【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用エアクリーナに関するもので、特にボンネットに加わる衝撃力を吸収するのに好適なものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、エアクリーナケース等の中空状のタンクを、エンジンや硬質な補機類を覆うように、またボンネットの裏面に近接するように配設することにより、対人接触時にボンネットに加わる衝撃力をエアクリーナケース等のタンクで吸収する車両の前部車体構造がある（特許文献１参照）。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−１２２０７５号公報
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例にあっては、エアクリーナケース等のタンクでボンネットに加わる衝撃力を吸収するように構成されているので、衝撃吸収性能を向上させるためには、エアクリーナケース等が変形し易いように外壁を薄くしたりして剛性を低下させる必要があるが、エアクリーナケース全体の剛性を低下させてしまうと、放射音の増大や吸入時の容積変化に対する消音性能の低下を招来してしまうという未解決の課題がある。
そこで、本発明は上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、エアクリーナケースの消音性能を低下させることなく、対人接触時のボンネットに対する衝撃吸収性を向上させることができる車両用エアクリーナを提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る車両用エアクリーナは、エアクリーナケースの一部に車体上下方向の衝撃力により収縮変形する衝撃吸収部を形成することを特徴としている。
【０００６】
【発明の効果】
本発明に係る車両用エアクリーナよれば、エアクリーナケースの一部に車体上下方向の衝撃力により収縮変形する衝撃吸収部を形成しているので、この車両用エアクリーナを、ボンネットの裏面に対してエンジンよりも近い位置に配設すれば、車両上下方向の衝撃力がボンネットを介してエアクリーナに作用するときに、エアクリーナケースが衝撃吸収部から確実に収縮変形することにより、車両用エアクリーナの消音性能を低下させることなくボンネットに対する衝撃吸収性能を向上させることができるという効果が得られる。
【０００７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図１は本発明の第１実施形態における車両の前部を示す概略構成図である。図中、１はエンジンルームであり、２はエンジンルーム１の上方を開閉自在に覆う前開き型のボンネットである。
【０００８】
そして、エンジンルーム１に、内燃機関であるエンジン３と、このエンジン３が吸入する空気を浄化するエアクリーナケース４とが配設されている。エアクリーナケース４は、図２に示すように、その上面がエンジン３の上面よりもボンネット２の裏面に近接するように、マウントインシュレータ６を介してサイドメンバ５に固定されている。なお、本実施形態ではエアクリーナケース４をサイドメンバ５に固定しているが、例えば車体に取付けたブラケット等に固定してもよい。
【０００９】
また、エアクリーナケース４は、図３に示すように、サイドメンバ５に固定されると共に、上部が略矩形状に開口した下側ケース７と、この下側ケース７に対向して下部が開口した上側ケース８と、下側ケース７及び上側ケース８の開口縁部で挟持されたペーパタイプのエレメント９とで構成されている。そして、図示しないエアインテークパイプから下側ケース７に外気を取り入れ、この取り入れた外気中の埃や異物をエレメント９で吸着除去し、こうして浄化された空気を上側ケース８からエンジン３に供給している。因みに、エレメント９は、広い濾過面積を確保するために細かく折り曲げられている。
【００１０】
そして、上側ケース８における側壁の一部には、車体上下方向の衝撃力で収縮変形する衝撃吸収部１０が形成されている。この衝撃吸収部１０は、側壁の内側の一部を全周にわたる帯状に切欠いた薄肉部で構成されており、他の部分よりも厚みを薄くすることで剛性を低下させている。これにより、エアクリーナケース４に上下方向の荷重が作用すると、剛性が低下した薄肉部が塑性変形して、エアクリーナケース４が収縮変形するように構成されている。
【００１１】
したがって、例えば、対人接触によりボンネット２に車体上下方向の衝撃が作用してボンネット２が変形を開始すると、ボンネット２は、先ずエアクリーナケース４に接触して、その衝撃力をエアクリーナケース４に伝達する。エアクリーナケース４には衝撃吸収部１０が形成されているので、ボンネット２を介して上下方向の衝撃力が作用すると確実に上下方向の収縮変形を起こし、その衝撃力を安定して吸収することができる。
【００１２】
因みに、衝撃吸収部１０は、他の部分に比べて面密度が低くなっているため、外側への放射音を透過し易くはなっているが、それでも放射音が透過する面積は衝撃吸収部１０分だけであり、エアクリーナケース４の静粛性に与える影響は小さく特に問題とはならない。
また、エンジン３の吸気作用で負圧が発生すると、図４に示すように、衝撃吸収部１０がエアクリーナケース４の内側に変形し、その容積が変化するが、それでもやはり容積が変化するのは極僅かな衝撃吸収部１０の変形分だけであり、容積変化に伴うエアクリーナケース４の消音特性に与える影響は小さく特に問題にはならない。
【００１３】
なお、上記第１実施形態では、衝撃吸収部を、上側ケース８に形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、下側ケース７に衝撃吸収部を形成してもよい。
以上のように、上記第１実施形態によれば、エアクリーナケース４の一部に車体上下方向の衝撃力により収縮変形する衝撃吸収部１０を形成しているので、このエアクリーナケース４を、ボンネット２の裏面に対してエンジン３よりも近い位置に配設すれば、車両上下方向の衝撃力がボンネット２を介してエアクリーナケース４に作用するときに、エアクリーナケース４が衝撃吸収部１０から確実に収縮変形することにより、エアクリーナケースの消音性能を低下させることなくボンネット２に対する衝撃吸収性能を向上させることができるという効果が得られる。
【００１４】
また、衝撃吸収部１０は、エアクリーナケース４の一部に形成した薄肉部で構成されているので、車体上下方向の衝撃に応じてエアクリーナケース４を確実に収縮変形させることができるという効果が得られる。
次に、本発明の第２実施形態を図５及び図６に基づいて説明する。
この第２実施形態は、前述した第１実施形態における衝撃吸収部１０の構成を変化させたものである。
【００１５】
すなわち、第２実施形態における衝撃吸収部１１を図５に示すように、前述した第１実施形態における薄肉部を除去して、そこに弾性連結体１２を設けたことを除いては、図３と同様の構成を有するため、図３との対応部分には同一符号を付し、その詳細説明はこれを省略する。
上側ケース８は、上下に分離した上側部材１３と下側部材１４とで構成されており、弾性連結体１２は、上側部材１３と下側部材１４とが上下方向に離間した状態で、側壁の外側から両者を連結している。これにより、エアクリーナケース４に上下方向の荷重が作用すると、弾性連結体１２が弾性変形することにより、エアクリーナケース４が収縮変形するように構成されている。
【００１６】
したがって、ボンネット２を介して上下方向の衝撃力が作用するとエアクリーナケース４は確実に上下方向の収縮変形を起こし、衝撃力を安定して吸収することができる。
因みに、衝撃吸収部１１は、側壁の厚みを薄くする必要はなく、高い面密度を維持することができるので、放射音の透過を抑制することができる。また、エンジン３の吸気作用で負圧が発生すると、第１実施形態と同様に、弾性連結体１２がエアクリーナケース４の内側に変形し、その容積が変化するが、それでもやはり容積が変化するのは極僅かな弾性連結体１２の変形分だけであり、容積変化に伴うエアクリーナケース４の消音特性に与える影響は小さく特に問題にはならない。
【００１７】
なお、上記第２実施形態では、弾性連結体１２に、上側部材１３と下側部材１４とを直線状に連結するストレートタイプを用いているが、例えば、図６に示すように、蛇腹タイプのものを用いて上側部材１３と下側部材１４とを連結してもよく、任意の形状とすることができる。勿論、側壁の内側から上側部材１３と下側部材１４とを連結してもよく、要は、弾性連結体１２により、上側部材１３と下側部材１４とを車体上下方向に離間させた状態で連結することができれば如何なる手段を用いてもよい。
【００１８】
以上のように、上記第２実施形態によれば、エアクリーナケース４は、車体上下方向の上側部材１３及び下側部材１４を有し、衝撃吸収部１１は、上側部材１３と下側部材１４とを車体上下方向に離間させた状態で連結する弾性連結体１２で構成されるので、衝撃吸収部１１は、車体上下方向の衝撃に応じてエアクリーナケース４を確実に収縮変形させることができると共に、放射音の透過を抑制することができるという効果が得られる。
【００１９】
次に、本発明の第３実施形態を図７に基づいて説明する。
この第３実施形態は、前述した第２実施形態における衝撃吸収部１１の構成を変化させたものである。
すなわち、第３実施形態における衝撃吸収部１５を図７に示すように、前述した第２実施形態における弾性連結体１２を除去すると共に、車体上下方向の衝撃に応じて摺動するように上側部材１３と下側部材１４とを嵌合させていることを除いては、図５と同様の構成を有している。
【００２０】
上側部材１３の内周面には、内側に突出する凸部１３ａが形成されており、下側部材１４の外周面には、凸部１３ａに対向する係合凹部１３ａが形成されている。これにより、下側部材１４に上側部材１３を嵌入する際、両者の上下方向の相対変位は、凸部１３ａと係合凹部１４ａとにより係止される。そして、エアクリーナケース４に車体上下方向の荷重が作用し、その荷重が一定の値に達すると、凸部１３ａが係合凹部１４ａを乗り上げて、上側部材１３と下側部材１４とが摺動することにより、エアクリーナケース４が収縮変形するように構成されている。
【００２１】
したがって、ボンネット２を介して上下方向の衝撃力が作用するとエアクリーナケース４は確実に上下方向の収縮変形を起こし、衝撃力を安定して吸収することができる。
因みに、衝撃吸収部１５は、側壁の厚みを薄くする必要はなく、高い面密度を維持することができるので、放射音の透過を抑制することができる。また、エンジン３の吸気作用で負圧が発生しても、下側部材１４は内側へ変形することはなくエアクリーナケース４の容積変化が生じにくいので、エアクリーナケース４の消音特性に与える影響はない。
【００２２】
なお、上記第３実施形態では、上側部材１３に凸部を、下側部材１４に係合凹部を形成した場合について説明したが、勿論、上側部材１３に係合凹部を、下側部材１４に凸部を形成してもよく、更にはその凹凸の向きも任意に設定することができる。
また、上側部材１３と下側部材１４との上下方向の変位を係止するために、両者のうち一方に凸部を、他方に係合凹部を形成する場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、上下方向に一定以上の荷重が作用するときにだけ、上側部材１３が下方に摺動するように、上側部材１３と下側部材１４とを嵌合させておけば、凸部や係合凹部を省略してもよい。
【００２３】
以上のように、上記第３実施形態によれば、エアクリーナケース４は、車体上下方向の上側部材１３と下側部材１４とを有し、衝撃吸収部１５は、上側部材１３と下側部材１４とを嵌合すると共に、車体上下方向の衝撃力に応じて摺動するように構成されているので、衝撃吸収部１５は、車体上下方向の衝撃に応じてエアクリーナケース４を確実に収縮変形させることができる。また、放射音の透過を抑制することができると共に、エアクリーナケース４の容積変化に伴う消音性能の低下も抑制することができるという効果が得られる。
【００２４】
次に、本発明の第４実施形態を図８に基づいて説明する。
この第４実施形態は、前述した第１実施形態における衝撃吸収部１０の構成を変化させたものである。
すなわち、第３実施形態における衝撃吸収部１６を図８に示すように、前述した第１実施形態における薄肉部に変えて、車体上下方向の衝撃に応じてエアクリーナケース４の側壁が屈曲する屈曲部で構成することを除いては、図３と同様の構成を有しているので、図３との対応部分には同一符号を付し、詳細説明はこれを省略する。
【００２５】
屈曲部で構成される衝撃吸収部１６は、図８に示すように、側壁の一部を内側から外側に向けて略“く”の字型に膨出させて形成する。これにより、エアクリーナケース４に作用する車体上下方向の荷重が屈曲部に集中し易く、一定値以上の荷重が作用するときに屈曲部が屈曲することでエアクリーナケース４が収縮変形するように構成されている。
【００２６】
したがって、ボンネット２を介して上下方向の衝撃力が作用するとエアクリーナケース４は確実に上下方向の収縮変形を起こし、衝撃力を安定して吸収することができる。
因みに、衝撃吸収部１６は、側壁の厚みを薄くする必要はなく、高い面密度を維持することができるので、放射音の透過を抑制することができる。また、エンジン３の吸気作用で負圧が発生しても、上側ケース８は内側へ変形することはなくエアクリーナケース４の容積変化も生じないので、エアクリーナケース４の消音特性に与える影響はない。
【００２７】
なお、上記第４実施形態では、側壁の一部を内側から外側に向けて略“く”の字型に膨出させる場合について説明したが、勿論、外側から内側に向けて膨出させてもよい。
以上のように、上記第４実施形態によれば、衝撃吸収部１６は、エアクリーナケース４における車体上下方向の外周壁が、車体上下方向の衝撃力に応じて内側又は外側に屈曲する屈曲部で構成されているので、衝撃吸収部１６は、車体上下方向の衝撃に応じてエアクリーナケース４を確実に収縮変形させることができる。また、放射音の透過を抑制することができると共に、エアクリーナケース４の容積変化に伴う消音性能の低下も抑制することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】エアクリーナケースの配置図である。
【図２】エンジンルームの側面図である。
【図３】エアクリーナケースの断面図である。
【図４】負圧発生時のエアクリーナケース内部を説明する図である。
【図５】第２実施形態における衝撃吸収部の一例を示す図である。
【図６】第２実施形態における衝撃吸収部の別の一例を示す図である。
【図７】第３実施形態における衝撃吸収部の一例を示す図である。
【図８】第４実施形態における衝撃吸収部の一例を示す図である。
【符号の説明】
１ エンジンルーム
２ ボンネット
３ エンジン
４ エアクリーナケース
５ サイドメンバ
６ マウントインシュレータ
７ 下側ケース
８ 上側ケース
９ エレメント
１０ 衝撃吸収部（第１実施形態）
１１ 衝撃吸収部（第２実施形態）
１２ 弾性連結体
１３ 上側部材
１４ 下側部材
１５ 衝撃吸収部（第３実施形態）
１６ 衝撃吸収部（第４実施形態）[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an air cleaner for a vehicle, and is particularly suitable for absorbing an impact force applied to a bonnet.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, by installing a hollow tank such as an air cleaner case so as to cover the engine and hard accessories and close to the back of the bonnet, the impact force applied to the bonnet during personal contact is reduced by the air cleaner case. There is a front vehicle body structure of a vehicle that absorbs in a tank such as the one described in Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-163,086.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-122075
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional example, the tank such as the air cleaner case is configured to absorb the impact force applied to the bonnet, so that in order to improve the shock absorption performance, the air cleaner case or the like is easily deformed. It is necessary to reduce the rigidity by making the outer wall thinner, but if the rigidity of the entire air cleaner case is reduced, it will lead to an increase in radiated sound and a reduction in the noise reduction performance with respect to the volume change during suction. There are unsolved issues.
Therefore, the present invention has been made by focusing on the unsolved problem of the above-described conventional example, and a vehicle capable of improving the shock absorbing property to the bonnet at the time of personal contact without lowering the noise reduction performance of the air cleaner case. The purpose is to provide an air cleaner.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an air cleaner for a vehicle according to the present invention is characterized in that an impact absorbing portion that contracts and deforms due to an impact force in a vehicle vertical direction is formed in a part of an air cleaner case.
[0006]
【The invention's effect】
According to the vehicle air cleaner according to the present invention, since the shock absorbing portion that contracts and deforms due to the impact force in the vertical direction of the vehicle body is formed in a part of the air cleaner case, the vehicle air cleaner is moved from the engine to the rear surface of the hood. If the shock absorber in the vertical direction of the vehicle acts on the air cleaner via the hood, the air cleaner case will be surely contracted and deformed from the shock absorbing part, thereby lowering the noise reduction performance of the air cleaner for vehicles. The effect that the shock absorbing performance to the bonnet can be improved without causing the hood to be improved.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram illustrating a front portion of a vehicle according to a first embodiment of the present invention. In the figure, reference numeral 1 denotes an engine room, and reference numeral 2 denotes a front-opening hood that covers the upper part of the engine room 1 so that it can be opened and closed.
[0008]
In the engine room 1, an engine 3, which is an internal combustion engine, and an air cleaner case 4 for purifying air taken by the engine 3 are arranged. As shown in FIG. 2, the air cleaner case 4 is fixed to the side member 5 via the mount insulator 6 such that the upper surface is closer to the back surface of the bonnet 2 than the upper surface of the engine 3. In this embodiment, the air cleaner case 4 is fixed to the side member 5, but may be fixed to, for example, a bracket attached to the vehicle body.
[0009]
As shown in FIG. 3, the air cleaner case 4 is fixed to the side member 5 and has a lower case 7 whose upper part is opened in a substantially rectangular shape, and a lower part opened opposite to the lower case 7. It is composed of an upper case 8 and a paper type element 9 sandwiched between opening edges of the lower case 7 and the upper case 8. Then, outside air is taken into the lower case 7 from an air intake pipe (not shown), the dust and foreign matters in the taken outside air are sucked and removed by the element 9, and the purified air is supplied from the upper case 8 to the engine 3. I have. Incidentally, the element 9 is finely bent to secure a wide filtration area.
[0010]
An impact absorbing portion 10 is formed on a part of the side wall of the upper case 8 so as to be contracted and deformed by an impact force in a vertical direction of the vehicle body. The impact absorbing portion 10 is formed of a thin portion in which a part of the inside of the side wall is cut out in a band shape over the entire circumference, and the rigidity is reduced by making the thickness thinner than other portions. Thus, when a vertical load is applied to the air cleaner case 4, the thin portion having reduced rigidity is plastically deformed, and the air cleaner case 4 is configured to contract and deform.
[0011]
Therefore, for example, when an impact in the vehicle body vertical direction acts on the bonnet 2 due to interpersonal contact and the bonnet 2 starts to deform, the bonnet 2 first contacts the air cleaner case 4 and transmits the impact force to the air cleaner case 4. . Since the shock absorber 10 is formed in the air cleaner case 4, when a vertical shock is applied through the hood 2, the air cleaner case 4 is surely contracted in the vertical direction, and the shock is stably absorbed. it can.
[0012]
Incidentally, since the shock absorbing portion 10 has a lower surface density than other parts, it is easy to transmit the radiated sound to the outside. The effect on the quietness of the air cleaner case 4 is small and does not cause any particular problem.
Further, when a negative pressure is generated by the intake action of the engine 3, as shown in FIG. 4, the shock absorbing portion 10 is deformed inside the air cleaner case 4 and its volume changes, but the volume still changes. It is only a slight deformation of the shock absorbing portion 10 and has little effect on the noise reduction characteristics of the air cleaner case 4 due to a change in volume, and does not pose any particular problem.
[0013]
In the first embodiment, the case where the shock absorbing portion is formed in the upper case 8 has been described. However, the present invention is not limited to this, and the shock absorbing portion may be formed in the lower case 7.
As described above, according to the first embodiment, since the shock absorbing portion 10 that contracts and deforms due to the impact force in the vertical direction of the vehicle body is formed in a part of the air cleaner case 4, the air cleaner case 4 is attached to the hood 2. When the impact force in the vertical direction of the vehicle acts on the air cleaner case 4 via the bonnet 2, the air cleaner case 4 is reliably contracted from the shock absorbing portion 10 when the impact force is applied to the air cleaner case 4 via the hood 2. Due to the deformation, the effect of improving the shock absorbing performance for the hood 2 can be obtained without lowering the noise reduction performance of the air cleaner case.
[0014]
Further, since the shock absorbing portion 10 is constituted by a thin portion formed in a part of the air cleaner case 4, an effect that the air cleaner case 4 can be reliably contracted and deformed in response to a shock in the vertical direction of the vehicle body is obtained. Can be
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
In the second embodiment, the configuration of the shock absorbing unit 10 in the first embodiment described above is changed.
[0015]
That is, as shown in FIG. 5, the shock absorbing portion 11 in the second embodiment is similar to that shown in FIG. 3 except that the thin portion in the first embodiment is removed and the elastic coupling body 12 is provided there. Therefore, the same reference numerals are given to the portions corresponding to FIG. 3, and the detailed description thereof is omitted.
The upper case 8 includes an upper member 13 and a lower member 14 which are vertically separated from each other. The elastic connecting body 12 has a structure in which the upper member 13 and the lower member 14 are separated from each other in a vertical direction. Both are connected from the outside. Accordingly, when a vertical load is applied to the air cleaner case 4, the elastic connecting body 12 is elastically deformed, so that the air cleaner case 4 is contracted and deformed.
[0016]
Therefore, when a vertical impact force acts via the bonnet 2, the air cleaner case 4 reliably causes a contraction deformation in the vertical direction, and the impact force can be stably absorbed.
Incidentally, since the impact absorbing portion 11 does not need to reduce the thickness of the side wall and can maintain a high surface density, transmission of radiated sound can be suppressed. Also, when a negative pressure is generated by the intake action of the engine 3, the elastic coupling body 12 is deformed inside the air cleaner case 4 and its volume changes as in the first embodiment, but the volume still changes. Is only a slight deformation of the elastic connecting body 12, and has little effect on the noise reduction characteristics of the air cleaner case 4 due to a change in volume, and does not cause any particular problem.
[0017]
In the above-described second embodiment, a straight type in which the upper member 13 and the lower member 14 are linearly connected to each other is used as the elastic connector 12, for example, as shown in FIG. May be used to connect the upper member 13 and the lower member 14 to each other, and may have any shape. Of course, the upper member 13 and the lower member 14 may be connected from the inside of the side wall. In short, the upper member 13 and the lower member 14 are separated from each other in the vehicle body vertical direction by the elastic connector 12. Any means can be used as long as they can be connected.
[0018]
As described above, according to the second embodiment, the air cleaner case 4 has the upper member 13 and the lower member 14 in the vehicle body up-down direction, and the shock absorbing portion 11 includes the upper member 13 and the lower member 14. The shock absorbing portion 11 is capable of reliably contracting and deforming the air cleaner case 4 in response to a shock in the vertical direction of the vehicle body, since the elastic connecting body 12 is connected in a state of being separated in the vertical direction of the vehicle body. The effect that the transmission of the radiated sound can be suppressed is obtained.
[0019]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In the third embodiment, the configuration of the shock absorbing portion 11 in the above-described second embodiment is changed.
That is, as shown in FIG. 7, the shock absorbing portion 15 in the third embodiment removes the elastic connecting body 12 in the above-described second embodiment, and the upper member slides in response to a shock in the vertical direction of the vehicle body. Except that the lower member 13 and the lower member 14 are fitted, it has the same configuration as that of FIG.
[0020]
On the inner peripheral surface of the upper member 13, a convex portion 13a protruding inward is formed, and on the outer peripheral surface of the lower member 14, an engaging concave portion 13a facing the convex portion 13a is formed. As a result, when the upper member 13 is fitted into the lower member 14, the relative displacement in the vertical direction between the two is locked by the convex portion 13a and the engaging concave portion 14a. Then, a load in the vehicle body vertical direction acts on the air cleaner case 4, and when the load reaches a certain value, the protrusion 13a rides over the engagement recess 14a, and the upper member 13 and the lower member 14 slide. Thus, the air cleaner case 4 is configured to be contracted and deformed.
[0021]
Therefore, when a vertical impact force acts via the bonnet 2, the air cleaner case 4 reliably causes a contraction deformation in the vertical direction, and the impact force can be stably absorbed.
Incidentally, since the impact absorbing portion 15 does not need to reduce the thickness of the side wall and can maintain a high surface density, transmission of radiated sound can be suppressed. Further, even if a negative pressure is generated by the intake action of the engine 3, the lower member 14 does not deform inward and the volume of the air cleaner case 4 hardly changes, so that there is no effect on the noise reduction characteristics of the air cleaner case 4. .
[0022]
In the third embodiment, the case where the convex portion is formed on the upper member 13 and the engaging concave portion is formed on the lower member 14 is described. Protrusions may be formed, and the direction of the concavities and convexities may be arbitrarily set.
In addition, in order to lock the vertical displacement of the upper member 13 and the lower member 14, the case where one of them has a convex portion and the other has an engaging concave portion has been described, but the present invention is not limited to this. Not something. That is, if the upper member 13 and the lower member 14 are fitted so that the upper member 13 slides downward only when a load equal to or more than a certain amount acts in the up-down direction, the protrusion or the engagement The recess may be omitted.
[0023]
As described above, according to the third embodiment, the air cleaner case 4 has the upper member 13 and the lower member 14 in the vehicle body vertical direction, and the shock absorber 15 includes the upper member 13 and the lower member 14. The shock absorbing portion 15 reliably contracts and deforms the air cleaner case 4 in response to a shock in the vertical direction of the vehicle body. be able to. Further, it is possible to obtain the effect that the transmission of the radiated sound can be suppressed, and the decrease in the sound deadening performance due to the change in the volume of the air cleaner case 4 can be suppressed.
[0024]
Next, a fourth embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
In the fourth embodiment, the configuration of the shock absorbing unit 10 in the first embodiment described above is changed.
That is, as shown in FIG. 8, the shock absorbing portion 16 in the third embodiment is changed to the thin portion in the first embodiment described above, and the bent portion where the side wall of the air cleaner case 4 is bent in response to a shock in the vertical direction of the vehicle body. Since it has the same configuration as that of FIG. 3 except that it is configured with, the same reference numerals are given to portions corresponding to FIG. 3 and the detailed description is omitted.
[0025]
As shown in FIG. 8, the shock absorbing portion 16 formed by the bent portion is formed by bulging a part of the side wall from the inside to the outside in a substantially “C” shape. Thus, the vertical load acting on the air cleaner case 4 tends to concentrate on the bent portion, and the bent portion bends when a load equal to or more than a certain value is applied, so that the air cleaner case 4 contracts and deforms. ing.
[0026]
Therefore, when a vertical impact force acts via the bonnet 2, the air cleaner case 4 reliably causes a contraction deformation in the vertical direction, and the impact force can be stably absorbed.
Incidentally, since the shock absorbing portion 16 does not need to reduce the thickness of the side wall and can maintain a high surface density, transmission of radiated sound can be suppressed. Further, even if a negative pressure is generated by the intake action of the engine 3, the upper case 8 does not deform inward and the volume of the air cleaner case 4 does not change, so that there is no effect on the noise reduction characteristics of the air cleaner case 4.
[0027]
In the fourth embodiment, the case where a part of the side wall is bulged in a substantially “C” shape from the inside to the outside is described. However, it is needless to say that the side wall may be bulged from the outside to the inside. Good.
As described above, according to the fourth embodiment, the shock absorbing portion 16 is a bent portion in which the outer peripheral wall of the air cleaner case 4 in the vehicle vertical direction is bent inward or outward according to the impact force in the vehicle vertical direction. With this configuration, the shock absorbing portion 16 can reliably contract and deform the air cleaner case 4 in response to a shock in the vertical direction of the vehicle body. Further, it is possible to obtain the effect that the transmission of the radiated sound can be suppressed, and the decrease in the sound deadening performance due to the change in the volume of the air cleaner case 4 can be suppressed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an arrangement diagram of an air cleaner case.
FIG. 2 is a side view of an engine room.
FIG. 3 is a cross-sectional view of an air cleaner case.
FIG. 4 is a diagram illustrating the inside of the air cleaner case when a negative pressure is generated.
FIG. 5 is a diagram illustrating an example of a shock absorbing unit according to a second embodiment.
FIG. 6 is a diagram illustrating another example of the shock absorbing unit according to the second embodiment.
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of a shock absorbing unit according to a third embodiment.
FIG. 8 is a diagram illustrating an example of a shock absorbing unit according to a fourth embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Engine room 2 Bonnet 3 Engine 4 Air cleaner case 5 Side member 6 Mount insulator 7 Lower case 8 Upper case 9 Element 10 Shock absorbing part (first embodiment)
11 Shock Absorber (Second Embodiment)
12 elastic connecting body 13 upper member 14 lower member 15 shock absorbing portion (third embodiment)
16 Shock Absorber (Fourth Embodiment)
