JP2004190928A - 沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】冷却性能に優れた沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置を提供すること。
【解決手段】水を主成分とする冷却流体を沸騰部2で沸騰させて半導体装置1を間接冷却する。沸騰した冷却流体は液化部3で液化された後、ポンプ4により気液分離部5に送られ、非凝縮性気体が冷却流体から分離された後、減圧部6により減圧されて沸騰部2に環流される。本発明によれば、水を減圧状態にて沸騰させることにより水の大きな蒸発潜熱を利用して単位流量あたりの熱輸送量を増大することができるので、半導体装置に密着する間接熱交換器の小型化や半導体装置冷却性能の向上を実現することができ、ポンプ動力の低減も図ることができる上、非凝縮性気体を含まない冷却流体を用いることができるので、沸騰部2や液化部3における冷却性能の低下を防止することができる。
【選択図】図1
【解決手段】水を主成分とする冷却流体を沸騰部2で沸騰させて半導体装置1を間接冷却する。沸騰した冷却流体は液化部3で液化された後、ポンプ4により気液分離部5に送られ、非凝縮性気体が冷却流体から分離された後、減圧部6により減圧されて沸騰部2に環流される。本発明によれば、水を減圧状態にて沸騰させることにより水の大きな蒸発潜熱を利用して単位流量あたりの熱輸送量を増大することができるので、半導体装置に密着する間接熱交換器の小型化や半導体装置冷却性能の向上を実現することができ、ポンプ動力の低減も図ることができる上、非凝縮性気体を含まない冷却流体を用いることができるので、沸騰部2や液化部3における冷却性能の低下を防止することができる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、電力用半導体装置の発熱はますます増大しつつあり、半導体装置の温度を許容範囲内に押さえるために、蒸発潜熱を利用して冷却する沸騰型半導体冷却装置が知られている。
【0003】
沸騰型半導体冷却装置の冷媒としては、大きな蒸発潜熱を有して流量あたりの吸熱量が大きい水の採用が好ましいが、大気圧における水の沸点は100℃であって、シリコン半導体冷却用の冷却体としては温度が高すぎるという問題があった。すなわち、シリコン半導体チップの最高許容温度およびこのチップと冷媒との間の熱落差とを考えると、冷媒の沸騰温度は80℃以下とすることが好ましい。
【0004】
このため、従来の沸騰型半導体冷却装置に用いる冷媒として、フレオンなどの有機冷媒を採用することが提案されているが、環境破壊の問題の他、蒸発潜熱や顕熱が小さく、必要な冷却能力を得るために、流量増加を必要とし、その結果としてポンプ動力の増大、外部への漏洩の影響、半導体素子と冷媒との間に介在する沸騰部の大型化といった問題があった。
【0005】
このような問題点に鑑み、水を減圧した状態で沸騰させて半導体装置を冷却し、ポンプにより強制循環させることが考えられる。この場合、ポンプに凝縮しなかった水蒸気が混入することはポンプ効率を悪化させるため、沸騰部とポンプ(加圧部)との間に液化部が設けられるべきである。
【0006】
しかしながら、この場合、ポンプおよびそれを駆動するモータおよびこのモータの駆動制御装置を追加する必要があるため、構成の複雑化と重量、スペースの増大が必要となり、さらにポンプ消費電力が効率を低下させるという問題があった。更に、この沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の冷媒循環系を、銅に比較して軽量で安価なアルミニウムにより構成する場合、高温水とアルミニウムとの反応により非凝縮性の水素ガスを発生して、冷媒循環系に滞留して、この熱交換性能を低下させてしまうという問題があった。
【0007】
本案は、水を用いる沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の上記した問題点に鑑みなされたものであり、冷却性能に優れた沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置を提供することをその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第一発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置は、冷却流体の沸騰により半導体装置を間接冷却する沸騰部と、前記沸騰冷却部から出た前記冷却流体を液化する液化部と、前記液化部から出た前記冷却流体を加圧して前記沸騰部に戻すポンプと、前記ポンプから前記沸騰部に至る経路に配置されて前記沸騰部における前記冷却流体の圧力を減圧する減圧部と、前記ポンプから前記減圧部までの経路に配置されて、水を主成分とする前記冷却流体中の非凝縮性気体を前記冷却流体から分離する気液分離部を有することを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、水を減圧状態にて沸騰させることにより水の大きな蒸発潜熱を利用して単位流量あたりの熱輸送量を増大することができるので、半導体装置に密着する間接熱交換器の小型化や半導体装置冷却性能の向上を実現することができ、ポンプ動力の低減も図ることができる。
【0010】
ただし、沸騰冷媒として水又は水を主成分とする冷却流体を用いる場合、水に含まれる非凝縮性気体、特に、沸騰循環系を構成するアルミニウムと水との反応により発生する水素ガスが沸騰循環系の冷却性能を低下させるという問題がある。もちろん、アルミニウムの代わりに、沸騰部、液化部、配管、ポンプなどを銅により構成することも可能であるが、この場合には、銅の酸化の他、コスト、重量の増加が問題となる。
【0011】
本発明は、この問題を解決するために、ポンプの出力側すなわち高圧側の圧力を大気圧以上として気液分離部に導入し、この気液分離部から非凝縮性気体を大気に逃がすので、非凝縮性気体による沸騰循環系の冷却性能の低下問題を解決することができる。更に、気液分離部から出た冷却流体を減圧部にて減圧して沸騰部に送り込むので、沸騰部の沸騰圧力を大気圧以下に低下することができ、水の優れた沸騰冷却性能をシリコン半導体の冷却に必要な低温にて利用しつつ、冷却流体に含まれる非凝縮性気体による冷却性能の低下を防止することができる。
【0012】
好適な態様において、前記液化部は、外部に放熱して前記冷却流体を凝縮するコンデンサからなる。このようにすれば、この液化部にて冷却流体の熱を放熱することができる。
【0013】
好適な態様において、前記ポンプにより加圧された前記冷却流体の熱を外部に放熱する間接熱交換器からなる放熱部を有し、前記液化部は、前記沸騰部をバイパスする前記冷却流体を前記沸騰部から出た前記冷却流体に混合して前記バイパスから出た前記冷却流体顕熱により前記沸騰部から出た沸騰ガスを凝縮する。このようにすれば、ポンプへの多量のガス混入によるポンプ効率低下を上記したコンデンサを用いることなく防止することができる。
【0014】
好適な態様において、前記減圧部は、前記冷却流体から動力回収する減圧ポンプからなる。このようにすれば、冷却流体加圧のための動力を格段に低減することができる。特に、上記バイパス方式においては、水の凝縮潜熱に比べて格段に小さい水の顕熱のために、多量の冷却流体をバイパスさせる必要が生じ、ポンプ動力が大幅に増大する問題を良好に軽減することができる。
【0015】
第二発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置は、冷却流体の沸騰により半導体装置を間接冷却する沸騰部と、前記沸騰冷却部から出て沸騰する前記冷却流体を液化する液化部と、前記液化部から出た前記冷却流体を加圧して前記沸騰部に戻すポンプとを備え、前記半導体装置は、交流モータに一体に装備されて前記交流モータを駆動制御するインバータ装置を含み、前記ポンプは、前記交流モータの回転軸に直結されて前記交流モータにより駆動されることを特徴としている。
【0016】
この発明によれば、インバータ冷却用の冷却流体を強制循環させるためのポンプ駆動に必要なモータ及びモータへ駆動電力を供給するためのモータ制御装置を省略することができ、装置構成を大幅に簡素化することができる。
【0017】
好適な態様において、前記ポンプは前記交流モータを間接冷却するモータ冷却部に前記冷却流体を供給する。これにより、装置構成の複雑化することなく、モータ冷却も実現することができる。
【0018】
好適な態様において、前記冷却流体を外気により冷却する間接熱交換器と、前記間接熱交換器に強制通風するファンとを有し、前記ファンは、前記交流モータの回転軸に直結されて前記交流モータにより駆動される。このようにすれば、インバータ冷却用の冷却流体を外気により間接冷却するファン駆動に必要なモータ及びモータへ駆動電力を供給するためのモータ制御装置を省略することができ、装置構成を大幅に簡素化することができる。
【0019】
好適な態様において、前記間接熱交換器は、前記交流モータのハウジングと一体に形成されている。これにより、装置構成を簡素化することができるとともに、交流モータやインバータの熱を熱伝導により間接熱交換器に輸送できる効果も期待することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の好適実施例を図面を参照して以下に説明する。
【0021】
(実施例1)
実施例1の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置を図1に示すブロック図を参照して説明する。1は半導体装置、2は沸騰部、3は液化部、4はポンプ、5は気液分離部、6は減圧部、7はモータ、8は冷却流体配管である。
【0022】
沸騰部2は、半導体装置1を挟持する冷却板21と、冷却板21の両側に配置された一対のヘッダ22、23とからなる間接熱交換器からなり、冷却流体は、入口側ヘッダ22から冷却板21を通じて出口側ヘッダ23に達し、出口側ヘッダ23から液化部3に送られる。
【0023】
液化部3は、この実施例ではいわゆるコンデンサと呼ばれる間接熱交換器からなり、強制送風される冷却風により冷却されて内部の冷却流体を凝縮させる。凝縮した冷却流体は好適には図示しないリザーバを通じてポンプ4に送られ、ポンプ4から気液分離部5、減圧部6を通じて、入口側ヘッダ22に戻る。
【0024】
減圧部6は、この実施例では冷却流体の差圧により駆動されて動力を回収する減圧ポンプからなる。減圧部6はポンプ4及びモータの回転軸に直結されており、モータは、半導体装置1からなるインバータが形成する三相交流電力により駆動される。ポンプ4は冷却流体を大気圧以上に加圧し、気液分離部5は、冷却流体中の非凝縮性気体を分離し、大気に放出する。減圧部6は冷却流体を大気圧未満の所定値に低下させる。これにより、冷却流体のすべて又は大部分をなす水が沸騰部2にて半導体装置1の冷却に好適な低沸点(たとえば70℃)で沸騰するのを可能とする。
【0025】
この実施例によれば、水を減圧状態にて沸騰させることにより水の大きな蒸発潜熱を利用して単位流量あたりの熱輸送量を増大することができるので、半導体装置に密着する間接熱交換器の小型化や半導体装置冷却性能の向上を実現することができ、ポンプ動力の低減も図ることができる。更に、沸騰部2や液化部3などをアルミニウム又はアルミ合金で製造した場合でも、アルミニウムと水との反応により発生する水素ガスを気液分離部5から排出することができる。
(変形態様)
この実施例では、ポンプ4、減圧ポンプ6としてベーンポンプなどの容積型のポンプを採用したが、軸流型又は遠心型のタービンポンプでもよい。 また、ポンプ4と気液分離部5との間に外気冷却の間接熱交換器を配置して液化を更に行ってもよい。
(変形態様)
冷却流体としては、純水でもよいが、有機溶媒又は水溶性塩又はアルカリ水溶液を溶解して0℃より所定値だけ低い凝固点を与えることが好適である。一例として、エチルアルコールやアンモニアを用いると、それらの蒸発潜熱は相当大きいので、好適である。
(変形態様)
この実施例では、ポンプ4と減圧ポンプ6とは一体としたが、別々の回転電機に接続して別体としてもよい。
(変形態様)
図2又は図3に示すようにポンプ4の出口から減圧ポンプ6の入り口までの高圧配管と、減圧ポンプ6の出口側又はポンプ4の入り口側とを結ぶバイパス配管10と、このバイパス配管10を流れるバイパス流量を制御する制御弁11とを設け、配管8のうちの上記高圧配管81の圧力が所定圧力以上とならないように制御弁11をフィードバック制御してもよい。
【0026】
(変形態様)
上記実施例では、気液分離部5は、非凝縮性気体を外部に排出したが、モータ7をポンプ内蔵型とするなどして、沸騰循環系を完全密閉型として外部から進入する空気を完全に遮断し、内部で発生する水素を、水素と反応して化合物を形成する材料を気液分離部5中に封入しておいて、反応固定してもよく、また、水素吸蔵合金を気液分離部5に封入して水素を吸収してもよい。
【0027】
(変形態様)
上記実施例では、減圧ポンプ6として、動力回収用の減圧ポンプを用いたが、図4に示すように、間接熱交換器を用いてもよい。すなわち、図4における減圧部としての間接熱交換器6の圧力損失ΔP1は、沸騰部2の圧力損失ΔP2と液化部3の圧力損失ΔP3の合計よりも小さく設定しておく。このようにすれば、ポンプ4の圧力ΔPは、ΔP1+ΔP2+ΔP3となり、沸騰部2の圧力を減圧しつつ、気液分離部5から大気に非凝縮性気体を排出することができる。なお、液化部3は液化(凝縮)を略完全に行う必要があるため、間接熱交換器6は顕熱冷却のみを行う。
(変形態様)
沸騰部2の圧力に応じてモータ回転数を制御し、循環流量を制御してもよい。減圧部6は、減圧ポンプではなく、単なる絞りとしてもよい。
(変形態様)
減圧部6を可変絞り機能を有する開閉弁又は制御弁としてもよい。通常の運転時はこの弁を大きく開いて沸騰冷却を実行し、定期的に、減圧部6をなす弁を絞るか閉め、気液分離部5の圧力を大気圧以上に増大して気液分離部5から大気に非凝縮性気体を放出してもよい。
【0028】
(実施例2)
本発明の他の実施例を図5に示すブロック図を参照して説明する。
【0029】
この実施例2は、実施例1において、バイパス管12と顕熱冷却用の間接熱交換器13とを追加し、液化部3を、バイパス管9から出た冷却流体と沸騰部2からでた冷却流体とを混合するだけの冷却流体混合器により構成したものである。
【0030】
バイパス管12は、減圧部6から出た冷却流体が沸騰部2に入る前に分岐して液化部3に送入する。バイパス管12を流れる冷却流体の流量は、沸騰部2から出た冷却流体を液化部3で略完全に凝縮させるのに十分な量とされている。ポンプ4から吐出された冷却流体は間接熱交換器13により凝縮されて気液分離部5に送られる。間接熱交換器13はファンにより形成される冷却風により冷却される。なお、ポンプ4の手前に蒸気リザーバを設けてもよい。また、減圧部6は、減圧ポンプの代わりに、上述した絞り、弁、間接熱交換器で構成してもよい。
【0031】
(実施例3)
本発明の他の実施例を図6に示すブロック図を参照して説明する。
【0032】
この実施例3は、実施例1、2における、間接熱交換器のファンとポンプ4と減圧ポンプ6とを、この沸騰型半導体冷却装置が冷却するインバータにより制御される交流モータのハウジングに一体化し、更に上記間接熱交換器も交流モータのハウジングに一体化したものである。
【0033】
すなわち、図6において、交流モータ7のハウジングの外周面にはこの交流モータを制御するインバータ40が固定され、交流モータのハウジングの一端面には図1に示す液化部3をなす間接熱交換器に冷却風を送るファン30が固定され、ファン30の軸方向外側にポンプ4、減圧ポンプ6が固定されている。更に、ポンプ4、減圧ポンプ6の外周側に液化部3をなすリング状の間接熱交換器が固定されている。なお、図6では、間接熱交換器3、ファン30、ポンプ4、減圧ポンプ6はハウジングのみが図示されている。
【0034】
更に、交流モータ7の回転軸は、これらファン30、ポンプ4、減圧ポンプ6の回転軸に直結されている。ポンプ4及び減圧ポンプ6は遠心ポンプとされ、それらの遠心翼部は軸方向に背中合わせに一体化された一体のタービンを形成しているが、同様のロータ構造をもつ容積ポンプを採用してもよい。
【0035】
上記構造を採用することにより、本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置に用いる半導体装置が交流モータ制御用のインバータ装置である場合、全体構成を簡素化、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の変形態様を示す部分ブロック図である。
【図3】図1の変形態様を示す部分ブロック図である。
【図4】図1の変形態様を示す部分ブロック図である。
【図5】本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の他実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の他実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 半導体装置
2 沸騰部
3 液化部
4 ポンプ
5 気液分離部
6 減圧部
7 モータ
8 冷却流体配管
【発明の属する技術分野】
本発明は、沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、電力用半導体装置の発熱はますます増大しつつあり、半導体装置の温度を許容範囲内に押さえるために、蒸発潜熱を利用して冷却する沸騰型半導体冷却装置が知られている。
【0003】
沸騰型半導体冷却装置の冷媒としては、大きな蒸発潜熱を有して流量あたりの吸熱量が大きい水の採用が好ましいが、大気圧における水の沸点は100℃であって、シリコン半導体冷却用の冷却体としては温度が高すぎるという問題があった。すなわち、シリコン半導体チップの最高許容温度およびこのチップと冷媒との間の熱落差とを考えると、冷媒の沸騰温度は80℃以下とすることが好ましい。
【0004】
このため、従来の沸騰型半導体冷却装置に用いる冷媒として、フレオンなどの有機冷媒を採用することが提案されているが、環境破壊の問題の他、蒸発潜熱や顕熱が小さく、必要な冷却能力を得るために、流量増加を必要とし、その結果としてポンプ動力の増大、外部への漏洩の影響、半導体素子と冷媒との間に介在する沸騰部の大型化といった問題があった。
【0005】
このような問題点に鑑み、水を減圧した状態で沸騰させて半導体装置を冷却し、ポンプにより強制循環させることが考えられる。この場合、ポンプに凝縮しなかった水蒸気が混入することはポンプ効率を悪化させるため、沸騰部とポンプ(加圧部)との間に液化部が設けられるべきである。
【0006】
しかしながら、この場合、ポンプおよびそれを駆動するモータおよびこのモータの駆動制御装置を追加する必要があるため、構成の複雑化と重量、スペースの増大が必要となり、さらにポンプ消費電力が効率を低下させるという問題があった。更に、この沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の冷媒循環系を、銅に比較して軽量で安価なアルミニウムにより構成する場合、高温水とアルミニウムとの反応により非凝縮性の水素ガスを発生して、冷媒循環系に滞留して、この熱交換性能を低下させてしまうという問題があった。
【0007】
本案は、水を用いる沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の上記した問題点に鑑みなされたものであり、冷却性能に優れた沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置を提供することをその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第一発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置は、冷却流体の沸騰により半導体装置を間接冷却する沸騰部と、前記沸騰冷却部から出た前記冷却流体を液化する液化部と、前記液化部から出た前記冷却流体を加圧して前記沸騰部に戻すポンプと、前記ポンプから前記沸騰部に至る経路に配置されて前記沸騰部における前記冷却流体の圧力を減圧する減圧部と、前記ポンプから前記減圧部までの経路に配置されて、水を主成分とする前記冷却流体中の非凝縮性気体を前記冷却流体から分離する気液分離部を有することを特徴としている。
【0009】
本発明によれば、水を減圧状態にて沸騰させることにより水の大きな蒸発潜熱を利用して単位流量あたりの熱輸送量を増大することができるので、半導体装置に密着する間接熱交換器の小型化や半導体装置冷却性能の向上を実現することができ、ポンプ動力の低減も図ることができる。
【0010】
ただし、沸騰冷媒として水又は水を主成分とする冷却流体を用いる場合、水に含まれる非凝縮性気体、特に、沸騰循環系を構成するアルミニウムと水との反応により発生する水素ガスが沸騰循環系の冷却性能を低下させるという問題がある。もちろん、アルミニウムの代わりに、沸騰部、液化部、配管、ポンプなどを銅により構成することも可能であるが、この場合には、銅の酸化の他、コスト、重量の増加が問題となる。
【0011】
本発明は、この問題を解決するために、ポンプの出力側すなわち高圧側の圧力を大気圧以上として気液分離部に導入し、この気液分離部から非凝縮性気体を大気に逃がすので、非凝縮性気体による沸騰循環系の冷却性能の低下問題を解決することができる。更に、気液分離部から出た冷却流体を減圧部にて減圧して沸騰部に送り込むので、沸騰部の沸騰圧力を大気圧以下に低下することができ、水の優れた沸騰冷却性能をシリコン半導体の冷却に必要な低温にて利用しつつ、冷却流体に含まれる非凝縮性気体による冷却性能の低下を防止することができる。
【0012】
好適な態様において、前記液化部は、外部に放熱して前記冷却流体を凝縮するコンデンサからなる。このようにすれば、この液化部にて冷却流体の熱を放熱することができる。
【0013】
好適な態様において、前記ポンプにより加圧された前記冷却流体の熱を外部に放熱する間接熱交換器からなる放熱部を有し、前記液化部は、前記沸騰部をバイパスする前記冷却流体を前記沸騰部から出た前記冷却流体に混合して前記バイパスから出た前記冷却流体顕熱により前記沸騰部から出た沸騰ガスを凝縮する。このようにすれば、ポンプへの多量のガス混入によるポンプ効率低下を上記したコンデンサを用いることなく防止することができる。
【0014】
好適な態様において、前記減圧部は、前記冷却流体から動力回収する減圧ポンプからなる。このようにすれば、冷却流体加圧のための動力を格段に低減することができる。特に、上記バイパス方式においては、水の凝縮潜熱に比べて格段に小さい水の顕熱のために、多量の冷却流体をバイパスさせる必要が生じ、ポンプ動力が大幅に増大する問題を良好に軽減することができる。
【0015】
第二発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置は、冷却流体の沸騰により半導体装置を間接冷却する沸騰部と、前記沸騰冷却部から出て沸騰する前記冷却流体を液化する液化部と、前記液化部から出た前記冷却流体を加圧して前記沸騰部に戻すポンプとを備え、前記半導体装置は、交流モータに一体に装備されて前記交流モータを駆動制御するインバータ装置を含み、前記ポンプは、前記交流モータの回転軸に直結されて前記交流モータにより駆動されることを特徴としている。
【0016】
この発明によれば、インバータ冷却用の冷却流体を強制循環させるためのポンプ駆動に必要なモータ及びモータへ駆動電力を供給するためのモータ制御装置を省略することができ、装置構成を大幅に簡素化することができる。
【0017】
好適な態様において、前記ポンプは前記交流モータを間接冷却するモータ冷却部に前記冷却流体を供給する。これにより、装置構成の複雑化することなく、モータ冷却も実現することができる。
【0018】
好適な態様において、前記冷却流体を外気により冷却する間接熱交換器と、前記間接熱交換器に強制通風するファンとを有し、前記ファンは、前記交流モータの回転軸に直結されて前記交流モータにより駆動される。このようにすれば、インバータ冷却用の冷却流体を外気により間接冷却するファン駆動に必要なモータ及びモータへ駆動電力を供給するためのモータ制御装置を省略することができ、装置構成を大幅に簡素化することができる。
【0019】
好適な態様において、前記間接熱交換器は、前記交流モータのハウジングと一体に形成されている。これにより、装置構成を簡素化することができるとともに、交流モータやインバータの熱を熱伝導により間接熱交換器に輸送できる効果も期待することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の好適実施例を図面を参照して以下に説明する。
【0021】
(実施例1)
実施例1の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置を図1に示すブロック図を参照して説明する。1は半導体装置、2は沸騰部、3は液化部、4はポンプ、5は気液分離部、6は減圧部、7はモータ、8は冷却流体配管である。
【0022】
沸騰部2は、半導体装置1を挟持する冷却板21と、冷却板21の両側に配置された一対のヘッダ22、23とからなる間接熱交換器からなり、冷却流体は、入口側ヘッダ22から冷却板21を通じて出口側ヘッダ23に達し、出口側ヘッダ23から液化部3に送られる。
【0023】
液化部3は、この実施例ではいわゆるコンデンサと呼ばれる間接熱交換器からなり、強制送風される冷却風により冷却されて内部の冷却流体を凝縮させる。凝縮した冷却流体は好適には図示しないリザーバを通じてポンプ4に送られ、ポンプ4から気液分離部5、減圧部6を通じて、入口側ヘッダ22に戻る。
【0024】
減圧部6は、この実施例では冷却流体の差圧により駆動されて動力を回収する減圧ポンプからなる。減圧部6はポンプ4及びモータの回転軸に直結されており、モータは、半導体装置1からなるインバータが形成する三相交流電力により駆動される。ポンプ4は冷却流体を大気圧以上に加圧し、気液分離部5は、冷却流体中の非凝縮性気体を分離し、大気に放出する。減圧部6は冷却流体を大気圧未満の所定値に低下させる。これにより、冷却流体のすべて又は大部分をなす水が沸騰部2にて半導体装置1の冷却に好適な低沸点(たとえば70℃)で沸騰するのを可能とする。
【0025】
この実施例によれば、水を減圧状態にて沸騰させることにより水の大きな蒸発潜熱を利用して単位流量あたりの熱輸送量を増大することができるので、半導体装置に密着する間接熱交換器の小型化や半導体装置冷却性能の向上を実現することができ、ポンプ動力の低減も図ることができる。更に、沸騰部2や液化部3などをアルミニウム又はアルミ合金で製造した場合でも、アルミニウムと水との反応により発生する水素ガスを気液分離部5から排出することができる。
(変形態様)
この実施例では、ポンプ4、減圧ポンプ6としてベーンポンプなどの容積型のポンプを採用したが、軸流型又は遠心型のタービンポンプでもよい。 また、ポンプ4と気液分離部5との間に外気冷却の間接熱交換器を配置して液化を更に行ってもよい。
(変形態様)
冷却流体としては、純水でもよいが、有機溶媒又は水溶性塩又はアルカリ水溶液を溶解して0℃より所定値だけ低い凝固点を与えることが好適である。一例として、エチルアルコールやアンモニアを用いると、それらの蒸発潜熱は相当大きいので、好適である。
(変形態様)
この実施例では、ポンプ4と減圧ポンプ6とは一体としたが、別々の回転電機に接続して別体としてもよい。
(変形態様)
図2又は図3に示すようにポンプ4の出口から減圧ポンプ6の入り口までの高圧配管と、減圧ポンプ6の出口側又はポンプ4の入り口側とを結ぶバイパス配管10と、このバイパス配管10を流れるバイパス流量を制御する制御弁11とを設け、配管8のうちの上記高圧配管81の圧力が所定圧力以上とならないように制御弁11をフィードバック制御してもよい。
【0026】
(変形態様)
上記実施例では、気液分離部5は、非凝縮性気体を外部に排出したが、モータ7をポンプ内蔵型とするなどして、沸騰循環系を完全密閉型として外部から進入する空気を完全に遮断し、内部で発生する水素を、水素と反応して化合物を形成する材料を気液分離部5中に封入しておいて、反応固定してもよく、また、水素吸蔵合金を気液分離部5に封入して水素を吸収してもよい。
【0027】
(変形態様)
上記実施例では、減圧ポンプ6として、動力回収用の減圧ポンプを用いたが、図4に示すように、間接熱交換器を用いてもよい。すなわち、図4における減圧部としての間接熱交換器6の圧力損失ΔP1は、沸騰部2の圧力損失ΔP2と液化部3の圧力損失ΔP3の合計よりも小さく設定しておく。このようにすれば、ポンプ4の圧力ΔPは、ΔP1+ΔP2+ΔP3となり、沸騰部2の圧力を減圧しつつ、気液分離部5から大気に非凝縮性気体を排出することができる。なお、液化部3は液化(凝縮)を略完全に行う必要があるため、間接熱交換器6は顕熱冷却のみを行う。
(変形態様)
沸騰部2の圧力に応じてモータ回転数を制御し、循環流量を制御してもよい。減圧部6は、減圧ポンプではなく、単なる絞りとしてもよい。
(変形態様)
減圧部6を可変絞り機能を有する開閉弁又は制御弁としてもよい。通常の運転時はこの弁を大きく開いて沸騰冷却を実行し、定期的に、減圧部6をなす弁を絞るか閉め、気液分離部5の圧力を大気圧以上に増大して気液分離部5から大気に非凝縮性気体を放出してもよい。
【0028】
(実施例2)
本発明の他の実施例を図5に示すブロック図を参照して説明する。
【0029】
この実施例2は、実施例1において、バイパス管12と顕熱冷却用の間接熱交換器13とを追加し、液化部3を、バイパス管9から出た冷却流体と沸騰部2からでた冷却流体とを混合するだけの冷却流体混合器により構成したものである。
【0030】
バイパス管12は、減圧部6から出た冷却流体が沸騰部2に入る前に分岐して液化部3に送入する。バイパス管12を流れる冷却流体の流量は、沸騰部2から出た冷却流体を液化部3で略完全に凝縮させるのに十分な量とされている。ポンプ4から吐出された冷却流体は間接熱交換器13により凝縮されて気液分離部5に送られる。間接熱交換器13はファンにより形成される冷却風により冷却される。なお、ポンプ4の手前に蒸気リザーバを設けてもよい。また、減圧部6は、減圧ポンプの代わりに、上述した絞り、弁、間接熱交換器で構成してもよい。
【0031】
(実施例3)
本発明の他の実施例を図6に示すブロック図を参照して説明する。
【0032】
この実施例3は、実施例1、2における、間接熱交換器のファンとポンプ4と減圧ポンプ6とを、この沸騰型半導体冷却装置が冷却するインバータにより制御される交流モータのハウジングに一体化し、更に上記間接熱交換器も交流モータのハウジングに一体化したものである。
【0033】
すなわち、図6において、交流モータ7のハウジングの外周面にはこの交流モータを制御するインバータ40が固定され、交流モータのハウジングの一端面には図1に示す液化部3をなす間接熱交換器に冷却風を送るファン30が固定され、ファン30の軸方向外側にポンプ4、減圧ポンプ6が固定されている。更に、ポンプ4、減圧ポンプ6の外周側に液化部3をなすリング状の間接熱交換器が固定されている。なお、図6では、間接熱交換器3、ファン30、ポンプ4、減圧ポンプ6はハウジングのみが図示されている。
【0034】
更に、交流モータ7の回転軸は、これらファン30、ポンプ4、減圧ポンプ6の回転軸に直結されている。ポンプ4及び減圧ポンプ6は遠心ポンプとされ、それらの遠心翼部は軸方向に背中合わせに一体化された一体のタービンを形成しているが、同様のロータ構造をもつ容積ポンプを採用してもよい。
【0035】
上記構造を採用することにより、本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置に用いる半導体装置が交流モータ制御用のインバータ装置である場合、全体構成を簡素化、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の変形態様を示す部分ブロック図である。
【図3】図1の変形態様を示す部分ブロック図である。
【図4】図1の変形態様を示す部分ブロック図である。
【図5】本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の他実施例を示すブロック図である。
【図6】本発明の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置の他実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 半導体装置
2 沸騰部
3 液化部
4 ポンプ
5 気液分離部
6 減圧部
7 モータ
8 冷却流体配管
Claims (8)
- 冷却流体の沸騰により半導体装置を間接冷却する沸騰部と、
前記沸騰冷却部から出た前記冷却流体を液化する液化部と、
前記液化部から出た前記冷却流体を加圧して前記沸騰部に戻すポンプと、
前記ポンプから前記沸騰部に至る経路に配置されて前記沸騰部における前記冷却流体の圧力を減圧する減圧部と、
前記ポンプから前記減圧部までの経路に配置されて、水を主成分とする前記冷却流体中の非凝縮性気体を前記冷却流体から分離する気液分離部を有することを特徴とする沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置。 - 請求項1記載の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置において、
前記液化部は、外部に放熱して前記冷却流体を凝縮するコンデンサを有する沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置。 - 請求項1記載の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置において、
前記ポンプにより加圧された前記冷却流体の顕熱を外部に放熱する間接熱交換器からなる放熱部を有し、
前記液化部は、前記沸騰部をバイパスする前記冷却流体を前記沸騰部から出た前記冷却流体に混合して前記バイパスから出た前記冷却流体の顕熱により前記沸騰部からでた沸騰ガスを凝縮する沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置。 - 請求項1記載の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置において、
前記減圧部は、前記冷却流体から動力回収する減圧ポンプからなる沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置。 - 冷却流体の沸騰により半導体装置を間接冷却する沸騰部と、
前記沸騰冷却部から出て沸騰する前記冷却流体を液化する液化部と、
前記液化部から出た前記冷却流体を加圧して前記沸騰部に戻すポンプと、
を備え、
前記半導体装置は、
交流モータに一体に装備されて前記交流モータを駆動制御するインバータ装置を含み、
前記ポンプは、前記交流モータの回転軸に直結されて前記交流モータにより駆動されることを特徴とする沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置。 - 請求項5記載の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置において、
前記ポンプは前記交流モータを間接冷却するモータ冷却部に前記冷却流体を供給する沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置。 - 請求項5記載の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置において、
前記冷却流体を外気により冷却する間接熱交換器と、
前記間接熱交換器に強制通風するファンと、
を有し、
前記ファンは、前記交流モータの回転軸に直結されて前記交流モータにより駆動される沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置。 - 請求項7記載の沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置において、
前記間接熱交換器は、前記交流モータのハウジングと一体に形成されている沸騰冷媒強制循環型半導体冷却装置。
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