JP2004195280A - 有機性廃棄物処理装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】有機性廃棄物を瞬間的に炭酸ガスと水とに分解することができ、かつ、浄水効果に優れ、新たな有機性廃棄物処理システムに資する有機性廃棄物処理装置を提供する。
【解決手段】有機性廃棄物を投入する投入ホッパ100と、搬送するスクリューフィーダ200と、有機性廃棄物処理装置1内の混合液を循環させる送り管3および戻し管4と、装置内に投入された有機性廃棄物を衝撃作用と剪断作用とによって細かく粉砕し混合液に浮遊させる微粉砕機310と、微粉砕機310において粉砕された有機性廃棄物を選別するふるい分け選別機320と、ふるい分け選別機320から送り込まれる有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって二酸化炭素と水とに分解する微生物分解処理槽500と、発生した水を排水する排水装置700とを備える。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、有機性廃棄物の処理装置に係るものであり、特に、微生物を用いて大量の生ごみ、食物残渣、下水汚泥および蓄糞尿等の有機性廃棄物を炭酸ガスと水とに瞬間的に分解する消滅型の処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境保全の観点から廃棄物の処理方法に関して注目が集まっている。有機性廃棄物の処理については、大量の有機性廃棄物を処分することができる焼却、埋立または海洋投棄等の処理方法が主流となっている。しかし、ダイオキシンの発生、埋立地の確保や水質汚濁が問題視されている昨今においては、微生物の働きを利用して有機性廃棄物を二酸化炭素(炭酸ガス)と水とに分解する処理方法、いわゆる消滅型の処理方法が確立されつつある。
【0003】
この消滅型の処理方法に用いられる従来の有機性廃棄物の処理装置について、具体例を挙げて簡単に説明すると、密閉容器にプラスチックにより成形したブロックと有機性廃棄物とを投入し、このブロックによって有機性廃棄物を物理的に破砕しながら、温風等によって有機性廃棄物を加温して微生物の繁殖に適した温度範囲を維持し微生物による生分解を促進させるというものがある(特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−18406号公報(明細書第1頁、図1、図2、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の処理装置では、密閉容器に一定量の有機性廃棄物を投入すれば、生分解処理が行なわれるまでの数時間は、新たな有機性廃棄物を投入することができない。そのため、1日あたり100トン以上の有機性廃棄物が搬入される中間処理場において、搬入される有機性廃棄物の全てを処分するためには、上記の処理装置を多数設置しなければならず、多数設置するための用地を確保することが困難であったり、運用コストがかかったりする等の問題が残ることになる。そのため、焼却、埋立または海洋投棄等の従来から主流となっている処理方法に、有機性廃棄物の処理の多くを頼らざるを得ず、図8に示す従来における有機性廃棄物処理システムから脱却することができないという問題がある。
【0006】
図8は、従来における有機性廃棄物処理システムの概略を示す図である。
一般家庭9201から排出される生ごみ、飲食店9202から排出される食物残渣および農牧場9203から排出される畜糞尿等の有機性廃棄物は、ごみ回収車等によって回収されて中間処理場の中間処理プラント9100へ集積される。
【0007】
中間処理プラント9100内に設置された従来における有機性廃棄物処理装置901は、集積タンク903から有機性廃棄物を取り出して、これを炭酸ガスと水とに分解し、排水管902から水を排出するが、分解処理に数時間を要するため1日に処理することができる量は1日あたり10トン程度にすぎない。
【0008】
そのため、次々と一般家庭9201等から運び込まれる有機性廃棄物によって、集積タンク903は溢れてしまい、集積タンク903の容量を超えた分の有機性廃棄物は、大量処理が可能な焼却場9301、海上投棄場9302または埋立場9303に送られることになる。
【0009】
このように、従来における有機性廃棄物処理装置901は、処理能力に課題が存在し、従来における有機性廃棄物処理システムが抱える様々な問題を残してしまうことになる。
【0010】
また、従来における有機性廃棄物処理装置によれば、例えば長い繊維質の廃棄物は破砕されないまま排水される等、排出される水の浄化が不十分となる可能性がある。さらに、有機性廃棄物を破砕する媒体としてプラスチックを用いているため、魚や鶏等の骨や、貝殻等のように硬い食物残渣を処理すると、プラスチックが破損してしまい、プラスチックの破片が排出される水に混入するおそれがある。
【0011】
一方、排出される水の浄化を高めようとすれば、処理に要する時間が多くなり、上述した問題点をさらに深刻化させてしまうおそれもある。
そこで、本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、有機性廃棄物を瞬間的に炭酸ガスと水とに分解することができ、かつ、浄水効果に優れ、新たな有機性廃棄物処理システムに資する有機性廃棄物処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る有機性廃棄物処理装置は、有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって二酸化炭素と水とに分解する有機性廃棄物処理装置であって、前記装置内に微生物を包含する溶液を循環させる溶液循環手段と、前記装置内に投入された有機性廃棄物を衝撃作用と剪断作用とによって細かく粉砕し前記溶液の液面に浮遊させる微粉砕手段と、前記微粉砕手段によって前記溶液の液面に浮遊した前記有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって二酸化炭素と水とに分解する微生物分解手段とを備えることを特徴とする。これによって、有機性廃棄物を液体に浮遊する程度まで微粉化し、微粉化した有機性廃棄物を極めて短時間で炭酸ガスと水とに分解することが可能となるので、大量の有機性廃棄物を焼却したり、海洋投棄したりすることなく処理することができる。
【0013】
また、前記微粉砕手段は、石を粉砕媒体とするのが好ましい。これによって、排出される水や精製される堆肥にプラスチックや鉄分等の異物が混入されることがなく、排水基準に適合した水の排出が可能となるので、より地球環境保全に適した有機性廃棄物処理装置が実現される。
【0014】
さらに、本発明は、このような有機性廃棄物処理装置として実現することができるだけでなく、このような有機性廃棄物処理装置が備える特徴的な手段をステップとする有機性廃棄物処理方法として実現することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の実施の形態に係る有機性廃棄物処理装置について、図面を参照しながら説明する。
【0016】
図1は、本実施の形態に係る有機性廃棄物処理装置1の機能的な構成を示すブロック図である。
有機性廃棄物処理装置1は、物理的な分解作用と微生物を用いた生物的な分解作用とによって有機性廃棄物を炭酸ガスと水とに瞬間的に分解することができる消滅型の処理装置であり、投入部10、搬送部20、物理的分解部30、コンポスト化部40、微生物分解部50、排気部60および排水部70を備える。
【0017】
投入部10は、本装置の被処理物となる有機性廃棄物を装置内に取り込む処理部であり、ホッパ等によって実現される。この投入部10は、装置内に取り込まれた有機性廃棄物を搬送部20に送り込むための孔と、投入部10内における有機性廃棄物の残量を検出する残量検出部11とを、例えば底部に備えている。なお、この残量検出部11は、センサ装置によって実現される。
【0018】
搬送部20は、投入部10から送り込まれた有機性廃棄物を物理的分解部30に搬送する処理部であり、スクリューフィーダやコンベヤベルト等によって実現される。この搬送部20は、装置内に投入された有機性廃棄物の物理的分解部30への供給量を制御する供給制御部21を備えている。
【0019】
供給制御部21は、スクリューフィーダ等の回転数を制御することによって、有機性廃棄物を物理的分解部30へ搬送する量を調整する処理部であり、モータ装置等により実現される。
【0020】
物理的分解部30は、微生物による有機性廃棄物の生分解処理を速くするために有機性廃棄物を物理的に破砕することによって微粉化し、微粉化した有機性廃棄物を選別してコンポスト化部40または微生物分解部50に送る処理部であり、ミル等の微粉砕機とトロンメル等のふるい分け選別機とによって実現される。この物理的分解部30は、微粉砕部31と選別部32とを備える。
【0021】
微粉砕部31は、有機性廃棄物を物理的に破砕して微粉化する処理部であり、ミル等の微粉砕機によって実現される。有機性廃棄物の表面積を大きくすると、微生物による生分解が速く進むため、この微粉砕部31は、有機性廃棄物の表面積を可能な限り大きくするために、所定の大きさになるまで有機性廃棄物を微粉砕する。
【0022】
選別部32は、有機性廃棄物を、物理的分解部30において微粉砕処理を続けるものと、次なる処理工程に送るものとに選別し、さらに、次なる処理工程に送るものをコンポスト化部40に送るものと、微生物分解部50に送るものとに選別する処理部であり、微粉砕機の内部構造やトロンメル等のふるい分け選別機によって実現される。
【0023】
コンポスト化部40は、有機性廃棄物を原料として堆肥等を精製するために、選別部32から送り込まれる有機性廃棄物を一時的に蓄積する貯蔵部であり、貯蔵タンク等によって実現される。
【0024】
微生物分解部50は、選別部32から送り込まれる有機性廃棄物を微生物の働きを利用した生分解作用によって、炭酸ガスと水とに分解し、浄水を行なう処理部である。この微生物分解部50は、微生物溶液の入った水槽等により実現され、沈殿部51、消化部52、浄水部54および酸素供給部55を備える。
【0025】
沈殿部51は、微生物分解部50内に送り込まれる有機性廃棄物のうち再結束したもの等を沈殿させて、再び物理的分解部30へ戻す処理部であり、底部に沈殿した有機性廃棄物の取り出し口を設けた水槽等によって実現される。
【0026】
消化部52は、微生物分解部50内に送り込まれる有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって炭酸ガスと水とに分解する処理部であり、微生物担持部53を備える。この微生物担持部53は、微生物を培養した多孔質物体の入った籠等によって実現され、消化部52は、このような籠を備えた水槽によって実現される。
【0027】
浄水部54は、消化部52における生分解後の溶液を排水のために浄化する処理部であり、砂濾過層を備えた水槽等によって実現される。
酸素供給部55は、微生物の働きを活性化させて有機性廃棄物の生分解処理を速めるために、主として消化部52を高酸素状態に維持する処理部であり、エアレーション装置等によって実現される。
【0028】
排気部60は、消化部52において生分解処理後に発生する炭酸ガスを回収して、排気する処理部であり、炭酸ガス回収装置等によって実現される。
排水部70は、浄水部54において浄化された溶液に殺菌処理等を施し、排水基準に沿うように無害化して河川等に放流する処理部であり、紫外線殺菌装置等によって実現される。
【0029】
次に、この有機性廃棄物処理装置1の構成を具現化して説明することとする。図2は、本実施の形態に係る有機性廃棄物処理装置の具体的構成の一例を示す図である。
【0030】
図2に示すように、有機性廃棄物処理装置1は、投入ホッパ100、スクリューフィーダ200、微粉砕機310、ふるい分け選別機320、堆肥化用タンク400、微生物分解処理槽500、発生ガス回収装置600および排水装置700を備えている。そして、これらの装置を構成する微粉砕機310や微生物分解処理槽500等の部材は、送り管3および戻し管4の2種類のパイプによって連結されており、装置稼動中は絶えず一定量の液体が装置内を循環している。ここで、送り管3とは、装置内に投入された有機性廃棄物を装置内の液体と共に次の処理工程に送るためのパイプであり、戻し管4とは、有機性廃棄物を再び微粉砕処理工程に戻したり、一定量の液体を循環させるために、装置内の液体を微粉砕処理工程に戻したりするためのパイプであり、揚水ポンプと連結されている。そして、装置内を循環している液体とは、含水率の高い生ごみや畜糞尿からなる有機性廃棄物が含む水分と高濃度の微生物溶液とを混ぜ合わせた液体である。
【0031】
また、これらの構成部材は、鉄骨架台2の上に重ねられて載せられている。この鉄骨架台2はコンクリートベース上に水平に据え付けられて、装置が発生させる振動を緩和したり、位置ずれを防止したりするためにグラウティングが施されている。
【0032】
さらに、装置全体は悪臭の原因となるメタンガスや分解処理によって発生する炭酸ガスを回収するためのガス回収カバーによって覆われている。
なお、この有機性廃棄物処理装置1の寸法は、大量の有機性廃棄物を連続的に微粉砕して炭酸ガスと水とに分解することができるように、高さ6000mm程度で、幅9000mm程度を目安として例示することができる。
【0033】
投入ホッパ100は、図1における投入部10に相当し、有機性廃棄物を装置内に投入するための容器であり、底部に残量検出センサ110を備える。この投入ホッパ100は、液体状の糞尿や固体状の食物残渣等の種々雑多な混合物から構成される有機性廃棄物を、後述するスクリューフィーダ200へ確実に送り込むことができるように、金属やプラスチック等の摩擦係数の少ない材料で成形することが好ましい。また、この投入ホッパ100は、有機性廃棄物の悪臭等を装置外に漏出させないように、有機性廃棄物の投入時にのみ開放される上蓋を備えている。
【0034】
残量検出センサ110は、図1における残量検出部11に相当し、投入ホッパ100内の有機性廃棄物の残量を機械的または電子的に検出するセンサ装置である。この残量検出センサ110は一定の残量を検出すると、ランプの点灯等によって外部表示する機能を有する。
【0035】
スクリューフィーダ200は、図1における搬送部20に相当し、投入ホッパ100に投入された有機性廃棄物を、後述するミル供給タンク312に搬送する装置であり、図1における供給制御部21に相当するモータを備えており、このモータの回転数を制御することによって微粉砕機310への供給量を調整する機能を有する。
【0036】
微粉砕機310は、図1における微粉砕部31および選別部32に相当するコニカルミルであり、回転動力供給モータ311が発生させる回転動力によって回転し、内部の粉砕媒体によってミル供給タンク312から送り込まれる有機性廃棄物を微粉砕する。通常、コニカルミルとは、中央部が円筒形状であり、供給側と排出側とが円錐形状となるミルをいうが、ここでは、中央部が円筒形であり、排出側のみが円錐形状となるミルを意味するものとする。なお、この微粉砕機310の寸法は、直径1500mm程度で、長さ3000mm程度を一つの目安として例示することができる。
【0037】
回転動力供給モータ311は、微粉砕機310を回転させるモータ装置であり、回転動力を発生させて微粉砕機310を15rpm程度の速度で回転させる。この回転動力供給モータ311は、発生させる回転動力をインバータ等によって調整し、微粉砕機310の回転速度を調整することができる。
【0038】
ミル供給タンク312は、微粉砕機310の内部に有機性廃棄物を流し込むタンクである。このミル供給タンク312は、微生物溶液投入口313から送り管3を通って送り込まれる高濃度微生物溶液と、スクリューフィーダ200によって送り込まれる有機性廃棄物と、微生物分解処理槽500から戻し管4を通って送り込まれる循環液とを混ぜ合わせて混合液として、微粉砕機310内部に流し込む。
【0039】
微生物溶液投入口313は、高濃度微生物溶液を補充するための漏斗等であり、高濃度微生物溶液をミル供給タンク312に流し込むことによって、装置内を循環する混合液の微生物濃度を高めることができる。
【0040】
ミル回転保持部314は、微粉砕機310の回転によって発生する振動を防止するためのローラ装置等である。
図3および図4を用いて微粉砕機310およびその周辺装置について、より詳しく説明する。
【0041】
図3は、有機性廃棄物処理装置1における微粉砕機310の内部を示す図である。
図3に示すように、微粉砕機310はミル内部に多数の石球301を備え、また、ミル本体内周面315上には、リフティングバー302を備えている。
【0042】
この石球301は、微粉砕機310における粉砕媒体であり、3.0以上の比重を有する岩石を砕石して構成され、微粉砕機310内部に、微粉砕機310の内部容量の半分程度の量、例えば3トン〜10トン程度の量が充填される。また、リフティングバー302とミル本体内周面315とは石球301と同質の石によって覆われている。一般に、ミルの粉砕媒体としては鉄球等の金属製や硬化プラスチック製のものが用いられるが、本発明に係る有機性廃棄物処理装置1における微粉砕機310の粉砕媒体は石材からなる石球301を用いている。これによって、装置外に排出される水や還元される堆肥に金属片やプラスチック片等の異物を含ませないことができる。さらに、この石球301の比重を3.0以上とすることによって、混合液中においても金属等と比肩する破砕効果を発揮することができる。
【0043】
そして、ミル供給タンク312は、スクリューフィーダ200から送り込まれる有機性廃棄物を、微生物溶液投入口313から送り管3を通って送り込まれる(図3のX1方向)高濃度微生物溶液や、微生物分解処理槽500から戻し管4を通って送り込まれる(図3のX5方向またはX8方向)循環液と混ぜ合わせて混合液とし、ミル供給口316から微粉砕機310内部に流し込む。微粉砕機310内部に流し込まれた混合液は、一時的に滞留し、混合液に含まれる有機性廃棄物は石球301による微粉砕処理を受ける。図3において、この混合液の水位が微粉砕機310の軸方向における一点鎖線によって示されている。
【0044】
そして、微粉砕機310内部の混合液は、連続して微粉砕機310内部に流し込まれる混合液に押し出されるようにオーバーフローして、ミルの排出側に位置する送り管3を通ってふるい分け選別機320に送られる(図3のX3方向)。このとき、混合液に含まれる有機性廃棄物は、混合液の液面付近に浮遊する程度まで細かく微粉砕されることによって、混合液とともにオーバーフローしてふるい分け選別機320に送られることになる。
【0045】
なお、ここで、混合液の液面付近に浮遊する程度まで細かく微粉砕されるとは、粒度を基準とすれば、およそ200メッシュ(0.074mm)まで細かく微粉砕されることを意味する。ただし、生ごみ、食物残渣や畜糞尿等からなる有機性廃棄物は、それぞれ比重が異なるため、粒度が200メッシュとなるまで細かく微粉砕されなくても浮遊するものが存在しうる。このような比重が軽い有機性廃棄物については、後述するふるい分け選別機320において適切な処理工程に運ばれることになる。
【0046】
図4は、微粉砕機310のA−A線における断面図である。
図4に示すように、微粉砕機310が、内部に混合液を一時的に滞留させた状態で回転すると、微粉砕機310内部の石球301はミル本体内周面315上に設けられたリフティングバー302によってミル本体内周面315に沿って持ち上げられ、混合液の液面(図4の一点鎖線)を超えた一定の高さまで上昇すると落下する。このとき、石球301の落下によって混合液内の有機性廃棄物に打撃を加える。また、微粉砕機310内部の石球301は微粉砕機310本体の回転によって転動し、混合液内の有機性廃棄物に剪断作用を与える。さらに、高濃度微生物溶液を含む混合液内の微生物319による生分解処理がなされ、有機性廃棄物はさらに微粉化される。なお、この微生物319として、高温度帯(およそ60℃〜90℃)で最も活動する好熱性微生物を用いることとする。
【0047】
このようにして、混合液に含まれる有機性廃棄物は、落下衝撃と剪断による物理的な破砕処理と高濃度微生物溶液の微生物による生分解処理とによって、混合液の液面付近に浮遊する程度まで微粉砕されるので、微生物分解処理槽500における分解処理速度が高められることになる。また、粉砕媒体となる石球301の量と微粉砕機310の回転速度を一定に保つことによって、有機性廃棄物の微粉化の程度を一定に維持することができる。
【0048】
また、微粉砕機310内部の混合液の液面付近に浮遊しない有機性廃棄物は微粉砕機310において微粉砕処理が続けられるので、微粉砕機310内部の混合液の水位が図1における選別部32として機能することになる。従って、微粉砕機310の排出側の直径を小さくして混合液の液面レベルを上昇させる等によって、次の工程に運ぶ有機性廃棄物を調整することができる。この場合、外部から微粉砕機310内部の液面レベルを把握することができるように、微粉砕機310の内部に液面レベルを検出するセンサを設けることが望ましい。
【0049】
さらに、豚骨や貝殻等の硬い食物残渣を破砕するために、微粉砕機310の径を大きくし石球301の落下衝撃を増加させて破砕能力を高めたり、おから等の繊維質を多く含む食物残渣の微粉化をより進めるために、微粉砕機310の全長を伸ばし微粉砕機310における処理時間を長くしたり、微粉砕機310の径と全長とを調整することによって有機性廃棄物の種類に応じた処理を行なうこともできる。
【0050】
またさらに、微粉砕機310内部の石球301は、落下と転動を繰り返して磨耗することになるが、材質が石であるため、後の処理工程に進んで排出されるとしても金属片やプラスチック等と異なり無害である。
【0051】
なお、この微粉砕機310は、定期的なメンテナンス、例えば金属片の取り出しや石球301の補充等を行なうためのマンホールを備えており、このマンホールから石球301によって破砕できない金属片等を取り出すことができる。また、微粉砕機310の微粉砕作用を判定する方法として、微粉砕機310の内部における石球301の落下衝撃音の音響を外部から測定することが考えられる。この音響の変化によって、石球301の補充時期や微粉砕完了時期を判断することができる。
【0052】
より詳しく説明すると、微粉砕機310内部に被処理物が入っていない状態、すなわち無負荷状態では、石球301の落下衝撃音の音響は最大レベルとなり、被処理物が入った状態、すなわち負荷最大状態では、この音響は下がり、被処理物の微粉砕が進むにつれて音響は増加することになるので、このような音響の変化から微粉砕完了時期を判断することができる。また、磨耗していない石球301を入れた微粉砕機310の無負荷状態における音響を測定しておくことによって、無負荷状態における音響の変化を検出することによって石球301の補充時期を判断することができる。
【0053】
また、微粉砕機310は、回転ローラ317と回転保持ベルトチェーン318からなるミル回転保持部314によって、微粉砕機310の回転による振動の発生が防止されている。
【0054】
次に、再び図2を参照すると、微粉砕機310から送り管3を通ってオーバーフローした混合液は、ふるい分け選別機320に送り込まれることになる。
ふるい分け選別機320は、図1における選別部32に相当し、微粉砕機310から送り込まれる混合液に含まれる有機性廃棄物がふるい目を通過するか否かによって選別するトロンメル等の選別装置である。このふるい分け選別機320は、ふるい目を通過した有機性廃棄物を混合液とともに送り管3を通して微生物分解処理槽500に送り、ふるい目を通過しなかった有機性廃棄物を、ふるい分け選別装置320内においてオーバーフローした混合液とともに堆肥化用タンク400に送る。ここで、ふるい目を通過しない有機性廃棄物としては、長い繊維質のものや、比重が軽くふるい目よりも大きいもの等が考えられる。
【0055】
堆肥化用タンク400は、図1におけるコンポスト化部40に相当し、ふるい分け選別機320のふるい目を通過しなかった有機性廃棄物を一時的に蓄積するタンクである。この堆肥化用タンク400に蓄積された有機性廃棄物は、堆肥精製場に搬送される等して堆肥等に還元されることになる。
【0056】
微生物分解処理槽500は、図1における微生物分解部50に相当し、沈殿部51に相当する沈殿槽510と、消化部52に相当する消化槽520と、浄水部54に相当する浄化槽530とから構成される水槽であり、底部に酸素供給部55に相当するエアレーション装置550を備える。
【0057】
図5を用いて微生物分解処理槽500について、より詳しく説明する。
図5は、有機性廃棄物処理装置1における微生物分解処理槽500の内部を示す図である。
【0058】
図5に示すように、微生物分解処理槽500は、沈殿槽510と消化槽520とが微生物分解処理槽500の略中央の高さまで仕切られており、消化槽520と浄化槽530との間が、微生物分解処理槽500の全高の8割程度の高さに至るまで仕切られている。以下、微生物分解処理槽500を構成するこれらの各槽を説明する。
【0059】
沈殿槽510は、図1における沈殿部50に相当し、ふるい分け選別機320から送り管3を通って(図5のX3方向)微粉化された有機性廃棄物を含む混合液が流し込まれる水槽である。この沈殿槽510において、再結束した有機性廃棄物のように比重の重いものは、槽内に沈殿し(図5のX4方向)、比重の軽いものは槽内に設けられたポンプによって浮き上がらされる。そして、比重の軽いものは混合液の液面に浮遊すると、順次ふるい分け選別機320から送り込まれる混合液に押し出されるように、沈殿槽510と消化槽520との仕切り板をオーバーフローして消化槽520に流れ込む。
【0060】
また、沈殿槽510は、戻し管4と接続された戻し管送り口511を底部付近に備えており、沈殿した有機性廃棄物を混合液とともに戻し管4に送り、循環液として再び微粉砕処理工程に戻す(図5のX5方向)。さらに、この沈殿槽510の底部には、酸素供給装置512が設けられており、エアレーション装置550が発生させた酸素を槽内に供給して高酸素状態を維持している。そして、この沈殿槽510は槽内にヒータ513を備えており、このヒータ513によって槽内の混合液は、微生物319の活動が活発化する温度帯(60℃〜90℃)に保たれている。
【0061】
消化槽520は、図1における消化部52に相当し、沈殿槽510から流れ込む混合液に含まれる有機性廃棄物を微生物319によって炭酸ガスと水とに分解する水槽であり、槽内に微生物担持籠560を備える。
【0062】
この微生物担持籠560は、微生物319を培養した多孔質プラスチック体521を多数保持しており、沈殿槽510から消化槽520に混合液が流れ込む位置から消化槽520における混合液の液面および液面付近全体を覆うことができるように設置される。また、微生物担持籠560は、上部に微生物担体投入口561を備え、籠内の多孔質プラスチック体521を補充することができる。
【0063】
この消化槽520において、沈殿槽510からオーバーフローして流れ込む混合液は、微生物担持籠560を通過し、順次沈殿槽510から流れ込む混合液に押し出されるように、消化槽520と浄化槽530との仕切り板をオーバーフローして浄化槽530に流れ込む(図5のX6方向)。このとき、沈殿槽510から流れ込む混合液に含まれる有機性廃棄物は、微生物担持籠560内の多孔質プラスチック体521に培養されている微生物319によって炭酸ガスと水とに分解される。そして、有機性廃棄物は、前工程となる微粉砕機310によって、混合液に浮遊し、かつ、ふるい分け選別機320を通過することができる程度にまで微粉化されて有機性廃棄物の表面積は大きくなっているので、微生物319は送り込まれた有機性廃棄物を瞬間的に炭酸ガスと水とに分解することができる。
【0064】
また、この消化槽520は、沈殿槽510と同様に、底部に酸素供給装置522を備え、エアレーション装置550が発生させた酸素を槽内に供給して高酸素状態を維持するとともに、槽内にヒータ523を備え、槽内の混合液を微生物319の活動が活発化する温度帯(およそ60℃〜90℃)に維持している。
【0065】
さらに、消化槽520は、微生物の生分解作用によって発生する炭酸ガスを装置外へ排出するための排気口524を備えており、図2に示す発生ガス回収装置600に排気管525を介して炭酸ガスを送り込む(図5のX7方向)。
【0066】
浄化槽530は、図1における浄水部54に相当し、消化槽520から流れ込む混合液を浄化する槽であり、粗砂層531等の砂濾過層を備える。
この浄化槽530において、消化槽520からオーバーフローして流れ込む混合液は、粗砂層531によって濾過される。混合液に含まれる有機性廃棄物のほとんどが炭酸ガスと水とに分解されているが、この粗砂層531によって残りの有機性廃棄物も捕捉される。
【0067】
そして、この粗砂層531によって濾過された混合液は、順次消化槽520から流れ込んで粗砂層531によって濾過される混合液に押し出されるように、オーバーフローして戻し管送り口532から戻し管4に送られ、循環液として再び微粉砕処理工程に戻される(図5のX8方向)。また、再び微粉砕処理工程に戻される循環液の水量は、微粉砕機310内部の混合液の水位を一定に保つため戻し管4に流水量を制御する弁が設けられている。そのため、粗砂層531によって濾過された混合液は、排水送り口533からオーバーフローして活性炭層534に流し込まれる(図5のX9方向)。そして、流し込まれた混合液は、活性炭層534、細砂層535および粗砂層536によってさらに濾過され、排水液としてバルブを備えた送り管3を通って排水装置700に送られる(図5のX10方向)。
【0068】
再度、図2を参照すると、微生物分解処理槽500の消化槽520において微生物の生分解作用により発生した炭酸ガスは、排水管525を通って発生ガス回収装置600に運ばれる。
【0069】
この発生ガス回収装置600は、炭酸ガスを回収して、二酸化炭素成分を吸収し他の用途、例えば、ドライアイスを精製する等の処理を行なう装置である。
また、微生物分解処理槽500の浄化槽530において浄化された排水液は、送り管3を通って排水装置700に運ばれる。
【0070】
この排水装置700は、紫外線殺菌装置等であり、排水液に含まれるわずかな微生物を殺菌して、排水液を河川や湖沼等に放流する装置である。
以上のように構成された有機性廃棄物処理装置1を用いて有機性廃棄物を分解処理する手順について説明する。
【0071】
図6は、有機性廃棄物処理装置1による有機性廃棄物の処理工程を説明するためのフロー図である。
まず、被処理物となる有機性廃棄物を装置内に投入する(S1)。このとき、生ごみ回収トラック等から直接、または、プラント内の集積タンク等からアンローダ等の搬送機械を用いて、投入ホッパ100に有機性廃棄物を投入する。このとき、投入ホッパ100は、トラック等が近づくと、投入ホッパ100に取り付けられた近接センサによってこれを検出して、投入ホッパ100の上蓋を開ける仕組みとしてもよい。
【0072】
次に、装置内に投入された被処理物は、スクリューフィーダ200によって微粉砕機310に搬送されて、石球301による衝撃破砕および剪断破砕と、微生物319による生分解とを合わせた微粉砕処理を受ける(S2)。
【0073】
ここで、連続して供給される混合液によって押し出されるように、微粉砕機310内部の混合液がオーバーフローするため、混合液の液面に浮遊するまで微粉砕された被処理物は、次の処理工程に運ばれ、混合液の液面に浮遊するまで細かく微粉砕処理が繰り返されるという浮遊選別を受ける(S3)。
【0074】
そして、浮遊選別を終えた被処理物は、ふるい分け選別機312において、ふるい目を通過するものが微生物分解工程に運ばれ、ふるい目を通過しないものがコンポスト化工程に運ばれるというふるい分け選別を受ける(S4)。
【0075】
ここで、ふるい目を通過した被処理物は、微生物分解処理槽500の消化槽520内の微生物319による生分解処理がなされ、炭酸ガスと水とに分解される(S5)。
【0076】
一方、ふるい目を通過しなかった被処理物は、堆肥化用タンク400に送られてコンポスト化処理がなされて、堆肥として再生されることになる(S6)。
微生物319による生分解処理で発生した炭酸ガスは、発生ガス回収装置600によって回収され、生分解処理で発生した水は、微生物分解処理槽500の浄化槽530において砂濾過等による浄水処理を受け(S7)、送り管3を通って排水装置700に送られる。 その後、浄水処理を受けた水は、排水装置700において紫外線殺菌処理等により無害化され、河川等への放流という形で排水処理される(S8)。
【0077】
このような工程を経て、有機性廃棄物処理装置1によって有機性廃棄物は炭酸ガスと水とに分解される。ここで、微粉砕機310における微粉砕処理によって被処理物である有機性廃棄物は水に浮遊するまで、粒度としては、200メッシュ(およそ0.074mm)程度にまで微粉化されるので、微生物分解処理槽500における生分解処理が高速になる。その結果、連続的に有機性廃棄物を投入することが可能となるので、本装置によれば、一時間あたり20トン、すなわち、稼働時間を10時間として一日あたり200トンもの有機性廃棄物を処理することができる。
【0078】
図7は、有機性廃棄物処理装置1によって実現される有機性廃棄物処理システムの概略図である。
この有機性廃棄物処理システムは、有機性廃棄物処理装置1を用いて生ごみ、食物残渣および畜糞尿等の有機性廃棄物を瞬間的に炭酸ガスと水とに分解し、ダイオキシン発生問題等を抱える従来の有機性廃棄物処理システムからの脱却を実現することができるシステムである。
【0079】
一般家庭2001から排出される生ごみ、飲食店2002から排出される食物残渣および農牧場2003から排出される畜糞尿等の有機性廃棄物は、ごみ回収車等によって回収されて有機性廃棄物処理装置1を備えた高速処理プラント1000へ集積される。
【0080】
高速処理プラント1000内に設置された有機性廃棄物処理装置1は、集積タンク6に集積された有機性廃棄物を、微粉砕処理と生分解処理とによって、瞬間的に炭酸ガスと水とに分解することができるので、有機性廃棄物を連続的に投入することができる。そのため、集積タンク6は有機性廃棄物によって溢れることがない。さらに、有機性廃棄物処理装置1において、徹底した浄化および排水処理がなされるので、装置から排出される水は、排水基準に適合しており、河川等に大量放流しても水質汚濁等の公害を発生させることもない。
【0081】
また、有機性廃棄物処理装置1において、微粉砕処理がなされなかった有機性廃棄物も装置内のタンクに一時的に蓄積され、その後堆肥精製場3000に搬送されて堆肥として再生することができるので、農牧場2003への還元を図ることもできる。
【0082】
以上のように、本発明に係る有機性廃棄物処理装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態において、沈殿槽510において沈殿した有機性廃棄物は、再度微粉砕処理工程に戻すこととしているが、戻し管送り口511から有機性廃棄物を取り出して、堆肥化用タンク400に蓄積し、堆肥として再生することとしてもよい。
【0083】
また、上記実施の形態において、沈殿槽510と消化槽520とに微生物の活動を活発化させるためのヒータが設けられているが、微粉砕機310内部にもヒータを設けてもよい。
【0084】
さらに、上記実施の形態において、微粉砕機310における粉砕媒体として、球形状の石球301を用いているが、セラミック材料からなるセラミックボールを用いることもできる。また、形状は球状に限られず、例えば、立方体であってもよいことはいうまでもない。
【0085】
また、上記実施の形態における有機性廃棄物1および微粉砕機310の寸法は、一つの目安に過ぎず、この寸法に限られるものではない。同様に、上記実施の形態では、微粉砕機310に充填する石球301の量を例示しているが、この数値範囲に限定されるものではない。
【0086】
そして、この実施の形態における有機性廃棄物処理装置1を構成する部材の配置は、単なる例示に過ぎず、これに限られるものでないことはいうまでもない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る有機性廃棄物処理装置によれば、有機性廃棄物を極めて短時間で炭酸ガスと水とに分解することが可能となり、大量の有機性廃棄物を連続的に処理することが可能になるという効果が奏される。また、粉砕媒体を石としているので、排出される水や精製される堆肥に金属片やプラスチック等の異物が混入されることがなく、排水基準に適合した水の排出が可能となり、地球環境保全に適した有機性廃棄物処理装置が実現される。
【0088】
よって、本発明により、焼却や海洋投棄等の方法に頼ることなく、大量の有機性廃棄物の処理が可能となり、新たな有機性廃棄物処理システムの構築の必要性が高まっている今日における実用的価値は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る有機性廃棄物処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る有機性廃棄物処理装置の具体的構成の一例を示す図である。
【図3】有機性廃棄物処理装置における微粉砕機の内部を示す図である。
【図4】微粉砕機のA−A線における断面図である。
【図5】有機性廃棄物処理装置における微生物分解処理槽の内部を示す図である。
【図6】有機性廃棄物処理装置による有機性廃棄物の処理工程を説明するためのフロー図である。
【図7】本発明に係る有機性廃棄物処理装置によって実現される有機性廃棄物処理システムの概略図である。
【図8】従来の有機性廃棄物処理装置を用いた有機性廃棄物処理システムの概略図である。
【符号の説明】
1 有機性廃棄物処理装置
2 鉄骨架台
3 送り管
4 戻し管
6、902 集積タンク
7、903 排水管
10 投入部
11 残量検出部
20 搬送部
21 供給量制御部
30 物理的分解部
31 微粉砕部
32 選別部
40 コンポスト化部
50 微生物分解部
51 沈殿部
52 消化部
53 微生物担持部
54 浄水部
55 酸素供給部
60 排気部
70 排水部
100 投入ホッパ
110 残量検出センサ
200 スクリューフィーダ
301 石球
302 リフティングバー
310 微粉砕機
311 回転動力供給モータ
312 ミル供給タンク
313 微生物溶液投入口
314 ミル回転保持部
315 ミル本体内周面
316 ミル供給口
317 回転ローラ
318 回転保持ベルトチェーン
319 微生物
320 ふるい分け選別機
400 堆肥化用タンク
500 微生物分解処理槽
510 沈殿槽
511、532 戻し管送り口
512、522 酸素供給装置
513、523 ヒータ
520 消化槽
521 多孔質プラスチック体
524 排気口
525 排気管
530 浄化槽
531、536 粗砂層
533 排水送り口
534 活性炭層
535 細砂層
550 エアレーション装置
560 微生物担持籠
561 微生物担体投入口
600 発生ガス回収装置
700 排水装置
1000 高速処理プラント
2001、9201 一般家庭
2002、9202 飲食店
2003、9203 農牧場
3000 堆肥精製場
9100 中間処理プラント
9301 焼却場
9302 海上投棄場
9303 埋立場

Claims (15)

  1. 有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって二酸化炭素と水とに分解する有機性廃棄物処理装置であって、
    前記装置内に微生物を包含する溶液を循環させる溶液循環手段と、
    前記装置内に投入された有機性廃棄物を衝撃作用と剪断作用とによって細かく粉砕し前記溶液の液面に浮遊させる微粉砕手段と、
    前記微粉砕手段によって前記溶液の液面に浮遊した前記有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって二酸化炭素と水とに分解する微生物分解手段とを備える
    ことを特徴とする有機性廃棄物処理装置。
  2. 前記溶液循環手段は、
    前記溶液の溢流によって前記溶液を送る
    ことを特徴とする請求項1記載の有機性廃棄物処理装置。
  3. 前記微粉砕手段は、
    粉砕媒体を内部に包含して回転し前記粉砕媒体を前記溶液の液面よりも高い位置から落下させて前記有機性廃棄物に前記衝撃作用を加え、前記粉砕媒体の転動によって前記有機性廃棄物に前記剪断作用を加える
    ことを特徴とする請求項1または2記載の有機性廃棄物処理装置。
  4. 前記微粉砕手段は、
    石を粉砕媒体とする
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機性廃棄物処理装置。
  5. 前記微粉砕手段は、
    前記有機性廃棄物を排出する側に向けて狭まる傾斜を備え、前記有機性廃棄物を排出する側における前記溶液の液面の水位を上昇させる
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機性廃棄物処理装置。
  6. 前記有機性廃棄物処理装置は、さらに、
    前記微粉砕手段によって粉砕された前記有機性廃棄物を当該有機性廃棄物の粒度の大小を基準とするふるい分けによって選別する選別手段を備え、
    前記選別手段は、
    前記溶液循環手段を介して所定の大きさよりも小さい粒度の有機性廃棄物を前記微生物分解手段に送り込む
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有機性廃棄物処理装置。
  7. 前記有機性廃棄物処理装置は、さらに、
    前記微生物分解手段によって生じた水を濾過する浄水手段と、
    前記浄水手段によって濾過した水を殺菌して放流する排水手段とを備える
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の有機性廃棄物処理装置。
  8. 前記有機性廃棄物処理装置は、さらに、
    前記溶液循環手段によって装置内を循環する溶液の温度を所定の温度に維持する溶液温度調節手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の有機性廃棄物処理装置。
  9. 前記有機性廃棄物処理装置は、さらに、
    前記溶液循環手段によって装置内を循環する溶液の酸素濃度を所定の濃度にまで高める酸素供給手段を備える
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の有機性廃棄物処理装置。
  10. 前記有機性廃棄物処理装置は、さらに、
    前記選別手段によって選別された前記所定の大きさよりも大きい粒度の有機性廃棄物を蓄積する貯蔵手段と、
    前記貯蔵手段に蓄積された前記有機性廃棄物から堆肥を精製する堆肥精製手段とを備える
    ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の有機性廃棄物処理装置。
  11. 有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって二酸化炭素と水とに分解する有機性廃棄物処理装置における粉砕装置であって、
    前記粉砕装置は、
    微生物を包含し前記有機性廃棄物処理装置内を循環する溶液を内部に滞留させて、前記有機性廃棄物を衝撃作用と剪断作用とによって細かく粉砕し前記溶液に浮遊させる
    ことを特徴とする有機性廃棄物処理装置における粉砕装置。
  12. 前記粉砕装置は、さらに、
    前記溶液とともに粉砕媒体を内部に包含して回転し前記粉砕媒体を前記溶液の液面よりも高い位置から落下させて前記有機性廃棄物に前記衝撃作用を加え、前記粉砕媒体の転動によって前記有機性廃棄物に前記剪断作用を加える
    ことを特徴とする請求項11記載の粉砕装置。
  13. 前記粉砕装置は、
    石を粉砕媒体とする
    ことを特徴とする請求項11または12記載の粉砕装置。
  14. 前記粉砕装置は、
    前記有機性廃棄物を排出する側に向けて狭まる傾斜を備え、前記有機性廃棄物を排出する側における前記溶液の液面の水位を上昇させる
    ことを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の粉砕装置。
  15. 有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって二酸化炭素と水とに分解する有機性廃棄物処理装置における有機性廃棄物処理方法であって、
    前記装置に前記有機性廃棄物を投入する投入ステップと、
    前記装置内に微生物を包含する溶液を循環させる溶液循環ステップと、
    前記投入ステップにおいて投入された有機性廃棄物を衝撃作用と剪断作用とによって細かく粉砕し前記溶液の液面に浮遊させる微粉砕ステップと、
    前記微粉砕ステップにおいて前記溶液の液面に浮遊した前記有機性廃棄物を微生物の生分解作用によって二酸化炭素と水とに分解する微生物分解ステップとを含む
    ことを特徴とする有機性廃棄物処理方法。
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