【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、キャビネット等において、扉を略９０度開いた状態で、キャビネットの側板の外面に沿って押し込み収納できるようにした扉装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、上記扉装置として、扉の裏面に沿って上下方向に延びるリンク杆を、キャビネット本体に設けた蝶番の回動片に、扉を９０度開いた状態で前後傾動自在となるようその下端を枢着する一方、前記扉における裏面の巾方向の略中間位置に、上下方向に延びる補助レールを固着し、該補助レールに前記リンク杆の上端に設けた摺動子を上下摺動自在に嵌合し、さらに前記リンク杆の上端と、扉における裏面のうち前記補助レールよりも下方の部位に設けた部材との間に引張りバネを設けた構成が開示されている。（例えば特許文献１参照。）
【０００３】
上記構成によると、扉の押し込みあるいは引き出し時（扉が前後方向に移動する時）、補助レールが扉裏面の巾方向の略中間位置に垂直に設けられているので、リンク杆が垂直姿勢に直立した状態で、引張りバネの力は扉の前後方向の摺動力に転化されずデッドポイントとなる。
そして、扉がこのデッドポイントを通過すると、バネの引張り力によって前後方向に一定の力が働き、扉はスライドする。
この時、摺動動作に違和感が生じ、さらに、一定に働くバネの引張り力による加速度が、スライド最終時に最大となるので、扉を最前まで引き出した時、あるいは、扉を最後まで収納した際に発生する停止時の衝撃も最も大きく、又、これが扉を案内するレール（レールに取付けられた蝶番、蝶番が取付けられたキャビネット等の側板）に加えられ、不快な衝撃音が発生するだけでなく、長年の使用で扉あるいは蝶番等を破損させる恐れがあった。
【０００４】
一方、扉が引き出された状態では、蝶番より前方に扉の重心が位置するので、扉の自重によって、扉の下部には収納方向に、そして、扉の上部には引き出し方向に摺動力が付加されるようにモーメントが生じ、このため、扉がキャビネット等に対して前傾する傾向があり、上記とは逆に、収納された状態では扉が後傾する傾向があった。
そして、一般的には、扉を略９０度に開放した状態（扉の引き出し時）での前傾姿勢が目立ち易いので、扉の収納時よりも引き出し時により大きなモーメントで扉が前傾するのを防ぎ、且つ、扉の引き出し、収納操作が違和感なくスムーズに行えるキャビネット等における扉装置が求められていた。
【０００５】
【特許文献１】
実公昭５４−２８３６７号公報
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、簡単な構造で、扉の開放時には収納時より強い力で扉を支持して、扉の前傾を防止し、さらに、扉の引き出しおよび収納時の摺動に違和感のない、使い勝手に優れたキャビネット等における扉装置を提供する事を目的とする。
【０００７】
【課題を解決する為の手段】
上記課題を解決する為、本発明が手段とする第１の特徴は、前面を開口したキャビネット等の側板の前端部に、蝶番の固定片を取付け、固定片に回動自在に回動片を設け、回動片を扉裏面の上下に互いに平行に配設されたレールに適宜手段をもって摺動自在に連結し、前記扉を回動自在で、且つ、キャビネット等の側板の外面に沿って前後方向に移動自在に構成し、前記扉の裏面に沿って上下方向に延びるリンク杆の基端を前記蝶番の回動片に枢着し、リンク杆の遊端を扉裏面に設けた遊端案内レールに上下方向に摺動可能に嵌合し、リンク杆の遊端と扉裏面との間に引張りバネを装着し、扉を上方に向けて付勢してなるキャビネット等における扉装置において、前記遊端案内レールは、下方が前方向に傾斜して設けられ、引張りバネが遊端案内レールに沿って装着されているものである。
【０００８】
次に、本発明が手段とする第２の特徴は、前記第１の特徴に加え、遊端案内レールは、下方が前方向に略３０度傾斜して設けられているものである。
【０００９】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて実施例を説明する。
図１において、符号１は、左右側板２、２の上下端部に天板３、底板４を固着してなる前面が開口するキャビネット本体を示し、符号５、５は、側板２の前端の上下端部に取付けられた蝶番６、６と連結され、前記キャビネット本体１の前面を開閉自在な扉を示している。
【００１０】
蝶番６は、側板２に固定される固定片６１と、固定片６１に対して水平回動自在にピンにて枢着された回動片６２より構成されている。
そして、回動片６２は、蝶番６、６と同一高さで、扉５の裏面に水平状態に延設されたレール７、７と連結されている。
レール７は、扉５の裏面に巾方向に水平に設けられたレール取付座７０に固定される移動側レール７１と、移動レール７１に摺動自在に設けられる摺動支持片７２より構成され、摺動支持片７２が回動片６２に固着されている。
【００１１】
すなわち、蝶番６、６は、レール７、７と一体化され、キャビネット本体１と扉５と共に連結される。
そして、扉５をキャビネット等の開口に対して略９０度に開いた状態（図１および図２に示す状態）で、扉５は側板２の外面に沿って押し込み可能となる。
この時、扉５と共に移動側レール７１は、蝶番６の回動片６２（回動片６２と連結された摺動支持片７２）に支持されているので、移動側レール７１の前端が摺動支持片７２に当接するまで移動する。
【００１２】
この構成では、扉５の前後移動に際して、扉５の重心が蝶番６の個所から遠近移動するので、扉５をキャビネット本体１から引き出した状態では扉５の重心が蝶番６の前方に移動して、扉５が前傾する傾向となり、逆に、扉５を押し込んだ状態では扉５の重心が蝶番６の後方に移動して、後傾する傾向となり、このため、扉５をスムーズに前後移動させにくい面があった。
そこで、実施例では、リンク杆８を扉５裏面に沿って上下方向に設けている。
すなわち、リンク杆８の基端を前記蝶番６、６のうち下側の蝶番６の回動片６２に枢着し、遊端を扉５の裏面に設けた遊端案内レール９に上下方向に摺動可能に嵌合している。
【００１３】
リンク杆８は、遊端に回転自在にローラー８１を有し、ローラー８１は遊端案内レール９内に嵌合され、ローラー８１の回転軸と遊端案内レール９の下端部間に引張りバネ９０が装着されている。
【００１４】
遊端案内レール９は、扉５裏面に固着される底壁９１と、底壁９１の短手方向両端部を外方に逆Ｌ字形に突出せしめた左右案内側壁９２，９２により上下端部が開口したローラー嵌合溝９０が形成され、ローラー８１を摺動自在に嵌合支持している。
そして、底壁９１の下端部を外方に逆Ｌ字形に突出せしめてバネ係止部９３を形成し、遊端案内レール９は下方が前方向に略３０度傾斜して扉５裏面に設けられている。
【００１５】
本発明は上記の如く構成されているので、従来例と本発明を比較すると、扉５を略９０度に開いた状態（扉５を引き出した状態）では、引張りバネ９０の引張り力を同じに設定している場合、扉５の下方部に付加される引き出し方向への力は、従来例では矢印Ｊ（図５に示す）の大きさで表されるのに対して、本発明では矢印Ｈ（図６に示す。）の大きさで表される。これは、本発明では、明らかに、従来例に比して、扉５の引き出し時に自重によって扉５が前傾しようとするのを打ち消す方向に大きなモーメントが扉５に働くことを示す。つまり、扉５の引き出し時に扉５が前傾するのを防止している。
すなわち、扉５の上部と下部は、収納時、ほぼ同一垂直線上の位置から摺動するので、極めてスムーズに摺動可能となる。
【００１６】
一方、扉５を収納した状態では、引張りバネ９０の引張り力を同じに設定している場合、扉５の下方部に付加される収納方向への力は、従来例では矢印Ｌ（図７に示す）の大きさで表されるのに対して、本発明では矢印Ｋ（図８に示す）の大きさで表される。これは、本発明では、明らかに、従来例に比して、扉５の収納時に収納方向に働く力が小さいことを示す。
つまり、本発明では扉５の収納時に収納状態を保持させようと働く力が小さい。
【００１７】
すなわち、従来例では、当初、引張りバネ９０により生じる、扉５を収納状態に保持しようとする力に抗する大きな力で扉５を引き出さねばならず、しかも、引張りバネ９０による収納方向へ働く力は引き出すにつれて除々に小さくなり、デッドポイント（リンク杆が垂直姿勢に直立した状態、すなわち、扉５が中間付近まで引き出された状態）をすぎると、今度は引き出し方向に力が働き、さらに、扉を引き出すにつれて徐々に大きな力が付加されるので、扉５は手加減をする間も無く勢いよく引き出され、扉５を最前まで引き出した際の停止時の衝撃が大きくなる。また、デッドポイントの前後では引き出し、収納操作時に違和感が生じる。
【００１８】
これに対し、本願発明では、扉５が収納された状態から、当初の引出し力は小さく、しかも、デッドポイント（遊端案内レール９と引張りバネ９０と、リンク杆８が重なった状態）が、扉５の収納位置に接近しているので、引き出し途中での操作力を手加減でき、スムーズに摺動させることができる。
【００１９】
【発明の効果】
特許請求の範囲の請求項１に記載の発明によれば、前記遊端案内レールは、下方が前方に傾斜して設けられ、引張りバネが遊端案内レール沿って装着されているので、構造が簡単で、扉の開放時に扉がキャビネットに対して前傾することを防止し、さらに、扉の引き出し途中および収納途中の摺動に違和感がない。
請求項２に記載の発明によれば、上記効果がより効率的に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図１】扉を開いた状態のキャビネットの斜視図
【図２】扉を開いた状態での本発明の要部正面図
【図３】扉を収納した状態での本発明の要部正面図
【図４】図３のＡ−Ａ線断面拡大図
【図５】従来例での扉を開いた状態での扉を引き出し方向へ働く力を示す説明図
【図６】本発明の扉を開いた状態での扉を引き出し方向へ働く力を示す説明図
【図７】従来例での扉を収納した状態での収納状態を保持しようとする力を示す説明図
【図８】本発明の扉を収納した状態での収納状態を保持しようとする力を示す説明図
【符号の説明】
１ キャビネット本体
２ 側板
５ 扉
６ 蝶番
６１ 固定片
６２ 回動片
７ レール
８ リンク杆
９ 遊端案内レール
９０ 引張りバネ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a door device that can be pushed and stored along the outer surface of a side plate of a cabinet in a cabinet or the like with the door opened approximately 90 degrees.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as the door device, a lower end of a link rod extending vertically along a back surface of the door is attached to a hinge rotating piece provided on the cabinet body so that the door can be tilted back and forth with the door opened 90 degrees. On the other hand, an auxiliary rail extending in the vertical direction is fixed to a substantially middle position of the back surface of the door in the width direction, and a slider provided at an upper end of the link rod is slidably fitted on the auxiliary rail. In addition, a configuration is disclosed in which a tension spring is provided between the upper end of the link rod and a member provided below the auxiliary rail on the back surface of the door. (For example, see Patent Document 1)
[0003]
According to the above configuration, when the door is pushed in or pulled out (when the door moves in the front-rear direction), the auxiliary rail is provided vertically at a substantially middle position in the width direction on the back surface of the door, so that the link rod stands upright in the vertical posture. In this state, the force of the tension spring is not converted into the sliding force in the front-rear direction of the door, and becomes a dead point.
When the door passes through the dead point, a constant force acts in the front-rear direction due to the tensile force of the spring, and the door slides.
At this time, discomfort occurs in the sliding operation, and the acceleration due to the constant tension of the spring is maximized at the end of sliding, so when the door is pulled out to the front or when the door is completely stored. The largest stop impact that occurs is applied to the rails that guide the door (hinges attached to the rails, side panels such as cabinets with hinges attached), which not only generates unpleasant impact noise. The door or the hinge may be damaged by long-term use.
[0004]
On the other hand, when the door is pulled out, the center of gravity of the door is located in front of the hinge, so the sliding force is applied to the lower part of the door in the storage direction and to the upper part of the door in the pullout direction by the weight of the door. As a result, the door tends to lean forward with respect to the cabinet or the like, and conversely, the door tends to lean backward in the housed state.
In general, the forward leaning posture when the door is opened at approximately 90 degrees (when the door is pulled out) is more conspicuous, so that the door is tilted forward with a larger moment when the door is pulled out than when the door is stored. There has been a demand for a door device in a cabinet or the like that can prevent the occurrence of a drawback and can smoothly perform the operation of pulling out and storing the door without feeling uncomfortable.
[0005]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Publication No. 54-28367 [0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has a simple structure, supports the door with a stronger force when the door is opened than when the door is stored, prevents the door from leaning forward, and furthermore, does not cause discomfort in sliding the door when it is pulled out and stored, and is easy to use. It is an object to provide a door device in a cabinet or the like excellent in quality.
[0007]
[Means for solving the problem]
In order to solve the above-mentioned problems, a first feature of the present invention is to attach a hinge fixing piece to a front end of a side plate such as a cabinet having an open front surface, and attach a rotatable piece rotatably to the fixing piece. The pivoting piece is slidably connected to rails arranged in parallel with each other on the upper and lower sides of the back of the door by appropriate means so as to be slidable, and the door is rotatable and moves back and forth along the outer surface of a side plate of a cabinet or the like. Free end guide that is configured to be movable in the direction of the door, the base end of a link rod extending vertically along the back surface of the door is pivotally connected to the pivotable piece of the hinge, and the free end of the link rod is provided on the back surface of the door. A door device in a cabinet or the like, which is fitted slidably on a rail in a vertical direction, a tension spring is mounted between a free end of a link rod and a back surface of a door, and a door is urged upward. The free end guide rail is provided with the lower part inclined forward, and the tension spring is In which is mounted along the inner rail.
[0008]
Next, a second feature of the present invention is that, in addition to the first feature, the free end guide rail is provided such that its lower part is inclined approximately 30 degrees forward.
[0009]
【Example】
Hereinafter, embodiments will be described with reference to the accompanying drawings.
In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a cabinet body having a front surface opened by fixing a top plate 3 and a bottom plate 4 to upper and lower ends of left and right side plates 2 and 2, and reference numerals 5 and 5 denote upper and lower sides of a front end of the side plate 2. Shown is a door that is connected to hinges 6, 6 attached to the ends and that can open and close the front surface of the cabinet body 1.
[0010]
The hinge 6 includes a fixed piece 61 fixed to the side plate 2 and a rotating piece 62 pivotally attached to the fixed piece 61 by a pin so as to be horizontally rotatable.
The pivot piece 62 is connected to rails 7 extending horizontally from the back surface of the door 5 at the same height as the hinges 6.
The rail 7 includes a moving side rail 71 fixed to a rail mounting seat 70 horizontally provided in the width direction on the back surface of the door 5, and a sliding support piece 72 slidably provided on the moving rail 71. A sliding support piece 72 is fixed to the rotating piece 62.
[0011]
That is, the hinges 6 and 6 are integrated with the rails 7 and 7 and are connected together with the cabinet body 1 and the door 5.
The door 5 can be pushed along the outer surface of the side plate 2 in a state where the door 5 is opened at substantially 90 degrees with respect to the opening of the cabinet or the like (the state shown in FIGS. 1 and 2).
At this time, the moving-side rail 71 together with the door 5 is supported by the turning piece 62 of the hinge 6 (the sliding support piece 72 connected to the turning piece 62), so that the front end of the moving-side rail 71 slides. It moves until it comes into contact with the support piece 72.
[0012]
In this configuration, when the door 5 is moved back and forth, the center of gravity of the door 5 moves far and near from the location of the hinge 6. Therefore, when the door 5 is pulled out from the cabinet body 1, the center of gravity of the door 5 moves forward of the hinge 6. In contrast, when the door 5 is pushed in, the center of gravity of the door 5 moves rearward of the hinge 6 and the door 5 tends to lean backward, so that the door 5 moves smoothly back and forth. There was a side that was difficult to make.
Therefore, in the embodiment, the link rod 8 is provided vertically along the back surface of the door 5.
That is, the base end of the link rod 8 is pivotally attached to the rotating piece 62 of the lower hinge 6 of the hinges 6, and the free end is vertically attached to the free end guide rail 9 provided on the back surface of the door 5. It is slidably fitted.
[0013]
The link rod 8 has a roller 81 rotatably at its free end. The roller 81 is fitted in the free end guide rail 9, and a tension spring 90 is provided between the rotation shaft of the roller 81 and the lower end of the free end guide rail 9. Is installed.
[0014]
The free end guide rail 9 has upper and lower ends formed by a bottom wall 91 fixed to the back surface of the door 5 and left and right guide side walls 92, 92 each having a short-side end portion of the bottom wall 91 projecting outward in an inverted L-shape. An open roller fitting groove 90 is formed, and the roller 81 is slidably fitted and supported.
Then, the lower end of the bottom wall 91 is projected outward in an inverted L-shape to form a spring locking portion 93, and the free end guide rail 9 is provided on the back surface of the door 5 with the lower portion inclined forward by approximately 30 degrees. Have been.
[0015]
Since the present invention is configured as described above, when the conventional example is compared with the present invention, when the door 5 is opened at approximately 90 degrees (when the door 5 is pulled out), the tensile force of the tension spring 90 is made equal. When set, the force in the pull-out direction applied to the lower part of the door 5 is represented by the size of the arrow J (shown in FIG. 5) in the conventional example, whereas the force of the arrow H in the present invention. (Shown in FIG. 6). This clearly indicates that, in the present invention, a large moment acts on the door 5 in a direction to cancel the tendency of the door 5 to lean forward by its own weight when the door 5 is pulled out, as compared with the conventional example. That is, when the door 5 is pulled out, the door 5 is prevented from leaning forward.
That is, since the upper and lower portions of the door 5 slide from substantially the same vertical line when stored, they can slide very smoothly.
[0016]
On the other hand, when the tension force of the tension spring 90 is set to be the same in the state where the door 5 is housed, the force in the housing direction applied to the lower part of the door 5 in the conventional example is indicated by an arrow L (see FIG. 7). In the present invention, it is represented by the size of arrow K (shown in FIG. 8). This clearly indicates that in the present invention, the force acting in the storage direction when the door 5 is stored is smaller than in the conventional example.
That is, in the present invention, the force acting to maintain the stored state when the door 5 is stored is small.
[0017]
That is, in the conventional example, the door 5 must be pulled out with a large force that is initially generated by the tension spring 90 and resists the force for holding the door 5 in the housed state. Is gradually reduced as it is pulled out, and after passing through a dead point (a state in which the link rod stands upright in a vertical position, that is, a state in which the door 5 is pulled out to near the middle), a force acts in the pulling out direction, As the door 5 is pulled out, a large force is gradually applied, so that the door 5 is pulled out quickly without any adjustment, and the impact when the door 5 is pulled out to the forefront when stopping is increased. In addition, a sense of incongruity occurs at the time of pulling out and storing operations before and after the dead point.
[0018]
On the other hand, in the present invention, the initial withdrawal force is small from the state in which the door 5 is stored, and the dead point (the state in which the free end guide rail 9, the tension spring 90, and the link rod 8 overlap) is reduced. Since it is close to the storage position of the door 5, the operating force during the pulling out can be moderated and the sliding can be performed smoothly.
[0019]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the free end guide rail is provided with the lower portion inclined forward, and a tension spring is mounted along the free end guide rail. It is simple and prevents the door from leaning forward with respect to the cabinet when the door is opened, and furthermore, there is no sense of incongruity in sliding the door in the middle of being pulled out and in the middle of storage.
According to the second aspect of the present invention, the above effects are more efficiently exhibited.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a cabinet with a door opened. FIG. 2 is a front view of a main part of the present invention with the door opened. FIG. 3 is a front view of a main part of the present invention with the door stored. FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view taken along line AA of FIG. 3; FIG. 5 is an explanatory view showing a force acting in a pulling-out direction in a state where the door is opened in a conventional example; FIG. FIG. 7 is an explanatory view showing a force acting on the door in a pulled-out direction in a state where the door is retracted. FIG. 7 is an explanatory view showing a force for holding a stored state in a state where the door is stored in a conventional example. Explanatory diagram showing a force for holding a stored state in a state in which is stored [Description of reference numerals]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Cabinet main body 2 Side plate 5 Door 6 Hinge 61 Fixed piece 62 Rotating piece 7 Rail 8 Link rod 9 Free end guide rail 90 Tension spring
