JP2004201200A - 制御通信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、住宅に既設の電灯線をネットワーク網として利用することと、既存の電気機器のままでの住宅ネットワーク構築を可能とすることで導入の簡素化を図り、また、それぞれ制御通信装置を電気機器の付近に配置することで、無線通信を確実に成立させ、さらには電力の省エネも期待できるような制御通信装置を提供すること。
【解決手段】本発明では、無線通信装置60,64〜74から送信された無線信号を受信し、それぞれ電気機器40〜54と無線通信可能とする送受信部120,124〜134を持つ制御通信装置20,24〜34を住宅に既設の電灯線10に接続し、電灯線10を介してそれぞれ電気機器40〜54を連動制御することで、家庭内の電力消費量を極力削減することが可能となる。
【選択図】 図6
【解決手段】本発明では、無線通信装置60,64〜74から送信された無線信号を受信し、それぞれ電気機器40〜54と無線通信可能とする送受信部120,124〜134を持つ制御通信装置20,24〜34を住宅に既設の電灯線10に接続し、電灯線10を介してそれぞれ電気機器40〜54を連動制御することで、家庭内の電力消費量を極力削減することが可能となる。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線信号受信部を搭載した水回り機器(暖房便座用ヒータ、温水洗浄便座、電気温水器、浴室乾燥機等)を遠隔操作するシステム係り、特に家庭内に既設の電灯線及び無線通信を介して動作状態をモニタリング或いは水回り機器を遠隔操作する、家庭内ネットワークシステムに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
近年、国をあげての家庭内機器をネットワーク化し、マルチメディア化及び省エネ化の研究が推進されている。
ネットワークとしては、電気機器にリモートコントロール信号を送受信可能な装置を取付け、さらにネットワークケーブルに接続された、リモートコントロール信号送受信装置を電気機器と1対1で設置する構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、電気機器に電力を供給する電灯線にコントローラと電気機器に対して1:1の割合でターミナルを設置し、コントローラによって家庭内の消費電力を管理するものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
更に、外部情報網(放送網,CATV網,電話網)に接続されているホームコントローラと、インターフェースユニットが接続されている全電気機器との間で、コードレス通信を使用することによるホームネットワークも知られている(特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−102080号公報
【特許文献2】
特開平9−84146号公報
【特許文献3】
特開平5−300564号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1においては、住宅にネットワークケーブルを新規に設置する必要がある。従って、配線工事等の作業を行なう必要があり導入が困難である。また、ユーザーが操作する為のリモコンが別途付属し、このリモコンで電気機器に対して制御信号を無線送信し、その制御信号を電気機器内蔵のマイコンで解析した後ネットワーク網を介して他の電気機器の遠隔操作を行なう。この提案だと、住宅に新たにネットワークケーブルを引く必要があり配線工事の必要性があるため、ユーザーにとって導入が困難である。そして、電気機器に無線信号送受信機を組み込まなければ遠隔操作ができないため、電気機器を新しく買いなおす必要もある。さらに、制御情報の表示手段としてテレビを使用しているため設置場所が制限されるという問題もある。
【0005】
特許文献2においては、電力会社との契約により定められている最大消費電力量の超過を気にすることなく電気機器の電源をON・OFFできる。つまり、コントローラによって管理することで、ブレーカーが落ちるのを防止することができ、また併せて電気料金等も管理することができるが、ネットワーク利用による電気機器の制御が電源のON・OFFのみに制限されるため、コントローラの自動制御による電力省エネは期待できないという問題がある。
【0006】
特許文献3においては、各家庭にコントローラを1台設置し、家庭内の全電気機器を1台のコントローラからの無線信号で制御するものであるが、無線信号の到達距離が大きな問題として存在する。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、家庭内に既設の電灯線を媒体とした家庭内ネットワークシステムにおいて、住宅に既設の電灯線をネットワーク網として利用することと、既存の電気機器のままでの住宅ネットワーク構築を可能とすることで導入の簡素化を図り、また、それぞれ制御通信装置を電気機器の付近に配置することで、無線通信を確実に成立させ、さらには電力の省エネも期待できるような制御通信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、家庭内の電気機器と直接通信する手段と、前記電気機器へ電力を供給する電灯線に制御信号を流す手段と、を有することを特徴とする制御通信装置である。
【0009】
請求項1の発明によれば、住宅に既設の電灯線をネットワーク網として利用するので配線工事の手間を省くことができ、導入の簡素化を図ることが可能となると考えられる。
【0010】
請求項2の発明は、それぞれ制御通信装置に、各々を識別するための識別子を割当てることによりそれぞれ制御通信装置が相互に通信可能となる手段を有することを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明によれば、各制御通信装置に識別子を割当てそれぞれを認識させることにより相互通信が可能になる。つまり、各機器の連動制御が可能となるため電力省エネの期待ができる。
【0012】
請求項3の発明は、制御通信装置と家庭内電気機器の通信を確立する為に前記識別子と一つの家庭内電気機器の関連付けを行なう機能を有することを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明によれば、それぞれ制御通信装置がもつ識別子と家庭内電気機器との関連付けを行なうことによって、制御通信装置による家庭内電気機器の制御を可能にすることができる。
【0014】
請求項4の発明は、無線コード受信部を搭載した一つの電気機器に対して制御信号を無線送信する手段と、無線コードを受信する手段と、無線コードに基づき他の制御通信装置との相互通信を可能とするプログラムの格納手段を備え、入力された無線コードをデコードし、他の制御通信装置へ電灯線を介して制御信号として送信する、もしくは前記電気機器に制御信号を送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明によれば、制御通信装置がそれぞれ一つの電気機器に対して無線コードを送信し制御可能とすることで、各電気機器と電灯線との間をワイヤレス化することが可能となる。また、入力された無線コードを制御通信装置内でデコードし、識別子等を判断することによって電灯線を介して他の制御通信装置との相互通信、あるいは制御通信装置から各電気機器へ無線コードを送信することで、制御通信装置による電気機器の制御が可能となる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項3記載の制御通信装置に於いて、制御通信装置と家庭内電気機器の通信を確立する為に前記識別子と全ての家庭内電気機器の関連付けを行なう機能を有することを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明によれば、制御通信装置と電気機器の割合を1対多数とすることによって、少数の通信制御装置によって家庭内ネットワークを構築することが可能となる。
【0018】
請求項6の発明は、無線コード受信部を搭載した全ての電気機器に対して制御信号を無線送信する手段と、無線コードを受信する手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明によれば、制御通信装置と電気機器の割合を1対多数にし、さらにそれらの間を無線通信可能とすることによって、家庭内ネットワークを容易に構築することが可能となる。
【0020】
請求項7の発明は、操作部を持ち、前記操作部から入力された制御情報を家庭内電気機器に送信する手段と、前記制御情報を電灯線を介して他の制御通信装置に送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0021】
請求項7の発明によれば、操作部から入力された制御情報を電灯線を介して別の制御通信装置に送信することによって、家庭内電気機器の遠隔操作を可能にすることができる。
【0022】
請求項8の発明は、請求項1から7記載の制御通信装置から電灯線を介してそれぞれ電気機器の制御情報を収集し管理および保持する手段と、前記制御情報を信号化して送信する手段と、を有することを特徴とする識別子管理装置である。
【0023】
請求項8の発明によれば、制御通信装置と常時接続することで、それぞれ電気機器へ命令を出した際の情報を収集し保持することによってネットワークに接続されている電気機器の現在の動作状況を管理することができる。またこれらの制御情報を送信する機能を持ち、各機器を制御することが可能となる。
【0024】
請求項9の発明は、請求項8記載の識別子管理装置から送信された制御情報信号を受信する手段と、受信した前記制御情報信号を視覚的に表示する手段と、
を有することを特徴とする表示装置である。
【0025】
請求項9の発明によれば、これらの情報を表示装置が受信して画面に表示することによって、ユーザーが電気機器の動作状況を視覚的に確認することができるため、例えば電源がONしている電気機器が明らかに未使用である等の時は速やかに電源をOFFにし、無駄な電力の消費を抑えることが可能となる。
【0026】
請求項10の発明は、請求項8記載の識別子管理装置から送信された制御情報信号を、前記電灯線および前記制御通信装置を介して受信する手段を有することを特徴とする。
【0027】
請求項10の発明によれば、また、各表示装置への信号伝達をネットワーク及び制御通信装置を介して行ない、また制御通信装置が識別子管理装置から送られてきた情報信号の送信先が表示装置であることを認識するための識別子を表示装置に持たせ、表示装置を好きな場所に設置することが可能となる。
【0028】
請求項11の発明は、請求項1から7記載の一つの制御通信装置受信部に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする無線通信装置である。
【0029】
請求項11の発明によれば、ネットワーク上に存在する電気機器を操作することを目的とした無線通信装置であり、表示装置で現在の電気機器の動作状況を確認し、家庭内の電気機器を遠隔操作することで無駄な消費電力を抑えると共に、その場から移動することなく電気機器を遠隔操作できる。
【0030】
請求項12の発明は、前記全ての制御通信装置に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする。
【0031】
請求項12の発明によれば、また、全ての制御通信装置に対してリモートコントロール信号を送信する手段を持たせることにより、無線通信装置が住宅内の至る所で使用できるようになる。つまり、部屋と部屋の間で持ち運び自由となる。
【0032】
請求項13の発明は、前記複数の制御通信装置に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする。
【0033】
請求項13の発明によれば、さらに、表示装置と無線通信装置を一体化することで、画面を見ながら操作することが可能となる。
【0034】
請求項14の発明は、前記識別子管理装置から送信された制御情報信号を前記全ての制御通信装置を介して無線コードとして受信する手段を有することを特徴とする。
【0035】
請求項14の発明によれば、全ての制御信号無線送受信装置からの無線コードを受信し制御情報を表示させることが可能なため、例えば昼間は居間、夜は寝室といったように住宅内を自由に移動させることが可能となる。
【0036】
請求項15の発明は、それぞれ電気機器に付属しているリモコンから送信される無線コードを受信する手段と、受信した前記無線コードを記憶する手段と、
前記無線通信装置から送信されたリモートコントロール信号を受信し、前記無線コードと前記リモートコントロール信号の関連付けを行なうことを可能とする手段と、を有することを特徴とする。
【0037】
請求項15の発明によれば、各電気機器に付属のリモコンと本件記載の無線通信装置のそれぞれ無線コードの関連付けを行なう機能を制御通信装置に持たせることにより、簡単な操作で初期設定を可能とする。また、新しく電気機器を追加で導入する際も同じ作業を行なうだけで簡単に設定することができる。
【0038】
請求項16の発明は、複数の電気機器に付属のリモコンから送信された制御情報を前記制御通信装置が受信して、その制御情報を収集する手段を有することを特徴とする。
【0039】
請求項16の発明によれば、電気機器に付属のリモコンでそれぞれ電気機器を操作した際の無線コードを制御通信装置も受信し、この情報を識別子管理装置が収集・管理することで、電気機器を如何なる手段で操作しても、常に正確な動作状況を把握することができる。さらに、電気機器に送信部も内蔵することで、電気機器本体で操作された際の操作情報を、電気機器に内蔵の送信部から制御通信装置に送信し、制御通信装置はこの情報を電源線を介して識別子管理装置に送信し管理・保持しても良い。
【0040】
請求項17の発明は、設定された時刻になると、前記それぞれ家庭内電気機器に制御情報を送信する手段を有することを特徴とする。
【0041】
請求項17の発明によれば、識別子管理装置に対して信号を送信する手段をもった様々な装置によって設定された、日付、時刻、対象機器、制御内容を管理し、それらをスケジュール化してそれぞれ電気機器を自動制御することが可能となる。
【0042】
請求項18の発明は、人体を検知する手段と、電源を供給する電灯線に制御信号を流す手段と、それぞれを識別するためのIDと、前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、を有することを特徴とする人体検知装置である。
【0043】
請求項18の発明によれば、電灯線を介して制御信号を送信できる人体検知装置(センサ)を接続し、さらに識別子によってそれぞれ認識させ、制御通信装置と連動制御(例えば、人が入室した際は照明の電源をON、或いは退室した際はOFFする)を行なうことによって、ユーザーの手を借りることなく無駄な電力の消費を抑えることが可能となる。
【0044】
請求項19の発明は、それぞれ前記無線通信装置から送信された無線コードを受信する手段を有することを特徴とする。
【0045】
請求項19の発明によれば、また、無線通信装置から送信された無線信号を人体検知装置が受信し、その制御内容によってそれぞれ制御通信装置に制御信号を電灯線を介して送信することでそれぞれ電気機器の遠隔操作が可能となる。
【0046】
請求項20の発明は、それぞれ電気機器の制御信号を無線送信する手段を有することを特徴とする。
【0047】
請求項20の発明によれば、制御通信装置と人体検知装置を一体形にすることによってコンパクト化を図り、更なる設置作業の簡素化を図ることができる。
【0048】
請求項21の発明は、音声を認識する手段と、認識した音声を制御信号に変換する手段と、前記制御信号を電灯線を介して他に送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0049】
請求項21の発明によれば、認識した音声を制御信号に変換し、対象の制御通信装置に送信して制御可能にすることで、手を使わずに各電気機器の遠隔操作が可能となる。
【0050】
請求項22の発明は、温度を検知する手段と、それぞれ識別するための識別子と、前記温度を信号化し前記識別子管理装置に送信する手段と、前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、を有することを特徴とする温度検知装置。
【0051】
請求項22の発明によれば、各室内の温度を常時監視することができ、またそれぞれ制御通信装置に制御信号を送信することで連動制御を可能にすることにより、例えばエアコンの設定温度を自動調整する或いは自動でON・OFFするという操作が可能となり、更なる電力省エネが見込める。
【0052】
請求項23の発明は、照度を検知する手段と、それぞれ識別するための識別子と、前記照度を信号化し前記識別子管理装置に送信する手段と、前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、を有することを特徴とする照度検知装置である。
【0053】
請求項23の発明によれば、各部屋の明るさを検知することによって、例えば夜暗くなるとを閉め、さらに人が入室した際人体検知装置との連動制御によって照明の電源をONする、或いは明るい昼間は人体を検知しても照明の電源をONしない、といったような制御を行なうことが可能となる。
【0054】
請求項24の発明は、室内に於いてガス漏れをを検知する手段と、それぞれ識別するための識別子と、ガス漏れを検知したという情報を信号化し電灯線を介して前記識別子管理装置に送信する手段を有することを特徴とするガス漏れ検知装置である。
【0055】
請求項24の発明によれば、キッチンやガスストーブが設置されている部屋等に於いてガス漏れがあった際に、前記識別子管理装置に送信し、識別子管理装置によって管理することが可能となる。
【0056】
請求項25の発明は、前記識別子管理装置が前記ガス漏れ検知情報を受信した際に送信した前記制御信号を受信し、警報音を出す手段を有することを特徴とする。
【0057】
請求項25の発明によれば、前記識別子管理装置がガス漏れの情報を受信した際、スピーカーを搭載した前記表示装置によって、音で警報を発することが可能となる。
【0058】
請求項26の発明は、前記制御通信装置と前記家庭内電気機器間の無線通信に於いて、無線通信の手段として赤外線を用いることを特徴とする情報通信システムである。
【0059】
請求項27の発明は、前記制御通信装置と前記家庭内電気機器間の無線通信に於いて、無線通信の手段として電波を用いることを特徴とする情報通信システムである。
【0060】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の制御通信装置を示すブロック図である。
【0061】
図1に於いて、制御通信装置20、電気機器であるエアコン40はACコード820、840とACコンセント11、12を介して通常一般家庭に既に配線されている電灯線10より電源を供給される。但し、制御通信装置20に関してはACコード820とACコンセント11を介して電灯線10に制御信号を流すことが可能である。また、エアコン40に関してはACコード840とACコンセント12を介して電灯線10から電源を供給されるのみである。また、制御通信装置20とエアコン40は通信線100で互いに接続されており、制御通信装置20から通信線100を介してエアコン40に温度設定などの制御信号を送ることによって制御通信装置20によるエアコン40の制御が可能となる。
【0062】
図1の実施の形態によれば、制御通信装置20はエアコン40を制御できるばかりでなく、ACコード820とACコンセント11を介して電灯線10に、例えばここでは図示しない電気温水器の温度を設定するといったような制御信号を流すことが可能である。つまり、電気温水器が遠くに設置されている場合に於いても、電灯線10を介して制御信号を送ることにより遠隔操作が可能となる。
【0063】
以降の実施例に於いては、前記実施例と同一または相当する部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図2は本発明の一実施の形態の一設置例を示すブロック図である。
【0064】
図2に於いては、電灯線10に接続された制御通信装置20,24〜34は、それぞれに無線信号の送受信部120,124〜134と、識別子(以下IDと記述する)220,224〜234を内蔵している。無線信号の受信部140〜154を内蔵した電気機器(40〜54)であるエアコン40,51、照明41,50,54、暖房便座、温水洗浄便座および便器を含む温水洗浄便座42、換気扇43,46、食器洗浄機44、電気温水器45,49、給湯器47,48、浴室乾燥機52、気泡風呂53は部屋1〜4にそれぞれ設置されている。制御通信装置20,24〜34と、エアコン40,51、照明50,54、暖房便座、換気扇46、食器洗浄機44、電気温水器45,49、給湯器47,48、浴室乾燥機52、気泡風呂53との間で無線通信を行い制御通信装置20,24〜34によってエアコン40,51、照明50,54、暖房便座、換気扇46、食器洗浄機44、電気温水器45,49、給湯器47,48、浴室乾燥機52、気泡風呂53の操作を可能とする。但し、制御通信装置20,24〜34と、エアコン40,51、照明50,54、暖房便座、換気扇46、食器洗浄機44、電気温水器45,49、給湯器47,48、浴室乾燥機52、気泡風呂53はそれぞれ一対一で通信可能とする。また、制御通信装置20,24〜34に内蔵されている送受信部120,124〜134に対して無線信号を送信する送信部160,164〜174を内蔵した無線通信装置60,64〜74を、それぞれ制御通信装置20,24〜34に対して一対一で通信可能とする。
【0065】
図2の実施の形態によれば、それぞれ電気機器の制御の内容としては、エアコン40,51は電源のON/OFF,温調,冷房・暖房・除湿設定,タイマー設定、、照明41,50,54は電源のON/OFF、温水洗浄便座42はおしり洗浄モード設定,ノズル位置調節,暖房便座温調,脱臭機能ON/OFF,ノズル洗浄機能ON/OFF,洗浄水温調,温風乾燥機能ON/OFF,室内暖房温調、換気扇43,46は電源のON/OFF、食器洗浄機44は電源のON/OFF,洗浄モード設定,乾燥モード設定、電気温水器45,49は温調,お湯はり,呼び出し設定、給湯器47,48は温調,お湯はり,呼び出し設定、浴室乾燥機52は換気機能ON/OFF,暖房機能ON/OFF,乾燥機能ON/OFF,除湿機能ON/OFF、気泡風呂53は噴出箇所設定,強さ設定,ろ過洗浄ON/OFFが挙げられるが、例えばユーザーが無線通信装置60に操作内容を入力し、この操作内容が信号化されて送信部160から送信され、対応する制御通信装置20の送受信部120によって受信し、受信した制御の情報がエアコン40の温度の設定であれば、制御通信装置20に内蔵されている送受信部120からエアコン40に内蔵の受信部140に制御の情報を送ることでエアコン40の操作を可能可能とする。また制御通信装置20が受信した制御の情報が電気温水器45の温度設定であれば、それぞれ制御通信装置20,24〜34に割当てられているID220,224〜234によって送信先を判別した後、制御通信装置20から電灯線を介してID225を割当てられている制御通信装置25に情報が伝達され、制御通信装置25に内蔵されている送受信部125から電気温水器45に内蔵の受信部145に制御の情報を送ることで電気温水器45の操作も可能になる。また、寝室に於いて朝起きてすぐ居間のエアコンの電源をONしたり、トイレの温水洗浄便座の電源をONするといった操作も可能となる。
【0066】
なお、無線通信の手段として赤外線或いは電波を考えると、それぞれ制御通信装置20,24〜34に内蔵の送受信部120,124〜134に於いて、無線信号を出力する際の赤外光或いは電波拡散性を考えると、部屋1内の制御通信装置20をエアコン40、照明41、温水洗浄便座42、換気扇43の全てと無線通信することが可能になる。つまり一対多数の通信を可能にすることができる。すなわち、電灯線に接続されている制御通信装置を各部屋に1台ずつ配置すれば複数の電気機器を操作することができるので、先に述べたように制御通信装置と電気機器の割合を必ずしも一対一にする必要はなく、制御通信装置の設置個数を極力抑えることができる。その際、制御通信装置の設置場所としては、無線信号の送信路に障害物が存在することを避けるべく、天井若しくは天井近傍に設置することが好ましい。
【0067】
こうすることによって、無線通信装置による電気機器の遠隔操作、例えばや制御通信装置の相互通信、さらには制御通信装置の個数を抑えることができる。
【0068】
図3は本発明の一実施の形態の制御通信装置を拡大表示したブロック図である。
【0069】
図3に於いては、電灯線10に接続されている制御通信装置20に複数の入力キー420を持つ操作部320を内蔵させ、ここでは図示しない無線通信装置による操作は勿論のこと、制御通信装置20に内蔵されている入力キー420による直接入力により電気機器の遠隔操作が可能となる。
【0070】
例えば、入力キーによりここでは図示しないエアコンの温度を設定し、制御通信装置20に内蔵の送受信部120からエアコン40に内蔵の受信部140に情報を送ることによって、エアコンの温度を設定することが可能となる。
【0071】
こうすることによって、無線通信装置のみならず制御通信装置本体からでも電気機器の遠隔操作をすることができる。
【0072】
図4は本発明の一実施の形態の識別子管理装置と表示装置の一設置例を示すブロック図である。
【0073】
図4に於いては、それぞれ電気機器と無線通信を行なう制御通信装置が接続されている電灯線10に新たに識別子管理装置90を接続している。識別子管理装置90はそれぞれID220,224〜234を持っている制御通信装置20,24〜34との間で電灯線を介して通信することができ、識別子管理装置90は制御通信装置20,24〜34がそれぞれ電気機器40,44〜54を無線通信によって操作した内容を管理および保持する。
【0074】
また、識別子管理装置90はスケジュール機能を持っており、電気機器を操作したい内容とその日時を識別子管理装置90によって設定し、設定された時間になると電灯線10を介して電気機器40,44〜54にそれぞれ対応している制御通信装置20,24〜34に操作情報を送ることができる。
【0075】
さらに、識別子管理装置90は表示部81を持つ表示装置80と通信線で接続されており、識別子管理装置90が得た電気機器の操作情報を通信線を介して表示装置80へ送ることによって、電気機器40,44〜54の現在の動作の状況を表示部81に表示することができる。図5に表示の例を示す。
【0076】
図4の実施の形態によれば、ユーザーが無線通信装置60に電気温水器45の設定温度の変更について入力し、送信部160から送られた無線信号を制御通信装置20に内蔵の送受信部120が受信して、電気温水器45と無線通信することができるID225を持つ制御通信装置25に電灯線10を介して操作情報を送り、この操作情報を得た制御通信装置25は送受信部125から電気温水器45に内蔵の受信部145に、操作情報を送ることにより電気温水器45の温度を設定することができる。ここで、制御通信装置25に内蔵の送受信部125から電気温水器45に内蔵の受信部145に操作情報を送信する際、この操作情報を電灯線10を介して識別子管理装置90にも送信し、識別子管理装置90がこの操作情報を受信して装置内に保持する。また、識別子管理装置90が保持している電気温水器45の操作情報を通信線を介して表示装置80に送信し、表示装置80がこの操作情報を受信して表示部81に電気温水器45の現在の設定温度を表示させることによって、ユーザーが電気温水器45の現在の設定温度を表示装置80によって確認することができる。
【0077】
さらに、識別子管理装置90にスケジュール機能を持たせることで、例えば20○○年○○月○○日○○時○○分に電気温水器45の設定温度を○○℃にするといったようなスケジュールを設定すると、指定の時刻になった際、識別子管理装置90からID225を持つ制御通信装置25に操作情報を送信することによって、電気温水器45を指定の時刻に指定の温度を自動的に設定することができる。
【0078】
こうすることで、それぞれ電気機器の現在の動作状況の管理および画面表示と、スケジュール機能設定による自動制御が可能となる。
【0079】
図6は本発明の一実施の形態に於ける、表示装置の一設置例を示すブロック図である。
【0080】
図6に於いては、部屋4に表示装置80を設置した。表示装置80には、制御通信装置34に内蔵の送受信部134から送信された信号を受信することができる無線信号の受信部180を内蔵している。識別子管理装置90から電灯線を介して送られた電気機器の操作情報を制御通信装置34が受信し、それらの操作情報を送受信部134から送信し、表示装置80に内蔵の受信部180によって受信することで表示部81に電気機器の現在の動作状況を表示することができる。
【0081】
図6の実施の形態によれば、前記の方法により識別子管理装置90が保持している、例えば電気温水器45の設定温度を変更したといったような操作情報を電灯線10を介して制御通信装置34に送信し、この操作情報を送受信部134から表示装置80に内蔵の受信部180へ送信して表示装置80が受信した操作情報を表示部81に表示させることで、電気温水器45の設定温度が変更されたことをユーザーが確認することができる。ここでは、受信部180が送受信部134からの信号を受けることができるとしたが、本発明はこれに限らず、送受信部120,124〜134の全てから信号を受けることが可能としても良い。そうすることで、表示装置80を好きな部屋の好きな場所に設置できるようになり、また持ち運びも可能となる。
【0082】
図7は本発明の一実施の形態に於いて、無線通信装置の一設置例を示すブロック図である。
【0083】
図7に於いて、無線通信装置60,74〜76は制御通信装置20,24〜34に内蔵の送受信器120,124〜134の全てと無線通信できる送信部160,174〜176を内蔵している。従って、部屋1〜4にそれぞれ無線通信装置60,74〜76を一台ずつ設置すれば電気機器全ての遠隔操作が可能となる。
【0084】
図7の実施の形態によれば、無線通信装置60,74〜76は全ての制御通信装置に制御情報を送信することが可能な送信部160,174〜176を内蔵しているため、無線通信装置60、74〜76はどこの部屋でも使用することができる。例えば、ユーザーが無線通信装置60を家庭内で自由に持ち歩きどこからでも電気機器を操作することができる。
【0085】
図8は本発明の一実施の形態に於いて、表示装置の一実施例を示すブロック図である。
【0086】
図8に於いて、表示装置82は、制御通信装置20,24〜34に内蔵の送受信部120,124〜134の全てと無線通信が可能な送受信部182を内蔵し、また、表示部83がタッチパネル方式で全ての電気機器の操作情報を入力することも可能である。
【0087】
図8の実施の形態によれば、送受信部182を持った表示装置82の表示部83がタッチパネル方式になっているため、例えば電気温水器45の温度を設定したい時は画面を見ながら画面に触れるだけで、電気温水器45の温度の設定が可能である。また、送受信部182は、制御通信装置20,24〜34に内蔵の送受信部120,124〜134の全てと通信可能であるため、家庭内のいたるところで使用することができる。つまり、持ち運びが可能である。
【0088】
図9は本発明の一実施の形態に於ける、制御通信装置の一実施例を示すブロック図である。
【0089】
図9に於いて、エアコン40に付属のリモコン540に内蔵する無線信号の送信部640から送信される制御信号を、制御通信装置20に内蔵する送受信部120によって受信し、制御通信装置20は受信した制御信号を記憶する。そして、無線通信装置60に内蔵の送信部160から送信される無線信号を制御通信装置20に内蔵の送受信部120によって受信し、前に記憶しておいた制御信号と後から受信した無線信号との関連付けを行なう。或いは、リモコン540でエアコン40を操作した際の操作信号を制御通信装置20に内蔵の送受信部120によって受信しここでは図示しない識別子管理装置に送信することで、無線通信装置60ではなくリモコン540によるエアコン40の操作情報も管理することが可能となる。また、エアコン40本体の操作部で操作された情報を管理するために、それぞれ電気機器に送信部を設けても良い。
【0090】
図9の実施の形態によれば、例えばエアコン40の温度を設定するための無線信号をエアコン40に付属のリモコン540に内蔵する送信部640から送信し、その無線信号を送受信部120で受信しその信号を制御通信装置20が記憶する。さらに、無線通信装置60に内蔵する送信部160から送信された無線信号も受信し、この無線信号と記憶してあるエアコン40の温度設定用無線信号の関連付けを行なうことによって、制御通信装置20を介して無線通信装置60によるエアコン40の温度の設定が可能となる。つまり、制御通信装置にこの機能を持たせることにより無線通信装置による電気機器の遠隔操作が可能となる。或いは、リモコン540でエアコン40の温度を設定する際の操作信号を制御通信装置20に内蔵の送受信部120によって受信しここでは図示しない識別子管理装置に送信することで、無線通信装置60ではなくリモコン540によるエアコン40の温度設定の操作情報も管理することが可能となる。また、エアコン40にここでは図示しない送信部を内蔵させることで、エアコン40本体で温度の設定がなされた際の操作情報を制御通信装置20に送信し、制御通信装置20から識別子管理装置90に送信して、管理・保持することも可能となる。
【0091】
図10は本発明の一実施の形態に於ける、人体検知装置の一実施例を示すブロック図である。
【0092】
図10に於いて、人体検知装置35は無線信号の送受信部135と各々を識別するためのID235を持ち、さらに電灯線10に接続されている。人体検知装置35が設置されている室内にて人体を検知すると、既に設定されている制御信号を制御通信装置20に電灯線を介して送信し、それぞれ電気機器を制御することが可能となる。また、人体検知装置35は送受信部135を内蔵しているため、無線通信装置60に内蔵の送信部160から送信された制御信号を受信し、ここでは図示しない別室の制御通信装置に電灯線10を介して制御信号を送信し、電気機器を遠隔操作することも可能である。さらに、送受信部135によって人体検知装置35付近の電気機器に対しても制御信号を無線で送信し、制御することが可能である。
【0093】
図10の実施の形態によれば、部屋1において誰かが入室しそれを人体検知装置35が検知した時は、例えば照明41の電源をONするという制御信号を電灯線10を介してID220を持つ制御通信装置20に送信し、無線通信によって照明41をONさせるといったような連動制御が可能である。あるいは人体検知装置35に内蔵の送受信部135から無線信号を送信し照明41をONすることも可能である。逆に、人が退室した際は自動的に照明41をOFFするといった制御も可能である。したがって、部屋1に人がいなければ照明41はOFF、人がいればONするという操作を人体検知装置35と制御通信装置20の連動制御を行なうことで無駄な電力消費を極力抑えることが可能となる。
【0094】
さらに、無線通信装置60に内蔵の送信部160から例えばエアコン40の温度を設定するための無線信号を送受信部135で受信し、エアコン40に内蔵の受信部140に対して送信することでエアコン40の温度を設定することも可能である。或いは、ここでは図示しない電気温水器の温度の設定も電灯線10を介してID225を持つ制御通信装置25に信号を送信することで、電気温水器45を遠隔操作することが可能である。
【0095】
したがって、人体検知装置35と電気機器の連動制御を設定しておくことによって容易に電力の省エネを行なうことが可能となり、さらに制御通信装置と同様の機能を持たせることで、装置の設置個数を極力少なくすることが可能となる。
【0096】
図11は本発明の一実施の形態に於ける、制御通信装置の一実施例を示すブロック図である。
【0097】
図11に於いて、制御通信装置20に音声受信部720を内蔵させ、音声を認識し無線通信或いは電灯線10を介しての電気機器の操作を可能とする。
【0098】
図11の実施の形態によれば、例えばここでは図示しないエアコンの温度を設定する際、ユーザーが「○○(場所等)のエアコンの温度を○○℃」といったようなことを言えば、制御通信装置20に内蔵する音声受信部720がこれを認識し信号化して送受信部120からエアコン40に内蔵の受信部140に無線信号を送信することによってエアコン40の温度の設定が可能となる。或いは、ここでは図示しない電気温水器の温度を設定したい時も同様に音声受信部720が受信した内容を信号化して電灯線10を介してID225を持つ制御通信装置25に送信し、制御通信装置25に内蔵の送受信部125から電気温水器45に内蔵する受信部145に送信することで、電気温水器45の遠隔操作が可能である。
【0099】
したがって、制御通信装置が音声受信部を内蔵することによって、ユーザーの音声を認識できるため、音声による家庭内の電気機器の遠隔操作が可能となる。
【0100】
図12は本発明の一実施の形態に於ける、温度、照度およびガス漏れ検知装置のそれぞれの一実施例を示すブロック図である。
【0101】
図12に於いて、温度検知装置36、照度検知装置37、ガス検知装置38はそれぞれ無線信号の送受信部136〜138とそれぞれを認識し制御通信装置20、人体検知装置35、温度検知装置36、照度検知装置37、ガス検知装置38と相互通信を可能にするID236〜238を内蔵している。温度検知装置36は、室内の温度を検知し温度が低ければ電灯線10を介してID120を持つ制御通信装置20に内蔵の送受信部120から、もしくは温度検知装置36に内蔵の送受信部136からエアコン40に内蔵の受信部140に制御信号を無線送信することでエアコン40の温度の設定を可能とする。また、無線通信装置60に内蔵の送信部160から送信された無線信号を温度検知装置36に内蔵の送受信部136で受信し、それぞれ制御通信装置に電灯線10を介して送信することによる遠隔操作も可能である。
【0102】
照度検知装置37に関しては、上に示したのと同様の方法で部屋1の明るさを検知して照明41を制御しようとするものである。ガス検知装置38に関しては、ここでは図示しない例えばガスストーブ等の使用により、ガス漏れが発生したことを検知した際は、上に示したのと同様の方法でガスストーブの電源をOFFにし、さらに表示装置82にスピーカ184を内蔵することでガス検知装置38がガス漏れを検知した際に、ここでは図示しない識別子管理装置にこの情報を送信し識別子管理装置90はこの情報を保持する。そして、スピーカ184を内蔵する表示装置82に内蔵の送受信部182に電灯線10とそれぞれ制御通信装置に内蔵の無線信号送受信部を介して表示装置82に制御信号を送信し、これを受信した表示装置82はスピーカ184からユーザーに警報音を発することが可能となる。
【0103】
図12の実施の形態によれば、温度検知装置36に関しては、現在の室温を常時監視し、例えば設定温度より低ければ設定温度を上げる或いは風量を多くするといった信号を電灯線10を介して制御通信装置20に内蔵の送受信部120或いは温度検知装置36自身に内蔵の送受信部136からエアコン40に内蔵の受信部140に無線で送信することでエアコン40を操作し、部屋1を常に快適な温度に保つことが可能となる。
【0104】
照度検知装置37に関しては、部屋の明るさを常時監視し、例えば昼間窓から入ってくる光等によって部屋1内が設定された明るさ以上の明るさを持っている時は、人体検知装置35が人の入室を検知しても照明41の電源をONしないといったような連動制御が可能となる。
【0105】
ガス検知装置38に関しては、例えばここでは図示しないガスストーブ等からガス漏れがあった際、ガス検知装置38がこれを検知してガスストーブとその他全ての電源をOFFする制御信号を電灯線10を介して制御通信装置20に内蔵の送受信部120から、或いはガス検知装置38に内蔵の送受信部138から無線信号をガスストーブとその他全ての電気機器に内蔵の無線信号受信部に送信することで室内全ての電気機器の運転を強制的に停止させることが可能となる。さらに、このガス漏れの情報を信号化してここでは図示しない識別子管理装置に送信し、識別子管理装置90はこの情報を保持する。そして、識別子管理装置90はスピーカ184を内蔵した表示装置82に内蔵の送受信部182に電灯線10とそれぞれ制御通信装置を介してスピーカ184から警報音を発生させるための制御信号を送信し、スピーカ184から警報音を発生させることによって、ユーザーにガス漏れがあったことを知らせ、どの部屋で起こったかも知らせることが可能となる。
【0106】
こうすることで、常時部屋の環境を管理し、他の制御通信装置との連動制御を行なうことで、自動的に電力を省エネできると共に、セキュリティ面においても強化することが可能となる。
【0107】
図13は本発明の一実施の形態の制御通信装置の動作を示したフローチャートである。
【0108】
図13に於いては、ここでは図示しない制御通信装置が受信待機901の状態にあるとする。次に902で入力した信号が電灯線からであるかを判別し、電灯線から入力されたのであれば、さらに903で信号に含まれるIDが表示装置のものであるかを判別し、そうであれば904表示装置へ信号を送信し再度受信待機901の状態に戻る。903で表示装置への信号でないと判別したら、905でこの制御通信装置のIDが信号に含まれているかを判別し、そうであれば906で各電気機器へ操作信号を送信し、再度901の受信待機の状態になる。また、905で含まれていないと判別した時は、この制御通信装置には関係のない信号であると判断し、入力した信号を破棄すると共に、再度901の受信待機の状態になる。902で電灯線からの入力でなければ907で無線受信かどうかを判別する。無線受信でないと判断されれば、次に910でここでは図示しない音声受信部による音声受信かを判別する。音声受信でなければ入力した信号を破棄すると共に、再度901の受信待機の状態になる。907に於いて無線受信であると判別されれば、908でここでは図示しない無線通信装置からの受信かを判別し、無線通信装置からの受信でなければ(例えば、電気機器付属のリモコン信号からの受信であった時)は、912で制御通信装置が信号波形の記憶モード状態にあるかどうかを判別する。912で記憶モードであると判別された時は、受信した信号波形を記憶し、記憶した状態のまま901の受信待機の状態になる。912で制御通信装置が記憶モードでないと判別されれば、914で受信した信号がどのような操作信号であるかを解析し、915でその情報をここでは図示しない識別子管理装置へ送信し、901の受信待機の状態になる。また、908において無線通信装置からの受信であると判別した時は、909で他の電気機器への信号か、つまりこの制御通信装置が対応していない電気機器への信号かを判別し、そうであれば916で電灯線用の伝送信号を作成し、917で電灯線へ出力し、901の受信待機の状態になる。909に於ける判別で、この制御通信装置が対応する電気機器への信号であるとした時は、918で識別子(ID)管理装置への信号かどうかを判別し、そうであれば916の伝送信号作成を行い、以下同様の動作を行なう。918でID管理装置への信号でないと判別されれば、919で記憶モード設定の信号かどうかを判別し、そうであればこの制御通信装置は920で信号波形記憶モードに設定され、先に記載した915以降の動作を行なう。919で記憶モード設定の信号でないと判別されれば次に921で、既に関連付けされた信号か、つまりここで受信した無線通信装置からの無線信号が何れかの電気機器の操作信号と既に関連付けされているかを判別し、そうであれば関連付けされている各電気機器の操作信号を922で各電気機器へ送信し、901の受信待機の状態になる。921で受信した信号がまだ関連付けされていないと判別されれば、913の動作で電気機器の操作信号波形がこの制御通信装置に記憶されているかを923に於いて判別し、そうでなければ前記の915以降の動作を行なう。923で信号波形が記憶されていると判別されれば、受信した無線信号が既に別の操作信号と関連付けされていないかを924で判別し、既に関連付けされている無線信号であるならば、前記の915以降の動作を行なう。まだ登録されていない無線信号であると924で判別されれば、受信した無線信号と記憶してある操作信号との関連付けの動作を925で行い、この関連付けの情報を915のID管理装置へ送信し、以降同様の動作を行なう。また、910に於いて音声を受信したと判別されれば、音声を911で制御信号に変換し909以降前記と同様の動作を行なう。
【0109】
また、制御通信装置20へのIDの割当て方について図14を用いて説明する。まず無線通信装置60から送信された信号を制御通信装置20が受信し、制御通信装置20が現在ID設定モードに設定されているかを927で判別する、されていなければ受信した信号がID設定モードの設定信号かを判別し、そうでなければ図13の918以降の動作を行なう。928でID設定モードの設定信号であると判別されれば、制御通信装置20は929でID設定モードに設定され、設定された情報をID管理装置90に送信し、901の受信待機の状態になる。制御通信装置20が現在ID設定モードに設定されているならば927判別された後、受信信号がID割当て用の信号かを931で判別する。ID割当て用の信号でなければ901の受信待機の状態になる。ID割当て用の信号であるなら制御通信装置20は受信した信号によって932でIDを割当てる。制御通信装置20はIDが割当てられた旨の信号を電灯線10を介してID管理装置90に送信し、割当てたIDが未使用IDであったかを933で判別し、既に使用されているIDであるなら、ここで割当てたIDを934削除し、再度受信待機の状態になる。未使用IDであると判断されれば制御通信装置20は、935でID設定モードを解除して、901の受信待機の状態になる。
【0110】
図13の実施の形態によれば、図6を参照すると、部屋1の無線通信装置60で部屋2の電気温水器45の温度を設定しようとした時は、図13のフローチャートにおいて制御通信装置20の動作は、まず901の受信待機の状態で無線通信装置60からパケット内にID225を含む無線信号を受信する、つまり902は“no”、907は“yes”、908は“yes”、909は“yes”となり、受信した無線信号を916で送信先のID225を含む伝送信号に変換して、917で電灯線10へ出力する。次に制御通信装置25の動作は、制御通信装置20から電灯線10を介して送られてきた伝送信号をID225を持つ制御通信装置25が受信するので、902は“yes”、903は“no”、受信した信号に含まれるIDが225で制御通信装置25のIDが225であるため、905は“yes”、したがって906の動作で、制御通信装置25に内蔵の送受信部125から電気機器である電気温水器45に内蔵の受信部145に操作信号を送信することで電気温水器45の温度設定が可能となる。つまり、無線通信装置60による電気温水器45の遠隔操作が可能となる。また、電灯線10を介して制御通信装置29も同じ伝送信号を受信するが、制御通信装置29が持つIDは229であるため、図13の905で“no”となり受信した伝送信号は破棄され901の受信待機の状態になる。
【0111】
次に、図6と図13を用いて電気機器付属のここでは図示しないリモコンから送信されるそれぞれ電気機器の操作信号と、無線通信装置60から送信される無線信号との関連付けの動作について説明する。ここでは、エアコン40に付属のリモコンによるエアコン40の温度設定の操作信号と無線通信装置60による任意の無線信号の関連付けについて説明する。まず、制御通信装置20を「記憶モード」に設定するための無線信号を無線通信装置60から送信する。その時の制御通信装置20の動作は、901の受信待機の状態から記憶モード設定用の信号を受信したので、902は“no”、907は“yes”、908は“yes”、909は“no”、918は“no”、919は“yes”となり、920で制御通信装置は記憶モードに設定され、さらに記憶モードに設定されたという情報を915でID(識別子)管理装置90に送信し、901の受信待機の状態になる。次に、エアコン40に付属のリモコンによるエアコン40の温度設定用の操作信号を制御通信装置20が記憶する動作は、901の受信待機の状態でエアコン40に付属のリモコンから送信されるエアコン40の温度設定の操作信号を受信するので、902は“no”、907は“yes”、付属リモコンからの受信であるため908は“no”、制御通信装置20は、先の920にて記憶モードに設定されているので912は“yes”となり、制御通信装置20は913でエアコン40の温度設定の操作信号波形を記憶し、再び901の受信待機の状態になる。さらに無線通信装置60による無線信号と記憶した操作信号との関連付けの動作を説明する。制御通信装置20は901の受信待機の状態で、無線通信装置60から送信される任意の無線信号を制御通信装置20が受信するので、902は“no”、907は“yes”、908は“yes”、909は“no”、918は“no”、919は“no”、今から関連付けしようとしている信号を受信しているので921は“no”、制御通信装置20は先の913で操作信号波形を記憶しているので923は“yes”、まだ関連付けされていない無線信号を受信したとして924は“yes”となり、ここで受信した無線信号と先に記憶しておいた操作信号との関連付けの動作を925で行い、その後926で記憶モードを解除して、関連付けされた情報を915でID(識別子)管理装置90に送信し、受信待機の状態になる。尚、受信した無線信号が他の操作信号と既に関連付けされている時は、操作信号との関連付けの重複を避けるため924で“no”となり、ID(識別子)管理装置90にその旨の情報を送信する。こうすることにより、制御通信装置20によるエアコン40の温度設定が可能となる。
【0112】
また図14に於いて、制御通信装置へのIDの割当て方についてだが、例えば、制御通信装置20にID220を割当てる場合は、まずユーザーが無線通信装置60を操作することで制御通信装置20をID設定モードに設定する。つまり、図14に於いて、927は“no”、928は“yes”となり、929でID設定モードに設定され、受信待機の状態になる。尚この時、930に於いて、制御通信装置20は電灯線10を介してID(識別子)管理装置90にID設定モードに設定された旨の情報を送信し、識別子管理装置90はこの情報を受信すると未使用IDリストを表示装置80の表示部81に表示させる。次に、無線通信装置60から制御通信装置20にID220を割当てる為の信号を送信する。つまり、図14に於いて、先程929でID設定モードに設定したので927は“yes”、ID割当て用の信号を受信したので931は“yes”となり、制御通信装置20は932でID220を割当てれれる。この設定の情報を933で電灯線10を介してID(識別子)管理装置90に送信し、ID管理装置90によってID220が未使用のIDだと判断されれば(933)、935でID設定モードを解除して、901の受信待機の状態になる。933でID220が既に使用されているIDだと判断されれば、制御通信装置20は一度割当てたID220を削除して、ID設定モードのまま、901の受信待機の状態になる。
【0113】
尚、929で制御通信装置20がID設定モードに設定された際、930に於いて、ID設定モードに設定された旨の情報をID管理装置90が受信した際、ID管理装置90は未使用IDのリストを電灯線10を介して表示装置80に送信する。ユーザーは表示装置80の表示部81に表示されている未使用IDリストを見て任意の未使用IDを選び、無線通信装置60にID220を入力し、制御通信装置20に送信し、この信号を受信した制御通信装置20はID220を割当てられる。尚、ID220が既に他の制御通信装置に割当てられているIDであった場合は、表示装置80の表示部81に表示されている未使用IDリストの中にID220は表示されず、ユーザーは別の未使用IDを選択することになる。さらに、ID220が未使用IDリストに載っていないにもかかわらずID220を割当てようとした時は、受信した制御通信装置20はとりあえずID220を割当てられるが、電灯線10を介してこの情報を受信した識別子管理装置90がID220が既に別の制御通信装置に割当てられている旨を表示装置80に表示させると共に、制御通信装置20に割当てられたID220を破棄するための制御信号を電灯線10を介して送信し、この信号を受信した制御通信装置20は割当てられたID220を破棄する。こうすることで、制御通信装置に割当てられるIDの重複を避けることが可能となる。
【0114】
【発明の効果】
本発明によれば、住宅に既設の電灯線を使用した家庭内ネットワークを構築することで導入の簡素化を図り、制御通信装置によって相互通信を可能にすることで家庭内の消費電力を極力少なくすることができ、またセンサー等を設置することで自動化を図り容易に電力省エネを実現できる制御通信装置を使用した家庭内ネットワークを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御通信装置の実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図1あるいは図2に示す制御通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図4】本発明の識別子管理装置および表示装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図5】図5に示す表示装置の一実施の形態を示す図である。
【図6】図5あるいは図6に示す表示装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の無線通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図8】図5,6あるいは7に示す表示装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図9】図1,2,3あるいは4に示す制御通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図10】本発明の人体検知装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図11】図1,2,3,4あるいは10に示す制御通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図13】本発明の制御通信装置の一動作概略を示すフロー図である。
【図14】本発明の制御通信装置の一動作概略を示すフロー図である。
【符号の説明】
1〜4…部屋、10…電灯線、11、12…ACコンセント
20、24〜34…制御通信装置、35…人体検知装置
36…温度検知装置、37…照度検知装置、38…ガス検知装置
40、51…エアコン、41、50、54…照明、42…温水洗浄便座
43、46…換気扇、44…食器洗浄機、45、49…電気温水器
47、48…給湯器、52…浴室乾燥機、53…気泡風呂
60、64〜76…無線通信装置、80、82…表示装置
81、83…表示部、90…識別子管理装置、100…通信線
120、124〜138、182…送受信部
140〜154、180…受信部
160、164〜176、640…送信部
184…スピーカ、220、224〜238、280…識別子
320…操作部、420…操作キー、540…リモコン
720…音声受信部、820、840…ACコード
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線信号受信部を搭載した水回り機器(暖房便座用ヒータ、温水洗浄便座、電気温水器、浴室乾燥機等)を遠隔操作するシステム係り、特に家庭内に既設の電灯線及び無線通信を介して動作状態をモニタリング或いは水回り機器を遠隔操作する、家庭内ネットワークシステムに関する発明である。
【0002】
【従来の技術】
近年、国をあげての家庭内機器をネットワーク化し、マルチメディア化及び省エネ化の研究が推進されている。
ネットワークとしては、電気機器にリモートコントロール信号を送受信可能な装置を取付け、さらにネットワークケーブルに接続された、リモートコントロール信号送受信装置を電気機器と1対1で設置する構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、電気機器に電力を供給する電灯線にコントローラと電気機器に対して1:1の割合でターミナルを設置し、コントローラによって家庭内の消費電力を管理するものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
更に、外部情報網(放送網,CATV網,電話網)に接続されているホームコントローラと、インターフェースユニットが接続されている全電気機器との間で、コードレス通信を使用することによるホームネットワークも知られている(特許文献3参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−102080号公報
【特許文献2】
特開平9−84146号公報
【特許文献3】
特開平5−300564号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1においては、住宅にネットワークケーブルを新規に設置する必要がある。従って、配線工事等の作業を行なう必要があり導入が困難である。また、ユーザーが操作する為のリモコンが別途付属し、このリモコンで電気機器に対して制御信号を無線送信し、その制御信号を電気機器内蔵のマイコンで解析した後ネットワーク網を介して他の電気機器の遠隔操作を行なう。この提案だと、住宅に新たにネットワークケーブルを引く必要があり配線工事の必要性があるため、ユーザーにとって導入が困難である。そして、電気機器に無線信号送受信機を組み込まなければ遠隔操作ができないため、電気機器を新しく買いなおす必要もある。さらに、制御情報の表示手段としてテレビを使用しているため設置場所が制限されるという問題もある。
【0005】
特許文献2においては、電力会社との契約により定められている最大消費電力量の超過を気にすることなく電気機器の電源をON・OFFできる。つまり、コントローラによって管理することで、ブレーカーが落ちるのを防止することができ、また併せて電気料金等も管理することができるが、ネットワーク利用による電気機器の制御が電源のON・OFFのみに制限されるため、コントローラの自動制御による電力省エネは期待できないという問題がある。
【0006】
特許文献3においては、各家庭にコントローラを1台設置し、家庭内の全電気機器を1台のコントローラからの無線信号で制御するものであるが、無線信号の到達距離が大きな問題として存在する。
【0007】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、家庭内に既設の電灯線を媒体とした家庭内ネットワークシステムにおいて、住宅に既設の電灯線をネットワーク網として利用することと、既存の電気機器のままでの住宅ネットワーク構築を可能とすることで導入の簡素化を図り、また、それぞれ制御通信装置を電気機器の付近に配置することで、無線通信を確実に成立させ、さらには電力の省エネも期待できるような制御通信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、家庭内の電気機器と直接通信する手段と、前記電気機器へ電力を供給する電灯線に制御信号を流す手段と、を有することを特徴とする制御通信装置である。
【0009】
請求項1の発明によれば、住宅に既設の電灯線をネットワーク網として利用するので配線工事の手間を省くことができ、導入の簡素化を図ることが可能となると考えられる。
【0010】
請求項2の発明は、それぞれ制御通信装置に、各々を識別するための識別子を割当てることによりそれぞれ制御通信装置が相互に通信可能となる手段を有することを特徴とする。
【0011】
請求項2の発明によれば、各制御通信装置に識別子を割当てそれぞれを認識させることにより相互通信が可能になる。つまり、各機器の連動制御が可能となるため電力省エネの期待ができる。
【0012】
請求項3の発明は、制御通信装置と家庭内電気機器の通信を確立する為に前記識別子と一つの家庭内電気機器の関連付けを行なう機能を有することを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明によれば、それぞれ制御通信装置がもつ識別子と家庭内電気機器との関連付けを行なうことによって、制御通信装置による家庭内電気機器の制御を可能にすることができる。
【0014】
請求項4の発明は、無線コード受信部を搭載した一つの電気機器に対して制御信号を無線送信する手段と、無線コードを受信する手段と、無線コードに基づき他の制御通信装置との相互通信を可能とするプログラムの格納手段を備え、入力された無線コードをデコードし、他の制御通信装置へ電灯線を介して制御信号として送信する、もしくは前記電気機器に制御信号を送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明によれば、制御通信装置がそれぞれ一つの電気機器に対して無線コードを送信し制御可能とすることで、各電気機器と電灯線との間をワイヤレス化することが可能となる。また、入力された無線コードを制御通信装置内でデコードし、識別子等を判断することによって電灯線を介して他の制御通信装置との相互通信、あるいは制御通信装置から各電気機器へ無線コードを送信することで、制御通信装置による電気機器の制御が可能となる。
【0016】
請求項5の発明は、請求項3記載の制御通信装置に於いて、制御通信装置と家庭内電気機器の通信を確立する為に前記識別子と全ての家庭内電気機器の関連付けを行なう機能を有することを特徴とする。
【0017】
請求項5の発明によれば、制御通信装置と電気機器の割合を1対多数とすることによって、少数の通信制御装置によって家庭内ネットワークを構築することが可能となる。
【0018】
請求項6の発明は、無線コード受信部を搭載した全ての電気機器に対して制御信号を無線送信する手段と、無線コードを受信する手段と、を有することを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明によれば、制御通信装置と電気機器の割合を1対多数にし、さらにそれらの間を無線通信可能とすることによって、家庭内ネットワークを容易に構築することが可能となる。
【0020】
請求項7の発明は、操作部を持ち、前記操作部から入力された制御情報を家庭内電気機器に送信する手段と、前記制御情報を電灯線を介して他の制御通信装置に送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0021】
請求項7の発明によれば、操作部から入力された制御情報を電灯線を介して別の制御通信装置に送信することによって、家庭内電気機器の遠隔操作を可能にすることができる。
【0022】
請求項8の発明は、請求項1から7記載の制御通信装置から電灯線を介してそれぞれ電気機器の制御情報を収集し管理および保持する手段と、前記制御情報を信号化して送信する手段と、を有することを特徴とする識別子管理装置である。
【0023】
請求項8の発明によれば、制御通信装置と常時接続することで、それぞれ電気機器へ命令を出した際の情報を収集し保持することによってネットワークに接続されている電気機器の現在の動作状況を管理することができる。またこれらの制御情報を送信する機能を持ち、各機器を制御することが可能となる。
【0024】
請求項9の発明は、請求項8記載の識別子管理装置から送信された制御情報信号を受信する手段と、受信した前記制御情報信号を視覚的に表示する手段と、
を有することを特徴とする表示装置である。
【0025】
請求項9の発明によれば、これらの情報を表示装置が受信して画面に表示することによって、ユーザーが電気機器の動作状況を視覚的に確認することができるため、例えば電源がONしている電気機器が明らかに未使用である等の時は速やかに電源をOFFにし、無駄な電力の消費を抑えることが可能となる。
【0026】
請求項10の発明は、請求項8記載の識別子管理装置から送信された制御情報信号を、前記電灯線および前記制御通信装置を介して受信する手段を有することを特徴とする。
【0027】
請求項10の発明によれば、また、各表示装置への信号伝達をネットワーク及び制御通信装置を介して行ない、また制御通信装置が識別子管理装置から送られてきた情報信号の送信先が表示装置であることを認識するための識別子を表示装置に持たせ、表示装置を好きな場所に設置することが可能となる。
【0028】
請求項11の発明は、請求項1から7記載の一つの制御通信装置受信部に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする無線通信装置である。
【0029】
請求項11の発明によれば、ネットワーク上に存在する電気機器を操作することを目的とした無線通信装置であり、表示装置で現在の電気機器の動作状況を確認し、家庭内の電気機器を遠隔操作することで無駄な消費電力を抑えると共に、その場から移動することなく電気機器を遠隔操作できる。
【0030】
請求項12の発明は、前記全ての制御通信装置に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする。
【0031】
請求項12の発明によれば、また、全ての制御通信装置に対してリモートコントロール信号を送信する手段を持たせることにより、無線通信装置が住宅内の至る所で使用できるようになる。つまり、部屋と部屋の間で持ち運び自由となる。
【0032】
請求項13の発明は、前記複数の制御通信装置に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする。
【0033】
請求項13の発明によれば、さらに、表示装置と無線通信装置を一体化することで、画面を見ながら操作することが可能となる。
【0034】
請求項14の発明は、前記識別子管理装置から送信された制御情報信号を前記全ての制御通信装置を介して無線コードとして受信する手段を有することを特徴とする。
【0035】
請求項14の発明によれば、全ての制御信号無線送受信装置からの無線コードを受信し制御情報を表示させることが可能なため、例えば昼間は居間、夜は寝室といったように住宅内を自由に移動させることが可能となる。
【0036】
請求項15の発明は、それぞれ電気機器に付属しているリモコンから送信される無線コードを受信する手段と、受信した前記無線コードを記憶する手段と、
前記無線通信装置から送信されたリモートコントロール信号を受信し、前記無線コードと前記リモートコントロール信号の関連付けを行なうことを可能とする手段と、を有することを特徴とする。
【0037】
請求項15の発明によれば、各電気機器に付属のリモコンと本件記載の無線通信装置のそれぞれ無線コードの関連付けを行なう機能を制御通信装置に持たせることにより、簡単な操作で初期設定を可能とする。また、新しく電気機器を追加で導入する際も同じ作業を行なうだけで簡単に設定することができる。
【0038】
請求項16の発明は、複数の電気機器に付属のリモコンから送信された制御情報を前記制御通信装置が受信して、その制御情報を収集する手段を有することを特徴とする。
【0039】
請求項16の発明によれば、電気機器に付属のリモコンでそれぞれ電気機器を操作した際の無線コードを制御通信装置も受信し、この情報を識別子管理装置が収集・管理することで、電気機器を如何なる手段で操作しても、常に正確な動作状況を把握することができる。さらに、電気機器に送信部も内蔵することで、電気機器本体で操作された際の操作情報を、電気機器に内蔵の送信部から制御通信装置に送信し、制御通信装置はこの情報を電源線を介して識別子管理装置に送信し管理・保持しても良い。
【0040】
請求項17の発明は、設定された時刻になると、前記それぞれ家庭内電気機器に制御情報を送信する手段を有することを特徴とする。
【0041】
請求項17の発明によれば、識別子管理装置に対して信号を送信する手段をもった様々な装置によって設定された、日付、時刻、対象機器、制御内容を管理し、それらをスケジュール化してそれぞれ電気機器を自動制御することが可能となる。
【0042】
請求項18の発明は、人体を検知する手段と、電源を供給する電灯線に制御信号を流す手段と、それぞれを識別するためのIDと、前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、を有することを特徴とする人体検知装置である。
【0043】
請求項18の発明によれば、電灯線を介して制御信号を送信できる人体検知装置(センサ)を接続し、さらに識別子によってそれぞれ認識させ、制御通信装置と連動制御(例えば、人が入室した際は照明の電源をON、或いは退室した際はOFFする)を行なうことによって、ユーザーの手を借りることなく無駄な電力の消費を抑えることが可能となる。
【0044】
請求項19の発明は、それぞれ前記無線通信装置から送信された無線コードを受信する手段を有することを特徴とする。
【0045】
請求項19の発明によれば、また、無線通信装置から送信された無線信号を人体検知装置が受信し、その制御内容によってそれぞれ制御通信装置に制御信号を電灯線を介して送信することでそれぞれ電気機器の遠隔操作が可能となる。
【0046】
請求項20の発明は、それぞれ電気機器の制御信号を無線送信する手段を有することを特徴とする。
【0047】
請求項20の発明によれば、制御通信装置と人体検知装置を一体形にすることによってコンパクト化を図り、更なる設置作業の簡素化を図ることができる。
【0048】
請求項21の発明は、音声を認識する手段と、認識した音声を制御信号に変換する手段と、前記制御信号を電灯線を介して他に送信する手段と、を有することを特徴とする。
【0049】
請求項21の発明によれば、認識した音声を制御信号に変換し、対象の制御通信装置に送信して制御可能にすることで、手を使わずに各電気機器の遠隔操作が可能となる。
【0050】
請求項22の発明は、温度を検知する手段と、それぞれ識別するための識別子と、前記温度を信号化し前記識別子管理装置に送信する手段と、前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、を有することを特徴とする温度検知装置。
【0051】
請求項22の発明によれば、各室内の温度を常時監視することができ、またそれぞれ制御通信装置に制御信号を送信することで連動制御を可能にすることにより、例えばエアコンの設定温度を自動調整する或いは自動でON・OFFするという操作が可能となり、更なる電力省エネが見込める。
【0052】
請求項23の発明は、照度を検知する手段と、それぞれ識別するための識別子と、前記照度を信号化し前記識別子管理装置に送信する手段と、前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、を有することを特徴とする照度検知装置である。
【0053】
請求項23の発明によれば、各部屋の明るさを検知することによって、例えば夜暗くなるとを閉め、さらに人が入室した際人体検知装置との連動制御によって照明の電源をONする、或いは明るい昼間は人体を検知しても照明の電源をONしない、といったような制御を行なうことが可能となる。
【0054】
請求項24の発明は、室内に於いてガス漏れをを検知する手段と、それぞれ識別するための識別子と、ガス漏れを検知したという情報を信号化し電灯線を介して前記識別子管理装置に送信する手段を有することを特徴とするガス漏れ検知装置である。
【0055】
請求項24の発明によれば、キッチンやガスストーブが設置されている部屋等に於いてガス漏れがあった際に、前記識別子管理装置に送信し、識別子管理装置によって管理することが可能となる。
【0056】
請求項25の発明は、前記識別子管理装置が前記ガス漏れ検知情報を受信した際に送信した前記制御信号を受信し、警報音を出す手段を有することを特徴とする。
【0057】
請求項25の発明によれば、前記識別子管理装置がガス漏れの情報を受信した際、スピーカーを搭載した前記表示装置によって、音で警報を発することが可能となる。
【0058】
請求項26の発明は、前記制御通信装置と前記家庭内電気機器間の無線通信に於いて、無線通信の手段として赤外線を用いることを特徴とする情報通信システムである。
【0059】
請求項27の発明は、前記制御通信装置と前記家庭内電気機器間の無線通信に於いて、無線通信の手段として電波を用いることを特徴とする情報通信システムである。
【0060】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の制御通信装置を示すブロック図である。
【0061】
図1に於いて、制御通信装置20、電気機器であるエアコン40はACコード820、840とACコンセント11、12を介して通常一般家庭に既に配線されている電灯線10より電源を供給される。但し、制御通信装置20に関してはACコード820とACコンセント11を介して電灯線10に制御信号を流すことが可能である。また、エアコン40に関してはACコード840とACコンセント12を介して電灯線10から電源を供給されるのみである。また、制御通信装置20とエアコン40は通信線100で互いに接続されており、制御通信装置20から通信線100を介してエアコン40に温度設定などの制御信号を送ることによって制御通信装置20によるエアコン40の制御が可能となる。
【0062】
図1の実施の形態によれば、制御通信装置20はエアコン40を制御できるばかりでなく、ACコード820とACコンセント11を介して電灯線10に、例えばここでは図示しない電気温水器の温度を設定するといったような制御信号を流すことが可能である。つまり、電気温水器が遠くに設置されている場合に於いても、電灯線10を介して制御信号を送ることにより遠隔操作が可能となる。
【0063】
以降の実施例に於いては、前記実施例と同一または相当する部分については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図2は本発明の一実施の形態の一設置例を示すブロック図である。
【0064】
図2に於いては、電灯線10に接続された制御通信装置20,24〜34は、それぞれに無線信号の送受信部120,124〜134と、識別子(以下IDと記述する)220,224〜234を内蔵している。無線信号の受信部140〜154を内蔵した電気機器(40〜54)であるエアコン40,51、照明41,50,54、暖房便座、温水洗浄便座および便器を含む温水洗浄便座42、換気扇43,46、食器洗浄機44、電気温水器45,49、給湯器47,48、浴室乾燥機52、気泡風呂53は部屋1〜4にそれぞれ設置されている。制御通信装置20,24〜34と、エアコン40,51、照明50,54、暖房便座、換気扇46、食器洗浄機44、電気温水器45,49、給湯器47,48、浴室乾燥機52、気泡風呂53との間で無線通信を行い制御通信装置20,24〜34によってエアコン40,51、照明50,54、暖房便座、換気扇46、食器洗浄機44、電気温水器45,49、給湯器47,48、浴室乾燥機52、気泡風呂53の操作を可能とする。但し、制御通信装置20,24〜34と、エアコン40,51、照明50,54、暖房便座、換気扇46、食器洗浄機44、電気温水器45,49、給湯器47,48、浴室乾燥機52、気泡風呂53はそれぞれ一対一で通信可能とする。また、制御通信装置20,24〜34に内蔵されている送受信部120,124〜134に対して無線信号を送信する送信部160,164〜174を内蔵した無線通信装置60,64〜74を、それぞれ制御通信装置20,24〜34に対して一対一で通信可能とする。
【0065】
図2の実施の形態によれば、それぞれ電気機器の制御の内容としては、エアコン40,51は電源のON/OFF,温調,冷房・暖房・除湿設定,タイマー設定、、照明41,50,54は電源のON/OFF、温水洗浄便座42はおしり洗浄モード設定,ノズル位置調節,暖房便座温調,脱臭機能ON/OFF,ノズル洗浄機能ON/OFF,洗浄水温調,温風乾燥機能ON/OFF,室内暖房温調、換気扇43,46は電源のON/OFF、食器洗浄機44は電源のON/OFF,洗浄モード設定,乾燥モード設定、電気温水器45,49は温調,お湯はり,呼び出し設定、給湯器47,48は温調,お湯はり,呼び出し設定、浴室乾燥機52は換気機能ON/OFF,暖房機能ON/OFF,乾燥機能ON/OFF,除湿機能ON/OFF、気泡風呂53は噴出箇所設定,強さ設定,ろ過洗浄ON/OFFが挙げられるが、例えばユーザーが無線通信装置60に操作内容を入力し、この操作内容が信号化されて送信部160から送信され、対応する制御通信装置20の送受信部120によって受信し、受信した制御の情報がエアコン40の温度の設定であれば、制御通信装置20に内蔵されている送受信部120からエアコン40に内蔵の受信部140に制御の情報を送ることでエアコン40の操作を可能可能とする。また制御通信装置20が受信した制御の情報が電気温水器45の温度設定であれば、それぞれ制御通信装置20,24〜34に割当てられているID220,224〜234によって送信先を判別した後、制御通信装置20から電灯線を介してID225を割当てられている制御通信装置25に情報が伝達され、制御通信装置25に内蔵されている送受信部125から電気温水器45に内蔵の受信部145に制御の情報を送ることで電気温水器45の操作も可能になる。また、寝室に於いて朝起きてすぐ居間のエアコンの電源をONしたり、トイレの温水洗浄便座の電源をONするといった操作も可能となる。
【0066】
なお、無線通信の手段として赤外線或いは電波を考えると、それぞれ制御通信装置20,24〜34に内蔵の送受信部120,124〜134に於いて、無線信号を出力する際の赤外光或いは電波拡散性を考えると、部屋1内の制御通信装置20をエアコン40、照明41、温水洗浄便座42、換気扇43の全てと無線通信することが可能になる。つまり一対多数の通信を可能にすることができる。すなわち、電灯線に接続されている制御通信装置を各部屋に1台ずつ配置すれば複数の電気機器を操作することができるので、先に述べたように制御通信装置と電気機器の割合を必ずしも一対一にする必要はなく、制御通信装置の設置個数を極力抑えることができる。その際、制御通信装置の設置場所としては、無線信号の送信路に障害物が存在することを避けるべく、天井若しくは天井近傍に設置することが好ましい。
【0067】
こうすることによって、無線通信装置による電気機器の遠隔操作、例えばや制御通信装置の相互通信、さらには制御通信装置の個数を抑えることができる。
【0068】
図3は本発明の一実施の形態の制御通信装置を拡大表示したブロック図である。
【0069】
図3に於いては、電灯線10に接続されている制御通信装置20に複数の入力キー420を持つ操作部320を内蔵させ、ここでは図示しない無線通信装置による操作は勿論のこと、制御通信装置20に内蔵されている入力キー420による直接入力により電気機器の遠隔操作が可能となる。
【0070】
例えば、入力キーによりここでは図示しないエアコンの温度を設定し、制御通信装置20に内蔵の送受信部120からエアコン40に内蔵の受信部140に情報を送ることによって、エアコンの温度を設定することが可能となる。
【0071】
こうすることによって、無線通信装置のみならず制御通信装置本体からでも電気機器の遠隔操作をすることができる。
【0072】
図4は本発明の一実施の形態の識別子管理装置と表示装置の一設置例を示すブロック図である。
【0073】
図4に於いては、それぞれ電気機器と無線通信を行なう制御通信装置が接続されている電灯線10に新たに識別子管理装置90を接続している。識別子管理装置90はそれぞれID220,224〜234を持っている制御通信装置20,24〜34との間で電灯線を介して通信することができ、識別子管理装置90は制御通信装置20,24〜34がそれぞれ電気機器40,44〜54を無線通信によって操作した内容を管理および保持する。
【0074】
また、識別子管理装置90はスケジュール機能を持っており、電気機器を操作したい内容とその日時を識別子管理装置90によって設定し、設定された時間になると電灯線10を介して電気機器40,44〜54にそれぞれ対応している制御通信装置20,24〜34に操作情報を送ることができる。
【0075】
さらに、識別子管理装置90は表示部81を持つ表示装置80と通信線で接続されており、識別子管理装置90が得た電気機器の操作情報を通信線を介して表示装置80へ送ることによって、電気機器40,44〜54の現在の動作の状況を表示部81に表示することができる。図5に表示の例を示す。
【0076】
図4の実施の形態によれば、ユーザーが無線通信装置60に電気温水器45の設定温度の変更について入力し、送信部160から送られた無線信号を制御通信装置20に内蔵の送受信部120が受信して、電気温水器45と無線通信することができるID225を持つ制御通信装置25に電灯線10を介して操作情報を送り、この操作情報を得た制御通信装置25は送受信部125から電気温水器45に内蔵の受信部145に、操作情報を送ることにより電気温水器45の温度を設定することができる。ここで、制御通信装置25に内蔵の送受信部125から電気温水器45に内蔵の受信部145に操作情報を送信する際、この操作情報を電灯線10を介して識別子管理装置90にも送信し、識別子管理装置90がこの操作情報を受信して装置内に保持する。また、識別子管理装置90が保持している電気温水器45の操作情報を通信線を介して表示装置80に送信し、表示装置80がこの操作情報を受信して表示部81に電気温水器45の現在の設定温度を表示させることによって、ユーザーが電気温水器45の現在の設定温度を表示装置80によって確認することができる。
【0077】
さらに、識別子管理装置90にスケジュール機能を持たせることで、例えば20○○年○○月○○日○○時○○分に電気温水器45の設定温度を○○℃にするといったようなスケジュールを設定すると、指定の時刻になった際、識別子管理装置90からID225を持つ制御通信装置25に操作情報を送信することによって、電気温水器45を指定の時刻に指定の温度を自動的に設定することができる。
【0078】
こうすることで、それぞれ電気機器の現在の動作状況の管理および画面表示と、スケジュール機能設定による自動制御が可能となる。
【0079】
図6は本発明の一実施の形態に於ける、表示装置の一設置例を示すブロック図である。
【0080】
図6に於いては、部屋4に表示装置80を設置した。表示装置80には、制御通信装置34に内蔵の送受信部134から送信された信号を受信することができる無線信号の受信部180を内蔵している。識別子管理装置90から電灯線を介して送られた電気機器の操作情報を制御通信装置34が受信し、それらの操作情報を送受信部134から送信し、表示装置80に内蔵の受信部180によって受信することで表示部81に電気機器の現在の動作状況を表示することができる。
【0081】
図6の実施の形態によれば、前記の方法により識別子管理装置90が保持している、例えば電気温水器45の設定温度を変更したといったような操作情報を電灯線10を介して制御通信装置34に送信し、この操作情報を送受信部134から表示装置80に内蔵の受信部180へ送信して表示装置80が受信した操作情報を表示部81に表示させることで、電気温水器45の設定温度が変更されたことをユーザーが確認することができる。ここでは、受信部180が送受信部134からの信号を受けることができるとしたが、本発明はこれに限らず、送受信部120,124〜134の全てから信号を受けることが可能としても良い。そうすることで、表示装置80を好きな部屋の好きな場所に設置できるようになり、また持ち運びも可能となる。
【0082】
図7は本発明の一実施の形態に於いて、無線通信装置の一設置例を示すブロック図である。
【0083】
図7に於いて、無線通信装置60,74〜76は制御通信装置20,24〜34に内蔵の送受信器120,124〜134の全てと無線通信できる送信部160,174〜176を内蔵している。従って、部屋1〜4にそれぞれ無線通信装置60,74〜76を一台ずつ設置すれば電気機器全ての遠隔操作が可能となる。
【0084】
図7の実施の形態によれば、無線通信装置60,74〜76は全ての制御通信装置に制御情報を送信することが可能な送信部160,174〜176を内蔵しているため、無線通信装置60、74〜76はどこの部屋でも使用することができる。例えば、ユーザーが無線通信装置60を家庭内で自由に持ち歩きどこからでも電気機器を操作することができる。
【0085】
図8は本発明の一実施の形態に於いて、表示装置の一実施例を示すブロック図である。
【0086】
図8に於いて、表示装置82は、制御通信装置20,24〜34に内蔵の送受信部120,124〜134の全てと無線通信が可能な送受信部182を内蔵し、また、表示部83がタッチパネル方式で全ての電気機器の操作情報を入力することも可能である。
【0087】
図8の実施の形態によれば、送受信部182を持った表示装置82の表示部83がタッチパネル方式になっているため、例えば電気温水器45の温度を設定したい時は画面を見ながら画面に触れるだけで、電気温水器45の温度の設定が可能である。また、送受信部182は、制御通信装置20,24〜34に内蔵の送受信部120,124〜134の全てと通信可能であるため、家庭内のいたるところで使用することができる。つまり、持ち運びが可能である。
【0088】
図9は本発明の一実施の形態に於ける、制御通信装置の一実施例を示すブロック図である。
【0089】
図9に於いて、エアコン40に付属のリモコン540に内蔵する無線信号の送信部640から送信される制御信号を、制御通信装置20に内蔵する送受信部120によって受信し、制御通信装置20は受信した制御信号を記憶する。そして、無線通信装置60に内蔵の送信部160から送信される無線信号を制御通信装置20に内蔵の送受信部120によって受信し、前に記憶しておいた制御信号と後から受信した無線信号との関連付けを行なう。或いは、リモコン540でエアコン40を操作した際の操作信号を制御通信装置20に内蔵の送受信部120によって受信しここでは図示しない識別子管理装置に送信することで、無線通信装置60ではなくリモコン540によるエアコン40の操作情報も管理することが可能となる。また、エアコン40本体の操作部で操作された情報を管理するために、それぞれ電気機器に送信部を設けても良い。
【0090】
図9の実施の形態によれば、例えばエアコン40の温度を設定するための無線信号をエアコン40に付属のリモコン540に内蔵する送信部640から送信し、その無線信号を送受信部120で受信しその信号を制御通信装置20が記憶する。さらに、無線通信装置60に内蔵する送信部160から送信された無線信号も受信し、この無線信号と記憶してあるエアコン40の温度設定用無線信号の関連付けを行なうことによって、制御通信装置20を介して無線通信装置60によるエアコン40の温度の設定が可能となる。つまり、制御通信装置にこの機能を持たせることにより無線通信装置による電気機器の遠隔操作が可能となる。或いは、リモコン540でエアコン40の温度を設定する際の操作信号を制御通信装置20に内蔵の送受信部120によって受信しここでは図示しない識別子管理装置に送信することで、無線通信装置60ではなくリモコン540によるエアコン40の温度設定の操作情報も管理することが可能となる。また、エアコン40にここでは図示しない送信部を内蔵させることで、エアコン40本体で温度の設定がなされた際の操作情報を制御通信装置20に送信し、制御通信装置20から識別子管理装置90に送信して、管理・保持することも可能となる。
【0091】
図10は本発明の一実施の形態に於ける、人体検知装置の一実施例を示すブロック図である。
【0092】
図10に於いて、人体検知装置35は無線信号の送受信部135と各々を識別するためのID235を持ち、さらに電灯線10に接続されている。人体検知装置35が設置されている室内にて人体を検知すると、既に設定されている制御信号を制御通信装置20に電灯線を介して送信し、それぞれ電気機器を制御することが可能となる。また、人体検知装置35は送受信部135を内蔵しているため、無線通信装置60に内蔵の送信部160から送信された制御信号を受信し、ここでは図示しない別室の制御通信装置に電灯線10を介して制御信号を送信し、電気機器を遠隔操作することも可能である。さらに、送受信部135によって人体検知装置35付近の電気機器に対しても制御信号を無線で送信し、制御することが可能である。
【0093】
図10の実施の形態によれば、部屋1において誰かが入室しそれを人体検知装置35が検知した時は、例えば照明41の電源をONするという制御信号を電灯線10を介してID220を持つ制御通信装置20に送信し、無線通信によって照明41をONさせるといったような連動制御が可能である。あるいは人体検知装置35に内蔵の送受信部135から無線信号を送信し照明41をONすることも可能である。逆に、人が退室した際は自動的に照明41をOFFするといった制御も可能である。したがって、部屋1に人がいなければ照明41はOFF、人がいればONするという操作を人体検知装置35と制御通信装置20の連動制御を行なうことで無駄な電力消費を極力抑えることが可能となる。
【0094】
さらに、無線通信装置60に内蔵の送信部160から例えばエアコン40の温度を設定するための無線信号を送受信部135で受信し、エアコン40に内蔵の受信部140に対して送信することでエアコン40の温度を設定することも可能である。或いは、ここでは図示しない電気温水器の温度の設定も電灯線10を介してID225を持つ制御通信装置25に信号を送信することで、電気温水器45を遠隔操作することが可能である。
【0095】
したがって、人体検知装置35と電気機器の連動制御を設定しておくことによって容易に電力の省エネを行なうことが可能となり、さらに制御通信装置と同様の機能を持たせることで、装置の設置個数を極力少なくすることが可能となる。
【0096】
図11は本発明の一実施の形態に於ける、制御通信装置の一実施例を示すブロック図である。
【0097】
図11に於いて、制御通信装置20に音声受信部720を内蔵させ、音声を認識し無線通信或いは電灯線10を介しての電気機器の操作を可能とする。
【0098】
図11の実施の形態によれば、例えばここでは図示しないエアコンの温度を設定する際、ユーザーが「○○(場所等)のエアコンの温度を○○℃」といったようなことを言えば、制御通信装置20に内蔵する音声受信部720がこれを認識し信号化して送受信部120からエアコン40に内蔵の受信部140に無線信号を送信することによってエアコン40の温度の設定が可能となる。或いは、ここでは図示しない電気温水器の温度を設定したい時も同様に音声受信部720が受信した内容を信号化して電灯線10を介してID225を持つ制御通信装置25に送信し、制御通信装置25に内蔵の送受信部125から電気温水器45に内蔵する受信部145に送信することで、電気温水器45の遠隔操作が可能である。
【0099】
したがって、制御通信装置が音声受信部を内蔵することによって、ユーザーの音声を認識できるため、音声による家庭内の電気機器の遠隔操作が可能となる。
【0100】
図12は本発明の一実施の形態に於ける、温度、照度およびガス漏れ検知装置のそれぞれの一実施例を示すブロック図である。
【0101】
図12に於いて、温度検知装置36、照度検知装置37、ガス検知装置38はそれぞれ無線信号の送受信部136〜138とそれぞれを認識し制御通信装置20、人体検知装置35、温度検知装置36、照度検知装置37、ガス検知装置38と相互通信を可能にするID236〜238を内蔵している。温度検知装置36は、室内の温度を検知し温度が低ければ電灯線10を介してID120を持つ制御通信装置20に内蔵の送受信部120から、もしくは温度検知装置36に内蔵の送受信部136からエアコン40に内蔵の受信部140に制御信号を無線送信することでエアコン40の温度の設定を可能とする。また、無線通信装置60に内蔵の送信部160から送信された無線信号を温度検知装置36に内蔵の送受信部136で受信し、それぞれ制御通信装置に電灯線10を介して送信することによる遠隔操作も可能である。
【0102】
照度検知装置37に関しては、上に示したのと同様の方法で部屋1の明るさを検知して照明41を制御しようとするものである。ガス検知装置38に関しては、ここでは図示しない例えばガスストーブ等の使用により、ガス漏れが発生したことを検知した際は、上に示したのと同様の方法でガスストーブの電源をOFFにし、さらに表示装置82にスピーカ184を内蔵することでガス検知装置38がガス漏れを検知した際に、ここでは図示しない識別子管理装置にこの情報を送信し識別子管理装置90はこの情報を保持する。そして、スピーカ184を内蔵する表示装置82に内蔵の送受信部182に電灯線10とそれぞれ制御通信装置に内蔵の無線信号送受信部を介して表示装置82に制御信号を送信し、これを受信した表示装置82はスピーカ184からユーザーに警報音を発することが可能となる。
【0103】
図12の実施の形態によれば、温度検知装置36に関しては、現在の室温を常時監視し、例えば設定温度より低ければ設定温度を上げる或いは風量を多くするといった信号を電灯線10を介して制御通信装置20に内蔵の送受信部120或いは温度検知装置36自身に内蔵の送受信部136からエアコン40に内蔵の受信部140に無線で送信することでエアコン40を操作し、部屋1を常に快適な温度に保つことが可能となる。
【0104】
照度検知装置37に関しては、部屋の明るさを常時監視し、例えば昼間窓から入ってくる光等によって部屋1内が設定された明るさ以上の明るさを持っている時は、人体検知装置35が人の入室を検知しても照明41の電源をONしないといったような連動制御が可能となる。
【0105】
ガス検知装置38に関しては、例えばここでは図示しないガスストーブ等からガス漏れがあった際、ガス検知装置38がこれを検知してガスストーブとその他全ての電源をOFFする制御信号を電灯線10を介して制御通信装置20に内蔵の送受信部120から、或いはガス検知装置38に内蔵の送受信部138から無線信号をガスストーブとその他全ての電気機器に内蔵の無線信号受信部に送信することで室内全ての電気機器の運転を強制的に停止させることが可能となる。さらに、このガス漏れの情報を信号化してここでは図示しない識別子管理装置に送信し、識別子管理装置90はこの情報を保持する。そして、識別子管理装置90はスピーカ184を内蔵した表示装置82に内蔵の送受信部182に電灯線10とそれぞれ制御通信装置を介してスピーカ184から警報音を発生させるための制御信号を送信し、スピーカ184から警報音を発生させることによって、ユーザーにガス漏れがあったことを知らせ、どの部屋で起こったかも知らせることが可能となる。
【0106】
こうすることで、常時部屋の環境を管理し、他の制御通信装置との連動制御を行なうことで、自動的に電力を省エネできると共に、セキュリティ面においても強化することが可能となる。
【0107】
図13は本発明の一実施の形態の制御通信装置の動作を示したフローチャートである。
【0108】
図13に於いては、ここでは図示しない制御通信装置が受信待機901の状態にあるとする。次に902で入力した信号が電灯線からであるかを判別し、電灯線から入力されたのであれば、さらに903で信号に含まれるIDが表示装置のものであるかを判別し、そうであれば904表示装置へ信号を送信し再度受信待機901の状態に戻る。903で表示装置への信号でないと判別したら、905でこの制御通信装置のIDが信号に含まれているかを判別し、そうであれば906で各電気機器へ操作信号を送信し、再度901の受信待機の状態になる。また、905で含まれていないと判別した時は、この制御通信装置には関係のない信号であると判断し、入力した信号を破棄すると共に、再度901の受信待機の状態になる。902で電灯線からの入力でなければ907で無線受信かどうかを判別する。無線受信でないと判断されれば、次に910でここでは図示しない音声受信部による音声受信かを判別する。音声受信でなければ入力した信号を破棄すると共に、再度901の受信待機の状態になる。907に於いて無線受信であると判別されれば、908でここでは図示しない無線通信装置からの受信かを判別し、無線通信装置からの受信でなければ(例えば、電気機器付属のリモコン信号からの受信であった時)は、912で制御通信装置が信号波形の記憶モード状態にあるかどうかを判別する。912で記憶モードであると判別された時は、受信した信号波形を記憶し、記憶した状態のまま901の受信待機の状態になる。912で制御通信装置が記憶モードでないと判別されれば、914で受信した信号がどのような操作信号であるかを解析し、915でその情報をここでは図示しない識別子管理装置へ送信し、901の受信待機の状態になる。また、908において無線通信装置からの受信であると判別した時は、909で他の電気機器への信号か、つまりこの制御通信装置が対応していない電気機器への信号かを判別し、そうであれば916で電灯線用の伝送信号を作成し、917で電灯線へ出力し、901の受信待機の状態になる。909に於ける判別で、この制御通信装置が対応する電気機器への信号であるとした時は、918で識別子(ID)管理装置への信号かどうかを判別し、そうであれば916の伝送信号作成を行い、以下同様の動作を行なう。918でID管理装置への信号でないと判別されれば、919で記憶モード設定の信号かどうかを判別し、そうであればこの制御通信装置は920で信号波形記憶モードに設定され、先に記載した915以降の動作を行なう。919で記憶モード設定の信号でないと判別されれば次に921で、既に関連付けされた信号か、つまりここで受信した無線通信装置からの無線信号が何れかの電気機器の操作信号と既に関連付けされているかを判別し、そうであれば関連付けされている各電気機器の操作信号を922で各電気機器へ送信し、901の受信待機の状態になる。921で受信した信号がまだ関連付けされていないと判別されれば、913の動作で電気機器の操作信号波形がこの制御通信装置に記憶されているかを923に於いて判別し、そうでなければ前記の915以降の動作を行なう。923で信号波形が記憶されていると判別されれば、受信した無線信号が既に別の操作信号と関連付けされていないかを924で判別し、既に関連付けされている無線信号であるならば、前記の915以降の動作を行なう。まだ登録されていない無線信号であると924で判別されれば、受信した無線信号と記憶してある操作信号との関連付けの動作を925で行い、この関連付けの情報を915のID管理装置へ送信し、以降同様の動作を行なう。また、910に於いて音声を受信したと判別されれば、音声を911で制御信号に変換し909以降前記と同様の動作を行なう。
【0109】
また、制御通信装置20へのIDの割当て方について図14を用いて説明する。まず無線通信装置60から送信された信号を制御通信装置20が受信し、制御通信装置20が現在ID設定モードに設定されているかを927で判別する、されていなければ受信した信号がID設定モードの設定信号かを判別し、そうでなければ図13の918以降の動作を行なう。928でID設定モードの設定信号であると判別されれば、制御通信装置20は929でID設定モードに設定され、設定された情報をID管理装置90に送信し、901の受信待機の状態になる。制御通信装置20が現在ID設定モードに設定されているならば927判別された後、受信信号がID割当て用の信号かを931で判別する。ID割当て用の信号でなければ901の受信待機の状態になる。ID割当て用の信号であるなら制御通信装置20は受信した信号によって932でIDを割当てる。制御通信装置20はIDが割当てられた旨の信号を電灯線10を介してID管理装置90に送信し、割当てたIDが未使用IDであったかを933で判別し、既に使用されているIDであるなら、ここで割当てたIDを934削除し、再度受信待機の状態になる。未使用IDであると判断されれば制御通信装置20は、935でID設定モードを解除して、901の受信待機の状態になる。
【0110】
図13の実施の形態によれば、図6を参照すると、部屋1の無線通信装置60で部屋2の電気温水器45の温度を設定しようとした時は、図13のフローチャートにおいて制御通信装置20の動作は、まず901の受信待機の状態で無線通信装置60からパケット内にID225を含む無線信号を受信する、つまり902は“no”、907は“yes”、908は“yes”、909は“yes”となり、受信した無線信号を916で送信先のID225を含む伝送信号に変換して、917で電灯線10へ出力する。次に制御通信装置25の動作は、制御通信装置20から電灯線10を介して送られてきた伝送信号をID225を持つ制御通信装置25が受信するので、902は“yes”、903は“no”、受信した信号に含まれるIDが225で制御通信装置25のIDが225であるため、905は“yes”、したがって906の動作で、制御通信装置25に内蔵の送受信部125から電気機器である電気温水器45に内蔵の受信部145に操作信号を送信することで電気温水器45の温度設定が可能となる。つまり、無線通信装置60による電気温水器45の遠隔操作が可能となる。また、電灯線10を介して制御通信装置29も同じ伝送信号を受信するが、制御通信装置29が持つIDは229であるため、図13の905で“no”となり受信した伝送信号は破棄され901の受信待機の状態になる。
【0111】
次に、図6と図13を用いて電気機器付属のここでは図示しないリモコンから送信されるそれぞれ電気機器の操作信号と、無線通信装置60から送信される無線信号との関連付けの動作について説明する。ここでは、エアコン40に付属のリモコンによるエアコン40の温度設定の操作信号と無線通信装置60による任意の無線信号の関連付けについて説明する。まず、制御通信装置20を「記憶モード」に設定するための無線信号を無線通信装置60から送信する。その時の制御通信装置20の動作は、901の受信待機の状態から記憶モード設定用の信号を受信したので、902は“no”、907は“yes”、908は“yes”、909は“no”、918は“no”、919は“yes”となり、920で制御通信装置は記憶モードに設定され、さらに記憶モードに設定されたという情報を915でID(識別子)管理装置90に送信し、901の受信待機の状態になる。次に、エアコン40に付属のリモコンによるエアコン40の温度設定用の操作信号を制御通信装置20が記憶する動作は、901の受信待機の状態でエアコン40に付属のリモコンから送信されるエアコン40の温度設定の操作信号を受信するので、902は“no”、907は“yes”、付属リモコンからの受信であるため908は“no”、制御通信装置20は、先の920にて記憶モードに設定されているので912は“yes”となり、制御通信装置20は913でエアコン40の温度設定の操作信号波形を記憶し、再び901の受信待機の状態になる。さらに無線通信装置60による無線信号と記憶した操作信号との関連付けの動作を説明する。制御通信装置20は901の受信待機の状態で、無線通信装置60から送信される任意の無線信号を制御通信装置20が受信するので、902は“no”、907は“yes”、908は“yes”、909は“no”、918は“no”、919は“no”、今から関連付けしようとしている信号を受信しているので921は“no”、制御通信装置20は先の913で操作信号波形を記憶しているので923は“yes”、まだ関連付けされていない無線信号を受信したとして924は“yes”となり、ここで受信した無線信号と先に記憶しておいた操作信号との関連付けの動作を925で行い、その後926で記憶モードを解除して、関連付けされた情報を915でID(識別子)管理装置90に送信し、受信待機の状態になる。尚、受信した無線信号が他の操作信号と既に関連付けされている時は、操作信号との関連付けの重複を避けるため924で“no”となり、ID(識別子)管理装置90にその旨の情報を送信する。こうすることにより、制御通信装置20によるエアコン40の温度設定が可能となる。
【0112】
また図14に於いて、制御通信装置へのIDの割当て方についてだが、例えば、制御通信装置20にID220を割当てる場合は、まずユーザーが無線通信装置60を操作することで制御通信装置20をID設定モードに設定する。つまり、図14に於いて、927は“no”、928は“yes”となり、929でID設定モードに設定され、受信待機の状態になる。尚この時、930に於いて、制御通信装置20は電灯線10を介してID(識別子)管理装置90にID設定モードに設定された旨の情報を送信し、識別子管理装置90はこの情報を受信すると未使用IDリストを表示装置80の表示部81に表示させる。次に、無線通信装置60から制御通信装置20にID220を割当てる為の信号を送信する。つまり、図14に於いて、先程929でID設定モードに設定したので927は“yes”、ID割当て用の信号を受信したので931は“yes”となり、制御通信装置20は932でID220を割当てれれる。この設定の情報を933で電灯線10を介してID(識別子)管理装置90に送信し、ID管理装置90によってID220が未使用のIDだと判断されれば(933)、935でID設定モードを解除して、901の受信待機の状態になる。933でID220が既に使用されているIDだと判断されれば、制御通信装置20は一度割当てたID220を削除して、ID設定モードのまま、901の受信待機の状態になる。
【0113】
尚、929で制御通信装置20がID設定モードに設定された際、930に於いて、ID設定モードに設定された旨の情報をID管理装置90が受信した際、ID管理装置90は未使用IDのリストを電灯線10を介して表示装置80に送信する。ユーザーは表示装置80の表示部81に表示されている未使用IDリストを見て任意の未使用IDを選び、無線通信装置60にID220を入力し、制御通信装置20に送信し、この信号を受信した制御通信装置20はID220を割当てられる。尚、ID220が既に他の制御通信装置に割当てられているIDであった場合は、表示装置80の表示部81に表示されている未使用IDリストの中にID220は表示されず、ユーザーは別の未使用IDを選択することになる。さらに、ID220が未使用IDリストに載っていないにもかかわらずID220を割当てようとした時は、受信した制御通信装置20はとりあえずID220を割当てられるが、電灯線10を介してこの情報を受信した識別子管理装置90がID220が既に別の制御通信装置に割当てられている旨を表示装置80に表示させると共に、制御通信装置20に割当てられたID220を破棄するための制御信号を電灯線10を介して送信し、この信号を受信した制御通信装置20は割当てられたID220を破棄する。こうすることで、制御通信装置に割当てられるIDの重複を避けることが可能となる。
【0114】
【発明の効果】
本発明によれば、住宅に既設の電灯線を使用した家庭内ネットワークを構築することで導入の簡素化を図り、制御通信装置によって相互通信を可能にすることで家庭内の消費電力を極力少なくすることができ、またセンサー等を設置することで自動化を図り容易に電力省エネを実現できる制御通信装置を使用した家庭内ネットワークを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御通信装置の実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すブロック図である。
【図3】図1あるいは図2に示す制御通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図4】本発明の識別子管理装置および表示装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図5】図5に示す表示装置の一実施の形態を示す図である。
【図6】図5あるいは図6に示す表示装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図7】本発明の無線通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図8】図5,6あるいは7に示す表示装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図9】図1,2,3あるいは4に示す制御通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図10】本発明の人体検知装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図11】図1,2,3,4あるいは10に示す制御通信装置の一実施の形態を示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施の形態を示すブロック図である。
【図13】本発明の制御通信装置の一動作概略を示すフロー図である。
【図14】本発明の制御通信装置の一動作概略を示すフロー図である。
【符号の説明】
1〜4…部屋、10…電灯線、11、12…ACコンセント
20、24〜34…制御通信装置、35…人体検知装置
36…温度検知装置、37…照度検知装置、38…ガス検知装置
40、51…エアコン、41、50、54…照明、42…温水洗浄便座
43、46…換気扇、44…食器洗浄機、45、49…電気温水器
47、48…給湯器、52…浴室乾燥機、53…気泡風呂
60、64〜76…無線通信装置、80、82…表示装置
81、83…表示部、90…識別子管理装置、100…通信線
120、124〜138、182…送受信部
140〜154、180…受信部
160、164〜176、640…送信部
184…スピーカ、220、224〜238、280…識別子
320…操作部、420…操作キー、540…リモコン
720…音声受信部、820、840…ACコード
Claims (27)
- 家庭内の電気機器と直接通信する手段と、前記電気機器へ電力を供給する電灯線に制御信号を流す手段と、を有することを特徴とする制御通信装置。
- それぞれ制御通信装置に、各々を識別するための識別子を割当てることによりそれぞれ制御通信装置が相互に通信可能となる手段を有することを特徴とする請求項1記載の制御通信装置。
- 制御通信装置と家庭内電気機器の通信を確立する為に前記識別子と一つの家庭内電気機器の関連付けを行なう機能を有することを特徴とする請求項1又は2記載の制御通信装置。
- 無線コード受信部を搭載した一つの電気機器に対して制御信号を無線送信する手段と、
無線コードを受信する手段と、
無線コードに基づき他の制御通信装置との相互通信を可能とするプログラムの格納手段を備え、入力された無線コードをデコードし、他の制御通信装置へ電灯線を介して制御信号として送信する、もしくは前記電気機器に制御信号を送信する手段と、
を有することを特徴とする請求項1から3何れか一項記載の制御通信装置。 - 請求項3記載の制御通信装置に於いて、制御通信装置と家庭内電気機器の通信を確立する為に前記識別子と全ての家庭内電気機器の関連付けを行なう機能を有することを特徴とする請求項1又は2記載の制御通信装置。
- 無線コード受信部を搭載した全ての電気機器に対して制御信号を無線送信する手段と、
無線コードを受信する手段と、
を有することを特徴とする請求項1,2,5何れか一項記載の制御通信装置。 - 操作部を持ち、入力された制御情報を家庭内電気機器に送信する手段と、
前記制御情報を電灯線を介して他の制御通信装置に送信する手段と、
を有することを特徴とする請求項1から6何れか一項記載の制御通信装置。 - 請求項1から7何れか一項記載の制御通信装置から電灯線を介してそれぞれ電気機器の制御情報を収集し管理および保持する手段と、
前記制御情報を信号化して送信する手段と、
を有することを特徴とする識別子管理装置。 - 請求項8記載の識別子管理装置から送信された制御情報信号を受信する手段と、
受信した前記制御情報信号を視覚的に表示する手段と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 請求項8記載の識別子管理装置から送信された制御情報信号を、前記電灯線および前記制御通信装置を介して受信する手段と、
各々を識別し前記制御通信装置から送信された信号を受信するための識別子と、を有することを特徴とする請求項9記載の表示装置。 - 請求項1から7何れか一項記載の一つの制御通信装置受信部に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする無線通信装置。
- 前記全ての制御通信装置に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする請求項11記載の無線通信装置。
- 前記複数の制御通信装置に向けてリモートコントロール信号を送信する手段を有することを特徴とする請求項9又は10記載の表示装置。
- 前記識別子管理装置から送信された制御情報信号を前記全ての制御通信装置を介して無線コードとして受信する手段を有することを特徴とする請求項9,10,13何れか一項記載の表示装置。
- それぞれ電気機器に付属しているリモコンから送信される無線コードを受信する手段と、
受信した前記無線コードを記憶する手段と、
前記無線通信装置から送信されたリモートコントロール信号を受信し、前記無線コードと前記リモートコントロール信号の関連付けを行なうことを可能とする手段と、
を有することを特徴とする請求項1から7何れか一項記載の制御通信装置。 - 複数の電気機器に付属のリモコンから送信された制御情報を前記制御通信装置が受信して、その制御情報を収集する手段を有することを特徴とする請求項8記載の識別子管理装置。
- 設定された時刻になると、前記それぞれ家庭内電気機器に制御情報を送信する手段を有することを特徴とする請求項8又は16記載の識別子管理装置。
- 人体を検知する手段と、
電源を供給する電灯線に制御信号を流す手段と、
それぞれを識別するためのIDと、
前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、
を有することを特徴とする人体検知装置。 - それぞれ前記無線通信装置から送信された無線コードを受信する手段を有することを特徴とする請求項18記載の人体検知装置。
- それぞれ電気機器の制御信号を無線送信する手段を有することを特徴とする請求項18又は19記載の人体検知装置。
- 音声を認識する手段と、
認識した音声を制御信号に変換する手段と、
前記制御信号を電灯線を介して他に送信する手段と、
を有することを特徴とする請求項1から7又は15何れか一項記載の制御通信装置。 - 温度を検知する手段と、
それぞれ識別するための識別子と、
前記温度を信号化し前記識別子管理装置に送信する手段と、
前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、
を有することを特徴とする温度検知装置。 - 照度を検知する手段と、
それぞれ識別するための識別子と、
前記照度を信号化し前記識別子管理装置に送信する手段と、
前記制御通信装置に制御信号を送信する手段と、
を有することを特徴とする照度検知装置。 - 室内に於いてガス漏れをを検知する手段と、
それぞれ識別するための識別子と、
ガス漏れ検知情報を信号化し電灯線を介して前記識別子管理装置に送信する手段を有することを特徴とするガス漏れ検知装置。 - 前記識別子管理装置が前記ガス漏れ検知情報を受信した際に送信した前記制御信号を受信し、警報音を出す手段を有することを特徴とする請求項9,10,13,14何れか一項記載の表示装置。
- 前記請求項4記載の制御通信装置と前記家庭内電気機器間の無線通信に於いて、無線通信の手段として赤外線を用いることを特徴とする情報通信システム。
- 前記請求項4記載の制御通信装置と前記家庭内電気機器間の無線通信に於いて、無線通信の手段として電波を用いることを特徴とする情報通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002370034A JP2004201200A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 制御通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002370034A JP2004201200A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 制御通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004201200A true JP2004201200A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32766086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002370034A Pending JP2004201200A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 制御通信装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004201200A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1965494A1 (de) * | 2007-03-02 | 2008-09-03 | Pagette GmbH | Verfahren zum Detektieren einer WC-Benutzung und WC-Sitz-Anordnung |
JP2008300919A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Sharp Corp | テレビジョン放送受信システム、及び受信機 |
US20220200286A1 (en) * | 2019-04-12 | 2022-06-23 | Kyocera Corporation | Power management apparatus, power management system, and power management method |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370034A patent/JP2004201200A/ja active Pending
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JP2008300919A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Sharp Corp | テレビジョン放送受信システム、及び受信機 |
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