JP2004206288A - 入力装置を備えた電子機器 - Google Patents

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Kunio Sato
邦生 佐藤
Yoshihisa Endo
芳久 遠藤
Masahiro Soma
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Abstract

【課題】薄型でありながら操作性に優れた入力装置を備えた電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器10の操作面11Aには、外表面から突出する案内部11a,11bが筐体11の縁に沿って形成されている。操作者は、位置情報を入力する際に前記案内部11a,11bをガイドとして利用することができるため、操作者は指をXa−Xb方向またはYa−Yb方向に直線的に移動させることができ、スクロール操作の際の操作性を向上させることが可能となる。また案内部11a,11bの突出量は少なくてよいため、電子機器10を薄型化できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PDA、コンピュータ、携帯電話機あるいはゲーム用コントローラなどの電子機器に係わり、特に筐体の外表面に沿って移動する指などの操作体の位置情報を検知する入力装置を備えた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の入力装置を備えた電子機器としては、例えば特許文献1などに記載されているが、このような入力装置はこれまで数多くのコンピュータやPDAなどの情報端末機器に搭載されている。
【0003】
前記従来の入力装置を備えた電子機器では、例えばタブレットの表面に入力ペンまたは指などの操作体を当てると座標情報などを入力することが可能である。そして、前記タブレット上で前記操作体を移動させることにより、液晶ディスプレイなどの表示画面上に操作体が移動した通りの線を描くことができるようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−137607号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の入力装置を備えた電子機器では、手書き操作によって画面上に水平な直線や垂直な直線を引きたい場合や、円を描いたい場合などにおいては、なかなか操作者の思った通りに描くことができないという問題がある。
【0006】
特に、電子機器を携帯化した時などにおいては、電子機器の安定した支持が困難となるため、水平線を入力したのが傾斜線として、または曲線として表示されたり、あるいは円を描いたつもりが楕円として入力されてしまい、何度も入力をやり直す必要があるなど煩雑が面があった。
【0007】
また画面のスクロール操作は、操作面に設けられた特定の操作ボタンやを押し続けることにより、あるいは表示面に表示されたアイコンなどを操作することにより行われるのが一般的であるが、前者の入力装置ではスクロールのスピードを操作者の好みに応じて変えることが困難であるため、操作性に欠けるという問題がある。また後者では表示面を直接操作するため、表示面が傷つきやすいなどの問題があった。
【0008】
一方、ビデオ機器などに搭載されている円盤状の回転部材(ジョグシャトル)を、情報端末機器の入力装置として搭載し、前記回転体材を回転させて操作情報を入力するようにすると、正確な直線または曲線を描くことが可能であり、スクロールのスピードも自由に変えることができるようになる。
【0009】
しかし、この構成では本体部に対し機械的に回転する回転体材が別部材となるため、製造コストが高騰しやすくなるという問題がある。また回転体のみが本体部から突出する構成であるため、情報端末機器を薄型化しにくくなるといった問題もある。
【0010】
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、薄く簡単な構造でありながら操作性に優れた入力装置を備えた電子機器を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、筐体の外表面に沿って移動する操作体の位置情報を検知して入力する入力装置が設けられた電子機器において、
前記筐体の外表面には、前記操作体の移動方向をガイドする案内部が設けられており、この案内部から筐体内方へ距離を隔てた位置に、前記案内部の形状に沿って延びる接地電極と、前記接地電極とギャップを介し前記接地電極に沿って等ピッチ間隔で対向配列された複数の対向電極と、前記筐体の外表面に沿って操作体が移動したときの容量変化を前記両電極から検出する検出手段とが設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、筐体に操作体が接近または接触したことを検知する入力装置を備えた電子機器において、
前記筐体の外表面には、前記操作体の移動方向をガイドする案内部が設けられており、この案内部から筐体内方へ距離を隔てた位置に前記案内部が延びる方向に沿って所定の間隔をおいて設けられた複数の電極と、前記筐体の外表面に操作体が接近または接触したときの容量変化を前記電極から検出する検出手段とが設けられていることを特徴とするものである。
【0013】
本発明では、電子機器の外表面に案内部を設けたため、操作者は指や入力ペンなどの操作体を前記案内部に沿って容易に移動させることができる。しかも案内部をガイド操作体を移動させる際のガイドにできるため、操作者に忠実な操作を行わせることができる。
【0014】
例えば、前記案内部が、筐体の外表面の一部を凹形状または凸形状に形成されたもの、あるいは前記案内部が環状に形成されているものである。
【0015】
または前記筐体の縁部を前記案内部としたものである。
上記構成は、案内部が、操作面カバーシートの表面から入力装置が搭載された機器本体の肉厚方向に突出しなくなるため、前記機器本体を薄型にできる。
【0016】
上記において、前記検出手段は、クロック信号を発生するクロック信号生成手段と、前記筐体の外表面に沿って操作体が移動したときに前記両電極で検知される容量変化に応じて前記クロック信号に立ち上がりの遅延を与える遅延手段と、前記遅延手段を経由しない前記クロック信号を基準として、遅延が与えられた遅延量に応じた信号を生成する遅延信号検出手段と、前記容量の変化量に応じた信号をA/D変換するA/D変換手段と、を有するものとして構成できる。
【0017】
上記手段では、少ない部品点数で電子機器を簡単に構成することができる。よって、電子機器のコストダウンを推進することが可能となる。
【0018】
また、前記対向電極が複数設けられて、それぞれの対向電極毎に個別に設けられた前記遅延手段と、共通のクロック信号を基準として、それぞれの遅延手段を経た信号の遅延量に応じた信号を各対向電極毎に個別に生成する前記遅延信号検出手段と、各対向電極毎の出力される前記遅延量に応じた信号を所定のタイミングで選択して出力する選択手段とが設けられているものである。
【0019】
上記手段では、A/D変換手段の部品点数を減らすことができるため、電子機器のコストダウンを図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の入力装置を備えた電子機器を示す正面図、図2は第1の実施の形態としての入力装置の断面図を示し、Aは図1のIIa−IIa線断面図、Bは図1のIIb−IIb線断面図、図3は第2の実施の形態としての入力装置を示し、Aは入力装置の拡大図、Bは図1のIII−III線断面図である。
【0021】
本実施の形態として示す入力装置1および入力装置2は、PDA(Personal Digital Assistant)と称される携帯端末10などの電子機器に装着されて使用されている。この携帯端末(電子機器)10には、例えば予定表、アドレス帳、メモ帳、ToDo、辞書、電卓などの各種機能が搭載されている。
【0022】
前記携帯端末10は薄板形状の筐体11を有している。図2A及び図2Bに示すように、筐体11は携帯端末10の図示Za方向の操作面11A側と図示Zb方向の底部11B側とが合成樹脂製のシートで形成されている。
【0023】
図1に示すように、前記携帯端末10の上面である操作面11Aには、本発明における第1の実施の形態としての第1の入力装置1と、第2の実施の形態としての入力装置2と、モノクロ表示またはカラー表示可能な液晶表示パネルが組み込まれた四角形状の表示部12と、複数の押圧式の操作ボタン14が設けられている。
【0024】
なお、第1の実施の形態としての入力装置1と第2の実施の形態としての入力装置2は、携帯端末10に一緒に配置されていてもよいし、いずれか一方のみが配置されていてもよい。
【0025】
操作ボタン14には、頻繁に使用されると想定される機能などが割り当てられており、前記操作ボタン14を押すことで、所望の機能が1回の押圧操作で起動できるように設定される。
【0026】
先ず、第1の実施の形態である第1の入力装置1の構成について説明する。
前記第1の入力装置1は、表示部12の図示Ya方向の縁部12aに設けられた第1の入力部1Aと、図示Xa方向の縁部12bに設けられた第2の入力部1Bとで構成されている。
【0027】
図2A,Bに示すように前記第1の入力部1Aおよび第2の入力部1Bが設けられた操作面11Aには、図示Za方向に断面凸形状に突出する案内部11aが形成されている。前記案内部11aは、表示部12の図示Ya方向の縁部12aに沿って図示Xa−Xb方向に平行に延びている。前記案内部11aの形状は断面凸形状に形成されたものであるが、その突出量は人の指が凹凸を感じることができる程度であればよいため、携帯端末10の厚みが厚くなることはない。
【0028】
なお、案内部11aは図示Zb方向に断面凹形状に形成された溝であってもよく、この場合には操作面11Aの肉厚が厚くなることを回避することができ、携帯端末10の薄型化を図ることが可能となる。
【0029】
図1および図2に示すように、前記案内部11aが形成された操作面11Aの下面には、Ya−Yb方向に短く延びる複数の対向電極X(個々の電極を符号X1,X2,X3,・・・,Xnで示す)が図示Xa−Xb方向に沿って等ピッチ間隔で設けられている。一方、前記底部11B上には前記案内部11aに対し平行に延びる接地電極Gが設けられている。前記接地電極Gは前記対向電極Xの個々の対向電極X1ないしXnに対し垂直に交差しており、前記対向電極Xと接地電極Gとの間には所定の隙間からなるギャップgが設けられている。すなわち、前記接地電極Gと前記個々の対向電極X1ないしXnとは、前記ギャップgを介して対向配置されており、この間にそれぞれ静電容量Cが形成されている。
【0030】
前記第2の入力部1Bの構成も上記同様であり、操作面11A上には図示Ya−Yb方向に延びる凸形状または凹形状からなる案内部11aが形成されており、この案内部11aの下面にXa−Xb方向に短く延びる複数の対向電極Y(個々の対向電極をY1,Y2,Y3,・・・,Ynとする)がYa−Yb方向に沿って等ピッチ間隔で設けられ、底部11BにはYa−Yb方向に延びる接地電極Gが対向配置されている。個々の対向電極Y1ないしYnと接地電極Gとは、ギャップgを介して対向しており、この間にそれぞれ静電容量Cが形成されている。
【0031】
次に、第2の実施の形態である入力装置2の構成について説明する。
図1、図3A,Bに示すように、前記携帯端末10の操作面11Aには、図示Zb方向に断面凹形状に陥没する案内部11bが環状に形成されている。なお、案内部11bは図示Za方向に断面凸形状に形成された溝であってもよい。
【0032】
前記案内部11bの下面には、径方向に短く延びる対向電極a(図3Bではa3とa9のみを図示している)が、周方向に等ピッチ間隔で配置されている。なお、図3Aでは個々の対向電極aが時計右回りに対向電極a1,a2,a3,・・・,anで示されている。一方、前記底部11B上には環状に形成された接地電極Gが対向配置されている。
【0033】
個々の対向電極a1,a2,a3,・・・,anと接地電極Gとの間には所定の隙間からなるギャップgが形成されている。すなわち、個々の対向電極a1,a2,a3,・・・,anと接地電極Gとは、前記ギャップgを介して対向配置されており、この間にそれぞれ静電容量Cが形成されている。
【0034】
なお、第1および第2の実施の形態においては、前記ギャップgは空気が介在する空間であってもよいし、あるいは所定の誘電体で埋め尽くされていてもよい。
【0035】
図4は、入力位置を検出する検出手段を示す回路構成図、図5は図4の回路図の各部における信号を示しており、Aはクロック信号生成手段の出力であるクロック信号、Bは信号遅延手段の出力信号、CはAND回路の出力信号(論理積)、Dは平滑手段の出力信号である。なお、図4では第1の実施の形態の第1の入力部1Aの場合を示している。
【0036】
前記携帯端末10の内部には、前記入力装置に入力された位置を前記静電容量Cの変化から検出する検出手段20が設けられている。図4に示すように検出手段20は、クロック信号生成手段21、信号遅延手段22、遅延信号検出手段23、選択手段24およびA/D変換手段25とで構成されている。前記信号遅延手段22および遅延信号検出手段23は前記対向電極X、対向電極Yまたは対向電極aの電極数に対応する数だけ設けられている。
【0037】
前記クロック信号生成手段21は、図5Aに示すような所定の周波数からなる規則的なパルス状のクロック信号CKを連続的に出力する。前記信号遅延手段22は、前記個々の静電容量Cと前記クロック信号生成手段21との間に接続された抵抗Rとで構成されている。
【0038】
なお、図4は前記入力装置1の第1の入力部1Aの場合であるため、静電容量Cが前記個々の対向電極X1ないしXnと接地電極Gとで形成される場合を示している。従って、前記入力装置1の第2の入力部1Bの場合には、静電容量Cは前記個々の対向電極Y1ないしYnと接地電極Gとで形成され、前記入力装置2の場合には前記個々の対向電極a1ないしanと接地電極Gとで形成される。
【0039】
クロック信号生成手段21で生成されたクロック信号CKは、前記信号遅延手段22を構成する個々の抵抗Rを介して前記個々の対向電極X1ないしXnと接地電極Gとの間に与えられる。
【0040】
遅延信号検出手段23は、AND回路23Aと、その後段に設けられた抵抗とコンデンサからなる平滑手段23Bで形成されている。前記AND回路23Aの入力部23a,23bには、前記クロック信号生成手段21の出力であるクロック信号CK(信号遅延手段22を経由しないクロック信号)と、前記信号遅延手段22を経由した出力とが入力されており、このAND回路23Aの出力が前記平滑手段23Bに入力されている。
【0041】
選択手段24の入力部には、前記遅延信号検出手段23の平滑手段23Bの個々の出力がそれぞれ接続されている。また前記選択手段24の出力部は、A/D変換手段25の入力部に接続されている。前記選択手段24内には、前記対向電極X、Yまたはaの電極数に対応する数のスイッチSW1ないしSWnが設けられており、前記スイッチSW1ないしSWnを順次ONさせることにより、個々の平滑手段23Bの出力部とA/D変換手段25の入力部とが順次接続されるようになっている。
【0042】
前記A/D変換手段25は、例えば8ビットの変換能力を有しており、選択手段24のスイッチSW1ないしSWnを介して接続される個々の平滑手段23Bの出力電圧Voを所定のサンプリング周期でディジタル出力D0〜D7に変換して出力し、これを携帯端末10内に設けられた制御部30に送る。
【0043】
前記制御部30は、CPUを主体として構成されており、選択手段24の切換えタイミングや、A/D変換手段25の変換のタイミングなどの調整を行っている。また制御部30は、前記ディジタル出力D0〜D7から前記入力装置1や入力装置2に入力された位置情報を算出し、そのデータを基に例えば表示部12に上のカーソルの位置などを変更させるような制御を行う。
【0044】
上記入力装置の動作について説明する。
図4に示すように、例えば前記クロック信号生成手段21が、第1の入力装置1の第1の入力部1A側の前記信号遅延手段22に前記クロック信号CKを与えると、個々の対向電極X1ないしXnと接地電極Gとの間に前記静電容量Cを通して電圧がそれぞれ印加される。
【0045】
前記静電容量Cの値は、案内部11aに指などの操作体が押し当てられていないときが最大である。よって、信号遅延手段22における前記抵抗Rと静電容量Cの積で規定される時定数CRは最大となり、前記信号遅延手段22の出力は例えば図5Bに点線で示すような信号Saとなる。よって、前記クロック信号CKと信号Saの論理積、すなわちAND回路23Aの出力は図5Cに点線で示すようなパルス幅の短い(パルス幅=ta)パルス波形となる。このとき、図5Dに示すように、前記いずれの平滑手段23Bの出力電圧Voもほぼ最小の電圧値Vaとなる。なお、ここではAND回路23AにおけるHレベルとLレベルのしきい値SLは電源電圧Vccの半分であるVcc/2としている。
【0046】
一方、図2に示すように携帯端末10を手にした操作者の指(操作体)50が、前記第1の入力部1Aの案内部11a上のいずれかの位置に押し当てられると、対向電極Xと接地電極Gとの間に生じている電気力線の一部が前記指に引き抜かれるため、対向電極Xと接地電極Gの間に形成された静電容量Cが減少する。
【0047】
よって、信号遅延手段22の時定数CRが小さくなるため、前記信号遅延手段22の出力は図5Bに実線で示すような信号Sbとなる。よって、前記AND回路23Aの出力(論理積)は、図5Cに実線で示すようなパルス幅の長い(パルス幅=tb)のパルス波形となる。
【0048】
よって、指(操作体)50を案内部11a上に押し当てた場合には、図5Dに示すように前記指と最も接近する位置にある対向電極X(図2では対向電極X1)の平滑手段23Bの出力電圧Voは最大の電圧値Vbとなる。
【0049】
前記個々の平滑手段23Bの出力電圧Voは、選択手段24によって順次切換えられてA/D変換手段25に読み込まれる。すなわち、選択手段24のスイッチSW1のみをONとし、他の全てのスイッチをOFFとした状態において、A/D変換手段25を駆動させると、最初の対向電極X1の出力電圧Voをディジタル出力D0〜D7に変換することができ、次に選択手段24のスイッチSW2のみをONとし、他の全てのスイッチをOFFとした状態において、A/D変換手段25を駆動させると、2番目の対向電極X2の出力電圧Voをディジタル出力D0〜D7に変換することができる。このように、制御部30は、選択手段24の切換えタイミングとA/D変換手段25の変換のタイミングを調整して駆動することにより、個々の対向電極X1ないしXnと接地電極G間の電圧をディジタル出力D0〜D7として取得することができる。
【0050】
そして、制御部30は、前記ディジタル出力D0〜D7から前記入力装置1に入力された指(操作体)の位置情報を算出し、前記制御部30は、各前記A/D変換手段25から出力された前記対向電極X1ないしXnに対応する各ディジタル出力D0〜D7を読み込み、この中から最も大きい値を示すいずれかの対向電極Xを案内部11a上に押し当てられた指の位置とする。
【0051】
また案内部11aに押し当てた指を、例えば対向電極X1から対向電極Xnの方向、またはその逆の方向に滑らすと、各A/D変換手段25の前記ディジタル出力D0〜D7がその移動方向に応じて順番に変化するため、前記指が移動した方向を検出することができる。また各A/D変換手段25の前記ディジタル出力D0〜D7の時間的な変化を監視することにより、移動する指のスピードを検出することができる。
【0052】
なお、前記入力装置1の第2の入力部1B、および第2の実施の形態における入力装置2についても同様である。
【0053】
よって、上記制御部30は、常時操作者の入力(指の移動など)に応じて変化する第1の入力部1Aのディジタル出力D0〜D7と第2の入力部1Bのディジタル出力D0〜D7を監視することにより、操作者の指の位置、移動方向、移動スピードなど取得することができる。よって、制御部30は、このようにして取得した前記入力装置1および/または入力装置2からのディジタル出力D0〜D7を基に算出するとともに、電子機器内に設けられたソフトウエアにより、表示部12内のカーソルの位置、移動方向、移動スピードなどを変えることができる。
【0054】
例えば、操作者が指を第2の入力部1Bの案内部11aに沿ってYa方向に移動させた場合には表示部12の画面が先頭方向にスクロールされ、またYb方向に移動させた場合には画面が末尾方向にスクロールされるように設定できる。さらには、指の移動スピードに応じて、前記スクロールのスピードを可変できるように設定することもできる。よって、操作者は、自己の好みに応じたカーソル操作およびスクロール操作を行うことができるようになる。
【0055】
以上のように、本発明では、操作面11A上に形成された案内部11aや案内部11bを、操作者が指を移動させる際のガイドとして利用することができる。
【0056】
しかも、操作者は上記案内部11aや案内部11bに沿って指を滑らすだけで、前記指の移動方向をXa−Xb方向やYa−Yb方向に正確に合わせることができる。あるいは入力装置2を使用すれば、正確な円を描くことができるようになる。
【0057】
特に、入力手段1では、第1の入力部1Aの案内部11aと第2の入力部1Bの案内部11aとが、表示部12の縁部に沿ってXa−Xb方向およびYa−Yb方向に延びて設けられているため、表示部12内を移動するカーソルの操作が容易となる。
【0058】
また環状に形成した入力装置2では、例えば指50を案内部11bに沿って時計回りに操作したときには、画面が先頭方向にスクロールされ、反時計回り方向に操作したときには画面が末尾方向にスクロールされるように設定できる。指の回転速度を変えることにより、スクロールの回転方向を可変できるようになる。
【0059】
図6は第3の実施の形態として、図1の入力装置のIIa−IIa線に相当する断面図である。
【0060】
図6に示す実施の形態においても、筐体11の表面に案内部11aが設けられており、前記案内部11aの下方の筐体内部に複数の電極41(個別に符号41a,41b,41c,・・・,41nで示す)が設けられている。1つの電極41の形状は一定の面積を有するものであれば、例えば多角形状、丸形状、直線状などどのような形状でもよい。そして、このような電極41は前記案内部11aが延びる方向に沿って所定の等ピッチ間隔で設けられている。また各電極41は、図6に示すように筐体11の底部11Bに配列されていてもよいし、前記案内部11aが設けられた操作面11Aの下面に配列されたものであってもよい。
【0061】
この実施の形態では、携帯端末10の前記案内部11aに人体の一部である手や指などの操作体50を接近させまたは触れると、操作体50に対向する電極41と前記操作体50との間に静電容量Cが形成される。
【0062】
ここで、前記静電容量Cは、数1の一般式で示される。
【0063】
【数1】
Figure 2004206288
【0064】
ただし、εは操作体と電極との間の誘電率、Sは操作体と電極との間の対向面積、dは操作体と電極との間の距離である。なお、ここでは前記誘電率εは一定としている。
【0065】
図7は図6の入力装置の検出手段を示す回路構成図である。
図7に示す検出手段20は、上記図4に示す検出手段20と比較すると、主として各信号遅延手段22を構成する静電容量Cが、前記電極41a,41b,41c,・・・,41nと、これに対向する操作体50で構成される点、および前記選択手段24の代わりに複数のA/D変換手段25a,25b,25c,・・・25nが設けられている点で異なっており、その他の構成は同じである。
【0066】
前記操作体50を前記案内部11aに沿って図1のXb側の端部からXa側の端部方向へ移動させると、操作体50と対向する電極41が41a→41b→41c→・・・・・→41nと変化する。このため、前記操作体50との間で静電容量Cが発生する電極41も41a→41b→41c→・・・・・→41nの順序で移動する。また操作体50を逆方向に移動させると、静電容量Cが発生する電極41の順番もこれに応じて逆方向となる。また第2の実施の形態に示す環状の案内部11bに沿って複数の電極41を所定の等ピッチ間隔で形成されたものとすると、前記操作体50との間で静電容量Cが発生する電極を時計回り方向または反時計回り方向に変化させることができる。
【0067】
よって、前記クロック信号生成手段21からAND回路23Aおよび信号遅延手段22に図5Aに示す所定のクロック信号CKを与えておくと、前記静電容量Cの変化に応じた出力が遅延信号検出手段23から上記の順番で出力されるようになる。
【0068】
各遅延信号検出手段23の出力は、それぞれのA/D変換手段25a〜25nによってディジタル信号に変換されて、携帯端末10内に設けられた制御部30に送出される。
【0069】
よって、制御部30では前記A/D変換手段25a〜25nから出力される順番や、先のA/D変換手段25aで検出されたピーク値が次のA/D変換手段25bで検出されるまでの時間などを分析することにより、操作体50の移動方向や移動スピードを検出することができる。よって、電子機器内に設けられたソフトウエアにより、表示部12内のカーソルの位置、移動方向、移動スピードなどを変えることが可能となる。
【0070】
なお、上記実施の形態では、案内部を直線状または環状に形成したもので説明したが、本発明はこのような実施の形態に限られるものではなく、情報端末の形状に応じて様々な形状とすることができ、例えばウエーブ形状などの曲線であってもよい。
【0071】
また携帯端末10を形成する筐体の縁部を案内部としてもよい。この場合には、上記実施の形態に示すように操作面11A上に別途に案内部を形成する必要がなくなるので製造コストを低減できる。
【0072】
【発明の効果】
以上のように本発明では、案内部をガイドにして指を移動させることができるため、正確な直線や曲線を描くことができる。よって位置情報を入力する際の操作性を向上させることができる。
【0073】
よって、例えばカーソル操作やスクロール操作を容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置を備えた電子機器を示す正面図、
【図2】第1の実施の形態としての入力装置の断面図を示し、Aは図1のIIa−IIa線断面図、Bは図1のIIb−IIb線断面図、
【図3】第2の実施の形態としての入力装置を示し、Aは入力装置の拡大図、Bは図1のIII−III線断面図、
【図4】入力位置を検出する検出手段の構成図、
【図5】図4の回路図の各部における信号を示しており、Aはクロック信号生成手段の出力であるクロック信号、Bは信号遅延手段の出力信号、CはAND回路の出力信号(論理積)、Dは平滑手段の出力信号、
【図6】第3の実施の形態として、図1の入力装置のIIa−IIa線に相当する断面図、
【図7】図6の入力装置の検出手段を示す回路構成図
【符号の説明】
1,2 入力装置
10 携帯端末(電子機器)
11 筐体
11a,11b 案内部
11A 操作面
11B 底部
12 表示部
20 検出手段
21 クロック信号生成手段
22 信号遅延手段
23 遅延信号検出手段
24 選択手段
25 A/D変換手段
30 制御部
41,41a〜41n 電極
50 指(操作体)
X,X1〜Xn 対向電極
Y,Y1〜Yn 対向電極
a,a1〜an 対向電極
G 接地電極

Claims (7)

  1. 筐体の外表面に沿って移動する操作体の位置情報を検知して入力する入力装置を備えた電子機器において、
    前記筐体の外表面には、前記操作体の移動方向をガイドする案内部が設けられており、この案内部から筐体内方へ距離を隔てた位置に、前記案内部の形状に沿って延びる接地電極と、前記接地電極とギャップを介し前記接地電極に沿って等ピッチ間隔で対向配列された複数の対向電極と、前記筐体の外表面に沿って操作体が移動したときの容量変化を前記両電極から検出する検出手段とが設けられていることを特徴とする電子機器。
  2. 筐体に操作体が接近または接触したことを検知する入力装置を備えた電子機器において、
    前記筐体の外表面には、前記操作体の移動方向をガイドする案内部が設けられており、この案内部から筐体内方へ距離を隔てた位置に前記案内部が延びる方向に沿って所定の間隔をおいて設けられた複数の電極と、前記筐体の外表面に操作体が接近または接触したときの容量変化を前記電極から検出する検出手段とが設けられていることを特徴とする電子機器。
  3. 前記案内部が、筐体の外表面の一部を凹形状または凸形状に形成されたものである請求項1または2記載の電子機器。
  4. 前記案内部が環状に形成されている請求項1または2記載の電子機器。
  5. 前記筐体の縁部を前記案内部としたものである請求項1または2記載の電子機器。
  6. 前記検出手段は、クロック信号を発生するクロック信号生成手段と、前記筐体の外表面に沿って操作体が移動したときに前記電極で検知される容量変化に応じて前記クロック信号に立ち上がりの遅延を与える遅延手段と、前記遅延手段を経由しない前記クロック信号を基準として、遅延が与えられた遅延量に応じた信号を生成する遅延信号検出手段と、前記容量の変化量に応じた信号をA/D変換するA/D変換手段と、を有する請求項1または2記載の電子機器。
  7. 前記対向電極が複数設けられて、それぞれの対向電極毎に個別に設けられた前記遅延手段と、共通のクロック信号を基準として、それぞれの遅延手段を経た信号の遅延量に応じた信号を各対向電極毎に個別に生成する前記遅延信号検出手段と、各対向電極毎の出力される前記遅延量に応じた信号を所定のタイミングで選択して出力する選択手段とが設けられている請求項6記載の電子機器。
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