JP2004208014A - 字幕表示装置及び字幕表示プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】オープンキャプションと字幕の表示位置が重なることがない様に字幕の表示位置を自動的に変更する。
【解決手段】字幕データ解析部3は字幕パケットエレメンタリストリームに含まれている字幕文データ及び字幕位置情報を抽出し、画像認識部2が映像信号に含まれているオープンキャプションの表示位置を探索し、オープンキャプション表示位置情報を出力する。字幕表示情報生成部4は字幕位置情報とオープンキャプション表示位置情報とに基づいて実際に字幕を表示すべき位置を算出し、字幕の修正後の位置情報を出力し、字幕文データ修正部5が字幕の修正後の位置情報に基づいて字幕文データに含まれる字幕の表示位置情報を修正することにより得られる修正字幕文データを出力して、字幕デコード部6が修正字幕文データから字幕のビットマップを生成する。
【選択図】 図1
【解決手段】字幕データ解析部3は字幕パケットエレメンタリストリームに含まれている字幕文データ及び字幕位置情報を抽出し、画像認識部2が映像信号に含まれているオープンキャプションの表示位置を探索し、オープンキャプション表示位置情報を出力する。字幕表示情報生成部4は字幕位置情報とオープンキャプション表示位置情報とに基づいて実際に字幕を表示すべき位置を算出し、字幕の修正後の位置情報を出力し、字幕文データ修正部5が字幕の修正後の位置情報に基づいて字幕文データに含まれる字幕の表示位置情報を修正することにより得られる修正字幕文データを出力して、字幕デコード部6が修正字幕文データから字幕のビットマップを生成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタルテレビ放送波を受信して、映像と共に字幕を表示することが可能なテレビ受像機、及びセットトップボックスなどにおける字幕表示装置及び字幕表示プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルテレビ放送における字幕放送は、現在日本国内ではBSデジタル衛星放送で実施されており、放送伝送のプロトコルは社団法人 電波産業会(ARIBと略す)の定めた運用規格に則って行われている。従って、BSデジタル衛星放送受信用のテレビ及びセットトップボックスは上記ARIB運用規格に準拠した製品が製造されている。このARIB規格デジタル放送では字幕放送番組を送出・受信することが可能であり、実際に運用されている。
【0003】
このARIB規格の字幕放送においては、放送波に含まれる字幕信号の中で、字幕として表示する文字情報はすべて明確に指定されている。この文字情報には文字コード、フォントサイズ、色指定などのほかに、画面上の表示座標なども含まれている。従って、テレビ及びセットトップボックスはこれら字幕信号をデコードすることにより番組制作者が意図した状態で字幕を表示することが可能となる。
【0004】
しかしながら、生放送番組でリアルタイムに字幕を生成・送信するような場合、例えばニュース番組の字幕の場合、予め字幕データを用意しておくことができないため、リアルタイムに字幕生成を行っているケースがある。この際、字幕の表示タイミングや表示位置に関しては、かなり大まかにならざるを得ないのが実情である。従って、映像に含まれているオープンキャプションの表示位置と字幕の表示位置が重なってしまうケースが生じてしまう。この場合、オープンキャプションが字幕の下に隠れてしまい、視聴者がオープンキャプションを読み取とることを妨げ、テレビ番組の視聴に著しい不便をもたらす結果となっている。
【0005】
このような問題点に対して、視聴者の操作によって適宜、字幕の表示位置を変更できる装置が考案されている。このような装置の一例は、例えば特開平6-165139「クローズド・キャプションデコーダ」に示されている。この「クローズド・キャプションデコーダ」においては、字幕の表示位置の変更手段として、次の2つの方法が述べられている。1)ユーザーが画面上のカーソルを操作することにより、字幕の表示位置を移動する。2)字幕の表示位置を予め設定した固定位置に自動的に変更する。これらの手段により、放送局が意図した表示位置とは異なる表示位置に字幕を表示させることが可能となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−165139号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の字幕表示装置は以上のように構成されていたので、字幕の表示位置とオープンキャプションの表示位置が重なった場合には、視聴者がその都度カーソル操作などを行って字幕表示位置の変更を指示する必要があった。また、字幕の表示位置を予め設定した固定位置に自動的に変更するようにした場合でも、オープンキャプションの位置が予想と異なる位置にきた場合には字幕とオープンキャプションが重なってしまうという問題点があった。従って、結局カーソル操作などの操作が必要になってしまい、視聴者の利便性が十分改善されたとはいいがたい状況であった。
【0008】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、オープンキャプションと字幕の表示位置が重なることがない様に字幕の表示位置を自動的に変更することができ、また、必要に応じて、字幕のフォントサイズ、表示形態をも自動的に変更することができる字幕表示装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、字幕パケットエレメンタリストリーム(以下、字幕PESと記す。)に含まれている字幕文データ及び字幕位置情報を抽出する字幕データ解析手段と、映像信号に含まれているオープンキャプションの表示位置を探索し、オープンキャプション表示位置情報を出力する画像認識手段と、前記字幕位置情報と前記オープンキャプション表示位置情報に基づいて実際に字幕を表示すべき位置を算出し、字幕の修正後の位置情報を出力する字幕表示情報生成手段と、前記字幕の修正後の位置情報に基づいて前記字幕文データに含まれる字幕の表示位置情報を修正することにより得られる修正字幕文データを出力する字幕文データ修正手段と、前記修正字幕文データから字幕のビットマップを生成する字幕デコード手段を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1はこの発明の実施形態1の字幕表示装置を示す構成図である。
図1において、1は映像パケットエレメンタリストリーム(以下、映像PESと記す。)をデコードして映像信号を抽出する映像デコード部、2は抽出した映像信号に対して、画像認識処理を行ってオープンキャプションの表示位置情報を検出する画像認識部、3は字幕PESをデコードして字幕文データを抽出し、出力すると共に、抽出した字幕文データに含まれている字幕位置情報を出力する字幕データ解析部、4は画像認識部2が出力するオープンキャプション位置情報と字幕データ解析部3が出力する字幕位置情報に基づいて字幕表示位置を変更するための字幕表示情報を生成する字幕表示情報生成部、5は字幕データ解析部3が出力する字幕文データと字幕表示情報生成部4が出力する字幕表示情報に基づいて字幕文データを修正し、修正した字幕文データを出力する字幕文データ修正部、6は字幕文データ修正部5が出力する修正字幕文データに基づいて字幕文のデコード処理を行い、字幕表示のビットマップを生成する字幕デコード部、7は映像デコード部1が出力する映像信号と字幕デコード部6が出力するビットマップを合成して出力映像信号を生成し、出力する映像・字幕合成部、8は字幕文データ修正部5における修正処理のモード設定を指示するモード制御部である。
【0011】
次に動作について説明する。
映像デコード部1と字幕データ解析部3は、図示していない放送波受信装置が受信し、選局した番組チャネルの映像PESと字幕PESをそれぞれ入力する。映像デコード部1は映像PESのプロトコルに従ってデコード処理を行い、番組の映像信号を生成する。画像認識部2は上記映像信号に含まれるオープンキャプションを画像認識処理により認識し、オープンキャプションが含まれる映像画面上の領域を特定する位置情報をオープンキャプション位置情報として出力する。例えば、オープンキャプションの表示例として、図2に示すように「オープンキャプション・テキスト1」という文字列のオープンキャプションが表示されているときは、位置情報としては画面左上を座標原点として、領域の開始座標(X,Y)と領域サイズ(W,H)がオープンキャプション位置情報となる。なお、図2ではオープンキャプション領域が1つの場合を示したが、2個以上の領域になることも可能である。その場合はのオープンキャプション位置情報は複数個の(X,Y,W,H)の組によって表現される。
【0012】
一方、字幕データ解析部3は字幕PESのプロトコルに従って、字幕PESのデータを解析する。字幕PESには字幕表示に必要な情報、即ち、文字コード、フォントサイズ、文字色、文字の表示位置などが記載されている。字幕データ解析部3はこれら情報の内、文字の表示位置の情報をもとに、字幕が表示される領域を計算し、字幕位置情報として出力する。この字幕位置情報の形式は上述のオープンキャプション位置情報と同様に、画面左上を座標原点として、領域の開始座標(X,Y)と領域サイズ(W,H)で規定する。なお、字幕領域は1つの場合で示したが、オープンキャプション位置情報と同様に、2個以上の領域になることも可能である。また、本実施例では字幕が「横書き」の場合を例にとって説明する。
【0013】
字幕表示情報生成部4は前記オープンキャプション位置情報と字幕位置情報を使って、字幕とオープンキャプションに重なりがないか調査する。
【0014】
図3は字幕とオープンキャプションの表示領域が重なった場合の例を示したものである。図3において字幕は「字幕テキスト1」という文字が座標(X1,Y1)、大きさ(W1,H1)の領域に表示されていることを示し、オープンキャプションは「オープンキャプション・テキスト1」という文字が座標(X2,Y2)、大きさ(W2,H2)の領域に表示されている事を示している。この字幕位置情報(X1,Y1,W1,H1)とオープンキャプション情報(X2,Y2,W2,H2)を用いれば容易に字幕領域とオープンキャプション領域の重なり領域を判定することができる。例えば図3においては、重なり領域の開始座標は(X2,Y2)、領域サイズは(W1−(X2−X1),H1−(Y2−Y1))となる。
【0015】
次に字幕表示情報生成部4は上記重なり領域情報(X2,Y2,W1−(X2−X1),H1−(Y2−Y1))に基づいて、字幕表示の変更位置を計算する。図3の場合、字幕の表示領域の一部がオープンキャプションの表示領域に重なっているために、字幕の表示領域を画面上方に移動させるようにする。画面上方への移動量は(H1−(Y2−Y1))となる。よって、変更後の字幕表示領域(X3,Y3,W3,H3)は(X3,Y3,W3,H3)=(X2,Y2−(H1−(Y2−Y1)),W1,H1)となる。図4に変更後の字幕及びオープンキャプションの表示領域を示す。
【0016】
図4では字幕を画面上方に移動させるケースを示したが、同様な計算により、画面下方に移動させることも可能である。但し、移動後の字幕表示領域が画面からはみ出ないことが必要である。図5に字幕表示領域の移動量決定のアルゴリズムを示す。
【0017】
図5に基づいて移動量決定の手順を説明する。まず、字幕位置情報(X1,Y1,W1,H1)とオープンキャプション情報(X2,Y2,W2,H2)を入力する(ステップS1)。次に字幕表示領域とオープンキャプション表示領域の重なり領域を計算する(ステップS2)。ステップS2での計算結果に基づいて、重なりが発生しているかどうか検査する。(ステップS3)。重なりがない場合は修正後の字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)=(0,0,0,0)を出力することにより、重なりがない事を表現する(ステップS4)。重なりが検出された場合は、字幕表示領域の必要移動量及び移動後の修正字幕位置情報を上方移動、下方移動の2パターンについて計算する(ステップS5)。ここで、上方移動、下方移動の修正字幕位置情報をそれぞれ(X1U,Y1U,W1,H1)、(X1D,Y1D,W1,H1)と記す事にする。
【0018】
次に各パターン毎の修正字幕位置情報を検査し、移動後の字幕表示位置が映像画面からはみ出すか否かを検査する。この検査は、例えばX3<0の場合は「移動不可」と判定する事などによって可能である。まず、上方移動での修正字幕位置情報(X1U,Y1U,W1,H1)から上方移動が可能かどうか検査する(ステップS6)。移動可能な場合は上方移動後の修正字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)=(X1U,Y1U,W1,H1)を出力する(ステップS7)。上方移動が不可の場合は、下方移動が可能か検査する(ステップS8)。下方移動が可能な場合は下方移動後の修正字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)=(X1D,Y1D,W1,H1)を出力する(ステップS9)。下方移動が不可の場合は、上述のステップ4に進み修正後の字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)=(0,0,0,0)を出力することにより、重なりがない事を表現する。
【0019】
上記処理により決定された修正字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)は字幕表示情報として字幕文データ修正部5に出力される。字幕文データ修正部5は上記字幕表示情報に基づいて、字幕データ解析部3から入力した字幕文データの内容の内、表示位置に関する部分に対する書き換えを行う。書換えを行った字幕文は修正字幕文データとして字幕デコード部6に出力される。字幕デコード部6は上記修正字幕文データに対して字幕デコード処理(即ち8単位符号デコード処理)を行う事により字幕のビットマップを生成する。生成されたビットマップは映像・字幕合成部7で映像と合成した後、映像信号として出力する。これにより、図4に示したように、オープンキャプションと重ならない字幕表示が実現される。
【0020】
なお、字幕表示位置の自動変更を行うか否かを設定可能にすることができる。これはモード制御部8が図示していないリモコンからの信号を受信する事により、ユーザが設定した自動変更可否情報を取得する事により可能となる。自動変更可否情報は字幕文データ修正部5に出力され、字幕文データ修正部5は自動変更可否情報が自動変更を許可した場合のみ、字幕文データの書換えを行うようにする。自動変更を許可しない場合は、字幕文データの書換えは行わず、修正字幕文データは字幕文データと同一の内容となり、字幕表示位置の自動変更は行われない事になる。この機能によりユーザが字幕文データの修正動作を実施したくない場合には、番組視聴中にリモコン操作する事により自動変更を不許可にすればよい事になる。
【0021】
実施形態2.
以上の実施形態1では、字幕の表示位置を変更する事により字幕表示とオープンキャプション表示が重ならないようにしたものであるが、字幕表示についてはできるだけ映像信号の主要な部分が字幕で隠れないようにすることが望ましい。よって、ユーザ設定で各番組の映像特性に応じて字幕表示の自動修正方法を調整することができれば好都合である。よって、本実施形態では、ユーザによるリモコン設定により自動修正時の字幕のフォントサイズ変更、字幕の分割表示、横書き/縦書きなどが調整可能なような形態を説明する。
【0022】
図6はこの発明の実施形態2の字幕表示装置を示す構成図である。図1に示された構成要素に対応する構成要素には同一番号を付している。図1との変更点を説明する。モード制御部8は自動変更可否設定の他に、字幕修正モード情報を保持するようにする。ここで、字幕修正モード情報は修正字幕における字幕のフォントサイズ、字幕の分割表示可否、横書き/縦書き選択の各設定項目から構成される。これら字幕修正モード情報はユーザーのリモコン操作により、適宜各設定値を設定できるものである。字幕修正モード情報は字幕表示情報生成部4に伝達され、この字幕修正モード情報に基づいて字幕表示情報生成部4において修正後の字幕位置情報及び修正後のフォントサイズが計算される。
【0023】
まずフォントサイズとして「通常/大型/小型」の中から選択できる場合を例に動作を説明する。ここで「通常」を選択した場合は元の字幕文で指定された通りのフォントサイズを使用することを意味し、「大型」、「小型」は元の字幕文で指定されたフォントサイズよりもそれぞれ「大きい」又は「小さい」フォントサイズを使うことを意味する。
【0024】
図3のような表示の字幕文データの場合、字幕修正モード情報においてフォントサイズ「小型」を指定するとフォントサイズの小型化に伴って、字幕表示領域サイズも小型になる。即ち(W1,H1)が(W1m,H1m)、但しW1m<W1、H1m<H1と変化することになる。従って、字幕表示の自動移動を行う際には、字幕の位置情報を(X1,Y1,W1m,H1m)に変更した上で、自動位置変更の処理を実行する。
【0025】
図7は字幕修正モード情報でフォントサイズを変形した場合の字幕表示情報生成部4における処理フローを示したものである。図5の処理フローとの相違点を説明する。ステップS3の判定で「重なり領域あり」と判定された場合、モード制御部8から入手した字幕修正モード情報におけるフォントサイズ設定に基づいてフォントサイズを変更するか否かを判定する(ステップS10)。フォントサイズを変更しない場合はステップ5に進み、実施形態1の場合と同様に処理する。フォントサイズを変更する場合は変更後のフォントサイズを決定する。例えばフォントサイズ設定が「小型」で字幕文のフォント指定が24ドットの場合は、字幕表示装置が保有するフォントの中から24ドットより小型のフォントサイズのもの(例えば20ドット)を選択するようにする。そして、小型のフォントサイズに基づいて字幕表示領域サイズを(W1m,H1m)に変更すると共に、字幕位置情報を(X1,Y1,W1m,H1m)に変更する(ステップS11)。その後の処理は字幕位置情報として(X1,Y1,W1m,H1m)を用いて図5の場合と同様に行われる。
【0026】
図8は本来図3の様に表示される字幕を、字幕フォントサイズを小型にして、画面上方に自動移動した場合の画面表示を示したものである。
【0027】
次に、字幕修正モード情報における「字幕の分割表示可否設定」できる場合を例に動作を説明する。これは字幕修正モード情報における「字幕の分割表示可否設定」において「字幕の分割表示可」とした場合、図9に示すように大量の字幕がある際には、字幕表示を2分割して、一方の字幕を画面上半分に、他方の字幕を画面下半分の領域に表示するものである。
【0028】
図10は字幕修正モード情報で字幕の分割表示設定した場合の字幕表示情報生成部4における処理フローを示したものである。図5の処理フローとの相違点を説明する。ステップS3の判定で「重なり領域あり」と判定された場合、モード制御部8から入手した字幕修正モード情報における「字幕の分割表示可否設定」に基づいて字幕の分割表示を実行するか否かを決定する(ステップ12)。字幕の分割表示を行わない場合は、ステップ5に進み、実施形態1の場合と同様に処理する。字幕の分割表示を実行する場合は、字幕表示領域を2分割し、各分割領域毎の字幕位置情報を算出する(ステップ13)。図9の字幕の場合、単一領域(X1,Y1,W1,H1)を領域(X1,Y1,W1,H1/2)と、領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)とに分割する。その結果、図11に示すように、領域(X1,Y1,W1,H1/2)は字幕テキスト1〜2を含み、領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)は字幕テキスト3〜4を含む事になる。
【0029】
その後、領域(X1,Y1,W1,H1/2)及び領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)に対して、画面上下方向に移動した場合の移動量及び修正後の字幕表示位置を計算する。この際、図12に示すように、領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)は画面上半分の領域に収まるようにし、領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)は画面下半分に収まるように計算する(ステップ14)。
【0030】
次に、修正後の字幕表示位置情報に基づいて、字幕表示が画面内に収まるかどうか検査する(ステップ15)。問題なければ修正後の字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)を出力する(ステップ16)。字幕表示が画面内に収まらない場合は、ステップ5に進み、重なり領域無しとして処理する。
【0031】
なお、上記説明では、本発明の字幕表示装置をハード的に構成して説明したが、本発明ではこれに限らず、汎用のパーソナルコンピュータ等に、上記機能を有するプログラムをインストールして動作させるようにしても勿論よい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、視聴者は煩わしい操作を必要せずに字幕とオープンキャプションの両方の情報を読み取ることが可能となる。即ち、オープンキャプションと字幕の表示位置が重なることがない様に字幕の表示位置を自動的に変更することができ、また、必要に応じて、字幕のフォントサイズ、表示形態をも自動的に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の字幕表示装置を示す構成図。
【図2】実施形態1の字幕表示装置の動作説明図。
【図3】実施形態1の字幕表示装置の動作説明図。
【図4】実施形態1の字幕表示装置の動作説明図。
【図5】実施形態1の字幕表示装置の動作フロー。
【図6】実施形態2の字幕表示装置を示す構成図。
【図7】実施形態2の字幕表示装置の動作フロー。
【図8】実施形態2の字幕表示装置の動作説明図。
【図9】実施形態2の字幕表示装置の動作説明図。
【図10】実施形態2の字幕表示装置の動作フロー。
【図11】実施形態2の字幕表示装置の動作説明図。
【図12】実施形態2の字幕表示装置の動作説明図。
【符号の説明】
1 映像デコード部、2 画像認識部、3 字幕データ解析部、4 字幕表示情報生成部、5 字幕文データ修正部、6 字幕デコード部、7 映像・字幕合成部、8 モード制御部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタルテレビ放送波を受信して、映像と共に字幕を表示することが可能なテレビ受像機、及びセットトップボックスなどにおける字幕表示装置及び字幕表示プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
デジタルテレビ放送における字幕放送は、現在日本国内ではBSデジタル衛星放送で実施されており、放送伝送のプロトコルは社団法人 電波産業会(ARIBと略す)の定めた運用規格に則って行われている。従って、BSデジタル衛星放送受信用のテレビ及びセットトップボックスは上記ARIB運用規格に準拠した製品が製造されている。このARIB規格デジタル放送では字幕放送番組を送出・受信することが可能であり、実際に運用されている。
【0003】
このARIB規格の字幕放送においては、放送波に含まれる字幕信号の中で、字幕として表示する文字情報はすべて明確に指定されている。この文字情報には文字コード、フォントサイズ、色指定などのほかに、画面上の表示座標なども含まれている。従って、テレビ及びセットトップボックスはこれら字幕信号をデコードすることにより番組制作者が意図した状態で字幕を表示することが可能となる。
【0004】
しかしながら、生放送番組でリアルタイムに字幕を生成・送信するような場合、例えばニュース番組の字幕の場合、予め字幕データを用意しておくことができないため、リアルタイムに字幕生成を行っているケースがある。この際、字幕の表示タイミングや表示位置に関しては、かなり大まかにならざるを得ないのが実情である。従って、映像に含まれているオープンキャプションの表示位置と字幕の表示位置が重なってしまうケースが生じてしまう。この場合、オープンキャプションが字幕の下に隠れてしまい、視聴者がオープンキャプションを読み取とることを妨げ、テレビ番組の視聴に著しい不便をもたらす結果となっている。
【0005】
このような問題点に対して、視聴者の操作によって適宜、字幕の表示位置を変更できる装置が考案されている。このような装置の一例は、例えば特開平6-165139「クローズド・キャプションデコーダ」に示されている。この「クローズド・キャプションデコーダ」においては、字幕の表示位置の変更手段として、次の2つの方法が述べられている。1)ユーザーが画面上のカーソルを操作することにより、字幕の表示位置を移動する。2)字幕の表示位置を予め設定した固定位置に自動的に変更する。これらの手段により、放送局が意図した表示位置とは異なる表示位置に字幕を表示させることが可能となっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−165139号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の字幕表示装置は以上のように構成されていたので、字幕の表示位置とオープンキャプションの表示位置が重なった場合には、視聴者がその都度カーソル操作などを行って字幕表示位置の変更を指示する必要があった。また、字幕の表示位置を予め設定した固定位置に自動的に変更するようにした場合でも、オープンキャプションの位置が予想と異なる位置にきた場合には字幕とオープンキャプションが重なってしまうという問題点があった。従って、結局カーソル操作などの操作が必要になってしまい、視聴者の利便性が十分改善されたとはいいがたい状況であった。
【0008】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、オープンキャプションと字幕の表示位置が重なることがない様に字幕の表示位置を自動的に変更することができ、また、必要に応じて、字幕のフォントサイズ、表示形態をも自動的に変更することができる字幕表示装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、字幕パケットエレメンタリストリーム(以下、字幕PESと記す。)に含まれている字幕文データ及び字幕位置情報を抽出する字幕データ解析手段と、映像信号に含まれているオープンキャプションの表示位置を探索し、オープンキャプション表示位置情報を出力する画像認識手段と、前記字幕位置情報と前記オープンキャプション表示位置情報に基づいて実際に字幕を表示すべき位置を算出し、字幕の修正後の位置情報を出力する字幕表示情報生成手段と、前記字幕の修正後の位置情報に基づいて前記字幕文データに含まれる字幕の表示位置情報を修正することにより得られる修正字幕文データを出力する字幕文データ修正手段と、前記修正字幕文データから字幕のビットマップを生成する字幕デコード手段を備えたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
図1はこの発明の実施形態1の字幕表示装置を示す構成図である。
図1において、1は映像パケットエレメンタリストリーム(以下、映像PESと記す。)をデコードして映像信号を抽出する映像デコード部、2は抽出した映像信号に対して、画像認識処理を行ってオープンキャプションの表示位置情報を検出する画像認識部、3は字幕PESをデコードして字幕文データを抽出し、出力すると共に、抽出した字幕文データに含まれている字幕位置情報を出力する字幕データ解析部、4は画像認識部2が出力するオープンキャプション位置情報と字幕データ解析部3が出力する字幕位置情報に基づいて字幕表示位置を変更するための字幕表示情報を生成する字幕表示情報生成部、5は字幕データ解析部3が出力する字幕文データと字幕表示情報生成部4が出力する字幕表示情報に基づいて字幕文データを修正し、修正した字幕文データを出力する字幕文データ修正部、6は字幕文データ修正部5が出力する修正字幕文データに基づいて字幕文のデコード処理を行い、字幕表示のビットマップを生成する字幕デコード部、7は映像デコード部1が出力する映像信号と字幕デコード部6が出力するビットマップを合成して出力映像信号を生成し、出力する映像・字幕合成部、8は字幕文データ修正部5における修正処理のモード設定を指示するモード制御部である。
【0011】
次に動作について説明する。
映像デコード部1と字幕データ解析部3は、図示していない放送波受信装置が受信し、選局した番組チャネルの映像PESと字幕PESをそれぞれ入力する。映像デコード部1は映像PESのプロトコルに従ってデコード処理を行い、番組の映像信号を生成する。画像認識部2は上記映像信号に含まれるオープンキャプションを画像認識処理により認識し、オープンキャプションが含まれる映像画面上の領域を特定する位置情報をオープンキャプション位置情報として出力する。例えば、オープンキャプションの表示例として、図2に示すように「オープンキャプション・テキスト1」という文字列のオープンキャプションが表示されているときは、位置情報としては画面左上を座標原点として、領域の開始座標(X,Y)と領域サイズ(W,H)がオープンキャプション位置情報となる。なお、図2ではオープンキャプション領域が1つの場合を示したが、2個以上の領域になることも可能である。その場合はのオープンキャプション位置情報は複数個の(X,Y,W,H)の組によって表現される。
【0012】
一方、字幕データ解析部3は字幕PESのプロトコルに従って、字幕PESのデータを解析する。字幕PESには字幕表示に必要な情報、即ち、文字コード、フォントサイズ、文字色、文字の表示位置などが記載されている。字幕データ解析部3はこれら情報の内、文字の表示位置の情報をもとに、字幕が表示される領域を計算し、字幕位置情報として出力する。この字幕位置情報の形式は上述のオープンキャプション位置情報と同様に、画面左上を座標原点として、領域の開始座標(X,Y)と領域サイズ(W,H)で規定する。なお、字幕領域は1つの場合で示したが、オープンキャプション位置情報と同様に、2個以上の領域になることも可能である。また、本実施例では字幕が「横書き」の場合を例にとって説明する。
【0013】
字幕表示情報生成部4は前記オープンキャプション位置情報と字幕位置情報を使って、字幕とオープンキャプションに重なりがないか調査する。
【0014】
図3は字幕とオープンキャプションの表示領域が重なった場合の例を示したものである。図3において字幕は「字幕テキスト1」という文字が座標(X1,Y1)、大きさ(W1,H1)の領域に表示されていることを示し、オープンキャプションは「オープンキャプション・テキスト1」という文字が座標(X2,Y2)、大きさ(W2,H2)の領域に表示されている事を示している。この字幕位置情報(X1,Y1,W1,H1)とオープンキャプション情報(X2,Y2,W2,H2)を用いれば容易に字幕領域とオープンキャプション領域の重なり領域を判定することができる。例えば図3においては、重なり領域の開始座標は(X2,Y2)、領域サイズは(W1−(X2−X1),H1−(Y2−Y1))となる。
【0015】
次に字幕表示情報生成部4は上記重なり領域情報(X2,Y2,W1−(X2−X1),H1−(Y2−Y1))に基づいて、字幕表示の変更位置を計算する。図3の場合、字幕の表示領域の一部がオープンキャプションの表示領域に重なっているために、字幕の表示領域を画面上方に移動させるようにする。画面上方への移動量は(H1−(Y2−Y1))となる。よって、変更後の字幕表示領域(X3,Y3,W3,H3)は(X3,Y3,W3,H3)=(X2,Y2−(H1−(Y2−Y1)),W1,H1)となる。図4に変更後の字幕及びオープンキャプションの表示領域を示す。
【0016】
図4では字幕を画面上方に移動させるケースを示したが、同様な計算により、画面下方に移動させることも可能である。但し、移動後の字幕表示領域が画面からはみ出ないことが必要である。図5に字幕表示領域の移動量決定のアルゴリズムを示す。
【0017】
図5に基づいて移動量決定の手順を説明する。まず、字幕位置情報(X1,Y1,W1,H1)とオープンキャプション情報(X2,Y2,W2,H2)を入力する(ステップS1)。次に字幕表示領域とオープンキャプション表示領域の重なり領域を計算する(ステップS2)。ステップS2での計算結果に基づいて、重なりが発生しているかどうか検査する。(ステップS3)。重なりがない場合は修正後の字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)=(0,0,0,0)を出力することにより、重なりがない事を表現する(ステップS4)。重なりが検出された場合は、字幕表示領域の必要移動量及び移動後の修正字幕位置情報を上方移動、下方移動の2パターンについて計算する(ステップS5)。ここで、上方移動、下方移動の修正字幕位置情報をそれぞれ(X1U,Y1U,W1,H1)、(X1D,Y1D,W1,H1)と記す事にする。
【0018】
次に各パターン毎の修正字幕位置情報を検査し、移動後の字幕表示位置が映像画面からはみ出すか否かを検査する。この検査は、例えばX3<0の場合は「移動不可」と判定する事などによって可能である。まず、上方移動での修正字幕位置情報(X1U,Y1U,W1,H1)から上方移動が可能かどうか検査する(ステップS6)。移動可能な場合は上方移動後の修正字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)=(X1U,Y1U,W1,H1)を出力する(ステップS7)。上方移動が不可の場合は、下方移動が可能か検査する(ステップS8)。下方移動が可能な場合は下方移動後の修正字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)=(X1D,Y1D,W1,H1)を出力する(ステップS9)。下方移動が不可の場合は、上述のステップ4に進み修正後の字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)=(0,0,0,0)を出力することにより、重なりがない事を表現する。
【0019】
上記処理により決定された修正字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)は字幕表示情報として字幕文データ修正部5に出力される。字幕文データ修正部5は上記字幕表示情報に基づいて、字幕データ解析部3から入力した字幕文データの内容の内、表示位置に関する部分に対する書き換えを行う。書換えを行った字幕文は修正字幕文データとして字幕デコード部6に出力される。字幕デコード部6は上記修正字幕文データに対して字幕デコード処理(即ち8単位符号デコード処理)を行う事により字幕のビットマップを生成する。生成されたビットマップは映像・字幕合成部7で映像と合成した後、映像信号として出力する。これにより、図4に示したように、オープンキャプションと重ならない字幕表示が実現される。
【0020】
なお、字幕表示位置の自動変更を行うか否かを設定可能にすることができる。これはモード制御部8が図示していないリモコンからの信号を受信する事により、ユーザが設定した自動変更可否情報を取得する事により可能となる。自動変更可否情報は字幕文データ修正部5に出力され、字幕文データ修正部5は自動変更可否情報が自動変更を許可した場合のみ、字幕文データの書換えを行うようにする。自動変更を許可しない場合は、字幕文データの書換えは行わず、修正字幕文データは字幕文データと同一の内容となり、字幕表示位置の自動変更は行われない事になる。この機能によりユーザが字幕文データの修正動作を実施したくない場合には、番組視聴中にリモコン操作する事により自動変更を不許可にすればよい事になる。
【0021】
実施形態2.
以上の実施形態1では、字幕の表示位置を変更する事により字幕表示とオープンキャプション表示が重ならないようにしたものであるが、字幕表示についてはできるだけ映像信号の主要な部分が字幕で隠れないようにすることが望ましい。よって、ユーザ設定で各番組の映像特性に応じて字幕表示の自動修正方法を調整することができれば好都合である。よって、本実施形態では、ユーザによるリモコン設定により自動修正時の字幕のフォントサイズ変更、字幕の分割表示、横書き/縦書きなどが調整可能なような形態を説明する。
【0022】
図6はこの発明の実施形態2の字幕表示装置を示す構成図である。図1に示された構成要素に対応する構成要素には同一番号を付している。図1との変更点を説明する。モード制御部8は自動変更可否設定の他に、字幕修正モード情報を保持するようにする。ここで、字幕修正モード情報は修正字幕における字幕のフォントサイズ、字幕の分割表示可否、横書き/縦書き選択の各設定項目から構成される。これら字幕修正モード情報はユーザーのリモコン操作により、適宜各設定値を設定できるものである。字幕修正モード情報は字幕表示情報生成部4に伝達され、この字幕修正モード情報に基づいて字幕表示情報生成部4において修正後の字幕位置情報及び修正後のフォントサイズが計算される。
【0023】
まずフォントサイズとして「通常/大型/小型」の中から選択できる場合を例に動作を説明する。ここで「通常」を選択した場合は元の字幕文で指定された通りのフォントサイズを使用することを意味し、「大型」、「小型」は元の字幕文で指定されたフォントサイズよりもそれぞれ「大きい」又は「小さい」フォントサイズを使うことを意味する。
【0024】
図3のような表示の字幕文データの場合、字幕修正モード情報においてフォントサイズ「小型」を指定するとフォントサイズの小型化に伴って、字幕表示領域サイズも小型になる。即ち(W1,H1)が(W1m,H1m)、但しW1m<W1、H1m<H1と変化することになる。従って、字幕表示の自動移動を行う際には、字幕の位置情報を(X1,Y1,W1m,H1m)に変更した上で、自動位置変更の処理を実行する。
【0025】
図7は字幕修正モード情報でフォントサイズを変形した場合の字幕表示情報生成部4における処理フローを示したものである。図5の処理フローとの相違点を説明する。ステップS3の判定で「重なり領域あり」と判定された場合、モード制御部8から入手した字幕修正モード情報におけるフォントサイズ設定に基づいてフォントサイズを変更するか否かを判定する(ステップS10)。フォントサイズを変更しない場合はステップ5に進み、実施形態1の場合と同様に処理する。フォントサイズを変更する場合は変更後のフォントサイズを決定する。例えばフォントサイズ設定が「小型」で字幕文のフォント指定が24ドットの場合は、字幕表示装置が保有するフォントの中から24ドットより小型のフォントサイズのもの(例えば20ドット)を選択するようにする。そして、小型のフォントサイズに基づいて字幕表示領域サイズを(W1m,H1m)に変更すると共に、字幕位置情報を(X1,Y1,W1m,H1m)に変更する(ステップS11)。その後の処理は字幕位置情報として(X1,Y1,W1m,H1m)を用いて図5の場合と同様に行われる。
【0026】
図8は本来図3の様に表示される字幕を、字幕フォントサイズを小型にして、画面上方に自動移動した場合の画面表示を示したものである。
【0027】
次に、字幕修正モード情報における「字幕の分割表示可否設定」できる場合を例に動作を説明する。これは字幕修正モード情報における「字幕の分割表示可否設定」において「字幕の分割表示可」とした場合、図9に示すように大量の字幕がある際には、字幕表示を2分割して、一方の字幕を画面上半分に、他方の字幕を画面下半分の領域に表示するものである。
【0028】
図10は字幕修正モード情報で字幕の分割表示設定した場合の字幕表示情報生成部4における処理フローを示したものである。図5の処理フローとの相違点を説明する。ステップS3の判定で「重なり領域あり」と判定された場合、モード制御部8から入手した字幕修正モード情報における「字幕の分割表示可否設定」に基づいて字幕の分割表示を実行するか否かを決定する(ステップ12)。字幕の分割表示を行わない場合は、ステップ5に進み、実施形態1の場合と同様に処理する。字幕の分割表示を実行する場合は、字幕表示領域を2分割し、各分割領域毎の字幕位置情報を算出する(ステップ13)。図9の字幕の場合、単一領域(X1,Y1,W1,H1)を領域(X1,Y1,W1,H1/2)と、領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)とに分割する。その結果、図11に示すように、領域(X1,Y1,W1,H1/2)は字幕テキスト1〜2を含み、領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)は字幕テキスト3〜4を含む事になる。
【0029】
その後、領域(X1,Y1,W1,H1/2)及び領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)に対して、画面上下方向に移動した場合の移動量及び修正後の字幕表示位置を計算する。この際、図12に示すように、領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)は画面上半分の領域に収まるようにし、領域(X1,Y1+H1/2,W1,H1/2)は画面下半分に収まるように計算する(ステップ14)。
【0030】
次に、修正後の字幕表示位置情報に基づいて、字幕表示が画面内に収まるかどうか検査する(ステップ15)。問題なければ修正後の字幕位置情報(X3,Y3,W3,H3)を出力する(ステップ16)。字幕表示が画面内に収まらない場合は、ステップ5に進み、重なり領域無しとして処理する。
【0031】
なお、上記説明では、本発明の字幕表示装置をハード的に構成して説明したが、本発明ではこれに限らず、汎用のパーソナルコンピュータ等に、上記機能を有するプログラムをインストールして動作させるようにしても勿論よい。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、視聴者は煩わしい操作を必要せずに字幕とオープンキャプションの両方の情報を読み取ることが可能となる。即ち、オープンキャプションと字幕の表示位置が重なることがない様に字幕の表示位置を自動的に変更することができ、また、必要に応じて、字幕のフォントサイズ、表示形態をも自動的に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の字幕表示装置を示す構成図。
【図2】実施形態1の字幕表示装置の動作説明図。
【図3】実施形態1の字幕表示装置の動作説明図。
【図4】実施形態1の字幕表示装置の動作説明図。
【図5】実施形態1の字幕表示装置の動作フロー。
【図6】実施形態2の字幕表示装置を示す構成図。
【図7】実施形態2の字幕表示装置の動作フロー。
【図8】実施形態2の字幕表示装置の動作説明図。
【図9】実施形態2の字幕表示装置の動作説明図。
【図10】実施形態2の字幕表示装置の動作フロー。
【図11】実施形態2の字幕表示装置の動作説明図。
【図12】実施形態2の字幕表示装置の動作説明図。
【符号の説明】
1 映像デコード部、2 画像認識部、3 字幕データ解析部、4 字幕表示情報生成部、5 字幕文データ修正部、6 字幕デコード部、7 映像・字幕合成部、8 モード制御部。
Claims (6)
- 字幕パケットエレメンタリストリームに含まれている字幕文データ及び字幕位置情報を抽出する字幕データ解析手段と、映像信号に含まれているオープンキャプションの表示位置を探索し、オープンキャプション表示位置情報を出力する画像認識手段と、前記字幕位置情報と前記オープンキャプション表示位置情報に基づいて実際に字幕を表示すべき位置を算出し、字幕の修正後の位置情報を出力する字幕表示情報生成手段と、前記字幕の修正後の位置情報に基づいて前記字幕文データに含まれる字幕の表示位置情報を修正することにより得られる修正字幕文データを出力する字幕文データ修正手段と、前記修正字幕文データから字幕のビットマップを生成する字幕デコード手段を備えたことを特徴とする字幕表示装置。
- 字幕表示位置とオープンキャプション表示位置に重なりが生じた際には、字幕表示位置を変更するだけでなく、字幕文のフォントサイズも修正することができる字幕表示情報生成手段を備えたことを特徴とする請求項1の字幕表示装置。
- 字幕表示位置とオープンキャプション表示位置に重なりが生じた際に字幕表示の位置変更を行う際に、十分な移動領域が確保できない際に、字幕文を分割して表示できるようにした字幕表示情報生成手段を備えたことを特徴とする請求項1、及び請求項2記載の字幕表示装置。
- 字幕表示位置とオープンキャプション表示位置に重なりが生じた際に字幕表示の位置変更を行う際に、横書きと縦書き相互の変換を行った上で表示できるようにした字幕表示情報生成手段を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2及び請求項3記載の字幕表示装置。
- 修正字幕文データに基づいた字幕文データの修正をキャンセルし、元の字幕文データに基づいた字幕表示に再修正することが可能な字幕文データ修正手段及び、上記修正キャンセル指示を制御するモード制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3及び請求項4記載の字幕表示装置。
- 字幕パケットエレメンタリストリームに含まれている字幕文データ及び字幕位置情報を抽出すると共に、映像信号に含まれているオープンキャプションの表示位置を探索して、オープンキャプション表示位置情報を求め、前記字幕位置情報と前記オープンキャプション表示位置情報に基づいて実際に字幕を表示すべき位置を算出して、字幕の修正後の位置情報を求め、前記字幕の修正後の位置情報に基づいて前記字幕文データに含まれる字幕の表示位置情報を修正することにより得られる修正字幕文データを求め、前記修正字幕文データから字幕のビットマップを生成するよう、コンピュータを動作させる字幕表示プログラム。
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