hz),8.35(2H,d,J=6.6Hz),8.97(2H,d,J=6.6Hz).
MS(FAB)m/z:200(M+H)
【0428】
[参考例108]4−(ピリジン−4−イル)安息香酸 メチル エステル
【0429】
【化173】
Figure 2004210716
【0430】
参考例107で得た化合物(12.4g)をメタノール(200ml)に溶解し、室温で濃硫酸(5ml)を加えて3時間加熱還流した。反応終了後、溶媒を留去し残さに飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて、酢酸 エチル エステルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、残さにヘキサンを加えて固化し、標題化合物(9.86g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.96(3H,s),7.54(2H,d,J=5.9Hz),7.71(2H,dJ=8.3Hz),8.16(2H,d,J=8.3Hz),8.71(2H,d,J=5.9Hz).
【0431】
[参考例109]4−[4−(メトキシカルボニル)フェニル]ピリジン N−オキシド
【0432】
【化174】
Figure 2004210716
【0433】
参考例108で得た化合物(1.49g)を塩化メチレン(30ml)に溶解し、70%m−クロロ過安息香酸(3.46g)を加え、室温で1時間攪拌した。亜硫酸ナトリウム水溶液を加えて分液し、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、標題化合物(1.33g)を得た。
H−NMR(DMSO)δ:3.88(3H,s),7.86(2H,d,J=7.2Hz),7.94(2H,d,J=8.3Hz),8.05(2H,d,J=8.3Hz),8.30(2H,d,J=7.2Hz).
MS(FAB)m/z:230(M+H)
【0434】
[参考例110]4−(4−カルボキシフェニル)ピリジン N−オキシド
【0435】
【化175】
Figure 2004210716
【0436】
参考例109で得た化合物(802mg)をジオキサン(20ml)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(5ml)を加え、1時間還流した後、室温で2時間攪拌した。1規定塩酸水溶液(5ml)を加えて中和し、さらに水(5ml)を加えて、生じた沈殿をろ取し、標題化合物(627mg)を得た。
H−NMR(DMSO)δ:7.85(2H,d,J=7.2Hz),7.91(2H,d,J=8.3Hz),8.03(2H,d,J=8.3Hz),8.30(2H,d,J=7.2Hz).
【0437】
[参考例111]4−(2−ピリジル)安息香酸
【0438】
【化176】
Figure 2004210716
【0439】
2−(p−トルイル)ピリジン(17.2g)を水(200ml)に懸濁し、過マンガン酸カリウム(21.0g)を加え、18時加熱還流した。放冷し、不溶物をろ去したのち、ろ液にジクロロメタンを加え、水層を分離し2規定塩酸で酸性にした。水溶液を濃縮し、沈殿物をろ取して標題化合物(7.07g)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.60(1H,t,J=5.9Hz),8.08(2H,d,J=7.8Hz),8.17(2H,m),8.21(2H,d,J=7.8Hz),8.78(1H,d,J=4.9Hz).
MS(EI)m/z:199(M).
【0440】
[参考例112]2−(4−カルボキシルフェニル)ピリジン N−オキシド
【0441】
【化177】
Figure 2004210716
【0442】
4−(2−ピリジル)安息香酸より参考例108、参考例109と同様にして合成した2−(4−エトキシカルボニルフェニル)ピリジン N−オキシド(260mg)を1,4−ジオキサン(10ml)に溶解し、1規定水酸化ナトリウム水溶液(2.00ml)を加え、2時間過熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、残さに1規定塩酸(6ml)を加えたのち、析出した沈殿をろ取し、標題化合物(202mg)を無色非晶質固体として得た。
HNMR(DMSO−d)δ:7.41−7.45(2H,m),7.65−7.69(1H,m),7.94(2H,d,J=8.3Hz),8.02(2H,d,J=8.3Hz),8.34−8.38(1H,m),13.09(1H,s).
MS(FAB)m/z:216(M+H)
【0443】
[参考例113]5−(ピリジン−4−イル)ピリミジン−2−カルボン酸 メチル エステル
【0444】
【化178】
Figure 2004210716
【0445】
参考例107に記載した方法により、ピリジン−4−イルボロン酸と5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸から得た化合物を、メタノールおよび塩化チオニルを用いてエステル化し、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.12(3H,s),7.57(2H,d,J=6.1Hz),8.83(2H,d,J=6.1Hz),9.18(2H,s).
MS(ESI)m/z:216(M+H)
【0446】
[参考例114]5−(ピリジン−4−イル)ピリミジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0447】
【化179】
Figure 2004210716
【0448】
参考例61と同様の方法で参考例113で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.85(2H,d,J=6.0Hz),8.69(2H,d,J=6.0Hz),9.12(2H,s).
MS(ESI)m/z:202(M−Li+2H)
【0449】
[参考例115]2’−メチル−1,1’−ビフェニル−4−カルバルデヒド
【0450】
【化180】
Figure 2004210716
【0451】
参考例107に記載した方法により、2−ブロモトルエンと4−ホルミルベンゼンボロン酸から、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.28(3H,s),7.20−7.33(4H,m),7.50(2H,d,J=8.2Hz),7.94(2H,d,J=8.2Hz),10.07(1H,s).
MS(ESI)m/z:197(M+H)
【0452】
[参考例116]2’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボン酸
【0453】
【化181】
Figure 2004210716
【0454】
参考例115で得た化合物(1.51g)を水(100ml)に懸濁し、この懸濁液にtert−ブタノール(10ml)、2−メチル−2−ブテン(20ml)、亜塩素酸ナトリウム(3.67g)およびリン酸二水素ナトリウム 二水和物(3.62g)を順次加えて室温で終夜撹拌した。反応液にジイソプロピルエーテル(200ml)を加えて分液し、有機層を3規定塩酸(50ml)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒留去した。残渣をヘキサンで洗浄して標題化合物(1.43g)を無色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.29(3H,s),7.20−7.35(4H,m),7.65(2H,d,J=8.1Hz),8.18(2H,d,J=8.1Hz).
MS(ESI)m/z:213(M+H)
【0455】
[参考例117]2’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボン酸 メチル エステル
【0456】
【化182】
Figure 2004210716
【0457】
参考例116で得た化合物(1.42g)をメタノールに懸濁し、この懸濁液に塩化チオニル(1ml)を加えて2時間加熱還流した。室温まで放置した後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)および塩化メチレン(100ml)を加えて分液した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下溶媒留去して標題化合物(1.51g)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.26(3H,s),3.94(3H,s),7.20−7.35(4H,m),7.40(2H,d,J=7.8Hz),8.08(2H,d,J=7.8Hz).
MS(ESI)m/z:227(M+H)
【0458】
[参考例118]2−[(ジメチルアミノ)メチル]−1,1’−ビフェニル−4’−カルボン酸 メチル エステル
【0459】
【化183】
Figure 2004210716
【0460】
参考例117で得た化合物(663mg)を1,2−ジクロロエタン(30ml)に溶解し、この溶液にN−ブロモコハク酸イミド(521mg)および2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(48.1mg)を加えて1時間加熱還流した。反応終了後、混合物を0℃まで冷却しジメチルアミン(40%水溶液,0.99ml)を加えて室温で3日間撹拌した。この混合物に水(100ml)および塩化メチレン(100ml)を加えて分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:25)で精製し標題化合物(607mg)を無色油状物として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.13(6H,s),3.31(2H,s),3.95(3H,s),7.23(1H,dd,J=7.4,1.5Hz),7.31(1H,dt,J=1.5,7.4Hz),7.37(1H,dt,J=1.5,7.4Hz),7.46(2H,d,J=8.2Hz),7.52(1H,dd,J=7.4,1.5Hz),8.07(2H,d,J=8.2Hz).
MS(ESI)m/z:270(M+H)
【0461】
[参考例119]2’−[(ジメチルアミノ)メチル]−1,1’−ビフェニル−4−カルボン酸 リチウム塩
【0462】
【化184】
Figure 2004210716
【0463】
参考例61と同様の方法で参考例118で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.06(6H,s),3.29(2H,s),7.20−7.38(5H,m),7.49(1H,d,J=7.3Hz),7.88(2H,d,J=8.0).
MS(ESI)m/z:256(M−Li+2H)
【0464】
[参考例120]2−アミノスルホニル−1,1’−ビフェニル−4’−カルボン酸
【0465】
【化185】
Figure 2004210716
【0466】
2−ブロモベンゼンスルホンアミド(800mg)と4−カルボキシフェニルボロン酸(563mg)をトルエン(5ml)−水(5ml)の混合溶媒に懸濁した。この反応液に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(392mg)と無水炭酸ナトリウム(1.08g)を順次加えて終夜加熱還流した。室温まで冷却した後、ジエチルエーテルと水を加えて分液し、有機層を水で2回抽出した。得られた水層を全て合わせ、この溶液に12規定塩酸水溶液を加えて酸性にした。約20mlまで減圧下濃縮し、析出した無色粉末を濾取、減圧下乾燥して標題化合物(539mg)を得た。
MS(EI)m/z:277M
【0467】
[参考例121]4−[4−(メトキシカルボニル)フェニル]−2−メチル−1−ピリジン N−オキシド
【0468】
【化186】
Figure 2004210716
【0469】
参考例109に記載されている方法で、4−(2−メチルピリジン−4−イル)安息香酸 メチル エステル(特開2000−143623)から標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.60(3H,s),3.96(3H,s),7.42(1H,dd,J=6.8,2.7Hz),7.53(1H,d,J=2.7Hz),7.66(2H,d,J=8.2Hz),8.14(2H,d,J=8.2Hz),8.33(1H,d,J=6.8Hz).
MS(FAB)m/z:244(M+H).
【0470】
[参考例122]4−{2−[(アセチルオキシ)メチル]ピリジン−4−イル}安息香酸 メチル エステル
【0471】
【化187】
Figure 2004210716
【0472】
参考例121で得た化合物(980mg)の無水酢酸(25ml)溶液を130℃にて30分間撹拌した。90℃まで冷却後、メタノール(50ml)を加え1時間撹拌した。反応液に塩化メチレン(50ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(150ml)を加えた後、反応液が塩基性になるまで固体の炭酸水素ナトリウムを加えた。3時間撹拌後、分液し、水層を塩化メチレン(2×50ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=40:1→10:1)を用いて精製後、さらにシリカゲルを担体とする中圧カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=2:1→1:1)を用いて精製し、標題化合物(749mg)を白色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.19(3H,s),3.96(3H,s),5.29(2H,s),7.47(1H,dd,J=5.1,1.7Hz),7.57−7.60(1H,m),7.70(2H,d,J=8.5Hz),8.15(2H,d,J=8.5Hz),8.68(1H,d,J=5.1Hz).MS(ESI)m/z:286(M+H).
【0473】
[参考例123]4−(2−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}ピリジン−4−イル)安息香酸 メチル エステル
【0474】
【化188】
Figure 2004210716
【0475】
参考例122で得た化合物(532mg)のテトラヒドロフラン(4.0ml)溶液に水(1.0ml)および水酸化リチウム(137mg)を室温にて加えた。24時間撹拌後、減圧下テトラヒドロフランを留去し、水(4.0ml)および1規定塩酸(5.65ml)を加えた。生じた固体を濾取後、水で洗浄、乾燥し白色固体(400mg)を得た。この固体の一部(272mg)をテトラヒドロフラン(10ml)に懸濁させ、メタノール(2.0ml)およびトリメチルシリルジアゾメタン(2.0Mヘキサン溶液,890μl)を室温にて加えた。1時間撹拌後、反応液を減圧下濃縮した。得られた固体の塩化メチレン(10ml)溶液に酢酸 エチル エステル(5.0ml)、トリメチルアミン 塩酸塩(12mg)、塩化メタンスルホニル(140μl)、およびトリエチルアミン(252μl)を室温にて加えた。3時間撹拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20ml)および塩化メチレン(20ml)を加え分液し、水層を塩化メチレン(2×15ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた赤紫色オイル状物質のN,N−ジメチルホルムアミド(5.0ml)溶液にアジ化ナトリウム(155mg)を室温にて加えた。1時間撹拌後、水(100ml)および塩化メチレン(30ml)を加え分液し、水層を塩化メチレン(3×20ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ジオキサン(5.0ml)を加え、減圧下、約5mlまで濃縮した。得られた茶色の溶液にテトラヒドロフラン(5.0ml)、ジ−tert−ブチルジカルボナート(400mg)、および10%パラジウム−炭素(100mg)を加え、水素雰囲気下、室温にて14時間撹拌した。反応液を濾過後、濾液を減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=20:1)を用いて精製し、標題化合物(270mg)を淡黄色オイル状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),3.96(3H,s),4.52(2H,d,J=5.4Hz),4.94(0.5H,br.s),5.59(0.5H,br.s),7.42(1H,dd,J=5.1,1.7Hz),7.51(1H,br.s),7.69(2H,d,J=8.3Hz),8.15(2H,d,J=8.3Hz),8.61(1H,d,J=5.1Hz).
MS(ESI)m/z:343(M+H)
【0476】
[参考例124]6−(4−ピリジル)ニコチン酸 塩酸塩
【0477】
【化189】
Figure 2004210716
【0478】
6−クロロニコチン酸(535mg)およびジエチル(4−ピリジル)ボラン(Chem.Pharm.Bull.,33,4755,1985)(500mg)をテトラヒドロフラン(20ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下、テトラブチルアンモニウムブロマイド(546mg)、水酸化カリウム(570mg)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(392mg)、水(0.5ml)を加えて6時間加熱還流した。反応液に希塩酸を加えて酸性にし、水および酢酸エチルを注いで抽出し、水層を減圧下留去した。残渣を合成吸着剤クロマトグラフィー(ダイヤイオン(登録商標)HP−20,水〜50%アセトニトリル−水)にて精製し、得られた画分に希塩酸を加えて酸性にして溶媒留去し、テトラヒドロフランを加えて析出物を濾取し、標題化合物(269mg,32%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:8.45−8.55(2H,m),8.65(2H,d,J=6.8Hz),9.03(2H,d,J=6.8Hz),9.27(1H,s).
MS(FAB)m/z:201(M+H)
【0479】
[参考例125]4−(2−アミノピリジン−5−イル)安息香酸メチル
【0480】
【化190】
Figure 2004210716
【0481】
参考例107と同様の反応により5−ブロモ−2−アミノピリジン、4−カルボキシフェニルボロン酸を原料として、4−(2−アミノピリジン−5−イル)安息香酸を得た。得られた4−(2−アミノピリジン−5−イル)安息香酸(684mg)を室温下メタノール(50ml)に溶解させ、濃硫酸(1ml)を加えて2時間加熱還流後、炭酸水素ナトリウム水溶液で弱アルカリ性にした。水と酢酸エチルを加えて有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去した。残さにヘキサンを加えて結晶化させ、標題化合物(243mg,23%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.94(3H,s),4.57(2H,brs),6.60(1H,d,J=8.8Hz),7.58(2H,d,J=8.8Hz),7.72(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),8.09(2H,d,J=8.8Hz),8.38(1H,d,J=2.4Hz).
MS(FAB)m/z:229(M+H)
【0482】
[参考例126]4−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピリジン−5−イル]安息香酸メチル
【0483】
【化191】
Figure 2004210716
【0484】
室温下、4−(2−アミノピリジン−5−イル)安息香酸メチル(200mg)をtert−ブタノール(20ml)に懸濁させ、ジ−tert−ブチルジカーボネイト(286mg)を加えて24時間攪拌した。溶媒を留去した後、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1%メタノール−ジクロロメタン)により精製し、無色固体として標題化合物(155mg,54%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.55(9H,s),3.95(3H,s),7.63(2H,d,J=8.3Hz),7.92(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),8.07(1H,d,J=8.8Hz),8.09(1H,brs),8.12(2H,d,J=8.3Hz),8.55(1H,d,J=2.4Hz).
MS(FAB)m/z329(M+H)
【0485】
[参考例127]4−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピリジン−5−イル]安息香酸
【0486】
【化192】
Figure 2004210716
【0487】
室温下、参考例126で得た化合物(250mg)をテトラヒドロフラン(10ml)とメタノール(10ml)の混合溶媒に懸濁させ、1規定水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加えて5時間攪拌した。クエン酸水溶液を加え反応液を弱酸性にして、飽和食塩水とn−ブタノールを加え、有機層を分取して無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し粗精製物として、標題化合物(120mg,49%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.49(9H,s),7.83(2H,d,J=8.3Hz),7.91(1H,d,J=8.8Hz),8.02(2H,d,J=8.3Hz),8.13(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),8.65(1H,d,J=2.4Hz),9.95(1H,s),12.99(1H,br s).
【0488】
[参考例128]4−(4−アミノフェニル)安息香酸 塩酸塩
【0489】
【化193】
Figure 2004210716
【0490】
参考例107と同様の反応により、原料として4−ブロモアニリン、4−カルボキシフェニルボロン酸を用いて、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.31(2H,d,J=7.3Hz,),7.75−7.85(4H,m,),8.09(2H,d,J=8.3Hz).MS(FAB)m/z:228(M+H)
【0491】
[参考例129]4−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]安息香酸メチル
【0492】
【化194】
Figure 2004210716
【0493】
参考例125と参考例126と同様の反応により、4−(4−アミノフェニル)安息香酸 塩酸塩を原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.54(9H,s),3.94(3H,s),6.56(1H,br s),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.57(2H,d,J=8.8Hz),7.63(2H,d,J=8.3Hz),8.08(2H,d,J=8.3Hz).
MS(FAB)m/z:328(M+H)
【0494】
[参考例130]4−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]安息香酸
【0495】
【化195】
Figure 2004210716
【0496】
参考例127と同様の反応により、4−[4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)フェニル]安息香酸メチルを原料として、標題化合物得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.54(9H,s),6.57(1H,brs),7.47(2H,d,J=8.3Hz),7.59(2H,d,J=8.3Hz),7.66(2H,d,J=8.3Hz),8.13(2H,d,J=8.3Hz).
MS(FAB)m/z:314(M+H)
【0497】
[参考例131]4−アセチル安息香酸メチル
【0498】
【化196】
Figure 2004210716
【0499】
室温で4−アセチル安息香酸(3.28g)をテトラヒドロフラン(100ml)とメタノール(7ml)の混合溶媒に溶解させ、氷冷下、トリメチルシリルジアゾメタン(2.0Mヘキサン溶液,12ml)をゆっくり滴下した。室温まで昇温し30分間攪拌した後、溶媒を留去した。残さに炭酸水素ナトリウム水溶液及びエーテルを加えて有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去後、ヘキサンで結晶化させ標題化合物(2.90g,82%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.65(3H,s),3.96(3H,s),8.01(2H,d,J=8.3Hz),8.13(2H,d,J=8.3Hz).
MS(EI)m/z178M
【0500】
[参考例132]4−ブロモアセチル安息香酸メチル
【0501】
【化197】
Figure 2004210716
【0502】
15℃で4−アセチル安息香酸メチル(2.23g)を臭化水素酸酢酸溶液(30%,10ml)に溶解させた。この反応液に、15℃を保つように臭素をゆっくり滴下した。10分間攪拌した後、反応液を4℃まで冷却しメタノール(50ml)と水(50ml)の混合溶媒を加えて結晶化させ、ヘキサンで洗浄した。濾取して無色固体として標題化合物(2.29g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.96(3H,s),4.47(2H,s),8.05(2H,d,J=8.8Hz),8.16(2H,d,J=8.8Hz).
MS(FAB)m/z:257[(M+H)79Br],259[(M+H)81Br].
【0503】
[参考例133]4−(2−アミノチアゾール−4−イル)安息香酸メチル
【0504】
【化198】
Figure 2004210716
【0505】
室温で4−ブロモアセチル安息香酸メチル(1.00g)とチオ尿素(296mg)をイソプロパノール(100ml)に溶解させ、15分間加熱還流した。同温攪拌下、この反応液に無水炭酸ナトリウム(206mg)を加えて20分間加熱還流した。反応終了後、氷冷下、水(50ml)を加えて析出してきた固体を濾取した。これを水とジクロロメタンに溶解して有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去し、析出してきた淡黄色固体をエーテル洗浄して標題化合物(634mg,70%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.93(3H,s),4.96(2H,brs),6.88(1H,s),7.85(2H,d,J=8.8Hz),8.05(2H,d,J=8.8Hz).
MS(FAB)m/z:235(M+H)
【0506】
[参考例134]4−(2−アミノチアゾール−4−イル)安息香酸
【0507】
【化199】
Figure 2004210716
【0508】
室温下、4−(2−アミノチアゾール−4−イル)安息香酸メチル(300mg)をテトラヒドロフラン(5ml)とメタノール(5ml)の混合溶媒に懸濁させた。この反応液に1規定水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を加えて1時間攪拌した。さらにN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)を加えて6時間加熱還流した。反応終了後溶媒を留去し、水および1規定塩酸を順次加え析出してきた淡黄色固体を濾取、淡黄色固体として標題化合物(229mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.30(1H,br s),7.87(2H,d,J=8.3Hz),7.95−8.00(2H,m).
MS(FAB)m/z:221(M+H)
【0509】
[参考例135]4−(イミダゾール−4−イル)安息香酸メチル
【0510】
【化200】
Figure 2004210716
【0511】
室温で4−ブロモアセチル安息香酸メチル(2g)をホルムアミド(100ml)に溶解させ、180℃で90分間攪拌した。反応終了後、反応液を氷冷し、水と1規定塩酸に溶解して、合成吸着剤クロマトグラフィー(ダイヤイオン(登録商標)HP−20,水〜50%アセトニトリル−水)にて精製した。さらに、得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5%メタノール−ジクロロメタン)で精製し、淡黄色固体として標題化合物(844mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.93(3H,s),7.46(1H,s),7.75(1H,s),7.86(2H,m),8.07(2H,d,J=8.3Hz).
MS(FAB)m/z:203(M+H)
【0512】
[参考例136]4−[1−トリフェニルメチルイミダゾール−4(5)−イル]安息香酸メチル
【0513】
【化201】
Figure 2004210716
【0514】
4−(イミダゾール−4−イル)安息香酸メチル(828mg)をジクロロメタン(50ml)に溶解させ、氷冷下ジイソプロピルエチルアミン(856μl)および塩化トリフェニルメチル(1.37g)を加え、室温にて16時間攪拌した。溶媒を留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製し、無色ガラス状固体として標題化合物(1.08g,59%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.90(3H,s),7.15−7.22(6H,m),7.23(1H,d,J=1.5Hz),7.30−7.40(15H,m),7.52(1H,d,J=1.5Hz),7.79(2H,d,J=8.3Hz),8.01(2H,d,J=8.3Hz).
MS(FAB)m/z:445(M+H)
【0515】
[参考例137]4−[1−トリフェニルメチルイミダゾール−4(5)−イル]安息香酸
【0516】
【化202】
Figure 2004210716
【0517】
室温で、4−[1−トリフェニルメチルイミダゾール−4(5)−イル]安息香酸メチル(1.04g)をテトラヒドロフラン(10ml)とメタノール(10ml)の混合溶媒に溶解させ、3規定水酸化ナトリウム水溶液(6ml)を加えて5時間攪拌した。テトラヒドロフランとメタノールを減圧下溶媒留去し、クエン酸水溶液を加え反応液を弱酸性にし、水とジクロロメタンを加えて有機層を分取した。飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し無色ガラス状固体として粗精製物の標題化合物(1.13g,quant.)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.15−7.22(6H,m),7.23(1H,d,J=1.5Hz),7.30−7.40(9H,m),7.69(1H,d,J=1.5Hz),7.81(2H,d,J=8.3Hz),8.10(2H,d,J=8.3Hz).
【0518】
[参考例138]4−[2−アミノイミダゾール−4−イル]安息香酸 塩酸塩
【0519】
【化203】
Figure 2004210716
【0520】
室温で4−ブロモアセチル安息香酸メチル(1.37g)およびアセチルグアニジン(1.62g)をアセトニトリルに懸濁させ、16時間加熱還流した。溶媒を減圧留去して水を加えて析出してきた不溶物を濾取し、エタノールで洗浄して、4−[2−アミノイミダゾール−4−イル]安息香酸メチルを得た。これをジオキサン(10ml)と1規定塩酸(10ml)の混合溶媒に溶解させ、8時間加熱還流した。溶媒を留去して残さにテトラヒドロフランを加えて固化させ、濾取して標題化合物(500mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.55−7.65(3H,m),7.80(2H,d,J=8.3Hz),7.98(2H,d,J=8.3Hz),12.20−13.30(3H,m).
MS(FAB)m/z:204(M+H)
【0521】
[参考例139]5−(4−ピリジル)チオフェン−2−カルボン酸 塩酸塩
【0522】
【化204】
Figure 2004210716
【0523】
参考例124と同様の反応により、5−ブロモチオフェン−2−カルボン酸、ジエチル(4−ピリジル)ボラン(Chem.Pharm.Bull.,33,4755,1985)を原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.87(1H,d,J=3.9Hz),8.17(1H,d,J=3.9Hz),8.29(2H,d,J=6.8Hz),8.88(2H,d,J=6.8Hz).
MS(FAB)m/z:206(M+H)
【0524】
[参考例140]5−(4−ピリジル)フラン−2−カルボン酸 塩酸塩
【0525】
【化205】
Figure 2004210716
【0526】
参考例124と同様の反応により、5−ブロモフラン−2−カルボン酸およびジエチル(4−ピリジル)ボラン(Chem.Pharm.Bull.,33,4755,1985)を原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.49(1H,d,J=3.4Hz),7.80−7.90(1H,m),8.20−8.30(2H,m),8.85−8.95(2H,m).
【0527】
[参考例141]4−(2,4−ジアミノ−6−ピリミジル)安息香酸 塩酸塩
【0528】
【化206】
Figure 2004210716
【0529】
6−クロロ−2,4−ジアミノピリミジン(434mg)をトルエン(9ml)に溶解し、4−カルボキシフェニルボロン酸(667mg)、エタノール(2.5ml)、炭酸ナトリウム(635mg)、水(3.0ml)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロライド(65mg)を加え、アルゴンガス雰囲気下24時間加熱還流した。酢酸エチルと水を加えて水層を分取し、2規定塩酸を加え、酸性にして不溶物を濾取し、水、テトラヒドロフランで洗浄、乾燥させて標題化合物(371mg,54%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:6.43(1H,s),7.30−7.80(2H,br),7.96(2H,d,J=7.8Hz),8.12(2H,d,J=7.8Hz),8.27(2H,br s),12.77(1H,br),13.33(1H,br).
MS(EI)m/z230M
【0530】
[参考例142]2−ヒドロキシ4−(4−ピリジル)安息香酸
【0531】
【化207】
Figure 2004210716
【0532】
4−アミノ−2−ヒドロキシ安息香酸(5.04g)を水(22.5ml)および47%臭化水素酸水溶液(22.5ml)に溶解した。反応液を5℃以下に保ちながら、亜硝酸ナトリウム(2.26g)の水溶液(水15.0ml)を滴下し、氷冷中で30分間攪拌した。この反応液を、臭化第一銅(5.63g)を47%臭化水素酸水溶液(15ml)に溶解した溶液中に、氷冷下徐々に加え、室温で150分間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加えて抽出し、有機層を水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜10%メタノール−ジクロロメタン)にて精製し、4−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸の粗精製物(5.51g)を得た。この粗精製物(298mg)を用いて、参考例124と同様の反応により標題化合物(70mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.30−7.40(2H,m),7.78(2H,d,J=4.4Hz),7.92(1H,d,J=6.3Hz),8.69(2H,d,J=5.9Hz).
MS(FAB)m/z:216(M+H)
【0533】
[参考例143]4−ブロモ−3−ヒドロキシ安息香酸
【0534】
【化208】
Figure 2004210716
【0535】
3−ヒドロキシ安息香酸(5.00g)を酢酸(24.5ml)に懸濁させ、氷冷下臭素(1.9ml)の酢酸溶液(酢酸5ml)を滴下し、室温で33時間攪拌した。反応液を氷冷し、析出晶をろ取し、酢酸で洗浄して標題化合物(1.68g,21%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.28(1H,dd,J=7.8,2.0Hz),7.51(1H,d,J=2.0Hz),7.59(1H,d,J=8.3Hz),10.54(1H,br s),12.84(1H,br).
【0536】
[参考例144]4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸メチル
【0537】
【化209】
Figure 2004210716
【0538】
参考例131と同様の反応により、4−ブロモ−3−ヒドロキシ安息香酸を原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.92(3H,s),3.96(3H,s),7.51(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.55(1H,d,J=2.0Hz),7.61(1H,d,J=8.8Hz).
【0539】
[参考例145]3−メトキシ−4−(4−ピリジル)安息香酸
【0540】
【化210】
Figure 2004210716
【0541】
4−ブロモ−3−メトキシ安息香酸メチル、ジエチル(4−ピリジル)ボラン(Chem.Pharm.Bull.,33,4755,1985)を用いて参考例173と同様の反応を行った。得られた粗生成物を用いて参考例174と同様の反応により、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.93(3H,s),7.65−7.75(3H,m),8.20(2H,d,J=5.4Hz),8.94(2H,d,J=6.3Hz).
MS(FAB)m/z:230(M+H)
【0542】
[参考例146]N−tert−ブトキシカルボニルトラネキサム酸メチル
【0543】
【化211】
Figure 2004210716
【0544】
氷冷下メタノール(20ml)に塩化チオニル(1ml)を滴下したのちトラネキサム酸(2.04g)を加え、3時間加熱還流した。反応液を減圧留去して得られた残さをエーテル中にて粉砕して濾取し、無色結晶(2.31g)を得た。得られた結晶(2.10g)をジクロロメタン(40ml)に溶解し、N−メチルモルホリン(1.2ml)を加えた。氷冷下ジ−tert−ブチルジカーボネイト(2.51g)のジクロロメタン溶液(ジクロロメタン3ml)を加えて、室温にて18時間攪拌した。反応液をジクロロメタンで希釈した後に水洗し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜3:1)で精製した。さらにヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒から再結晶して、無色結晶(2.09g,65%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.90−1.10(2H,m),1.40−1.60(12H,m),1.80−1.90(2H,m),2.00−2.10(2H,m),2.24(1H,m),2.98(2H,m),3.66(3H,s),4.58(1H,br).
【0545】
[参考例147]trans−4−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)シクロヘキシルメタノール
【0546】
【化212】
Figure 2004210716
【0547】
N−tert−ブトキシカルボニルトラネキサム酸メチル(1.00g)をテトラヒドロフラン(10ml)とメタノール(2ml)の混合溶液に溶解し、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(0.44g)を加えて室温にて24時間攪拌した。反応液を、水を加えた後に減圧濃縮し、酢酸エチルと希塩酸を加えて有機層を分取した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1回目;ジクロロメタン〜ジクロロメタン:メタノール=20:1,2回目;ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で繰り返し精製して、無色結晶(0.74g,82%)を得た。なお一部をヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒から再結晶して、無色結晶を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.90−1.10(4H,m),1.30−1.60(12H,m),1.80−2.00(4H,m),2.98(2H,m),3.45(2H,d,J=6.4Hz),4.59(1H,br).
【0548】
[参考例148]trans−4−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)シクロヘキサンカルボキサルデヒド
【0549】
【化213】
Figure 2004210716
【0550】
trans−4−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)シクロヘキシルメタノール(0.20g)をジクロロメタン(5ml)に溶解し、ピリジニウムクロロクロメイト(0.23g)を加えて室温にて3時間攪拌後、反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して、標題化合物(0.15g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.00(2H,m),1.27(2H,m),1.40−1.60(1H,m),1.44(9H,s),1.88(2H,m),2.02(2H,m),2.18(1H,m),3.00(2H,t,J=6.4Hz),4.61(1H,br),9.62(1H,s).
MS(FAB)m/z:242(M+H)
【0551】
[参考例149]4−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)安息香酸メチル
【0552】
【化214】
Figure 2004210716
【0553】
参考例146と同様に、4−アミノメチル安息香酸を原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.47(9H,s),3.91(3H,s),4.37(2H,d,J=5.4Hz),4.92(1H,br),7.35(2H,d,J=8.3Hz),8.00(2H,d,J=8.3Hz).
【0554】
[参考例150]3−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)安息香酸メチル
【0555】
【化215】
Figure 2004210716
【0556】
3−メチル安息香酸メチル(1.00g)を四塩化炭素(10ml)に溶解し、N−ブロモコハク酸イミド(1.22g)、2,2アゾビスイソブチロニトリル(触媒量)を加えて、水銀灯照射下1時間加熱還流した。不溶物を濾去後、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=20:1)で精製して、無色油状物(1.34g)を得た。得られた無色油状物(0.62g)をN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)に溶解し、アジ化ナトリウム(0.38g)を加えて室温にて20時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、酢酸エチルで希釈し、水洗して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残さをテトラヒドロフラン(15ml)に溶解し、トリフェニルホスフィン(0.75g)を加えて外温約50℃にて5時間攪拌した。この反応液に約28%アンモニア水(7ml)を加えてさらに2時間攪拌後、反応液を減圧濃縮してエーテルで抽出し、希塩酸を加えて酸性として水層を分取した。これに希水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性としてジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残さをジクロロメタン(7ml)に溶解し、氷冷下ジ−tert−ブチルジカーボネイト(0.45g)を加えて室温にて3日間攪拌した後、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製して、標題化合物(0.29g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.46(9H,s),3.91(3H,s),4.36(2H,d,J=5.9Hz),4.97(1H,br),7.40(1H,t,J=7.8Hz),7.49(1H,d,J=7.8Hz),7.90−8.00(2H,m).
MS(FAB)m/z:266(M+H)
【0557】
[参考例151]4−シアノメチル安息香酸メチル
【0558】
【化216】
Figure 2004210716
【0559】
4−ヒドロキシメチル安息香酸メチル(1.00g)をジクロロメタン(20ml)に溶解して、トリエチルアミン(0.9ml)を加えたのち、氷冷下メタンスルホニルクロライド(0.70g)のジクロロメタン溶液(ジクロロメタン5ml)を加えた。室温にて15時間攪拌後、反応液をジクロロメタンで希釈し、水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して得られた残さをアセトニトリル(12ml)に溶解し、シアン化カリウム(0.80g)、18−クラウン−6(0.16g)を加えて室温にて40時間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、ジクロロメタンで希釈して水洗した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製し、無色結晶(0.91g)を得た。一部をヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒より再結晶して、無色結晶を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.82(2H,s),3.93(3H,s),7.42(2H,d,J=8.3Hz),8.06(2H,d,J=8.3Hz).
【0560】
[参考例152]4−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]安息香酸メチル
【0561】
【化217】
Figure 2004210716
【0562】
4−シアノメチル安息香酸メチル(0.20g)をメタノール(15ml)、クロロホルム(0.4ml)の混合溶液に溶解し、二酸化白金(33mg)を加えて室温にて3時間3気圧下接触還元を行った。触媒をセライト濾過により除去して溶媒を減圧留去した。得られた残さをジクロロメタン(5ml)に懸濁させ、トリエチルアミン(160μl)を加え、氷冷下ジ−tert−ブチルジカーボネイト(0.29g)のジクロロメタン溶液(ジクロロメタン2ml)を加えて室温にて13時間攪拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜5:1)で精製して、標題化合物(0.28g,88%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(9H,s),2.86(2H,t,J=6.8Hz),3.39(2H,m),3.91(3H,s),4.53(1H,br),7.27(2H,d,J=8.3Hz),7.98(2H,d,J=8.3Hz).
【0563】
[参考例153]4−[[(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸メチル
【0564】
【化218】
Figure 2004210716
【0565】
4−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.01g)、(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジノール(1.36g)、トリフェニルホスフィン(1.73g)をテトラヒドロフラン(50ml)に溶解した。この溶液に、氷冷下、40%アゾジカルボン酸ジエチルトルエン溶液(2.87ml)を滴下し、室温にて20時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと10%炭酸カリウム水溶液を加えて有機層を分取し、さらに10%炭酸カリウム水溶液、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を減圧留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製し、標題化合物(1.60g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.46(9H,s),2.00−2.20(2H,m),3.40−3.70(4H,m),3.89(3H,s),4.96(1H,br s),6.88(2H,d,J=8.8Hz),7.90−8.00(2H,m).
【0566】
[参考例154]4−[[(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸
【0567】
【化219】
Figure 2004210716
【0568】
参考例127と同様の反応により、4−[[(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸メチルを原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:1.45 and 1.47(9H,eachs),2.10−2.20(2H,m),3.40−3.70(4H,m),5.00−5.10(1H,m),6.98(2H,d,J=8.8Hz),7.97(2H,d,J=8.8Hz).
【0569】
[参考例155]3−[[(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸メチル
【0570】
【化220】
Figure 2004210716
【0571】
参考例153と同様に、3−ヒドロキシ安息香酸メチルを原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.45 and 1.47(9H,eachs),2.05−2.25(2H,m),3.40−3.70(4H,m),3.92(3H,s),4.96(1H,br s),7.07(1H,d,J=7.8Hz),7.30−7.40(1H,m),7.53(1H,d,J=2.0Hz),7.65(1H,m).
MS(FAB)m/z:322(M+H)
【0572】
[参考例156]3−[[(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸
【0573】
【化221】
Figure 2004210716
【0574】
参考例127と同様に、3−[[(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸メチルを原料として、標的化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:1.45 and 1.47(9H,eachs),2.05−2.25(2H,m),3.35−3.65(4H,m),5.04(1H,br s),7.05−7.15(1H,m),7.30−7.40(1H,m),7.53(1H,s),7.62(1H,d,J=7.3Hz).
MS(FAB)m/z:308(M+H)
【0575】
[参考例157]4−[[(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸メチル
【0576】
【化222】
Figure 2004210716
【0577】
参考例153と同様に、4−ヒドロキシ安息香酸メチル、(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジノールを原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.47(9H,s),2.05−2.25(2H,m),3.4−3.7(4H,m),3.89(3H,s),4.96(1H,br s),6.88(2H,d,J=8.8Hz),7.90−8.00(2H,m).
MS(FAB)m/z:322(M+H)
【0578】
[参考例158]4−[[(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸
【0579】
【化223】
Figure 2004210716
【0580】
参考例127と同様に、4−[[(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸メチルを原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:1.47,1.48(9H,each s),2.10−2.25(2H,m),3.40−3.70(4H,m),4.98(1H,br s),6.91(2H,d,J=8.8Hz),8.00−8.10(2H,m).
MS(FAB)m/z:308(M+H)
【0581】
[参考例159]3−[[(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸メチル
【0582】
【化224】
Figure 2004210716
【0583】
参考例153と同様に、3−ヒドロキシ安息香酸メチル、(3S)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジノールを原料として標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.47(9H,s),2.05−2.25(2H,m),3.40−3.70(4H,m),3.92(3H,s),4.95(1H,br s),7.07(1H,d,J=7.8Hz),7.30−7.40(1H,m),7.50−7.55(1H,m),7.60−7.70(1H,m).
MS(FAB)m/z:322(M+H)
【0584】
[参考例160]3−[[(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸
【0585】
【化225】
Figure 2004210716
【0586】
参考例127と同様に、3−[[(3R)−1−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジニル]オキシ]安息香酸メチルを原料として標題化合物を得た。
H−NMR(CDOD)δ:1.48(9H,s),2.05−2.25(2H,m),3.45−3.70(4H,m),4.97(1H,br s),7.10−7.15(1H,m),7.35−7.45(1H,m),7.58(1H,s),7.70−7.75(1H,m).
MS(FAB)m/z308(M+H)
【0587】
[参考例161]4−(2−アミノ−5−ピリミジル)安息香酸
【0588】
【化226】
Figure 2004210716
【0589】
参考例107と同様の反応により、2−アミノ−5−ブロモピリミジンを原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.81(2H,d,J=8.8Hz),8.00(2H,d,J=8.8Hz),8.84(2H,s).
MS(FAB)m/z:216(M+H)
【0590】
[参考例162]1−tert−ブトキシカルボニル−4−[(メトキシカルボニル)メチレン]ピペリジン
【0591】
【化227】
Figure 2004210716
【0592】
ジメチルホスホノ酢酸メチル(1.8ml)をテトラヒドロフラン(40ml)に溶解し、氷冷下60%油性水素化ナトリウム(450mg)を加えてそのまま攪拌した。1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリドン(2.0g)のテトラヒドロフラン溶液(テトラヒドロフラン10ml)を加えて室温にて30分間攪拌後、酢酸エチルで希釈し、2規定塩酸を加えた。有機層を分取して飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、標題化合物(2.35g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.47(9H,s),2.28(2H,t,J=5.9Hz),2.94(2H,t,J=5.9Hz),3.48(2H,t,J=5.9Hz),3.50(2H,t,J=5.9Hz),3.70(3H,s),5.72(1H,s).
【0593】
[参考例163](1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)酢酸メチル
【0594】
【化228】
Figure 2004210716
【0595】
1−tert−ブトキシカルボニル−4−[(メトキシカルボニル)メチレン]ピペリジン(875mg)をエタノール(10ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(約50%水分含有,730mg)を加えて、室温にて3日間常圧接触還元を行った。触媒を濾去後、溶媒を減圧留去して、標題化合物(871mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.16(2H,m),1.45(9H,s),1.65(2H,m),1.93(1H,m),2.25(2H,d,J=6.8Hz),2.72(2H,br),3.68(3H,s),4.08(2H,br).
MS(FAB)m/z:258(M+H)
【0596】
[参考例164](1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)酢酸
【0597】
【化229】
Figure 2004210716
【0598】
参考例127と同様に、(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)酢酸メチルを原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.18(2H,m),1.45(9H,s),1.73(2H,m),1.94(1H,m),2.29(2H,d,J=6.8Hz),2.72(2H,m),4.10(2H,br).
MS(EI)m/z:243M
【0599】
[参考例165]3−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)プロピオン酸
【0600】
【化230】
Figure 2004210716
【0601】
1−tert−ブトキシカルボニルイソニペコチン酸エチルを原料として、水素化ジイソブチルアルミニウムを用いてアルデヒド体を得た後、参考例154、参考例155、参考例156と同様にして、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.10(2H,m),1.41(1H,m),1.45(9H,s),1.60(2H,q,J=7.8Hz),1.66(2H,m),2.39(2H,t,J=7.8Hz),2.67(2H,m),4.09(2H,br).
MS(FAB)m/z:258(M+H)
【0602】
[参考例166](E)−3−(4−ピリジル)アクリル酸
【0603】
【化231】
Figure 2004210716
【0604】
イソニコチンアルデヒドを原料として、参考例162、参考例164と同様に、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:6.79(1H,d,J=16.6Hz),7.56(1H,d,J=16.6Hz),7.66(2H,d,J=5.9Hz),8.62(2H,d,J=5.9Hz),12.72(1H,br s).
MS(EI)m/z:149M
【0605】
[参考例167]1−メトキシカルボニル−3−ピロリン
【0606】
【化232】
Figure 2004210716
【0607】
3−ピロリン(1.1ml)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下トリエチルアミン(2.6ml)、クロロぎ酸メチル(1.2ml)を加えて、室温にて17時間攪拌した。反応液を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、標題化合物(0.95g、52%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.73(3H,s),4.00−4.20(4H,m),5.70−5.90(2H,m).
【0608】
[参考例168]4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸メチル
【0609】
【化233】
Figure 2004210716
【0610】
4−ヒドロキシ安息香酸メチル(1.99g)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、氷冷下ピリジン(2.4ml)、無水トリフルオロメタンスルホン酸(3.0ml)を加えた。室温で6時間攪拌後、さらにピリジン(1.5ml)、無水トリフルオロメタンスルホン酸(1.0ml)を加えて5時間攪拌した。ジクロロメタン、炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて有機層を分取し、10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で洗浄して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残さをシルカゲルカラムカラムクロマトグラフィー(5%酢酸エチル−ヘキサン)にて精製して標題化合物(3.22g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.95(3H,s),7.36(2H,d,J=8.8Hz),8.15(2H,d,J=8.8Hz).
MS(FAB)m/z:285(M+H)
【0611】
[参考例169]4−(1−メトキシカルボニルピロリジン−3−イル)安息香酸メチル
【0612】
【化234】
Figure 2004210716
【0613】
4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸メチル(1.05g)、1−メトキシカルボニル−3−ピロリン(1.0g)、塩化リチウム(0.51g)、酢酸パラジウム(II)(53mg)、トリ(2−フリル)ホスフィン(100mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(25ml)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(2.8ml)を加え、アルゴンガス雰囲気下、90℃で11時間、さらに100℃で7時間攪拌した。溶媒を減圧下留去して得られた残さに、ジクロロメタンと水を加えて有機層を分取し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。残さをシルカゲルカラムカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1〜5:1)で精製した。これをメタノール(30ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(約50%水分含有,186mg)、ぎ酸アンモニウム(197mg)を加え、2時間加熱還流した。触媒を濾去後、溶媒を減圧留去した。得られた残さをシルカゲルカラムカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル−トルエン)で精製し、標題化合物(241mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.95−2.10(1H,m),2.25−2.35(1H,m),3.30−3.35(4H,m),3.55−3.75(1H,m),3.72 and 3.73(3H,each s),3.80−3.90(1H,m),3.91(3H,s),7.30(2H,d,J=8.3Hz),8.00(2H,d,J=8.3Hz).
MS(FAB)m/z:264(M+H)
【0614】
[参考例170]4−(1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−イル)安息香酸
【0615】
【化235】
Figure 2004210716
【0616】
4−(1−メトキシカルボニルピロリジン−3−イル)安息香酸メチル(0.24g)をメタノール(10ml)に溶解し、8規定塩酸(30ml)を加えて40時間加熱還流した。溶媒を減圧留去して得られた残さをN,N−ジメチルホルムアミド(30ml)に溶解し、2−(tert−ブトキシカルボニルオキシイミノ)−2−フェニルアセトニトリル(0.30g)を加え、さらにジイソプロピルエチルアミン(0.40ml)を加え、室温で15時間攪拌した。溶媒を減圧留去して得られた残さを酢酸エチル、10%クエン酸水溶液に分配し、有機層を分取後、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を減圧下留去した。残さをシルカゲルカラムカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜10%メタノール−ジクロロメタン)で精製し、標題化合物(234mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,m),1.90−2.00(1H,m),2.20−2.30(1H,m),3.20−3.90(5H,m),7.20−7.30(2H,m),8.00−8.10(2H,m).
MS(EI)m/z:291M
【0617】
[参考例171]4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−シクロヘキセンカルボン酸エチル
【0618】
【化236】
Figure 2004210716
【0619】
ジイソプロピルアミン(0.99ml)をテトラヒドロフラン(50ml)に溶解し、−78℃にてn−ブチルリチウム(1.59Mヘキサン溶液,3.70ml)を滴下した。テトラヒドロフラン(5ml)に溶解させた4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(1.00g)を滴下して15分間攪拌後、テトラヒドロフラン(5ml)に溶解させたN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(2.10g)を滴下し、0℃まで昇温させたのち1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残さを中性アルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=9:1)により精製して標題化合物(838mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.27(3H,t,J=7.3Hz),1.88−1.99(1H,m),2.10−2.18(1H,m),2.38−2.50(4H,m),2.55−2.64(1H,m),4.16(2H,q,J=7.3Hz),5.77(1H,br s).
MS(FAB)m/z303(M+H)
【0620】
[参考例172]4−(4−ピリジル)−3−シクロヘキセンカルボン酸エチル
【0621】
【化237】
Figure 2004210716
【0622】
参考例116と同様の反応により、4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3−シクロヘキセンカルボン酸エチルを原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.28(3H,t,J=7.3Hz),1.80−1.91(1H,m),2.19−2.25(1H,m),2.40−2.57(4H,m),2.59−2.67(1H,m),4.17(2H,q,J=7.3Hz),6.36(1H,br s),7.26(2H,dd,J=4.9,1.5Hz),8.53(2H,dd,J=4.9,1.5Hz).
MS(FAB)m/z:232(M+H)
【0623】
[参考例173]4−(3−ピリジル)安息香酸メチル
【0624】
【化238】
Figure 2004210716
【0625】
4−ブロモ安息香酸メチル(5.04g)およびジエチル−3−ピリジルボラン(Chem.Pharm.Bull.,33,4755,1985)(2.30g)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶かし、アルゴン雰囲気下、テトラブチルアンモニウムブロマイド(2.51g)、水酸化カリウム(2.63g)、テトラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウム(0)(1.8g)、水(1ml)を加えて2時間加熱還流した。反応液を氷冷したのち、塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルを加えて、有機層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製した。溶媒を留去し、残さにメタノールおよびエタノール性1規定塩酸を加えて再び溶媒を留去し、テトラヒドロフランを加えて、析出してきた固体を濾取、乾燥して無色固体として標題化合物(1.76g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.91(3H,s),8.0−8.1(3H,m),8.1−8.15(2H,m),8.75−8.85(1H,m),8.85−8.95(1H,m),9.25−9.3(1H,m).
【0626】
[参考例174]4−(3−ピリジル)安息香酸 塩酸塩
【0627】
【化239】
Figure 2004210716
【0628】
室温下、4−(3−ピリジル)安息香酸メチル(1.76g)を1規定塩酸(50ml)とジオキサン(50ml)の混合溶媒に溶解させ、4時間加熱還流後、溶媒を減圧留去した。残さにテトラヒドロフランを加えて洗浄し、無色固体として標題化合物(1.55g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.95−8.0(3H,m),8.10(2H,d,J=8.3Hz),8.65−8.75(1H,m),8.8−8.9(1H,m),9.22(1H,d,J=2.0Hz).
【0629】
[参考例175]4−(4−ピリジル)−3−シクロヘキセンカルボン酸
【0630】
【化240】
Figure 2004210716
【0631】
参考例174と同様に、4−(4−ピリジル)−3−シクロヘキセンカルボン酸エチルを原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.70−1.82(1H,m),2.10−2.19(1H,m),2.42−2.65(5H,m),6.99(1H,br s),8.02(2H,d,J=6.8Hz),8.80(2H,d,J=6.8Hz).
MS(FAB)m/z:204(M+H)
【0632】
[参考例176]cis−,trans−4−(4−ピリジル)シクロヘキサンカルボン酸
【0633】
【化241】
Figure 2004210716
【0634】
参考例163と同様に、4−(4−ピリジル)−3−シクロヘキセンカルボン酸を原料として、標題化合物を得た。
MS(FAB)m/z:206(M+H)
【0635】
[参考例177]4−(1−tert−ブトキシカルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)安息香酸
【0636】
【化242】
Figure 2004210716
【0637】
4−(1−tert−ブトキシカルボニル−4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン(Synthesis,993,1991)(3.59g)を1,2−ジメトキシエタン(30ml)に溶解し、4−カルボキシフェニルホウ酸(3.60g)、塩化リチウム(1.38g)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.62g)、炭酸ナトリウム水溶液(2M,16.3ml)を加え、アルゴンガス雰囲気下、2時間加熱還流させた。反応液に1規定塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜ジクロロメタン:メタノール=100:1)により精製し、ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)中粉砕洗浄して、標題化合物(462mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),2.56(2H,brs),3.66(2H,m),4.12(2H,br s),6.19(1H,br s),7.47(2H,d,J=8.3Hz),8.07(2H,d,J=8.3Hz).
MS(FAB)m/z:304(M+H)
【0638】
[参考例178]4−(1−tert−ブトキシカルボニルピペリジン−4−イル)安息香酸
【0639】
【化243】
Figure 2004210716
【0640】
参考例163と同様に、4−(1−tert−ブトキシカルボニル−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)安息香酸を原料として、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),1.60−1.71(2H,m),1.80−1.89(2H,m),2.69−2.90(3H,m),4.20−4.35(2H,m),7.31(2H,d,J=8.3Hz),8.05(2H,d,J=8.3Hz).
MS(FAB)m/z:306(M+H)
【0641】
[参考例179]4−(2−メチル−4−ピリジル)安息香酸 塩酸塩
【0642】
【化244】
Figure 2004210716
【0643】
参考例107と同様の反応により、4−ブロモ−2−メチルピリジンを原料として標題化合物を得た.
H−NMR(DMSO−d)δ:2.81(3H,s),8.10−8.16(4H,m),8.23(1H,dd,J=6.4,1.5Hz),8.36(1H,d,J=1.5Hz),8.85(1H,d,J=6.4Hz).
MS(FAB)m/z214(M+H)
【0644】
[参考例180]エチル2−(4−ピリジル)−5−ピリミジンカルボン酸
【0645】
【化245】
Figure 2004210716
【0646】
室温でナトリウムエトキシド(590mg)を無水エタノール(50ml)に溶解させ、4−アミジノピリジン 塩酸塩(1.31g)を加え、エチル2,2−ジホルミル酢酸(1.20g)の無水エタノール溶液(エタノール50ml)を滴下した後に6時間加熱還流した。溶媒を減圧留去して得られた残さにジクロロメタンと水を加え、有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮した後、残さをエタノール中結晶化させ、標題化合物(279mg)を無色結晶として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.46(3H,t,J=7.3Hz),4.48(2H,q,J=7.3Hz),8.35(2H,d,J=5.9Hz),8.82(2H,d,J=5.9Hz),9.38(2H,s).
MS(FAB)m/z:230(M+H)
【0647】
[参考例181]2−(4−ピリジル)−5−ピリミジンカルボン酸
【0648】
【化246】
Figure 2004210716
【0649】
参考例127と同様の反応により、エチル2−(4−ピリジル)−5−ピリミジンカルボン酸を原料として標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:8.32(2H,d,J=5.9Hz),8.82(2H,d,J=5.9Hz),9.38(2H,s).
MS(FAB)m/z201(M+H)
【0650】
[参考例182]2−(フラン−2−イル)−5−(ピリジン−4−イル)ピラジン
【0651】
【化247】
Figure 2004210716
【0652】
室温で2−クロロ−5−(フラン−2−イル)ピラジン(N.Sato,J.HeterocyclicChem.,19,407(1982))(1.00g)と(ピリジン−4−イル)ボロン酸(1.09g)をジメトキシエタン(50ml)とメタノール(50ml)の混合溶媒に懸濁させ、この反応液にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(640mg)とフッ化セシウム(5.55g)を順次加えて16時間加熱還流した。冷却後濃縮し、ジクロロメタンと水を加えて有機層を分取した。無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、活性炭で処理し、セライト濾過した後、約5mlまで濃縮し、石油エーテル(50ml)を加えて析出してきた黄色結晶性粉末を濾取、乾燥して標題化合物(716mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.62(1H,dd,J=3.4,2.0Hz),7.23(1H,d,J=3.4Hz),7.65(1H,d,J=2.0Hz),7.94(2H,d,J=6.4Hz),8.77(2H,d,J=6.4Hz),9.03(1H,d,J=1.5Hz),9.07(1H,d,J=1.5Hz).
MS(FAB)m/z:224(M+H)
【0653】
[参考例183]5−(ピリジン−4−イル)ピラジン−2−カルボン酸
【0654】
【化248】
Figure 2004210716
【0655】
室温で過マンガン酸カリウム(700mg)、塩化トリオクチルメチルアンモニウム(1滴)を水(20ml)とベンゼン(20ml)の混合溶媒に溶解させ、2−(フラン−2−イル)−5−(ピリジン−4−イル)ピラジン(700mg)を少しずつ加えて室温で17時間攪拌した。エタノールを加えて過剰の過マンガン酸カリウムを分解した後溶媒を留去し、得られた残さに水(100ml)を加えてセライト濾過し、濾液に1規定塩酸を加えてpH6にした。無色結晶が析出するまで溶媒を留去し、無色結晶を濾取乾燥して標題化合物(491mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d with one drop of TFA)δ:8.61(2H,d,J=5.9Hz),9.04(2H,d,J=5.9Hz),9.37(1H,s),9.66(1H,s).
MS(FAB)m/z:202(M+H)
【0656】
[参考例184]4−アミジノ安息香酸
【0657】
【化249】
Figure 2004210716
【0658】
塩酸塩4−シアノ安息香酸(10g)をエタノール(250ml)に懸濁させ、氷冷下、塩酸ガスを4時間導入し、室温まで昇温し密栓して18時間放置した。減圧下で濃縮乾固し、得られた残さを再びエタノール(250ml)に懸濁させ、氷冷下アンモニアガスを4時間導入して飽和させた。室温まで昇温した後、密栓して3日間放置した。減圧下溶媒を留去して得られた残さに希塩酸を加えて酸性にして再び濃縮し、合成吸着剤クロマトグラフィー(ダイヤイオン(登録商標)HP−20,水〜20%アセトニトリル−水)にて精製した。得られた粗精製物を20%メタノール−ジクロロメタンに溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(20%メタノール−ジクロロメタン)で精製し、得られた画分にエタノール性塩酸を加えて濃縮し、無色結晶性粉末を濾取乾燥して粗精製物の4−アミジノ安息香酸エチルエステル 塩酸塩(5.25g)を得た。4−アミジノ安息香酸エチルエステル 塩酸塩(3.00g)を室温で1規定塩酸(100ml)に溶解させ、2時間加熱還流した。減圧下溶媒を留去し、析出してきた無色結晶性粉末を濾取し少量のテトラヒドロフランで洗浄して標題化合物(2.69g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.91(2H,d,J=8.3Hz),8.12(2H,d,J=8.3Hz),9.21(2H,br s),9.49(2H,br s),13.50(1H,br s).
MS(FAB)m/z:165(M+H)
【0659】
[参考例185]4−(4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イル)安息香酸エチルエステル
【0660】
【化250】
Figure 2004210716
【0661】
塩酸塩4−シアノ安息香酸 塩酸塩(5.00g)をエタノール(250ml)に懸濁させ、氷冷下、塩酸ガスを4時間吹き込んだ後、室温まで昇温し密栓して18時間放置した。減圧下で濃縮乾固し、得られた残さにジエチルエーテルを加えて無色結晶を濾取乾燥して4−[1−(エトキシ)イミノメチル]安息香酸エチルエステル 塩酸塩(5.80g,66%)を得た。4−[1−(エトキシ)イミノメチル]安息香酸エチルエステル 塩酸塩(2.00g)をエタノール(30ml)に溶解し、氷冷下エチレンジアミン(0.52ml)を加えて室温まで昇温した後、一晩攪拌した。減圧下溶媒を留去して得られた残さに希塩酸を加えて酸性にして再び濃縮し、合成吸着剤クロマトグラフィー(ダイヤイオン(登録商標)HP−20,水〜50%アセトニトリル−水)にて精製した。得られた画分にエタノール性塩酸を加えて濃縮し、テトラヒドロフランを加えて析出してきた無色結晶性粉末を濾取乾燥して標題化合物(1.63g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.35(3H,t,J=7.3Hz),4.02(4H,s),4.37(2H,q,J=7.3Hz),8.17(2H,d,J=8.8Hz),8.21(2H,d,J=8.8Hz),11.08(2H,br s).
MS(FAB)m/z:219(M+H)
【0662】
[参考例186]4−(4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イル)安息香酸 塩酸塩
【0663】
【化251】
Figure 2004210716
【0664】
参考例174と同様に、4−(4,5−ジヒドロイミダゾール−2−イル)安息香酸エチルエステルを原料として標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:4.03(4H,s),8.15(4H,s),10.99(2H,br s).
【0665】
[参考例187]4−(4−メチルフェニル)ピリジン
【0666】
【化252】
Figure 2004210716
【0667】
参考例107と同様の反応により、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.42(3H,s),7.30(2H,d,J=8.3Hz),7.51(2H,d,J=5.9Hz),7.55(2H,d,J=8.3Hz),8.64(2H,d,J=5.9Hz).
【0668】
[参考例188]2−アミノ−4−(4−メチルフェニル)ピリジン
【0669】
【化253】
Figure 2004210716
【0670】
アルゴン下、4−(4−メチルフェニル)ピリジン(2.74g)をN,N−ジメチルアニリン(10ml)に溶解し、室温でナトリウムアミド(1.40g)を加えた。110℃で2日間攪拌したのち室温まで冷却し、水を加えて析出してきた茶色粉末を濾取した。このものをさらにシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:トルエン=1:1)で精製した。得られた画分を濃縮した後、ヘキサンを加えて析出した粉末を濾取乾燥して標題化合物(1.40g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.40(3H,s),4.45(2H,brs),6.69(1H,d,J=1.5Hz),6.88(1H,dd,J=5.4,1.5Hz),7.26(2H,d,J=8.3Hz),7.49(2H,d,J=8.3Hz),8.11(1H,d,J=5.4Hz).
MS(FAB)m/z:185(M+H)
【0671】
[参考例189]2−ジアセチルアミノ−4−(4−メチルフェニル)ピリジン
【0672】
【化254】
Figure 2004210716
【0673】
2−アミノ−4−(4−メチルフェニル)ピリジン(1.27g)をジクロロメタン(50ml)に溶解し、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.80ml)および塩化アセチル(735μl)を順次滴下した。室温まで昇温し、再びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.90ml)および塩化アセチル(800μl)を加えて18時間撹拌した。メタノールを加えたのち、溶媒を減圧留去して得られた残さに希塩酸と酢酸エチルを加えて有機層分取し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濾液を濃縮した。残さをメタノールに溶解し、水を加えて析出してきた結晶を濾取乾燥して標題化合物(1.39g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.33(6H,s),2.42(3H,s),7.31(2H,d,J=8.3Hz),7.43(1H,d,J=1.5Hz),7.53−7.59(3H,m),8.61(1H,d,J=4.9Hz).
MS(FAB)m/z:269(M+H)
【0674】
[参考例190]4−(2−アセチルアミノピリジン−4−イル)安息香酸
【0675】
【化255】
Figure 2004210716
【0676】
水(4ml)に無水硫酸マグネシウム(161mg)を溶解し、2−ジアセチルアミノ−4−(4−メチルフェニル)ピリジン(108mg)を懸濁させ、過マンガン酸カリウム(223mg)を加えて2時間加熱還流した。二酸化マンガンを濾去後、濾液に希塩酸とジクロロメタンを加えて水層を分取し、20ml位まで濃縮して析出してきた結晶を濾取乾燥して標題化合物(64mg,62%)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.19(3H,s),7.58(1H,d,J=5.9Hz),7.87(2H,d,J=8.3Hz),8.04(1H,s),8.11(2H,d,J=8.3Hz),8.33(1H,s),8.43(1H,d,J=5.9Hz),11.23(1H,br s).
MS(FAB)m/z:257(M+H)
【0677】
[参考例191]4−(2−アミノピリジン−4−イル)安息香酸メチルエステル
【0678】
【化256】
Figure 2004210716
【0679】
参考例125と同様の反応により、4−(2−アセチルアミノピリジン−4−イル)安息香酸を原料として標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.95(3H,s),4.53(2H,brs),6.72(1H,d,J=1.5Hz),6.90(1H,dd,J=5.4,1.5Hz),7.65(2H,d,J=8.3Hz),8.12(2H,d,J=8.3Hz),8.16(1H,d,J=5.4Hz).
MS(FAB)m/z:229(M+H)
【0680】
[参考例192]4−[2−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピリジン−4−イル]安息香酸メチルエステル
【0681】
【化257】
Figure 2004210716
【0682】
参考例126と同様の反応により、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.50(9H,s),3.89(3H,s),7.38(1H,dd,J=5.4,1.5Hz),7.86(2H,d,J=8.3Hz),8.10(2H,d,J=8.3Hz),8.14(1H,d,J=1.5Hz),8.35(1H,d,J=5.4Hz),9.89(1H,br s).
【0683】
[参考例193]4−[2−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピリジン−4−イル]安息香酸
【0684】
【化258】
Figure 2004210716
【0685】
参考例127と同様の反応により、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.49(9H,s),7.38(1H,dd,J=5.4,1.0Hz),7.83(2H,d,J=8.3Hz),8.07(2H,d,J=8.3Hz),8.12(1H,d,J=1.0Hz),8.33(1H,d,J=5.4Hz),9.93(1H,br s),13.07(1H,br s).
【0686】
[参考例194]4−(2−ブロモメチルピリジン−4−イル)安息香酸メチルエステル
【0687】
【化259】
Figure 2004210716
【0688】
4−(2−メチルピリジン−4−イル)安息香酸メチルエステル 塩酸塩(100mg)を四塩化炭素と炭酸水素ナトリウム水溶液の混合溶液に溶解し、有機層を分取して無水硫酸ナトリウムで乾燥した。不溶物を濾去後、濾液にN−ブロモこはく酸イミド(68mg)、2,2アゾイソブチロニトリル(6mg)を加えて1時間加熱還流した。ジクロロメタンで希釈し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥して溶媒を減圧濃縮した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製して標題化合物(41mg,35%)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.96(3H,s),4.63(2H,s),7.46(1H,dd,J=4.9,1.5Hz),7.68(1H,d,J=1.5Hz),7.71(2H,d,J=8.3Hz),8.16(2H,d,J=8.3Hz),8.69(1H,d,J=4.9Hz).
【0689】
[参考例195]4−(2−シアノメチルピリジン−4−イル)安息香酸メチルエステル
【0690】
【化260】
Figure 2004210716
【0691】
参考例151と同様の反応により、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.97(3H,s),4.03(2H,s),7.51(1H,d,J=5.4Hz),7.67(1H,s),7.71(2H,d,J=8.3Hz),8.17(2H,d,J=8.3Hz),8.67(1H,d,J=5.4Hz).
【0692】
[参考例196]4−[2−(2−アミノエチル)ピリジン−4−イル]安息香酸メチルエステル2塩酸塩
【0693】
【化261】
Figure 2004210716
【0694】
4−(2−シアノメチルピリジン−4−イル)安息香酸メチルエステル(190mg)をメタノール(5ml)に溶解し、10%パラジウム−炭素(190mg)、濃塩酸(5滴)を加えて室温にて24時間常圧接触還元を行った。触媒を濾去後濾液を減圧濃縮し、酢酸エチルを加えて析出した淡黄色結晶を濾取、乾燥して標題化合物(141mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.21−3.39(4H,m),3.90(3H,s),7.90−8.18(8H,m),8.76(1H,d,J=5.4Hz).
MS(FAB)m/z:257(M+H)
【0695】
[参考例197]4−[2−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エチル]ピリジン−4−イル]安息香酸メチルエステル
【0696】
【化262】
Figure 2004210716
【0697】
参考例126と同様に、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(9H,s),3.07(2H,t,J=6.4Hz),3.60(2H,q,J=6.4Hz),3.96(3H,s),5.14(1H,br s),7.39(1H,dd,J=5.4 and1.5Hz),7.41(1H,br s),7.70(2H,d,J=8.3Hz),8.15(2H,d,J=8.3Hz),8.62(1H,d,J=5.4Hz).
MS(FAB)m/z:357(M+H)
【0698】
[参考例198]4−[3−(アミノメチル)フェニル]安息香酸 塩酸塩
【0699】
【化263】
Figure 2004210716
【0700】
参考例107と同様の反応により、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:4.11(2H,s),7.49−7.58(2H,m),7.76(1H,d,J=6.8Hz),7.83(2H,d,J=8.8Hz),7.92(1H,br s),8.05(2H,d,J=8.3Hz).
【0701】
[参考例199]4−[3−[(tert−ブトキシカルボニルアミノ)メチル]フェニル]安息香酸
【0702】
【化264】
Figure 2004210716
【0703】
参考例126と同様の反応により、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),4.41(2H,d,J=5.4Hz),4.94(1H,br s),7.28−7.37(1H,m),7.44(1H,t,J=7.3Hz),7.50−7.60(2H,m),7.68(2H,d,J=8.3Hz),8.10−8.23(2H,m).
【0704】
[参考例200]2,5−ジヒドロ−5−オキソ−3−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−トリアジン−6−カルボン酸エチルエステル
【0705】
【化265】
Figure 2004210716
【0706】
4−ピリジンカルボキシアミドラゾン(1.48g)をエタノール(20ml)に溶解し、ケトマロン酸ジエチルエステル(1.65ml)を室温にて滴下後13時間撹拌した。さらに4時間加熱還流後、室温まで冷却して析出した黄色の結晶を濾取、乾燥して標題化合物(1.50g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.31(3H,t,J=7.3Hz),4.36(2H,q,J=7.3Hz),7.98(2H,d,J=6.3Hz),8.86(2H,d,J=6.3Hz).
MS(FAB)m/z:247(M+H)
【0707】
[参考例201]2,5−ジヒドロ−5−オキソ−3−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−トリアジン−6−カルボン酸
【0708】
【化266】
Figure 2004210716
【0709】
参考例127と同様に、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d(トリフルオロ酢酸少量含有))δ:8.31(2H,d,J=6.4Hz),8.86(2H,d,J=6.4Hz).
MS(FAB)m/z:218(M+H)
【0710】
[参考例202]5−(ピリジン−4−イル)チアゾール
【0711】
【化267】
Figure 2004210716
【0712】
4−ブロモピリジン 塩酸塩(389mg)を3M炭酸カリウム水溶液に懸濁させ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、溶媒を減圧下留去した。残さをベンゼン(20ml)に溶解させ、5−トリメチルスタニルチアゾール(496mg)(Synthesis,1986,757)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(116mg)を加え、アルゴン気流下で48時間過熱還流させた。反応液を減圧下濃縮させ、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)により精製し、標題化合物(293mg)を淡黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.47(2H,dd,J=4.9,2.0Hz),8.27(1H,s,),8.65(2H,dd,J=4.9,2.0Hz),8.89(1H,s).
MS(FAB)m/z:163(M+H)
【0713】
[参考例203]5−(ピリジン−4−イル)チアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0714】
【化268】
Figure 2004210716
【0715】
5−(ピリジン−4−イル)チアゾール(290mg)をジエチルエーテル(20ml)に溶解させ、−78℃でn−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(1.54M,1.20ml)を滴下し10分攪拌させた。反応液に−78℃で炭酸ガスを15分吹き込んだのち、室温まで昇温させた。反応液を減圧下濃縮し標題化合物(409mg)を淡褐色泡状固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.66(2H,d,J=5.4Hz),8.37(1H,s),8.59(2H,d,J=5.4Hz).
MS(FD)m/z:213(M+Li+H)+.
【0716】
[参考例204]5−(ピリジン−2−イル)チアゾール
【0717】
【化269】
Figure 2004210716
【0718】
参考例202と同様に標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.22(1H,t,J=5.9Hz),7.67−7.78(3H,m),8.34(1H,s),8.60(1H,d,J=4.9Hz),8.84(1H,s).
MS(FAB)m/z:163(M+H)
【0719】
[参考例205]5−(ピリジン−2−イル)チアゾール−2−カルボン酸 リチウム塩
【0720】
【化270】
Figure 2004210716
【0721】
参考例203と同様に標題化合物を合成した。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.31(1H,m),7.85(1H,t,J=7.8Hz),7.94(1H,d,J=7.8Hz),8.36(1H,s),8.56(1H,d,J=4.4Hz).
【0722】
[参考例206]エチル 5−ヒドラジノ−3−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−トリアジン−6−カルボキシレート
【0723】
【化271】
Figure 2004210716
【0724】
室温で、オキシ塩化リン(3ml)にエチル2,5−ジヒドロ−5−オキソ−3−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−トリアジン−6−カルボキシレート(246mg)を一度に加えて、5分間撹拌した後、90℃まで昇温し6時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し、得られた残さに氷水および炭酸水素ナトリウム水溶液、ジエチルエーテルを順次加えて分配した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、乾燥剤を濾過で除去した。得られた濾液にジオキサン(50ml)を加えて0℃まで冷却し、ヒドラジン一水和物(146μl)を加えて1分間撹拌した。溶媒を留去し、残さに水を加えて析出した淡黄色粉末を濾取、乾燥して標題化合物(52mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.36(3H,t,J=7.3Hz),4.41(2H,q,J=7.3Hz),5.32(2H,br),8.35(2H,br s),8.81(2H,d,J=6.4Hz),9.61(1H,br).
MS(FAB)m/z:261(M+H)
【0725】
[参考例207]エチル 3−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−トリアジン−6−カルボキシレート
【0726】
【化272】
Figure 2004210716
【0727】
エチル 5−ヒドラジノ−3−(ピリジン−4−イル)−1,2,4−トリアジン−6−カルボキシレート(50mg)をエタノール(5ml)に懸濁させ、酸化水銀(II)(98mg)を加えて9時間加熱還流した。反応終了後、不溶物をセライト濾過で除去し、濾液を濃縮して酢酸エチルと水で分配した。油層を無水硫酸マグネシウムで乾燥、濾液を濃縮して粗精製物の標題化合物(23mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.52(3H,t,J=7.3Hz),4.61(2H,q,J=7.3Hz),8.45(2H,d,J=6.4Hz),8.89(2H,d,J=6.4Hz),9.33(1H,s).
MS(FAB)m/z:231(M+H)
【0728】
[参考例208]2−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)−6−メトキシカルボニルナフタレン
【0729】
【化273】
Figure 2004210716
【0730】
2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル(2.00g)をテトラヒドロフラン(40ml)とメタノール(8ml)の混合溶媒に懸濁させ、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(0.98g)を加えて室温にて21時間攪拌した。反応液に水を加えて減圧濃縮し、酢酸エチルと希塩酸を加えて有機層を分取した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲル(13g)に吸着させ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製して無色結晶(1.23g)を得、参考例40および参考例315と同様の反応により、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),3.98(3H,s),4.50(2H,d,J=5.4Hz),4.99(1H,br),7.47(1H,d,J=8.3Hz),7.75(1H,s),7.84(1H,d,J=8.8Hz),7.92(1H,d,J=8.8Hz),8.06(1H,d,J=8.3Hz),8.58(1H,s).
【0731】
[参考例209]5−ベンツイミダゾールカルボン酸メチル
【0732】
【化274】
Figure 2004210716
【0733】
塩酸塩氷冷下メタノール(50ml)に塩化チオニル(2.30ml)を滴下したのち5−ベンツイミダゾールカルボン酸(5.00g)を加え、5時間加熱還流した。反応液を減圧留去して得られた残さをエーテル中にて粉砕して濾取し、無色結晶(6.36g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.93(3H,s),7.96(1H,d,J=8.8Hz),8.12(1H,d,=8.8Hz),8.40(1H,s),9.66(1H,s).
【0734】
[参考例210]N−トリフェニルメチル−5−ベンツイミダゾールカルボン酸メチル
【0735】
【化275】
Figure 2004210716
【0736】
5−ベンツイミダゾールカルボン酸メチル 塩酸塩(1.00g)をジクロロメタン(15ml)に懸濁させ、トリエチルアミン(1.50ml)、塩化トリフェニルメチル(1.50g)を加えて室温にて3時間攪拌した。反応液をジクロロメタンで希釈し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製して黄色固体として標題化合物(2.10g,quant.)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.75(2H,s),3.89(1H,s),6.49(1/3H,d,J=8.8Hz),7.1−7.4(16H,m),7.61(1/3H,dd,J=8.8,1.5Hz),7.78(2/3H,d,J=8.8Hz),7.87(2/3H,dd,J=8.8,1.5Hz),7.96(1/3H,s),8.02(2/3H,s).
MS(FAB)m/z:419(M+H)
【0737】
[参考例211]3−(5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル)プロピオン酸
【0738】
【化276】
Figure 2004210716
【0739】
氷冷下テトラヒドロフラン(10ml)に水素化ナトリウム(油性約60%,126mg)を加え5分間撹拌したのち、ジエチルホスホノ酢酸エチル(0.42ml)を滴下して氷冷下30分間撹拌した。5−tert−ブトキシカルボニル−2−ホルミル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン(WO94/21599)(360mg)のテトラヒドロフラン溶液(テトラヒドロフラン10ml)を滴下し、氷冷下1時間攪拌後、反応液を減圧濃縮して酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、黄色油状物(515mg,quant.)を得た。この油状物(1.38g,4.09mmol)をメタノール(40ml)に溶解させ、10%パラジウム炭素(0.20g)を加えて1時間常圧下接触還元を行い、触媒を濾去後、濾液を減圧濃縮して淡黄色油状物(1.41g,quant.)を得た。この油状物(1.38g,4.07mmol)をテトラヒドロフラン(15ml)に溶解させ、エタノール(10ml)、1規定水酸化ナトリウム水溶液(8ml)を加えて30分間加熱還流した。反応液に1規定塩酸と酢酸エチルを加えて有機層を分取し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して標題化合物(1.28g)を無色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),2.70(2H,t,J=7.3Hz),2.76(2H,br s),3.09(2H,t,J=7.3Hz),3.70(2H,s),4.40(2H,s),6.51(1H,s).
MS(FD)m/z:311M
【0740】
[参考例212](E)−3−(5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル)アクリル酸
【0741】
【化277】
Figure 2004210716
【0742】
参考例211に示した反応において、接触還元を実施せずに加水分解反応を行い、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s),2.85(2H,brs),3.73(2H,br s),4.47(2H,s),6.12(1H,d,J=15.4Hz),6.98(1H,s),7.77(1H,d,J=15.4Hz).
MS(FD)m/z:309M
【0743】
[参考例213]3−(5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル)プロパナール
【0744】
【化278】
Figure 2004210716
【0745】
参考例211で得られた3−(5−tert−ブトキシカルボニル−4,5,6,7−テトラヒドロチエノ[3,2−c]ピリジン−2−イル)プロピオン酸エチル(1.68g)をジクロロメタン(100ml)に溶解させ、−78℃で10分攪袢したのち、水素化ジイソブチルアルミニウム(0.98Mヘキサン溶液,7.50ml)をゆっくり滴下した。−78℃で10分攪袢したのち、メタノール(50ml)を加え室温まで昇温した。反応液を減圧下濃縮し残さにジクロロメタンと飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、セライト濾過した。濾液から有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)により精製し、標題化合物(935mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),2.76(2H,brs),2.81(2H,t,J=7.3Hz),3.09(2H,t,J=7.3Hz),3.69(2H,br s),4.39(2H,s),6.49(1H,s),9.81(1H,s).
MS(FD)m/z:295M
【0746】
[参考例214]6−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン
【0747】
【化279】
Figure 2004210716
【0748】
3−メトキシフェネチルアミン(75.0g)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解し、氷冷下ぎ酸(60ml)、無水酢酸(108ml)を加えて室温で一晩攪拌させた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え有機層を分取し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残さをベンゼン(200ml)に溶解し、氷冷下オキシ塩化リン(140ml)を滴下した。70℃で15分間攪拌後、氷を加えたのちに2規定塩酸を加えて氷冷下1時間攪拌した。水層を分取して炭酸カリウムを加え中和し、ジクロロメタンで抽出したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜ジクロロメタン:メタノール=100:1)により精製し、標題化合物(13.5g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.72(2H,t,J=7.3Hz),3.72(2H,t,J=7.3Hz),3.83(3H,s),6.68(1H,d,J=2.4Hz),6.79(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),7.22(1H,d,J=8.3Hz),8.25(1H,s).
MS(FAB)m/z:162(M+H)
【0749】
[参考例215]6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
【0750】
【化280】
Figure 2004210716
【0751】
6−メトキシ−3,4−ジヒドロイソキノリン(10.4g)をメタノール(100ml)に溶解し、水(10ml)を加えたのち、水素化ホウ素ナトリウム(6.10g)を加えて室温にて15分間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残さをジクロロメタンに溶解し、水洗後、分取した有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン〜ジクロロメタン:メタノール=100:15)により精製し、標題化合物(7.95g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.79(2H,t,J=5.9Hz),3.12(2H,t,J=5.9Hz),3.76(3H,s),3.96(2H,s),6.62(1H,s),6.70(1H,dd,J=8.3,2.4Hz),6.92(1H,d,J=8.3Hz).
MS(FAB)m/z:164(M+H)
【0752】
[参考例216]6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン塩酸塩
【0753】
【化281】
Figure 2004210716
【0754】
6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(7.75g)をジメチルスルフィド(20ml)に溶解し、氷冷下塩化アルミニウム(19.0g)を加えて室温で3時間攪拌した。ジクロロメタンと希塩酸を加えて水層を分取し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて弱アルカリ性としてジクロロメタンで抽出した。無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残さを飽和塩酸エタノール(100ml)に溶解後、溶媒を減圧留去して得られた残さに酢酸エチルを加え、析出した固体をろ取して標題化合物(7.91g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.06(2H,t,J=5.9Hz),3.43(2H,m),4.25(2H,s),6.76(1H,d,J=2.0Hz),6.83(1H,dd,J=8.3,2.0Hz),7.15(1H,d,J=8.3Hz),9.71(3H.br s).
MS(FAB)m/z:150(M+H)
【0755】
[参考例217]2−tert−ブトキシカルボニル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
【0756】
【化282】
Figure 2004210716
【0757】
6−ヒドロキシ1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン 塩酸塩(7.87g)をメタノール(100ml)に溶解させ、トリエチルアミン(4.67ml)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(13.95g)を加えて室温にて3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮して得られた残さに酢酸エチルを加え、1規定塩酸で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去した。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜3:1)により精製し、標題化合物(9.96g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s),2.75(2H,t,J=5.9Hz),3.61(2H,t,J=5.9Hz),4.48(2H,s),6.25(1H,br s),6.64(1H,d,J=2.4Hz),6.70(1H,br s),6.93(1H,d,J=7.8Hz).
【0758】
[参考例218]2−tert−ブトキシカルボニル−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
【0759】
【化283】
Figure 2004210716
【0760】
2−tert−ブトキシカルボニル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(9.96g)をピリジン(100ml)に溶解させ、氷冷下で無水トリフルオロスルホン酸(8.10ml)を滴下して室温で10分攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=10:1〜6:1)で精製し、標題化合物(13.47g)を無色固体として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s),2.87(2H,t,J=5.9Hz),3.66(2H,t,J=5.9Hz),4.59(2H,s),7.06(1H,br s),7.08(1H,d,J=8.3Hz),7.17(1H,d,J=8.3Hz).
【0761】
[参考例219]2−tert−ブトキシカルボニル−6−メトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン
【0762】
【化284】
Figure 2004210716
【0763】
2−tert−ブトキシカルボニル−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン(1.34g)をメタノール(50ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.73ml)、酢酸パラジウム(II)(40mg)、1,3−(ジフェニルホスフィノ)プロパン(145mg)を加え、一酸化炭素気流下、70℃で一晩攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=15:1)により精製し、標題化合物(665mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),2.88(2H,m),3.66(2H,br s),3.91(3H,s),4.62(2H,s),7.17(1H,d,J=7.8Hz),7.83(1H,s),7.84(1H,d,J=7.8Hz).
【0764】
[参考例220]1−(3−フリル)−2−ニトロエチレン
【0765】
【化285】
Figure 2004210716
【0766】
3−フルアルデヒド(10.0g)のエタノール(200ml)溶液に室温にてニトロメタン(6.37g)を加え、0℃にて10N−水酸化ナトリウム水溶液(11.0ml)を滴下し、1時間攪拌した。反応混液を15%塩酸水溶液(500ml)にあけ、生じた沈殿物を濾取後、乾燥し、黄白色粉体として標題化合物(8.01g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:6.57(1H,d,J=2.0Hz),7.39(1H,d,J=13.4Hz),7.52(1H,br s),7.83(1H,br s),7.94(1H,d,J=13.4Hz).
【0767】
[参考例221]2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(3−フリル)エタン
【0768】
【化286】
Figure 2004210716
【0769】
水素化リチウムアルミニウム(2.20g)をテトラヒドロフラン(170ml)に懸濁させ、そこに1−(3−フリル)−2−ニトロエチレン(8.00g)のテトラヒドロフラン(80ml)溶液を室温で2時間かけて滴下し、30分攪拌した。反応液を0℃に冷却し、酢酸エチル(50ml)を滴下後、水(10ml)を滴下し、徐々に昇温しながら30分攪拌した。酢酸エチルを用いてセライト濾過し、濾液を濃縮後、得られた残渣を塩化メチレン(200ml)に溶解し、ジ−t−ブチルジカルボナート(12.6g)を室温にて加え、1時間攪拌した。反応混液を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル400g、ヘキサン:酢酸エチル=15:1→8:1)を用いて精製し、淡黄色透明オイル状物質として標題化合物(4.30g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.44(9H,s),2.61(2H,t,J=6.8Hz),3.25−3.37(2H,m),4.57(1H,br s),6.29(1H,s),7.26(1H,s),7.37(1H,s).
【0770】
[参考例222]6−(t−ブトキシカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ[2,3−c]ピリジン
【0771】
【化287】
Figure 2004210716
【0772】
2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−(3−フリル)エタン(2.20g)のトルエン(300ml)溶液にパラホルムアルデヒド(625mg)及びp−トルエンスルホン酸(49.5mg)を加え、ディーン−スタークを用いて脱水しながら2時間加熱還流した。室温まで放冷後、反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200ml)及び酢酸エチル(200ml)を加え、分液し、水層を酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100g、ヘキサン:酢酸エチル=15:1→10:1)を用いて精製し、白色固体として標題化合物(1.04g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),2.52(2H,brs),3.63(2H,br s),4.44(2H,s),6.25(1H,s),7.29(1H,s).
MS(FAB)m/z:224[(M+H)],168[(M+H−isobutene(56))].
【0773】
[参考例223]6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ[2,3−c]ピリジン
【0774】
【化288】
Figure 2004210716
【0775】
6−(t−ブトキシカルボニル)−4,5,6,7−テトラヒドロフロ[2,3−c]ピリジン(1.05g)に、室温にて、飽和塩酸メタノール溶液(30ml)を加え、2時間攪拌後、反応液を濃縮し、残渣を得た。この残渣を塩化メチレン(20ml)に懸濁させ、メタノール(20ml)、トリエチルアミン(1.31ml)、酢酸(810μl),ホルムアルデヒド(37%水溶液,610μl)、及びトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.51g)を室温にて加え、1時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100ml)及び塩化メチレン(20ml)を加え分液し、水層を塩化メチレン(3×10ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル50g,塩化メチレン:アセトン=1:1→1:2→塩化メチレン:メタノール=10:1)を用いて精製し、無色透明オイル状物質として標題化合物(434mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.48(3H,s),2.56(2H,t,J=5.6Hz),2.67(2H,t,J=5.6Hz),3.48(2H,s),6.23(1H,d,J=2.0Hz),7.25(1H,s).
【0776】
[参考例224]3−アミノアクリルアルデヒド
【0777】
【化289】
Figure 2004210716
【0778】
イソキサゾール(5.00g)のメタノール(100ml)溶液に室温にてラネーニッケル(日興化学R−100)(約1.0g)を加え、水素雰囲気下(3.05−2.65kg/cm)、3時間攪拌した。反応混液をセライト濾過し、濾液を濃縮し、残渣を得た。この残渣をクロロホルム−ヘキサン系で再沈殿行うことにより黄色固体として標題化合物(4.91g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.60−5.20(2H,br),5.45(1H,dd,J=12.7,8.3Hz),7.15(1H,d,J=12.7Hz),9.18(1H,d,J=8.3Hz).
H−NMR(CDOD)δ:5.55(1H,dd,J=12.2,9.3Hz),7.59(1H,d,J=12.2Hz),8.98(1H,d,J=9.3Hz).
【0779】
[参考例225]6−(tert−ブトキシカルボニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン
【0780】
【化290】
Figure 2004210716
【0781】
1−ベンジル−4−ピペリドン(3.80g)及び3−アミノアクリルアルデヒド(2.10g)にトリエチルアミン(1.50ml)及び酢酸ピリジニウム(30.0mg)を加え、120℃にて加熱攪拌した。22時間後、反応混液を室温まで放冷し、得られた褐色カラメル状物質を3N−塩酸水溶液に溶解し、クロロホルム(2×50ml)で抽出した。この水層に飽和炭酸ナトリウム水溶液(50ml)を加えた後、クロロホルム(3×60ml)で抽出した。この有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣を得た。この残渣を蒸留し(0.90mmHg,145−150℃)、淡黄色透明オイル状物質として6−ベンジル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンと原料である1−ベンジル−4−ピペリドンの約3:2の混合物(1.98g)を得た。この混合物を酢酸(25ml)に溶解し、10%パラジウム−炭素(500mg)を加え、水素雰囲気下(約1atm)、50〜60℃にて激しく攪拌した。2時間後、反応混液を放冷後、濾過し、濾液を濃縮することにより無色透明オイル状物質として5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジンを含む残渣を得た。この残渣をトルエン(20ml)に溶解し、40%水酸化ナトリウム水溶液(30ml)及びジ−tert−ブチルジカーボナート(3.20g,14.7mmol)を室温にて加えた。10分間攪拌後、水(30ml)及びトルエン(20ml)を加え分液し、水層をトルエン(30ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル50g,塩化メチレン:酢酸エチル=5:1→3:1)を用いて精製し、無色透明オイル状物質として標題化合物(981mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),3.01(2H,t,J=5.9Hz),3.76(2H,t,J=5.9Hz),4.59(2H,s),7.13(1H,dd,J=7.8,4.9Hz),7.41(1H,d,J=7.8Hz),8.43(1H,d,J=4.9Hz).
MS(FAB)m/z:235[(M+H)],179[(M+H)−isobutene(56)].
【0782】
[参考例226]6−(tert−ブトキシカルボニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−1−オキシド
【0783】
【化291】
Figure 2004210716
【0784】
6−(tert−ブトキシカルボニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン(1.72g)の塩化メチレン(40ml)溶液にメタクロロ過安息香酸(3.80g)を0℃にて加え、攪拌した。30分後、反応混液にジメチルスルフィド(1.62ml)を加え、室温にて30分攪拌した。この反応混液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(150ml)及び塩化メチレン(30ml)を加え分液し、水層を塩化メチレン(3×30ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100g,塩化メチレン:メタノール=20:1→10:1)を用いて精製し、無色透明オイル状物質として標題化合物(1.80g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s),3.05(2H,t,J=5.9Hz),3.75(2H,t,J=5.9Hz),4.59(2H,s),7.04(1H,d,J=8.8Hz),7.14(1H,dd,J=8.8,5.9Hz),8.18(1H,d,J=5.9Hz).
【0785】
[参考例227]6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−シアノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン
【0786】
【化292】
Figure 2004210716
【0787】
6−(tert−ブトキシカルボニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン−1−オキシド(760mg)の塩化メチレン(15ml)溶液に室温にてトリメチルシリルシアニド(610μl)を加え5分攪拌した後、反応混液にN,N−ジメチルカルバミルクロリド(420μl)を加え41時間攪拌した。この反応混液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)及びクロロホルム(30ml)を加え分液し、水層をクロロホルム(30ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル50g、塩化メチレン:酢酸エチル=6:1→2:1)を用いて精製し、白色固体として標題化合物(697mg)を得た。この白色固体をヘキサン−塩化メチレン系で再結晶を行うことにより、無色針状結晶を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),3.05(2H,t,J=5.9Hz),3.77(2H,t,J=5.9Hz),4.67(2H,s),7.54(2H,s).
MS(FAB)m/z:260[(M+H)],204[(M+H)−isobutene(56)].
【0788】
[参考例228]6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メトキシカルボニル−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン
【0789】
【化293】
Figure 2004210716
【0790】
6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−シアノ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,6−ナフチリジン(1.25g)のメタノール(40ml)に室温にて濃塩酸(40ml)を加え100℃にて3時間攪拌した。この反応混液を室温まで放冷後、攪拌されたテトラヒドロフラン(150ml)及び炭酸ナトリウム(40g)水溶液(250ml)に徐々にあけジ−tert−ブチルジカーボナート(1.58g,7.23mmol)を室温にて加えた。30分間攪拌後、反応混液に水(200ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100g,塩化メチレン:酢酸エチル=3:1→1:1)を用いて精製し、無色オイル状物質として標題化合物(955mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),3.12(2H,t,J=5.9Hz),3.77(2H,t,J=5.9Hz),4.00(3H,s),4.67(2H,s),7.57(1H,d,J=8.1Hz),7.98(1H,d,J=8.1Hz).
【0791】
[参考例229]2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(tert−ブチルジフェニルシロキシ)プロパノール
【0792】
【化294】
Figure 2004210716
【0793】
N−(tert−ブトキシカルボニル)−L−セリンメチルエステル(13.8g)のN,N−ジメチルホルムアミド(140ml)溶液に室温にてイミダゾール(6.43g)を加え、0℃にてtert−ブチルジフェニルシリルクロリド(19.7ml)を加え、室温で39時間攪拌した。反応混液に酢酸エチル(200ml)及び水(600ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮し、残渣を得た。この残渣を精製すること無く、テトラヒドロフラン(100ml)及びメタノール(100ml)に溶解し、0℃にて水素化ホウ素ナトリウム(7.20g)を徐々に加えた。0℃にて2時間攪拌後、室温にて1時間攪拌し、反応混液に酢酸エチル(100ml)、飽和塩化アンモニウム水溶液(300ml)及び水(300ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(100ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、残渣を得た。この残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル500g、ヘキサン:酢酸エチル=10:1→1:1)を用いて精製し、白色固体として標題化合物(24.9g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.07(9H,s),1.44(9H,s),2.39(1H,br s),3.63−3.85(5H,m),5.07(1H,br s),7.35−7.48(6H,m),7.60−7.67(4H,m).
【0794】
[参考例230]2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(tert−ブチルジフェニルシロキシ)プロパナール
【0795】
【化295】
Figure 2004210716
【0796】
2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(tert−ブチルジフェニルシロキシ)プロパノール(3.03g)の塩化メチレン(100ml)溶液に室温にてデス−マーチンペリオディナン(3.60g)を加え30分攪拌した。反応混液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)及び10%亜硫酸ナトリウム水溶液(50ml)を加え分液し、水層をジエチルエーテル(50ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル150g、ヘキサン:酢酸エチル=4:1→3:1)を用いて精製し、無色透明オイル状物質として標題化合物(2.97g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.03(9H,s),1.46(9H,s),3.93(1H,dd,J=3.9,10.3Hz),4.18(1H,d,J=2.9,10.3Hz),4.27−4.35(1H,m),5.33−5.43(1H,m),7.32−7.48(6H,m),7.55−7.63(4H,m),9.66(1H,s).
【0797】
[参考例231]1,5−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−(tert−ブチルジフェニルシロキシ)メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン
【0798】
【化296】
Figure 2004210716
【0799】
ジイソプロピルアミン(2.35ml)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に0℃にてn−ブチルリチウム(1.66Nヘキサン溶液、9.20ml)を加え30分攪拌した反応液に、−78℃にてN−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリドン(2.77g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を加え1.5時間攪拌した。この反応液に−78℃に冷却した2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−(tert−ブチルジフェニルシロキシ)プロパナール(2.97g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液を滴下後、徐々に昇温し、13時間攪拌した。水(150ml)及びジエチルエーテル(350ml)を加え分液し、水層をジエチルエーテル(100ml)で抽出した。有機層を合わせて水(100ml)及び飽和食塩水(3×100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して得られた残渣を塩化メチレン(20ml)に溶解し、濃塩酸を滴下し、pH5に調整し、1時間攪拌した。さらに濃塩酸を滴下しpH4とし、1時間攪拌後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)及び塩化メチレン(20ml)を加え分液し、水層をジエチルエーテル(2×50ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(50ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル150g、ヘキサン:酢酸エチル=8:1→4:1)を用いて精製し、無色透明カラメル状物質として標題化合物(2.20g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.08(9H,s),1.43(9H,s),1.49(9H,s),2.89(2H,br s),3.64(2H,brs),4.32(2H,s),4.85(2H,br s),6.12(1H,s),7.30−7.48(6H,m),7.60−7.75(4H,m).
MS(FAB/m−NBA/NaCl)m/z:613[(M+Na)].
【0800】
[参考例232]1,5−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−ヒドロキシメチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン
【0801】
【化297】
Figure 2004210716
【0802】
1,5−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−(tert−ブチルジフェニルシロキシ)メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン(2.10g)のピリジン(20ml)溶液に0℃にてフッ化水素−ピリジン混合物(5.0ml)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液を攪拌された酢酸エチル(50ml)及び氷水(300ml)にあけた後、分液し、水層を酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下濃縮して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル150g、ヘキサン:酢酸エチル=3:1)を用いて精製し、無色透明カラメル状物質として標題化合物(882mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.47(9H,s),1.60(9H,s),2.85(2H,br s),3.45−3.70(1H,br),3.64(2H,br s),4.29(2H,s),4.59(2H,d,J=7.3Hz),6.01(1H,s).
MS(FAB/m−NBA/NaCl)m/z375[(M+Na)].
【0803】
[参考例233]1,5−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−ホルミル−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン
【0804】
【化298】
Figure 2004210716
【0805】
1,5−ビス(tert−ブトキシカルボニル)−2−ヒドロキシメチル−4, 5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピロロ[3,2−c]ピリジン(14.0mg)の塩化メチレン(2.0ml)溶液に室温にてデス−マーチンペリオディナン(34.0mg)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応液に酢酸エチル(10ml)、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(10ml)、及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(10ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮して得られた残渣を分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)を用いて精製し、無色透明カラメル状物質として標題化合物(9.8mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.48(9H,s),1.63(9H,s),2.96(2H,br t,J=5.4Hz),3.68(2H,br t,J=5.4Hz),4.37(2H,s),6.97(1H,s),10.14(1H,br s).
MS(FAB/m−NBA)m/z:351[(M+H)],295[(M+H−isobutene(56))],239[(M+H−2×isobutene(56))].
【0806】
[参考例234]チアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0807】
【化299】
Figure 2004210716
【0808】
参考例5と同様な方法で,参考例48で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:8.07(1H,d,J=5.4Hz),8.48(1H,d,J=5.4Hz),9.22(1H,s).
【0809】
[参考例235]5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン
【0810】
【化300】
Figure 2004210716
【0811】
参考例49と同様に標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.16(6H,d,J=6.8Hz),2.80−2.92(4H,m),2.95−3.03(1H,m),3.83(2H,t,J=2.0Hz),8.60(1H,s).
MS(FAB)m/z:183(M+H)
【0812】
[参考例236]5−イソプロピル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[4,5−c]ピリジン−2−カルボン酸リチウム塩
【0813】
【化301】
Figure 2004210716
【0814】
参考例5と同様に,参考例235で得られた化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.64(2H,br s),2.80(2H,br s),3.44(2H,br s).
MS(FAB)m/z:227(M+H)
【0815】
[参考例237]1−ベンゾイル−3−ブロモ−2−メチル−4−ピペリドン
【0816】
【化302】
Figure 2004210716
【0817】
シアン化銅(197mg)をジエチルエーテル(50ml)に懸濁させ、−78℃でメチルリチウムのジエチルエーテル溶液(1.10モル,4.00ml)を滴下し0℃まで昇温させた。反応液を10分間攪拌させ、再度−78℃まで冷却した。N−ベンゾイルアザシクロヘキサ−2−エン−4−オン(400mg)(Can.J.Chem.,1981,3136−3140)のジエチルエーテル溶液(5ml)を−78℃で滴下し30分攪拌させた。反応液にトリメチルシリルクロライド(0.53ml,4.20mmol)を滴下したのち、室温まで昇温させた。反応液に、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えたのち、酢酸エチルで抽出した。抽出した有機層を飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。残さをアセトン(10ml)に溶解させ、氷冷下で、酢酸ナトリウム(135mg)、水(2ml)、N−ブロモコハク酸イミド(292mg)を加え室温で一晩攪拌させた。反応液に2モルチオ硫酸ナトリウム水溶液(10ml)を加え30分攪拌させたのち酢酸エチルを加え、有機層を分取した。抽出した有機層を飽和食塩水で洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3)により精製し、標題化合物(240mg)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.39(3H,d,J=7.3Hz),2.20−2.40(1H,m),2.65(1H,br s),3.18−3.58(2H,m),4.01(1H,br s),4.15−4.62(1/2H,m),4.80−5.28(1/2H,m),7.40−7.55(5H,m).
MS(FAB)m/z:296(M,Br79),298(M,Br81).
【0818】
[参考例238]5−ベンゾイル−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0819】
【化303】
Figure 2004210716
【0820】
1−ベンゾイル−2−メチル−3−ブロモ−4−ピペリドン(240mg)をブタノール(20ml)に溶解させ、チオホルムアミド(160mg)を加え100℃で2.5時間攪拌させた。反応液を室温まで冷却させたのち、セライトろ過し、ろ液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水でそれぞれ洗浄したのち、無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧下溶媒を留去した。残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:2)により精製し、標題化合物(56mg)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.39(3H,d,J=5.6Hz),2.88−3.10(2H,m),3.41(1H,br s),3.94(1H,br s),5.97(1H,br s),7.38−7.48(5H,m),8.70(1H,s).
MS(FAB)m/z:259(M+H)
【0821】
[参考例239]5−tert−ブトキシカルボニル−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン
【0822】
【化304】
Figure 2004210716
【0823】
水素化ナトリウム(60%油性、270mg)を氷冷下でブタノール(70ml)に加え30分攪拌した。反応液に5−ベンゾイル−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン(240mg)のブタノール溶液(5ml)を加え、4日間加熱還流させた。反応液に水(5ml)を加え30分加熱還流させたのち、室温まで冷却しジ−tert−ブチルジカルボネート(883mg)を加え室温で8時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮し、残さに3規定塩酸(10ml)と酢酸エチルを加え分配し、有機層を分取した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去したのち、残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:4)により精製し、標題化合物(168mg)を黄色油状物質として得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.46(3H,d,J=5.6Hz),1.49(9H,s),2.85−2.92(2H,m),3.10(1H,m),4.27−4.50(1H,m),5.23−5.52(1H,m),8.65(1H,s).
MS(FAB)m/z:255(M+H)
【0824】
[参考例240]5−(tert−ブトキシカルボニル)−4−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボン酸リチウム塩
【0825】
【化305】
Figure 2004210716
【0826】
参考例5と同様に標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.38−1.40(3H,m),1.43(9H,s),2.60−2.82(2H,m),3.11(1H,br s),4.15(1H,br s),5,10−5.32(1H,m).
MS(FAB)m/z:298M
【0827】
[参考例241]6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルチオ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン
【0828】
【化306】
Figure 2004210716
【0829】
1−(tert−ブトキシカルボニル)−4−ピペリドン(9.30g)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に室温にてN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(18.6ml)を加え、3日間加熱還流した。反応混液を室温まで放冷後、減圧下濃縮し残渣を得た。この残渣のエタノール(120ml)溶液に室温にてメチルイソチオ尿素硫酸塩(19.5g)及びナトリウムエトキシド(13.2g)を加え、5時間加熱還流した。放冷後、反応混液に水(700ml)及び酢酸エチル(200ml)を加え分液し、水層を酢酸エチル(200ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和食塩水(200ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=20:1→15:1)を用いて精製し、無色透明カラメル状物質として標題化合物(1.82g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.49(9H,s),2.56(3H,s),2.89(2H,t,J=5.9Hz),3.72(2H,t,J=5.9Hz),4.52(2H,s),8.27(1H,s).
MS(FAB)m/z:282(M+H)
【0830】
[参考例242]6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルスルホニル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン
【0831】
【化307】
Figure 2004210716
【0832】
6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルチオ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン(2.20g)の塩化メチレン(80ml)溶液に、室温にてメタクロロ過安息香酸(3.37g)を加えた。4時間攪拌後、反応混液に10%チオ硫酸ナトリウム水溶液(100ml)及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100ml)を加え、分液し水層を塩化メチレン(2×50ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去し残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=20:1→10:1)を用いて精製し、無色固体として標題化合物(2.34g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),3.10(2H,t,J=5.9Hz),3.34(3H,s),3.80(2H,t,J=5.9Hz),4.71(2H,s),8.63(1H,s).
MS(FAB)m/z:314(M+H)
【0833】
[参考例243]6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−シアノ−5,6,7,8−テトラヒドロシアノ[4,3−d]ピリミジン
【0834】
【化308】
Figure 2004210716
【0835】
6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メチルスルホニル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン(330mg)の塩化メチレン(10ml)溶液に、室温にてシアン化テトラブチルアンモニウム(425mg)を加えた。室温で3時間攪拌後、減圧下溶媒を留去し残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=20:1)を用いて精製し、淡黄色フォーム状物質として標題化合物(261mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),3.02(2H,t,J=5.9Hz),3.78(2H,t,J=5.9Hz),4.68(2H,s),8.55(1H,s).
MS(FAB)m/z:261(M+H)
【0836】
[参考例244]6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−メトキシカルボニル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン
【0837】
【化309】
Figure 2004210716
【0838】
6−(tert−ブトキシカルボニル)−2−シアノ−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[4,3−d]ピリミジン(814mg)のメタノール(10ml)溶液に、室温にて、濃塩酸(5.0ml)を加え、100℃で1時間攪拌した。放冷後、反応混液を減圧下濃縮し、得られた残渣を塩化メチレン(15ml)に溶解し、室温にてトリエチルアミン(2.20ml)及びジ−tert−ブチルジカルボナート(1.03g)を加えた。室温にて1時間攪拌後、減圧下濃縮し、残渣を得た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=6:1→3:1)を用いて精製し、淡黄色カラメル状物質として標題化合物(619mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50(9H,s),3.10(2H,t,J=5.8Hz),3.79(2H,t,J=5.8Hz),4.06(3H,s),4.71(2H,s),8.65(1H,s).
MS(FAB)m/z:294(M+H)
【0839】
[参考例245]6−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロフロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸 リチウム塩
【0840】
【化310】
Figure 2004210716
【0841】
参考例5と同様に,参考例223で得られた化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.30−2.60(4H,m),2.35(3H,s),3.34(2H,s),6.50(1H,s).
【0842】
[参考例246]2−(tert−ブトキシカルボニル)イソインドリン−5−カルボン酸 メチル エステル
【0843】
【化311】
Figure 2004210716
【0844】
参考例217と同様に標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.52(9H,s),3.92(3H,s),4.65−4.72(2H,m),4.73(2H,s),7.29(0.5H,d,J=7.8Hz),7.34(0.5H,d,J=7.8Hz),7.91(0.5H,s),7.96(1H,s),7.98(0.5H,s).
MS(FAB)m/z:278(M+H)
【0845】
[参考例247]2−アミノ−6,6−エチレンジオキシ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール
【0846】
【化312】
Figure 2004210716
【0847】
200mlのナスフラスコに1,4−シクロヘキサンジオンエチレンケタール(7.80g)を加え、シクロヘキサン(20ml)に溶解し、ピロリジン(4.35ml)、p−トルエンスルホン酸一水和物(48.0mg)を加えディーンスタークで水をトラップしながら加熱還流した。70分後、室温まで冷却し、溶媒をデカントし、溶媒を減圧下濃縮した。得られた残渣をメタノール(15ml)に溶解し、水浴で温度が上がらないように注意しながら硫黄粉末(1.60g)を加え15分後シアナミド(2.10g)のメタノール(10ml)溶液を20分で滴下した。14時間後、溶媒を減圧下留去後得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル300g,塩化メチレン:メタノール=100:5→10:1)に付し、暗緑色固体として標題化合物(8.89g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.96(2H,t,J=6.4Hz),2.74(2H,t,J=6.4Hz),2.81(2H,s),4.02(4H,s),4.77(2H,br s).
MS(FAB)m/z:213(M+H)
【0848】
[参考例248]2−クロロ−6,6−エチレンジオキシ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール
【0849】
【化313】
Figure 2004210716
【0850】
100mlのナスフラスコに塩化銅(II)(760mg)を加え、アセトニトリル(10ml)に溶解し水浴で冷却しながら亜硝酸tert−ブチル(730mg)を一度に加えた。10分後2−アミノ−6,6−エチレンジオキシ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール(1.00g)を約50分で加え、その後室温で1時間攪拌した。ついで、65℃に加熱し2時間攪拌を続けた。反応液にシリカゲル(5g)を加えた後溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル50g,ヘキサン:酢酸エチル=3:1)に付し、黄色油状物として標題化合物(860mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.00(2H,t,J=6.4Hz),2.91(4H,m),4.03(4H,s).
MS(FAB)m/z:232[(M+H),Cl35],234[(M+H),Cl37].
【0851】
[参考例249]6,6−エチレンジオキシ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール
【0852】
【化314】
Figure 2004210716
【0853】
100mlのナスフラスコに2−クロロ−6,6−エチレンジオキシ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール(860mg)を加えメタノール(10ml)に溶解し、10%パラジウム炭素(100mg)、酢酸ナトリウム(305mg)を加え4.5気圧の水素気流下攪拌した。17時間後、パラジウムを濾過後溶媒を濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル50g,酢酸エチル:ヘキサン=1:1)に付し、淡黄色油状物として標題化合物(720mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.04(2H,t,J=6.8Hz),3.03(4H,m),4.05(4H,s),8.62(1H,s).
MS(FAB)m/z:198(M+H)
【0854】
[参考例250](6,6−エチレンジオキシ−4,5,6,7−テトラヒドロベンゾ[d]チアゾール−2−イル)カルボン酸 リチウム塩
【0855】
【化315】
Figure 2004210716
【0856】
参考例5と同様に標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.94(2H,t,J=6.6Hz),3.34−3.44(4H,m),3.95(4H,s).
【0857】
[参考例251]2−(4−クロロアニリノ)−2−オキソ酢酸 エチル エステル
【0858】
【化316】
Figure 2004210716
【0859】
4−クロロアニリン(1.16g)と塩化メチレン(26ml)の溶液に、氷冷下、トリエチルアミン(1.52ml)、クロロオキソ酢酸 エチル エステル(1.11ml)を順次加え、室温で14時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え分液操作後、有機層を10%クエン酸水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で濃縮した後、残渣にヘキサンを加えて結晶を析出させ、ろ取、乾燥し、標題化合物(1.89g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(3H,t,J=7.1Hz),4.42(2H,q,J=7.1Hz),7.34(2H,d,J=8.8Hz),7.60(2H,d,J=8.8Hz),8.86(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:228(M+H)
【0860】
[参考例252]2−(4−フルオロアニリノ)−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0861】
【化317】
Figure 2004210716
【0862】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−フルオロアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.98(3H,s),7.00−7.14(2H,m),7.55−7.68(2H,m),8.85(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:198(M+H)
【0863】
[参考例253]2−(4−ブロモアニリノ)−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0864】
【化318】
Figure 2004210716
【0865】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−ブロモアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.98(3H,s),7.49(2H,d,J=9.0Hz),7.55(2H,d,J=9.0Hz),8.85(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:258M
【0866】
[参考例254]2−(4−クロロ−2−メチルアニリノ)−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0867】
【化319】
Figure 2004210716
【0868】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−クロロ−2−メチルアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.31(3H,s),3.99(3H,s),7.15−7.30(2H,m),7.98(1H,d,J=8.8Hz),8.77(1H,br).
MS(FAB)m/z:228(M+H)
【0869】
[参考例255]2−[(4−クロロ−3−メチルアニリノ)−2−オキソ酢酸メチル エステル
【0870】
【化320】
Figure 2004210716
【0871】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−クロロ−3−メチルアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.39(3H,s),3.98(3H,s),7.33(1H,d,J=12.5Hz),7.44(1H,dd,J=12.5,2.5Hz),7.53(1H,d,J=2.5Hz),8.81(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:228(M+H)
【0872】
[参考例256]2−(4−クロロ−2−フルオロアニリノ)−2−オキソ酢酸メチル エステル
【0873】
【化321】
Figure 2004210716
【0874】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−クロロ−2−フルオロアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.99(3H,s),7.15−7.24(2H,m),8.33(1H,t,J=8.4Hz),9.05(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:232(M+H)
【0875】
[参考例257]2−(2,4−ジフルオロアニリノ)−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0876】
【化322】
Figure 2004210716
【0877】
参考例251に記載された方法と同様にして、2,4−ジフルオロアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.99(3H,s),6.87−7.00(2H,m),8.29−8.38(1H,m),8.99(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:215M
【0878】
[参考例258]2−[(3,4−ジフルオロアニリノ)−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0879】
【化323】
Figure 2004210716
【0880】
参考例251に記載された方法と同様にして、3,4−ジフルオロアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.98(3H,s),7.10−7.28(2H,m),7.67−7.78(1H,m),8.83(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:215M
【0881】
[参考例259]2−オキソ−2−(ピリジン−4−イルアミノ)酢酸 メチルエステル
【0882】
【化324】
Figure 2004210716
【0883】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−アミノピリジンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.99(3H,s),7.58(2H,dd,J=4.8,1.6Hz),8.60(2H,dd,J=4.8,1.6Hz),9.04(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:181(M+H)
【0884】
[参考例260]2−[(5−ブロモピリジン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0885】
【化325】
Figure 2004210716
【0886】
参考例251に記載された方法と同様にして、2−アミノ−5−ブロモピリジンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.99(3H,s),7.87(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),8.19(1H,d,J=8.8Hz),8.41(1H,d,J=2.4Hz),9.38(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:259M
【0887】
[参考例261]2−[(6−クロロピリジン−3−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 エチル エステル
【0888】
【化326】
Figure 2004210716
【0889】
5−アミノ−2−クロロピリジン(386mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(8ml)に溶解し、2−エトキシ−2−オキソ酢酸 カリウム塩(469mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(863mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール1水和物(203mg)を加え、室温で2日間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液した後、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で濃縮した後、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=2:1)で精製し、標題化合物を含む残渣(200mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.43(3H,t,J=7.2Hz),4.44(2H,q,J=7.2Hz),7.36(1H,d,J=8.7Hz),8.24(1H,dd,J=8.7,2.7Hz),8.55(1H,d,J=2.7Hz),9.03(1H,br.s).
【0890】
[参考例262]2−[(5−クロロチアゾール−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0891】
【化327】
Figure 2004210716
【0892】
参考例251に記載された方法と同様にして、2−アミノ−5−クロロチアゾールとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.02(3H,s),7.48(1H,s),11.03(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:221(M+H)
【0893】
[参考例263]2−(4−クロロアニリノ)酢酸 エチル エステル
【0894】
【化328】
Figure 2004210716
【0895】
4−クロロアニリン(2.0g)をアセトニトリル(20ml)に溶解し、ブロモ酢酸 エチル エステル(2.1g)、炭酸カリウム(2.2g)を加え、60℃で2日間撹拌した。反応液をセライトパッドを通じて濾過し、濾液を減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:クロロホルム=2:1)で精製し、標題化合物(2.3g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.30(3H,t,J=7.3Hz),3.86(2H,s),4.24(2H,q,J=7.3Hz),4.26−4.35(1H,m),6.53(2H,dd,J=6.6,2.2Hz),7.14(2H,dd,J=6.6,2.2Hz).
【0896】
[参考例264]2−(4−クロロ−2−フルオロアニリノ)酢酸 エチル エステル
【0897】
【化329】
Figure 2004210716
【0898】
参考例263に記載された方法と同様にして、4−クロロ−2−フルオロアニリンとブロモ酢酸 エチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.29(3H,t,J=7.3Hz),3.91(2H,s),4.22(2H,q,J=7.3Hz),4.42−4.51(1H,m),6.49(1H,t,J=8.8Hz),6.98(1H,dt,J=8.8,2.5Hz),7.01(1H,dd,J=11.3,2.5Hz).
【0899】
[参考例265]1−クロロ−4−(2,2−ジブロモビニル)ベンゼン
【0900】
【化330】
Figure 2004210716
【0901】
4−クロロベンズアルデヒド(2.81g)を塩化メチレン(300ml)に溶解し、四臭化炭素(13.3g)、トリフェニルホスフィン(21.0g)を加え、室温で90分間撹拌した。析出した不溶物をろ去した後、ろ液を減圧下濃縮した。残さを、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=20:1)により精製し、標題化合物(5.54g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.33(2H,d,J=8.5Hz),7.43(1H,s),7.47(2H,d,J=8.5Hz).
MS(EI)m/z:296(M).
【0902】
[参考例266]3−(4−クロロフェニル)−2−プロピオル酸
【0903】
【化331】
Figure 2004210716
【0904】
参考例265で得た化合物(1.0g)をテトラヒドロフラン(30ml)に溶解し、n−ブチルリチウム(1.59規定ヘキサン溶液,4.46ml)をアルゴン気流下−78℃で滴下した。反応液を室温まで昇温し、1時間攪拌した。反応液を再び−78℃まで冷却し、炭酸ガス気流下2分間攪拌した後、室温まで昇温した。反応液を減圧下濃縮した後、残さに飽和食塩水と酢酸 エチル エステルを加えて分液した。水層に3規定塩酸を加え、酸性にして酢酸 エチル エステルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下濃縮し、標題化合物(453mg)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.55(2H,d,J=8.5Hz),7.66(2H,d,J=8.5Hz),13.90(1H,br.s).
MS(EI)m/z:180(M).
【0905】
[参考例267]2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)アセトアミド
【0906】
【化332】
Figure 2004210716
【0907】
p−クロロアニリン(3.82g)を酢酸 エチル エステル(30ml)に溶解し、室温で塩化クロロアセチル(2.39ml)を加えて1時間撹拌した。反応液を60℃で3.5時間加熱撹拌した後、析出した結晶を濾取して標題化合物(4.78g)を得た。さらに、濾液を約1/4に濃縮し、析出した結晶を濾取し、標題化合物(1.01g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.19(2H,s),7.33(2H,d,J=9.0Hz),7.51(2H,d,J=9.0Hz),8.22(1H,br.s).
【0908】
[参考例268]S−[2−(4−クロロアニリノ)−2−オキソエチル]チオ硫酸 ナトリウム塩
【0909】
【化333】
Figure 2004210716
【0910】
参考例267で得た化合物(5.79g)をエタノール(140ml)に溶解し、70℃で撹拌下にチオ硫酸ナトリウム5水和物(7.04g)の水溶液(140ml)を一度に加えて1.5時間加熱還流した。反応液を約1/10に濃縮し、析出した粉末を濾取して標題化合物(8.20g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.73(2H,s),7.35(2H,d,J=8.8Hz),7.57(2H,d,J=8.8Hz),10.30(1H,s).
【0911】
[参考例269]2−クロロ−N−(5−クロロピリジン−2−イル)アセトアミド 塩酸塩
【0912】
【化334】
Figure 2004210716
【0913】
2−アミノ−5−クロロピリジン(3.85g)を酢酸 エチル エステル(60ml)に溶解し、室温で塩化クロロアセチル(2.39ml)を加えて1時間撹拌した。反応液を60℃で30分間加熱撹拌した後、塩化クロロアセチル(0.5ml)を追加してさらに60℃で1時間撹拌した。析出している粉末を濾取し、標題化合物(6.18g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:4.36(2H,s),7.94(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),8.09(1H,d,J=8.8Hz),8.40(1H,d,J=2.7Hz),11.03(1H,s).
【0914】
[参考例270]S−{2−[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]−2−オキソエチル}チオ硫酸 ナトリウム塩
【0915】
【化335】
Figure 2004210716
【0916】
参考例269で得た化合物(6.18g)をエタノール(130ml)に溶解した溶液に、80℃で撹拌下にチオ硫酸ナトリウム5水和物(6.35g)と炭酸水素ナトリウム(2.15g)を溶解した水溶液(130ml)を一度に加えて外温110℃で2時間加熱還流した。減圧下濃縮乾固し、残さにエタノール(500ml)を加えて加熱し2回抽出した。抽出液を約1/20に濃縮して、ジエチルエーテルを加えて析出する不溶物を濾取し、標題化合物(6.65g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.77(2H,s),7.89(1H,dd,J=9.0,2.7Hz),8.09(1H,d,J=9.0Hz),8.34(1H,d,J=2.7Hz),10.57(1H,s).
【0917】
[参考例271]2−[(5−クロロチエン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0918】
【化336】
Figure 2004210716
【0919】
5−クロロチオフェン−2−カルボン酸(0.99g)のトルエン(20ml)懸濁液にトリエチルアミン(1.25ml)、アジ化ジフェニルホスホリル(1.55ml)を加えて80℃にて1時間撹拌した。反応液を室温に冷却後、tert−ブタノ−ル(2ml)を加え、19時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、得られた残渣に塩化メチレン(200ml)を加え、蒸留水、10%クエン酸水溶液、蒸留水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=4:1)に付し、5−クロロ−2−チエニルカルバミン酸 tert−ブチル エステル(1.05g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.51(9H,s),6.21(1H,d,J=3.1Hz),6.60(1H,d,J=3.1Hz),6.91(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:234(M+H)
【0920】
上記の生成物(1.87g)を4規定塩酸ジオキサン溶液(40ml)に加え、室温にて4時間撹拌した後、溶媒を減圧下留去した。残渣をテトラヒドロフラン(50ml)に懸濁し、氷冷下、炭酸水素ナトリウム(2.02g)とクロロオキソ酢酸 メチル エステル(0.883ml)を加え、室温にて18時間撹拌した。溶媒を減圧下留去し、残渣に水と塩化メチレンを加えて分液後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=3:1)で精製し、溶媒を留去して標題化合物(1.44g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.98(3H,s),6.61(1H,d,J=4.2Hz),6.75(1H,d,J=4.2Hz),9.42(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:220(M+H)
【0921】
[参考例272]2−[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0922】
【化337】
Figure 2004210716
【0923】
参考例251に記載された方法と同様にして、2−アミノ−5−フルオロピリジンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.99(3H,s),7.48−7.53(1H,m),8.21(1H,d,J=2.9Hz),8.27−8.31(1H,m),9.41(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:198(M+H)
【0924】
[参考例273]2−[4−クロロ−(2−(トリフルオロメチル)アニリノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0925】
【化338】
Figure 2004210716
【0926】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−クロロ−2−トリフルオロアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.01(3H,s),7.58(1H,dd,J=2.2,8.8Hz),7.65(1H,d,J=2.2Hz),8.34(1H,d,J=8.8Hz),9.30(1H,br.s).
MS(EI)m/z:281(M+H)
【0927】
[参考例274]2−[4−クロロ−2−(トリフルオロメチル)アニリノ]−2−オキソ酢酸
【0928】
【化339】
Figure 2004210716
【0929】
参考例273で得た化合物(297mg)のテトラヒドロフラン(7ml)−水(3ml)混合溶液に、水酸化リチウム(28mg)を加え、室温で2時間撹拌した。反応溶媒に1規定塩酸(8ml)、塩化メチレン(20ml)を加え、分液操作を行った。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下で溶媒を留去・乾燥し、標題化合物(291mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:7.61(1H,dd,J=2.5,8.8Hz),7.68(1H,d,J=2.5Hz),8.26(1H,d,J=8.8Hz),9.36(1H,br.s).
MS(ESI,陰イオン)m/z:267(M−H)
【0930】
[参考例275]5−クロロ−N,N−ジメチル−2−ニトロベンズアミド
【0931】
【化340】
Figure 2004210716
【0932】
参考例15と同様の条件で,5−クロロ−2−ニトロ安息香酸とジメチルアミンを縮合して標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.86(3H,s),3.16(3H,s),7.38(1H,d,J=2.2Hz),7.51(1H,dd,J=2.2,8.8Hz),8.15(1H,d,J=8.8Hz).
【0933】
[参考例276]2−アミノ−5−クロロ−N,N−ジメチルベンズアミド
【0934】
【化341】
Figure 2004210716
【0935】
参考例275で得た化合物(2.8g)のN,N−ジメチルホルムアミド(80ml)−水(40ml)混合溶液に、塩化鉄(III)6水和物(9.93g)、亜鉛末(8.01g)を加え、20分間加熱還流した。反応溶液をセライト545でろ過し、ろ液に酢酸 エチル エステル(200ml)を加え、分液操作を行った。水層を酢酸 エチル エステル(100ml×2)で洗浄し、合せた有機層を蒸留水(100ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下で留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:ヘキサン=1:1→1:0→メタノール:塩化メチレン=1:100)に付し、標題化合物(2.41g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.13(6H,s),4.33(2H,br),6.65(1H,d,J=8.5Hz),7.07(1H,d,J=2.2Hz),7.11(1H,dd,J=2.2,8.5 Hz).
MS(ESI)m/z:240(M+MeCN)
【0936】
[参考例277]2−{4−クロロ−2−[(ジメチルアミノ)カルボニル]アニリノ}−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0937】
【化342】
Figure 2004210716
【0938】
参考例251に記載された方法と同様にして、参考例276で得た化合物とクロロオキソ酢酸 メチル エステルより標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.09(6H,br),3.96(3H,s),7.30(1H,d,J=2.4Hz),7.41(1H,d,J=2.4,8.8Hz),8.34(1H,d,J=8.8Hz),10.46(1H,br).
MS(ESI)m/z:285(M+H)
【0939】
[参考例278]4−クロロ−2−メトキシアニリン
【0940】
【化343】
Figure 2004210716
【0941】
参考例276に記載された方法と同様にして、5−クロロ−2−ニトロアニソールから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.65−3.95(2H,br),3.87(3H,s),6.61(1H,d,J=8.8Hz),6.74−6.78(2H,m).
MS(ESI)m/z:199(M+MeCN+H)
【0942】
[参考例279]2−(4−クロロ−2−メトキシアニリノ)−2−オキソ酢酸メチル エステル
【0943】
【化344】
Figure 2004210716
【0944】
参考例251に記載された方法と同様にして、参考例278で得た化合物とクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.92(3H,s),3.97(3H,s),6.90(1H,d,J=2.2Hz),6.98(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),8.35(1H,d,J=8.8Hz),9.33−9.44(1H,br).
MS(ESI)m/z:244(M+H)
【0945】
[参考例280]2−(4−クロロアニリノ)−2−(ヒドロキシイミノ)酢酸
エチル エステル
【0946】
【化345】
Figure 2004210716
【0947】
文献(Gilchrist,T.L.;Peek,M.E.;Rees,C.W.;J.Chem.Soc.Chem.Commun.,1975,913.)記載の方法と同様にして、4−クロロアニリン(3.03g)と2−クロロ−2−ヒドロキシイミノ酢酸 エチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.26(3H,t,J=7.1Hz),1.60−1.80(1H,br),4.28(2H,q,J=7.1Hz),6.85(2H,d,J=8.6Hz),7.24(2H,d,J=8.6Hz),8.15−8.45(1H,br).
MS(ESI)m/z:243(M+H)
【0948】
[参考例281]3−(4−クロロアニリノ)−3−オキソプロピオン酸 エチル エステル
【0949】
【化346】
Figure 2004210716
【0950】
4−クロロアニリン(2.0g)のN,N−ジメチルホルムアミド(20ml)溶液に、室温でマロン酸 エチル カリウム(3.2g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(2.1g)、および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(4.5g)を順次加え、室温で2時間撹拌した。反応液を酢酸 エチル エステルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、10%クエン酸水溶液、および飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、標題化合物(4.0g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.33(3H,t,J=7.3Hz),3.47(2H,s),4.26(2H,q,J=7.3Hz),7.29(2H,d,J=8.8Hz),7.51(2H,d,J=8.8Hz),9.32(1H,br.s).
【0951】
[参考例282]3−(4−クロロアニリノ)−3−オキソプロピオン酸
【0952】
【化347】
Figure 2004210716
【0953】
参考例281で得た化合物(1.0g)のエタノール(10ml)溶液に、室温で1規定水酸化ナトリウム水溶液(10ml)を滴下し加え、2時間撹拌した。反応液に1規定塩酸水溶液(10ml)を加え、撹拌後、析出した不溶物を濾取し、標題化合物(0.5g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.34(2H,s),7.35(2H,d,J=8.8Hz),7.59(2H,d,J=8.8Hz),10.26(1H,s),12.66(1H,br.s).
【0954】
[参考例283]3−(3−クロロアニリノ)−3−オキソプロピオン酸 エチル エステル
【0955】
【化348】
Figure 2004210716
【0956】
参考例281に記載した方法と同様にして、3−クロロアニリンとマロン酸エチル カリウムを縮合することにより、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.33(3H,t,J=7.3Hz),3.47(2H,s),4.26(2H,q,J=7.3Hz),7.09(1H,d,J=8.8Hz),7.22−7.26(1H,m),7.39(1H,d,J=8.8Hz),7.69(1H,s),9.35(1H,br.s).
【0957】
[参考例284]3−(3−クロロアニリノ)−3−オキソプロピオン酸
【0958】
【化349】
Figure 2004210716
【0959】
参考例282に記載した方法と同様にして、参考例283で得た化合物より標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.35(2H,s),7.11(1H,d,J=8.8Hz),7.33(1H,t,J=8.8Hz),7.39(1H,d,J=8.8Hz),7.78(1H,s),10.31(1H,s),12.67(1H,br.s).
【0960】
[参考例285]2−(4−クロロアニリノ)−2−オキソ酢酸
【0961】
【化350】
Figure 2004210716
【0962】
参考例274に記載した方法と同様にして、参考例251で得た化合物より標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.37(2H,d,J=8.8Hz),7.79(2H,d,J=8.8Hz),10.66(1H,s).
【0963】
[参考例286]2−[(5−ブロモピリジン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸
【0964】
【化351】
Figure 2004210716
【0965】
参考例274に記載された方法と同様にして、参考例260で得た化合物より標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.95−8.00(1H,m),8.08(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),8.50(1H,d,J=2.0Hz),10.74(1H,s).
【0966】
[参考例287]4−クロロ−3−フルオロ安息香酸
【0967】
【化352】
Figure 2004210716
【0968】
4−クロロ−3−フルオロベンズアルデヒド(10g)、アミド硫酸(18g)、tert−ブチルアルコール(50ml)、および水(50ml)からなる混合溶液に、氷冷下亜塩素酸ナトリウム(17g)を少量ずつ加え、徐々に室温に戻しながら4日間撹拌した。反応液を酢酸 エチル エステルで希釈し、水、1規定塩酸水溶液、および飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去後、得られた残渣をジイソプロピルエーテルとへキサンからなる混合溶媒から再結晶し、標題化合物(11.2g)を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.72(1H,dt,J=8.3,1.5Hz),7.77(1H,dt,J=8.3,1.6Hz),7.82(1H,dt,J=9.7,1.5Hz),13.45(1H,s).
【0969】
[参考例288]2−(4−クロロ−3−フルオロアニリノ)−2−オキソ酢酸メチル エステル
【0970】
【化353】
Figure 2004210716
【0971】
参考例271に記載された方法と同様にして、参考例287で得た化合物をクルチウス転移反応後、クロロオキソ酢酸 メチル エステルと縮合することにより、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.99(3H,s),7.25−7.27(1H,m),7.39(1H,t,J=8.5Hz),7.72(1H,dd,J=10.4,2.4Hz),8.90(1H,br.s).
【0972】
[参考例289]2−(4−クロロ−3−フルオロアニリノ)−2−オキソ酢酸
【0973】
【化354】
Figure 2004210716
【0974】
参考例274に記載された方法と同様にして、参考例288で得た化合物より標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.52(1H,t,J=8.8Hz),7.63(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.88(1H,dd,J=12.0,2.2Hz),10.83(1H,br.s).
【0975】
[参考例290]3−(4−クロロフェニル)−3−オキソプロピオン酸 エチル エステル
【0976】
【化355】
Figure 2004210716
【0977】
マロン酸 エチル カリウム(8.2g)の酢酸 エチル エステル(100ml)懸濁液に、氷冷下トリエチルアミン(17ml)および塩化マグネシウム(5.5g)を加え、徐々に室温に戻しながら18時間撹拌した。一方、4−クロロ安息香酸(5.0g)、塩化チオニル(12ml)、N,N−ジメチルホルムアミド(1滴)、およびトルエン(100ml)からなる懸濁液を、1時間加熱還流した後、反応液を濃縮した。得られた残渣を酢酸 エチル エステルに溶解し、氷冷下上記反応液に滴下し加え、徐々に室温に戻しながら18時間撹拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加え、30分間撹拌後有機層を分取した。得られた有機層を、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて分離、精製し、標題化合物(6.4g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.26(3H,t,J=7.3Hz),3.96(2H,s),4.21(2H,q,J=7.3Hz),7.46(2H,d,J=8.8Hz),7.89(2H,d,J=8.8Hz).
【0978】
[参考例291]3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピオン酸 エチル エステル
【0979】
【化356】
Figure 2004210716
【0980】
参考例290で得た化合物(1.0g)のテトラヒドロフラン(10ml)溶液に、氷冷下水素化ホウ素ナトリウム(0.2g)を少量ずつ加え、徐々に室温に戻しながら2時間撹拌した。反応液に10%クエン酸水溶液を加え、酢酸 エチル エステルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)にて分離、精製し、標題化合物(0.56g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.27(3H,t,J=7.3Hz),2.70(1H,d,J=7.8Hz),2.71(1H,d,J=3.4Hz),3.37(1H,d,J=3.4Hz),4.18(2H,q,J=7.3Hz),5.09−5.13(1H,m),7.30−7.35(5H,m).
【0981】
[参考例292]3−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシプロピオン酸
【0982】
【化357】
Figure 2004210716
【0983】
参考例274に記載された方法と同様にして、参考例291で得た化合物より標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.25−3.32(1H,m),4.89−4.95(1H,m),5.45−5.53(1H,m),7.35−7.36(5H,m),12.11−12.18(1H,m).
MS(ESI,陰イオン)m/z:198(M−H)
【0984】
[参考例293]2−[(5−クロロピリジン−2−イル)(メチル)アミノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0985】
【化358】
Figure 2004210716
【0986】
参考例251に記載された方法と同様にして、5−クロロ−N−メチル−2−ピリジンアミンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。H−NMR(CDCl)δ:3.43(3H,s),3.81(3H,s),7.08(1H,br.s),7.68−7.78(1H,m),8.27(1H、br.s).
MS(ESI)m/z:229(M+H)
【0987】
[参考例294]2−[(5−クロロ−ピリミジン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0988】
【化359】
Figure 2004210716
【0989】
参考例251に記載された方法と同様にして、2−アミノ−5−クロロピリミジンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.00(3H,s),8.63(2H,s),9.58(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:215(M+H)
【0990】
[参考例295]2−(4−クロロ−3−メトキシアニリノ)−2−オキソ酢酸
メチル エステル
【0991】
【化360】
Figure 2004210716
【0992】
参考例278に記載された方法と同様にして2−クロロ−5−ニトロアニソールを還元し、アミノ体を得た後、参考例251に記載された方法と同様にして、クロロオキソ酢酸 メチル エステルと縮合し、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.93(3H,s),3.98(3H,s),7.00(1H,dd,J=8.5,2.4Hz),7.33(1H,d,J=8.5Hz),7.57(1H,d,J=2.4Hz),8.89(1H,br.s).
【0993】
[参考例296]2−(4−クロロ−3−メトキシアニリノ)−2−オキソ酢酸
【0994】
【化361】
Figure 2004210716
【0995】
参考例274に記載された方法と同様にして、参考例295で得た化合物を加水分解することにより、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.81(3H,s),7.36(1H,d,J=8.7Hz),7.43(1H,d,J=8.7Hz),7.65(1H,d,J=2.2Hz),10.79(1H,s).
MS(ESI,陰イオン)m/z:228(M−H)
【0996】
[参考例297]2−(4−エチニルアニリノ)−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【0997】
【化362】
Figure 2004210716
【0998】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−エチニルアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:3.09(1H,s),3.98(3H,s),7.50(2H,d,J=8.4Hz),7.62(2H,d,J=8.4Hz),8.89(1H,br.s).
【0999】
[参考例298]2−(4−エチニルアニリノ)−2−オキソ酢酸 ナトリウム塩
【1000】
【化363】
Figure 2004210716
【1001】
参考例28に記載された方法と同様にして、参考例297で得た化合物を水酸化ナトリウムで加水分解することにより標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:4.06(1H,s),7.39(2H,d,J=8.4Hz),7.80(2H,d,J=8.4Hz),10.33(1H,br.s).
【1002】
[参考例299]2−[(5−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸 メチル エステル
【1003】
【化364】
Figure 2004210716
【1004】
参考例251に記載された方法と同様にして、文献(Sato,Nobuhiroら,J.Heterocycl.Chem.1982,19(3),673−4)に従って合成した2−アミノ−5−クロロピラジン及びクロロオキソ酢酸メチル エステルから標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.02(3H,s),8.35(1H,d,J=1.5Hz),9.37(1H,d,J=1.5Hz),9.41(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:216(M+H)
【1005】
[参考例300]2−[(5−クロロピラジン−2−イル)アミノ]−2−オキソ酢酸
【1006】
【化365】
Figure 2004210716
【1007】
参考例274に記載された方法と同様にして、参考例299で得た化合物より、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:8.62(1H,s),9.02(1H,br.s),11.30(1H,s).
MS(EI)m/z:201M
【1008】
[参考例301]2−(4−クロロ−3−ニトロアニリノ)−2−オキソ酢酸
【1009】
【化366】
Figure 2004210716
【1010】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−クロロ−3−ニトロアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルを縮合した後、参考例274に記載した方法と同様に加水分解し、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.76(1H,dd,J=8.8Hz),8.04(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),8.55(1H,d,J=2.4Hz),11.24(1H,s).カルボン酸のプロトン見えず。
MS(EI)m/z:244M
【1011】
[参考例302]2−(4−クロロ−2−ニトロアニリノ)−2−オキソ酢酸 ナトリウム塩
【1012】
【化367】
Figure 2004210716
【1013】
参考例251に記載された方法と同様にして、4−クロロ−2−ニトロアニリンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルを縮合した後、参考例28に記載した方法と同様に加水分解し、得られた残渣をメタノールに溶かし、1規定水酸化ナトリウム水溶液を加え、生じた沈殿をろ取することにより標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:7.84(1H,dd,J=9.0,2.5Hz),8.20(1H,d,J=2.5Hz),8.67(1H,d,J=9.0Hz),11.89(1H,s).
【1014】
[参考例303]6−クロロ−4−メチル−3−ピリジンアミン
【1015】
【化368】
Figure 2004210716
【1016】
2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン(173mg)をエタノール(5ml)に溶解し、触媒量のラネーニッケルを加えて水素雰囲気下室温で9時間攪拌した。触媒をろ去し、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸 エチル エステル=3:2)で精製し、標題化合物(113mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:2.13(3H,s),3.85(2H,br.s),6.96(1H,s),7.74(1H,s).
MS(EI)m/z:142M
【1017】
[参考例304]2−クロロ−N−(4−フルオロフェニル)アセトアミド
【1018】
【化369】
Figure 2004210716
【1019】
参考例267に記載された方法と同様にして、p−フルオロアニリンより、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.19(2H,s),7.05(2H,t,J=8.6Hz),7.51(2H,dd,J=9.1,4.7Hz),8.19(1H,br s).
【1020】
[参考例305]S−[2−(4−フルオロアニリノ)−2−オキソエチル]チオ硫酸 ナトリウム塩
【1021】
【化370】
Figure 2004210716
【1022】
参考例268に記載された方法と同様にして、参考例304で得た化合物より、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.72(2H,s),7.14(2H,t,J=9.0Hz),7.56(2H,dd,J=9.0,5.1Hz),10.21(1H,s).
【1023】
[参考例306]2−クロロ−N−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセトアミド
【1024】
【化371】
Figure 2004210716
【1025】
参考例269に記載された方法と同様にして、2−アミノ−5−フルオロピリジンより、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:4.35(2H,s),7.74−7.82(1H,m),8.10(1H,dd,J=9.0,4.2Hz),8.36(1H,d,J=2.9Hz),(1H,br s).
MS(ESI)m/z:188(M+H)
【1026】
[参考例307]S−{2−[(5−フルオロピリジン−2−イル)アミノ]−2−オキソエチル}チオ硫酸 ナトリウム塩
【1027】
【化372】
Figure 2004210716
【1028】
参考例270に記載された方法と同様にして、参考例306で得た化合物より、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.75(2H,s),7.67−7.77(1H,m),8.07(1H,dd,J=9.2,4.2Hz),8.28(1H,d,J=2.9Hz),10.48(1H,s).
【1029】
[参考例308]2−クロロ−N−(5−メチルピリジン−2−イル)アセトアミド 塩酸塩
【1030】
【化373】
Figure 2004210716
【1031】
参考例267に記載された方法と同様にして、2−アミノ−5−ピコリンより、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.30(3H,s),4.40(2H,s),7.83(1H,d,J=8.8Hz),7.91(1H,d,J=8.5Hz),8.21(1H,s),11.40(1H,s).
【1032】
[参考例309]S−{2−[(5−メチルピリジン−2−イル)アミノ]−2−オキソエチル}チオ硫酸 ナトリウム塩
【1033】
【化374】
Figure 2004210716
【1034】
参考例270に記載された方法と同様にして、参考例308で得た化合物より、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.24(3H,s),3.74(2H,s),7.59(1H,d,J=8.5Hz),7.94(1H,d,J=8.3Hz),8.12(1H,s),10.26(1H,s).
【1035】
[参考例310]2−クロロ−N−(6−クロロピリダジン−3−イル)アセトアミド
【1036】
【化375】
Figure 2004210716
【1037】
3−アミノ−6−クロロピリダジン(10.4g)をN,N−ジメチルホルムアミド(200ml)に溶かし、クロロアセチルクロリド(7.48ml)を加え室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。析出した固体をろ取し、酢酸エチル、水で洗浄し、標題化合物(9.39g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.30(2H,s),7.56(1H,d,J=9.3Hz),8.51(1H,d,J=9.3Hz),9.68(1H,br.s).
【1038】
[参考例311]S−{2−[(6−クロロピリダジン−3−イル)アミノ]−2−オキソエチル}チオ硫酸 ナトリウム塩
【1039】
【化376】
Figure 2004210716
【1040】
参考例270に記載された方法と同様にして、参考例310で得た化合物より、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.84(2H,s),7.87(1H,d,J=9.4Hz),8.36(1H,d,J=9.4Hz),11.21(1H,br.s).
【1041】
[参考例312]2−クロロ−N−(6−クロロピリジン−3−イル)アセトアミド
【1042】
【化377】
Figure 2004210716
【1043】
参考例310に記載された方法と同様にして、5−アミノ−2−クロロピリジンより、標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:4.22(2H,s),7.34(1H,d,J=8.5Hz),8.14(1H,dd,J=8.5,2.7Hz),8.30(1H,br.s),8.45(1H,d,J=2.7Hz).
【1044】
[参考例313]S−{2−[(6−クロロピリジン−3−イル)アミノ]−2−オキソエチル}チオ硫酸 ナトリウム塩
【1045】
【化378】
Figure 2004210716
【1046】
参考例270に記載された方法と同様にして、参考例312で得た化合物より、標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:3.77(2H,s),7.47(1H,d,J=8.8Hz),8.04(1H,dd,J=8.8,2.7Hz),8.57(1H,d,J=2.7Hz),10.51(1H,s).
【1047】
[参考例314]2−オキソ−2−(4−トルイジノ)酢酸 メチル エステル
【1048】
【化379】
Figure 2004210716
【1049】
参考例251に記載された方法と同様にして、p−トルイジンとクロロオキソ酢酸 メチル エステルから標題化合物を得た。
MS(ESI)m/z:194(M+H)
【1050】
[参考例315]2−(N−tert−ブトキシカルボニルアミノメチル)−6−メトキシカルボニル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
【1051】
【化380】
Figure 2004210716
【1052】
6−メトキシカルボニル−2−トルエンスルホニルオキシメチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン(2.56g)をジメチルホルムアミド(25ml)に溶解し、アジ化ナトリウム(0.92g)を加えて、外温約50℃にて14時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、酢酸エチルで希釈後水洗して硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去して得られた残さをテトラヒドロフラン(35ml)に溶解し、トリフェニルホスフィン(1.82g)を加えて、外温約50℃にて21時間攪拌した。約28%アンモニア水(15ml)を加えて3時間攪拌後、反応液を減圧濃縮してエーテルで抽出し、希塩酸を加えて酸性として水層を分取した。これに希水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性としてジクロロメタンで抽出した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去して得られた残さをジクロロメタン(15ml)に溶解し、氷冷下ジ−tert−ブチルジカーボネート(1.80g)のジクロロメタン溶液(ジクロロメタン5ml)を加えて室温にて2時間攪拌した。溶媒を減圧留去して得られた残さをシリカゲルカラム(シリカゲル30g,ジクロロメタン〜ジクロロメタン:メタノール=50:1)で精製し、n−ヘキサンと酢酸エチルの混合溶媒より再結晶して、無色結晶(1.56g)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.40−1.60(1H,m),1.46(9H,s),1.90−2.10(2H,m),2.50(1H,dd,J=17.1,10.7Hz),2.70−3.00(3H,m),3.10−3.30(2H,m),3.89(3H,s),4.68(1H,br),7.12(1H,d,J=7.8Hz),7.70−7.80(2H,m).
【1053】
[実施例1]2−{[(1R,2S)−2−(6−クロロナフタレン−2−イルカルバモイル)シクロプロパンカルボニル]アミノ}−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−カルボン酸 tert−ブチル エステル
【1054】
【化381】
Figure 2004210716
【1055】
参考例15で得た化合物(300mg)のテトラヒドロフラン(8.0ml)溶液に、水(2.0ml)及び水酸化リチウム(19.2mg)を室温にて加え、2日間撹拌後、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣に、2−アミノ−6−クロロナフタレン(170mg)、N,N−ジメチルホルムアミド(3.0ml)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール 1水和物(116mg)、1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(165mg)、およびジイソプロピルエチルアミン(411μl)を室温にて加え、12日間撹拌した。反応混液を減圧下濃縮後、塩化メチレン(30ml)および水(150ml)を加え分液し、水層を塩化メチレン(2×20ml)で抽出した。有機層を合わせて飽和炭酸ナトリウム水溶液(50ml)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残さを得た。得られた残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:アセトン=10:1→1:1)で精製し、淡黄色泡状固体として標題化合物(66mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.47(9H,s),1.48−1.58(1H,m),1.88−1.97(1H,m),2.27(2H,t,J=7.7Hz),2.67(2H,br.s),3.67(2H,br.s),4.51(2H,br.s),7.28−7.35(1H,m),7.40−7.47(1H,m),7.53−7.63(2H,m),7.64(1H,s),8.12(1H,s),9.17(1H,br.s),11.25(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:527(M+H)
【1056】
[実施例2](1R,2S)−N−(6−クロロナフタレン−2−イル)−N−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)シクロプロパン−1,2−ジカルボキサミド 塩酸塩
【1057】
【化382】
Figure 2004210716
【1058】
実施例1で得た化合物(63mg)の塩化メチレン(3ml)溶液にトリフルオロ酢酸(3ml)を室温にて加え、10分間撹拌後、減圧下濃縮した。得られた残渣の塩化メチレン(3.0ml)溶液にトリエチルアミン(33.5μl)、酢酸(13.8μl)、ホルマリン(15.5μl)、およびトリアセトキシホウ素ナトリウム(38.2mg)を室温にて加え、2時間撹拌した。反応混液に塩化メチレン(20ml)、水(50ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30ml)を加え分液し、水層を塩化メチレン(2×10ml)で抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残さを得た。得られた残さを分取用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=10:1)で精製し、得られたガラス状物質に1規定塩酸、塩化メチレン、およびメタノールを加えた後、濃縮し、標題化合物(39mg)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.27−1.34(1H,m),1.58−1.64(1H,m),2.30−2.43(2H,m),2.79−2.93(1H,m),2.85(3H,s),2.99(1H,br.s),3.37(1H,br.s),3.59(1H,br.s),4.13−4.25(1H,m),4.45(1H,d,J=14.4Hz),7.42(1H,dd,J=8.9,1.6Hz),7.64(1H,d,J=8.9Hz),7.81(2H,d,J=8.9Hz),7.91(1H,s),8.27(1H,s),10.59(1H,s),11.18−11.36(1H,br),12.38(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:441(M+H)
【1059】
[実施例3]N−{3−[(5−クロロピリジン−2−イル)アミノ]−3−オキソプロピル}−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩
【1060】
【化383】
Figure 2004210716
【1061】
参考例18で得た化合物(218mg)のジオキサン(4.0ml)溶液に、4mol/l塩酸ジオキサン溶液(3.0ml)を加え室温で1.5時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、真空ポンプで2時間乾燥後、得られた残渣をN,N−ジメチルホルムアミド(6.0ml)溶液とし、参考例13で得た化合物(156mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(106mg)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド 塩酸塩(151mg)、トリエチルアミン(140μl)を加え、室温で5日間攪拌した。反応液を減圧濃縮後、残渣に塩化メチレン、飽和塩化ナトリウム水溶液を加えた。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し減圧濃縮した。残さをシリカゲルを担体とするフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=25:1→20:1)、およびシリカゲルカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=20:1→15:1→10:1)で精製し、標題化合物のフリー体(155mg)を白色固体として得た。フリー体(154mg)のエタノール(3.0ml)、塩化メチレン(2.0ml)の混合溶液に1規定塩酸エタノール溶液(0.45ml)を加え濃縮後、真空ポンプで乾燥させ標題化合物(175mg)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.70(2H,t,J=6.7Hz),
2.91(3H,s),3.05−3.25(2H,m),3.30−3.80(4H,m),4.35−4.50(1H,br),4.63−4.78(1H,br),7.88(1H,dd,J=9.0,2.7Hz),8.10(1H,d,J=9.0Hz),8.34(1H,d,J=2.7Hz),8.87(1H,t,J=5.7Hz),10.72(1H,s),11.10−11.40(1H,br).
MS(ESI)m/z:380(M+H)
【1062】
[実施例4]2−アミノスルホニル−N−{3−[(5−クロロ−2−ピリジニル)アミノ]−3−オキソプロピル}−1,1’−ビフェニル−4’−カルボキサミド
【1063】
【化384】
Figure 2004210716
【1064】
参考例19で得た化合物(302mg)の塩化メチレン(10ml)、トリフルオロ酢酸(10ml)混合溶液を室温で7日間攪拌し、14時間還流した。反応液を減圧下濃縮後、得られた残渣に塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えた。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液を加え振とうし、析出した白色沈殿物を濾取した。粉末を水、塩化メチレンで洗浄後、真空ポンプで乾燥し、粗精製物(240mg)を得た。粗精製物(220mg)を水(10ml)に加え、室温で16時間攪拌した。沈殿物を濾取後、真空ポンプで乾燥し、標題化合物(208mg)を白色粉末として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.71(2H,t,J=6.8Hz),3.58(2H,dt,J=5.6,6.8Hz),7.27(2H,br.s),7.30(1H,dd,J=9.0,2.7Hz),7.44(2H,d,J=8.0Hz),7.55−7.65(2H,m),7.83(2H,d,J=8.0Hz),7.88(1H,dd,J=9.0,2.7Hz),8.03(1H,dd,J=9.0,1.5Hz),8.13(1H,d,J=9.0Hz),8.34(1H,d,J=2.7Hz),8.61(1H,t,J=5.6Hz),10.71(1H,s).
MS(ESI)m/z:459(M+H)
【1065】
[実施例5]N−{(1R,2R)−2−(4−クロロフェニルカルバモイル)シクロヘキシル}−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩
【1066】
【化385】
Figure 2004210716
【1067】
参考例22で得た化合物(54mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に参考例13で得た化合物(49.6mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(25.3mg),1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(71.7mg)およびジイソプロピルアミン(65.1μl)を加えて室温で3日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および塩化メチレンを加えて分液した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=7:93)で精製し、得られた標題化合物のフリー体に1規定塩酸エタノール溶液およびジエチルエーテルを加えて減圧下溶媒を留去した。得られた無色粉末をジエチルエーテルで洗浄し標題化合物(48.7mg)を無色粉末として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.15−1.55(4H,m),1.65−2.05(4H,m),2.65−2.80(1H,m),2.90(3H,br.s),3.10(2H,br.s),3.30−3.50(1H,m),3.65(1H,br.s),3.95−4.15(1H,m),4.42(1H,br.s),4.66(1H,br.s),7.29(2H,d,J=8.8Hz),7.55(2H,d,J=8.8Hz),8.73(1H,d,J=8.5Hz),9.90(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:433(M+H)
【1068】
[実施例6]N−[(1R,2S)−2−(4−クロロフェニルカルバモイル)シクロヘキシル]−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボキシアミド 塩酸塩
【1069】
【化386】
Figure 2004210716
【1070】
実施例5と同様の方法で、参考例24で得た化合物と参考例13で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.30−1.90(6H,m),1.90−2.20(2H,m),2.88(3H,s),3.10−3.25(1H,m),3.35−3.75(4H,m),4.20−4.35(1H,m),4.35−4.70(2H,m),7.31(2H,d,J=8.5Hz),7.56(2H,d,J=8.3Hz),7.99(1H,d,J=8.3Hz),10.17(1H,s),11.13(1H,s).
MS(ESI)m/z:433(M+H)
【1071】
[実施例7]2−(tert−ブチルアミノスルホニル)−N−{(1R,2R)−2−[(4−クロロアニリノ)カルボニル]シクロヘキシル}−1,1’−ビフェニル−4’−カルボキサミド
【1072】
【化387】
Figure 2004210716
【1073】
参考例22で得た化合物(54mg)のN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、参考例17で得た化合物(62.3mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(25.3mg),1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(71.7mg)およびジイソプロピルアミン(65.1μl)を加えて室温で3日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)および塩化メチレン(50ml)を加えて分液した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。シリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:24)で精製し標題化合物(70mg)を無色粉末として得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.98(9H,s),1.25−1.70(4H,m),1.80−1.94(2H,m),2.05−2.15(1H,m),2.18−2.30(1H,m),2.45−2.70(1H,m),3.67(1H,s),4.26(1H,br.s),6.80(1H,br.s),7.19−7.30(3H,m),7.48−7.60(7H,m),7.81(1H,d,J=7.3Hz),8.16(1H,dd,J=7.81.2Hz),8.63(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:568(M+H)
【1074】
[実施例8]2−(アミノスルホニル)−N−{(1R,2R)−2−[(4−クロロアニリノ)カルボニル]シクロヘキシル}−1,1’−ビフェニル−4’−カルボキサミド
【1075】
【化388】
Figure 2004210716
【1076】
実施例4と同様の方法で、実施例7の化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.18−1.46(3H,m),1.45−1.62(1H,m),1.70−1.83(2H,m),1.85−2.00(2H,m),2.50−2.70(1H,m),4.03−4.15(1H,m),7.20−7.35(5H,m),7.40(2H,d,J=8.3Hz),7.55−7.67(4H,m),7.73(2H,d,J=8.3Hz),8.02(1H,d,J=7.3Hz),8.24(1H,d,J=8.3Hz),9.79(1H,br.s).
【1077】
[実施例9]2−(tert−ブチルアミノスルホニル)−N−[(1R,2S)−2−(4−クロロフェニルカルバモイル)シクロヘキシル]−1,1’−ビフェニル−4’−カルボキシアミド
【1078】
【化389】
Figure 2004210716
【1079】
実施例7と同様の方法で、参考例24で得た化合物と参考例17で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.01(9H,s),1.50−2.25(8H,m),2.90−3.00(1H,m),3.52(1H,s),4.40−4.50(1H,m),7.20−7.30(4H,m),7.40−7.60(6H,m),7.67(1H,s),7.84(2H,d,J=8.3Hz),8.17(1H,dd,J=7.8,1.5Hz).
MS(ESI)m/z:568(M+H)
【1080】
[実施例10]2−アミノスルホニル−N−[(1R,2S)−2−(4−クロロフェニルカルバモイル)シクロヘキシル]−1,1’−ビフェニル−4’−カルボキシアミド
【1081】
【化390】
Figure 2004210716
【1082】
実施例4と同様の方法で、実施例9で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50−2.25(8H,m),2.85−3.00(1H,m),4.25(2H,s),4.40−4.50(1H,m),7.20−7.35(4H,m),7.30(2H,dd,J=7.3,1.5Hz),7.50−7.60(3H,m),7.61(1H,td,J=7.3,1.5Hz),7.71(1H,s),7.84(2H,d,J=8.1Hz),8.17(1H,dd,J=7.8,1.5Hz).
MS(ESI)m/z:512(M+H)
【1083】
[実施例11]N−((1R,2S)−2−{[(6−クロロ−2−ナフチル)アミノ]カルボニル}シクロヘキシル)−5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,3]チアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−カルボキサミド 塩酸塩
【1084】
【化391】
Figure 2004210716
【1085】
参考例25で得た化合物(209mg)を飽和塩酸エタノール溶液(5ml)に溶かし、室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残さにN,N−ジメチルホルムアミド(10ml)、参考例13で得た化合物(159mg)、3−(3−ジメチルアミノプロピル)−1−エチルカルボジイミド 塩酸塩(199mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(35mg)、トリエチルアミン(218μl)を加え、室温で20時間攪拌した。溶媒をポンプで減圧下に留去し、残渣に塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液した。水層から塩化メチレンで抽出し、あわせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルを担体とするフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=19:1) で精製し、淡黄色固体(140mg)を得た。これを塩化メチレンに溶かし、1規定塩酸エタノール溶液(290μl)を加えて塩酸塩とした。酢酸 エチル エステルを加えて溶媒を減圧下に留去し、生じた固体をろ取し酢酸 エチル エステルで洗浄し、標題化合物(121mg)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.41−1.78(6H,m),1.99−2.06(1H,m),2.15−2.22(1H,m),2.90(3H,s),2.96−2.99(1H,m),3.15(2H,br.s),3.49(1H,br.s),3.61(1H,br.s),4.28−4.34(1H,m),4.45(1H,br.s),4.64(1H,br.s),7.46(1H,dd,J=8.8,2.2Hz),7.60(1H,dd,J=8.8,2.0Hz),7.83−7.87(2H,m),7.95(1H,d,J=2.0Hz),8.04(1H,d,J=8.1Hz),8.30−8.31(1H,m),10.34(1H,s),11.24(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:483(M+H)
【1086】
[実施例12]N−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−{3−[(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イル)アミノ]−3−オキソプロピル}エタンジアミド 塩酸塩
【1087】
【化392】
Figure 2004210716
【1088】
参考例26で得た化合物(327mg)を飽和塩酸エタノール(20ml)に溶かし、室温で30分攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣に参考例28で得た化合物(258mg)、3−(3−ジメチルアミノプロピル)−1−エチルカルボジイミド 塩酸塩(368mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(130mg)、トリエチルアミン(400μl)を加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣に塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルを担体とするフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=92:8)で精製し、淡黄色固体(115mg)を得た。ここにメタノール(3ml)および1規定塩酸エタノール溶液(272μl)を加え、さらにジエチルエーテル(8ml)を加えた。生じた固体をろ取後、ジエチルエーテルで洗浄し、標題化合物(97mg)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.74(2H,t、J=6.0Hz),2.89(3H,s),2.95(2H,br.s),3.49−3.56(4H,m),4.35(2H,br.s),8.00−8.07(2H,m),8.46(1H,dd,J=2.4,1.0Hz),9.19(1H,t,J=5.7Hz),10.25(1H,s),11.13(1H,br.s),11.26(1H,s).
MS(ESI)m/z:423(M+H)
【1089】
[実施例13]N−[2−(2−アミノスルホニル−1,1’−ビフェニル−4’−イルカルバモイル)エチル]−N−(5−クロロピリジン−2−イル)エタンジアミド
【1090】
【化393】
Figure 2004210716
【1091】
参考例30で得た化合物(100mg)、4’−アミノ−N−(tert−ブチル)−1,1’−ビフェニル−2−スルホンアミド(J.Med.Chem.,1999年,42巻,2752頁)(86mg)、3−(3−ジメチルアミノプロピル)−1−エチルカルボジイミド 塩酸塩(109mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(38mg)、トリエチルアミン(39μl)を加え、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣に塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルを担体とするフラッシュカラムクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=92:8)で精製し、さらに分取用薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=23:2)で精製した。得られた化合物を塩化メチレン(2ml)とトリフルオロ酢酸(2ml)の混合溶媒に溶かし、6.5時間攪拌した。溶媒を減圧下に留去し、残渣に塩化メチレン、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて分液した。有機層を水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去した。残渣を分取用薄層クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノール=9:1)で精製後、ジエチルエーテルを加えて固化し、標題化合物(22mg)を白色固体として得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:2.65(2H,t,J=6.8Hz),3.53(2H,q,J=6.8Hz),7.18(2H,br.s),7.29−7.33(3H,m),7.53−7.63(4H,m),8.01−8.09(3H,m),8.46(1H,d,J=2.4Hz),9.19(1H,t,J=5.7Hz),10.10(1H,s),10.27(1H,s).
MS(ESI)m/z:502(M+H)
【1092】
[実施例14]N−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−[(1R,2R)−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)シクロヘキシル]エタンジアミド 塩酸塩
【1093】
【化394】
Figure 2004210716
【1094】
実施例12と同様の方法で、参考例31で得た化合物の保護基を脱保護した後、参考例28で得た化合物と縮合して標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.15−1.55(4H,m),1.65−1.97(4H,m),2.80−3.10(6H,m),3.30−3.45(1H,m),3.55−3.67(1H,m),3.80−4.40(2H,m),4.40−4.55(1H,m),7.99(2H,br.s),8.44(1H,s),8.95−9.10(1H,m),10.22(1H,s),10.75−11.02(1H,br),12.02−12.10(1H,m).
MS(FAB)m/z:477(M+H)
【1095】
[実施例15]N−(5−クロロピリジン−2−イル)−N−[(1R,2S)−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン−2−イルカルバモイル)シクロヘキシル]エタンジアミド 塩酸塩
【1096】
【化395】
Figure 2004210716
【1097】
実施例12と同様の方法で、参考例32で得た化合物の保護基を脱保護した後、参考例28で得た化合物と縮合して標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.25−2.05(8H,m),2.70−2.85(4H,m),2.79(3H,s),2.90−3.00(1H,m),4.10−4.30(3H,m),7.95−8.05(2H,m),8.31(1H,d,J=8.3Hz),8.43(1H,d,J=9.3Hz),10.29(1H,s),12.20(1H,s).
MS(ESI)m/z:477(M+H)
【1098】
[実施例16]N−{(1R,2R)−2−[2−(tert−ブチルアミノスルホニル)−1,1’−ビフェニル−4’−イルカルバモイル]シクロヘキシル}−N−(5−クロロピリジン−2−イル)エタンジアミド
【1099】
【化396】
Figure 2004210716
【1100】
参考例33で得た化合物(188mg)の塩化メチレン(5ml)溶液に、飽和塩酸エタノール(5ml)を加えて室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下溶媒留去し、得られた残渣にジエチルエーテル(50ml)を加えてを加えて固化した。得られた無色粉末をジエチルエーテルで洗浄し(1R,2R)−2−アミノ−N−[2−(tert−ブチルアミノスルホニル)−1,1’−ビフェニル−4’−イル]シクロヘキサンカルボキサミドの塩酸塩(168mg)を得た。この塩酸塩(160mg)をN,N−ジメチルホルムアミド(5ml)に溶解した溶液に、参考例28で得た化合物(77mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(46.3mg),1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(132mg)およびジイソプロピルエチルアミン(119μl)を加えて室温で3日間撹拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残渣に塩化メチレン(50ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50ml)を加えて分液した。水層を塩化メチレン(50ml)で抽出し,先に得られた有機層を合わせて無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去しシリカゲルクロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=3:97)で精製し、得られた無色粉末をジエチルエーテルで洗浄して、標題化合物(106mg)を得た。
H−NMR(CDCl)δ:0.97(9H,br.s),1.35−1.75(4H,m),1.76−1.95(2H,m),1.97−2.20(2H,m),2.50−2.64(1H,m),3.74(1H,br.s),4.00−4.15(1H,m),7.20−7.27(1H,m),7.35−7.73(8H,m),7.88(1H,br.s),8.10(1H,d,J=8.8Hz),8.15(1H,d,J=8.1Hz),8.29(1H,br.s),9.69(1H,br.s).
MS(ESI)m/z:612(M+H)
【1101】
[実施例17]N−{(1R,2R)−2−[2−(アミノスルホニル)−1,1’−ビフェニル−4’−イルカルバモイル]シクロヘキシル}−N−(5−クロロピリジン−2−イル)エタンジアミド
【1102】
【化397】
Figure 2004210716
【1103】
実施例4と同様の方法で、実施例16で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(DMSO−d)δ:1.10−1.60(4H,m),1.61−2.10(4H,m),2.65−2.82(1H,m),3.90−4.10(1H,m),7.16(2H,br.s),7.17−7.40(3H,m),7.40−7.70(4H,m),7.80−8.15(3H,m),8.44(1H,br.s),9.06(1H,d,J=8.8Hz),9.84(1H,br.s),10.22(1H,br.s).
MS(FAB)m/z:556(M+H)
【1104】
[実施例18]N−[(1R,2S)−2−(2−アミノスルホニル−1,1’−ビフェニル−4’−イルカルバモイル)シクロヘキシル]−N−(5−クロロピリジン−2−イル)エタンジアミド
【1105】
【化398】
Figure 2004210716
【1106】
実施例7と同様の方法で、参考例35で得た化合物と参考例28で得た化合物から標題化合物を得た。
H−NMR(CDCl)δ:1.50−2.25(8H,m),2.80−2.90(1H,m),4.15−4.40(3H,m),7.31(1H,d,J=6.9Hz),7.35−7.65(6H,m),7.70(1H,dd,J=8.8,2.4Hz),8.15(1H,d,J=8.8Hz),8.19(2H,d,J=9.0Hz)8.30(1H,d,J=2.4Hz),8.32(1H,d,J=8.8Hz)9.71(1H,s).
MS(ESI)m/z:557(M+H)
【1107】
[試験例1]ヒトFXa阻害作用(IC50値)の測定
96ウェル(穴)マイクロプレートの各ウェルに、適宜段階的に濃度を設定した検体5%DMSO溶液10μl、トリス緩衝液(100mMトリス、200mM塩化カリウム、0.2%BSA、pH7.4)40μl、0.0625U/mlのヒトFXa(Enzyme Research Labolatories,Inc.、トリス緩衝液に溶解および希釈)10μlを添加した後、750μMのS−2222水溶液(Chromogenix社)40μlを添加し、室温で405nmにおける吸光度を10分間測定して、吸光度の増加(ΔOD/分)を求めた。コントロールには検体の代わりにトリス緩衝液を用いた。
下式により求めた検体の各最終濃度における阻害率(%)を対数確率紙の縦軸に、検体の最終濃度を横軸にそれぞれプロットして、50%阻害濃度(IC50値)を求めた。
阻害率(%)=(1−検体のΔOD/分÷コントロールのΔOD/分)×100(結果)本発明の実施例4の化合物は、IC50値が31nMであり、強力なFXa阻害作用を示した。
【1108】
【発明の効果】
本発明のエチレンジアミン誘導体は、強力な活性化血液凝固第X因子の阻害作用を示すので、医薬、活性化血液凝固第X因子阻害剤、血液凝固抑制剤、血栓または塞栓の予防および/または治療剤、血栓性疾患の予防および/または治療薬、さらには脳梗塞、脳塞栓、心筋梗塞、狭心症、肺梗塞、肺塞栓、バージャー病、深部静脈血栓症、汎発性血管内凝固症候群、人工弁/関節置換後の血栓形成、血行再建後の血栓形成および再閉塞、全身性炎症性反応症候群(SIRS)、多臓器不全(MODS)、体外循環時の血栓形成または採血時の血液凝固の予防および/または治療剤として有用である。

Claims (20)

  1. 一般式(1)
    −Q−X−Q−X−Q (1)
    [式中、Qは、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し;
    は、単結合、直鎖状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルケニレン基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニレン基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜6員の環状炭化水素基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の5〜7員の複素環式基、置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、または置換基を有することもある2価の飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し;
    は、下記の基
    Figure 2004210716
    (基中、Qは炭素数1〜8のアルキレン基、炭素数2〜8のアルケニレン基または基−(CH−CH−A−CH−(CH−(基中、mおよびnは各々独立して0、1〜3の整数を示し、Aは酸素原子、窒素原子、硫黄原子、−SO−、−SO−、−NH−、−O−NH−、−NH−NH−、−S−NH−、−SO−NH−または−SO−NH−を示す。)を示し;
    およびRは、Qを含む環上の炭素原子、窒素原子または硫黄原子上に置換し、各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、シアノ基、シアノアルキル基、アミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アルコキシイミノ基、ヒドロキシイミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアルキルアミノ基、カルボキシアルキルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、カルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、アリール基、アラルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環アルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、アリールスルホニルアミノアルキル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニルアルキル基、アリールスルホニルアミノカルボニルアルキル基、オキソ基、カルバモイルオキシ基、アラルキルオキシ基、カルボキシアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアルキルオキシ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、ハロゲノアシル基、カルボキシアシル基、アミノアシル基、アシルオキシアシル基、アシルオキシアルキルスルホニル基、ヒドロキシアルキルスルホニル基、アルコキシアルキルスルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環スルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環オキシ基、N−アルキルアミノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、N−アリールカルバモイル基、N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アリールカルバモイルアルキル基、N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示すか、あるいは、RおよびRは一緒になって炭素数1〜5のアルキレン基、炭素数2〜5のアルケニレン基、炭素数1〜5のアルキレンジオキシ基またはカルボニルジオキシ基を示す。)、
    または、基−C(R3a)(R3b)−C(R4a)(R4b)−
    (基中、R3a、R3b、R4aおよびR4bは、各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、シアノ基、シアノアルキル基、アミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アルコキシイミノ基、ヒドロキシイミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアルキルアミノ基、カルボキシアルキルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、カルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、アリール基、アラルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環アルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アリールスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、アリールスルホニルアミノアルキル基、アルキルスルホニルアミノカルボニル基、アリールスルホニルアミノカルボニル基、アルキルスルホニルアミノカルボニルアルキル基、アリールスルホニルアミノカルボニルアルキル基、オキソ基、カルバモイルオキシ基、アラルキルオキシ基、カルボキシアルキルオキシ基、アルコキシカルボニルアルキルオキシ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、ハロゲノアシル基、カルボキシアシル基、アミノアシル基、アシルオキシアシル基、アシルオキシアルキルスルホニル基、ヒドロキシアルキルスルホニル基、アルコキシアルキルスルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環スルホニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環オキシ基、N−アルキルアミノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、N−アリールカルバモイル基、N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイル基、N−アリールカルバモイルアルキル基、N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アリールカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−3〜6員の複素環カルバモイルアルキル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示し;
    は、置換基を有することもあるアリール基、置換基を有することもあるアリールアルケニル基、置換基を有することもあるアリールアルキニル基、置換基を有することもあるヘテロアリール基、置換基を有することもあるヘテロアリールアルケニル基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基を示し;
    は、−T−N(R)−(基中、Tは、カルボニル基またはチオカルボニル基を示し、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)を示し;
    は、−T−N(R)−(基中、Tは、カルボニル基、スルホニル基、基−C(=O)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=O)−C(=S)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=S)−N(R’)−(基中、R’は水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)またはチオカルボニル基を示し、Rは、水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)を示す。]で表される化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
  2. 式(1)中、基Qが置換基を有することもあるフェニル基、置換基を有することもあるナフチル基、置換基を有することもあるアントリル基、置換基を有することもあるフェナントリル基、置換基を有することもあるスチリル基、置換基を有することもあるフェニルエチニル基、置換基を有することもあるピリジル基、置換基を有することもあるピリダジニル基、置換基を有することもあるピラジニル基、置換基を有することもあるフリル基、置換基を有することもあるチエニル基、置換基を有することもあるピロリル基、置換基を有することもあるチアゾリル基、置換基を有することもあるオキサゾリル基、置換基を有することもあるピリミジニル基、置換基を有することもあるテトラゾリル基、置換基を有することもあるチエニルエテニル基、置換基を有することもあるピリジルエテニル基、置換基を有することもあるインデニル基、置換基を有することもあるインダニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロナフチル基、置換基を有することもあるベンゾフリル基、置換基を有することもあるイソベンゾフリル基、置換基を有することもあるベンゾチエニル基、置換基を有することもあるインドリル基、置換基を有することもあるインドリニル基、置換基を有することもあるイソインドリル基、置換基を有することもあるイソインドリニル基、置換基を有することもあるインダゾリル基、置換基を有することもあるキノリル基、置換基を有することもあるジヒドロキノリル基、置換基を有することもある4−オキソジヒドロキノリル基(ジヒドロキノリン−4−オン)、置換基を有することもあるテトラヒドロキノリル基、置換基を有することもあるイソキノリル基、置換基を有することもあるテトラヒドロイソキノリル基、置換基を有することもあるクロメニル基、置換基を有することもあるクロマニル基、置換基を有することもあるイソクロマニル基、置換基を有することもある4H−4−オキソベンゾピラニル基、置換基を有することもある3,4−ジヒドロ−4H−4−オキソベンゾピラニル基、置換基を有することもある4H−キノリジニル基、置換基を有することもあるキナゾリニル基、置換基を有することもあるジヒドロキナゾリニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロキナゾリニル基、置換基を有することもあるキノキサリニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロキノキサリニル基、置換基を有することもあるシンノリニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロシンノリニル基、置換基を有することもあるインドリジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロインドリジニル基、置換基を有することもあるベンゾチアゾリル基、置換基を有することもあるテトラヒドロベンゾチアゾリル基、置換基を有することもあるベンゾオキサゾリル基、置換基を有することもあるベンゾイソチアゾリル基、置換基を有することもあるベンゾイソオキサゾリル基、置換基を有することもあるベンゾイミダゾリル基、置換基を有することもあるナフチリジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロナフチリジニル基、置換基を有することもあるチエノピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチエノピリジル基、置換基を有することもあるチアゾロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロピリジル基、置換基を有することもあるチアゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるピロロピリジル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロピロロピリジル基、置換基を有することもあるピロロピリミジニル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロピリミジニル基、置換基を有することもあるピリドキナゾリニル基、置換基を有することもあるジヒドロピリドキナゾリニル基、置換基を有することもあるピリドピリミジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロピリドピリミジニル基、置換基を有することもあるピラノチアゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピラノチアゾリル基、置換基を有することもあるフロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロフロピリジル基、置換基を有することもあるオキサゾロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロオキサゾロピリジル基、置換基を有することもあるオキサゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロオキサゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるピロロチアゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロチアゾリル基、置換基を有することもあるピロロオキサゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロオキサゾリル基、置換基を有することもあるチエノピロリル基、置換基を有することもあるチアゾロピリミジニル基、置換基を有することもある4−オキソ−テトラヒドロシンノリニル基、置換基を有することもある1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、置換基を有することもある1,1−ジオキシ−2H−1,2,4−ベンゾチアジアジニル基、置換基を有することもある1,2,4−ベンゾオキサジアジニル基、置換基を有することもあるシクロペンタピラニル基、置換基を有することもあるチエノフラニル基、置換基を有することもあるフロピラニル基、置換基を有することもあるピリドオキサジニル基、置換基を有することもあるピラゾロオキサゾリル基、置換基を有することもあるイミダゾチアゾリル基、置換基を有することもあるイミダゾピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロイミダゾピリジル基、置換基を有することもあるピラジノピリダジニル基、置換基を有することもあるベンズイソキノリル基、置換基を有することもあるフロシンノリル基、置換基を有することもあるピラゾロチアゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロピラゾロチアゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるヘキサヒドロチアゾロピリダジノピリダジニル基、置換基を有することもあるイミダゾトリアジニル基、置換基を有することもあるオキサゾロピリジル基、置換基を有することもあるベンゾオキセピニル基、置換基を有することもあるベンゾアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロベンゾアゼピニル基、置換基を有することもあるベンゾジアゼピニル基、置換基を有することもあるベンゾトリアゼピニル基、置換基を有することもあるチエノアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチエノアゼピニル基、置換基を有することもあるチエノジアゼピニル基、置換基を有することもあるチエノトリアゼピニル基、置換基を有することもあるチアゾロアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロアゼピニル基、置換基を有することもある4,5,6,7−テトラヒドロ−5,6−テトラメチレンチアゾロピリダジニル基および置換基を有することもある5,6−トリメチレン−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロピリダジニル基から選ばれる基である請求項1記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
  3. 基Q上の置換基が、水酸基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、アミノ基、シアノ基、アミノアルキル基、ニトロ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アシル基、アミジノ基、ヒドロキシアミジノ基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルコキシ基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基が置換したアミジノ基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルコキシ基が置換したアミジノ基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜7のアルコキシカルボニル基が置換したアミジノ基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜6のアルケニル基、直鎖状もしくは分枝状の炭素数2〜6のアルキニル基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数2〜6のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、窒素原子上に直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基が置換したモノまたはジアルキルカルバモイル基、直鎖状、分枝状もしくは環状の炭素数1〜6のアルキル基で置換されたモノまたはジアルキルアミノ基および5〜6員の含窒素複素環式基から選ばれる1〜3個である請求項1または2に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはN−オキシド。
  4. 式(1)中、基Qが以下のいずれかの基を示すものである請求項1記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
    Figure 2004210716
    [基中、RおよびRは、各々独立に水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、またはシアノ基、水酸基、ハロゲン原子、アルキル基、もしくはアルコキシ基で置換されてもよいフェニル基を示し、RおよびRは、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、RおよびR10は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、R11、R12およびR13は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、Xは、CH、CH、NH、NOH、N、OまたはSを示し、R14、R15およびR16は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、Xは、NH、N、OまたはSを示し、XはN、CまたはCHを示し、XはN、CまたはCHを示し、R17およびR18は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。ただし、XおよびXがCとCHの組合せの場合およびともにCまたはCHである場合を除く。]、
    Figure 2004210716
    [基中、NはR19が置換する環の炭素原子の1個または2個が窒素原子に置換されていることを示し、R19、R20およびR21は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、XはCH、CH、NまたはNHを示し、ZはN、NHまたはOを示し、ZはCH、CH、CまたはNを示し、ZはCH、CH、S、SOまたはC=Oを示し、X−ZはXとZが単結合または二重結合で結合していることを示し、R22およびR23は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示し、R24は水素原子またはアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、XはOまたはSを示し、R25およびR26は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、R27およびR28は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、E及びEは、それぞれ独立してNまたはCHを示し、R29およびR30は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、YはCHまたはNを示し、Yは、−N(R33)−(基中、R33は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。)、OまたはSを示し、R31およびR32は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]、および、
    Figure 2004210716
    [基中、1〜8の数字は位置を示し、それぞれのNは1〜4の炭素原子のいずれか1個および5〜8の炭素原子のいずれか1個がそれぞれ窒素原子1個で置換されていることを示し、R34、R35およびR36は、各々独立に水素原子、水酸基、ニトロ基、アミノ基、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲノアルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アシル基、カルバモイル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基、アルコキシカルボニル基、アミジノ基またはアルコキシカルボニルアルキル基を示す。]。
  5. 式(1)中、基Qが以下のいずれかの基を示すものである請求項1記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
    Figure 2004210716
    [基中、RおよびRは各々独立して水素原子またはアルキル基を示し、Rは水素原子を示し、Rは水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、Rは水素原子を示し、R10は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、R11およびR12はいずれも水素原子を示し、R13は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、Xは、NH、NOH、N、OまたはSを示し、R14は水素原子、ハロゲン原子、アシル基、N−アルキルカルバモイル基、N,N−ジアルキルカルバモイル基またはアルキル基を示し、R15は水素原子またはハロゲン原子を示し、R16は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、Xは、NH、OまたはSを示し、XはN、CまたはCHを示し、XはN、CまたはCHを示し、R17は水素原子を示し、R18は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。ただし、XおよびXがCとCHの組合せの場合およびともにCまたはCHである場合を除く。]、
    Figure 2004210716
    [基中、NはR19が置換する環の炭素原子の1個または2個が窒素原子に置換されていることを示し、R19およびR20はいずれも水素原子を示し、R21は、水素原子、シアノ基、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基またはハロゲノアルキル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、XはCH、CH、NまたはNHを示し、ZはN、NHまたはOを示し、ZはCH、CH、CまたはNを示し、ZはCH、CH、S、SOまたはC=Oを示し、X−ZはXとZが単結合または二重結合で結合していることを示し、R22は水素原子を示し、R23は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示し、R24は水素原子を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、XはOを示し、R25は水素原子を示し、R26は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、R27は、水素原子またはハロゲン原子を示し、R28は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、EおよびEはそれぞれ独立して、NまたはCHを示し、R29は、水素原子またはハロゲン原子を示し、R30は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]、
    Figure 2004210716
    [基中、YはCHまたはNを示し、Yは、−N(R33)−(基中、R33は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を示す。)、OまたはSを示し、R31は、水素原子またはハロゲン原子を示し、R32は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]、および
    Figure 2004210716
    [基中、1〜8の数字は位置を示し、それぞれのNは1〜4の炭素原子のいずれか1個および5〜8の炭素原子のいずれか1個がそれぞれ窒素原子1個で置換されていることを示し、R34は水素原子またはハロゲン原子を示し、R35は水素原子またはハロゲン原子を示し、R36は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基またはアルキニル基を示す。]。
  6. 式(1)中、基Qが、4−クロロスチリル基、4−フルオロスチリル基、4−ブロモスチリル基、4−エチニルスチリル基、4−クロロフェニルエチニル基、4−フルオロフェニルエチニル基、4−ブロモフェニルエチニル基、4−エチニルフェニルエチニル基、6−クロロ−2−ナフチル基、6−フルオロ−2−ナフチル基、6−ブロモ−2−ナフチル基、6−エチニル−2−ナフチル基、7−クロロ−2−ナフチル基、7−フルオロ−2−ナフチル基、7−ブロモ−2−ナフチル基、7−エチニル−2−ナフチル基、5−クロロインドール−2−イル基、5−フルオロインドール−2−イル基、5−ブロモインドール−2−イル基、5−エチニルインドール−2−イル基、5−メチルインドール−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロインドール−2−イル基、5−クロロ−3−フルオロインドール−2−イル基、3−ブロモ−5−クロロインドール−2−イル基、3−クロロ−5−フルオロインドール−2−イル基、3−ブロモ−5−フルオロインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−クロロインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−フルオロインドール−2−イル基、5−クロロ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−フルオロ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−ブロモ−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−エチニル−3−ホルミルインドール−2−イル基、5−クロロ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−フルオロ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−ブロモ−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、5−エチニル−3−(N,N−ジメチルカルバモイル)インドール−2−イル基、6−クロロインドール−2−イル基、6−フルオロインドール−2−イル基、6−ブロモインドール−2−イル基、6−エチニルインドール−2−イル基、6−メチルインドール−2−イル基、5−クロロベンゾチオフェン−2−イル基、5−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、5−ブロモベンゾチオフェン−2−イル基、5−エチニルベンゾチオフェン−2−イル基、5−メチルベンゾチオフェン−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、6−クロロベンゾチオフェン−2−イル基、6−フルオロベンゾチオフェン−2−イル基、6−ブロモベンゾチオフェン−2−イル基、6−エチニルベンゾチオフェン−2−イル基、6−メチルベンゾチオフェン−2−イル基、5−クロロベンゾフラン−2−イル基、5−フルオロベンゾフラン−2−イル基、5−ブロモベンゾフラン−2−イル基、5−エチニルベンゾフラン−2−イル基、5−メチルベンゾフラン−2−イル基、5−クロロ−4−フルオロベンゾフラン−2−イル基、6−クロロベンゾフラン−2−イル基、6−フルオロベンゾフラン−2−イル基、6−ブロモベンゾフラン−2−イル基、6−エチニルベンゾフラン−2−イル基、6−メチルベンゾフラン−2−イル基、5−クロロベンゾイミダゾール−2−イル基、5−フルオロベンゾイミダゾール−2−イル基、5−ブロモベンゾイミダゾール−2−イル基、5−エチニルベンゾイミダゾール−2−イル基、6−クロロキノリン−2−イル基、6−フルオロキノリン−2−イル基、6−ブロモキノリン−2−イル基、6−エチニルキノリン−2−イル基、7−クロロキノリン−3−イル基、7−フルオロキノリン−3−イル基、7−ブロモキノリン−3−イル基、7−エチニルキノリン−3−イル基、7−クロロイソキノリン−3−イル基、7−フルオロイソキノリン−3−イル基、7−ブロモイソキノリン−3−イル基、7−エチニルイソキノリン−3−イル基、7−クロロシンノリン−3−イル基、7−フルオロシンノリン−3−イル基、7−ブロモシンノリン−3−イル基、7−エチニルシンノリン−3−イル基、7−クロロ−2H−クロメン−3−イル基、7−フルオロ−2H−クロメン−3−イル基、7−ブロモ−2H−クロメン−3−イル基、7−エチニル−2H−クロメン−3−イル基、6−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−2−イル基、6−クロロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−フルオロ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−ブロモ−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、6−エチニル−4−オキソ−1,4−ジヒドロキナゾリン−2−イル基、フェニル基、4−クロロフェニル基、4−フルオロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−エチニルフェニル基、3−クロロフェニル基、3−フルオロフェニル基、3−ブロモフェニル基、3−エチニルフェニル基、3−クロロ−4−フルオロフェニル基、4−クロロ−3−フルオロフェニル基、4−クロロ−2−フルオロフェニル基、2−クロロ−4−フルオロフェニル基、4−ブロモ−2−フルオロフェニル基、2−ブロモ−4−フルオロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,4−ジフルオロフェニル基、2,4−ジブロモフェニル基、4−クロロ−3−メチルフェニル基、4−フルオロ−3−メチルフェニル基、4−ブロモ−3−メチルフェニル基、4−クロロ−2−メチルフェニル基、4−フルオロ−2−メチルフェニル基、4−ブロモ−2−メチルフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,4−ジフルオロフェニル基、3,4−ジブロモフェニル基、2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、4−クロロ−2−ピリジル基、4−フルオロ−2−ピリジル基、4−ブロモ−2−ピリジル基、4−エチニル−2−ピリジル基、4−クロロ−3−ピリジル基、4−フルオロ−3−ピリジル基、4−ブロモ−3−ピリジル基、4−エチニル−3−ピリジル基、5−クロロ−2−ピリジル基、5−フルオロ−2−ピリジル基、5−ブロモ−2−ピリジル基、5−エチニル−2−ピリジル基、4−クロロ−5−フルオロ−2−ピリジル基、5−クロロ−4−フルオロ−2−ピリジル基、5−クロロ−3−ピリジル基、5−フルオロ−3−ピリジル基、5−ブロモ−3−ピリジル基、5−エチニル−3−ピリジル基、6−クロロ−3−ピリダジニル基、6−フルオロ−3−ピリダジニル基、6−ブロモ−3−ピリダジニル基、6−エチニル−3−ピリダジニル基、5−クロロ−2−チアゾリル基、5−フルオロ−2−チアゾリル基、5−ブロモ−2−チアゾリル基、5−エチニル−2−チアゾリル基、2−クロロチエノ[2,3−b]ピロール−5−イル基、2−フルオロチエノ[2,3−b]ピロール−5−イル基、2−ブロモチエノ[2,3−b]ピロール−5−イル基または2−エチニル−チエノ[2,3−b]ピロール−5−イル基である請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
  7. 式(1)中、基Qが、置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合炭化水素基または置換基を有することもある飽和もしくは不飽和の2環性または3環性の縮合複素環式基である請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
  8. 式(1)中、基Qが、置換基を有することもあるチエノピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチエノピリジル基、置換基を有することもあるチアゾロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロピリジル基、置換基を有することもあるチアゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるピラノチアゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピラノチアゾリル基、置換基を有することもあるフロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロフロピリジル基、置換基を有することもあるオキサゾロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロオキサゾロピリジル基、置換基を有することもあるピロロピリジル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロピリジル基、置換基を有することもあるテトラヒドロピロロピリジル基、置換基を有することもあるピロロピリミジニル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロピリミジニル基、置換基を有することもあるオキサゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロオキサゾロピリダジニル基、置換基を有することもあるピロロチアゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロチアゾリル基、置換基を有することもあるピロロオキサゾリル基、置換基を有することもあるジヒドロピロロオキサゾリル基、置換基を有することもあるベンゾチアゾリル基、置換基を有することもあるテトラヒドロベンゾチアゾリル基、置換基を有することもあるチアゾロピリミジニル基、置換基を有することもあるジヒドロチアゾロピリミジニル基、置換基を有することもあるベンゾアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロベンゾアゼピニル基、置換基を有することもあるチアゾロアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチアゾロアゼピニル基、置換基を有することもあるチエノアゼピニル基、置換基を有することもあるテトラヒドロチエノアゼピニル基、置換基を有することもある4,5,6,7−テトラヒドロ−5,6−テトラメチレンチアゾロピリダジニル基、または置換基を有することもある5,6−トリメチレン−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロピリダジニル基である請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
  9. 基Q上の置換基が、水酸基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、アミノ基、シアノ基、アミジノ基、ヒドロキシアミジノ基、C−Cアルキル基、C−CシクロアルキルC−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、C−CアルコキシC−Cアルキル基、カルボキシル基、C−Cカルボキシアルキル基、C−CアルコキシカルボニルC−Cアルキル基、C−Cアルコキシカルボニル基が置換したアミジノ基、C−Cアルケニル基、C−Cアルキニル基、C−Cアルコキシカルボニル基、アミノC−Cアルキル基、C−CアルキルアミノC−Cアルキル基、ジ(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基、C−CアルコキシカルボニルアミノC−Cアルキル基、C−Cアルカノイル基、C−CアルカノイルアミノC−Cアルキル基、C−Cアルキルスルホニル基、C−CアルキルスルホニルアミノC−Cアルキル基、カルバモイル基、C−Cアルキルカルバモイル基、N,N−ジ(C−Cアルキル)カルバモイル基、C−Cアルキルアミノ基、ジ(C−Cアルキル)アミノ基、アミノスルホニル基、アリールスルホニル基、ハロゲン原子等が置換してもよいアリールカルボニル基、C−Cアルコキシカルボニル(C−Cアルキル)アミノC−Cアルキル基、C−CアルキルスルホニルC−Cアルキル基1個または同種もしくは異種の2個の窒素、酸素または硫黄原子を含む5〜6員の複素環式基、5〜6員の複素環式基−C−Cアルキル基、5〜6員の複素環式基−カルボニル基、5〜6員の複素環式基−アミノ−C−Cアルキル、5〜6員の複素環式基−アミノ基、5〜6員の複素環式基−オキシ基、3〜6員の複素環式基−カルボニル−C−Cアルキル基および5〜6員の複素環式基(C−Cアルキル)アミノ−C−Cアルキル基から選ばれる1〜3個である請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはN−オキシド。
  10. 式(1)中、基Tがカルボニル基である請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはN−オキシド。
  11. 式(1)中、基Tがカルボニル基、基−C(=O)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=S)−C(=O)−N(R’)−、基−C(=O)−C(=S)−N(R’)−または基−C(=S)−C(=S)−N(R’)−(基中、R’は水素原子、水酸基、アルキル基またはアルコキシ基を示す。)である請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはN−オキシド。
  12. 式(1)中、基Q
    Figure 2004210716
    (基中、Qは炭素数3〜6のアルキレン基または基−(CH)m−CH−A−CH−(CH)n−(基中、mおよびnは各々独立して0または1を示し、Aは前記に同じものを示す。)を示し、RおよびRは各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、アミノ基、ヒドロキシイミノ基、アルコキシイミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、オキソ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、カルボキシアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ハロゲノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アシルオキシアシル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、アルコキシアルキルスルホニル基、
    N,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、N,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示す。)である請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
  13. 式(1)中、基Q
    Figure 2004210716
    (基中、Qは基−(CH)m−CH−A−CH−(CH)n−(基中、mおよびnは各々独立して0または1を示し、Aは前記に同じものを示す。)を示し、RおよびRは各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、アミノ基、ヒドロキシイミノ基、アルコキシイミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、オキソ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、カルボキシアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ハロゲノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アシルオキシアシル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、アルコキシアルキルスルホニル基、
    N,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、N,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示す。)である請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
  14. 式(1)中、基Q
    Figure 2004210716
    (基中、Qは炭素数3〜6のアルキレン基を示し、RおよびRは各々独立して水素原子、水酸基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ハロゲン原子、ハロゲノアルキル基、アミノ基、ヒドロキシイミノ基、アルコキシイミノ基、アミノアルキル基、N−アルキルアミノアルキル基、N,N−ジアルキルアミノアルキル基、アシル基、アシルアルキル基、置換基を有してもよいアシルアミノ基、アシルアミノアルキル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボキシアルキル基、アルコキシカルボニル基、アルコキシカルボニルアルキル基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノアルキル基、カルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイル基、N−アルケニルカルバモイルアルキル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイル基、N−アルケニル−N−アルキルカルバモイルアルキル基、N−アルコキシカルバモイル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイル基、N−アルコキシカルバモイルアルキル基、N−アルキル−N−アルコキシカルバモイルアルキル基、1〜3個のアルキル基で置換されていてもよいカルバゾイル基、アルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアルキル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニル基、置換基を有してもよい3〜6員の複素環カルボニルオキシアルキル基、カルバモイルアルキル基、カルバモイルオキシアルキル基、N−アルキルカルバモイルオキシアルキル基、N,N−ジアルキルカルバモイルオキシアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN−アルキルカルバモイルアルキル基、アルキル基上に置換基を有してもよいN,N−ジアルキルカルバモイルアルキル基、アルキルスルホニルアミノ基、アルキルスルホニルアミノアルキル基、オキソ基、アシルオキシ基、アシルオキシアルキル基、アリールスルホニル基、アルコキシカルボニルアルキルスルホニル基、カルボキシアルキルスルホニル基、アルコキシカルボニルアシル基、カルボキシアシル基、アルコキシアルキルオキシカルボニル基、ハロゲノアシル基、N,N−ジアルキルアミノアシル基、アシルオキシアシル基、ヒドロキシアシル基、アルコキシアシル基、アルコキシアルキルスルホニル基、
    N,N−ジアルキルカルバモイルアシル基、N,N−ジアルキルカルバモイルアルキルスルホニル基、アルキルスルホニルアシル基、アミノカルボチオイル基、N−アルキルアミノカルボチオイル基、N,N−ジアルキルアミノカルボチオイル基またはアルコキシアルキル(チオカルボニル)基を示す。)である請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシド。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドを含有する医薬。
  16. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドを含有する活性化血液凝固第X因子阻害剤。
  17. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドを含有する血液凝固抑制剤。
  18. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドを含有する血栓または塞栓の予防および/または治療剤。
  19. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドを含有する脳梗塞、脳塞栓、心筋梗塞、狭心症、肺梗塞、肺塞栓、バージャー病、深部静脈血栓症、汎発性血管内凝固症候群、人工弁/関節置換後の血栓形成、血行再建後の血栓形成および再閉塞、全身性炎症性反応症候群(SIRS)、多臓器不全(MODS)、体外循環時の血栓形成または採血時の血液凝固の予防剤および/または治療剤。
  20. 請求項1〜14のいずれか1項記載の化合物、その塩、それらの溶媒和物またはそれらのN−オキシドおよび薬学的に許容される担体を含有する医薬組成物。
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