JP2004207011A - マイクロ波加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】市場性のある波長約2.45GHzのマイクロ波電力を利用して小型から大型までの耐圧性金属容器の空洞部内にマイクロ波電力を効率良く導入させる。
【解決手段】マイクロ波発生装置よりマイクロ波電力を伝播する同軸線路に結合されてマイクロ波を供給する入力部1aと、金属容器2内にマイクロ波電力を導入させる出力部1b及び内導体終端部1cと、入力部1aと出力部1bとの間に結合されて内部に同軸管内導体及び同軸管外導体を有する同軸線路とでマイクロ波結合器1を構成し、内部に被加熱物を収容する円筒状の空洞部2aを形成し、かつ中心導体4を配設した金属容器2に開口2cを穿設し、この開口2c内にマイクロ波結合器1の出力部1b及び内導体終端部1cを突出させて取付け、取付けネジ3により金属容器2に対して密閉させて取付けることにより、金属容器2の空洞部2a内のさらに狭い部分までマイクロ波が供給され、金属容器2の空洞部2a内に収容する被加熱物に照射されるので、効率の良いマイクロ波加熱が可能となる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マイクロ波加熱装置に係わり、特に高温高耐圧金属容器内にマイクロ波を効率良く供給させて高温高耐圧容器内に収容する被加熱物に照射させることによって効率的に加熱処理を行うマイクロ波加熱装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、化学分野では、マイクロ波自体が触媒反応を加速させる作用を有することに注目され、卑近な電子レンジを利用して化学反応促進効果が得られるという論文が多く発表されている。しかしながら、電子レンジを利用した化学反応促進実験では、石英ガラスやテフロン(登録商標)などで形成された反応炉が爆発的な反応により破壊されたという問題が提起されている。このような実験が行われる背景には、一般的に化学反応は短時間で完了すればするほど高純度の反応物が得られるという結果が得られつつあることから、マイクロ波の存在下では可能な限り高温度及び高耐圧に耐える装置とすることが望まれる。大学などの研究機関では、大量に反応生成物を作製する必要がないこともあり、安全面から高圧が加わる部分の大きさを可能な限り小さくできることが望まれている。
【0003】
最近、特に注目されている超臨界と呼ばれる状態での化学反応の研究がある。例えば温度約400℃,約30MPa(300気圧)程度の状況下では、常温常圧では安定した中性の水でさえ、ラジカル分子となり、腐食作用を持つという研究が公表されている。このような状態を安定に保持しつつ、基礎研究を行う必要があり、現在では、ここまで配慮した実験研究がなされていない。
【0004】
マイクロ波電力の増減に対応する被加熱物の温度変化の追従は、他の加熱方法と比較して格段に早いので、特に被加熱物の温度を一定に保持するためにはマイクロ波加熱に勝るものはない。超臨界状態を得るためには、従来法との併用による方法と、マイクロ波加熱のみによる方法とがあるが、本発明においては、これらの方法に固執するものではない。また、このような背景から、高温度及び高耐圧での使用に耐え、被加熱物を収容する容器に大きさを問わず、マイクロ波を効率良く導入できるマイクロ波結合器の出現が要請されている。
【0005】
また、一方、超臨界水の実験においては、マイクロ波加熱が注目されており、例えば温度約400℃,約30MPa(300気圧)の実験環境下におけるマイクロ波照射による被加熱物への高速温度制御及び化学反応の促進効果が期待できることから、マイクロ波の照射による被加熱物の加熱制御が注目されている。
【0006】
この種の高温度及び高耐圧容器内への化学反応促進用マイクロ波供給装置としては、例えば下記特許文献1に示すように耐圧容器の一部に第1の窓を、耐圧容器の外側に第2の窓をそれぞれ設置した2つの仕切窓により耐圧容器を密閉し、第1の窓と第2の窓との間の内圧を制御できるようにした中空の導波管または同軸線路を有する高温高圧容器への化学反応促進用マイクロ波供給装置が開示されている。
【0007】
また、下記特許文献2には、高温高圧容器内に反応容器を配設することにより窓を1つとする化学反応促進用マイクロ波供給装置を設けた高温高圧容器の構造が開示されている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−113349
【特許文献2】
特開2002−113350
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように構成される高温高圧容器への化学反応促進用マイクロ波供給装置は、市場性のある波長約2.45GHzのマイクロ波を用いる際、比較的小容量の高温高圧容器の構成では、高温高圧容器内へのマイクロ波の導入は困難である。つまり、大容量の高温高圧容器の構成では、強固な耐圧構造が必要となる。また、第1の窓と第2の窓との間をマイクロ波を伝播させる導波管または同軸線路を介して接続する場合、例えば同軸線路を使用する場合には、高温高耐圧容器内にマイクロ波をある程度導入できるものの、効率良く供給することができないという問題があった。
【0010】
一方、導波管は一種のハイパスフィルタであるので、ある限度以下の大きさの導波管は使用できない。例えば波長約2.45GHzのマイクロ波では、矩形断面の長辺寸法が自由空間波長の2分1以下、すなわち約61.1mm以下になると、理論上、マイクロ波の伝播が不可能になる。実際には、限界寸法に近づくと、導波管の内壁面部分における伝播損失が急増するので、通常では70mm〜110mmの寸法のが使用される。したがって、給電部の構造が大きくなるため、強固な耐圧構造が必要となる。
【0011】
また、上記特許文献2の構造においては、特許文献1と同様に高温高圧容器の小型化が困難となるという問題があった。
【0012】
したがって、本発明は、前述した従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、小型から大型までの高温高圧容器内に効率良くマイクロ波を供給できるようにしたマイクロ波加熱装置を提供することにある。
【0013】
また、本発明の他の目的は、市場性のある波長約2.45GHzのマイクロ波電力を利用でき、被加熱物のマイクロ波加熱を容易かつ低コストで実現可能にしたマイクロ波加熱装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために本発明によるマイクロ波加熱装置は、マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、当該マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつマイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する当該マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、内部に被加熱物を収容する空洞部が形成され、かつ側壁の一部に開口窓が形成された密閉状の耐圧性金属容器と、空洞部内に配設された金属性部材からなる中心導体と、当該マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ同軸線路の出力端に接続され当該マイクロ波を導入する入力部及び第2の内導体の終端部を絶縁体内に挿通させて当該マイクロ波を耐圧性金属容器内に伝播させる出力部を有し、絶縁体を開口窓に挿通させ、第2の内導体の終端部を耐圧性金属容器内に突出させ、中心導体に接触させて配設されたマイクロ波結合器とを設けることにより、マイクロ波発生装置から放射されたマイクロ波は同軸線路の第1の内導体及び第1の外導体内を伝播し、マイクロ波結合器の第2の内導体および第2の外導体内にそれぞれ導入されて伝播し、耐圧性金属容器の空洞部内に効率良く供給される。
【0015】
また、本発明による他のマイクロ波加熱装置は、マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、当該マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつマイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する当該マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、内部に被加熱物を収容する空洞部が形成され、かつ側壁の一部に開口窓が形成された密閉状の耐圧性金属容器と、当該マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ同軸線路の出力端に結合させ当該マイクロ波を導入する入力部及び第2の内導体の終端部を絶縁体に挿通させて当該マイクロ波を耐圧性金属容器内に伝播させる出力部を有し、絶縁体を開口窓に挿通させ、第2の内導体の終端部を耐圧性金属容器内に突出させ、開口窓と対向する内壁面に接触させて配設されたマイクロ波結合器とを設けることにより、マイクロ波発生装置から放射されたマイクロ波は同軸線路の第1の内導体及び第1の外導体内を伝播し、マイクロ波結合器の第2の内導体および第2の外導体内にそれぞれ導入されて伝播し、耐圧性金属容器の空洞部内に効率良く供給される。
【0016】
また、本発明による他のマイクロ波加熱装置は、マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、当該マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつマイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する当該マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、内部に被加熱物を収容する空洞部が形成され、かつ側壁の一部に開口窓が形成された密閉状の耐圧性金属容器と、空洞部内に配設された金属性部材からなる中心導体と、当該マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ同軸線路の出力端に接続され当該マイクロ波を導入する入力部及び第2の内導体の終端部を絶縁体に内包させ当該マイクロ波を耐圧性金属容器内に伝播させる出力部を有し、絶縁体を開口窓に挿通させ、絶縁体の先端部を耐圧性金属容器内に突出させ、中心導体に近接させて配設されたマイクロ波結合器とを設けることにより、マイクロ波発生装置から放出されたマイクロ波は同軸線路の第1の内導体及び第1の外導体内を伝播し、マイクロ波結合器の第2の内導体および第2の外導体内にそれぞれ導入されて伝播し、耐圧性金属容器の空洞部内に効率良く供給される。
【0017】
また、本発明による他のマイクロ波加熱装置は、マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、当該マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつマイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する当該マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、内部に被加熱物を収容する空洞部が形成され、かつ側壁の一部に開口窓が形成された耐圧性金属容器と、当該マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ同軸線路の出力端に接続され当該マイクロ波を導入する入力部及び第2の内導体の終端部を絶縁体に内包させ当該マイクロ波を耐圧性金属容器内に伝播させる出力部を有し、絶縁体を開口窓に挿通させ、絶縁体の先端部を耐圧性金属容器内に突出させ、開口窓と対向する内壁面に近接させて配設されたマイクロ波結合器とを設けることにより、マイクロ波発生装置から放射されたマイクロ波は同軸線路の第1の内導体及び第1の外導体内を伝播し、マイクロ波結合器の第2の内導体および第2の外導体内にそれぞれ導入されて伝播し、耐圧性金属容器の空洞部内に効率良く供給される。
【0018】
また、本発明による他のマイクロ波加熱装置は、マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、当該マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつマイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する当該マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、内部に被加熱物を収容する空洞部及び空洞部に連通する開口窓が形成された耐圧性金属容器と、開口窓にセンサ部を挿通させて配設された温度センサと、当該マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ同軸線路の出力端に接続され当該マイクロ波を導入する入力部及び内部を伝播した当該マイクロ波を絶縁体を介して空洞部内に伝播させる出力部を有し、第2の内導体の終端部が前記絶縁体を貫通させて前記空洞部内に突出させて配設されたマイクロ波結合器とを設けることにより、マイクロ波発生装置から放出されたマイクロ波は同軸線路の第1の内導体及び第1の外導体内を伝播し、マイクロ波結合器の第2の内導体および第2の外導体内にそれぞれ導入されて伝播し、耐圧性金属容器の空洞部内に効率良く供給される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1(a),(b)は、本発明によるマイクロ波加熱装置の一実施例による構成を理解し易くするために示した概念の断面図である。図1(a),(b)において、1は高温度及び高耐圧性を有する金属容器2の空洞部2a内にマイクロ波を導入させるマイクロ波結合器であり、1aはマイクロ波結合器1の入力部、1bはその出力部、1cは同軸線路の内導体終端部である。
【0020】
このマイクロ波結合器1の入力部1aには図示しない内導体及び外導体を同軸上に有する同軸線路が接続され、この同軸線路の内導体及び外導体内に伝播されたマイクロ波は出力部1bから金属容器2内の空洞部2aに供給される。これによって空洞部2a内に収容される図示しない被加熱物がマイクロ波照射により加熱される。なお、3は金属容器2にマイクロ波結合器1を取り付けて固定する取付けネジである。
【0021】
このような構成において、金属容器2は、その空洞部2a内の容積が比較的大きい場合、マイクロ波は出力部1bの終端部1cから金属容器2の空洞部2a内に供給され、空洞部2a内に収容される図示しない被加熱物に放射されてマイクロ波加熱させることがきでる。また、金属容器2の空洞部2a内の容積が比較的小さい場合、例えば図1(a)に示すように金属容器2のZ軸方向の長さが十分であっても、A−B線の断面を図1(b)に示すように長辺の寸法H1及び短辺の寸法H2が金属容器2の空洞部2a内を伝播するマイクロ波の管内波長の2分の1の長さ以下の場合には、出力部1bの終端部1cからマイクロ波が導入されなくなる。すなわち、空洞部2a内に被加熱物を収容しても全くマイクロ波加熱が行われない。
【0022】
図2は、本発明によるマイクロ波加熱装置の一実施例による構成を説明する断面図であり、図2(a)は縦断面図、図2(b)は図2(a)のA−B線の断面図である。図2において、1はマイクロ波電力が供給される入力部1aと、高温度及び高耐圧性を有する金属容器2内にマイクロ波を導入させる出力部1bと、入力部1aと出力部1bとの間に結合されて内部に内導体及び外導体を有する同軸管と、出力部1bの先端部に突出させて設けられた内導体終端部1cとを有するマイクロ波結合器である。
【0023】
このマイクロ波結合器1の入力部1aには、図示しないが、通常用いられる約2.45MHzのマイクロ波電力を放射するマイクロ波発生装置が同軸上に第1の内導体及び第2の外導体を有する外部同軸線路を介して接続されている構造となっている。
【0024】
また、2は高温及び高耐圧性を有する金属材料として例えばニッケル材などからなり、内部に被加熱物を収容する円筒状の空洞部2aが形成された金属容器であり、この金属容器2の上部側壁2bには円筒状の開口2cが穿設されており、この開口2c内には金属容器2内にマイクロ波を導入するマイクロ波結合器1がその出力部1b及び内導体終端部1cを突出させて取付けられ、取付けネジ3により金属容器2に対して強固に取付け固定されている。
【0025】
なお、この場合、金属容器2の開口2cには、マイクロ波結合器1の出力部1bを電気的に絶縁し、マイクロ波の吸収が少ない例えば石英またはセラミックなどからなる絶縁体部分を開口2c内に挿入して接触させ、出力部1bの絶縁体内に挿通された内導体の先端部1cを突出させて電気的に絶縁させた状態で取り付けられる構造となっている。
【0026】
また、4は導電性金属材料などにより円柱状に形成された中心導体であり、この中心導体4は、その先端部が金属容器2内の天井と非接触状態とし、底面のほぼ中心部分に溶接などにより固定配置されている。また、この中心導体4は、マイクロ波結合器1の出力部1bから突出している内導体の終端部1cを電気的に接触させて配設される構造となっている。
【0027】
図3は、図2に示すマイクロ波結合器1の詳細な構成を説明する断面図であり、図3では金属容器2への取り付け構造を示している。なお、前述した図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図3において、10は周縁部にフランジ部10aを有し内部に空洞部分が形成されたほぼ円筒状の金属構体であり、この金属構体10は、高温及び高耐圧性を有する金属材料、例えばニッケル材などから形成されている。また、この金属構体10の内側に形成された空洞部分には、電気的絶縁性が高く、かつマイクロ波の吸収の少ない例えば石英またはセラミック材などからなり、中心軸方向に沿って貫通孔が形成された厚肉円筒状の絶縁体11が複数のオーリング12を介在させて挿入されている。
【0028】
また、この絶縁体11の中心軸方向に沿って形成された貫通孔内には、金属容器2内にマイクロ波を導入する金属リード13が挿通され、その終端部13aは線径を太くして形成され、金属容器2内に突出させて配置されており、終端部13aと絶縁体11との間に複数のオーリング14を介在させてその入力端部13bが絶縁体11の他端側で取付けナット15により締付固定されている。これによって金属リード13の終端部13aと絶縁体11との間が気密保持される構造となっている。
【0029】
また、円筒状に形成された金属構体10の端面には、図示しないが、マイクロ波発生装置に結合される外部同軸線路の外導体と接続する金属円筒体16が取付けネジ17により固定配置される。なお、金属リード13の入力端部13b及び金属円筒体16は、図示しないマイクロ波発生装置に接続される外部同軸線路の内導体及び外導体にそれぞれ接続されて高周波的に結合される構造となっている。
【0030】
このように構成されるマイクロ波結合器1は、図2に示した金属容器2の側壁2bに孔設された開口2c内にマイクロ波を導入させる終端部13aを突出させ、金属容器2と金属構体10との間に複数のオーリング18を介在させて絶縁体11の先端部を挿入し、取付けネジ3により強固に取付け密封させて固定する。なお、ここで、この終端部13aは図2に示す終端部1cに相当している。これによって金属容器2の開口2cと金属構体10との間が密閉保持され、さらに、絶縁体11と金属構体10との間に介在されたオーリング18が締付られて絶縁体11と金属構体10との間が密閉保持されて金属容器2とマイクロ波結合器1とが高周波的にも高圧力的にも結合されることになる。したがって、金属容器2内の圧力が高圧の状態に保持される。
【0031】
このように構成されるマイクロ波加熱装置は、実験を行うに際して、まず、最初に金属容器2に取付けられたマイクロ波結合器1を複数の取付けネジ3を取り外して開口2cから金属容器2の空洞部2a内に所要の被加熱物を収容する。その後、再度複数の取付けネジ3を強固に取付け固定し、金属容器2内を密閉状態に保持させる。
【0032】
そして、マイクロ波結合器1は、金属リード13の入力端部13b及び金属円筒体16が図示しないマイクロ波発生装置に接続されている外部同軸線路の内導体及び外導体にそれぞれ接続されて高周波的に結合されているので、外部同軸線路に伝播されるマイクロ波は何ら問題なくマイクロ波結合器1内に導入される。
【0033】
つまり、マイクロ波結合器1を構成する円筒状金属構体10及びこの金属構体10に接続される金属円筒体16並びに側壁2bが同軸線路の第2の外導体に相当し、金属リード13が第2の内導体に相当するので、マイクロ波結合器1内に伝播されるマイクロ波は金属容器2内に導入されることになる。
【0034】
そして、図2に示すように金属容器2内に配設された中心導体4の先端部には、マイクロ波結合器1の出力部1bに対応する金属リード13の終端部13aが接触されているので、マイクロ波はこの中心導体4に結合されて伝播され、金属容器2の空洞部2a内のさらに狭い部分までマイクロ波が供給され、空洞部2a内に収容する被加熱物に照射されるので、効率良くマイクロ波加熱させることができる。
【0035】
図4は、本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図4において、図2と異なる点は、金属容器2内に配設された中心導体4の長さ方向と同方向にマイクロ波結合器1がその出力部1bの終端部1cを接触させて取付け固定されている。このような構成においても、前述と全く同様の作用効果が得られる。
【0036】
図5は、本発明によるマイクロ波加熱装置のさらに他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図2と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図5において、図2と異なる点は、金属容器2Aは小容積の空洞部2aを有して形成され、この金属容器2Aにはマイクロ波結合器1がその出力部1bの終端部1cを対向する壁面2dに接触させて取付け固定されている。なお、この構成においては、金属容器2A内には図2に示した中心導体4が配設されない構造となっている。
【0037】
このような構成において、金属容器2内に中心導体4を不要とする構造としても、金属容器2の狭小の空洞部2a内にマイクロ波が供給され、空洞部2a内に収容する被加熱物に照射されるので、効率良くマイクロ波加熱させることができる。
【0038】
図6は、本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図2と同一部分に同一符号を付し、その説明は省略する。図6において、図2と異なる点は、金属容器2内に配設された中心導体4の先端部にマイクロ波結合器1Aがその出力部1bを近接させて取付け固定されている。
【0039】
図7は、図6に示すマイクロ波結合器1Aの詳細な構成を示す断面図であり、図7では高耐圧容器2への取り付け構造を示している。なお、前述した図3と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図7において、図3と異なる点は、マイクロ波結合器1Aの出力部1bを構成する絶縁体11の先端部11aが金属容器2内に突出させて配設されており、この絶縁体11内には第2の内導体としての金属リード13の終端部13aが内包され、金属容器2内には露出しない構造となっている。
【0040】
また、この金属リード13の終端部13aは金属リード13の本体の線径と同一寸法で形成されているので、絶縁体11の中心軸に沿って形成される挿入孔11b内に挿通されて固定配置される構造となっている。したがって、絶縁体11に固定するための図3に示す取付けナット15を不要としている。さらに、金属容器2の開口2c周縁部と絶縁体11との間に気密固定用の複数のオーリング18を介在させて金属容器2とマイクロ波結合器1Aとの間を密閉保持させている。
【0041】
このような構成において、金属リード13に伝播されたマイクロ波は絶縁体11の先端部11aの内部をマイクロ波を吸収させることなく、透過して伝播し、図6に示す金属容器2内の中心導体4に結合されて狭い空洞部2a内に供給され、空洞部2a内に収容する被加熱物に照射されるので、効率良くマイクロ波加熱させることができる。
【0042】
このような構成によれば、金属リード13の終端部13aが絶縁体11の先端部11aにより覆われる構成となるので、金属容器2内に収容される被加熱物から隔離される。したがって、被加熱物として高腐食性を有する液体が収容されても金属リード13及びその終端部13aが化学的に冒されることがなくなるので、低コストでかつ入手性に良い各種の被加熱物材料が使用可能となる。
【0043】
図8は、マイクロ波結合器の他の実施例による構成を示す断面図であり、図8では高耐圧容器への取り付け構造を示している。なお、前述した図7と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図8において、図7と異なる点は、高耐圧容器2の開口2c周縁部と金属構体10との間に気密固定用の複数のオーリング18を介在させ、取付けネジ3により強固に取付け密閉固定させることによって金属容器2とマイクロ波結合器1Bとの間を密閉保持させており、その他は図7と全く同一構成となっている。このように構成されるマイクロ波結合器1Bを用いても前述と全く同様の作用効果が得られる。
【0044】
図9は、本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図6と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図9において、図6と異なる点は、中心導体4が金属容器2の内部の中心部で天井と底面との間に溶接などにより固定配置されている。また、この金属容器2には、マイクロ波結合器1Aがその出力部1b(図7,図8に示す絶縁体11の先端部11aに相当する部分)を中心導体4に近接させて取付け固定されている。
【0045】
このような構成において、マイクロ波結合器1A内に伝播されたマイクロ波は、その出力部1bを介して中心導体4に結合され、金属容器2の空洞部2a内のさらに狭い空洞部分までマイクロ波が伝播されて導入される。したがって、金属容器2の空洞部2a内に収容する被加熱物は効率良く、マイクロ波加熱させることができる。なお、本実施例で用いたマイクロ波結合器1Aに代えて図8に示すマイクロ波結合器1Bを適用しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0046】
図10は、本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図4と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図10において、図4と異なる点は、マイクロ波結合器1Aが中心導体4の先端部にその出力部1b(図7,図8に示す絶縁体11の先端部11aに相当する部分)を近接させて取付け固定されている。このような構成においても図4で説明した効果と全く同様の作用効果が得られる。また、本実施例で用いたマイクロ波結合器1Aに代えて図8に示すマイクロ波結合器1Bを適用しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0047】
図11は、本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を説明する要部断面図であり、前述した図5と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。図11において、図5と異なる点は、マイクロ波結合器1Aが金属容器2Aに取付ける壁面と対向する内壁面にその出力部1b(図7,図8に示す絶縁体11の先端部11aに相当する部分)を近接させて取付け固定されている。
【0048】
このような構成によれば、マイクロ波結合器1Aの出力部1bが金属容器2の空洞部2a内に収容される被加熱物から隔離されるので、被加熱物として高腐食性の液体などが収容されても絶縁体11の内部に内包される金属リード13及びその終端部13aを腐食させることがなくなるので、低コストでかつ入手性に良い被加熱物材料が使用可能となる。また、金属容器2A内に中心導体を不要とする構成により、金属容器2Aを小型に構成できるので、小容積型のマイクロ波加熱装置が実現可能となる。なお、本実施例で用いたマイクロ波結合器1Aに代えて図8に示すマイクロ波結合器1Bを適用しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0049】
図12は、本発明によるマイクロ波加熱装置のさらに他の実施例による構成を説明する要部断面図である。図12において、20は高温度及び高耐圧性を有する金属材料として例えばニッケル材などからなり、内部の中央部分に被加熱物を収容する断面が凹状となる加熱室20a及びそのセンサ窓20bが形成された圧力チャンバである。また、この圧力チャンバ20にはセンサ窓20b内にセンサ部21aを露出させた温度センサ21がパッキン22を介在させて挿入されて配設されている。
【0050】
また、この圧力チャンバ20の上部には、マイクロ波を効率良く通過させる絶縁物とした例えばアルミナセラミックなどからなり、中心軸方向に貫通孔23aが形成された厚肉円筒状の絶縁体23が配設され、さらに、この絶縁体23の上部には高温及び高耐圧性を有する金属材料として例えばニッケル材などからなり、中央部に開口24a及び周縁部にフランジ部24bが形成された円筒状の同軸管支持体24が円筒状の絶縁体23を覆うように配設され、オーリング25,26を介在させてそのフランジ部24bで複数のボルト27及びナット28により圧力チャンバ20に対して強固に締付け、密閉固定されている。この場合、絶縁体23と同軸管支持体24とはそれぞれ貫通孔23aと開口24aとが同軸上に配設される構造となっている。
【0051】
また、この同軸管支持体24には圧力チャンバ20内マイクロ波を伝播させる第2の内導体としての円筒状内導体29及び第2の外導体としての円筒状外導体30を有する同軸管31がそのフランジ部で複数の取付けネジ32により取付け固定されている。また、この同軸内導体29はその終端部29aが圧力チャンバ20に形成された加熱室20a内に延在させて形成されてマイクロ波結合器33が構成されている。
【0052】
なお、この同軸管31には、外部よりマイクロ波を導入させる第1の内導体としての内導体34a及び第2の外導体としての外導体34bを同軸上に有する外部同軸線路34が両フランジ部でボルト35及びナット36により接続され、図示しない波長約2.45GHzのマイクロ波電力を発生するマイクロ波発生装置の出力部に結合されて外部同軸線路34内に導入されたマイクロ波電力が同軸管31内に伝播されれて導入され、マイクロ波結合器33内に供給される構造となっている。
【0053】
このように構成されたマイクロ波加熱装置は、外部同軸線路34内を伝播してきたマイクロ波が同軸管31内のそれぞれ同軸管内導体29及び同軸管外導体30内にそれぞれ伝播されて導入され、同軸管内導体29内に伝播されたマイクロ波はその終端部29aから容積の小さい加熱室20a内に供給され、一方、同軸管外導体30内に伝播されたマイクロ波は絶縁体23内を透過し、容積の小さい加熱室20a内に供給される。したがって、この加熱室20a内に収容する被加熱物に照射され、効率良くマイクロ波加熱させることができる。
【0054】
また、このような構成において、加熱室20a内に温度センサ窓20bを設けることにより、この加熱室20a内に収容する被加熱物に温度センサ21のセンサ部21aを直接的に接触させることにより、被加熱物の温度上昇及び反応状況などを各種の態様を観察することができる。
【0055】
このような構成によれば、圧力チャンバ20を小型に構成でき、小容積型の高耐圧容器が実現可能となる。また、同軸管内導体29の終端部29aが圧力チャンバ20内のセンサ窓20b内に配設される構成になるので、加熱室20a内に収容される被加熱物から隔離される。したがって、被加熱物として腐食性の高いう液体などが収容されても同軸管内導体29の終端部29aを腐食させることがなくなるので、低コストでかつ入手性の良い被加熱物材料、例えばエタノール,メタノールまたはメタンなどが使用可能となる。
【0056】
なお、前述した実施例においては、比較的断面積が小さく長い円筒状の高温高耐圧容器にマイクロ波を供給し、被加熱物をマイクロ波加熱させるマイクロ波加熱装置について説明したが、本発明はこれらの構造に限定されるものではなく、超臨界環境における化学反応装置として適用しても前述と同等の効果が得られることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によるマイクロ波加熱装置によれば、耐圧性金属容器の空洞部内に効率良くマイクロ波を供給でき、被加熱物を容易かつ効率的にマイクロ波加熱できるので、耐圧性金属容器内にマイクロ波を給電する同軸給電構造を標準化でき、また、小型から大型まで内容積を問わず各種の耐圧性金属容器構造が実現できるなどの極めて優れた効果が得られる。
【0058】
また、本発明によるマイクロ波加熱装置によれば、市場性のある波長約2.45GHz前後のマイクロ波電力を利用して被加熱物のマイクロ波加熱を容易かつ効率良く行うことができるので、マイクロ波供給耐圧性金属容器を低コストで提供できるなどの極めて優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるマイクロ波加熱装置の一実施例による構成の理解を容易にするために示した概念の要部断面図である。
【図2】本発明によるマイクロ波加熱装置の一実施例による構成を示す要部断面図である。
【図3】図2に示すマイクロ波加熱装置に適用されるマイクロ波結合器の構成を示す断面図である。
【図4】本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を示す要部断面図である。
【図5】本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を示す要部断面図である。
【図6】本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を示す要部断面図である。
【図7】本発明によるマイクロ波加熱装置に適用するマイクロ波結合器の他の実施例による構成を示す断面図である。
【図8】
本発明によるマイクロ波加熱装置に適用するマイクロ波結合器のさらに他の実施例による構成を示す断面図である。
【図9】
本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を示す要部断面図である。
【図10】
本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を示す要部断面図である。
【図11】
本発明によるマイクロ波加熱装置の他の実施例による構成を示す要部断面図である。
【図12】
本発明によるマイクロ波加熱装置のさらに他の実施例による構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波結合器
1A マイクロ波結合器
1B マイクロ波結合器
1a 入力部
1b 出力部
1c 終端部
2 金属容器
2a 空洞部
2b 側壁
2c 開口
2d 対向壁
3 取付けネジ
4 中心導体
10 金属構造体
10a フランジ部
11 絶縁体
11a 先端部
11b 挿入孔
12 オーリング
13 金属リード
13a 終端部
13b 入力端部
14 オーリング
15 ナット
16 金属円筒体
17 取付けネジ
18 オーリング
20 圧力チャンバ
20a 加熱室
20b センサ窓
21 温度センサ
21a センサ部
22 パッキン
23絶縁体
23a 貫通孔
24 同軸管支持体
24a 開口
25 オーリング
26 オーリング
27 ボルト
28 ナット
29 同軸管内導体
29a 終端部
30 同軸管外導体
31 同軸管
32 ネジ
33 マイクロ波結合器
34 外部同軸線路
34a 内導体
34b 外導体
35 ボルト
36 ナット

Claims (5)

  1. マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、
    前記マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつ前記マイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する前記マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、
    内部に被加熱物を収容する空洞部が形成され、かつ側壁の一部に開口窓が形成された密閉状の耐圧性金属容器と、
    前記空洞部内に配設された金属性部材からなる中心導体と、
    前記マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ前記同軸線路の出力端に接続され前記マイクロ波を導入する入力部及び前記第2の内導体の終端部を絶縁体内に挿通させて前記マイクロ波を前記耐圧性金属容器内に伝播させる出力部を有し、前記絶縁体を前記開口窓に挿通させ、前記第2の内導体の終端部を前記耐圧性金属容器内に突出させ、前記中心導体に接触させて配設されたマイクロ波結合器と、
    を備えたことを特徴とするマイクロ波加熱装置。
  2. マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、
    前記マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつ前記マイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する前記マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、
    内部に被加熱物を収容する空洞部が形成され、かつ側壁の一部に開口窓が形成された密閉状の耐圧性金属容器と、
    前記マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ前記同軸線路の出力端に結合させ前記マイクロ波を導入する入力部及び前記第2の内導体の終端部を絶縁体に挿通させて前記マイクロ波を前記耐圧性金属容器内に伝播させる出力部を有し、前記絶縁体を前記開口窓に挿通させ、前記第2の内導体の終端部を前記耐圧性金属容器内に突出させ、前記開口窓と対向する内壁面に接触させて配設されたマイクロ波結合器と、
    を備えたことを特徴とするマイクロ波加熱装置。
  3. マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、
    前記マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつ前記マイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する前記マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、
    内部に被加熱物を収容する空洞部が形成され、かつ側壁の一部に開口窓が形成された密閉状の耐圧性金属容器と、
    前記空洞部内に配設された金属性部材からなる中心導体と、
    前記マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ前記同軸線路の出力端に接続され前記マイクロ波を導入する入力部及び前記第2の内導体の終端部を絶縁体に内包させ前記マイクロ波を前記耐圧性金属容器内に伝播させる出力部を有し、前記絶縁体を前記開口窓に挿通させ、前記絶縁体の先端部を前記耐圧性金属容器内に突出させ、前記中心導体に近接させて配設されたマイクロ波結合器と、
    を備えたことを特徴とするマイクロ波加熱装置。
  4. マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、
    前記マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつ前記マイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する前記マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、
    内部に被加熱物を収容する空洞部が形成され、かつ側壁の一部に開口窓が形成された耐圧性金属容器と、
    マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ前記同軸線路の出力端に接続され前記マイクロ波を導入する入力部及び前記第2の内導体の終端部を絶縁体に内包させ前記マイクロ波を前記耐圧性金属容器内に伝播させる出力部を有し、前記絶縁体を前記開口窓に挿通させ、前記絶縁体の先端部を前記耐圧性金属容器内に突出させ、前記開口窓と対向する内壁面に近接させて配設されたマイクロ波結合器と、
    を備えたことを特徴とするマイクロ波加熱装置。
  5. マイクロ波を放射するマイクロ波発生装置と、
    前記マイクロ波を伝播させる第1の内導体及び第1の外導体を同軸上に有し、かつ前記マイクロ波発生装置のマイクロ波出力部に接続される入力端及び内部を伝播する前記マイクロ波を送出する出力端を有する同軸線路と、
    内部に被加熱物を収容する空洞部及び前記空洞部に連通する開口窓が形成された耐圧性金属容器と、
    前記開口窓にセンサ部を挿通させて配設された温度センサと、
    前記マイクロ波を伝播させる第2の内導体及び第2の外導体を同軸上に有し、かつ前記同軸線路の出力端に接続され前記マイクロ波を導入する入力部及び内部を伝播した前記マイクロ波を絶縁体を介して前記空洞部内に伝播させる出力部を有し、前記第2の内導体の終端部が前記絶縁体を貫通させて前記空洞部内に突出させて配設されたマイクロ波結合器と、
    を備えたことを特徴とするマイクロ波加熱装置。
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