JP2004200873A - 機器制御装置及び機器制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電話着信時に在宅者によって行われていた特定機器の操作を、在宅者に代わって自動的に操作することができる機器制御装置及び機器制御方法を提供する。
【解決手段】機器制御装置への電話着信時に制御したい特定機器及びその操作内容に対応するリモートコントロールコードを、機器制御装置内に予め登録しておく。そして、電話着信があった場合、機器制御装置は、利用者による電話応答を確認して、予め登録されているリモートコントロールコードを赤外線によって各特定機器に向けて自動的に発信する。
【選択図】 図7
【解決手段】機器制御装置への電話着信時に制御したい特定機器及びその操作内容に対応するリモートコントロールコードを、機器制御装置内に予め登録しておく。そして、電話着信があった場合、機器制御装置は、利用者による電話応答を確認して、予め登録されているリモートコントロールコードを赤外線によって各特定機器に向けて自動的に発信する。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器制御装置及び機器制御方法に関し、より特定的には、電話の着信に応じて特定機器に向けて所定のリモートコントロールコードを自動的に発信する機器制御装置、及びこの装置で実行される機器制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、テレビやビデオ等の家庭用電化製品の多くには、様々な動作を製品から離れて操作できるように、リモートコントロール機能が備えられている。そして近年では、このリモートコントロール機能を利用し、家庭用電化製品を外出先から遠隔操作する技術が種々存在する(特許文献1を参照)。なお、本明細書では、リモートコントロール機能を備えた家庭用電化製品や他の電化製品等を、総称して特定機器と記載する。
【0003】
この特許文献1に記載されている従来の技術は、家庭内に設置された固定電話機にリモートコントロール装置を実装し、外出先の利用者が固定電話機を介して特定機器を制御するというものである。具体的には、利用者が外出先から電話回線を通じて固定電話機に電話をかけ、所望の特定機器操作に対応するトーン信号を固定電話機に送信する。固定電話機は、受信したトーン信号に対応する予め定められたリモートコントロールコードを対象の特定機器に向けて赤外線で発信し、特定機器に動作を指示する。このような処理によって、外出先からの特定機器の遠隔操作を実現している。
【0004】
【特許文献1】
特許第2712241号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、テレビやビデオを見ている最中に電話の着信があった場合、在宅者の多くは、電話に応答した際に会話の邪魔にならないように、予めテレビの電源を切る又は音量を下げる、ビデオの電源を切る又は再生を停止する等の操作を行うものと考えられる。しかし、電話着信時におけるこのような操作に関しては、以下のような課題が存在している。
【0006】
テレビやビデオのリモコンが手元にあって容易に電源が切れる等の簡単な操作の場合であれば、在宅者がすぐに電話に応答できるので問題はない。しかし、リモコンが手元にない場合にはリモコンを探すのに手間取ったり、見ているテレビ番組をビデオに録画するような場合には複数の操作を実行する必要があり、在宅者は、電話に応答する前のこのような行動に煩わしさを感じている。また、これらの行動が長引いたことが原因で、応答する前に電話が切れてしまうことも考えられる。
【0007】
このような問題を解決させるための手法としては、特定機器の遠隔操作を応用して、電話の着信に応じたリモートコントロール操作によって、在宅者が行っていた操作を特定機器に自動的に実行させることが考えられる。
ところが、上記従来の技術のような特定機器の遠隔操作は、利用者が外出している場合(留守中)を前提としており、利用者が在宅している場合に対応する技術ではない。また、特定機器を遠隔操作するためにかかってくる電話は、常に利用者からのものであり、不特定者からの電話着信に対応して遠隔操作が行われるものではない。従って、上記従来の技術では、上述した問題を解決させるための手法を実現させることはできない。
【0008】
それ故に、本発明の目的は、電話着信時に在宅者によって行われていた特定機器の操作を、在宅者に代わって自動的に操作することができる機器制御装置及びこの装置で実行される機器制御方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
第1の発明は、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御装置であって、
少なくとも電話着信が可能な電話機能部と、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶する記憶部と、
リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録する登録部と、
電話機能部による電話着信の有無を判定する判定部と、
判定部において電話着信有りと判定された場合に、登録部で登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信する発信部とを備える。
【0010】
第2の発明は、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御装置であって、
少なくとも電話着信が可能な電話機能部と、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶する記憶部と、
リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録する登録部と、
電話機能部による電話着信の有無及び電話着信に対する利用者の応答の有無を判定する判定部と、
判定部において電話着信有りかつ利用者の応答有りと判定された場合に、登録部で登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信する発信部とを備える。
【0011】
第3の発明は、第1及び第2の発明に従属する機器制御装置であって、
キー入力部をさらに備え、
記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、キー入力部を介して利用者によって入力されることを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、第1及び第2の発明に従属する機器制御装置であって、
所定のネットワークに接続可能な接続部をさらに備え、
記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、接続部を介してネットワークからダウンロードされることを特徴とする。
【0013】
第5の発明は、第1及び第2の発明に従属する機器制御装置であって、
リモートコントロールコードを受信可能な受信部をさらに備え、
記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、受信部を介して特定機器から送信されることを特徴とする。
【0014】
第6の発明は、少なくとも電話着信機能を備えた装置を用いて、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御方法であって、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶するステップと、
リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録するステップと、
電話着信の有無を判定するステップと、
判定するステップにおいて電話着信有りと判定された場合に、登録するステップで登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信するステップとを備える。
【0015】
第7の発明は、少なくとも電話着信機能を備えた装置を用いて、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御方法であって、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶するステップと、
リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録するステップと、
電話着信の有無及び電話着信に対する利用者の応答の有無を判定するステップと、
判定するステップにおいて電話着信有りかつ利用者の応答有りと判定された場合に、登録するステップで登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信するステップとを備える。
【0016】
第8の発明は、第6及び第7の発明に従属する機器制御方法であって、
記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、利用者によるキー入力によって取得するステップをさらに備える。
【0017】
第9の発明は、第6及び第7の発明に従属する機器制御方法であって、
記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、ネットワークからダウンロードして取得するステップをさらに備える。
【0018】
第10の発明は、第6及び第7の発明に従属する機器制御方法であって、
記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、特定機器からの送信によって取得するステップをさらに備える。
【0019】
上記のように、第1、第2、第6及び第7の発明によれば、電話着信時に従来在宅者によって行われていた特定機器の操作を、在宅者に代わって自動的に行うので、在宅者が感じていた行動の煩わしさを解消させることができるという効果が得られる。また、行動が長引いたことが原因で、応答する前に電話が切れてしまうことも回避することができるという効果が得られる。
特に、第2及び第7の発明のように、電話着信に利用者が応答した場合に限って特定機器を操作するようにすれば、居留守等で電話に応答したくない時に自動的に操作することを回避できる。
【0020】
上記第3〜第5及び第8〜第10の発明のように構成することで、制御対象とする特定機器のリモートコントロールコードを、様々な形態で取得することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御方法の概念を示す図である。図1では、機器制御装置として携帯電話機1を用いた場合において、着信を受けた携帯電話機1が、赤外線を利用したリモートコントロール機能によって1つ以上の特定機器2へ動作を指示する様子を示している。本発明に適用できる機器制御装置は、電話着信可能なものであればよく、携帯電話機以外に固定電話機やパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0022】
図2は、機器制御装置として機能する携帯電話機1の詳細な機能ブロックを示す図である。図2において、本実施形態の携帯電話機1は、携帯電話処理を行うための基本的な機能ブロックである送受信部11、入力部12、表示部13、制御部14、音声処理部15及び記憶部16と、機器制御処理を行うための付加的な機能ブロックであるリモートコントロールコード記憶部17、送信リモートコントロールコード登録部18、着信判定処理部19、リモコン制御部20及びリモコンデバイス21とを備える。
【0023】
まず、携帯電話機1を構成する各機能ブロックの概要を説明する。
送受信部11は、アンテナを介して無線基地局(図示せず)との間で無線信号の送受信を行う。入力部12は、テンキーや十字キー等の入力手段である。表示部13は、液晶画面等の表示手段である。音声処理部15は、スピーカやマイク等の音声入出力手段である。制御部14は、送受信部11で受信された無線信号を解析し、対応する文字や画像等を表示部13に表示させ、かつ対応する着信音声を音声処理部15を介して出力する。また、制御部14は、入力部12から入力された指示に基づいて送受信部11への無線信号の発信指示や表示部13における文字や画像等の表示、また通話時には音声処理部15を介して入力された音声を送受信部11へ出力する。さらに、制御部14は、外部から与えられた又は入力部12を介して入力された、リモートコントロールコード(後述する)をリモートコントロールコード記憶部17へ送出する。記憶部16には、装置を携帯電話機として機能させるために必要な制御プログラムや電話番号等のデータが記憶される。
【0024】
リモートコントロールコード記憶部17は、制御部14から与えられるリモートコントロールコードを所定のテーブル(図3)に記憶する。送信リモートコントロールコード登録部18は、リモートコントロールコード記憶部17に記憶されたリモートコントロールコードの内、携帯電話機1に着信があった場合に各特定機器2に向けて発信するリモートコントロールコードだけを、所定のテーブル(図4)に登録する。この登録するリモートコントロールコードは、利用者によって予め選択される。着信判定処理部19は、制御部14を監視して、電話の着信があったか又は利用者がその着信に応答したかを判定し、その結果をリモコン制御部20に通知する。リモコン制御部20は、着信判定処理部19から通知を受けて、送信リモートコントロールコード登録部18に登録されているリモートコントロールコードを取得し、リモコンデバイス21へ与える。リモコンデバイス21は、リモコン制御部20から与えられるリモートコントロールコードを、赤外線によって各特定機器2に向けて発信する。
【0025】
次に、上記構成による携帯電話機1で行われる機器制御方法を説明する。
図5は、リモートコントロールコードを携帯電話機1に記憶する処理手順を示すフローチャートである。図6は、記憶されたリモートコントロールコードから所望のコードを選択・登録する処理手順を示すフローチャートである。図7は、携帯電話機1に着信があった場合に、登録されたリモートコントロールコードを用いて特定機器2を制御する処理手順を示すフローチャートである。
【0026】
図5を参照して、特定機器2を制御するために事前に行われる、リモートコントロールコード記憶部17にリモートコントロールコードを記憶する処理を説明する。
【0027】
利用者の操作によって、制御対象となる特定機器2のリモートコントロールコードが、携帯電話機1に入力される(ステップS51)。このリモートコントロールコードは、利用者によって入力部12を介して逐一入力されてもよいし、特定機器2から携帯電話機1へ送信されることで入力されてもよい。なお、後者の場合には、携帯電話機1にリモートコントロールコードを受信できる機能が必要となる。また、無線基地局がネットワークに接続されているような場合には、ネットワーク上にリモートコントロールコードを格納するサーバを設け、このサーバから携帯電話機1が、送受信部11及び制御部14(ネットワーク接続機能を備える)を介してリモートコントロールコードをダウンロードするようにしてもよい。リモートコントロールコード記憶部17は、入力されたリモートコントロールコードを制御部14を介して取得し、所定のテーブルに記憶する(ステップS52)。
【0028】
リモートコントロールコード記憶部17の所定のテーブルは、例えば図3のようなものであり、リモートコントロールコードが特定機器2の種類毎に製造メーカ別で記憶される。なお、所定のテーブルには、全製造メーカの特定機器2や特定機器2が有する全機能のリモートコントロールコードを記憶する必要はなく、家庭内に設置されている特定機器2だけや自動的に操作したい機能だけを記憶するのが好ましい。このようにすれば、携帯電話機1の記憶資源を有効に活用できる。
【0029】
図6を参照して、特定機器2を制御するために事前に行われる、リモートコントロールコード記憶部17に記憶されたリモートコントロールコードから所望のコードを選択し、送信リモートコントロールコード登録部18に登録する処理を説明する。
【0030】
携帯電話機1に着信があった場合に制御したい特定機器2及び操作に対応するリモートコントロールコードの登録処理が、利用者から要求されると(ステップS61)、携帯電話機1は、送信コード登録モードを実行する(ステップS62)。この送信コード登録モードでは、例えば、リモートコントロールコード記憶部17に記憶されている全てのリモートコントロールコード、及び現在送信リモートコントロールコード登録部18に登録されているリモートコントロールコードが、表示部13の画面に表示され、利用者の選択指示を待つことを行う。なお、リモートコントロールコードそのものを表示するよりは、対応する特定機器2の名称及びその操作内容を表示する方が好ましい。利用者は、表示されているリモートコントロールコードから登録したい又は削除したいコードを選択することを必要なだけ繰り返し行い、登録したいリモートコントロールコードを選択する(ステップS63〜S66)。そして、利用者によって登録したいリモートコントロールコードの選択が完了すると、送信リモートコントロールコード登録部18は、この選択されたリモートコントロールコードを所定のテーブルに登録する(ステップS67)。
【0031】
送信リモートコントロールコード登録部18の所定のテーブルは、例えば図4のようなものであり、少なくとも1つのリモートコントロールコードが登録される。ここで、複数のリモートコントロールコードを登録する場合には、操作の順番に対応させて所定のテーブルに登録する。例えば、「ビデオの録画開始」の後に「テレビの電源を切る」ような場合は、ビデオ録画開始のリモートコントロールコードを最初に登録し、次にテレビ電源OFFのリモートコントロールコードを登録する。
【0032】
図7を参照して、上述のようにして送信リモートコントロールコード登録部18にリモートコントロールコードが登録された後、携帯電話機1に着信があった場合に、登録されたリモートコントロールコードを用いて特定機器2を制御する処理を説明する。
【0033】
着信判定処理部19は、制御部14を監視し、電話の着信があったか否かを判定し(ステップS71)、着信があった場合にはさらに利用者(在宅者)がその着信に応答したか否かを判定する(ステップS72)。そして、着信判定処理部19は、利用者が着信に応答した場合に、その旨をリモコン制御部20に通知する。リモコン制御部20は、着信判定処理部19から通知を受けると、送信リモートコントロールコード登録部18にリモートコントロールコードが登録されているか否かを判断する(ステップS73)。リモートコントロールコードが登録されている場合、リモコン制御部20は、そのリモートコントロールコードを全て取得してリモコンデバイス21へ与える(ステップS74)。リモコンデバイス21は、リモコン制御部20から与えられるリモートコントロールコードを、赤外線によって各特定機器2に向けて発信する(ステップS75)。リモートコントロールコードが複数ある場合、リモコンデバイス21は、複数のリモートコントロールコードをシーケンシャルで全て発信する。上述した例では、まずビデオ録画開始のリモートコントロールコードが発信され、次にテレビ電源OFFのリモートコントロールコードが発信される。一方、リモートコントロールコードが登録されていない場合には、リモコン制御部20は、何の処理も行わない。
【0034】
例えば、送信リモートコントロールコード登録部18に「テレビ音声ミュート」のリモートコントロールコードが登録されている場合を考える。この場合、利用者が携帯電話機1の着信に応答すると、携帯電話機1が登録されているリモートコントロールコードを自動的に発信して強制的にテレビの音量を小さくさせる。これにより、利用者は、何も操作しなくても、テレビの音声によって応答した電話の会話が妨げられることがなくなる。
【0035】
なお、上記図7の処理では、利用者(在宅者)が電話の着信に応答した場合に送信リモートコントロールコード登録部18に登録されているリモートコントロールコードを発信するように説明したが、上記ステップS72を判断することなく、電話の着信があった時点で直ちにリモートコントロールコードを発信するようにしてもよい。
【0036】
以上のように、本発明の一実施形態に係る機器制御装置及び機器制御方法によれば、電話着信時に制御したい特定機器及びその操作内容に対応するリモートコントロールコードを予め登録しておき、電話着信があった場合に登録されたリモートコントロールコードを特定機器へ向けて自動的に発信する。
これにより、電話着信時に在宅者によって行われていた特定機器の操作を、携帯電話機が在宅者に代わって自動的に操作するので、在宅者が感じていた行動の煩わしさを解消させることができるという効果が得られる。また、行動が長引いたことが原因で、応答する前に電話が切れてしまうことも回避することができるという効果が得られる。
【0037】
なお、上記実施形態では、制御対象とする特定機器が赤外線を利用したリモートコントロール機能を備えていることから、リモコンデバイス21が、赤外線によってリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信する場合を説明した。しかし、赤外線以外を利用したリモートコントロール機能を備えている特定機器を制御対象とする場合には、そのリモートコントロール機能を備えたリモコンデバイス21を用意すればよい。
また、機器制御装置が、携帯電話機ではなく固定電話機である場合には、有線による特定機器の制御を実現することも可能である。
【0038】
典型的には、上記実施形態で説明した機器制御方法は、記憶装置(ROM、RAM等)に格納された上述した処理手順を実行可能な所定のプログラムデータが、CPUによって解釈実行されることで実現される。この場合、プログラムデータは、インターネット等のネットワークを介して記憶装置内に導入(ダウンロード)されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御方法の概念を示す図である。
【図2】図1の携帯電話機1の詳細な機能ブロックを示す図である。
【図3】リモートコントロールコード記憶部17が有する所定のテーブルの一例を示す図である。
【図4】送信リモートコントロールコード登録部18が有する所定のテーブルの一例を示す図である。
【図5】リモートコントロールコードを携帯電話機に記憶する処理手順を示すフローチャートである。
【図6】記憶されたリモートコントロールコードから所望のコードを選択・登録する処理手順を示すフローチャートである。
【図7】携帯電話機に着信があった場合に、登録されたリモートコントロールコードを用いて特定機器を制御する処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…携帯電話機
2…特定機器
11…送受信部
12…入力部
13…表示部
14…制御部
15…音声処理部
16…記憶部
17…リモートコントロールコード記憶部
18…送信リモートコントロールコード登録部
19…着信判定処理部
20…リモコン制御部
21…リモコンデバイス
【発明の属する技術分野】
本発明は、機器制御装置及び機器制御方法に関し、より特定的には、電話の着信に応じて特定機器に向けて所定のリモートコントロールコードを自動的に発信する機器制御装置、及びこの装置で実行される機器制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、テレビやビデオ等の家庭用電化製品の多くには、様々な動作を製品から離れて操作できるように、リモートコントロール機能が備えられている。そして近年では、このリモートコントロール機能を利用し、家庭用電化製品を外出先から遠隔操作する技術が種々存在する(特許文献1を参照)。なお、本明細書では、リモートコントロール機能を備えた家庭用電化製品や他の電化製品等を、総称して特定機器と記載する。
【0003】
この特許文献1に記載されている従来の技術は、家庭内に設置された固定電話機にリモートコントロール装置を実装し、外出先の利用者が固定電話機を介して特定機器を制御するというものである。具体的には、利用者が外出先から電話回線を通じて固定電話機に電話をかけ、所望の特定機器操作に対応するトーン信号を固定電話機に送信する。固定電話機は、受信したトーン信号に対応する予め定められたリモートコントロールコードを対象の特定機器に向けて赤外線で発信し、特定機器に動作を指示する。このような処理によって、外出先からの特定機器の遠隔操作を実現している。
【0004】
【特許文献1】
特許第2712241号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、テレビやビデオを見ている最中に電話の着信があった場合、在宅者の多くは、電話に応答した際に会話の邪魔にならないように、予めテレビの電源を切る又は音量を下げる、ビデオの電源を切る又は再生を停止する等の操作を行うものと考えられる。しかし、電話着信時におけるこのような操作に関しては、以下のような課題が存在している。
【0006】
テレビやビデオのリモコンが手元にあって容易に電源が切れる等の簡単な操作の場合であれば、在宅者がすぐに電話に応答できるので問題はない。しかし、リモコンが手元にない場合にはリモコンを探すのに手間取ったり、見ているテレビ番組をビデオに録画するような場合には複数の操作を実行する必要があり、在宅者は、電話に応答する前のこのような行動に煩わしさを感じている。また、これらの行動が長引いたことが原因で、応答する前に電話が切れてしまうことも考えられる。
【0007】
このような問題を解決させるための手法としては、特定機器の遠隔操作を応用して、電話の着信に応じたリモートコントロール操作によって、在宅者が行っていた操作を特定機器に自動的に実行させることが考えられる。
ところが、上記従来の技術のような特定機器の遠隔操作は、利用者が外出している場合(留守中)を前提としており、利用者が在宅している場合に対応する技術ではない。また、特定機器を遠隔操作するためにかかってくる電話は、常に利用者からのものであり、不特定者からの電話着信に対応して遠隔操作が行われるものではない。従って、上記従来の技術では、上述した問題を解決させるための手法を実現させることはできない。
【0008】
それ故に、本発明の目的は、電話着信時に在宅者によって行われていた特定機器の操作を、在宅者に代わって自動的に操作することができる機器制御装置及びこの装置で実行される機器制御方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
第1の発明は、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御装置であって、
少なくとも電話着信が可能な電話機能部と、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶する記憶部と、
リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録する登録部と、
電話機能部による電話着信の有無を判定する判定部と、
判定部において電話着信有りと判定された場合に、登録部で登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信する発信部とを備える。
【0010】
第2の発明は、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御装置であって、
少なくとも電話着信が可能な電話機能部と、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶する記憶部と、
リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録する登録部と、
電話機能部による電話着信の有無及び電話着信に対する利用者の応答の有無を判定する判定部と、
判定部において電話着信有りかつ利用者の応答有りと判定された場合に、登録部で登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信する発信部とを備える。
【0011】
第3の発明は、第1及び第2の発明に従属する機器制御装置であって、
キー入力部をさらに備え、
記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、キー入力部を介して利用者によって入力されることを特徴とする。
【0012】
第4の発明は、第1及び第2の発明に従属する機器制御装置であって、
所定のネットワークに接続可能な接続部をさらに備え、
記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、接続部を介してネットワークからダウンロードされることを特徴とする。
【0013】
第5の発明は、第1及び第2の発明に従属する機器制御装置であって、
リモートコントロールコードを受信可能な受信部をさらに備え、
記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、受信部を介して特定機器から送信されることを特徴とする。
【0014】
第6の発明は、少なくとも電話着信機能を備えた装置を用いて、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御方法であって、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶するステップと、
リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録するステップと、
電話着信の有無を判定するステップと、
判定するステップにおいて電話着信有りと判定された場合に、登録するステップで登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信するステップとを備える。
【0015】
第7の発明は、少なくとも電話着信機能を備えた装置を用いて、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御方法であって、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶するステップと、
リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録するステップと、
電話着信の有無及び電話着信に対する利用者の応答の有無を判定するステップと、
判定するステップにおいて電話着信有りかつ利用者の応答有りと判定された場合に、登録するステップで登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信するステップとを備える。
【0016】
第8の発明は、第6及び第7の発明に従属する機器制御方法であって、
記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、利用者によるキー入力によって取得するステップをさらに備える。
【0017】
第9の発明は、第6及び第7の発明に従属する機器制御方法であって、
記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、ネットワークからダウンロードして取得するステップをさらに備える。
【0018】
第10の発明は、第6及び第7の発明に従属する機器制御方法であって、
記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、特定機器からの送信によって取得するステップをさらに備える。
【0019】
上記のように、第1、第2、第6及び第7の発明によれば、電話着信時に従来在宅者によって行われていた特定機器の操作を、在宅者に代わって自動的に行うので、在宅者が感じていた行動の煩わしさを解消させることができるという効果が得られる。また、行動が長引いたことが原因で、応答する前に電話が切れてしまうことも回避することができるという効果が得られる。
特に、第2及び第7の発明のように、電話着信に利用者が応答した場合に限って特定機器を操作するようにすれば、居留守等で電話に応答したくない時に自動的に操作することを回避できる。
【0020】
上記第3〜第5及び第8〜第10の発明のように構成することで、制御対象とする特定機器のリモートコントロールコードを、様々な形態で取得することが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御方法の概念を示す図である。図1では、機器制御装置として携帯電話機1を用いた場合において、着信を受けた携帯電話機1が、赤外線を利用したリモートコントロール機能によって1つ以上の特定機器2へ動作を指示する様子を示している。本発明に適用できる機器制御装置は、電話着信可能なものであればよく、携帯電話機以外に固定電話機やパーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0022】
図2は、機器制御装置として機能する携帯電話機1の詳細な機能ブロックを示す図である。図2において、本実施形態の携帯電話機1は、携帯電話処理を行うための基本的な機能ブロックである送受信部11、入力部12、表示部13、制御部14、音声処理部15及び記憶部16と、機器制御処理を行うための付加的な機能ブロックであるリモートコントロールコード記憶部17、送信リモートコントロールコード登録部18、着信判定処理部19、リモコン制御部20及びリモコンデバイス21とを備える。
【0023】
まず、携帯電話機1を構成する各機能ブロックの概要を説明する。
送受信部11は、アンテナを介して無線基地局(図示せず)との間で無線信号の送受信を行う。入力部12は、テンキーや十字キー等の入力手段である。表示部13は、液晶画面等の表示手段である。音声処理部15は、スピーカやマイク等の音声入出力手段である。制御部14は、送受信部11で受信された無線信号を解析し、対応する文字や画像等を表示部13に表示させ、かつ対応する着信音声を音声処理部15を介して出力する。また、制御部14は、入力部12から入力された指示に基づいて送受信部11への無線信号の発信指示や表示部13における文字や画像等の表示、また通話時には音声処理部15を介して入力された音声を送受信部11へ出力する。さらに、制御部14は、外部から与えられた又は入力部12を介して入力された、リモートコントロールコード(後述する)をリモートコントロールコード記憶部17へ送出する。記憶部16には、装置を携帯電話機として機能させるために必要な制御プログラムや電話番号等のデータが記憶される。
【0024】
リモートコントロールコード記憶部17は、制御部14から与えられるリモートコントロールコードを所定のテーブル(図3)に記憶する。送信リモートコントロールコード登録部18は、リモートコントロールコード記憶部17に記憶されたリモートコントロールコードの内、携帯電話機1に着信があった場合に各特定機器2に向けて発信するリモートコントロールコードだけを、所定のテーブル(図4)に登録する。この登録するリモートコントロールコードは、利用者によって予め選択される。着信判定処理部19は、制御部14を監視して、電話の着信があったか又は利用者がその着信に応答したかを判定し、その結果をリモコン制御部20に通知する。リモコン制御部20は、着信判定処理部19から通知を受けて、送信リモートコントロールコード登録部18に登録されているリモートコントロールコードを取得し、リモコンデバイス21へ与える。リモコンデバイス21は、リモコン制御部20から与えられるリモートコントロールコードを、赤外線によって各特定機器2に向けて発信する。
【0025】
次に、上記構成による携帯電話機1で行われる機器制御方法を説明する。
図5は、リモートコントロールコードを携帯電話機1に記憶する処理手順を示すフローチャートである。図6は、記憶されたリモートコントロールコードから所望のコードを選択・登録する処理手順を示すフローチャートである。図7は、携帯電話機1に着信があった場合に、登録されたリモートコントロールコードを用いて特定機器2を制御する処理手順を示すフローチャートである。
【0026】
図5を参照して、特定機器2を制御するために事前に行われる、リモートコントロールコード記憶部17にリモートコントロールコードを記憶する処理を説明する。
【0027】
利用者の操作によって、制御対象となる特定機器2のリモートコントロールコードが、携帯電話機1に入力される(ステップS51)。このリモートコントロールコードは、利用者によって入力部12を介して逐一入力されてもよいし、特定機器2から携帯電話機1へ送信されることで入力されてもよい。なお、後者の場合には、携帯電話機1にリモートコントロールコードを受信できる機能が必要となる。また、無線基地局がネットワークに接続されているような場合には、ネットワーク上にリモートコントロールコードを格納するサーバを設け、このサーバから携帯電話機1が、送受信部11及び制御部14(ネットワーク接続機能を備える)を介してリモートコントロールコードをダウンロードするようにしてもよい。リモートコントロールコード記憶部17は、入力されたリモートコントロールコードを制御部14を介して取得し、所定のテーブルに記憶する(ステップS52)。
【0028】
リモートコントロールコード記憶部17の所定のテーブルは、例えば図3のようなものであり、リモートコントロールコードが特定機器2の種類毎に製造メーカ別で記憶される。なお、所定のテーブルには、全製造メーカの特定機器2や特定機器2が有する全機能のリモートコントロールコードを記憶する必要はなく、家庭内に設置されている特定機器2だけや自動的に操作したい機能だけを記憶するのが好ましい。このようにすれば、携帯電話機1の記憶資源を有効に活用できる。
【0029】
図6を参照して、特定機器2を制御するために事前に行われる、リモートコントロールコード記憶部17に記憶されたリモートコントロールコードから所望のコードを選択し、送信リモートコントロールコード登録部18に登録する処理を説明する。
【0030】
携帯電話機1に着信があった場合に制御したい特定機器2及び操作に対応するリモートコントロールコードの登録処理が、利用者から要求されると(ステップS61)、携帯電話機1は、送信コード登録モードを実行する(ステップS62)。この送信コード登録モードでは、例えば、リモートコントロールコード記憶部17に記憶されている全てのリモートコントロールコード、及び現在送信リモートコントロールコード登録部18に登録されているリモートコントロールコードが、表示部13の画面に表示され、利用者の選択指示を待つことを行う。なお、リモートコントロールコードそのものを表示するよりは、対応する特定機器2の名称及びその操作内容を表示する方が好ましい。利用者は、表示されているリモートコントロールコードから登録したい又は削除したいコードを選択することを必要なだけ繰り返し行い、登録したいリモートコントロールコードを選択する(ステップS63〜S66)。そして、利用者によって登録したいリモートコントロールコードの選択が完了すると、送信リモートコントロールコード登録部18は、この選択されたリモートコントロールコードを所定のテーブルに登録する(ステップS67)。
【0031】
送信リモートコントロールコード登録部18の所定のテーブルは、例えば図4のようなものであり、少なくとも1つのリモートコントロールコードが登録される。ここで、複数のリモートコントロールコードを登録する場合には、操作の順番に対応させて所定のテーブルに登録する。例えば、「ビデオの録画開始」の後に「テレビの電源を切る」ような場合は、ビデオ録画開始のリモートコントロールコードを最初に登録し、次にテレビ電源OFFのリモートコントロールコードを登録する。
【0032】
図7を参照して、上述のようにして送信リモートコントロールコード登録部18にリモートコントロールコードが登録された後、携帯電話機1に着信があった場合に、登録されたリモートコントロールコードを用いて特定機器2を制御する処理を説明する。
【0033】
着信判定処理部19は、制御部14を監視し、電話の着信があったか否かを判定し(ステップS71)、着信があった場合にはさらに利用者(在宅者)がその着信に応答したか否かを判定する(ステップS72)。そして、着信判定処理部19は、利用者が着信に応答した場合に、その旨をリモコン制御部20に通知する。リモコン制御部20は、着信判定処理部19から通知を受けると、送信リモートコントロールコード登録部18にリモートコントロールコードが登録されているか否かを判断する(ステップS73)。リモートコントロールコードが登録されている場合、リモコン制御部20は、そのリモートコントロールコードを全て取得してリモコンデバイス21へ与える(ステップS74)。リモコンデバイス21は、リモコン制御部20から与えられるリモートコントロールコードを、赤外線によって各特定機器2に向けて発信する(ステップS75)。リモートコントロールコードが複数ある場合、リモコンデバイス21は、複数のリモートコントロールコードをシーケンシャルで全て発信する。上述した例では、まずビデオ録画開始のリモートコントロールコードが発信され、次にテレビ電源OFFのリモートコントロールコードが発信される。一方、リモートコントロールコードが登録されていない場合には、リモコン制御部20は、何の処理も行わない。
【0034】
例えば、送信リモートコントロールコード登録部18に「テレビ音声ミュート」のリモートコントロールコードが登録されている場合を考える。この場合、利用者が携帯電話機1の着信に応答すると、携帯電話機1が登録されているリモートコントロールコードを自動的に発信して強制的にテレビの音量を小さくさせる。これにより、利用者は、何も操作しなくても、テレビの音声によって応答した電話の会話が妨げられることがなくなる。
【0035】
なお、上記図7の処理では、利用者(在宅者)が電話の着信に応答した場合に送信リモートコントロールコード登録部18に登録されているリモートコントロールコードを発信するように説明したが、上記ステップS72を判断することなく、電話の着信があった時点で直ちにリモートコントロールコードを発信するようにしてもよい。
【0036】
以上のように、本発明の一実施形態に係る機器制御装置及び機器制御方法によれば、電話着信時に制御したい特定機器及びその操作内容に対応するリモートコントロールコードを予め登録しておき、電話着信があった場合に登録されたリモートコントロールコードを特定機器へ向けて自動的に発信する。
これにより、電話着信時に在宅者によって行われていた特定機器の操作を、携帯電話機が在宅者に代わって自動的に操作するので、在宅者が感じていた行動の煩わしさを解消させることができるという効果が得られる。また、行動が長引いたことが原因で、応答する前に電話が切れてしまうことも回避することができるという効果が得られる。
【0037】
なお、上記実施形態では、制御対象とする特定機器が赤外線を利用したリモートコントロール機能を備えていることから、リモコンデバイス21が、赤外線によってリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信する場合を説明した。しかし、赤外線以外を利用したリモートコントロール機能を備えている特定機器を制御対象とする場合には、そのリモートコントロール機能を備えたリモコンデバイス21を用意すればよい。
また、機器制御装置が、携帯電話機ではなく固定電話機である場合には、有線による特定機器の制御を実現することも可能である。
【0038】
典型的には、上記実施形態で説明した機器制御方法は、記憶装置(ROM、RAM等)に格納された上述した処理手順を実行可能な所定のプログラムデータが、CPUによって解釈実行されることで実現される。この場合、プログラムデータは、インターネット等のネットワークを介して記憶装置内に導入(ダウンロード)されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る機器制御装置を用いた機器制御方法の概念を示す図である。
【図2】図1の携帯電話機1の詳細な機能ブロックを示す図である。
【図3】リモートコントロールコード記憶部17が有する所定のテーブルの一例を示す図である。
【図4】送信リモートコントロールコード登録部18が有する所定のテーブルの一例を示す図である。
【図5】リモートコントロールコードを携帯電話機に記憶する処理手順を示すフローチャートである。
【図6】記憶されたリモートコントロールコードから所望のコードを選択・登録する処理手順を示すフローチャートである。
【図7】携帯電話機に着信があった場合に、登録されたリモートコントロールコードを用いて特定機器を制御する処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…携帯電話機
2…特定機器
11…送受信部
12…入力部
13…表示部
14…制御部
15…音声処理部
16…記憶部
17…リモートコントロールコード記憶部
18…送信リモートコントロールコード登録部
19…着信判定処理部
20…リモコン制御部
21…リモコンデバイス
Claims (10)
- リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御装置であって、
少なくとも電話着信が可能な電話機能部と、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶する記憶部と、
前記リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録する登録部と、
前記電話機能部による電話着信の有無を判定する判定部と、
前記判定部において電話着信有りと判定された場合に、前記登録部で登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信する発信部とを備える、機器制御装置。 - リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御装置であって、
少なくとも電話着信が可能な電話機能部と、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶する記憶部と、
前記リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録する登録部と、
前記電話機能部による電話着信の有無及び電話着信に対する利用者の応答の有無を判定する判定部と、
前記判定部において電話着信有りかつ利用者の応答有りと判定された場合に、前記登録部で登録された前記リモートコントロールコードを特定機器に向けて発信する発信部とを備える、機器制御装置。 - キー入力部をさらに備え、
前記記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、前記キー入力部を介して利用者によって入力されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の機器制御装置。 - 所定のネットワークに接続可能な接続部をさらに備え、
前記記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、前記接続部を介してネットワークからダウンロードされることを特徴とする、請求項1又は2に記載の機器制御装置。 - 前記リモートコントロールコードを受信可能な受信部をさらに備え、
前記記憶部に記憶されるリモートコントロールコードは、前記受信部を介して特定機器から送信されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の機器制御装置。 - 少なくとも電話着信機能を備えた装置を用いて、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御方法であって、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶するステップと、
前記リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録するステップと、
電話着信の有無を判定するステップと、
前記判定するステップにおいて電話着信有りと判定された場合に、前記登録するステップで登録されたリモートコントロールコードを特定機器に向けて発信するステップとを備える、機器制御方法。 - 少なくとも電話着信機能を備えた装置を用いて、リモートコントロールが可能な特定機器を遠隔操作する機器制御方法であって、
特定機器に向けて発信することで特定機器を遠隔操作できる、リモートコントロールコードを記憶するステップと、
前記リモートコントロールコードの内、利用者が希望する特定機器操作に対応するリモートコントロールコードを登録するステップと、
電話着信の有無及び電話着信に対する利用者の応答の有無を判定するステップと、
前記判定するステップにおいて電話着信有りかつ利用者の応答有りと判定された場合に、前記登録するステップで登録された前記リモートコントロールコードを特定機器に向けて発信するステップとを備える、機器制御方法。 - 前記記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、利用者によるキー入力によって取得するステップをさらに備える、請求項6又は7に記載の機器制御方法。
- 前記記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、ネットワークからダウンロードして取得するステップをさらに備える、請求項6又は7に記載の機器制御方法。
- 前記記憶するステップで記憶されるリモートコントロールコードを、特定機器からの送信によって取得するステップをさらに備える、請求項6又は7に記載の機器制御方法。
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