JP2004201944A - 身体訓練装置 - Google Patents

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Yuji Kato
雄司 加藤
Hidetoshi Ito
英俊 伊藤
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Abstract

【課題】訓練者に対応した器具位置の調整を可能とする。
【解決手段】両端部にグリップ27を有してフレーム20に対して回転軸23により回動可能に斜め下向きに支持された略U字形のレバー26を、フレーム20近傍のウエイト吊支持用枠体50内で昇降可能なウエイトWの選択した負荷に抗して前後方向へ回動させることにより、所定部位の筋肉訓練を行う身体訓練装置1において、レバー26先端のグリップ27の回転軸23に対する位置を、訓練者の状態に対応して調整する位置調整部が設けられてなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、この発明は身体訓練装置、特にチェストプレストレーニングマシンとして知られる筋肉訓練装置の改良に係り、医療用またはリハビリテーション等の訓練に用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
チェストプレストレーニングマシンは大胸筋、三角筋(前側)及び上腕三頭筋の身体訓練装置である。
従来のチェストプレストレーニングマシンは、床面等に載置するフレームの一端部にウエイト吊支持用枠体を垂設し、この枠体の下部から前方側に傾斜して基台を配設し、この基台にシートを配設し、フレームの他端部にステップを所定の高さで配設し、シートの後方下部付近のフレームに適宜の軸受で支持されるシャフトを設け、このシャフトの両端部にレバーを立設して略U字形にして前後方向へ回動可能にしたものであった。レバーの上端部にはグリップがほぼ直交して突設されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平09−294823号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のチェストプレストレーニングマシンは、主に、健常者が筋力鍛錬等の身体訓練をするために構成されており、老人、非健常者等への筋力トレーニング、あるいは、疾病後や障害者へのリハビリテーション等に使用することを考慮した構成にはなっていない。このため現状の装置を使用して非健常者がトレーニングをおこなった場合には、非健常者等である訓練者に対する負荷の制御が大まかすぎて、結果的に過負荷状態になったり、負荷が少なすぎて所望の訓練効果を得られなかったりするという問題があった。
また、上肢や身体の他の部位に運動機能障害を有するような訓練者が使用する場合には、可動領域が充分に撮れないために、訓練者がグリップを把持できるようにグリップの初期位置を調整できるようにしなければならず、しかも、上述した部分の筋肉を訓練可能なように各訓練者の状態に即した位置にグリップをもってくる必要があった。このためグリップ側に保持位置を調節する構成を有することが必要であり、このためトレーニング時の負荷の値が健常者用とは異なってしまい、より精確な負荷のコントロールが必要な非健常者に対して、負荷の正確性が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.訓練者の状態に合わせてより細かい負荷の調節を可能とすること。
2.訓練者の状態に合わせてより細かい訓練内容に対応可能とすること。
3.訓練者に対応した器具位置の調整を可能とすること。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両端部にグリップを有してフレームに対して回転軸により回動可能に斜め下向きに支持された略U字形のレバーを、前記フレーム近傍のウエイト吊支持用枠体内で昇降可能なウエイトの選択した負荷に抗して前後方向へ回動させることにより、所定部位の筋肉訓練を行う身体訓練装置において、
前記グリップの前記回転軸に対する位置を、訓練者の状態に対応して調整する位置調整部が設けられてなることにより上記課題を解決した。
本発明において、前記位置調整部は、前記グリップの方向を回転軸の方向に対してレバー回りに回転可能として前記レバーに前記グリップを固定することが望ましい。
また、本発明において、前記回転軸に対する固定位置の異なる複数のグリップが前記レバーに固定される手段を採用することもできる。
本発明における前記位置調整部は、前記レバーから突出量および突出方向調整可能に設けられたグリップ固定部を有し、このグリップ固定部先端に前記グリップが設けられることがある。
本発明は、前記位置調整部は、前記レバーからこのレバーの回動方向に突出量調整可能に設けられたグリップ固定部を有し、このグリップ固定部先端に前記グリップが設けられることができる。
【0007】
本発明の身体訓練装置のレバー先端にはグリップが設けられ、このグリップの回転軸に対する位置を、訓練者の状態に対応して調整する位置調整部が設けられてなることにより、非健常者訓練時に、訓練者が上肢の運動に障害がある場合などに、座った位置に対してグリップの把持位置を非健常者の運動能力に合わせて健常者の使用状態とは変化させる、あるいは、このリハビリテーション等のため、その訓練目的のために健常者の使用状態とは変化させるために、レバー先端付近のグリップを、非健常者等訓練用の所定の初期位置に調整することが可能となり、健常者に比べて上肢などの可動領域の狭い訓練者にも訓練可能とするとともに、訓練状態を精確に設定して、より細かな設定が必要である非健常者の訓練に使用することが可能となる。
【0008】
本発明において、前記位置調整部は、前記グリップの方向を回転軸の方向に対してレバー回りに回転可能として前記レバーに前記グリップを固定することにより、グリップ方向を調整して設定することにより、非健常者訓練時に訓練者がグリップを把持しやすくすることができる。
【0009】
具体的には、パイプ状のレバー(外パイプ)に対して同軸に嵌合されたレバーパイプ(内パイプ)先端にグリップが設けられ、レバーおよびレバーパイプに設けられた固定穴に固定ピンを貫通することでグリップのレバーに対する固定位置を調整可能とすることができる。これらレバーパイプ、固定穴、固定ピン等は訓練者の状態に対応してグリップの把持位置を調節するための位置調整部を構成している。
【0010】
ここで、レバーパイプの断面外形とレバーの断面内形とはそれぞれほぼ等しいか相似の多角形とされ、多角柱パイプとされるレバーパイプには前記断面外形の各辺に対応して各面に固定穴が設けられる。また、レバーには周方向1つだけ固定穴が設けられる。
レバーパイプをレバーに嵌挿する際に、これらレバーパイプとレバーの多角形の辺がどこに来るように挿入するかによって、レバーパイプのどの固定穴に固定ピンを嵌合するかが設定可能となる、これにより、グリップがどの方向を向くかを設定することができる。
【0011】
なお、このレバーパイプの断面外形とレバーの断面内形との多角形は正多角形を選択することができ、特に、正3角形、正4角形、正6角形、正8角形等を選択することが可能である。
【0012】
また、レバーパイプの断面外形とレバーの断面内形とをそれぞれ円形とし、任意の角度間隔を持ってレバーパイプ周囲にあけた複数の固定穴によって、レバーパイプとレバーとの固定方向を設定することも可能である。レバー側にも複数の固定穴をあけることや、レバーパイプの固定穴を多角形の場合の周方向間隔よりも細かくすることで、多角形の断面形状を選択した場合よりも、より細かなグリップ角度設定をおこなうことが可能となる。
【0013】
また、本発明において、前記回転軸に対する固定位置の異なる複数のグリップが前記レバーに固定されることにより、グリップ位置を調整することなく、非健常者の状態に対応してグリップのレバーに対する取付位置が異ならせることができ、これらの違いに対応してレバーの訓練用負荷を調整するのと同等の訓練を切り替えておこなうことが可能となる。
【0014】
本発明における前記位置調整部は、前記レバーから突出量および突出方向調整可能に設けられたグリップ固定部を有し、このグリップ固定部先端に前記グリップが設けられることにより、グリップ固定部の突出量および突出方向を設定することで、グリップ把持位置を設定して、非健常者等の訓練状態に対応した訓練をおこなうことができる。
【0015】
具体的には、レバー先端にこのレバーの回転軸と平行なグリップ回転軸により回転可能な円板と、この円板の径方向に突出して固定されるアームと、レバーに対して円板を固定解除可能に固定する固定部とを有し、前記アーム先端にグリップ回転軸に対して平行にグリップが設けられることができる。固定部は、円板に設けられた複数の凹部または固定穴と、この凹部または固定穴に嵌合可能かつ挿抜可能とされる固定ピンとからなることができる。
【0016】
本発明は、前記位置調整部は、前記レバーからこのレバーの回動方向に突出量調整可能に設けられたグリップ固定部を有し、このグリップ固定部先端に前記グリップが設けられることにより、グリップ固定部の突出量および突出方向を設定することで、グリップ把持位置を設定して、非健常者等の訓練状態に対応した訓練をおこなうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る身体訓練装置の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0018】
図1は本実施形態の身体訓練装置を示す側面図、図2は同平面図、図3は同正面図であり、図において、符号1は身体訓練装置である。
【0019】
本実施形態の身体訓練装置1は、図1〜図3に示すように、床面等に斜めに立設された前フレーム20bと、この前フレーム20bの上下端に接続された略L字状のLフレーム20とを有する。このLフレーム20は、前後方向に延在するように床面に載置する所定長さのアンダーバー20cとこのアンダーバー20cから立設されるポール20aとを有し、これらアンダーバー20cの先端とポール20a上端とが前フレーム20bに接続されている。
【0020】
前フレーム20bにはシートパッド34が設けられ、このシートパッド34の下側にはフレーム20bから前方に突出するようにシート固定部30が設けられる。シート固定部30は、前フレーム20bから前方に突出するパイプ31と、このパイプ31先端にフレーム20bと平行状態として設けられた固定パイプ31aと、固定パイプ31aの上側に軸方向で嵌合する嵌合パイプ31bとを有し、この嵌合パイプ31bの上端にはシートパッド32が固定され、シートパッド34,32によってシート33が構成される。また、シート固定部30には互いに嵌合したパイプ35a,35bが設けられ、図示しない外側パイプ35aを貫通する位置設定ピンを、内側パイプ35bに設けられた固定穴または凹部に嵌めることにより、シート33の高さを調節するロック機構となっている。
【0021】
シート固定部30の近傍には、シートパッド32より下側かつ前方位置に訓練中足を乗せるステップバー37が左右方向に延在するように設けられ、このステップバー37も、嵌合したパイプ37a,37bのうち外側のパイプ37aに設けられた固定ねじ37cによって前後方向に固定位置設定可能に設けられる。
【0022】
前フレーム20bの上端近傍には軸受け22を介してシャフト(回転軸)23が回転可能に軸支されるとともに、このシャフト23を回転軸とするように、シャフト23にレバー26,26が斜め前方下側に固定される。レバー26,26およびシャフト23は合わせてU字状、またはV字状となるように一体に設けられる。
レバー26の両端部には握持位置を異にするグリップ27,28が突設されている。
【0023】
パイプ状のレバー(外パイプ)26には、このレバー26に対してレバーパイプ(内パイプ)26aが同軸に嵌合されており、レバーパイプ26a先端側にはグリップ27およびグリップ28が設けられ、レバー26の長さ方向に感覚を持って複数に設けられた固定穴26bおよびレバーパイプ26aに設けられた固定穴26dに固定ピン26cを貫通することでグリップ27,28のレバー26に対する固定位置を調整可能となっている。ここで、レバー26の固定穴26bを選択することでグリップ27,28のレバー26の延在する方向における固定位置が設定できる。
これらレバーパイプ26a、固定穴26b、固定ピン26c等は訓練者の状態に対応してグリップ27,28の把持位置を調節するための位置調整部を構成している。
【0024】
ここで、レバーパイプ26aの断面外形とレバー26の断面内形とは、図4(a)〜(c)に示すようにそれぞれほぼ等しいか相似の多角形とされ、多角柱パイプとされるレバーパイプ26aには前記断面外形の各辺に対応して各面に固定穴26d、26dが設けられる。また、レバー26には周方向1つだけ固定穴26bが設けられる。
レバーパイプ26aをレバー26に嵌挿する際に、これらレバーパイプ26aとレバー26の多角形の辺がどこに来るように挿入するかによって、レバーパイプ26aのどの固定穴26dに固定ピン26cを嵌合するかが設定可能となる、これにより、グリップ27,28がどの方向を向くかを設定することができる。
【0025】
なお、このレバーパイプ26aの断面外形とレバー26の断面内形との多角形は正多角形を選択することができ、特に、図4(a)に示す正4角形、図4(b)に示す正6角形等を選択することが可能である。
【0026】
また、図4(c)に示すように、レバーパイプ26aの断面外形とレバー26の断面内形とをそれぞれ円形とし、任意の角度間隔を持ってレバーパイプ26a周囲にあけた複数の固定穴26dによって、レバーパイプ26aとレバー26との固定方向を設定することも可能である。ここで、レバーパイプ26aの固定穴26dを、図4(a)(b)に示した多角形の場合の周方向間隔よりも細かくすることで、多角形の断面形状を選択した場合よりも、より細かなグリップ27,28角度設定をおこなうことが可能となる。
【0027】
シャフト23には、レバー26と反対側(後方側)にカウンターアーム24を介して、カウンターウエイト25が設けられるとともに、シャフト23のレバー26,26の間にアーム41が垂設され、これらシャフト23、カウンターアーム24、アーム41、カウンターウエイト25は、レバー26,26と一体に前後方向へ揺動可能とされている。シャフト41の後方位置にはLフレーム20にストッパ29が設けられ、アーム41がこのストッパ29に当接することでレバー26の後方回動位置を規制している。
【0028】
カウンターウエイト25は円柱状の金属製とされその軸線がシャフト23と平行になるように設けられるとともに、このカウンターウエイト25にはカウンターウエイト25の重量に対してレバー26の負荷をコントロールするための調整部60が設けられいる。
【0029】
調整部60は、カウンターウエイト25の一端中央にシャフト23と平行に突出した固定軸61と、カウンターウエイト25円柱と略同径でカウンターウエイト25と同材料からなる円盤状の調整重り62と、固定軸61端部に螺合可能な固定ねじ63とからなる。この調整重り62は、固定軸61に着脱可能なように中央部に着脱穴62aが設けられており、固定軸61に所定の枚数の調整重り62の着脱穴62aを通して固定ねじ63を固定することで、訓練中に調整重り62が離脱しないようにすることができる。
【0030】
シャフト23にはレバー26に対する訓練時負荷を設定するための負荷設定手段が接続されている。
負荷設定手段としては、シャフト23のレバー26,26の間にアーム41が垂設され、このアーム41先端にベルト42の一端が接続されている。ベルト42の他端は、フレーム20の下部に設けられシャフト23と平行に回動可能なシャフト43に取り付けられたローラ44周囲に巻回されるとともにこのローラ44の周囲に固定されている。ベルト42は、アーム41がシャフト23を回動中心として前後方向に揺動する際、ローラ45を介してローラ44およびシャフト43を回動させるよう伸縮しないようになっている。
【0031】
シャフト43の一端はLフレーム20に回転可能に支持されるとともに、シャフト43の他端は、Lフレーム20と左右方向にずれた平行な位置に設けられるウエイト吊支持用枠体50に回転可能に支持され、シャフト43のウエイト吊支持用枠体50側にはローラ58が固定されている。
ウエイト吊支持用枠体50は2本のアンダーバー51,51とサイドバー52によりLフレーム20と接続され、その内部に立設されたガイドロッド53,53に沿って昇降可能にウエイト連結部54が設けられ、このウエイト連結部54には複数のウエイトW,Wが載置可能とされる。
【0032】
このウエイト連結部54にはワイヤ55の一端が固定接続され、このワイヤ55は、ローラ56,57を介してシャフト43に固定されたローラ58に巻回されており、ワイヤ55の他端はローラ58に固定されている。
ウエイト連結部54はウエイトWの所望枚数を適宜選択してピンで脱着する公知のものである。ウエイトWはウエイト吊支持用枠体50内に垂設したガイドロッド53に沿って昇降できる公知のものである。ウエイトWは枠体50をほぼ包囲して設けられた樹脂製のカバーによって遮蔽されている。
【0033】
このチェストプレストレーニングマシンで筋力トレーニングまたはリハビリテーション訓練をする者は、シート33に着座し両足をステップバー37に載せるとともに、パッド34に背中を押し付け、両手でレバー26,26のグリップ27またはグリップ28を握持してレバー26,26を前方へ押し倒すように回動すると、レバー26,26はシャフト23を中心として図1に示す仮想線図示のように前方へ回動する。
【0034】
これにより、シャフト23とともにアーム41が回動して、アーム41先端に固定されたベルト42が引張されローラ44が回動する。ローラ44とともにシャフト43によって一体とされたローラ58が回動して、ワイヤ55が引張される。
このレバー26,26に連結されたワイヤ55がウエイト吊支持用枠体50に昇降可能に吊支されているウエイト連結部54を引き上げることにより、設定された重量のウエイトWの負荷が生じる。そこで、両足をステップバー37に載置し、設定したウエイトWの重量でレバー26,26が元の位置に戻ろうとする力に抗しながらレバー26,26を元の位置に復帰させることにより、前記所定部位の筋肉訓練またはリハビリテーションをおこなうことができる。
【0035】
ここで、位置調整部としてのレバーパイプ26aをレバー26に対して伸縮することで把持位置調整をおこなった場合には、シャフト(回転軸)23に対するレバー26の訓練負荷が変化してしまうが、その際には、調整部60により、これを調整することになる。
【0036】
本実施形態の身体訓練装置においては、グリップ27,28の位置を位置調整部によって調整可能なため、健常者に比べてより細かな訓練負荷の設定が必要な非健常者の訓練にあっても、より効果的な訓練が可能となる。例えば、可動範囲の狭い訓練者にはグリップ28を使用させ、より可動範囲の広い訓練者にはグリップ27を使用させることが可能である。
【0037】
さらに、レバーパイプ26aをレバー26に対して伸縮させること、およびその際の固定方向を設定することにより、グリップ27,28把持に対する機能障害を有する訓練者のためにグリップ27,28把持を可能として訓練をおこなうことが可能である。
【0038】
以下、本発明に係る身体訓練装置の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
【0039】
本実施形態において第1実施形態と異なるのは、複数のグリップではなく、一対のグリップを有する点と、異なる位置調整部を有する点であり、これ以外の略同等の構成には、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5は本実施形態における位置調整部を示す側面図(a)平面図(b)である。
【0040】
本実施形態の位置調整部においては、レバー26先端にこのレバー26回転軸つまりシャフト23と平行なグリップ回転軸81により回転可能に取り付けられた円板82と、この円板82の径方向に突出して固定されるアーム83と、レバー26に対して円板82を固定解除可能に固定する固定部84とを有し、前記アーム83先端にグリップ回転軸81に対して平行にグリップ27が設けられている。
【0041】
固定部84は、円板82周囲に設けられた複数の凹部84aと、この凹部84aに嵌合可能かつ挿抜可能とされる固定ピン85とからなる。固定ピン85は、図5(c)に示すように、内部にばね85aを有し、ノブ85bを引くと先端ピン85cが引っ込み、それ以外のときはばね85aに付勢されて先端ピン85cが突出している状態とされている。
【0042】
円板82の回転位置を、どの凹部84aに固定ピン85を挿入するかで設定することで、レバー26に対するアーム83の角度を設定し、これによって、レバー26に対するグリップ27の位置を調整することが可能となる。
【0043】
本実施形態においては、レバー26に対するグリップ27の固定位置を、レバー26回転軸(シャフト)23と平行なグリップ回転軸81回りに固定位置設定可能な構成としたため、レバー26の初期位置において、シャフト23に対するグリップ27位置をアーム83の回動可能範囲に応じてより広範囲に設定することが可能となる。この結果、上記の実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、例えば初期位置においてレバー26よりも前側にグリップ27を位置することができるため、上肢の可動範囲が狭い訓練者であってもシート33によって設定される最適姿勢で訓練をおこなうことが可能となる。
【0044】
なお、アーム83をレバー26とレバーパイプ26aとの構造と同様の嵌合パイプとして固定位置調整可能にすることにより、レバー26に対して、このレバー26の回動方向(揺動方向)にグリップ27の固定位置を設定することが可能となるとともに、グリップ27固定方向をより一層細かく設定することが可能となり、より高範囲の訓練に使用することが可能となる。
【0045】
なお、上記固定ピン85と凹部84aのような固定部84と、摺動位置規制部によってレバー26とレバーパイプ26aの伸縮位置設定をおこなうことも可能である。
【0046】
【発明の効果】
本発明の身体訓練装置によれば、両端部にグリップを有してフレームに対して回転軸により回動可能に斜め下向きに支持された略U字形のレバーを、前記フレーム近傍のウエイト吊支持用枠体内で昇降可能なウエイトの選択した負荷に抗して前後方向へ回動させることにより、所定部位の筋肉訓練を行う身体訓練装置において、前記レバー先端のグリップの回転軸に対する位置を、訓練者の状態に対応して調整する位置調整部が設けられてなることにより、非健常者訓練時に、訓練者が上肢の運動に障害がある場合などに、座った位置に対してグリップの把持位置を非健常者の運動能力に合わせて健常者の使用状態とは変化させる、あるいは、このリハビリテーション等のため、その訓練目的のために健常者の使用状態とは変化させるために、レバー先端付近のグリップを、非健常者等訓練用の所定の初期位置に調整することが可能となり、健常者に比べて上肢などの可動領域の狭い訓練者にも訓練可能とするとともに、訓練状態を精確に設定して、より細かな設定が必要である非健常者の訓練に使用することが可能となるという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る身体訓練装置の第1実施形態を示す側面図である。
【図2】図1の身体訓練装置を示す平面図である。
【図3】図1の身体訓練装置を示す前面図である。
【図4】図1の調整部60の他の実施形態を示す正面図である。
【図5】本発明に係る身体訓練装置における調整部70の第2実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 身体訓練装置
20 Lフレーム
20a ポール
20b 前フレーム
20c アンダーバー
22 軸受け
23 シャフト(回転軸)
24 カウンターアーム
25 カウンターウエイト
26 レバー
26a レバーパイプ
26c 固定ピン
26b 固定穴
26d 固定穴
27,28 グリップ
29 ストッパ
30 シート固定部
31 パイプ
31a 固定パイプ
31b 嵌合パイプ
33 シート
34,32 シートパッド
35b 内側パイプ(パイプ)
35a 外側パイプ(パイプ)
37 ステップバー
37a,37b パイプ
37c 定ねじ
41 アーム
42 ベルト
43 シャフト
44 ローラ
45 ローラ
50 ウエイト吊支持用枠体
51 アンダーバー
52 サイドバー
53 ガイドロッド
54 ウエイト連結部
55 ワイヤ
56,57 ローラ
58 ローラ
81 グリップ回転軸
82 円板
83 アーム
84 固定部
84a 凹部
85 固定ピン
85a ばね
85b ノブ
85c 先端ピン
W ウエイト

Claims (5)

  1. 両端部にグリップを有してフレームに対して回転軸により回動可能に斜め下向きに支持された略U字形のレバーを、前記フレーム近傍のウエイト吊支持用枠体内で昇降可能なウエイトの選択した負荷に抗して前後方向へ回動させることにより、所定部位の筋肉訓練を行う身体訓練装置において、
    前記グリップの前記回転軸に対する位置を、訓練者の状態に対応して調整する位置調整部が設けられてなることを特徴とする身体訓練装置。
  2. 前記位置調整部は、前記グリップの方向を回転軸の方向に対してレバー回りに回転可能として前記レバーに前記グリップを固定することを特徴とする請求項1記載の身体訓練装置。
  3. 前記回転軸に対する固定位置の異なる複数のグリップが前記レバーに固定されることを特徴とする請求項1または2記載の身体訓練装置。
  4. 前記位置調整部は、前記レバーから突出量および突出方向調整可能に設けられたグリップ固定部を有し、このグリップ固定部先端に前記グリップが設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれか記載の身体訓練装置。
  5. 前記位置調整部は、前記レバーからこのレバーの回動方向に突出量調整可能に設けられたグリップ固定部を有し、このグリップ固定部先端に前記グリップが設けられることを特徴とする請求項4記載の身体訓練装置。
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