【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、α−メチルスチレンの製造方法に関するものである。更に詳しくは、本発明は、低コストで効率的に高いα−メチルスチレン転化率を得ることができるという特徴を有するα−メチルスチレンの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
活性アルミナの存在下、クミルアルコ−ルを脱水してα−メチルスチレンを製造する方法は公知である(たとえば、特許文献1参照。)。しかしながら、従来の技術において高い転化率を得るには、相当の高温を要するため、低コストで効率的に高いα−メチルスチレン転化率を得るという観点において、必ずしも満足できるものではなかった。
【0003】
【特許文献1】
特公昭52−39017号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
かかる現状において、本発明が解決しようとする課題は、低コストで効率的に高いα−メチルスチレン転化率を得ることができるという特徴を有するα−メチルスチレンの製造方法を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、活性アルミナの存在下、クミルアルコ−ルを脱水するα−メチルスチレンの製造方法であって、液相において反応を実施し、反応系に不活性気体を供給しつつ行なうα−メチルスチレンの製造方法に係るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
活性アルミナによるクミルアルコ−ルの脱水反応の好ましい実施態様は次のとおりである。
【0007】
脱水反応は通常、クミルアルコ−ルを触媒に接触させることで行われる。反応は溶媒を用いて液相中で実施できる。溶媒は、反応体及び生成物に対して実質的に不活性なものでなければならない。溶媒は使用されるクミルアルコ−ル溶液中に存在する物質からなるものであってよい。たとえばクミルアルコ−ルが、生成物であるクメンとからなる混合物である場合には、特に溶媒を添加することなく、これを溶媒の代用とすることも可能である。その他、有用な溶媒は、アルカン(たとえばオクタン、デカン、ドデカン)や、芳香族の単環式化合物(たとえばベンゼン、エチルベンゼン、トルエン)などがあげられる。脱水反応温度は一般に50〜450℃であるが、150〜300℃の温度が好ましい。一般に圧力は10〜10000kPaであることが有利である。平衡反応を考えた場合はできるだけ低圧の方が有利である。脱水反応は、スラリ−又は固定床の形の触媒を使用して有利に実施できる。
【0008】
本発明の最大の特徴は、反応系に不活性気体を供給しつつ脱水反応を行なう点にある。すなわち、脱水反応は平衡反応であるため、反応温度と圧力により転化率が決まってしまう。高い転化率を得ようとすると、温度を上げて平衡をずらすか、生成した水を反応液から除去する必要がある。反応液から水を除去する操作としては蒸留が一般的であるが、蒸留設備等が必要であり、いずれの方法もコストの観点から好ましいとはいえない。反応液に不活性気体を供給することにより、脱水により発生した水分の気化が促進され、脱水反応速度が増大するとともに、液相中における平衡脱水転化率が上がり、不活性気体が存在しない場合よりも高い転化率を得ることが出来る。不活性気体は、クミルアルコ−ルの脱水反応において反応性が無く、かつ活性アルミナに対してもイナ−トであればいずれの気体も使用できるが、工業的に入手が容易な窒素、ヘリウム、水素、二酸化炭素、一酸化炭素、メタンが好ましい。
【0009】
本発明の方法は、下記の脱水工程および水添工程として行われ得る。
酸化工程:クメンを酸化することによりクメンハイドロパ−オキサイドを得る工程
エポキシ化工程:クメンハイドロパ−オキサイドを含むクメン溶液と過剰量のプロピレンとを、液相中、固体触媒の存在下に反応させることにより、プロピレンオキサイド及びクミルアルコ−ルを得る工程
脱水工程:固体触媒の存在下、エポキシ化工程で得たクミルアルコ−ルを脱水することによりα−メチルスチレンを得る工程
水添工程:固体触媒の存在下得、α−メチルスチレンを水添してクメンとし、酸化工程の原料として酸化工程へリサイクルする工程
【0010】
酸化工程は、クメンを酸化することによりクメンハイドロパ−オキサイドを得る工程である。クメンの酸化は、通常、空気や酸素濃縮空気などの含酸素ガスによる自動酸化で行われる。この酸化反応は添加剤を用いずに実施してもよいし、アルカリのような添加剤を用いてもよい。通常の反応温度は50〜200℃であり、反応圧力は大気圧から5MPaの間である。添加剤を用いた酸化法の場合、アルカリ性試薬としては、NaOH、KOHのようなアルカリ金属化合物や、アルカリ土類金属化合物又はNa2CO3、NaHCO3のようなアルカリ金属炭酸塩又はアンモニア及び(NH4)2CO3、アルカリ金属炭酸アンモニウム塩等が用いられる。
【0011】
エポキシ化工程は、酸化工程で得たクメンハイドロパ−オキサイドと過剰量のプロピレンとを、液相中、固体触媒の存在下に反応させることにより、プロピレンオキサイド及びクミルアルコ−ルを得る工程である。
【0012】
触媒としては、目的物を高収率及び高選択率下に得る観点から、チタン含有珪素酸化物からなる触媒が好ましい。これらの触媒は、珪素酸化物と化学的に結合したTiを含有する、いわゆるTi−シリカ触媒が好ましい。たとえば、Ti化合物をシリカ担体に担持したもの、共沈法やゾルゲル法で珪素酸化物と複合したもの、あるいはTiを含むゼオライト化合物などをあげることができる。
【0013】
エポキシ化工程の原料物質として使用されるクメンハイドロパ−オキサイドは、希薄又は濃厚な精製物又は非精製物であってよい。
【0014】
エポキシ化反応は、プロピレンとクメンハイドロパ−オキサイドを触媒に接触させることで行われる。反応は、溶媒を用いて液相中で実施される。溶媒は、反応時の温度及び圧力のもとで液体であり、かつ反応体及び生成物に対して実質的に不活性なものでなければならない。溶媒は使用されるハイドロパ−オキサイド溶液中に存在する物質からなるものであってよい。たとえばクメンハイドロパ−オキサイドがその原料であるクメンとからなる混合物である場合には、特に溶媒を添加することなく、これを溶媒の代用とすることも可能である。その他、有用な溶媒としては、芳香族の単環式化合物(たとえばベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、オルトジクロロベンゼン)及びアルカン(たとえばオクタン、デカン、ドデカン)などがあげられる。
【0015】
エポキシ化反応温度は一般に0〜200℃であるが、25〜200℃の温度が好ましい。圧力は、反応混合物を液体の状態に保つのに充分な圧力でよい。一般に圧力は100〜10000kPaであることが有利である。
【0016】
固体触媒は、スラリ−状又は固定床の形で有利に実施できる。大規模な工業的操作の場合には、固定床を用いるのが好ましい。また、回分法、半連続法、連続法等によって実施できる。
【0017】
エポキシ化工程へ供給されるプロピレン/クメンハイドロパ−オキサイドのモル比は2/1〜50/1であることが好ましい。該比が過小であると反応速度が低下して効率が悪く、一方該比が過大であるとリサイクルされるプロピレンの量が過大となり、回収工程において多大なエネルギ−を必要とする。
【0018】
脱水工程は、エポキシ化工程で得たクミルアルコ−ルを脱水してα−メチルスチレンを得る工程であり、前記のとおりである。本脱水工程では、次の水添工程にて使用される水素を不活性気体として使用することが可能である。
【0019】
水添工程は、脱水工程で得られたα−メチルスチレンを水添することによりクメンを得、該クメンを酸化工程の原料として酸化工程へリサイクルする工程である。
【0020】
水添触媒としては、周期律表10族又は11族の金属を含む触媒をあげることができ、具体的にはニッケル、パラジウム、白金、銅をあげることができるが、芳香環の核水添反応の抑制、高収率の観点からパラジウムまたは銅が好ましい。
銅系触媒としては銅、ラネ−銅、銅・クロム、銅・亜鉛、銅・クロム・亜鉛、銅・シリカ、銅・アルミナ等があげられる。パラジウム触媒としては、パラジウム・アルミナ、パラジウム・シリカ、パラジウム・カ−ボン等があげられる。
【0021】
水添反応は通常、α−メチルスチレンと水素を触媒に接触させることで行われる。反応は、溶媒を用いて液相又は気相中で実施できる。溶媒は、反応体及び生成物に対して実質的に不活性なものでなければならない。溶媒は使用されるα−メチルスチレン溶液中に存在する物質からなるものであってよい。たとえばα−メチルスチレンが、生成物であるクメンとからなる混合物である場合には、特に溶媒を添加することなく、これを溶媒の代用とすることも可能である。その他、有用な溶媒は、アルカン(たとえばオクタン、デカン、ドデカン)や、芳香族の単環式化合物(たとえばベンゼン、エチルベンゼン、トルエン)などがあげられる。水添反応温度は一般に0〜500℃であるが、30〜400℃の温度が好ましい。一般に圧力は100〜10000kPaであることが有利である。
【0022】
上記の特徴的な方法とすることにより、本発明が解決しようとする課題が解決できる。
【0023】
【実施例】
次に、実施例により本発明を説明する。
実施例1
活性アルミナを充填した固定床流通反応器に、25重量%のクミルアルコ−ルを含むクメン溶液を1.6g/minで、水素を105Ncc/minで流通させた。この時のLHSVは9h−1、圧力は1.0MPaG、温度215℃であった。得られた反応液におけるクミルアルコ−ルの脱水転化率は99.6%であった。
【0024】
実施例2
水素の流量が50Ncc/minであること以外は実施例1と同様の方法で実施した。得られた反応液におけるクミルアルコ−ルの脱水転化率は98.4%であった。
【0025】
比較例1
水素を流通させなかった以外は実施例1と同様の方法で実施した。得られた反応液におけるクミルアルコ−ルの脱水転化率は51.8%であった。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明により、低コストで効率的に高いα−メチルスチレン転化率を得ることができるという特徴を有するα−メチルスチレンの製造方法を提供することができた。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing α-methylstyrene. More specifically, the present invention relates to a method for producing α-methylstyrene, which is characterized in that a high α-methylstyrene conversion can be efficiently obtained at low cost.
[0002]
[Prior art]
A method for producing α-methylstyrene by dehydrating cumyl alcohol in the presence of activated alumina is known (for example, see Patent Document 1). However, in order to obtain a high conversion in the prior art, a considerably high temperature is required, and thus it is not always satisfactory from the viewpoint of efficiently obtaining a high α-methylstyrene conversion at low cost.
[0003]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 52-39017
[Problems to be solved by the invention]
Under such circumstances, the problem to be solved by the present invention is to provide a method for producing α-methylstyrene, which is characterized in that a high α-methylstyrene conversion can be efficiently obtained at low cost.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
That is, the present invention relates to a method for producing α-methylstyrene for dehydrating cumyl alcohol in the presence of activated alumina, wherein the reaction is carried out in a liquid phase and the reaction is carried out while supplying an inert gas to the reaction system. It relates to a method for producing methylstyrene.
[0006]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A preferred embodiment of the dehydration reaction of cumyl alcohol with activated alumina is as follows.
[0007]
The dehydration reaction is usually performed by bringing cumyl alcohol into contact with a catalyst. The reaction can be carried out in a liquid phase using a solvent. The solvent must be substantially inert to the reactants and products. The solvent may consist of the substances present in the cumyl alcohol solution used. For example, when cumyl alcohol is a mixture of the product, cumene, it is possible to substitute the solvent without adding a solvent. Other useful solvents include alkanes (eg, octane, decane, dodecane) and aromatic monocyclic compounds (eg, benzene, ethylbenzene, toluene). The dehydration reaction temperature is generally from 50 to 450C, but a temperature of from 150 to 300C is preferred. In general, it is advantageous for the pressure to be between 10 and 10,000 kPa. When considering an equilibrium reaction, the lowest possible pressure is more advantageous. The dehydration reaction can be advantageously carried out using a catalyst in the form of a slurry or fixed bed.
[0008]
The greatest feature of the present invention is that the dehydration reaction is performed while supplying an inert gas to the reaction system. That is, since the dehydration reaction is an equilibrium reaction, the conversion is determined by the reaction temperature and pressure. In order to obtain a high conversion, it is necessary to raise the temperature to shift the equilibrium or to remove the generated water from the reaction solution. Distillation is generally used as an operation for removing water from the reaction solution, but a distillation facility or the like is required, and any method is not preferable from the viewpoint of cost. By supplying an inert gas to the reaction solution, vaporization of water generated by dehydration is promoted, and the dehydration reaction rate is increased, and the equilibrium dehydration conversion rate in the liquid phase is increased. High conversion can also be obtained. As the inert gas, any gas can be used as long as it has no reactivity in the dehydration reaction of cumyl alcohol and is inert with respect to activated alumina, but nitrogen, helium and hydrogen which are industrially easily available can be used. , Carbon dioxide, carbon monoxide and methane are preferred.
[0009]
The method of the present invention can be performed as the following dehydration step and hydrogenation step.
Oxidation step: a step of obtaining cumene hydroperoxide by oxidizing cumene Epoxidation step: a cumene solution containing cumene hydroperoxide and an excess amount of propylene are reacted in a liquid phase in the presence of a solid catalyst. To obtain propylene oxide and cumyl alcohol dehydration step: a step of obtaining α-methylstyrene by dehydrating cumyl alcohol obtained in the epoxidation step in the presence of a solid catalyst Hydrogenation step: presence of a solid catalyst A step of hydrogenating α-methylstyrene to obtain cumene and recycling it to the oxidation step as a raw material for the oxidation step
The oxidation step is a step in which cumene is oxidized to obtain cumene hydroperoxide. The oxidation of cumene is usually performed by auto-oxidation with an oxygen-containing gas such as air or oxygen-enriched air. This oxidation reaction may be carried out without using an additive, or an additive such as an alkali may be used. Typical reaction temperatures are 50-200 ° C. and reaction pressures are between atmospheric pressure and 5 MPa. In the case of the oxidation method using an additive, as an alkaline reagent, an alkali metal compound such as NaOH or KOH, an alkaline earth metal compound or an alkali metal carbonate such as Na 2 CO 3 or NaHCO 3 or ammonia and ( NH 4 ) 2 CO 3 , alkali metal ammonium carbonate and the like are used.
[0011]
The epoxidation step is a step in which cumene hydroperoxide obtained in the oxidation step and an excess amount of propylene are reacted in a liquid phase in the presence of a solid catalyst to obtain propylene oxide and cumyl alcohol.
[0012]
As the catalyst, a catalyst comprising a titanium-containing silicon oxide is preferable from the viewpoint of obtaining the target product with high yield and high selectivity. These catalysts are preferably so-called Ti-silica catalysts containing Ti chemically bonded to silicon oxide. For example, a titanium compound supported on a silica carrier, a compound compounded with silicon oxide by a coprecipitation method or a sol-gel method, or a zeolite compound containing Ti can be used.
[0013]
The cumene hydroperoxide used as a raw material in the epoxidation step may be a dilute or concentrated purified product or a non-purified product.
[0014]
The epoxidation reaction is performed by bringing propylene and cumene hydroperoxide into contact with a catalyst. The reaction is carried out in a liquid phase using a solvent. The solvent must be liquid at the temperature and pressure of the reaction and must be substantially inert to the reactants and products. The solvent may consist of the substances present in the hydroperoxide solution used. For example, when cumene hydroperoxide is a mixture of the starting material and cumene, the mixture can be used as a substitute for the solvent without particularly adding a solvent. Other useful solvents include aromatic monocyclic compounds (eg, benzene, toluene, chlorobenzene, orthodichlorobenzene) and alkanes (eg, octane, decane, dodecane).
[0015]
The epoxidation reaction temperature is generally from 0 to 200 ° C, preferably from 25 to 200 ° C. The pressure may be sufficient to keep the reaction mixture in a liquid state. In general, it is advantageous for the pressure to be between 100 and 10000 kPa.
[0016]
The solid catalyst can be advantageously carried out in the form of a slurry or a fixed bed. For large-scale industrial operations, it is preferred to use a fixed bed. Further, it can be carried out by a batch method, a semi-continuous method, a continuous method, or the like.
[0017]
The molar ratio of propylene / cumene hydroperoxide supplied to the epoxidation step is preferably 2/1 to 50/1. If the ratio is too low, the reaction rate will decrease and the efficiency will be poor, while if the ratio is too high, the amount of propylene recycled will be too high, requiring a large amount of energy in the recovery process.
[0018]
The dehydration step is a step of dehydrating cumyl alcohol obtained in the epoxidation step to obtain α-methylstyrene, as described above. In the present dehydration step, hydrogen used in the next hydrogenation step can be used as an inert gas.
[0019]
The hydrogenation step is a step in which cumene is obtained by hydrogenating the α-methylstyrene obtained in the dehydration step, and the cumene is recycled to the oxidation step as a raw material in the oxidation step.
[0020]
Examples of the hydrogenation catalyst include a catalyst containing a metal of Group 10 or 11 of the periodic table, and specific examples thereof include nickel, palladium, platinum, and copper. Palladium or copper is preferred from the viewpoints of suppression of the yield and high yield.
Examples of the copper catalyst include copper, Raney-copper, copper / chromium, copper / zinc, copper / chromium / zinc, copper / silica, copper / alumina and the like. Examples of the palladium catalyst include palladium / alumina, palladium / silica, palladium / carbon and the like.
[0021]
The hydrogenation reaction is usually performed by bringing α-methylstyrene and hydrogen into contact with a catalyst. The reaction can be carried out in a liquid or gas phase using a solvent. The solvent must be substantially inert to the reactants and products. The solvent may consist of the substances present in the α-methylstyrene solution used. For example, when α-methylstyrene is a mixture of cumene as a product, the mixture can be used as a solvent without adding a solvent. Other useful solvents include alkanes (eg, octane, decane, dodecane) and aromatic monocyclic compounds (eg, benzene, ethylbenzene, toluene). The hydrogenation reaction temperature is generally from 0 to 500 ° C, preferably from 30 to 400 ° C. In general, it is advantageous for the pressure to be between 100 and 10000 kPa.
[0022]
With the above-described characteristic method, the problem to be solved by the present invention can be solved.
[0023]
【Example】
Next, the present invention will be described with reference to examples.
Example 1
A cumene solution containing 25% by weight of cumyl alcohol was passed at 1.6 g / min and hydrogen was passed at 105 Ncc / min through a fixed bed flow reactor filled with activated alumina. At this time, the LHSV was 9 h-1, the pressure was 1.0 MPaG, and the temperature was 215 ° C. The dehydration conversion of cumyl alcohol in the obtained reaction solution was 99.6%.
[0024]
Example 2
The procedure was performed in the same manner as in Example 1 except that the flow rate of hydrogen was 50 Ncc / min. The dehydration conversion of cumyl alcohol in the obtained reaction solution was 98.4%.
[0025]
Comparative Example 1
The procedure was performed in the same manner as in Example 1 except that hydrogen was not passed. The dehydration conversion of cumyl alcohol in the obtained reaction solution was 51.8%.
[0026]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it has been possible to provide a method for producing α-methylstyrene, which is characterized in that a high α-methylstyrene conversion rate can be efficiently obtained at low cost.