JP2004194900A - 口腔清掃方法、および口腔清掃システム - Google Patents
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Abstract
【課題】被清掃者が適切な時期に口腔清掃を受けられるようになる口腔清掃方法と、その方法の実施に好適な口腔清掃システムを提供すること。
【解決手段】口腔清掃に先立って口臭測定器7で口臭を測定し、その程度(口臭レベル)に応じて、清掃者端末5が次回の口腔清掃を促す案内メールの送信時期を決定し、ファイルに記録する。清掃者端末5は、1日1回ファイルを検索して、案内メールの送信時期が到来した被清掃者のデータを抽出し、抽出したデータに対応する被清掃者宛に、口腔清掃を促す案内メールを送信する。その結果、口臭の強かった被清掃者には早めに案内メールが届く一方、口臭の弱かった被清掃者に対して過剰に早く案内メールが届いてしまうのを防止できる。
【選択図】 図1
【解決手段】口腔清掃に先立って口臭測定器7で口臭を測定し、その程度(口臭レベル)に応じて、清掃者端末5が次回の口腔清掃を促す案内メールの送信時期を決定し、ファイルに記録する。清掃者端末5は、1日1回ファイルを検索して、案内メールの送信時期が到来した被清掃者のデータを抽出し、抽出したデータに対応する被清掃者宛に、口腔清掃を促す案内メールを送信する。その結果、口臭の強かった被清掃者には早めに案内メールが届く一方、口臭の弱かった被清掃者に対して過剰に早く案内メールが届いてしまうのを防止できる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口腔清掃方法および口腔清掃システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、多くの人は、市販の歯ブラシ、歯間ブラシ、舌ブラシ、口腔用洗浄液などを使って、自分自身で口腔清掃を行っている。しかし、このような口腔清掃方法だけでは、歯垢、歯石、舌苔などを完全に除去することは難しい。
【0003】
そこで、歯科医または歯科衛生士に口腔清掃を実施してもらい、これにより、口腔内の汚れを除去することも行われている(以下、歯科医、歯科衛生士、またはその他口腔清掃を実施する者のことを清掃者、この清掃者に口腔清掃を実施してもらう者のことを被清掃者という。)。
【0004】
なお、上述のような自分自身での口腔清掃方法や清掃者による口腔清掃方法は、公知発明ないし公用発明に該当するものである。本発明は、これら公知・公用の発明に基づいて発明されたものである。文献公知発明を対象とする調査においては、上記公知・公用発明以上に本発明に類似する先行技術を発見できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、被清掃者が清掃者に口腔清掃を実施してもらった場合でも、その後時間が経過すれば、被清掃者の口腔内に汚れが溜まるので、過剰に汚れが溜まる前に、再び清掃者に口腔清掃を実施してもらうのが望ましい。
【0006】
しかし、被清掃者が次に口腔清掃を受けた方がよい時期を知らなかったり、知っていても忘れていたりすると、適切な時期に口腔清掃を受けられないことがあった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、被清掃者が適切な時期に口腔清掃を受けられるようになる口腔清掃方法と、その方法を実施する際に用いると好適な口腔清掃システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
以下、本発明の特徴について詳述する。
本発明の口腔清掃方法は、
清掃者が、被清掃者の口腔清掃を実施して、該口腔清掃時に取得または作成した口腔内の汚れの程度を示すデータをコンピューターシステムによって管理されるファイルに記録すると、
前記コンピューターシステムが、次回の口腔清掃に関する案内の送信時期を前記ファイルに記録されたデータに基づいて決定し、前記送信時期が到来したときに前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する
ことを特徴とする。
【0008】
この口腔清掃方法によれば、次回の口腔清掃に関する案内が電子メールで被清掃者に届くので、仮に次回の口腔清掃を受けるべき時期を被清掃者が忘れたり間違えたりしていても、案内を見て適切な時期に口腔清掃を受けることができる。
しかも、この案内の送信時期は、口腔内の汚れの程度を示すデータに基づいて決定されるので、個々の被清掃者の口腔内環境などを考慮した適切な時期に案内を送信することができる。
【0009】
より詳しく説明すると、例えば、リストに登録されている被清掃者全員に対して一斉に案内を送信するような方法の場合、前回口腔清掃を受けてから被清掃者が案内を受け取るまでに経過した日数が、被清掃者毎にまちまちになってしまう。そのため、これでは被清掃者が必ずしも適切な時期に案内を受け取ることはできない。また、口腔清掃を受けてから一定期間が経過したら被清掃者に対して案内を送信するような方法の場合でも、その一定期間が被清掃者全員について同じ期間になっていたのでは、被清掃者が必ずしも適切な時期に案内を受け取ることはできない。
【0010】
これに対し、本発明においては、例えば、被清掃者の口腔内の汚れの程度が比較的ひどい場合には、一週間後に再度の口腔清掃を勧める案内を送信し、汚れの程度が比較的ひどくない場合には、一ヶ月後に再度の口腔清掃を勧める案内を送信する、といった具合に、口腔清掃時に取得または作成した口腔内の汚れの程度を示すデータに基づいて、電子メールの送信時期を設定することができる。
【0011】
したがって、前回の口腔清掃の時期とは無関係に案内を送る方法や、前回の口腔清掃から一定期間が経過したら案内を送る方法とは異なり、口腔内の汚れや口臭の程度が激しい者に対する案内が過剰に遅くならず、且つ、口腔内の汚れや口臭の程度が激しくない者に対する案内が過剰に早くならないようにすることができる。
【0012】
ところで、上記口腔清掃方法において、口腔内の汚れの程度を示すデータとしては、様々なデータを利用し得る。具体的には、口臭の程度や、口腔内細菌数、歯垢・歯石の量、舌苔の量などを、一種または二種以上組み合わせることにより、口腔内の汚れの程度を示すデータとすることができる。これらのデータは、測定方法や単位の違いにより、様々な数値をとり得ると考えられるが、最終的に口腔内の汚れの程度を示すデータとして必要なのは、数段階のランクに分類できるようなデータであれば十分である。例えば、口臭測定器を使って得られる数値データが数千〜数万といった数値範囲内の値をとる場合であれば、その数値範囲をいくつか(例えば3つ)のゾーンに分けて、それら各ゾーンに対して口臭レベルを示す値(例えば1:弱,2:中,3:強といった値)を割り当て、その割り当てられた口臭レベル値を口腔内の汚れの程度を示すデータとしてファイルに記録すればよい。口腔内細菌数、歯垢・歯石の量、舌苔の量なども、絶対量を示す値である必要はなく、程度を示す値(例えば1:少,2:中,3:多といった値)をデータとしてファイルに記録すればよい。
【0013】
これらのデータは、測定器を使って測定された測定結果から自動生成されるようになっていると便利である。例えば、清掃者が口臭測定器を使って口臭レベルを測定した際に、その測定値が1:弱,2:中,3:強のうち、どのレベルに該当するかをコンピューターシステムが判断して、その判断されたレベルがファイルに記録されるデータとして利用されるようにする。このような方法であれば、清掃者が口臭等の測定を行うだけで、自動的にファイルにデータが記録され、そのデータに基づいて被清掃者に案内を出す時期が適切に決定されるようになる。
【0014】
この他には、清掃者が目視や測定器を使って確認・判断した結果を入力装置から入力し、その入力データをデータの一部としてファイルに記録するようにしてもよい。この場合は、清掃者が入力装置を使ってデータを入力する手間が増えるが、例えば、測定器だけでは検出できないような条件をも加味した判断結果を入力できるので、清掃者の判断結果を活かして被清掃者に案内を出す時期を決定することができる。
【0015】
これらのデータをファイルに記録すると、コンピューターシステムは、ファイルに記録されたデータに基づいて送信時期を決定する。例えば、清掃者が、口腔清掃を実施する際に、口臭測定器を使って口臭レベルを測定し、該口臭レベルをデータの一部としてファイルに記録すると、コンピューターシステムが、口臭レベルに基づいて送信時期を決定する。より具体的には、例えば、3段階の口臭レベルがファイルに記録されている場合、その口臭レベルが1:弱の場合は三ヶ月後、2:中の場合は一ヶ月後、3:強の場合は一週間後、といった具合に送信時期を決定する。なお、ここで挙げた一週間後、一ヶ月後、三ヶ月後といった期日は、あくまでも例示であり、それぞれのレベルに対応づけて任意の期日を設定できるのはもちろんである。また、3段階に限らず、2段階以上の任意のレベルを設定できるし、口臭以外のもの(例えば口腔内細菌数、歯垢・歯石の量、舌苔の量)を基準とするレベルで送信時期を決定してもよい。
【0016】
さらに、送信する案内には、種々の情報を盛り込むことができる。例えば、前回の口腔清掃時に、清掃者が、口腔内のpH、口腔内細菌数レベル、および口臭レベルのうち、少なくとも一つを、口腔清掃の実施前と実施後に測定し、その測定結果をデータとして前記ファイルに記録すると、コンピューターシステムが、前記測定結果を含んでいる案内を電子メールで被清掃者に送信するように構成するとよい。
【0017】
このような情報が盛り込まれた案内を見ると、被清掃者は口腔清掃の前後で口腔内環境が改善されていることを、具体的なデータとして見ることができるので、次回の口腔清掃を受けたいという気持ちになりやすく、効果的な案内とすることができる。
【0018】
なお、請求項4に記載の口腔清掃システムは、
清掃者が被清掃者の口腔清掃を実施した際、該口腔清掃時に取得または作成した口腔内の汚れの程度を示すデータをファイルに記録するデータ記録手段と、
前記ファイルに記録されたデータに基づいて、次回の口腔清掃に関する案内の送信時期を決定する送信時期決定手段と、
該送信時期決定手段によって決定された前記送信時期が到来したときに、前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する案内送信手段と
を備えたことを特徴とする。
【0019】
このような口腔清掃システムによれば、請求項1に記載の口腔清掃方法を実施する際に用いると便利である。
また、請求項5に記載の口腔清掃システムは、
前記データ記録手段が、口臭測定器を使って測定された口臭レベルを前記データの一部として前記ファイルに記録し、
前記送信時期決定手段が、前記ファイルに記録された前記口臭レベルに基づいて前記送信時期を決定する
ことを特徴とする。
【0020】
このような口腔清掃システムによれば、請求項2に記載の口腔清掃方法を実施する際に用いると便利である。
また、請求項6に記載の口腔清掃システムは、
前記データ記録手段は、前記清掃者が、口腔内のpH、口腔内細菌数レベル、および口臭レベルのうち、少なくとも一つを、前記口腔清掃の実施前と実施後に測定した際に、その測定結果を前記データとして前記ファイルに記録可能で、
前記案内送信手段が、前記測定結果を含んでいる前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する
ことを特徴とする。
【0021】
このような口腔清掃システムによれば、請求項3に記載の口腔清掃方法を実施する際に用いると便利である。
この他、口腔清掃システムとしては、被清掃者が、清掃者に口腔清掃を実施してもらう日時を電子メールで予約すると、コンピューターシステムが、予約時に送信されてきた電子メールの送信元アドレスをファイルに記録し、送信時期が到来したときに案内を電子メールで前記送信元アドレス宛に送信するように構成されていてもよい。
【0022】
このような口腔清掃システムであれば、被清掃者のリストをわざわざ別作業で作らなくても、案内を出すためのリストに被清掃者が自動的に登録されるので、予約をした被清掃者には必ず次回の案内を届けることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。図1は、本発明の実施形態として例示する口腔清掃システムの全体構成図である。
口腔清掃システム1は、サーバー3と、清掃者が所持する端末装置5(以下、清掃者端末5という。)と、口臭測定器7と、口腔清掃装置9とで構成される。これらのうち、サーバー3および清掃者端末5は、インターネット10を介してデータ通信可能に構成されている。また、口臭測定器7および口腔清掃装置9は、それぞれ接続ケーブルを介して清掃者端末5とデータ通信可能に構成されている。そして、被清掃者が所持する端末装置11(以下、被清掃者端末11という。)も、インターネット10を介してサーバー3にアクセス可能となっている。
【0024】
サーバー3は、インターネット10を介して接続されたクライアントコンピューター(本実施形態においては、清掃者端末5や被清掃者端末11。)に対し、各種機能や各種データを提供するコンピューターである。より具体的には、サーバー3は、クライアントコンピューターからの要求に応じて、文字や画像等で構成されたウェブページを送信するウェブサーバーとしての機能を備えており、被清掃者が所持する端末装置11(以下、被清掃者端末11という。)からの要求に応じて、口腔清掃の予約に関するウェブページを被清掃者端末11に送信することができる。また、サーバー3は、クライアントコンピューターとの間で電子メールの送受信を行うメールサーバーとしての機能を備えており、被清掃者端末11から送信されてくる口腔清掃の予約に関する電子メールを受信したり、被清掃者端末11に対して次回の口腔清掃について案内する電子メールを送信したりすることができる。さらに、サーバー3は、口腔清掃の予約状況に関するデータを蓄積するデータベース機能も備えている。なお、本実施形態において、サーバー3は、単一のコンピューターによって構成されているが、ウェブサーバー、メールサーバー、およびデータベースの各機能をいくつかのコンピューターに分散させて、それぞれのコンピューターで処理するように構成してもよいのはもちろんである。
【0025】
清掃者端末5は、周知のパーソナルコンピューターによって構成されている。サーバー3に蓄積された口腔清掃の予約状況に関するデータは、所定のタイミング(例えば、昼間はデータの追加、変更があるたび、夜間は翌朝等)に清掃者端末5へとダウンロードされ、清掃者端末5において予約状況の把握、管理をすることができるようになっている。また、被清掃者の口腔清掃時に取得ないし作成されるデータも、この清掃者端末5に蓄積される。
【0026】
口臭測定器7は、本実施形態においては、揮発性硫黄化合物測定器を採用している。揮発性硫黄化合物測定器は、測定時に口腔内に存在している揮発性硫黄化合物(VSC)を検出するガスセンサーである。口臭測定器7によって口臭を計測した結果は、数値データとして出力される。本実施形態においては、この数値データが清掃者端末5へと伝送され、清掃者端末5において口臭レベルの判定、記録が行われる。具体的には、口臭測定器7から出力される数値データが、100以下の場合は口臭レベル低:1、101〜169の場合は口臭レベル中:2、170以上の場合は口臭レベル高:3と判定され、この3段階の口臭レベルのいずれかが、被清掃者に対応づけた状態で清掃者端末5の管理するファイルに記録される。
【0027】
口腔清掃装置9は、口腔内の殺菌、洗浄、歯磨き、香料付け等を実施可能な装置である。これらの各処理は、単一の口腔清掃装置9によって実施できるように構成されていてもよいし、それぞれ別の装置によって実施できるように構成されていてもよい。歯を対象とする清掃装置としては、例えば、重炭酸ナトリウムと水をジェット噴射して汚れを取り除く装置(エアフローと呼ばれる)などを利用することができる。あるいは、いわゆる電動歯ブラシのような、より簡便な歯磨き装置であってもよい。殺菌、香料付けを行う装置としては、殺菌剤や香料を含有する洗口液をノズルから噴射する装置を利用する。口腔清掃装置9において実施した口腔清掃処理の内容(殺菌剤や香料の種類、各処理の処理時間など)を示すデータは、清掃者端末5へと伝送され、被清掃者に対応づけた状態で清掃者端末5の管理するファイルに記録される。
【0028】
なお、インターネット10は、多数のサーバーが相互に接続されることによって構成されたネットワークであり、サーバー3、清掃者端末5、および被清掃者端末11は、いくつかのサーバーを経由して相互にデータ通信を行うことになるが、インターネット10の仕組みそのものは公知のものなので、詳細な説明については省略する。
【0029】
また、被清掃者端末11は、ウェブブラウザ機能および電子メール機能を備えているものであればよく、通常は、両方の機能が組み込まれたパーソナルコンピューター、携帯電話機、PDAなどを用いればよい。ただし、本システムは、ウェブブラウザ機能のみを備えた第1の機器と電子メール機能のみを備えた第2の機器の両方を組み合わせて使っても何ら問題なく利用可能であり、ウェブブラウザ機能および電子メール機能が単一の装置に組み込まれていることは必須ではない。
【0030】
次に、この口腔清掃システムにおいて実行されるいくつかの処理について説明する。
まず、予約仮登録処理について説明する。
この予約仮登録処理は、口腔清掃を希望する被清掃者が、口腔清掃を受ける日時の予約を行うため、被清掃者端末11のウェブブラウザ機能を使って、予約希望入力フォームの閲覧をサーバー3に対して要求したときに、この要求を受けたサーバー3が実行する処理である。図2は、この予約仮登録処理のフローチャートである。
【0031】
予約仮登録処理を開始すると、サーバー3は、まず予約希望入力フォームを被清掃者端末11に対して送信する(S102)。この予約希望入力フォームは、図3に示すような形式の画面であり、被清掃者端末11の画面に表示される。なお、被清掃者端末11の画面に入りきらない部分は、被清掃者端末11のウェブブラウザ機能により、スクロールさせて見ることができる。
【0032】
予約希望入力フォームには、図3に示すように、被清掃者の氏名、被清掃者の連絡先となる電話番号および電子メールアドレス、予約を希望する日時、被清掃者が設定するパスワード等の入力欄が設けられている。また、これらの入力欄にデータを入力した後、このデータをサーバー3に送信するために操作する送信ボタンや、その他の補助機能を呼び出すための番号ボタンや文字列なども表示され、これらのボタンや文字列に対して設定されたハイパーリンクにより、サーバー3へのデータ送信およびリンク先のウェブページへの移動ができるようになっている。なお、補助機能としては、予約可能な日時の一覧表を表示させる機能など、いくつかの機能が存在するが、これらの機能自体は要部ではないので詳細な説明は省略する。
【0033】
被清掃者端末11では、上記予約希望入力フォームの各入力欄に必要なデータを入力した後、送信ボタンが操作され、これにより、予約希望データが送信され、この予約希望データをサーバー3が受信する(S104)。
続いて、サーバー3は、被清掃者端末11から送信されてきた予約希望データのうち、予約を希望する日時をキーにして、予約状況管理ファイルを検索し、当該日時の予約が可能かどうかをチェックする(S106)。予約状況管理ファイルは、サーバー3が備えるハードディスク上に保存されているファイルであり、この予約状況管理ファイルには、予約を受け付けるたびにその予約に関するデータが追加登録されている。
【0034】
S106の処理において、希望日時に既に予約がなされている場合には、予約不可と判断され(S106:NO)、サーバー3は、予約希望再入力フォームを被清掃者端末11に対して送信する(S108)。この予約希望再入力フォームは、図4に示すような形式の画面であり、被清掃者端末11の画面に表示される。
【0035】
予約希望再入力フォームには、先に入力した被清掃者の氏名、被清掃者の連絡先となる電話番号および電子メールアドレス、希望日時に既に予約がなされていて新規の予約ができない旨のメッセージ、予約希望日時の前および後それぞれについて、最も近い予約可能な日時などが表示されるとともに、新たに予約を希望する日時の入力欄が設けられている。また、この他、予約希望入力フォームと同様の送信ボタンや、その他の補助機能を呼び出すための番号ボタンや文字列なども表示される。
【0036】
被清掃者端末11では、上記予約希望再入力フォームの各入力欄に必要なデータを入力した後、送信ボタンが操作され、これにより、あらためて予約希望データが送信され、この予約希望データをサーバー3が受信する(S110)。そして、サーバー3は、再びS106の処理に戻り、予約が可能かどうかをチェックする。
【0037】
S106の処理において、希望の日時に予約がなされていない場合には、予約可と判断され(S106:YES)、サーバー3は、予約仮受付画面を被清掃者端末11に対して送信する(S112)。この予約仮受付画面は、被清掃者端末11の画面に表示される。予約仮受付画面には、予約の仮受付を行った旨の説明と、確認のための電子メールが先に入力した電子メールアドレス宛に送信される旨の説明、当該電子メールに記載された手続を行うと予約が完了する旨の説明が記載されている。
【0038】
続いて、サーバー3は、被清掃者端末11から送信されてきた予約希望データを、予約状況管理ファイルに仮登録する(S114)。予約状況管理ファイルに仮登録されるデータは、被清掃者端末11において予約希望入力フォームないし予約希望再入力フォームから入力されたデータであり、また、仮登録であることを示すフラグなどもセットされる。
【0039】
続いて、サーバー3は、確認のための電子メールを、仮登録されたデータ中の電子メールアドレス宛に送信し(S116)、本処理を終了する。S116の処理によって送信される電子メールには、予約手続完了フォームのインターネット上のアドレス(URL)が記載され、このアドレスに10分以内にアクセスして所定の手続を行うことにより、正式に予約が完了する旨の説明が記載されている。被清掃者は、このアドレスにアクセスして所定の手続を行うことにより、予約の仮登録を本登録にすることができる。なお、電子メールで通知されたアドレスには、仮登録されたデータ毎に異なるパラメータが付加されており、サーバー3は、被清掃者端末11がアクセスしたアドレスにより、予約状況管理ファイルに仮登録されたデータとの対応関係を認識することができる。
【0040】
次に、予約本登録処理について説明する。
この予約本登録処理は、上述の予約仮登録処理により、確認のための電子メールを受け取った被清掃者が、予約の仮登録を本登録にするため、被清掃者端末11のウェブブラウザ機能を使って、電子メールで通知されたアドレスにアクセスすることにより、予約手続完了フォームの閲覧をサーバー3に対して要求したときに、この要求を受けたサーバー3が実行する処理である。図5は、予約本登録処理のフローチャートである。
【0041】
予約本登録処理を開始すると、サーバー3は、まず有効期限内のアクセスかどうかをチェックする(S122)。先に予約仮登録処理の説明において述べたとおり、予約仮登録処理によって電子メールで通知されるアドレスには、電子メールの送信から10分以内にアクセスしなければならない。これは、予約の仮登録の状態のまま長時間にわたって放置されると、最終的に本登録がなされない仮登録の件数が増大し、その分だけ新たな予約を受け付け可能な枠が減ってしまうため、10分の間に本登録にまで手続が移行した予約だけを正式な予約と見なし、それ以外の予約はあらためて予約を受け付け可能な枠として開放するための措置である。これにより、仮登録をしたものの何らかの事情で本登録は行わなかった場合や、他人の電子メールアドレスや誤った電子メールアドレスを入力して仮登録を行った結果、本登録の確認のための電子メールが届かず、本登録を実施することができない場合には、サーバー3が、概ね10分後には仮登録を抹消できることになり、予約枠を新たな予約を受け付ける際に有効に開放することができる。
【0042】
S122の処理において、有効期限内(10分以内)のアクセスであった場合(S122:YES)、サーバー3は、予約手続完了フォームを被清掃者端末11に対して送信する(S124)。この予約手続完了フォームは、図6に示すような形式の画面であり、被清掃者端末11の画面に表示される。予約手続完了フォームには、被清掃者の氏名、予約日時などが記載され、予約仮登録処理の際に被清掃者が設定したパスワードを入力するための入力欄が設けられている。また、この入力欄にパスワードを入力した後、このパスワードをサーバー3に送信するために操作する送信ボタンや、その他の補助機能を呼び出すための番号ボタンや文字列なども表示される。
【0043】
被清掃者端末11では、上記予約手続完了フォームのパスワード入力欄に、被清掃者の設定したパスワードを入力した後、送信ボタンが操作され、これにより、パスワードが送信され、このパスワードをサーバー3が受信する(S126)。そして、この被清掃者端末11から送信されてきたパスワードと、予約仮登録処理においてサーバー3に送信されてきた予約希望データの中に含まれるパスワードとを照合することにより、被清掃者端末11から送信されてきたパスワードが正しいかどうかをチェックする(S128)。
【0044】
S128の処理において、パスワードが正しい場合は(S128:YES)、予約の仮登録と本登録が同一人物によってなされたと判断できる。すなわち、予約仮登録処理においてサーバー3に送信されてきた予約希望データの中には、確認のための電子メールの送信先となった電子メールアドレスが含まれていたが、この電子メールアドレスは、他人の電子メールアドレスや誤った電子メールアドレスである可能性も皆無ではない。そのため、予約仮登録処理においてサーバー3が送信する電子メールは、予約仮登録処理を行った人物とは別人に電子メールが届いてしまう可能性があり、その別人が10分以内に電子メールに記載されたアドレスにアクセスしてしまう可能性もある。しかし、その別人が仮に10分以内に電子メールに記載されたアドレスにアクセスし、予約手続完了フォームを見たとしても、その別人が予約仮登録処理を行った人物しか知らないパスワードを入力することはできない。したがって、正しいパスワードが入力できたことをもって、予約の仮登録と本登録が同一人物によってなされたと判断できるのである。
【0045】
そこで、パスワードが正しい場合には、サーバー3は、予約の仮登録を本登録に変更する(S130)。この処理は、具体的には、予約状況管理ファイルに登録された予約希望データのステータスを、仮登録から本登録に書き換える処理となる。
【0046】
そして、サーバー3は、予約が正式に完了した旨を記載した電子メールを、予約希望データの中に含まれる電子メールアドレス宛に送信し(S132)、本処理を終える。
なお、S122の処理において、有効期限内ではなかった場合(S122:NO)、あるいはS128の処理において、パスワードが正しくなかった場合は(S128:NO)、それぞれ手続が無効である旨の説明が記載された無効メッセージ画面を送信し(S134)、本処理を終える。
【0047】
以上説明した予約仮登録処理と予約本登録処理により、サーバー3には予約希望データが蓄積される。サーバー3に蓄積されたデータは、先に説明したとおり、所定のタイミングに清掃者端末5へとダウンロードされ、清掃者端末5において予約状況の把握、管理をすることができる。
【0048】
次に、口腔清掃情報記録処理について説明する。
口腔清掃情報記録処理は、清掃者が一人の被清掃者の口腔を清掃するたびに、清掃者端末5が実行する処理である。図7は、口腔清掃情報記録処理のフローチャートである。
【0049】
清掃者は、被清掃者の口腔の清掃を開始する前に、口臭測定器7やその他の機器を使って口腔内環境をチェックする。その際、清掃者端末5は、口臭測定器7や清掃者端末5のキーボードからの入力により、清掃前の口腔データを取得し、そのデータをファイルに保存する(S142)。取得される口腔データとしては、口臭測定器7から取得される口臭レベルの他、口腔内pH測定器から取得されるpH、口腔内から採取した検体を顕微鏡観察した際に視野内で計数された細菌数などが入力され、これらが清掃者端末5の管理するファイルに記録、保存される。なお、口臭レベルは、先に説明した通り、清掃者端末5において3段階のレベルに区分され、3段階のレベルのうちのいずれかを示す値がファイルに保存される。また、細菌数についても、実数では無く、少・中・多の3段階のレベルを示す値がファイルに保存される。
【0050】
続いて、清掃者は、被清掃者の口腔の清掃を開始する。その際、清掃者端末5は、清掃状況データを取得し、そのデータをファイルに保存する(S144)。取得される清掃状況データとしては、具体的な清掃内容(例えば、殺菌処理、歯垢除去、歯石除去、舌苔除去、歯表面研磨、漂白など)を示すコードや処理時間、使用した殺菌剤や香料の種類などが、清掃者端末5の入力デバイス(例えば、キーボード、タブレット等)から入力される。
【0051】
続いて、清掃者は、被清掃者の口腔の清掃を完了した後に、再び口臭測定器7やその他の機器を使って口腔内環境をチェックする。その際、清掃者端末5は、口臭測定器7や清掃者端末5のキーボードからの入力により、清掃後の口腔データを取得し、そのデータをファイルに保存する(S146)。取得される口腔データは、S142の処理において取得された項目と同じであり、これらのデータを清掃の前後で比較することにより、清掃の効果を数値的に確認することができる。なお、このS142〜S146の処理を実行する清掃者端末5が、本発明でいうデータ記録手段に相当する。
【0052】
そして、清掃者端末5は、清掃前に取得した口腔データに基づいて、次回の口腔清掃の案内を被清掃者宛に送信する送信日を決定し、その送信日をファイルに保存して(S148)、本処理を終了する。本実施形態においては、口臭測定器7で測定した測定値に応じて判定された口臭レベルに基づいて、口臭レベルが1:弱の場合は三ヶ月後、2:中の場合は一ヶ月後、3:強の場合は一週間後を送信日と決定する。なお、このS148の処理を実行する清掃者端末5が、本発明でいう送信時期決定手段に相当する。
【0053】
以上の口腔清掃情報記録処理により、被清掃者の口腔清掃前後の口腔内環境に関するデータや、口腔清掃の実施状況に関するデータが、被清掃者毎にファイルに保存され、さらに、次回の口腔清掃の案内を送信する時期についても、被清掃者毎に保存される。また、このファイルには、予約の際に取得した被清掃者の氏名や電子メールアドレスなども併せて保存され、清掃者端末5において、リレーショナルデータベース方式で管理される。
【0054】
次に、案内送信処理について説明する。
この案内送信処理は、清掃者端末5が1日1回実行する処理である。図8は、案内送信処理のフローチャートである。
案内送信処理を開始すると、清掃者端末5は、まず、本処理において案内の送信対象となる被清掃者に関するリストである案内送信リストを取得する(S162)。この案内送信リストは、上記口腔清掃情報記録処理において種々のデータが記録され、リレーショナルデータベース方式で管理されているファイルの中から、上記S148の処理で決定された送信日が2日後になっているレコードだけを抽出したものである。
【0055】
続いて、案内送信リストの中に処理対象となるデータ(レコード)が存在するかどうかをチェックする(S164)。ここで、処理対象となるデータとは、S162の処理において抽出されたレコードである。抽出されたレコードが存在しない場合は(S164:NO)、本日は電子メールを送信すべき被清掃者がいないということになるので、これにて本処理を終了する。
【0056】
抽出されたレコードが存在する場合は(S164:YES)、すべてのレコードに対応する案内メールを作成したかどうかをチェックし(S166)、未だ案内メールが作成されていないレコードが残っている場合は(S166:NO)、そのレコードに対応する案内メールを作成する(S168)。
【0057】
ここで作成される案内メールの宛先は、処理対象となるレコード内に記録された宛先とされ、案内メールの本文中には、処理対象となるレコード内に記録された各種データが記載される。具体的には、本実施形態の場合、図9に示すように、被清掃者の氏名、前回の来店日時、清掃前後それぞれの口臭レベル、口腔内pH、および細菌数レベル、また、口腔清掃時に使用した香料の種類などが記載される。また、この電子メールを受け取った被清掃者が口腔清掃を予約したい場合に、被清掃者端末11のウェブブラウザ機能を使って、簡単に予約希望入力フォームの閲覧をサーバー3に対して要求できるように、予約希望入力フォームの閲覧に必要なアドレス(URL)が記載されている。なお、このアドレスには、被清掃者毎に異なるパラメータも付加されており、このアドレスにアクセスして予約希望入力フォームの閲覧を行った場合には、サーバー3が、被清掃者の氏名や電子メールアドレスなどがあらかじめ入力欄に初期値として入力された状態でフォームを送信し、被清掃者端末11での入力の手間を省くことができるようになっている。
【0058】
そして、1通の案内メールが作成されたら、S166の処理へと戻ることにより、案内送信リストの中に処理対象となるデータが存在する間は、S166,S168の処理を繰り返して、案内送信リスト中に含まれる件数分の案内メールを作成する。
【0059】
こうして案内送信リスト中に含まれる件数分の電子メールを作成した結果、案内送信リスト中に処理対象となるデータが存在しなくなった場合(S166:YES)、上記処理で作成されたすべての案内メールを送信し(S170)、本処理を終える。
【0060】
以上の案内送信処理により、被清掃者宛に案内メールが送信されることになる。なお、この案内送信処理を実行する清掃者端末5が、本発明でいう案内送信手段に相当する。
このように、本口腔清掃システムを利用した口腔清掃方法によれば、次回の口腔清掃に関する案内メールが被清掃者に届くので、仮に次回の口腔清掃を受けるべき時期を被清掃者が忘れたり間違えたりしていても、案内メールを見て適切な時期に口腔清掃を受けることができる。
【0061】
しかも、この案内メールの送信時期は、口腔内の汚れの程度を示すデータ(本実施形態では口臭レベル)に基づいて決定されるので、個々の被清掃者の口腔内環境などを考慮した適切な時期に案内を送信することができる。より具体的には、本実施形態の場合、口臭が比較的強い場合には、一週間後に再度の口腔清掃を勧める案内メールを送信し、口臭が比較的弱い場合には、三ヶ月後に再度の口腔清掃を勧める案内を送信する。したがって、前回の口腔清掃の時期とは無関係に案内を送る方法や、前回の口腔清掃から一定期間が経過したら案内を送る方法とは異なり、口臭の程度が激しい者に対する案内が過剰に遅くならず、且つ、口臭の程度が激しくない者に対する案内が過剰に早くならないようにすることができるのである。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、口腔清掃実施前の口臭レベルに応じて、案内メールの送信時期を決定していたが、口腔内の細菌数レベルに応じて送信時期を決定してもよいし、これらいくつかの条件の論理和に応じて送信時期を決定してもよい。
【0063】
また、上記実施形態においては、口臭測定器7として、揮発性硫黄化合物測定器を採用していたが、口臭の程度を数値化できる装置であれば、測定方式の違いを問わず、本システムにおいて採用可能である。具体例を挙げれば、口腔内ウレアーゼ活性測定器を、本システムにおける口臭測定器として用いることもできる。口腔内ウレアーゼ活性測定器は、口腔内のアンモニア産生菌の持つウレアーゼ活性を調べることにより、口臭の発生する可能性を予測する装置である。これら測定方式の異なる口臭測定器は、いずれか一種のみを用いるだけでもよいし、それぞれの測定方式に一長一短があるので、数種の口臭測定器を併用してより精度の高い口臭測定を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態として例示した口腔清掃システムの全体構成図である。
【図2】予約仮登録処理のフローチャートである。
【図3】予約希望入力フォームの構成図である。
【図4】予約希望再入力フォームの構成図である。
【図5】予約本登録処理のフローチャートである。
【図6】予約手続完了フォームの構成図である。
【図7】口腔清掃情報記録処理のフローチャートである。
【図8】案内送信処理のフローチャートである。
【図9】案内メールの構成図である。
【符号の説明】
1・・・口腔清掃システム、3・・・サーバー、5・・・端末装置(清掃者端末)、7・・・口臭測定器、9・・・口腔清掃装置、10・・・インターネット、11・・・端末装置(被清掃者端末)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、口腔清掃方法および口腔清掃システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、多くの人は、市販の歯ブラシ、歯間ブラシ、舌ブラシ、口腔用洗浄液などを使って、自分自身で口腔清掃を行っている。しかし、このような口腔清掃方法だけでは、歯垢、歯石、舌苔などを完全に除去することは難しい。
【0003】
そこで、歯科医または歯科衛生士に口腔清掃を実施してもらい、これにより、口腔内の汚れを除去することも行われている(以下、歯科医、歯科衛生士、またはその他口腔清掃を実施する者のことを清掃者、この清掃者に口腔清掃を実施してもらう者のことを被清掃者という。)。
【0004】
なお、上述のような自分自身での口腔清掃方法や清掃者による口腔清掃方法は、公知発明ないし公用発明に該当するものである。本発明は、これら公知・公用の発明に基づいて発明されたものである。文献公知発明を対象とする調査においては、上記公知・公用発明以上に本発明に類似する先行技術を発見できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、被清掃者が清掃者に口腔清掃を実施してもらった場合でも、その後時間が経過すれば、被清掃者の口腔内に汚れが溜まるので、過剰に汚れが溜まる前に、再び清掃者に口腔清掃を実施してもらうのが望ましい。
【0006】
しかし、被清掃者が次に口腔清掃を受けた方がよい時期を知らなかったり、知っていても忘れていたりすると、適切な時期に口腔清掃を受けられないことがあった。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、被清掃者が適切な時期に口腔清掃を受けられるようになる口腔清掃方法と、その方法を実施する際に用いると好適な口腔清掃システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
以下、本発明の特徴について詳述する。
本発明の口腔清掃方法は、
清掃者が、被清掃者の口腔清掃を実施して、該口腔清掃時に取得または作成した口腔内の汚れの程度を示すデータをコンピューターシステムによって管理されるファイルに記録すると、
前記コンピューターシステムが、次回の口腔清掃に関する案内の送信時期を前記ファイルに記録されたデータに基づいて決定し、前記送信時期が到来したときに前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する
ことを特徴とする。
【0008】
この口腔清掃方法によれば、次回の口腔清掃に関する案内が電子メールで被清掃者に届くので、仮に次回の口腔清掃を受けるべき時期を被清掃者が忘れたり間違えたりしていても、案内を見て適切な時期に口腔清掃を受けることができる。
しかも、この案内の送信時期は、口腔内の汚れの程度を示すデータに基づいて決定されるので、個々の被清掃者の口腔内環境などを考慮した適切な時期に案内を送信することができる。
【0009】
より詳しく説明すると、例えば、リストに登録されている被清掃者全員に対して一斉に案内を送信するような方法の場合、前回口腔清掃を受けてから被清掃者が案内を受け取るまでに経過した日数が、被清掃者毎にまちまちになってしまう。そのため、これでは被清掃者が必ずしも適切な時期に案内を受け取ることはできない。また、口腔清掃を受けてから一定期間が経過したら被清掃者に対して案内を送信するような方法の場合でも、その一定期間が被清掃者全員について同じ期間になっていたのでは、被清掃者が必ずしも適切な時期に案内を受け取ることはできない。
【0010】
これに対し、本発明においては、例えば、被清掃者の口腔内の汚れの程度が比較的ひどい場合には、一週間後に再度の口腔清掃を勧める案内を送信し、汚れの程度が比較的ひどくない場合には、一ヶ月後に再度の口腔清掃を勧める案内を送信する、といった具合に、口腔清掃時に取得または作成した口腔内の汚れの程度を示すデータに基づいて、電子メールの送信時期を設定することができる。
【0011】
したがって、前回の口腔清掃の時期とは無関係に案内を送る方法や、前回の口腔清掃から一定期間が経過したら案内を送る方法とは異なり、口腔内の汚れや口臭の程度が激しい者に対する案内が過剰に遅くならず、且つ、口腔内の汚れや口臭の程度が激しくない者に対する案内が過剰に早くならないようにすることができる。
【0012】
ところで、上記口腔清掃方法において、口腔内の汚れの程度を示すデータとしては、様々なデータを利用し得る。具体的には、口臭の程度や、口腔内細菌数、歯垢・歯石の量、舌苔の量などを、一種または二種以上組み合わせることにより、口腔内の汚れの程度を示すデータとすることができる。これらのデータは、測定方法や単位の違いにより、様々な数値をとり得ると考えられるが、最終的に口腔内の汚れの程度を示すデータとして必要なのは、数段階のランクに分類できるようなデータであれば十分である。例えば、口臭測定器を使って得られる数値データが数千〜数万といった数値範囲内の値をとる場合であれば、その数値範囲をいくつか(例えば3つ)のゾーンに分けて、それら各ゾーンに対して口臭レベルを示す値(例えば1:弱,2:中,3:強といった値)を割り当て、その割り当てられた口臭レベル値を口腔内の汚れの程度を示すデータとしてファイルに記録すればよい。口腔内細菌数、歯垢・歯石の量、舌苔の量なども、絶対量を示す値である必要はなく、程度を示す値(例えば1:少,2:中,3:多といった値)をデータとしてファイルに記録すればよい。
【0013】
これらのデータは、測定器を使って測定された測定結果から自動生成されるようになっていると便利である。例えば、清掃者が口臭測定器を使って口臭レベルを測定した際に、その測定値が1:弱,2:中,3:強のうち、どのレベルに該当するかをコンピューターシステムが判断して、その判断されたレベルがファイルに記録されるデータとして利用されるようにする。このような方法であれば、清掃者が口臭等の測定を行うだけで、自動的にファイルにデータが記録され、そのデータに基づいて被清掃者に案内を出す時期が適切に決定されるようになる。
【0014】
この他には、清掃者が目視や測定器を使って確認・判断した結果を入力装置から入力し、その入力データをデータの一部としてファイルに記録するようにしてもよい。この場合は、清掃者が入力装置を使ってデータを入力する手間が増えるが、例えば、測定器だけでは検出できないような条件をも加味した判断結果を入力できるので、清掃者の判断結果を活かして被清掃者に案内を出す時期を決定することができる。
【0015】
これらのデータをファイルに記録すると、コンピューターシステムは、ファイルに記録されたデータに基づいて送信時期を決定する。例えば、清掃者が、口腔清掃を実施する際に、口臭測定器を使って口臭レベルを測定し、該口臭レベルをデータの一部としてファイルに記録すると、コンピューターシステムが、口臭レベルに基づいて送信時期を決定する。より具体的には、例えば、3段階の口臭レベルがファイルに記録されている場合、その口臭レベルが1:弱の場合は三ヶ月後、2:中の場合は一ヶ月後、3:強の場合は一週間後、といった具合に送信時期を決定する。なお、ここで挙げた一週間後、一ヶ月後、三ヶ月後といった期日は、あくまでも例示であり、それぞれのレベルに対応づけて任意の期日を設定できるのはもちろんである。また、3段階に限らず、2段階以上の任意のレベルを設定できるし、口臭以外のもの(例えば口腔内細菌数、歯垢・歯石の量、舌苔の量)を基準とするレベルで送信時期を決定してもよい。
【0016】
さらに、送信する案内には、種々の情報を盛り込むことができる。例えば、前回の口腔清掃時に、清掃者が、口腔内のpH、口腔内細菌数レベル、および口臭レベルのうち、少なくとも一つを、口腔清掃の実施前と実施後に測定し、その測定結果をデータとして前記ファイルに記録すると、コンピューターシステムが、前記測定結果を含んでいる案内を電子メールで被清掃者に送信するように構成するとよい。
【0017】
このような情報が盛り込まれた案内を見ると、被清掃者は口腔清掃の前後で口腔内環境が改善されていることを、具体的なデータとして見ることができるので、次回の口腔清掃を受けたいという気持ちになりやすく、効果的な案内とすることができる。
【0018】
なお、請求項4に記載の口腔清掃システムは、
清掃者が被清掃者の口腔清掃を実施した際、該口腔清掃時に取得または作成した口腔内の汚れの程度を示すデータをファイルに記録するデータ記録手段と、
前記ファイルに記録されたデータに基づいて、次回の口腔清掃に関する案内の送信時期を決定する送信時期決定手段と、
該送信時期決定手段によって決定された前記送信時期が到来したときに、前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する案内送信手段と
を備えたことを特徴とする。
【0019】
このような口腔清掃システムによれば、請求項1に記載の口腔清掃方法を実施する際に用いると便利である。
また、請求項5に記載の口腔清掃システムは、
前記データ記録手段が、口臭測定器を使って測定された口臭レベルを前記データの一部として前記ファイルに記録し、
前記送信時期決定手段が、前記ファイルに記録された前記口臭レベルに基づいて前記送信時期を決定する
ことを特徴とする。
【0020】
このような口腔清掃システムによれば、請求項2に記載の口腔清掃方法を実施する際に用いると便利である。
また、請求項6に記載の口腔清掃システムは、
前記データ記録手段は、前記清掃者が、口腔内のpH、口腔内細菌数レベル、および口臭レベルのうち、少なくとも一つを、前記口腔清掃の実施前と実施後に測定した際に、その測定結果を前記データとして前記ファイルに記録可能で、
前記案内送信手段が、前記測定結果を含んでいる前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する
ことを特徴とする。
【0021】
このような口腔清掃システムによれば、請求項3に記載の口腔清掃方法を実施する際に用いると便利である。
この他、口腔清掃システムとしては、被清掃者が、清掃者に口腔清掃を実施してもらう日時を電子メールで予約すると、コンピューターシステムが、予約時に送信されてきた電子メールの送信元アドレスをファイルに記録し、送信時期が到来したときに案内を電子メールで前記送信元アドレス宛に送信するように構成されていてもよい。
【0022】
このような口腔清掃システムであれば、被清掃者のリストをわざわざ別作業で作らなくても、案内を出すためのリストに被清掃者が自動的に登録されるので、予約をした被清掃者には必ず次回の案内を届けることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について一例を挙げて説明する。図1は、本発明の実施形態として例示する口腔清掃システムの全体構成図である。
口腔清掃システム1は、サーバー3と、清掃者が所持する端末装置5(以下、清掃者端末5という。)と、口臭測定器7と、口腔清掃装置9とで構成される。これらのうち、サーバー3および清掃者端末5は、インターネット10を介してデータ通信可能に構成されている。また、口臭測定器7および口腔清掃装置9は、それぞれ接続ケーブルを介して清掃者端末5とデータ通信可能に構成されている。そして、被清掃者が所持する端末装置11(以下、被清掃者端末11という。)も、インターネット10を介してサーバー3にアクセス可能となっている。
【0024】
サーバー3は、インターネット10を介して接続されたクライアントコンピューター(本実施形態においては、清掃者端末5や被清掃者端末11。)に対し、各種機能や各種データを提供するコンピューターである。より具体的には、サーバー3は、クライアントコンピューターからの要求に応じて、文字や画像等で構成されたウェブページを送信するウェブサーバーとしての機能を備えており、被清掃者が所持する端末装置11(以下、被清掃者端末11という。)からの要求に応じて、口腔清掃の予約に関するウェブページを被清掃者端末11に送信することができる。また、サーバー3は、クライアントコンピューターとの間で電子メールの送受信を行うメールサーバーとしての機能を備えており、被清掃者端末11から送信されてくる口腔清掃の予約に関する電子メールを受信したり、被清掃者端末11に対して次回の口腔清掃について案内する電子メールを送信したりすることができる。さらに、サーバー3は、口腔清掃の予約状況に関するデータを蓄積するデータベース機能も備えている。なお、本実施形態において、サーバー3は、単一のコンピューターによって構成されているが、ウェブサーバー、メールサーバー、およびデータベースの各機能をいくつかのコンピューターに分散させて、それぞれのコンピューターで処理するように構成してもよいのはもちろんである。
【0025】
清掃者端末5は、周知のパーソナルコンピューターによって構成されている。サーバー3に蓄積された口腔清掃の予約状況に関するデータは、所定のタイミング(例えば、昼間はデータの追加、変更があるたび、夜間は翌朝等)に清掃者端末5へとダウンロードされ、清掃者端末5において予約状況の把握、管理をすることができるようになっている。また、被清掃者の口腔清掃時に取得ないし作成されるデータも、この清掃者端末5に蓄積される。
【0026】
口臭測定器7は、本実施形態においては、揮発性硫黄化合物測定器を採用している。揮発性硫黄化合物測定器は、測定時に口腔内に存在している揮発性硫黄化合物(VSC)を検出するガスセンサーである。口臭測定器7によって口臭を計測した結果は、数値データとして出力される。本実施形態においては、この数値データが清掃者端末5へと伝送され、清掃者端末5において口臭レベルの判定、記録が行われる。具体的には、口臭測定器7から出力される数値データが、100以下の場合は口臭レベル低:1、101〜169の場合は口臭レベル中:2、170以上の場合は口臭レベル高:3と判定され、この3段階の口臭レベルのいずれかが、被清掃者に対応づけた状態で清掃者端末5の管理するファイルに記録される。
【0027】
口腔清掃装置9は、口腔内の殺菌、洗浄、歯磨き、香料付け等を実施可能な装置である。これらの各処理は、単一の口腔清掃装置9によって実施できるように構成されていてもよいし、それぞれ別の装置によって実施できるように構成されていてもよい。歯を対象とする清掃装置としては、例えば、重炭酸ナトリウムと水をジェット噴射して汚れを取り除く装置(エアフローと呼ばれる)などを利用することができる。あるいは、いわゆる電動歯ブラシのような、より簡便な歯磨き装置であってもよい。殺菌、香料付けを行う装置としては、殺菌剤や香料を含有する洗口液をノズルから噴射する装置を利用する。口腔清掃装置9において実施した口腔清掃処理の内容(殺菌剤や香料の種類、各処理の処理時間など)を示すデータは、清掃者端末5へと伝送され、被清掃者に対応づけた状態で清掃者端末5の管理するファイルに記録される。
【0028】
なお、インターネット10は、多数のサーバーが相互に接続されることによって構成されたネットワークであり、サーバー3、清掃者端末5、および被清掃者端末11は、いくつかのサーバーを経由して相互にデータ通信を行うことになるが、インターネット10の仕組みそのものは公知のものなので、詳細な説明については省略する。
【0029】
また、被清掃者端末11は、ウェブブラウザ機能および電子メール機能を備えているものであればよく、通常は、両方の機能が組み込まれたパーソナルコンピューター、携帯電話機、PDAなどを用いればよい。ただし、本システムは、ウェブブラウザ機能のみを備えた第1の機器と電子メール機能のみを備えた第2の機器の両方を組み合わせて使っても何ら問題なく利用可能であり、ウェブブラウザ機能および電子メール機能が単一の装置に組み込まれていることは必須ではない。
【0030】
次に、この口腔清掃システムにおいて実行されるいくつかの処理について説明する。
まず、予約仮登録処理について説明する。
この予約仮登録処理は、口腔清掃を希望する被清掃者が、口腔清掃を受ける日時の予約を行うため、被清掃者端末11のウェブブラウザ機能を使って、予約希望入力フォームの閲覧をサーバー3に対して要求したときに、この要求を受けたサーバー3が実行する処理である。図2は、この予約仮登録処理のフローチャートである。
【0031】
予約仮登録処理を開始すると、サーバー3は、まず予約希望入力フォームを被清掃者端末11に対して送信する(S102)。この予約希望入力フォームは、図3に示すような形式の画面であり、被清掃者端末11の画面に表示される。なお、被清掃者端末11の画面に入りきらない部分は、被清掃者端末11のウェブブラウザ機能により、スクロールさせて見ることができる。
【0032】
予約希望入力フォームには、図3に示すように、被清掃者の氏名、被清掃者の連絡先となる電話番号および電子メールアドレス、予約を希望する日時、被清掃者が設定するパスワード等の入力欄が設けられている。また、これらの入力欄にデータを入力した後、このデータをサーバー3に送信するために操作する送信ボタンや、その他の補助機能を呼び出すための番号ボタンや文字列なども表示され、これらのボタンや文字列に対して設定されたハイパーリンクにより、サーバー3へのデータ送信およびリンク先のウェブページへの移動ができるようになっている。なお、補助機能としては、予約可能な日時の一覧表を表示させる機能など、いくつかの機能が存在するが、これらの機能自体は要部ではないので詳細な説明は省略する。
【0033】
被清掃者端末11では、上記予約希望入力フォームの各入力欄に必要なデータを入力した後、送信ボタンが操作され、これにより、予約希望データが送信され、この予約希望データをサーバー3が受信する(S104)。
続いて、サーバー3は、被清掃者端末11から送信されてきた予約希望データのうち、予約を希望する日時をキーにして、予約状況管理ファイルを検索し、当該日時の予約が可能かどうかをチェックする(S106)。予約状況管理ファイルは、サーバー3が備えるハードディスク上に保存されているファイルであり、この予約状況管理ファイルには、予約を受け付けるたびにその予約に関するデータが追加登録されている。
【0034】
S106の処理において、希望日時に既に予約がなされている場合には、予約不可と判断され(S106:NO)、サーバー3は、予約希望再入力フォームを被清掃者端末11に対して送信する(S108)。この予約希望再入力フォームは、図4に示すような形式の画面であり、被清掃者端末11の画面に表示される。
【0035】
予約希望再入力フォームには、先に入力した被清掃者の氏名、被清掃者の連絡先となる電話番号および電子メールアドレス、希望日時に既に予約がなされていて新規の予約ができない旨のメッセージ、予約希望日時の前および後それぞれについて、最も近い予約可能な日時などが表示されるとともに、新たに予約を希望する日時の入力欄が設けられている。また、この他、予約希望入力フォームと同様の送信ボタンや、その他の補助機能を呼び出すための番号ボタンや文字列なども表示される。
【0036】
被清掃者端末11では、上記予約希望再入力フォームの各入力欄に必要なデータを入力した後、送信ボタンが操作され、これにより、あらためて予約希望データが送信され、この予約希望データをサーバー3が受信する(S110)。そして、サーバー3は、再びS106の処理に戻り、予約が可能かどうかをチェックする。
【0037】
S106の処理において、希望の日時に予約がなされていない場合には、予約可と判断され(S106:YES)、サーバー3は、予約仮受付画面を被清掃者端末11に対して送信する(S112)。この予約仮受付画面は、被清掃者端末11の画面に表示される。予約仮受付画面には、予約の仮受付を行った旨の説明と、確認のための電子メールが先に入力した電子メールアドレス宛に送信される旨の説明、当該電子メールに記載された手続を行うと予約が完了する旨の説明が記載されている。
【0038】
続いて、サーバー3は、被清掃者端末11から送信されてきた予約希望データを、予約状況管理ファイルに仮登録する(S114)。予約状況管理ファイルに仮登録されるデータは、被清掃者端末11において予約希望入力フォームないし予約希望再入力フォームから入力されたデータであり、また、仮登録であることを示すフラグなどもセットされる。
【0039】
続いて、サーバー3は、確認のための電子メールを、仮登録されたデータ中の電子メールアドレス宛に送信し(S116)、本処理を終了する。S116の処理によって送信される電子メールには、予約手続完了フォームのインターネット上のアドレス(URL)が記載され、このアドレスに10分以内にアクセスして所定の手続を行うことにより、正式に予約が完了する旨の説明が記載されている。被清掃者は、このアドレスにアクセスして所定の手続を行うことにより、予約の仮登録を本登録にすることができる。なお、電子メールで通知されたアドレスには、仮登録されたデータ毎に異なるパラメータが付加されており、サーバー3は、被清掃者端末11がアクセスしたアドレスにより、予約状況管理ファイルに仮登録されたデータとの対応関係を認識することができる。
【0040】
次に、予約本登録処理について説明する。
この予約本登録処理は、上述の予約仮登録処理により、確認のための電子メールを受け取った被清掃者が、予約の仮登録を本登録にするため、被清掃者端末11のウェブブラウザ機能を使って、電子メールで通知されたアドレスにアクセスすることにより、予約手続完了フォームの閲覧をサーバー3に対して要求したときに、この要求を受けたサーバー3が実行する処理である。図5は、予約本登録処理のフローチャートである。
【0041】
予約本登録処理を開始すると、サーバー3は、まず有効期限内のアクセスかどうかをチェックする(S122)。先に予約仮登録処理の説明において述べたとおり、予約仮登録処理によって電子メールで通知されるアドレスには、電子メールの送信から10分以内にアクセスしなければならない。これは、予約の仮登録の状態のまま長時間にわたって放置されると、最終的に本登録がなされない仮登録の件数が増大し、その分だけ新たな予約を受け付け可能な枠が減ってしまうため、10分の間に本登録にまで手続が移行した予約だけを正式な予約と見なし、それ以外の予約はあらためて予約を受け付け可能な枠として開放するための措置である。これにより、仮登録をしたものの何らかの事情で本登録は行わなかった場合や、他人の電子メールアドレスや誤った電子メールアドレスを入力して仮登録を行った結果、本登録の確認のための電子メールが届かず、本登録を実施することができない場合には、サーバー3が、概ね10分後には仮登録を抹消できることになり、予約枠を新たな予約を受け付ける際に有効に開放することができる。
【0042】
S122の処理において、有効期限内(10分以内)のアクセスであった場合(S122:YES)、サーバー3は、予約手続完了フォームを被清掃者端末11に対して送信する(S124)。この予約手続完了フォームは、図6に示すような形式の画面であり、被清掃者端末11の画面に表示される。予約手続完了フォームには、被清掃者の氏名、予約日時などが記載され、予約仮登録処理の際に被清掃者が設定したパスワードを入力するための入力欄が設けられている。また、この入力欄にパスワードを入力した後、このパスワードをサーバー3に送信するために操作する送信ボタンや、その他の補助機能を呼び出すための番号ボタンや文字列なども表示される。
【0043】
被清掃者端末11では、上記予約手続完了フォームのパスワード入力欄に、被清掃者の設定したパスワードを入力した後、送信ボタンが操作され、これにより、パスワードが送信され、このパスワードをサーバー3が受信する(S126)。そして、この被清掃者端末11から送信されてきたパスワードと、予約仮登録処理においてサーバー3に送信されてきた予約希望データの中に含まれるパスワードとを照合することにより、被清掃者端末11から送信されてきたパスワードが正しいかどうかをチェックする(S128)。
【0044】
S128の処理において、パスワードが正しい場合は(S128:YES)、予約の仮登録と本登録が同一人物によってなされたと判断できる。すなわち、予約仮登録処理においてサーバー3に送信されてきた予約希望データの中には、確認のための電子メールの送信先となった電子メールアドレスが含まれていたが、この電子メールアドレスは、他人の電子メールアドレスや誤った電子メールアドレスである可能性も皆無ではない。そのため、予約仮登録処理においてサーバー3が送信する電子メールは、予約仮登録処理を行った人物とは別人に電子メールが届いてしまう可能性があり、その別人が10分以内に電子メールに記載されたアドレスにアクセスしてしまう可能性もある。しかし、その別人が仮に10分以内に電子メールに記載されたアドレスにアクセスし、予約手続完了フォームを見たとしても、その別人が予約仮登録処理を行った人物しか知らないパスワードを入力することはできない。したがって、正しいパスワードが入力できたことをもって、予約の仮登録と本登録が同一人物によってなされたと判断できるのである。
【0045】
そこで、パスワードが正しい場合には、サーバー3は、予約の仮登録を本登録に変更する(S130)。この処理は、具体的には、予約状況管理ファイルに登録された予約希望データのステータスを、仮登録から本登録に書き換える処理となる。
【0046】
そして、サーバー3は、予約が正式に完了した旨を記載した電子メールを、予約希望データの中に含まれる電子メールアドレス宛に送信し(S132)、本処理を終える。
なお、S122の処理において、有効期限内ではなかった場合(S122:NO)、あるいはS128の処理において、パスワードが正しくなかった場合は(S128:NO)、それぞれ手続が無効である旨の説明が記載された無効メッセージ画面を送信し(S134)、本処理を終える。
【0047】
以上説明した予約仮登録処理と予約本登録処理により、サーバー3には予約希望データが蓄積される。サーバー3に蓄積されたデータは、先に説明したとおり、所定のタイミングに清掃者端末5へとダウンロードされ、清掃者端末5において予約状況の把握、管理をすることができる。
【0048】
次に、口腔清掃情報記録処理について説明する。
口腔清掃情報記録処理は、清掃者が一人の被清掃者の口腔を清掃するたびに、清掃者端末5が実行する処理である。図7は、口腔清掃情報記録処理のフローチャートである。
【0049】
清掃者は、被清掃者の口腔の清掃を開始する前に、口臭測定器7やその他の機器を使って口腔内環境をチェックする。その際、清掃者端末5は、口臭測定器7や清掃者端末5のキーボードからの入力により、清掃前の口腔データを取得し、そのデータをファイルに保存する(S142)。取得される口腔データとしては、口臭測定器7から取得される口臭レベルの他、口腔内pH測定器から取得されるpH、口腔内から採取した検体を顕微鏡観察した際に視野内で計数された細菌数などが入力され、これらが清掃者端末5の管理するファイルに記録、保存される。なお、口臭レベルは、先に説明した通り、清掃者端末5において3段階のレベルに区分され、3段階のレベルのうちのいずれかを示す値がファイルに保存される。また、細菌数についても、実数では無く、少・中・多の3段階のレベルを示す値がファイルに保存される。
【0050】
続いて、清掃者は、被清掃者の口腔の清掃を開始する。その際、清掃者端末5は、清掃状況データを取得し、そのデータをファイルに保存する(S144)。取得される清掃状況データとしては、具体的な清掃内容(例えば、殺菌処理、歯垢除去、歯石除去、舌苔除去、歯表面研磨、漂白など)を示すコードや処理時間、使用した殺菌剤や香料の種類などが、清掃者端末5の入力デバイス(例えば、キーボード、タブレット等)から入力される。
【0051】
続いて、清掃者は、被清掃者の口腔の清掃を完了した後に、再び口臭測定器7やその他の機器を使って口腔内環境をチェックする。その際、清掃者端末5は、口臭測定器7や清掃者端末5のキーボードからの入力により、清掃後の口腔データを取得し、そのデータをファイルに保存する(S146)。取得される口腔データは、S142の処理において取得された項目と同じであり、これらのデータを清掃の前後で比較することにより、清掃の効果を数値的に確認することができる。なお、このS142〜S146の処理を実行する清掃者端末5が、本発明でいうデータ記録手段に相当する。
【0052】
そして、清掃者端末5は、清掃前に取得した口腔データに基づいて、次回の口腔清掃の案内を被清掃者宛に送信する送信日を決定し、その送信日をファイルに保存して(S148)、本処理を終了する。本実施形態においては、口臭測定器7で測定した測定値に応じて判定された口臭レベルに基づいて、口臭レベルが1:弱の場合は三ヶ月後、2:中の場合は一ヶ月後、3:強の場合は一週間後を送信日と決定する。なお、このS148の処理を実行する清掃者端末5が、本発明でいう送信時期決定手段に相当する。
【0053】
以上の口腔清掃情報記録処理により、被清掃者の口腔清掃前後の口腔内環境に関するデータや、口腔清掃の実施状況に関するデータが、被清掃者毎にファイルに保存され、さらに、次回の口腔清掃の案内を送信する時期についても、被清掃者毎に保存される。また、このファイルには、予約の際に取得した被清掃者の氏名や電子メールアドレスなども併せて保存され、清掃者端末5において、リレーショナルデータベース方式で管理される。
【0054】
次に、案内送信処理について説明する。
この案内送信処理は、清掃者端末5が1日1回実行する処理である。図8は、案内送信処理のフローチャートである。
案内送信処理を開始すると、清掃者端末5は、まず、本処理において案内の送信対象となる被清掃者に関するリストである案内送信リストを取得する(S162)。この案内送信リストは、上記口腔清掃情報記録処理において種々のデータが記録され、リレーショナルデータベース方式で管理されているファイルの中から、上記S148の処理で決定された送信日が2日後になっているレコードだけを抽出したものである。
【0055】
続いて、案内送信リストの中に処理対象となるデータ(レコード)が存在するかどうかをチェックする(S164)。ここで、処理対象となるデータとは、S162の処理において抽出されたレコードである。抽出されたレコードが存在しない場合は(S164:NO)、本日は電子メールを送信すべき被清掃者がいないということになるので、これにて本処理を終了する。
【0056】
抽出されたレコードが存在する場合は(S164:YES)、すべてのレコードに対応する案内メールを作成したかどうかをチェックし(S166)、未だ案内メールが作成されていないレコードが残っている場合は(S166:NO)、そのレコードに対応する案内メールを作成する(S168)。
【0057】
ここで作成される案内メールの宛先は、処理対象となるレコード内に記録された宛先とされ、案内メールの本文中には、処理対象となるレコード内に記録された各種データが記載される。具体的には、本実施形態の場合、図9に示すように、被清掃者の氏名、前回の来店日時、清掃前後それぞれの口臭レベル、口腔内pH、および細菌数レベル、また、口腔清掃時に使用した香料の種類などが記載される。また、この電子メールを受け取った被清掃者が口腔清掃を予約したい場合に、被清掃者端末11のウェブブラウザ機能を使って、簡単に予約希望入力フォームの閲覧をサーバー3に対して要求できるように、予約希望入力フォームの閲覧に必要なアドレス(URL)が記載されている。なお、このアドレスには、被清掃者毎に異なるパラメータも付加されており、このアドレスにアクセスして予約希望入力フォームの閲覧を行った場合には、サーバー3が、被清掃者の氏名や電子メールアドレスなどがあらかじめ入力欄に初期値として入力された状態でフォームを送信し、被清掃者端末11での入力の手間を省くことができるようになっている。
【0058】
そして、1通の案内メールが作成されたら、S166の処理へと戻ることにより、案内送信リストの中に処理対象となるデータが存在する間は、S166,S168の処理を繰り返して、案内送信リスト中に含まれる件数分の案内メールを作成する。
【0059】
こうして案内送信リスト中に含まれる件数分の電子メールを作成した結果、案内送信リスト中に処理対象となるデータが存在しなくなった場合(S166:YES)、上記処理で作成されたすべての案内メールを送信し(S170)、本処理を終える。
【0060】
以上の案内送信処理により、被清掃者宛に案内メールが送信されることになる。なお、この案内送信処理を実行する清掃者端末5が、本発明でいう案内送信手段に相当する。
このように、本口腔清掃システムを利用した口腔清掃方法によれば、次回の口腔清掃に関する案内メールが被清掃者に届くので、仮に次回の口腔清掃を受けるべき時期を被清掃者が忘れたり間違えたりしていても、案内メールを見て適切な時期に口腔清掃を受けることができる。
【0061】
しかも、この案内メールの送信時期は、口腔内の汚れの程度を示すデータ(本実施形態では口臭レベル)に基づいて決定されるので、個々の被清掃者の口腔内環境などを考慮した適切な時期に案内を送信することができる。より具体的には、本実施形態の場合、口臭が比較的強い場合には、一週間後に再度の口腔清掃を勧める案内メールを送信し、口臭が比較的弱い場合には、三ヶ月後に再度の口腔清掃を勧める案内を送信する。したがって、前回の口腔清掃の時期とは無関係に案内を送る方法や、前回の口腔清掃から一定期間が経過したら案内を送る方法とは異なり、口臭の程度が激しい者に対する案内が過剰に遅くならず、且つ、口臭の程度が激しくない者に対する案内が過剰に早くならないようにすることができるのである。
【0062】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、口腔清掃実施前の口臭レベルに応じて、案内メールの送信時期を決定していたが、口腔内の細菌数レベルに応じて送信時期を決定してもよいし、これらいくつかの条件の論理和に応じて送信時期を決定してもよい。
【0063】
また、上記実施形態においては、口臭測定器7として、揮発性硫黄化合物測定器を採用していたが、口臭の程度を数値化できる装置であれば、測定方式の違いを問わず、本システムにおいて採用可能である。具体例を挙げれば、口腔内ウレアーゼ活性測定器を、本システムにおける口臭測定器として用いることもできる。口腔内ウレアーゼ活性測定器は、口腔内のアンモニア産生菌の持つウレアーゼ活性を調べることにより、口臭の発生する可能性を予測する装置である。これら測定方式の異なる口臭測定器は、いずれか一種のみを用いるだけでもよいし、それぞれの測定方式に一長一短があるので、数種の口臭測定器を併用してより精度の高い口臭測定を行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態として例示した口腔清掃システムの全体構成図である。
【図2】予約仮登録処理のフローチャートである。
【図3】予約希望入力フォームの構成図である。
【図4】予約希望再入力フォームの構成図である。
【図5】予約本登録処理のフローチャートである。
【図6】予約手続完了フォームの構成図である。
【図7】口腔清掃情報記録処理のフローチャートである。
【図8】案内送信処理のフローチャートである。
【図9】案内メールの構成図である。
【符号の説明】
1・・・口腔清掃システム、3・・・サーバー、5・・・端末装置(清掃者端末)、7・・・口臭測定器、9・・・口腔清掃装置、10・・・インターネット、11・・・端末装置(被清掃者端末)。
Claims (6)
- 清掃者が、被清掃者の口腔清掃を実施して、該口腔清掃時に取得または作成した口腔内の汚れの程度を示すデータをコンピューターシステムによって管理されるファイルに記録すると、
前記コンピューターシステムが、次回の口腔清掃に関する案内の送信時期を前記ファイルに記録されたデータに基づいて決定し、前記送信時期が到来したときに前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する
ことを特徴とする口腔清掃方法。 - 前記清掃者が、前記口腔清掃を実施する際に、口臭測定器を使って口臭レベルを測定し、該口臭レベルを前記データの一部として前記ファイルに記録すると、
前記コンピューターシステムが、前記口臭レベルに基づいて前記送信時期を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の口腔清掃方法。 - 前記清掃者が、口腔内のpH、口腔内細菌数レベル、および口臭レベルのうち、少なくとも一つを、前記口腔清掃の実施前と実施後に測定し、その測定結果を前記データとして前記ファイルに記録すると、
前記コンピューターシステムが、前記測定結果を含んでいる前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の口腔清掃方法。 - 清掃者が被清掃者の口腔清掃を実施した際、該口腔清掃時に取得または作成した口腔内の汚れの程度を示すデータをファイルに記録するデータ記録手段と、
前記ファイルに記録されたデータに基づいて、次回の口腔清掃に関する案内の送信時期を決定する送信時期決定手段と、
該送信時期決定手段によって決定された前記送信時期が到来したときに、前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する案内送信手段と
を備えたことを特徴とする口腔清掃システム。 - 前記データ記録手段が、口臭測定器を使って測定された口臭レベルを前記データの一部として前記ファイルに記録し、
前記送信時期決定手段が、前記ファイルに記録された前記口臭レベルに基づいて前記送信時期を決定する
ことを特徴とする請求項4に記載の口腔清掃システム。 - 前記データ記録手段は、前記清掃者が、口腔内のpH、口腔内細菌数レベル、および口臭レベルのうち、少なくとも一つを、前記口腔清掃の実施前と実施後に測定した際に、その測定結果を前記データとして前記ファイルに記録可能で、
前記案内送信手段が、前記測定結果を含んでいる前記案内を電子メールで前記被清掃者に送信する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の口腔清掃システム。
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Cited By (2)
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WO2006046543A1 (ja) * | 2004-10-26 | 2006-05-04 | Matsushita Electric Works, Ltd. | 口腔ケアシステム |
JP2018528793A (ja) * | 2015-06-26 | 2018-10-04 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 口臭を検出するためのシステムおよび方法 |
-
2002
- 2002-12-18 JP JP2002366944A patent/JP2004194900A/ja active Pending
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US11105792B2 (en) | 2015-06-26 | 2021-08-31 | Koninklijke Philips N.V. | System and method for detecting halitosis |
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