JP2004192447A - Icカード及びicカードのデータ管理方法 - Google Patents

Icカード及びicカードのデータ管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】独立した複数のアプリケーションが一つのICチップに搭載されているICカードにおいて、あるアプリケーションの管理するメモリ領域のデータと、他のアプリケーションの管理するメモリ領域のデータを共有する。
【解決手段】アプリケーションAが起動されると、アプリケーションAの管理エリアAeの共通設定データに含まれる更新情報と、アプリケーションBの管理エリアBeの共通設定データに含まれる更新情報を比較する。比較の結果、アプリケーションBの共通情報が最新であると判断した場合は、アプリケーションAの共通情報を、アプリケーションBの共通情報の内容へと更新する。そして、アプリケーションAの更新情報を、アプリケーションBの更新情報より1大きい値に更新する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、独立した複数のアプリケーションが一つのICチップに搭載されているICカードにおいて、あるアプリケーションの管理するメモリ領域のデータと、他のアプリケーションの管理するメモリ領域のデータを共有できるICカード及びICカードのデータ管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリ等を内蔵するICカードは、従来の磁気カード等に比べて記憶容量が飛躍的に増大するとともに、マイクロコンピュータ等の半導体集積回路装置を内蔵することによってカード自体が演算処理機能を有することで情報媒体に高いセキュリティ性を付与することができるようになった。
【0003】
ICカードはISO(International Organization for Standardization)で国際的に規格化されており、一般的にプラスチックなどを基材とするカード本体に半導体メモリ等のICが内蔵され、カード表面に外部装置との接続のために金属製の導電性端子が設けられており、その外部装置とのデータの交信のために外部装置のカードスロットに挿入して用いるものである。
このICカードは接触型ICカードと呼ばれ、特に、大量データ交換や決済業務等交信の確実性と安全性が求められる用途、例えばクレジットや電子財布等に好適である。
【0004】
一方、入退室等のゲート管理への適用に際しては、認証が主たる交信内容であって、交信データ量も少量の場合が多く、より簡略な処理が望まれる。この問題を解決するために考案された技術が非接触型ICカードである。これは、空間に高周波電磁界や超音波、光等の振動エネルギーの場を設けて、そのエネルギーを吸収、整流してカードに内蔵された電子回路を駆動する直流電力源とし、この場の交流成分の周波数をそのまま用いるか、或いは逓倍や分周して識別信号とし、この識別信号をコイルやコンデンサ等の複合器を介して半導体素子の情報処理回路に伝送するものである。
【0005】
特に、認証や単純な計数データ処理を目的とした非接触型ICカードの多くは、電池とCPU(Central Processing Unit ;中央処理装置)を搭載しないハードロジックの無線認証(いわゆる、Radio Frequency IDentification)であり、この非接触型ICカードの出現によって、磁気カードに比較して偽造や改竄に対する安全性が高まった。また、この非接触カードによれば、無線によって外部装置と通信を行うことができるため、例えば、駅の改札等に代表されるようなゲートを通過する場合には、カード携帯者は、携帯するICカードをゲートに設けられているICカードリードライタ(以下、カードR/Wと記載する)に接近させるだけで良く、従来のゲート通過に伴う煩わしい作業をすることなく、簡単にゲートを通過することができる。
【0006】
また、多目的な用途に1枚のカードで対応することを目的として前者の外部端子を持つ接触型の機能と後者の無線通信によってデータ交信する非接触型の機能を有する複合型のICカードが考案されている。
【0007】
そして、近年、ICチップの高性能化により、一つのICチップの中に複数のアプリケーションを搭載したICカードが開発されてきた。ところが、これらのICカードはアプリケーションの独立性、セキュリティの観点からアプリケーション毎にファイル割り当て領域が決まっており、当該アプリケーションの管理領域下のファイル以外に対してアクセスすることはできなかった。そのため、各々のアプリケーションで共通のデータを使用する場合であっても、各アプリケーション配下にそれぞれデータを持つ必要があり、データのアンマッチングなどの問題が生じていた。そこで、複数のアプリケーション間でデータを共有させることが求められている。
しかし、調査の結果、一つのICチップの中に複数のアプリケーションを搭載したICカードにおいて、アプリケーション間でデータを共有するための技術が記載されているものはなかった。従って、開示すべき先行技術文献は存在しない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、独立した複数のアプリケーションが一つのICチップに搭載されているICカードにおいて、あるアプリケーションが管理するメモリ領域のデータと、他のアプリケーションの管理するメモリ領域のデータとを共有することができるICカード及びICカードのデータ管理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の課題を解決すべくなされたもので、請求項1に記載の発明は、少なくともマイクロプロセッサと複数の領域に分割可能なメモリとからなり、外部機器との間で電子情報の授受が可能なICカードであって、前記メモリは、複数のアプリケーション・プログラムが記憶される第1の記憶領域と、前記複数のアプリケーション・プログラムに対応し、かつ専有する各管理領域が設けられた第2の記憶領域とを有し、前記管理領域は、各アプリケーション・プログラムに固有のデータと、該固有のデータの一部が他アプリケーション・プログラムと共通する共通情報である場合にその相手先情報、該共通情報の更新状態を示す更新情報および該共通情報の有無を示す情報を含む共通設定データとを保持し、前記マイクロプロセッサは、前記アプリケーション・プログラムの起動前あるいは起動後前記共通情報へのアクセス前に、前記アプリケーション・プログラムの共通設定データにより共通情報の存在を示す情報を認識すると、前記相手先情報が示す他アプリケーション・プログラムの共通設定データ内の更新情報を読み出して該アプリケーション・プログラムの管理する更新情報と比較し、前記他アプリケーション・プログラムの共通情報が最新であると判断した場合に、該アプリケーション・プログラムの共通情報を前記他アプリケーションの共通情報に更新する、ことを特徴とするICカードである。
【0010】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のICカードであって、前記マイクロプロセッサは、該アプリケーション・プログラムの共通情報の更新とともに、該アプリケーション・プログラムの更新情報を最新情報に更新することを特徴とする。
【0011】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のICカードであって、前記管理領域は、アプリケーション・プログラムに固有のデータを記憶するデータエリアと管理データを記憶する管理エリアとを含むことを特徴とする。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のICカードであって、前記共通情報の存在を示す情報は、フラグ情報、ファイル名情報、アドレス情報のいずれかであることを特徴とする。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、少なくともマイクロプロセッサと複数の領域に分割可能なメモリとからなり、外部機器との間で電子情報の授受が可能なICカードであって、前記メモリは、複数のアプリケーション・プログラムが記憶される第1の記憶領域と、前記複数のアプリケーション・プログラムに対応し、かつ専有する各管理領域が設けられた第2の記憶領域とを有し、前記管理領域は、各アプリケーション・プログラムに固有のデータと、該固有のデータの一部が他アプリケーションとの間で共有される共有情報である場合に該共有情報を特定する共有設定データを保持し、前記マイクロプロセッサは、前記アプリケーション・プログラムの共有設定データにより共有情報の存在を示す情報を認識すると、該アプリケーション・プログラムの共有情報を特定しアクセスする、ことを特徴とするICカードである。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のICカードであって、前記共有設定データは、アドレスデータであることを特徴とする。
【0015】
また、請求項7に記載の発明は、請求項5または請求項6に記載のICカードであって、前記共有情報は、アクセス後、アプリケーション・プログラムによって書換えが行われることを特徴とする。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、少なくともマイクロプロセッサと複数の領域に分割可能なメモリとからなり、外部機器との間で電子情報の授受が可能なICカードのデータ管理方法であって、前記メモリは、複数のアプリケーション・プログラムが記憶される第1の記憶領域と、前記複数のアプリケーション・プログラムに対応し、かつ専有する各管理領域が設けられた第2の記憶領域とを有し、前記管理領域は、各アプリケーション・プログラムに固有のデータと、該固有のデータの一部が他アプリケーション・プログラムと共通する共通情報である場合にその相手先情報、該共通情報の更新状態を示す更新情報および該共通情報の有無を示す情報を含む共通設定データとを保持し、前記マイクロプロセッサは、前記アプリケーション・プログラムの起動前あるいは起動後前記共通情報へのアクセス前に、前記アプリケーション・プログラムの共通設定データにより共通情報の存在を示す情報を認識すると、前記相手先情報が示す他アプリケーション・プログラムの共通設定データ内の更新情報を読み出して該アプリケーション・プログラムの管理する更新情報と比較し、前記他アプリケーション・プログラムの共通情報が最新であると判断した場合に、該アプリケーション・プログラムの共通情報を前記他アプリケーションの共通情報に更新する、ことを特徴とするICカードのデータ管理方法である。
【0017】
また、請求項9に記載の発明は、少なくともマイクロプロセッサと複数の領域に分割可能なメモリとからなり、外部機器との間で電子情報の授受が可能なICカードのデータ管理方法であって、前記メモリは、複数のアプリケーション・プログラムが記憶される第1の記憶領域と、前記複数のアプリケーション・プログラムに対応し、かつ専有する各管理領域が設けられた第2の記憶領域とを有し、前記管理領域は、各アプリケーション・プログラムに固有のデータと、該固有のデータの一部が他アプリケーションとの間で共有される共有情報である場合に該共有情報を特定する共有設定データを保持し、前記マイクロプロセッサは、前記アプリケーション・プログラムの共有設定データにより共有情報の存在を示す情報を認識すると、該アプリケーション・プログラムの共有情報を特定しアクセスする、ことを特徴とするICカードのデータ管理方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
まず、接触型、非接触型、複合型等の各種ICカードについて、それぞれ基本構造、基本動作等について概要を説明する。
【0019】
(1−1)接触型ICカードの概要
代表的な接触型ICカードの概観図を図6に、接触型ICカードの電気回路構成図を図7に示す。
図6に示すように、接触型ICカード100は、プラスチックカード本体の表面の一部に外部装置とのインターフェースとなる端子電極101が取り付けられ、その端子電極101の下面にICチップ102が取り付けられている。また、カード本体の表面には、印刷文字、エンボス文字103の形成が可能である。また、既存の磁気カードシステムにも対応可能とするため、磁気ストライプ104が設けられている場合もある。
上記ICチップ102の電気回路構成は、図7に示すように、CPU(中央処理装置)105(マイクロプロセッサ)とメモリとを備えている。メモリは、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory、揮発性メモリ)107、記憶内容を書き換え可能な不揮発性メモリとしてのEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)108等からなる。上記ROM106にはCPU105が実行するICカード動作用プログラムを格納されている。また、RAM107は、コマンド(命令)等のデータの一時格納領域やCPU105の作業領域等として使用される。EEPROM108には、メモリデータや各種設定等が格納される。CPUは、これらのメモリからデータを読み出すため、また、書き込みを行うために所定幅のバスを介して接続されている。
【0020】
また、外部装置とのインターフェースである端子電極101には、外部より電源を供給するための電源端子Vcc及びグラウンド端子GNDと、外部よりリセット信号を受信するためのリセット信号端子RSTと、外部との間でデータの送受信をするためのI/O端子と、外部よりシステムクロック信号を受信するためのクロック端子CLKとを備えている。
【0021】
また、CPU105は、外部装置から供給されるVcc(電源電圧)、RST信号(リセット信号)、CLK信号(クロック信号)に基づいて、ROM106に格納されたプログラムを読み出して実行し、RAM107およびEEPROM108に対してデータの書き込み及び読み出しを行うとともに、I/O端子を介して、外部機器からのコマンド・書き込みデータ等を受信し、また、ICカードからのレスポンスとしての処理結果・読み出しデータ等を送信する。
【0022】
(1−2)非接触型ICカードの概要
以下に、非接触型ICカードの基本的構成と基本原理について図面を用いて説明する。
図8に示すように、非接触型ICカード109は、図中点線で示すようにカード本体内部にICチップ110、コイル117等を実装し、無線により外部装置とデータの送受を行う。このため、ICカード表面には、上述した接触型ICカード100のように端子電極101を要しない。
次に、図9に非接触型ICカード109の電気回路構成を示す。
同図に示すように、非接触型ICカード109は、ICチップ110と、共振回路部116とを備える。上記ICチップ110には、CPU(中央処理装置)111(マイクロプロセッサ)とROM112、RAM113、EEPROM114及びRF回路115が実装されている。
なお、ICチップ110の電源安定のため、バイパスコンデンサ(図示略)が設けられる場合もある。
【0023】
上記共振回路部116は、コイル117とコンデンサ118とによって構成され、その共振周波数が外部装置120の放射する高周波電磁界の周波数と等しくなるように設定されている。これにより、外部装置120の送受信アンテナと直接電磁的に結合され電力の受信や情報の送受を可能とする。
【0024】
(1−3)複合型ICカードの概要
複合型ICカードは、上述した接触型、非接触型を一体化したものである。また、複合型ICカードは、インターフェースのタイプ等によって、デュアルインターフェースタイプと統合タイプとに分かれる。
【0025】
デュアルインターフェースタイプは、接触型、非接触型のインターフェースを有するが、CPU、メモリ(ROM,RAM,EEPROM等)を共用するタイプである。例えば、1つのICチップに接触型、非接型の2種類のインターフェース機能とOS(オペレーティングシステム)を備え、一つのCPUでメモリを共用する。なお、デュアルインターフェースICカード、デュアルICカード、デュアルカードというように呼ばれることもある。
これに対し、統合タイプは、接触型のICチップ、非接触型のICチップの、二つのICチップを有し、CPU、メモリを共用しないタイプである。
【0026】
続いて、代表的なデュアルインターフェースタイプの複合型ICカード220(以下、単に複合型ICカードと記載する)の電気回路構成を図10に示す。
同図に示すように、複合型ICカード220は、ICカード全体の制御を行うCPU121(マイクロプロセッサ)と、ブートプログラム等の固定データが予め記録されたROM122と、電気的にデータの書き込み、消去が可能な不揮発性メモリであるEEPROM123と、各種データを一時的に記憶するRAM124と、外部装置の端子電極と接触することにより、電力、データの送受を行う接触型インターフェース(I/F)としての端子電極125と、非接触型インターフェース(I/F)としての共振回路部126と、共振回路部126とCPU121との間に介在するRF回路127とを備えている。
【0027】
接触型インターフェースとして機能する上記端子電極125は、外部より電源を供給するための電源端子Vcc及びグラウンド端子GNDと、外部よりリセット信号を受信するためのリセット信号端子RSTと、外部との間でデータの送受信をするためのI/O端子と、外部よりシステムクロック信号を受信するためのクロック端子CLKとを備えている。上述した金属製の各端子は、ICカードの表面に配置されており、これらの端子を外部装置である接触型カードR/Wに電気的に接触されることにより、電力の供給やデータの送受を行う。
【0028】
一方、非接触型インターフェースとして機能する共振回路部126は、図9に示した上述の非接触型ICカードと同様に、ICカード内部に形成されたコイル状のアンテナ及びコンデンサとから構成され、外部装置である非接触型カードR/Wと電波により電力の供給やデータの送受を可能とする。
【0029】
また、上記ROM122には、接触型インターフェースに対応するオペレーティングシステムと、非接触型インターフェースに対応するオペレーションシステムとがそれぞれ記憶されている。
また、EEPROM123には、接触型オペレーションシステム又は非接触型オペレーションシステム上で動作するアプリケーション、認証キー情報、データ等が格納されている。
【0030】
(2)ICカードシステムの概要
次に、上述したようなICカードと通信を行うシステム側(外部装置側)の構成について図11を参照して説明する。
(2−1)ICカードシステムの構成
図11に示すように、ICカードシステムは、一般にホストコンピュータ140、端末装置141、及びカードR/W142から構成される。ホストコンピュータ140は、ICカードシステム全体を集中的に制御するものである。端末装置141は、ホストコンピュータ140に通信回線などで接続されており、各地に分散して多数配置してある。カードR/W142は、例えば各店舗に設置され、ICカードとホストコンピュータ140側とのインターフェースとして機能する。なお、ホストコンピュータ140には、カード発行装置143が接続されることもある。また、上記端末装置141としては、専用に作られた専用端末の他に、パソコン、キャッシュディスペンサー端末、ATM端末、自動販売機、入退場ゲート、POS(Point Of Sales)端末、携帯電話が例として挙げられる。
【0031】
図11に示したICカードシステムにおいて、接触型のカードR/W(ICカードとしては接触型、複合型)が使用される場合は、図12に示すように、カードR/W142にICカード144が挿入されることにより、カードR/W142の端子電極と145と、ICカード144の端子電極146とが接触し、この端子電極を介して信号の送受信がなされる。
具体的にはカードR/W142からICカード144へ制御信号が送信され、これに対する応答信号がICカード144からカードR/W142へ送信される。また、ICカードに情報を書き込む場合には、カードR/W142とICカードとの間でネゴシエーションを行い、カードR/W142が書き込みの許可を得た場合に、書き込むデータをICカード144へ送信することで、該データの書き込みを行うことができる。
【0032】
一方、ICカード144から情報を読み出す場合には、カードR/W142は、ICカード144に対して読み出し要求と読み出しを所望するファイルの情報等を送信することにより、所望の情報をICカード144から読み出すことが可能となる。
【0033】
また、図11に示したICカードシステムにおいて、非接触型のカードR/W(ICカードとしては非接触型、複合型)が使用される場合は、図13に示すように、ICカード148をカードR/W147に接近させることにより、電磁誘導によりカードR/W147から起電力を得、カードR/W147との間で無線により上述したような通信を行うことができる。
【0034】
(3)ICカードの製造から発行まで
続いて、ICカードの製造から発行までの過程を、図14を参照して順に説明する。
まず、ICカードの製造過程(図14のステップSP41)では、ICカード用ICチップのOS、アプリケーションソフトの開発、ICチップの設計工程、ICチップの製造工程、ICチップをプラスチック等のカードに実装する工程、ICカードに文字や模様等の印刷を行う工程を経る。
そして、このようにして製造されたICカードは、発行者に渡され、発行処理が行なわれる(ステップSP42)。
【0035】
発行処理では、カードのフォーマット(EEPROMの初期化処理)、CDF(Common Data File)を生成する処理が行われる。また、CDFには、カードの属性情報、カードの発行者、カードの所有者を特定する情報、アプリケーションソフトへのアクセス権限の情報、PIN(Personal Identification Number)情報(個人識別情報)等が記憶される。
また、ADF(Application Data File)を生成する。ADFには、アプリケーション内のファイルへのアクセス権限の情報、アプリケーション内で用いられるPIN情報等が格納される。
【0036】
そして、上述したような発行処理されたICカードは、使用者に渡され、サービス提供者が提供するサービスを、使用者がICカードを使って受けることができる(ステップSP43)。なお、初回使用時に、使用者が端末を用いて暗証番号等を設定する場合もある。
【0037】
(4)ICカードのデータ管理方法
次に、本発明の一実施形態におけるICカードのデータ管理方法について図1〜図5を参照して説明する。
なお、本発明の一実施形態におけるデータ管理方法は、上述した接触型、非接触型、複合型のICカードにそれぞれ適用可能であるが、簡単のため、図6〜図7において説明した接触型ICカード100に本発明のデータ管理方法を適用する場合について説明する。
【0038】
まず、図15に、現国際規格ISO/IEC7816シリーズにより規定されている基本的なファイル階層構造を示す。
このファイル構造において、MF(Master File)は最上位に位置するファイルであり、ファイル構成の根幹となる唯一の必須専用ファイルである。MFは、ファイル制御情報及び割付可能メモリを含んでいる。そして、上記MFの配下に、DF(Dedicated File)、及びEF(Elementary File)が構成される。
DFは、ファイル制御情報及び任意選択の割付可能メモリを含むファイルであり、EF、及び又はDFの親ファイルとなることができる。
EFは、同一のファイル識別子を有しているデータ単位又はレコードの集合である。
そして、上述したような階層構造を持つファイルが上述した各種ICカードに使用される不揮発性メモリとしてのEEPROMに格納されている。
【0039】
また、ICカードは、EEPROMのデータ領域を「データエリア」と「管理エリア」に分割してファイルを管理している。データエリアにはファイルの内容を格納し、管理エリアにはデータエリアに格納しているファイルの情報を格納する。ファイルの情報は、ファイルの名称、ファイルの種類、先頭アドレス、ファイルサイズ等の情報から構成される。
アプリケーション・プログラムがファイルにアクセスする場合には、まず、アプリケーション・プログラムからのファイルのアクセスを管理するファイルマネージャが、管理エリアに対してアクセスを行い、その管理エリアの情報を基にデータエリアに格納されているデータにアクセスする。
【0040】
(4−1)第一の実施の形態
次に、第一の実施の形態について記述する。図1は、第一の実施の形態のデータ管理方式を示す図である。
ここでは、アプリケーションAが使用する共通情報Aと、アプリケーションBが使用する共通情報Bがアプリケーション間において共通するデータであるとする。
ICチップに搭載されている各アプリケーションのファイルマネージャは、当該アプリケーション配下のファイルを管理する管理エリアを参照する。管理エリアは、複数の管理データと、共通設定データとで構成される。管理データは、ファイルの名称を示すファイル名情報、ファイルの種類を示すファイル種別情報、ファイルの先頭物理アドレスを示す先頭アドレス情報、及び、ファイルのサイズを示すファイルサイズ情報等からなる。
【0041】
図2に、共通設定データの構造を示す。共通設定データは、相手先情報、更新情報、及び、フラグ情報からなる。相手先情報は、共通情報を保有する相手先アプリケーションを示す情報であり、アプリケーション名などが設定される。なお、ここでは、相手先アプリケーションに割り当てられているDF名が設定されている。更新情報は、共有情報の更新状態を示す情報であり、共有情報の更新回数が設定される。また、フラグ情報は、どのデータ要素が共通情報であるかを示す情報である。具体的には、各ビットがそれぞれ1つのデータ要素を示しており、このビット位置とデータ要素の対応は各アプリケーション間で共通である。そして、あるビット位置に「1(ビット)」が設定されている場合はそのビット位置が示すデータ要素が共通情報であり、「0(ビット)」が設定されていた場合は共通情報ではないことを示す。図においては、フラグ情報のビット位置に、データ要素としてEF1,EF2,EF3が割り当てられている。
【0042】
(4−1−1)第一の実施の形態における管理エリアの設定
図1において、アプリケーションAのファイルマネージャAfは管理エリアAeを参照する。管理エリアAeには共通情報Aに関する以下の情報が設定されている。
ファイル名情報:A1
ファイル種別情報:EF
先頭アドレス情報:1100H(Hは16進数を示す)
ファイルサイズ情報:100H
また、アプリケーションBのファイルマネージャBfは管理エリアBeを参照する。管理エリアBeには共通情報Bに関する以下の情報が設定されている。
ファイル名情報:B1
ファイル種別情報:EF
先頭アドレス情報:2100H
ファイルサイズ情報:100H
アプリケーションA及びアプリケーションBの配下のデータエリアDはそれぞれアドレス1000H〜1FFFH、2000H〜2FFFHである。
【0043】
(4−1−2)第一の実施の形態に係る共通設定データの設定の方法
続いて、第一の実施の形態における共通設定データの設定の方法について説明するために、ICカード内のファイル階層構造を図3に示す。
図3に示すファイル階層構造は、図15に示した現国際規格ISO/IEC7816シリーズに準拠したものであり、その構造は、ファイルの最上位に配置されたMFの配下に、アプリケーションAに割り当てられたDF1、アプリケーションBに割り当てられたDF2など、各アプリケーションに割り当てられたDFが連なり、各DF配下には、アプリケーションで使用するデータに割り当てられたEF1、EF2などの複数のEFと、共通設定データが連なる階層構造となっている。そして、アプリケーションA及びアプリケーションBで使用する共通情報は、DF1及びDF2の配下の同じデータ要素へそれぞれ割り付けられる。
【0044】
次に、共通設定データの設定方法について説明する。接触型ICカード100が外部装置(例えば、図11におけるカードR/W142)に挿入されることにより、I/O端子を介してカード発行のコマンドを受信すると、ICカード内のCPU105(図7)は、EEPROM108に対し、MF/DF/EFを生成するイニシャライズ処理と、生成されたEFにデータを書き込むパーソナライズ処理を実行する。これにより、共通設定データの設定が行われる。
【0045】
まず、イニシャライズ処理では、コマンドにより、MF、アプリケーションAのためのDF1、DF1配下のEF、アプリケーションBのためのDF2、DF2配下のEFが生成される。このとき、各DF配下に共通設定データのためのEFも生成される。
【0046】
続いて、パーソナライズ処理が実行される。EFへの実際のデータの書き込みを指示するコマンドを投入することにより、各DF配下のEFにデータ値が書き込まれる。
そして次に、あるアプリケーションに対して、どのアプリケーションと共通情報を持つかの情報と、選択されたアプリケーションとの間でどのデータを共通情報にするかの情報を設定するための共通設定コマンドが投入される。
【0047】
例えば、図3において、アプリケーションAのDF1配下のEF1に割り付けられる共通情報と、アプリケーションBのDF2配下のEF1に割り付けられる共通情報とが共通することを設定するための共通設定コマンドを投入したとする。すると、CPU105は、アプリケーションAの共通設定データの相手先情報に、アプリケーションBに割り付けられた「DF2」を書き込む。
続いて、アプリケーションBのDF2に処理を移し、共通設定データにアプリケーションAに割り付けられた「DF1」を、共通設定データの更新情報に初期値「0」を書き込む。そして、共通設定データのフラグ情報のEF1を示すビット位置に「1(ビット)」を書き込む。
次にDF1に処理を戻し、アプリケーションAの共通設定データの更新情報に、アプリケーションBの共通設定データの更新情報より1多い初期値「1」を書き込む。そして、さらに、共通設定データのフラグ情報のEF1を示すビット位置に「1(ビット)」を書き込む。
以上のコマンドの処理により、共通設定データが設定されることで、アプリケーションAのEF1に割り付けられた共通情報と、アプリケーションBのEF1に割り付けられた共通情報とが共通であることが設定される。
【0048】
(4−1−3)第一の実施の形態に係るファイル同期方法
次に、共通情報間のデータ内容の同期をとる方法について説明する。図4はアプリケーション起動時のファイル同期フローを示した図である。
まず、アプリケーションAのアプリケーション・プログラムが起動されると(ステップS11)、CPU105は、管理エリアAe(図1)の共通設定データの有無を判断する(ステップS12)。共通設定データが存在しない場合、アプリケーションAの処理を開始する(ステップS13)。
【0049】
一方、ステップS12で、共通設定データが存在した場合は、アプリケーションAの共通設定データの更新情報をRAMにコピーする(ステップS14)。次に、CPU105は、管理エリアBeを選択し(ステップS15)、アプリケーションBの共通情報の更新情報と、RAMにコピーされたアプリケーションAの更新情報を比較する(ステップS16)。もし、アプリケーションAの更新情報のほうが大きければ、アプリケーションAの共通情報が最新であると判断し、CPU105は管理エリアAeを選択して(ステップS17)、共通情報の更新をせずに、アプリケーションAの処理を開始する(ステップS13)。
【0050】
一方、ステップS16で、アプリケーションBの更新情報のほうが大きければ、アプリケーションBの共通情報が最新であると判断し、アプリケーションBのフラグ情報に「1(ビット)」が設定されているアプリケーションBの共通情報をRAMにコピーする(ステップS18)。
【0051】
次に、CPU105は、管理エリアAeを選択する(ステップS19)。そして、フラグ情報で共有が示されるアプリケーションAの共通情報を、ステップS18でRAMにコピーしたアプリケーションBの共通情報の内容へと更新する(ステップS20)。そして、アプリケーションAの更新情報をアプリケーションBの更新情報より1大きい値に更新する(ステップS21)。これにより、アプリケーションAの共通情報が最新であることが示される。
上記のように共通情報が最新に更新されたのち、CPU105は、アプリケーションAの処理を開始する(ステップS13)。
【0052】
なお、第一の実施の形態において、共通設定データは、データエリアに存在してもよい。
【0053】
また、アプリケーションAの起動時に図4に示すファイル同期フローが実行される代わりに、アプリケーションAの実行中、共通情報にアクセスする度に図4のステップS12以下の処理が実行されてもよい。ただしこの場合、ステップS13は、アプリケーションAがデータにアクセスするために中断した箇所、すなわちステップS12を実行した直前のアプリケーションAからの再開となる。
また、ステップS12において、共通情報の存在は、フラグ情報、ファイル名情報、あるいは、アドレス情報の内容により判断してもよい。例えば、フラグ情報が「all’0’」以外である、ファイル名情報が自身のファイル名と異なる、あるいは、アドレス情報が自身の管理領域外のアドレスである場合に共通情報が存在すると判断する。
【0054】
(4−2)第二の実施の形態
次に、第二の実施の形態のデータ管理方式について説明する。図5は、第二の実施の形態のデータ管理方式を示す図である。
ここでは、アプリケーションAが使用する共有情報Aと、アプリケーションBが使用する共有情報Bがアプリケーション間において共有されるデータであるとする。
ICチップに搭載されている各アプリケーションのファイルマネージャAf,Bfは、当該アプリケーション配下のファイルを管理する管理エリアAe,Beを参照する。管理エリアAe,Beは、ファイルの名称を示すファイル名情報、共有ファイル指定情報、ファイル名情報で示されるファイルの先頭物理アドレスを示す先頭アドレス情報(共有設定データ)、及び、ファイル名情報で示されるファイルのサイズを示すファイルサイズ情報からなるレコードで構成される。
【0055】
図5において、アプリケーションA及びアプリケーションBの配下のデータエリアDはそれぞれアドレス1000H〜1FFFH、2000H〜2FFFHである。
【0056】
アプリケーションAのファイルマネージャAfは管理エリアAeを参照する。管理エリアAeには、共有情報に関する以下の情報が設定される。
ファイル名情報:A1
共有ファイル指定情報:共有
先頭アドレス情報:2100H
ファイルサイズ情報:100H
また、アプリケーションBのファイルマネージャBfは管理エリアBfを参照する。管理エリアBfには、共有情報Bに関する以下の情報が設定される。
ファイル名情報:B1
共有ファイル指定情報:EF
先頭アドレス情報:2100H
ファイルサイズ情報:100H
【0057】
上記のように、管理エリアAeの共有情報の先頭アドレス情報(2100H)が、管理エリアBeの共有情報の先頭アドレス情報(2100H)と同じ先頭物理アドレスを示すことで、アプリケーションAのファイルマネージャAfが共有情報の読み込みあるいは書き込みを行うときには、アプリケーションBの共有情報と物理アドレスのデータエリアを対象とする。これにより、アプリケーション間のデータの共有が実現される。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1から請求項4に記載のICカード及び請求項8に記載のICカードのデータ管理方法によれば、1つのICチップに複数アプリケーションが存在するICチップを搭載するICカードにおいて、異なるアプリケーション配下のデータ内容を共通に使用することが可能になる。よって、各々のアプリケーションで共通のデータを使用する場合のデータのアンマッチングなどの問題を解決することができる。
また、アプリケーション群に連携した管理が可能となるため、入力失敗による暗証番号試行回数など、セキュリティに関連するリスク管理パラメータなどを共有することにより、1つのアプリケーションで不正が行われた場合に、カード内の全てのアプリケーションを使用不可にするのではなく、あるアプリケーション群のみを使用不可にすることが可能になる。
さらに、既存アプリケーションの起動時にアプリケーション間に共通するデータの同期処理を実行させることが可能になるため、既存アプリケーションに対する影響を少なくしながらデータの同期を行うための処理を追加することが可能になる。
【0059】
また、請求項5から請求項7に記載のICカード及び請求項9に記載のICカードのデータ管理方法によれば、1つのICチップに複数アプリケーションが存在するICチップを搭載するICカードにおいて、異なるアプリケーション配下のデータを共有することが可能になる。よって、各々のアプリケーション間で共通のデータを使用する場合のデータのアンマッチングなどの問題を解決することができる。
また、アプリケーション群に連携した管理が可能となるため、入力失敗による暗証番号試行回数など、セキュリティに関連するリスク管理パラメータなどを共有することにより、1つのアプリケーションで不正が行われた場合に、カード内の全てのアプリケーションを使用不可にするのではなく、あるアプリケーション群のみを使用不可にすることが可能になる。
さらに、複数アプリケーションで共有するデータは、同じ物理アドレスを直接参照するため、データの同期処理が不要となる。また、共有するデータに対応したデータ領域を各アプリケーションが保有する必要がないため、データ領域を節約することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一の実施の形態に係るファイル管理方式を示す図である。
【図2】同実施の形態に係る共通設定データの構造を示す図である。
【図3】同実施の形態に係るICカードのファイル階層構造を示す図である。
【図4】同実施の形態におけるファイル同期フローである。
【図5】この発明の第二の実施の形態に係るファイル管理方式を示す図である。
【図6】代表的な接触型ICカードの概観図である。
【図7】接触型ICカードの電気構成図である。
【図8】代表的な非接触型ICカードの概観図である。
【図9】非接触型ICカードの電気回路構成を示す図である。
【図10】複合型ICカードの電気回路構成を示す図である。
【図11】代表的なICカードシステムの構成を示す図である。
【図12】接触型のインターフェースが使用される場合のICカードとカードR/Wとの通信を説明するための図である。
【図13】非接触型のインターフェースが使用される場合のICカードとカードR/Wとの通信を説明するための図である。
【図14】ICカードの製造から発行までの過程を示す図である。
【図15】現国際規格ISO/IEC7816シリーズにより規定されている基本的なファイル階層構造を示す図である。
【符号の説明】
105,111,121…CPU(中央処理装置)
106,112,122…ROM
107、113,124…RAM
108,114,123…EEPROM
101,125…端子電極
116,126…共振回路部
115,127…RF回路
102,110…ICチップ

Claims (9)

  1. 少なくともマイクロプロセッサと複数の領域に分割可能なメモリとからなり、外部機器との間で電子情報の授受が可能なICカードであって、
    前記メモリは、複数のアプリケーション・プログラムが記憶される第1の記憶領域と、前記複数のアプリケーション・プログラムに対応し、かつ専有する各管理領域が設けられた第2の記憶領域とを有し、
    前記管理領域は、各アプリケーション・プログラムに固有のデータと、該固有のデータの一部が他アプリケーション・プログラムと共通する共通情報である場合にその相手先情報、該共通情報の更新状態を示す更新情報および該共通情報の有無を示す情報を含む共通設定データとを保持し、
    前記マイクロプロセッサは、前記アプリケーション・プログラムの起動前あるいは起動後前記共通情報へのアクセス前に、前記アプリケーション・プログラムの共通設定データにより共通情報の存在を示す情報を認識すると、前記相手先情報が示す他アプリケーション・プログラムの共通設定データ内の更新情報を読み出して該アプリケーション・プログラムの管理する更新情報と比較し、前記他アプリケーション・プログラムの共通情報が最新であると判断した場合に、該アプリケーション・プログラムの共通情報を前記他アプリケーションの共通情報に更新する、
    ことを特徴とするICカード。
  2. 前記マイクロプロセッサは、該アプリケーション・プログラムの共通情報の更新とともに、該アプリケーション・プログラムの更新情報を最新情報に更新することを特徴とする請求項1に記載のICカード。
  3. 前記管理領域は、アプリケーション・プログラムに固有のデータを記憶するデータエリアと管理データを記憶する管理エリアとを含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のICカード。
  4. 前記共通情報の存在を示す情報は、フラグ情報、ファイル名情報、アドレス情報のいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載のICカード。
  5. 少なくともマイクロプロセッサと複数の領域に分割可能なメモリとからなり、外部機器との間で電子情報の授受が可能なICカードであって、
    前記メモリは、複数のアプリケーション・プログラムが記憶される第1の記憶領域と、前記複数のアプリケーション・プログラムに対応し、かつ専有する各管理領域が設けられた第2の記憶領域とを有し、
    前記管理領域は、各アプリケーション・プログラムに固有のデータと、該固有のデータの一部が他アプリケーションとの間で共有される共有情報である場合に該共有情報を特定する共有設定データを保持し、
    前記マイクロプロセッサは、前記アプリケーション・プログラムの共有設定データにより共有情報の存在を示す情報を認識すると、該アプリケーション・プログラムの共有情報を特定しアクセスする、
    ことを特徴とするICカード。
  6. 前記共有設定データは、アドレスデータであることを特徴とする請求項5に記載のICカード。
  7. 前記共有情報は、アクセス後、アプリケーション・プログラムによって書換えが行われることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のICカード。
  8. 少なくともマイクロプロセッサと複数の領域に分割可能なメモリとからなり、外部機器との間で電子情報の授受が可能なICカードのデータ管理方法であって、
    前記メモリは、複数のアプリケーション・プログラムが記憶される第1の記憶領域と、前記複数のアプリケーション・プログラムに対応し、かつ専有する各管理領域が設けられた第2の記憶領域とを有し、
    前記管理領域は、各アプリケーション・プログラムに固有のデータと、該固有のデータの一部が他アプリケーション・プログラムと共通する共通情報である場合にその相手先情報、該共通情報の更新状態を示す更新情報および該共通情報の有無を示す情報を含む共通設定データとを保持し、
    前記マイクロプロセッサは、前記アプリケーション・プログラムの起動前あるいは起動後前記共通情報へのアクセス前に、前記アプリケーション・プログラムの共通設定データにより共通情報の存在を示す情報を認識すると、前記相手先情報が示す他アプリケーション・プログラムの共通設定データ内の更新情報を読み出して該アプリケーション・プログラムの管理する更新情報と比較し、前記他アプリケーション・プログラムの共通情報が最新であると判断した場合に、該アプリケーション・プログラムの共通情報を前記他アプリケーションの共通情報に更新する、
    ことを特徴とするICカードのデータ管理方法。
  9. 少なくともマイクロプロセッサと複数の領域に分割可能なメモリとからなり、外部機器との間で電子情報の授受が可能なICカードのデータ管理方法であって、
    前記メモリは、複数のアプリケーション・プログラムが記憶される第1の記憶領域と、前記複数のアプリケーション・プログラムに対応し、かつ専有する各管理領域が設けられた第2の記憶領域とを有し、
    前記管理領域は、各アプリケーション・プログラムに固有のデータと、該固有のデータの一部が他アプリケーションとの間で共有される共有情報である場合に該共有情報を特定する共有設定データを保持し、
    前記マイクロプロセッサは、前記アプリケーション・プログラムの共有設定データにより共有情報の存在を示す情報を認識すると、該アプリケーション・プログラムの共有情報を特定しアクセスする、
    ことを特徴とするICカードのデータ管理方法。
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