JP2004196492A - 部品充填装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送治具に形成された孔に、部品をその種類にかかわらず円滑確実に供給充填できるようにする。
【解決手段】搬送治具1は、上面部に部品収納用の孔3を複数有し、上面部に沿った一方向に移動するものである。この搬送治具1に対して、その上方部に設定された部品搬入位置で、横送りされてきた部品wを受け取ってこれを傾斜面に沿って斜めに滑落移動させて前記搬送治具1の孔3の移動径路上に導く搬送シュート5が配備されている。前記搬送シュート5は、平坦な上面を有するシュート本体11と、このシュート本体11の上側に対して着脱可能で、下面部に案内溝13が形成された上部ガイド12とから構成されていることが好ましい。
【選択図】 図2
【解決手段】搬送治具1は、上面部に部品収納用の孔3を複数有し、上面部に沿った一方向に移動するものである。この搬送治具1に対して、その上方部に設定された部品搬入位置で、横送りされてきた部品wを受け取ってこれを傾斜面に沿って斜めに滑落移動させて前記搬送治具1の孔3の移動径路上に導く搬送シュート5が配備されている。前記搬送シュート5は、平坦な上面を有するシュート本体11と、このシュート本体11の上側に対して着脱可能で、下面部に案内溝13が形成された上部ガイド12とから構成されていることが好ましい。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として小型部品を搬送治具の孔に供給充填するのに用いられる部品充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
セラミック等の部品の両面を研磨する場合、円板状のキャリアが使用される。キャリアには、多数の部品収納用の孔が形成されており、これらの孔のそれぞれに前記部品が供給充填される。そして、キャリアの孔から突出した部品の両面がラッピング盤により研磨される。
【0003】
前記のようなキャリアの孔に部品を充填する装置としては、部品を縦積み収容するカセットを用いたものがある(特許文献1)。前記のカセットは、水平回転するキャリアの上に配備される。キャリアの回転に伴ってカセットの下端からダルマ落とし式に部品が取り出されてキャリアの各孔に供給充填される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−135672号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記形態の部品充填置では、厚さの薄い部品や形状が特殊な部品においては、カセットに部品を補給投入する際に姿勢が崩れてしまって、カセット内部で部品の詰まりが発生することがあるので、搬送可能な部品の種類が限られるものであった。
【0006】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、部品の種類にかかわらず、部品をキャリアのような搬送治具に円滑確実に供給し充填することができるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するために、上面部に部品収納用の孔を複数有し前記上面部に沿った一方向に移動する搬送治具に対して、その上方部に設定された部品搬入位置で、横送りされてきた部品を受け取ってこれを傾斜面に沿って斜めに滑落移動させて前記搬送治具の孔の移動径路上に導く搬送シュートが配備されている部品充填装置を構成している。
【0008】
この構成によると、部品搬入位置から搬送シュートの上端に搬入された部品は、搬送シュートの傾斜面に沿って斜めに滑落して搬送治具の上面にまで送られ、搬送治具の移動に伴って空の孔が搬送シュートの下端部を通過する際に、部品が孔に落とし込み供給される。このように、部品の送り方向は、搬送シュートの上端部に搬入される前は横送り、搬送シュートでは斜め送り、搬送治具では横送りとなっているから、送りの姿勢が大きく変化せず、そのため、搬送治具の孔への部品の供給充填が円滑に行われる。
【0009】
上記構成における搬送シュートは、上面部に部品の流下通路となる案内溝が形成された単一の部材で構成してもよいが、搬送シュートは、平坦な上面を有するシュート本体と、このシュート本体の上側に対して着脱可能で、下面部に案内溝が形成された上部ガイドとから構成されていることが好ましい。
【0010】
この構成では、シュート本体は所定の設置状態に固定したまま、上部ガイドを取り外して、案内溝の大きさや断面形状が異なる他の上部ガイドに替えれば、大きさや形状の異なる部品に対応可能となる。
【0011】
また、上記構成の部品充填装置において、好ましくは、搬送シュートの終端部に、部品の流下通路の上側を覆う形で搬送治具の側に突出する終端ガイドが設けられていることが望ましい。この終端ガイドがあると、搬送シュートの終端から搬送治具上に放出されて搬送治具の表面にある部品は、終端ガイドで受け止められるので、その位置で必ず孔に落とし込まれることになり、部品が搬送治具の表面に載ったまま、孔に入らずに搬送されるのを防止することができる。また、搬送治具上に放出されたときの勢いで、部品が跳ね返り、孔の移動径路から外れてしまうのを防止することもできる。
【0012】
上記の終端ガイドは、搬送シュートに上部ガイドがある場合、その下端に固定的に設けてもよいし、搬送シュートが上面部に案内溝がある単一の部材で構成されている場合、その終端の上面部に固定的に取り付けてもよいが、終端ガイドは、その下側に存在する部品との接触により上方に変位しうるものであることが望ましい。
【0013】
この構成によると、次々と搬送シュートから出た部品が、いずれも搬送治具の孔に所期通り挿入されないで、搬送治具の表面部に載ったまま移動するようなことがあると、搬送治具の表面部に載った多くの部品により、終端ガイドが突き上げられて上方に変位することになり、この終端ガイドの変位を検知することで、供給ミスの発生を検出することができる。
【0014】
さらに、上記構成における部品搬入位置には、エアシリンダ等のピストンロッドのように進退動作する器具を設けて、部品を搬送シュートの上端部に送り込むようにしてもよいが、好ましくは、部品を載置して搬送するコンベアと、このコンベアで搬送されてきた部品を整列させて前記搬送シュートに導く供給ブロックとが設けられていることが望ましい。この構成によると、コンベアにより部品がランダムに送られてきても、供給ブロックで縦列状態に整列されて円滑に搬送シュートに送り込まれる。
【0015】
上記の供給ブロックが、部品を下方から真空吸引するものである場合は、供給ブロックに導入された部品は下方から吸引されることで、後続の部品の突き上げによって浮上がることが阻止される。また、吸引が適度の移動抵抗となって安定した移動が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明すると、図1に、一実施形態に係る部品充填装置の斜視図が、また、図2にその正面図がそれぞれ示されている。
【0017】
この実施形態では、部品の搬送治具として、ラッピング用のキャリア1が用いられている。ラッピング用のキャリア1は、薄い円板状で、ラッピング盤2の上面に沿って水平回転するよう配備されている。このキャリア1には、その周方向に沿って、部品wを収容する孔3が内外2列にわたって多数形成されている。キャリア1は、各孔3に部品wを収容している状態で、中心軸x周りに回転することで、部品wの下面がラッピング盤2の上面に摺接して研磨されるようになっている。
【0018】
本発明の部品充填装置は、部品搬入部4と搬送シュート5とからなるもので、この部品搬入部4と搬送シュート5とは、前記キャリア1の上方部に設けられている。部品搬入部4は、キャリア1から上方に離間した高さの位置で部品wをほぼ水平の一方向に搬送して、搬送シュート5の上端部に送り込む部分で、部品wを載置して搬送するコンベア6と、このコンベア6で搬送されてきた部品wを整列した状態で前記搬送シュート5の上端部に導く供給ブロック7とで構成されている。供給ブロック7には、部品wを整列案内する1本もしくは複数本(図示例では2本)の搬送溝8が形成されている。そして、図5に拡大して示すように、各搬送溝8の底面には、真空装置(図示せず)に連通接続された吸引孔9が多数形成されており、これら吸引孔9を通じて搬送溝8内にある部品wを適度の負圧で吸引することで、部品w同士の突き合いによって部品wが浮上がるのを阻止するとともに、部品wに適度の搬送抵抗を与えてその搬送速度が制御されるようになっている。
【0019】
搬送シュート5は、部品搬入部4から送り込まれてきた部品wを斜めに滑落移動させてキャリア1上に案内し、キャリア1の回転に伴って移動してくる孔3に部品wを供給充填するものである。この搬送シュート5は、水平に対して約40度の角度をもって設置されたシュート本体11と、このシュート本体11の上に着脱可能に取付けられた上部ガイド12とからなる。シュート本体11の上面が凹凸のない平坦な傾斜面に形成されている一方、上部ガイド12の下面部には案内溝13が形成され、この案内溝13とシュート本体11の上面との間に、部品wを滑落移動させる流下通路aが形成されている。
【0020】
また、上部ガイド12の下端には、図3および図4に示すように、前記案内溝13に連なる案内溝14を備えた終端ガイド15が取り付けられており、流下通路aの下端から放出された部品wを受け止めてキャリア1上で待機させ、空の孔3が到着するのを待つよう構成されている。
【0021】
また、シュート本体11の下端部には、逆流防止部材16が付設されており、流下通路aの下端から放出された部品wがキャリア1の移動方向と逆方向に跳ね飛ぶことが阻止されるようになっている。
【0022】
なお、終端ガイド15は、上部ガイド12との連結個所の上部の支点yを中心に上下に揺動可能に連結支持されており、部品wが正しい姿勢で孔3への供給されることなく搬送されるような供給ミスが発生した場合には、終端ガイド15が突き上げ揺動して、部品噛みこみを回避するよう構成されている。また、図示しないが、終端ガイド16の突き上げ揺動を検知して、供給ミスの発生を報知したり、運転停止指令が出されたりするようになっている。
【0023】
また、流下通路の適所にはゴミ抜き孔17が形成され、部品wから脱落したゴミや、滑落移動によって発生した摩耗粉などのゴミが落下排出される。また、搬送シュート5には、流下通路中の部品wの存否を検知する光センサ18が備えられている。この光センサ18が、搬送シュート5中に多数の部品wの存在を検知している間は、供給ブロック7において部品wを強く吸引することで、搬送シュート5への部品供給を停止し、搬送シュート5内における部品列の終端が光センサ18の設置位置を通過したことが検知されると、供給ブロック7における吸引力を設定時間だけ弱めることで、搬送シュート5への所定数の部品供給を行い、搬送シュート5内での部品ストック量が常に過不足のない所定範囲に維持されるようになっている。
【0024】
また、図示されないが、運転休止することに連動して搬送シュート5内の部品wを押さえ込み保持する手段が装備されており、運転休止中に搬送シュート5内の部品wが勝手に滑落して、搬送シュート5の出口で詰まってしまうことが未然に回避されるようになっている。
【0025】
なお、部品wの種類やサイズが変更された場合には、上部ガイド12および終端ガイド15を取り替えることで対応することができる。
【0026】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、(1)キャリア1を直線的に横移動させる形態で実施することもできる。また、(2)搬送シュート5における流下通路aの底面や側面に多数のエアー噴出孔を設けて、部品wを抵抗少なく流下させるようにしてもよい。こうすれば、緩い傾斜角度でも部品wを円滑に滑落搬送することができる。また、流下通路aの底面と部品wとの摺接が少なくなって、摩耗粉の発生を抑制する効果も期待できる。
【0027】
(3)搬送シュート5に振動機構を付設して、搬送シュート5自体の振動により、部品wの滑落性能を高めるようにしてもよい。滑落性能が高くなれば、一層緩い傾斜での搬送が可能となり、部品搬入部4と搬送シュート5との間、あるいは搬送シュート5とキャリア1との間での部品wの移し替えが円滑となり、部品wの移し替え個所での部品wの引っ掛かりが防止される。
【0028】
(4)上記実施形態では、部品wの種類やサイズに対応して上部ガイド12を取り替えるようにしたが、上部ガイド12における案内溝13の幅および深さを調整可能にして、部品wの種類やサイズに対応させることもできる。
【0029】
(5)上記実施形態では、キャリア1の上下に貫通する孔3に部品wを供給して搬送する場合を例示したが、底のある孔3に部品wを供給して搬送する単なる整列搬送に適用することもできる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、横送りされてきた部品を搬送シュートで斜めに滑落移動させてラッピング用キャリアのような搬送治具上に供給するので、その間、部品の姿勢が大きく変化せず、薄い部品や形状が特殊な部品でも、円滑かつ確実に搬送治具の孔に落とし込むことができ、汎用性に優れている。
【0031】
搬送シュートが、平坦な上面を有するシュート本体と、下面部に案内溝が形成された上部ガイドとから構成されている場合は、上部ガイドを取り替えることで、大きさや形状の異なる部品に対応できる。
【0032】
また、搬送シュートの終端部に、部品の流下通路の上側を覆う形で搬送治具の側に突出する終端ガイドが設けられている場合は、搬送シュートから放出された部品を受止めて、これを確実に搬送治具の孔への落し込み供給することができる。この終端ガイドが上方に変位しうるものである場合は、搬送治具の孔への部品の供給ミスが発生したことを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る部品充填装置の斜視図である。
【図2】図1の部品充填装置の正面図である。
【図3】図1の部品充填装置の要部である搬送シュートの下端部の斜視図である。
【図4】図1の部品充填装置の搬送シュートの下端部の他の状態を示す斜視図である。
【図5】図1の部品充填装置の一部である供給ブロックの斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリア(搬送治具)
3 孔
4 部品搬入部
5 搬送シュート
6 コンベア
7 供給ブロック
15 終端ガイド
w 部品
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として小型部品を搬送治具の孔に供給充填するのに用いられる部品充填装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
セラミック等の部品の両面を研磨する場合、円板状のキャリアが使用される。キャリアには、多数の部品収納用の孔が形成されており、これらの孔のそれぞれに前記部品が供給充填される。そして、キャリアの孔から突出した部品の両面がラッピング盤により研磨される。
【0003】
前記のようなキャリアの孔に部品を充填する装置としては、部品を縦積み収容するカセットを用いたものがある(特許文献1)。前記のカセットは、水平回転するキャリアの上に配備される。キャリアの回転に伴ってカセットの下端からダルマ落とし式に部品が取り出されてキャリアの各孔に供給充填される。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−135672号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記形態の部品充填置では、厚さの薄い部品や形状が特殊な部品においては、カセットに部品を補給投入する際に姿勢が崩れてしまって、カセット内部で部品の詰まりが発生することがあるので、搬送可能な部品の種類が限られるものであった。
【0006】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、部品の種類にかかわらず、部品をキャリアのような搬送治具に円滑確実に供給し充填することができるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成するために、上面部に部品収納用の孔を複数有し前記上面部に沿った一方向に移動する搬送治具に対して、その上方部に設定された部品搬入位置で、横送りされてきた部品を受け取ってこれを傾斜面に沿って斜めに滑落移動させて前記搬送治具の孔の移動径路上に導く搬送シュートが配備されている部品充填装置を構成している。
【0008】
この構成によると、部品搬入位置から搬送シュートの上端に搬入された部品は、搬送シュートの傾斜面に沿って斜めに滑落して搬送治具の上面にまで送られ、搬送治具の移動に伴って空の孔が搬送シュートの下端部を通過する際に、部品が孔に落とし込み供給される。このように、部品の送り方向は、搬送シュートの上端部に搬入される前は横送り、搬送シュートでは斜め送り、搬送治具では横送りとなっているから、送りの姿勢が大きく変化せず、そのため、搬送治具の孔への部品の供給充填が円滑に行われる。
【0009】
上記構成における搬送シュートは、上面部に部品の流下通路となる案内溝が形成された単一の部材で構成してもよいが、搬送シュートは、平坦な上面を有するシュート本体と、このシュート本体の上側に対して着脱可能で、下面部に案内溝が形成された上部ガイドとから構成されていることが好ましい。
【0010】
この構成では、シュート本体は所定の設置状態に固定したまま、上部ガイドを取り外して、案内溝の大きさや断面形状が異なる他の上部ガイドに替えれば、大きさや形状の異なる部品に対応可能となる。
【0011】
また、上記構成の部品充填装置において、好ましくは、搬送シュートの終端部に、部品の流下通路の上側を覆う形で搬送治具の側に突出する終端ガイドが設けられていることが望ましい。この終端ガイドがあると、搬送シュートの終端から搬送治具上に放出されて搬送治具の表面にある部品は、終端ガイドで受け止められるので、その位置で必ず孔に落とし込まれることになり、部品が搬送治具の表面に載ったまま、孔に入らずに搬送されるのを防止することができる。また、搬送治具上に放出されたときの勢いで、部品が跳ね返り、孔の移動径路から外れてしまうのを防止することもできる。
【0012】
上記の終端ガイドは、搬送シュートに上部ガイドがある場合、その下端に固定的に設けてもよいし、搬送シュートが上面部に案内溝がある単一の部材で構成されている場合、その終端の上面部に固定的に取り付けてもよいが、終端ガイドは、その下側に存在する部品との接触により上方に変位しうるものであることが望ましい。
【0013】
この構成によると、次々と搬送シュートから出た部品が、いずれも搬送治具の孔に所期通り挿入されないで、搬送治具の表面部に載ったまま移動するようなことがあると、搬送治具の表面部に載った多くの部品により、終端ガイドが突き上げられて上方に変位することになり、この終端ガイドの変位を検知することで、供給ミスの発生を検出することができる。
【0014】
さらに、上記構成における部品搬入位置には、エアシリンダ等のピストンロッドのように進退動作する器具を設けて、部品を搬送シュートの上端部に送り込むようにしてもよいが、好ましくは、部品を載置して搬送するコンベアと、このコンベアで搬送されてきた部品を整列させて前記搬送シュートに導く供給ブロックとが設けられていることが望ましい。この構成によると、コンベアにより部品がランダムに送られてきても、供給ブロックで縦列状態に整列されて円滑に搬送シュートに送り込まれる。
【0015】
上記の供給ブロックが、部品を下方から真空吸引するものである場合は、供給ブロックに導入された部品は下方から吸引されることで、後続の部品の突き上げによって浮上がることが阻止される。また、吸引が適度の移動抵抗となって安定した移動が行われる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明すると、図1に、一実施形態に係る部品充填装置の斜視図が、また、図2にその正面図がそれぞれ示されている。
【0017】
この実施形態では、部品の搬送治具として、ラッピング用のキャリア1が用いられている。ラッピング用のキャリア1は、薄い円板状で、ラッピング盤2の上面に沿って水平回転するよう配備されている。このキャリア1には、その周方向に沿って、部品wを収容する孔3が内外2列にわたって多数形成されている。キャリア1は、各孔3に部品wを収容している状態で、中心軸x周りに回転することで、部品wの下面がラッピング盤2の上面に摺接して研磨されるようになっている。
【0018】
本発明の部品充填装置は、部品搬入部4と搬送シュート5とからなるもので、この部品搬入部4と搬送シュート5とは、前記キャリア1の上方部に設けられている。部品搬入部4は、キャリア1から上方に離間した高さの位置で部品wをほぼ水平の一方向に搬送して、搬送シュート5の上端部に送り込む部分で、部品wを載置して搬送するコンベア6と、このコンベア6で搬送されてきた部品wを整列した状態で前記搬送シュート5の上端部に導く供給ブロック7とで構成されている。供給ブロック7には、部品wを整列案内する1本もしくは複数本(図示例では2本)の搬送溝8が形成されている。そして、図5に拡大して示すように、各搬送溝8の底面には、真空装置(図示せず)に連通接続された吸引孔9が多数形成されており、これら吸引孔9を通じて搬送溝8内にある部品wを適度の負圧で吸引することで、部品w同士の突き合いによって部品wが浮上がるのを阻止するとともに、部品wに適度の搬送抵抗を与えてその搬送速度が制御されるようになっている。
【0019】
搬送シュート5は、部品搬入部4から送り込まれてきた部品wを斜めに滑落移動させてキャリア1上に案内し、キャリア1の回転に伴って移動してくる孔3に部品wを供給充填するものである。この搬送シュート5は、水平に対して約40度の角度をもって設置されたシュート本体11と、このシュート本体11の上に着脱可能に取付けられた上部ガイド12とからなる。シュート本体11の上面が凹凸のない平坦な傾斜面に形成されている一方、上部ガイド12の下面部には案内溝13が形成され、この案内溝13とシュート本体11の上面との間に、部品wを滑落移動させる流下通路aが形成されている。
【0020】
また、上部ガイド12の下端には、図3および図4に示すように、前記案内溝13に連なる案内溝14を備えた終端ガイド15が取り付けられており、流下通路aの下端から放出された部品wを受け止めてキャリア1上で待機させ、空の孔3が到着するのを待つよう構成されている。
【0021】
また、シュート本体11の下端部には、逆流防止部材16が付設されており、流下通路aの下端から放出された部品wがキャリア1の移動方向と逆方向に跳ね飛ぶことが阻止されるようになっている。
【0022】
なお、終端ガイド15は、上部ガイド12との連結個所の上部の支点yを中心に上下に揺動可能に連結支持されており、部品wが正しい姿勢で孔3への供給されることなく搬送されるような供給ミスが発生した場合には、終端ガイド15が突き上げ揺動して、部品噛みこみを回避するよう構成されている。また、図示しないが、終端ガイド16の突き上げ揺動を検知して、供給ミスの発生を報知したり、運転停止指令が出されたりするようになっている。
【0023】
また、流下通路の適所にはゴミ抜き孔17が形成され、部品wから脱落したゴミや、滑落移動によって発生した摩耗粉などのゴミが落下排出される。また、搬送シュート5には、流下通路中の部品wの存否を検知する光センサ18が備えられている。この光センサ18が、搬送シュート5中に多数の部品wの存在を検知している間は、供給ブロック7において部品wを強く吸引することで、搬送シュート5への部品供給を停止し、搬送シュート5内における部品列の終端が光センサ18の設置位置を通過したことが検知されると、供給ブロック7における吸引力を設定時間だけ弱めることで、搬送シュート5への所定数の部品供給を行い、搬送シュート5内での部品ストック量が常に過不足のない所定範囲に維持されるようになっている。
【0024】
また、図示されないが、運転休止することに連動して搬送シュート5内の部品wを押さえ込み保持する手段が装備されており、運転休止中に搬送シュート5内の部品wが勝手に滑落して、搬送シュート5の出口で詰まってしまうことが未然に回避されるようになっている。
【0025】
なお、部品wの種類やサイズが変更された場合には、上部ガイド12および終端ガイド15を取り替えることで対応することができる。
【0026】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されず、(1)キャリア1を直線的に横移動させる形態で実施することもできる。また、(2)搬送シュート5における流下通路aの底面や側面に多数のエアー噴出孔を設けて、部品wを抵抗少なく流下させるようにしてもよい。こうすれば、緩い傾斜角度でも部品wを円滑に滑落搬送することができる。また、流下通路aの底面と部品wとの摺接が少なくなって、摩耗粉の発生を抑制する効果も期待できる。
【0027】
(3)搬送シュート5に振動機構を付設して、搬送シュート5自体の振動により、部品wの滑落性能を高めるようにしてもよい。滑落性能が高くなれば、一層緩い傾斜での搬送が可能となり、部品搬入部4と搬送シュート5との間、あるいは搬送シュート5とキャリア1との間での部品wの移し替えが円滑となり、部品wの移し替え個所での部品wの引っ掛かりが防止される。
【0028】
(4)上記実施形態では、部品wの種類やサイズに対応して上部ガイド12を取り替えるようにしたが、上部ガイド12における案内溝13の幅および深さを調整可能にして、部品wの種類やサイズに対応させることもできる。
【0029】
(5)上記実施形態では、キャリア1の上下に貫通する孔3に部品wを供給して搬送する場合を例示したが、底のある孔3に部品wを供給して搬送する単なる整列搬送に適用することもできる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、横送りされてきた部品を搬送シュートで斜めに滑落移動させてラッピング用キャリアのような搬送治具上に供給するので、その間、部品の姿勢が大きく変化せず、薄い部品や形状が特殊な部品でも、円滑かつ確実に搬送治具の孔に落とし込むことができ、汎用性に優れている。
【0031】
搬送シュートが、平坦な上面を有するシュート本体と、下面部に案内溝が形成された上部ガイドとから構成されている場合は、上部ガイドを取り替えることで、大きさや形状の異なる部品に対応できる。
【0032】
また、搬送シュートの終端部に、部品の流下通路の上側を覆う形で搬送治具の側に突出する終端ガイドが設けられている場合は、搬送シュートから放出された部品を受止めて、これを確実に搬送治具の孔への落し込み供給することができる。この終端ガイドが上方に変位しうるものである場合は、搬送治具の孔への部品の供給ミスが発生したことを検知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る部品充填装置の斜視図である。
【図2】図1の部品充填装置の正面図である。
【図3】図1の部品充填装置の要部である搬送シュートの下端部の斜視図である。
【図4】図1の部品充填装置の搬送シュートの下端部の他の状態を示す斜視図である。
【図5】図1の部品充填装置の一部である供給ブロックの斜視図である。
【符号の説明】
1 キャリア(搬送治具)
3 孔
4 部品搬入部
5 搬送シュート
6 コンベア
7 供給ブロック
15 終端ガイド
w 部品
Claims (6)
- 上面部に部品収納用の孔を複数有し前記上面部に沿った一方向に移動する搬送治具に対して、その上方部に設定された部品搬入位置で、横送りされてきた部品を受け取ってこれを傾斜面に沿って斜めに滑落移動させて前記搬送治具の孔の移動径路上に導く搬送シュートが配備されていることを特徴とする部品充填装置。
- 請求項1に記載の部品充填装置において、
前記搬送シュートは、平坦な上面を有するシュート本体と、このシュート本体の上側に対して着脱可能で、下面部に案内溝が形成された上部ガイドとから構成されている部品充填装置。 - 請求項1または請求項2に記載の部品充填装置において、
前記搬送シュートの終端部に、部品の流下通路の上側を覆う形で搬送治具の側に突出する終端ガイドが設けられている部品充填装置。 - 請求項3に記載の部品充填装置において、
前記終端ガイドは、その下側に存在する部品との接触により上方に変位しうるものである部品充填装置。 - 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の部品充填装置において、
前記部品搬入位置には、部品を載置して搬送するコンベアと、このコンベアで搬送されてきた部品を整列させて前記搬送シュートに導く供給ブロックとが設けられている部品充填装置。 - 請求項5に記載の部品充填装置において、
前記供給ブロックは、部品を下方から真空吸引する部品充填装置。
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JP2010274209A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Mitsuboshi Belting Ltd | フィルタ成形体用不織布巻付け装置及びフィルタ成形体用不織布巻付け方法 |
JP2019001642A (ja) * | 2017-06-19 | 2019-01-10 | シンフォニアテクノロジー株式会社 | 振動搬送装置 |
CN110154412A (zh) * | 2019-05-24 | 2019-08-23 | 江天云 | 一种即通管组装机的膜元件上料机构 |
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2002
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