JP2004191312A - 電流検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電流共振型DC/DCコンバータに備えられる電流検出装置であって、磁心を用いて磁束Hが外部の影響を受け難くできて小型化が図れる電流検出装置を提供する。
【解決手段】電流共振型DC/DCコンバータに備えられて該電流共振型DC/DCコンバータの電流共振スイッチ3に流れる共振電流I1の検出を行う電流検出装置であって、電流共振スイッチ3の共振用リアクトルL1の内側と外側とを循環する様に配置形成されて共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1に伴う磁束Hを収束させる為の磁心11と、磁心11により収束された磁束Hを用いて共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1の検出を行う検出回路15とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】電流共振型DC/DCコンバータに備えられて該電流共振型DC/DCコンバータの電流共振スイッチ3に流れる共振電流I1の検出を行う電流検出装置であって、電流共振スイッチ3の共振用リアクトルL1の内側と外側とを循環する様に配置形成されて共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1に伴う磁束Hを収束させる為の磁心11と、磁心11により収束された磁束Hを用いて共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1の検出を行う検出回路15とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流共振型DC/DCコンバータに備えられて該電流共振型DC/DCコンバータの電流共振スイッチに流れる共振電流の検出を行う電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は一般的な電流共振型DC/DCコンバータの構成概略図、図4は図1の電流検出装置7の第1従来例に係る構成概略図、図5は図1の電流検出装置7の第2従来例に係る構成概略図である。
【0003】
一般に、電流共振型DC/DCコンバータ1には、図1の様に、電流共振スイッチ3の共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1を検出する為の電流検出装置7が備えられており、この電流検出装置7により検出される共振電流I1に基づいて制御回路9により電流共振スイッチ3のスイッチ素子Qに対して零電流スイッチング等のオンオフ制御が行われる。
【0004】
この種の電流検出装置7としては、従来よりカレントトランス方式やコアレス方式の電流検出装置が知られている。
【0005】
上記カレントトランス方式の電流検出装置7Bは、図4の様に、例えば3つの脚部を有しそれら脚部のうちの片側脚部と中央脚部との間の隙間に電流共振スイッチ3内の所定の接続線(例えば共振用リアクトルL1と共振用コンデンサC1との間の接続線)g1が挿通されて、接続線g1に流れる共振電流I1に伴う磁束Hを収束させる為の磁心100と、磁心100の中央脚部に巻き付けられた2次コイル(巻数N2)L3とを備えて主構成される。
【0006】
この電流検出装置7Bでは、接続線g1を流れる共振電流I1に伴う磁束Hの変化に基づく相互誘導作用によって二次コイルL3に誘導される2次電流I2を検出し、検出した2次電流I2から、それら共振電流I1と2次電流I2との間に成立する式1に基づいて共振電流I1が求められる。
【0007】
【数1】
【0008】
他方、上記コアレス方式の電流検出装置7Cは、図5の様に、電流共振スイッチ3内の接続線g1の近傍に、その巻軸(図5では紙面垂直方向)が接続線g1から距離r離され且つその巻軸方向が接続線g1の配索方向に直交する様に配置された電流検出用コイル(巻数N3)L4を備えて主構成される。
【0009】
この電流検出装置7Cでは、接続線g1を流れる共振電流I1に伴う磁束Hのうち、電流検出コイルL4の内側を貫く磁束Hの変化に基づく電磁誘導作用によって電流検出用コイルL4に誘導される誘導電流I3を検出し、検出した誘導電流I3から、それら共振電流I1と誘導電流I3との間に成立する式2に基づいて共振電流I1が求められる。尚、図5中の「×」は紙面垂直に手前側から奥側に向かう磁束Hを示し、「・」は紙面垂直に奥側から手前側に向かう磁束Hを示す。
【0010】
【数2】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記カレントトランス方式の電流検出装置7Bでは、共振電流I1に伴う磁束Hが磁心100により収束されるので磁束Hが外部の影響を受け難い(即ち外部の影響を受けずに共振電流の検出を行い易い)という利点がある一方、磁心100の配置スペースを確保する必要があるので装置の大型化を招くという欠点や、2次電流I2が大きくなる事を防止する為に2次コイルL3の巻数N2を増やすと、その巻数の増化によっても装置の大型化を招くという欠点がある。
【0012】
これに対し、上記コアレス方式の電流検出装置7Cでは、磁心を用いないので装置の小型化を図れるという利点がある一方、共振電流I1に伴う磁束Hが磁心により収束されないので磁束Hが外部の影響を受け易い(即ち外部の影響を受けずに共振電流の検出を行い難い)という欠点がある。
【0013】
そこで、この発明の課題は、電流共振型DC/DCコンバータに備えられる電流検出装置であって、磁心を用いて磁束が外部の影響を受け難くできて小型化が図れる電流検出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためには、請求項1に記載の発明は、電流共振型DC/DCコンバータに備えられて該電流共振型DC/DCコンバータの電流共振スイッチに流れる共振電流の検出を行う電流検出装置であって、前記電流共振スイッチの共振用リアクトルの内側と外側とを循環する様に配置形成されて、前記共振用リアクトルに流れる共振電流に伴う磁束を収束させる為の磁心と、前記磁心により収束された前記磁束を検出する磁気センサと、前記磁気センサの検出結果に基づいて前記共振用リアクトルに流れる共振電流の検出を行う検出手段と、を備えるものである。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記磁気センサは、前記磁心の循環方向を横切る様に前記磁心に形成されたギャップに介装されたホール素子として構成され、前記検出手段は、前記ホール素子に発生するホール電圧に基づいて前記共振用リアクトルに流れる共振電流の検出を行うものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は一般的な電流共振型DC/DCコンバータの構成概略図、図2は図1の電流検出装置7の本発明の実施の形態に係る構成概略図、図3は図2の部分拡大図である。
【0017】
この実施の形態に係る電流共振型DC/DCコンバータ1は、例えば図1の様に、直流電源Bからの入力電圧Vinを所定のデューティ比にチョッピングする電流共振スイッチ3と、電流共振スイッチ3によりチョッピングされた電圧を平滑化して直流の出力電圧Voutとして負荷Rに出力する低域通過フィルタ5と、電流共振スイッチ3に流れる共振電流I1を検出する電流検出装置7A(7)と、電流検出装置7の検出結果に基づいて電流共振スイッチ3をオンオフ制御する制御回路9とを備えて構成される。
【0018】
電流共振スイッチ3は、例えば、直流電圧Bの陽極に直列に接続されたチョッピング用のスイッチ素子Qと、スイッチ素子Qに逆並列に接続されたダイオードD1と、スイッチ素子Qの下流端に直列に接続された共振用リアクトルL1と、電源Bの負極と負荷Rの下流端とを接続する接続線g2と共振用リアクトルL1の下流端との間に介装接続された共振用コンデンサC1とを備えて構成される。
【0019】
低域通過フィルタ5は、例えば、電流検出装置7とコンデンサC1との間の接続点と負荷Rの上流端との間に介装接続された平滑用リアクトルL2と、リアクトルL2と負荷Rとの間の接続点と接続線g2との間に介装接続された平滑用コンデンサC2と、コンデンサC1とリアクトルL2との間の接続点と接続線g2との間に逆方向に介装接続された環流用ダイオードD2とを備えて構成される。
【0020】
電流検出装置7Aは、電流共振スイッチ3のリアクトルL1の内側と外側とを循環する様に配置形成されると共にリアクトルL1の外側の部分にその循環方向を垂直に横切る様にギャップGが形成されて、リアクトルL1に流れる共振電流I1に伴う磁束Hを収束させる為の磁心11と、磁心11のギャップGに介装されて磁心11により収束された磁束Hにより垂直に貫かれる様に配置されたホール素子(磁気センサ)13と、ホール素子13に対してホール効果の原理を適用して検出されるホール電圧Vhに基づいてリアクトルL1に流れる共振電流I1の検出を行う検出回路15とを備えて主構成される。
【0021】
磁心11は、例えばEE型(EI型やUU型等でも構わない)の磁心として構成されており、その磁心11の有する例えば3つの脚部のうちの例えば中央脚部に電流共振スイッチ3の共振用リアクトルL1が巻装され、例えば片側脚部に形成されたギャップGにホール素子13が介装される。
【0022】
ホール素子13には、例えば図3の様に、その外周側面のうちの、ホール素子13を貫く磁束Hに直交する方向を向いて対向配置する一対の面部に、ホール素子13を貫く磁束Hに直交する様にホール素子13に制御電流Icを通電させる為のリード線17a,17bが配設され、ホール素子13を貫く磁束Hの方向とホール素子13を流れる制御電流Icの通電方向との両方向に直交する方向を向いて対向配置する一対の面部に、ホール素子13を貫く磁束Hとホール素子13を流れる制御電流Icとにより誘導されるホール電圧Vhを取り出す為のリード線17c,17dが配設される。
【0023】
このホール素子13は、図2の様に、検出回路15及び制御回路9が実装される制御基板21の近傍(例えば横側)に配置されて、その各リード線17a〜17cが直接に制御基板21のスルーホール(図示省略)に挿入される事で制御基板21に実装される。
【0024】
検出回路15は、例えば制御基板21に実装されて構成される。この検出回路15は、リード線17a,17bを介してホール素子13に上記制御電流Icを入力することでホール素子13にホール効果を成立させ、このホール効果により誘導される上記ホール電圧Vhをリード線17c,17dを介して検出し、検出したホール電圧Vhと予め設定された制御電流Icとから、それらホール電圧Vhと制御電流Icと磁束Hの密度Bとの間に成立する式3に基づいて共振電流I1に伴う磁束Hの密度Bを検出し、検出した磁束Hの密度Bから共振電流I1を検出して、その検出結果を制御回路9に出力する。尚、上記検出結果はホール電圧Vhに比例するので、ホール電圧Vhをオペアンプ等で適宜に増幅したものを検出結果として出力しても構わない。
【0025】
【数3】
【0026】
制御回路9は、例えば制御基板21に実装されて構成される。この制御回路9は、電流検出装置7Aの検出結果に基づいて電流共振スイッチ3のスイッチ素子Qを零電流スイッチングによりチョッピング制御すると共に、電流検出装置7Aの検出結果から得られる共振電流I1のピーク値が所定の基準値より大きいか否かに応じて低域通過フィルタ5から負荷Rに出力される出力電流I5が過電流か否かを判定し、過電流と判定した場合に限り、例えば一定期間スイッチ素子Qをオフ制御する。
【0027】
以上の様に、電流検出装置7Aを備えた電流共振型DC/DCコンバータによれば、電流検出装置7Aに関して、その磁心11が電流共振スイッチ3の共振用リアクトルL1の内側と外側とを循環する様に配置形成されて、該磁心11により共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1に伴う磁束Hが収束され、磁気センサ13によりその収束された磁束Hが検出され、検出回路15によりその検出結果に基づいて共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1の検出が行われるため、即ち共振用リアクトルL1が電流検出用のコイルとして兼用されるため、共振用リアクトルL1の配置スペースを磁心11の配置スペースの一部として共用でき、これにより磁心11を用いて磁束Hが外部の影響を受け難くできて電流検出装置(従って電流共振型DC/DCコンバータ)の小型化が図れる。
【0028】
又、磁気センサ13が、磁心11の循環方向を横切る様に磁心11に形成されたギャップGに介装されたホール素子13として構成され、検出回路15によりそのホール素子13に発生するホール電圧Vhに基づいて共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1の検出が行われるため、即ち2次コイルを用いないで共振電流Icの検出が行われるため、2次コイルの巻数による電流検出装置の大型化を防止できて、電流検出装置(従って電流共振型DC/DCコンバータ)の小型化に寄与できる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、磁心が電流共振スイッチの共振用リアクトルの内側と外側とを循環する様に配置形成されて、該磁心により共振用リアクトルに流れる共振電流に伴う磁束が収束され、磁気センサによりその収束された磁束が検出され、検出手段によりその結果結果に基づいて共振用リアクトルに流れる共振電流の検出が行われるため、即ち共振用リアクトルが電流検出用のコイルとして兼用されるため、共振用リアクトルの配置スペースを磁心の配置スペースの一部として共用でき、これにより磁心を用いて磁束が外部の影響を受け難くしつつ装置の小型化が図れる。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、磁気センサが、磁心の循環方向を横切る様に磁心に形成されたギャップに介装されたホール素子として構成され、検出手段によりそのホール素子に発生するホール電圧に基づいて共振用リアクトルに流れる共振電流の検出が行われるため、即ち2次コイルを用いないで共振電流の検出が行われるため、2次コイルの巻数による装置の大型化を防止でき、装置の小型化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な電流共振型DC/DCコンバータの構成概略図である。
【図2】図1の電流検出装置7の本発明に係る構成概略図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図1の電流検出装置7の第1従来例に係る構成概略図である。
【図5】図1の電流検出装置7の第2従来例に係る構成概略図である。
【符号の説明】
1 電流共振型DC/DCコンバータ
3 電流共振スイッチ
11 磁心
13 ホール素子
15 検出回路
I1 共振電流
H 磁束
L1 共振用リアクトル
G ギャップ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流共振型DC/DCコンバータに備えられて該電流共振型DC/DCコンバータの電流共振スイッチに流れる共振電流の検出を行う電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は一般的な電流共振型DC/DCコンバータの構成概略図、図4は図1の電流検出装置7の第1従来例に係る構成概略図、図5は図1の電流検出装置7の第2従来例に係る構成概略図である。
【0003】
一般に、電流共振型DC/DCコンバータ1には、図1の様に、電流共振スイッチ3の共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1を検出する為の電流検出装置7が備えられており、この電流検出装置7により検出される共振電流I1に基づいて制御回路9により電流共振スイッチ3のスイッチ素子Qに対して零電流スイッチング等のオンオフ制御が行われる。
【0004】
この種の電流検出装置7としては、従来よりカレントトランス方式やコアレス方式の電流検出装置が知られている。
【0005】
上記カレントトランス方式の電流検出装置7Bは、図4の様に、例えば3つの脚部を有しそれら脚部のうちの片側脚部と中央脚部との間の隙間に電流共振スイッチ3内の所定の接続線(例えば共振用リアクトルL1と共振用コンデンサC1との間の接続線)g1が挿通されて、接続線g1に流れる共振電流I1に伴う磁束Hを収束させる為の磁心100と、磁心100の中央脚部に巻き付けられた2次コイル(巻数N2)L3とを備えて主構成される。
【0006】
この電流検出装置7Bでは、接続線g1を流れる共振電流I1に伴う磁束Hの変化に基づく相互誘導作用によって二次コイルL3に誘導される2次電流I2を検出し、検出した2次電流I2から、それら共振電流I1と2次電流I2との間に成立する式1に基づいて共振電流I1が求められる。
【0007】
【数1】
【0008】
他方、上記コアレス方式の電流検出装置7Cは、図5の様に、電流共振スイッチ3内の接続線g1の近傍に、その巻軸(図5では紙面垂直方向)が接続線g1から距離r離され且つその巻軸方向が接続線g1の配索方向に直交する様に配置された電流検出用コイル(巻数N3)L4を備えて主構成される。
【0009】
この電流検出装置7Cでは、接続線g1を流れる共振電流I1に伴う磁束Hのうち、電流検出コイルL4の内側を貫く磁束Hの変化に基づく電磁誘導作用によって電流検出用コイルL4に誘導される誘導電流I3を検出し、検出した誘導電流I3から、それら共振電流I1と誘導電流I3との間に成立する式2に基づいて共振電流I1が求められる。尚、図5中の「×」は紙面垂直に手前側から奥側に向かう磁束Hを示し、「・」は紙面垂直に奥側から手前側に向かう磁束Hを示す。
【0010】
【数2】
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記カレントトランス方式の電流検出装置7Bでは、共振電流I1に伴う磁束Hが磁心100により収束されるので磁束Hが外部の影響を受け難い(即ち外部の影響を受けずに共振電流の検出を行い易い)という利点がある一方、磁心100の配置スペースを確保する必要があるので装置の大型化を招くという欠点や、2次電流I2が大きくなる事を防止する為に2次コイルL3の巻数N2を増やすと、その巻数の増化によっても装置の大型化を招くという欠点がある。
【0012】
これに対し、上記コアレス方式の電流検出装置7Cでは、磁心を用いないので装置の小型化を図れるという利点がある一方、共振電流I1に伴う磁束Hが磁心により収束されないので磁束Hが外部の影響を受け易い(即ち外部の影響を受けずに共振電流の検出を行い難い)という欠点がある。
【0013】
そこで、この発明の課題は、電流共振型DC/DCコンバータに備えられる電流検出装置であって、磁心を用いて磁束が外部の影響を受け難くできて小型化が図れる電流検出装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためには、請求項1に記載の発明は、電流共振型DC/DCコンバータに備えられて該電流共振型DC/DCコンバータの電流共振スイッチに流れる共振電流の検出を行う電流検出装置であって、前記電流共振スイッチの共振用リアクトルの内側と外側とを循環する様に配置形成されて、前記共振用リアクトルに流れる共振電流に伴う磁束を収束させる為の磁心と、前記磁心により収束された前記磁束を検出する磁気センサと、前記磁気センサの検出結果に基づいて前記共振用リアクトルに流れる共振電流の検出を行う検出手段と、を備えるものである。
【0015】
請求項2に記載の発明は、前記磁気センサは、前記磁心の循環方向を横切る様に前記磁心に形成されたギャップに介装されたホール素子として構成され、前記検出手段は、前記ホール素子に発生するホール電圧に基づいて前記共振用リアクトルに流れる共振電流の検出を行うものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は一般的な電流共振型DC/DCコンバータの構成概略図、図2は図1の電流検出装置7の本発明の実施の形態に係る構成概略図、図3は図2の部分拡大図である。
【0017】
この実施の形態に係る電流共振型DC/DCコンバータ1は、例えば図1の様に、直流電源Bからの入力電圧Vinを所定のデューティ比にチョッピングする電流共振スイッチ3と、電流共振スイッチ3によりチョッピングされた電圧を平滑化して直流の出力電圧Voutとして負荷Rに出力する低域通過フィルタ5と、電流共振スイッチ3に流れる共振電流I1を検出する電流検出装置7A(7)と、電流検出装置7の検出結果に基づいて電流共振スイッチ3をオンオフ制御する制御回路9とを備えて構成される。
【0018】
電流共振スイッチ3は、例えば、直流電圧Bの陽極に直列に接続されたチョッピング用のスイッチ素子Qと、スイッチ素子Qに逆並列に接続されたダイオードD1と、スイッチ素子Qの下流端に直列に接続された共振用リアクトルL1と、電源Bの負極と負荷Rの下流端とを接続する接続線g2と共振用リアクトルL1の下流端との間に介装接続された共振用コンデンサC1とを備えて構成される。
【0019】
低域通過フィルタ5は、例えば、電流検出装置7とコンデンサC1との間の接続点と負荷Rの上流端との間に介装接続された平滑用リアクトルL2と、リアクトルL2と負荷Rとの間の接続点と接続線g2との間に介装接続された平滑用コンデンサC2と、コンデンサC1とリアクトルL2との間の接続点と接続線g2との間に逆方向に介装接続された環流用ダイオードD2とを備えて構成される。
【0020】
電流検出装置7Aは、電流共振スイッチ3のリアクトルL1の内側と外側とを循環する様に配置形成されると共にリアクトルL1の外側の部分にその循環方向を垂直に横切る様にギャップGが形成されて、リアクトルL1に流れる共振電流I1に伴う磁束Hを収束させる為の磁心11と、磁心11のギャップGに介装されて磁心11により収束された磁束Hにより垂直に貫かれる様に配置されたホール素子(磁気センサ)13と、ホール素子13に対してホール効果の原理を適用して検出されるホール電圧Vhに基づいてリアクトルL1に流れる共振電流I1の検出を行う検出回路15とを備えて主構成される。
【0021】
磁心11は、例えばEE型(EI型やUU型等でも構わない)の磁心として構成されており、その磁心11の有する例えば3つの脚部のうちの例えば中央脚部に電流共振スイッチ3の共振用リアクトルL1が巻装され、例えば片側脚部に形成されたギャップGにホール素子13が介装される。
【0022】
ホール素子13には、例えば図3の様に、その外周側面のうちの、ホール素子13を貫く磁束Hに直交する方向を向いて対向配置する一対の面部に、ホール素子13を貫く磁束Hに直交する様にホール素子13に制御電流Icを通電させる為のリード線17a,17bが配設され、ホール素子13を貫く磁束Hの方向とホール素子13を流れる制御電流Icの通電方向との両方向に直交する方向を向いて対向配置する一対の面部に、ホール素子13を貫く磁束Hとホール素子13を流れる制御電流Icとにより誘導されるホール電圧Vhを取り出す為のリード線17c,17dが配設される。
【0023】
このホール素子13は、図2の様に、検出回路15及び制御回路9が実装される制御基板21の近傍(例えば横側)に配置されて、その各リード線17a〜17cが直接に制御基板21のスルーホール(図示省略)に挿入される事で制御基板21に実装される。
【0024】
検出回路15は、例えば制御基板21に実装されて構成される。この検出回路15は、リード線17a,17bを介してホール素子13に上記制御電流Icを入力することでホール素子13にホール効果を成立させ、このホール効果により誘導される上記ホール電圧Vhをリード線17c,17dを介して検出し、検出したホール電圧Vhと予め設定された制御電流Icとから、それらホール電圧Vhと制御電流Icと磁束Hの密度Bとの間に成立する式3に基づいて共振電流I1に伴う磁束Hの密度Bを検出し、検出した磁束Hの密度Bから共振電流I1を検出して、その検出結果を制御回路9に出力する。尚、上記検出結果はホール電圧Vhに比例するので、ホール電圧Vhをオペアンプ等で適宜に増幅したものを検出結果として出力しても構わない。
【0025】
【数3】
【0026】
制御回路9は、例えば制御基板21に実装されて構成される。この制御回路9は、電流検出装置7Aの検出結果に基づいて電流共振スイッチ3のスイッチ素子Qを零電流スイッチングによりチョッピング制御すると共に、電流検出装置7Aの検出結果から得られる共振電流I1のピーク値が所定の基準値より大きいか否かに応じて低域通過フィルタ5から負荷Rに出力される出力電流I5が過電流か否かを判定し、過電流と判定した場合に限り、例えば一定期間スイッチ素子Qをオフ制御する。
【0027】
以上の様に、電流検出装置7Aを備えた電流共振型DC/DCコンバータによれば、電流検出装置7Aに関して、その磁心11が電流共振スイッチ3の共振用リアクトルL1の内側と外側とを循環する様に配置形成されて、該磁心11により共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1に伴う磁束Hが収束され、磁気センサ13によりその収束された磁束Hが検出され、検出回路15によりその検出結果に基づいて共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1の検出が行われるため、即ち共振用リアクトルL1が電流検出用のコイルとして兼用されるため、共振用リアクトルL1の配置スペースを磁心11の配置スペースの一部として共用でき、これにより磁心11を用いて磁束Hが外部の影響を受け難くできて電流検出装置(従って電流共振型DC/DCコンバータ)の小型化が図れる。
【0028】
又、磁気センサ13が、磁心11の循環方向を横切る様に磁心11に形成されたギャップGに介装されたホール素子13として構成され、検出回路15によりそのホール素子13に発生するホール電圧Vhに基づいて共振用リアクトルL1に流れる共振電流I1の検出が行われるため、即ち2次コイルを用いないで共振電流Icの検出が行われるため、2次コイルの巻数による電流検出装置の大型化を防止できて、電流検出装置(従って電流共振型DC/DCコンバータ)の小型化に寄与できる。
【0029】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、磁心が電流共振スイッチの共振用リアクトルの内側と外側とを循環する様に配置形成されて、該磁心により共振用リアクトルに流れる共振電流に伴う磁束が収束され、磁気センサによりその収束された磁束が検出され、検出手段によりその結果結果に基づいて共振用リアクトルに流れる共振電流の検出が行われるため、即ち共振用リアクトルが電流検出用のコイルとして兼用されるため、共振用リアクトルの配置スペースを磁心の配置スペースの一部として共用でき、これにより磁心を用いて磁束が外部の影響を受け難くしつつ装置の小型化が図れる。
【0030】
請求項2に記載の発明によれば、磁気センサが、磁心の循環方向を横切る様に磁心に形成されたギャップに介装されたホール素子として構成され、検出手段によりそのホール素子に発生するホール電圧に基づいて共振用リアクトルに流れる共振電流の検出が行われるため、即ち2次コイルを用いないで共振電流の検出が行われるため、2次コイルの巻数による装置の大型化を防止でき、装置の小型化に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な電流共振型DC/DCコンバータの構成概略図である。
【図2】図1の電流検出装置7の本発明に係る構成概略図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図1の電流検出装置7の第1従来例に係る構成概略図である。
【図5】図1の電流検出装置7の第2従来例に係る構成概略図である。
【符号の説明】
1 電流共振型DC/DCコンバータ
3 電流共振スイッチ
11 磁心
13 ホール素子
15 検出回路
I1 共振電流
H 磁束
L1 共振用リアクトル
G ギャップ
Claims (2)
- 電流共振型DC/DCコンバータに備えられて該電流共振型DC/DCコンバータの電流共振スイッチに流れる共振電流の検出を行う電流検出装置であって、
前記電流共振スイッチの共振用リアクトルの内側と外側とを循環する様に配置形成されて、前記共振用リアクトルに流れる共振電流に伴う磁束を収束させる為の磁心と、
前記磁心により収束された前記磁束を検出する磁気センサと、
前記磁気センサの検出結果に基づいて前記共振用リアクトルに流れる共振電流の検出を行う検出手段と、
を備えることを特徴とする電流検出装置。 - 前記磁気センサは、前記磁心の循環方向を横切る様に前記磁心に形成されたギャップに介装されたホール素子として構成され、
前記検出手段は、前記ホール素子に発生するホール電圧に基づいて前記共振用リアクトルに流れる共振電流の検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の電流検出装置。
Priority Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007147514A (ja) * | 2005-11-29 | 2007-06-14 | Denso Corp | 電流センサ及び電流センサのコア |
JP2013514052A (ja) * | 2009-12-18 | 2013-04-22 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 多相直流電圧変換器、および多相直流電圧変換器の制御方法 |
-
2002
- 2002-12-13 JP JP2002362441A patent/JP2004191312A/ja active Pending
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