JP2004209906A - 印刷物の真偽判別方法およびそれに用いる記録媒体 - Google Patents

印刷物の真偽判別方法およびそれに用いる記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】特殊なインクを用いない簡便な印刷で、見た目は全く同じに映る真正品と偽造品の真偽判断を可能にする判別方法を提供する。
【解決手段】記録媒体に識別部分を一ヶ所以上印刷により設け、その部分の反射光の分光スペクトルを測定しておき、対応する同じ部分の反射光の分光スペクトルが一致する印刷物は真正品、一致しない印刷物は偽造品として判別することを特徴とする印刷物の真偽判別方法。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷物の真偽判別方法とそれに使用する記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写などによる偽造を防止すべき印刷物の真偽判別を行いうる判別方法としては、特殊なインクで印刷を行い、特定波長の光を当てると隠し文字などが浮かび上がるようにするものがある。例えば、254〜365nmの紫外線を照射すると600〜650nmの光を発光する特定の化合物を含有する記録液を使用するもの(特許文献1、2参照)、特定波長の光の照射により発光するインク組成物を使用するもの(特許文献3参照)などがあげられる。また、メタメリズムを利用した印刷を特殊インクでインク処理部に印刷し、ここに光を当て、反射スペクトルを抽出して真偽判定を行うものもある(特許文献4参照)。
【0003】
しかし、上記の方法ではいずれも印刷に特殊なインクを使用する必要があり、簡便な印刷方法とはいえない。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−239607号公報
【特許文献2】
特開平8−239609号公報
【特許文献3】
特開2000−86952号公報
【特許文献4】
特開平5−2665号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点を解消し、特殊なインクを用いない簡便な印刷で、見た目は全く同じに映る真正品と偽造品の真偽判断を可能にする判別方法と、これに用いる記録媒体を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、下記の構成を採用することにより前記の課題の解決を可能にした。
(1)記録媒体に識別部分を一ヶ所以上印刷により設け、その部分の反射光の分光スペクトルを測定しておき、対応する同じ部分の反射光の分光スペクトルが一致する印刷物は真正品、一致しない印刷物は偽造品として判別することを特徴とする印刷物の真偽判別方法。
(2)識別部分が色彩の異なる2色以上のインクを用いて印刷されたものであることを特徴とする(1)記載の印刷物の真偽判別方法。
(3)(1)又は(2)記載の真偽判別方法に使用するための識別部分を一ヶ所以上印刷により設けたことを特徴とする記録媒体。
なお、本発明において「色彩が異なる2色以上のインク」とは色材が異なるインク組成物をいい、具体的にはインクセットに備えられた異なるインク組成物をさす。
【0007】
【発明の実施の形態】
通常、カラーインクジェット印刷は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色の顔料インクを備えたインクセット、あるいはこれにブラック(K)を加えた4色インクセットなどを用いて種々の色相を表現することが行われている。このようにして印刷された部分の反射光の分光スペクトルは、インクの色材の違いによって左右されるのはもちろんのこと(図6にイエロー単色(ピグメントイエロー74)、図7にマゼンタ単色(ピグメントレッド122)、図8にシアン単色(ピグメントブルー15:3)の印刷部分の分光スペクトルを示した)、その個所に使用している各インクの混合比率によっても左右され、これらの混合比を変えると、見た目の色が同じであっても異なった分光特性を示す。例えば見た目では区別のつかない同じグレーの色を、Y、M、Cのみで印刷した場合、Y、M、C、Kで印刷した場合、Kのみで印刷した場合では、全く異なる分光スペクトルが得られる。
【0008】
本発明ではこの性質を利用し、真正品となる記録媒体に、少なくとも分光スペクトルが測定できる大きさに印刷した識別部分を一ヶ所以上設けておき、この識別部分の分光スペクトルをあらかじめ測定しておくことにより真偽判断の精度を上げることができる。真正品の識別部分はすべて、同じ色材を用いたインクを、2色以上を用いる場合は同じ混合比で、使用して印刷されるので、同じ分光特性を示す。一方、カラーコピー機や他機種のカラープリンタなどを使用して作られる偽造品の場合、見た目の色が同じでも使用するインクの色材や混合比が異なるものとなるので、たとえ見た目が全く同じに映っても、識別部分に対応する部分は異なる分光特性を示すこととなる。
分光特性の一致、不一致の判定は、得られた分光スペクトルのグラフを重ね合わせるなどして目視で行う。なお、分光スペクトルの一致の度合いは、真正品の識別部分を印刷するプリンタの精度などにも左右されるので、これを考慮して適宜幅をもたせるものとする。また、真偽判断する印刷物の種類や要求される判断精度なども考慮して、一致の度合いを決定する。特に高い判断精度が要求される場合には、複数の識別部分を設け、それぞれの分光特性の一致、不一致を判定することにより、真偽判別を行う。
【0009】
識別部分の位置や数は特に制限はなく、真正品の印刷物のデザインや、要求される判別精度などに都合のよいものであればよい。識別部分の色も特に制限はない。
色彩の異なる2色以上のインクを特定の混合比で用いるものとすると、真偽判別の確実性を上げることができる。例えば、真正品の印刷に用いられたインクセットと偽造品の印刷に用いられたインクセットとでたまたまMとCは同じ色材、Yのみ異なる色材のインク組成物を使用していた場合、MもしくはCの単色では真偽判別ができないが、YとMを混合したレッド、あるいはCとYを混合したグリーンなどであれば真偽判別が可能となる。すなわち、真偽判断の確実性が向上する。
さらに、Y、M、C、Kのすべてを使用しうるグレーの場合、4色の混合比率を変えることによって、見た目は同じ色でありながら異なる分光スペクトルを有する識別部分を作成することが可能となる。例えば、上記4色を1:1:1:1で混合して作るのと同じ色彩を、Y+M+Cの比率を減らしKの比率を上げることによっても作ることができる。この場合、真正品と偽造品が同じ印刷機で印刷されたとしても、真正品の識別部分の印刷プロファイルを通常とは異なる特別なものにすることで、偽造品の該当部分と分光特性に差が生じ、真偽判別が可能となる。黒又はグレーはY、M、Cの組み合わせでもK単色でも形成することができ、この点を利用した真偽判別の方法である。
また、真正品が、Y、M、C、K以外の色のインク(いわゆる特色インク)を使用する場合、Y、M、C、Kのみで構成されるインクセットを有する印刷機では、見た目に同じ色を作ることはできても、同一の分光スペクトルを有する識別部分を作成することは不可能である。また、偽造品を印刷する印刷機のインクセットが特色インクを有する場合であっても、Y、M、Cとの混合比率によって、分光スペクトルにバリエーションを持たせることができることから、上述のグレーの場合と同様に、真偽判断の精度を向上させることが可能となる。
識別部分の大きさは、少なくとも反射光の分光スペクトルの測定が行えるものであればよく、例えば1mm×1mm程度の大きさがあればよい。
反射光の分光スペクトル測定を行う波長は、通常の可視光の範囲である。
【0010】
本発明の記録媒体は、上記のような識別部分を1ヶ所以上有するものであれば特に制限はなく、いかなる種類の印刷物に使用してもよい。例えばいずれかの角近辺に識別部分として、特定のインクセットのY、M、C、Kを、通常とは異なる印刷プロファイルで使用したグレー色のマークを印刷した紙があげられる。
【0011】
【実施例】
次に本発明を実施例により更に具体的に説明する。なお、本発明は下記実施例中に記述した材料、組成、及び作成方法に何等限定されるものではない。
【0012】
(実施例1)
真正品の識別部分(大きさ2mm×2mm、duty100%)を表1の特色インク(グリーン色)のみで印刷した。この識別部分の分光特性を測ったところ、図1のような分光スペクトルが得られた。
一方、見た目は全く同じに映る偽造品を、グリーンインクを持たないインクセットを有する印刷機を想定して複製し、識別部分に該当する部分は表1のシアンインクとイエローインクを混合して印刷した。偽造品の識別部分に該当する部分の分光スペクトルは図2のものであり、図1とは明らかに異なっているので、見た目で全く同じ色でも分光特性によって真偽判別ができることがわかる。
【0013】
(実施例2)
真正品の識別部分(大きさ2mm×2mm、duty120%)を表1のイエローインク、マゼンタインク、シアンインク、マゼンタインク、ブラックインクを1:1:1:1で使用して印刷した(グレー色)。この識別部分の分光特性を測ったところ、図3のような分光スペクトルが得られた。
一方、見た目は全く同じに映る偽造品1を、ブラックインクを持たないインクセットを有する印刷機を想定して複製し、識別部分に該当する部分は表1のシアンインク、イエローインクとマゼンタインクを混合して印刷した。偽造品1の識別部分に該当する部分の分光スペクトルは図4のものであり、図3とは異なっている。
また同様の偽造品2を、ブラックインクのみで印刷する印刷機を想定して複製した。偽造品2の識別部分に該当する部分の分光スペクトルは図5のものであり、図3とは全く異なっている。
【0014】
【表1】
Figure 2004209906
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、見た目は全く同じ色をしている識別部分について、その分光スペクトルの測定を行うことでその同一、不同一の判別を行うことができるという優れた効果を奏する。また本発明では、特殊なインクを用いない簡便な印刷法で、分光スペクトルの測定のみによって真正品と偽造品の判別を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1において真正品として印刷した印刷物の識別部分の分光スペクトルである。
【図2】実施例1において偽造品として印刷した印刷物の識別部分に対応する部分の分光スペクトルである。
【図3】実施例2において真正品として印刷した印刷物の識別部分の分光スペクトルである。
【図4】実施例2において偽造品1として印刷した印刷物の識別部分に対応する部分の分光スペクトルである。
【図5】実施例2において偽造品2として印刷した印刷物の識別部分に対応する部分の分光スペクトルである。
【図6】イエローインク単色で印刷した部分の分光スペクトルである。
【図7】マゼンタインク単色で印刷した部分の分光スペクトルである。
【図8】シアンインク単色で印刷した部分の分光スペクトルである。

Claims (3)

  1. 記録媒体に識別部分を一ヶ所以上印刷により設け、その部分の反射光の分光スペクトルを測定しておき、対応する同じ部分の反射光の分光スペクトルが一致する印刷物は真正品、一致しない印刷物は偽造品として判別することを特徴とする印刷物の真偽判別方法。
  2. 識別部分が色彩の異なる2色以上のインクを用いて印刷されたものであることを特徴とする請求項1記載の印刷物の真偽判別方法。
  3. 請求項1又は2記載の真偽判別方法に使用するための識別部分を一ヶ所以上印刷により設けたことを特徴とする記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011150335A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Xerox Corp トナー組成物
JP2016050842A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 大日本印刷株式会社 印刷物の検査方法、印刷物の製造方法及び印刷物の検査装置

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