JP2004188847A

JP2004188847A - Method for manufacturing resin molded body

Info

Publication number: JP2004188847A
Application number: JP2002360623A
Authority: JP
Inventors: Kenichi Suzuki; 謙一鈴木; Masayuki Yamaguchi; 政之山口
Original assignee: Tosoh Corp
Current assignee: Tosoh Corp
Priority date: 2002-12-12
Filing date: 2002-12-12
Publication date: 2004-07-08

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a method for efficiently manufacturing an almost fish eye-free resin molded body by not only eliminating a fish eye generated with microdust or the like as a nucleus and a fish eye generated with an unmolten resin as a nucleus but also lowering the incidence of a fish eye attributed to a resin crosslinking degradation product, in manufacturing the resin molded body. <P>SOLUTION: This method uses an extrusion molding machine with screens which are mounted at least two spots between an extrusion screw and a die and spaced at an interval of 1 mm or more. In addition, the method manufactures the resin molded body by running a molten resin into the die from the screw through the screens. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は樹脂成形体の製造において、フィッシュアイの低減化された樹脂成形体を、生産効率良く製造する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
樹脂成形体、特に紡糸、フィルム、シート、ラミネート成形体の製造においては、成形体にフィッシュアイと呼ばれる光学的な欠陥が生じ、成形体の外観が不良となる場合がある。
【０００３】
成形体中にフィッシュアイが生ずる原因としては、例えば、微細なごみ、ちり等の異物を核として発生するもの、未溶融樹脂を核として発生するもの、又は押出機内の熱履歴等により樹脂の一部に生じた樹脂架橋劣化物に起因するものがある。
【０００４】
このような成形体中に発生するフィッシュアイを除去する方法として、押出機とダイの間に金属製の目の粗さの異なる複数のスクリーンを、重ね合せて介在させて異物を除去する方法が開示されている（例えば特許文献１参照）。
【０００５】
しかしながら、上記に開示された複数の重ね合せたスクリーンによるフィッシュアイ除去法は、微細なごみ、ちり等の異物を核として発生したフィッシュアイ、未溶融樹脂を核として発生したフィッシュアイを除去する点では効果的であるが、樹脂架橋劣化物に起因するフィッシュアイの低減は困難であり、フィッシュアイの低減化された成形体の製造法としては満足できるものではなかった。
【０００６】
さらに、該方法によるフィッシュアイ除去において、その除去効果を高めるために目が極めて細いスクリーンを複数枚重ね合せて使用した場合は、溶融樹脂がスクリーンを通過する際の流動抵抗が大きくなるため、樹脂押出圧力の増加、樹脂温度の上昇等を招き、結果的に溶融樹脂の劣化等の原因となり、新たなフィッシュアイの発生要因になる可能性がある。また、高い樹脂押出圧力により、スクリーンの目が押し広げられ、フィッシュアイが捕捉できなくなるため頻繁にスクリーンを交換する必要があり樹脂成形体の生産性の低下が生じる。
【０００７】
【特許文献１】
特開平５−６９４７０号公報（第２頁）
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は樹脂成形体の製造において、フィッシュアイの低減化された樹脂成形体を、生産効率良く製造する方法を提供する。
【０００９】
さらに詳しくは、本発明は、微細なごみ、ちり等の異物を核として発生するフィッシュアイ、未溶融樹脂を核として発生するフィッシュアイの除去のみならず、樹脂架橋劣化物に起因するフィッシュアイをも低減することにより、フィッシュアイの低減化された樹脂成形体を、生産効率良く製造する方法を提供するものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、スクリーン間の間隙を特定の間隙としてスクリーンを設置した押出成形機を用いることにより、微細なごみ、ちり等の異物を核として発生するフィッシュアイ、未溶融樹脂を核として発生するフィッシュアイの除去のみならず、樹脂架橋劣化物に起因するフィッシュアイをも低減できること、樹脂押出圧力の増加等による生産性の低下を生ずることもなくフィッシュアイを低減できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【００１１】
即ち、本発明は樹脂成形体の製造時に、押出スクリューとダイの間の少なくとも２箇所以上にスクリーンを設置し、かつ該スクリーン間の間隙が１ｍｍ以上である押出成形機を用いることを特徴とする樹脂成形体の製造方法に関する。
【００１２】
以下に、本発明を詳細に説明する。
【００１３】
本発明に用いられる押出成形機とは、押出スクリューとダイの間の少なくとも２箇所以上にスクリーンを設置し、かつ該スクリーン間の間隙が１ｍｍ以上である押出成形機である。
【００１４】
また、本発明において、押出スクリューとダイの間の少なくとも２箇所以上に設置されるスクリーンとは、通常知られているスクリーンのみならず、該スクリーンを複数枚重ね合せたものであってもよい。
【００１５】
また、該スクリーンの形状については特に制限は無く、樹脂、除去すべきフィッシュアイの種類等により適宜選択すればよい。そして、該スクリーンとしては、例えば金網フィルター、燒結金属フィルター等を用いることができる。
【００１６】
該スクリーンの目開きについても、特に制限は無く、樹脂、除去すべきフィッシュアイの種類等により適宜選択すればよく、２箇所以上に設置するスクリーンの目開きは、それぞれが同一であっても、異なっていてもよい。その中でも特に、溶融樹脂が通過する際の樹脂抵抗が比較的小さいため、結果的にフィッシュアイの低減化された樹脂成形体を生産効率よく製造することに優れることから１５０〜４００メッシュのスクリーンを用いることが好ましい。
【００１７】
また、スクリーンとして、スクリーンを複数枚重ね合せたものを用いる場合には、フィッシュアイを除去するためのスクリーンとは別に比較的目開きの粗いスクリーンを保護スクリーンとして重ね合わせて用いることも可能である。
【００１８】
本発明に用いられる押出成形機は、該スクリーン間の間隙が１ｍｍ以上である押出成形機であり、特にフィッシュアイの低減化された樹脂成形体が生産効率良く製造することが可能になることから、該間隙は１〜３０ｍｍであることが好ましい。ここで、該間隙が１ｍｍ未満である場合、１枚目のスクリーンを通過した溶融樹脂流に充分な緩衝効果を与えることができず、結果として次に設置したスクリーンによるフィッシュアイ除去効果が発現されない。
【００１９】
本発明におけるスクリーンの設置とは、押出スクリューとダイの間の少なくとも２箇所以上にスクリーンを設置し、かつ該スクリーン間の間隙が１ｍｍ以上で設置すればよく、該スクリーンの設置の組合せはいかなるものでもよい。例えば、２枚のスクリーンをスクリーン間の間隙を１ｍｍ以上として設置、複数枚重ね合せた２組のスクリーンを用い、スクリーン間の間隙を１ｍｍ以上として設置、３枚以上のスクリーンをそれぞれのスクリーン間の間隙を１ｍｍ以上として設置、複数枚重ね合せた３組以上のスクリーンを用い、それぞれのスクリーン間の間隙を１ｍｍ以上として設置等を挙げることができる。また、スクリーン間の間隙が複数個存在する場合、その間隙は少なくとも１箇所の間隙が１ｍｍ以上であれば、その他の間隙の幅は同一であっても異なっていてもよく、その中でもすべての間隙が１ｍｍ以上であるのが好ましい。
【００２０】
本発明の製造方法においては、スクリーンを溶融樹脂流の抵抗による変形から保護するために、スクリーン間の１ｍｍ以上の該間隙に少なくとも一枚以上の多孔板を挿入した押出成形機を用いることが好ましい。また、その際の多孔板の厚み、枚数としては本発明の目的を逸脱しない限りにおいてはいかなる条件でもよく、その中でもスクリーンと多孔板を組立る際の簡便さに優れることから多孔板の合計厚みが該スクリーン間の間隙の幅と同一になるようにするのが好ましい。
【００２１】
また、該多孔板としては、その孔径及び孔形状についてもいかなるものも用いることが可能であり、樹脂、除去するフィッシュアイの種類等により適宜選択すればよく、例えば、多孔板の孔形状として、円形、格子状及び網目状等が挙げられる。そして、多孔板としてはその入手が容易であることから、直径０．２５ｍｍ〜１０ｍｍの円形孔、さらに好ましくは３ｍｍ〜５ｍｍの円形孔を有する多孔板であることが好ましい。
【００２２】
該多孔板を構成する材質としては、例えばステンレスに代表される金属を挙げることができる。
【００２３】
本発明において用いられる押出成形機とは、押出スクリューとダイの間に上記スクリーンを設置した押出機とダイからなるものである。
【００２４】
そして、該押出機としては特に制限はなく押出スクリューを有する押出機と称されるものであればいかなるものも用いることが可能であり、例えば、単軸押出機、異方向二軸押出機、同方向二軸押出機等を挙げることができ、押出スクリューとしても特に制限はなく、押出スクリューと称されるものであればいかなるものも用いることが可能である。
【００２５】
そして、その中でも計量部のスクリューは、通常、ねじ状の搬送用スクリューを用いるが、特にフィッシュアイを低減化した樹脂成形体が得られることから公知の混合用スクリューを用いることが好ましい。該混合用スクリューとしては、ピン型、スロット型、ダルメージ型、サクソトン型、キャビティートランスファー型及びパイナップル型などが例示できる。
【００２６】
本発明で使用される樹脂としては、押出成形機に供し樹脂成形体とするものであり、一般的に熱可塑性樹脂と称されるものでよく、そのような樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル、ポリアリレーンエーテル、ポリアリレーンチオエーテル、熱可塑性ポリアミド、マレイミド系樹脂等の１種または２種以上の混合物を挙げることができる。その中でも特に高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のポリエチレン系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン系樹脂、マレイミド系樹脂等の透明性に優れる樹脂が好ましく、さらには高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体に代表されるポリエチレン系樹脂であることが好ましい。
【００２７】
本発明の樹脂成形体の製造方法において、樹脂成形体を製造する際の加工温度としては、上記に示された樹脂を加工する際に一般的に行われている条件を適宜選択すればよく、その中でも特にフィッシュアイを低減化した樹脂成形体が生産効率良く製造できることから１００〜３５０℃で押出成形加工を行なうことが好ましい。
【００２８】
本発明の製造方法により製造される樹脂成形体は、フィッシュアイが低減化された樹脂成形体であり、一般的に押出成形加工により製造される樹脂成形体の製造が可能である。このような樹脂成形体としては、例えば紡糸、フィルム、シート、積層フィルム、積層シート、パイプ、容器等の樹脂成形体を挙げることが可能であり、その中でも特にフィッシュアイの存在が目につき、その商品価値を低下させる透明性フィルム、透明性シート、透明性積層フィルム、透明性積層シート等の透明性樹脂成形体の製造に適したものになる。また、本発明を紡糸に適用した場合、フィッシュアイにより紡糸の際に発生する糸切れを防止することが可能となり、紡糸の際の生産効率は優れたものとなる。また、本発明でいう樹脂成形体とは、上記したような成形体のみならず押出成形法により成形された例えば樹脂ペレット等も包含するものであり、本願発明の製造方法により製造され樹脂成形体である樹脂ペレットは、フィッシュアイの原因として考えられている微細なごみ、ちり等の異物、樹脂架橋劣化物がすでに除去されているため該樹脂ペレットにより得られた成形体はフィッシュアイ低減化効果が達成されたものである。
【００２９】
また、本発明の樹脂成形体の製造方法においては、本発明の目的が達成される限りにおいて、通常の押出成形法の際に用いられる安定剤等を適宜用いることもできる。
【００３０】
さらに、本発明の樹脂成形体の製造方法においては、得られる樹脂成形体のフィッシュアイ低減化効果がより顕著に発現されることから、押出成形機の樹脂投入ホッパーから窒素ガスに代表される不活性ガスを注入し、押出機のスクリュー部を不活性ガスによりパージすることが好ましい。
【００３１】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明を説明するが、これらは例示的なものであって、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【００３２】
以下に、実施例及び比較例中の各種測定方法を示す。
【００３３】
（フィッシュアイの計測）
１０倍に拡大できる目盛り付きのルーペで０．２ｍｍ以上のフィッシュアイを数えた。なお、フィッシュアイが楕円状に変形している場合は、長軸方向の長さをフィッシュアイのサイズとして計測した。
【００３４】
（スクリーンの目詰まりの評価）
フィルムを６時間連続して成形し、樹脂圧力上昇の有無により判断した。
【００３５】
（樹脂圧力の測定）
スクリーンと押出機スクリュー吐出口の間に樹脂圧力センサー（ダイニスコ社製）を取り付けて測定した。
【００３６】
実施例１
樹脂成形体の製造は、樹脂として直鎖状低密度ポリエチレン（商品名ニポロンＺＺＦ２３０、東ソー（株）社製）を用い、押出機として小型異方向２軸押出機（東洋精機製作所社製商品名ラボプラストミル）を、ダイとしてダイリップ幅２５０ｍｍ、ダイリップ厚み０．６ｍｍのコートハンガーダイを用い、スクリーンとして押出スクリューとダイの間に２００メッシュのステンレス製のスクリーン二枚をそれぞれを６０メッシュのステンレス製の保護スクリーンで両側から重ねて挟んだ上で、スクリーンの間隙の幅を５ｍｍに設定して設置した。なお、スクリーンの間隙には直径３ｍｍの穴が１９個空いた厚み５ｍｍのステンレス製の多孔板一枚を挿入した（多孔板の開口面積率４３％）。
【００３７】
押出成形は押出機のシリンダー温度を２２０℃に設定し、樹脂供給ホッパーから窒素ガスを注入し、冷却ロールの温度を２３℃に調節したフィルム引取り機（東洋精機製作所社製）で厚み４０μｍのフィルムを製膜しフィッシュアイの数および樹脂圧力を測定した。
【００３８】
フィッシュアイの数は６０個／ｍ²であり、樹脂圧力は５．０ＭＰａであった。また、スクリーンの目詰まりは生じなかった。
【００３９】
実施例２
実施例１において、スクリーンの間隙の幅を１ｍｍに設定して設置したこと、及びスクリーンの間隙には直径３ｍｍの穴が１９個空いた厚み１ｍｍのステンレス製の多孔板一枚を挿入した（多孔板の開口面積率４３％）こと以外は、実施例１と全く同じ方法でフィルムを製膜しフィッシュアイの数および樹脂圧力を測定した。
【００４０】
フィッシュアイの数は６０個／ｍ²であり、樹脂圧力は５．１ＭＰａであった。また、スクリーンの目詰まりは生じなかった。
【００４１】
実施例３
実施例１において、４００メッシュのスクリーンを用いたこと、以外は実施例１と全く同じ方法でフィルムを製膜しフィッシュアイの数および樹脂圧力を測定した。
【００４２】
フィッシュアイの数は４０個／ｍ²であり、樹脂圧力は５．９ＭＰａであった。また、スクリーンの目詰まりは生じなかった。
【００４３】
比較例１
実施例１において、スクリーンの間隙の幅を０．５ｍｍに設定して設置したこと、及びスクリーンの間隙には４０メッシュ、厚み０．２５ｍｍのステンレス製の網目状の多孔板２枚を重ねて合計厚み０．５ｍｍの多孔板として挿入した（多孔板の開口面積率４６％）こと、以外は実施例１と全く同じ方法でフィルムを製膜しフィッシュアイの数および樹脂圧力を測定した。
【００４４】
フィッシュアイの数は１１０個／ｍ²であり、樹脂圧力は５．４ＭＰａであった。また、スクリーンの目詰まりは生じなかった。
【００４５】
比較例２
実施例１において、スクリーンの間隙の幅を０．２５ｍｍに設定して設置したこと、及びスクリーンの間隙には４０メッシュ、厚み０．２５ｍｍのステンレス製の網目状の多孔板１枚を挿入した（多孔板の開口面積率４６％）こと、以外は実施例１と全く同じ方法でフィルムを製膜しフィッシュアイの数および樹脂圧力を測定した。
【００４６】
フィッシュアイの数は１１０個／ｍ²であり、樹脂圧力は５．８ＭＰａであった。また、スクリーンの目詰まりは生じなかった。
【００４７】
比較例３
実施例１において、２００メッシュのスクリーン一枚を単層で用い、間隙は設けなかったこと、以外は実施例１と全く同じ方法でフィルムを製膜しフィッシュアイの数および樹脂圧力を測定した。
【００４８】
フィッシュアイの数は１５０個／ｍ²であり、樹脂圧力は４．９ＭＰａであった。また、スクリーンの目詰まりは生じなかった。
【００４９】
比較例４
実施例１において、４００メッシュのスクリーン一枚を単層で用い、間隙は設けなかったこと、以外は実施例１と全く同じ方法でフィルムを製膜しフィッシュアイの数および樹脂圧力を測定した。
【００５０】
フィッシュアイの数は１００個／ｍ²であり、樹脂圧力は５．８ＭＰａであった。また、スクリーンの目詰まりは生じなかった。
【００５１】
比較例５
実施例１において、２００メッシュのスクリーン三枚を重ね合わせて単層として用い、間隙は設けなかったこと、以外は実施例１と全く同じ方法でフィルムを製膜しフィッシュアイの数および樹脂圧力を測定した。
【００５２】
フィッシュアイの数は１１０個／ｍ²であった。樹脂圧力は成形時に６．５ＭＰａであったが、その後、時間と共に上昇し、目詰まりを生じた。そのため３時間しか継続して成形を行なうことができなかった。
【００５３】
実施例および比較例の結果を表１に示す。
【００５４】
【表１】

【発明の効果】
押出スクリューとダイの間の少なくとも２箇所以上にスクリーンを設置し、かつ該スクリーン間の間隙が１ｍｍ以上である押出成形機を使用することにより、フィッシュアイの低減化された樹脂成形体を、生産効率良く製造する方法を提供する。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for producing a resin molded article with reduced fish eyes with high production efficiency in the production of a resin molded article.
[0002]
[Prior art]
In the production of resin molded articles, particularly spinning, films, sheets, and laminated molded articles, optical defects called fish eyes may occur in the molded articles, and the appearance of the molded articles may be poor.
[0003]
Causes of the occurrence of fish eyes in the molded body include, for example, fine dust, those generated with foreign matter such as dust as nuclei, those generated with unmelted resin as nuclei, or part of the resin due to heat history in the extruder, etc. Some are caused by the resin cross-linking deterioration products generated in the above.
[0004]
As a method of removing fish eyes generated in such a molded product, a method of superposing and interposing a plurality of metal screens having different grain sizes between an extruder and a die to remove foreign matter is known. It is disclosed (for example, see Patent Document 1).
[0005]
However, the fish eye removal method using a plurality of superimposed screens disclosed above is fine in terms of removing fish eyes generated by using foreign matters such as dust as nuclei and fish eyes generated by using unmelted resin as nuclei. Although effective, it is difficult to reduce fish eyes due to the resin crosslinked deterioration product, and it has not been satisfactory as a method for producing a molded article with reduced fish eyes.
[0006]
Further, in the removal of fish eyes by the method, when a plurality of extremely narrow screens are used in order to enhance the removal effect, the flow resistance when the molten resin passes through the screen increases, This causes an increase in extrusion pressure, an increase in resin temperature, and the like, resulting in deterioration of the molten resin and the like, which may cause a new fish eye. In addition, the eyes of the screen are widened due to the high resin extrusion pressure, and the fish eyes cannot be captured. Therefore, the screen needs to be frequently replaced, and the productivity of the resin molded body is reduced.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-5-69470 (page 2)
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention provides a method for producing a resin molded product with reduced fish eyes with high production efficiency in the production of a resin molded product.
[0009]
More specifically, the present invention not only removes fish eyes generated by using foreign matter such as fine dust and dust as nuclei and fish eyes generated by using unmelted resin as nuclei, but also removes fish eyes caused by resin crosslinked degradation products. It is an object of the present invention to provide a method for producing a resin molded product with reduced fish eyes with good production efficiency by reducing the amount.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have conducted intensive studies to solve the above-mentioned problems, and as a result, by using an extruder in which a screen is provided with a specific gap between screens, fine dust, foreign matter such as dust is used as a core. Not only can the generated fish eyes and the fish eyes generated by using the unmelted resin as nuclei be removed, but also the fish eyes caused by the resin cross-linked deterioration can be reduced, and the productivity can be reduced due to an increase in the resin extrusion pressure and the like. It has been found that fish eyes can be reduced without any problem, and the present invention has been completed.
[0011]
That is, the present invention is characterized in that at the time of manufacturing a resin molded product, a screen is installed at at least two places between an extrusion screw and a die, and an extruder having a gap between the screens of 1 mm or more is used. The present invention relates to a method for manufacturing a resin molded body.
[0012]
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
[0013]
The extruder used in the present invention is an extruder in which screens are installed at at least two places between an extrusion screw and a die, and a gap between the screens is 1 mm or more.
[0014]
In the present invention, the screen provided at at least two places between the extrusion screw and the die is not limited to a commonly known screen, and may be a plurality of such screens.
[0015]
The shape of the screen is not particularly limited and may be appropriately selected depending on the resin, the type of fish eye to be removed, and the like. As the screen, for example, a wire mesh filter, a sintered metal filter, or the like can be used.
[0016]
The aperture of the screen is also not particularly limited, and may be appropriately selected depending on the resin, the type of fisheye to be removed, and the like, and the apertures of the screens installed at two or more locations may be the same, It may be different. Among them, in particular, since the resin resistance when the molten resin passes is relatively small, as a result, it is excellent to produce a resin molded body with reduced fish eyes with high production efficiency, so that a screen of 150 to 400 mesh is used. Preferably, it is used.
[0017]
When a screen obtained by superposing a plurality of screens is used as the screen, a screen having a relatively coarse aperture can be used as a protective screen separately from the screen for removing fish eyes. .
[0018]
The extruder used in the present invention is an extruder in which the gap between the screens is 1 mm or more. In particular, a resin molded product with reduced fish eyes can be produced with high production efficiency. The gap is preferably 1 to 30 mm. Here, if the gap is less than 1 mm, a sufficient buffering effect cannot be given to the molten resin flow passing through the first screen, and as a result, the fisheye removing effect by the screen installed next will not be exhibited. .
[0019]
The installation of the screen in the present invention means that the screen is installed at at least two places or more between the extrusion screw and the die, and the gap between the screens may be installed at 1 mm or more. May be. For example, two screens are installed with a gap between the screens of 1 mm or more, and two sets of superposed screens are used, and a gap between the screens is set at 1 mm or more, and three or more screens are set between the respective screens. It is possible to use three or more screens in which a gap is set to 1 mm or more and that a plurality of screens are stacked, and to set the gap between each screen to 1 mm or more. When there are a plurality of gaps between the screens, the width of the other gaps may be the same or different as long as at least one gap is 1 mm or more. Is preferably 1 mm or more.
[0020]
In the production method of the present invention, in order to protect the screen from deformation due to resistance of the molten resin flow, it is preferable to use an extruder in which at least one or more perforated plates are inserted into the gap of 1 mm or more between the screens. . The thickness and the number of perforated plates at that time may be any conditions as long as they do not deviate from the object of the present invention. Among them, the total thickness of the perforated plates is excellent because the screen and the perforated plate are excellent in convenience in assembling. Is preferably equal to the width of the gap between the screens.
[0021]
Further, as the perforated plate, any pore diameter and hole shape can be used, and the resin and the type of fish eye to be removed may be appropriately selected.For example, as the hole shape of the perforated plate, Circular, lattice-like, mesh-like and the like can be mentioned. And since a perforated plate is easy to obtain, it is preferable that it is a perforated plate having a circular hole with a diameter of 0.25 mm to 10 mm, more preferably a circular hole with a diameter of 3 mm to 5 mm.
[0022]
Examples of the material constituting the perforated plate include metals typified by stainless steel.
[0023]
The extruder used in the present invention comprises an extruder and a die in which the screen is provided between an extrusion screw and a die.
[0024]
The extruder is not particularly limited, and any extruder having an extruder screw can be used. For example, a single-screw extruder, a bidirectional twin-screw extruder, There can be mentioned a directional twin-screw extruder and the like, and the extrusion screw is not particularly limited, and any extrusion screw can be used.
[0025]
Among them, the screw of the measuring section is usually a screw-shaped conveying screw, but it is particularly preferable to use a known mixing screw since a resin molded product with reduced fish eyes can be obtained. Examples of the mixing screw include a pin type, a slot type, a dalmage type, a saxoton type, a cavity transfer type and a pineapple type.
[0026]
The resin used in the present invention is a resin molded article subjected to an extrusion molding machine, and may be generally referred to as a thermoplastic resin. As such a resin, for example, a polyethylene resin, One or a mixture of two or more of a polyolefin resin such as a polypropylene resin, a polycarbonate, a polystyrene resin, a polyester, a polyarylene ether, a polyarylene thioether, a thermoplastic polyamide, and a maleimide resin can be given. Among them, transparency such as high pressure method low density polyethylene, linear low density polyethylene, polyethylene resin such as ethylene-vinyl acetate copolymer, ethylene-ethyl acrylate copolymer, polycarbonate, polystyrene resin, maleimide resin and the like. It is preferable to use a resin excellent in pressure-sensitive resin, and more preferably a polyethylene resin represented by high-pressure low-density polyethylene, linear low-density polyethylene, and ethylene-vinyl acetate copolymer.
[0027]
In the method for producing a resin molded body of the present invention, the processing temperature when producing the resin molded body may be appropriately selected from the conditions generally performed when processing the resin shown above, Among them, it is particularly preferable to carry out extrusion molding at 100 to 350 ° C., since a resin molded body with reduced fish eyes can be produced with high production efficiency.
[0028]
The resin molded article produced by the production method of the present invention is a resin molded article having reduced fish eyes, and can be generally produced by extrusion molding. Examples of such a resin molded article include resin molded articles such as spinning, film, sheet, laminated film, laminated sheet, pipe, and container. Among them, the presence of fish eyes is particularly noticeable. It is suitable for the production of transparent resin molded articles such as a transparent film, a transparent sheet, a transparent laminated film, a transparent laminated sheet, etc., which reduce the commercial value. In addition, when the present invention is applied to spinning, it is possible to prevent yarn breakage that occurs during spinning due to fish eyes, and the production efficiency during spinning becomes excellent. In addition, the resin molded article referred to in the present invention includes not only the above-described molded article but also, for example, resin pellets molded by an extrusion molding method, and includes a resin molded article produced by the production method of the present invention. The resin pellets are fine dust, foreign matter such as dust, which is considered as a cause of fish eyes, and the resin crosslinked deterioration product has already been removed, so the molded product obtained from the resin pellets has an effect of reducing fish eyes. Has been achieved.
[0029]
In addition, in the method for producing a resin molded article of the present invention, a stabilizer or the like used in a usual extrusion molding method can be appropriately used as long as the object of the present invention is achieved.
[0030]
Further, in the method for producing a resin molded product of the present invention, since the effect of reducing the fish eye of the obtained resin molded product is more remarkably exhibited, nitrogen gas is typified by the resin input hopper of the extruder. It is preferable to inject an active gas and purge the screw portion of the extruder with an inert gas.
[0031]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described with reference to examples. However, these are merely examples, and the present invention is not limited to these examples.
[0032]
Hereinafter, various measurement methods in Examples and Comparative Examples will be described.
[0033]
(Fish eye measurement)
Fish eyes of 0.2 mm or more were counted using a loupe with a scale that can be enlarged 10 times. When the fish eye was deformed in an elliptical shape, the length in the major axis direction was measured as the size of the fish eye.
[0034]
(Evaluation of screen clogging)
The film was continuously molded for 6 hours and judged by the presence or absence of an increase in resin pressure.
[0035]
(Measurement of resin pressure)
A resin pressure sensor (manufactured by Dainisco) was attached between the screen and the screw outlet of the extruder to measure.
[0036]
Example 1
The resin molded body is manufactured by using a linear low-density polyethylene (trade name: Nipolon Z ZF230, manufactured by Tosoh Corporation) as a resin and a small bidirectional twin-screw extruder (trade name, manufactured by Toyo Seiki Seisaku-sho, Ltd.) as an extruder. Labo Plast Mill), using a coat hanger die having a die lip width of 250 mm and a die lip thickness of 0.6 mm as a die, and using a 200 mesh stainless steel screen between the extrusion screw and the die as screens each of which is made of 60 mesh stainless steel. And placed between the protective screens with the width of the gap between the screens set to 5 mm. A single 5 mm thick stainless steel perforated plate having 19 holes of 3 mm in diameter was inserted into the gap between the screens (opening area ratio of perforated plate: 43%).
[0037]
Extrusion molding was performed by setting the cylinder temperature of the extruder to 220 ° C., injecting nitrogen gas from the resin supply hopper, and adjusting the temperature of the cooling roll to 23 ° C. using a film take-off machine (manufactured by Toyo Seiki Seisaku-sho) having a thickness of 40 μm. The film was formed, and the number of fish eyes and the resin pressure were measured.
[0038]
The number of fish eyes was 60 / m ² , and the resin pressure was 5.0 MPa. Also, no clogging of the screen occurred.
[0039]
Example 2
In Example 1, the width of the gap between the screens was set to 1 mm, and a single 1 mm-thick stainless steel perforated plate having 19 holes of 3 mm in diameter was inserted into the gap of the screen (porous). A film was formed in exactly the same manner as in Example 1 except that the opening area ratio of the plate was 43%), and the number of fish eyes and the resin pressure were measured.
[0040]
The number of fish eyes was 60 / m ² , and the resin pressure was 5.1 MPa. Also, no clogging of the screen occurred.
[0041]
Example 3
A film was formed in the same manner as in Example 1 except that a 400-mesh screen was used in Example 1, and the number of fish eyes and the resin pressure were measured.
[0042]
The number of fish eyes was 40 / m ² , and the resin pressure was 5.9 MPa. Also, no clogging of the screen occurred.
[0043]
Comparative Example 1
In Example 1, the width of the gap between the screens was set to 0.5 mm and the screen was installed. In the gap between the screens, two mesh-like perforated plates made of stainless steel having a mesh size of 40 mesh and a thickness of 0.25 mm were overlapped. A film was formed in exactly the same manner as in Example 1 except that a porous plate having a thickness of 0.5 mm was inserted (open area ratio of the porous plate: 46%), and the number of fish eyes and the resin pressure were measured.
[0044]
The number of fish eyes was 110 / m ² , and the resin pressure was 5.4 MPa. Also, no clogging of the screen occurred.
[0045]
Comparative Example 2
In Example 1, the screen was set with the width of the gap set to 0.25 mm, and one mesh-shaped perforated plate made of stainless steel with a mesh of 40 and a thickness of 0.25 mm was inserted into the gap between the screens ( A film was formed in exactly the same manner as in Example 1 except that the opening area ratio of the perforated plate was 46%), and the number of fish eyes and the resin pressure were measured.
[0046]
The number of fish eyes was 110 / m ² , and the resin pressure was 5.8 MPa. Also, no clogging of the screen occurred.
[0047]
Comparative Example 3
In Example 1, a film was formed in exactly the same manner as in Example 1 except that one 200-mesh screen was used as a single layer and no gap was provided, and the number of fish eyes and the resin pressure were measured.
[0048]
The number of fish eyes was 150 / m ² , and the resin pressure was 4.9 MPa. Also, no clogging of the screen occurred.
[0049]
Comparative Example 4
In Example 1, a film was formed in exactly the same manner as in Example 1 except that one 400-mesh screen was used as a single layer and no gap was provided, and the number of fish eyes and the resin pressure were measured.
[0050]
The number of fish eyes was 100 / m ² , and the resin pressure was 5.8 MPa. Also, no clogging of the screen occurred.
[0051]
Comparative Example 5
In Example 1, a film was formed in exactly the same manner as in Example 1 except that three 200-mesh screens were superimposed and used as a single layer without a gap, and the number of fish eyes and the resin pressure were reduced. It was measured.
[0052]
The number of fish eyes was 110 / m ² . The resin pressure was 6.5 MPa at the time of molding, but then increased with time, causing clogging. Therefore, molding could be continued only for 3 hours.
[0053]
Table 1 shows the results of Examples and Comparative Examples.
[0054]
[Table 1]

【The invention's effect】
By using an extruder in which a screen is installed at at least two places between an extrusion screw and a die, and a gap between the screens is 1 mm or more, a resin molded body with reduced fish eyes is produced. A method for efficiently manufacturing is provided.

Claims

In the production of a resin molded product, a screen is provided at at least two places between an extrusion screw and a die, and an extruder having a gap between the screens of 1 mm or more is used. Method.

2. The resin molded product according to claim 1, wherein at least one or more perforated plates are inserted into the gap between the screens, and an extruder having a gap between the screens of 1 mm or more is used. Method.

3. The method for producing a resin molded product according to claim 1, wherein an extruder equipped with a screen having a mesh of 150 to 400 mesh is used.