JP2004199597A - 簡易職能給賃金表作成方法,簡易職能給賃金表作成プログラム及び簡易職能給賃金表作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 - Google Patents

簡易職能給賃金表作成方法,簡易職能給賃金表作成プログラム及び簡易職能給賃金表作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 Download PDF

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陽一 阿世賀
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吉保 長谷川
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Abstract

【課題】透明かつ公平な賃金制度を簡易かつ低コストで実現簡易職能給賃金表作成方法,簡易職能給賃金表作成プログラム等を提供する。
【解決手段】年齢給及び勤続給を設定しない職能等級からなる賃金データに基づいて,各等級のモデル賃金ラインを,現在の賃金ライン,生計費ライン,同業他社賃金グラフ上に自動的に作成し,モデル賃金ラインを,前記現在の賃金ライン,生計費ライン,同業他社賃金グラフと比較して,前記賃金データが修正されて,職能等級賃金表が作成される。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,簡易職能給賃金表作成方法,簡易職能給賃金表作成プログラム,簡易職能給賃金表作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体に関し,さらに詳細には,職能等級賃金表を簡易かつ容易に作成することが可能な簡易職能給賃金表作成方法,簡易職能給賃金表作成プログラム,簡易職能給賃金表作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年における経済・社会状況の大変革により,様々な企業分野において構造改革が促進されている。例えば企業の人事・労務管理においても,人的資源の重点配置や総人件費のコストなどに基づく構造改革の考え方が浸透してきている。このような流れの中で,従来における終身雇用制や年功賃金など旧体制の見直しが行われており,成果主義,賃金制度や年俸制,目標管理の人事考課制度などの新しい体制が多くの企業で導入されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,成果主義に基づく賃金制度は,その運用を一歩間違うと,社員や各部門が自分の成績だけを考える弊害に陥り,社員・部門間の協調性や協力関係を阻害するだけでなく,社員のモラールの低下や会社業績の低迷をもたらす結果となる。
【0004】
一方,日本の企業の大多数を占める中小企業においては,成果主義賃金制度や目標管理制度を自社だけで導入することは,自社の人的資源,導入プロセスにおけるコストや導入までの準備期間などの関係で非常に難しいのが現実である。また,個人責任の時代が到来したといわれる現在においては,企業の人事・労務管理においても,労働契約の徹底が標袴され,企業は投資家に対してだけでなく,労働者に対しても透明性・公平性の観点から情報の公開が必要となってくる。
【0005】
以上のことから,これまで特別な賃金制度を有しなかった中小企業においては,労働者の最も関心の高い賃金についての透明で公平な新しい賃金制度が必要とされている。
【0006】
したがって,本発明の目的は,透明かつ公平な賃金制度を簡易かつ低コストで実現することが可能な新規かつ改良された簡易職能給賃金表作成方法,簡易職能給賃金表作成プログラム及び簡易職能給賃金表作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,本発明の第1の観点においては,少なくとも現状の賃金ラインと各種生計費ラインと同業他社の賃金ラインとが表示された第1のグラフを参照して,等級間昇格と等級内昇給の目安となるモデル年齢によって設計した目安年齢付き賃金表を作成し,前記目安年齢付き賃金表に基づいて,前記目安年齢付き賃金表と連動する各等級の職能等級賃金ラインを前記第1のグラフ上に表示して第2のグラフを作成し,前記第2のグラフに基づいて,前記目安年齢付き賃金表を好適に修正した後,前記目安年齢付き賃金表から目安年齢を消去して,職能等級賃金表を作成する,ことを特徴とする簡易職能給賃金表作成方法が提供される。
【0008】
上記記載の発明では,現状賃金のプロットと,各種生計費ライン,同業平均所定内賃金ラインとが同一グラフ上に同時に表示されるので,自社賃金の世代間分布,同業他社賃金との格差(高いか,安いか),生活を保障できる賃金であるか否かを,一見して理解することができる。また,原則として年齢給・勤続給は設定せず職能給一本で出来ているため,年功に流れることがなく成績優秀な若年者や途中入社社員の格付けも非常に簡単である。また,従来のような細部まで調査・分析して積み上げて構成する職能給制度と異なり,簡易に職能給を設定できるので中小企業においても使用することができる。さらに,労働の対価である賃金を決定するための三原則である生計費,生産性,相場を考慮して,職能等級及び賃金表を作成することが可能なので,能力,実力及び生活を考慮した賃金表が作成される。また,昇格・習熟昇給額を変えて多数のシミュレーションが可能なので,理想とする賃金ラインを得ることができる。さらに,段階号俸表を作成することにより,社員の現在のポジションと将来の目標を設定することができる。このことにより,社員のインセンティブを高める透明性,公平性が担保される。
【0009】
即ち,本発明にかかる簡易職能等級表作成方法は,現在の賃金をプロットして,それをありのままに捉え,生計費ライン,同業他社賃金と重ねることで現状分析し,そのグラフ上にモデル賃金ラインを引くことにより賃金表を作成するので,現状賃金という本質を把握することができ,「あるべき全体」,「結果イメージ」を演総して簡易かつ容易に最良の結果に到達することができる。通常,職能給制度を導入する際に行う職務調査は,膨大な手間がかかる割には出来上がったときに状況・職務が変化していることが多く,経済環境の変化スピードについていけないことが多い。まして,社員一人が数種類の職務をこなすことが当然の中小企業においては,職務基準を設定して余り意味が無い。
【0010】
会社組織において,上位等級に行くに従い行動と責任の広さ,重さ,高さを漸増させるものである限り,「補助業務」から「統率業務」までの段階に全社員があてはまる。これは,米国のコンピテンシーレベル(行動基準)に通じるものであるが,「一人前」ということを中心に据える中小企業になじみやすいものである。幹部社員,成績優秀社員とのヒアリングを行い「一人前」の定義づけを行い,下に「半人前」と「新人」をつけ上に「熟練者」と「管理監督者」をつければ5〜7等級の職能等級が出来上がる。このように,終身雇用,年功主義の大企業と比較して,途中入社,実力主義の(一人前の社員集団を目指す)中小企業にとって,導入する「導入までのスピードが速い」,「移行原資をほとんど必要としない」,「運用が容易である」,「実力を処遇に反映しやすい」,「賃金表を持つことにより透明性,公平性が確保される」など,非常に多くの利点がある。
【0011】
また,前記各等級の職能給ラインは,前記各等級における賃金は,各等級での滞留年数が長くなるに従って昇給額が低減されるように,所定の号俸において複数の屈折点が設けられている,如く構成すれば,職能給ラインは,各等級とも,習熟昇給額に複数の屈折点が設定されており,さらに,例えば60歳まで延長して設定することができるので,理想とする職能給ラインを得ることができる。
【0012】
また,各社員の新しい号俸,新しい職能給,新しい固定給,及び昇・降給額は,各社員を評価する所定段階の評語に基づいて自動的に計算される,如く構成すれば,簡易職能給制度の運用に際しても毎年の昇給を自社処理することができる。
【0013】
また,ベースアップあるいはベースダウンを行う場合には,所定金額あるいは所定金額率のベースアップまたはベースダウンを設定して昇降給用賃金表が作成される,如く構成すれば,簡易職能給制度の運用に際しても毎年のベースアップ・ダウンも自社処理することができる。
【0014】
上記課題を解決するため,本発明の第2の観点においては,コンピュータに対し,簡易職能給賃金表を作成する機能を実現するためのプログラムであって,等級間昇格と等級内昇給の目安となるモデル年齢によって設計した目安年齢付き賃金表を作成する機能と,前記目安年齢付き賃金表賃金データに基づいて,前記目安年齢付き賃金表と連動する各等級の職能等級賃金ラインを,少なくとも現在の賃金ライン,各種生計費ライン,同業他社賃金ラインが表示されているグラフ上に自動的に作成する機能と,前記グラフに基づいて,前記目安年齢付き賃金表を修正する機能と,前記目安年齢付き賃金表から目安年齢を消去して職能等級賃金表を作成する機能と,を実現するためのコンピュータプログラムが提供される。
【0015】
上記記載の発明では,現状賃金のプロットと,各種生計費ライン,同業平均所定内賃金ラインとが同一グラフ上に同時に表示されるので,自社賃金の世代間分布,同業他社賃金との格差(高いか,安いか),生活を保障できる賃金であるか否かを,一見して理解することができる。また,原則として年齢給・勤続給は設定せず職能給一本で出来ているため,年功に流れることがなく成績優秀な若年者や途中入社社員の格付けも非常に簡単である。また,従来のような細部まで,調査・分析して積み上げて構成する職能給制度と異なり,簡易に職能給を設定できるので中小企業においても使用することができる。さらに,労働の対価である賃金を決定するための三原則である生計費,生産性,相場を考慮して,職能等級及び賃金表を作成するので,能力,実力及び生活を考慮した賃金表が作成される。また,昇格・習熟昇給額を変えて多数のシミュレーションが可能なので,理想とする賃金ラインを得ることができる。さらに,段階号俸表を作成することにより,社員の現在のポジションと将来の目標を設定することができる。このことにより,社員のインセンティブを高める透明性,公平性が担保される。
【0016】
また,前記各等級における賃金は,各等級での滞留年数が長くなるに従って昇給額が低減されるように,所定の号俸において複数の屈折点が設けられている,如く構成すれば,職能給ラインは,各等級とも,習熟昇給額に複数の屈折点が設定されており,さらに,例えば60歳まで延長して設定することができるので,理想とする職能給ラインを得ることができる。
【0017】
また,さらに,コンピュータに対し,各社員の新しい号俸,新しい職能給,新しい固定給,及び昇・降給額は,各社員を評価する所定段階の評語に基づいて自動的に計算する機能を実現する,如く構成すれば,簡易職能給制度の運用に際しても毎年の昇給を自社処理することができる。
【0018】
また,さらに,コンピュータに対し,所定金額あるいは所定金額率のベースアップまたはベースダウンを設定して昇降給用賃金表を作成する機能を実現する,如く構成すれば,簡易職能給制度の運用に際しても毎年のベースアップ・ダウンを自社処理することができる。
【0019】
上記課題を解決するため,本発明の第3の観点においては,簡易職能給賃金表を作成する機能を実現するためのプログラムを記録した媒体であって,等級間昇格と等級内昇給の目安となるモデル年齢によって設計した目安年齢付き賃金表を作成する機能と,前記目安年齢付き賃金表賃金データに基づいて,前記目安年齢付き賃金表と連動する各等級の職能等級賃金ラインを,少なくとも現在の賃金ライン,各種生計費ライン,同業他社賃金ラインが表示されているグラフ上に自動的に作成する機能と,前記グラフに基づいて,前記目安年齢付き賃金表を修正する機能と,前記目安年齢付き賃金表から目安年齢を消去して職能等級賃金表を作成する機能と,を実現するためのコンピュータプログラムを記録した媒体が提供される。
【0020】
上記記載の発明では,現状賃金のプロットと,各種生計費ライン,同業平均所定内賃金ラインとが同一グラフ上に同時に表示されるので,自社賃金の世代間分布,同業他社賃金との格差(高いか,安いか),生活を保障できる賃金であるか否かを,一見して理解することができる。また,原則として年齢給・勤続給は設定せず職能給一本で出来ているため,年功に流れることがなく成績優秀な若年者や途中入社社員の格付けも非常に簡単である。また,従来のような細部まで,調査・分析して積み上げて構成する職能給制度と異なり,簡易に職能給を設定できるので中小企業においても使用することができる。さらに,労働の対価である賃金を決定するための三原則である生計費,生産性,相場を考慮して,職能等級及び賃金表を作成するので,能力,実力及び生活を考慮した賃金表が作成される。また,昇格・習熟昇給額を変えて多数のシミュレーションが可能なので,理想とする賃金ラインを得ることができる。さらに,段階号俸表を作成することにより,社員の現在のポジションと将来の目標を設定することができる。このことにより,社員のインセンティブを高める透明性,公平性が担保される。
【0021】
また,前記各等級における賃金は,各等級での滞留年数が長くなるに従って昇給額が低減されるように複数の屈折点が設けられている,如く構成すれば,職能給ラインは,各等級とも,習熟昇給額に複数の屈折点が設定されており,さらに,例えば60歳まで延長して設定することができるので,理想とする職能給ラインを得ることができる。
【0022】
また,さらに,各社員の新しい号俸,新しい職能給,新しい固定給,及び昇・降給額は,各社員を評価する所定段階の評語に基づいて自動的に計算する機能を実現する,如く構成すれば,簡易職能給制度の運用に際しても毎年の昇給を自社処理することができる。
【0023】
また,さらに,所定金額あるいは所定金額率のベースアップまたはベースダウンを設定して昇降給用賃金表を作成する機能を実現する,如く構成すれば,簡易職能給制度の運用に際しても毎年のベースアップ・ダウンを自社処理することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好適な実施の形態について,添付図面を参照しながら詳細に説明する。尚,以下の説明及び添付図面において,同一の機能及び構成を有する構成要素については,同一符号を付することにより,重複説明を省略する。
【0025】
(第1の実施の形態)
まず,図1を参照しながら,第1の実施の形態にかかるコンピュータシステムの構成について説明する。なお,図1は,第1の実施の形態にかかるコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【0026】
まず,図1に示すように,本実施形態にかかるコンピュータシステム100は,CPU102,入力部104,ROM106,簡易職能給設定部108,簡易職能給設定プログラム格納メモリ110,簡易職能給昇給用ベースアップ設定部112,簡易職能給昇給用ベースアッププログラム格納メモリ114,表示部116及び印字部118などから構成されており,各部はバス120に接続されている。
【0027】
CPU(Central Processing Unit )102は,ROM106内に格納される各種制御プログラムに従ってコンピュータシステム100内の各部を制御し,各種情報処理を実行し,その処理過程及び処理結果を表示部116に表示させる機能を有する。さらに,CPU102は,入力部104から入力される各種指示データ及び文字列データに応じて簡易職能給設定部108により後述する簡易職能給設定プログラムを実行させ,その簡易職能給設定に関するデータを簡易職能給設定部108に接続された各メモリ108aに格納するとともに,作成中の簡易職能給に関する各シートを表示部116に表示させる機能と,入力部104から入力される各種指示データ及び文字列データに応じて簡易職能給昇給用ベースアップ設定部112により後述する簡易職能給昇給用ベースアッププログラムを実行させ,その簡易職能給昇給用ベースアップに関するデータを簡易職能給昇給用ベースアップ設定部112に接続された各メモリ112aに格納するとともに,作成中の簡易職能給昇給用ベースアップに関する各シートを表示部116に表示させる機能とを有する。
【0028】
入力部104は,カーソルキー,数字入力キー及び各種機能キー等を具備し,キーの押下信号をCPU102に出力する。ROM(Read Only Memory)106は,CPU102より実行される各種制御プログラムを格納するとともに,簡易職能給設定部108により実行される簡易職能給設定プログラム及び簡易職能給昇給用ベースアップ設定部112により実行される簡易職能給昇給用ベースアッププログラムを格納する。
【0029】
表示部116は,CPU102から入力される各種情報処理の処理過程及び処理結果等を表示するとともに,簡易職能給設定部108により作成された簡易職能給に関する各シート及び簡易職能給昇給用ベースアップ設定部112により作成された簡易職能給昇給用ベースアップに関する各シートを表示する。印字部118は,簡易職能給設定部108により作成された簡易職能給に関する各シート及び簡易職能給昇給用ベースアップ設定部112により作成された簡易職能給昇給用ベースアップに関する各シート等を所定用紙に印字して出力する。
【0030】
簡易職能給設定部108は,CPU102からの指示により簡易職能給設定プログラム格納メモリに格納される簡易職能給設定プログラムを実行し,入力部104から入力される簡易職能給表作成に必要な各種指定項目に基づいて,メインシート,プロット図シート,年齢目安付き賃金表シート,賃金表シート,所定内賃金グラフシート,職能給グラフシート,モデルライン設定シート,賃金表氏名欄付シート,ワークシート,グラフ用シートなどを作成し,その作成した各シートを表示部116に表示させるとともに,印字部118からプリントアウトさせる。
【0031】
また,簡易職能給設定部108にはメモリ108aが接続されており,各シートの作成に必要な各種設定項目や,作成された各シートを格納する。
【0032】
簡易職能給昇給用ベースアップ設定部112は,CPU102からの指示により簡易職能給昇給用ベースアッププログラム格納メモリに格納される簡易職能給昇給用ベースアッププログラムを実行し,入力部104から入力される簡易職能給昇給用ベースアップ表作成に必要な各種指定項目に基づいて,メインシート,賃金表シート,ベースアップシートなどを作成し,その作成した各シートを表示部118に表示させるとともに,印字部118からプリントアウトさせる。
【0033】
また,簡易職能給昇給用ベースアップ設定部112にはメモリ112aが接続されており,各シートの作成に必要な各種設定項目や,作成された各シートを格納する。
【0034】
(1)簡易職能給設定
次に,簡易職能給設定部により作成される各シートを,図2〜図11に基づいて説明する。なお,簡易職能給設定部では,メインシート,プロット図シート,年齢目安付き賃金表シート,賃金表シート,所定内賃金グラフシート,職能給グラフシート,モデルライン設定シート,賃金表氏名欄付シート,ワークシート,グラフ用シートなどが作成される。以下,簡易職能給設定部により作成される各シートについて,図2〜図11に基づいて説明する。
【0035】
(1−1)メインシート
まず,図2に示すように,本実施形態にかかる簡易職能給設定メインシートは,簡易職能給の核心部分である目安付賃金表を作成するための各種手当を設定することを目的にするシートである。かかるメインシートは,▲1▼現状の賃金を入力するパート,▲2▼新制度の各種手当を設定するパート,▲3▼現状賃金を新しい手当合計額と仮職能給に振り分けるパート,▲4▼職能等級を入力することにより,仮職能給を目安付賃金表より導き出された段階号俸表の職能給額に修整し号俸を表示するパート,▲5▼新制度移行原資を表示するパートの五つの部分から構成される。
【0036】
図2に示すように,本実施形態にかかる簡易職能給設定メインシートは,以下のような入力項目から構成される。
【0037】
▲1▼.現状の賃金を入力するパート
現状の賃金を入力するパートは,「社員番号」,「性別」,「役職」,「等級」,「職務」,「住宅手当」,「家族」,「氏名」,「年齢」,「勤続年」,「月例給与」,「時間外を除外月例給与」からなる。
【0038】
「社員番号」は,社員全員に通番で割り当てられる。「性別」は,例えば男性は「1」,女性は「2」として入力することができる。「役職」は,例えば「部長」,「課長」,「係長」などの役職が記載される。「等級」は,社員の能力に応じて例えば1等級から7等級に振り分けられている。
【0039】
「職務」は,例えば「営業」,「SE」,「サポート」,「新人」などが記載される。「住宅手当」は,賃金規定に定める条項に従い1〜5の5区分の必要な金額を記載することができる。
【0040】
「家族」は,家族手当の支給額を定める基礎となる。例えば独身の場合は「0」を記載し,子供がいない既婚者の場合は「1」を記載し,子供が2人いる既婚者の場合は「3」を記載する。
【0041】
「氏名」は,該当する社員の氏名を記載する。「年齢」は,該当する社員の年齢を記載する。「勤続年数」は,該当する社員の勤続年数を記載する。「月例給与」は,時間外手当を含む月例給与である。「時間外除外月例給与」は,月例給与から時間外手当を除外した額であり,自動計算される。
【0042】
まず,メインシートの「社員番号」,「性別」,「役職」,「等級」,「職務」,「家族」,「氏名」,「年齢」,「勤続年」,「月例給与」のセルに値を入力する。このとき,「役職」,「等級」,「氏名」のセルは必ず入力する。なお,「等級」のセルは,例えば以下の基準に従って入力する。
【0043】
Figure 2004199597
【0044】
▲2▼.新制度の各種手当を設定するパート
新制度の各種手当を設定するパートは,「純役職手当」,「新住宅手当」及び「新家族手当」などから構成される。
【0045】
「純役職手当」は,非時間労働の管理職のための手当であり,後述する役職手当設定欄で設定された役職手当の金額に基づいて自動的に計算される。例えば,「部長」には「120,000円」を支給し,「課長」には「100,000円」を支給するなどと設定することができる。
【0046】
役職手当設定欄は,図3に拡大して示すように,メインシートの上欄最右側に設けられている。この役職手当設定欄は,社員の役職に応じた役職手当金額を設定する欄であり,「役職名」,「金額」,「時間外見合い分」などから構成される。「役職名」には各役職名が入力される。「金額欄」には役職に対応する役職手当の金額が入力される。例えば「部長」は「7等級」,「課長」は「6等級」,「係長」は「5等級」,「主任」は「4等級」として記載することができ,各セルは,後述する目安付賃金表に連動させることができる。この役職手当欄は,役職手当を支給する場合には,必ず入力する。また,役職名を設定しない場合には,役職名記載欄に「1」を入力する。なお,「1」が入力されていない場合には,メインシートの役職手当欄にエラー値が表示される。なお,上3つのセル(「部長」,「課長」,「課長代理」が記載されているセル)は,管理職用である。下3つのセル(「1」,「係長」「主任」が記載されているセル)は,非管理職用である。等級必須の上2つのセル(「部長」,「課長」が記載されているセル),及び下2つのセル(「係長」「主任」が記載されているセル)は,実際にない場合でも適当な役職名を必ず入力する。また,中間の2つのセル(「課長代理」,「1」が記載されているセル)を使用しない時は,1を入力する。目安付き賃金表が作成されない。
【0047】
また,役職手当に残業手当見合い分の手当を含ませる場合には,役職手当設定欄の左側の最上欄に設けられている。時間外手当見合い分設定セルに,「1」を入力し,設定した時間外の時間(例えば20時間)を後述する残業時間設定セルに入力する。これは,例えば月例給与が,年収ベースから逆算した時間外手当を含む場合が該当する。さらに,役職手当設定欄の「時間外見合い分」のセルに役職手当時間外見合い分の金額を入力する。なお,本実施形態においては,上位3等級について時間外見合い分を設定することができるように構成されている。なお,月例給与がそのままの場合には,「時間外手当見合い分」のセルに「0」を入力する。
【0048】
「新住宅手当」は,生計費を補填するためのものであり,住宅手当記入欄で設定された住宅手当の金額及び住宅手当データに基づいて決定される。この住宅手当設定欄は,図3に拡大して示すように,メインシートの上欄最左側に設けられおり,住宅手当の金額及び住宅手当データ(即ち,1〜5の必要な欄)を記載する。例えば「5」の場合には「20,000円」,「2」の場合には「10,000円」の住宅手当が支給される。なお,住宅手当がない場合は,「0」を入力する。
【0049】
「新家族手当」は,別途の家族手当欄で設定された家族手当の金額及び扶養家族の人数に基づいて決定される。この家族設定欄は,図3に拡大して示すように,住宅手当設定欄の右側に設けられおり,「配偶者」,「子供」の欄に所定の金額が記載される。例えば配偶者には「16,000円」,子供には「6,000円」の家族手当を支給することができる。また,例えば家族手当が被扶養者の数に関係なく一律の場合には,配偶者に金額を入力し子供には「0」を入力する。
【0050】
また,「調整手当」は,上位等級に格付け出来ない場合であって,P職能等級が格付けする等級の最高号俸を上回った時に制度改定時における改定以前の賃金の急激な低下を抑制するために支給する手当であり,翌年の賃金見直し時に昇格すれば新しい職能給に吸収し,昇格がなければ手当額を減額又は停止して考課通りの職能給額にするクッションの働きをする手当である。また,本実施形態においては,「調整手当」として記載しているが,他の手当項目を記載することもできる。さらに,手当記載欄が不足している場合には,列の挿入を行って,手当記載列を増設し,「手当項目」及び「手当金額」を記載することも出来る(本実施形態においては,「調整手当」の左側に「(空欄)」として示している)。
【0051】
▲3▼.現状賃金を新しい手当合計額と仮職能給に振り分けるパート
現状賃金を新しい手当合計額と仮職能給に振り分けるパートは,「新諸手当合計」であり,純役職手当,新住宅手当,新家族手当及び調整手当の合計が自動計算される。
【0052】
▲4▼.職能等級を入力することにより,仮職能給を目安付賃金表より導き出された段階号俸表の職能給額に修整し号俸を表示するパート
職能等級を入力することにより,仮職能給を目安付賃金表より導き出された段階号俸表の職能給額に修整し号俸を表示するパートは,「P新基本給」,「新基本給」「号俸」から構成される。上記「P新基本給」,「新基本給」,「号俸」は,各々自動計算される。
【0053】
▲5▼.新制度移行原資を表示するパート。
新制度移行原資を表示するパートは,「新固定給合計」,「新時間外手当込みの月例給与」,「差額」とから構成される。「新固定給合計」は,自動計算される。「新時間外手当込みの月例給与」は,自動計算される。「差額」は,新時間外手当込みの月例給与と現在の月例給与との差額が記載される。また,上記各項目の最上段には,上記各項目の全社員の合計値が表示される。
【0054】
なお,メインシートに入力される現状賃金は,プロット図を作成するための基本データとなる。各従業者に対して等級を決定し,後述する目安付賃金表より導き出された段階号俸表に当てはめて,整合性をシミュレーションすることができる。このようにして,目安付賃金表の昇格・習熟昇給額の変更・等級換えを,コンピュータの最大のメリットを生かして何度も試行し,最良の移行をおこなうことができる。
【0055】
また,新制度の各種手当を設定領域については,後述する目安付賃金表のモデルに反映させる部分以外は,手当を拡張することが出来る(例えば住宅手当)。このとき,各種手当ての入力は,マクロを使用してダイアログボックスを作成し,Visual Basicにより簡素化することができる。
【0056】
また,本実施形態にかかる職能等級表作成方法は,従来と異なり,年齢給・勤続給を設定せずに,職能給及び諸手当を所定内賃金の基本構成とする賃金体系が構築される。なお,諸手当は,役職手当,住宅手当,家族手当(生活関連手当)などを含む。
【0057】
(1−2)プロット図シート
次に,本実施形態にかかるプロット図シートについて,図4に基づいて説明する。
【0058】
プロット図シートは,図4に示すように,メインシートに入力された現状の賃金のデータがプロットされて作成される。また,各種生計費,同業所定内賃金(賃金センサス等の資料から)を所定の方法で入力することにより,自動的にプロット図上に近似曲線が表示される。このように,現状賃金のプロットと,各種生計費ライン,同業平均所定内賃金ラインとが同一グラフ上に同時に表示されるので,自社賃金の世代間分布,同業他社賃金との格差(高いか,安いか),生活を保障できる賃金であるか否かを,一見して理解することができる。
【0059】
まず,図4に示すように,現在の所定内賃金をプロットし,そのグラフに各生計ラインを重ね合わせる。さらに,同業種の高卒平均賃金ラインと大卒平均ラインを重ね合わせる。このとき,自分なりのモデルラインをイメージする。また,本実施形態においては,例えばパーソナルコンピュータ(以下,パソコンという。)により自動作成されるグラフで確認することができる。
【0060】
なお,上記プロット図は,データ処理とマクロを使用することにより,ボタンをクリックするだけで容易に作成することができる。また,各種生計費,同業所定内賃金についても,各県別のデータを予めデータベースに入力しておき,ダイアログボックスから選択するようにすることもできる。
【0061】
(1−3)年齢目安付き賃金表シート
本実施形態にかかる年齢目安付き賃金表シートは,図5に示すように,▲1▼.年齢目安付き賃金表,▲2▼習熟昇給額設定欄,▲3▼昇格昇給額設定欄,▲4▼モデル所定内賃金から構成されている。かかる年齢目安付き賃金表シートは,年功に流れないように,年齢給及び勤続給を設定せずに職能給一本で出来ており,このソフトの根幹をなす重要なシートであり,理論の核となる。
【0062】
従来における職能給制度は,例えば職能給ラインの屈折点は各等級とも滞留年数の2倍にあたる年数の一点のみであり,以後習熟昇給は半額以下になる。また,モデル賃金は各等級の滞留年数で決定されるが,各等級の職能給ラインは,滞留年数の3倍程度で終わってしまう(下位等級は短い)。このとき,年齢給ピッチで年齢給を決定しているが,40歳を基準として習熟・昇格昇給額が決定されるので,基本的にバックギア無く,自動的に昇給し年功に流れてしまう。
【0063】
本実施形態にかかる簡易職能給は,賃金表目安年齢を表示し,例えばA評価(S,A,B,C,Dの5段階評価で上から2番目の評価)で昇格した場合の各等級のモデル年齢を最初から想定している。即ち,年齢給は設定せず職能給一本で構成されているので,目安年齢を外すことにより年齢とは無関係に等級格付けすることができる。また,職能給ラインは,各等級とも,習熟昇給額に複数の屈折点が設定されおり,さらに,60歳まで延長して設定されているので,理想とする職能給ラインを得ることができる。なお,昇格昇給額も自由に設定することができる。
【0064】
▲1▼.年齢目安付き賃金表
モデル賃金ラインの設定は,簡易職能給の出来具合いを左右するので,最適なモデル賃金ラインを設定する必要がある。職能給グラフ,所定内賃金グラフ,モデルライン設定グラフを確認しながら(ビジュアルでイメージを確認),昇格・習熟昇給額の設定を様々に変更して最適なラインを設定する。
【0065】
各等級は,目安年齢,基本給(職能給),所定内賃金(1〜3等級は基本給+住宅手当+家族手当,4〜7等級は基本給+役職手当の欄,基本給+役職手当+住宅手当+家族手当の欄)で表示してある。本実施形態においては,賃金表には,目安年齢を(年齢1歳につき2行)表示し,A評価で昇格・昇級し続けた場合の各等級のモデル年齢を想定して作成している。
【0066】
Figure 2004199597
【0067】
完成した目安付き賃金表から年齢及び所定内賃金を消去することにより,段階号俸表(例えばB評価:1号俸アップ,A評価:2号俸アップ)が完成する。なお,1等級1号俸の所定内賃金(高卒初任給)から,年齢に対応する手当を除外した部分を職能給とする。
【0068】
▲2▼.習熟昇給額設定欄
習熟昇給額設定欄は,図7に拡大図示したように,年齢目安付き賃金表の下方に設けられている。習熟昇給額設定欄の最上段は,各等級毎のモデルゾーンの習熟昇給額を入力する。例えば下位等級は2,000〜3,000円,上位等級は3,000〜4,000円を目安として入力する。以下,屈折点後の習熟昇級には,モデルゾーンの習熟昇級金額以下の金額を入力することができる。
【0069】
即ち,習熟昇給額は,モデルゾーン(例えば18〜19才)及び屈折点(例えば30才,35才,40才,45才,50才,55才)ごとの昇級金額である。なお,傾斜は,生計費ラインと会社の支払い能力を考慮することができる。また,1等級,2等級,3等級ラインは,定時入社を前提に設定するが,中途入社社員やパート社員にも適用可能なようにカーブを寝かせながら伸長する。
【0070】
また,モデルゾーンの下の号俸は,中途採用や抜擢人事用に活用するものであるが,下位等級の同年齢号俸を下回らないように設定する。また,号俸アップは,熟練の証である。但し,賃金は,昇格昇級に比して,上昇割合は低い。かかる操作は,所定内賃金グラフ,職能給グラフを見ながら行うことができる。
【0071】
本実施形態にかかる職能給ラインは,各等級とも,習熟昇給額に複数の屈折点が設定されおり,さらに,60歳まで延長して設定されているので,理想とする職能給ラインを得ることができる。また,成績優秀社員や途中入社社員のために,モデル年齢ゾーンより若い年齢にも賃金ラインを延ばすことができる。
【0072】
Figure 2004199597
【0073】
習熟昇給額は,生計費ライン,職能給グラフの傾きを参考にしながら入力する。例えば,本実施形態において1等級を例に取り説明すると,モデル年齢ゾーン(18〜19才)では,習熟昇給は3,000円であるが,最初の屈折点(20才)を過ぎると(即ち,21才以降),習熟昇給は2,000円となる。さらに,第2の屈折点(30才)を過ぎると(即ち,31才以降),習熟昇給は1,500円となり,第3の屈折点(35才)を過ぎると(即ち,36才以降),習熟昇給は1,000となり,第4の屈折点(40才)を過ぎると(即ち,41才以降),習熟昇給は500円となり,第5の屈折点(45才)を過ぎると(即ち,46才以降),習熟昇給は300円となる。
【0074】
▲3▼.昇格昇給額設定欄
昇格昇給設定欄は,図7に拡大図示したように,習熟昇級設定欄の下方に設けられている。昇格昇給額は,社員のインセンティブを高め,等級格差をつけるように決定する。なお,等級アップは実力の証であることから,等級が上がらなければ大幅な賃金アップはない。
【0075】
職能給グラフ,所定内賃金グラフを参考にしながら昇格した場合の昇給額を,昇格昇級入力欄の各セルに入力する。本実施形態においては,例えば,1等級から2等級への昇格昇給額は5,000円であり,2等級から3等級への昇格昇給額は5,000円であり,3等級から4等級への昇格昇給額は10,000円であり,4等級から5等級への昇格昇給額は10,000円であり,5等級から6等級への昇格昇給額は25,000円であり,6等級から7等級への昇格昇給額は30,000円である。
【0076】
▲4▼.モデル所定内賃金
モデル内所定賃金は,図7に拡大図示したように,昇格昇給設定欄の下方に設けられている。モデル所定内賃金は,各種生計費カーブ,同業他社の所定内賃金ラインと比較するために作成する。モデル年齢の等級,役職に対応するメインシートで設定した各種手当のうち,役職手当,住宅手当,家族手当を職能給に加算する。家族手当については,例えば総務省の資料により結婚,子供誕生の年齢を設定することができる。
【0077】
労働の対価である賃金を決定するための三原則である生計費,生産性,相場を考慮して職能等級及び賃金表を作成するので,能力,実力及び生活を考慮した賃金表が作成される。また,昇格・習熟昇給額を変えて多数のシミュレーションが可能なので,理想とする賃金ラインを得ることができる。さらに,段階号俸表を作成することにより,社員の現在のポジションと将来の目標を設定することができる。このことにより,社員のインセンティブを高める透明性,公平性が担保される。
【0078】
1等級,2等級,3等級は,定時入社を念頭に置き,中途入社社員,パート社員にも適用できるようカーブを寝かせながら長く伸ばす。支払能力,労使の許容限度,生計費ラインを考慮しながら各等級のラインの傾斜を決定する。各等級のラインが重ならないように昇格昇給額を決定する。なお,このとき,屈折点をより細密に設定することができ,昇格モデル年齢を変更することもできる。
【0079】
プロットとモデル賃金ラインの整合調整を,所定内賃金グラフとモデルライン設定グラフを見ながらおこなう。高年齢者でかつ高賃金者が納まるように上位等級の昇格昇給額を増額し,モデル賃金ラインをプロットより持ち上げる。1等級と7等級の間の各等級が,上位等級と適度な間隔を保つように昇格昇給額を調整する,職能給グラフで等級ラインが交差したら昇格昇給額を上げるか,モデル年齢ゾーンの習熟昇給額の減額調整を行い各ラインの傾きを調整する。各等級のラインにプロットが収まるように,各等級での習熟昇給額を入力して,ラインを寝かせるように調整する。
【0080】
(1−4)賃金表シート
本実施形態にかかる賃金表シートは,図8に示すように,目安付賃金表より導き出された職能給を,年齢を消去して段階号俸表にする。例えば賃金規定に記載する賃金表である。
【0081】
(1−5)所定内賃金グラフシート
本実施形態にかかる所定内賃金グラフシートは,図9に示すように,目安付賃金表より導き出された所定内賃金を等級別に表示し,モデル賃金ラインを近似曲線として表示するシートであり,プロット図シートも重ねて表示される。
【0082】
本実施形態にかかる所定内賃金グラフシートは,目安付賃金表の昇格・習熟昇給額の入力により出来上がる所定内賃金をリアルタイムでビジュアル化される。また,リアルタイムでビジュアル化される後述の職能給グラフと共に目安付賃金表を設定する。メインシートの各社員の等級格付けを行い不整合が生じた場合に,この所定内賃金グラフと後述の職能給グラフを活用しながら目安付賃金表を改訂することができる。このような改訂操作を繰り返すことにより,好適な目安付賃金表が完成される。
【0083】
(1−6)職能給グラフシート
本実施形態にかかる職能給グラフシートは,図10に示すように,目安付賃金表より導き出された基本給(職能給)を等級別に表示するグラフシートである。目安付賃金表の昇格昇給額及び習熟昇給額の入力により作成される基本給(職能給)をリアルタイムでビジュアル化される。なお,職能給グラフシートの使用目的及び使用方法は,上記所定内賃金グラフと同様なので,その説明は省略する。
【0084】
(1−7)モデルライン設定グラフシート
本実施形態にかかるモデルライン設定シートは,図11に示すように,プロット図シートにモデル賃金ラインを重ね合わせたもので,目安付賃金表の1等級1号俸に初任給額を入力すると目安付賃金表が瞬時に改訂されモデル賃金ラインがY軸の方向に上下する。モデル賃金ラインと同業他社の所定内賃金ラインを比較し,相場賃金をリアルタイムで目安付賃金表に反映するためのものである。
【0085】
例えば1等級1号俸の欄に所定内賃金額を入力するとモデル賃金ラインが上下するので,同業のモデル賃金ラインを参照して1等級1号俸の所定内賃金額を決定する。
【0086】
メインシートの新固定給にエラー値が出た場合,メインシートの号俸に等級換えが出た場合には,目安付賃金表の昇格昇給額あるいは習熟昇給額を調整する。また,メインシートの等級を上げる調整は,どうしても収拾がつかない場合にのみ行なう。モデル賃金ラインの設定及び調整は,コンピュータを使用することにより,最大のメリットである多数のシミュレーションを実行することができ,必要に応じてプリントアウトして比較検討することもできる。
【0087】
(1−8)賃金表氏名欄付シート
本実施形態にかかる賃金表氏名欄付シートは,図12に示すように,各社員が段階号俸表のどの位置にいるかを一覧表にして表示するシートである。この賃金表氏名欄付シートは,賃金表に全社員の名前を記載することにより,全社員のポジションを一見して識別可能にしたものであり,例えば経営幹部だけに開示することができる。このように,全社員の処遇上の序列をつけることにより,経営幹部が考えている社員の評価と出来上がった賃金表の整合性を最終チェックすることができる。なお,本実施形態においては,半自動で作成する構成を例に挙げて説明したが,データベース化により,自動的に作成するように構成することもできる。
【0088】
賃金表氏名欄付シートは,モデルライン設定グラフシートの操作が終了した後,メインシートの等級と号俸を確認して氏名欄に氏名を入力することにより作成する。このことにより,全社員のポジションが一目して理解容易な資料が作成される。
【0089】
(1−9)ワークシート
本実施形態にかかるワークシートは,図13に示すように,メインシートのP新基本給と作成された賃金表の金額に置き換えた新基本給との対応が表示されている。また,メインシートの号俸欄に自動的に号俸を表示する。
【0090】
(1−10)グラフ用シート
本実施形態にかかるグラフ用シートは,図14に示すように,所定内賃金グラフと職能給グラフを作成するためのデータを目安付賃金表から転送し,グラフが作成しやすいように並べ替えて再構成したものである。
【0091】
(2)簡易職能給昇級用ベースアップ
次に,簡易職能給昇給用ベースアップ設定部により作成される各シートを,図15〜図16に基づいて説明する。なお,簡易職能給昇給用ベースアップ設定部では,メインシート,賃金表シート,ベースアップシートなどが作成される。
【0092】
簡易職能給昇給用ベースアッププログラム格納メモリは,簡易職能給設定部で設定した賃金表を運用した場合のシミュレーションを行う目的と,毎年の運用サポートとベースアップ・ダウンに伴う賃金表の書き換えのサポートを目的としている。
【0093】
(2−1)簡易職能給昇給用ベースアップメインシート
本実施形態にかかる簡易職能給昇給用ベースアップメインシートは,▲1▼.前年に設定した簡易職能給のデータを入力するパート,▲2▼.評語の入力を行い新号俸と新基本給額を表示するパート,▲3▼.昇給に必要な原資を表示するパートの三つの部分からなる。評語の入力により昇給額と新号俸を決定する。また,物価の変動や景気によるベースアップ・ダウンを行う場合は,ベースアップシートで新しい賃金表を決定し即座に反映することができる。
【0094】
▲1▼.前年に設定した簡易職能給のデータを入力するパート
簡易職能給昇給用ベースアップメインシートは,簡易職能給設定の賃金表シートの「社員番号」〜「勤続年」のデータが入力されている範囲を指定してコピーし,簡易職能給昇給用ベースアップのメインシートの「社員番号」〜「勤続年」にデータを貼り付ける。
【0095】
同様に,簡易職能給設定のメインシートの「純役職手当」〜「調整手当」までの範囲を指定してコピーし,簡易職能給昇給用ベースアップのメインシートの「役職手当」〜「調整手当」のセルにデータを貼り付ける。簡易職能給設定のメインシートの「号俸」の範囲を指定してコピーし,簡易職能給昇給用ベースアップのメインシートの「号俸」にデータを貼り付ける。
【0096】
▲2▼.評語の入力を行い新号俸と新基本給額を表示するパート
「評語」には,評語(例えばS,A,B,C,Dのいずれか)を大文字で入力する。かかる評語の入力により,自動的に新しい号俸,新しい職能給,新しい固定給,昇・降給額が計算される。なお,号俸のセルに等級換えが表示された場合は,「職能給額」を確認して,賃金表から「職能給額」に一番近い上位等級の号俸を確認する。次に「等級」を一つ上げ,「号俸」を上位等級の号俸に変更するように入力する。ベースアップあるいはベースダウンが必要な場合には,後述するベースアップシートにあるベースアップ賃金表・ベースダウン賃金表を作成する。
【0097】
▲3▼.昇給に必要な原資を表示するパート
昇給に必要な原資を表示するパートは,「新固定給」,「昇級・降給額」とから構成される。上記各項目の最上段には,上記各項目の全社員の合計値が表示される。
【0098】
(2−2)賃金表シート
賃金表シートは,図16中の最左側に示すように,現在使用されている簡易職能給設定の賃金表のデータ,又は,ベースアップシートでベースアップ・ダウンされた賃金表のデータを貼り付け,メインシートで新しい基本給を決定するために使用するものである。
【0099】
簡易職能給設定の賃金表シートのデータをコピーし,簡易職能給昇給用ベースアップの賃金表シートに貼り付ける。
【0100】
(2−3)ベースアップ・ダウンシート
ベースアップシートは,図16中の中央に示すように,簡易職能給設定の賃金表のベースアップ,ベースダウンを金額率で行い,新しい賃金表を作成する。例えば毎年の春闘の結果や物価の上昇等により,現在使用されている賃金表を改定する必要が生じた時に使用するものである。例えば春闘要求の平均年齢を5等級に設定し,昇給率の年齢との逆相関を上位等級と下位等級に按分して,上位等級のアップは少なく下位等級のアップは大きくなるように設定することができる。
【0101】
ベースアップする際には,ベースアップ率の欄にベースアップ率を入力するか,あるいはベースアップ額の欄にベースアップ額を入力する。このことにより,賃金表が自動的に作成される。このとき,ベースアップ率とベースアップ額の双方に数値を入力すると賃金表は作成されない。
【0102】
一方,ベースダウンする際に使用するベースダウンシートは,図16中の最右側に示す。ベースダウンする際には,ベースダウン率の欄にベースダウン率を入力するか,あるいはベースダウン額の欄にベースダウン額を入力する。このことにより,賃金表が自動的に作成される。このとき,ベースダウン率とベースダウン額の双方に数値を入力すると賃金表は作成されない。
【0103】
このようにして,作成された賃金表の値を,簡易職能給昇給用ベースアップの賃金表シートに,データ値のみを貼り付ける。
【0104】
本実施形態においては,賃金体系の本質をふまえ,結果イメージとあるべき全体から演繹するので,全体イメージから賃金体系が設計される。また,グラフを多用するので,視覚的に全体イメージを捕らえることができる。
【0105】
次に,図17に基づいて,本実施形態にかかる簡易職能給設定プログラムのメイン動作フローについて説明する。なお,図17は,本実施形態にかかる簡易職能給設定プログラムのメイン動作フローを示すフローチャートである。
【0106】
まず,ステップS100で,簡易職能給設定メインシートの基礎データ,及び各種手当の入力が終了したか否かが判断される(ステップS100)。
【0107】
基礎データ及び各種手当の入力が終了していると判断される場合には,ステップS102に移行し,モデルライン設定グラフに初任給額を入力したか否かが判断される(ステップS102)。
【0108】
一方,基礎データ及び各種手当の入力が終了していないと判断される場合には,ステップS116で,基礎データ及び各種手当を入力した後(ステップS116),ステップS102に移行する。
【0109】
次いで,ステップS102で,初任給額を入力したと判断される場合には,ステップS104に移行し,目安付き賃金表の昇格昇給額と習熟昇給額を入力したか否かが判断される(ステップS104)。
【0110】
一方,ステップS102で,初任給額を入力していないと判断される場合には,ステップS118で,初任給額を入力した後(ステップS118),ステップS104に移行する。
【0111】
さらに,ステップS104で,昇格昇給額と習熟昇給額を入力したと判断される場合には,ステップS106に移行し,メインシートの等級欄に格付けした等級を入力したか否かが判断される(ステップS106)。
【0112】
一方,昇格昇給額及び習熟昇給額を入力していないと判断される場合には,ステップS120で,昇格昇給額及び習熟昇給額を入力した後(ステップS120),ステップS106に移行する。
【0113】
その後,ステップS106で,格付けした等級を入力したと判断される場合には,ステップS108に移行し,メインシートの「新基本給」,「号俸」,「新固定給合計」のセルにエラー及び等級換えが出ていないかが判断される(ステップS108)。
【0114】
一方,格付けした等級を入力していないと判断される場合には,ステップS122で,等級欄に等級を入力した後(ステップS122),ステップS108に移行する。
【0115】
さらに,ステップS108で,エラー及び等級換えが出ていると判断される場合には,ステップS110に移行し,サブルーチンの操作を行う(ステップS110)。サブルーチンの操作については,後述する。
【0116】
次いで,ステップS112で,メインシートの「新基本給」,「号俸」,「新固定給合計」のセルにエラー及び等級換えが出ているか否かが判断される(ステップS112)。エラー及び等級換えが出ていないと判断される場合には,ステップS114に移行し,必要なシートをプリントアウトして,処理を終了する(ステップS114)
【0117】
一方,エラー及び等級換えが出ていると判断される場合には,ステップS110に移行し,サブルーチンの操作が実行される。一方,ステップS108で,エラー及び等級換えが出ていないと判断される場合には,ステップS114に移行する。
【0118】
次に,図18に基づいて,本実施形態にかかる簡易職能給設定プログラムのサブルーチン動作フローを説明する。なお,図18は,本実施形態にかかる簡易職能給設定プログラムのサブルーチン動作フローを示すフローチャートである。
【0119】
まず,ステップS200で,メインシートの「新基本給」に等級換えが出たか否かが判断される(ステップS200)。
【0120】
メインシートの「新基本給」のセルに等級換えが出たと判断される場合には,ステップS202に移行し,等級の変更をしても良いか否かが判断される(ステップS202)。等級の変更をしても良いと判断される場合には,ステップS224で,メインシートの「等級」を上げた後(ステップS224),ステップS200に移行する。
【0121】
一方,等級の変更をしてはいけないと判断される場合には,ステップS204,ステップS206,ステップS208から選択されるいずれかの1つのステップに移行する。即ち,ステップS204では,メインシートの役職手当の金額を上げてみる(ステップS204)。ステップS206では,目安付き賃金表の対応等級の昇格昇給額を上げてみる(ステップS206)。ステップS208では,モデルライン設定グラフの初任給を上げてみる(ステップS208)。
【0122】
上記ステップS204,ステップS206,ステップS208の処理を終了した場合には,ステップS210に移行し,調整手当を使用するか否かが判断される(ステップS210)。調整手当を使用しないと判断される場合には,ステップS200に移行する。一方,調整手当を使用すると判断される場合には,ステップS212で,号俸に75を入力し,新基本給に75号俸の金額を入力し調整手当を入力した後,ステップS214に移行し,メインシートの「号俸」に1号俸が出たか否かが判断される(ステップS214)。
【0123】
また,ステップS200で,メインシートの「新基本給」のセルに等級換えが出ないと判断される場合にも,ステップS214に移行し,メインシートの「号俸」に1号俸が出たか否かが判断される(ステップS214)。
【0124】
ステップS214において1号俸が出たと判断される場合には,ステップS216に移行し,「差額合計」の差額が妥当な金額か否かが判断される(ステップS216)。「差額合計」の差額が妥当な金額でないと判断される場合には,ステップS218に移行し,号俸の変更をしても良いか否かが判断される(ステップS218)。
【0125】
号俸の変更をしてはいけないと判断される場合には,ステップS220あるいはステップS222に移行する。即ち,ステップS220では,メインシートの役職手当の金額を下げてみる(ステップS220)。ステップS222では,目安付き賃金表の対応等級の昇格昇給額を下げてみる(ステップS222)。
【0126】
上記ステップS220あるいはステップS222の処理が終了すると,ステップS214に移行する。
【0127】
一方,ステップS218で,号俸の変更をしても良いと判断される場合には,ステップS226で,メインシートの「等級」を下げた後(ステップS226),ステップS228で,目安付き賃金表の対応等級より下位等級の習熟昇給額を上げ(ステップS228),ステップS200に移行する。
【0128】
一方,ステップS214で,メインシートの「号俸」に1号俸が出ないと判断される場合,及びステップS216で,「差額」が妥当な金額であると判断される場合には,サブルーチン処理を終了する。
【0129】
(メインシート,基礎データ入力,設定処理)
次いで,図19及び図20に基づいて,本実施形態にかかるメインシートの基礎データ入力及び設定処理について説明する。
【0130】
まず,図19及び図20に示すように,ステップS300で,メインシートに賃金データを入力する(ステップS300)。このとき,「社員番号」〜「職務」のセルには,必ず入力する。「住宅手当」,「家族」の欄は,手当を支給する場合は,記入する。「職務」,「勤続年」は,出来るだけ入力するのが好ましい。「等級」は,仮格付け出来る場合は,入力する。
【0131】
次いで,ステップS302で,賃金に時間外手当を含めているか否かが判断される(ステップS302)。
【0132】
賃金に時間外手当を含めていると判断される場合には,ステップS304で,メインシートの「残業手当を含む場合は1を入力」のセルに1を入力する(ステップS304)。同時に,ステップS322で,メインシートの「時間外除外月例給与」のセルに反映される。
【0133】
その後,ステップS306で,役職手当を支給するか否かを判断する(ステップS306)。役職手当を支給すると判断する場合には,ステップS308に移行し,メインシートの「役職」の役職名を役職手当記載欄の「役職手当」のセルに入力する(ステップS308)。なお,上3つのセル(「部長」,「課長」,「課長代理」が記載されているセル)は,管理職用である。下3つのセル(「1」,「係長」「主任」が記載されているセル)は,非管理職用である。等級必須の上2つのセル(「部長」,「課長」が記載されているセル),及び下2つのセル(「係長」「主任」が記載されているセル)は,実際にない場合でも適当な役職名を必ず入力する。また,中間の2つのセル(「課長代理」,「1」が記載されているセル)を使用しない時は,1を入力する。目安付き賃金表が作成されない。
【0134】
同時に,ステップS324で,目安付き賃金表シートの下方の欄に転送される(ステップS324)。メインシートの「役職」を参照し,「号俸」に反映される。さらに,ステップS310で,メインシートの「役職名」に対応する「金額」の欄に金額を入力する(ステップS310)。実際にない場合でも,適当な役職名を入力した等級必須セルの金額は,0にする。1を入力したセルの金額欄は入力しない。同時に,ステップS326で,目安付賃金表シートの下方の欄に転送される(ステップS326)。
【0135】
次いで,ステップS312で,「部長」,「課長」,「課長代理」の管理職用セルに入力してある場合,対応する「部長」,「課長」,「課長代理」のセルに時間外手当見合い分の金額を必ず入力する(ステップS312)。通常,役職手当の6,7割が時間外手当見合い分で,残りが部下持ちの純役職手当になる。その後,ステップS332に移行する。
【0136】
同時に,ステップS328で,目安付賃金表シートの下方の所定欄に転送される(ステップS328)。メインシートの「役職」のセルを参照し,「純役職手当」に反映される。ステップS302で,賃金に時間外手当を含めていないと判断される場合には,ステップS314に移行し,メインシートの「1の場合の残業時間」の欄に0を入力する(ステップS314)。
【0137】
次いで,ステップS316で,役職手当を支給するか否かを判断する(ステップS316)。役職手当を支給すると判断する場合には,ステップS318に移行し,メインシートの「役職」の役職名を「新家族手当」のセルに入力する(ステップS318)。なお,上3つのセル(「部長」,「課長」,「課長代理」が記載されているセル)は,管理職用である。下3つのセル(「1」,「係長」「主任」が記載されているセル)は,非管理職用である。等級必須の上2つのセル(「部長」,「課長」が記載されているセル),及び下2つのセル(「係長」「主任」が記載されているセル)は,実際にない場合でも適当な役職名を必ず入力する。また,中間の2つのセル(「課長代理」,「1」が記載されているセル)を使用しない時は,1を入力する。目安付き賃金表が作成されない。
【0138】
さらに,ステップS320で,「部長」〜「主任」に対応する「金額」のセルに金額を入力する(ステップS320)。実際にない場合でも,適当な役職名を入力した等級必須セルの金額は,0にする。1を入力したセルの金額欄は入力しない。その後,ステップS332に移行する。
【0139】
一方,ステップS306あるいはステップS316で,役職手当を支給しないと判断される場合には,ステップS330に移行し,メインシートの「役職」の役職名を「部長」〜「主任」のセルに入力する(ステップS330)。等級必須の,「部長」,「課長」,「係長」,「主任」のセルは,実際にない場合でも適当な役職名を必ず入力する。金額は,0とする。「課長代理」,「1」のセルを使用しないときは,1を入力し金額は入力しない。目安付き賃金表が作成されない。その後,ステップS332に移行する。
【0140】
ステップS332では,家族手当を支給するか否かが判断される(ステップS332)。家族手当を支給しないと判断される場合には,ステップS348に移行し,メインシートの「家族手当」の「配偶者」及び「子供」の欄に「0」を入力した後(ステップS348),ステップS336に移行する。
【0141】
家族手当を支給すると判断される場合には,ステップS334に移行し,メインシートの「家族手当」の「配偶者」及び「子供」の欄に金額を入力する(ステップS334)。扶養者数に関係なく定額の場合は,「家族手当」の「子供」の欄に「0」を入力する。
【0142】
同時に,ステップS354で,目安付賃金表シートのG106〜109に転送される(ステップS354)。メインシートの「家族」のセルを参照し,「新家族手当」に反映される。
【0143】
次いで,ステップS336で,住宅手当を支給するか否かを判断する(ステップS336)。住宅手当を支給しないと判断される場合には,ステップS350で,メインシートの「住宅手当」の「1」〜「5」の欄に0を入力した後(ステップS350),ステップS340に移行する。
【0144】
住宅手当を支給すると判断される場合には,ステップS338に移行し,メーンシートの「住宅手当」の「1」〜「5」の必要な欄に金額を入力する(ステップS338)。必要条件として「2」には主たる単身者用に該当する金額を入力し,「4」には主たる世帯者用に該当する金額を入力する。「1」,「3」,「5」の欄に関しては随時で入力する。
【0145】
同時に,ステップS356で,目安付賃金表シートの下方の所定欄に転送される(ステップS356)。メインシートの「住宅手当」の欄を参照し,「新住宅手当」の欄に反映される。さらに,ステップS340で,その他の手当を支給するか否かを判断する(ステップS340)。
【0146】
その他の手当を支給しないと判断される場合には,ステップS352で,入力せずに,ステップS346に移行し,準備処理を終了し,プロット図シートに移行する。
【0147】
その他の手当を支給すると判断される場合には,ステップS342に移行し,メインシートの所定欄(本実施形態においては「(空欄)」の欄)に手当名と金額を入力する(ステップS342)。
【0148】
その後,ステップS346で,準備処理を終了し,プロット図シートに移行する。
【0149】
(プロット図シート)
次に,図21に基づいて,本実施形態にかかるプロット図シートの基礎データ入力及び設定処理について説明する。
【0150】
まず,図21に示すように,ステップS400で,メインシートの準備が終了したか否かが判断される(ステップS400)。メインシートの準備が終了しないと判断される場合には,ステップS402で,メインシートの準備処理を行った後(ステップS402),ステップS404に移行する。一方,メインシートの準備が終了したと判断される場合には,ステップ404に移行する。
【0151】
ステップS404では,メーンシートで所定範囲のセルを選択し,プロット図を作成する(ステップS404)
【0152】
さらに,ステップS406で,同業他社賃金等の賃金データを入手できるか否かを判断する(ステップS406)。同業他社の賃金等が入手できると判断される場合には,ステップS408に移行し,各県別の各生計費の金額と同業モデルに高卒・大卒賃金額を所定のセルに入力する(ステップS408)。
【0153】
次いで,ステップ412で,プロット図が作成され,各種生計費ラインと同業モデル賃金ラインが表示される(ステップS412)。その後,目安賃金表の設定に移行する。
【0154】
一方,ステップS406で,同業他社の賃金等が入手できないと判断される場合には,ステップS410に移行し,ソフトに最初に入力してあるデータを使用して(ステップS410),ステップS412でプロット図が作成される。
【0155】
(目安付き賃金表シート)
次に,図22に基づいて,本実施形態にかかる目安付き賃金表シートの作成方法にいて説明する。
【0156】
まず,図22に示すように,ステップS500で,モデルライン設定シートの所定のセルに,自社の高卒初任給額を入力する(ステップS500)。この値は,後で変更するので,正確でなくともかまわない。
【0157】
次いで,ステップS502で,「習熟昇級」の記載欄の最上段には,下位等級は,2,000円〜3,000円,上位等級は3,000円〜4,000円を目安として,各等級モデルでの習熟昇給額を入力する。また,屈折点以降のセルには,モデルゾーンの半額を入力する。以降のセルは,漸減するように金額を入力する。(ステップS502)。
【0158】
その後,ステップS504で,昇格昇給額を各級毎の所定のセルに入力する(ステップS504)。このとき,最初は,2等級,3等級に例えば5,000円,4等級,5等級に例えば10,000円,6等級に例えば20,000円,7等級に例えば30,000円を入力する。
【0159】
さらに,ステップS506で,職能給グラフで各等級のラインを確認する(ステップS506)。
【0160】
次いで,ステップS508で,職能給グラフの等級間の広がりと各等級ラインの傾きが好適であるか否かが判断される(ステップS508)。
【0161】
好適でないと判断される場合には,ステップS510に移行し,ラインの間隔あるいはラインの傾きを変更した後(ステップS510),ステップS506に移行する。このとき,ラインの間隔を変更するときは,昇格昇給額を増減し,ラインの傾きを変更するときは,習熟昇給額を増減する。
【0162】
一方,好適であると判断される場合には,ステップS512に移行し,所定内賃金グラフで各等級ラインの確認を行う(ステップS512)。
【0163】
その後,ステップS514で,所定内賃金ラインが交差する等級があるか否かが判断される(ステップS514)。交差する等級があると判断される場合には,ステップS516で,交差する等級ライン間の昇格昇給額を増額した後(ステップS516),ステップS506に移行する。
【0164】
一方,交差するラインがないと判断される場合には,ステップS518に移行し,目安付き賃金表が作成される(ステップS518)。その後,メインシートの「等級」の入力に移行する。
【0165】
(賃金表氏名欄シート)
次に,図23に基づいて,本実施形態にかかる賃金表氏名欄シートの作成方法について説明する。
【0166】
まず,図23に示すように,ステップS600で,「等級」,「号俸」,「氏名」の欄に,等級,号俸,氏名のデータが表示されているか否かが判断される(ステップS600)。
【0167】
上記各データが表示されていると判断される場合には,ステップS604に移行する。一方,上記各データが表示されていないと判断される場合には,ステッS602に移行し,賃金表を完成させた後(ステップS602),ステップS604に移行する。
【0168】
ステップS604では,「等級」,「号俸」,「氏名」に表示されている等級,号俸,氏名のデータを賃金表に値のみコピーする(ステップS604)。次いで,ステップS606で,コピーした「等級」,「号俸」,「氏名」のデータ範囲を指定して,並べ替え機能により昇順に並べ替える(ステップS606)。
【0169】
さらに,ステップS608で,コピーした「等級」,「号俸」,「氏名」のデータ範囲を指定して,並べ替え機能により昇順に並べ替える(ステップS608)。
【0170】
その後,ステップS610で,最高等級まで並べ替えが終わったか否かが判断される(ステップS610)。最高等級まで並べ替えが終わっていないと判断される場合には,ステップS608に移行する。
【0171】
一方,最高等級まで,並べ替えが終わったと判断される場合には,ステップS612で,賃金表に,「等級」と「号俸」を参照して「氏名」を貼り付ける(ステップS612)。
【0172】
次いで,ステップS614で,同じ等級,号俸に2名以上いるか否かが判断される(ステップS614)。同じ等級,号俸に2名以上いないと判断される場合には,ステップS618に移行し,氏名欄賃金表の部分を出力する(ステップS618)。
【0173】
一方,同じ等級,号俸に2名以上いると判断される場合には,ステップS616で,氏名欄に氏名を入力した後(ステップS616),ステップS618に移行する。
【0174】
(簡易職能給昇級用フローチャート)
次に,図24から図26に基づいて,簡易職能給昇級用フローチャートの作成方法について説明する。
【0175】
(メインシート)
まず,図24に基づいて,簡易職能給昇級用メインシートの作成方法について説明する。図24に示すように,ステップS700で,簡易職能給設定が終了し,賃金表が完成しているかか否かが判断される(ステップS700)。賃金表が完成していると判断される場合には,ステップS704で,メインシートに昇級年月日(図示せず)を入力する(ステップS704)。
【0176】
一方,賃金表が完成していないと判断される場合には,ステップS702で,簡易職能給設定の賃金表を完成させた後(ステップS702),ステップS704に移行する。
【0177】
次いで,ステップS706で,簡易職能給設定のメインシートの「社員番号」〜「勤続年」までのデータが入力されている範囲を指定してコピーし,簡易職能給用ベースアップのメインシートの「社員番号」〜「勤続年」に値のみ貼り付ける(ステップS706)。
【0178】
その後,ステップS708で,貼り付けた「年齢」,「勤続年」の年数を一年繰り上げて手入力する(ステップS708)。さらに,ステップS710で,簡易職能給設定のメインシートの「純役職手当」〜「調整手当」までのデータが入力されている範囲を指定してコピーし,簡易職能給昇級用ベースアップのメインシートの「役職手当」〜「調整手当」に値のみ貼り付ける(ステップS710)。
【0179】
次いで,ステップS712で,簡易職能給設定のメインシートの「号俸」を,簡易職能給昇級用ベースアップのメインシートの「号俸」に値のみ貼り付ける(ステップS712)。
【0180】
さらに,ステップS714で,簡易職能給設定の賃金シートのデータをコピーし,簡易職能給用ベースアップの賃金表シート,ベースアップシートに値のみ貼り付ける(ステップS714)。
【0181】
その後,ステップS716で,昇級時にベースアップを行うか否かが判断される(ステップS716)。昇級時にベースアップを行うと判断される場合には,ステップS718に移行し,ベースアップシートでベースアップ・ダウンを行い(ベースアップシートのフローチャートを参照),出来上がった賃金表の値を簡易職能給昇級用ベースアップの賃金表シートのデータに値のみ貼り付ける(ステップS718)。その後,ステップS722に移行する。
【0182】
昇級時にベースアップを行わないと判断する場合には,ステップS720に移行し,昇級時にベースダウンを行うか否かが判断される(ステップS720)。昇級時にベースダウンを行うと判断される場合には,ステップSS718に移行する。
【0183】
一方,昇級時にベースダウンを行わないと判断される場合には,ステップS722に移行し,メインシートの「評語」に評語を入力する(ステップS722)。評語は,S,A,B,C,Dのいずれかを大文字で入力する。
【0184】
次いで,ステップS724で,メインシートの「固定給合計」にエラー値が表示されたか否かが判断される(ステップS724)。エラー値が表示されないと判断される場合には,ステップS728に移行し,必要なシートをプリントアウトして操作を終了する(ステップS728)。
【0185】
エラー値が表示されたと判断される場合には,ステップS726に移行し,昇格しない場合は,「号俸」に75を手入力し,「新基本給」に75号俸の金額を手入力し,P基本給と75号俸の差額以上の額を「調整手当」に手入力する。昇格する場合は,「等級」を一つあげ,「等級」に手入力する(ステップS726)。その後,ステップS728に移行し,処理を終了する。
【0186】
(ベースアップ)
次に,図25に基づいて,本実施形態にかかるベースアップシートの作成方法について説明する。
【0187】
まず,図25に示すように,ステップS800で,ベースアップ処理を開始する(ステップS800)。
【0188】
次いで,ステップS802で,ベールアップを率で行うか否かを判断する(ステップS802)。
【0189】
ベースアップを率で行うと判断される場合には,ステップS810に移行し,「ベースアップ率」のセルにベースアップ率を入力した後(ステップS810),ステップS808に移行し,ベースアップシートのデータを賃金表シートに値のみ貼り付ける(ステップS808)。
【0190】
一方,ベースアップを率で行わないと判断される場合には,ステップS804に移行し,ベースアップを金額で行うと判断され(ステップS804),ステップS806で,「ベースアップ金額」にベースアップ金額を入力した後(ステップS806),ステップS808に移行する。
【0191】
(ベースダウン)
次に,図26に基づいて,本実施形態にかかるベースダウンシートの作成方法について説明する。
【0192】
まず,図26に示すように,ステップS900で,ベースダウン処理を開始する(ステップS900)。次いで,ステップS902で,ベースダウンを率で行うか否かを判断する(ステップS902)。
【0193】
ベースダウンを率で行うと判断される場合には,ステップS910に移行し,「ベースダウン率」のセルにベースダウン率を入力した後(ステップS910),ステップS908に移行し,ベースダウンシートのデータを賃金表シートに値のみ貼り付ける(ステップS908)。
【0194】
一方,ベースダウンを率で行わないと判断される場合には,ステップS904に移行し,ベースダウンを金額で行うと判断され(ステップS904),ステップS906で,「ベースダウン金額」のセルにベースダウン金額を入力した後(ステップS906),ステップS908に移行する。
【0195】
以上,本発明に係る好適な実施の形態について説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された技術思想の範囲内において,各種の修正例および変更例を想定し得るものであり,それらの修正例および変更例についても本発明の技術範囲に包含されるものと了解される。
【0196】
【発明の効果】
現状賃金のプロットと,各種生計費ライン,同業平均所定内賃金ラインとが同一グラフ上に同時に表示されるので,自社賃金の世代間分布,同業他社賃金との格差(高いか,安いか),生活を保障できる賃金であるか否かを,一見して理解することができる。また,原則として年齢給・勤続給は設定せず職能給一本で出来ているため,年功に流れることがなく成績優秀な若年者や途中入社社員の格付けも非常に簡単である。また,従来のような細部まで,調査・分析して積み上げて構成する職能給制度と異なり,簡易に職能給を設定できるので中小企業においても使用することができる。さらに,労働の対価である賃金を決定するための三原則である生計費,生産性,相場を考慮して,職能等級及び賃金表を作成するので,能力,実力及び生活を考慮した賃金表が作成される。また,昇格・習熟昇給額を変えて多数のシミュレーションが可能なので,理想とする賃金ラインを得ることができる。さらに,段階号俸表を作成することにより,社員の現在のポジションと将来の目標を設定することができる。このことにより,社員のインセンティブを高める透明性,公平性が担保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかるコンピュータシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態にかかる簡易職能給設定メインシートの構成を説明するための説明図である。
【図3】第1の実施の形態にかかる簡易職能給設定メインシートの各種手当記載欄の構成を説明するための部分拡大図である。
【図4】第1の実施の形態にかかるプロット図シートの構成を説明するための説明図である。
【図5】第1の実施の形態にかかる年齢目安付き賃金表シートの構成を説明するための説明図である。
【図6】第1の実施の形態にかかる年齢目安付き賃金表シートの賃金表の構成を説明するための部分拡大図である。
【図7】第1の実施の形態にかかる年齢目安付き賃金表シートの習熟昇給額,昇格昇給額,モデル所定内賃金の構成を説明するための部分拡大図である。
【図8】第1の実施の形態にかかる賃金表の構成を説明するための説明図である。
【図9】第1の実施の形態にかかる所定内賃金グラフシートの構成を説明するための説明図である。
【図10】第1の実施の形態にかかる職能給グラフシートの構成を説明するための説明図である。
【図11】第1の実施の形態にかかるモデルライン設定シートの構成を説明するための説明図である。
【図12】第1の実施の形態にかかる賃金表氏名欄付シートの構成を説明するための説明図である。
【図13】第1の実施の形態にかかるワークシートの構成を説明するための説明図である。
【図14】第1の実施の形態にかかるグラフ用シートの構成を説明するための説明図である。
【図15】第1の実施の形態にかかる簡易職能給昇給用ベースアップのメインシートの構成を説明するための説明図である。
【図16】第1の実施の形態にかかる簡易職能給昇給用ベースアップの賃金表の構成を説明するための説明図である。
【図17】第1の実施の形態にかかる簡易職能給設定プログラムのメイン動作フローを示すフローチャートである。
【図18】第1の実施の形態にかかる簡易職能給設定プログラムのサブルーチン動作フローを示すフローチャートである。
【図19】第1の実施の形態にかかるメインシートの基礎データ入力及び設定処理フローを示すフローチャートである。
【図20】第1の実施の形態にかかるメインシートの基礎データ入力及び設定処理フローを示すフローチャートである。
【図21】第1の実施の形態にかかるプロット図シートの基礎データ入力及び設定処理フローを示すフローチャートである。
【図22】第1の実施の形態にかかる目安付き賃金表シートの作成方法を示すフローチャートである。
【図23】第1の実施の形態にかかる賃金表氏名欄シートの作成方法を示すフローチャートである。
【図24】第1の実施の形態にかかる簡易職能給昇級用メインシートの作成方法を示す説明図である。
【図25】第1の実施の形態にかかるベースアップシートの作成方法を示すフローチャートである。
【図26】第1の実施の形態にかかるベースダウンシートの作成方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 コンピュータシステム
102 CPU
104 入力部
106 ROM
108 簡易職能給設定部
110 簡易職能給設定プログラム格納メモリ
112 簡易職能給昇給用ベースアップ設定部
114 簡易職能給昇給用ベースアッププログラム格納メモリ
116 表示部
118 印字部
120 バス

Claims (12)

  1. 少なくとも現状の賃金ラインと各種生計費ラインと同業他社の賃金ラインとが表示された第1のグラフを参照して,等級間昇格と等級内昇給の目安となるモデル年齢によって設計した目安年齢付き賃金表を作成し,
    前記目安年齢付き賃金表に基づいて,前記目安年齢付き賃金表と連動する各等級の職能等級賃金ラインを前記第1のグラフ上に表示して第2のグラフを作成し,
    前記第2のグラフに基づいて,前記目安年齢付き賃金表を好適に修正した後,前記目安年齢付き賃金表から目安年齢を消去して,職能等級賃金表を作成する,
    ことを特徴とする簡易職能給賃金表作成方法。
  2. 前記各等級における賃金は,各等級での滞留年数が長くなるに従って昇給額が低減されるように,所定の号俸において複数の屈折点が設けられている,
    ことを特徴とする請求項1に記載の職能給賃金表作成方法。
  3. 各社員の新しい号俸,新しい職能給,新しい固定給,及び昇・降給額は,各社員を評価する所定段階の評語に基づいて自動的に計算される,
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の簡易職能給賃金表作成方法。
  4. ベースアップあるいはベースダウンを行う場合には,所定金額あるいは所定金額率のベースアップまたはベースダウンを設定して昇降給用賃金表が作成される,
    ことを特徴とする請求項1,2あるいは3項のうちいずれか1項に記載の簡易職能給賃金表作成方法。
  5. コンピュータに対し,簡易職能給賃金表を作成する機能を実現するためのプログラムであって,
    等級間昇格と等級内昇給の目安となるモデル年齢によって設計した目安年齢付き賃金表を作成する機能と,
    前記目安年齢付き賃金表賃金データに基づいて,前記目安年齢付き賃金表と連動する各等級の職能等級賃金ラインを,少なくとも現在の賃金ライン,各種生計費ライン,同業他社賃金ラインが表示されているグラフ上に自動的に作成する機能と,
    前記グラフに基づいて,前記目安年齢付き賃金表を修正する機能と,
    前記目安年齢付き賃金表から目安年齢を消去して職能等級賃金表を作成する機能と,
    を実現するためのコンピュータプログラム。
  6. 前記各等級における賃金は,各等級での滞留年数が長くなるに従って昇給額が低減されるように,所定の号俸において複数の屈折点が設けられている,ことを特徴とする請求項5に記載のコンピュータプログラム。
  7. さらに,コンピュータに対し,各社員の新しい号俸,新しい職能給,新しい固定給,及び昇・降給額は,各社員を評価する所定段階の評語に基づいて自動的に計算する機能を実現する,ことを特徴とする請求項5または6に記載のコンピュータプログラム。
  8. さらに,コンピュータに対し,所定金額あるいは所定金額率のベースアップまたはベースダウンを設定して昇降給用賃金表を作成する機能を実現する,ことを特徴とする請求項5,6あるいは7項のうちいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  9. 簡易職能給賃金表を作成する機能を実現するためのプログラムを記録した媒体であって,
    等級間昇格と等級内昇給の目安となるモデル年齢によって設計した目安年齢付き賃金表を作成する機能と,
    前記目安年齢付き賃金表賃金データに基づいて,前記目安年齢付き賃金表と連動する各等級の職能等級賃金ラインを,少なくとも現在の賃金ライン,各種生計費ライン,同業他社賃金ラインが表示されているグラフ上に自動的に作成する機能と,
    前記グラフに基づいて,前記目安年齢付き賃金表を修正する機能と,
    前記目安年齢付き賃金表から目安年齢を消去して職能等級賃金表を作成する機能と,
    を実現するためのコンピュータプログラムを記録した媒体。
  10. 前記各等級における賃金は,各等級での滞留年数が長くなるに従って昇給額が低減されるように複数の屈折点が設けられている,ことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラムを記録した媒体。
  11. さらに,各社員の新しい号俸,新しい職能給,新しい固定給,及び昇・降給額は,各社員を評価する所定段階の評語に基づいて自動的に計算する機能を実現する,ことを特徴とする請求項9または10に記載のコンピュータプログラムを記録した媒体
  12. さらに,所定金額あるいは所定金額率のベースアップまたはベースダウンを設定して昇降給用賃金表を作成する機能を実現する,ことを特徴とする請求項9,10あるいは11項のうちいずれか1項に記載のコンピュータプログラムを記録した媒体。
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