JP2004194752A - 履物 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用でき、履き替えの面倒を無くすと共に余分な管理も必要なく、しかも、別途専用の健康履物を新たに用意する必要が無いことから、余分なコストも掛からず経済的である履物を提供することを目的とするものである。
【解決手段】足裏全体が乗り可撓性を有する履物底台1内の土踏まず対応部位から後側を中空状に成形し、前記履物底台1の外周面に前記中空状部S1と連通し開閉手段15により開閉する開口16を設け、前記履物底台1とは別個に成形される踵受部17を前記中空状部S1内に前記開口16を介して出入自在に収納できるようにした。
【選択図】 図3
【解決手段】足裏全体が乗り可撓性を有する履物底台1内の土踏まず対応部位から後側を中空状に成形し、前記履物底台1の外周面に前記中空状部S1と連通し開閉手段15により開閉する開口16を設け、前記履物底台1とは別個に成形される踵受部17を前記中空状部S1内に前記開口16を介して出入自在に収納できるようにした。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用できる履物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、足の踵を浮かせて歩くと背筋が真直ぐになると共に腹部や足の筋肉が引き締められてシェイプアップができるなど健康に役立つことが知られている。そこで、例えばサンダルの踵部にあたる部分を無くし、常に爪先で全体重を支えるようにして歩くことができるようにした所謂健康サンダルが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−68302号公報(第2頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、爪先立ちの運動をするとき通常の履物から健康サンダルへ履き替え、運動をした後は再び通常の履物に履き替えることになるので、その履き替えが面倒である。また、健康サンダルは、通常の履物とは区別して保管しなければならないことから余分な管理が増え、しかも、使用しないで長く仕舞っておくと、使用したい場合に仕舞った場所を忘れてしまい、あちこちを探すなどして煩わしさを抱く場合がある。更には、健康サンダルを別個に購入して用意しなければならないことから、余分なコストも掛かり経済的でないという課題もある。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、足の踵を乗せる踵受部を履物底台とは別個に成形し、その踵受部を履物底台に着脱自在に装着できるようにして、通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用できるようにすることにより、履き替えの面倒を無くし、余分な管理も必要なく、しかも、別途専用の健康履物を新たに用意する必要が無いことから、余分なコストも掛からず経済的である履物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明に係る履物は、足裏全体が乗り可撓性を有する履物底台内の土踏まず対応部位から後側を中空状に成形し、前記履物底台の外周面に前記中空状部と連通し開閉手段により開閉する開口を設け、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記中空状部内に前記開口を介して出入自在に収納できるようにした構成からなる。本発明は、例えば、スリッパ、サンダル、スニーカー等の履物に適用される。
【0007】
例えば、スリッパの場合、可撓性を有する履物底台内の土踏まず対応部位から後側を中空状に成形し、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記中空状部内に開口を介して出入自在に収納できるようにした構成が採られる。そして、通常の歩行には、踵受部を収納して使用すれば、他の履物と何ら遜色なく違和感も無く使用できる。一方、爪先立ち歩行をするときは、前記踵受部を履物底台から取り外して使用する。この場合、土踏まずから後側の踵が履物底台の上面に乗らないことから、体が自然と前傾姿勢となり勢い爪先立ちが促される。これにより、背筋が真直ぐになり、腹部や足の筋肉が引き締められ、シェイプアップができるなど健康の増進が図られる。しかも、踵受部が中空状部に収納され覆い隠されて見栄えは通常のスリッパとほとんど変わらないことから、それと遜色なく使用できる。
【0008】
また、足裏全体が乗る履物底台の土踏まず対応部位から後側の踵受部を該土踏まず対応部位で分離し、前記踵受部を前記履物底台に接合手段により着脱自在に装着できるようにした構成としても良い。この場合も、前記と同様に通常の歩行と爪先立ち歩行の兼用ができる。
【0009】
例えば、スリッパの場合、履物底台から踵受部を分離し、この踵受部を前記履物底台に接合手段として例えば貼り合せファスナーにより着脱自在に装着できるようにした構成が採られる。
【0010】
更に、足裏全体が乗る履物底台内の土踏まず対応部位から後側に上面が開口する空洞部を成形し、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記空洞部内に前記開口を介して出入自在に収納できるようにした構成としても良い。
【0011】
例えば、スニーカーの場合は、履物底台内の土踏まず対応部位から後側に上面が開口する空洞部を成形し、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記空洞部内に前記開口を介して出入自在に収納できるようにした構成が採られる。この場合も、前記と同様に通常の歩行と爪先立ち歩行の兼用ができる。しかも、踵受部が空洞部に収納され覆い隠されて見栄えは通常のスリッパとほとんど変わらないことから、それと遜色なく使用できる。
【0012】
前記いずれの場合も、踵受部にあっては、柔らかいものから硬いものへと段階的に硬さを異ならせた複数種類のものを用意しておけば、爪先立ちの途中で踵を下げ足を休ませるときに便利であって、履物を履く人の体力に応じ自分に合った踵受部を選択することにより、健康の維持・増進が無理なく行なえる。また、前記いずれの場合も、爪先立ちする関係上、履物底台の厚みは厚いほうが良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る履物の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明に係るスリッパの斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同通常の歩行に使用する状態を示す縦断面図である。このスリッパA1は、足Fを乗せる履物底台1と足Fの甲f1を覆って保護する甲被覆部材2とから構成されている。また、前記履物底台1は、下側の底板部3の上面に敷板部4が貼り合わされ、更に、その敷板部4の上面に後記する天板11を張り合わせて大略構成される。
【0014】
前記底板部3は、発泡樹脂製のクッション材5と、この上面に接着により貼り合わされる板紙6と、周縁部を板紙6の上面に折り返すようにして前記クッション材5の下面に重合され、天然ゴムのラテックスにより接着して貼り合わされる合成樹脂製の底皮7と、前記板紙6の上面に接着して貼り合わされ比較的硬く弾力性、耐水性を有する厚紙製の中間板8と、により構成される。
【0015】
敷板部4は、ウレタンにより成形され、その前後方向の長さが爪先から土踏まずに至る長さに設定される。また、その後端が所定の厚み(例えば約2cm)を有し一番高くなっており、上面は先端に向かうに従って緩やかに下傾している。土踏まずに対応する部位は、その内側に発泡樹脂製のクッション材9aが接着剤により貼り合わされて隆起している。そして、前記底板部3、すなわち中間板8、上面の前側に敷板部4が発泡樹脂製のクッション材9bを介して接着剤により貼り合わされる。
【0016】
前記敷板部4の後端は、その前後方向の長さが底板部3に対し短い関係上、所定高さの段部10が横断状かつ一直線状に設けられる。これにより、前記段部10を介してその後側が中空状に成形される。この中空状部S1には、後記する踵f2を乗せる踵受部17が出入自在に収納されることになる。
【0017】
前記敷板部4の上面に、前記底板部3とほぼ同形状をなすゴム製の天板11が接着剤により貼り合わされる。この天板11は、敷板部4の後端縁から後方へ突出した部分もそのままほぼ水平な状態が維持されるようにしている。また、天板11の上面には、足裏の壺が指圧できるように足裏の壺に合わせて上方へ突出する無数の突起12が配設されている。
【0018】
前記天板11の上面および敷板部4の周側面は、クッション性、伸縮性を兼ね備えた合成繊維製の外装部材13で被覆されている。また、天板11側にあっては、この天板11と外装部材13とが一体に貼り合わされている。更に、踵f2と対応する部位であって前記底板部3と天板11との外周縁にも、それぞれ先端縁が所定間隔離し対向するようにしてクッション性、伸縮性を兼ね備えた合成繊維製の覆い片部14が周設される。そして、前記上下の各覆い片部14の対向端縁に開閉手段として互いに噛合する一対の合成樹脂製のスライドファスナー15が取着され、把手15aを摘んでスライダー15bをスライドさせることにより、その間の開口16が開閉される。開口16が閉じられたとき、中空状部S1は底板部3、天板11および各覆い片部14により覆い隠され、その内部を外部から見ることができないようになっている。
【0019】
前記中空状部S1に、踵受部17が出入自在に収納されるが、この踵受部17は、前記中空状部S1とほぼ同じ大きさであって平面略半円形をなし、前記段部10とほぼ同じ高さを有する板状に成形される。この場合、前記踵受部17は、ウレタンにより成形されるが、軽量で弾力性の有る材質であれば、例えばゴムスポンジ、塩化ビニル、EVAで成形しても良い。また、前記開閉手段は、スライドファスナー15に限定されるものではなく、貼り合せファスナーまたはボタンとフックの組み合せを使用するようにしても良い。更には、スライドファスナー15などの開閉手段を使用することなく、単に踵受部17を嵌め込み式に取付ける構成としても良い。
【0020】
前記甲被覆部材2は、クッション性の有る発泡樹脂製の芯材18を伸縮性の有る合成繊維製の被覆部材19で挟み包むようにして成形され、敷板部4の周側面を外装部材13で被覆するときに、同時にその両端部を前記敷板部4と天板11との間に差し込み縫着して一体に取り付けられる。
【0021】
本発明に係るスリッパA1は上記構成からなり、常には、図3に示すように中空状部S1に踵受部17を収納し、スライドファスナー15のスライダー15bをスライドさせて開口16を閉めておく。これにより、踵f2は踵受部17に受けられ足裏全体を履物底台1の上面に乗せることができる。そして、通常の歩行をするに際し、他の一般のスリッパと同様に使用することができる。
【0022】
一方、踵を浮き上がらせて爪先立ち歩行の運動をするときは、前記スライドファスナー15のスライダー15bをスライドさせて開口16を開け、図4に示すようにそこから踵受部17を取り出し中空状部S1を空にした状態で、再び、開口16を閉めておく。これにより、スリッパA1を履いたとき、踵f2が天板11を押し下げて中空状部S1内に嵌り込もうとするので、その反射運動として体が前傾姿勢を保とうとすることから、爪先立ちがし易くなる。そして、その姿勢を維持することにより背筋が真直ぐになると共に腹部や足の筋肉が引き締められてシェイプアップができるなど健康の増進を図ることができる。また、爪先立ち歩行の運動が終り元の通常の歩行に戻るときは、開口16から中空状部S1内に踵受部17を再び収納しておく。
【0023】
このように、中空状部S1に踵受部17を出入自在に収納することにより、一つのスリッパA1で通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用できることになる。また、いずれの場合も、天板11上面の複数の突起12が足裏の壺を適度に刺激することになり、指圧効果も十分に得られ健康の増進に寄与できる。
【0024】
前記踵受部17は、硬さが段階的に異なる複数種類の踵受部を揃えておくことが好ましい。図示は省略するが、例えば踵f2が容易に下がる程度に柔らかいスポンジ状のもの、または踵f2が比較的ゆっくり下がる程度に硬いものが選ばれる。これらは、ウレタン、ゴムスポンジ、塩化ビニル、EVAから成形される。これは、老若、男女によって脚力の強さがそれぞれ異なっていることから、例えば、脚力が比較的弱く長い時間爪先立ちを維持できない女性は、前記硬い踵受部を使用する。そして、疲れた場合に、踵f2をその踵受部の上面に乗せて休むようにする。逆に、脚力が比較的強く長い時間爪先立ちを維持できる男性は、前記柔らかい踵受部を使用し、疲れた場合に、踵f2をその踵受部の上面に乗せて休むようにする。
【0025】
また、前記したように中空状部S1は、上下に位置する底板部3、天板11及び両覆い片部14によりその周囲全体を覆われることから、中空状部S1または踵受部17の存在は外部からまったく解らない。このため、外観上、通常の歩行に使用するスリッパと何ら変るところがなく、見栄えを損なうことはない。
【0026】
図5、図6は他の実施の形態に係るスリッパA2を示すもので、図5は通常の歩行に使用する状態を示すスリッパの斜視図、図6は爪先立ち歩行に使用する状態を示すスリッパの斜視図である。このスリッパA2は、前記スリッパA1と構成が類似しており、材質も同一部位は同じであることから、同一部位は同一番号を付すことにより、詳しい説明は省略する。
【0027】
すなわち、底板部3と敷板部4は同じ大きさからなり、一体に成形された履物底台1aの土踏まず対応部位から後側の踵受部17aが該土踏まず対応部位で分離されている。そして、対向する前側の履物底台1aの後端面20と踵受部17aの前端面21は、いずれも外装部材13により覆われ、おのおのの面20,21に接合手段として互いに係合し得る雄型の貼り合せファスナー22と雌型の貼り合せファスナー23が取り付けられている。
【0028】
そして、常には、図5に示すように雄雌貼り合せファスナー22,23を係合させて貼り合せ、前側の履物底台1aに踵受部17aを一体に接合させておく。これにより、踵f2は踵受部17aに受けられることとなり、足裏全体を履物底台1aの上面に乗せて通常の歩行をすることができる。一方、爪先立ち歩行の運動をするときは、前記雄雌貼り合せファスナー22,23の係合を解き踵受部17aを取り外して使用する。これによっても、前記スリッパA1と同様に爪先立ちの姿勢を維持することにより、背筋が真直ぐになると共に腹部や足の筋肉が引き締められてシェイプアップができるなど健康の増進を図ることができる。また、爪先立ち歩行の運動が終り元の通常の歩行に戻るときは、再び雄雌貼り合せファスナー22,23を貼り合せて係合させ、履物底台1aに踵受部17aを一体に接合させておく。この構成によれば、踵受部17aの着脱が非常に簡単となり、取扱いが極めて容易になる。
【0029】
図7、図8は、本発明をスニーカーに適用した形態を示すもので、図7は通常の歩行に使用する状態を示すスニーカーの断面図、図8は爪先立ち歩行に使用する状態を示すスニーカーの断面図である。このスニーカーBは、足を乗せる履物底台24と足の周囲を覆って保護する周囲被覆部材25とから構成されている。前記履物底台24は、ゴム製であって下面に滑り止め用の凹凸部26を設けた下側の底板部27と、その上面に接着剤により貼り合わされるクッション性を有した敷板部28とからなる。敷板部28は、その前後方向の長さが爪先から土踏まずに至る長さに設定され、上面は先端に向かうに従って緩やかに下傾している。そして、敷板部28が底板部27上面の前側に接着剤により貼り合わされる。
【0030】
前記敷板部28の土踏まず対応部位には、所定高さの段部29が横断状かつ一直線状に設けられる。これにより、前記段部29を介してその後側に上面が開口30する空洞部S2が成形される。そして、この空洞部S2に踵f2を乗せる踵受部31が出入自在に収納されることになる。前記踵受部31は、空洞部S2とほぼ同じ大きさ、かつ、前記段部29とほぼ同じ高さを有し、平面略半円形をなす板状に成形されている。また、踵受部31は、ウレタンにより成形されるが、軽量で弾力性の有る材質であれば、例えばゴムスポンジ、塩化ビニル、EVAであっても良い。
【0031】
前記周囲被覆部材25は、履物底台24の上面に乗せた足Fの爪先f3から踵f2までの周囲全体を覆い、足Fを抜き差しする通口32を開設して成形されている。そして、周囲被覆部材25は、底板部27の上面に敷板部28を接着剤により貼り合わせるときに、同時に周縁部を前記底板部27と敷板部28との間に差し込み、接着剤により接着して一体に成形される。空洞部S2の周囲にあっては、前記周縁部が底板部27に直接接着される。
【0032】
そして、通常の歩行をするときは、上面の通口32から空洞部S2に踵受部31を収納する。これにより、踵Fは踵受部31の上面に受けられて足裏全体を乗せることができる。一方、爪先立ち歩行をするときは、前記踵受部31を取り出し空洞部S2を空にして使用する。これによって、前記と同様に健康の増進が図られる。前記踵受部31も前記したように、硬さが段階的に異なる複数種類のものを揃えておくことが好ましい。また、この場合も、前記空洞部S2がその周囲を周囲被覆部材25により覆われていることから、空洞部S2および踵受部31の存在はまったく解らず、このため、外観上、通常の歩行に使用するスニーカーと何ら変るところがなく、見栄えを損なうこともない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る履物は、踵受部を履物底台とは別個に成形し、その踵受部を履物底台に出入自在に収納または着脱自在に装着できるようにしたので、通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用できるようになり、履き替えの面倒がなくなるばかりか余分な管理も必要なく、しかも、別途専用の健康履物を新たに用意する必要が無いことから、余分なコストも掛からず経済的であるという効果を有する。
【0034】
また、請求項1,3記載の発明は、中空状部または空洞部の周囲が覆われることから、中空状部、空洞部または踵受部の存在がまったく解らず、このため、外観上、通常の歩行に使用する履物と何ら変るところがなく、見栄えを損なうようなこともないという効果がある。
【0035】
請求項4記載の発明のように、硬さが段階的に異なる複数種類の踵受部を揃えておくようにすれば、例えば、体力が比較的弱く長い時間爪先立ちを維持できない女性は、比較的固い踵受部を選び、疲れた場合に踵をその踵受部の上面に乗せて休むようにし、逆に、体力が比較的強く長い時間爪先立ちを維持できる男性は、非常に柔らかい踵受部を選び、疲れた場合に踵をその踵受部の上面に乗せて休むようにするなど、使用者の体力に合わせて適当な踵受部が選択でき都合が良く、これにより健康の維持・増進が無理なく行なえるという効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリッパの斜視図。
【図2】同分解斜視図。
【図3】同通常の歩行に使用する状態を示すスリッパの縦断面図。
【図4】同爪先立ち歩行に使用する状態を示すスリッパの縦断面図。
【図5】通常の歩行に使用する状態を示す他のスリッパの斜視図。
【図6】爪先立ち歩行に使用する状態を示す他のスリッパの斜視図。
【図7】通常の歩行に使用する状態を示すスニーカーの断面図。
【図8】爪先立ち歩行に使用する状態を示すスニーカーの断面図。
【符号の説明】
1 履物底台
1a 履物底台
15 開閉手段(スライドファスナー)
16 開口
17 踵受部
17a 踵受部
24 履物底台
30 開口
31 踵受部
A1 履物(スリッパ)
A2 履物(スリッパ)
B 履物(スニーカー)
F 足
f2 踵
S1 中空状部
S2 空洞部
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用できる履物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、足の踵を浮かせて歩くと背筋が真直ぐになると共に腹部や足の筋肉が引き締められてシェイプアップができるなど健康に役立つことが知られている。そこで、例えばサンダルの踵部にあたる部分を無くし、常に爪先で全体重を支えるようにして歩くことができるようにした所謂健康サンダルが使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
実開平5−68302号公報(第2頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、爪先立ちの運動をするとき通常の履物から健康サンダルへ履き替え、運動をした後は再び通常の履物に履き替えることになるので、その履き替えが面倒である。また、健康サンダルは、通常の履物とは区別して保管しなければならないことから余分な管理が増え、しかも、使用しないで長く仕舞っておくと、使用したい場合に仕舞った場所を忘れてしまい、あちこちを探すなどして煩わしさを抱く場合がある。更には、健康サンダルを別個に購入して用意しなければならないことから、余分なコストも掛かり経済的でないという課題もある。
【0005】
そこで、本発明は上記課題に鑑みてなされたもので、足の踵を乗せる踵受部を履物底台とは別個に成形し、その踵受部を履物底台に着脱自在に装着できるようにして、通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用できるようにすることにより、履き替えの面倒を無くし、余分な管理も必要なく、しかも、別途専用の健康履物を新たに用意する必要が無いことから、余分なコストも掛からず経済的である履物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明に係る履物は、足裏全体が乗り可撓性を有する履物底台内の土踏まず対応部位から後側を中空状に成形し、前記履物底台の外周面に前記中空状部と連通し開閉手段により開閉する開口を設け、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記中空状部内に前記開口を介して出入自在に収納できるようにした構成からなる。本発明は、例えば、スリッパ、サンダル、スニーカー等の履物に適用される。
【0007】
例えば、スリッパの場合、可撓性を有する履物底台内の土踏まず対応部位から後側を中空状に成形し、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記中空状部内に開口を介して出入自在に収納できるようにした構成が採られる。そして、通常の歩行には、踵受部を収納して使用すれば、他の履物と何ら遜色なく違和感も無く使用できる。一方、爪先立ち歩行をするときは、前記踵受部を履物底台から取り外して使用する。この場合、土踏まずから後側の踵が履物底台の上面に乗らないことから、体が自然と前傾姿勢となり勢い爪先立ちが促される。これにより、背筋が真直ぐになり、腹部や足の筋肉が引き締められ、シェイプアップができるなど健康の増進が図られる。しかも、踵受部が中空状部に収納され覆い隠されて見栄えは通常のスリッパとほとんど変わらないことから、それと遜色なく使用できる。
【0008】
また、足裏全体が乗る履物底台の土踏まず対応部位から後側の踵受部を該土踏まず対応部位で分離し、前記踵受部を前記履物底台に接合手段により着脱自在に装着できるようにした構成としても良い。この場合も、前記と同様に通常の歩行と爪先立ち歩行の兼用ができる。
【0009】
例えば、スリッパの場合、履物底台から踵受部を分離し、この踵受部を前記履物底台に接合手段として例えば貼り合せファスナーにより着脱自在に装着できるようにした構成が採られる。
【0010】
更に、足裏全体が乗る履物底台内の土踏まず対応部位から後側に上面が開口する空洞部を成形し、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記空洞部内に前記開口を介して出入自在に収納できるようにした構成としても良い。
【0011】
例えば、スニーカーの場合は、履物底台内の土踏まず対応部位から後側に上面が開口する空洞部を成形し、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記空洞部内に前記開口を介して出入自在に収納できるようにした構成が採られる。この場合も、前記と同様に通常の歩行と爪先立ち歩行の兼用ができる。しかも、踵受部が空洞部に収納され覆い隠されて見栄えは通常のスリッパとほとんど変わらないことから、それと遜色なく使用できる。
【0012】
前記いずれの場合も、踵受部にあっては、柔らかいものから硬いものへと段階的に硬さを異ならせた複数種類のものを用意しておけば、爪先立ちの途中で踵を下げ足を休ませるときに便利であって、履物を履く人の体力に応じ自分に合った踵受部を選択することにより、健康の維持・増進が無理なく行なえる。また、前記いずれの場合も、爪先立ちする関係上、履物底台の厚みは厚いほうが良い。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る履物の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明に係るスリッパの斜視図、図2は同分解斜視図、図3は同通常の歩行に使用する状態を示す縦断面図である。このスリッパA1は、足Fを乗せる履物底台1と足Fの甲f1を覆って保護する甲被覆部材2とから構成されている。また、前記履物底台1は、下側の底板部3の上面に敷板部4が貼り合わされ、更に、その敷板部4の上面に後記する天板11を張り合わせて大略構成される。
【0014】
前記底板部3は、発泡樹脂製のクッション材5と、この上面に接着により貼り合わされる板紙6と、周縁部を板紙6の上面に折り返すようにして前記クッション材5の下面に重合され、天然ゴムのラテックスにより接着して貼り合わされる合成樹脂製の底皮7と、前記板紙6の上面に接着して貼り合わされ比較的硬く弾力性、耐水性を有する厚紙製の中間板8と、により構成される。
【0015】
敷板部4は、ウレタンにより成形され、その前後方向の長さが爪先から土踏まずに至る長さに設定される。また、その後端が所定の厚み(例えば約2cm)を有し一番高くなっており、上面は先端に向かうに従って緩やかに下傾している。土踏まずに対応する部位は、その内側に発泡樹脂製のクッション材9aが接着剤により貼り合わされて隆起している。そして、前記底板部3、すなわち中間板8、上面の前側に敷板部4が発泡樹脂製のクッション材9bを介して接着剤により貼り合わされる。
【0016】
前記敷板部4の後端は、その前後方向の長さが底板部3に対し短い関係上、所定高さの段部10が横断状かつ一直線状に設けられる。これにより、前記段部10を介してその後側が中空状に成形される。この中空状部S1には、後記する踵f2を乗せる踵受部17が出入自在に収納されることになる。
【0017】
前記敷板部4の上面に、前記底板部3とほぼ同形状をなすゴム製の天板11が接着剤により貼り合わされる。この天板11は、敷板部4の後端縁から後方へ突出した部分もそのままほぼ水平な状態が維持されるようにしている。また、天板11の上面には、足裏の壺が指圧できるように足裏の壺に合わせて上方へ突出する無数の突起12が配設されている。
【0018】
前記天板11の上面および敷板部4の周側面は、クッション性、伸縮性を兼ね備えた合成繊維製の外装部材13で被覆されている。また、天板11側にあっては、この天板11と外装部材13とが一体に貼り合わされている。更に、踵f2と対応する部位であって前記底板部3と天板11との外周縁にも、それぞれ先端縁が所定間隔離し対向するようにしてクッション性、伸縮性を兼ね備えた合成繊維製の覆い片部14が周設される。そして、前記上下の各覆い片部14の対向端縁に開閉手段として互いに噛合する一対の合成樹脂製のスライドファスナー15が取着され、把手15aを摘んでスライダー15bをスライドさせることにより、その間の開口16が開閉される。開口16が閉じられたとき、中空状部S1は底板部3、天板11および各覆い片部14により覆い隠され、その内部を外部から見ることができないようになっている。
【0019】
前記中空状部S1に、踵受部17が出入自在に収納されるが、この踵受部17は、前記中空状部S1とほぼ同じ大きさであって平面略半円形をなし、前記段部10とほぼ同じ高さを有する板状に成形される。この場合、前記踵受部17は、ウレタンにより成形されるが、軽量で弾力性の有る材質であれば、例えばゴムスポンジ、塩化ビニル、EVAで成形しても良い。また、前記開閉手段は、スライドファスナー15に限定されるものではなく、貼り合せファスナーまたはボタンとフックの組み合せを使用するようにしても良い。更には、スライドファスナー15などの開閉手段を使用することなく、単に踵受部17を嵌め込み式に取付ける構成としても良い。
【0020】
前記甲被覆部材2は、クッション性の有る発泡樹脂製の芯材18を伸縮性の有る合成繊維製の被覆部材19で挟み包むようにして成形され、敷板部4の周側面を外装部材13で被覆するときに、同時にその両端部を前記敷板部4と天板11との間に差し込み縫着して一体に取り付けられる。
【0021】
本発明に係るスリッパA1は上記構成からなり、常には、図3に示すように中空状部S1に踵受部17を収納し、スライドファスナー15のスライダー15bをスライドさせて開口16を閉めておく。これにより、踵f2は踵受部17に受けられ足裏全体を履物底台1の上面に乗せることができる。そして、通常の歩行をするに際し、他の一般のスリッパと同様に使用することができる。
【0022】
一方、踵を浮き上がらせて爪先立ち歩行の運動をするときは、前記スライドファスナー15のスライダー15bをスライドさせて開口16を開け、図4に示すようにそこから踵受部17を取り出し中空状部S1を空にした状態で、再び、開口16を閉めておく。これにより、スリッパA1を履いたとき、踵f2が天板11を押し下げて中空状部S1内に嵌り込もうとするので、その反射運動として体が前傾姿勢を保とうとすることから、爪先立ちがし易くなる。そして、その姿勢を維持することにより背筋が真直ぐになると共に腹部や足の筋肉が引き締められてシェイプアップができるなど健康の増進を図ることができる。また、爪先立ち歩行の運動が終り元の通常の歩行に戻るときは、開口16から中空状部S1内に踵受部17を再び収納しておく。
【0023】
このように、中空状部S1に踵受部17を出入自在に収納することにより、一つのスリッパA1で通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用できることになる。また、いずれの場合も、天板11上面の複数の突起12が足裏の壺を適度に刺激することになり、指圧効果も十分に得られ健康の増進に寄与できる。
【0024】
前記踵受部17は、硬さが段階的に異なる複数種類の踵受部を揃えておくことが好ましい。図示は省略するが、例えば踵f2が容易に下がる程度に柔らかいスポンジ状のもの、または踵f2が比較的ゆっくり下がる程度に硬いものが選ばれる。これらは、ウレタン、ゴムスポンジ、塩化ビニル、EVAから成形される。これは、老若、男女によって脚力の強さがそれぞれ異なっていることから、例えば、脚力が比較的弱く長い時間爪先立ちを維持できない女性は、前記硬い踵受部を使用する。そして、疲れた場合に、踵f2をその踵受部の上面に乗せて休むようにする。逆に、脚力が比較的強く長い時間爪先立ちを維持できる男性は、前記柔らかい踵受部を使用し、疲れた場合に、踵f2をその踵受部の上面に乗せて休むようにする。
【0025】
また、前記したように中空状部S1は、上下に位置する底板部3、天板11及び両覆い片部14によりその周囲全体を覆われることから、中空状部S1または踵受部17の存在は外部からまったく解らない。このため、外観上、通常の歩行に使用するスリッパと何ら変るところがなく、見栄えを損なうことはない。
【0026】
図5、図6は他の実施の形態に係るスリッパA2を示すもので、図5は通常の歩行に使用する状態を示すスリッパの斜視図、図6は爪先立ち歩行に使用する状態を示すスリッパの斜視図である。このスリッパA2は、前記スリッパA1と構成が類似しており、材質も同一部位は同じであることから、同一部位は同一番号を付すことにより、詳しい説明は省略する。
【0027】
すなわち、底板部3と敷板部4は同じ大きさからなり、一体に成形された履物底台1aの土踏まず対応部位から後側の踵受部17aが該土踏まず対応部位で分離されている。そして、対向する前側の履物底台1aの後端面20と踵受部17aの前端面21は、いずれも外装部材13により覆われ、おのおのの面20,21に接合手段として互いに係合し得る雄型の貼り合せファスナー22と雌型の貼り合せファスナー23が取り付けられている。
【0028】
そして、常には、図5に示すように雄雌貼り合せファスナー22,23を係合させて貼り合せ、前側の履物底台1aに踵受部17aを一体に接合させておく。これにより、踵f2は踵受部17aに受けられることとなり、足裏全体を履物底台1aの上面に乗せて通常の歩行をすることができる。一方、爪先立ち歩行の運動をするときは、前記雄雌貼り合せファスナー22,23の係合を解き踵受部17aを取り外して使用する。これによっても、前記スリッパA1と同様に爪先立ちの姿勢を維持することにより、背筋が真直ぐになると共に腹部や足の筋肉が引き締められてシェイプアップができるなど健康の増進を図ることができる。また、爪先立ち歩行の運動が終り元の通常の歩行に戻るときは、再び雄雌貼り合せファスナー22,23を貼り合せて係合させ、履物底台1aに踵受部17aを一体に接合させておく。この構成によれば、踵受部17aの着脱が非常に簡単となり、取扱いが極めて容易になる。
【0029】
図7、図8は、本発明をスニーカーに適用した形態を示すもので、図7は通常の歩行に使用する状態を示すスニーカーの断面図、図8は爪先立ち歩行に使用する状態を示すスニーカーの断面図である。このスニーカーBは、足を乗せる履物底台24と足の周囲を覆って保護する周囲被覆部材25とから構成されている。前記履物底台24は、ゴム製であって下面に滑り止め用の凹凸部26を設けた下側の底板部27と、その上面に接着剤により貼り合わされるクッション性を有した敷板部28とからなる。敷板部28は、その前後方向の長さが爪先から土踏まずに至る長さに設定され、上面は先端に向かうに従って緩やかに下傾している。そして、敷板部28が底板部27上面の前側に接着剤により貼り合わされる。
【0030】
前記敷板部28の土踏まず対応部位には、所定高さの段部29が横断状かつ一直線状に設けられる。これにより、前記段部29を介してその後側に上面が開口30する空洞部S2が成形される。そして、この空洞部S2に踵f2を乗せる踵受部31が出入自在に収納されることになる。前記踵受部31は、空洞部S2とほぼ同じ大きさ、かつ、前記段部29とほぼ同じ高さを有し、平面略半円形をなす板状に成形されている。また、踵受部31は、ウレタンにより成形されるが、軽量で弾力性の有る材質であれば、例えばゴムスポンジ、塩化ビニル、EVAであっても良い。
【0031】
前記周囲被覆部材25は、履物底台24の上面に乗せた足Fの爪先f3から踵f2までの周囲全体を覆い、足Fを抜き差しする通口32を開設して成形されている。そして、周囲被覆部材25は、底板部27の上面に敷板部28を接着剤により貼り合わせるときに、同時に周縁部を前記底板部27と敷板部28との間に差し込み、接着剤により接着して一体に成形される。空洞部S2の周囲にあっては、前記周縁部が底板部27に直接接着される。
【0032】
そして、通常の歩行をするときは、上面の通口32から空洞部S2に踵受部31を収納する。これにより、踵Fは踵受部31の上面に受けられて足裏全体を乗せることができる。一方、爪先立ち歩行をするときは、前記踵受部31を取り出し空洞部S2を空にして使用する。これによって、前記と同様に健康の増進が図られる。前記踵受部31も前記したように、硬さが段階的に異なる複数種類のものを揃えておくことが好ましい。また、この場合も、前記空洞部S2がその周囲を周囲被覆部材25により覆われていることから、空洞部S2および踵受部31の存在はまったく解らず、このため、外観上、通常の歩行に使用するスニーカーと何ら変るところがなく、見栄えを損なうこともない。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る履物は、踵受部を履物底台とは別個に成形し、その踵受部を履物底台に出入自在に収納または着脱自在に装着できるようにしたので、通常の歩行をするときと健康の増進を図るべく爪先立ち歩行をするときとのいずれにも兼用できるようになり、履き替えの面倒がなくなるばかりか余分な管理も必要なく、しかも、別途専用の健康履物を新たに用意する必要が無いことから、余分なコストも掛からず経済的であるという効果を有する。
【0034】
また、請求項1,3記載の発明は、中空状部または空洞部の周囲が覆われることから、中空状部、空洞部または踵受部の存在がまったく解らず、このため、外観上、通常の歩行に使用する履物と何ら変るところがなく、見栄えを損なうようなこともないという効果がある。
【0035】
請求項4記載の発明のように、硬さが段階的に異なる複数種類の踵受部を揃えておくようにすれば、例えば、体力が比較的弱く長い時間爪先立ちを維持できない女性は、比較的固い踵受部を選び、疲れた場合に踵をその踵受部の上面に乗せて休むようにし、逆に、体力が比較的強く長い時間爪先立ちを維持できる男性は、非常に柔らかい踵受部を選び、疲れた場合に踵をその踵受部の上面に乗せて休むようにするなど、使用者の体力に合わせて適当な踵受部が選択でき都合が良く、これにより健康の維持・増進が無理なく行なえるという効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスリッパの斜視図。
【図2】同分解斜視図。
【図3】同通常の歩行に使用する状態を示すスリッパの縦断面図。
【図4】同爪先立ち歩行に使用する状態を示すスリッパの縦断面図。
【図5】通常の歩行に使用する状態を示す他のスリッパの斜視図。
【図6】爪先立ち歩行に使用する状態を示す他のスリッパの斜視図。
【図7】通常の歩行に使用する状態を示すスニーカーの断面図。
【図8】爪先立ち歩行に使用する状態を示すスニーカーの断面図。
【符号の説明】
1 履物底台
1a 履物底台
15 開閉手段(スライドファスナー)
16 開口
17 踵受部
17a 踵受部
24 履物底台
30 開口
31 踵受部
A1 履物(スリッパ)
A2 履物(スリッパ)
B 履物(スニーカー)
F 足
f2 踵
S1 中空状部
S2 空洞部
Claims (4)
- 足裏全体が乗り可撓性を有する履物底台内の土踏まず対応部位から後側を中空状に成形し、前記履物底台の外周面に前記中空状部と連通し開閉手段により開閉する開口を設け、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記中空状部内に前記開口を介して出入自在に収納できるようにしたことを特徴とする履物。
- 足裏全体が乗る履物底台の土踏まず対応部位から後側の踵受部を該土踏まず対応部位で分離し、前記分離された踵受部を前記履物底台に接合手段により着脱自在に装着できるようにしたことを特徴とする履物。
- 足裏全体が乗る履物底台内の土踏まず対応部位から後側に上面が開口する空洞部を成形し、前記履物底台とは別個に成形される踵受部を前記空洞部内に前記開口を介して出入自在に収納できるようにしたことを特徴とする履物。
- 前記踵受部は、段階的に硬さを異ならせた複数種類のものから構成される請求項1又は2又は3記載の履物。
Priority Applications (1)
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Family Applications (1)
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JP2002364255A Pending JP2004194752A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 履物 |
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-
2002
- 2002-12-16 JP JP2002364255A patent/JP2004194752A/ja active Pending
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