【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、米、麦等の穀類、鹿沼土、腐葉土等の園芸用品等の重量物を充填包装する場合に用いる重量物用包装袋に関し、特に、包装袋使用後のリサイクルが容易で、充填物を充填するときに随伴、封入された過剰な空気を容易に排出することができ、貯蔵や輸送の際等に重量物用包装袋に加えられた衝撃を緩和し、破袋等の事故を防止することができ、さらに、通気部から水が侵入しにくい重量物用包装袋に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、米、麦等の穀類、鹿沼土、腐葉土等の園芸用品等の重量物を充填包装する場合に用いられる重量物用包装袋として、各種のポリエチレンフィルムが汎用されている。
このポリエチレンフィルムからなる重量物用包装袋として、近年、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用いたものが提案されているが、この直鎖状低密度ポリエチレンフィルムを用いたものは、強度及び適度の伸張力による衝撃吸収性に優れ、破袋しにくい特性を有しているものの、熱融着時の融着適正温度幅が狭く、熱融着温度が適正範囲よりわずかでも低くなると熱融着不足を生じ、一方、適正範囲よりわずかでも高くなると溶融不良を起こし、熱融着部に縮みが生じて美観を損なったりする等の問題があった。
【０００３】
このように、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムは、熱融着性の点で難点があるため、重量物用包装袋にした場合、貯蔵や輸送の際等に衝撃が加わることによって、破袋等の事故が発生することが多く、実用化のレベルに達しているとはいえなかった。
【０００４】
この問題点に対処するために、直鎖状低密度ポリエチレンフィルムの両側端を突き合わせ、その突き合わせ部の外側から接合用テープを当接して熱融着するようにした重量物用包装袋が提案されている（例えば、特許第３２０１８４１号公報参照）。
しかしながら、この重量物用包装袋の場合、通気部を備えておらず、このため、充填物を充填するときに随伴、封入された過剰な空気を容易に排出することができるものではなかった。
【０００５】
一方、充填物を充填するときに随伴、封入された過剰な空気を容易に排出することができる通気部を備えた重量物用包装袋も提案されているが（例えば、登録実用新案第３０４８３６６号公報参照）が、袋本体と通気部を構成する材料が異なり、包装袋使用後のリサイクルの点で問題があったり、通気部から水が侵入し易い等の問題があった。
【０００６】
【特許文献１】
特許第３２０１８４１号公報
【特許文献２】
登録実用新案第３０４８３６６号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の重量物用包装袋の有する問題点に鑑み、包装袋使用後のリサイクルが容易で、充填物を充填するときに随伴、封入された過剰な空気を容易に排出することができ、貯蔵や輸送の際等に重量物用包装袋に加えられた衝撃を緩和し、破袋等の事故を防止することができ、さらに、通気部から水が侵入しにくい重量物用包装袋を提供することを目的とする。
【０００８】
【発明を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の重量物用包装袋は、直鎖状低密度ポリエチレンからなる袋外側フィルム層と、該袋外側フィルム層の融点より低い、融点が８５℃〜１１５℃の直鎖状低密度ポリエチレンからなる袋内側フィルム層とを備えた２枚の袋形成用積層フィルムと、該２枚の袋形成用積層フィルムの対向する袋内側フィルム層間の側縁部に配設される、袋内側フィルム層の融点と略等しい融点のポリエチレンからなる通気性テープ状シートとからなり、前記２枚の袋形成用積層フィルムの側縁部の熱融着部に、所定の間隔をあけて非熱融着部を形成し、該非熱融着部と袋内部を、前記通気性テープ状シートを介して、通気可能に構成したことを特徴とする。
【０００９】
この場合において、袋形成用積層フィルムの袋外側フィルム層と袋内側フィルム層の間に、袋外側フィルム層の融点と略等しい融点の直鎖状低密度ポリエチレンからなる袋中間フィルム層を備えることができる。
【００１０】
また、袋形成用積層フィルムに、異なる融点の複数種類の直鎖状低密度ポリエチレンを、インフレーション法により溶融積層押出しして得たものを用いることができる。
【００１１】
また、直鎖状低密度ポリエチレンに、メタロセン触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレンを用いることができる。
【００１２】
また、袋内側フィルム層の側縁部において、袋形成用積層フィルムの袋内側フィルム層同士が、通気性テープ状シートを介して、一体に熱融着されてなるようにしたり、袋形成用積層フィルムの袋内側フィルム層同士が、直接一体に熱融着されてなるようにすることができる。
【００１３】
この重量物用包装袋は、袋本体と通気部を構成する材料にポリエチレンを用いているため、包装袋使用後のリサイクルが容易であり、また、非熱融着部と袋内部を、通気性テープ状シートを介して、通気可能に構成しているため、充填物を充填するときに随伴、封入された過剰な空気を容易に排出することができ、強度及び適度の伸張力による衝撃吸収性に優れた直鎖状低密度ポリエチレンを用いていることと相俟って、貯蔵や輸送の際等に重量物用包装袋に加えられた衝撃を緩和し、破袋等の事故を防止することができ、さらに、袋本体の側縁部に通気部を形成しているため、通気部から水が侵入しにくい重量物用包装袋とすることができる。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の重量物用包装袋の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００１５】
図１に、本発明の重量物用包装袋の一実施例を示す。
この重量物用包装袋は、直鎖状低密度ポリエチレンからなる袋外側フィルム層と、この袋外側フィルム層の融点より低い、融点が８５℃〜１１５℃の直鎖状低密度ポリエチレンからなる袋内側フィルム層とを備えた２枚の袋形成用積層フィルム１、１と、この２枚の袋形成用積層フィルム１、１の対向する袋内側フィルム層間の側縁部に配設される、袋内側フィルム層の融点と略等しい融点の直鎖状低密度ポリエチレンからなる通気性テープ状シート２とからなり、２枚の袋形成用積層フィルム１、１の側縁部の熱融着部３に、所定の間隔をあけて非熱融着部４を形成し、この非熱融着部４と袋内部を、通気性テープ状シート２を介して、通気可能に構成したものである。
【００１６】
この重量物用包装袋に用いる直鎖状低密度ポリエチレンは、典型的には、エチレンをイオン重合方式により、常圧〜１００ｋｇｆ／ｃｍ２、５０〜２００℃の条件で得られるエチレン系重合体であり、共重合成分としては、例えば、ブテン−１、ヘキセン−１、オクテン−１等のα−オレフィンが用いられる。長鎖分岐は実質的に存在せず、短鎖分岐が若干存在する。
そして、以下の理由から、特に、エチレンをメタロセン触媒、通常、メタロセン系遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物又はホウ素化合物を結合させた構造からなり、必要に応じて、シリカゲル、ゼオライト、珪藻土等の無機物に担持させたメタロセン触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレンを、好適に用いることができる。
すなわち、メタロセン触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレンは、高密度成分や低密度成分を含まず組成成分が狭い範囲で分布しているので、インフレーション法による押出し成形時に押出し方向に分子が配向することは殆どなく、成形されたフィルムに張力がかからず、また、強度も大きく、融点も低いため、袋外側フィルム層と袋内側フィルム層の少なくとも２層の異なる種類の直鎖状低密度ポリエチレンからなる袋形成用積層フィルムを、インフレーション法によって容易に得ることができる。
【００１７】
また、直鎖状低密度ポリエチレンは、通常、０．８８０〜０．９４０ｇ／ｃｍ３、好ましくは、０．９００〜０．９３５ｇ／ｃｍ３の密度のものが用いられる。なお、必要に応じて、滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤等の各種添加剤を添加することもできる。
【００１８】
また、袋形成用積層フィルム１及び通気性テープ状シート２は、直鎖状低密度ポリエチレンに、他のポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリブテン等のポリオレフィン、ポリエチレン酢酸ビニル等の共重合体を混合して、融点その他の特性を調整することができ、これを排除するものでない。
【００１９】
直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルムの融点は、８５℃〜１３０℃の範囲で任意に設定することができるが、ここでは、袋形成用積層フィルム１の袋外側フィルム層（袋形成用積層フィルム１の袋外側フィルム層と袋内側フィルム層の間に、直鎖状低密度ポリエチレンからなる袋中間フィルム層を備える場合の袋中間フィルム層も同様。）の融点を１２０℃〜１３０℃、袋形成用積層フィルム１の袋内側フィルム層の融点を８５℃〜１１５℃、好ましくは、９０℃〜１００℃、通気性テープ状シート２の融点を８５℃〜１１５℃、好ましくは、９０℃〜１００℃とする。
【００２０】
また、袋形成用積層フィルム１の厚みは、特に限定されるものではないが、５０〜４００μｍ、好ましくは、７５〜２００μｍであり、袋形成用積層フィルム１の袋外側フィルム層（袋中間フィルム層を含む。）と袋内側フィルム層との厚み比は、４：１〜９：１で、かつ、袋内側フィルム層は、熱融着性を発揮できる厚みがあればよく、具体的には、その厚みは５〜８０μｍである。
【００２１】
また、袋形成用積層フィルム１の袋外側フィルム層と袋内側フィルム層の間に、直鎖状低密度ポリエチレンからなる袋中間フィルム層を備える場合、袋外側フィルム層と袋中間フィルム層との厚み比は、１：１〜１：３にする。
この場合、袋外側フィルム層に光沢を有する樹脂を用い、印刷後の袋に高級感を持たせるようにし、一方、袋中間フィルム層を重量物用包装袋の強度を担保させるための層として、強度を十分出すことができる樹脂を用いるようにするのが好適である。
【００２２】
そして、袋形成用積層フィルム１は、上記それぞれの層を形成する直鎖状低密度ポリエチレンを用いて公知の方法で任意に製造することができる。
例えば、積層数に見合う押出機を用いてインフレーション法又はＴダイ法等で溶融積層押出しした後、空冷法、冷却ロール法又は水冷法で冷却して袋形成用積層フィルムとして得る方法を例示することができる。
このとき、製膜と同時又は後工程で、必要により、コロナ放電処理等の表面活性化処理を行い、さらに、所定の印刷処理を行うことができる。
【００２３】
また、通気性テープ状シート２は、直鎖状低密度ポリエチレンを用いて公知の方法で任意に製造することができる。
例えば、押出機を用いてインフレーション法又はＴダイ法等で溶融積層押出しした後、空冷法、冷却ロール法又は水冷法で冷却してフィルムとし、このフィルムに、通気可能なように（ただし、虫等が侵入しないように）、例えば、直径０．１〜１ｍｍの孔２１を、１ｃｍ２当たり５〜５０個設け、幅２０〜４０ｍｍにスリットして得ることができる。
通気性テープ状シートの厚みは、特に限定されるものではないが、１０〜５０μｍである。
また、通気性テープ状シート２は、上記の直鎖状低密度ポリエチレンからなる孔２１を設けたフィルムのほか、ポリエチレン繊維製不織布から構成することもできる。この場合、通気性テープ状シート２に強度を持たせるために、繊維芯にポリエステルを、繊維鞘にポリエチレンを、それぞれ用いた二重構造の繊維製不織布を用いることができ、これを排除するものでない。
【００２４】
ところで、この重量物用包装袋は、２枚の袋形成用積層フィルム１、１の側縁部の熱融着部３に、所定の間隔をあけて非熱融着部４を形成し、この非熱融着部４と袋内部を、通気性テープ状シート２を介して、通気可能に構成したものであるが、より具体的には、次のようにして製造することができる。
【００２５】
まず、２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層側の側縁部に、その全長に亘って、通気性テープ状シート２を、通気性を確保するために袋内部に所定幅の通気性テープ状シート２の非熱融着部が形成されるようにして、それぞれ熱融着する。
このとき、袋形成用積層フィルム１、１の側縁部の全長に亘って熱融着されていない箇所がないようにする。
なお、熱融着は、べた状でも、複数本の線状でもよい。
【００２６】
次に、２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層側の側縁部同士を、前工程で熱融着した通気性テープ状シート２を介して、熱融着する。
このとき、熱融着部３に、所定の間隔、例えば、５０〜１００ｍｍの間隔をあけて、例えば、５〜２０ｍｍの非熱融着部４を形成し、この非熱融着部４と袋内部を、通気性テープ状シート２を介して、通気可能に構成する。
なお、熱融着部３の熱融着は、べた状でも、複数本の線状でもよい。
【００２７】
これによって、熱融着部３においては、図１（ｂ）に示すように、所定幅、例えば、５ｍｍの幅の通気性テープ状シート２の非熱融着部Ａ０と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層同士が、通気性テープ状シート２を介して、一体に熱融着された（通気性テープ状シート２の折り返された内面も一体に熱融着された）熱融着部Ａ１とが形成され、一方、非熱融着部４においては、図１（ｃ）に示すように、所定幅、例えば、５ｍｍの幅の通気性テープ状シート２の非熱融着部Ａ０と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２が一体に熱融着された（通気性テープ状シート２の折り返された内面は熱融着されていない）熱融着部Ａ２とが形成される。
【００２８】
ところで、通気性テープ状シート２の配設の仕方は、上記実施例のものに限定されず、図２及び図３に示すような、種々の方法を採用することができる。
【００２９】
図２に示すものは、熱融着部３においては、図２（ａ）に示すように、所定幅、例えば、１５ｍｍの幅の通気性テープ状シート２の非熱融着部Ａ０と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の一方（図示下方）の袋形成用積層フィルム１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２が一体に熱融着された（他方（図示上方）の袋形成用積層フィルム１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２は熱融着されていない）熱融着部Ａ３と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層同士が、通気性テープ状シート２を介して、一体に熱融着された熱融着部Ａ４とが形成され、一方、非熱融着部４においては、図２（ｂ）に示すように、所定幅、例えば、１５ｍｍの幅の通気性テープ状シート２の非熱融着部Ａ０と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の一方（図示下方）の袋形成用積層フィルム１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２が一体に熱融着された（他方（図示上方）の袋形成用積層フィルム１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２は熱融着されていない）熱融着部Ａ３と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の他方（図示上方）の袋形成用積層フィルム１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２が一体に熱融着された（一方（図示下方）の袋形成用積層フィルム１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２は熱融着されていない）熱融着部Ａ５とが形成されるようにしたものである。
【００３０】
また、図３に示すものは、熱融着部３においては、図３（ａ）に示すように、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の通気性テープ状シート２の非熱融着部Ａ０と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２が一体に熱融着された（通気性テープ状シート２の折り返された内面は熱融着されていない）熱融着部Ａ６と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層同士が、直接一体に熱融着された熱融着部Ａ７とが形成され、一方、非熱融着部４においては、図３（ｂ）に示すように、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の通気性テープ状シート２の非熱融着部Ａ０と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層と通気性テープ状シート２が一体に熱融着された（通気性テープ状シート２の折り返された内面は熱融着されていない）熱融着部Ａ６と、所定幅、例えば、１０ｍｍの幅の２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層同士が熱融着されていない非熱融着部Ａ８とが形成されるようにしたものである。
【００３１】
【実施例】
次に、本発明の重量物用包装袋のより具体的な実施例を説明する。
【００３２】
（袋形成用積層フィルムの製造）
袋外側フィルム層としてメタロセン触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレン（Ｃ６ＬＬＤＰＥ、融点１２１℃）を、袋中間フィルム層としてメタロセン触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレン（Ｃ６ＬＬＤＰＥ、融点１２５℃）を、袋内側フィルム層としてメタロセン触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレン（Ｃ６ＬＬＤＰＥ、融点９０℃）をそれぞれ溶融して、３台の押出機を用い、リングダイを用いて共押出ししてインフレーション製膜法により製膜し、それぞれの層の厚みが３５μｍ、４５μｍ、１０μｍ（合計の厚みが９０μｍ）の環状のフィルムを得、これを切開して幅４０ｃｍの長尺フィルムからなる袋形成用積層フィルムを得た。なお、袋外側フィルム層の表面にはコロナ放電処理を施すようにした。
【００３３】
（熱融着性有孔テープの製造）
メタロセン触媒を用いて重合された直鎖状低密度ポリエチレン（Ｃ６ＬＬＤＰＥ、融点１００℃）を溶融して押出機を用い、リングダイを用いて押出ししてインフレーション製膜法により製膜し、層厚みが２５μｍのフィルムを得、これに直径０．５ｍｍの孔を縦、横方向に２．５ｍｍ毎に形成し、幅３０ｍｍにスリットして通気性テープ状シートを得た。
【００３４】
（重量物用包装袋の製造）
上記製造工程によって得られた袋形成用積層フィルム及び熱融着性有孔テープを用い、コロナ放電処理面に印刷を施し、図１に示す構造の重量物用包装袋を製造した。
この場合、２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層側の側縁部と通気性テープ状シート２の熱融着は、１１０℃程度の加熱温度となるようにして行い、２枚の袋形成用積層フィルム１、１の袋内側フィルム層側の側縁部同士の前工程で熱融着した通気性テープ状シート２を介する熱融着は、１５０℃程度の加熱温度となるようにして行った。
【００３５】
（重量物用包装袋等の評価）
得られた重量物用包装袋は、袋外側フィルム層に施した印刷が鮮明で、表印刷であるから、フィルム表面からの印刷インキの除去は容易であった。
また、米を包装袋に充填包装したところ、充填時に随伴、封入された過剰な空気を容易に排出することができた。
また、米を充填した状態で落下テストしたところ、融着している熱融着性有孔テープを有する包装袋は、加えられた衝撃を緩和し、破袋することがなかった。
また、米を充填した状態で水をかけたが、通気部からの水の侵入はなかった。
さらに、この包装袋は、袋本体と通気部を構成する材料に直鎖状低密度ポリエチレンを用いているため、使用後の包装袋は、製膜くず、裁断くず等も含め、樹脂原料としてのリサイクルが可能であった。
【００３６】
以上、本発明の重量物用包装袋について、複数の実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【００３７】
【発明の効果】
本発明の重量物用包装袋によれば、袋本体と通気部を構成する材料にポリエチレンを用いているため、包装袋使用後のリサイクルが容易であり、また、非熱融着部と袋内部を、通気性テープ状シートを介して、通気可能に構成しているため、充填物を充填するときに随伴、封入された過剰な空気を容易に排出することができ、強度及び適度の伸張力による衝撃吸収性に優れた直鎖状低密度ポリエチレンを用いていることと相俟って、貯蔵や輸送の際等に重量物用包装袋に加えられた衝撃を緩和し、破袋等の事故を防止することができ、さらに、袋本体の側縁部に通気部を形成しているため、通気部から水が侵入しにくい重量物用包装袋とすることができ、低コストで、衛生的で、かつ、環境にも好ましい重量物用包装袋を得ることができる。
【００３８】
そして、特に、本発明の重量物用包装袋によれば、融着部と袋内部を通気可能に構成する通気性テープ状シートが、貯蔵や輸送の際等に重量物用包装袋に加えられた衝撃を緩和し、袋形成用積層フィルムの熱融着部を保護するため、破袋等の事故を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の重量物用包装袋の一実施例を示し、（ａ）は全体説明図、（ｂ）は（ａ）のＡ−Ａ断面図（熱融着部の断面図）、（ｃ）は（ａ）のＢ−Ｂ断面図（非熱融着部の断面図）である。
【図２】本発明の重量物用包装袋の変形実施例を示し、（ａ）は熱融着部の断面図、（ｂ）は非熱融着部の断面図である。
【図３】本発明の重量物用包装袋の変形実施例を示し、（ａ）は熱融着部の断面図、（ｂ）は非熱融着部の断面図である。
【符号の説明】
１ 袋形成用積層フィルム
２ 通気性テープ状シート
２１ 孔
３ 熱融着部
４ 非熱融着部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a packaging bag for heavy items used for filling and packaging heavy items such as rice, grains such as wheat, kanuma soil, horticultural products such as mulch, etc., and is particularly easy to recycle after using the packaging bag. Excessive air that accompanies and is filled when filling objects can be easily discharged, and the shock applied to heavy-weight packaging bags during storage and transportation can be reduced, and accidents such as breakage of bags can be prevented. The present invention relates to a heavy-weight packaging bag which can be prevented and water hardly penetrates from a ventilation portion.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, various polyethylene films have been widely used as packaging bags for heavy goods used when filling and packing heavy goods such as cereals such as rice and wheat, and horticultural products such as Kanuma soil and mulch.
As a heavy-weight packaging bag made of this polyethylene film, in recent years, a bag using a linear low-density polyethylene film has been proposed.However, a bag using this linear low-density polyethylene film has strength and moderate strength. Although it has excellent shock absorption due to elongation and has the property of being resistant to bag breakage, the appropriate temperature range for fusion during thermal fusion is narrow, and insufficient thermal fusion when the thermal fusion temperature is slightly lower than the appropriate range. On the other hand, if it is slightly higher than the appropriate range, poor melting occurs, and the heat-sealed portion shrinks, resulting in problems such as impairing the appearance.
[0003]
As described above, the linear low-density polyethylene film has a disadvantage in terms of heat-sealing properties. Therefore, when a heavy-duty packaging bag is used, a shock is applied during storage or transport, and the bag is broken. Accidents often occurred, and it could not be said that it had reached the level of practical use.
[0004]
In order to address this problem, a packaging bag for heavy goods has been proposed in which both ends of a linear low-density polyethylene film are butted, and a joining tape is abutted from the outside of the butted portion and heat-sealed. (See, for example, Japanese Patent No. 3201841).
However, in the case of the heavy-weight packaging bag, the ventilation portion is not provided, and therefore, the excess air that has been enclosed when the filler is filled cannot be easily discharged.
[0005]
On the other hand, there has been proposed a heavy-weight packaging bag provided with a ventilation portion capable of easily discharging the excess air enclosed when the filler is filled (for example, Japanese Utility Model No. 3048366). However, the materials constituting the bag main body and the ventilation portion are different, and there are problems in terms of recycling after use of the packaging bag, and problems such as easy entry of water from the ventilation portion.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent No. 3201841 [Patent Document 2]
Registered Utility Model No. 3048366
[Problems to be solved by the invention]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above-mentioned problems of the conventional packaging bag for heavy goods, and is easy to recycle after using the packaging bag. Can reduce the impact applied to the heavy-duty packaging bag during storage and transportation, prevent accidents such as bag breakage, etc., and also prevent heavy water from penetrating through the ventilation part. The purpose is to provide bags.
[0008]
[Means for Solving the Invention]
In order to achieve the above object, a packaging bag for heavy goods according to the present invention comprises a bag outer film layer made of linear low-density polyethylene, and a straight bag having a melting point lower than the melting point of the bag outer film layer of 85 ° C to 115 ° C. Two bag-forming laminated films provided with a bag-inside film layer made of chain-like low-density polyethylene, and the two bag-forming laminated films are disposed at side edges between opposing bag-inside film layers. A breathable tape-like sheet made of polyethylene having a melting point substantially equal to the melting point of the bag inner film layer. The heat-sealed portions at the side edges of the two bag-forming laminated films are separated by a predetermined distance. A non-heat-fused portion is formed, and the non-heat-fused portion and the inside of the bag are configured to be permeable through the breathable tape-shaped sheet.
[0009]
In this case, between the bag outer film layer and the bag inner film layer of the bag forming laminated film, a bag intermediate film layer made of linear low density polyethylene having a melting point substantially equal to the melting point of the bag outer film layer may be provided. it can.
[0010]
Moreover, what was obtained by melt-laminating and extruding a plurality of types of linear low-density polyethylene having different melting points by an inflation method can be used as the bag-forming laminated film.
[0011]
In addition, a linear low-density polyethylene polymerized using a metallocene catalyst can be used as the linear low-density polyethylene.
[0012]
Further, at the side edges of the bag inner film layer, the bag inner film layers of the bag forming laminated film may be integrally heat-sealed via a breathable tape-like sheet, or the bag forming laminated film may be laminated. The bag inner film layers of the film may be directly and thermally fused together.
[0013]
This heavy-duty packaging bag uses polyethylene as a material for the bag body and the ventilation part, so that it is easy to recycle after using the packaging bag. Through the tape-shaped sheet, it is configured to be able to ventilate, so it is possible to easily discharge the excess air enclosed and filled when filling, and to absorb shock by strength and moderate elongation In combination with the use of high-quality linear low-density polyethylene, the impact applied to heavy-weight packaging bags during storage and transportation, etc., should be reduced to prevent accidents such as bag breakage. Further, since the ventilation portion is formed at the side edge portion of the bag body, it is possible to provide a heavy-weight packaging bag in which water hardly enters from the ventilation portion.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a packaging bag for heavy goods of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0015]
FIG. 1 shows an embodiment of the packaging bag for heavy goods of the present invention.
This heavy-weight packaging bag has a bag outer film layer made of linear low-density polyethylene, and a bag inner film made of linear low-density polyethylene having a melting point lower than the melting point of the bag outer film layer and having a melting point of 85 ° C to 115 ° C. Two bag-forming laminated films 1 and 1 each having a film layer, and a bag inner disposed at a side edge portion between the opposing bag inner film layers of the two bag-forming laminated films 1 and 1 A gas-permeable tape-like sheet 2 made of linear low-density polyethylene having a melting point substantially equal to the melting point of the film layer. The non-heat-sealed portion 4 is formed at a predetermined interval, and the non-heat-sealed portion 4 and the inside of the bag are configured to be permeable through the permeable tape-like sheet 2.
[0016]
The linear low-density polyethylene used in the heavy-weight packaging bag is typically an ethylene polymer obtained by subjecting ethylene to normal pressure to 100 kgf / cm 2 at 50 to 200 ° C. by an ionic polymerization method. There are α-olefins such as butene-1, hexene-1 and octene-1 as copolymerization components. There are substantially no long-chain branches and some short-chain branches.
And, for the following reasons, in particular, ethylene is a metallocene catalyst, usually a structure in which a metallocene-based transition metal compound and an organoaluminum compound or a boron compound are bonded, and if necessary, silica gel, zeolite, diatomaceous earth and other inorganic substances. A linear low-density polyethylene polymerized using a supported metallocene catalyst can be suitably used.
In other words, linear low-density polyethylene polymerized using a metallocene catalyst does not include high-density components or low-density components, and the composition components are distributed in a narrow range. Is hardly oriented, the formed film is not subjected to tension, the strength is high, and the melting point is low. A bag-forming laminated film made of low-density polyethylene can be easily obtained by an inflation method.
[0017]
Also, linear low density polyethylene, usually, 0.880~0.940g / cm 3, preferably of a density of 0.900~0.935g / cm 3 is used. In addition, various additives such as a lubricant, an antioxidant, an ultraviolet absorber, and an antistatic agent can be added as needed.
[0018]
Further, the bag-forming laminated film 1 and the breathable tape-shaped sheet 2 are obtained by mixing a linear low-density polyethylene with another polyethylene, a polypropylene, a polyolefin such as polybutene, or a copolymer such as polyethylene vinyl acetate. The melting point and other properties can be adjusted and are not excluded.
[0019]
The melting point of the film made of linear low-density polyethylene can be arbitrarily set in the range of 85 ° C to 130 ° C. Here, the bag outer film layer of the bag-forming laminated film 1 (the bag-forming laminated film) (1) a bag intermediate film layer comprising a linear low-density polyethylene between the bag outer film layer and the bag inner film layer. The melting point of the bag inner film layer of the laminated film 1 for use is 85 ° C to 115 ° C, preferably 90 ° C to 100 ° C, and the melting point of the breathable tape-like sheet 2 is 85 ° C to 115 ° C, preferably 90 ° C to 100 ° C. And
[0020]
The thickness of the bag-forming laminated film 1 is not particularly limited, but is 50 to 400 μm, preferably 75 to 200 μm, and the bag outer film layer of the bag-forming laminated film 1 (bag intermediate film layer). ) And the bag inner film layer have a thickness ratio of 4: 1 to 9: 1, and the bag inner film layer only needs to have a thickness capable of exhibiting heat-fusibility. Its thickness is 5 to 80 μm.
[0021]
When a bag intermediate film layer made of linear low-density polyethylene is provided between the bag outer film layer and the bag inner film layer of the bag forming laminated film 1, the thickness of the bag outer film layer and the bag intermediate film layer The ratio is between 1: 1 and 1: 3.
In this case, a glossy resin is used for the bag outer film layer so that the printed bag has a high-grade feel, while the bag intermediate film layer serves as a layer for ensuring the strength of the heavy-duty packaging bag. It is preferable to use a resin that can provide sufficient strength.
[0022]
The bag-forming laminated film 1 can be arbitrarily manufactured by a known method using the linear low-density polyethylene forming each of the above layers.
For example, a method of obtaining a laminated film for bag formation by performing melt lamination extrusion by an inflation method or a T-die method using an extruder suitable for the number of laminations, and then cooling by an air cooling method, a cooling roll method or a water cooling method. Can be.
At this time, a surface activation treatment such as corona discharge treatment or the like can be performed, if necessary, simultaneously with or after the film formation, and further, a predetermined printing treatment can be performed.
[0023]
The breathable tape-like sheet 2 can be arbitrarily manufactured by a known method using linear low-density polyethylene.
For example, after melt lamination and extrusion are performed by an inflation method or a T-die method using an extruder, the film is cooled by an air cooling method, a cooling roll method or a water cooling method, and the film is passed through the film so that it can be ventilated. For example, 5 to 50 holes 21 having a diameter of 0.1 to 1 mm are provided per 1 cm 2 and slit to a width of 20 to 40 mm.
The thickness of the breathable tape-shaped sheet is not particularly limited, but is 10 to 50 μm.
In addition, the breathable tape-shaped sheet 2 can be made of a nonwoven fabric made of polyethylene fiber, in addition to the film provided with the holes 21 made of the above-mentioned linear low-density polyethylene. In this case, in order to impart strength to the air-permeable tape-like sheet 2, a double-layered nonwoven fabric made of fiber using polyester for the fiber core and polyethylene for the fiber sheath can be used. Not.
[0024]
By the way, in this heavy-weight packaging bag, a non-heat-sealed portion 4 is formed at a predetermined interval in the heat-sealed portion 3 on the side edge portion of the two bag-forming laminated films 1, 1. The non-heat-fused portion 4 and the inside of the bag are configured to be permeable through the permeable tape-like sheet 2. More specifically, they can be manufactured as follows.
[0025]
First, a gas-permeable tape-like sheet 2 is placed on the side edges of the two bag-forming laminated films 1 and 1 on the side of the bag-inside film layer over the entire length thereof, inside the bag in order to secure air permeability. Each of them is heat-sealed so that a non-heat-sealed portion of the air-permeable tape-like sheet 2 having a width is formed.
At this time, there is no portion that is not thermally fused over the entire length of the side edges of the bag-forming laminated films 1 and 1.
The heat fusion may be solid or a plurality of lines.
[0026]
Next, the side edges of the two bag-forming laminated films 1 and 1 on the bag inner film layer side are heat-sealed via the air-permeable tape-like sheet 2 heat-sealed in the previous step.
At this time, a non-heat-fusion portion 4 of, for example, 5 to 20 mm is formed at a predetermined interval, for example, 50 to 100 mm, in the heat-fusion portion 3, and the non-heat-fusion portion 4 and the bag are formed. The inside is configured to be permeable through the permeable tape-like sheet 2.
The heat-sealing of the heat-sealing portion 3 may be solid or a plurality of lines.
[0027]
Thereby, as shown in FIG. 1B, in the heat-sealed portion 3, the non-heat-sealed portion A0 of the air-permeable tape-like sheet 2 having a predetermined width, for example, 5 mm, and a predetermined width, for example, The two bag-side laminated film layers 1 and 1 having a width of 10 mm were heat-sealed integrally via the breathable tape-like sheet 2 (the folded back of the breathable tape-like sheet 2). A heat-sealed portion A1 is also formed integrally with the inner surface of the heat-sealed portion. On the other hand, the non-heat-sealed portion 4 has a predetermined width, for example, a width of 5 mm, as shown in FIG. The non-heat-sealed portion A0 of the breathable tape-shaped sheet 2, the two bag-forming laminated films 1, 1 having a predetermined width, for example, a width of 10 mm, and the bag inner film layer of the bag 1 and the breathable tape-shaped sheet 2 are integrated. (The folded inner surface of the breathable tape-shaped sheet 2 is not heat-sealed. ) And heat-sealed portion A2 is formed.
[0028]
By the way, the manner of disposing the breathable tape-like sheet 2 is not limited to the above embodiment, and various methods as shown in FIGS. 2 and 3 can be adopted.
[0029]
As shown in FIG. 2A, the non-heat-sealed portion A0 of the air-permeable tape-like sheet 2 having a predetermined width, for example, a width of 15 mm, is formed in the heat-sealed portion 3 as shown in FIG. One side (the lower side in the figure) of the bag-forming laminated film 1 having a width of, for example, 10 mm and the air-permeable tape-shaped sheet 2 are integrally heat-sealed (the other (the upper side in the figure)). The bag inner film layer of the laminated film 1 and the air-permeable tape-like sheet 2 are not thermally fused.) A heat-fused portion A3 and two laminated films 1, 1 having a predetermined width, for example, a width of 10 mm, are formed. Are formed integrally with each other through a gas-permeable tape-like sheet 2 and a heat-sealed portion A4, while in the non-heat-sealed portion 4, FIG. ), The non-heat of the breathable tape-like sheet 2 having a predetermined width, for example, a width of 15 mm. The attachment portion A0, the bag inner film layer of the bag-forming laminated film 1 having a predetermined width, for example, a width of 10 mm (the lower side in the figure), and the air-permeable tape-like sheet 2 were integrally heat-sealed (the other (shown in the figure)). (The upper side) The bag inner film layer of the bag-forming laminated film 1 and the air-permeable tape-shaped sheet 2 are not heat-sealed.) The heat-sealed portion A3 and the other of the predetermined width, for example, the width of 10 mm (the upper side in the figure). The bag inner film layer of the bag forming laminated film 1 and the air permeable tape-shaped sheet 2 are integrally heat-sealed (one (lower side in the drawing) the bag inner film layer and the gas permeable tape shape). The sheet 2 has a heat-sealed portion A5 (not heat-sealed).
[0030]
As shown in FIG. 3A, the non-heat-sealed portion A0 of the air-permeable tape-like sheet 2 having a predetermined width, for example, a width of 10 mm, is shown in FIG. A bag-forming laminated film 1 having a predetermined width, for example, a width of 10 mm, and a bag inner film layer of the bag 1 and the breathable tape-like sheet 2 are integrally heat-sealed (the folded inner surface of the breathable tape-like sheet 2). Is not heat-sealed). The heat-sealed portion A6 and the bag inner film layers of the two bag-forming laminated films 1 and 1 having a predetermined width, for example, a width of 10 mm are directly heat-sealed to each other. A heat-sealed portion A7 is formed. On the other hand, in the non-heat-sealed portion 4, as shown in FIG. The inside of the bag of the bag-forming laminated film 1 having a predetermined width, for example, a width of 10 mm. A heat-sealed portion A6 in which the film layer and the breathable tape-like sheet 2 are integrally heat-fused (the folded inner surface of the breathable tape-like sheet 2 is not heat-fused), and a predetermined width, for example, 10 mm In this case, a non-heat-sealed portion A8 in which the bag inner film layers of the two bag-forming laminated films 1 and 1 having a width of 1 are not heat-sealed is formed.
[0031]
【Example】
Next, more specific examples of the packaging bag for heavy goods of the present invention will be described.
[0032]
(Manufacture of laminated film for bag formation)
Linear low-density polyethylene (C6LLDPE, melting point 121 ° C.) polymerized using a metallocene catalyst as a bag outer film layer, and linear low-density polyethylene (C6LLDPE, polymerized using a metallocene catalyst as a bag intermediate film layer) Melting point of 125 ° C.) and a linear low-density polyethylene (C6LLDPE, melting point of 90 ° C.) polymerized by using a metallocene catalyst as a bag inner film layer, respectively, using three extruders, and using a ring die. And co-extruded to form a film by an inflation film forming method, to obtain an annular film having a thickness of each layer of 35 μm, 45 μm, 10 μm (total thickness of 90 μm). Was obtained. The surface of the bag outer film layer was subjected to a corona discharge treatment.
[0033]
(Manufacture of heat-fusible perforated tape)
A linear low-density polyethylene (C6LLDPE, melting point 100 ° C.) polymerized using a metallocene catalyst is melted, extruded using a ring die using an extruder, and formed into a film by an inflation film forming method. A film of 25 μm was obtained, and holes having a diameter of 0.5 mm were formed in the film at intervals of 2.5 mm in the vertical and horizontal directions, and slit into a width of 30 mm to obtain a breathable tape-like sheet.
[0034]
(Manufacture of packaging bags for heavy goods)
The corona discharge treated surface was printed using the laminated film for forming a bag and the heat-fusible perforated tape obtained by the above manufacturing process, to produce a heavy-weight packaging bag having the structure shown in FIG.
In this case, the heat-sealing of the side edges of the two bag-forming laminated films 1 and 1 on the bag inner film layer side and the breathable tape-like sheet 2 is performed at a heating temperature of about 110 ° C. The heat-sealing of the two bag-forming laminated films 1 and 1 through the air-permeable tape-like sheet 2 heat-sealed in the previous step between the side edges of the bag inner film layers is performed at a heating temperature of about 150 ° C. It went like that.
[0035]
(Evaluation of packaging bags for heavy goods, etc.)
In the obtained heavy duty packaging bag, the printing applied to the bag outer film layer was clear and the front printing was performed, so that the printing ink was easily removed from the film surface.
Further, when the rice was filled and packed in a packaging bag, the excess air enclosed and entrained during the filling could be easily discharged.
In addition, when a drop test was carried out with the rice being filled, the packaging bag having the heat-fusible, perforated tape that had been fused alleviated the applied impact and did not break.
In addition, although water was applied in a state where rice was filled, there was no intrusion of water from the ventilation part.
Furthermore, since this packaging bag uses linear low-density polyethylene for the material constituting the bag body and the ventilation section, the packaging bag after use contains resin waste, including film-forming waste and cutting waste. Recycling was possible.
[0036]
As described above, the heavy-weight packaging bag of the present invention has been described based on a plurality of embodiments.However, the present invention is not limited to the configuration described in the above-described embodiment, and may be appropriately changed without departing from the spirit thereof. The configuration can be changed.
[0037]
【The invention's effect】
According to the heavy duty packaging bag of the present invention, since polyethylene is used as a material constituting the bag body and the ventilation portion, recycling after use of the packaging bag is easy, and the non-heat-sealed portion and the inside of the bag are also used. , Through a breathable tape-like sheet, so that it can be ventilated, so that it is possible to easily discharge excess air that accompanies the filling of the filler, and to achieve strength and moderate tensile strength. Combined with the use of linear low-density polyethylene, which has excellent shock absorption properties, the shock applied to heavy-weight packaging bags during storage and transportation can be reduced, and accidents such as bag breakage can occur. In addition, since a ventilation portion is formed at the side edge portion of the bag body, it is possible to provide a heavy-weight packaging bag in which water does not easily enter from the ventilation portion. In addition, it is possible to obtain a heavy-weight packaging bag which is environmentally preferable.
[0038]
And, in particular, according to the heavy duty packaging bag of the present invention, the air-permeable tape-shaped sheet configured to allow the fusion portion and the inside of the bag to be ventilated is added to the heavy duty packaging bag during storage or transportation. In order to reduce the impact and protect the heat-sealed portion of the bag-forming laminated film, accidents such as bag breakage can be reliably prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an embodiment of a heavy-weight packaging bag according to the present invention, in which (a) is an overall explanatory view, (b) is an AA sectional view (a sectional view of a heat-sealed portion) of (a), (C) is a BB cross-sectional view of (a) (a cross-sectional view of a non-heat-sealed portion).
FIGS. 2A and 2B show a modified example of the packaging bag for heavy goods of the present invention, wherein FIG. 2A is a cross-sectional view of a heat-sealed portion, and FIG.
3A and 3B show a modified example of the heavy-weight packaging bag according to the present invention, wherein FIG. 3A is a cross-sectional view of a heat-sealed portion, and FIG. 3B is a cross-sectional view of a non-heat-sealed portion.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Laminated film for bag formation 2 Breathable tape-like sheet 21 Hole 3 Heat-sealed part 4 Non-heat-sealed part
