JP2004206527A - 船舶識別システム及び船舶識別方法及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及びプログラム - Google Patents

船舶識別システム及び船舶識別方法及びプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】人工衛星で撮影された光学画像に含まれる船舶を識別する船舶識別システムに係り、太陽光の方向と撮影方向による影響を排除し、いかなる光学的条件下で撮影された衛星画像を用いる場合であっても正確な船舶識別を可能とすることを課題とする。
【解決手段】反射領域算出部103は、対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出し、船舶判定部104は、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置、範囲及び面積を候補船舶データベース105から読み出し、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する。更に、光学画像上反射しないと想定される箇所についても判定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、人工衛星で撮影された光学画像に含まれる船舶を識別する船舶識別システムに係り、識別精度を向上させる技術に関する。
本発明は、人工衛星から撮影された光学画像に限らず、高空(主に、航空機、飛行船、気球、ヘリコプターなどの飛行体)から撮影された光学画像、高所(例えば、海峡などの岸壁の上などの地点、橋などの施設)から撮影された光学画像、宇宙(宇宙船、宇宙ステーションなどの施設、月などの天体)から撮影された光学画像を用いて、その光学画像に含まれる船舶を識別する船舶識別システムにおいても有効である。
以下、人口衛星から撮影された衛星画像を光学画像の例として説明するが、上述のような高空、高所、あるいは宇宙から撮影された光学画像のいずれかに置きかえることができる。
【0002】
【従来の技術】
各画素の輝度値により構成される光学センサー画像である衛星画像を用いて、船舶を識別するシステムが知られている。このような光学センサー画像は、人工衛星に搭載された光学センサーがCCDカメラを通じて地球表面からの太陽光の反射に感光して得られる受信信号を、基地局において更に信号処理を施したものであり、光の反射から得られるものである。
【0003】
従来の識別方法として、特開2001−221857に開示されているように船舶の全長と艦橋の幅の比較が知られている。しかし、上方から撮影された画像では、艦橋の幅を自動的に計測することは困難である。
【0004】
また、特開2000−231571に開示されているように分割した部分画像の画素数の比較や、特開2001−195565に開示されているように輝度分布に基づく判断も知られているが、これらは、光学的条件による影響を排除できないという問題がある。つまり、同じ船舶であっても、太陽光の方向と撮影方向が異なると、反射する箇所や影の出方が異なり、統一的な判断基準を設けることができない。そのため、様々な光学的条件下で撮影される画像から、正確な判定を行うことができず、実用的でない。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−221857号公報
【特許文献2】
特開2000−231571号公報
【特許文献3】
特開2001−195565号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたものであって、その目的とするところは、太陽光の方向と撮影方向による影響を排除し、いかなる光学的条件下で撮影された衛星画像を用いる場合であっても正確な船舶識別を可能とすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る船舶識別システムは、
以下の要素を有することを特徴とする
(1)候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置を記憶する候補船舶データベース
(2)識別対象である対象船舶の光学画像を取得する船舶画像取得部
(3)対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する反射領域算出部
(4)候補船舶毎に、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する船舶判定部。
【0008】
候補船舶データベースは、光学画像上必ず反射する箇所の範囲を必須反射位置と併せて記憶し、
船舶判定部は、候補船舶データベース上の必須反射位置に併せて前記範囲が記憶されている場合には、更に、前記範囲が当該必須反射位置を含む反射領域の範囲と合致するか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行うことを特徴とする。
【0009】
候補船舶データベースは、光学画像上必ず反射する箇所の大きさを必須反射位置と併せて記憶し、
船舶判定部は、候補船舶データベース上の必須反射位置に併せて前記大きさが記憶されている場合には、更に、前記大きさが当該必須反射位置を含む反射領域の大きさと合致するか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行うことを特徴とする。
【0010】
候補船舶データベースは、更に、候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上反射しないと想定される箇所の船体上の位置である非反射想定位置を記憶し、
船舶判定部は、更に、候補船舶毎に、すべての非反射想定位置が、算出した反射領域外の非反射領域に含まれる否かにより非反射想定箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて非反射想定箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する。
【0011】
候補船舶データベースは、光学画像上反射しないと想定される箇所の範囲を非反射想定位置と併せて記憶し、
船舶判定部は、候補船舶データベース上の非反射想定位置に併せて前記範囲が記憶されている場合には、更に、前記範囲が当該非反射想定位置を含む反射領域の範囲と合致するか否かにより非反射想定箇所が不適合か否かの判断を行うことを特徴とする。
【0012】
候補船舶データベースは、光学画像上反射しないと想定される箇所の大きさを非反射想定位置と併せて記憶し、
船舶判定部は、候補船舶データベース上の非反射想定位置に併せて前記大きさが記憶されている場合には、更に、前記大きさが当該非反射想定位置を含む反射領域の大きさと合致するか否かにより非反射想定箇所が不適合か否かの判断を行うことを特徴とする。
【0013】
本発明に係る船舶識別方法は、
候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置を記憶する候補船舶データベースを有する船舶識別システムによる船舶識別方法であって、以下の要素を有することを特徴とする
(1)識別対象である対象船舶の光学画像を取得する工程
(2)対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する工程
(3)候補船舶毎に、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する工程。
【0014】
本発明に係るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、
候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置を記憶する候補船舶データベースを有する船舶識別システムとなるコンピュータに、以下の処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする
(1)識別対象である対象船舶の光学画像を取得する処理
(2)対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する処理
(3)候補船舶毎に、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する処理。
【0015】
本発明に係るプログラムは、
候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置を記憶する候補船舶データベースを有する船舶識別システムとなるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラムであることを特徴とする
(1)識別対象である対象船舶の光学画像を取得する手順
(2)対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する手順
(3)候補船舶毎に、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する手順。
【0016】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。図1は、船舶識別システムの構成を示す図である。
船舶識別システムは、船舶画像取得部101、全長全幅図形的重心算出部102、反射領域算出部103、船舶判定処理部104、候補船舶データ登録部105、候補船舶データベース106、及び判定結果出力部107から構成されている。但し、図中カッコ書きのデータは、本実施の形態では流れない。
【0017】
図2は、船舶識別処理の全体フローを示す図である。船舶識別システムは、まず、船舶画像取得部101により、切り出された対象船舶の光学画像を取得する船舶画像取得処理(S201)を行う。衛星画像(高空、高所、あるいは宇宙から撮影された光学画像の例)全体から対象船舶の光学画像を切り出す処理は、本システムで行ってもよいし、あるいは他のシステムで行い、その結果を本システムに入力するようにしてもよい。次に、全長全幅図形的重心算出部102により、対象船舶の光学画像から全長、全幅、図形的重心を算出する全長全幅図形的重心算出処理(S202)行う。そして、反射領域算出部103により、対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する反射領域算出処理(S203)を行い、船舶判定処理部104により、候補船舶毎に、すべての必須反射箇所が、相当する反射領域に適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する船舶判定処理(S204)を行う。最後に、判定結果出力部107により、判定結果(判定した船舶の名称等の識別情報)を出力する判定結果出力処理(S205)を行う。
尚、船舶判定処理(S204)の詳細については、後述する。
【0018】
ここで、船舶判定処理(S204)に用いる候補船舶データベース106について説明する。図3は、候補船舶データベースの構成例(その1)を示す図である。
候補船舶の単位でレコード320,330,340が設けられ、候補船舶ID301、候補船舶名302、全長303、全幅304、図形的重心305、必須反射箇所数306、及び必須反射箇所数306分の必須反射箇所情報307の項目を有している。必須反射箇所は、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所である。必須反射箇所情報307は、必須反射位置308、必須反射範囲情報309、及び必須反射面積310を有している。更に、必須反射範囲情報309は、形状種別311、最小座標312、及び最大座標313を有している。必須反射箇所情報307の詳細については、図を用いて後述する。
この例では、船体上の位置を船体上の実際の長さ(X×Y m)を用いて特定しているが、所定の解像度を前提として、画像上の画素位置(行×列 dot)を基準として特定しても構わない。
これらの候補船舶データは、候補船舶データ登録部105から候補船舶データベース106に登録されるように構成されている。
【0019】
図3の320レコードに登録されている「イ艦」(船舶ID:S01)を例として必須反射箇所について説明する。図4は、船舶の構造の例を示す図である。
各位置は、所定の原点を基準として特定される。この例では、図のように左方向に船首を向けた状態での船体を含む最小矩形(最小被覆矩形)の左上端を原点としている。
船舶全体に、灰色の色彩が施されているが、403と404(ヘリコプター定着位置を示すマーク)、405と406(船舶番号)の部分は、白色の色彩が施されている。また、401と402は、近距離防衛システム(CIWS:Close−in Weapon System)の装備であり、バルカン砲の上に上部半球形(直径2m程度)のレーダー・ドームを備えている。
【0020】
本システムでは、人口衛星等により船体上方から撮影された光学画像を扱う。但し、人工衛星から撮影された光学画像に限らず、高空(主に、航空機、飛行船、気球、ヘリコプターなどの飛行体)から撮影された光学画像、高所(例えば、海峡などの岸壁の上などの地点、橋などの施設)から撮影された光学画像、宇宙(宇宙船、宇宙ステーションなどの施設、月などの天体)から撮影された光学画像を用いても有効である。ここでは、人口衛星から撮影された衛星画像を光学画像の例として説明するが、上述のような高空、高所、あるいは宇宙から撮影された光学画像のいずれかに置きかえることができる。次に、光学画像から切り出されたこの船舶の画像について説明する。図5は、船舶の多値画像の例を示す図である。この図は、模式図であるが、光学画像は、通常多値(多階調)の白黒画像として得られる。この例では、1m×1mを1画素とする解像度を想定しているが、それよりも高い解像度、あるいは低い解像度を用いることも考えられる。
【0021】
本処理では、二値化を行い、光学画像を、反射領域(太陽光を反射する明るい部分)、それ以外の非反射領域に分ける。図6は、船舶の二値画像の第一例を示す図である。この図は、図5の多値画像を二値化した画像である。二値化は、画素値を閾値と比較することにより行う。このとき、例えばPタイル法などが用いられる。
図に示すように、この例では、403〜406の白色部分が反射した領域603〜606の他に、401と402の近距離防衛システムの装備が反射した領域601と602、更に407の面が反射した領域607が、反射領域として抽出されている。
【0022】
しかし、同じ船舶であっても、太陽光の方位及び入射角や光の拡散状態、人工衛星(高空、高所、あるいは宇宙の撮影箇所の例)からの撮影角度等により、反射領域が異なる。他の光学的条件における二値画像の例を示す。
図7は、他の光学的条件における二値画像の第二例を示す図である。第二例では、403〜406の白色部分が反射した領域703〜706と、401と402の近距離防衛システムの装備が反射した領域701と702が、反射領域として抽出されている。
図8は、他の光学的条件における二値画像の第三例を示す図である。第三例では、403〜406の白色部分が反射した領域803〜806、401と402の近距離防衛システムの装備が反射した領域801と802、更に408の面が反射した領域808が、反射領域として抽出されている。
【0023】
図6の第一例の場合は、図9に示すように、前方の小さい仰角から太陽光が入射し、やや前方の人工衛星により撮影している為、407面においても、ある程度強い反射光が人工衛星の方向(高空、高所、あるいは宇宙の撮影箇所の方向の例)に反射する。従って、407面の画像部分が反射領域607となる。一方、408面は、人工衛星方向に強い反射光が向かないため、408面の画像部分は非反射領域となる。
図7の第二例の場合は、図10に示すように、前方の小さい仰角から太陽光が入射し、上方の人工衛星により撮影している為、407面と408面のいずれにおいても、人工衛星方向に強い反射光が向かないため、407面と408面の画像部分は非反射領域となる。
図8の第三例の場合は、図11に示すように、上方から太陽光が入射し、上方の人工衛星により撮影している為、408面の画像部分は反射領域808となり、407面の画像部分は非反射領域となる。
一方、近距離防衛システムの装備401は、いずれの太陽光の入射角と人工衛星の方向の組合せにおいても、直接的な強い反射光が人工衛星の方向に反射する。これは、同装置401の頭部が、半球面であり、通常の撮影条件として想定される太陽光(360度全方位、通常撮影する太陽仰角の範囲)を、通常の撮影条件として想定される人工衛星の方向に反射するあらゆる面を備えた半球面により構成されているからである。
従って、光学的条件(太陽光の方向と撮影方向)に拠らず、近距離防衛システムの装備401と402の画像部分は、常に反射領域(例えば、601と602、701と702、801と802)となる。
【0024】
このように、白色部分403〜406と近距離防衛システムの装備401,402の領域が、光学画像上必ず反射する必須反射箇所となる。図3の必須反射箇所情報311は、これらの必須反射箇所を特定する為の情報である。
必須反射位置308は、必須反射箇所の位置を特定する情報であり、この例では、同箇所の図形上の重心を用いている。但し、この例に拠らず、必須反射箇所のいずれかの位置(必ず反射すると想定される位置)であれば、他の点でもよい。
必須反射範囲情報311は、必須反射箇所の範囲(輪郭)の特徴を示す情報であり、この例では、形状種別311、最小座標312、最大座標313を用いている。形状種別は、予め定義されている種別コードを用いる。例えば、1:円、2:楕円、3:矩形、4:台形、5:その他のように定義している。最小座標は、当該箇所を囲む最小の矩形(最小被覆矩形)のうち最も原点に近い端点の座標であり、最大座標は、同最小被覆矩形のうち最も原点から遠い端点の座標である。図12は、最小被覆矩形の例を示す図である。1202は、1201の必須反射箇所に対する最小被覆矩形であり、1203が最小座標であり、1204が最大座標である。この例に拠らず、最小座標と最大座標と反対の2端点の座標を用いても構わない。
必須反射範囲面積312は、必須反射箇所の面積である。この例では、実際の船舶上の面積(平方m)を用いているが、所定の解像度を前提として、画像上の画素数(dot数)を用いて特定してもよい。
【0025】
ここで、前述の船舶判定処理(S204)について詳述する。図13は、船舶判定処理フロー(その1)を示す図である。
船舶判定処理部104は、候補船舶データベース106の各レコード毎、つまり候補船舶毎に以下の処理を繰り返す(S1301)。全長全幅図形的重心算出部102により、船舶画像から算出した全長、全幅、及び図形的重心が、それぞれ候補船舶データベース106から取得した全長、全幅、及び図形的重心と合致するか判定する(S1302)。いずれかが合致しない場合には、船舶画像に係る対象船舶は、当該候補船舶ではないと判定する(S1308)。尚、全長、全幅、及び図形的重心の各判定において、完全に一致しない場合であっても、画像撮影時に生じるゆがみや船舶画像の切り出しの精度を考慮し、差異が所定誤差の範囲内に含まれる場合には、「合致する」と判定することも有効である。
全長、全幅、及び図形的重心のすべてが合致する場合には、必須反射箇所毎に以下の処理を繰り返す(S1303)。必須反射箇所情報と、反射領域算出部103により抽出された反射領域に基づいて、船舶画像が必須反射箇所に相当する反射領域を備えているか否かを判定する必須反射箇所適合判定処理(S1304)を行う。この処理については、図14を用いて後述する。
いずれかの必須反射箇所が適合しない場合(S1305)、つまり船舶画像がいずれかの必須反射箇所を備えていない場合には、船舶画像に係る対象船舶は、当該候補船舶ではないと判定する(S1308)。
他方、すべて必須反射箇所が適合する場合(S1305)、つまり船舶画像がすべての必須反射箇所を備えている場合には、船舶画像に係る対象船舶は、当該候補船舶であると判定する(S1307)。
そして、すべての候補船舶について処理した時点で(S1309)、終了する。
【0026】
図14は、必須反射箇所適合判定処理フローを示す図である。
必須反射位置が、反射領域に含まれるか判定し(S1401)、含まれない場合には、不適合と判定する(S1409)。
必須反射範囲情報が記憶されている場合には(S1402)、必須反射範囲情報により特定される範囲が、当該必須反射位置を含む反射領域の範囲と合致するか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行う。具体的には、S1403〜S1405の処理を行う。いずれかの処理結果がNOの場合には、不適合と判定する(S1409)。
まず、相当する反射領域の形状が、必須反射範囲の形状に合致するか判定する(S1403)。つまり、S1401で必須反射位置を含んだ反射領域の形状を、前述の形状種別に従って分類し、必須反射範囲情報に含まれる形状種別と一致するか判定する。
次に、相当する反射領域の最小座標が、必須反射範囲の最小座標に合致するか判定する(S1404)。つまり、S1401で必須反射位置を含んだ反射領域の最小被覆矩形を求め、更に最小座標を特定し、必須反射範囲情報に含まれる最小座標と一致するか判定する。また、差異が所定誤差の範囲内の場合には、合致すると判定することも有効である。座標の比較において、一方が船舶上の位置(X×Y m)であり、他方が画像上の画素位置(行×列 dot)である場合には、解像度に応じて、いずれかを相手側の単位に変換し、比較する。他の座標の比較においても同様である。
更に、相当する反射領域の最大座標が、必須反射範囲の最大座標に合致するか判定する(S1405)。つまり、前述同様にS1401で必須反射位置を含んだ反射領域の最小被覆矩形を求め、更に最大座標を特定し、必須反射範囲情報に含まれる最大座標と一致するか判定する。また、差異が所定誤差の範囲内の場合には、合致すると判定することも有効である。
必須反射面積が記憶されている場合には(S1406)、必須反射面積(大きさの例)が、当該必須反射位置を含む反射領域の面積と合致するか否かにより、必須反射箇所が適合するか否かの判断を行う。S1401で必須反射位置を含んだ反射領域の面積は、この反射領域の画素数に所定の倍率(解像度に応じて定められる倍率)を乗じて求めことができる(S1407)。あるいは、必須反射面積から相当する画素数(大きさの例)を求め、反射領域の画素数と比較してもよい。つまり、大きさの比較において、一方が船舶上の面積(平方m)であり、他方が画像上の画素数(dot数)である場合には、解像度に応じて、いずれかを相手側の単位に変換し、比較する。他の大きさの比較においても同様である。また、差異が所定誤差の範囲内の場合には、合致すると判定することも有効である。例えば、所定ドット(例えば、2ドット)の増減範囲を許容誤差としたり、所定割合(例えば、10%)の増減範囲を許容誤差とすることが考えられる。また、面積に応じて許容誤差を定めてもよい。
図に示す通り、不適合とならない場合には、適合と判定する(S1408)。
【0027】
尚、必須反射範囲の判定(S1403〜S1405)においては、形状のみを判定する形態や、最小座標と最大座標のみを判定する形態も有効である。
【0028】
また、S1401、S1403、S1404、S1405、S1407の判定において、重み付けを行い、その結果に基づいて総合的に適合(S1408)、不適合(S1409)の判定を行ってもよい。
【0029】
実施の形態2.
上述の実施の形態では、必須反射箇所適合判定処理において、必須反射位置と必須反射範囲と必須反射面積について判定する例を示したが、この例に拠らず、必須反射位置のみについて判定する場合であっても有効である。また、必須反射位置と必須反射範囲について判定する場合や、必須反射位置と必須反射面積について判定する場合も有効である。
【0030】
実施の形態3.
上述の実施の形態では、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置等に基づいて、船舶判定を行う形態について説明したが、本実施の形態では、更に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上反射しないと想定される箇所の船体上の位置である非反射想定位置に基づいて、船舶判定を行うことを特徴とする形態について説明する。
【0031】
まず、本実施の形態における候補船舶データベースについて説明する。図15は、候補船舶データベースの構成例(その2)を示す図である。
この例では、前述の項目に加えて、非反射想定箇所数1501と、非反射想定箇所数1501分の非反射想定箇所情報1502を備えている。非反射想定箇所情報1502は、非反射想定位置1503と、非反射想定範囲情報1504と、非反射想定面積1505を記憶している。そして、非反射想定範囲情報1504は、形状種別1506と、最小座標1507と、最大座標1508を記憶している。
【0032】
続いて、非反射想定箇所について説明する。図4等に示した船舶(「イ艦」)の姉妹船舶(「イ2艦」)について説明する。図16は、姉妹船舶の構造例を示す図である。
この姉妹船舶(「イ2艦」)は、近距離防衛システムの装備1607が増設されている点が前述の船舶(「イ艦」)と異なり、全長、全幅、図形的重心や、ヘリコプター定着位置を示すマーク1603,1604、船舶番号1605,1606の位置、他の近距離防衛システムの装備1601,1602等の構造は同一である。
【0033】
図17は、姉妹船舶の二値画像の例を示す図である。反射領域1701〜1708のうち、1701〜1707が必須反射箇所に対応する。つまり、前述の船舶(「イ艦」)の必須反射箇所に加えて、1707の部分が必須反射箇所として増えている。図15の候補船舶データベースの1531〜1537に示す通りである。
【0034】
一方、前述の船舶(「イ艦」)は、図4に示すように、姉妹船舶(「イ2艦」)の近距離防衛システムの装備1607に相当する部分に、反射する構造を有しない。そして、この相当部分は太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上反射しないと想定される。このように、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上反射しないと想定される箇所を非反射想定箇所と呼び、これを船舶の識別に用いることによって、類似する船舶の区別を行う。この例のように、類似する他の船舶の必須反射箇所(図15の1537)を、自船舶の非反射想定箇所(図15の1517)として用いることが、特に有効である。図15の候補船舶データベース上では、1517のように姉妹船舶(「イ2艦」)の近距離防衛システムの装備1607に相当する部分の情報を、非反射想定箇所情報として記憶している。
【0035】
本実施の形態における船舶識別システムの構成は、図1と同様であるが、図中のカッコ書きのデータも流れる点で前述の形態と異なる。船舶識別処理の全体フローは、前述の図2の通りであるが、船舶判定処理(S204)が前述と異なる。また、反射領域算出部103による反射領域算出処理(S203)では、対象船舶の光学画像から船体上の反射領域以外の非反射領域も算出する。
【0036】
本実施の形態における船舶判定処理(S204)について説明する。図18は、船舶判定処理フロー(その2)を示す図である。
S1801からS1806までの処理は、図13のS1301からS1306と同様である。
それに続いて、登録されている非反射想定箇所毎に以下の処理を繰り返す(S1807)。但し、非反射想定箇所が登録されていない場合には、S1808〜S1810の処理を省略する。
非反射想定箇所適合判定処理(S1808)では、主に、すべての非反射想定位置が、算出した反射領域外の非反射領域に含まれる否かにより非反射想定箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて非反射想定箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する。つまり、いずれかの非反射想定位置が反射領域に属するの場合(「不適合」)には、対象船舶が当該候補船舶でないと判定する(S1812)。
【0037】
非反射想定箇所適合判定処理(S1808)について詳述する。図19は、非反射想定箇所適合判定処理フローを示す図である。
非反射想定位置が、非反射領域に含まれるか判定し(S1901)、含まれる場合には、適合と判定する(S1909)。
他方、非反射領域に含まれない場合(非反射想定位置が反射領域に含まれる場合)であって(S1901)、非反射想定範囲情報が記憶されているときには(S1902)、非反射想定範囲情報により特定される範囲が当該非反射想定位置を含む反射領域の範囲と合致するか否かにより非反射想定箇所が不適合か否かの判断を行う。具体的には、S1903〜S1905の処理を行う。いずれかの処理結果がNOの場合には、適合と判定する。
まず、相当する反射領域の形状が、非反射想定範囲の形状に合致するか判定する(S1903)。つまり、非反射想定位置を含む反射領域の形状を、前述の形状種別に従って分類し、非反射想定範囲情報に含まれる形状種別と一致するか判定する。
次に、相当する反射領域の最小座標が、非反射想定範囲の最小座標に合致するか判定する(S1904)。つまり、非反射想定位置を含む反射領域の最小被覆矩形を求め、更に最小座標を特定し、非反射想定範囲情報に含まれる最小座標と一致するか判定する。
更に、相当する反射領域の最大座標が、非反射想定範囲の最大座標に合致するか判定する(S1905)。つまり、非反射想定位置を含む反射領域の最小被覆矩形を求め、更に最大座標を特定し、非反射想定範囲情報に含まれる最大座標と一致するか判定する。
非反射想定面積が記憶されている場合には(S1906)、非反射想定面積(大きさの例)が、非反射想定位置を含む反射領域の面積と合致するかの判断を行う(S1907)。S1401で非反射想定位置を含んだ反射領域の面積は、この反射領域の画素数に所定の倍率(解像度に応じて定められる倍率)を乗じて求めことができる。画素数(大きさの例)を用いて比較してもよいことは、前述の通りである。
図の通り、適合とならない場合には、不適合と判定する(S1908)。
【0038】
尚、非反射想定範囲の判定(S1903〜S1905)においては、形状のみ判定する形態や、最小座標と最大座標のみを判定する形態も有効である。
【0039】
また、S1901、S1903、S1904、S1905、S1907において、重み付けを行い、その結果に基づいて総合的に適合(S1909)、不適合(S1908)の判定を行ってもよい。
【0040】
実施の形態4.
上述の実施の形態では、非反射想定位置と、非反射想定範囲と、非反射想定面積について判定する例を示したが、この例に拠らず、非反射想定位置のみについて判定する場合であっても有効である。また、非反射想定位置と非反射想定範囲について判定する場合や、非反射想定位置と非反射想定面積について判定する場合も有効である。
【0041】
船体上の位置及び船体上の領域は、船首や図形上の重心を基準(原点)としてもよい。
【0042】
船舶判定部は、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かを判断する際に、必須反射位置同士の相対的位置関係に基づいて判断してもよい。また、非反射想定位置の判定においても、必須反射位置との相対的位置関係に基づいて判断してもよい。
【0043】
また、必須反射箇所の面積が所定の標準面積の場合には、候補船舶データベース上の当該面積の記憶を省略し、省略した面積として標準面積を用いて判断することも有効である。
【0044】
船舶識別システムは、コンピュータであり、各要素はプログラムにより処理を実行することができる。また、プログラムを記憶媒体に記憶させ、記憶媒体からコンピュータに読み取られるようにすることができる。
【0045】
【発明の効果】
本発明においては、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射箇所に基づいて船舶を識別するので、光学的条件に左右されることなく、正確な船舶識別を行うことができる。
特に、必須反射箇所は、船体上の設備に依拠して生じるものであって、船舶の目的等に応じて配置される設備によって、様々な位置や範囲や大きさで出現する。そのため、必須反射箇所は、各船舶の個性的な特徴となり易く、識別能力が大きい。
【0046】
また、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上反射しないと想定される箇所の船体上の位置である非反射想定位置による判定を組合わせるので、必須反射箇所が共通する姉妹船舶が存在すような場合であっても、他方において反射するべき箇所が、反射していないことに基づいて、船舶の判定が可能となる。
【0047】
非反射想定位置による判定において、位置のみならず、範囲や大きさの比較も行うので、非反射想定位置が偶然に反射している場合でも、上述の他方の船舶における反射態様と異なることに基づく判断が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船舶識別システムの構成を示す図である。
【図2】船舶識別処理の全体フローを示す図である。
【図3】候補船舶データベースの構成例(その1)を示す図である。
【図4】船舶の構造の例を示す図である。
【図5】船舶の多値画像の例を示す図である。
【図6】船舶の二値画像の第一例を示す図である。
【図7】他の光学的条件における二値画像の第二例を示す図である。
【図8】他の光学的条件における二値画像の第三例を示す図である。
【図9】第一例における反射状態を示す図である。
【図10】第二例における反射状態を示す図である。
【図11】第三例における反射状態を示す図である。
【図12】最小被覆矩形を示す図である。
【図13】船舶判定処理フロー(その1)を示す図である。
【図14】必須反射箇所適合判定処理フローを示す図である。
【図15】候補船舶データベースの構成例(その2)を示す図である。
【図16】姉妹船舶の構造例を示す図である。
【図17】姉妹船舶の二値画像の例を示す図である。
【図18】船舶判定処理フロー(その2)を示す図である。
【図19】非反射想定箇所適合判定処理フローを示す図である。
【符号の説明】
101 船舶画像取得部、102 全長全幅図形的重心算出部、103 反射領域算出部、104 船舶判定処理部、105 候補船舶データ登録部、106候補船舶データベース、107 判定結果出力部。

Claims (9)

  1. 以下の要素を有することを特徴とする船舶識別システム
    (1)候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置を記憶する候補船舶データベース
    (2)識別対象である対象船舶の光学画像を取得する船舶画像取得部
    (3)対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する反射領域算出部
    (4)候補船舶毎に、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する船舶判定部。
  2. 候補船舶データベースは、光学画像上必ず反射する箇所の範囲を必須反射位置と併せて記憶し、
    船舶判定部は、候補船舶データベース上の必須反射位置に併せて前記範囲が記憶されている場合には、更に、前記範囲が当該必須反射位置を含む反射領域の範囲と合致するか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1記載の船舶識別システム。
  3. 候補船舶データベースは、光学画像上必ず反射する箇所の大きさを必須反射位置と併せて記憶し、
    船舶判定部は、候補船舶データベース上の必須反射位置に併せて前記大きさが記憶されている場合には、更に、前記大きさが当該必須反射位置を含む反射領域の大きさと合致するか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1記載の船舶識別システム。
  4. 候補船舶データベースは、更に、候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上反射しないと想定される箇所の船体上の位置である非反射想定位置を記憶し、
    船舶判定部は、更に、候補船舶毎に、すべての非反射想定位置が、算出した反射領域外の非反射領域に含まれる否かにより非反射想定箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて非反射想定箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する請求項1記載の船舶識別システム。
  5. 候補船舶データベースは、光学画像上反射しないと想定される箇所の範囲を非反射想定位置と併せて記憶し、
    船舶判定部は、候補船舶データベース上の非反射想定位置に併せて前記範囲が記憶されている場合には、更に、前記範囲が当該非反射想定位置を含む反射領域の範囲と合致するか否かにより非反射想定箇所が不適合か否かの判断を行うことを特徴とする請求項4記載の船舶識別システム。
  6. 候補船舶データベースは、光学画像上反射しないと想定される箇所の大きさを非反射想定位置と併せて記憶し、
    船舶判定部は、候補船舶データベース上の非反射想定位置に併せて前記大きさが記憶されている場合には、更に、前記大きさが当該非反射想定位置を含む反射領域の大きさと合致するか否かにより非反射想定箇所が不適合か否かの判断を行うことを特徴とする請求項4記載の船舶識別システム。
  7. 候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置を記憶する候補船舶データベースを有する船舶識別システムによる船舶識別方法であって、以下の要素を有することを特徴とする船舶識別方法
    (1)識別対象である対象船舶の光学画像を取得する工程
    (2)対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する工程
    (3)候補船舶毎に、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する工程。
  8. 候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置を記憶する候補船舶データベースを有する船舶識別システムとなるコンピュータに、以下の処理を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
    (1)識別対象である対象船舶の光学画像を取得する処理
    (2)対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する処理
    (3)候補船舶毎に、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する処理。
  9. 候補船舶毎に、太陽光の方向と撮影方向に拠らず、光学画像上必ず反射すると想定される箇所の船体上の位置である必須反射位置を記憶する候補船舶データベースを有する船舶識別システムとなるコンピュータに、以下の手順を実行させるためのプログラム
    (1)識別対象である対象船舶の光学画像を取得する手順
    (2)対象船舶の光学画像から船体上の反射領域を算出する手順
    (3)候補船舶毎に、すべての必須反射位置が、算出した反射領域に含まれるか否かにより必須反射箇所が適合するか否かの判断を行い、すべて必須反射箇所が適合する場合に、対象船舶が当該候補船舶であると判定する手順。
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