JP2004188374A - トリプルサイクロン式分離器とこれを用いた室内冷暖房装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】室内を完全に換気するために外気を新鮮空気として効率的に導入すると共に、人間の生活空間のみを快適温度に保持し、設備コスト低減と省電力化を図るトリプルサイクロン式分離器及びこれを用いた室内冷暖房装置を提供する。
【解決手段】トリプルサイクロン式分離器1はサイクロン管を用いた第1段サイクロン式分離器3とこれから排出された空気を更に新鮮空気にするデュアルサイクロン式の第2段サイクロン式分離器4からなり、外気の導入も複数箇所の導入部により行い、効率的なサイクロン運動をするものからなる。この新鮮空気により室31は略外気温度に完全換気されると共に人間の生活空間(A)に設けたヒートポンプ35により室31の空間(A)のみを快適温度にする。これにより省電力化と設備コストの低減が図れる。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の熱負荷の発生している室内を快適な室温のクリーンルームにするための分離器及びこれを用いた室内冷暖房装置に係り、特にコンパクトにまとめられると共に新鮮空気を導入できるトリプルサイクロン式分離器とこれを用いた室内冷暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に建物内の室内には種々の熱負荷(冷却負荷)が発生している。例えば、熱負荷としては種々の熱発生源から伝わる熱、外気側からの侵入熱、居住者等から発生する熱、換気熱、動力や電灯等からの発生熱、室内に出入する各種物体からの熱等色々のものが挙げられる。従って、建物の室内は外気と比較して高温度になる場合が多い。また、人間にとっての快適生活温度としては約23℃程度の温度が挙げられるが、室内を常時この温度に保持することは何等かの換気装置や冷暖房装置によらなければ一般に困難である。
【0003】
図6に示すように、室31内の空間を仮りに人間が生活する下部側の空間(Aで示す)とこの空間の上方側の空間(Bで示す)の2つに分割した場合、空間(B)の方が一般に空間(A)よりも温度が高い。然し乍ら、室31内を快適にするにはとにかく室内空間全体を常に換気してまず外温と等しくし、更にこれを快適温にすることが必要である。一般に、室31を換気する手段として建物には外気導入口38と排気口33とが設けられて、外気は外気導入口38から侵入し、室内空気を排気口33から追い出す。この場合、室内空気を全部追い出すことができれば室31の換気は一応行われる。然し乍ら、外気は異物や有害物が一般に混入しているためこれを除去するため外気導入口38にはフィルタ39が設けられているのが一般である。然し乍ら、フィルタ39は平面体からなり、室31内は立体からなるため、外気による室31内の換気はフィルタ39の閉塞等により清浄に保つことは難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、図7に示すように、外気導入口38側には多量の空気を導入し得るサイクロン式分離器が一般に採用される。このサイクロン式分離器としては各種のものがあるが、例えば、特開平10−192739号公報に示されるものが一般である。このものは図7に示したサイクロン式分離器1aのような構造からなり、その空気導入部41は図8に示すようにサイクロン式分離器の本体40に対して1箇所の接線方向から導入される形式のものが殆どである。
【0005】
以上の構造のサイクロン式分離器1a等の場合にはサイクロン式分離器1a内に導入された空気が種々の抵抗を受け減圧され、この状態でテーパ状の前記本体40内で渦流を発生せしめて空気と異物等との分離を行うものである。このため、従来のサイクロン式分離器1aでは空気中の異物や有害物の分離除去の効率が悪く、微小粒の除去が不十分となり、この除去のために複数個のフィルタが必要となる。このため、前記フィルタが目詰まりし、時々交換や目詰まり除去作業をする必要があり、極めて非効率的のものとなる。
【0006】
一方、前記のように、室31内は外気により完全に換気され、かつクリーンルームに保持されることは必要であるが、室31の空間としては人間の生活する空間(A)が適温であればよく、発生熱が上昇して溜存している空間(B)については外気との換気ができればよく、快適温度にする必要はない。然し乍ら、従来の技術では空間(A)及び空間(B)のすべてを快適温度にする容量を有する冷暖房装置が採用され、特に多くの冷房消費電力が必要となっていた。
【0007】
本発明は、以上の事情に鑑みて発明されたものであり、空間の空気を完全に換気し、かつ空間をクリーンルームとして保持し得ると共に、主に人間の生活する空間のみを快適温度に保持して消費電力を節約し、効率的な冷暖房を行うようにしたトリプルサイクロン式分離器とこれを用いた冷暖房装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、室内に外気をクリーンエアとして取り入れるための分離器であって、該分離器は、第1段と第2段の2段式のサイクロン式分離器からなり、第1段サイクロン式分離器が、第2段式サイクロン式分離器の負圧側と大気圧力との間に介設される形態のものからなることを特徴とする。負圧を用いることにより回転機が不要となり設備コストの低減が図れる。また、2段式により大粒子と微細粒子の分離が確実に行われる。
【0009】
また、請求項2の発明は、種々の熱負荷の発生している室内に新鮮外気を導入するための分離器であって、該分離器は、中空外筒と、該外筒内に配置される第1段サイクロン式分離器及び該分離器の真空出口側に連通して配置される第2段サイクロン式分離器とを有し、前記中空外筒には、前記第1段サイクロン式分離器に外気を導入する導入口と、これに連設するフィルタと、前記第2段サイクロン式分離器の出口側に連通する吹出口とが設けられ、前記第1段サイクロン式分離器は、その外気導入部が円周方向に等分された複数箇所の接線方向の導入部を形成するものからなり、前記第2段サイクロン式分離器は、外部サイクロン部と内部サイクロン部とからなるデュアルサイクロン構造からなり、外気の微粒子,塵埃等を排除する構造のものからなることを特徴とする。外気は第1段サイクロン式分離器により空気と異物等を分離されて清浄化されるが、この場合、第1段サイクロン式分離器の空気導入部が複数箇所に分かれているため従来のものに較べて減圧作用が大幅に低減し、効率的なサイクロン分離ができる。このため、フィルタの数が大幅に低減できる。第1段サイクロン式分離器により大粒子を除去されて清浄化された空気はこれに連通する第2段サイクロン式分離器の外部サイクロン部で更に空気と微粒子との分離を行い、更に、その内部サイクロン部で微細粒子を分離し、新鮮な空気とする。この新鮮な空気が室内空間に導入され、かつ空気量も多量に導入できるため、室内の空気は外気により完全に換気される。これにより効果的な換気が行われ、空間のクリーン化が実現できる。
【0010】
また、請求項3の発明は、種々の熱負荷の発生している室内を所定の温度に冷暖房すると共に外気内の有害物等を除去してクリーンルームを形成するための室内冷暖房装置であって、該装置は、前記室の外気導入側に配置される請求項2に記載のトリプルサイクロン式分離器と、該トリプルサイクロン式分離器の空気導入部と相対向して配置され前記室内の空気を排気すべく前記室に開口形成される排気部と、前記室の下方側の人間生活空間内に配置されるヒートポンプとを有するものからなり、前記トリプルサイクロン式分離器は、外気温度に略等しい温度の新鮮空気を室内に導入し室内の既存在空気と入れ換る送風量を有するものからなり、前記ヒートポンプは人間生活空間内で生活する人間の快適室温と導入された新鮮空気の温度との温度差分だけの冷暖房を行う容量のものからなることを特徴とする。室内の空間はトリプルサイクロン式分離器により換気され排気部から排出され、室内は外気と略同温度になるが、外気温度が人間が快適生活できる温度に一致することは少ない。そのため、快適温度に室内をする必要があるが、本発明の場合は室の全体を快適温度にするものではなく、人間が生活する空間のみを快適温度にするようにしている。これにより冷暖房装置の小型化が図れ、かつ省電力を果たすことができる。即ち、快適の温度より高い発生熱は外気のクリーンエアで排除し、冷房負荷として見込まないものになる。
【0011】
また、本発明の請求項4の発明は、前記室に配置されたトリプルサイクロン式分離器と前記室内側とは、ヒートパイプ式熱交換器により連結されることを特徴とする。トリプルサイクロン式分離器によって室内の導入される空気は、このトリプルサイクロン式分離器と室内との間に設けられたヒートパイプ式熱交換器により熱交換された状態で室内に導入される。よって、例えば、外気温度が低く、室内温度が高い場合にはトリプルサイクロン式分離器から室内に導入される導入空気の温度は高温度になり、この分だけ室内に設けたヒートポンプ式熱交換器による冷暖房度を低減させることができる。これにより、更に大きな省電力化が可能となる。即ち、快適の温度より高い発生熱は外気のクリーンエアで排除し、冷房負荷として見込まれないものになる。
【0012】
また、請求項5の発明は、前記トリプルサイクロン式分離器による空気導入により室内空気が排除される排出側に排熱回収ヒートポンプを設けることを特徴とする。以上により、排熱が有効利用でき冷房負荷の低減が図れる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のトリプルサイクロン式分離器とこれを用いた室内冷暖房装置の実施の形態を図面を参照して詳述する。図1は本発明に係るトリプルサイクロン式分離器の全体構造を示す断面図である。トリプルサイクロン式分離器1は、大別して土台5上に立設する中空外筒2と、中空外筒2内に配置される第1段サイクロン式分離器3と、これに連設して中空外筒2の上方側に収納されて配置される第2段サイクロン式分離器4等とからなる。
【0014】
中空外筒2は中間部に外気の導入される導入口6と、頂部に形成される吹出口7を開口形成する筒体からなる。なお、中空外筒2の外面の第2段サイクロン式分離器4の配置されている近傍にはこの交換やメンテナンスを行うために必要な取外し蓋8が着脱可能に装着されている。
【0015】
第1段サイクロン式分離器3は、従来から採用されているサイクロン式分離器に近似する形状のものからなり、外気の導入される外気導入部9とこの下方に連結されて下方に向かって縮径するテーパ管10と外気導入部9の上部に形成されている排出部11等を有するものからなる。また、テーパ管10の下端には分離された異物や有害物(以下、ダストという)を排出するための開閉弁12が設けられている。
【0016】
図2に示すように、この第1段サイクロン式分離器3の外気導入部9は複数箇所(図示では4箇所)の導入部14を形成するものからなり、この導入部14は夫々円周方向に沿って等分の位置に形成される。この導入部14に連通する導入路15は図示のように円周に略沿ってカーブして形成され、その先端はテーパ管10に連通する噴出口16が形成される。なお、導入部14と導入路15との間は外気導入案内板13により仕切られている。また、導入部14内には異物除去用のメッシュ金網17が設けられている。以上の構造により、外気導入部9の夫々の導入部14から導入された外気はメッシュ金網17により異物を除去された後、導入路15を通り噴出口16からテーパ管10内に噴出される。1ヶ所だけでなく、均等4ヶ所の噴出口16により、従来のサイクロン式分離器のように1ヶ所の圧力減衰がなくなり効率的なサイクロン運動がテーパ管10内で発生する。一方、テーパ管10は前記のように下部に向かって縮径するテーパ部材からなり、この内部でサイクロン運動を行う形態のものからなる。次に説明する第2段式サイクロン分離器4は回転体分離器を備えているが、この第1段式サイクロン式分離器3は第2段式サイクロン式分離器4の負圧側と外気圧力との差により作動し回転重力体を使用しないことが特徴である。
【0017】
次に、図1及び図3により第2段サイクロン式分離器の構造を説明する。図1に示すように第2段サイクロン式分離器4は第1段サイクロン式分離器3の上部に左右対象に配置され内側に向かって傾斜して配置される一対のものからなる。また、図1に示すようにその空気取入口18,18は第1段サイクロン式分離器3の排出部11に連通して配置される。図3に示すように第2段サイクロン式分離器4は、ケース本体19と、この内部に収納されている外部サイクロン部20と、更にこの内部に収納されている内部サイクロン部21等とから構成される。
【0018】
ケース本体19は中空筒体からなり、上部に排出口22が開口形成され下部には開閉弁23が設けられている。一方、外部サイクロン部20は上筒24とこれに上端側を挿入し下方に向かってテーパ状に末広がりするラッパ管状筒体25とからなる。また、上筒24には細目のフィルタ26が設けられている。内部サイクロン部21は上方に向かって縮径するテーパ状筒管27からなり上方の開口部は排出口22に連通する。
【0019】
以上の構造の第2段サイクロン式分離器4の空気取入口18から空気がケース本体19内に導入されると、空気は外部サイクロン部20のまわりを巻回しながら微細ゴミの内の比較的大きなゴミ28を除去する。このゴミ28はラッパ管状筒体25の外面に沿って下降し、開閉弁23側に溜り、開閉弁23の開口により除去される。一方、外部サイクロン部20のフィルタ26を通過した空気は渦流状に巻回し、テーパ状筒管27内にサイクロン運動を行い細かい粒子29を下方に押し出し、清浄化された空気を上方側に送る。この清浄化された空気は排出口22から排出される。一方、粒子29はテーパ状筒管27の下方に溜り、開閉弁23の開放により排出される。本機構は強力サイクロン型掃除器の構造であって販用品を数基挿入したものであるがその他のサイクロン方式の単体であってもよい。但し、99.999%程度の除塵率があることが必要要件である。
【0020】
次に、トリプルサイクロン式分離器1の作用を説明する。中空外筒2の導入口6から導入された外気(空気)はメッシュ金網17により昆虫やゴミを除去され、第1段サイクロン式分離器3の外気導入部9の4箇所の導入部14から内部に入り、導入路15を通り、噴出口16からテーパ管10内に噴出されてサイクロン運動される。これによりダストや塵埃等が更に除去され比較的清浄化された空気は上部の排出部11から噴出する。一方、除去されたダストや塵埃等はテーパ管10の下方に溜り、開閉弁12の開口により除去される。
【0021】
排出部11から噴出された比較的清浄化された空気は夫々の第2段サイクロン式分離器4,4の空気取入口18,18からそのケース本体19内に入り、外部サイクロン部20及び内部サイクロン部21によりゴミ28や粒子29を除去され、清浄化された空気はサイクロン運動しながら上方に進み排出口22から吹出口7の方向に進み、この吹出口7に連結される空気取入管30(図4)から吹出される。
【0022】
次に、図4等により以上の構造のトリプルサイクロン式分離器1を用いた室内冷暖房装置100について説明する。熱負荷の発生している建物32の室31は前記のように人間の生活している空間(A)とその上方の空間(B)に分けられる。熱負荷による熱は上昇し空間(B)側に溜る。トリプルサイクロン式分離器1は室31の外部の一側面の近傍に立設して設置され、その吹出口7に連結する新鮮空気取入管30は室31内に挿入される。なお、新鮮空気取入管30は本実施の形態の場合は水平方向に沿って配管され、空間(B)内に挿入される。一方、この新鮮空気取入管30と略相対向する位置における室31の他側面には排気口33が開口形成される。なお、この排気口33内には排気用のファン34があってもよい。また、人間等の生活する空間(A)にはヒートポンプ35が設けられている。ヒートポンプ35は、例えば、その出口36から冷風を空間(A)内に放出し空間(A)と熱交換した後、入口37から冷風の戻りをヒートポンプ35内に導入する構造からなる。以上により、トリプルサイクロン式分離器1の排気容量を室31全体を換気し得るものにすることにより、室31内は略外気温と等しいものになり、トリプルサイクロン式分離器1から送気された新鮮空気により室31内の空気は排気口33から外気側に排出される。
【0023】
季節が夏の場合、建物32外の外気温度は、例えば、35℃位になる。よって、この外気を室31内に導入すると、空気そのものは新鮮であるが室31内の温度は35℃に近いものとなる。人間の生活していない空間(B)の部分は仮りに35℃になっても新鮮空気によって満たされている場合は特に問題はないが、空間(A)が35℃では快適空間とは言えない。快適空間の温度は23℃位のため、快適空間を作るには35℃−23℃=12℃だけ温度を下げればよい。よってヒートポンプ35は12℃だけの熱交換作用をすればよく、従来のように空間(B),(A)の双方を23℃に保持する場合に比較して小容量のものでよく、設備コストの低減や省電力の効果が上げられる。室の発生熱はサイクロン外部空気により排除し冷凍機の負荷としては考えないため冷凍機の負荷は小さくてよい。
【0024】
一方、冬季においては外気温度が仮りに5℃位とすると、トリプルサイクロン式分離器1から室31内に導入される新鮮空気の温度が略5℃となる。この場合、空間(A)は23℃−5℃=18℃だけ空間(A)を加温する容量のヒートポンプ35が必要になるだけである。以上のように本発明によれば、クリーンな空気が室31内に送られ、完全な換気が行われてクリーンルームが形成されると共に、設備コストの低減と大幅な省電力化を果たすことができる。また、室内に発生熱があれば加温に利用する。また、発生熱を利用する排気熱を熱源とするヒートポンプを空気排気部に設け利用する。まお、図4は排熱回収ヒートポンプ45を設けた例を示す。
【0025】
次に、本発明のトリプルサイクロン式分離器1を用いた室内冷暖房装置100aについて図5により説明する。この場合は、図示のようにトリプルサイクロン式分離器1の吹出口7に連結される新鮮空気取入管30は室31内に水平に長く延びてその途中に下向きの出口42を形成すると共にヒートパイプ熱交換機43が連結される。ヒートパイプ熱交換機43には室31の空間(B)側に連通するダクト44が連結する。このダクト44は空間(B)側に連通する入口45と大気側に連通する出口46を形成するものからなる。なお、入口45にはフィルタ47が設けられている。以上のヒートパイプ熱交換機43を採用することにより室31内の熱を利用することができ、トリプルサイクロン式分離器1から室31内に導入される新鮮空気が特別の熱供給なしに加温され、特に冬季における空間(A)内のヒートポンプ35の省電力化を図ることができる。
【0026】
【発明の効果】
1)本発明の請求項1のトリプルサイクロン式分離器によれば、サイクロン分離器を2段式に組み込み、1段は外気と負圧を利用したサイクロン式分離器とし稼動動力なしのものとしたため経済性を向上させると共に効率を高める効果を上げることができる。
2)本発明の請求項2のトリプルサイクロン式分離器によれば、外気は第1段サイクロン式分離器により効率的にダストのサイクロン分離が行われ、清浄化空気が排出されると共に第2段サイクロン式分離器にデュアルサイクロン式分離器を用いることにより、微粒のダクト等が略完全に除去され、新鮮空気を室内に導入することができ、多量な新鮮空気の導入により室内の完全換気が行われる。
3)本発明の請求項3のトリプルサイクロン式分離器を用いた室内冷暖房装置によれば、室内はトリプルサイクロン式分離器により略外気温度に換気されると共に、人間等の生活空間の空間(A)に設置するヒートポンプを外気温度と生活快適温度との差だけ冷暖房するようにしているため、ヒートポンプの小容量化によるコストの低減と省電力化を大幅に図ることができる。また、新鮮空気の室内導入によりクリーンルームを形成することができる。
4)本発明の請求項4のトリプルサイクロン式分離器を用いた室内冷暖房装置によれば、ヒートパイプ式熱交換機をトリプルサイクロン式分離器に係合せしめることにより、特に冬季における室内温度の上昇が図れ、空間(A)におけるヒートパイプの低容量化と省電力化が図れる。
5)本発明の請求項5のトリプルサイクロン式分離器を用いた室内冷房装置によれば、室内空気の排出熱を熱源とするヒートポンプにより熱を回収する装置となり、これにより省エネルギ化が計れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトリプルサイクロン式分離器の全体構造を示す断面図。
【図2】図1のトリプルサイクロン式分離器のA−A線断面図。
【図3】本発明のトリプルサイクロン式分離器に用いられている第2段サイクロン式分離器の詳細構造とその作用を説明するための断面図。
【図4】本発明のトリプルサイクロン式分離器を用いた室内冷暖房装置の構造を示す模式的構成図。
【図5】本発明のトリプルサイクロン式分離器とこれに係合するヒートパイプ熱交換機を用いた室内冷暖房装置を示す模式的構成図。
【図6】従来の一般の室内冷暖房装置を示す模式的構成図。
【図7】従来のサイクロン式分離器を用いた室内冷暖房装置を示す模式的構成図。
【図8】従来のサイクロン式分離器の空気導入部の構造を示す模式的断面図。
【符号の説明】
1 トリプルサイクロン式分離器
2 中空外筒
3 第1段サイクロン式分離器
4 第2段サイクロン式分離器
5 土台
6 導入口
7 吹出口
8 取外し蓋
9 外気導入部
10 テーパ管
11 排出部
12 開閉弁
13 外気導入案内板
14 導入部
15 導入路
16 噴出口
17 メッシュ金網
18 空気取入口
19 ケース本体
20 外部サイクロン部
21 内部サイクロン部
22 排出口
23 開閉弁
24 上筒
25 ラッパ管状筒体
26 フィルタ
27 テーパ状筒管
28 ゴミ
29 粒子
30 新鮮空気取入管
31 室
32 建物
33 排気口
34 ファン
35 ヒートポンプ
36 出口
37 入口
42 出口
43 ヒートパイプ熱交換機
44 ダクト
45 入口
46 出口
47 フィルタ
48 排熱回収ヒートポンプ
100 室内冷暖房装置
100a 室内冷暖房装置

Claims (5)

  1. 室内に外気をクリーンエアとして取り入れるための分離器であって、該分離器は、第1段と第2段の2段式のサイクロン式分離器からなり、第1段サイクロン式分離器が、第2段式サイクロン式分離器の負圧側と大気圧力との間に介設される形態のものからなることを特徴とするトリプルサイクロン式分離器。
  2. 種々の熱負荷の発生している室内に新鮮外気を導入するための分離器であって、該分離器は、中空外筒と、該外筒内に配置される第1段サイクロン式分離器及び該分離器の真空出口側に連通して配置される第2段サイクロン式分離器とを有し、前記中空外筒には、前記第1段サイクロン式分離器に外気を導入する導入口と、これに連設するフィルタと、前記第2段サイクロン式分離器の出口側に連通する吹出口とが設けられ、前記第1段サイクロン式分離器は、その外気導入部が円周方向に等分された複数箇所の接線方向の導入部を形成するものからなり、前記第2段サイクロン式分離器は、外部サイクロン部と内部サイクロン部とからなるデュアルサイクロン構造からなり、外気の微粒子,塵埃等を排除する構造のものからなることを特徴とするトリプルサイクロン式分離器。
  3. 種々の熱負荷の発生している室内を所定の温度に冷暖房すると共に外気内の有害物等を除去してクリーンルームを形成するための室内冷暖房装置であって、該装置は、前記室の外気導入側に配置される請求項1に記載のトリプルサイクロン式分離器と、該トリプルサイクロン式分離器の空気導入部と相対向して配置され前記室内の空気を排気すべく前記室に開口形成される排気部と、前記室の下方側の人間生活空間内に配置されるヒートポンプとを有するものからなり、前記トリプルサイクロン式分離器は、外気温度に略等しい温度の新鮮空気を室内に導入し室内の既存在空気と入れ換る送風量を有するものからなり、前記ヒートポンプは人間生活空間内で生活する人間の快適室温と導入された新鮮空気の温度との温度差分だけの冷暖房を行う容量のものからなることを特徴とするトリプルサイクロン式分離器を用いた室内冷暖房装置。
  4. 前記室に配置されたトリプルサイクロン式分離器と前記室内側とは、ヒートパイプ式熱交換器により連結されることを特徴とする請求項2に記載のトリプルサイクロン式分離器を用いた室内冷暖房装置。
  5. 前記トリプルサイクロン式分離器による空気導入により室内空気が排除される排出側に排熱回収ヒートポンプを設けることを特徴とする請求項3又は4に記載のトリプルサイクロン分離器を用いた室内冷暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007175695A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Samsung Electronics Co Ltd サイクロン空気清浄機
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