【０００１】
【発明が属する技術分野】
この発明は、フォークリフトにおけるアウタマストのタイビーム構造に関し、特にタイビームの剛性向上と、アウタマスト上部側におけるチエンホイール周辺部の前方視野の向上とを確保できるタイビーム構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種のフォークリフトにおけるアウタマストのタイビーム構造は、図７、図８に示すように車体前部に装備された断面コ字状よりなるアウタマスト１の上端部分側壁および後壁に、左右一対のアウタマスト１を連結する一枚板より成るヘッドステー２の両端を溶接結合している。また、アウタマスト１寄りに配置されたチエンホイール６より下方位置には、自由端側にリフトチエン連結部５を有するチエンアンカプレート３の基端部をアウタマスト１の側壁に溶接結合するとともにチエンアンカプレート３補強のために該プレート３と前記ヘッドステー２とを連結ブラケット４にて溶接結合して３部材にてタイビーム構造を成している。
【０００３】
また、左右一対のアウタマスト１に両端が溶接結合されたヘッドステー２のアウタマスト寄りには、自由端にリフトチエン連結部を有するチエンアンカプレートの基端部を溶接して２部材にてタイビーム構造を成すものもある。（例えば、特許文献１参照）。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−２７４７９２号公報（第２頁、第４，６図）
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述した前者のタイビーム構造においては、チエンアンカプレート３の水平面がアウタマスト後壁の後方への投影面領域から左右に大きくはみだし、かつチエンアンカプレート３の補強部材である連結ブラケット４が該投影面領域よりも内側に並設されており、これらの部材が運転席から見上げた場合のアウタマスト上部側におけるチエンホイール周辺部の前方視野を狭める要因となっている。
【０００６】
また、左右のアウタマスト１を繋ぐヘッドステー２には、アウタマスト１の変形（開き）が、積荷を持ち上げた場合の前後左右方向の変位、揺れにつながることからアウタマスト１の開きを拘束できる程度の剛性の高い構造であることが要求される。しかしヘッドステー２は、前方視野の妨げとならないように前後幅、厚みとも可能な限りに薄い形状にして剛性要求を満足できる部材が用いられているが、薄い形状であるがゆえにヘッドステー２の両端部とアウタマスト１との溶接結合面積が少なくなる。したがって、負荷時（フォークに荷物を積載した時）には図示省略のリフトローラを介してアウタマスト１に対して前回りモーメントが作用し、これによりアウタマスト１の前壁には開く方向の応力がかかる。この応力が作用する該アウタマスト側壁面に溶接結合部が存在すると、その結合部付近に、断面形状の急変による応力集中、溶接ビード形状による結合部の応力集中等が発生し易く、溶接強度が大幅に低下する。
【０００７】
これに加えヘッドステー２には、チエンアンカプレート３の補強のための連結ブラケット４が溶接結合されており（後者のタイビーム構造においても同様）、チエンアンカプレート３からの押上げ応力が付加され、ヘッドステー２の溶接結合部における応力集中を助長して溶接強度が更に低下する。
【０００８】
また、前者のタイビーム構造においては、ヘッドステー２、チエンアンカプレート３、連結ブラケット４の３部材が対峙する部材に対してそれぞれ溶接結合されているのみで、ヘッドステー２の変形抑止、溶接接合部の強度アップには何ら寄与されていない。
【０００９】
上述したように、従来のタイビーム構造においては、左右のアウタマスト１を繋ぐヘッドステー２の剛性、溶接箇所の耐久性等に課題が残り、アウタマスト１の変形（開き）が、積荷を持ち上げた場合の前後左右方向の変位、揺れにつながり、作業時にオペレータの安心感が時として薄れる虞があるとともに運転席から見上げた場合、アウタマスト１上部側にある上記３部材は、アウタマスト１後壁の後方への投影面内から突出する部分が多く、これが官能的な前方視野阻害感を助長させる要因にもなっている。こうした不具合をなくすことがこの発明の課題である。
【００１０】
この発明は上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、フォークリフトにおけるアウタマストのタイビーム構造を構成する各部材相互の結合剛性を高めると同時にチエンホイール周辺部の前方視野を拡大するタイビーム構造を提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項１に記載の発明では、アウタマスト側壁部分にサポートプレートを結合し、そのサポートプレートのアウタマスト後壁より離隔する突出部分に、リフトチエン連結部を有するチエンアンカプレートを一体形成するとともに、該突出部分と左右のアウタマストを繋ぐクロスビームとを結合したことを要旨とする。
【００１２】
請求項１に記載の発明によると、従来の曲げ一体構造のヘッドステーという概念からヘッドステーを、アウタマスト側壁部分に結合するサポートプレートと左右のアウタマストを連結するクロスビームとの２部材に分割構成し、アウタマスト側壁部分に対するサポートプレートにおける結合部（例えば溶接部）の上下方向寸法を長くして結合面積を増加させたことにより、例えアウタマスト１の前壁に開く方向の応力がかかっても、アウタマスト断面形状の急変による応力集中、溶接ビード形状による結合部の応力集中等を広い面積で拡散して受ける事となり結合強度は向上する。即ち効率的に結合部の剛性向上に必要な結合寸法を増加させることができる。
【００１３】
またクロスビームは、両端がサポートプレートに結合されており、チエンアンカプレートからの押上げ応力が直接的に付与されずこれによる捩れ作用も発生せず、専らアウタマストからの開く方向の応力がかかるのみである。したがって結合部にかかる応力はクロスビームの軸方向強度で受けるため広い面積の結合箇所は必要なく、クロスビームの剛性は前方視野の妨げとならない程度に可能な限り細い厚さにすることができる。
【００１４】
さらにチエンアンカプレートにあっては、サポートプレートと一体形成されているため、チエンアンカプレートの押上げ応力は、剛性が高いサポートプレート全体にて受けるためチエンアンカプレートの結合部剛性は増加するとともにチエンアンカプレートの大半をアウタマスト後壁の後方への投影面内に配設でき、チエンホイールの後方が開けた空間となるため、後方からの良好な視界が確保できるとともにクロスビームも細く後方への張り出し量が少なくなり、マストとの隙間を拡大でき、前方視野を広くすることができる。
【００１５】
請求項２に記載の発明では、アウタマスト側壁部分にサポートプレートを結合し、そのサポートプレートのアウタマスト後壁より離隔する突出部分に、左右のアウタマストを繋ぐクロスビームを結合するとともに、該サポートプレートに接触するようにリフトチエン連結部を有するチエンアンカプレートを配置し、該サポートプレートの突出部分およびクロスビームの少なくとも一方の部材に該チエンアンカプレートを結合したことを要旨とする。
【００１６】
請求項２に記載の発明によると、チエンアンカプレートは、サポートプレートと結合または接触しているためほぼ上述した作用効果を有する。
また、チエンアンカプレートを、サポートプレートとクロスビームの２部材に結合または接触させた場合には、チエンアンカプレートの剛性が高くなるとともにチエンアンカプレートが両部材自身の変形を抑止するリブ作用をも備えることとなる。
さらにチエンアンカプレートの大半をアウタマスト後壁の投影面内に配設したことにより、チエンホイールの後方が開けた空間となり、前方視野を広くすることができる。
【００１７】
請求項３に記載の発明では、前記チエンアンカプレートのリフトチエン連結部は、アウタマスト後壁の後方への投影面内からチエンホイール側に向かって突出した形状を成していることを要旨とする。
【００１８】
請求項３に記載の発明によると、リフトチエン連結部を可及的にチエンホイール側へ接近させてチエンホイールを周回したチエンを垂下状態にて連結できることからリフトチエン連結部に前後方向の捩れ作用が働かず剛性向上となる。
また、リフトチエン連結部の適切なる配置による該連結部の剛性向上を図った結果リフトチエン連結部を除くチエンアンカプレートの大半部分は、視野を可能な限り阻害しないように剛性を損なわない部分を切り欠きスリム化することによりアウタマスト後壁の後方への投影面内に配設でき、チエンホイールの後方が開けた空間となり、前方視野を広くすることができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】
（第一実施形態）
本発明の一実施形態に係るフォークリフトにおけるアウタマストのタイビーム構造について、図１〜３を参照しながら詳細に説明する。フォークリフトの車体前部に装備され、断面コ字状をなす左右一対のアウタマスト１の側壁１ａ上端側部分には、サポートプレート１１が結合されている。このサポートプレート１１は、アウタマスト側壁１ａとの結合面積を多くするために厚みより上下方向寸法の方が長い平鋼板よりなり、サポートプレート１１は、その前側周縁部がアウタマスト１の側壁１ａに溶接等の手段によって結合する前側部分１１ａと、前側部分１１ａから後方に延在即ち該マスト１の後壁１ｂより後方へ延在する突出部分１１ｂを有している。
【００２０】
図中１２はクロスビームであって断面矩形状をしており、両端を、前記サポートプレート１１の突出部分１１ｂに溶接等の手段にて結合することにより、クロスビーム１２はアウタマスト後壁１ｂより離隔した位置にて左右のアウタマスト１を連結する。なおこのクロスビーム１２は、中実角材であっても、パイプ材であってもよく、また直径は、左右のアウタマストの捩れ、開き等を阻止できる剛性があればよく、前方視野を考慮して可及的に細くすることが望ましい。
【００２１】
図中１３はチエンアンカプレートであって略Ｌ字状の平鋼板よりなり、自由端側にリフトチエン連結部１３ａを有している。
チエンアンカプレート１３は、その基端側となる垂直部１３ｂの頂面ならびに一側面が前記サポートプレート１１の突出部分１１ｂおよび前記クロスビーム１２の底面に溶接等の手段にて結合されている。この垂直部１３ｂは、要求剛性を確保したうえで、図１、図２に示すように、可能な限りアウタマスト後壁１ｂの後方への投影面Ｗ内に配設されるように例えば前記サポートプレート１１の突出部分１１ｂと接合する部分における内側面側（接合面と反対側の面）を切り欠きスリム化形状をしている。なお、チエンアンカプレート１３の垂直部１３ｂ頂面は、必ずしもクロスビーム１２の底面に結合される必要はなく離隔していてもよい。
【００２２】
また、チエンアンカプレート１３の自由端側は、垂直部１３ｂからアウタマスト後壁１ｂの後方への投影面Ｗを超えて、アウタマスト１間中央側すなわち後述するチエンホイール１４の配設位置側に向かって水平方向に延在しており、その水平部はリフトチエン連結部１３ａを成している。
【００２３】
前記チエンホイール１４は、図示しないリフトシリンダの先端部にて保持されており、アウタマスト１に沿って昇降する図示しないインナマストの後壁とクロスビーム１２との間に形成される間隙内でかつアウタマスト後壁１ｂ近傍に配設されている。
またチエンホイール１４に懸架されるチエン１５の一端は、前記チエンアンカプレート１３のリフトチエン連結部１３ａに固定されている。なお、このリフトチエン連結部１３ａに形成された連結穴の中心は、チエンホイール１４を周回してリフトチエン連結部１３ａの連結穴に至るチエン１５の中心と合致しているのが、リフトチエン連結部１３ａに前後、左右方向への偏荷重がかからず望ましい。
【００２４】
上述のように構成されたフォークリフトにおけるアウタマストのタイビーム構造にあっては、負荷時（フォークに荷物を積載した時）には図示省略のリフトローラを介してアウタマスト１に対して前回りモーメントが作用し、これによりアウタマスト１の前壁には開く方向の応力が作用するが、サポートプレート１１のアウタマスト１との溶接結合面積が広く、マスト断面形状の変化による応力集中等は広い範囲で拡散して受ける。したがって両部材１、１１の溶接結合箇所の結合は堅固に維持される。
【００２５】
サポートプレート１１がアウタマスト側壁１ｂに堅固に固定されていることにより、前記アウタマスト１の捩れ（開き）方向の応力は、サポートプレート１１の突出部１１ｂをクロスビーム１２側へ押圧する力となって作用するが、該ビーム１２自身がもつ軸方向の剛性によりその変形が阻止され、アウタマスト１の前壁に作用する捩れ方向の応力が打ち消される。
【００２６】
また、リフトシリンダの上昇作動にともないチエンホイール１４が上昇すると、チエン１５を介してチエンアンカプレート１３のリフトチエン連結部１３ａには上方への引張りモーメントが作用する。この時チエンアンカプレート１３に作用する引張応力は、チエンアンカプレート１３自身の剛性に加え該プレート１３がサポートプレート１１およびクロスビーム１２と溶接結合されていることからサポートプレート１１およびクロスビーム１２の剛性とで受け止めるため、上方への引張応力が打ち消され各部材１１，１２，１３が変形する事も無くかつチエンアンカプレート１３の各部材相互との結合部も溶接面積が広く、堅固に維持される。
【００２７】
前記クロスビーム１２の両端部は、その端面の周縁全域がサポートプレート１１の突出部分１１ｂに溶接結合されるとともに少なくとも底面が、サポートプレート１１の突出部分１１ｂに溶接結合されるチエンアンカプレート１３の頂端部とも溶接結合されていることからクロスビーム１２の軸方向への圧縮、引張り応力に対する剛性は向上する。
【００２８】
この実施の形態に係るフォークリフトにおけるアウタマストのタイビーム構造によれば以下の効果を奏する。
▲１▼左右のアウタマストを連結するタイビーム構造を、該マスト側壁に結合される平板部材よりなるサポートプレートと、そのプレートに結合される断面矩形状をしたクロスビームと両部材に結合されるチエンアンカプレートの３部材に分割構成したことにより各部材の製作が容易となるとともに各部材相互の結合部分面積が広がり、タイビーム構造全体の剛性が向上する。その結果、積荷を持ち上げた場合のマストの捩れ（開き）が阻止され、これによりマストの前後左右方向への変位、揺れも阻止されて堅固なマスト構造が維持できる。従って作業時、マストの揺れが極めて少なく、安心感が増し作業効率を上げることが可能となった。
【００２９】
▲２▼タイビーム構造を構成する３部材のうちサポートプレートの突出部分とチエンアンカプレートの大半をアウタマスト後壁の後方への投影面内に収めかつクロスビームは、その部材の要求剛性が得られる直径までに可及的に細くして後方への張り出し量を少なくしたことにより、アウタマストの後壁内側面側への突出部材面積を小さくできるとともにチエンホイールの後方が開けた空間となり、運転席からの良好な視界が確保できて官能的な前方視野を広くすることができた。
【００３０】
（第二実施形態）
図４、図５は本発明の第二実施形態を示している。この実施形態は、サポートプレート１１とチエンアンカプレート１３とを一体化し、これをアウタマスト１の側壁１ａに溶接等の手段にて結合したものであり、その他の構成については前述第一実施形態と同様であるので、第一実施形態と同様の構成および重複する作用・効果については説明を省略する。また同じ構成部材については同じ符号により説明する。
【００３１】
サポートプレート２１は、アウタマスト側壁１ａとの結合面積を多くするために厚みより上下方向寸法の方が長い平鋼板よりなり、サポートプレート２１は、その前側周縁部がアウタマスト１の側壁１ａに溶接等の手段によって結合する前側部分２１ａと、前側部分２１ａからアウタマスト後壁１ｂ背後側に折れ曲がった中間部分２１ｃと、中間部分２１ｃのアウタマスト後壁１ｂ後方への投影面Ｗ内の適宜位置から後方へ延在する突出部分２１ｂとが一体形成されている。
【００３２】
前記中間部分２１ｃは、図示によればアウタマスト後壁１ｂに溶接等の手段によって結合されているが、これは、溶接結合面積を第一実施形態より更に拡充するために行ったものであり、必ずしも溶接結合する必要は無く、中間部分２１ｃとアウタマスト後壁１ｂとの間に間隙をもたせてあってもよい。
前記突出部分２１ｂの上部にはクロスビーム１２の端部が結合されており、下部にはリフトチエン連結部２３ａが一体結合されている。
【００３３】
なお、サポートプレート２１は、前側部分２１ａ、中間部分２１ｃ、突出部分２１ｂを曲折して連続一体形成したが、該３部材を別体形成してそれぞれ溶接等の手段によって一体結合されていてもよく、また突出部分２１ｂをチエンアンカプレートの垂直部と兼用させて中間部分２１ｃに結合させてもよい。
【００３４】
上述のように構成されたフォークリフトにおけるアウタマストのタイビーム構造にあっては、負荷時（フォークに荷物を積載した時）にはサポートプレート２１のアウタマスト１との溶接結合面積が広く、マスト断面形状の変化による応力集中等は広い範囲で分散して受けるとともにサポートプレート２１の前側部分２１ａと中間部分２１ｃの曲折２面形状で、対峙するマストの２面を挟持しかつクロスビーム１２とによってマストの捩れを受ける。したがって両部材１、２１の溶接結合箇所の結合は堅固に維持される。
【００３５】
また、リフトシリンダの上昇作動にともないチエンホイール１４が上昇すると、チエン１５を介してリフトチエン連結部２３ａには上方への引張りモーメントが作用する。この時に作用する引張応力は、リフトチエン連結部２３ａ自身の剛性に加えサポートプレート２１の突出部分２１ｂの捩じり方向および中間部分２１ｃの曲げ方向の剛性とで受け止めるため、上方への引張応力が打ち消され、サポートプレート２１、リフトチエン連結部２３ａが変形する事も無く堅固に維持される。
【００３６】
したがって、タイビーム構造全体の剛性が向上する結果、積荷を持ち上げた場合のマストの捩れ（開き）が阻止され、堅固なマスト構造が維持できるとともにサポートプレートの突出部分兼チエンアンカプレートの垂直部をアウタマスト後壁の投影面内に収め後方への張り出し量を可及的に少なくしたことにより、アウタマスト間の隙間を拡大できるとともにチエンホイールの後方が開けた空間となり、運転席からの良好な視界が確保できて官能的な前方視野を広くすることができた。
【００３７】
なお、この発明の各実施形態は次の様に変更しても良い。
前記実施形態では、クロスビーム１２の両端部を、サポートプレート１１，２１の突出部分１１ｂ、２１ｂの内側面に固着するように溶接結合したが、該突出部分１１ｂ、２１ｂに貫通穴を開け、その穴にクロスビーム１２の両端部を貫通させる所謂嵌め合い式としたうえで貫通穴の周縁を溶接等の手段によって結合してもよい。
【００３８】
前記第一実施形態において、チエンアンカプレート１３は、サポートプレート１１の突出部分１１ｂおよびクロスビーム１２の両方に溶接等の手段で結合されていたが、サポートプレート１１の突出部分１１ｂおよびクロスビーム１２の少なくとも一方に結合されていてもよく、他方は接触して配置されていてもよい。この構成によっても、第一実施形態とほぼ同等の効果を奏することができる。
【００３９】
前記第二実施形態において、サポートプレート２１を前側部分２１ａ、中間部分２１ｃ、突出部分２１ｂを曲折して連続一体形成するのに代えて、図６に示すように、サポートプレート１１の突出部分１１ｂの下部内面側にリフトチエン連結部１３ａを一体結合して、第一実施形態におけるチエンアンカプレート１３の垂直部１３ａをサポートプレート１１における突出部分１１ｂで兼用させてもよい。この構成によっても、チエンアンカプレート１３の押上げ応力は、剛性が高いサポートプレート１１全体で受けるためチエンアンカプレート１３の剛性が増加するとともにチエンアンカプレート１３の大半をアウタマスト後壁の後方への投影面内に配設できるため、後方からの良好な視界が確保できる。
【００４０】
また、クロスビーム１２の形状は、アウタマストからの圧縮応力に耐えうる剛性を有し、かつ前方視野の妨げとならない太さであればその形状は、四角形のみならず三角形状、丸棒形状等であってもよい。
【００４１】
【発明の効果】
本発明によれば、タイビーム構造を構成する３部材のうちサポートプレートによりアウタマストとの結合面積を確保し、かつクロスビームとチエンアンカプレートとをサポートプレートのアウタマスト後壁より後方に延在する突出部分に結合させたことによりタイビーム構造全体の剛性が向上する結果、積荷を持ち上げた場合のマストの捩れ（開き）が阻止され、堅固なマスト構造が維持できる。従って作業時、マストの揺れが極めて少なく、安心感が増し作業効率を上げることが可能となった。
【００４２】
また、タイビーム構造を構成する３部材のうちサポートプレートの突出部とチエンアンカプレートの大半がアウタマスト後壁の投影面内に収められてりかつクロスビームは、その部材の要求剛性が得られる直径までに可及的に細くしてマスト後方への張り出し量を少なくしたことにより、アウタマスト間の間隙が拡大できるとともにチエンホイールの後方が開けた空間となり、運転席からの良好な視界が確保できて官能的な前方視野を広くすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の第一実施形態に係るアウタマストとタイビーム構造の背面からみた要部拡大斜視説明図である。
【図２】同実施形態における要部拡大背面図である。
【図３】同実施形態における要部側面図である。
【図４】この発明の第二実施形態を示す要部拡大斜視説明図である。
【図５】同実施形態における要部側面図である。
【図６】この発明の他の実施形態を示す要部拡大斜視説明図である。
【図７】従来のタイビーム構造を背面からみた要部拡大斜視説明図である。
【図８】同要部拡大背面図である。
【符号の説明】
１ アウタマスト
１ａ 側壁
１ｂ 後壁
１１、２１ サポートプレート
１１ａ、２１ａ 前側部分
１１ｂ、２１ｂ 突出部分
２１ｃ 中間部分
１２ クロスビーム
１３ チエンアンカプレート
１３ａ、２３ａ リフトチエン連結部
１３ｂ 垂直部
１４ チエンホイール
Ｗ 後壁投影面[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a tie beam structure of an outer mast in a forklift, and more particularly to a tie beam structure that can improve the rigidity of the tie beam and improve the forward field of view around the chain wheel on the upper side of the outer mast.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIGS. 7 and 8, a tie beam structure of an outer mast in a forklift of this type includes a pair of left and right outer masts 1 on a side wall and a rear wall at an upper end portion of an outer mast 1 having a U-shaped cross section provided at a front portion of a vehicle body. Both ends of the head stay 2 formed of a single plate to be connected are welded. At a position below the chain wheel 6 disposed closer to the outer mast 1, the base end of the chain anchor plate 3 having the lift chain connecting portion 5 on the free end side is welded to the side wall of the outer mast 1 and the chain anchor plate 3 is connected. For reinforcement, the plate 3 and the head stay 2 are welded and connected by a connection bracket 4 to form a tie beam structure with three members.
[0003]
Also, the base stay of the chain anchor plate having a lift chain connecting portion at its free end is welded to the outer mast side of the head stay 2 whose both ends are welded to the pair of left and right outer masts 1 to form a tie beam structure with two members. There are also things. (For example, see Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-274792 (page 2, FIG. 4, 6)
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described tie beam structure, the horizontal plane of the chain anchor plate 3 protrudes greatly left and right from the projection plane area rearward of the rear wall of the outer mast, and the connecting bracket 4 as a reinforcing member of the chain anchor plate 3 has the projection plane. These members are arranged side by side inside the region, and these members cause a narrowing of the front field of view around the chain wheel on the upper side of the outer mast when looking up from the driver's seat.
[0006]
The head stay 2 connecting the left and right outer masts 1 has a rigidity enough to restrain the opening of the outer masts 1 since deformation (opening) of the outer masts 1 leads to displacement and swaying in the front-rear and left-right directions when the load is lifted. High structure is required. However, the head stay 2 is made of a member having a shape as thin as possible in the front-rear width and thickness so as not to obstruct the front field of view, and a member capable of satisfying the requirement for rigidity is used. The welding joint area between both ends and the outer mast 1 is reduced. Therefore, when a load is applied (when luggage is loaded on a fork), a forward turning moment acts on the outer mast 1 via a lift roller (not shown), and a stress in an opening direction is applied to the front wall of the outer mast 1. . If a welded joint is present on the outer mast side wall surface on which this stress acts, stress concentration due to a sudden change in the cross-sectional shape, stress concentration at the joint due to the weld bead shape, and the like are likely to occur near the joint, greatly increasing the welding strength. To decline.
[0007]
In addition to this, a connection bracket 4 for reinforcing the chain anchor plate 3 is welded to the head stay 2 (similarly in the latter tie beam structure), and a lifting stress from the chain anchor plate 3 is applied, The stress concentration at the welded joint of the head stay 2 is promoted, and the welding strength is further reduced.
[0008]
In the former tie beam structure, the head stay 2, the chain anchor plate 3, and the connection bracket 4 are only welded to the opposing members, respectively. No contribution is made to the increase in strength.
[0009]
As described above, in the conventional tie beam structure, there remain problems such as the rigidity of the head stay 2 connecting the left and right outer masts 1 and the durability of the welded portions, and the deformation (opening) of the outer mast 1 is caused when the load is lifted. This may lead to displacement and swaying in the front-rear and left-right directions, and there is a possibility that the operator's sense of security may sometimes be lost during work, and when looking up from the driver's seat, the three members on the upper side of the outer mast 1 are located behind the rear wall of the outer mast 1. There are many portions that protrude from the projection plane, which is a factor that promotes a sensual sense of obstruction of the forward visual field. It is an object of the present invention to eliminate such disadvantages.
[0010]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a tie beam structure that increases the coupling stiffness of each member constituting a tie beam structure of an outer mast in a forklift and at the same time enlarges a forward field of view around a chain wheel. To provide.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, in the invention according to claim 1, a support plate is connected to an outer mast side wall portion, and a chain anchor plate having a lift chain connecting portion is provided on a protruding portion of the support plate separated from the outer mast rear wall. The gist of the present invention is that the protrusion is formed integrally with a cross beam that connects the left and right outer masts.
[0012]
According to the first aspect of the present invention, the head stay is divided into two members, a support plate connected to the outer mast side wall portion and a cross beam connecting the left and right outer masts, based on the conventional concept of a head stay having an integrated bending structure. By increasing the vertical dimension of the connecting portion (for example, a welded portion) of the support plate with respect to the outer mast side wall portion to increase the connecting area, even if a stress in the direction of opening the front wall of the outer mast 1 is applied, the outer mast cross-section The stress concentration due to the sudden change in shape, the stress concentration at the joint due to the weld bead shape, etc. are diffused and received over a wide area, and the joint strength is improved. That is, it is possible to efficiently increase the connection dimension required for improving the rigidity of the connection portion.
[0013]
In addition, the cross beam has both ends joined to the support plate, so that the lifting stress from the chain anchor plate is not directly applied and the twisting action does not occur, and only the stress in the opening direction from the outer mast is applied. It is. Therefore, since the stress applied to the joint is received by the intensity of the cross beam in the axial direction, a joint having a large area is not required, and the rigidity of the cross beam can be made as thin as possible so as not to hinder the front view.
[0014]
Furthermore, since the chain anchor plate is integrally formed with the support plate, the lifting stress of the chain anchor plate is received by the entire support plate having high rigidity, so that the rigidity of the joint portion of the chain anchor plate is increased and the chain anchor is also increased. Most of the anchor plate can be arranged in the projection plane behind the rear wall of the outer mast, and the space behind the chain wheel is open, so that a good view from the rear can be secured and the cross beam is also narrowly extended to the rear. The volume is reduced, the gap with the mast can be enlarged, and the front field of view can be widened.
[0015]
According to the second aspect of the present invention, the support plate is connected to the outer mast side wall portion, and a cross beam connecting the left and right outer masts is connected to the protruding portion of the support plate that is separated from the outer mast rear wall, and the support plate is in contact with the support plate. The gist of the invention is that a chain anchor plate having a lift chain connecting portion is disposed so as to perform the above operation, and the chain anchor plate is connected to at least one member of the projecting portion of the support plate and the cross beam.
[0016]
According to the second aspect of the present invention, the chain anchor plate has substantially the above-described operation and effect because it is connected to or in contact with the support plate.
Further, when the chain anchor plate is connected to or brought into contact with two members, the support plate and the cross beam, the rigidity of the chain anchor plate is increased and the chain anchor plate also has a rib function of suppressing deformation of both members. Will be prepared.
Further, since most of the chain anchor plate is disposed in the projection plane of the rear wall of the outer mast, the rear of the chain wheel becomes an open space, and the front view can be widened.
[0017]
The gist of the present invention is that the lift chain connecting portion of the chain anchor plate has a shape protruding toward the chain wheel side from the rear projection plane of the outer mast rear wall.
[0018]
According to the third aspect of the present invention, the lift chain connecting portion can be brought closer to the chain wheel side as much as possible to connect the chain around the chain wheel in a hanging state. The rigidity is improved.
In addition, as a result of improving the rigidity of the connecting portion by appropriately arranging the lift chain connecting portion, most of the chain anchor plate except for the lift chain connecting portion is cut out in a portion that does not impair the rigidity so as not to obstruct the field of view as much as possible. Due to the slimness, the rear mast can be disposed in the rearward projection plane of the rear wall, and the rear of the chain wheel becomes an open space, so that the front view can be widened.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(First embodiment)
A tie beam structure of an outer mast in a forklift according to an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. A support plate 11 is coupled to upper end portions of side walls 1a of a pair of left and right outer masts 1 which are mounted on a front part of the body of the forklift and have a U-shaped cross section. The support plate 11 is made of a flat steel plate whose vertical dimension is longer than its thickness in order to increase the coupling area with the outer mast side wall 1a. The support plate 11 has its front peripheral edge welded to the side wall 1a of the outer mast 1. And a projecting portion 11b extending rearward from the front portion 11a, that is, extending rearward from the rear wall 1b of the mast 1.
[0020]
In the figure, reference numeral 12 denotes a cross beam, which has a rectangular cross section. The cross beam 12 is separated from the outer mast rear wall 1b by connecting both ends to a projecting portion 11b of the support plate 11 by means such as welding. At this position, the left and right outer masts 1 are connected. The cross beam 12 may be a solid square member or a pipe member. The diameter of the cross beam 12 may have any rigidity that can prevent twisting and opening of the left and right outer masts. It is desirable to make it as thin as possible.
[0021]
In the drawing, reference numeral 13 denotes a chain anchor plate which is made of a substantially L-shaped flat steel plate and has a lift chain connecting portion 13a on the free end side.
In the chain anchor plate 13, the top surface and one side surface of the vertical portion 13b, which is the base end side, are connected to the protruding portion 11b of the support plate 11 and the bottom surface of the cross beam 12 by means such as welding. The vertical portion 13b is provided with the required rigidity, and as shown in FIGS. 1 and 2, for example, the support plate is arranged so as to be disposed as far as possible within the projection plane W rearward of the outer mast rear wall 1b. An inner surface side (a surface opposite to the bonding surface) of a portion that is bonded to the protruding portion 11b of the eleventh portion is cut out to have a slim shape. Note that the top surface of the vertical portion 13b of the chain anchor plate 13 does not necessarily need to be coupled to the bottom surface of the cross beam 12, and may be separated.
[0022]
The free end side of the chain anchor plate 13 extends from the vertical portion 13b to the rear side of the outer mast rear wall 1b toward the center side between the outer masts 1, that is, toward the arrangement position of a chain wheel 14 described later. It extends in the horizontal direction, and the horizontal portion forms a lift chain connecting portion 13a.
[0023]
The chain wheel 14 is held at a tip end of a lift cylinder (not shown), and is provided in a gap formed between a rear wall (not shown) of the inner mast that moves up and down along the outer mast 1 and the cross beam 12 and after the outer mast 1. It is arranged near the wall 1b.
One end of a chain 15 suspended on the chain wheel 14 is fixed to a lift chain connecting portion 13 a of the chain anchor plate 13. The center of the connecting hole formed in the lift chain connecting portion 13a coincides with the center of the chain 15 that goes around the chain wheel 14 and reaches the connecting hole of the lift chain connecting portion 13a. It is desirable because there is no uneven load in the front-back, left-right direction.
[0024]
In the tie-beam structure of the outer mast in the forklift constructed as described above, when a load is applied (when luggage is loaded on a fork), a forward turning moment acts on the outer mast 1 via a lift roller (not shown). This causes a stress in the opening direction to act on the front wall of the outer mast 1, but the welding connection area between the support plate 11 and the outer mast 1 is large, and stress concentration due to a change in the mast cross-sectional shape is diffused and received in a wide range. . Therefore, the connection between the welding connection points of the two members 1 and 11 is firmly maintained.
[0025]
Since the support plate 11 is firmly fixed to the outer mast side wall 1b, the stress in the torsion (opening) direction of the outer mast 1 acts as a force for pressing the projecting portion 11b of the support plate 11 toward the cross beam 12. However, the deformation is prevented by the axial rigidity of the beam 12 itself, and the torsional stress acting on the front wall of the outer mast 1 is canceled.
[0026]
Further, when the chain wheel 14 is raised by the lifting operation of the lift cylinder, an upward tensile moment acts on the lift chain connecting portion 13 a of the chain anchor plate 13 via the chain 15. At this time, the tensile stress acting on the chain anchor plate 13 is not only the rigidity of the chain anchor plate 13 itself but also the rigidity of the support plate 11 and the cross beam 12 because the plate 13 is welded to the support plate 11 and the cross beam 12. As a result, the upward tensile stress is negated and the members 11, 12, and 13 are not deformed, and the joint area between the members of the chain anchor plate 13 and each member has a large welding area and is firmly maintained. .
[0027]
At both ends of the cross beam 12, the entire edge of the end face is welded to the protruding portion 11b of the support plate 11, and at least the bottom surface of the cross beam 12 is welded to the protruding portion 11b of the support plate 11. Since the portions are welded together, the rigidity of the cross beam 12 against compression and tensile stress in the axial direction is improved.
[0028]
According to the tie beam structure of the outer mast in the forklift according to this embodiment, the following effects can be obtained.
(1) A tie beam structure for connecting the left and right outer masts includes a support plate formed of a flat plate member connected to the mast side wall, a cross beam having a rectangular cross section connected to the plate, and a chain anchor connected to both members. Since the plate is divided into three members, the manufacture of each member is facilitated, the area of the joint between the members is increased, and the rigidity of the entire tie beam structure is improved. As a result, the mast is prevented from being twisted (opened) when the load is lifted, whereby the mast is prevented from being displaced and swinging in the front-rear and left-right directions, and a solid mast structure can be maintained. Therefore, at the time of work, the mast sways very little, the sense of security is increased, and the work efficiency can be improved.
[0029]
(2) Of the three members constituting the tie beam structure, the projecting portion of the support plate and the majority of the chain anchor plate are housed in the projection plane behind the outer mast rear wall, and the cross beam has a diameter that can obtain the required rigidity of the member. By reducing the amount of protrusion to the rear by making it as thin as possible, the area of the protruding member on the inner side of the rear wall of the outer mast can be reduced, and the space behind the chain wheel is open, providing a space from the driver's seat. A good field of view could be secured and the sensual front view could be widened.
[0030]
(Second embodiment)
4 and 5 show a second embodiment of the present invention. In this embodiment, the support plate 11 and the chain anchor plate 13 are integrated, and this is connected to the side wall 1a of the outer mast 1 by means such as welding, and the other configurations are the same as those in the first embodiment. Therefore, the description of the same configuration as that of the first embodiment and the overlapping operation and effect will be omitted. Also, the same components will be described using the same reference numerals.
[0031]
The support plate 21 is made of a flat steel plate whose vertical dimension is longer than its thickness in order to increase the coupling area with the outer mast side wall 1a. The support plate 21 has a front peripheral edge that is welded to the side wall 1a of the outer mast 1. A front portion 21a joined by means, an intermediate portion 21c bent from the front portion 21a to the rear side of the outer mast rear wall 1b, and a rear portion extending from an appropriate position in the projection plane W of the intermediate portion 21c to the rear of the outer mast rear wall 1b. Is integrally formed with the projecting portion 21b.
[0032]
The intermediate portion 21c is connected to the outer mast rear wall 1b by means of welding or the like according to the drawing, but this is performed to further expand the weld connection area from the first embodiment, and is not necessarily performed. There is no need to perform welding connection, and a gap may be provided between the intermediate portion 21c and the outer mast rear wall 1b.
An end of the cross beam 12 is connected to an upper portion of the protruding portion 21b, and a lift chain connecting portion 23a is integrally connected to a lower portion thereof.
[0033]
The support plate 21 is formed by bending the front portion 21a, the intermediate portion 21c, and the protruding portion 21b to be continuously integrated. However, the three members may be formed separately and integrally connected by means such as welding. Alternatively, the protruding portion 21b may be combined with the intermediate portion 21c while also serving as the vertical portion of the chain anchor plate.
[0034]
In the tie beam structure of the outer mast in the forklift constructed as described above, the area of the support plate 21 welded to the outer mast 1 is large when the load is applied (when a load is loaded on the fork), and the mast cross-sectional shape changes. Is received in a wide range while the front side portion 21a and the intermediate portion 21c of the support plate 21 are bent in two planes, and the two sides of the facing mast are sandwiched and the mast is twisted by the cross beam 12. receive. Therefore, the connection between the welding connection points of the two members 1 and 21 is maintained firmly.
[0035]
Further, when the chain wheel 14 is raised by the lifting operation of the lift cylinder, an upward tensile moment acts on the lift chain connecting portion 23 a via the chain 15. The tensile stress acting at this time is received by not only the rigidity of the lift chain connecting portion 23a itself but also the rigidity of the projecting portion 21b of the support plate 21 in the torsional direction and the bending direction of the intermediate portion 21c, so that the upward tensile stress is canceled. Thus, the support plate 21 and the lift chain connecting portion 23a are firmly maintained without being deformed.
[0036]
Therefore, as a result of improving the rigidity of the entire tie beam structure, the mast is prevented from being twisted (opened) when the load is lifted, a solid mast structure can be maintained, and the protruding portion of the support plate and the vertical portion of the chain anchor plate are connected to the outer mast. The space between the outer masts can be enlarged and the back of the chain wheel is open, ensuring good visibility from the driver's seat by minimizing the amount of rearward projection by storing it in the rear wall projection plane. As a result, it was possible to broaden the sensual forward vision.
[0037]
Each embodiment of the present invention may be modified as follows.
In the above-described embodiment, both ends of the cross beam 12 are welded and connected to the inner surfaces of the protruding portions 11b and 21b of the support plates 11 and 21. However, through holes are formed in the protruding portions 11b and 21b. A so-called fitting type in which both ends of the cross beam 12 penetrate the hole may be used, and the periphery of the through hole may be joined by means such as welding.
[0038]
In the first embodiment, the chain anchor plate 13 is connected to both the projecting portion 11b of the support plate 11 and the cross beam 12 by welding or the like. At least one may be connected and the other may be arranged in contact. Even with this configuration, it is possible to achieve substantially the same effects as in the first embodiment.
[0039]
In the second embodiment, instead of bending the front portion 21a, the intermediate portion 21c, and the protruding portion 21b to form the support plate 21 continuously and integrally, as shown in FIG. The lift chain connecting portion 13a may be integrally connected to the lower inner surface side, and the vertical portion 13a of the chain anchor plate 13 in the first embodiment may also be used as the projecting portion 11b of the support plate 11. Also according to this configuration, the push-up stress of the chain anchor plate 13 is received by the entire support plate 11 having high rigidity, so that the rigidity of the chain anchor plate 13 is increased and most of the chain anchor plate 13 is projected rearward of the outer mast rear wall. Since it can be arranged in the plane, a good view from behind can be secured.
[0040]
Further, the cross beam 12 has a rigidity enough to withstand the compressive stress from the outer mast, and if it has a thickness that does not hinder the front view, the shape thereof is not limited to a quadrangle but also a triangle, a round bar, and the like. There may be.
[0041]
【The invention's effect】
According to the present invention, of the three members constituting the tie beam structure, the support plate secures a coupling area with the outer mast, and the cross beam and the chain anchor plate protrude rearward from the outer mast rear wall of the support plate. As a result, the rigidity of the entire tie beam structure is improved, so that the mast is prevented from being twisted (opened) when the load is lifted, and a solid mast structure can be maintained. Therefore, at the time of work, the mast sways very little, the sense of security is increased, and the work efficiency can be improved.
[0042]
Also, of the three members constituting the tie beam structure, most of the projecting portion of the support plate and the chain anchor plate are housed in the projection plane of the rear wall of the outer mast, and the cross beam has a diameter up to the required rigidity of the member. As a result, the space between the outer masts can be enlarged and the back of the chain wheel can be opened, providing a good view from the driver's seat. Wide forward visual field.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an enlarged perspective explanatory view of a main part of the outer mast and a tie beam structure according to a first embodiment of the present invention, as viewed from the back.
FIG. 2 is an enlarged rear view of a main part in the embodiment.
FIG. 3 is a side view of a main part in the embodiment.
FIG. 4 is an enlarged perspective explanatory view of a main part showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a side view of a main part in the embodiment.
FIG. 6 is an enlarged perspective view illustrating a main part of another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an enlarged perspective view illustrating a main part of a conventional tie beam structure as viewed from the back.
FIG. 8 is an enlarged rear view of the main part.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Outer mast 1a Side wall 1b Rear wall 11, 21 Support plate 11a, 21a Front side portion 11b, 21b Projection portion 21c Intermediate portion 12 Cross beam 13 Chain anchor plate 13a, 23a Lift chain connection portion 13b Vertical portion 14 Chain wheel W Rear wall projection surface
