JP2004204668A - 電気錠のコントローラユニットの取付け構造 - Google Patents

電気錠のコントローラユニットの取付け構造 Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、アンテナの取付け部材の屋外側面からの突出長さを一定にできる。
【解決手段】本体部9を取付け孔2に屋内側から嵌め込み且つ内部にアンテナ16を内装した屋外側突出部10を取付け孔2の屋外側開口部8から屋外側に突出させ且つ巾広部12を取付け部材1の屋内側面に対向させて位置させる。本体部9と屋外側突出部10の間の段部32を取付け孔2の屋外側開口部8の縁部の屋内側面に当接すると共に巾広部12と取付け孔2の屋内側開口部11の縁部外周の取付け部材1の屋内側端部との間に気密材31を介在させた状態で巾広部12を取付け部材1に固着具42により固着する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ドア枠又は子扉又は扉又は門扉よりなる取付け部材に電気錠のコントローラユニットを取付けるための電気錠のコントローラユニットの取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から玄関扉に電気錠が使用されており、この電気錠のコントローラユニットは従来は建物の壁に取付けてある。(例えば特許文献1参照)
このように建物の壁にコントローラユニットが設けてあると、コントローラユニットの位置が扉から離れており、電気錠の開閉操作を使用者がし難いという問題がある。
【0003】
そこで、扉の吊元側の端面に設けた切欠部内に制御部や受信機を収納し、カードキーによる電気錠の開閉操作を容易にしようとするものが提案されている。(例えば特許文献2参照)
また、扉の外面に突出する把手に設けた凹部にアンテナを備えたリーダ装置を収納してカバーで覆うようにしたものも知られている。(例えば特許文献3参照)
【0004】
【特許文献1】
特開2002−70378号公報
【特許文献2】
特開平11−229685号公報
【特許文献3】
特開平8−265213号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
電気錠の開閉操作を容易にするために扉の吊元側の端面に設けた切欠部内に制御部や受信機を収納するようにした上記特許文献2においては、受信機のアンテナが扉内に収納されているため、金属製の扉やドア枠等の影響によるカードキー検知距離の劣化があって好ましくないものである。
【0006】
一方、扉の外面に突出する把手に設けた凹部にアンテナを備えたリーダ装置を収納してカバーで覆う従来例である上記特許文献3においては、金属製の扉やドア枠等の影響によるカードキー検知距離の劣化を無くすことができるが、把手にアンテナ、リーダ装置を設けるため、把手が必要以上に大きくなり、また、リーダ装置を収納するために把手の形状等にも制約がある。しかも、この引用文献3においては、屋外側からは把手に内装したアンテナを利用してカードキーにより電気錠の開閉ができるが、屋内側からの電気錠を開閉するためには屋内側にも上記とは別に屋内側操作ユニットを設ける必要があり、屋外側、屋内側にそれぞれ別々に操作ユニットを設ける必要があり、工事も面倒となるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明の発明者は本発明に至る過程で、図27に示すようなものを考えた。すなわち、ドア枠又は子扉又は扉又は門扉よりなる取付け部材1に屋内側から屋外側に貫通するように取付け孔2を形成し、電気錠3の開閉を開閉制御するための制御部と屋外側において非接触型のカードキーの情報を読み取って制御部により施解錠するためのアンテナ16とを備えたコントローラユニット7を上記取付け孔2にはめ込み、コントローラユニット7の屋外側の端部を取付け孔2から屋外側に突出させ、コントローラユニット7の屋内側の端部に設けた巾広部12を取付け部材1に固着具により固着させることを考えた。そして、上記コントローラユニット7の屋外側に突出した部分の内部にアンテナ16を配置し、このようにアンテナ16が屋外側に突出して位置することで、金属製の取付け部材1の影響を受けないようにすることを考えた。この場合、取付け孔2にコントローラユニット7を貫挿して取付けるものにおいて、コントローラユニット7の取付け部分の気密性、断熱性等を確保するため、巾広部12と取付け部材1の屋内側の面との間に気密材31を介在させた状態で固着具により巾広部12を取付け部材1に取付ける必要がある。
【0008】
ところで、アンテナ16を内装したコントローラユニット7の屋外側への突出部分の突出長さはできるだけ短い方が外観がよいが、突出長さが短すぎると金属製の取付け部材1の影響を受けて検知距離の劣化が生じる。このため、図27(b)における寸法Aで示す突出長さは非常に重大であるが、上記のように、気密性、断熱性等を確保するため、巾広部12と取付け部材1の屋内側の面との間に弾性を有する気密材31を介在させた状態で固着具により巾広部12を取付け部材1に取付けると、上記先端部にアンテナ16を内装したコントローラユニット7の取付け部材1の外面からの突出長さが変動し、目的とする突出寸法にできない場合が生じることが判明した。
【0009】
また、図27のようなものにおいては、屋外側に突出したコントローラユニット7の突出面の一部に孔を開けたりしてコントローラユニット7内の配線や制御回路の電気的操作(短絡等)を行うことで、電気錠3コントローラの誤動作を誘発して解錠する可能性が懸念される。
【0010】
更に、図27のようなものにおいては、取付け部材1に設けた取付け孔2の屋外側の開口縁が露出して外観が良くないという問題がある。
【0011】
また、従来においては玄関のドア枠又は子扉又は扉に取付けるアンテナを備えたコントローラユニットと、門扉に取付けるアンテナを備えたコントローラユニットとは異なる種類のものであり、玄関のドア枠又は子扉又は扉に取付けものと、門扉に取付けるものとを共通のアンテナを備えたコントローラユニットにより兼用させるようなものはなかった。
【0012】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、アンテナの取付け部材の屋外側面からの突出長さを一定にでき、しかも、屋外側においてコントローラユニットの一部を部分的に破壊されても、コントローラユニット内の配線や制御回路の電気的操作(短絡等)が出来にくくして防犯効果を高めることができ、また、取付け部材に設けた取付け孔の屋外側の開口縁が露出しないようにできて外観を向上でき、また、防水性を向上できると共に取付け部材の厚みが異なる場合にも対応できて、玄関のドア枠又は子扉又は扉に取付けるアンテナを備えたコントローラユニットと、門扉に取付けるアンテナを備えたコントローラユニットとを共通のもので兼用できる電気錠のコントローラユニットの取付け構造を提供することを課題とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る電気錠のコントローラユニットの取付け構造は、ドア枠又は子扉又は扉又は門扉よりなる取付け部材1に屋内側から屋外側に貫通するように取付け孔2を形成し、電気錠3の開閉を開閉制御するための制御部4と屋外側において非接触型のカードキー5の情報を読み取って制御部4により施解錠するためのアンテナ16とを備えたコントローラユニット7を上記取付け孔2にはめ込んで取付ける電気錠3のコントローラユニット7の取付け構造であって、取付け孔2の屋外側開口部8の大きさを取付け孔2の他の部分よりも小さな開口とし、コントローラユニット7の本体部9の外形の大きさを取付け孔2の屋外側開口部8よりも大きく且つ取付け孔2の屋内側開口部11よりも小さい大きさとし、この本体部9の屋外側面に外形の大きさが取付け孔2の屋外側開口部8よりも小さい屋外側突出部10を突設し、本体部9の屋内側端部に外形の大きさが取付け孔2の屋内側開口部11よりも大きい巾広部12を形成し、屋外側突出部10内にアンテナ16を配設し、本体部9を取付け孔2に屋内側から嵌め込み且つ屋外側突出部10を取付け孔2の屋外側開口部8から屋外側に突出させ且つ巾広部12を取付け部材1の屋内側面に対向させて位置させ、本体部9と屋外側突出部10の間の段部32を取付け孔2の屋外側開口部8の縁部の屋内側面に当接すると共に巾広部12と取付け孔2の屋内側開口部11の縁部外周の取付け部材1の屋内側端部との間に気密材31を介在させた状態で巾広部12を取付け部材1に固着具42により固着して成ることを特徴とするものである。
【0014】
このような構成とすることで、気密材31を介して巾広部12を固着具42により取付け部材1に固着する際、コントローラユニット7の本体部9と屋外側突出部10の間の段部32が取付け孔2の屋外側開口部8の縁部の屋内側面に当接するまで締め付けることで、屋外側突出部10の突出長さを一定にでき、最も突出長さが短く且つ金属製の取付け部材1に影響されることなくアンテナ部6の検知距離の劣化が認められない設計上の突出距離を確保できるものである。
【0015】
また、ドア枠又は子扉又は扉又は門扉よりなる取付け部材1に屋内側から屋外側に貫通するように取付け孔2を形成し、電気錠3の開閉を開閉制御するための制御部4と屋外側において非接触型のカードキー5の情報を読み取って制御部4により施解錠するためのアンテナ16とを備えたコントローラユニット7を上記取付け孔2にはめ込んで取付ける電気錠3のコントローラユニット7の取付け構造であって、取付け孔2の屋外側開口部8及び屋内側開口部11の大きさを同じ大きさとし、取付け孔2の屋外側開口部8に該開口部よりも小さい開口部を有するアタッチメント部材50を取付けると共に屋内側開口部11に対応するアタッチメント部材50の屋内側の部位に位置決め用当たり部55を設け、コントローラユニット7の本体部9の外形の大きさをアタッチメント部材50の開口部51よりも大きく且つ取付け孔2の屋内側開口部11より小さい大きさとし、この本体部9の屋外側面に外形の大きさがアタッチメント部材50の開口部51よりも小さい屋外側突出部10を突設し、本体部9の屋内側端部に外形の大きさが取付け孔2の屋内側開口部11よりも大きい巾広部12を形成し、屋外側突出部10内にアンテナ16を配設し、本体部9を取付け孔2に屋内側から嵌め込み且つ屋外側突出部10をアタッチメント部材50の開口部51から屋外側に突出させ且つ巾広部12を取付け部材1の屋内側面に対向させて位置させ、本体部9と屋外側突出部10の間の段部32をアタッチメント50の屋内側面の位置決め用当たり部55に当接すると共に巾広部12と取付け孔2の屋内側開口部11の縁部外周の取付け部材1の屋内側端部との間に気密材を介在させた状態で巾広部12を取付け部材1に固着具により固着して成ることを特徴とするものであってもよい。
【0016】
このような構成とすることで、気密材31を介して巾広部12を固着具42により取付け部材1に固着する際、コントローラユニット7の本体部9と屋外側突出部10の間の段部32が取付け孔2の屋外側開口部8に設けたアタッチメント部材5の開口部51の縁部の屋内側面に当接するまで締め付けることで、屋外側突出部10の突出長さを一定にでき、最も突出長さが短く且つ金属製の取付け部材1に影響されることなくアンテナ部6の検知距離の劣化が認められない設計上の突出距離を確保できるものである。しかも、取付け孔2の屋外側開口部8及び屋内側開口部11の大きさを同じ大きさとし、取付け孔2の屋外側開口部8に該開口部よりも小さい開口部51を有するアタッチメント部材50を取付けると共に屋内側開口部11に対応するアタッチメント部材50の屋内側の部位に位置決め用当たり部55を設けるので、取付け部材1の両側面のうちどちらの面が屋外側の面となるように施工されたとしても、取付け孔2における屋外側の面となる方の屋外側開口部8にアタッチメント部材50を取付けることで対応して上記のように、屋外側突出部10の突出長さを一定にでき、最も突出長さが短く且つ金属製の取付け部材1に影響されることなくアンテナ部6の検知距離の劣化が認められない設計上の突出距離を確保できるものである。
【0017】
また、屋外側突出部10及び屋外側突出部10の周囲部分を覆う屋外側化粧プレート13を設けることが好ましい。
【0018】
このような構成とすることで、屋外側突出部10のカバーができるだけでなく、屋外側突出部10の突出部分の周囲をカバーできて外観が良くなるものである。
【0019】
また、アルミニウム板14の屋外側面にフェライト板15を積層し、該フェライト板15の屋外側面にアンテナ16を積層してアンテナ部6を構成することが好ましい。
【0020】
このような構成とすることで、フェライト板15で磁気シールドできてアンテナ16による受信性能をよくすることが出来、また、背面にアルミニウム板14が存在するため、仮にコントローラユニット7の屋外側突出部10の突出部分の一部に不正な侵入者が孔をあけるなどして一部分が破壊されても、アルミニウム板14によりコントローラユニット7内の配線や制御回路の電気的操作(短絡等)が出来にくくして防犯効果を高めることができるものである。
【0021】
また、コントローラユニット7のハウジング17を、屋外側突出部10、本体部9を備え且つ内部が中空部で屋内側に開口したケース18と、該ケース18の屋内側の開口19に取付けられた巾広部12を構成するカバー20とで構成し、押さえ金具21の屋外側端部に押さえ片22を設ける共に屋内側端部に係止片23を設け、ケース18の屋外側突出部10の内部にアンテナ部6を入れ、ケース18内に入れた押さえ金具21の押さえ片22により弾性を有する介在物24を介してアンテナ部6の屋内側面を押圧し、押さえ金具21の係止片23をケース18の屋内側の開口19の縁部に設けた切り欠き25に係止し、ケース18の屋内側端部に取付けたカバー20により押さえ金具21を押圧することが好ましい。
【0022】
このような構成とすることで、ケース18内にアンテナ部6を入れ、弾性を有する介在物24を介して押さえ金具21で押さえ、押さえ金具21をケース18に取付けるカバー20で押圧することで、アンテナ部6の組み込みが簡単に行えるものであり、この場合、押さえ金具21の係止片23をケース18の屋内側の開口19の縁部に設けた切り欠き25に係止するので、押さえ金具21がずれることなく正確にアンテナ部6の保持ができるものである。
【0023】
また、押さえ金具21に電源線や電気錠3への信号線等のコードを巻き付けるためのコード巻き付け部26を設け、ケース18の側面にコントローラユニット7のコード27を外部に引き出すための引き出し用開口部28を形成し、押さえ金具21にコード27の引き出し用開口部28側に向けて突出する突片29を設け、該突片29をはめ込んで支持するためのコード27の引き出し方向と反対側に開口した支持凹部30をケース18に設けることが好ましい。
【0024】
このような構成とすることで、アンテナ部6を押圧して保持するための押さえ金具21をコード27の張力止め部材として兼用できるものであり、特に、引き出し用開口部28から引き出したコード27に張力がかかった場合、突片29が支持凹部30にはめ込んで支持してあるので、押さえ金具21が引き出し用開口部28側にずれるのを防止できて、確実にコード27の張力止めができるものである。
【0025】
また、巾広部12と取付け孔2の屋内側開口部11の縁部外周の取付け部材1の屋内側端部との間にスペーサ部材52を介在させた状態で巾広部12を取付け部材1に固着具42により固着することが好ましい。
【0026】
このような構成とすることで、取付け部材1の厚みが異なるものにおいても、スペーサ部材52を介在することで、取付け部材1に本体部9を同じ条件で取付けることができるものである。
【0027】
また、巾広部12とスペーサ部材52との間に気密材31を介在させると共に、該気密材31と同形状の気密材53をスペーサ部材52と取付け部材1との間に介在させることが好ましい。
【0028】
このような構成とすることで、スペーサ部材52を設けたとしても、スペーサ部材52と巾広部12との間、スペーサ部材52と取付け部材1との間からの水の浸入を上記気密材31、53により防止できて、取付け部材1が門扉の場合であっても内部に雨水が浸入しないようにできるものである。また、気密材31と気密材53とを同形状とすることで、同じ形状の気密材を兼用できるものである。
【0029】
また、本体部9とアタッチメント部材50との間に気密材54を介在させることが好ましい。
【0030】
このような構成とすることで、アタッチメント部材50を取付けたとしてもアタッチメント部材50の取付け部分から水が浸入するのを防止できて、取付け部材1が門扉の場合であっても内部に雨水が浸入しないようにできるものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0032】
まず、アンテナ16とを備えたコントローラユニット7を取付ける取付け部材1がドア枠又は子扉又は扉の場合の例につき説明する。
【0033】
図12に示すような玄関ドア装置のような出入り口ドア装置Aは、開閉自在な扉33を有するドアユニットと、扉33の施解錠を電気的に行う電気錠3とを備えており、更に、この出入り口ドア装置Aには電気錠3の施解錠の制御を行うための制御部4を収納した図6、図7に示すようなコントローラユニット7を設けてある。また、コントローラユニット7には非接触型のカードキー5の情報を読み取って制御部4により施解錠するためのアンテナ部6が内装してあり、また、屋内側から電気錠の開閉操作をしたり、カードキー5への暗証番号の登録を行ったりするための屋内側操作部34が設けてある。
【0034】
ドアユニットは例えば、図12に示すようにドア枠36と扉33、又はドア枠36と扉33と袖壁とで構成してあり、扉33としては単体の場合、又は図示を省略しているが主扉と子扉とで構成した場合とがある。電気錠3はデッドボルトと、デッドボルトを駆動するデッドボルト駆動部と、デッドボルトが突出した際に挿入自在となったデッドボルト受け部とで構成してあり、デッドボルト駆動部は制御部4からの制御信号により駆動してデッドボルトを出没自在としている。
【0035】
コントローラユニット7は出入り口ドア装置Aのドア枠36又は子扉又は扉33よりなる取付け部材1に取付けられる(実施形態ではドア枠36に取付けてある)。取付け部材1を構成するドア枠36は金属製(例えばアルミニウム製)の中空筒状をしており、屋内側から屋外側に貫通するように取付け孔2が形成してあり、この取付け孔2は屋外側開口部8が屋内側開口部よりも小さく設定してあり、添付図面に示す実施形態では図1のように中空筒状のドア取付け部材1の屋内側面部と屋外側面部とにそれぞれ屋内側開口部11、屋外側開口部8を設けて屋内外に貫通する取付け孔2が形成してあって、中空筒状のドア取付け部材1の屋内側開口部11、屋外側開口部8間の部分は中空となっている。この取付け孔2にコントローラユニット7を貫挿して取付けてある。
【0036】
コントローラユニット7の外殻を構成するハウジング17は図6に示すように本体部9と、本体部9の屋外側端部に突設した屋外側突出部10と、本体部9の屋内側端部に設けた巾広部12とで構成してあり、上記本体部9の外形の大きさは取付け孔2の屋外側開口部8よりも大きく且つ取付け孔2の屋内側開口部11よりも小さい大きさとなっており、この本体部9の屋外側面に外形の大きさが取付け孔2の屋外側開口部8よりも小さい屋外側突出部10を突設してあり、本体部9の屋内側端部に外形の大きさが取付け孔2の屋内側開口部11よりも大きい巾広部12を形成してある。
【0037】
上記コントローラユニット7のハウジング17は、図6、図7に示すように、屋外側突出部10、本体部9を備え且つ内部が中空部で屋内側に開口した箱状のケース18と、該ケース18の屋内側の開口19に取付けられた巾広部12を構成するカバー20とで構成してある。
【0038】
図8に示すような箱状のケース18の屋外側突出部10内にはアンテナ部6が内装してある。アンテナ部6は図11に示すようなもので、アルミニウム板14の屋外側面にフェライト板15を積層し、該フェライト板15の屋外側面にアンテナ16を積層してアンテナ部6を構成してある。
【0039】
図中21は押さえ金具であって、屋内外方向に伸びた中央片22aの屋外側端部に中央片22aに対して直角に押さえ片22を突設し、中央片22aの屋内側端部に押さえ片22の中央片22aと直角で且つ突出方向と逆方向に係止片23を突設し、更に、中央片22aからL字状をした突片29を突設して押さえ金具21が構成してある。
【0040】
また、図6に示すように、箱状のケース18の一側部にはコントローラユニット7のコード27を外部に引き出すための引き出し用開口部28が設けてあり、また、ケース18の内部にはコード27の引き出し方向と反対側(つまり引き出し用開口部28と反対側)に開口した支持凹部30が設けてあり、ケース18の屋内側の開口19の縁部に切り欠き25が設けてある。また、ケース18の屋内側の開口19の縁部の四隅部を外側に突出させて、この部分に挿入孔37が設けてある。
【0041】
そして、箱状のケース18の屋外側突出部10内(つまり箱状のケース18の内部の先端部の突出して凹んだ部分)にケースの屋内側の開口19からアンテナ部6をアルミニウム板14が屋内側、アンテナ16が屋外側という位置関係となるように差し込み、次に、押さえ金具21を開口19からケース18内に入れて、押さえ金具21の押さえ片22により弾性を有する介在物24を介してアンテナ部6の屋内側面を押圧し、押さえ金具21の係止片23をケース18の屋内側開口部19の縁部に設けた切り欠き25に係止し、ケース18の屋内側端部に取付けたカバー20をケース18の開口19に被せて押さえ金具21を押圧し、この状態で、ケース18の開口19の縁部の四隅部に設けた挿入孔37からねじ具38を挿入してカバー20を固着してある(ねじ具38はカバー20に設けたねじ固定用孔部38aに固着してある)。これにより、アンテナ部6を押さえ金具21を介してケース18にカバー20をねじ具38で取付けることで簡単に屋外側突出部10内の所定位置に内装できるものである。
【0042】
カバー20は図9に示すようなもので、カバー20には屋内側から電気錠の開閉操作をしたり、カードキー5への暗証番号の登録を行ったりするための屋内側操作部34が設けてあり、また、このカバー20の上部と下部とには屋内側面に上下にスライド蓋20aが設けてあり、スライド蓋20aをスライドして開くと、カバー20の上部と下部とにねじ挿入孔40が露出するようになっている。カバー20内には図9のように制御部4が内装してある。
【0043】
押さえ金具21の屋内外方向に伸びた中央片22aはケース18から離れて位置させてあり、この中央片22aを電源線や電気錠3への信号線等のコード27を巻き付けるためのコード巻き付け部26としてある。そして、図8(c)のように中央片22aに巻き付けたコントローラユニット7のコード27は引き出し用開口部28から外部に引き出されるものである。この場合、中央片22aに設けた突片29が支持凹部30にはめ込んであることで、コード27に引き出し方向に張力が作用しても押さえ金具21が引き出し用開口部28側にずれるのを防止できて、確実にコード27の張力止めができるようになっている。
【0044】
上記のような構成のコントローラユニット7を取付け部材1に取付けるには以下のようにして行うものである。すなわち、コントローラユニット7の本体部9を取付け部材1の取付け孔2に屋内側から嵌め込み、屋外側突出部10が取付け孔2の屋外側開口部8から屋外側に突出させる。この場合、巾広部12が取付け部材1の屋内側面に対向するのであるが、この巾広部12と取付け孔2の屋内側開口部11の縁部外周の取付け部材1の屋内側端部との間に弾性を有する表面に薄金属板を積層した合成樹脂発泡体のような弾性を有する気密材31を介在させた状態で、カバー20のねじ挿入孔40から固着具42であるねじ具を挿入してねじ具を取付け部材1の屋内側面部に固着する。この時、本体部9と屋外側突出部10の間の段部32を取付け孔2の屋外側開口部8の縁部の屋内側面に当接するまでねじ具を締め付けることで取付けが完了する。このように、本体部9と屋外側突出部10の間の段部32を取付け孔2の屋外側開口部8の縁部の屋内側面に当接していることで、取付け部材1の屋外側面からの屋外側突出部10の突出長さが一定にでき(つまり屋外側突出部10内に内装したアンテナ16の取付け部材1からの突出長さが一定にでき)、検知距離の劣化が認められない最も少ない突出長さにすることができるものである。気密材31は上記のように固着具42を構成するねじ具を締め付けることで圧縮されてコントローラユニット7の取付け部分の気密性、断熱性、水密性を確保するものである。また、カバー20の上部と下部はスライド蓋20aを閉じることで固着具42が屋内側に露出しないようになっている。
【0045】
取付け部材1の取付け孔2から屋外側に突出した屋外側突出部10には図4に示すように屋外側化粧プレート13を取付けて取付け孔2の屋外側開口部8を屋外側化粧プレート13で覆うようになっている。屋外側化粧プレート13の取付けに当たっては、例えば、図10に示すように、屋外側化粧プレート13から係止爪43を突設し、この係止爪43を屋外側突出部10の側面部に設けた係止凹部44に係止することにより取付けるようにするものである。これにより屋外側化粧プレート13を取付けない場合には図5のように開口部8の開口縁が見えるが、図4に示すように屋外側化粧プレート13を取付けることで、開口部8の開口縁が隠されて外観が良くなるものである。
【0046】
ところで、アンテナ部6は背面にアルミニウム板14が存在するため、仮にコントローラユニット7の屋外側突出部10の突出部分の一部に不正な侵入者が孔をあけるなどして一部分が破壊されても、アルミニウム板14全体を屋外側に取り出すことができず、したがって、アルミニウム板14によりコントローラユニット7内が突出部10と、突出部10よりも屋内側の部分とに仕切られることになり、コントローラユニット7内の配線や制御回路が露出せず、浸入犯が屋外側からコントローラユニット7内の配線や制御回路の電気的操作(短絡等)が出来にくくして防犯効果を高めることができるものである。
【0047】
図13には電気錠3の制御システムの概略制御ブロック図が示してある。暗証コードが書き込まれたカードキー5を屋外においてコントローラユニット7の屋外側突出部10に近づけることで、カードキー5に書き込まれた暗証コードをアンテナ16、送受信部45を介して認証/書換部46で記憶部47に記憶されている正規に登録された暗証コードであるか否かの認証を行い、正規の暗証コードと認証されると制御部4により電気錠3の施解錠を行うようになっている。
【0048】
また、屋内側において、屋内側操作部34を操作すると制御部4により電気錠3の施解錠を行うようになっている。
【0049】
コントローラユニット7には施錠や解錠を報知したりするためのLEDやブザー等の報知部48が設けてある。
【0050】
なお、屋内側操作部34においてカードキー5の暗証コードの書き換え操作ができるようになっており、この場合、認証/書換部46で書換えられた新たな暗証コードが記憶部47に登録されるようになっている。
【0051】
ところで、上記実施形態においては、アンテナ16とを備えたコントローラユニット7を取付ける取付け部材1がドア枠又は子扉又は扉の場合の例につき説明したが、アンテナ16とを備えたコントローラユニット7を取付ける取付け部材1としては門扉であってもよいものである。つまり、本発明においては、共通のコントローラユニット7をドア枠又は子扉又は扉に取付けたり、あるいは、門扉に取付けることができるようにしている。
【0052】
門扉の場合、取付け部材1を構成する金属製の門扉の框1aは中空筒状をしており、屋内側(敷地内側)から屋外側(道路側)に貫通するように取付け孔2が形成してある。ここで、取付け孔2が前述の実施形態と同様に屋外側開口部8が屋内側開口部11よりも小さく設定してある場合には、前述の実施形態と同様に、この取付け孔2にコントローラユニット7を貫挿して取付けるものである。取付け構造は前述の実施形態と同様であるので省略する。そして、取付け部材1が門扉の場合も、前述の実施形態と同様の作用、効果を有している。この点については説明が重複するので省略する。
【0053】
次に、本発明の他の実施形態を図14乃至図21に基づいて説明する。前述の各実施形態においては、いずれも、取付け部材1に屋内側から屋外側に貫通するように設けた取付け孔2の屋外側開口部8が屋内側開口部11よりも小さく設定した例につき説明したが、本実施形態においては、図14、図16に示すように取付け孔2の屋外側開口部8と屋内側開口部11とが同じ大きさとなっている。このように取付け孔2の屋外側開口部8と屋内側開口部11とが同じ大きさとなったものにおいては、図14乃至図17に示すように、取付け部材1の屋外側面に屋外側開口部8の周囲を囲むように枠状をしたアタッチメント部材50を取付け、この枠状のアタッチメント部材50に設けた開口部51を屋外側開口部8と連通させることで、取付け部材1の屋内側において屋内側開口部11が開口し、且つ取付け孔2の屋外側開口部8に連通するアタッチメント部材50の開口部51が取付け部材1の屋外側において開口されるものである。なお、このアタッチメント部材50の開口部51の大きさは前述の実施形態における屋外側開口部8と同じ大きさに設定するのが好ましい。
【0054】
図16、図18、図21(a)に示すように、枠状をしたアタッチメント部材50の屋内側面には屋外側開口部8に対応する部位に屋外側開口部8を囲むように位置決め用当たり部55となる突起が設けてある。また、アタッチメント部材50の屋内側面の上記位置決め用当たり部55よりも内周側に気密材圧接部56が設けてある。また、図21(b)、(c)に示すように、アタッチメント部材50の外周部には化粧カバー係止部57が設けてある。
【0055】
コントローラユニット7の外殻を構成するハウジング17は前述の実施形態で述べたように本体部9と、本体部9の屋外側端部に突設した屋外側突出部10と、本体部9の屋内側端部に設けた巾広部12とで構成してある。本体部9の外形の大きさは取付け孔2の屋外側開口部8よりも大きく且つアタッチメント部材50の開口部51よりも小さい大きさとなっており、この本体部9の屋外側面に外形の大きさがアタッチメント部材5の開口部51よりも小さい屋外側突出部10を突設してあり、本体部9の屋内側端部に外形の大きさが取付け孔2の屋内側開口部11よりも大きい巾広部12を形成してある。
【0056】
しかして本実施形態においては、コントローラユニット7の本体部9を取付け部材1の取付け孔2の屋内側開口部11から嵌め込み、屋外側突出部10をアタッチメント部材50の開口部51から屋外側に突出させる。この場合、巾広部12が取付け部材1の屋内側面に対向するのであるが、この巾広部12と取付け孔2の屋内側開口部11の縁部外周の取付け部材1の屋内側端部との間に弾性を有する気密材31を介在させた状態で、カバー20のねじ挿入孔40から固着具42であるねじ具を挿入してねじ具を取付け部材1の屋内側面部に固着する(図15、図16参照)。この時、本体部9と屋外側突出部10の間の段部32をアタッチメント部材50の開口部51の周囲の屋内側面の位置決め用当たり部55に当接するまでねじ具を締め付けることで取付けが完了する。このように、本体部9と屋外側突出部10の間の段部32をアタッチメント部材50の開口部51の位置決め用当たり部55に当接していることで、取付け部材1の屋外側面からの屋外側突出部10の突出長さが一定にでき(つまり屋外側突出部10内に内装したアンテナ16の取付け部材1からの突出長さが一定にでき)、また、位置決め用当たり部55の屋内側面が屋外側開口部8の開口縁部の屋内側面とほぼ面一となっていると、前述の実施形態のようにアタッチメント部材50を設けない場合に用いるコントローラユニット7を本実施形態のようにアタッチメント部材50を取付けた取付け部材1に取付ける場合も取付け部材1の屋外側面からの屋外側突出部10の突出長さが一定にできるものである。これにより検知距離の劣化が認められない最も少ない突出長さにすることができるものである。気密材31は上記のように固着具42を構成するねじ具を締め付けることで圧縮されてコントローラユニット7の取付け部分の気密性、断熱性、水密性を確保するものである。また、本体部9と屋外側突出部10の間の段部32とアタッチメント部材50の屋内側面の気密材圧接部56との間にも図16、図18に示すようにパッキンのような気密材54が介在されてアタッチメント部材50と屋外側突出部10との間から水が浸入しないようになっている。したがって、取付け部材1が直接雨が降りかかる門扉のような場合であっても確実に防水できるものである。
【0057】
ところで、本実施形態のように取付け孔2の屋外側開口部8及び屋内側開口部11の大きさを同じ大きさとし、取付け孔2の屋外側開口部8に該屋外側開口部8よりも小さい開口部51を有するアタッチメント部材50を取付けたものにおいては、取付け部材1の両側面のうちどちらの面が屋外側の面となるように施工されたとしても、取付け孔2における屋外側の面となる方の屋外側開口部8にアタッチメント部材50を取付けることで対応して上記のように、屋外側突出部10の突出長さを一定にでき、最も突出長さが短く且つ金属製の取付け部材1に影響されることなくアンテナ部6の検知距離の劣化が認められない設計上の突出距離を確保できることになる。
【0058】
なお、アタッチメント部材50には図20に示すように、化粧カバー58の係止爪59をアタッチメント部材50の化粧カバー係止部57に係止することで化粧カバー58を取付けてアタッチメント部材50を覆うものである。ここで、図21(b)、(c)、(d)、(e)に示すように、コントローラユニット7の屋内側のカバー20の外形をほぼ同じにし且つカバー20にアタッチメント部材50の化粧カバー係止部57と同様の化粧カバー係止部57’を設けることで、同一の化粧カバー58を係止爪59をカバー20の化粧カバー係止部57’に係止することで化粧カバー58によりカバー20を覆うように取付けることができ、共通の化粧カバー58を屋外側、屋内側において使用できるので、コストダウンが図れるものである。
【0059】
次に、本発明の他の実施形態を図22乃至図26に基づいて説明する。
【0060】
ドア枠又は子扉又は扉又は門扉よりなる取付け部材1は厚み(屋外側面と屋内側面との間の巾)が異なる場合がある。そこで、取付け部材1の厚みが異なるものであっても対応できるようにしてある。すなわち、前述の各実施形態におけるコントローラユニット7の取付けに当たって、取付け部材1の厚みが薄い場合には図22に示すように、カバー20に設けた巾広部12と取付け孔2の屋内側開口部11の縁部外周の取付け部材1の屋内側端部との間にスペーサ部材52を介在させた状態で巾広部12を取付け部材1に固着具42により固着することで取付けるものである。
【0061】
スペーサ部材52は図25、図26に示すように、外形がコントローラユニット7のカバー20の屋外側の端部の外周形状と略同じ外周形状をした枠状をしており、屋内側の面に開口を囲むように略環状をした気密材取付け部60’が設けてあり、この気密材取付け部60’にはパッキンのような気密材53が取付けてある。この気密材取付け部60’は図26(b)に示すようなもので、図26(d)に示すようなコントローラユニット7のカバー20の屋内側の面に設けた略環状をした気密材取付け部60と同じ形状、大きさをしていて、カバー20の屋内側の面に設けた気密材取付け部60に取付ける気密材31と同じ形状の気密材53を使用することができるようにしている。図26(c)には気密材取付け部60’に気密材53を取付けた状態が示してあり、図26(e)には気密材取付け部60に気密材31を取付けた例を示してある。
【0062】
スペーサ部材52の屋内側の面には開口を囲むように略環状をしたリブ61が突設してあり、この略環状をしたリブ61を上記カバー20の屋外側面に取付けた略環状をした気密材31の屋外側面に対応するような形状をしている。また、枠状をしたスペーサ部材52は開口の少なくとも対向する一対の対向内面に係止用リブ62が突設してある。
【0063】
上記のような構成の枠状をしたスペーサ部材52は図24のようにしてコントローラユニット7に嵌め込んでスペーサ部材52の上記リブ61をカバー20の屋内側の面に設けた気密材取付け部60に圧接させると共に係止用リブ62をコントローラユニット7の側面に圧接することで固定する。このようにコントローラユニット7にスペーサ部材52を取付けた状態で、前述の各実施形態において述べたように取付け部材1の取付け孔2の屋内側開口部11からコントローラ7の本体部9を嵌め込んで、屋外側突出部10を取付け部材1の屋外側に突出させる。スペーサ部材52の屋外側面に設けた気密材53を取付け部材1の屋内側面に圧接させた状態(つまり、スペーサ部材52と取付け部材1との間に気密材53を介在させた状態)で、カバー20のねじ挿入孔40から固着具42であるねじ具を挿入してねじ具をスペーサ部材52に設けたねじ挿通孔を挿通させて取付け部材1の屋内側面部に固着する。この時、本体部9と屋外側突出部10の間の段部32を取付け孔2の屋外側開口部8の縁部の屋内側面(又はアタッチメント部材50を取付け場合には位置決め用当たり部55)に当接するまでねじ具を締め付けることで取付けが完了する。
【0064】
このように、スペーサ部材52を介在することで、取付け部材1の厚みが異ったものにおいても、スペーサ部材52を介在することで、取付け部材1に本体部9を同じ条件で取付けることができ、これにより取付け部材1の屋外側面からの屋外側突出部10の突出長さが一定にでき(つまり屋外側突出部10内に内装したアンテナ16の取付け部材1からの突出長さが一定にでき)るものである。
【0065】
そして、本実施形態のようにスペーサ部材52を介在したものにおいて、上記のように、巾広部12とスペーサ部材52との間に気密材31を介在させると共に、該気密材31と同形状の気密材53をスペーサ部材52と取付け部材1との間に介在させることで、スペーサ部材52と巾広部12との間、スペーサ部材52と取付け部材1との間からの水を浸入を上記気密材31、53により防止できて、取付け部材1が門扉の場合であっても内部に雨水が浸入しないようにできるものであって、特に、取付け部材1が門扉のように雨が直接降りかかるように防水性が問題となる場合であっても十分対応できるものである。
【0066】
【発明の効果】
上記のように本発明にあっては、簡単な構成で、取付け部材の屋外側面からの突出長さを一定にできるものであり、これにより簡単な構成で外観が悪くならないように最も突出長さが短く且つ金属製の取付け部材に影響されることなくアンテナの検知距離の劣化が認められない設計上の突出距離を確保できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコントローラユニットの取付け部分の側面断面図である。
【図2】同上の平面断面図である。
【図3】同上の正面図である。
【図4】同上の屋外側化粧プレートを取付けた状態の背面図である。
【図5】同上の屋外側化粧プレートを取付ける前の背面図である。
【図6】同上のコントローラユニットを示し、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
【図7】同上のコントローラユニットの分解斜視図である。
【図8】同上のケースを示し、(a)は側面図であり、(b)は背面図であり、(c)は正面図である。
【図9】同上のカバーを示し、(a)はスライド蓋を外した状態の正面図であり、(b)は背面図である。
【図10】同上の屋外側化粧プレートを取付けを示す説明図である。
【図11】同上のアンテナ部を示す斜視図である。
【図12】同上の全体背面図である。
【図13】同上の電気錠システムの制御ブロック図である。
【図14】同上のアタッチメント部材を取付ける例を示す一部分解側面図である。
【図15】(a)は同上の側面図であり、(b)は平面図である。
【図16】同上の断面図である。
【図17】(a)は同上の正面図であり、(b)は同上の背面図である。
【図18】同上の図16のX部分の拡大断面図である。
【図19】(a)は同上の化粧カバーを取付けた状態の正面図であり、(b)は化粧カバーを取付けた状態の背面図である。
【図20】同上の化粧カバーの取付け状態を示す断面図である。
【図21】(a)はアタッチメント部材の正面図であり、(b)はアタッチメント部材の側面図であり、(c)はアタッチメント部材の平面図であり、(d)はコントローラユニットのカバーの背面図であり、(e)はコントローラユニットのカバーの平面図であり、(f)はコントローラユニットのカバーの側面図である。
【図22】同上のスペーサ部材を介在させる例を示す側面図である。
【図23】同上の平面図である。
【図24】同上のスペーサ部材をコントローラユニットに嵌め込んでいる途中の状態の斜視図である。
【図25】同上のコントローラユニットのカバーとスペーサ部材を示し、(a)は分解側面図であり、(b)は背面側から見た分解斜視図であり、(c)は正面側から見た分解斜視図である。
【図26】(a)は同上のスペーサ部材の正面図であり、(b)はスペーサ部材の背面図であり、(c)はスペーサ部材の背面部に気密材を取付けた状態の背面図であり、(d)はカバーの背面図であり、(e)はカバーの背面部に気密材を取付けた状態の背面図である。
【図27】同上従来例を示し、(a)は正面図であり、(b)は断面図であり、(c)は背面図である。
【符号の説明】
1 取付け部材
2 取付け孔
3 電気錠
4 制御部
5 カードキー
6 アンテナ部
7 コントローラユニット
8 屋外側開口部
9 本体部
10 屋外側突出部
11 屋内側開口部
12 巾広部
13 屋外側化粧プレート
14 アルミニウム板
15 フェライト板
16 アンテナ
17 ハウジング
18 ケース
19 開口
20 カバー
21 押さえ金具
22 押さえ片
23 係止片
24 介在物
25 切り欠き
26 コード巻き付け部
27 コード
28 引き出し用開口部
29 突片
30 支持凹部
31 気密材
42 固着具
50 アタッチメント
51 開口部
52 スペーサ部材
53 気密材
54 気密材
55 位置決め用当たり部

Claims (9)

  1. ドア枠又は子扉又は扉又は門扉よりなる取付け部材に屋内側から屋外側に貫通するように取付け孔を形成し、電気錠の開閉を開閉制御するための制御部と屋外側において非接触型のカードキーの情報を読み取って制御部により施解錠するためのアンテナとを備えたコントローラユニットを上記取付け孔にはめ込んで取付ける電気錠のコントローラユニットの取付け構造であって、取付け孔の屋外側開口部の大きさを取付け孔の他の部分よりも小さな開口とし、コントローラユニットの本体部の外形の大きさを取付け孔の屋外側開口部よりも大きく且つ屋内側開口部より小さい大きさとし、この本体部の屋外側面に外形の大きさが取付け孔の屋外側開口部よりも小さい屋外側突出部を突設し、本体部の屋内側端部に外形の大きさが取付け孔の屋内側開口部よりも大きい巾広部を形成し、屋外側突出部内にアンテナを配設し、本体部を取付け孔に屋内側から嵌め込み且つ屋外側突出部を取付け孔の屋外側開口部から屋外側に突出させ且つ巾広部を取付け部材の屋内側面に対向させて位置させ、本体部と屋外側突出部の間の段部を取付け孔の屋外側開口部の縁部の屋内側面に当接すると共に巾広部と取付け孔の屋内側開口部の縁部外周の取付け部材の屋内側端部との間に気密材を介在させた状態で巾広部を取付け部材に固着具により固着して成ることを特徴とする電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
  2. ドア枠又は子扉又は扉又は門扉よりなる取付け部材に屋内側から屋外側に貫通するように取付け孔を形成し、電気錠の開閉を開閉制御するための制御部と屋外側において非接触型のカードキーの情報を読み取って制御部により施解錠するためのアンテナとを備えたコントローラユニットを上記取付け孔にはめ込んで取付ける電気錠のコントローラユニットの取付け構造であって、取付け孔の屋外側開口部及び屋内側開口部の大きさを同じ大きさとし、取付け孔の屋外側開口部に該開口部よりも小さい開口部を有するアタッチメント部材を取付けると共に屋外側開口部に対応するアタッチメント部材の部位に位置決め用当たり部を設け、コントローラユニットの本体部の外形の大きさをアタッチメント部材の開口部よりも大きく且つ取付け孔の屋内側開口部より小さい大きさとし、この本体部の屋外側面に外形の大きさがアタッチメント部材の開口部よりも小さい屋外側突出部を突設し、本体部の屋内側端部に外形の大きさが取付け孔の屋内側開口部よりも大きい巾広部を形成し、屋外側突出部内にアンテナを配設し、本体部を取付け孔に屋内側から嵌め込み且つ屋外側突出部をアタッチメント部材の開口部から屋外側に突出させ且つ巾広部を取付け部材の屋内側面に対向させて位置させ、本体部と屋外側突出部の間の段部をアタッチメントの屋内側面の位置決め用当たり部に当接すると共に巾広部と取付け孔の屋内側開口部の縁部外周の取付け部材の屋内側端部との間に気密材を介在させた状態で巾広部を取付け部材に固着具により固着して成ることを特徴とする電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
  3. 屋外側突出部及び屋外側突出部の周囲部分を覆う屋外側化粧プレートを設けて成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
  4. アルミニウム板の屋外側面にフェライト板を積層し、該フェライト板の屋外側面にアンテナを積層してアンテナ部を構成して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
  5. コントローラユニットのハウジングを、屋外側突出部、本体部を備え且つ内部が中空部で屋内側に開口したケースと、該ケースの屋内側の開口に取付けられた巾広部を構成するカバーとで構成し、押さえ金具の屋外側端部に押さえ片を設けると共に屋内側端部に係止片を設け、ケースの屋外側突出部の内部にアンテナ部を入れ、ケース内に入れた押さえ金具の押さえ片により弾性を有する介在物を介してアンテナ部の屋内側面を押圧し、押さえ金具の係止片をケースの屋内側の開口の縁部に設けた切り欠きに係止し、ケースの屋内側端部に取付けたカバーにより押さえ金具を押圧して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
  6. 押さえ金具に電源線や電気錠への信号線等のコードを巻き付けるためのコード巻き付け部を設け、ケースの側面にコントローラユニットのコードを外部に引き出すための引き出し用開口部を形成し、押さえ金具にコードの引き出し用開口部側に向けて突出する突片を設け、該突片をはめ込んで支持するためのコードの引き出し方向と反対側に開口した支持凹部をケースに設けて成ることを特徴とする請求項5記載の電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
  7. 巾広部と取付け孔の屋内側開口部の縁部外周の取付け部材の屋内側端部との間にスペーサ部材を介在させた状態で巾広部を取付け部材に固着具により固着して成ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
  8. 巾広部とスペーサ部材との間に気密材を介在させると共に、該気密材と同形状の気密材をスペーサ部材と取付け部材との間に介在させて成ることを特徴とする請求項7記載の電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
  9. 本体部とアタッチメント部材との間に気密材を介在させて成ることを特徴とする請求項2記載の電気錠のコントローラユニットの取付け構造。
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