JP2004196470A - Yarn end capture ring of automatic tube replacement winder - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、糸条の巻取機、特に自動的に紙管を交換する機構を有し、糸条を連続して巻き取る自動管替え機構付きの糸条巻取機に適用される糸端捕捉リングに関し、具体的には満管となった糸条巻体の巻上り糸端部を捕捉して、次の巻取り位置に配された空の紙管端部に導き、同空の紙管に糸条を自動的に巻き取る自動管替え巻取機に適用され、紙管端部に嵌着される糸端部の捕捉リングに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来も同一軸線上に2個の紙管を直列して配し、一方の紙管に対して所定長の糸条の巻き取りが完了すると、前記糸条を隣接する空の紙管に向けてトラバースさせて、同糸条の一部を糸条捕捉手段により空の紙管に捕捉させたのち、紙管間に渡された糸条を切断手段により切断し、空の紙管の回転により糸条を巻き取る、いわゆる自動紙管替え機構を備えた糸条巻取機は知られている。
【0003】
通常、上記糸条捕捉手段は紙管に設けられており、例えば糸条捕捉手段として紙管の端縁の一部に切欠き溝を形成し、その切欠き溝に糸条を挟み込み保持したり、或いは紙管表面の一部に粘着テープなどを貼り付けて、糸条を粘着させて保持するようにする。しかしながら、このように紙管に糸条捕捉手段を直接設ける場合には、溝の切込み加工や粘着テープの貼着工程が必要となり、工程数の増加につながる。
【0004】
また、例えば紙管に切欠き溝を形成する場合には、紙管の搬送中や貯蔵中または操業中に、その切欠き溝の形態が崩れ、糸条の捕捉が不可能になるなどの課題があった。また、例えば紙管表面に粘着テープなどを貼着する場合には、特開平7−172701号公報にも記載されているように、粘着テープの分だけその貼着部分が紙管表面から突出するため、紙管を潰さないかぎり糸条巻体を紙管からの抜き取ることが出来ず、また仮に抜き取りが可能であっても、粘着面に糸端部以外の部分が付着してしまい、折角整然と巻き取られている糸端側の糸条を引き出して、巻体形態を崩しかねない。
【0005】
こうした不具合をなくすため、近年では、例えば紙管に糸条の捕捉手段を設けずに、基台に設けられた支持ブラケットに回転自在に支持され、糸条捕捉手段を有するドーナツ円板状の糸端捕捉リングの嵌着部を紙管の両端に嵌着して、上述の糸条の捕捉を専ら前記糸端捕捉リングに任せることが行われている。この糸端捕捉リングの使用は、紙管に対する格別の加工を不要とし、仮に糸条巻体から紙管を抜き取っても、巻体形態が崩れないばかりでなく、紙管自体に糸端捕捉手段を有していないことにより、紙管の繰り返し使用が可能となり、紙管に対する巻き始めの糸端も容易に見つけることができるようになる。この糸捕捉リングの構造は、例えば特開平5−105333号公報に開示されたボビン端部に固設されるフランジに近似している。
【0006】
【特許文献1】
特開平7−172701号公報
【特許文献2】
特開平5−105333号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の上記特許文献2に開示された線状体捕捉リングの構造は、フランジ付きボビンを順次直列に連結し、線条体をボビンに所定量巻き取った後、トラバーサーを次のボビンの巻き始め位置まで移動させ、フランジに形成された巻胴の軸線に対して傾斜した切欠溝に通して、互いに連結された二つのフランジを乗り越えさせて次のボビンの巻胴に掛け替えさせる。線条体をボビンに一定量巻き取り、次のボビンに掛け替えるときも、線条体を切断せずに隣接するボビンに順次掛け替える。巻替え時は、巻き取り径が最大の状態から最小の巻胴へ掛け替えられるため、線条体の掛け替え部分には局部的な屈曲が生じ、強い引張力及び剪断力が線条体に作用する。線条体、特に光ファイバーにとっては、この屈曲は可及的に避けなければならない。
【0008】
ところで、一般の繊維糸条の管替え時には、隣合う管間の巻終り糸端部と巻始め糸端部間を切断することが多い。このような場合は、巻取り糸条が所要の強度を有していれば十分であり、余り屈曲を心配することはない。図8及び図9は、そうした通常の糸条の自動管替え巻取機に適用される従来の紙管用の糸端捕捉リングを示している。これらの図によれば、糸端捕捉リング10は紙管端部21に嵌合すると共に紙管嵌合時に紙管20の内周端縁22と当接する円錐面を有して紙管20を保持する紙管嵌合部11と、同紙管嵌合部11の外側端部から径方向に延びて前記糸条巻体の巻上り糸端部をフランジ本体13内に導入案内する糸条導入切欠溝14を有するフランジ部12とを備えている。前記糸条導入切欠溝14はフランジ本体13の外周に糸条導入開口が形成され、同開口を通る弦に沿って直線的に延び、その紙管嵌着側開口端14aは前記弦と直交し軸線を通る直線を越えた位置に形成されている。この紙管嵌着側底部14bは、円錐面をもつ前記紙管嵌合部11の紙管端縁当接部よりも軸線側に配されている。
【0009】
ここでトラバース装置が移動して、前記糸条巻体の巻上り糸端部を、次回の空の紙管20を保持する糸端捕捉リング10のフランジ本体13に形成された糸条導入切欠溝14の糸条導入開口へと導き、同糸条導入開口から上記紙管嵌着側底部14bへと移動案内する間に、図9に示すように、紙管嵌合部11の円錐面と紙管20の内周端縁22との間の一点で挟持する。このとき、同時に次回の紙管20は一方向に回転しており、前述のごとく挟持された糸条は、同一軸線上で隣接する糸端捕捉リング10,10の間において図示せぬ切断手段により切断され、次回の空の紙管20上に巻き付けられて、新たな巻取りが始まる。
【0010】
しかしながら、この従来の糸端捕捉リング10によると、前述のごとく、糸条の捕捉が紙管20の内周側の端縁と糸端捕捉リング10の円筒面との当接線上の一点、すなわち円筒状の紙管20の内周側端縁と円錐面とが接触する円周上の一点にて挟持によるため、その挟持力が弱く、挟持された糸条が外れやすく、いわゆる糸条の捕捉が空振りに終わり、上の巻始めの形態が崩れてしまうだけでなく、弛んだ糸条部分が周辺の機材の隙間に入り込み、巻き付いてしまうといった不具合が発生しやすい。
【0011】
本発明は、こうした不具合を解消すべく開発されたものであり、その具体的な目的は紙管替え時における糸条の捕捉を確実にするとともに、その捕捉状態を確実に維持して、自動管替えを円滑に且つ安定して行うことができる自動管替え巻取機における糸端捕捉リングを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用効果】
かかる目的は、本発明の基本構成である満管となった糸条巻体の巻上り糸端部を捕捉して、次の巻取り位置に配された空の紙管端部に導き、同空の紙管に糸条を自動的に巻き取る自動管替え巻取機に適用され、糸条巻始めの糸端を空の紙管との間で挟持する糸端捕捉リングであって、前記糸端捕捉リングは、紙管端部に嵌着して紙管を保持する紙管嵌着部と、紙管嵌着時に紙管端面と面接触する紙管端面接触領域を有するとともに、前記糸条巻体の巻始め糸端部をフランジ本体内に導入案内する糸条導入切欠溝を有するフランジ部とを備えてなり、前記糸条導入切欠溝の紙管嵌着側開口端が、前記嵌着部と前記フランジ部の紙管当接面との境界部に配されてなることを特徴とする自動管替え巻取機の糸端捕捉リングによって効果的に達成される。
【0013】
すなわち、本発明にあっては、従来のごとく糸条を紙管端部の内周縁と糸端捕捉リングの円錐状紙管嵌着部との円周上の一点をもって捕捉挟持するのではなく、紙管端面と糸端捕捉リングによる糸条の挟持部を紙管嵌着部からフランジ部の内面へと移すことにより、紙管端面とフランジ部内面の当接面領域において、糸条を紙管端面の径方向の全てで挟持するようにしたため、その把持力が大きく糸条の捕捉の空振りがなくなるばかりでなく、一旦挟持された糸条はリングから外れることがなく、次回の巻取りを確実に且つ円滑に行うことができる。
【0014】
前記糸条導入切欠溝は、少なくとも前記フランジ部に180°の位相差をもって2か所形成されていることが、糸条の捕捉を確実にするために好ましく、更に各切欠溝は前記フランジ部の周面の一部を通る弦の1/2を越えてその弦方向に延びて前記紙管嵌着側底部に達するとともに、その切欠溝の対向内面が紙管嵌着側開口端からフランジ表面に向けて軸線側に傾斜して形成されていることが好ましい。弦の1/2の点を通り弦に直交する直線上には、紙管の軸線がある。
【0015】
本発明のごとく、切欠溝は前記フランジ部の周面の一部を通る弦の1/2を越えて、その弦方向に延び前記紙管嵌着側底部に連通させると、糸条導入切欠溝に導入された糸条は、同溝に案内されて紙管端部の巻取り側周面へと導かれる。そのため、上述のごとく、紙管端面とフランジの内面との間で挟持された糸条は、糸条導入切欠溝の底部を通って紙管周面に確実に巻き付けられる。また、糸条導入切欠溝の対向側面が紙管嵌着側開口端からフランジ表面に向けて軸線側に傾斜してため、同切欠溝を通り抜けた糸条は糸端捕捉リングの紙管側表面近くに導かれ、紙管端部から巻き付くようになる。
【0016】
更に本発明では、前記糸条導入切欠溝により糸端捕捉リングの表面側に形成される先鋭な爪部を、その基端側から先端にかけて外側に湾曲させておけば、糸端捕捉リングの回転によりフランジ部周面を通る糸条を確実に糸条導入切欠溝の糸条導入側開口に導入させて捕捉することができるため好ましい。
【0017】
本発明にあって、前記紙管嵌着部の外径D1(mm)と紙管の内径D2(mm)とが次の関係式(1)を満足していることが望ましい。紙管嵌着部は円筒状を呈している。その外径D1(mm)と紙管の内径D2(mm)とが、「D2−0.5<D1≦D2 ……(1)」の関係、すなわち紙管嵌着部の外径D1を紙管の内径D2に等しく設定するか、0〜0.5mmの範囲内で小さく設定すれば、紙管嵌着部を紙管に嵌着することが容易となり、しかも紙管を糸端捕捉リングによってガタつくことなく確実に保持することができる。また、前記紙管嵌着部の軸線に平行な方向の長さL1を2〜5mmとすれば、紙管に対する紙管嵌着部の嵌着強度が確保できる。
【0018】
更に、本発明では前記フランジ部の紙管端当接面の中央孔部から外周縁までの径方向の長さL2(mm)が、次の関係式(2)を満足してなること好ましい。
t/2<L2<t ……(2)
ここで、tは紙管の肉厚(mm)を示す。
フランジ部の紙管端当接面の前記径方向の長さL2が、紙管の肉厚tの1/2以下では、糸条導入切欠溝の紙管嵌着側内面に底部開口端が形成されているため、糸条の挟持力が低くなり、紙管の肉厚tを越えるとフランジ周面が紙管の周面よりも外側に露呈し、巻体周面に接触して回転する駆動ロールの長さ精度と巻始め初期の位置合せ精度が厳しく要求されるため好ましくない。また駆動ロールの周面にトラバースのための溝が切られている場合には、前記フランジの露呈部分が糸条のトラバースを規制してしまうこともあり得る。
【0019】
【発明の実施形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本発明の糸端捕捉リング付き紙管の自動管替え巻取機の要部構造例を示している。同図は、いままさに管替えを行おうとしているときの状態を示している。
【0020】
正面視で、左右に2個の紙管20が配されており、各紙管20の対向端部21には本発明の糸端捕捉リング110が嵌着されている。紙管20の外側の各端部には公知の構成を備えた紙管保持リング110’が嵌着されている。隣接する紙管20の対向端部21に嵌着された前記糸端捕捉リング110と外側に配された前記紙管保持リング110’とは、それぞれ左右一対の移動アーム30の公知の構成を備えた上端支承部により回転自在に支承されている。この移動アーム30は後方の紙管装着位置と前方の糸条巻取位置との間を機台の左右フレームに固設されたガイド部材31に案内されて前後に移動する。
【0021】
前記糸条巻取位置の各紙管20の直下には前後一対の回転ロール32が所要の間隔をおいて配されており、その一方の回転ロール32は図示せぬ駆動源により積極的に駆動回転され、他方の回転ロール32は自由回転可能にフレームなどに支持されている。また、それらの回転ロール32の前方(図の手前側)には、紙管20の軸線と平行に往復動する糸条Yのトラバースガイド33が配されている。更に、上記左右の紙管20の対向端面側の移動アーム30により挟まれる空間部の中央には回動ベルト34が前後方向に配されている。この回動ベルト34には糸条案内駒車35が取り付けられており、管替え時に回動ベルト34を後方(図の奥側)に駆動して糸条案内駒車35を前方の待機位置から後方の糸条案内位置へと移動させる。管替えが終了すると、前記糸条案内駒車35を待機位置へと戻る。
【0022】
また、前記左右の回転ロール32の対向端部の各前方位置には管替え時に上方に突出して糸条Yを引っかけて案内する一対の山形ガイド片36が設けられている。更に、それらの山形ガイド片36の前方にはテーブル37が配されており、同テーブル37には左右の紙管領域にわたり、一本のスリット38が形成されている。このスリット38の下方には図示せぬ往復動部材が配されており、一方の紙管20に糸条を巻き取っているとき、往復動部材は同紙管20側のスリット端部に不動状態にあり、管替えが始まると空の紙管20側のスリット端部へと移動する。この往復動部材には、ガイド車39aを有する糸条ガイド39が固設されており、往復動部材と一緒にスリット38に沿って往復動する。
【0023】
かかる巻取機の構成は従来から公知であり、同様の機能を有する構成であれば任意に採用が可能であり、特に図示例に限定されない。以上の説明にあって、本発明にとって特徴ある部材は糸端捕捉リング110である。
図2〜図6に本実施形態に係る糸端捕捉リング110の構成を示している。図2は同捕捉リング110を紙管嵌着側から見た正面図、図3は図2のIII-III 線に沿った矢視断面図、図4は同捕捉リング110の紙管嵌着側とは反対側の背面図、図5は図3におけるA部の拡大断面図である。
【0024】
これらの図からも理解できるように、本実施形態に係る糸端捕捉リング110は中央に支軸固着孔111が形成され、同支軸固着孔111に上記移動アーム30に回転自在に支承された図示せぬフランジ付き支軸のフランジ側軸部が挿入されて、そのフランジ部が前記支軸固着孔111の周辺の固着面に図示を省略したボルト及びナットなどの固着具により固着される。
【0025】
この糸端捕捉リング110の正面外周側周面には円形リング状の紙管嵌着部112が突出して形成されている。更に、同紙管嵌着部112の外周面の背面側半部には径方向に延設されたフランジ部113を有している。ここで、前記紙管嵌着部112の紙管嵌着領域は、その外側表面が円筒状の嵌着部112bであり、同円筒状嵌着部112bの端部から連続して延びる紙管差込み領域は、先が細くなった円錐台状の紙管挿入部112aとされている。一方、前記フランジ部113の紙管嵌着側の内面は、図3に示すように、前記円筒状嵌着部112bの円筒面から直角に径方向に張り出している。そのため、円筒状嵌着部112bの周面とフランジ部113の紙管嵌着側の表面とは互いに直交する。
【0026】
前記フランジ部113には、従来と同様に、180°の位相差をもたせて2つの糸条導入切欠溝114が平行に形成されている。各糸条導入切欠溝114はフランジ部113の表裏面に貫通して形成される。これらの糸条導入切欠溝114は、糸端捕捉リング110の軸中心を通る直線Lと直交し、フランジ部113の周面の一部を糸条導入開口として、前記直線を直角に横切った弦Sの途中にある溝底部114cまで直線的に延びている。
【0027】
また、この糸条導入切欠溝114は、図3に断面で示すように、フランジ部113の表裏面側でその開口端位置を変位させている。すなわち、糸条導入切欠溝114の底部114cにおける紙管嵌着側開口端114aとその紙管嵌着部側開口端114aとは反対側の外表面側開口端114bとは異なる弦S1,S2に沿って形成され、その対向する内面を表裏面に向けて傾斜させている。この糸条導入切欠溝114の対向内面を傾斜させると、糸条導入切欠溝114に導入された糸条Yはリング中心に向かうため、空の紙管20の周面に糸条Yを巻き付けやすくなる。
【0028】
本発明にあって最も特徴とする構成は、上述のごとく上記紙管嵌着部112とフランジ部113の紙管嵌着側の内面とが断面において直交している点に加えて、図3に示すように、前記糸条導入切欠溝114の底部114cにおける紙管嵌着側開口端114aの形成位置を、紙管嵌着部112の円筒状嵌着部112aとフランジ部113の紙管端面の当接面との境界部周辺としている点である。
【0029】
このように前記紙管嵌着側開口端114aの形成位置を前記境界部周辺Bとすることにより、従来のごとく糸条を紙管端部の内周縁と糸端捕捉リングの円錐状紙管嵌着部との円周上の一点をもって捕捉挟持するのではなく、紙管20の端面と糸端捕捉リング113による糸条Yの挟持部を、紙管嵌着部112からフランジ部113へと移すとともに、紙管端面とフランジ部の紙管当接面との境界部周辺Bを糸条Yの挟持領域とするため、糸条Yを紙管端面の径方向の全てで挟持することができるようになり、その把持力も従来と較べると大幅に大きくなり、糸条Yの捕捉に空振りがなくなるばかりでなく、一旦挟持された糸条Yは糸端捕捉リング113から外れることがなくなり、次回の巻取りを確実に且つ円滑に行うことができる。
【0030】
また本実施形態にあっては、前記糸条導入切欠溝114は、少なくとも前記フランジ部113に180°の位相差をもって2か所形成している。そのため、糸条Yの捕捉時間が短縮される。更に、各糸条導入切欠溝114の溝底部114cは、前記フランジ部113の周面の一部を通る弦の長さの1/2を越えた位置に設定されている。糸条導入切欠溝114の溝底部114cを、このように前記弦の長さの1/2を越えた位置に設定すると、糸条導入切欠溝114に導入された糸条Yは、同溝114に案内されて空の紙管端部の巻取り側周面へと導かれる。
【0031】
そのため、上述のごとく、紙管端面とフランジ部113の内面との間に挟持された糸条Yは、糸条導入切欠溝114の底部114cを通って紙管周面に確実に巻き付けられる。また、糸条導入切欠溝114の対向内面が紙管嵌着側開口端114aからフランジ部113の紙管嵌着部112とは反対側の外側表面(背面)に向けて軸線側に傾斜しているため、図2に示すように同切欠溝114を通り抜けた糸条Yは糸端捕捉リング110に保持された空の紙管20の周面近くに導かれ、その紙管端部から巻き付くようになる。
【0032】
更に本実施形態によれば、図6に示すように、前記糸条導入切欠溝114により形成される糸端捕捉リング110の表面側の先鋭な爪部113aを、その基端側から先端にかけて外側に湾曲させている。この爪部113aを外側に湾曲させることにより、回転する糸端捕捉リング110のフランジ部113の外周面を通る糸条Yを確実に糸条導入切欠溝114の糸条導入開口114aに導入して捕捉することができる。
【0033】
本実施形態にあっては、紙管嵌着部112は先端側の挿入部112aが円錐台形状を呈し、フランジ部113側の円筒状嵌着部112bが円筒状を呈している。既述したとおり、前記紙管嵌着部112の外径D1(mm)と紙管20の内径D2(mm)とが次の関係式(1)を満足している。その円筒状嵌着部112bの外径D1(mm)と紙管20の内径D2(mm)とが、「(D2−0.5)<D1≦D2 ……(1)」の関係、すなわち円筒状嵌着部112bの外径D1を紙管20の内径D2に等しく設定するか、0〜0.5mmの範囲内で小さく設定する。
【0034】
かかる関係を満足させることにより、紙管嵌着部112を紙管20に嵌着することが容易となり、しかも紙管20は糸端捕捉リング110の前記円筒状嵌着部112bによってガタつくことなく確実に保持されるようになる。また、同時に前記紙管嵌着部113の軸線に平行な方向の前記円筒状嵌着部112bの長さL1を2〜5mmとすれば、紙管嵌着部113に対する紙管20の嵌着強度が確保される。
【0035】
更に、本実施形態では前記フランジ部113の紙管端当接面の中央孔部周縁から外側周縁までの長さL2(mm)が、次の関係式(2)を満足している。
t/2<L2<t ……(2)
ここで、tは紙管の肉厚(mm)を示す。
【0036】
フランジ部113の紙管端面と当接する面の前記径方向の長さL2が、紙管20の肉厚tの1/2以下の場合には糸条導入切欠溝114の紙管嵌着側内面に溝の開口端が形成されるため、糸条Yに対する挟持長さが短くなって糸条Yの把持力が小さくなり、紙管20の肉厚tを越えるとフランジ周面が紙管20の周面から外側に露出するようになり、巻体周面に接触して回転する駆動ロール32の軸方向の長さを高精度に管理しなければならないばかりでなく、駆動ロール32と紙管20との巻始め初期の位置合せ精度も厳しく要求されるようになる。また、巻体200に接触させて巻体200を回転駆動する駆動ロール32の周面にトラバースのための溝が切られている場合には、前記フランジ部113の外周露呈部分が糸条Yのトラバースを規制してしまうことがあるため好ましくない。
【0037】
以上の構成を備えた糸端捕捉リング110には、同リング110により捕捉され、紙管20との間で把持された糸条Yは、満管となった巻体200と空の紙管20との間で、同紙管20と共に回転する糸端捕捉リング110の紙管側とは反対側の表面に装着され、上記移動アーム30に固着された切断リング120により切断される。図3及び図6に示すように、この切断リング120は小径リング体121の外周面の略90°の円弧内に扇型の大径部122が一体に形成されている。切断リング120の上記糸端捕捉リング110に対する嵌合面には、同リング110に同心円状に形成された2条の円形溝110a,110bに対応して嵌合できる円形突条と扇型突条が形成されている。また、前記小径リング体121の外側表面の一部には切断刃123が突設されている。
【0038】
前記糸端捕捉リング110の中央孔部111と、前記切断リング120の中央孔部124と、前記移動アーム30の上端に配された図示せぬ軸受部とに図示せぬ支承軸が挿通され、その一端が前記糸端捕捉リング110に固着されるとともに、他端が前記移動アーム30の軸受部に回転自在に支承される。一方、既述したように、糸端捕捉リング110の一面に嵌合された前記切断リング120は、その他端面が前記移動アーム30に不動に固着される。
【0039】
こうして、左右一対の移動アーム30に支承された糸端捕捉リング110の紙管嵌着部112が空の紙管20の両端に嵌着して、同紙管20が回転自在に保持される。そのため、左右一対の前記移動アーム30は前後に往復動することに加えて、図示せぬ逆ネジの切られたボールねじなどにより接近方向と離間方向にも移動が可能とされている。
【0040】
次に、図1の左側に配され、紙管20に所定長さの糸条を巻き終えて満管となった巻体200の巻上り糸端部を、同図の右側に配された空の紙管20に自動的に移行させるとともに、前記糸条Yを同空の紙管20に自動的に巻き取る手順を、図7(A)〜(D)を参照しながら具体的に説明する。図1は巻体200に所定長の糸条Yが巻上がり、満間となって隣接する空の紙管20に糸条Yを移行させる直前の状態を示している。このとき、図面右側で待機する空の紙管20は、上述のごとく移動アーム30に保持された状態で、機台後方の待機位置にある。
【0041】
いま、図1に満管となった巻体200の実線で示す巻上り糸条Yが、巻体200の前方で左右に往復動するトラバースガイド33を通ってガイドされ、同トラバースガイド33が図1の位置に達すると、糸条走行面よりも下方で待機していた山形ガイド片36が、その糸条走行面よりも上に突出し、この山形ガイド片36はトラバースを続けるトラバースガイド33から糸条Yを外して受け取る。このとき、移動アーム30がガイド部材31にガイドされながら待機位置から前方の巻取位置まで移動する。この巻取位置には前後2本の回転ロール32が配されており、その一方又は双方の回転ロール32は図示せぬ駆動源により駆動回転される駆動ロールである。
【0042】
前記移動アーム30の巻取位置への移動の直前に、図1に仮想線で示すとおり、テーブル37上の糸条ガイド39がスリット38に沿って図面右側へと移動したのち、回動ベルト34が回動を開始して同ベルト34に固設された糸条案内駒車35を後方の糸条ガイド位置まで移動させたのち、前記回動ベルト34の回動を停止させる。こうした、糸条ガイド39の管替え側への移動、山形ガイド片33の上昇動作及び糸条案内駒車35の糸条ガイド位置への移動により、図1に実線で示した糸条Yを仮想線で示す状態とする。
【0043】
ここで、同図の右側に配されたトラバースガイド33が同図に示された位置よりも更に左側へと移動する間に仮想線で示す糸条Yを受け取り、左限位置にて折り返して移動を開始すると、糸条案内駒車35により案内される糸条Yは、図7の(A)に示すように、空の紙管20とともに回転する糸端捕捉リング110のフランジ部113の周面に摺接する。糸端捕捉リング110が更に回転すると、糸条Yは図7(B)及び(C)に示すように、糸条導入切欠溝114により形成された爪部113aにより案内されて、その糸条導入開口114aから溝内に導入され、図7(D)に示すように、同溝114の底部へと移動する。
【0044】
この移動の間に、トラバースガイド33の移動により所要の張力がかけられている糸条Yは紙管20の端面とフランジ部113との接触面に入り込み、図3に示すように、紙管嵌着部112の円筒状嵌着部112bとフランジ部113の嵌着側表面との境界部に形成された溝底部114cの嵌着側開口端114aへと達し、紙管嵌着部112の円筒状嵌着部112bとフランジ部113の嵌着側表面との間の境界領域において所要の長さをもって挟持固定される。
【0045】
糸条Yを挟持した状態で、隣接する巻体200(図1参照)から糸条Yを繰り出しながら糸端捕捉リング110が空の紙管20とともに更に回転する。このときも、切断リング120は移動アーム30に固設されて不動状態にある。糸端捕捉リング110の回転により捕捉された糸条Yもその捕捉部とともに連れ回され、切断リング120の扇型の大径部122に固設され、糸端捕捉リング110の回転方向の下流側に不動に配された切断刃123により、糸条Yの挟持状態を維持したまま空の紙管20側とは反対側に糸端を残して糸条Yが切断される。
【0046】
従来であれば、この切断時に、図9に示すように糸条Yは紙管20と糸端捕捉リング10のテーパ状の紙管嵌合部11との間の1点で挟持されているに過ぎないため、その把持力が弱く、糸条Yはその挟持部から引き出されてしまい、切断されないままに糸条Yを切断リング120の周面に巻き付けてしまったり、或いは移動アーム30や周辺機器に絡み付き、巻き取りが不能となるような事態も生じかねなかった。その点、本発明によれば、既述したとおり、紙管20の端面と糸端捕捉リング110のフランジ部113の内面との面接触領域において少なくとも紙管20の肉厚の長さをもって糸条Yを挟持するため、その把持力が著しく高くなり、切断刃123により確実に切断されるようになる。その結果、安定して自動管替えがなされるようになり、糸条Yの連続巻取りを可能にする。
【0047】
なお、上記実施形態は本発明の典型的な例を示しているに過ぎず、当業者であれば特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内において多様な変更が可能であることは以上の説明からも明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸端捕捉リングが適用された自動管替え糸条巻取機を斜め前方から見た要部の斜視図である。
【図2】本発明の糸端捕捉リングの代表的な実施形態を示す紙管嵌着側から見た正面図である。
【図3】図2のIII-III 線に沿った矢視断面図である。
【図4】同糸端捕捉リングの紙管嵌着側とは反対側から見た背面図である。
【図5】図3のA部拡大断面図である。
【図6】前記糸端捕捉リングを嵌着した紙管と糸端捕捉リングに嵌合する切断リングの構造を示す分解斜視図である。
【図7】同糸端捕捉リング及び切断リングによる糸条の捕捉時の手順を示す説明図である。
【図8】図3に相当する従来の糸端捕捉リングの断面図である。
【図9】図8のB部拡大断面図である。
【符号の説明】
10,110 糸端捕捉リング
11 紙管嵌合部
12,113 フランジ部
13 フランジ本体
14 糸条導入切欠溝
14a 紙管嵌合側開口
14b 溝底部
20 紙管
21 紙管端部
22 内周端縁
30 移動アーム
31 ガイド部材
32 回転ロール(駆動ロール)
33 トラバースガイド
34 回動ベルト
35 糸条案内駒車
36 山形ガイド
37 テーブル
38 スリット
39 糸条ガイド
39a ガイド車
110’ 紙管保持リング
111 軸固定用孔(中央孔部)
112 紙管嵌着部
112a 円錐台状挿入部
112b 円筒状嵌着部
113a 爪部
114 糸条導入切欠溝
114a 紙管嵌着側開口端
114b 紙管嵌着側の反対側(外側)開口端
114c 溝底部
120 切断リング
121 小径リング部
122 大径部分
123 切断刃
124 中央孔部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention is applied to a yarn winding machine, particularly a yarn winding machine having a mechanism for automatically changing a paper core, and a yarn winding machine having an automatic pipe changing mechanism for continuously winding the yarn. Regarding the catching ring, specifically, catching the wound-up yarn end of the fully wound yarn winding body, leading it to the empty paper tube end arranged at the next winding position, and The present invention relates to a yarn end catching ring which is applied to an automatic tube rewinding machine which automatically winds a yarn around a tube and which is fitted to an end of a paper tube.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, two paper tubes are arranged in series on the same axis, and when the winding of a predetermined length of yarn on one of the paper tubes is completed, the yarn is turned to the adjacent empty paper tube. After traversing and catching a part of the yarn in the empty paper tube by the yarn catching means, the yarn passed between the paper tubes is cut by the cutting means, and the yarn is rotated by rotation of the empty paper tube. 2. Description of the Related Art A yarn winding machine equipped with a so-called automatic paper tube changing mechanism for winding a yarn is known.
[0003]
Usually, the yarn catching means is provided on the paper tube.For example, a notch groove is formed at a part of the edge of the paper tube as the yarn catching means, and the yarn is sandwiched and held in the notch groove. Alternatively, an adhesive tape or the like is stuck to a part of the surface of the paper tube to adhere and hold the yarn. However, in the case where the yarn catching means is provided directly on the paper tube, a groove cutting process and an adhesive tape attaching process are required, which leads to an increase in the number of processes.
[0004]
Further, for example, when a notch groove is formed in a paper tube, the shape of the notch groove collapses during transportation, storage, or operation of the paper tube, making it impossible to catch the yarn. was there. For example, when an adhesive tape or the like is attached to the surface of a paper tube, as described in JP-A-7-172701, the attached portion protrudes from the surface of the paper tube by the amount of the adhesive tape. Therefore, unless the paper tube is crushed, the thread wound body cannot be removed from the paper tube, and even if it can be removed, parts other than the yarn end will adhere to the adhesive surface, The wound yarn at the end of the wound yarn may be pulled out to break the winding form.
[0005]
In order to eliminate such inconveniences, in recent years, for example, a donut disk-shaped yarn that is rotatably supported by a support bracket provided on a base without providing a yarn catching device in a paper tube, and has a yarn catching device. It has been practiced to fit the fitting portions of the end capturing ring to both ends of the paper tube, and to leave the above-described yarn capturing exclusively to the yarn end capturing ring. The use of this yarn end catching ring eliminates the need for special processing on the paper tube, and even if the paper tube is taken out from the yarn winding body, not only does the winding form not collapse, but also the yarn end catching means is attached to the paper tube itself. Since the paper tube is not provided, the paper tube can be repeatedly used, and the yarn end at the start of winding on the paper tube can be easily found. The structure of this yarn catching ring is similar to a flange fixed to a bobbin end disclosed in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-105333.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-7-172701
[Patent Document 2]
JP-A-5-105333
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the structure of the linear body capturing ring disclosed in the
[0008]
By the way, when a general fiber yarn is changed, the end between the winding end yarn end and the winding start yarn end between adjacent tubes is often cut. In such a case, it is sufficient that the wound yarn has the required strength, and there is no need to worry about excessive bending. FIGS. 8 and 9 show a conventional yarn end catching ring for a paper tube applied to such a conventional automatic yarn rewinding and winding machine. According to these figures, the yarn
[0009]
Here, the traverse device moves, and the wound yarn end of the yarn winding body is formed into the yarn introduction notch groove formed in the flange
[0010]
However, according to the conventional yarn
[0011]
The present invention has been developed in order to solve such a problem. The specific purpose of the present invention is to ensure that the yarn is caught at the time of changing the paper core, and that the caught state is reliably maintained, and that the automatic pipe is maintained. It is an object of the present invention to provide a yarn end catching ring in an automatic tube rewinding machine that can smoothly and stably perform a change.
[0012]
Means for Solving the Problems and Functions and Effects
The object of the present invention is to capture the wound-up yarn end of a fully-wound yarn winding body, which is the basic configuration of the present invention, and to guide it to an empty paper-tube end arranged at the next winding position. A yarn end catching ring applied to an automatic tube rewinding machine that automatically winds a yarn around an empty paper tube, wherein the yarn end catching ring clamps the yarn end at the start of the yarn winding with an empty paper tube. The yarn end catching ring has a paper tube fitting portion that is fitted to the end of the paper tube to hold the paper tube, and a paper tube end surface contact area that makes surface contact with the paper tube end surface when the paper tube is fitted. A flange portion having a thread introduction cutout groove for guiding the end of the winding start thread of the threaded body into the flange main body, and an opening end of the yarn introduction cutout groove on the paper tube fitting side is provided with the fitting. This is effectively achieved by the yarn end catching ring of the automatic tube rewinding machine, wherein the yarn end catching ring is disposed at the boundary between the attachment portion and the paper tube contact surface of the flange portion. .
[0013]
That is, in the present invention, the yarn is not captured and clamped at one point on the circumference of the inner peripheral edge of the paper tube end and the conical paper tube fitting portion of the yarn end capturing ring as in the related art. By moving the holding portion of the yarn between the paper tube end surface and the yarn end catching ring from the paper tube fitting portion to the inner surface of the flange portion, the yarn is wound in the region of the contact surface between the paper tube end surface and the inner surface of the flange portion. Since the end face is clamped in all radial directions, the gripping force is large and not only the yarn catching is not lost, but also the thread once clamped does not come off the ring, ensuring the next winding. And smoothly.
[0014]
It is preferable that the yarn introduction notch grooves are formed at two places with a phase difference of 180 ° at least in the flange part in order to ensure the capture of the yarn. Further, each notch groove is formed in the flange part. Extending in the chord direction beyond one half of the chord passing through a part of the peripheral surface to reach the bottom of the paper tube fitting side, the opposed inner surface of the notch groove extends from the open end of the paper tube fitting side to the flange surface. It is preferable that it is formed so as to be inclined toward the axis line toward it. The axis of the paper tube lies on a straight line passing through a half point of the chord and orthogonal to the chord.
[0015]
As in the present invention, the notch groove extends beyond the half of the chord passing through a part of the peripheral surface of the flange portion and extends in the chord direction and communicates with the bottom portion on the paper tube fitting side. Is guided by the groove and guided to the winding-side peripheral surface of the end of the paper tube. Therefore, as described above, the yarn held between the end surface of the paper tube and the inner surface of the flange is reliably wound around the paper tube peripheral surface through the bottom of the yarn introduction cutout groove. In addition, since the opposite side surface of the thread introduction notch groove is inclined toward the axis side from the opening end of the paper tube fitting side toward the flange surface, the yarn passing through the notch groove is the surface of the yarn end catching ring on the paper tube side. It is guided close and winds around from the end of the paper tube.
[0016]
Further, in the present invention, if the sharp claw portion formed on the surface side of the yarn end catching ring by the yarn introduction cutout groove is curved outward from the base end side to the tip end, the rotation of the yarn end catching ring can be achieved. By so doing, the yarn passing through the peripheral surface of the flange portion can be reliably introduced into the yarn introduction side opening of the yarn introduction cutout groove and captured, which is preferable.
[0017]
In the present invention, it is preferable that the outer diameter D1 (mm) of the paper tube fitting portion and the inner diameter D2 (mm) of the paper tube satisfy the following relational expression (1). The paper tube fitting portion has a cylindrical shape. The relationship between the outer diameter D1 (mm) and the inner diameter D2 (mm) of the paper tube is “D2-0.5 <D1 ≦ D2... (1)”, that is, the outer diameter D1 of the paper tube fitting portion is defined as paper. If it is set to be equal to the inner diameter D2 of the pipe or is set to a small value within the range of 0 to 0.5 mm, it becomes easy to fit the paper tube fitting portion to the paper tube, and furthermore, the paper tube is fixed by the yarn end catching ring. It can be securely held without rattling. When the length L1 in the direction parallel to the axis of the paper tube fitting portion is set to 2 to 5 mm, the fitting strength of the paper tube fitting portion to the paper tube can be secured.
[0018]
Further, in the present invention, the length L2 (mm) in the radial direction from the central hole to the outer peripheral edge of the paper tube end contact surface of the flange preferably satisfies the following relational expression (2).
t / 2 <L2 <t (2)
Here, t indicates the thickness (mm) of the paper tube.
When the length L2 in the radial direction of the paper tube end contact surface of the flange portion is equal to or less than 1/2 of the wall thickness t of the paper tube, a bottom opening end is formed on the inner surface of the yarn introduction cutout groove on the paper tube fitting side. As a result, the pinching force of the yarn is reduced, and when the thickness exceeds the thickness t of the paper tube, the peripheral surface of the flange is exposed outside the peripheral surface of the paper tube, and the driving device rotates in contact with the peripheral surface of the winding body. It is not preferable because the length accuracy of the roll and the alignment accuracy at the beginning of winding are strictly required. If a groove for traverse is formed in the peripheral surface of the drive roll, the exposed portion of the flange may restrict the traverse of the yarn.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows an example of the structure of a main part of an automatic tube rewinding machine for a paper tube with a yarn end catching ring according to the present invention. This figure shows a state when the pipe change is about to be performed.
[0020]
As viewed from the front, two
[0021]
A pair of front and rear
[0022]
Further, a pair of
[0023]
The configuration of such a winder is conventionally known, and can be arbitrarily adopted as long as it has a similar function, and is not particularly limited to the illustrated example. In the above description, the characteristic member of the present invention is the yarn
2 to 6 show the configuration of the yarn
[0024]
As can be understood from these figures, the yarn
[0025]
A circular ring-shaped paper tube
[0026]
Two thread
[0027]
Further, as shown in the cross section in FIG. 3, the thread
[0028]
The most distinctive feature of the present invention is that the paper tube
[0029]
By setting the formation position of the paper tube fitting side
[0030]
Further, in the present embodiment, the thread
[0031]
Therefore, as described above, the yarn Y sandwiched between the end surface of the paper tube and the inner surface of the
[0032]
Further, according to the present embodiment, as shown in FIG. 6, the
[0033]
In the present embodiment, the
[0034]
By satisfying such a relationship, it becomes easy to fit the paper tube
[0035]
Further, in the present embodiment, the length L2 (mm) from the peripheral edge of the central hole to the outer peripheral edge of the paper tube end contact surface of the
t / 2 <L2 <t (2)
Here, t indicates the thickness (mm) of the paper tube.
[0036]
When the length L2 in the radial direction of the surface of the
[0037]
In the yarn
[0038]
A bearing shaft (not shown) is inserted through a
[0039]
Thus, the paper
[0040]
Next, the wound-up yarn end of the
[0041]
Now, the wound-up yarn Y shown by a solid line of the
[0042]
Immediately before the moving
[0043]
Here, while the
[0044]
During this movement, the yarn Y to which a required tension is applied by the movement of the
[0045]
While the yarn Y is being clamped, the yarn
[0046]
Conventionally, at the time of this cutting, as shown in FIG. 9, the yarn Y is held at one point between the
[0047]
It should be noted that the above-described embodiment merely shows a typical example of the present invention, and that those skilled in the art can make various modifications within the scope of the technical matters described in the claims. It will be clear from the above description.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a main part of an automatic pipe changing yarn winding machine to which a yarn end catching ring of the present invention is applied, as viewed obliquely from the front.
FIG. 2 is a front view showing a typical embodiment of the yarn end catching ring of the present invention as viewed from a paper tube fitting side.
FIG. 3 is a sectional view taken along the line III-III in FIG. 2;
FIG. 4 is a rear view of the yarn end catching ring as viewed from a side opposite to a paper tube fitting side.
FIG. 5 is an enlarged sectional view of a portion A in FIG. 3;
FIG. 6 is an exploded perspective view showing a structure of a paper tube fitted with the yarn end catching ring and a cutting ring fitted to the yarn end catching ring.
FIG. 7 is an explanatory view showing a procedure at the time of catching a yarn by the yarn end catching ring and the cutting ring.
8 is a sectional view of a conventional yarn end catching ring corresponding to FIG.
FIG. 9 is an enlarged sectional view of a portion B in FIG. 8;
[Explanation of symbols]
10,110 Thread end catch ring
11 Paper tube fitting
12,113 Flange part
13 Flange body
14 Thread introduction notch groove
14a Paper tube fitting side opening
14b groove bottom
20 paper tube
21 Paper core end
22 Inner edge
30 Moving arm
31 Guide member
32 rotating roll (drive roll)
33 Traverse Guide
34 Rotating belt
35 Thread Guide Car
36 Yamagata Guide
37 tables
38 slit
39 yarn guide
39a Guide car
110 'paper tube retaining ring
111 Shaft fixing hole (center hole)
112 Paper tube fitting
112a truncated cone insertion part
112b cylindrical fitting
113a claw
114 thread introduction notch groove
114a Open end of paper tube fitting side
114b Open end opposite side (outside) of paper tube fitting side
114c groove bottom
120 Cutting ring
121 Small diameter ring
122 Large diameter part
123 cutting blade
124 central hole
Claims (6)
前記糸端捕捉リングは、紙管端部に嵌着して紙管を保持する紙管嵌着部と、
紙管嵌着時に紙管端面と面接触する紙管端面接触領域を有するとともに、前記糸条巻体の巻始め糸端部をフランジ本体内に導入案内する糸条導入切欠溝を有するフランジ部とを備えてなり、
前記糸条導入切欠溝の紙管嵌着側開口端が、前記嵌着部と前記フランジ部の紙管当接面との境界部周辺に配されてなる、
ことを特徴とする自動管替え巻取機の糸端捕捉リング。The winding end of the fully wound yarn winding is caught and guided to the end of an empty paper tube arranged at the next winding position, and the yarn is automatically wound on the empty paper tube. A yarn end catching ring that is applied to an automatic tube rewinding machine that winds and holds a yarn end at the beginning of yarn winding between an empty paper tube and
The yarn end catching ring is a paper tube fitting portion that is fitted to the end of the paper tube to hold the paper tube;
A flange portion having a paper tube end surface contact area that is in surface contact with the paper tube end surface when the paper tube is fitted, and having a thread introduction notch groove for introducing and guiding the winding end of the yarn winding body into the flange main body; Equipped with
An opening end of the thread introduction notch groove on the paper tube fitting side is arranged around a boundary between the fitting portion and the paper tube contact surface of the flange portion.
A yarn end catching ring for an automatic pipe rewinding machine.
(D2−0.5)<D1≦D2 ……(1)The outer diameter D1 (mm) of the paper tube fitting portion and the inner diameter D2 (mm) of the paper tube satisfy the following relational expression (1): The yarn end catching ring as described.
(D2-0.5) <D1 ≦ D2 (1)
t/2<L2<t ……(2)
ただし、tは紙管の肉厚(mm)を示す。The length L2 (mm) in the radial direction from the center hole of the paper tube end contact surface of the flange portion to the outer peripheral edge satisfies the following relational expression (2): 6. The yarn end capturing ring according to any one of claims 5 to 5.
t / 2 <L2 <t (2)
Here, t indicates the thickness (mm) of the paper tube.
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WO2021090082A1 (en) * | 2019-11-06 | 2021-05-14 | Stc Spinnzwirn Gmbh | Device and method for winding a thread |
-
2002
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