JP2004191054A - Gps受信機 - Google Patents
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Abstract
【課題】GPS受信機において消費電力の低減を図ること。
【解決手段】GPS衛星からアルマナックデータ、又はエフェメリデータの取得が完了している場合に、衛星位置計算部7で求めた衛星の概略位置又は詳細位置から、仰角の高い衛星を最高位に、仰角の低い衛星を中位に、受信不可能な衛星を最低位にして、受信部3の各受信チャネルに割り当てるGPS衛星の優先順位を設定する。衛星選定部10は、優先順位に基づいて測位対象のGPS衛星を選定する。クロック制御部8は、選定したGPS衛星を割り当てる受信チャネルのみにクロック信号線9を介してクロック信号を供給する。クロック信号が供給されない受信チャネルは不動作状態となり、電力を消費することがない。
【選択図】 図1
【解決手段】GPS衛星からアルマナックデータ、又はエフェメリデータの取得が完了している場合に、衛星位置計算部7で求めた衛星の概略位置又は詳細位置から、仰角の高い衛星を最高位に、仰角の低い衛星を中位に、受信不可能な衛星を最低位にして、受信部3の各受信チャネルに割り当てるGPS衛星の優先順位を設定する。衛星選定部10は、優先順位に基づいて測位対象のGPS衛星を選定する。クロック制御部8は、選定したGPS衛星を割り当てる受信チャネルのみにクロック信号線9を介してクロック信号を供給する。クロック信号が供給されない受信チャネルは不動作状態となり、電力を消費することがない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のGPS衛星から送信される航法メッセージに基づいて測位計算を行うGPS受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
GPS受信機は、地球を周回する複数のGPS(Global Positioning System)衛星から送信される疑似雑音符号と搬送波で位相変調された信号を受信し、復調して取得した航法メッセージに測位演算を施して測位を行う装置である。この測位演算には、それぞれに異なる航法メッセージを送信する複数のGPS衛星を必要とし、このためGPS受信機は、通常8〜16個の受信回路(以下、受信チャネルと記す)を備えている。
【0003】
以下、図6のブロック図を参照しながら、従来のGPS受信機について説明する。
【0004】
図6において、アンテナ61で受信したGPS衛星からの電波をミキサ62で増幅し、適当な中間周波信号に変換する。受信部63は、受信チャネル毎に複数のGPS衛星の内それぞれ1個を割り当て、クロック信号68に同期して電波の受信処理を行うもので、ミキサ62から出力される中間周波信号を検波・復調してGPS衛星から送信される航法メッセージを取得し、相関値計算及び衛星電波到着時刻計算を行って、メモリ64に保存する。
【0005】
測位演算部65では、メモリ64に保存されたGPS衛星の軌道情報や時刻情報を用いてGPS受信機の位置を算出する。モード制御部66は、メモリ64に保存された受信チャネル毎の相関値の大きさによって、受信チャネルそれぞれにGPS衛星から受信する電波の受信モード(捕捉モード、又は追尾モード)を設定する。また、衛星位置計算部67は、航法メッセージからGPS衛星の位置を計算し、複数の受信チャネルに対して、それぞれ1つのGPS衛星を割り当てる際の優先順位付けを行う。
【0006】
以上のようにして、GPS受信機では測位計算を実行することができる(例えば、非特許文献1参照。)。
【0007】
【非特許文献1】
JAMES BAO、他1名、“Fundamentals of Global Positioning System Receivers”ISBN 0−471−38154−3
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、受信部63の受信チャネル毎に複数のGPS衛星の内1個ずつを割り当て、クロック信号68に同期してそれぞれに電波の受信処理を行うようにした上記従来の例では、確実に捕捉できるGPS衛星が受信チャネル数に満たない場合でも、受信部63のすべての受信チャネルを常時動作させている。そのため、GPS受信機の消費電力が増大するという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、消費電力の低減を図ることのできるGPS受信機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のGPS受信機は、複数のGPS衛星から航法メッセージを受信して測位計算を行うGPS受信機であって、動作クロックに基づいて動作する複数チャネル受信可能な受信手段と、前記測位計算の対象とするGPS衛星を選定する衛星選定手段と、前記受信手段で受信可能な複数チャネルのうち、前記衛星選定手段により選定したGPS衛星からの航法メッセージを受信するチャネルに対してのみ、前記動作クロックを供給するクロック供給手段とを備える。
【0011】
上記構成によれば、衛星選定手段により選定したGPS衛星に対応しない受信チャネルは動作クロックが供給されず、不動作状態となり電力を消費しない。これにより、GPS受信機の消費電力を低減できる。
【0012】
また、本発明のGPS受信機は、前記衛星選定手段が、アルマナックデータ又はエフェメリデータにより計算した前記GPS衛星の軌道上の位置に基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定する。
【0013】
また、本発明のGPS受信機は、前記衛星選定手段が、前記航法メッセージの受信モードに基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定する。
【0014】
また、本発明のGPS受信機は、前記衛星選定手段が、前記航法メッセージの受信状態に基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のGPS受信機の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図である。GPS受信機は、アンテナ1、ミキサ2、複数の受信チャネルを備えてなる受信部3、メモリ4、測位演算部5、モード制御部6、衛星位置計算部7、クロック制御部8、衛星選定部10を有して構成される。
【0017】
アンテナ1は、GPS衛星から送信される電波を受信する無指向性のアンテナであり、受信された電波は高周波信号としてミキサ2に与えられる。GPS衛星から送信される電波は、衛星の概略軌道を示すアルマナックデータ、詳細軌道を示すエフェメリデータ、クロックデータ等の航法データを疑似雑音符号で拡散変調し、搬送波で位相変調した信号である。
【0018】
ミキサ2は、アンテナ1から与えられる高周波信号を増幅した後、搬送波よりも十分に低い中間周波数帯の信号に周波数変換して受信部3に出力する。
【0019】
受信部3は、例えば16個の受信チャネルからなり、各受信チャネルに複数のGPS衛星の内の1個を割り当て、それぞれ独立した受信処理を行うことができる。受信処理は、クロック制御部8から供給されるクロック信号9に同期して、相関値計算と同期検波を行うと共に、アルマナックデータ及びエフェメリデータからなる航法メッセージを復調し、衛星電波到着時刻計算を行う。
【0020】
メモリ4は、受信部3において生成した相関値と航法メッセージ、衛星電波到着時刻を受信チャネル毎に保存する。また、測位演算部5は、メモリ4に保存された航法メッセージと衛星電波到着時刻を読み出して測位計算を実行する。
【0021】
モード制御部6は、メモリ4に保存された相関値の大きさによって受信部3の受信チャネル毎に受信モードを設定する。また、衛星位置計算部7は、航法メッセージからGPS衛星の位置を計算し、受信部3の複数の受信チャネルに対して、それぞれ1つのGPS衛星を割り当てる際の優先順位付けを行う。
【0022】
クロック制御部8は、受信部3の動作に必要なクロック信号をクロック信号線9を介して受信チャネル毎に独立して供給する。
【0023】
衛星選定部10は、後述するように、衛星位置計算部7によって求められるGPS衛星の位置に基づいて決定される優先順位に従って、測位演算部5において測位計算を行う際に受信対象とするGPS衛星を選定する。
【0024】
次に、以上のように構成された本実施形態に係るGPS受信機の動作について説明する。なお、受信部3のいくつかの受信チャネルでは、アルマナックデータ、又はエフェメリデータの取得が完了しているものとする。
【0025】
アルマナックデータの取得が完了していれば、衛星位置計算部7において、GPS衛星の概略位置を求めることが可能であり、求めたGPS衛星の概略位置を基にして、後述する方法で受信部3の各受信チャネルに割り当てるGPS衛星の優先順位を決定する。
【0026】
また、エフェメリデータの取得が完了している場合は、衛星位置計算部7でGPS衛星の詳細位置を求め、求めたGPS衛星の詳細位置を基に後述する方法で受信部3の各受信チャネルに割り当てるGPS衛星の優先順位を決定する。
【0027】
GPS衛星全体の優先順位は、次のようにして決定する。まず、仰角の高いGPS衛星は最高位の優先順位とし、仰角の低いGPS衛星は中間の優先順位を設定する。そして、明らかに受信が不可能なGPS衛星は、最低位の優先順位とする。
【0028】
衛星選定部10は、このようにして決定したGPS衛星の優先順位に従って、測位演算部5において測位計算を行う際の対象となるGPS衛星を選定する。まず、最高位の優先順位を与えたGPS衛星は対象とし、最低位の優先順位を与えたGPS衛星は対象外とする。そして、中間の優先順位を与えたGPS衛星は、受信状況に応じて対象とするかどうかを判断する。
【0029】
クロック制御部8は、衛星選定部10によって選定したGPS衛星を割り当てる受信部3の受信チャネルに対してのみ、それぞれのクロック信号線9を介してクロック信号を供給する。
【0030】
GPS衛星は0.5恒星日を1周期としており、電波を受信して飛行位置を求めることができるGPS衛星の数は、通常6個〜11個である。これに対して、受信部3における受信チャネルの数は例えば16個あり、これは受信対象とするGPS衛星の数より多く、GPS衛星を割り当てない受信チャネルが5個〜10個存在することになる。本発明では、これらGPS衛星を割り当てない受信チャネルに対しては、クロック制御部8によりクロック信号の供給をしないよう制御する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは、回路が不動作状態となって電力を消費することがない。
【0031】
以上のように本実施形態によれば、衛星位置計算部7においてGPS衛星の位置を求め、衛星選定部10はこれに基づき測位演算部5において測位計算を行う際の対象とするGPS衛星を選定する。そして、クロック制御部8は、選定したGPS衛星を割り当てる受信部3の受信チャネルに対してのみ、クロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは不動作状態となって電力を消費することがなく、GPS受信機の消費電力を低減できる。
【0032】
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図であり、図1の衛星選定部10に代わって衛星選定部20を備えて構成される。図1と共通する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0033】
GPS衛星に対応して割り当てられる受信部3の各受信チャネルは、前述したようにクロック信号9に同期して相関値計算を行い、その結果をメモリ4に保存する。モード制御部6はこれを読み出し、相関値の大きさによって受信チャネルそれぞれに受信モードを設定し、衛星選定部20に出力する。
【0034】
GPS受信機の受信モードには、アンテナ1によって受信可能な広範囲の周波数領域の電波から、GPS衛星から放射された電波を探し出して捕捉するための捕捉モードと、捕捉したGPS衛星の電波に対して、受信周波数の微調整を行いながら受信を継続し、最終的に航法メッセージを取得するための追尾モードの2種類がある。受信部3の各受信チャネルは、それぞれの受信状況に応じて、捕捉モードから追尾モードへと遷移する。
【0035】
衛星選定部20は、モード制御部6から与えられる各受信チャネルの受信モードに応じて、測位演算部5において測位計算を行う際の受信対象とするGPS衛星を選定する。まず、受信モードが既に追尾モードへ遷移したGPS衛星を受信対象として選定する。一方、受信モードが長時間捕捉モードのままで、追尾モードに遷移しないGPS衛星については選定対象外とする。
【0036】
クロック制御部8は、衛星選定部20によって選定したGPS衛星を割り当てる受信部3の受信チャネルに対してのみ、クロック信号線9を介してクロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは回路が不動作状態となり、電力を消費することがない。
【0037】
以上のように本実施形態によれば、モード制御部6において受信部3の受信チャネル毎に受信モードを設定し、衛星選定部20は設定された受信モードが捕捉モードであるか、或いは追尾モードであるかによって、測位演算部5において測位計算を行う際の対象とするGPS衛星を選定する。そして、クロック制御部8は、選定したGPS衛星を割り当てる受信チャネルに対してのみにクロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは電力を消費することがなく、GPS受信機の消費電力を低減することができる。
【0038】
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図であり、図1の衛星選定部10に代わって、衛星選定部30を備えて構成される。
図1と共通する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
複数のGPS衛星に対応して割り当てる受信部3の各受信チャネルにおいて、それぞれに相関値を計算し、計算結果をメモリ4に保存する。相関値は各受信チャネルにおけるGPS衛星からの電波の受信状況を示す指標であり、相関値が大きいほど受信状況が良好である。
【0040】
衛星選定部30は、メモリ4に保存された相関値を読み出し、測位演算部5において測位計算を行う際の受信対象とするGPS衛星を選定する。まず、大きい相関値を示す受信チャネルに対応するGPS衛星を受信対象として選定する。一方、相関値が長時間小さいままである受信チャネルに対応するGPS衛星については選定しない。
【0041】
クロック制御部8は、衛星選定部30によって選定したGPS衛星を割り当てる受信部3の受信チャネルに対してのみに、クロック信号線9を介してクロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは不動作状態となり、電力を消費することがない。
【0042】
以上のように本実施形態によれば、衛星選定部30は、メモリ4から読み出したGPS衛星からの電波の受信状況を示す相関値の大小によって、測位演算部5で測位計算を行う際の対象とするGPS衛星を選定する。そして、クロック制御部8は、選定したGPS衛星を割り当てる受信チャネルに対してのみにクロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは電力を消費することがなく、GPS受信機の消費電力を低減することが可能となる。
【0043】
(第4実施形態)
図4は本発明の第4実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図である。GPS受信機は、アンテナ1、ミキサ2、受信部43、メモリ44、測位演算部45、モード制御部46、衛星位置計算部47、クロック制御部48、衛星選定部40、を有して構成される。なお、図1と同一の構成要素には同じ符号を付してある。
【0044】
GPS受信機は、第1〜第3実施形態と同様にGPS衛星からの電波をアンテナ1で受信し、ミキサ2において受信電波を増幅して搬送波よりも十分に低い中間周波数帯の信号に周波数変換する。
【0045】
受信部43は、16個の受信チャネルの受信処理を時分割で処理するもので、クロック制御部48から供給されるクロック信号49に同期して、ミキサ2の出力信号から相関値計算と同期検波処理を行うと共に、航法メッセージの復調、衛星電波到着時刻の計算を行って、結果をメモリ44に保存する。
【0046】
測位演算部45は、取得した航法メッセージと、受信部43で中間周波信号を同期検波する際に検出した衛星電波到着時刻により、測位計算を実行する。また、衛星位置計算部47は、航法メッセージからGPS衛星の位置を計算し、時分割処理を行う16個の受信チャネルに対して、それぞれ1つのGPS衛星を割り当てる際の優先順位付けを行う。
【0047】
クロック制御部48は、受信部43に対して16個の受信チャネルの受信処理を時分割で行うためのクロック信号を、クロック信号線49を介して供給する。
【0048】
衛星選定部40は、第1〜第3実施形態において示したいずれかの方法によって受信対象とするGPS衛星を選定する。即ち、GPS衛星からアルマナックデータ又はエフェメリデータが取得可能な状態において、衛星位置計算部47で求めたGPS衛星の位置を基に優先順位を設定する。または、モード制御部46において設定された受信モードが捕捉モードから追尾モードに遷移したGPS衛星を選定する。または、メモリ44から読み出した相関値の大小によってGPS衛星を選定する。
【0049】
図5は、本実施形態のGPS受信機における受信部43の動作を説明するためのタイムチャートであり、受信部43において受信チャネル毎に時分割された受信信号のタイミング51と、初期状態において受信部43に供給されるクロック信号52と、後述する低消費電力モードにおいて受信部43に供給されるクロック信号53をそれぞれ示している。
【0050】
初期状態においては、クロック制御部48から受信チャネル毎に時分割された信号処理の全てのタイミングに対してクロックエッジが存在するクロック信号52が受信部43に供給される。
【0051】
低消費電力モードにおいては、衛星選定部40で受信対象とするGPS衛星を選定した後で、クロック制御部48は衛星選定部40で対象としたGPS衛星に対応する受信チャネルの受信処理のタイミングについてはクロックエッジを残し、GPS衛星を割り当てない受信チャネルの信号処理タイミングについてはクロックエッジをなくしたクロック信号53を生成して受信部43に供給する。これによって、クロックエッジがない受信チャネルの受信処理タイミングでは、受信部43の回路は一時的に不動作状態となり、消費電流が減少する。
【0052】
以上のように本実施形態によれば、受信部43は16個の受信チャネルの受信処理を時分割処理する。衛星選定部40は、第1〜第3実施形態において示したいずれかの方法によって受信対象とするGPS衛星を選定する。クロック制御部48は、選定しないGPS衛星を割り当てる受信チャネルの信号処理タイミングについて、クロックエッジをなくしたクロック信号を生成して受信部43に供給する。これにより、クロックエッジがない受信チャネルの受信処理タイミングでにおいて受信部43が一時的に不動作状態となり、消費電流が減少するので、GPS受信機の消費電力を低減することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のGPS受信機によれば、測位計算のために受信対象とするGPS衛星を選定する衛星選定部と、受信部の複数の受信チャネル毎に独立してクロック信号を供給するクロック制御部を備え、衛星選定部によって選定したGPS衛星に対応する受信チャネルに対してのみクロック信号を供給することにより、消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第4実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図。
【図5】第4実施形態のGPS受信機における受信部の動作を示すタイムチャート。
【図6】従来技術によるGPS受信機の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 ミキサ
3、43 受信部
4、44 メモリ
5、45 測位演算部
6、46 モード制御部
7、47 衛星位置計算部
8、48 クロック制御部
9、49 クロック信号線
10、20、30、40 衛星選定部
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のGPS衛星から送信される航法メッセージに基づいて測位計算を行うGPS受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
GPS受信機は、地球を周回する複数のGPS(Global Positioning System)衛星から送信される疑似雑音符号と搬送波で位相変調された信号を受信し、復調して取得した航法メッセージに測位演算を施して測位を行う装置である。この測位演算には、それぞれに異なる航法メッセージを送信する複数のGPS衛星を必要とし、このためGPS受信機は、通常8〜16個の受信回路(以下、受信チャネルと記す)を備えている。
【0003】
以下、図6のブロック図を参照しながら、従来のGPS受信機について説明する。
【0004】
図6において、アンテナ61で受信したGPS衛星からの電波をミキサ62で増幅し、適当な中間周波信号に変換する。受信部63は、受信チャネル毎に複数のGPS衛星の内それぞれ1個を割り当て、クロック信号68に同期して電波の受信処理を行うもので、ミキサ62から出力される中間周波信号を検波・復調してGPS衛星から送信される航法メッセージを取得し、相関値計算及び衛星電波到着時刻計算を行って、メモリ64に保存する。
【0005】
測位演算部65では、メモリ64に保存されたGPS衛星の軌道情報や時刻情報を用いてGPS受信機の位置を算出する。モード制御部66は、メモリ64に保存された受信チャネル毎の相関値の大きさによって、受信チャネルそれぞれにGPS衛星から受信する電波の受信モード(捕捉モード、又は追尾モード)を設定する。また、衛星位置計算部67は、航法メッセージからGPS衛星の位置を計算し、複数の受信チャネルに対して、それぞれ1つのGPS衛星を割り当てる際の優先順位付けを行う。
【0006】
以上のようにして、GPS受信機では測位計算を実行することができる(例えば、非特許文献1参照。)。
【0007】
【非特許文献1】
JAMES BAO、他1名、“Fundamentals of Global Positioning System Receivers”ISBN 0−471−38154−3
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、受信部63の受信チャネル毎に複数のGPS衛星の内1個ずつを割り当て、クロック信号68に同期してそれぞれに電波の受信処理を行うようにした上記従来の例では、確実に捕捉できるGPS衛星が受信チャネル数に満たない場合でも、受信部63のすべての受信チャネルを常時動作させている。そのため、GPS受信機の消費電力が増大するという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、消費電力の低減を図ることのできるGPS受信機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のGPS受信機は、複数のGPS衛星から航法メッセージを受信して測位計算を行うGPS受信機であって、動作クロックに基づいて動作する複数チャネル受信可能な受信手段と、前記測位計算の対象とするGPS衛星を選定する衛星選定手段と、前記受信手段で受信可能な複数チャネルのうち、前記衛星選定手段により選定したGPS衛星からの航法メッセージを受信するチャネルに対してのみ、前記動作クロックを供給するクロック供給手段とを備える。
【0011】
上記構成によれば、衛星選定手段により選定したGPS衛星に対応しない受信チャネルは動作クロックが供給されず、不動作状態となり電力を消費しない。これにより、GPS受信機の消費電力を低減できる。
【0012】
また、本発明のGPS受信機は、前記衛星選定手段が、アルマナックデータ又はエフェメリデータにより計算した前記GPS衛星の軌道上の位置に基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定する。
【0013】
また、本発明のGPS受信機は、前記衛星選定手段が、前記航法メッセージの受信モードに基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定する。
【0014】
また、本発明のGPS受信機は、前記衛星選定手段が、前記航法メッセージの受信状態に基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のGPS受信機の実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図である。GPS受信機は、アンテナ1、ミキサ2、複数の受信チャネルを備えてなる受信部3、メモリ4、測位演算部5、モード制御部6、衛星位置計算部7、クロック制御部8、衛星選定部10を有して構成される。
【0017】
アンテナ1は、GPS衛星から送信される電波を受信する無指向性のアンテナであり、受信された電波は高周波信号としてミキサ2に与えられる。GPS衛星から送信される電波は、衛星の概略軌道を示すアルマナックデータ、詳細軌道を示すエフェメリデータ、クロックデータ等の航法データを疑似雑音符号で拡散変調し、搬送波で位相変調した信号である。
【0018】
ミキサ2は、アンテナ1から与えられる高周波信号を増幅した後、搬送波よりも十分に低い中間周波数帯の信号に周波数変換して受信部3に出力する。
【0019】
受信部3は、例えば16個の受信チャネルからなり、各受信チャネルに複数のGPS衛星の内の1個を割り当て、それぞれ独立した受信処理を行うことができる。受信処理は、クロック制御部8から供給されるクロック信号9に同期して、相関値計算と同期検波を行うと共に、アルマナックデータ及びエフェメリデータからなる航法メッセージを復調し、衛星電波到着時刻計算を行う。
【0020】
メモリ4は、受信部3において生成した相関値と航法メッセージ、衛星電波到着時刻を受信チャネル毎に保存する。また、測位演算部5は、メモリ4に保存された航法メッセージと衛星電波到着時刻を読み出して測位計算を実行する。
【0021】
モード制御部6は、メモリ4に保存された相関値の大きさによって受信部3の受信チャネル毎に受信モードを設定する。また、衛星位置計算部7は、航法メッセージからGPS衛星の位置を計算し、受信部3の複数の受信チャネルに対して、それぞれ1つのGPS衛星を割り当てる際の優先順位付けを行う。
【0022】
クロック制御部8は、受信部3の動作に必要なクロック信号をクロック信号線9を介して受信チャネル毎に独立して供給する。
【0023】
衛星選定部10は、後述するように、衛星位置計算部7によって求められるGPS衛星の位置に基づいて決定される優先順位に従って、測位演算部5において測位計算を行う際に受信対象とするGPS衛星を選定する。
【0024】
次に、以上のように構成された本実施形態に係るGPS受信機の動作について説明する。なお、受信部3のいくつかの受信チャネルでは、アルマナックデータ、又はエフェメリデータの取得が完了しているものとする。
【0025】
アルマナックデータの取得が完了していれば、衛星位置計算部7において、GPS衛星の概略位置を求めることが可能であり、求めたGPS衛星の概略位置を基にして、後述する方法で受信部3の各受信チャネルに割り当てるGPS衛星の優先順位を決定する。
【0026】
また、エフェメリデータの取得が完了している場合は、衛星位置計算部7でGPS衛星の詳細位置を求め、求めたGPS衛星の詳細位置を基に後述する方法で受信部3の各受信チャネルに割り当てるGPS衛星の優先順位を決定する。
【0027】
GPS衛星全体の優先順位は、次のようにして決定する。まず、仰角の高いGPS衛星は最高位の優先順位とし、仰角の低いGPS衛星は中間の優先順位を設定する。そして、明らかに受信が不可能なGPS衛星は、最低位の優先順位とする。
【0028】
衛星選定部10は、このようにして決定したGPS衛星の優先順位に従って、測位演算部5において測位計算を行う際の対象となるGPS衛星を選定する。まず、最高位の優先順位を与えたGPS衛星は対象とし、最低位の優先順位を与えたGPS衛星は対象外とする。そして、中間の優先順位を与えたGPS衛星は、受信状況に応じて対象とするかどうかを判断する。
【0029】
クロック制御部8は、衛星選定部10によって選定したGPS衛星を割り当てる受信部3の受信チャネルに対してのみ、それぞれのクロック信号線9を介してクロック信号を供給する。
【0030】
GPS衛星は0.5恒星日を1周期としており、電波を受信して飛行位置を求めることができるGPS衛星の数は、通常6個〜11個である。これに対して、受信部3における受信チャネルの数は例えば16個あり、これは受信対象とするGPS衛星の数より多く、GPS衛星を割り当てない受信チャネルが5個〜10個存在することになる。本発明では、これらGPS衛星を割り当てない受信チャネルに対しては、クロック制御部8によりクロック信号の供給をしないよう制御する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは、回路が不動作状態となって電力を消費することがない。
【0031】
以上のように本実施形態によれば、衛星位置計算部7においてGPS衛星の位置を求め、衛星選定部10はこれに基づき測位演算部5において測位計算を行う際の対象とするGPS衛星を選定する。そして、クロック制御部8は、選定したGPS衛星を割り当てる受信部3の受信チャネルに対してのみ、クロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは不動作状態となって電力を消費することがなく、GPS受信機の消費電力を低減できる。
【0032】
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図であり、図1の衛星選定部10に代わって衛星選定部20を備えて構成される。図1と共通する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0033】
GPS衛星に対応して割り当てられる受信部3の各受信チャネルは、前述したようにクロック信号9に同期して相関値計算を行い、その結果をメモリ4に保存する。モード制御部6はこれを読み出し、相関値の大きさによって受信チャネルそれぞれに受信モードを設定し、衛星選定部20に出力する。
【0034】
GPS受信機の受信モードには、アンテナ1によって受信可能な広範囲の周波数領域の電波から、GPS衛星から放射された電波を探し出して捕捉するための捕捉モードと、捕捉したGPS衛星の電波に対して、受信周波数の微調整を行いながら受信を継続し、最終的に航法メッセージを取得するための追尾モードの2種類がある。受信部3の各受信チャネルは、それぞれの受信状況に応じて、捕捉モードから追尾モードへと遷移する。
【0035】
衛星選定部20は、モード制御部6から与えられる各受信チャネルの受信モードに応じて、測位演算部5において測位計算を行う際の受信対象とするGPS衛星を選定する。まず、受信モードが既に追尾モードへ遷移したGPS衛星を受信対象として選定する。一方、受信モードが長時間捕捉モードのままで、追尾モードに遷移しないGPS衛星については選定対象外とする。
【0036】
クロック制御部8は、衛星選定部20によって選定したGPS衛星を割り当てる受信部3の受信チャネルに対してのみ、クロック信号線9を介してクロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは回路が不動作状態となり、電力を消費することがない。
【0037】
以上のように本実施形態によれば、モード制御部6において受信部3の受信チャネル毎に受信モードを設定し、衛星選定部20は設定された受信モードが捕捉モードであるか、或いは追尾モードであるかによって、測位演算部5において測位計算を行う際の対象とするGPS衛星を選定する。そして、クロック制御部8は、選定したGPS衛星を割り当てる受信チャネルに対してのみにクロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは電力を消費することがなく、GPS受信機の消費電力を低減することができる。
【0038】
(第3実施形態)
図3は、本発明の第3実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図であり、図1の衛星選定部10に代わって、衛星選定部30を備えて構成される。
図1と共通する構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
【0039】
複数のGPS衛星に対応して割り当てる受信部3の各受信チャネルにおいて、それぞれに相関値を計算し、計算結果をメモリ4に保存する。相関値は各受信チャネルにおけるGPS衛星からの電波の受信状況を示す指標であり、相関値が大きいほど受信状況が良好である。
【0040】
衛星選定部30は、メモリ4に保存された相関値を読み出し、測位演算部5において測位計算を行う際の受信対象とするGPS衛星を選定する。まず、大きい相関値を示す受信チャネルに対応するGPS衛星を受信対象として選定する。一方、相関値が長時間小さいままである受信チャネルに対応するGPS衛星については選定しない。
【0041】
クロック制御部8は、衛星選定部30によって選定したGPS衛星を割り当てる受信部3の受信チャネルに対してのみに、クロック信号線9を介してクロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは不動作状態となり、電力を消費することがない。
【0042】
以上のように本実施形態によれば、衛星選定部30は、メモリ4から読み出したGPS衛星からの電波の受信状況を示す相関値の大小によって、測位演算部5で測位計算を行う際の対象とするGPS衛星を選定する。そして、クロック制御部8は、選定したGPS衛星を割り当てる受信チャネルに対してのみにクロック信号を供給する。これにより、クロック信号が供給されない受信チャネルは電力を消費することがなく、GPS受信機の消費電力を低減することが可能となる。
【0043】
(第4実施形態)
図4は本発明の第4実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図である。GPS受信機は、アンテナ1、ミキサ2、受信部43、メモリ44、測位演算部45、モード制御部46、衛星位置計算部47、クロック制御部48、衛星選定部40、を有して構成される。なお、図1と同一の構成要素には同じ符号を付してある。
【0044】
GPS受信機は、第1〜第3実施形態と同様にGPS衛星からの電波をアンテナ1で受信し、ミキサ2において受信電波を増幅して搬送波よりも十分に低い中間周波数帯の信号に周波数変換する。
【0045】
受信部43は、16個の受信チャネルの受信処理を時分割で処理するもので、クロック制御部48から供給されるクロック信号49に同期して、ミキサ2の出力信号から相関値計算と同期検波処理を行うと共に、航法メッセージの復調、衛星電波到着時刻の計算を行って、結果をメモリ44に保存する。
【0046】
測位演算部45は、取得した航法メッセージと、受信部43で中間周波信号を同期検波する際に検出した衛星電波到着時刻により、測位計算を実行する。また、衛星位置計算部47は、航法メッセージからGPS衛星の位置を計算し、時分割処理を行う16個の受信チャネルに対して、それぞれ1つのGPS衛星を割り当てる際の優先順位付けを行う。
【0047】
クロック制御部48は、受信部43に対して16個の受信チャネルの受信処理を時分割で行うためのクロック信号を、クロック信号線49を介して供給する。
【0048】
衛星選定部40は、第1〜第3実施形態において示したいずれかの方法によって受信対象とするGPS衛星を選定する。即ち、GPS衛星からアルマナックデータ又はエフェメリデータが取得可能な状態において、衛星位置計算部47で求めたGPS衛星の位置を基に優先順位を設定する。または、モード制御部46において設定された受信モードが捕捉モードから追尾モードに遷移したGPS衛星を選定する。または、メモリ44から読み出した相関値の大小によってGPS衛星を選定する。
【0049】
図5は、本実施形態のGPS受信機における受信部43の動作を説明するためのタイムチャートであり、受信部43において受信チャネル毎に時分割された受信信号のタイミング51と、初期状態において受信部43に供給されるクロック信号52と、後述する低消費電力モードにおいて受信部43に供給されるクロック信号53をそれぞれ示している。
【0050】
初期状態においては、クロック制御部48から受信チャネル毎に時分割された信号処理の全てのタイミングに対してクロックエッジが存在するクロック信号52が受信部43に供給される。
【0051】
低消費電力モードにおいては、衛星選定部40で受信対象とするGPS衛星を選定した後で、クロック制御部48は衛星選定部40で対象としたGPS衛星に対応する受信チャネルの受信処理のタイミングについてはクロックエッジを残し、GPS衛星を割り当てない受信チャネルの信号処理タイミングについてはクロックエッジをなくしたクロック信号53を生成して受信部43に供給する。これによって、クロックエッジがない受信チャネルの受信処理タイミングでは、受信部43の回路は一時的に不動作状態となり、消費電流が減少する。
【0052】
以上のように本実施形態によれば、受信部43は16個の受信チャネルの受信処理を時分割処理する。衛星選定部40は、第1〜第3実施形態において示したいずれかの方法によって受信対象とするGPS衛星を選定する。クロック制御部48は、選定しないGPS衛星を割り当てる受信チャネルの信号処理タイミングについて、クロックエッジをなくしたクロック信号を生成して受信部43に供給する。これにより、クロックエッジがない受信チャネルの受信処理タイミングでにおいて受信部43が一時的に不動作状態となり、消費電流が減少するので、GPS受信機の消費電力を低減することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のGPS受信機によれば、測位計算のために受信対象とするGPS衛星を選定する衛星選定部と、受信部の複数の受信チャネル毎に独立してクロック信号を供給するクロック制御部を備え、衛星選定部によって選定したGPS衛星に対応する受信チャネルに対してのみクロック信号を供給することにより、消費電力の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第2実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の第3実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図。
【図4】本発明の第4実施形態に係るGPS受信機の構成を示すブロック図。
【図5】第4実施形態のGPS受信機における受信部の動作を示すタイムチャート。
【図6】従来技術によるGPS受信機の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
1 アンテナ
2 ミキサ
3、43 受信部
4、44 メモリ
5、45 測位演算部
6、46 モード制御部
7、47 衛星位置計算部
8、48 クロック制御部
9、49 クロック信号線
10、20、30、40 衛星選定部
Claims (4)
- 複数のGPS衛星から航法メッセージを受信して測位計算を行うGPS受信機であって、
動作クロックに基づいて動作する複数チャネル受信可能な受信手段と、
前記測位計算の対象とするGPS衛星を選定する衛星選定手段と、
前記受信手段で受信可能な複数チャネルのうち、前記衛星選定手段により選定したGPS衛星からの航法メッセージを受信するチャネルに対してのみ、前記動作クロックを供給するクロック供給手段とを備えるGPS受信機。 - 請求項1記載のGPS受信機であって、
前記衛星選定手段は、アルマナックデータ又はエフェメリデータにより計算した前記GPS衛星の軌道上の位置に基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定するGPS受信機。 - 請求項1記載のGPS受信機であって、
前記衛星選定手段は、前記航法メッセージの受信モードに基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定するGPS受信機。 - 請求項1記載のGPS受信機であって、
前記衛星選定手段は、前記航法メッセージの受信状態に基づいて測位計算の対象とするGPS衛星を選定するGPS受信機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002355421A JP2004191054A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | Gps受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002355421A JP2004191054A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | Gps受信機 |
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JP2004191054A true JP2004191054A (ja) | 2004-07-08 |
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Family Applications (1)
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JP2002355421A Pending JP2004191054A (ja) | 2002-12-06 | 2002-12-06 | Gps受信機 |
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JP (1) | JP2004191054A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014052370A (ja) * | 2012-09-05 | 2014-03-20 | O2 Micro Inc | 衛星信号受信機を発見するためのシステムおよび方法 |
-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002355421A patent/JP2004191054A/ja active Pending
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