JP2004208527A

JP2004208527A - Fishing rod

Info

Publication number: JP2004208527A
Application number: JP2002379779A
Authority: JP
Inventors: Kazuma Taniguchi; 一真谷口; Yukinobu Shiotani; 幸信塩谷; Masahiko Matsumoto; 聖比古松本; Shiyoutaro Tanigawa; 尚太郎谷川
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2004-07-29

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a fishing rod the rated length of which is adjustable as stepless. <P>SOLUTION: This fishing rod is provided by arranging a lock member 25 between an upper knot 16 of a root knot and a root knot 17, and installing a lock member body 26 and a flange part 27 at the lock member 25. In a state of penetrating the upper knot 16 of the root knot through the lock member 25, the lock member 25 is fitted to the tip end part of the root knot 17. The lock member 25 is constituted with a polybutylene terephthalate (PBT) and other resins, and a slit 28 is formed along a shaft direction. At the lock member body 26 of the lock member 25, a taper is formed and easily fitted with the root knot 17. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術の分野】
この発明は、釣竿、特に振出式に組み立てられた釣竿の構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
図１０は、従来の一般的な釣竿の正面図であって、同図では、特に磯釣りに使用される釣竿が図示されている。
釣竿１は、複数の釣竿構成部材２〜６が振出式に組み立てられて構成されている。各釣竿構成部材２〜６は、「節」と称され、釣竿１の先端側から順に、第１番節２、第２番節３と称される。第４番節５及び第５番節６は、それぞれ、特に元上節５及び元節６と称される場合もある。
第１番節２〜第４番節５は、それぞれ、隣り合う節、すなわち第２番節３〜第５番節６の内部に収容されている（同図が示す状態）。第１番節２〜第４番節５がそれぞれ第２番節３〜第５番節６から引き出されることによって、釣竿１は、伸長し、定格長さ（例えば５．３ｍ）に設定される。
【０００３】
ところで、釣竿の定格長さは、一般に一定である。ところが、実釣においては、釣竿の定格長さが調整されるとしたならば、釣人にとって非常に便利である。そのため、釣竿には、「ズーム機構」と称される定格長さ調整機構が設けられているものがあり、この機構によって、釣竿の定格長さが２段階に調整される（例えば、非特許文献１参照）。
同図が示す釣竿１は、上記ズーム機構を備えており、第４番節５は、第５番節６に収容されつつも所定長さだけ伸縮自在な状態で第５番節６に保持されるようになっている（同図が示す状態）。したがって、この状態で、第１番節２〜第３番節４がそれぞれ第２番節３〜第４番節５から引き出されたときは、釣竿１の定格長さは、第５番節６に対する第４番節５の伸縮長さ（例えば６０ｃｍ）だけ短く設定され、必要に応じて第４番節５が第５番節６から引き出される（伸長される。）。これにより、釣人は、釣り場の状況に応じて釣竿１の長さを変化させることができ、快適な釣りを行うことができる。
【０００４】
【非特許文献１】
株式会社シマノ２００２ Fishing Tackle Catalogue（第４５〜４６頁）
【０００５】
このように従来の釣竿では、定格長さが調整されるのであるが、その調整は２段階調整であった。ところが、釣竿の定格長さは、釣り場の状況にさらに的確に対応し得るものであることが望ましく、そのため、釣竿の定格長さは、無段階に調整されるべきであるとの要請があった。
そこで、本発明の目的は、定格長さが無段階に調整される釣竿を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
(1) 上記目的を達成するため、本願に係る釣竿は、細長筒状に形成された一の釣竿構成部材と、細長筒状に形成され、一の釣竿構成部材の内部に挿入された状態で当該一の釣竿構成部材に継がれる他の釣竿構成部材と、内径が拡縮可能な可撓性を有する筒状に形成され、他の釣竿構成部材が貫通された状態で一の釣竿構成部材の先端内側に嵌め込まれることによって内径が縮小されて他の釣竿構成部材を把持するロック部材とを有することを特徴とするものである。
【０００７】
この構成によれば、他の釣竿構成部材がロック部材に貫通された状態で当該ロック部材が一の釣竿構成部材の先端部に嵌め込まれる。これにより、ロック部材は変形してその内径が縮小され、他の釣竿構成部材がロック部材によって締め付けられる。したがって、他の釣竿構成部材は、ロック部材によって把持され、一の釣竿構成部材の先端部に継がれた状態で固定される。
ここで、他の釣竿構成部材に対するロック部材の相対的位置は、釣竿使用者の所望の位置に設定され得る。したがって、ロック部材が他の釣竿構成部材の後端側に配置された場合は、他の釣竿構成部材が一の釣竿構成部材から長く突出した状態で固定され、ロック部材が他の釣竿構成部材の先端側に配置された場合は、他の釣竿構成部材が一の釣竿構成部材から短く突出した状態で固定される。
【０００８】
(2) 上記ロック部材は、軸方向に沿ってスリットが形成されることにより内径の拡縮が許容されるように構成されているのが好ましい。
これにより、ロック部材の内径を拡縮させるための構造がきわめて簡単なものとなる。
また、スリットが形成されることにより、ロック部材の縮径変形量が大きくなる。したがって、一般に釣竿構成部材はテーパ状に形成されているものであるが、仮にこのテーパが大きく設定されていたとしても、ロック部材は確実に他の釣竿構成部材を締め付けて固定することが可能となる。
【０００９】
(3) 上記ロック部材は、テーパ状に形成されているのが好ましい。
これにより、ロック部材が一の釣竿構成部材の先端部に押し込まれることによって、当該押し込み量に比例してロック部材の内径が縮小される。したがって、他の釣竿構成部材を一の釣竿構成部材の先端部に固定する作業が容易であると共に他の釣竿構成部材が確実に締め付けられ固定される。
特に、上記ロック部材の軸方向寸法が３ｍｍ〜５０ｍｍに設定され、上記ロック部材は、１／１０００〜１００／１０００のテーパが形成されているのが望ましい。
この構成では、ロック部材が軽量且つコンパクトに形成される。しかも、他の釣竿構成部材のテーパが大きく設定されたとしても、ロック部材の内径が十分に縮小され得るので、他の釣竿構成部材は、一の釣竿構成部材に確実に固定される。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
【００１１】
＜第１の実施形態＞
図１は、本発明の第１の実施形態に係る釣竿１０の正面図である。
この釣竿１０は、いわゆるインナーガイドタイプである。釣竿１０は、釣竿本体１１と、グリップ１２と、ロック部材２５とを備えている。グリップ１２は、釣人が釣竿１０を把持する部分である。また、ロック部材２５は、後に詳述されるが、元上節１６（他の釣竿構成部材）を元節１７（一の釣竿構成部材）に対して位置決め固定するための部材である。
本実施形態に係る釣竿１０の特徴とするところは、このロック部材２５が備えられている点であり、これにより、元節１７に対する元上節１６の位置（すなわち、元節１７に対する元上節１６の伸長長さ）が自在に変化され、釣竿１０の定格長さが無段階に調整されるようになっている。
【００１２】
釣竿本体１１は、５つの筒状部材１３〜１７（釣竿構成部材）から構成されている。各筒状部材１３〜１７は、それぞれ「節」と称され、釣竿本体１１の先端側から順に第１番節１３、第２番節１４と称される。第４番節１６は、特に「元上節」と称され、第５番節１７は、特に「元節」と称される。
各節１３〜１７は、既知の要領で構成される。例えば、カーボンプリプレグが所定形状に裁断され、これが筒状に巻回されることによって、円筒状の節１３〜１７が形成される。
【００１３】
第１番節１３は第２番節１４の内部に引き出し自在に収容されている。また、第１番節１３の先端には、釣糸が導き出されるトップガイド１８が設けられている。第１番節１３はテーパ状に形成されており、先端部の外径よりも後端部の外径の方が大きくなるように形成されている。そして、第１番節１３の後端径は、第２番節１４の先端径よりも大きく設定されており、第１番節１３を第２番節１４から引き出した際に、第１番節１３の後端部分が第２番節１４の先端部分とかみ合って両者が固定されるようになっている。
【００１４】
なお、第２番節１４と第３番節１５との関係及び第３番節１５と元上節１６との関係も同様である。
また、第２番節１４ないし元節１７の先端部には、当該部分の剛性を向上させ、隣り合う節のかみ合いを確実なものとするために、リングＲ１〜Ｒ４が装着されている。
【００１５】
元節１７の先端部分には図示しない釣糸導入孔が設けられており、この釣糸導入孔に釣糸を導くための導入ガイド１９が取り付けられている。なお、上記トップガイド１８及び導入ガイド１９は、既知の構成であるので、その詳しい説明は省略される。
元節１７には、リールシート２０が一体的に形成されている。このリールシート２０は、釣用リール（図示せず）を着脱自在に保持するためのものであって、上記グリップ１２を兼ねている。リールシート２０は、釣用リールの脚部の一方を収容保持するフード２１と、脚部の他方を収容保持する可動フード２２とを備えている。可動フード２２は、釣用リールを載置する載置面２３に沿って図中左右にスライド可能となっている。そして、可動フード２２が図中左右にスライドすることにより、可動フード２２とフード２１との間でリール脚部が挟持固定されるようになっている。なお、かかるリールシート２０の構造についても既知であるので、その詳しい説明は省略される。
【００１６】
釣竿１０が使用されるときは、前述のように第１番節１３〜第３番節１５がそれぞれ隣り合う節１４〜１６から引き出される。また、元上節１６が元節１７から引き出され、釣竿１０は、釣人の所望の長さに伸長される。
図２は、釣竿１０の要部拡大分解斜視図であり、元上節１６と元節１７との連結構造が図示されている。
【００１７】
同図が示すように、元上節１６は、元節１７に対して上記ロック部材２５を介して固定されている。
ロック部材２５は、全体として筒状に形成されており、元上節１６は、常時ロック部材２５に貫通した状態である。ロック部材２５は、元節１７の先端部の内側に嵌め込まれるようになっている。ロック部材２５は、例えば、ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）、ナイロン、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体（ＡＢＳ）、ポリカーボネート（ＰＣ）／ＡＢＳ系アロイ樹脂等により構成されている。ロック部材２５は、本体２６とフランジ部２７とを有している。本体２６は、円筒状に形成され、その肉厚が０．５ｍｍ〜２．０ｍｍ程度に設定されている。また、フランジ部２７は、本体２６の基端に当該本体２６と一体的に形成されている。フランジ部２７の肉厚は、例えば１ｍｍ程度に設定される。また、フランジ部２７の外径は、元節１７の先端部外径と略一致するように設定されている。
【００１８】
本実施形態では、本体２６はテーパ状に形成されており、基端側の外径が先端側（フランジ２７が設けられていない側）の外径よりも大きく設定されている。本体２６のテーパは、１／１０００〜１００／１０００程度に設定される。また、本体２６の軸方向寸法Ｌは、３ｍｍ〜５０ｍｍ程度に設定される。
また、本実施形態では、ロック部材２５に、軸方向に沿ってスリット２８が形成されている。このスリット２８の幅寸法ｓは、０．１ｍｍ〜１ｍｍ程度に設定される。このスリット２８が形成されることにより、ロック部材２５は、きわめて容易にその内径が変化するようになっている。
【００１９】
本実施形態に係る釣竿１０では、次のようにして元上節１６が元節１７に位置決め固定される。
図３は、釣竿１０の要部断面図であり、元上節１６が元節１７に対して全伸長した状態を示している。
釣りを始めるときは、釣人は、前述のように第１番節１３〜第３番節１５をそれぞれ第２番節１４〜元上節１６から引き出して全伸長させる。次に、釣人は、一旦元節１７からロック部材２５を取り外し、元上節１６の所定位置までスライドさせる。この所定位置とは、元上節１６が元節１７に対して全伸長状態となる位置であり、予め設計された元上節１６と元節１７との必要最小オーバーラップ寸法Ａとなる位置である。
【００２０】
ロック部材２５が上記位置に設定された状態で、当該ロック部材２５が元節１７の先端部内側に嵌め込まれる。これにより、ロック部材２５は変形してその内径が縮小され、元上節１６がロック部材２５によって締め付けられる。したがって、元上節１６は、ロック部材２５によって把持された状態で元節１７の先端部に継がれ、元節１７に対して固定される。
ところで、元上節１６に対するロック部材２５の相対的位置は、釣人の所望の位置に設定され得る。したがって、ロック部材２５が元上節１６の上記位置（元上節１６と元節１７とのオーバーラップ寸法がＡとなる位置）に配置された場合は、元上節１６が元節１７に対して全伸長状態で固定されるが、後述のように、ロック部材２５がさらに元上節１６の先端側に配置された場合は、元上節１６が元節１７から短く突出した状態で固定される。
【００２１】
図４は、釣竿１０の要部断面図であり、元上節１６が元節１７に対して中間伸長した状態を示している。この状態では、元上節１６と元節１７とのオーバーラップ寸法は長くなり、ロック部材２５は、元上節１６の中間部分に配置される。
図３が示すように、元上節１６が元節１７に対して全伸長した場合は、元上節１６がテーパ状に形成されていることから、元上節１６の元節１７と嵌合する部分の外径は、当該元上節１６の略最大外径となる。このため、ロック部材２５の外径も大きくなり、しかも、ロック部材２５の本体２６にはテーパが形成されているから、ロック部材２５の本体２６は全部が元節１７の内部に挿入されることなく、元節１７の先端部から距離ｄ１だけ突出した状態で配置される。
【００２２】
しかし、図４が示すように、元上節１６が元節１７に対して中間伸長した場合は、元上節１６の元節１７と嵌合する部分の外径は、当該元上節１６の最大外径よりも小さくなる。したがって、ロック部材２５が元上節１６を把持した状態では、必然的にロック部材２５の外径が小さくなる。このため、ロック部材２５の本体２６は、さらに元節１７の内部に挿入され、元節１７の先端部から距離ｄ２だけ突出した状態で配置される。
なお、元上節１６が元節１７に対して中間伸長した状態で固定される場合も、前述した要領で元上節１６が固定される。
【００２３】
図５は、釣竿１０の要部断面図であり、元上節１６が元節１７に対して短伸長した状態を示している。この状態では、元上節１６と元節１７とのオーバーラップ寸法はさらに長くなり、ロック部材２５は、元上節１６の先端部寄りの部分に配置される。
この場合では、ロック部材２５は元上節１６のさらに外径が小さい部分に配置されるから、ロック部材２５の本体２６の外径もさらに小さくなる。したがって、同図が示すように、ロック部材２５の本体２６は、さらに元節１７の内部に挿入され、元節１７の先端部から距離ｄ３だけ突出した状態で配置される。
【００２４】
なお、元上節１６が元節１７に対して中間伸長した状態で固定される場合も、前述した要領で元上節１６が固定される。
加えて、本実施形態では、ロック部材２５がフランジ部２７を備えているから、ロック部材２５が元節１７に嵌め込まれた場合に、当該元節１７に埋設された状態となることはない。これにより、元節１７に対するロック部材２５の着脱が容易となり、元上節１６の伸長長さの調整作業が簡単なものとなる。
【００２５】
このように、元上節１６は、ロック部材２５を介して元節１７に固定されるので、釣人は、釣竿１０の使用時の長さを無段階に変化させることができる。
その結果、釣人は、例えば磯釣りにおいて、磯際に仕掛けを投入する場合には釣竿１０の長さを短くすることができ、また、遠方の潮流に仕掛けを流したい場合等には釣竿１０の長さを長くすることができるので、釣竿１０は、釣り場のさまざまな状況に的確に対応できる使い勝手の良いものとなる。
【００２６】
本実施形態では、図２が示すように、ロック部材２５にスリット２８が設けられており、これにより、ロック部材２５の本体２６の内径が大きく拡縮することができる。したがって、一般に釣竿を構成する元上節１６はテーパ状に形成されているものであるが、仮にこのテーパが大きく設定されていたとしても、ロック部材２５は、図３〜図５が示すように確実に元上節１６を締め付けて固定することができる。したがって、本実施形態では、第１番節１３〜第３番節１５は、元上節１６に対して振出式に組み込まれているが、元上節１６は、元節１７に対して振出式に組み込まれる必要はない。もっとも、元上節１６が元節１７に対して振出式に組み込まれていてもよいことは勿論である。
加えて、ロック部材２５の内径が拡縮するための構造としてスリット２８が採用されているが、かかる構造が採用されることにより、ロック部材２５の内径を拡縮させるための構造がきわめて簡単なものとなり、釣竿１０全体の製造コストが大幅に上昇することがないという利点がある。
【００２７】
さらに、本実施形態では、ロック部材２５本体２６にはテーパが形成されているので、ロック部材２５が元節１７の先端部に押し込まれることによって、当該押し込み量に比例してロック部材２５の内径が縮小される。したがって、元上節１６を元節１７に固定する作業が容易であると共に、元上節１６がロック部材２５によって確実に締め付けられて固定される。
特に、ロック部材２５の軸方向寸法（すなわち、本体２６の寸法Ｌ）が３ｍｍ〜５０ｍｍに設定され、且つ本体２６のテーパが１／１０００〜１００／１０００に設定されているので、ロック部材２５が軽量且つコンパクトに形成される。しかも、ロック部材２５が元節１７に押し込まれることによってロック部材２５の内径が十分に縮小され得るので、仮に元上節１６のテーパが大きく設定されている場合であっても、元上節１６は、元節１７に確実に固定される。
【００２８】
本実施形態では、ロック部材２５が上記材料から構成され、上記スリット２８が形成されることにより、ロック部材２５の内径が容易且つ大きく拡縮するようになっているが、ロック部材をたとえばゴム等により構成することも可能である。これにより、ロック部材は、その内径の拡縮が許容され、上記ロック部材２５による元上節１６の固定と同様の要領で元上節１６が元節１７に固定され得る。もっとも、ロック部材２５を構成する材料はゴム等に限定されるものではなく、要するに、その内径の拡縮が許容される可撓性を有するように構成されていればよい。
【００２９】
なお、ロック部材の内径の拡縮が許容される構造であるならば、上記ロック部材２５に設けられたスリット２８は、省略され得る。
また、上記実施形態では、ロック部材２５は、元上節１６に設けられ、元上節１６が元節１７に対して固定される場合が開示されている。しかし、本発明は元上節１６と元節１７との連結構造にのみ適用されるものではなく、釣竿を構成する隣り合う各節同士の連結構造に適用され得ることは勿論である。
【００３０】
＜第２の実施形態＞
次に、本発明の第２の実施形態について説明される。
図６は、本発明の第２の実施形態に係る釣竿１０の要部拡大分解斜視図であり、元上節１６と元節１７との連結構造が図示されている。
【００３１】
本実施形態が上記第１の実施形態と異なるところは、上記第１の実施形態では、ロック部材２５が本体２６とフランジ部２７とを有し（図２参照）、本体２６の外径は、フランジ部２７が設けられていない先端側よりもフランジ部２７が設けられた基端側の方が大きくなるように設定されており、本体２６が外径の小さい先端側から元節１７に挿入されるようになっているのに対し、本実施形態では、ロック部材３０がフランジ部を備えない円筒状に形成され、図６が示すように、元節１７に挿入される側（先端側）の外径が、基端側の外径よりも大きく設定されており、ロック部材３０は、外径の大きい先端側から元節１７に挿入されるようになっている点、及び元節１７に、軸方向に切り込まれた切欠溝３１が形成されている点である。
なお、その他の構成については、上記第１の実施形態に係る釣竿１０と同様である。
【００３２】
図７は、釣竿１０の要部拡大斜視図であり、ロック部材３０を介して元上節１６が元節１７に固定支持された状態を図示している。
図６及び図７が示すように、ロック部材３０は、略円筒状に形成されており、元上節１６は、常時ロック部材３０に貫通した状態である。ロック部材３０は、元節１７の先端部の内側に嵌め込まれている。ロック部材３０は、上記第１の実施形態と同様に、例えば、ポリブチレンテレフタレート（ＰＢＴ）、ナイロン、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体（ＡＢＳ）、ポリカーボネート（ＰＣ）／ＡＢＳ系アロイ樹脂等により構成されている。
【００３３】
前述のように、ロック部材３０はテーパ状に形成されているが、そのテーパの方向は、上記第１の実施形態に係るロック部材２５と逆である。ただし、このテーパの大きさは、上記第１の実施形態に係るロック部材２５と同様に、１／１０００〜１００／１０００程度に設定される。
また、ロック部材３０の先端側の外径は、元節１７の先端部の内径よりも大きくなるように設定されている。さらに、ロック部材３０は、軸方向に沿ってスリット２８が形成されている。このスリット２８の幅寸法ｓは、０．１ｍｍ〜１ｍｍ程度に設定される。このスリット２８が形成されることにより、ロック部材２５は、きわめて容易にその内径が変化するようになっており、その先端側の外径は、元節１７の先端部の内径以下となるように縮径され得る。
【００３４】
なお、ロック部材３０の軸方向寸法Ｌは、上記第１の実施形態に係るロック部材２５と同様に３ｍｍ〜５０ｍｍ程度に設定される。また、ロック部材３０の肉厚も、上記第１の実施形態に係るロック部材２５と同様に、０．５ｍｍ〜２．０ｍｍ程度に設定される。
【００３５】
上記切欠溝３１は、図６が示すように、元節１７の先端面から軸方向に切り欠かれることにより構成されている。切欠溝３１の長さ寸法ｃは、切欠溝３１の幅寸法ｂは、３ｍｍ〜２０ｍｍ程度に設定される。この幅寸法ｂは、釣竿１０を使用する者の指先が容易に挿入されるために必要且つ十分な寸法に設定されているのが好ましい。
なお、本実施形態では、切欠溝３１は、元節１７の周方向について１カ所のみ設けられているが、周方向について対象に２カ所に設けられていてもよい。
【００３６】
本実施形態に係る釣竿１０では、次のようにして元上節１６が元節１７に位置決め固定される。
図８は、釣竿１０の要部断面図であり、元上節１６が元節１７に対して全伸長した状態を図示している。
まず、釣竿１０が最大定格長さに設定されるときは、上記第１の実施形態と同様に、釣りを始めるときは、釣人は、第１番節１３〜第３番節１５をそれぞれ第２番節１４〜元上節１６から引き出して全伸長させる。また、釣人は、元上節１６を元節１７から引き出す。このとき、ロック部材３０は、元上節１６に対しては相対的に後端側へスライドするが、元節１７に対しては相対的に先端側へスライドする。
【００３７】
ロック部材３０の外径は元節１７の先端部の内径よりも大きく設定されているから、ロック部材３０は、元節１７によって外周面が径方向に締め付けられて縮径されると共に、元上節１６によって内周面が径方向に押圧されて拡径される。つまり、ロック部材３０は、元節１７の先端部の内側において元節１７に対して固定されると共に、その位置において元上節１６を締め付けて固定することになる。これにより、図７及び図８が示すように、元上節１６が元節１７に対して全伸長した状態で、当該元節１７に固定され、釣竿１０は最大定格長さに設定される。
【００３８】
次に、釣人は、元節１７に設けられた切欠溝３１に指を挿通し、ロック部材３０を押さえながら元上節１６を元節１７側へスライドさせることができる。
図９は、釣竿１０の要部断面図であり、元上節１６が元節１７に所定長さだけ挿入された状態を図示している。
ロック部材３０が元節１７の先端部に保持された状態で元上節１６が元節１７側へスライドさせると、元上節１６には所定のテーパが設けられているから、当該ロック部材３０に対する相対的位置における元上節１６の外径が小さくなる。したがって、元上節１６とロック部材３０との間に所定の隙間が形成される。
【００３９】
この状態で、釣人は、上記切欠溝３１に指を挿通し、ロック部材３０を元節１７の先端側へさらにスライドさせる。これにより、図９が示すように、ロック部材３０は、元節１７から距離ｄ３だけ突出すると共に、その外周面が元節１７によってさらに締め付けられる。つまり、ロック部材３０の内径がさらに縮径され、元上節１６が締め付けられる。したがって、元上節１６は、元節１７に対してオーバーラップ寸法が大きくなった状態で固定され、その結果、釣竿１０の定格長さは、縮短される。
なお、元上節１６と元節１７とのオーバーラップ寸法は、釣人の所望の寸法に設定されるものであることは、上記第１の実施形態と同様である。
【００４０】
このように、元上節１６は、ロック部材３０を介して元節１７に固定されるので、上記第１の実施形態と同様に、釣人は、釣竿１０の使用時の長さを無段階に変化させることができる。
しかも、本実施形態に係る釣竿１０では、ロック部材３０は、完全に元節１７の内部に収容され得るように形成されている。したがって、図８において、元上節１６に対するロック部材３０の相対的位置が一定に保持されながら、元上節１６とロック部材３０とが一体となって元節１７の内部に挿入され得る。
【００４１】
具体的には、釣人が上記切欠溝３１に指を挿通してロック部材３０を径方向に押圧し、元上節１６に対してロック部材３０がスライドしないように保持しながら、元上節１６を元節１７の内部に収容することができる。つまり、釣竿１０が収納状態（第１番節１３〜元上節１６がすべて元節１７に収容された状態）となったときに、ロック部材３０も元節１７内に収容される。これにより、本実施形態に係る釣竿１０は、従来のいわゆる振出式のものと同様の要領で伸長／縮短されるという利点がある。
【００４２】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、他の釣竿構成部材に対するロック部材の相対的位置が釣人の所望の位置に設定されることによって、他の釣竿構成部材が一の釣竿構成部材から所望の長さだけ突出した状態で当該一の釣竿構成部材に固定されるので、釣人は、釣竿の使用時の長さを無段階に変化させることができる。
その結果、釣人は、例えば磯釣りにおいて、磯際に仕掛けを投入する場合には釣竿の長さを短くすることができ、また、遠方の潮流に仕掛けを流したい場合等には釣竿の長さを長くすることができるので、釣竿は、釣り場のさまざまな状況に的確に対応できる使い勝手の良いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の一実施形態に係る釣竿の正面図である。
【図２】図２は、本発明の一実施形態に係る釣竿の要部拡大分解斜視図である。
【図３】図３は、本発明の一実施形態に係る釣竿の要部断面図である。
【図４】図４は、本発明の一実施形態に係る釣竿の要部断面図である。
【図５】図５は、本発明の一実施形態に係る釣竿の要部断面図である。
【図６】図６は、本発明の第２の実施形態に係る釣竿の要部拡大分解斜視図である。
【図７】図７は、本発明の第２の実施形態に係る釣竿の要部拡大斜視図である。
【図８】図８は、本発明の第２の実施形態に係る釣竿の要部断面図である。
【図９】図９は、本発明の第２の実施形態に係る釣竿の要部断面図である。
【図１０】図１０は、従来の一般的な釣竿の正面図である。
【符号の説明】
１０・・・釣竿
１１・・・釣竿本体
１６・・・元上節
１７・・・元節
２５・・・ロック部材
２６・・・本体
２７・・・フランジ部
２８・・・スリット
３０・・・ロック部材
３１・・・切欠溝[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a fishing rod, and more particularly to a structure of a fishing rod assembled in a swing-out manner.
[0002]
Problems to be solved by the prior art and the invention
FIG. 10 is a front view of a conventional general fishing rod. FIG. 10 illustrates a fishing rod used particularly for surf fishing.
The fishing rod 1 is configured by assembling a plurality of fishing rod constituent members 2 to 6 in a swing-out manner. Each of the fishing rod constituent members 2 to 6 is referred to as a “knot”, and is referred to as a first knot 2 and a second knot 3 in order from the tip side of the fishing rod 1. The fourth clause 5 and the fifth clause 6 are sometimes referred to as the former upper clause 5 and the former clause 6, respectively.
The first to fourth nodes 5 are respectively housed in adjacent nodes, that is, the second to third nodes 6 (the state shown in the figure). When the first to fourth nodes 5 are pulled out from the second to fifth nodes 6, respectively, the fishing rod 1 is extended and set to a rated length (for example, 5.3 m). .
[0003]
Incidentally, the rated length of the fishing rod is generally constant. However, in actual fishing, if the rated length of the fishing rod is adjusted, it is very convenient for the angler. For this reason, some fishing rods are provided with a rated length adjusting mechanism called a “zoom mechanism”, and the rated length of the fishing rod is adjusted in two stages by this mechanism (for example, see Non-Patent Documents). 1).
The fishing rod 1 shown in the figure is provided with the above-mentioned zoom mechanism, and the fourth node 5 is held in the fifth node 6 while being accommodated in the fifth node 6 and extending and contracting by a predetermined length. (The state shown in the figure). Therefore, in this state, when the first to third nodes 4 are pulled out from the second to fourth nodes 5, respectively, the rated length of the fishing rod 1 is equal to the fifth to sixth nodes. Is set to be shorter by the length of expansion and contraction of the fourth node 5 (for example, 60 cm), and the fourth node 5 is pulled out (extended) from the fifth node 6 as necessary. Thereby, the angler can change the length of the fishing rod 1 according to the situation of the fishing spot, and can perform comfortable fishing.
[0004]
[Non-patent document 1]
Shimano Inc. 2002 Fishing Tackle Catalog (pages 45-46)
[0005]
As described above, in the conventional fishing rod, the rated length is adjusted, but the adjustment is a two-step adjustment. However, it is desirable that the rated length of the fishing rod should be able to more accurately respond to the situation of the fishing spot, and therefore, there has been a request that the rated length of the fishing rod should be adjusted steplessly. .
Therefore, an object of the present invention is to provide a fishing rod whose rated length is adjusted steplessly.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
(1) In order to achieve the above object, a fishing rod according to the present application is a fishing rod constituent member formed in an elongated tubular shape, and formed in an elongated tubular shape, and is inserted into one fishing rod constituent member. The other fishing rod component member connected to the one fishing rod component member, the inner diameter is formed in a flexible tubular shape capable of expanding and contracting, and the tip of one fishing rod component member in a state where the other fishing rod component member is penetrated. And a lock member for holding the other fishing rod constituent members by reducing the inner diameter by being fitted inside.
[0007]
According to this configuration, the lock member is fitted to the tip of one fishing rod component in a state where another fishing rod component is penetrated by the lock member. As a result, the lock member is deformed and its inner diameter is reduced, and the other fishing rod constituent members are tightened by the lock member. Therefore, the other fishing rod component is held by the lock member, and is fixed in a state where it is joined to the tip of one fishing rod component.
Here, the relative position of the lock member with respect to the other fishing rod components can be set to a position desired by the fishing rod user. Therefore, when the lock member is disposed on the rear end side of another fishing rod component, the other fishing rod component is fixed in a state protruding from one fishing rod component long, and the lock member is fixed to the other fishing rod component. When it is arranged on the distal end side, another fishing rod constituent member is fixed in a state of protruding short from one fishing rod constituent member.
[0008]
(2) It is preferable that the lock member is configured such that a slit is formed along the axial direction so that expansion and contraction of the inner diameter is allowed.
Thus, the structure for expanding and contracting the inner diameter of the lock member becomes extremely simple.
Further, by forming the slit, the amount of diameter reduction deformation of the lock member increases. Therefore, the fishing rod component is generally formed in a tapered shape, but even if this taper is set to be large, the locking member can securely tighten and fix other fishing rod components. Become.
[0009]
(3) The lock member is preferably formed in a tapered shape.
Thereby, when the lock member is pushed into the tip of one fishing rod constituent member, the inner diameter of the lock member is reduced in proportion to the pushed amount. Therefore, it is easy to fix the other fishing rod component to the tip of one fishing rod component, and the other fishing rod component is securely tightened and fixed.
In particular, it is preferable that the axial dimension of the lock member is set to 3 mm to 50 mm, and the lock member has a taper of 1/1000 to 100/1000.
With this configuration, the lock member is formed to be lightweight and compact. Moreover, even if the taper of the other fishing rod component is set to be large, the inner diameter of the lock member can be sufficiently reduced, so that the other fishing rod component is securely fixed to one fishing rod component.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail based on preferred embodiments with reference to the drawings as appropriate.
[0011]
<First embodiment>
FIG. 1 is a front view of a fishing rod 10 according to the first embodiment of the present invention.
This fishing rod 10 is a so-called inner guide type. The fishing rod 10 includes a fishing rod body 11, a grip 12, and a lock member 25. The grip 12 is a portion where the angler grips the fishing rod 10. Further, the lock member 25 is a member for positioning and fixing the former upper section 16 (other fishing rod constituent member) to the former section 17 (one fishing rod constituent member), which will be described in detail later.
The feature of the fishing rod 10 according to the present embodiment is that the lock member 25 is provided, and thereby, the position of the former upper section 16 with respect to the former section 17 (that is, the former upper section with respect to the former section 17). The extension length of the fishing rod 16 is freely changed, and the rated length of the fishing rod 10 is adjusted steplessly.
[0012]
The fishing rod main body 11 is composed of five cylindrical members 13 to 17 (fishing rod constituent members). Each of the tubular members 13 to 17 is referred to as a “knot”, and is referred to as a first knot 13 and a second knot 14 in order from the tip side of the fishing rod main body 11. The fourth node 16 is particularly called “elementary upper section”, and the fifth node 17 is especially called “elementary node”.
Each of the sections 13 to 17 is configured in a known manner. For example, the carbon prepreg is cut into a predetermined shape, and this is wound into a cylindrical shape, whereby cylindrical nodes 13 to 17 are formed.
[0013]
The first node 13 is housed inside the second node 14 so as to be freely drawn out. Further, a top guide 18 from which the fishing line is led is provided at the tip of the first node 13. The first node 13 is formed in a tapered shape so that the outer diameter of the rear end portion is larger than the outer diameter of the front end portion. The rear end diameter of the first node 13 is set to be larger than the front end diameter of the second node 14, and when the first node 13 is pulled out from the second node 14, the first node 13 The rear end portion 13 engages with the front end portion of the second node 14 so that both are fixed.
[0014]
The relationship between the second node 14 and the third node 15 and the relationship between the third node 15 and the former upper node 16 are the same.
Rings R1 to R4 are attached to the distal end portions of the second node 14 to the original node 17 in order to improve the rigidity of the portion and ensure the engagement of the adjacent nodes.
[0015]
A fishing line introduction hole (not shown) is provided at the distal end of the main joint 17, and an introduction guide 19 for guiding a fishing line to the fishing line introduction hole is attached. Since the top guide 18 and the introduction guide 19 have a known configuration, a detailed description thereof will be omitted.
The reel section 20 is formed integrally with the base section 17. The reel sheet 20 is for holding a fishing reel (not shown) in a detachable manner, and also serves as the grip 12. The reel sheet 20 includes a hood 21 for housing and holding one of the legs of the fishing reel, and a movable hood 22 for housing and holding the other of the legs. The movable hood 22 is slidable left and right in the figure along a mounting surface 23 on which a fishing reel is mounted. When the movable hood 22 slides to the left and right in the figure, the reel leg portion is nipped and fixed between the movable hood 22 and the hood 21. Since the structure of the reel sheet 20 is also known, a detailed description thereof will be omitted.
[0016]
When the fishing rod 10 is used, the first to third nodes 13 to 15 are pulled out from the adjacent nodes 14 to 16, respectively, as described above. Also, the former upper section 16 is withdrawn from the former section 17, and the fishing rod 10 is extended to the angle desired by the angler.
FIG. 2 is an enlarged exploded perspective view of a main part of the fishing rod 10 and illustrates a connection structure between the former upper section 16 and the former section 17.
[0017]
As shown in the figure, the former upper section 16 is fixed to the former section 17 via the lock member 25.
The lock member 25 is formed in a tubular shape as a whole, and the former upper section 16 is always in a state penetrating the lock member 25. The lock member 25 is adapted to be fitted inside the distal end of the base joint 17. The lock member 25 is made of, for example, polybutylene terephthalate (PBT), nylon, acrylonitrile butadiene styrene copolymer (ABS), polycarbonate (PC) / ABS alloy resin, or the like. The lock member 25 has a main body 26 and a flange 27. The main body 26 is formed in a cylindrical shape, and its thickness is set to about 0.5 mm to 2.0 mm. The flange portion 27 is formed integrally with the main body 26 at the base end of the main body 26. The thickness of the flange portion 27 is set to, for example, about 1 mm. The outer diameter of the flange portion 27 is set so as to substantially match the outer diameter of the distal end portion of the base section 17.
[0018]
In the present embodiment, the main body 26 is formed in a tapered shape, and the outer diameter on the proximal side is set to be larger than the outer diameter on the distal side (the side on which the flange 27 is not provided). The taper of the main body 26 is set to about 1/1000 to 100/1000. The axial dimension L of the main body 26 is set to about 3 mm to 50 mm.
In the present embodiment, a slit 28 is formed in the lock member 25 along the axial direction. The width s of the slit 28 is set to about 0.1 mm to 1 mm. By forming the slits 28, the inner diameter of the lock member 25 changes very easily.
[0019]
In the fishing rod 10 according to the present embodiment, the former upper section 16 is positioned and fixed to the former section 17 as follows.
FIG. 3 is a cross-sectional view of a main part of the fishing rod 10, showing a state where the former upper section 16 is fully extended with respect to the former section 17.
When starting fishing, the angler pulls out the first node 13 to the third node 15 from the second node 14 to the former upper node 16, respectively, as described above, and extends them completely. Next, the angler once removes the lock member 25 from the base section 17 and slides the lock member 25 to a predetermined position on the base section 16. The predetermined position is a position where the original upper section 16 is fully extended with respect to the original section 17, and is a position where the necessary minimum overlap dimension A between the former upper section 16 and the original section 17 is designed in advance. is there.
[0020]
With the lock member 25 set at the above position, the lock member 25 is fitted inside the distal end of the main joint 17. As a result, the lock member 25 is deformed and its inner diameter is reduced, and the former upper section 16 is tightened by the lock member 25. Therefore, the former upper section 16 is joined to the distal end of the former section 17 while being held by the lock member 25, and is fixed to the former section 17.
Incidentally, the relative position of the lock member 25 with respect to the former upper section 16 can be set to a position desired by the angler. Therefore, when the lock member 25 is disposed at the above-described position of the former upper section 16 (the position where the overlap dimension of the former upper section 16 and the former section 17 becomes A), the former upper section 16 is However, as described later, when the lock member 25 is further disposed on the distal end side of the former upper section 16, the former upper section 16 is fixed in a state of protruding shortly from the former section 17. You.
[0021]
FIG. 4 is a cross-sectional view of a main part of the fishing rod 10, and shows a state where the former upper section 16 is extended intermediately with respect to the former section 17. In this state, the overlap dimension between the former upper section 16 and the former section 17 becomes longer, and the lock member 25 is disposed in the middle portion of the former upper section 16.
As shown in FIG. 3, when the original upper section 16 is fully extended with respect to the original section 17, the original upper section 16 is formed in a tapered shape, so that the original upper section 16 is fitted to the original section 17. The outer diameter of the portion to be formed is substantially the maximum outer diameter of the former upper section 16. For this reason, the outer diameter of the lock member 25 also increases, and the main body 26 of the lock member 25 is tapered, so that the entire main body 26 of the lock member 25 is inserted into the main joint 17. Instead, it is arranged in a state where it protrudes from the tip end of the main joint 17 by a distance d1.
[0022]
However, as shown in FIG. 4, when the former upper section 16 extends intermediately with respect to the former section 17, the outer diameter of the portion of the former upper section 16 that fits with the former section 17 is It becomes smaller than the maximum outer diameter. Therefore, when the lock member 25 grips the former upper section 16, the outer diameter of the lock member 25 is necessarily reduced. For this reason, the main body 26 of the lock member 25 is further inserted into the inside of the main joint 17 and is arranged so as to protrude from the distal end of the main joint 17 by a distance d2.
It should be noted that also in the case where the former upper section 16 is fixed in a state where it is intermediately extended with respect to the former section 17, the former upper section 16 is fixed in the manner described above.
[0023]
FIG. 5 is a cross-sectional view of a main part of the fishing rod 10, and shows a state where the former upper section 16 is slightly extended with respect to the former section 17. In this state, the overlap dimension of the former upper section 16 and the former section 17 becomes further longer, and the lock member 25 is arranged at a portion near the distal end of the former upper section 16.
In this case, since the lock member 25 is disposed in a portion of the former upper section 16 where the outer diameter is smaller, the outer diameter of the main body 26 of the lock member 25 is further reduced. Accordingly, as shown in the figure, the main body 26 of the lock member 25 is further inserted into the main joint 17 and is arranged so as to protrude from the distal end of the main joint 17 by a distance d3.
[0024]
It should be noted that also in the case where the former upper section 16 is fixed in a state where it is intermediately extended with respect to the former section 17, the former upper section 16 is fixed in the manner described above.
In addition, in the present embodiment, since the lock member 25 includes the flange portion 27, when the lock member 25 is fitted into the main joint 17, the lock member 25 is not buried in the main joint 17. This facilitates attachment and detachment of the lock member 25 to and from the base section 17 and simplifies adjustment of the extension length of the base section 16.
[0025]
In this manner, since the former upper section 16 is fixed to the former section 17 via the lock member 25, the angler can continuously change the length of the fishing rod 10 when in use.
As a result, the angler can shorten the length of the fishing rod 10 when throwing a gimmick on the rocky shore, for example, in rock fishing, and when the gimmick wants to throw a gimmick in a distant tide, the fishing rod 10 can be used. Since the length can be lengthened, the fishing rod 10 becomes easy to use and can appropriately cope with various situations of the fishing spot.
[0026]
In the present embodiment, as shown in FIG. 2, the slit 28 is provided in the lock member 25, so that the inner diameter of the main body 26 of the lock member 25 can be greatly enlarged and reduced. Therefore, generally, the former upper section 16 constituting the fishing rod is formed in a tapered shape. However, even if this taper is set to be large, the lock member 25 is not fixed as shown in FIGS. The upper section 16 can be securely fastened and fixed. Therefore, in the present embodiment, the first section 13 to the third section 15 are incorporated in the swing expression with respect to the original clause 16, but the original upper section 16 is swing formula with respect to the original clause 17. Need not be incorporated into the Of course, it is needless to say that the former upper clause 16 may be incorporated into the former clause 17 in a swing-out manner.
In addition, the slit 28 is employed as a structure for expanding and contracting the inner diameter of the lock member 25. By adopting such a structure, the structure for expanding and contracting the inner diameter of the lock member 25 becomes extremely simple. This has the advantage that the manufacturing cost of the entire fishing rod 10 does not increase significantly.
[0027]
Further, in this embodiment, since the lock member 25 main body 26 is formed with a taper, when the lock member 25 is pushed into the distal end portion of the main joint 17, the inner diameter of the lock member 25 is increased in proportion to the pushed amount. Is reduced. Therefore, the operation of fixing the original upper section 16 to the original section 17 is easy, and the original upper section 16 is securely tightened and fixed by the lock member 25.
In particular, the axial dimension of the lock member 25 (that is, the dimension L of the main body 26) is set to 3 mm to 50 mm, and the taper of the main body 26 is set to 1/1000 to 100/1000. Lightweight and compact. Moreover, since the inner diameter of the lock member 25 can be sufficiently reduced by pushing the lock member 25 into the main joint 17, even if the taper of the original upper joint 16 is set large, Is securely fixed to the original clause 17.
[0028]
In the present embodiment, the lock member 25 is made of the above-described material, and the slit 28 is formed so that the inner diameter of the lock member 25 can be easily and largely expanded and contracted. It is also possible to configure. Thereby, the inner diameter of the lock member is allowed to expand and contract, and the former upper section 16 can be fixed to the former section 17 in the same manner as the fixing of the former upper section 16 by the lock member 25. However, the material constituting the lock member 25 is not limited to rubber or the like, but in short, it is sufficient that the lock member 25 is configured to have flexibility that allows expansion and contraction of the inner diameter.
[0029]
Note that the slit 28 provided in the lock member 25 may be omitted if the structure allows the inner diameter of the lock member to be increased or reduced.
Further, in the above-described embodiment, a case is disclosed in which the lock member 25 is provided on the base section 16 and the base section 16 is fixed to the base section 17. However, the present invention is not only applied to the connection structure between the former upper section 16 and the former section 17, but can be applied to the connection structure between adjacent sections forming a fishing rod.
[0030]
<Second embodiment>
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
FIG. 6 is an enlarged exploded perspective view of a main part of the fishing rod 10 according to the second embodiment of the present invention, in which a connection structure between the former upper section 16 and the former section 17 is illustrated.
[0031]
The difference between the present embodiment and the first embodiment is that in the first embodiment, the lock member 25 has a main body 26 and a flange portion 27 (see FIG. 2), and the outer diameter of the main body 26 is The base end on which the flange 27 is provided is set to be larger than the front end on which the flange 27 is not provided, and the main body 26 is inserted into the base section 17 from the distal end having a small outer diameter. On the other hand, in the present embodiment, the lock member 30 is formed in a cylindrical shape without a flange portion, and as shown in FIG. The outer diameter is set to be larger than the outer diameter on the base end side, and the locking member 30 is inserted into the main joint 17 from the distal end side with the larger outer diameter, and The point is that a notch groove 31 cut in the axial direction is formed.
Other configurations are the same as those of the fishing rod 10 according to the first embodiment.
[0032]
FIG. 7 is an enlarged perspective view of a main part of the fishing rod 10, and illustrates a state where the former upper section 16 is fixedly supported by the former section 17 via the lock member 30.
As shown in FIGS. 6 and 7, the lock member 30 is formed in a substantially cylindrical shape, and the former upper section 16 is always in a state penetrating the lock member 30. The lock member 30 is fitted inside the distal end portion of the main joint 17. The lock member 30 is made of, for example, polybutylene terephthalate (PBT), nylon, acrylonitrile butadiene styrene copolymer (ABS), polycarbonate (PC) / ABS alloy resin, or the like, as in the first embodiment. I have.
[0033]
As described above, the lock member 30 is formed in a tapered shape, but the direction of the taper is opposite to that of the lock member 25 according to the first embodiment. However, the size of this taper is set to about 1/1000 to 100/1000, similarly to the lock member 25 according to the first embodiment.
Further, the outer diameter of the distal end side of the lock member 30 is set to be larger than the inner diameter of the distal end portion of the main joint 17. Further, the lock member 30 has a slit 28 formed in the axial direction. The width s of the slit 28 is set to about 0.1 mm to 1 mm. By forming the slit 28, the inner diameter of the lock member 25 can be changed very easily, and the outer diameter of the lock member 25 on the distal end side is smaller than the inner diameter of the distal end portion of the main joint 17. The diameter can be reduced.
[0034]
Note that the axial dimension L of the lock member 30 is set to about 3 mm to 50 mm similarly to the lock member 25 according to the first embodiment. The thickness of the lock member 30 is also set to about 0.5 mm to 2.0 mm, similarly to the lock member 25 according to the first embodiment.
[0035]
As shown in FIG. 6, the notch groove 31 is formed by being cut out in the axial direction from the distal end face of the base joint 17. The length c of the notch 31 is set to about 3 mm to 20 mm, and the width b of the notch 31 is set to about 3 mm to 20 mm. It is preferable that the width dimension b is set to a necessary and sufficient dimension so that a fingertip of a person using the fishing rod 10 can be easily inserted.
In the present embodiment, the notch groove 31 is provided at only one location in the circumferential direction of the base joint 17, but may be provided at two locations in the circumferential direction.
[0036]
In the fishing rod 10 according to the present embodiment, the former upper section 16 is positioned and fixed to the former section 17 as follows.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a main part of the fishing rod 10, showing a state where the former upper section 16 is fully extended with respect to the former section 17.
First, when the fishing rod 10 is set to the maximum rated length, as in the first embodiment, when starting fishing, the angler sets the first node 13 to the third node 15 to the second node 15 respectively. It is pulled out from the section 14 to the former upper section 16 and fully extended. In addition, the angler pulls out the former upper section 16 from the former section 17. At this time, the lock member 30 slides toward the rear end side relatively to the base upper section 16, but slides toward the front end side relative to the base section 17.
[0037]
Since the outer diameter of the lock member 30 is set to be larger than the inner diameter of the distal end portion of the base joint 17, the lock member 30 is reduced in diameter by being tightened in the outer circumferential surface by the base joint 17 in the radial direction. The joint 16 presses the inner peripheral surface in the radial direction to expand the diameter. That is, the lock member 30 is fixed to the main joint 17 inside the distal end of the main joint 17, and the original upper joint 16 is fastened and fixed at that position. Thus, as shown in FIGS. 7 and 8, in a state where the former upper section 16 is fully extended with respect to the former section 17, it is fixed to the former section 17, and the fishing rod 10 is set to the maximum rated length.
[0038]
Next, the angler can slide his / her former upper section 16 toward the former section 17 while inserting a finger into the notch groove 31 provided in the former section 17 and pressing the lock member 30.
FIG. 9 is a cross-sectional view of a main part of the fishing rod 10 and illustrates a state where the former upper section 16 is inserted into the former section 17 by a predetermined length.
When the former upper section 16 is slid toward the former section 17 while the lock member 30 is held at the distal end of the former section 17, the former upper section 16 has a predetermined taper. The outer diameter of the former upper section 16 at the relative position with respect to. Therefore, a predetermined gap is formed between the former upper section 16 and the lock member 30.
[0039]
In this state, the angler inserts his or her finger through the notch groove 31 and further slides the lock member 30 toward the distal end of the main joint 17. Thereby, as shown in FIG. 9, the lock member 30 protrudes from the main joint 17 by the distance d3, and the outer peripheral surface thereof is further tightened by the main joint 17. That is, the inner diameter of the lock member 30 is further reduced, and the former upper section 16 is tightened. Therefore, the former upper section 16 is fixed in a state where the overlap dimension is larger than the former section 17, and as a result, the rated length of the fishing rod 10 is reduced.
It is to be noted that the overlap dimension between the former upper section 16 and the former section 17 is set to a size desired by the angler as in the first embodiment.
[0040]
As described above, since the former upper section 16 is fixed to the former section 17 via the lock member 30, the angler can steplessly change the length of the fishing rod 10 in use similarly to the first embodiment. Can be changed.
Moreover, in the fishing rod 10 according to the present embodiment, the lock member 30 is formed so as to be able to be completely accommodated inside the main joint 17. Therefore, in FIG. 8, while the relative position of the lock member 30 with respect to the original upper section 16 is kept constant, the original upper section 16 and the lock member 30 can be integrally inserted into the inside of the original section 17.
[0041]
Specifically, the angler presses the lock member 30 in the radial direction by inserting a finger through the notch groove 31 and holds the lock member 30 so as not to slide with respect to the former upper node 16 while holding the lock member 30 against the former upper node 16. Can be accommodated inside the main clause 17. That is, when the fishing rod 10 is in the housed state (a state in which the first section 13 to the former upper section 16 are all housed in the former section 17), the lock member 30 is also housed in the former section 17. Thereby, there is an advantage that the fishing rod 10 according to the present embodiment is extended / reduced in the same manner as a conventional so-called swing type.
[0042]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the relative position of the lock member with respect to the other fishing rod constituent members is set to a desired position by the angler, so that the other fishing rod constituent members have a desired length from one fishing rod constituent member. Since the fishing rod is fixed to the one fishing rod constituent member in a protruding state, the angler can continuously change the length of the fishing rod when in use.
As a result, the angler can shorten the length of the fishing rod when throwing a gimmick at the shore in, for example, surf fishing, and can reduce the length of the fishing rod when wishing to trick the gimmick in a distant tide. The length of the fishing rod can be lengthened, so that the fishing rod is easy to use and can accurately cope with various situations in the fishing spot.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a fishing rod according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an enlarged exploded perspective view of a main part of a fishing rod according to one embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a sectional view of a main part of a fishing rod according to one embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a sectional view of a main part of a fishing rod according to one embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a sectional view of a main part of a fishing rod according to one embodiment of the present invention.
FIG. 6 is an enlarged exploded perspective view of a main part of a fishing rod according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an enlarged perspective view of a main part of a fishing rod according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a sectional view of a main part of a fishing rod according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view of a main part of a fishing rod according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a front view of a conventional general fishing rod.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Fishing rod 11 ... Fishing rod main body 16 ... Original upper section 17 ... Original section 25 ... Lock member 26 ... Body 27 ... Flange part 28 ... Slit 30 ... Lock member 31: Notch groove

Claims

One fishing rod constituent member formed in an elongated cylindrical shape,
Another fishing rod component that is formed in an elongated tubular shape and is connected to the one fishing rod component in a state of being inserted inside one fishing rod component,
The inner diameter is formed into a tubular shape having flexibility that can be expanded and contracted, and the other inner diameter of the other fishing rod component is reduced by being fitted into the inside of the tip of one fishing rod component while the other fishing rod component is penetrated. And a lock member for gripping the fishing rod.

The lock member,
2. The fishing rod according to claim 1, wherein a slit is formed along the axial direction so that expansion and contraction of the inner diameter is allowed.

The fishing rod according to claim 1, wherein the lock member is formed in a tapered shape.

The axial dimension of the lock member is set to 3 mm to 50 mm,
The fishing rod according to claim 3, wherein the lock member has a taper of 1/1000 to 100/1000.