JP2004208082A - デジタルコンテンツのレンタルシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】返却不要のレンタルシステムと、貸し出し先でしかコンテンツを視聴できないようなレンタルシステムを、より低コストで容易に構築できるようにする。
【解決手段】コンテンツを暗号化して収録したレンタル媒体1と、鍵管理プログラムを読み出し専用部分に収録するとともに会員情報を書き換え可能部分に記録するカード型CDの会員カード2と、を利用し、会員カード2をドライブで再生すると鍵管理プログラムがコンピュータPC2で立ち上がってハードディスクに暗号処理された鍵箱が作成され、そして、再生のためレンタル媒体1がドライブにセットされると、鍵管理プログラムにより、そのコンテンツに対する解読用の鍵が鍵管理サイトKSから鍵箱へダウンロードされ、その鍵により解読処理が実行されてコンピュータPC2で再生可能となる一方、鍵箱の鍵は、鍵管理プログラムにより、所定回数再生後又は所定期間経過後に消去される。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツを暗号化して収録したレンタル媒体1と、鍵管理プログラムを読み出し専用部分に収録するとともに会員情報を書き換え可能部分に記録するカード型CDの会員カード2と、を利用し、会員カード2をドライブで再生すると鍵管理プログラムがコンピュータPC2で立ち上がってハードディスクに暗号処理された鍵箱が作成され、そして、再生のためレンタル媒体1がドライブにセットされると、鍵管理プログラムにより、そのコンテンツに対する解読用の鍵が鍵管理サイトKSから鍵箱へダウンロードされ、その鍵により解読処理が実行されてコンピュータPC2で再生可能となる一方、鍵箱の鍵は、鍵管理プログラムにより、所定回数再生後又は所定期間経過後に消去される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、映画や音楽などを収録したCD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)などの媒体によるデジタルコンテンツのレンタル方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVDやCDをレンタル媒体とした映画や音楽のデジタルコンテンツは、今や当たり前のようにレンタル店に並べられ、誰でも手軽に利用できるようになっているが、そのレンタル媒体の返却を要することが弱点となっており、延滞料金がトラブルの原因となったりもしている。
【0003】
また、レンタル媒体の又貸しも問題で、又貸し先でパソコンによりハードディスク等にコピーされてしまうような行為が後を絶たない。
【0004】
以上の問題を解決する技術として、特許文献1に示すような手法が提案されている。この技術は、ICカードを利用して暗号鍵を管理することによりレンタル期間を制限し、レンタル媒体を返却不要とする他、コピー防止をも図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−149061
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この特許文献1の技術の場合、再生装置にICカードリーダが必要となり、ユーザの負担で用意するか、レンタル店のほうで用意しなければならない。さらにICカード自身高価なこともあり、これらコストの点がネックとなっている。
【0007】
また、レンタル店でコンテンツを媒体に収録(ダウンロード)する際に暗号鍵が決定され、ICカードへ書き込まれる方式となっているため、デジタルコンテンツ収録済みのレンタル媒体をプレス生産するようなコストダウンの手法をとることができない。
【0008】
本発明は、これらの課題を解決しようとするもので、返却不要のレンタルシステムと、貸し出し先でしかコンテンツを視聴できないようなレンタルシステムを、より低コストで容易に構築できるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、カード型CDと呼ばれる記録媒体をレンタルの会員カードとして管理に使用する。このカード型CDは、いわゆるシングル版といわれる小形のCDをカード型に切り欠いて形成するもので、通常のCD−ROMやCD−Rなどのドライブで読み書き可能である。本発明ではこのようなカード型CDの中でも特に、カード型CD−ROM+Rといわれる、一枚のカード中に読み出し専用部分と書き換え可能部分が併設されたものを使用してレンタルカードとする。このようなROM+R式のカード型CDの詳細構造は、たとえば特許第2580820号に開示されている。
【0010】
このような本発明のデジタルコンテンツレンタルシステムは、デジタルコンテンツを暗号化して収録したレンタル媒体と、鍵管理プログラムを読み出し専用部分に収録するとともに会員情報を書き換え可能部分に記録するカード型CDからなる会員カードと、を利用するものであって、書き換え可能部分に個別の会員情報を記録した会員カードをレンタル会員に付与し、コンピュータに接続したドライブでその会員カードが再生されると、鍵管理プログラムが該コンピュータで立ち上がって当該コンピュータの補助記憶装置(HDD等)に暗号処理された鍵箱(フォルダ)が作成され、そして、再生のためレンタル媒体がドライブにセットされると、鍵管理プログラムにより、当該レンタル媒体に収録されたデジタルコンテンツに対する解読用の鍵がインターネットを介し鍵管理サイトから鍵箱へダウンロードされ、その鍵によりデジタルコンテンツの解読処理が実行されて当該コンピュータで再生可能となる一方、鍵箱にダウンロードされた鍵は、鍵管理プログラムにより、所定回数再生後又は所定期間経過後に消去されることを特徴とする。
【0011】
鍵箱は、暗号化してあるため鍵管理プログラムでしか開くことができず、したがって、会員カードを再生したコンピュータ(パソコン等)でしかデジタルコンテンツを再生することができない。そして、鍵管理プログラムにより、所定回数デジタルコンテンツの再生が行われた後(所定回数鍵が使用された後)、あるいは、所定期間(レンタル日数)が経過した後、鍵は消去されてしまうので、それ以降の再生は不可能となる。したがって、レンタル媒体の返却は不要となる。鍵の消去は、鍵箱ごと補助記憶装置から消去してしまう手法でもよい。またその期間(レンタル日数)の管理は、当該コンピュータ内の日付時刻を利用すると改ざんのおそれがあるので、インターネットを介し鍵管理サイトから取得する手法のほうが好ましい。
【0012】
このシステムで会員カードとなるカード型CDは、ICカードに比べ格安であり、且つ、現在のパソコンであればほぼ全機種にCDのドライブが搭載されているので、別途専用の読取装置等を用意する必要がない。したがって、非常に低コストでの導入が可能である。また、従来はICカードが鍵箱でカード上に鍵が保管されることから上記のような課題があったが、本発明の会員カードは鍵管理プログラムを入れてあるだけで、解読用の鍵は別途、Webサイトから秘密の鍵箱へダウンロードする方式である。すなわち、鍵は会員カードに露出することがなく、ネットワーク内の秘密通信で覗けないように管理されており、Webサイトでの一元元管理とできる。したがって、デジタルコンテンツは共通の鍵で暗号化し、これを収録したレンタル媒体を大量にプレス生産したうえで、その鍵をWebサイトにおいて管理することが可能で、コストダウンに大きく貢献する。
【0013】
さらに、鍵管理プログラムにより、当該鍵管理プログラムを収録した会員カードに記録されている会員情報をコンピュータからインターネットを介し鍵管理サイトへ送信するようにしておき、鍵管理サイトにおいて、鍵管理プログラムによりアクセスしてきたコンピュータのマシン番号をその会員情報と対応させて記憶するようにしておくと、当該マシン番号以外のコンピュータが同じ会員カードで鍵を取得しようとしても、マシン番号の違いから取得できなくなり、レンタル媒体の又貸しを防止することができる。
【0014】
また、会員情報を取得した鍵管理サイトは、レンタル店の端末機とインターネットを介し通信してレンタル料金の管理を行う料金管理サイトに照会して、該当レンタル料金の支払いを確認してから鍵を送信するようになっているのがよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明のシステムの概要を図示してある。
【0016】
レンタル店Rに品揃えされたレンタル媒体1は、音楽や映画をデジタル化し且つ暗号処理したうえで、DVDあるいはCDに収録したものである。これらレンタル媒体1はプレス量産されたもので、そのデジタルコンテンツは共通の鍵で暗号化されている。
【0017】
レンタル店Rは会員制で、会員証として、上述のCD−ROM+R式のカード型CDを会員カード2として発行している。この会員カード2は、読み出し専用部分に鍵管理プログラムを収録してプレス生産されたものであり、登録会員への発行時には、レンタル店Rに設置されたパソコン等の端末装置PC1により、書き換え可能部分に、会員番号等(番号の他にも、住所、氏名、電話番号、メールアドレスなども記入可)の個人を識別できるような会員情報が記録される。本例の場合、読み出し専用部分に収録された鍵管理プログラムは暗号化されており、コピー不能のデジタル署名によって利用可能となるようにしてある(つまりコピーコントロール)。したがって、正規品の会員カード2以外、コピー品ではプログラムが働かないようになっている。このようなコピーコントロール技術は、たとえばC−Dilla社の技術(US6,353,890)により実施可能である。
【0018】
レンタル媒体1の貸し出し時には、当該レンタル客からレンタル代金と会員カード2を店側が受け取り、会員カード2を端末装置PC1のドライブにセットして会員情報を読み出すとともに、レンタル媒体1のディスク番号(コンテンツ番号)と入金の情報を端末装置PC1でインプットする。すると、その会員情報、ディスク番号及び入金情報がインターネット上のWebサイトとして開設されている料金管理サイトFSへ送信され、登録管理される。
【0019】
レンタル媒体1を借りてきたレンタル客の家(レンタル先C)では、レンタル媒体1の再生にあたり、まず先に会員カード2をパソコンPC2に搭載されたドライブにセットする。これにより、パソコンPC2において、会員カード2に収録されている鍵管理プログラムが立ち上がり、当該パソコンPC2の補助記憶装置、たとえばハードディスクに、鍵箱が作成される。この鍵箱は、暗号処理されたハードディスク上のフォルダであり、他のプログラムで覗くことはできなくなっている。
【0020】
この鍵管理プログラムが立ち上がったところで、次にレンタル媒体1をドライブにセットすると、鍵管理プログラムにより自動的にインターネット接続して、Webサイトとして開設されている鍵管理サイトKSへアクセスする。すると、パソコンPC2から鍵管理サイトKSへ、会員カード2から取得された会員情報、当該パソコンPC2のマシン番号、レンタル媒体1のディスク番号が送信される。
【0021】
これら情報を受け取った鍵管理サイトKSは、会員情報とマシン番号を対応させて記憶し、そして、会員情報とディスク番号を基に料金管理サイトFSへ問い合わせを行い、該当するレンタル料金が支払われているかどうかチェックする。これにより料金支払い済みの確認がとれると、鍵管理サイトKSは、ディスク番号と対応させて記憶してある鍵をパソコンPC2へ返信し、この鍵が鍵管理プログラムにより鍵箱へ入れられる。
【0022】
このときの情報の送受信には、会員情報を利用した暗号化が施され、セキュアな通信が実行されるようになっている。
【0023】
鍵箱に鍵が取得されると、鍵管理プログラムによりその鍵が読み出され、レンタル媒体1に収録されたデジタルコンテンツの解読が実行されて、再生が可能となる。再生されたデジタルコンテンツは、パソコンPC2からテレビジョン装置TV等へ送信されることで視聴することができる。
【0024】
この後に、パソコンPC2以外の他のパソコンから同じ会員カード2を使用して鍵管理サイトKSへアクセスしにいっても、鍵管理サイトKSにおいてパソコンPC2のマシン番号と会員情報が対応させて記憶されているため、同じ会員情報でマシン番号の違うパソコンがアクセスしてきたということでアクセスが拒否される。つまり、レンタル媒体1の又貸しを防ぐことができる。
【0025】
鍵箱もしくは鍵管理プログラムは日付機能をもっており、中の鍵が使用される都度に、鍵管理サイトKSへアクセスし日付を確認しにいく。そして、デジタルコンテンツことに決められているレンタル日数が過ぎると、鍵箱の中の鍵もしくは鍵箱自体がハードディスクから消去され、使えなくなる。これ以降はレンタル媒体1の再生が不可となり、且つレンタル媒体1に収録されているコンテンツは暗号化されているためそのままでは視聴することが不可能なので、当該媒体1を返却する必要はない。そのレンタル日数は、ディスク番号に対応させて鍵管理サイトKSに記憶されており、鍵のダウンロードとともに送られてくる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、カード型CDという低コストでプレス量産可能なカードを会員カードとして使用し、尚かつそのカード型CDは一般的にパソコンへ搭載されているドライブにより再生可能なので、特別な専用機器を用意することなく、低コストで返却不要のレンタルシステムを構築可能である。
【0027】
また、このような会員カードには鍵管理プログラムを収録し、鍵自体は、鍵管理用のWebサイト及びコンピュータの補助記憶装置に作成される鍵箱に保管、管理されるようにし、デジタルコンテンツを共通の鍵で暗号化してレンタル媒体に収録することができるようにしたので、レンタル媒体及び会員カードをプレスで大量生産することが可能である。これも低コスト化に大きく貢献する。
【0028】
さらに、会員カードの書き換え可能部分に会員情報を記録し、該会員カードを再生したコンピュータのマシン番号とともにWebサイトで管理するようにしたことで、同じ会員カードを他のコンピュータで使用することができなくなり、レンタル媒体の又貸しを効果的に予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルコンテンツレンタルシステムの概要を示したネットワーク図。
【符号の説明】
1 レンタル媒体
2 会員カード
FS 料金管理サイト
KS 鍵管理サイト
【発明の属する技術分野】
本発明は、映画や音楽などを収録したCD(コンパクトディスク)やDVD(デジタルバーサタイルディスク)などの媒体によるデジタルコンテンツのレンタル方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVDやCDをレンタル媒体とした映画や音楽のデジタルコンテンツは、今や当たり前のようにレンタル店に並べられ、誰でも手軽に利用できるようになっているが、そのレンタル媒体の返却を要することが弱点となっており、延滞料金がトラブルの原因となったりもしている。
【0003】
また、レンタル媒体の又貸しも問題で、又貸し先でパソコンによりハードディスク等にコピーされてしまうような行為が後を絶たない。
【0004】
以上の問題を解決する技術として、特許文献1に示すような手法が提案されている。この技術は、ICカードを利用して暗号鍵を管理することによりレンタル期間を制限し、レンタル媒体を返却不要とする他、コピー防止をも図っている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−149061
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この特許文献1の技術の場合、再生装置にICカードリーダが必要となり、ユーザの負担で用意するか、レンタル店のほうで用意しなければならない。さらにICカード自身高価なこともあり、これらコストの点がネックとなっている。
【0007】
また、レンタル店でコンテンツを媒体に収録(ダウンロード)する際に暗号鍵が決定され、ICカードへ書き込まれる方式となっているため、デジタルコンテンツ収録済みのレンタル媒体をプレス生産するようなコストダウンの手法をとることができない。
【0008】
本発明は、これらの課題を解決しようとするもので、返却不要のレンタルシステムと、貸し出し先でしかコンテンツを視聴できないようなレンタルシステムを、より低コストで容易に構築できるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、カード型CDと呼ばれる記録媒体をレンタルの会員カードとして管理に使用する。このカード型CDは、いわゆるシングル版といわれる小形のCDをカード型に切り欠いて形成するもので、通常のCD−ROMやCD−Rなどのドライブで読み書き可能である。本発明ではこのようなカード型CDの中でも特に、カード型CD−ROM+Rといわれる、一枚のカード中に読み出し専用部分と書き換え可能部分が併設されたものを使用してレンタルカードとする。このようなROM+R式のカード型CDの詳細構造は、たとえば特許第2580820号に開示されている。
【0010】
このような本発明のデジタルコンテンツレンタルシステムは、デジタルコンテンツを暗号化して収録したレンタル媒体と、鍵管理プログラムを読み出し専用部分に収録するとともに会員情報を書き換え可能部分に記録するカード型CDからなる会員カードと、を利用するものであって、書き換え可能部分に個別の会員情報を記録した会員カードをレンタル会員に付与し、コンピュータに接続したドライブでその会員カードが再生されると、鍵管理プログラムが該コンピュータで立ち上がって当該コンピュータの補助記憶装置(HDD等)に暗号処理された鍵箱(フォルダ)が作成され、そして、再生のためレンタル媒体がドライブにセットされると、鍵管理プログラムにより、当該レンタル媒体に収録されたデジタルコンテンツに対する解読用の鍵がインターネットを介し鍵管理サイトから鍵箱へダウンロードされ、その鍵によりデジタルコンテンツの解読処理が実行されて当該コンピュータで再生可能となる一方、鍵箱にダウンロードされた鍵は、鍵管理プログラムにより、所定回数再生後又は所定期間経過後に消去されることを特徴とする。
【0011】
鍵箱は、暗号化してあるため鍵管理プログラムでしか開くことができず、したがって、会員カードを再生したコンピュータ(パソコン等)でしかデジタルコンテンツを再生することができない。そして、鍵管理プログラムにより、所定回数デジタルコンテンツの再生が行われた後(所定回数鍵が使用された後)、あるいは、所定期間(レンタル日数)が経過した後、鍵は消去されてしまうので、それ以降の再生は不可能となる。したがって、レンタル媒体の返却は不要となる。鍵の消去は、鍵箱ごと補助記憶装置から消去してしまう手法でもよい。またその期間(レンタル日数)の管理は、当該コンピュータ内の日付時刻を利用すると改ざんのおそれがあるので、インターネットを介し鍵管理サイトから取得する手法のほうが好ましい。
【0012】
このシステムで会員カードとなるカード型CDは、ICカードに比べ格安であり、且つ、現在のパソコンであればほぼ全機種にCDのドライブが搭載されているので、別途専用の読取装置等を用意する必要がない。したがって、非常に低コストでの導入が可能である。また、従来はICカードが鍵箱でカード上に鍵が保管されることから上記のような課題があったが、本発明の会員カードは鍵管理プログラムを入れてあるだけで、解読用の鍵は別途、Webサイトから秘密の鍵箱へダウンロードする方式である。すなわち、鍵は会員カードに露出することがなく、ネットワーク内の秘密通信で覗けないように管理されており、Webサイトでの一元元管理とできる。したがって、デジタルコンテンツは共通の鍵で暗号化し、これを収録したレンタル媒体を大量にプレス生産したうえで、その鍵をWebサイトにおいて管理することが可能で、コストダウンに大きく貢献する。
【0013】
さらに、鍵管理プログラムにより、当該鍵管理プログラムを収録した会員カードに記録されている会員情報をコンピュータからインターネットを介し鍵管理サイトへ送信するようにしておき、鍵管理サイトにおいて、鍵管理プログラムによりアクセスしてきたコンピュータのマシン番号をその会員情報と対応させて記憶するようにしておくと、当該マシン番号以外のコンピュータが同じ会員カードで鍵を取得しようとしても、マシン番号の違いから取得できなくなり、レンタル媒体の又貸しを防止することができる。
【0014】
また、会員情報を取得した鍵管理サイトは、レンタル店の端末機とインターネットを介し通信してレンタル料金の管理を行う料金管理サイトに照会して、該当レンタル料金の支払いを確認してから鍵を送信するようになっているのがよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明のシステムの概要を図示してある。
【0016】
レンタル店Rに品揃えされたレンタル媒体1は、音楽や映画をデジタル化し且つ暗号処理したうえで、DVDあるいはCDに収録したものである。これらレンタル媒体1はプレス量産されたもので、そのデジタルコンテンツは共通の鍵で暗号化されている。
【0017】
レンタル店Rは会員制で、会員証として、上述のCD−ROM+R式のカード型CDを会員カード2として発行している。この会員カード2は、読み出し専用部分に鍵管理プログラムを収録してプレス生産されたものであり、登録会員への発行時には、レンタル店Rに設置されたパソコン等の端末装置PC1により、書き換え可能部分に、会員番号等(番号の他にも、住所、氏名、電話番号、メールアドレスなども記入可)の個人を識別できるような会員情報が記録される。本例の場合、読み出し専用部分に収録された鍵管理プログラムは暗号化されており、コピー不能のデジタル署名によって利用可能となるようにしてある(つまりコピーコントロール)。したがって、正規品の会員カード2以外、コピー品ではプログラムが働かないようになっている。このようなコピーコントロール技術は、たとえばC−Dilla社の技術(US6,353,890)により実施可能である。
【0018】
レンタル媒体1の貸し出し時には、当該レンタル客からレンタル代金と会員カード2を店側が受け取り、会員カード2を端末装置PC1のドライブにセットして会員情報を読み出すとともに、レンタル媒体1のディスク番号(コンテンツ番号)と入金の情報を端末装置PC1でインプットする。すると、その会員情報、ディスク番号及び入金情報がインターネット上のWebサイトとして開設されている料金管理サイトFSへ送信され、登録管理される。
【0019】
レンタル媒体1を借りてきたレンタル客の家(レンタル先C)では、レンタル媒体1の再生にあたり、まず先に会員カード2をパソコンPC2に搭載されたドライブにセットする。これにより、パソコンPC2において、会員カード2に収録されている鍵管理プログラムが立ち上がり、当該パソコンPC2の補助記憶装置、たとえばハードディスクに、鍵箱が作成される。この鍵箱は、暗号処理されたハードディスク上のフォルダであり、他のプログラムで覗くことはできなくなっている。
【0020】
この鍵管理プログラムが立ち上がったところで、次にレンタル媒体1をドライブにセットすると、鍵管理プログラムにより自動的にインターネット接続して、Webサイトとして開設されている鍵管理サイトKSへアクセスする。すると、パソコンPC2から鍵管理サイトKSへ、会員カード2から取得された会員情報、当該パソコンPC2のマシン番号、レンタル媒体1のディスク番号が送信される。
【0021】
これら情報を受け取った鍵管理サイトKSは、会員情報とマシン番号を対応させて記憶し、そして、会員情報とディスク番号を基に料金管理サイトFSへ問い合わせを行い、該当するレンタル料金が支払われているかどうかチェックする。これにより料金支払い済みの確認がとれると、鍵管理サイトKSは、ディスク番号と対応させて記憶してある鍵をパソコンPC2へ返信し、この鍵が鍵管理プログラムにより鍵箱へ入れられる。
【0022】
このときの情報の送受信には、会員情報を利用した暗号化が施され、セキュアな通信が実行されるようになっている。
【0023】
鍵箱に鍵が取得されると、鍵管理プログラムによりその鍵が読み出され、レンタル媒体1に収録されたデジタルコンテンツの解読が実行されて、再生が可能となる。再生されたデジタルコンテンツは、パソコンPC2からテレビジョン装置TV等へ送信されることで視聴することができる。
【0024】
この後に、パソコンPC2以外の他のパソコンから同じ会員カード2を使用して鍵管理サイトKSへアクセスしにいっても、鍵管理サイトKSにおいてパソコンPC2のマシン番号と会員情報が対応させて記憶されているため、同じ会員情報でマシン番号の違うパソコンがアクセスしてきたということでアクセスが拒否される。つまり、レンタル媒体1の又貸しを防ぐことができる。
【0025】
鍵箱もしくは鍵管理プログラムは日付機能をもっており、中の鍵が使用される都度に、鍵管理サイトKSへアクセスし日付を確認しにいく。そして、デジタルコンテンツことに決められているレンタル日数が過ぎると、鍵箱の中の鍵もしくは鍵箱自体がハードディスクから消去され、使えなくなる。これ以降はレンタル媒体1の再生が不可となり、且つレンタル媒体1に収録されているコンテンツは暗号化されているためそのままでは視聴することが不可能なので、当該媒体1を返却する必要はない。そのレンタル日数は、ディスク番号に対応させて鍵管理サイトKSに記憶されており、鍵のダウンロードとともに送られてくる。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、カード型CDという低コストでプレス量産可能なカードを会員カードとして使用し、尚かつそのカード型CDは一般的にパソコンへ搭載されているドライブにより再生可能なので、特別な専用機器を用意することなく、低コストで返却不要のレンタルシステムを構築可能である。
【0027】
また、このような会員カードには鍵管理プログラムを収録し、鍵自体は、鍵管理用のWebサイト及びコンピュータの補助記憶装置に作成される鍵箱に保管、管理されるようにし、デジタルコンテンツを共通の鍵で暗号化してレンタル媒体に収録することができるようにしたので、レンタル媒体及び会員カードをプレスで大量生産することが可能である。これも低コスト化に大きく貢献する。
【0028】
さらに、会員カードの書き換え可能部分に会員情報を記録し、該会員カードを再生したコンピュータのマシン番号とともにWebサイトで管理するようにしたことで、同じ会員カードを他のコンピュータで使用することができなくなり、レンタル媒体の又貸しを効果的に予防することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルコンテンツレンタルシステムの概要を示したネットワーク図。
【符号の説明】
1 レンタル媒体
2 会員カード
FS 料金管理サイト
KS 鍵管理サイト
Claims (3)
- デジタルコンテンツを暗号化して収録したレンタル媒体と、鍵管理プログラムを読み出し専用部分に収録するとともに会員情報を書き換え可能部分に記録するカード型CDからなる会員カードと、を利用するデジタルコンテンツレンタルシステムであって、
書き換え可能部分に個別の会員情報を記録した前記会員カードをレンタル会員に付与し、コンピュータに接続したドライブで前記会員カードが再生されると、読み出し専用部分に収録された前記鍵管理プログラムが該コンピュータで立ち上がって当該コンピュータの補助記憶装置に暗号処理された鍵箱が作成され、そして、再生のため前記レンタル媒体が前記コンピュータに接続したドライブにセットされると、前記鍵管理プログラムにより、当該レンタル媒体に収録されたデジタルコンテンツに対する解読用の鍵がインターネットを介し鍵管理サイトから前記鍵箱へダウンロードされ、その鍵により該デジタルコンテンツの解読処理が実行されて当該コンピュータで再生可能となる一方、前記鍵箱にダウンロードされた鍵は、前記鍵管理プログラムにより、所定回数再生後又は所定期間経過後に消去されるようになっていることを特徴とするデジタルコンテンツレンタルシステム。 - 鍵管理プログラムにより、当該鍵管理プログラムを収録した会員カードに記録されている会員情報がコンピュータからインターネットを介し鍵管理サイトへ送信されるようになっており、該鍵管理サイトにおいて、前記鍵管理プログラムによりアクセスしてきた前記コンピュータのマシン番号をその会員情報と対応させて記憶する請求項1記載のデジタルコンテンツレンタルシステム。
- レンタル店の端末機とインターネットを介し通信してレンタル料金の管理を行う料金管理サイトが設けられ、会員情報を取得した鍵管理サイトは、前記料金管理サイトに照会して該当レンタル料金の支払いを確認してから鍵を送信するようになっている請求項2記載のデジタルコンテンツレンタルシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002375451A JP2004208082A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | デジタルコンテンツのレンタルシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002375451A JP2004208082A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | デジタルコンテンツのレンタルシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004208082A true JP2004208082A (ja) | 2004-07-22 |
Family
ID=32813204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002375451A Pending JP2004208082A (ja) | 2002-12-25 | 2002-12-25 | デジタルコンテンツのレンタルシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004208082A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008217390A (ja) * | 2007-03-05 | 2008-09-18 | Fujitsu Ltd | 情報受け渡し装置、方法、プログラム及び記憶媒体 |
JP2009147545A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Hitachi Ltd | 記憶装置、暗号化コンテンツの有効化方法及び端末装置 |
-
2002
- 2002-12-25 JP JP2002375451A patent/JP2004208082A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008217390A (ja) * | 2007-03-05 | 2008-09-18 | Fujitsu Ltd | 情報受け渡し装置、方法、プログラム及び記憶媒体 |
JP2009147545A (ja) * | 2007-12-12 | 2009-07-02 | Hitachi Ltd | 記憶装置、暗号化コンテンツの有効化方法及び端末装置 |
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