JP2004204805A - チューブポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のローラ52を保持するロータ5が取り付けられたベース4に一対のレール43を設け、一対のレール43に沿ってチューブガイド6をロータ5に当接又はロータ5から離間する方向にスライドさせるチューブポンプ1において、レール43より外側に軸受46をベース4に設け、軸受46に回転可能に軸支される支軸74をチューブガイド6と反対側の外向きに突き出すようにチューブガイドレバー7に設けることにより、チューブガイドレバー7の支軸74を基点とする回転力を推力に変換してチューブガイド6に伝達し、チューブガイド6をスライドさせるようにする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のローラでチューブを押し潰してしごくことにより液体を一定量ずつ圧送するチューブポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、複数のローラでチューブを押し潰してしごくことにより液体を一定量ずつ圧送するチューブポンプが知られており、例えば、飲食物供給装置に使用される。飲食物供給装置では、水分や栄養分を含む飲食物が外気と接触すると雑菌などを繁殖させて衛生上好ましくないので、チューブ内の液体を外気と非接触で圧送可能なチューブポンプが適しているからである。
【0003】
図6は、飲食物供給装置81の概略構成図である。
飲食物供給装置81は、開閉可能な前部扉82を備え、大きく分けて上部に配置される容器収納庫83、その容器収納庫83内に収納された包装容器84内の原液を注入するチューブポンプ100、そして、注入された原液を受けるための給水部86とから内部構成されている。包装容器84は、オレンジジュースなどの濃縮した原液を殺菌包装したものであり、プラスチック容器、ビニール容器あるいは紙容器などの様々な形態のものがある。チューブポンプ100は、包装容器84からの連続したチューブTを組み付けられるとともに、チューブTの注入口近傍に水やソーダ水などの希釈水を一定量注入する希釈水ノズル88が設けられ、飲食物供給指令を受けると、給水部86に置かれたカップ90に原液と希釈水とを所定量ずつ供給するようになっている。
【0004】
図7は、従来のチューブポンプ100の正面図である。
チューブポンプ100は、ボディ101に回転可能に軸支されたロータ102を備え、ロータ102は、3個のローラ103を回転可能に保持している。ロータ102の片側には、チューブガイド104が支軸105に回動可能に軸支され、ローラ103とチューブガイド104との間にチューブTが組み付けられている。チューブガイド104は、上流側端部がストッパ106に当接されることによりロータ102に対して位置合わせされ、チューブガイドロック107で固定されている。チューブガイドロック107は、チューブガイド104に摺動可能に貫き通され、先端部がボディ101の図示しない穴に挿入されて固定されている。チューブガイドロック107は、チューブガイド104に内設された図示しないスプリングによって、ボディ101の図示しない穴から抜けないように常時付勢されている。また、チューブポンプ100は、チューブTの注入口を狭持するピンチバルブ109を備え、チューブT内の原液が外気と接触することを防止している。
【0005】
こうしたチューブポンプ100は、チューブガイドロック107の先端部を図示しないスプリングの付勢力に反してボディ101の図示しない穴から引き抜き、チューブガイド104をチューブTから離間する方向に回動させると、ローラ103がチューブTを押し付ける押圧力を解除し、チューブTを取り外すことができる。
そして、チューブTをロータ102とチューブガイド104との間に配設し、チューブガイドロック107をストッパ106に当接するまで回動させて、チューブガイドロック107の先端部をボディ101の図示しない穴にさし込むと、チューブTがチューブガイド104とローラ103との間で保持される(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
ところが、かかるチューブポンプ100は、支軸105とチューブガイドロック107の二点でチューブガイド104を支持するため、剛性が弱く、不安定であった。そのため、ロータ102が回転すると、チューブガイド104がガタついて、ローラ103がチューブTをしっかり押し潰してしごくことができず、流量にバラツキを生じることがあった。
【0007】
こうしたチューブガイドの不安定さを解消するために、チューブガイドをレールで保持することが考えられる。図8は、従来のチューブポンプ200の断面図である。図9は、従来のチューブポンプ200の分解斜視図である。
チューブポンプ200は、ベース201にモータ202の駆動軸203が突き出し、その駆動軸203にロータ204が回転可能に軸支される。ロータ204は、複数のローラ205を回転可能に保持しており、ロータ204の片側にチューブガイド206が配設されている。チューブガイド206は、ベース201に設けられたレール207に突起208を係合させ、チューブTに当接又は離間する方向にスライド可能に保持されている。ベース201には、スプリング受け209が固設され、チューブガイド206とスプリング受け209との間に縮設されたスプリング210によって、チューブガイド206を常時チューブTに当接する方向に付勢している。スプリング受け209には、長孔211が貫通して形成され、その長孔211にクランパ212が緩挿されて、先端部をチューブガイド206に回転可能に連結されている。クランパ212には、長孔211に嵌合可能な中央部材213が固設されている。
【0008】
このようなチューブポンプ200は、チューブTを脱離する場合には、クランパ212をチューブTから離間する方向に引っ張って、中央部材213を長孔211から引き出し、クランパ212を回転させることによって中央部材213をスプリング受け209に引っかけ、長孔211に戻らないようにする。チューブガイド206は、クランパ212に引っ張られて、スプリング210を圧縮しながらチューブTから離間するので、ローラ205とチューブガイド206との間からチューブTを取り外すことができる。
その後、チューブTを装着する場合には、ローラ205とチューブガイド206との間にチューブTを取り付け、クランパ212を回転させて中央部材213を長孔211に嵌め込むと、チューブガイド206がチューブTに当接するように移動し、スプリング210の付勢力によってローラ205との間でチューブTを保持する。この場合、チューブガイド206は、レール207に安定して支持されるため、液体供給時にガタつかない(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
ところが、チューブポンプ200は、スプリング210の付勢力に反してクランパ212を引っ張ってチューブガイド206をスライドさせるため、クランパ212を引き出す力が必要であった。しかも、図6の飲食物供給装置81では、内部スペースが狭いため、チューブポンプ200を図6の飲食物供給装置81に適用しても、チューブポンプ200の側方に手をさし込んでクランパ212を引っ張るスペースを確保するのが困難であった。
【0010】
この点、チューブポンプの前面にチューブガイドレバーを回動可能に設け、そのチューブガイドレバーをスライド可能に設けたチューブガイドに連結し、チューブガイドレバーによるてこの原理を利用してチューブガイドに推力を与えるようにすれば、チューブレバーをチューブポンプの前面から操作して、小さな力でチューブガイドをスライドさせることができる(例えば、非特許文献1参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開平6−48489号公報(第2〜4頁、第1図、第2図、第3図。)。
【特許文献2】
実公平7−16059号公報(第3〜4頁、第1図、第2図。)。
【非特許文献1】
WATSON−MARLOWチューブポンプ WM SERIES、株式会社イワキ
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チューブガイドレバーを前面に設けたチューブポンプは、洗浄しにくい問題があった。
すなわち、図6の飲食物供給装置81は、飲食物を取り扱う関係上、チューブポンプを洗浄して付着した原液等を取り除き、衛生性を確保する必要がある。上記チューブポンプは、チューブガイドと連結する連結軸と、チューブガイドレバーを軸支する支軸とを、チューブガイド側に向かって内向きに設け、支軸と係合する軸受をベースに設けていた。この場合、軸受は、チューブガイドのスライド動作を邪魔しないように設ける必要があり、軸受の形状等が複雑になってしまっていた。そのため、ベースの表面に凸凹が多くなり、その凹凸部分に原液等が溜まって汚れやすく、しかも、ベースを洗浄しにくい問題があった。特に、図6の飲食物供給装置81では、チューブポンプのベースを取り外して洗浄することができないため、ベースの洗浄性を向上させることが望ましい。
【0013】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、洗浄性を向上させることができるチューブポンプを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明のチューブポンプは、以下の特徴を有する。
(1)複数のローラを保持するローラ保持手段が取り付けられたベースに一対のレールを設け、一対のレールに沿ってチューブガイドをローラ保持手段に当接又はローラ保持手段から離間する方向にスライドさせるチューブポンプにおいて、ベースは、レールより外側に軸受が設けられ、軸受に回転可能に軸支される支軸がチューブガイドと反対側に突き出し、支軸を基点とする回転力を推力に変換してチューブガイドに伝達するチューブガイドレバーを有することを特徴とする。
【0015】
すなわち、上記構成を有する発明では、ベースは、レールより外側に設けた軸受でチューブガイドレバーの支軸を軸支することによって、チューブガイドレバーを回動可能に保持しており、軸受がチューブガイドのスライドの邪魔にならないので、軸受等の形状を簡単にすることができる。そして、ベースは、レールと軸受がローラ保持手段を挟むように上下に設けられ、レールの間が平坦なので、チューブガイドやチューブガイドレバー等を取り外してチューブポンプを分解したときに、ベースに付着した汚れを除去しやすい。
よって、本発明のチューブポンプによれば、ベースに平坦な面を広く確保し、洗浄性を向上させることができる。
【0016】
(2)(1)に記載の発明において、軸受は、支軸を取り付けられる軸孔がチューブガイドのスライド方向に開口し、チューブガイドは、チューブガイドのスライド方向と直交する方向にガイド溝が形成され、そのガイド溝に摺動可能に嵌め合わされる連結軸をチューブガイドレバーに設けたことを特徴とする。
【0017】
上記構成を有する発明では、チューブガイドレバーは、軸受の開口方向にチューブガイドをスライドさせながら、支軸をベースの軸受から抜き出すことによって、ベースとの係合が解除され、その後、チューブガイドレバーをチューブガイドのスライド方向に対して直交する方向に引き出すことにより、チューブガイドとの係合が解除される。そして、チューブガイドをベースのレールから抜き出せば、チューブガイドがベースとの係合を解除される。一方、上記動作と逆の動作をすれば、チューブガイドやチューブガイドレバーがベースに取り付けられる。このように、チューブガイドレバー及びチューブガイドをチューブガイドのスライド方向又はスライド方向に直交する方向に移動させるだけで、簡単にチューブポンプを分解し、或いは、組み立てることができる。
【0018】
(3)(2)に記載の発明において、支軸は、断面がD形状に形成されていることを特徴とする。
すなわち、チューブガイドレバーの支軸に形成した平坦面が、ベースの軸受の開口部に対向しなくなると、支軸の直径がベースの軸受開口部より小さくなるので、チューブガイドの支軸をベースの軸受に簡単に着脱することができる。
【0019】
(4)(1)乃至(3)の何れか1つに記載の発明において、レールは、ベースに固定された一対の柱でレール部を保持するものであることを特徴とする。
すなわち、チューブから排出した液体がチューブポンプ側に飛び返ってベースに付着しても、その液体は、ベースとレールのレール部との間に形成された空間を通過して滴下するため、レールに溜まらず、レールの洗浄性を向上させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
続いて、本発明に係るチューブポンプの実施の形態について説明する。図3は、チューブポンプ1の外観斜視図である。
チューブポンプ1は、図6に示す飲食物供給装置81に使用されるものであって、図示しないモータ等を収納する収納ボックス2に、原液を一定量ずつ圧送する注入部3が取り付けられている。注入部3の上方には、チューブTを保持するガイド8と、チューブTを流れる原液の流量を検出して商品となる飲食物が売り切れたか否かを判断する売り切れセンサ9とが取り付けられている。
【0021】
図2は、注入部3の主要断面図である。
注入部3は、ベース4にロータ5が回転可能に保持されている。ロータ5の片側には、チューブガイド6が取り付けられ、ロータ5とチューブガイド6との間にチューブTが組み付けられている。ロータ5は、一対の円形の回転板を軸部で連結したものであり、一対の回転板の間に3本の回転軸51が径方向に移動可能に架設されている。各回転軸51には、ローラ52が回転自在に保持され、回転軸51をU字バネ53で外向きに付勢することによって、ローラ52をチューブTに対して所定の押圧力で押しつけるようにしている。一方、チューブガイド6は、ロータ5に対して当接又は離間する方向(図中左右方向)にスライド可能に設けられ、チューブガイドレバー7の連結軸75と連結している。チューブガイドレバー7は、支軸74がベース4の軸受46に回動可能に保持され、ロータ5及びチューブガイド6を覆うように取り付けられる(図3参照)。
【0022】
図1は、注入部3の分解斜視図である。
注入部3のベース4には、モータ22の駆動軸21を挿通するための挿通孔41が中央部に形成されている。ベース4は、一対のレール43がロータ5を挟むように平行に立設されている。レール43は、一対の柱44と板状のレール部45とを一体成形することによって断面がコの字形をなし、ベース4とレール部45との間に空間が形成されており、また、チューブガイド6を装着しやすくするために、ロータ5側の柱44が切りかかれている。また、ベース4は、一対のレール43の反ロータ5側に軸受46がそれぞれ隣設されている。軸受46は、レール43より外側に立設され、軸孔がロータ5側に開口している。このように、ベース4は、レール43と軸受46が上下に集められて設けられ、レール43の間の部分が平坦に形成されている。
【0023】
図4は、チューブガイド6の下面図である。
チューブガイド6は、図1及び図4に示すように、略直方体形状をなし、ロータ5と対向する側面に湾曲面61が形成されており、その湾曲面61と同軸上にチューブTを保持する保持溝62が形成されている。チューブガイド6の上下側面には、ベース4のレール43に嵌め合わされる凸部63が、保持溝62に対して直交する方向に長く垂設されるとともに、凸部63に対して垂直にガイド溝64が形成されている。ガイド溝64の凸部63側端部には、チューブガイドレバー7の連結軸75を落とし込むための凹部65が、ガイド溝64より深く形成されている。また、チューブガイド6は、ベース4のレール43に沿って軸受46側にスライドしたときに、軸受46の逃げとなる切り欠き部66が形成されている。
【0024】
図1に示すように、チューブガイドレバー7は、ベース4に保持されるロータ5を覆うカバー部71に一対の脚部72が立設されている。脚部72の外側面には、ベース4の軸受46を収納するための凹部73が形成され、その凹部73に、ベース4の軸受46に回転可能に保持される支軸74が外向きに立設されている。支軸74は、ベース4の軸受46に着脱する位置を一義的に定めるために、ベース4の軸受46の軸孔に対応して、円柱形状の軸を軸方向に一部切り欠いて平坦面74aを形成されて断面D形状を有している。一方、脚部72の内側面には、チューブガイド6のガイド溝64に摺動可能に嵌め合わされる連結軸75が内向きに立設されている。
【0025】
続いて、上記構成を有するチューブポンプ1の動作について説明する。図5は、チューブポンプ1の作用説明図である。
図5(a)に示すように、チューブガイドレバー7は、連結軸75がチューブガイド6のガイド溝64に形成した凹部65(図4参照)に落とし込まれた状態のときに、ロータ5やチューブT等を覆っており、塵や埃などがロータ5やチューブT等に付着することを防止している(図3参照)。ロータ5が所定方向に回転すると、ローラ52がチューブガイド6に対してチューブTから離間する方向に力を加えるが、チューブガイド6は、ガイド溝64に係合するチューブガイドレバー7の連結軸75を介してベース4の軸受46に係止されるため、スライドしない。また、チューブガイド6は、ベース4のレール43に保持されて剛性が確保されているので、ロータ5の回転に伴ってガタつかない。よって、ローラ51は、チューブガイド6との間でチューブTをしっかり押し潰してしごき、原液を一定量ずつ安定して圧送することができる。
【0026】
チューブポンプ1を洗浄する場合には、チューブポンプ1を分解して、各部品を洗浄することができる。注入部3のチューブガイドレバー7を前面に引っ張ると、チューブガイドレバー7が支軸74を基点に回動し、チューブガイドレバー7の連結軸75がチューブガイド6の凹部65(図4参照)から外れ、ガイド溝64に沿って移動し始める。そのため、チューブガイドレバー7の回転力は、ロータ5から離間する方向の推力に変換されてチューブガイド6に伝達され、図5(b)に示すように、チューブガイドレバー7の開度に合わせて、チューブガイド6がロータ5から離間する方向にスライドする。このとき、軸受46は、レール4より外側に設けられるので、軸受46がチューブガイド6のスライドの邪魔にならない。
【0027】
図5(c)に示すように、チューブガイドレバー7の凹部73がベース4の軸受46に係止されると、チューブガイドレバー7は、それ以上回動することができなくなる。この状態では、チューブガイドレバー7が、ベース4に保持されて、連結軸75を介してチューブガイド6を係止しているため、チューブガイド6がベース4から脱落しない。
【0028】
こうしてチューブガイドレバー7を全開すると、チューブTがロータ5とチューブガイド6とによる保持を解除された状態で露出するので、チューブTをロータ5とチューブガイド6との間から取り外すとともに、ガイド8(図3参照)と売り切れセンサ9(図3参照)から取り外し、さらに、ロータ5をモータ22の駆動軸21から取り外す。全開したチューブガイドレバー7は、支軸74に形成した平坦面74aがベース4の軸受46開口部からずれ、支軸74の直径がベース4の軸受46開口部より小さくなる。そこで、チューブガイドレバー7を全開させた状態で、チューブガイド6と一体的にロータ5に当接する方向にスライドさせることによって、チューブガイドレバー7の支軸74をベース4の軸受46開口部から抜き出し、さらに、チューブガイドレバー7を前面側に引っ張って、チューブガイドレバー7の連結軸75をチューブガイド6のガイド溝64から抜き出すことにより、チューブガイドレバー7をチューブガイド6及びベース4から取り外す。チューブガイド6は、チューブガイドレバー7に保持されなくなるので、チューブガイド6をモータ22の駆動軸21側にスライドさせて、チューブガイド6の凸部63とベース4のレール43との係合を解除し、チューブガイド6をベース4から取り外す。このようにして取り外したチューブガイドレバー7、チューブガイド6、ロータ5等は個別に洗浄し、ベース4は付着した汚れをふき取る等して除去する。
【0029】
その後、チューブポンプ1を再組立てする。すなわち、チューブガイド6の凸部63をモータ22の駆動軸21側からベース4のレール43に嵌め合わせ、チューブガイドレバー7の連結軸75をチューブガイド6のガイド溝64に嵌め込んだ後に、チューブガイドレバー7をチューブガイド6とともに軸受46側に向かってスライドさせ、支軸73をベース4の軸受46に取り付ける。それから、モータ22の駆動軸21にロータ5を連結し、チューブTをガイド8(図3参照)と売り切れセンサ9(図3参照)に装着した後、ロータ5とチューブガイド6との間に案内し、チューブガイドレバー7を閉方向に押圧する。チューブガイドレバー7は、支軸74を基点に回動し、それに伴ってチューブガイドレバー7の連結軸75がチューブガイド6のガイド溝64に沿って移動する。このとき、チューブガイドレバー7の回転力は、ロータ5に当接する方向の推力に変換されてチューブガイド6に伝達され、チューブガイドレバー7の開度に合わせて、チューブガイド6がロータ5に当接する方向にスライドする。チューブガイドレバー7の連結軸75がチューブガイド6のガイド溝64に形成された凹部65に落ち込むまでチューブガイドレバー7を回動させると、チューブガイド6がチューブガイドレバー7の支軸74を介してベース4の軸受46にスライドを制限された状態になり、ロータ5との間でチューブTを保持する。ここで、チューブガイドレバー7の連結軸75がチューブガイド6の凹部65に落ち込んだときに、パチンと音がするので、利用者は、チューブTの組み付けが完了したことを確認することができる。
【0030】
従って、本実施の形態のチューブポンプ1では、ベース4は、レール43より外側に設けた軸受46でチューブガイドレバー7の支軸74を軸支することによって、チューブガイドレバー7を回動可能に保持しており、軸受4がチューブガイド6のスライドの邪魔にならないので、軸受46等の形状を簡単にすることができる。そして、ベース4は、レール43と軸受46がロータ5を挟むように上下に設けられ、レール43の間が平坦なので、チューブガイド6やチューブガイドレバー7等を取り外してチューブポンプ1を分解したときに、ベース4に付着した汚れを除去しやすい。
よって、本実施の形態のチューブポンプ1によれば、ベース4に平坦な面を広く確保し、洗浄性を向上させることができる。
【0031】
また、チューブガイドレバー7は、軸受46の開口方向にチューブガイド6をスライドさせながら、支軸74をベース4の軸受46から抜き出すことによって、ベース4との係合が解除され、その後、チューブガイドレバー7をチューブガイド6のスライド方向に対して直交する方向に引き出すことにより、チューブガイド6との係合が解除される。そして、チューブガイド6の突起63をベース4のレール43から抜き出せば、チューブガイド6がベース4との係合を解除される。一方、上記動作と逆の動作をすれば、ベース4のチューブガイド6、チューブガイドレバー7がベースに取り付けられる。このように、チューブガイドレバー7及びチューブガイド6をチューブガイド6のスライド方向又はスライド方向に直交する方向に移動させるだけで、簡単にチューブポンプ1を分解し、或いは、組み立てることができる。
【0032】
この点、チューブガイドレバー7を全開して、チューブガイドレバー7の支軸74に形成した平坦面74aが、ベース4の軸受46の開口部に対向しなくなると、支軸74の直径がベース4の軸受46開口部より小さくなるので、チューブガイド7の支軸74をベース4の軸受46に簡単に着脱することができる。
【0033】
また、図6に示す飲食物供給装置81では、カップ90に原液や希釈水を注入するときに、カップ90の飲食物がチューブポンプ1側に飛び返ってベース4に付着することがあるが、その原液は、ベース4とレール43のレール部45との間に形成された空間を通過して滴下するため、レール43に溜まらず、レール43の洗浄性を向上させることができる。
【0034】
以上、本発明に係るチューブポンプの実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるわけではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
【0035】
(1)例えば、上記実施の形態では、複数のローラ52を回転可能に保持するロータ5をローラ保持手段として使用した。それに対して、ベース4に一対のスプロケットを設けてチェーンを巻回し、そのチェーンに複数のローラ52を回転可能に保持させたローラ保持手段を使用してもよい。
【0036】
(2)例えば、上記実施の形態では、チューブポンプ1を飲料水供給装置81に使用する場合について説明したが、医療機器や計量器具などに使用するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明のチューブポンプによれば、複数のローラを保持するローラ保持手段が取り付けられたベースに一対のレールを設け、一対のレールに沿ってチューブガイドをローラ保持手段に当接又はローラ保持手段から離間する方向にスライドさせるものにおいて、ベースは、レールより外側に軸受が設けられ、軸受に回転可能に軸支される支軸がチューブガイドと反対側に突き出し、支軸を基点とする回転力を推力に変換してチューブガイドに伝達するチューブガイドレバーを有しているので、洗浄性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態において、注入部の分解斜視図である。
【図2】同じく、注入部の主要断面図である。
【図3】同じく、チューブポンプの外観斜視図である。
【図4】同じく、チューブガイドの下面図である。
【図5】同じく、チューブポンプの作用説明図であって、(a)は、チューブガイドレバーの全閉状態を示し、(b)は、チューブガイドレバーの半開状態を示し、(c)は、チューブガイドレバーの全開状態を示す。
【図6】飲食物供給装置の概略構成図である。
【図7】従来のチューブポンプの正面図である。
【図8】従来のチューブポンプの断面図である。
【図9】従来のチューブポンプの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 チューブポンプ
4 ベース
5 ロータ
6 チューブガイド
7 チューブガイドレバー
43 レール
44 柱
45 レール部
46 軸受
52 ローラ
63 突起
64 ガイド溝
74 支軸
75 連結軸
Claims (4)
- 複数のローラを保持するローラ保持手段が取り付けられたベースに一対のレールを設け、前記一対のレールに沿ってチューブガイドを前記ローラ保持手段に当接又は前記ローラ保持手段から離間する方向にスライドさせるチューブポンプにおいて、
前記ベースは、前記レールより外側に軸受が設けられ、
前記軸受に回転可能に軸支される支軸が前記チューブガイドと反対側に突き出し、前記支軸を基点とする回転力を推力に変換して前記チューブガイドに伝達するチューブガイドレバーを有することを特徴とするチューブポンプ。 - 請求項1に記載するチューブポンプにおいて、
前記軸受は、前記支軸を取り付けられる軸孔が前記チューブガイドのスライド方向に開口し、
前記チューブガイドは、前記チューブガイドのスライド方向と直交する方向にガイド溝が形成され、
前記ガイド溝に摺動可能に嵌め合わされる連結軸を前記チューブガイドレバーに設けたことを特徴とするチューブポンプ。 - 請求項2に記載するチューブポンプにおいて、
前記支軸は、断面がD形状に形成されていることを特徴とするチューブポンプ。 - 請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載するチューブポンプにおいて、
前記レールは、前記ベースに固定された一対の柱でレール部を保持するものであることを特徴とするチューブポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002377014A JP4074187B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | チューブポンプ |
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JP2002377014A JP4074187B2 (ja) | 2002-12-26 | 2002-12-26 | チューブポンプ |
Publications (2)
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KR100928299B1 (ko) | 2009-03-26 | 2009-11-25 | 퍼멘텍 주식회사 | 액체 정량 이송 펌프 |
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