JP2004194434A - 携帯電話充電器 - Google Patents

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尚 山内
Masahiro Takashita
雅弘 高下
Masato Akita
征人 秋田
Koichiro Kawano
浩一郎 川野
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Abstract

【課題】直接型メタノール燃料電池を用い、安全性が高く、且つ動作が安定した携帯電話充電器を提供する。
【解決手段】本発明の携帯電話充電器は、直接型メタノール燃料電池を用いて携帯電話に内蔵される二次電池を充電するための携帯電話充電器であって、該携帯電話充電器が、筐体と、該筐体の内部に配置された直接型メタノール燃料電池と、該筐体に配設された該直接型メタノール燃料電池から出力される電力を該携帯電話に供給するための端子部と、該携帯電話を該筐体と所定の間隙を介して装着保持する保持部を少なくとも備え、筐体に携帯電話を装着した場合に筐体と携帯電話とで形成される空間が少なくとも2つの開口を有する空気流通路となるよう構成し、空気供給口となる該空気流通路の開口の実効面積と、空気排出口となる開口の実効面積とが特定の関係となるように携帯電話充電器の構造を決定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話充電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話は、情報化社会を支える重要な電子機器の一つであり、近年急速なスピードで普及し続けている。特に、2001年には第3世代携帯電話が販売され、高速通信に伴う動画メールのサービスも開始された。また、将来的には、テレビ電話などのサービスも開始されると考えられている。さらに、これらのサービスを充実させるために、携帯電話のディスプレイにも、その美しさ、応答速度の速さが要求される様になり、TFT液晶が搭載されつつある。しかしながら、携帯電話に搭載される機能の増加に伴い、消費電力も著しく増加している。従来の携帯電話の電源としては、通常リチウムイオン2次電池が用いられているが、例えば、第2世代携帯電話においては、1日15分の通話と23時間45分の待ち受け状態において6日間使用可能であったものが、現状の第3世代携帯電話では、同様な使い方において2日間しか使用できなくなっている。この問題は、高速通信を行なうための回路におけるデジタル信号処理の問題に起因しており、将来的に回路の大幅な改良が行われたとしても、消費電力を第2世代携帯電話程度までも減少させることは困難であると言われている。さらに、将来、有機EL液晶のディスプレイが普及すると、消費電力は、第2世代携帯電話の一桁増になると考えられている。
【0003】
この様な状況を踏まえ、携帯電話に内蔵されるリチウムイオン2次電池(LIB)の容量を増大させる試みも行なわれている。リチウムイオン2次電池の容量を増大させるためには、電池内部に蓄えられる(伝導に寄与する)リチウムイオンの数を増大させる必要があり、即ち、電極活物質を多く詰め込むことが必要である。ところで、カソード電極内部の空隙に充填する活物質(LixCoO)の量を増加させると、カソード電極内部でのリチウムイオンの実効的な化学拡散係数を低下させることになり、このことは、リチウムイオン2次電池の大電流における放電容量を低下させることになる。実際の携帯電話用途では、2C(1.2A)程度までの電流において容量が80%以上を維持することが必要であり、現状以上に活物質を詰め込むと、この条件が満たされなくなってしまう。
【0004】
二次電池の容量を増加させる他の方法として、他の活物質材料、例えば、LixNiOを用いることも検討されている。この材料は、4.2Vの電圧における組成比が0.3程度であり、充放電に利用できる組成比の範囲がLixCoOと比較して大きく、放電容量の増大が期待されが、このLixNiOを電極活物質として用いたとしても、現状のリチウムイオン2次電池のエネルギー密度を2倍以上に増大させることは困難である。
【0005】
以上のように、携帯電話に内蔵されているリチウムイオン2次電池の容量を増大させるためには、リチウムイオン2次電池の体積を大きくせざるを得ず、結果的に携帯電話自体の重量及び体積を増大させることになる。
【0006】
この様な状況を鑑みて、燃料電池を利用した、持ち歩き可能な携帯電話充電器が検討されている(特許文献1参照)。
現在、燃料電池としては、幾つかの燃料電池が知られている。
水素、酸素を燃料として用いるPEM(PEFC、固体電解質燃料電池)は、電気自動車への応用という点から最近注目されているが、水素という気体を燃料として用いるため、燃料容器が大きくなることが欠点であり、圧縮水素(250atm)、液体水素、水素吸蔵合金を利用する必要が出てくる。しかし、携帯電話充電器応用に関しては、いずれの燃料形態を用いたとしても、燃料容器自体の重さ、さらには安全性の問題を生じるため不適当であると考えられる。
【0007】
直接液体燃料であるメタノールからプロトンを取り出すことにより発電を行う直接型メタノール燃料電池(DMFC)は、PEMと比較して出力が小さくなるという欠点はあるものの、燃料容器自体の小型化、軽量化を図ることが可能であるため、携帯電話充電器に適していると考えられる。
【0008】
図12に、直接型メタノール燃料電池の起電部単位の一例を示す。アノード基板123上に塗布したアノード触媒層124からなるアノード電極と、カソード基板127上に塗布したカソード触媒層からなるカソード電極と、二つの電極の間に配置される電解質膜125から、直接型メタノール燃料電池の起電部単位121は構成される。電解質膜125には、例えば、高プロトン伝導性をもつナフィオン膜が用いられる。一方、アノード触媒層124に用いられる触媒には、例えば、被毒の少ないPtRuが用いられ、また、カソード触媒層126に用いられる触媒としては、例えば、Ptが用いられる。このような直接型メタノール燃料電池においては、アノード触媒層124にメタノール水溶液を供給し、触媒反応によってプロトンを発生させ、発生したプロトンが電解質膜125を通り抜け、カソード触媒層126に供給された酸素と触媒上で反応するという原理で発電が行われる。
【0009】
実際の直接型メタノール燃料電池発電装置は、図13に示す様に、起電部単位121を1個もしくは複数個電気的に直列もしくは並列に接続した発電部4、アノード触媒層123にメタノール水溶液を送液するためのポンプ9やカソード触媒層126に空気を送気するためのポンプ8などの補器、および燃料容器5などからなっている。
【0010】
ところで、この直接型メタノール燃料電池を携帯電話の充電器として用いるためには幾つかの問題点が存在する。その1つとして、直接型メタノール燃料電池は、その出力特性が温度に対して非常に敏感であるという点が挙げられる。
【0011】
図14は、2Mのメタノール水溶液を0.06cm/minで送液を行なった場合の電流電圧特性の温度依存性を測定した結果である。図14からも分かる様に、直接型メタノール燃料電池で最大出力が得られる動作温度は70℃付近であり、20℃程度温度が下がると、アノード触媒層中でのメタノールの拡散速度が低下するために限界負荷電流が減少し、出力密度が低下する。一方、70℃よりも温度が20℃程度上がると、アノード触媒層中でのメタノールの拡散速度が高くなりすぎるため、クロスオーバー現象の影響も強められ、著しい起電力の低下を生じてしまう。よって、直接型メタノール燃料電池を携帯電話充電器として利用する場合にも、発電部における反応熱を有効に利用するために、何かしらの断熱構造、もしくは放熱構造を発電部に施すことによって、起電部自体の温度を70℃に維持する必要が出てくる。さらに、定常動作時において、周辺の環境により発電部の温度自体が高くなる点に関しても配慮をする必要がある。実際には、70℃±5℃程度に動作温度を維持することが最適であると考えられる。さらには、メタノールの沸点は約62℃であるため、周辺環境の発熱により燃料容器自体の温度が高くなり、メタノールの気化による燃料容器の破裂、燃料漏れなどの問題にも注意する必要が出てくる。よって、携帯電話充電器として直接型メタノール燃料電池を用いた場合、温度管理は最も重要な問題であり、周辺環境からの発熱による上昇温度が5℃以下になる様にする構造を作成することが必須である。
【0012】
【特許文献1】米国特許6,326,097 Micro-Fuel Cell Power Devices,Robert G. Hockaday
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、直接型メタノール燃料電池を用い、安全性が高く、且つ動作が安定した携帯電話充電器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話充電器は、発電部と該発電部に供給する燃料を収容する燃料容器を有する直接型メタノール燃料電池を用いて携帯電話に内蔵される二次電池を充電するための携帯電話充電器であって、
該携帯電話充電器が、筐体と、該筐体の内部に配置された直接型メタノール燃料電池と、該筐体に配設された該直接型メタノール燃料電池から出力される電力を該携帯電話に供給するための端子部と、該携帯電話を該筐体と所定の間隙を介して装着保持する保持部を少なくとも備え、
該筐体に携帯電話を装着した場合に該筐体と該携帯電話とで形成される空間が少なくとも2つの開口を有し、該空間を空気が流通する空気流通路となるよう構成し、該筐体の底部に近接して位置し、空気供給口となる該空気流通路の重力方向の開口の実効面積A(cm)と、該筐体の上部に位置し、空気排出口となるこれと対向する方向の開口の実効面積A(cm)とが下記数式(2)を満たすようにすることを特徴とする携帯電話充電器である。
【数2】
Figure 2004194434
但し、hは前記空気排出口と前記空気供給口の実効距離(cm)である。
【0015】
前記本発明において、前記携帯電話に内蔵されている二次電池としては、リチウムイオン二次電池であることが好ましい。
【0016】
また、前記本発明において、前記携帯電話充電器において、該携帯電話充電器を空気供給口が重力方向に位置するように配置した場合、前記充電器内部に収容されている直接型メタノール燃料電池を構成する前記発電部が前記燃料容器より下側に位置するよう配設したことを特徴とする。
【0017】
さらに、前記本発明において、前記携帯電話の充電電力入力端子部と、前記直接型メタノール燃料電池から出力される電力を該携帯電話に供給するための端子部との接続が、伸縮可能なコードで行われることを特徴とする。
【0018】
上記本発明において、携帯電話の背面部分に充電器を装着した状態において、携帯電話に配設されているマイク側を下にして床に垂直に立てた時、一意的に決まる充電器の位置を、本発明においては、充電器の正位置と定義する。携帯電話と充電器の間に設けた間隙に形成した空気供給もしくは空気排出のための開口の実効面積を、その開口の縁で囲まれた2次元曲面の中で面積が最小となる曲面の面積と定義する。さらに、各開口に関して実効面積が定義される曲面上の任意の点(x,y,z)に対して、下記数式(3)を定義し、開口の中心(x’、y’、z’)とする。但し、yは重力方向に取ることとする。
【数3】
Figure 2004194434
【0019】
開口の数をNとした場合、すべての開口の中心のy座標の平均値、すなわち下記数式(4)により定義されるy’に対して、yの値が大きくなる開口を空気供給口、小さくなる開口を空気排出口と呼ぶことにする。
【数4】
Figure 2004194434
【0020】
即ち、自然対流を用いて放熱をおこなうので、重力方向と逆向きに空気が流れるという現象に基づき、空気供給口と空気排出口を定義したことになる。
【0021】
さらに、この定義により決定した空気供給口の数をMとした場合に、下記数式(5)によって定義されるy’と、同様に定義される空気排出口に関するy’の差を、本特許においては、空気供給口と空気排出口の実効距離hとして定義することにする。
【数5】
Figure 2004194434
【0022】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明に係る第1実施の形態である携帯電話充電器における数式(1)を導出するための原理を、以下に説明する。
図1に、正位置にある第1の携帯電話充電器の一例を示す。さらに、立体図として表した図が図2である。さらに、図1における第1の携帯電話充電器における空気の流れを示した図が、図3および図4である。
前記空気流通路を通過する空気の流れが、十分ゆっくりとした流れとすれば、流体の運動方程式は、等温過程における気体の状態方程式を仮定することにより、以下の式により与えられる。
【数6】
Figure 2004194434
【0023】
但し、充電器と携帯電話の隙間の温度をT、その温度における空気の密度をρとした。図1に示す様に、空気供給口6の実効面積をA(cm)、空気排出口7の実効面積をA(cm)、空気供給口6と空気排出口7の実効距離をh(cm)、重力定数をg(cm/sec)、空気の平均分子量をM(=28.8)、外気の温度をT(=300K)、外気温度における空気の密度をρ(=1.4×10−3g/cm)、空気供給口から入る空気の流速をu(cm/sec)、空気排出口7から排出される空気の流速をu(cm/sec)とすることにより、数式(6)の解は以下の式で与えられる。
【数7】
Figure 2004194434
【0024】
更に、以下の質量保存則が成立する。
【数8】
Figure 2004194434
【0025】
よって、数式(7)及び数式(8)をuに関して解くことによりuの式が与えられる。
【数9】
Figure 2004194434
【0026】
よって、数式(9)を用いることにより、自然対流による放熱量は、以下の式で与えられることになる。
【数10】
Figure 2004194434
【0027】
但し、Cpは空気の定圧比熱(=1.0J/g/sec)である。数式(10)で与えられる放熱量と携帯電話1の中のLIB(リチウムイオン二次電池)101を充電することにより発生する発熱量W(J/sec)を等しくとることにより、定常状態における温度差ΔT(=T−T)が決定される。また、ΔTを用いることにより、空気供給口の実効面積Aは、以下の式により記述される。
【数11】
Figure 2004194434
【0028】
数式(11)は、空気供給口と空気排出口の実効面積の比を与えるものである。さらに、数式(10)において、ΔT<<Tであることを考慮すれば、空気供給口の断面性Aの範囲を与えることができる。
【数12】
Figure 2004194434
【0029】
次に、携帯電話に内蔵されたリチウムイオン2次電池から発生する発熱量Wを計算する。カソード極中のリチウムイオンの実効的な化学拡散係数をDとすると、カソード極中でのリチウムイオンの伝導は、以下の式により記述される。
【数13】
Figure 2004194434
【0030】
上記数式(12)を解くことにより、カソード極中のリチウムイオン分布が得られる。
【数14】
Figure 2004194434
【0031】
ここで、z=0が電解液/カソード極界面であり、カソード極厚をL、Cをカソード極中の平均のリチウムイオン濃度、リチウムイオン2次電池に流す電流密度をjとした。さらに、カソード極のLixCoOの実効的なモル体積Vm(=20cm/mol)を用い、数式(14)で与えられるリチウムイオン濃度を組成比に直すことができる。よって、リチウムイオン2次電池の起電力は、以下の式で表される。
【数15】
Figure 2004194434
【0032】
さらに、カソード極中で生じる拡散分極によって生じる発熱量Wは、以下の式によって与えられる。
【数16】
Figure 2004194434
【0033】
但し、Sはリチウムイオン2次電池の電極シートの面積、F(=96485C/mol) である。例えば、600mAhの容量を持つリチウムイオン2次電池では、150cmの面積の電極シートに厚さ40μmの電極を、両面塗工することによって作成する。よって、このリチウムイオン2次電池を0.5Cの電流で充電を行なうと、カソード極に流れる電流密度jは1mA/cmであり、(VmCi(0)/F−VmC)/Fは、以下の値となる。
【数17】
Figure 2004194434
【0034】
さらに、図11からも分かる様に、開回路電位の組成比依存性は、組成比0.55以上1以下の範囲でほぼ直線的であり、組成比が0.027異なることによる起電力の差は0.05V程度と考えられる。よって、容量600mAのリチウムイオン2次電池を、通常の充電電流である0.5Cで充電を行なうと、発熱量Wは、数16より30mWと計算される。言うまでもなく、充電電流が小さければ、リチウムイオン2次電池から発生する発熱量は小さくなる。しかし、リチウムイオン2次電池を高速で充電するという要望を鑑みると、0.5Cの電流で充電を行なう必要があると考えられ、逆に、0.5C充電の場合の発熱量に関する放熱の対策を講じておけば、それより低い電流による充電の場合に関しても十分対応可能となる。また、この発熱量は、1cmの空気を、1sec当たりに21K上昇させるのに匹敵する熱量である。よって、リチウムイオン2次電池及び充電器の間で放熱を行なわなければ、充電器内部の燃料容器及び直接型メタノール燃料電池の温度が上昇し、出力の不安定さ及び安全性の問題を生じることが予想される。そこで、数式(12)の両辺に、リチウムイオン2次電池の発熱量W=0.03W及びAT=5Kを代入することにより、上記数式(1)が得られることが明らかである。
【0035】
次に、図1に示した携帯電話充電器2における空気の流れを、図3、図4を用いて説明する。保持部3、携帯電話1及び充電器2で囲まれた空間が、前記空気流路であり、側面において保持部3が形成されていない部分が空気流通開口となる。即ち、図4にある様に、保持部3が上端まで形成されている場合には、上端が空気排出口7となり、下端の二つの流通開口が空気供給口6となる。また、定義に従い、空気供給口6が2個対称にあるので、それぞれの実効面積はA/2である。さらに、図4の場合は、保持部3が上端まで来ていない場合であり、太線で記した領域が空気排出口7となる。さらに、空気供給口6を保持部3に作成してあり、下記数式(18)により実効面積および実効距離が定義されることになる。
【数18】
Figure 2004194434
【0036】
いずれの場合にしろ、空気は重力方向とは逆に流れ、隙間内部の空気を放熱することに寄与する。この現象は自然対流と呼ばれ、空気排出口の実効面積A及び空気供給口の実効面積Aが上記数式(1)を満足すれば、隙間内部の温度上昇を5K以下に抑えることが可能となる。よって、直接型メタノール燃料電池の温度上昇も5K以下に抑えられるので、燃料容器の温度上昇による破裂、直接型メタノール燃料電池の出力低下を抑制することが可能となり、本実施の形態の充電器は、安全性及び出力の安定性が高い携帯充電器である。
【0037】
(第2の実施の形態)
次いで第2の実施の形態である携帯電話充電器に関して説明を行なう。この実施の形態の携帯電話充電器は、図3及び図4に示した様に、携帯電話充電器を正位置に置いた場合、直接型メタノール燃料電池発電装置を構成する燃料容器5及び発電部4は重力方向に対して、発電部4が燃料容器5よりも下側に配置することを特徴としている。
【0038】
図12で示した様に、直接型メタノール燃料電池においては、アノード電極における反応により生成される二酸化炭素及びカソード電極で消費されなかった空気を生成する。これらの気体を発電装置内部に閉じ込めておくことができないので、充電器の外部へ排出する必要がある。また、直接型メタノール燃料電池を最適動作させるための温度は70℃近傍であるので、カソード電極で生成する水及び未反応のメタノールなどが、余剰の空気に混じって排出されることになる。さらに、アノード電極から排出される二酸化炭素に対しても、気化したメタノールや水が混入していると考えられる。大気中に放出できるメタノール量は250ppmと規定されているだけでなく、水蒸気を大気中に放出すると、携帯電話表面で水が結露することが考えられ、携帯電話の故障の原因となる。
【0039】
この問題を解決させるためには、発電部において発生した気体を、燃料容器中の液体と気液接触させてから排出すれば良い。何故なら、水蒸気やメタノールは、メタノール水溶液に対する溶解度が空気や二酸化炭素と比較して非常に高いため、メタノール水溶液に溶け込むと考えられるからである。この様な機構を作成するためには、燃料容器を発電部の上側に配置した方が、気体の浮力を利用できて有利である。また、燃料供給という面から考えても、重力を利用して送液が行えるので、圧力損失を見かけ小さくすることが可能となる。
【0040】
(第3の実施の形態)
さらに第3の実施の形態である携帯電話充電器に関して説明を行う。この実施の形態の携帯電話充電器は、図5に示す様に、携帯電話1と充電器2のコネクタ部分51に伸縮可能なコード52が装着されていることを特徴としている。
携帯電話1の背面部分に充電器2を装着していると、着信時などに携帯電話をはずしやすい様な構造にする必要がある。そのため、電気的に携帯電話と充電器を接続するコネクタ部に差込み式のコネクタを用いていると、容易に取り外しができないため用いることができない。よって、通常のACアダプタからの充電器と同様、接触させておく以外に方法がない。一方、第1及び第2の携帯電話充電器は、持ち運び可能であるため鞄などの中でも携帯電話の充電に利用される可能性が高い。しかしながら、接触させておくだけの充電方法では、歩いている際の振動などによって容易に外れてしまうため、安定した充電を行うことができない。よって、これらの問題を解決させるためには、携帯電話に差込み式のコネクタで充電を行い、コネクタと充電器の間に伸縮可能なコードを用いれば、着信時などに携帯電話を取りやすいだけでなく、外部の振動にも耐え、安定した充電を行うことが可能である。さらに、充電器を鞄に取り付けておけば、最近問題となっている携帯電話の落下による故障の問題を解決することが可能である。
【0041】
【実施例】
(実施例1)
<起電部単位の作製>
公知のプロセス(R. Ramakumar et al. J. Power Sources 69(1997)75)により、アノード用触媒(Pt:Ru=1:1)担持カーボンブラックとカソード用触媒(Pt)担持カーボンブラックを作製した。触媒担持量は、カーボン100に対して重量比でアノードは30、カソードは15とした。前記プロセスにおいて作製したアノード用触媒担持カーボンブラックにパーフルオロカーボンスルホン酸溶液(Dupont社Naaon 溶液SE−20092)とイオン交換水を添加し、前記触媒担持カーボンブラックを分散させてペーストを調製した。アノード集電体123としての撥水処理済カーボンペーパーTGPH−120(E−TEK社製)の上にペーストを550μm塗布し、乾燥させ、アノード触媒層124を形成することによりアノード電極を得た。前記プロセスにおいて作製したカソード用触媒担持カーボンブラックにパーフルオロカーボンスルホン酸溶液(Dupont社Nafion溶液SE−20092)とイオン交換水を加え、前記触媒担持カーボンブラックを分散させてペーストを調製した。カソード集電体127としての撥水処理済カーボンペーパーTGPH−090(E−TEK社製) の上にペーストを225μm塗布した後、乾燥させ、カソード触媒層126を形成することにより、カソード電極を得た。アノード電極のアノード触媒層124とカソード電極のカソード触媒層126の間に、電解質膜125としての市販のパーフルオロカーボンスルホン酸膜(Dupont社Nafion117)を配置し、これらにホットプレス(125℃、5分間、50kg/cm)を施すことにより、アノード電極、電解質膜及びカソード電極を接合し、起電部単位121を得た。起電部単位中のアノード触媒層の断面積Sは、10cmであった。また、起電部単位を切断し、断面積を電子顕微鏡で観察したところ、アノード触媒層の厚さLは105μmで、カソード触媒層の厚さは50μmであった。また、この電子顕微鏡観察により、アノード電極と電解質膜とカソード電極との接合状態が良好であることを確認することができた。
【0042】
<起電部単位の出力密度の測定>
図8及び図13に示すように、作製した起電部単位をカーボン製のセパレータに装着し、ネジで締め付けることにより密閉した。セパレータにはシリコンラバーヒーターが装着されており、市販の温度コントローラーを用いて、ホルダー内部が常時70℃になる様に温度制御した。ところで、アノード電極側に位置するセパレータ122には、前述した図6に示すような形状のアノード流路64が形成されている。アノード流路64のメタノール供給口62に供給チューブを接続すると共に、アノード流路64のメタノール排出口63に排出チューブを接続した。燃料容器5に収容されている濃度3Mのメタノール水溶液を、市販の送液ポンプ9を用いて送液し、供給チューブ及びメタノール供給口63を通してアノード流路64に供給した。アノード集電体123であるアノードカーボンペーパーに浸み込まなかったメタノール水溶液を、メタノール排出口63を通して排出チューブから排出した。一方、カソード電極側に位置するセパレータ128にも、アノード流路と同様な形状のカソード流路が形成されている。カソード流路の酸化剤供給口に供給チューブを接続すると共に、カソード流路の酸化剤排出口に排出チューブを接続した。市販のエアーポンプを用いて空気を送気し、供給チューブ及び酸化剤供給口を通してカソード流路に供給した。空気の流量は,市販のマスフローコントローラーを用いて調整した。送液は0.01μL/minから6mL/minまでの範囲で調整可能であり、送気は20mL/minから5L/minの範囲で調整可能であることを確認した。また、負荷には市販の電子負荷機を用いた。さらに、電圧検出手段には、市販のデジタルマルチメーターを用いた。0.1mL/minのメタノール流量、また120mL/minの空気流量を供給したところ、図7の電流電圧特性が得られた。およそ100mA/cmの電流密度で0.3Vの電圧が得られ、出力密度は30mW/cmとなることが分かった。
【0043】
<発電部の作製>
起電部単位121を5枚作成し、それぞれについて上記測定を行い、どの起電部単位からも30mW/cm以上の出力密度が得られることを確認した後、流路板を挟んで、5枚の起電部単位を直列に並べた。流路板は、1枚の板の両面に、図6に示した様な流路構造を作成し、それぞれアノード電極及びカソード電極の流路として用いられる様に工夫した。また、起電部単位の端の部分には、燃料や空気の漏れがない様に、フッ素樹脂によるシール材を取り付けた。最後に、ネジで締め付け、5枚の起電部単位を、電気的に直列に接続した。さらに、各起電部単位に対して、並列に送液、送気が行える様に配管の接続を行った。最後に、厚さ2mmの発泡スチロールで囲い、断熱を行なった。この様にして作成した発電部に関して、室温で電流電圧特性の測定を行った。0.5mL/minのメタノール流量、0.6L/minの空気流量を供給したところ、最初の20分間は、0.3Aまでの電流しか取ることができなかったが、ステップ状に電流を増加させ、10分かけて1Aの電流が取れる様になった。また、1Aの電流において、1.4Vの電圧が得られ、起電部単位の測定結果から予測される約1.5Wに近い出力が得られることを確認した。よって、断熱を行なうことにより、発電部内部の温度も約70℃に上昇することができた。
【0044】
<直接型メタノール燃料電池発電装置の作製>
作製した発電部に供給チューブ82と排出チューブ83を取り付け、供給チューブ82には、市販の送液ポンプ9(大きさ3.5cm×3.5cm×0.5cm、消費電力0.02W、圧電式ポンプ、吐出圧15kPa、無負荷状態50mL/min)を取り付けた。さらに、図8にある様に、供給チューブ82と排出チューブ83を燃料容器5に取り付けた。燃料容器5には3Mのメタノール水溶液10mLを収容したが、図8にある様に、可動な仕切り板84を設け、もう一方には、アノード電極及びカソード電極から排出される液体を吸収することが可能な高分子吸収剤85を収容した。さらに、排出される水やメタノールには、余剰の空気及び反応によって生成した二酸化炭素も混じって燃料容器5に回収されるので、気体を外部へ排出できる様に逆止弁86を取り付けたチューブを接続した。また、送気用ポンプ8としては、市販の大きさ1.5cm×2.6cm×3cm、消費電力0.2W、吐出圧力3kPa、1L/min(無負荷状態)のポンプを使用した。よって、発電部から得られる電力1.5Wのうち、ポンプの消費電力を差し引いた分1.28Wが、実質的に直接型メタノール燃料電池発電装置から取り出せる出力となった。さらに、リチウムイオン2次電池を充電するため、DC−DCコンバータを含めた回路を作成し、発電部の電圧1.4Vを4.2Vまで昇圧を行なった。市販のDC−DCコンバータの効率が約90%であるため、直接型メタノール燃料電池発電装置から実効的に取り出せる出力は1.15Wに下がった。また、電圧4.2Vに対する電流は、2.7Aとなり、600mAhの容量をもつリチウムイオン2次電池の0.45Cに匹敵する電流を取り出せることが分かった。さらに、直接型メタノール燃料電池発電装置からリチウムイオン2次電池に充電を行なうために、回路に携帯電話充電器のコネクタを取り付け、完成させた。図9に示した様に、最終的な直接型メタノール燃料電池発電装置(充電器2)の大きさは、9.5cm×4.5cm×1.5cmであった。次に、充電を行なう携帯電話1として、TOSHIBA製auC5001Tを用いた。本実施例の充電器としては、図9に示した様に、7mmの隙間を作り、高さ6cmの保持部3を取り付けた。空気排出口7の実効面積は6.65cmであり、空気供給口6の実効面積は1.4cm、さらに、空気供給口と空気排出口との実効距離が7.75cmとなる。よって、上記数式(1)から得られる空気供給口の実効面積は、6.57cm以下0.04cmとなるから、本実施例の充電器は上記数式(1)の範囲内にあることが明かである。
【0045】
(比較例1)
自然放熱の効果を見るために、充電器2とリチウムイオン2次電池101の間に隙間を2mmとし、高さ6cmのプラスチック製の保持部3をとりつけた比較例の充電器2を作成した。
【0046】
<充電実験>
上記実施例1および比較例で作成した充電器を用いて、TOSHIBA製auC5001Tの充電を行なった。携帯電話1の中のリチウムイオン2次電池101の容量は、初期の状態で300mAhになっている様に設定した。実施例1と比較例を用いて、同時に充電を開始した。約20分後燃料容器5が空になっていたので、新しい燃料容器5に交換し、実験を再開した。同様の作業をさらに1回繰り返し、約1時間の充電を行なった。充電後のリチウムイオン2次電池101の容量を測定したところ、比較例を用いた場合には、リチウムイオン2次電池101の容量が480mAh、実施例1を用いた場合には、550mAhまで増加していることが確認できた。しかし、比較例を用いた場合には、明らかにリチウムイオン2次電池101の容量が小さくなっていた。そこで、実施例1、および比較例に関して、Kタイプ熱電対を用いて、表面温度の測定を行なった。比較例は45度、実施例1は29度になっていることが分かった。即ち、大気温度が25度であったので、実施例1に関しては温度上昇が4度以下に抑えられたのに対して、比較例では、15度温度上昇が起きていた。そのため、比較例では、充電器内部の直接型メタノール燃料電池も温度が上昇し、出力が低下したものと考えられる。これによって、上記第1の実施の形態の発明の有効性が確認された。
【0047】
(実施例2)
容量600mAhのリチウムイオン2次電池の放熱量を測定するために、リチウムイオン2次電池を真空断熱し、0.3Aの充電電流で充電を行なった。ケーブルとしては、直径0.5mmの銅線を用い、電流を流した。さらに、Kタイプ熱電対をリチウムイオン2次電池の表面に接触させ、表面温度の時間経過を測定したところ、発熱量は32mWであることが分かった。即ち、数16から得られる発熱量とほぼ一致していることが確認された。
【0048】
(実施例3)
実施例1で作成した発電部を用いて、実施例3の充電器を作成した。燃料容器、送液ポンプ、送気ポンプ及び回路に関しては、比較例1と同様のものを用いたが、リチウムイオン2次電池101側の側面を、図10の破線で示した様に台形状に加工した。即ち、実施例3では、台形内部が空気排出口7となっている。実効面積は1.225cmであり、空気供給口6の実効面積は0.2cm、空気供給口と空気排出口との実効距離は7.75cmとなり、上記数式(1)から得られる空気供給口の実効面積は、1.22cm以下0.04cm以上となるから、上記数式(1)の条件を満足する。
この充電器を用いて実施例1と同様の充電試験を行なったところ、充電後の容量は546mAhであった。空気排出口の実効面積自体は、比較例と比較して5分の1程度であったが、実施例1と同程度の効果を確認することができた。これは、直接型メタノール燃料電池の発電部付近で自然対流を行なっている構造になっているため、放熱の効果が大きかったものと考えられる。
【0049】
【発明の効果】
直接型メタノール燃料電池を用い、安全性が高く、且つ動作が安定した携帯電話充電器を提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯電話充電器の模式図。
【図2】第1図の携帯電話充電器の立体図。
【図3】本発明の携帯電話充電器と携帯電話間の空気の自然対流を表す図。
【図4】本発明の他の携帯電話充電器と携帯電話間の空気の自然対流を表す図。
【図5】本発明の更に他の携帯電話充電器の模式図。
【図6】燃料電池の流路板の模式図。
【図7】実施例1に用いた起電部単位の出力特性を示す図。
【図8】実施例1における充電器の構造を表す図。
【図9】実施例1における充電器の構造を表す図。
【図10】実施例3における充電器の構造を表す図。
【図11】LixCoOの化学拡散係数及び開回路電位の組成比依存性を表す模式図。
【図12】起電部単位の構造を表す模式図。
【図13】標準的な直接型メタノール燃料電池発電装置を表す模式図。
【図14】直接型メタノール燃料電池の電流電圧特性の温度依存性を測定した結果。
【符号の簡単な説明】
1…携帯電話
2…充電器
3…保持部
4…燃料電池発電部
5…燃料容器
6…空気供給口
7…空気排出口
8…送気ポンプ
9…送液ポンプ
10…制御回路
51…コネクタ
52…伸縮可能コード
61…アノード側セパレータ
62…メタノール供給口
63…メタノール排出口
64…メタノール通路(アノード流路)
65…ネジ穴
81…発電部筐体
82…供給チューブ
83…排出チューブ
84…仕切板
85…高分子吸収体
96…逆止弁
101…リチウムイオン電池
121…起電部単位
122…アノード側セパレータ
123…アノード集電体(アノード基板)
124…アノード触媒層
125…電解質膜
126…カソード触媒層
127…カソード集電体(カソード基板)
131…カソード側セパレータ

Claims (4)

  1. 発電部と該発電部に供給する燃料を収容する燃料容器を有する直接型メタノール燃料電池を用いて携帯電話に内蔵される二次電池を充電するための携帯電話充電器であって、
    該携帯電話充電器が、筐体と、該筐体の内部に配置された直接型メタノール燃料電池と、該筐体に配設された該直接型メタノール燃料電池から出力される電力を該携帯電話に供給するための端子部と、該携帯電話を該筐体と所定の間隙を介して装着保持する保持部を少なくとも備え、
    該筐体に携帯電話を装着した場合に該筐体と該携帯電話とで形成される空間が少なくとも2つの開口を有し、該空間を空気が流通する空気流通路となるよう構成し、該筐体の底部に位置し、空気供給口となる該空気流通路の重力方向の開口の実効面積A(cm)と、該筐体の上部に位置し、空気排出口となるこれと対向する方向の開口の実効面積A(cm)とが下記数式(1)を満たすようにすることを特徴とする携帯電話充電器。
    Figure 2004194434
    但し、hは前記空気排出口と前記空気供給口の実効距離(cm)である。
  2. 前記携帯電話に内蔵されている二次電池が、リチウムイオン二次電池であることを特徴とする請求項1記載の携帯電話充電器。
  3. 前記携帯電話充電器において、該携帯電話充電器を空気供給口が重力方向に位置するように配置した場合、前記充電器内部に収容されている直接型メタノール燃料電池を構成する前記発電部が前記燃料容器より下側に位置するよう配設したことを特徴とする請求項1記載の携帯電話充電装置。
  4. 前記携帯電話の充電電力入力端子部と、前記直接型メタノール燃料電池から出力される電力を該携帯電話に供給するための端子部との接続が、伸縮可能なコードで行われることを特徴とする請求項1記載の携帯電話充電器。
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