JP2004199739A - ディスククランプ装置およびディスク装置 - Google Patents
ディスククランプ装置およびディスク装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004199739A JP2004199739A JP2002364105A JP2002364105A JP2004199739A JP 2004199739 A JP2004199739 A JP 2004199739A JP 2002364105 A JP2002364105 A JP 2002364105A JP 2002364105 A JP2002364105 A JP 2002364105A JP 2004199739 A JP2004199739 A JP 2004199739A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disk
- turntable
- mounting surface
- hole
- negative pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Abstract
【課題】ディスクをターンテーブルに着脱する作業を容易に行うことができるディスククランプ装置およびディスククランプ装置を備えたディスク装置を提供すること。
【解決手段】ディスククランプ装置は、ディスク21を載置する載置面11aを有し、回転自在なターンテーブル11と、ターンテーブル11に設けられ、ディスク21の中心に設けられた穴21aに圧接してディスク21を把持する台座12、爪13およびバネ14と、載置面11aの一部分に設けられた弾性シート15と、弾性シート15の背面のターンテーブル11に設けられ、ターンテーブル11の回転に伴って載置面11に載置されたディスク21に負圧を発生させる貫通穴16およびフード部材17とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】ディスククランプ装置は、ディスク21を載置する載置面11aを有し、回転自在なターンテーブル11と、ターンテーブル11に設けられ、ディスク21の中心に設けられた穴21aに圧接してディスク21を把持する台座12、爪13およびバネ14と、載置面11aの一部分に設けられた弾性シート15と、弾性シート15の背面のターンテーブル11に設けられ、ターンテーブル11の回転に伴って載置面11に載置されたディスク21に負圧を発生させる貫通穴16およびフード部材17とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ等でディスクをターンテーブルに安定して固定することができるディスククランプ装置およびディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時のCDプレーヤやフロッピー(登録商標)ディスクドライブ等のディスク装置に設けられたディスククランプ装置にあっては、ディスクを載置するターンテーブルに、ディスクの中心に設けられた穴に圧接してディスクを把持する把持部を設けることにより、ディスククランプ装置の薄型化を図りつつ、ターンテーブルの高速回転時にディスクをターンテーブルに安定して固定できるようになっている。
【0003】
従来のこの種のディスククランプ装置を図6に基づいて説明する(例えば、特許文献1参照)。図6において、円状のターンテーブル1の中心部には図示しないディスクの中心部に設けられた穴が嵌合する台座2が設けられている。
【0004】
この台座2にはターンテーブル1の放射方向に沿って摺動する爪3が設けられているとともに、爪3を放射方向外方に付勢するバネ4が設けられている。また、爪3にはテーパ3aが設けられており、このテーパ3aは所定箇所から上部がターンテーブル1の中心部に向かって傾斜している。また、爪3にはテーパ3bが設けられており、このテーパ3bはテーパ3aに連続する前記所定箇所から下部がターンテーブル1の中心部に向かって傾斜している。
【0005】
このようにディスククランプ装置1にあっては、ディスクをターンテーブル1に取付ける際に、ディスクの中心の穴がテーパ3aに沿って移動して、爪3がバネ4の付勢力に抗してターンテーブル1の放射方向内方に移動することにより、ディスクがターンテーブル1の載置面1a側に移動する。そして、ディスクが載置面1a側にさらに移動すると、ディスクの穴がテーパ3aからテーパ3bに移動するため、爪3がバネ4に付勢されてターンテーブル1の放射方向外方に移動することにより、ディスクが爪3によって載置面1aに圧接されることにより、ディスクがターンテーブル1に強固に装着される。
【0006】
また、ディスクをターンテーブル1から取外す際には、ディスクが上方に移動すると、テーパ3b、3aに沿って爪3が台座2内を摺動することにより、ディスクがターンテーブル1からスムーズに取外される。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−258435号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のディスククランプ装置にあっては、ディスクにデータを記録したり、ディスクのデータの再生を行うためにターンテーブルを回転させたときに、ディスクをターンテーブル1に安定して固定する必要があるため、比較的大きな力で爪3をディスクの穴に圧接する必要がある。
【0009】
このため、ターンテーブルからディスクを着脱する際に、爪3をバネ4の付勢力に抗してターンテーブル1の放射方向内方に摺動させるために大きな力が必要になってしまい、ディスクの着脱作業が面倒であるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、ディスクをターンテーブルに着脱する作業を容易に行うことができるディスククランプ装置およびディスククランプ装置を備えたディスク装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスククランプ装置は、ディスクを載置する載置面を有し、回転自在なターンテーブルと、前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルの回転に伴って前記載置面に載置されたディスクに負圧を発生させる負圧発生部とを備えたものから構成される。
【0012】
このような構成により、ターンテーブルの回転に伴って載置面に載置されたディスクの背面に負圧を発生させるので、ディスクに記録されたデータを再生する際またはディスクにデータを記録する際に、負圧によってディスクをターンテーブルに密着させることができ、ディスクを安定して回転させることができる。
【0013】
したがって、ターンテーブルの回転時に把持部をディスクの穴に強い力で圧接する必要がないので、ディスクをターンテーブルから着脱する際に大きな力が必要でなくなり、ディスクの着脱作業の作業性を向上させることができる。
【0014】
また、ターンテーブルの回転時に把持部をディスクの穴に強い力で圧接する必要がないので、把持部の構成を簡素化することができ、低コストなディスククランプ装置を提供することができる。
【0015】
また、本発明のディスククランプ装置は、前記負圧発生部は、前記載置面を貫通する貫通穴と、前記載置面と反対側の前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルの回転方向と相反する方向に開口する開口部を有して前記貫通穴を覆う遮蔽部とを備え、前記ターンテーブルの回転に伴って前記遮蔽部内に負圧を発生させるものから構成される。
【0016】
このような構成により、ターンテーブルの回転に伴ってターンテーブルの回転方向と相反する方向に空気の流れが発生し、遮蔽部内の空気がターンテーブルの回転方向と相反する方向に開口する開口部を通って外部に流出して遮蔽部内が負圧になる。このため、この負圧によってディスクをターンテーブルに密着させることができ、ディスクを安定して回転させることができる。
【0017】
本発明のディスク装置は、上述したディスククランプ装置を備えたものから構成される。
【0018】
このような構成により、ターンテーブルの回転時に把持部をディスクの穴に強い力で圧接する必要がないので、ディスクをターンテーブルから着脱する際に大きな力が必要でなくなり、ディスクの着脱作業の作業性を向上させることができるディスク装置を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図5は本発明のディスククランプ装置およびディスク装置の一実施の形態を示す図である。
【0020】
まず、構成を説明する。図1乃至図4において、円状のターンテーブル11は図示しないモータ機構によって回転されるようになっており、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ等のディスク装置に内蔵され、図示しないディスク搬送機構によってディスク装置の内部および外部の間で移動するようになっている。
【0021】
このターンテーブル11の中心部には台座12が設けられており、この台座12にディスク21(図3、図4参照)の中心部に設けられた穴21aが嵌合することにより、ディスク21はターンテーブル11の載置面11aに載置されるようになっている。
【0022】
この台座12にはターンテーブル11の放射方向に沿って摺動する爪13が設けられているとともに、爪13を放射方向外方に付勢するバネ14が設けられている。爪13にはテーパ13aが設けられており、このテーパ13aは所定箇所から上部がターンテーブル11の中心部に向かって傾斜している。また、爪13にはテーパ13bが設けられており、このテーパ13bはテーパ13aに連続する前記所定箇所から下部がターンテーブル11の中心部に向かって傾斜している。なお、本実施の形態では、台座12、爪13およびバネ14が把持部を構成している。
【0023】
また、載置面11aには90゜の間隔でゴム等からなる薄い弾性シート15が設けられており、この弾性シート15の背面には貫通穴16が設けられている。この貫通穴16はターンテーブル11を貫通しており、この貫通穴16はターンテーブル11の載置面11aと反対側の背面11bに設けられたフード部材(遮蔽部)17によって遮蔽されている。このフード部材17にはターンテーブル11の回転方向と相反する方向に開口する開口部17aが設けられており、この開口部17aを通して貫通穴16が外部に連通している。本実施の形態では、貫通穴16およびフード部材17が負圧発生部を構成している。
【0024】
次に、図3、図4に基づいてディスク12をターンテーブル11に取付ける方法を説明する。
【0025】
まず、図3(a)に示すように手動またはディスク搬送機構によってディスク21をターンテーブル11に向かって移動させる(移動方向を矢印31で示す)。次いで、ディスク21を台座部12に嵌合させる。このとき、ディスク21の穴21aがテーパ13aに沿って移動するため、爪13がバネ14の付勢力に抗してターンテーブル11の放射方向内方に移動する(図3(b)、図4(a)参照)。
【0026】
次いで、穴21aがテーパ13aからテーパ13bに移動する。このとき、テーパ13aはテーパ13bと傾斜方向が逆方向であるため、穴21aがテーパ13bに沿って符号31方向に移動すると、爪13がバネ14aに付勢されてターンテーブル11の放射方向外方に移動し、ディスク21が載置面11aに載置されると、爪13によって穴21aが圧接されてディスク21が載置面に装着される(図4(b)参照)。
【0027】
また、ディスク21をターンテーブル11から取外す際には、図4(b)から図3(a)の手順で爪13が移動する。
【0028】
次に、ディスク21に記録されたデータの再生またはディスク21にデータを記録するときの状態を図5に基づいて説明する。
【0029】
ターンテーブル11をモータ機構によって回転させると、ターンテーブル11の回転に伴ってターンテーブル11の回転方向と相反する方向に空気の流れが(空気の流れを矢印32で示す)発生し、フード部材17内の空気(矢印33で示す)がターンテーブル11の回転方向と相反する方向に開口する開口部17aを通って外部に流出する。このとき、ディスク21は弾性シート15を介して載置面11aに密着しているので、フード部材17内が負圧になり、この負圧によってディスク21がターンテーブル11に密着する。したがって、ディスク21がターンテーブル11に強固に保持されて安定して回転される。
【0030】
本実施の形態では、このようにターンテーブル11の回転時に爪13をディスク21の穴21aに強い力で圧接する必要がないので、ターンテーブル11の無回転時にディスク21をターンテーブル11から着脱する際、大きな力を不要にでき、ディスク21の着脱作業の作業性を向上させることができる。
【0031】
また、本実施の形態では、ターンテーブル11の回転時に爪13をディスク21の穴21aに強い力で圧接する必要がないので、爪13やバネ14を使用した把持部に代えて、スリットを介して分離した皿バネ状の把持部を用いることも可能になり、把持部の構成を簡素化して低コストなディスククランプ装置を提供することができる。
【0032】
また、本実施の形態のディスク装置は、上述した負圧発生部を有するディスククランプ装置を備えたので、ディスクの着脱作業の作業性を向上させることができるディスク装置を提供することができる。
【0033】
なお、本実施の形態では、弾性シート15はターンテーブル11の載置面11aの4箇所に設けられているが、載置面11a全面に設けられていても良い。また、少なくともフード部材17によってターンテーブル11の回転方向と相反する方向に空気の流れが発生するので、弾性シート15を設けずともディスク21に負圧が生じ、ディスク21がターンテーブル11に押し付けられるようになる。
【0034】
また、弾性シート15は貫通穴16と対向する位置に孔を設けたり、貫通穴16の載置面16a側の周囲を取り囲むように設けても良い。
【0035】
なお、弾性シート15としては、シート(板状)の形状以外の弾性体を用いても良く、特に柔軟に変形してディスク21と密着できる材質や形状であっても良い。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、ディスクをターンテーブルに着脱する作業を容易に行うことができるディスククランプ装置およびディスククランプ装置を備えたディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のディスク装置に設けられたディスククランプ装置を示す図
(a)ディスククランプ装置の正面図
(b)同図(a)のB−B方向断面図
【図2】本発明の一実施の形態のディスククランプ装置を示す図
(a)爪が突出した状態の図1(a)のA−A方向断面図
(b)爪が引っ込んだ状態の図1(a)のA−A方向断面図
【図3】本発明の一実施の形態のディスククランプ装置を示す図
(a)ディスクをターンテーブルに装着する状態を示す図
(b)同図(a)に後続する状態を示す図
【図4】本発明の一実施の形態のディスククランプ装置を示す図
(a)図3(b)に後続する状態を示す図
(b)図4(a)に後続する状態を示す図
【図5】本発明の一実施の形態のターンテーブルが回転するときの空気の流れを説明する図
【図6】従来のディスククランプ装置を示す図
(a)ディスククランプ装置の正面図
(b)爪が突出した状態の図6(a)のC−C方向断面図
(c)爪が引っ込んだ状態の図6(a)のC−C方向断面図
【符号の説明】
11 ターンテーブル
11a 載置面
16 貫通穴(負圧発生部)
17 フード部材(遮蔽部、負圧発生部)
17a 開口部
21 ディスク
【発明の属する技術分野】
本発明は、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ等でディスクをターンテーブルに安定して固定することができるディスククランプ装置およびディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時のCDプレーヤやフロッピー(登録商標)ディスクドライブ等のディスク装置に設けられたディスククランプ装置にあっては、ディスクを載置するターンテーブルに、ディスクの中心に設けられた穴に圧接してディスクを把持する把持部を設けることにより、ディスククランプ装置の薄型化を図りつつ、ターンテーブルの高速回転時にディスクをターンテーブルに安定して固定できるようになっている。
【0003】
従来のこの種のディスククランプ装置を図6に基づいて説明する(例えば、特許文献1参照)。図6において、円状のターンテーブル1の中心部には図示しないディスクの中心部に設けられた穴が嵌合する台座2が設けられている。
【0004】
この台座2にはターンテーブル1の放射方向に沿って摺動する爪3が設けられているとともに、爪3を放射方向外方に付勢するバネ4が設けられている。また、爪3にはテーパ3aが設けられており、このテーパ3aは所定箇所から上部がターンテーブル1の中心部に向かって傾斜している。また、爪3にはテーパ3bが設けられており、このテーパ3bはテーパ3aに連続する前記所定箇所から下部がターンテーブル1の中心部に向かって傾斜している。
【0005】
このようにディスククランプ装置1にあっては、ディスクをターンテーブル1に取付ける際に、ディスクの中心の穴がテーパ3aに沿って移動して、爪3がバネ4の付勢力に抗してターンテーブル1の放射方向内方に移動することにより、ディスクがターンテーブル1の載置面1a側に移動する。そして、ディスクが載置面1a側にさらに移動すると、ディスクの穴がテーパ3aからテーパ3bに移動するため、爪3がバネ4に付勢されてターンテーブル1の放射方向外方に移動することにより、ディスクが爪3によって載置面1aに圧接されることにより、ディスクがターンテーブル1に強固に装着される。
【0006】
また、ディスクをターンテーブル1から取外す際には、ディスクが上方に移動すると、テーパ3b、3aに沿って爪3が台座2内を摺動することにより、ディスクがターンテーブル1からスムーズに取外される。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−258435号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のディスククランプ装置にあっては、ディスクにデータを記録したり、ディスクのデータの再生を行うためにターンテーブルを回転させたときに、ディスクをターンテーブル1に安定して固定する必要があるため、比較的大きな力で爪3をディスクの穴に圧接する必要がある。
【0009】
このため、ターンテーブルからディスクを着脱する際に、爪3をバネ4の付勢力に抗してターンテーブル1の放射方向内方に摺動させるために大きな力が必要になってしまい、ディスクの着脱作業が面倒であるという問題があった。
【0010】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、ディスクをターンテーブルに着脱する作業を容易に行うことができるディスククランプ装置およびディスククランプ装置を備えたディスク装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明のディスククランプ装置は、ディスクを載置する載置面を有し、回転自在なターンテーブルと、前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルの回転に伴って前記載置面に載置されたディスクに負圧を発生させる負圧発生部とを備えたものから構成される。
【0012】
このような構成により、ターンテーブルの回転に伴って載置面に載置されたディスクの背面に負圧を発生させるので、ディスクに記録されたデータを再生する際またはディスクにデータを記録する際に、負圧によってディスクをターンテーブルに密着させることができ、ディスクを安定して回転させることができる。
【0013】
したがって、ターンテーブルの回転時に把持部をディスクの穴に強い力で圧接する必要がないので、ディスクをターンテーブルから着脱する際に大きな力が必要でなくなり、ディスクの着脱作業の作業性を向上させることができる。
【0014】
また、ターンテーブルの回転時に把持部をディスクの穴に強い力で圧接する必要がないので、把持部の構成を簡素化することができ、低コストなディスククランプ装置を提供することができる。
【0015】
また、本発明のディスククランプ装置は、前記負圧発生部は、前記載置面を貫通する貫通穴と、前記載置面と反対側の前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルの回転方向と相反する方向に開口する開口部を有して前記貫通穴を覆う遮蔽部とを備え、前記ターンテーブルの回転に伴って前記遮蔽部内に負圧を発生させるものから構成される。
【0016】
このような構成により、ターンテーブルの回転に伴ってターンテーブルの回転方向と相反する方向に空気の流れが発生し、遮蔽部内の空気がターンテーブルの回転方向と相反する方向に開口する開口部を通って外部に流出して遮蔽部内が負圧になる。このため、この負圧によってディスクをターンテーブルに密着させることができ、ディスクを安定して回転させることができる。
【0017】
本発明のディスク装置は、上述したディスククランプ装置を備えたものから構成される。
【0018】
このような構成により、ターンテーブルの回転時に把持部をディスクの穴に強い力で圧接する必要がないので、ディスクをターンテーブルから着脱する際に大きな力が必要でなくなり、ディスクの着脱作業の作業性を向上させることができるディスク装置を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1乃至図5は本発明のディスククランプ装置およびディスク装置の一実施の形態を示す図である。
【0020】
まず、構成を説明する。図1乃至図4において、円状のターンテーブル11は図示しないモータ機構によって回転されるようになっており、CDプレーヤ、DVDプレーヤ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ等のディスク装置に内蔵され、図示しないディスク搬送機構によってディスク装置の内部および外部の間で移動するようになっている。
【0021】
このターンテーブル11の中心部には台座12が設けられており、この台座12にディスク21(図3、図4参照)の中心部に設けられた穴21aが嵌合することにより、ディスク21はターンテーブル11の載置面11aに載置されるようになっている。
【0022】
この台座12にはターンテーブル11の放射方向に沿って摺動する爪13が設けられているとともに、爪13を放射方向外方に付勢するバネ14が設けられている。爪13にはテーパ13aが設けられており、このテーパ13aは所定箇所から上部がターンテーブル11の中心部に向かって傾斜している。また、爪13にはテーパ13bが設けられており、このテーパ13bはテーパ13aに連続する前記所定箇所から下部がターンテーブル11の中心部に向かって傾斜している。なお、本実施の形態では、台座12、爪13およびバネ14が把持部を構成している。
【0023】
また、載置面11aには90゜の間隔でゴム等からなる薄い弾性シート15が設けられており、この弾性シート15の背面には貫通穴16が設けられている。この貫通穴16はターンテーブル11を貫通しており、この貫通穴16はターンテーブル11の載置面11aと反対側の背面11bに設けられたフード部材(遮蔽部)17によって遮蔽されている。このフード部材17にはターンテーブル11の回転方向と相反する方向に開口する開口部17aが設けられており、この開口部17aを通して貫通穴16が外部に連通している。本実施の形態では、貫通穴16およびフード部材17が負圧発生部を構成している。
【0024】
次に、図3、図4に基づいてディスク12をターンテーブル11に取付ける方法を説明する。
【0025】
まず、図3(a)に示すように手動またはディスク搬送機構によってディスク21をターンテーブル11に向かって移動させる(移動方向を矢印31で示す)。次いで、ディスク21を台座部12に嵌合させる。このとき、ディスク21の穴21aがテーパ13aに沿って移動するため、爪13がバネ14の付勢力に抗してターンテーブル11の放射方向内方に移動する(図3(b)、図4(a)参照)。
【0026】
次いで、穴21aがテーパ13aからテーパ13bに移動する。このとき、テーパ13aはテーパ13bと傾斜方向が逆方向であるため、穴21aがテーパ13bに沿って符号31方向に移動すると、爪13がバネ14aに付勢されてターンテーブル11の放射方向外方に移動し、ディスク21が載置面11aに載置されると、爪13によって穴21aが圧接されてディスク21が載置面に装着される(図4(b)参照)。
【0027】
また、ディスク21をターンテーブル11から取外す際には、図4(b)から図3(a)の手順で爪13が移動する。
【0028】
次に、ディスク21に記録されたデータの再生またはディスク21にデータを記録するときの状態を図5に基づいて説明する。
【0029】
ターンテーブル11をモータ機構によって回転させると、ターンテーブル11の回転に伴ってターンテーブル11の回転方向と相反する方向に空気の流れが(空気の流れを矢印32で示す)発生し、フード部材17内の空気(矢印33で示す)がターンテーブル11の回転方向と相反する方向に開口する開口部17aを通って外部に流出する。このとき、ディスク21は弾性シート15を介して載置面11aに密着しているので、フード部材17内が負圧になり、この負圧によってディスク21がターンテーブル11に密着する。したがって、ディスク21がターンテーブル11に強固に保持されて安定して回転される。
【0030】
本実施の形態では、このようにターンテーブル11の回転時に爪13をディスク21の穴21aに強い力で圧接する必要がないので、ターンテーブル11の無回転時にディスク21をターンテーブル11から着脱する際、大きな力を不要にでき、ディスク21の着脱作業の作業性を向上させることができる。
【0031】
また、本実施の形態では、ターンテーブル11の回転時に爪13をディスク21の穴21aに強い力で圧接する必要がないので、爪13やバネ14を使用した把持部に代えて、スリットを介して分離した皿バネ状の把持部を用いることも可能になり、把持部の構成を簡素化して低コストなディスククランプ装置を提供することができる。
【0032】
また、本実施の形態のディスク装置は、上述した負圧発生部を有するディスククランプ装置を備えたので、ディスクの着脱作業の作業性を向上させることができるディスク装置を提供することができる。
【0033】
なお、本実施の形態では、弾性シート15はターンテーブル11の載置面11aの4箇所に設けられているが、載置面11a全面に設けられていても良い。また、少なくともフード部材17によってターンテーブル11の回転方向と相反する方向に空気の流れが発生するので、弾性シート15を設けずともディスク21に負圧が生じ、ディスク21がターンテーブル11に押し付けられるようになる。
【0034】
また、弾性シート15は貫通穴16と対向する位置に孔を設けたり、貫通穴16の載置面16a側の周囲を取り囲むように設けても良い。
【0035】
なお、弾性シート15としては、シート(板状)の形状以外の弾性体を用いても良く、特に柔軟に変形してディスク21と密着できる材質や形状であっても良い。
【0036】
【発明の効果】
本発明によれば、ディスクをターンテーブルに着脱する作業を容易に行うことができるディスククランプ装置およびディスククランプ装置を備えたディスク装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のディスク装置に設けられたディスククランプ装置を示す図
(a)ディスククランプ装置の正面図
(b)同図(a)のB−B方向断面図
【図2】本発明の一実施の形態のディスククランプ装置を示す図
(a)爪が突出した状態の図1(a)のA−A方向断面図
(b)爪が引っ込んだ状態の図1(a)のA−A方向断面図
【図3】本発明の一実施の形態のディスククランプ装置を示す図
(a)ディスクをターンテーブルに装着する状態を示す図
(b)同図(a)に後続する状態を示す図
【図4】本発明の一実施の形態のディスククランプ装置を示す図
(a)図3(b)に後続する状態を示す図
(b)図4(a)に後続する状態を示す図
【図5】本発明の一実施の形態のターンテーブルが回転するときの空気の流れを説明する図
【図6】従来のディスククランプ装置を示す図
(a)ディスククランプ装置の正面図
(b)爪が突出した状態の図6(a)のC−C方向断面図
(c)爪が引っ込んだ状態の図6(a)のC−C方向断面図
【符号の説明】
11 ターンテーブル
11a 載置面
16 貫通穴(負圧発生部)
17 フード部材(遮蔽部、負圧発生部)
17a 開口部
21 ディスク
Claims (3)
- ディスクを載置する載置面を有し、回転自在なターンテーブルと、前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルの回転に伴って前記載置面に載置されたディスクに負圧を発生させる負圧発生部とを備えたことを特徴とするディスククランプ装置。
- 前記負圧発生部は、前記載置面を貫通する貫通穴と、前記載置面と反対側の前記ターンテーブルに設けられ、前記ターンテーブルの回転方向と相反する方向に開口する開口部を有して前記貫通穴を覆う遮蔽部とを備え、前記ターンテーブルの回転に伴って前記遮蔽部内に負圧を発生させることを特徴とする請求項1記載のディスククランプ装置。
- 請求項1または請求項2記載のディスククランプ装置を備えたことを特徴とするディスク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002364105A JP2004199739A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | ディスククランプ装置およびディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002364105A JP2004199739A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | ディスククランプ装置およびディスク装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004199739A true JP2004199739A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32762068
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002364105A Pending JP2004199739A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | ディスククランプ装置およびディスク装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004199739A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100629056B1 (ko) | 2004-12-22 | 2006-09-26 | (주)아이엠 | 턴테이블 및 이를 포함하는 광디스크 장치 |
JP2011070754A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | ディスク駆動モーター |
-
2002
- 2002-12-16 JP JP2002364105A patent/JP2004199739A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100629056B1 (ko) | 2004-12-22 | 2006-09-26 | (주)아이엠 | 턴테이블 및 이를 포함하는 광디스크 장치 |
JP2011070754A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Samsung Electro-Mechanics Co Ltd | ディスク駆動モーター |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1516186A (zh) | 记录媒体的记录及/或再现装置 | |
JP2002109856A (ja) | ディスク装置 | |
JP2004199739A (ja) | ディスククランプ装置およびディスク装置 | |
JP3848159B2 (ja) | ディスク保持機構およびディスク保持機構のクランパー | |
JPH1196635A (ja) | ディスク装置のディスククランプ機構 | |
JPS59175079A (ja) | デイスクのクランプ装置 | |
TWI227873B (en) | Disk cartridge | |
JP5134285B2 (ja) | 光ディスク体 | |
JPS6387677A (ja) | デイスクカ−トリツジ | |
JP4240840B2 (ja) | ディスクドライブ装置 | |
JP3356086B2 (ja) | ディスクのクランプ装置 | |
JPH1186399A (ja) | 光ディスク再生装置 | |
JPS5814365A (ja) | デイスク保持装置 | |
JPH08207496A (ja) | 磁性粉入り消ゴムの消し屑回収装置 | |
JPH0544920Y2 (ja) | ||
JP2000353350A (ja) | ディスク駆動装置のローディングメカニズム | |
JP4196526B2 (ja) | ディスクドライブ装置 | |
JP2008226420A (ja) | ディスククランプ装置 | |
JP2004220666A (ja) | ディスクドライブ | |
JP2008251091A (ja) | ディスククランプ装置 | |
JP3555374B2 (ja) | ディスク着脱装置 | |
JPH051017Y2 (ja) | ||
JP2001014778A (ja) | ディスク駆動装置 | |
JP2011028818A (ja) | ディスククランプ装置 | |
JP2003059149A (ja) | 情報ディスク記録/再生装置 |