JP2004190807A - Retainer and rolling support device - Google Patents

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JP2004190807A
JP2004190807A JP2002360948A JP2002360948A JP2004190807A JP 2004190807 A JP2004190807 A JP 2004190807A JP 2002360948 A JP2002360948 A JP 2002360948A JP 2002360948 A JP2002360948 A JP 2002360948A JP 2004190807 A JP2004190807 A JP 2004190807A
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support device
rolling support
retainer
cage
rolling
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JP2002360948A
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Japanese (ja)
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Toyohisa Yamamoto
豊寿 山本
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3837Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages
    • F16C33/3843Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages
    • F16C33/3856Massive or moulded cages having cage pockets surrounding the balls, e.g. machined window cages formed as one-piece cages, i.e. monoblock cages made from plastic, e.g. injection moulded window cages

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an inexpensive retainer which can impart a sufficient service lifetime to a rolling support device even under a severe environment where lubricating oil and grease can not be used, and at the same time, which can be easily manufactured; and also, to provide a rolling support device which has a longer service lifetime and can reduce the dusting even under a severe environment where lubricating oil and grease can not be used. <P>SOLUTION: The retainer 5 of a deep grooved ball bearing 1 is composed of a resin composition including carbon fibers with a diameter of ≤200 nm and a thermoplastic resin. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリーンルーム,半導体製造装置,液晶パネル製造装置,ハードディスクドライブ製造装置等のような清浄環境下や、あるいは、高温下,極低温下,真空下,特殊雰囲気下等のような、通常は潤滑油やグリースを使用できない過酷な環境下において用いられる転がり支持装置に好適な保持器及び該保持器を備える転がり支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、転がり支持装置の潤滑は、潤滑油やグリースを循環したり、転がり支持装置内部に封入することにより行なわれている。しかし、特に高温下,真空下等においては、転がり支持装置の回転時に潤滑油やグリースが転がり支持装置の外部に飛散したり、蒸発によりガスが放出されたりするので、転がり支持装置の外部環境が汚染される。このため、クリーンルーム,半導体製造装置,液晶パネル製造装置,ハードディスクドライブ製造装置等のように清浄さを必要とする場合や、高温下,極低温下,真空下,特殊雰囲気下,放射線下等のような環境下では、転がり支持装置の潤滑に潤滑油やグリースを使用することができない。
【0003】
そこで、上記のような潤滑油やグリースを使用できない環境下における転がり支持装置の潤滑方法が、従来から提案されている。例えば、特開昭55−57717号公報や特開昭61−55410号公報等には、内輪,外輪,転動体,保持器の一部又は全部に、スパッタリング,イオンプレーティング,焼成等によって二硫化モリブデン,黒鉛,銀,鉛等の薄い潤滑膜を予め形成する方法が開示されている。
【0004】
また、特開昭62−151539号公報や特開昭64−79418号公報等には、二硫化モリブデン,黒鉛,六方晶窒化ホウ素等の固体潤滑剤と金属粉等とを混合した焼結合金からなる保持器を用いて、該保持器と転動体との摩擦接触によって内輪,外輪,転動体に該保持器の材料を移着させて薄い潤滑膜を形成する方法が開示されている。
【0005】
さらに、特開平2−245514号公報や特開平4−102718号公報等には、プラスチックに繊維状充填材等を添加した樹脂組成物からなる保持器を用いて、該保持器と転動体との摩擦接触によって内輪,外輪,転動体に該保持器の材料を移着させて薄い潤滑膜を形成する方法が開示されている。
一方、デバイス等の高性能化や高歩留まり化等に伴ってプロセスの高温化や高真空化等が進んでいるため、使用される転がり支持装置に対しても、高性能化が要求されている。すなわち、転がり支持装置には、高温下,高真空下等の過酷な環境下においても、転がり支持装置から外部に飛散する粒子が少なく(低発塵である)、且つ、長時間にわたって安定して作動することが要求されている。そして、その要求は年々高度化している。
【0006】
【特許文献1】
特開昭55−57717号公報
【特許文献2】
特開昭61−55410号公報
【特許文献3】
特開昭62−151539号公報
【特許文献4】
特開昭64−79418号公報
【特許文献5】
特開平2−245514号公報
【特許文献6】
特開平4−102718号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開昭55−57717号公報や特開昭61−55410号公報等に記載の予め形成した薄い潤滑膜は、転がり支持装置の作動に伴って、接触面における摩擦力により摩耗して消失するおそれがある。そうすると、潤滑効果は消失し、下地金属(母材)の凝着や焼き付きが生じることとなる。よって、このような潤滑方法は、一般に寿命が短い傾向がある。
【0008】
また、特開昭62−151539号公報や特開昭64−79418号公報等に記載の燒結金属からなる保持器は、以下のような問題点を有している。すなわち、燒結金属は複雑な形状に形成することが容易ではないため、棒状部材や環状部材等とした後に、機械加工によって所望の保持器形状に加工する必要がある。よって、非常に高コストである。
【0009】
また、燒結金属は、一般的に耐熱性は優れるものの機械的強度が弱く脆いため、機械加工時に表面に亀裂が生じやすい。そのため、切削速度や切込み量等に代表される加工速度を遅くする必要があるなど、機械加工性が悪い。さらに、転がり支持装置の作動時においては、前記加工時に生じた亀裂等を起点として亀裂が進展して、保持器の異常摩耗,欠け,破損が生じるため、転がり支持装置から外部に大量の粒子が飛散したり(発塵量が多い)、転がり支持装置が回転不能になる場合がある。
【0010】
さらに、特開平2−245514号公報や特開平4−102718号公報等に記載の繊維状充填材が配合された樹脂組成物からなる保持器は、以下のような問題点を有している。すなわち、通常の炭素繊維,チタン酸カリウム繊維等の繊維状充填材は繊維の直径が0.2μmよりも大きいため、樹脂組成物の耐摩耗性や摩擦特性を十分に向上させることができない。よって、転がり支持装置が無潤滑条件下又は潤滑が不十分な条件下で使用される場合には、比較的早期に摩耗粒子の発生が急激に増加して、転がり支持装置から外部に大量の粒子が飛散したり(発塵量が多い)、転がり支持装置の振動やトルクが増大して寿命に至る場合がある。
【0011】
また、樹脂組成物の母材である樹脂として、潤滑性に優れたポリテトラフルオロエチレン樹脂(以降はPTFEと記す)を採用した場合や、ポリイミド樹脂やポリベンゾイミダゾール樹脂等の高耐熱性樹脂を採用した場合には、溶融成形により成形することが不可能である。よって、前述の焼結金属と同様に、棒状部材や環状部材等に加工した後に機械加工により所望の保持器形状に加工する必要があり、非常に高コストである。
【0012】
高耐熱性樹脂の中には、熱可塑性ポリイミド樹脂やポリエーテルニトリル樹脂等のような溶融成形可能な樹脂があるが、通常の繊維状充填材(繊維の直径が0.2μmよりも大きい)を配合した場合は、樹脂組成物の溶融流動性が十分ではない。そのため、保持器を溶融成形法により製造した場合には、転動体を保持するつめ等のような尖端部分や湾曲部分が、転がり支持装置を作動させた時に割損することがあるという問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、上記のような従来技術が有する問題点を解決し、潤滑油やグリースを使用できない過酷な環境下において用いられる転がり支持装置に好適で、該転がり支持装置に十分な寿命を付与するとともに、製造が容易で安価な保持器を提供することを課題とする。
また、潤滑油やグリースを使用できない過酷な環境下においても長寿命で低発塵な転がり支持装置を提供することを併せて課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明は次のような構成からなる。すなわち、本発明に係る請求項1の保持器は、直径が200nm以下の炭素繊維と熱可塑性樹脂とを含有する樹脂組成物で構成したことを特徴とする。
このような保持器は、樹脂組成物に配合された炭素繊維の直径が小さいので、耐摩耗性が非常に優れている。よって、潤滑油やグリースを使用できない過酷な環境下において用いられる転がり支持装置に適用され、高荷重,高速回転で作動されても、前記転がり支持装置を長寿命とすることができる。また、摩耗粉の発生が極めて少ないので(低発塵である)、外部環境を汚染することがほとんどない。
【0015】
さらに、保持器の摩擦特性が優れているので、保持器のポケット面と転動体との接触面、又は、保持器の案内面と内外輪との接触面におけるすべりに起因する発熱が少なく、より高速回転で作動させることができる。
さらにまた、配合されている炭素繊維の直径が小さいので、樹脂組成物の溶融流動性が優れている。よって、保持器を溶融成形法で製造することができるので、保持器を容易且つ安価に製造することができる。また、樹脂組成物の溶融流動性が優れているので、保持器のつめ等の尖端部分や湾曲部分が割損する等の問題が生じにくい。
【0016】
また、本発明に係る請求項2の転がり支持装置は、内輪と、外輪と、前記両輪の間に転動自在に配設された複数の転動体と、前記転動体を前記両輪の間に保持する保持器と、を備える転がり支持装置において、前記保持器を請求項1に記載の保持器としたことを特徴とする。
このような転がり支持装置は、前述のように耐摩耗性が非常に優れている樹脂組成物で構成された保持器を備えているので、潤滑油やグリースを使用できない過酷な環境下において用いられても長寿命である。また、転がり支持装置から外部に飛散する粒子が少ない(低発塵である)ので、外部環境を汚染することがほとんどない。
【0017】
なお、転動体の表面又は全体がセラミックスで構成される場合は、金属材料で構成される場合と比較して格段に凝着し難いため、転がり支持装置はより長寿命となり、また発塵量も少ない。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る保持器及び転がり支持装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、後述する実施例1〜10及び比較例1〜3に使用した保持器の原材料(熱可塑性樹脂,繊維状充填材等)を一括して示す。
【0019】
(1)ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS):フィリップスペトローリアム社製ライトンR−6
(2)熱可塑性ポリイミド樹脂(TPI):三井化学株式会社製オーラム 400
(3)ポリエーテルエーテルケトン樹脂(PEEK):ビクトレックス社製ビクトレックスPEEK 150G
(4)PEEKとポリベンゾイミダゾール樹脂(PBI)とのブレンド物:ヘキスト−セラニーズ社製セラゾール TU−60
(5)テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE):ダイキン工業株式会社製ネオフロンETFE EP−520
(6)ポリエーテルニトリル樹脂:出光マテリアル社製ID300
(7)炭素繊維:呉羽化学工業株式会社製クレカチョップM−102S、直径14.5μm,長さ0.2mm
(8)チタン酸カリウムウィスカー:大塚化学株式会社製ティスモD−101、直径0.3〜0.6μm,長さ10〜20μm
(9)微細炭素繊維1:昭和電工株式会社製気相法炭素繊維VGCF、直径100〜200nm,長さ10〜20μm
(10)微細炭素繊維2:昭和電工株式会社製カーボンナノファイバーVGNF、直径80〜100nm,長さ2〜20μm
(11)PTFE粉末:ダイキン工業株式会社製ルブロンL−5,平均粒径0.2μm
これらの原材料を表1に示すように組み合わせて、慣用の方法で混合し樹脂組成物を得た。配合比率は、熱可塑性樹脂が96質量%で、繊維状充填材が4質量%である。ただし、実施例9,10のようにPTFE粉末を添加する場合は、熱可塑性樹脂87質量%、繊維状充填材3質量%、PTFE粉末10質量%とした。そして、得られた樹脂組成物を溶融成形することにより、転がり支持装置用の保持器を製造した。
【0020】
【表1】

Figure 2004190807
【0021】
製造した保持器を用いて、転がり支持装置の一例である図1に示すような深溝玉軸受を作製した。この深溝玉軸受1(呼び番号625,内径5mm,外径16mm,幅5mm)は、内輪2と、外輪3と、前記両輪2,3の間に転動自在に配設された複数の玉4と、前述の樹脂組成物で構成された保持器5と、を備えている。内輪2及び外輪3はSUS440Cで構成されており、玉4は表1に示すようにSUS440C又は窒化ケイ素(Si3 4 )で構成されている。
【0022】
次に、この深溝玉軸受1の無潤滑下における発塵特性及び耐久性を評価した。発塵特性の評価は、図2に示す軸受発塵性評価試験機20(日本精工株式会社製)を用いて行った。
シャフト11とハウジング12との間に、玉軸受1,1が2個一組で取り付けられていて、この玉軸受1,1にはコイルばね13によってアキシアル荷重が負荷されている。そして、玉軸受1,1は、ベルト15,プーリ16,及び磁性流体シール付き回転導入機17を介して伝えられるモータ14の動力によって回転駆動されるようになっている。
【0023】
このような軸受発塵性評価試験機20は、クラス100レベルのクリーンベンチ内に設置されている。玉軸受1を回転させると塵埃が発生し、該塵埃の粒子は玉軸受1の外部に飛散してホッパ18に落ちる。そして、塵埃粒子はレーザ光散乱式のパーティクルカウンタ19に送られ、その数が計測される。
試験条件を以下に示し、試験結果を表1に併せて示す。なお、表1に示した発塵特性とは塵埃粒子の数を意味し、その数値は比較例1の塵埃粒子の数を100とした場合の相対値で示してある。
【0024】
潤滑 :無潤滑
回転速度:1000min-1
アキシアル荷重:19.6N
温度 :常温
表1から分かるように、実施例1〜10の軸受は、直径が200nm以下である微細炭素繊維を含有する樹脂組成物で保持器が構成されているので、通常の直径の繊維状充填材を含有する樹脂組成物で保持器が構成されている比較例1〜3の軸受と比べて、発塵量が極めて少量である。
【0025】
次に、深溝玉軸受1の耐久性の評価方法について説明する。
軸受の耐久性は、図3に示す軸受回転試験機(日本精工株式会社製)を用いて行った。モータ22によって回転駆動されるシャフト23 とハウジング24との間に、玉軸受1,1が2個一組で取り付けられていて、この玉軸受1,1には間座25, コイルばね26, 及びナット27によってアキシアル荷重が負荷されている。
【0026】
そして、以下に示すような条件で軸受を回転させ、回転時の軸受の振動値が初期の3倍に上昇するまでの時間を寿命とした。試験結果を表1に併せて示す。なお、表1に示した耐久性(寿命)の数値は、比較例1の軸受の寿命を1とした場合の相対値で示してある。
潤滑 :無潤滑
回転速度:1000min-1
アキシアル荷重:19.6N
温度 :常温
表1から分かるように、実施例1〜10の軸受は、直径が200nm以下である微細炭素繊維を含有する樹脂組成物で保持器が構成されているので、通常の直径の繊維状充填材を含有する樹脂組成物で保持器が構成されている比較例1〜3の軸受と比べて、耐久性が優れていた。
【0027】
なお、本実施形態は本発明の一例を示したものであって、本発明は本実施形態に限定されるものではない。
例えば、熱可塑性樹脂の種類は、前述のものに限定されるものではなく、ポリアリーレンスルフィド樹脂(PAS),芳香族ポリイミド樹脂(PI),ポリアミドイミド樹脂(PAI),芳香族ポリエステル樹脂,及び各種含フッ素樹脂等が使用できる。含フッ素樹脂の種類は特に限定されるものではなく、例えば、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA),ポリビニリデンフルオライド(PVDF),テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP),ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE),クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体(ECTFE)等があげられる。
【0028】
また、微細炭素繊維の種類は、直径が200nm以下であれば特に限定されるものではなく、種々の製法で製造されたものが使用可能である。例えば、微細炭素繊維の製法である気相成長法には、基板法や流動床法等がある。基板法は、金属触媒を直接付着させた基板を炉心管内に設置し、電気炉を用いて高温にし、そこに炭化水素ガスを導入して微細炭素繊維を生成するという方法である。また、流動床法は、炭化水素ガスと金属触媒とを一緒に高温下の炉心内部に導入し、短時間の反応で微細炭素繊維を生成する方法である。流動床法によれば、繊維の直径が比較的小さいものができる。
【0029】
熱可塑性樹脂と微細炭素繊維とを含有する樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない範囲であれば、所望により種々の添加剤を配合してもよい。例えば、酸化防止剤,熱安定剤,紫外線吸収剤,光保護剤,難燃剤,帯電防止剤,流動性改良剤,非粘着性付与剤,結晶化促進剤,増核剤,顔料,染料等である。
熱可塑性樹脂と微細炭素繊維とを混合して樹脂組成物とする方法は特に限定されるものではなく、慣用の混合方法を問題なく採用することができる。例えば、両者を各々別々に溶融混練機に供給して混合することも可能であるし、また、予め両者をヘンシェルミキサー,タンブラー,リボンミキサー,ボールミル等の混合機で予備混合した後に、溶融混合機へ供給して混合することもできる。溶融混合機としては、単軸又は二軸押出機,混練ロール,加圧ニーダ,バンバリーミキサー,ブラベンダープラストグラフ等の公知の溶融混練装置が使用できる。溶融混練する際の温度は特に限定されるものではないが、熱可塑性樹脂の溶融が十分進行し、且つ熱分解しない程度の温度範囲内で適宜選択する。
【0030】
さらに、転がり支持装置に組み込まれる保持器の種類は特に限定されるものではなく、例えば、冠形保持器,かご形保持器,つの形保持器,波形保持器等があげられる。また、保持器の製造方法は特に限定されるものではなく、慣用の方法を問題なく採用することができる。例えば、射出成形法,圧縮成形法,トランスファー成形法等の通常の方法で成形することができる。この中でも射出成形法は、生産性に優れ、安価な保持器を製造できるため好ましい。
【0031】
さらにまた、転がり支持装置の軌道輪や転動体の材質は特に限定されるものではなく、転がり支持装置を構成する材料として通常使用されるものを問題なく使用することができる。ただし、耐食材料を用いることがより好ましく、例えば、ステンレス鋼系金属材料(SUS440C,SUS304,SUS630等),チタン合金,セラミック材料(窒化ケイ素,ジルコニア,アルミナ,炭化ケイ素等)があげられる。そして、これらのうち1種を用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0032】
さらに、本実施形態においては、転がり支持装置として深溝玉軸受を例示して説明したが、本発明は、他の種類の様々な転がり支持装置に対して適用することが可能である。例えば、アンギュラ玉軸受,自動調心玉軸受,円筒ころ軸受,円すいころ軸受,針状ころ軸受,自動調心ころ軸受等のラジアル形の転がり軸受や、スラスト玉軸受,スラストころ軸受等のスラスト形の転がり軸受である。
【0033】
【発明の効果】
以上のように、本発明の保持器は、直径が200nm以下の炭素繊維と熱可塑性樹脂とを含有する樹脂組成物で構成したので、潤滑油やグリースを使用できない過酷な環境下においても転がり支持装置に十分な寿命を付与するとともに、製造が容易で安価である。
また、本発明の転がり支持装置は、前述のような樹脂組成物で構成された保持器を備えるので、潤滑油やグリースを使用できない過酷な環境下においても長寿命で低発塵である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転がり支持装置の一実施形態である深溝玉軸受の構造を示す部分縦断面図である。
【図2】軸受発塵性評価試験機の概略図である。
【図3】軸受の耐久性を評価する軸受回転試験機の構造を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 深溝玉軸受
2 内輪
3 外輪
4 玉
5 保持器[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention can be used in a clean environment such as a clean room, a semiconductor manufacturing apparatus, a liquid crystal panel manufacturing apparatus, a hard disk drive manufacturing apparatus, or the like, or a high temperature, a very low temperature, a vacuum, a special atmosphere, or the like. The present invention relates to a retainer suitable for a rolling support device used in a severe environment where lubricating oil or grease cannot be used, and a rolling support device including the retainer.
[0002]
[Prior art]
Generally, lubrication of the rolling support device is performed by circulating lubricating oil or grease or by enclosing the lubricating oil or grease inside the rolling support device. However, especially at high temperatures or under vacuum, the lubricating oil and grease may scatter outside the rolling support device during the rotation of the rolling support device, or gas may be released due to evaporation. Be contaminated. For this reason, when cleanliness is required as in a clean room, a semiconductor manufacturing apparatus, a liquid crystal panel manufacturing apparatus, a hard disk drive manufacturing apparatus, or the like, or in a high temperature, extremely low temperature, vacuum, special atmosphere, radiation, or the like. In an unfavorable environment, lubricating oil or grease cannot be used for lubricating the rolling support device.
[0003]
Therefore, a method of lubricating a rolling support device in an environment where lubricating oil or grease cannot be used as described above has been conventionally proposed. For example, JP-A-55-57717 and JP-A-61-55410 disclose that some or all of an inner ring, an outer ring, a rolling element, and a retainer are subjected to sputtering, ion plating, sintering, or the like. A method of forming a thin lubricating film of molybdenum, graphite, silver, lead or the like in advance is disclosed.
[0004]
JP-A-62-151539 and JP-A-64-79418 disclose a sintered alloy obtained by mixing a solid lubricant such as molybdenum disulfide, graphite, hexagonal boron nitride and a metal powder. A method of forming a thin lubricating film by transferring a material of the retainer to an inner ring, an outer ring and a rolling element by frictional contact between the retainer and a rolling element using the retainer is disclosed.
[0005]
Further, JP-A-2-245514, JP-A-4-102718, and the like use a retainer made of a resin composition obtained by adding a fibrous filler or the like to plastic, and use the retainer and the rolling element together. A method of forming a thin lubricating film by transferring the material of the cage to an inner ring, an outer ring, and a rolling element by friction contact is disclosed.
On the other hand, as the temperature of the process and the degree of vacuum become higher with the higher performance and higher yield of devices, etc., higher performance is also required for the rolling support devices used. . That is, even in a severe environment such as a high temperature and a high vacuum, the rolling support device has a small amount of particles scattered to the outside from the rolling support device (low dust generation) and is stable for a long time. It is required to work. And the demands are getting higher year by year.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-55-57717 [Patent Document 2]
JP-A-61-55410 [Patent Document 3]
JP-A-62-151539 [Patent Document 4]
JP-A-64-79418 [Patent Document 5]
JP-A-2-245514 [Patent Document 6]
JP-A-4-102718
[Problems to be solved by the invention]
However, the thin lubricating film formed in advance described in JP-A-55-57717 and JP-A-61-55410, etc., wears out due to the frictional force on the contact surface and disappears with the operation of the rolling support device. There is a possibility that. Then, the lubricating effect disappears, and adhesion and seizure of the underlying metal (base material) occur. Therefore, such a lubrication method generally tends to have a short life.
[0008]
Further, the retainer made of a sintered metal described in JP-A-62-151439 and JP-A-64-79418 has the following problems. That is, since it is not easy to form a sintered metal into a complicated shape, it is necessary to form a rod-shaped member, an annular member, or the like, and then machine the metal into a desired cage shape. Therefore, the cost is very high.
[0009]
Sintered metals generally have excellent heat resistance, but have low mechanical strength and are brittle, so that cracks are likely to occur on the surface during machining. Therefore, the machinability is poor, for example, it is necessary to reduce the processing speed represented by the cutting speed, the depth of cut, and the like. Furthermore, during operation of the rolling support device, a crack propagates starting from the crack or the like generated during the above-described processing, causing abnormal wear, chipping, or breakage of the cage. It may scatter (a large amount of dust is generated) or the rolling support device may not be able to rotate.
[0010]
Further, the cage made of a resin composition containing a fibrous filler described in JP-A-2-245514 and JP-A-4-102718 has the following problems. That is, the fibrous filler such as ordinary carbon fiber and potassium titanate fiber has a fiber diameter larger than 0.2 μm, so that the abrasion resistance and friction characteristics of the resin composition cannot be sufficiently improved. Therefore, when the rolling support device is used under non-lubricated or insufficiently lubricated conditions, the generation of wear particles rapidly increases relatively early, and a large amount of particles is externally transmitted from the rolling support device. May be scattered (a large amount of dust is generated), and the vibration and torque of the rolling support device may be increased to reach the end of its life.
[0011]
Further, as a resin which is a base material of the resin composition, a case where a polytetrafluoroethylene resin (hereinafter referred to as PTFE) having excellent lubricity is employed, or a high heat resistant resin such as a polyimide resin or a polybenzimidazole resin is used. When adopted, it is impossible to mold by melt molding. Therefore, as in the case of the above-described sintered metal, it is necessary to process the rod into a rod-shaped member or an annular member and then to machine it into a desired cage shape by machining, which is very expensive.
[0012]
Among the high heat-resistant resins, there are melt-moldable resins such as thermoplastic polyimide resins and polyether nitrile resins, but ordinary fibrous fillers (having a fiber diameter larger than 0.2 μm) are used. When blended, the melt fluidity of the resin composition is not sufficient. Therefore, when the retainer is manufactured by a melt molding method, there is a problem that a pointed portion or a curved portion such as a pawl for holding the rolling element may be broken when the rolling support device is operated. .
[0013]
Therefore, the present invention solves the problems of the prior art as described above, and is suitable for a rolling support device used in a harsh environment where lubricating oil or grease cannot be used, and has a sufficient life for the rolling support device. An object of the present invention is to provide a cage which is easy to manufacture and inexpensive while providing the cage.
Another object is to provide a long-life, low-dust-generating rolling support device even in a harsh environment where lubricating oil or grease cannot be used.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problem, the present invention has the following configuration. That is, the retainer according to claim 1 of the present invention is characterized in that the retainer is made of a resin composition containing carbon fibers having a diameter of 200 nm or less and a thermoplastic resin.
Such a cage has very excellent wear resistance because the diameter of the carbon fiber blended in the resin composition is small. Therefore, the present invention is applied to a rolling support device used in a severe environment in which lubricating oil or grease cannot be used, and the rolling support device can have a long life even when operated at high load and high speed rotation. Further, since the generation of abrasion powder is extremely small (low dust generation), it hardly pollutes the external environment.
[0015]
Furthermore, since the friction characteristics of the cage are excellent, there is little heat generation due to slippage at the contact surface between the pocket surface of the cage and the rolling element, or the contact surface between the guide surface of the cage and the inner and outer rings. It can be operated at high speed.
Furthermore, since the diameter of the compounded carbon fiber is small, the melt flowability of the resin composition is excellent. Therefore, since the cage can be manufactured by the melt molding method, the cage can be easily and inexpensively manufactured. In addition, since the resin composition has excellent melt fluidity, problems such as breakage of a pointed portion or a curved portion such as a claw of a cage hardly occur.
[0016]
According to a second aspect of the present invention, there is provided a rolling support device comprising: an inner ring, an outer ring, a plurality of rolling elements disposed rotatably between the two wheels, and holding the rolling elements between the two wheels. A rolling support device comprising: a retainer according to claim 1.
Since such a rolling support device is provided with a cage made of a resin composition having extremely excellent wear resistance as described above, it is used in a severe environment where lubricating oil or grease cannot be used. Even long life. Further, since the particles scattered from the rolling support device to the outside are small (low dust generation), the outside environment is hardly polluted.
[0017]
When the surface or the entire surface of the rolling element is made of ceramics, it is much less likely to adhere than when it is made of a metal material, so that the rolling support device has a longer life and the amount of dust generated is also small. Few.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Embodiments of a cage and a rolling support device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
First, the raw materials (thermoplastic resin, fibrous filler, and the like) of the cage used in Examples 1 to 10 and Comparative Examples 1 to 3 described later are shown collectively.
[0019]
(1) Polyphenylene sulfide resin (PPS): Ryton R-6 manufactured by Philippe Pertrolium
(2) Thermoplastic polyimide resin (TPI): Aurum 400 manufactured by Mitsui Chemicals, Inc.
(3) Polyetheretherketone resin (PEEK): Victrex PEEK 150G manufactured by Victrex
(4) Blend of PEEK and polybenzimidazole resin (PBI): Cerazole TU-60 manufactured by Hoechst-Celanese Corporation
(5) Tetrafluoroethylene / ethylene copolymer (ETFE): NEOFLON ETFE EP-520 manufactured by Daikin Industries, Ltd.
(6) Polyether nitrile resin: ID300 manufactured by Idemitsu Materials Co., Ltd.
(7) Carbon fiber: Kureka chop M-102S manufactured by Kureha Chemical Industry Co., Ltd., diameter 14.5 μm, length 0.2 mm
(8) Potassium titanate whisker: Tismo D-101 manufactured by Otsuka Chemical Co., Ltd., diameter: 0.3 to 0.6 μm, length: 10 to 20 μm
(9) Fine carbon fiber 1: vapor-grown carbon fiber VGCF manufactured by Showa Denko KK, diameter 100 to 200 nm, length 10 to 20 μm
(10) Fine carbon fiber 2: carbon nanofiber VGNF manufactured by Showa Denko KK, diameter: 80 to 100 nm, length: 2 to 20 μm
(11) PTFE powder: Lubron L-5 manufactured by Daikin Industries, Ltd., average particle size 0.2 μm
These raw materials were combined as shown in Table 1 and mixed by a conventional method to obtain a resin composition. The mixing ratio is 96% by mass of the thermoplastic resin and 4% by mass of the fibrous filler. However, when the PTFE powder was added as in Examples 9 and 10, the thermoplastic resin was 87% by mass, the fibrous filler was 3% by mass, and the PTFE powder was 10% by mass. Then, a retainer for a rolling support device was manufactured by melt-molding the obtained resin composition.
[0020]
[Table 1]
Figure 2004190807
[0021]
Using the manufactured cage, a deep groove ball bearing as shown in FIG. 1 as an example of a rolling support device was produced. This deep groove ball bearing 1 (nominal number 625, inner diameter 5mm, outer diameter 16mm, width 5mm) is composed of an inner ring 2, an outer ring 3, and a plurality of balls 4 which are rotatably arranged between the two wheels 2, 3. And a retainer 5 made of the resin composition described above. The inner ring 2 and the outer ring 3 are made of SUS440C, and the balls 4 are made of SUS440C or silicon nitride (Si 3 N 4 ) as shown in Table 1.
[0022]
Next, the dust generation characteristics and durability of the deep groove ball bearing 1 without lubrication were evaluated. The evaluation of the dust generation characteristics was performed using a bearing dust generation evaluation tester 20 (manufactured by Nippon Seiko Co., Ltd.) shown in FIG.
A pair of ball bearings 1 and 1 are mounted between the shaft 11 and the housing 12, and an axial load is applied to the ball bearings 1 and 1 by a coil spring 13. The ball bearings 1 are rotatably driven by the power of a motor 14 transmitted through a belt 15, a pulley 16, and a rotation introducing device 17 with a magnetic fluid seal.
[0023]
Such a tester 20 for evaluating dusting of bearings is installed in a clean bench of class 100 level. When the ball bearing 1 is rotated, dust is generated, and the dust particles scatter outside the ball bearing 1 and fall into the hopper 18. Then, the dust particles are sent to a laser light scattering type particle counter 19, and the number thereof is measured.
The test conditions are shown below, and the test results are also shown in Table 1. The dust generation characteristics shown in Table 1 mean the number of dust particles, and the numerical values are shown as relative values when the number of dust particles in Comparative Example 1 is 100.
[0024]
Lubrication: Unlubricated rotation speed: 1000 min -1
Axial load: 19.6N
Temperature: room temperature As can be seen from Table 1, the bearings of Examples 1 to 10 are formed of a resin composition containing fine carbon fibers having a diameter of 200 nm or less, so that the cage has a normal diameter fibrous shape. The amount of dust generation is extremely small as compared with the bearings of Comparative Examples 1 to 3 in which the cage is made of the resin composition containing the filler.
[0025]
Next, a method for evaluating the durability of the deep groove ball bearing 1 will be described.
The durability of the bearing was measured using a bearing rotation tester (manufactured by Nippon Seiko Co., Ltd.) shown in FIG. A pair of two ball bearings 1, 1 are mounted between the shaft 23 driven by the motor 22 and the housing 24. The ball bearings 1, 1 have a spacer 25, a coil spring 26, and An axial load is applied by the nut 27.
[0026]
Then, the bearing was rotated under the following conditions, and the time until the vibration value of the bearing during rotation increased three times the initial value was defined as the life. The test results are shown in Table 1. The values of the durability (life) shown in Table 1 are shown as relative values when the life of the bearing of Comparative Example 1 is set to 1.
Lubrication: Unlubricated rotation speed: 1000 min -1
Axial load: 19.6N
Temperature: room temperature As can be seen from Table 1, the bearings of Examples 1 to 10 are formed of a resin composition containing fine carbon fibers having a diameter of 200 nm or less, so that the cage has a normal diameter fibrous shape. The durability was superior to the bearings of Comparative Examples 1 to 3 in which the cage was constituted by the resin composition containing the filler.
[0027]
Note that the present embodiment is an example of the present invention, and the present invention is not limited to the present embodiment.
For example, the types of thermoplastic resins are not limited to those described above, but include polyarylene sulfide resins (PAS), aromatic polyimide resins (PI), polyamideimide resins (PAI), aromatic polyester resins, and various types of thermoplastic resins. Fluorine-containing resins and the like can be used. The type of the fluorinated resin is not particularly limited, and for example, a tetrafluoroethylene / perfluoroalkylvinyl ether copolymer (PFA), a polyvinylidene fluoride (PVDF), a tetrafluoroethylene / hexafluoropropylene copolymer ( FEP), polychlorotrifluoroethylene (PCTFE), chlorotrifluoroethylene / ethylene copolymer (ECTFE) and the like.
[0028]
The type of the fine carbon fiber is not particularly limited as long as the diameter is 200 nm or less, and those manufactured by various manufacturing methods can be used. For example, a vapor phase growth method for producing fine carbon fibers includes a substrate method and a fluidized bed method. The substrate method is a method in which a substrate on which a metal catalyst is directly adhered is placed in a furnace tube, heated to a high temperature using an electric furnace, and hydrocarbon gas is introduced into the substrate to produce fine carbon fibers. Further, the fluidized bed method is a method in which a hydrocarbon gas and a metal catalyst are introduced together into a reactor core at a high temperature and a fine carbon fiber is produced by a short-time reaction. According to the fluidized bed method, a fiber having a relatively small diameter can be obtained.
[0029]
Various additives may be added to the resin composition containing the thermoplastic resin and the fine carbon fibers, if desired, as long as the object of the present invention is not impaired. For example, antioxidants, heat stabilizers, ultraviolet absorbers, light protectants, flame retardants, antistatic agents, flow improvers, non-tackifiers, crystallization accelerators, nucleating agents, pigments, dyes, etc. is there.
The method of mixing the thermoplastic resin and the fine carbon fibers to form a resin composition is not particularly limited, and a conventional mixing method can be employed without any problem. For example, both can be separately supplied to a melt kneader and mixed, or both can be preliminarily mixed by a mixer such as a Henschel mixer, a tumbler, a ribbon mixer, and a ball mill, and then mixed with a melt mixer. To be mixed. As the melt mixer, a known melt kneader such as a single-screw or twin-screw extruder, a kneading roll, a pressure kneader, a Banbury mixer, and a Brabender plastograph can be used. The temperature at the time of melt-kneading is not particularly limited, but is appropriately selected within a temperature range in which the melting of the thermoplastic resin sufficiently proceeds and does not cause thermal decomposition.
[0030]
Further, the type of the retainer incorporated in the rolling support device is not particularly limited, and examples thereof include a crown retainer, a cage retainer, a single retainer, and a waveform retainer. The method for manufacturing the cage is not particularly limited, and a conventional method can be employed without any problem. For example, it can be molded by a usual method such as an injection molding method, a compression molding method, and a transfer molding method. Among these, the injection molding method is preferable because it is excellent in productivity and an inexpensive cage can be manufactured.
[0031]
Furthermore, the materials of the races and the rolling elements of the rolling support device are not particularly limited, and those generally used as materials for forming the rolling support device can be used without any problem. However, it is more preferable to use a corrosion-resistant material, and examples thereof include stainless steel-based metal materials (SUS440C, SUS304, SUS630, etc.), titanium alloys, and ceramic materials (silicon nitride, zirconia, alumina, silicon carbide, etc.). One of these may be used, or two or more of them may be used in combination.
[0032]
Further, in the present embodiment, a deep groove ball bearing has been described as an example of the rolling support device. However, the present invention can be applied to various other types of rolling support devices. For example, radial rolling bearings such as angular ball bearings, self-aligning ball bearings, cylindrical roller bearings, tapered roller bearings, needle roller bearings, self-aligning roller bearings, and thrust types such as thrust ball bearings and thrust roller bearings. Rolling bearing.
[0033]
【The invention's effect】
As described above, since the retainer of the present invention is formed of the resin composition containing the carbon fiber having a diameter of 200 nm or less and the thermoplastic resin, the retainer can support rolling even in a harsh environment where lubricating oil or grease cannot be used. The device has sufficient life and is easy and inexpensive to manufacture.
In addition, since the rolling support device of the present invention includes the retainer made of the resin composition as described above, it has a long life and low dust generation even in a severe environment where lubricating oil or grease cannot be used.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a partial longitudinal sectional view showing a structure of a deep groove ball bearing which is an embodiment of a rolling support device according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic view of a tester for evaluating dust generation of a bearing.
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating the structure of a bearing rotation tester for evaluating the durability of a bearing.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Deep groove ball bearing 2 Inner ring 3 Outer ring 4 Ball 5 Cage

Claims (2)

直径が200nm以下の炭素繊維と熱可塑性樹脂とを含有する樹脂組成物で構成したことを特徴とする保持器。A retainer comprising a resin composition containing a carbon fiber having a diameter of 200 nm or less and a thermoplastic resin. 内輪と、外輪と、前記両輪の間に転動自在に配設された複数の転動体と、前記転動体を前記両輪の間に保持する保持器と、を備える転がり支持装置において、前記保持器を請求項1に記載の保持器としたことを特徴とする転がり支持装置。A rolling support device comprising: an inner ring, an outer ring, a plurality of rolling elements rotatably disposed between the two wheels, and a retainer for holding the rolling elements between the two wheels; A rolling support device comprising: the cage according to claim 1.
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009527630A (en) * 2006-02-22 2009-07-30 インテグリス・インコーポレーテッド Nanotube polymer composite composition and fabrication method

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