JP2004191306A - 電子線照射装置 - Google Patents

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JP2004191306A
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vacuum vessel
shielding
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irradiation apparatus
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Suetoshi Ooizumi
末年 大泉
Taro Takei
太郎 武井
Yukihisa Takahashi
幸久 高橋
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Iwasaki Denki KK
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Abstract

【課題】真空容器の真空を封じるための遮蔽用開閉蓋の開閉を容易に行うことができ、また真空容器内のメンテナンス作業を安全に行うことができる電子線照射装置を提供することを課題とする。
【解決手段】縦壁に電子線を照射する適数の照射窓部を有し、内部に電子線発生部を収納してなる縦長の筒状真空容器の上端または下端の少なくとも何れか一端に、筒状真空容器の横断面方向と同一平面内で横移動するようにスライド機構を設け、同スライド機構に遮蔽用開閉蓋を配置して構成してある。また同スライド機構は一対のレールあるいは円弧状のレールで構成し、また遮蔽用開閉蓋は重量物で構成してある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主として高エネルギーの電子を発生し、これを利用するための電子線照射装置、特に真空容器を封じる蓋を有する電子線照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子線照射装置は電子線照射部が横方向に広がりをもち、電子線照射部付近特に、下方を通過する連続する容器等を搬送処理するものが一般的である。(特許文献1)
【0003】
【特許文献1】特開平11−1212公報
【0004】
従来、電子線照射窓を有する真空容器内は、電子線の効率のよい加速のために高真空に保たれている。通常10−3Paから10−5Pa程度の真空度となっている。電子線が真空容器から大気中に取り出されるために照射部を通り抜けるか、あるいは被照射物に照射される。また照射室を構成する部材に電子線が当たるとエックス線が発生する。この場合電子線やエックス線が外部に漏洩しないように一般に遮蔽機能が付与されている。
【0005】
また真空容器の内部に電子線発生部等を収納し、さらに真空容器内のメンテナンスのために、真空容器の上端または下端のいずれか一端に遮蔽用開閉蓋が一般的に配置して構成してある。
図5に示すように、遮蔽用開閉蓋3は内部に電子線発生部2を収納してなる真空容器1の上方に軸着して構成してある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した真空容器の遮蔽用開閉蓋は、通常アルミニウム、鉄、ステンレス、鉛などを重ね合わせて構成されているため、重量が50キログラム乃至100キログラムとなる。
しかし、同電子線照射装置の真空容器メンテナンスの際に、遮蔽用開閉蓋を開閉すると、重量が大きいために開閉作業に手数を要し、さらに作業に危険が伴う欠点がある。
【0007】
本発明は上記の諸点に鑑み発明したものであって、真空容器の真空を封じるための遮蔽用開閉蓋の開閉を容易に行うことができ、また真空容器内のメンテナンス作業を安全に行うことができる電子線照射装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、縦壁に電子線を照射する適数の照射窓部を有し、内部に電子線発生部を収納してなる縦長の筒状の真空容器の上端または下端の少なくともいずれか一端に、筒状の真空容器の横断面方向と同一平面内で横移動するようにスライド機構を設けて構成してある。
そして同スライド機構に遮蔽用開閉蓋を配置して構成してある。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子線照射装置におけるスライド機構を一対のレールで構成し、同レールに重量物で構成した遮蔽用開閉蓋を配置して構成してある。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電子線照射装置における筒状の真空容器の外部に沿って、円弧状のレールを設け、同レールに沿って遮蔽用開閉蓋が横移動するように構成してある。
【0011】
上記した請求項1乃至請求項3における電子線照射装置によると、真空容器の遮蔽用開閉蓋の開閉を容易に行うことができ、さらに真空容器内のメンテナンス作業を安全に行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図1乃至図4について説明する。図1は請求項1請求項2の発明における実施例の概略側面図、図2は概略平面図である。図1及び図2において、11は縦長に構成された真空容器であって、例えば円筒状に構成してある。12は電子線発生部、13は照射窓部である。14は真空容器11の上端または下端の少なくともいずれか一方(図は下端と両端に配置したものは省略)に配置してなるスライド機構であって、例えば一対のレールで構成してある。15は遮蔽用開閉蓋であって、筒状真空容器の横断面方向と同一平面内で横移動するように構成してある。遮蔽用開閉蓋は、アルミニウム、鉄、ステンレス、鉛などを重ね合わせて構成し、厚さが3cm、直径が60cmの場合、重量が100キログラム程度となる。
【0013】
またスライド機構14は、真空容器11の下端に同様に配置して構成してもよい。真空容器11の下端にスライド機構14を設ける機構では、真空容器11を支持台等に載置し、真空容器11を浮かせて構成する。また同スライド機構14は、比較的大きい装置になると、真空容器11の上端と下端の両方に設ける構造のものも同様に実施される。
【0014】
図3と図4は遮蔽用開閉蓋15を、筒状の真空容器11の横断面方向と同一平面内で横移動するための他の構造を示すものである。図3と図4に示す構造は、筒状の真空容器の一部に一対の支持台21を設け、同一対の支持台の間に円弧状のレール22を設け、同レール22に沿って遮蔽用開閉蓋が横移動するように構成してある。23は遮蔽用開閉蓋のレール22に対応する外端に配置してなる掛合片である。
【0015】
【発明の効果】
上記した請求項1乃至請求項3に記載の本発明によると、真空容器における重量の大きい遮蔽用開閉蓋の開閉を容易に行うことができ、真空容器内のメンテナンス作業を安全に行うことができる特別な効果がある。
さらに、重量の大きい遮蔽用開閉蓋を高所方向に持ち上げる必要がないため、作業性が向上し、安全に作業を行うことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子線照射装置の側面図。
【図2】図1に示す電子線照射装置の平面図。
【図3】図1に示す電子線照射装置における他のスライド機構の一部側面図。
【図4】図3に示す電子線照射装置における他のスライド機構の平面図。
【図5】従来の電子線照射装置の側面図。
【符号の説明】
11 真空容器
12 電子線発生部
13 照射窓部
14 スライド機構
15 遮蔽用開閉蓋
21 支持台
22 レール
23 掛合片

Claims (3)

  1. 縦壁に電子線を照射する適数の照射窓部を有し、内部に電子線発生部を収納してなる縦長の筒状の真空容器の上端または下端の少なくともいずれか一端に、筒状の真空容器の横断面方向と同一平面内で横移動するようにスライド機構を設け、同スライド機構に遮蔽用開閉蓋を配置して構成したことを特徴とする電子線照射装置。
  2. スライド機構は一対のレールで構成し、同レールに重量物で構成した遮蔽用開閉蓋を配置して構成したことを特徴とする請求項1記載の電子線照射装置。
  3. 筒状の真空容器の外部に沿って、円弧状のレールを設け、同レールに沿って遮蔽用開閉蓋が横移動するように構成したことを特徴とする請求項1記載の電子線照射装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007163446A (ja) * 2005-11-15 2007-06-28 Osaka Kako Kk 放射線遮蔽簡易容器
JP2013117501A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Nihon Medi Physics Co Ltd 放射性物質収納容器

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