JP2004188362A - Wood crusher and wood processing method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、剪定枝材・間伐材、枝木材、廃木材等を破砕対象とする木材破砕機に関し、例えば破砕ロータを回転させて被破砕物を破砕する木材破砕機及び木材処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
被破砕木材を破砕処理する従来の木材破砕機として、本体フレームと、回転して被破砕木材を破砕する破砕ロータを備えた破砕装置と、この破砕装置側に設けた駆動輪(スプロケット)、破砕装置と反対側に設けた従動輪、これら駆動輪及び従動輪に巻き回されて循環駆動される無端状のチェーンベルトを有し、被破砕木材を略水平方向に破砕装置側へ搬送する案内コンベアと、案内コンベアの幅方向両側に立設する側壁を備え、受け入れた被破砕木材が案内コンベアの幅方向からこぼれ落ちるのをガイドするように本体フレームに設けられた無底状のホッパと、駆動手段(ローラ駆動用油圧モータ)で駆動するローラで被破砕木材を押圧しつつ、案内コンベアと協動して被破砕木材を破砕装置へと導入する導入用ローラ装置とを備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この従来技術では、破砕時において例えば被破砕木材の大きさ等に応じてローラ装置のローラが案内コンベアに対し上下方向揺動可能に構成され、ホッパへ投入された被破砕木材が幅方向両側の側壁でガイドされつつ案内コンベアのチェーンベルトで破砕装置側へ搬送され、破砕装置の手前で導入用ローラ装置のローラと案内コンベアとで上下から被破砕木材を挟み込むようにし、破砕装置へ導入するようになっている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−1159号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、投入された被破砕木材を無端状のチェーンベルトにより搬送し破砕装置へ導入するが、この導入が終了したチェーンベルトは案内コンベアの破砕装置側端部に位置する駆動輪にて下側へ回り込んだ後、これまでとは逆に破砕装置と反対側端部に位置する従動輪へ向かって戻っていく。このとき、破砕装置へと導入されるべく搬送されてきた一部の木材片(チップ)等が、破砕装置へと導入されず上記チェーンベルトにひっかかったまま下側へ回り込む場合がある。この場合、その木材片等は、従動輪へ向かって戻っていく途中でチェーンベルトより離脱する。そして、ホッパが無底形状であることから地上へこぼれ落ち、作業時間の経過と共に破砕装置下方を中心に案内コンベアの下方に散乱しながら堆積してしまう。
【0006】
本願発明者等は、この点に鑑み、ホッパを、案内コンベアの幅方向両側に設けた側壁体及び案内コンベアの下方に設けた底壁体とからなる有底状のホッパ構成を発明した。これにより、破砕作業中に一部の木材片等が上記チェーンベルトにひっかかったまま下側へ回り込んだとしても、それらがホッパの底壁体によりホッパの一方端(前端)外方まで案内され集中して排出されるため、木材片が案内コンベアの下方に散乱することを防止することができる。
【0007】
しかしながら、破砕現場によっては、環境衛生等の面から木材片自体を地上へこぼしたくないという要望がかなり強く、上記構成ではその要望に十分応えることはできない。
【0008】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、破砕作業中における木材片の地上へのこぼれを防止でき、さらに破砕作業終了時における木材片清掃を容易に行うことができる木材破砕機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、本体フレームと、この本体フレーム上に設けた破砕装置と、前記本体フレームの長手方向一方側に設けられ、駆動輪、従動輪、及び駆動輪と従動輪とに巻き回されて循環駆動される無端状の搬送体を有し、被破砕木材を前記破砕装置に搬送する搬送手段と、この搬送手段を包み囲むように、搬送手段の幅方向両側に設けた側壁体、搬送手段の前方側に設けた前壁体、及び搬送手段の下方側に設けられ、前記駆動輪の下方位置に開口を有する底壁体からなる有底状のホッパと、前記底壁体の開口部を覆う第1の開閉扉とを備える。
【0010】
本発明においては、ホッパを、搬送手段の幅方向両側に設けた側壁体、搬送手段の前方側に設けた前壁体、搬送手段の下方側に設けられ、前記駆動輪の下方位置に開口を有する底壁体を備えた有底状のホッパとするとともに、駆動輪、従動輪、無端状搬送体からなる搬送手段がこの有底状ホッパ内に包み囲まれるように配置される。これにより、破砕作業中に一部の木材片が上記搬送体にひっかかったまま下側へ回り込み、その木材片がホッパの底壁体によりホッパの一方端(前端)まで案内される。このとき、本発明においては、有底状ホッパが搬送手段前方側に前壁体を備えていることにより、案内されてきた木材片はその前壁体でブロックされるので、ホッパ内から外部に排出されることはない。したがって、木材片自体を地上にこぼしたくないという要望に沿って、環境衛生面の向上を図ることができる。
【0011】
但し、上記のようにしてホッパ外への木材片のこぼれが防止される結果、ホッパ内に木材片が徐々に溜まってくるため、例えば破砕作業が終了した後には清掃を行う必要がある。そこで、本発明においては、この清掃時には、ホッパ内に滞留した木材を搬送手段で搬送し(例えばホッパ内破砕装置側に滞留したものは搬送手段を正転させて搬送し、ホッパ内破砕装置と反対側に滞留したものは、搬送手段を逆転させて搬送し)、ホッパ底壁体における駆動輪下方位置の開口部を覆う第1の開閉扉を開けることで、その開口部より集中して排出させることができる。これにより、例えば、この落下した木材を、破砕物搬出用に破砕機の下部に設けた搬出コンベアで受けて、本体フレームの他方側外方へ搬出することができるので、この搬出木材片を自走式運搬機械のバケットで受けて所定位置へと運搬するようにしたり、あるいは、破砕作業時における搬出コンベアによる搬出積載位置と清掃時における搬出積載位置をずらすことで、分別整理した形で木材を積載することができる。このように、破砕作業終了後、搬送手段による搬送機能を利用し、残存木材片を収集して開閉扉から集中して排出することで、容易に清掃作業を行うことができる。
【0012】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記底壁体における前記従動輪の下方位置には開口を有し、この開口部を覆う第2の開閉扉を備える。
【0013】
これにより、破砕作業が終了した後の清掃時において、例えばホッパ内の破砕装置と反対側に滞留したものを、搬送手段を逆転させて搬送し、ホッパ底壁体における従動輪下方位置の開口部を覆う第2の開閉扉を開けることで、その開口部より落下させることができる。これにより、例えば、この落下した木材を受け入れ手段で受け入れ集積しておくことができる。また、所定量だけたまったらこれを取り外して別の場所に運搬することも可能となる。
【0014】
(3)上記(1)又は(2)において、また好ましくは、前記前壁体上部に回転ローラを備える。
【0015】
上記(1)のように搬送手段の幅方向両側に設けた側壁体、搬送手段の前方側に設けた前壁体、及び搬送手段の下方側に設けた底壁体からなる有底状のホッパとした場合、搬送手段の駆動輪側で回り込んだ木材片等はそのままホッパ下部において無端状搬送体によって従動輪側へ向かって搬送され、前壁体との間の空間に貯留され、ここである程度の量が溜まったら、再度搬送体上部に載置されて破砕装置側へと再搬送される。このような再搬送機能を有効に機能させるには、前壁体の高さは、搬送手段による搬送面よりもある程度高くなければならない(そうしなければ、再搬送される前に、低い前壁体よりあふれてホッパ外方へこぼれおちてしまう)。この結果、破砕作業時に比較的長い被破砕木材(例えばホッパの長手方向寸法より長いようなもの等)をホッパに投入する際、その木材の一端側が高い前壁体と干渉し、摩擦によってひっかかり、搬送手段による円滑な搬送の妨げとなる可能性がある。
【0016】
そこで本発明においては、前壁体の上部に回転ローラを設けることにより、上記干渉によるひっかかりをなくし、円滑に搬送手段で搬送することができる。
【0017】
(4)上記(1)乃至(3)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記木材破砕機は破砕した破砕木材を搬出する搬出コンベアと、走行手段とを備え自走可能である。
【0018】
(5)上記目的を達成するために、また本発明の木材処理方法は、本体フレームの一方側に設けた有底状のホッパに被破砕木材を投入し、前記ホッパ内に収納配置した搬送手段で破砕装置側へと搬送して破砕し、破砕された木材を搬出コンベアで前記本体フレームの他方側外方へ搬出して所定位置に積載した後、前記ホッパ内に滞留した木材片を前記搬送手段で搬送しながら、前記ホッパの底壁体のうち前記搬送手段の破砕装置側の駆動輪の下方位置に設けた開口部より落下させ、この落下した木材を前記搬出コンベアで受けて、前記本体フレームの他方側外方へ搬出し、この搬出した木材を自走式運搬機械のバケットで受けて、運搬する。
【0019】
(6)上記目的を達成するために、また本発明の木材処理方法は、本体フレームの一方側に設けた有底状のホッパに被破砕木材を投入し、前記ホッパ内に収納配置した搬送手段で破砕装置側へと搬送して破砕し、破砕された木材を搬出コンベアで前記本体フレームの他方側外方へ搬出して所定位置に積載した後、前記木材破砕機の配置又は向きをずらし、前記ホッパ内に滞留した木材片を前記搬送手段で搬送しながら、前記ホッパの底壁体のうち前記搬送手段の破砕装置側の駆動輪の下方位置に設けた開口部より落下させ、この落下した木材を前記搬出コンベアで受けて搬出し、前記配置又は向きをずらす前に搬出した位置と異なる位置に積載する。
【0020】
(7)上記目的を達成するために、また本発明の木材処理方法は、本体フレームの一方側に設けた有底状のホッパに被破砕木材を投入し、前記ホッパ内に収納配置した搬送手段で破砕装置側へと搬送して破砕し、破砕された木材を搬出コンベアで前記本体フレームの他方側外方へ搬出して所定位置に積載した後、前記ホッパ内に滞留した木材片を前記搬送手段で搬送しながら、前記ホッパの底壁体のうち前記搬送手段の破砕装置と反対側の従動輪の下方位置に設けた開口部より落下させ、この落下した木材を受け入れ手段で受け入れる。
【0021】
【発明の実施の形態】
例えば、森林で伐採された木材を枝払いするときに発生する剪定枝材・間伐材や、造成・緑地維持管理等で発生する枝木材、あるいは木造家屋を解体したとき発生する廃木材は、通常、最終的に産業廃棄物として処理される。本発明の木材破砕機の一実施の形態は、このような廃棄物処理過程における廃棄物の減容を図ったり、粉砕した後の粉砕物を発酵処理し有機肥料として再利用することを目的に、それら枝材、枝木材等を所定の大きさに破砕(粉砕)するものである。以下、本発明の木材破砕機の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図であり、図2は図1に示した本発明の木材破砕機の一実施の形態の上面図である。
これら図1及び図2において、この木材破砕機は、自走可能な自走式木材破砕機であり、1はホッパ2、搬送手段としての送りコンベア3、破砕ユニット4、及び押圧コンベア装置5(後述の図13及び図14参照)を搭載した破砕機本体、6は破砕機本体1の下方に設けた走行体、7は搬出コンベア、9は動力体としてのパワーユニットである。
【0022】
図3は、図1中III方向から見た矢視前面図である。これら図3及び前述の図1において、走行体6は、本体フレーム10と、その下部に設けた走行装置11とを備えている。本体フレーム10は、例えば略長方形の枠体によって形成され破砕ユニット4、ホッパ2、及びパワーユニット9等を載置する破砕機取付け部10Aと、この破砕機取付け部10Aの下部に設けたトラックフレーム部10Bとから構成される。
【0023】
図1及び図2に戻り、走行装置11は、トラックフレーム部10Bに回転自在に支持された駆動輪12a及びアイドラ12bと、これらの間に掛け渡した無限軌道履帯13と、駆動輪12a側に設けた左・右走行用油圧モータ14とを備えている。
【0024】
(1)破砕ユニット
破砕ユニット4は、本体フレーム破砕機取付け部10Aの前後方向ほぼ中央部上に搭載されている。図4は、この破砕ユニット4付近の詳細構造及びホッパ2の詳細構造を表す図1中部分拡大側面図であり、図5は、図4に示した構造のうち破砕ユニット4部分の一部透視側面図である(但し後述の油圧モータ24は煩雑防止のため図示省略)。
【0025】
これら図4及び図5において、15は、本体フレーム破砕機取付け部10Aに取り付けられるベース部であり、16は破砕装置である。
【0026】
ベース部15は、その最下部に設けた底板15a(図4参照)と、底板15a上に左・右両側に立設した側板15bとを備えている。底板15aには、ボルト15aAを挿通させるための貫通孔(図示せず)が設けられており、この貫通孔に挿入したボルト15aAを用いて底板15aが本体フレーム破砕機取付け部10Aに締結固定される。
【0027】
側板15bは、後述の破砕ロータ20の軸受部と干渉しない位置に、後述の篩い部材29を破砕装置16の軸線方向に抜き差しを行うための開口部15bAを設けている。この開口部15bAは、略長方形から自走式木材破砕機前方側(図4中左側)上部(破砕装置16側部分)を切り取った形状(後述の篩い部材29の上面に沿って切り取った形状)をしている。また、この開口部15bAにより、後述の移動機構120により篩い部材29を移動した際に、この篩い部材29を破砕装置16の軸線方向に抜き差しを行うための必要最小限かつ充分な開口スペースを形成している。
【0028】
17は前記開口部15bAを塞ぐためのカバーであり、カバー本体17aと固定用ボルト17bとから構成されており、着脱可能に固定されている。このカバー本体17aは、自走式木材破砕機前後方向両端に、それぞれ固定用ボルト17bを挿通するための貫通孔(図示せず)を設けている。すなわち、カバー本体17aは、貫通孔を挿通した固定用ボルト17bが側板15bに設置した座板15bBのネジ切り穴(図示せず)に締結されることにより、座板15bBに対し固定されている。
【0029】
破砕装置16は、回転式の一軸破砕装置(この例ではいわゆるインパクトクラッシャ)であり、刃物としての破砕ビット18(打撃板でもよい)及びそれら破砕ビット18を固定する固定具19を外周部に取り付けたロータ(破砕ロータ)20を備えている。
【0030】
図6は、図5中VI−VI断面による横断面図である(但し一部図示を簡略化又は省略)。この図6及び前述の図4において、破砕ロータ20は、その回転軸20aの両端が、軸受21aを備えた軸受機構21によって回転自在に支持されている。これら軸受機構21は、左・右の側板15bの自走式木材破砕機幅方向外方側に取り付けられると共に、ベース部底板15a上に設けた支持架台22上に、中間部材23を介して載置支持されている。またこれら軸受機構21の外周側には破砕装置用油圧モータ24,24をそれぞれ設けており、その駆動軸24aにカップリング24bを介し上記破砕ロータ20の回転軸20aが連結されている。
【0031】
破砕ビット18は、その刃面が破砕ロータ20の正転方向(図5中矢印ア方向、被破砕木材に対し上向きに衝突する向き)回転に対応するような向きに配置されており、その回転軌跡が破砕外径を構成している。また、破砕ビット18の破砕外径の外周側下方領域には、破砕木材の粒度を設定するための多数の開口部29b(後述の図7参照)を備えた略部分円筒面形状の篩い部材(グレート)29が、篩い部材保持手段としての支持部材30によりその内周側(内周部)に支持され、破砕ロータ20の周方向に適宜複数(本実施の形態では2つ)の分割ピースに分割されて配置されている。
【0032】
図7は、図5中VII方向から見た篩い部材29及び支持部材30の展開図である。この図7において、篩い部材29は、例えば高張力鋼により構成された略部分円筒面形状の板部29aと、この板部29aに対し破砕ロータ20の径方向に貫通するように多数設けられた例えば円形状の板部29a開口部(貫通孔)29bと、板部29aの四隅を切り欠くようにして設けられ、後述する位置決め用の支持部材との係合部(第2係合部)を構成する凹部(切り欠き部)29cとを備えている。なお、後述するように、篩い部材29を破砕ロータ20の軸線方向に抜き差しする際の便宜を図るために、取手部(図示せず)等を設けてもよい。
【0033】
図8(a)は、上記支持部材30を鉛直上方(図5中VIIIA方向)から見た矢視平面図であり、図8(b)は、この支持部材30を図8(a)中VIIIB方向から見た矢視側面図である。
【0034】
これら図8(a)及び図8(b)において、支持部材30は、彎曲フレーム部30b1及び30b2と、真直フレーム部30aと、上記篩い部材29の切り欠き部29cと係合するための位置決め用の係合部(第1係合部)を構成する凸部(突起部)30cとを備えており、全体として略部分円筒面状の骨格を構成する部材である。
【0035】
彎曲フレーム部30b1及び30b2は、破砕ロータ20の周方向に篩い部材29に沿って、破砕ロータ20の軸線方向の適宜数箇所(本実施の形態では5箇所)に曲設されている。これら彎曲フレーム部30b1及び30b2のうち、彎曲フレーム部30b2は、自走式木材破砕機前方側(図8(a)及び図8(b)中左側)端部に貫通孔30b2Aを設けたブラケット30b2Bを有し、自走式木材破砕機後方側(図8(a)及び図8(b)中右側)端部に、貫通孔30b2Cを設けたブラケット30b2Dが、略水平方向に例えば溶接により固定されているものである。30b1にはそれらブラケットは設けられていない。
【0036】
本実施の形態では、上記破砕ロータ20の軸線方向(図8(a)中上下方向または図8(b)中紙面に垂直方向)における支持部材30両端及び中央の3箇所に彎曲フレーム部30b1を、さらにこの3箇所の彎曲フレーム部30b1間それぞれの略中央部2箇所に彎曲フレーム部30b2を配置している。
【0037】
真直フレーム部30aは、彎曲フレーム部30b1及び30b2と略直交するように、上記破砕ロータ20の軸線方向(図8(a)中上下方向または図8(b)中紙面に垂直方向)において篩い部材29沿いに適宜数箇所(本実施の形態では3箇所)に延設されている。
【0038】
図9は、篩い部材29が上記構造の支持部材30上に載置されている状態を表す斜視説明図である(一部詳細構造は図示省略している)。この図9に示すように、本実施の形態では、略部分円筒面形状の2枚の篩い部材29が、その外周側を支持部材30の内周側に沿わせるように載置されている。そしてこのとき、本実施の形態の特徴の一つとして、支持部材30の上記凸部30cがそれら2つの篩い部材29,29の間に挟まれ、かつ各支持部材30の四隅に備えられた切り欠き部29cのうち上記凸部30c側の切り欠き部29cがそれぞれ上記凸部30cに向かい合うように係合し、これによって、各支持部材30の自重による周方向移動を拘束している。
【0039】
なお、この例では、支持部材30の両端の湾曲フレーム部30b1にのみ凸部30cを設けたが、これに限られず、真ん中の湾曲フレーム部30b1にも凸部30cを設け(篩い部材29の対応する部分に凹部29cを設けることは言うまでもない。以下同様)てもよい。あるいは、真ん中の湾曲フレーム部30b1にのみ凸部30cを設けることも考えられる。
【0040】
また、上述したように湾曲フレーム部30b1のうち2枚の篩い部材29が隣接する位置に対応する部分に凸部30cを設けるのでなく、各篩い部材29の周方向中央部でかつ破砕ロータ20軸方向両端部の合計2箇所に凸部30cを設けてもよい。この場合、各篩い部材29には2箇所の凹部29cのみを設ければ足り、上述した四隅に設ける場合よりも個数を低減することができるので、加工の手間及びコストを低減できる効果がある。
【0041】
さらに、以上では、支持部材30側に凸部を、篩い部材29側に凹部を設けて、これらを互いに係合させた場合を例にとって説明したが、その逆に、支持部材30側に凹部を、篩い部材29側に凸部を設けてもよい。また凹凸形状にも限られず、要するに支持部材30側と篩い部材29側とがなんらかの形状、構造によって位置合わせのために互いに係合可能となっていれば足りるものである。
【0042】
図5に戻り、本体フレームの破砕機取付け部10A上には、鋼材31を介して側壁32が立設している。この側壁32には、例えば溶接により固定されている取付け具33a,33aを介し、自走式木材破砕機幅方向両側一対のブラケット33,33が、自走式木材破砕機幅方向の上記彎曲フレーム部30b2,30b2に対応する位置に略水平方向に固定されている。すなわち、ブラケット33,33の貫通孔(図示せず)にピン34,34が挿通され結合されることにより、前述の部材30は、このピン34を回転軸とし回動可能に支持されている(図8(a)参照)。
【0043】
このとき、破砕ロータ20の自走式木材破砕機後方側には、側板15b,15b間に長手方向を略水平方向として中板15c、鋼材31a,31bが延設され、この鋼材31a,31bにはナット15c2が溶接され、ボルト15c1を介してブラケット130が設置されている。側板15b,15b間及び鋼材31bの上には架台35が設置されている(図示せず)。この架台35は、略水平方向に設置された上面部35aと、この上面部35aに対して垂直に設置された補強板35cとから構成されている。
【0044】
上記架台上面部35b上には、自走式木材破砕機幅方向(図5中紙面に垂直方向)の前述の支持部材ブラケット30b2D,30b2Dに対応した位置に、吊りボルト36,36が、支持機構37,37により自走式木材破砕機前後方向に首振り可能にそれぞれ吊り下げ支持されている。この支持機構37は、上記吊りボルト36を時計回り・反時計回りに回転可能に支持する支持具37aと、この支持具37aより自走式木材破砕機幅方向両側に突出したピン37b,37bと、これらピン37b,37bを上記架台上面部35bに対して軸支する例えばU字型の左・右架台37cより構成されている。
【0045】
このとき、38,38は、ネジ切り穴38a,38aをその軸方向に直交する方向に設けた円柱状の軸体であり、このネジ切り穴38a,38aが上記吊りボルト36,36と螺合している(図8(a)参照)。そして、この軸体38,38が前述した支持部材30のブラケット30b2D,30b2Dの貫通孔に挿通されることにより、この軸体38は、吊りボルト36と支持部材30とを互いの相対回動変位を許容しつつ結合している。
【0046】
以上のような構造により、支持部材30、ブラケット33、吊りボルト36、支持機構37、及び軸38は、上記篩い部材29を開口部15bA近傍まで移動させる移動機構120を構成するが、その詳細動作については後述する。
【0047】
一方、破砕ビットの回転軌跡が構成する破砕外径の外周側領域のうち、篩い部材29及び支持部材30より上方には、固定刃としてのアンビル(2次破砕板、反発板)27を備えた固定刃支持体82が設けられている。固定刃支持体82は、固定側部材としてベース部15に固定された固定部82Aと、この固定部82Aの上方で破砕ロータ20の最上部(上部)付近に設けられ、ベース部15に対し略水平方向を軸心方向とするピン84によって回動可能に構成された回動部82Bとから構成される。ここで、上記アンビル27は、この例では破砕ロータ20の回転方向上流側から順に27a,27b,27cの3つが配設されており、アンビル27aは回動部82Bに、アンビル27b,27cは固定部82Aに設けられている。
【0048】
このとき、回動部82Bの固定部82A側の上端部、及び固定部82Aの回動部82B側の上端部には、それぞれシアピン支持部85,86が互いに対向するように設けられている。そしてこれらシアピン支持部85,86の間を架け渡すように、シアピン87が配設されている。シアピン87は、例えば切り欠き部等により構成される応力集中部を備えたこの種のものとして公知のものである。前述の回動部82Bはピン84まわりに自由回動可能に配置されており、シアピン87を介して固定部82Aと接続されることによってのみ静止保持されている。これにより、回動部82Bに配置されたアンビル27aに破砕ロータ20に沿った方向の過大な力が作用しシアピン87の上記応力集中部にて耐えられる以上の過大な応力が発生したとき、ここからシアピン87が破断し、回動部82Bがピン84まわりに図5中イ方向(言い換えれば破砕ロータ20の回転方向に沿った方向)に退避するように回動して、この位置に開口部を創出するようになっている。
【0049】
ここで、固定部82A側に設けたシアピン支持部86には、回動部82Bの上記回動の検出手段として、公知の接触式のリミットスイッチ(図示せず)が設けられている。上記のようにして回動部82Bがピン84まわりに回動すると、これに応じこの回動を電気的に検出し検出信号として自走式木材破砕機のコントローラ(図示せず)へと出力し、前述の破砕装置用油圧モータ24を停止させるようになっている。
【0050】
また一方、図5において、破砕ビット18の回転軌跡である破砕外径の外周側領域のうち、篩い部材29及び支持部材30の送りコンベア3側(図5中左側)の被破砕木材投入部には、グレート支持構造体91が設けられている。このグレート支持構造体91は、前述したブラケット33を介し支持部材30を支持する側壁32に固定された支持架台91aと、破砕外径の径方向外周側に位置する破砕室壁面部91bとを備えている。
【0051】
この破砕室壁面部91bの上部には、略「レ」字形状のガイド板部材92が設けられており、ガイド板部材92は、鉛直上下方向よりもやや斜めに配置される破砕木材飛び出し防止部92aと、略水平に配設された被破砕木材導入部92bとを備えている。破砕木材飛び出し防止部92aは、詳細には、図5に示すように、破砕ロータ20の回転方向(図5中では上方向)に向かって破砕外径までの距離が小さくなるように、言い換えれば、破砕外径の接線方向に対して所定の角度をもつように配設されており、これによって破砕途中木材の飛び出しを抑制するようになっている。
【0052】
(2)送りコンベア
図1、図2、及び図4に戻り、送りコンベア3は、前述の本体フレーム破砕機取付け部10上に設置されており、上記ホッパ2内の下部に略水平方向に延設して収納配置されている。
【0053】
図10は、上記図4に示した構造の上面図であり、図11は、図4中XI−XI断面による横断面図である。これら図10及び図11において、送りコンベア3は、破砕装置16側(自走式木材破砕機後方側)端部に設けられた例えばスプロケット状の駆動輪(駆動ローラ、送りローラ)39と、その反対側(木材破砕機前方側)に設けた従動輪(従動ローラ)40と、これら送りローラ39及び従動ローラ40の間に巻回して循環駆動される自走式木材破砕機幅方向複数列(この例では4列)の搬送体(コンベアベルト、チェーンコンベア)41とを備えている。
【0054】
このとき、前述の被破砕木材導入部92bは、その高さ方向位置が送りローラ回転軌跡の最上部(上部)位置より低くなるように配設されるとともに、その送りローラ39側(図5中左側)端部92baが送りローラ39の回転軌跡の近傍となるように配置されている。
【0055】
また、各搬送体41は、自走式木材破砕機幅方向の左・右両側に位置する多数のリンク部材41aを、ピン41bを介した結合によって回動自在に関節結合して、無端状(エンドレス)に構成されている。
【0056】
図12(a)は、図11に示した構造の部分拡大図であり、図12(b)は、図12(a)中XIIB方向から見た矢視側面図である。これら図12(a)、図12(b)、及び前述の図11において、送りローラ39の回転軸39aの両端部を支持する軸受機構42a,42bが、本体フレーム破砕機取付部10A上に取り付けた軸受支持部材43a,43bに支持されており、送りローラ回転軸39aの自走式木材破砕機右側(図10中上側)でかつ上記軸受機構42aよりもさらに幅方向外側に配置される送りコンベア用油圧モータ44(図2参照)が、上記送りローラ回転軸39aに連結されている。
【0057】
なお、図10において、従動ローラ40の回転軸(図示せず)を支持する軸受機構45(図4参照)が公知の張力調整機構46によって略水平方向に変位可能に構成され、これによって、上記搬送体41の張力を調整可能となっている。
【0058】
(3)押圧コンベア装置
前述の押圧コンベア装置5は、破砕装置16の自走式木材破砕機前方側に設けられている。図13は、この押圧コンベア装置5付近の構造を表す図4中一部透視拡大図であり、図14は、押圧コンベア装置5の詳細構造を表す図13中要部抽出拡大図であり、図15は、図13中XV−XV断面による一部破断断面図である。
【0059】
これら図13〜図15において、押圧コンベア装置5は、送りコンベア3の上方かつ破砕装置16の近傍(詳細には破砕装置16側端部)に設けられ、送りコンベア3の送りローラ39とほぼ同径のスプロケット状の複数(この例では4個)の従動ローラ(以下適宜、押えローラという)54と、その反対側(木材破砕機前方側、被破砕木材の導入側)に設けられ押えローラ54とほぼ同径のスプロケット状の複数(この例では4個)の駆動ローラ(以下適宜、導入ローラという)55と、これら導入ローラ55及び押えローラ54の間にそれぞれ巻回して設けた複数列(この例では4列)の無限軌道部材56とを備えている。
【0060】
各無限軌道部材56は、例えば前述した走行装置11の無限軌道履帯13や、油圧ショベル等において一般的に走行手段として用いられる履帯と同等の構造であり、幅方向中央部に位置し、多数のリンク部材57をピン58を介した結合によって回動自在に関節結合してなる無端状(エンドレス)のリンク59と、それら無端状リンク59の外周側にて各リンク部材57にそれぞれ取り付けられ被破砕木材の搬送方向に配列された複数の押圧板60とを備えている。
【0061】
この押圧板60は、上述した油圧ショベル等の無限軌道履帯の構成部材として公知のもの(いわゆるシュー)に類似するものであり、図14に示すように略三角形の横断面形状(側面形状)を備え、三角形の上部が押圧把持用の凸状部として機能するものである(いわゆる三角シュー)。なお、これら4列に並んだ無限軌道部材56は、特に明確な図示を省略するが、隣接するものどうしの押圧板60は上記三角形上部が互いに1/2ピッチずれたいわゆる千鳥配列となっている。
【0062】
一方、図14及び図15において、61は、導入ローラ55,55の径方向内周側に設けた押圧コンベア装置用油圧モータ装置である。
【0063】
図16は、図13中XVI方向から見た上面図である。この図16において、押圧コンベア装置用油圧モータ装置61は、後述するスライダ72の接続ビーム部72bに取り付けた4つの従動輪支持フレーム体62A〜Dのうち木材破砕機の幅方向両端に位置する従動輪支持フレーム体62A,62Dに設けた油圧モータ支持フレーム63,63にそれぞれ固定されており、無限軌道部材56の内周側に配置されている。
【0064】
図17(a)は、図16中油圧モータ装置61及びその近傍部の詳細構造を表す一部断面で示す拡大図であり、図17(b)は、図17(a)中XVIIB−XVIIB断面による断面図であり、図17(c)は、図17(a)中XVIIC−XVIIC断面による横断面図である。また図18(a)は、図17(a)に示した構造の要部を表す透視図であり、図18(b)は、図18(a)中XVIIIB−XVIIIB断面による断面図であり、図18(c)は、図18(a)中XVIIIC方向から見た矢視図である。
【0065】
これら図17(a)〜(c)及び図18(a)〜(c)において、上記押圧コンベア装置用油圧モータ装置61,61の太径の駆動力出力部61a,61aに対し、4つのスプロケット状の導入ローラ55のうち自走式木材破砕機の幅方向両端に位置する導入ローラ55,55が固定されている。
【0066】
また、4つの導入ローラ55のうち上記幅方向両端の2つを除く中間部の導入ローラ55,55は、上記2つの押圧コンベア装置用油圧モータ装置61,61を連結するように配設された共通の駆動軸体(駆動軸)77にそれぞれ固定されている。
【0067】
一方、上記図17(a)〜(c)、図18(a)〜(c)、及び前述の図14において、4つの押えローラ54のそれぞれそ配置する各従動輪支持フレーム体62A〜Dは、その下部及び上部にそれぞれ設けられ、無端状リンク59の循環駆動をガイドするガイドローラ62a,62b及びガイド板部材62cと、押えローラ54の回転軸54a(図14参照)を導入ローラ55側(破砕装置16と反対側)に変位可能なように弾性支持し、これによって無限軌道部材56の張力を調整する張力調整機構64とを備えている。
【0068】
張力調整機構64は、上記押えローラ回転軸54aと導入ローラ55の回転軸心とを結ぶ直線方向(以下、単に摺動方向という)に摺動可能に従動輪支持フレーム62A〜D内に配置され、押えローラ54の上記回転軸54aを回転自在に支持する可動軸受体65と、同様に従動輪支持フレーム62A〜D内に上記摺動方向に摺動可能に配置され、上記ピストン部66a及びシリンダ部66bとからなる液圧シリンダ66と、従動輪支持フレーム62A〜Dに固定されたグリス導入部材67と、ばね68とを備えている。
【0069】
ばね68は、両端部が上記液圧シリンダ66のシリンダ部66bとグリス導入部材67とに当接しており、液圧シリンダ66を押えローラ54側へ付勢する。このとき、グリス導入部材67は、その径方向中心部の略円筒形状の突出部67aが上記シリンダ部66bの内径部に摺動自在に挿入配置されており(摺動部には図示しないシール部材が設けられている)、液圧シリンダ66とシリンダ部66bとが相対変位したとしても、シリンダ部66bと反対側に位置するニップル部67bより導入した所定の液体(例えばグリス油等)をシリンダ部66b内の液室(油室)に常時供給できる。
【0070】
また液圧シリンダ66の上記シリンダ部66bは、上記ピストン部66aを上記摺動方向に進退可能に収納配置しており(摺動部には図示しないシール部材が設けられている)、ピストン部66aは上記のようにしてグリス導入部材67より油室に導入したグリスによって進退する。このとき、上記ピストン部66aは、上記可動軸受体64aに上記摺動方向導入ローラ54側から当接している。
【0071】
上記構造により、張力調整機構64は、グリス導入部材67と液圧シリンダ66との間のばね68によって押えローラ54を導入ローラ55から離間する方向へ付勢し、これによって無限軌道部材55に対し張力を付与するようになっている。このとき、グリスを用いて液圧シリンダ66のピストン部66bの伸縮変位量(言い換えればシリンダ部66bからのピストン部66aからの突出量、出代)を増減させる(これによって押えローラ54と導入ローラ55との間の距離を変化させる)ことによって上記付勢力に基づく張力の初期値を調整可能となっている。
【0072】
ここで、上記各張力調整機構64のグリス導入部材ニップル部67bには、押圧コンベア装置5外部からグリス64を供給封入するための液圧管路100が設けられている。この管路は、当該ニップル部67bを備えた張力調整機構64が、図16に示すように幅方向に4列並んだ従動輪支持フレーム62A〜Dのうち幅方向両端側の従動輪支持フレーム62A,62Dの張力調整機構64の液圧管路100Aものと、幅方向内側(中間部)の従動輪支持フレーム62B,62Cの張力調整機構64の液圧管路100Bとでは、その構造が異なっている。
【0073】
図17及び図18において、幅方向内側の従動輪支持フレーム62B,62Cの液圧管路100Bは、この例では、一方側が上記ニップル部67bを介し上記液圧シリンダ66に接続されるとともに他方側が上記幅方向外側に隣接する従動輪支持フレーム62A,62Dの側部まで延設されており、始端部100Baと、直線部100Bbと、エルボ部100Bcと、渡り部100Bdと、エルボ部100Beと、従動輪支持フレーム62A又は62Dに沿って延設された直線部100Bfと、ポート接続部100Bgと、ポート100Bhとがこの順序で連結されて構成されている。
【0074】
始端部100Baは、比較的長い略曲管形状であり、一方側が上記ニップル部67bに連結され、従動輪支持フレーム62B又は62C内部を貫通するように設けられている。直線部100Bbは、従動輪支持フレーム62B又は62Cに沿って延設されている。渡り部100Bdは、ブラケット100Biを介し後述のスライダ水平ビーム部72dに沿うように取り付けられている。直線部100Bfは、従動輪支持フレーム62A又は62Dに沿って延設されている。ポート接続部100Bhは、上記始端部100Ba同様比較的長い略曲管形状であり、従動輪支持フレーム62A又は62D内部を貫通するように設けられている。ポート100Bhは、従動輪支持フレーム62A又は62Dの自走式木材破砕機幅方向外側へ露出するように設けられている。
【0075】
一方、幅方向外側の従動輪支持フレーム62A,62Dの液圧管路100Aは、この例では、一方側が上記ニップル部67bに連結され、従動輪支持フレーム62B又は62C内部を貫通するように設けた比較的短い略曲管形状の始端部100Aaと、この始端部100Aaの他方側に接続され、従動輪支持フレーム62A又は62Dの自走式木材破砕機幅方向外側へ露出するように設けられたポート100Abとを備えている。
【0076】
図19は、図17(a)中に示した構造のうち油圧モータ装置61付近の詳細構造を表す部分拡大断面図である。この図19において、油圧モータ装置61は、無限軌道部材56の内周側に収納配置された駆動装置部(駆動装置)61Aと、前述の駆動軸体77と一体的に構成された第2オイルバス(=他の潤滑油室;第1オイルバスについては後述)61Bとを備えている。
【0077】
図20(a)は、上記駆動装置部61Aの詳細内部構造を表す横断面図であり、図20(b)は図20(a)中XXB方向から見た矢視図である。これら図20(a)、図20(b)、及び前述の図19において、駆動装置部61Aは、固定側構造物部材である前述の油圧モータ支持フレーム63に取り付けられたモータ(モータ本体)78と、このモータ本体78より軸方向一方側に設けられその駆動力を伝達する減速機構79と、この減速機構79を内包し内部に減速機構79内各ギヤ(後述)を潤滑するための潤滑油(図示せず)を含んだ第1オイルバス(=潤滑油室)80とを備えている。
【0078】
減速機構79は、遊星2段型のいわゆる遊星歯車機構であり、上記モータ本体78の出力軸(プロペラシャフト)78aに設けられた1段目サンギヤ79aと、この1段目サンギヤ79aに噛合する複数個の1段目プラネタリギヤ79bと、これら複数個の1段目プラネタリギヤ79bを保持しつつ自身も回転する1段目キャリア79cと、この1段目キャリア79cに連結された2段目サンギヤ79dと、この2段目サンギヤ79dに噛合する複数個の2段目プラネタリギヤ79eと、これら複数個の2段目プラネタリギヤ79eを保持しつつ自身はハブ79f及びボルト79gを介し固定側であるモータ本体78のハウジング78bに固定された2段目キャリア79hと、上記第1オイルバスの内周側に設けられ前述の1段目プラネタリヤギヤ79b及び2段目プラネタリヤギヤ79eに噛合するリングギヤ79iとを備えている。
以上のような構造により、モータ本体78の出力軸78aからの駆動力(トルク)は、1段目プラネタリギヤ79b、1段目キャリア79c、2段目サンギヤ79d、及び2段目プラネタリギヤ79eを介し、2段目キャリア79h及びリングギヤ79iに伝達される。このとき、前述のように2段目キャリア79hはハブ79f及びボルト79gを介しハウジング78bに固定されており回転せず、リングギヤ79iを備えた第1オイルバス80が回転する。これによって、第1オイルバス80とボルト111で締結固定された前述の駆動力出力部61aが回転し、さらにこれにボルト112で締結固定された前述のスプロケット状の導入ローラ55が回転する。
【0079】
このとき、図19に示すように、第1オイルバス80の外周側を覆うように設けられたカバー113(図20では図示省略している)が上記駆動力出力部61aにボルト114(但し上記ボルト112と共用してもよい)によって締結固定されており、前述の第2オイルバス61Bがこのカバー113にボルト115を介して締結固定されている。この結果、上記駆動力出力部61aの回転がカバー113、第2オイルバス61Bを介し駆動軸体77に伝達され、駆動軸体77が回転する(言い換えれば、第1オイルバス80、第2オイルバス61B、駆動軸体77が一体的に回転駆動される)。以上の過程により、モータ本体78aの出力軸78aからの回転が所定の減速比で減速されるとともにトルクが増大され、駆動力出力部61aに固定された自走式木材破砕機幅方向両側2つの導入ローラ55,55及び駆動軸体77に固定された自走式木材破砕機幅方向内側2つの導入ローラ55,55が駆動される。
【0080】
一方、図19において、第2オイルバス61Bは、上記駆動装置部61Aの第1オイルバス80よりさらに自走式木材破砕機幅方向内側に設けられており、前述のカバー113を貫通して設けた連通ポート(連通路)116によって第1オイルバス80と連通し、相互に上記潤滑油が流動可能となっている。このとき、円滑な潤滑油流動(第1オイルバス80→第2オイルバス61B、第2オイルバス61B→第1オイルバス80)確保のためには、図19に示すように、この連通ポート116を少なくとも2つ以上設けることが好ましい。これにより、例えば、2つの連通ポート116のうちその時点で下方側の連通ポート116を介し第2オイルバス61Bから第1オイルバス80へと潤滑油を導入するとき、上方側の連通ポート116を介し第1オイルバス80から第2オイルバス61Bへエアを抜くことができるので、それら第1及び第2オイルバス80,61B間の潤滑油の流動をより円滑に行うことができる。但し、1つでも十分円滑な潤滑油流動が確保できる程度にポートの径が大きい場合には、1つの連通ポート116のみでもよい。
【0081】
また第2オイルバス61Bは、その円周方向側(言い換えれば、回転軸と直交する方向側、押えローラ54と反対側)に潤滑油交換用のポート117を備えている。
【0082】
図13及び図14に戻り、上記押圧コンベア装置5は、押圧コンベア装置支持機構69によって上下方向にスライド可能に配設されている。
【0083】
図13及び前述の図15において、押圧コンベア装置支持機構69は、略鉛直方向に延設され、ホッパ側壁体2b(後述)の上記軸受支持部材43a,43b上方部分に取り付けたブラケット70に一端(下端)が接続された左・右一対の押圧コンベア装置上下用油圧シリンダ71,71と、これら油圧シリンダ71,71の他端(上端)に接続されるブラケット部72aを左・右両側端部に備え、それら油圧シリンダ71,71を伸縮させつつ上下方向にスライド可能に配設されたスライダ72とを有している。
【0084】
スライダ72は、無限軌道部材56の内周側に略水平方向に配設された接続ビーム部72bと、この接続ビーム部72bの左・右両端にそれぞれ固定され略鉛直方向に延設された左・右一対の縦ビーム部72c,72cと、それら縦ビーム部72c,72cから自走式木材破砕機の幅方向外側に突出するように設けた上記ブラケット部72a,72aと、縦ビーム部72c,72cの上端部同士を接続するように、上記接続ビーム部72bの上方に略水平方向に配設された略円形断面形状の水平ビーム部72dとを備えている。
【0085】
以上のような構造により、スライダ72及び押圧コンベア装置5が一体となって略上下方向(略鉛直方向)にスライド移動(押圧コンベア装置5の略水平方向に対する斜め角度は変えないまま平行に移動)自在に構成されている。
【0086】
73は、このときのスライド移動のガイドとなるリンク機構であり、その押圧コンベア装置5側端部は、スライダ縦ビーム部72cに設けたブラケット74に対し、ピン75を介して回動自在に連結されている。なお、押圧コンベア装置上下用油圧シリンダ71,71は基本的にメンテナンス時の強制昇降用であり、通常の木材破砕作業時には使用しない。
【0087】
またこのとき、スライダ縦ビーム部72c,72cの破砕装置16側に破砕途中木材の巻き込み防止壁76が例えばボルト固定され、押圧コンベア装置支持機構69によって押圧コンベア装置5とともに上下動するようになっている。この巻き込み防止壁76は、押圧コンベア装置5の破砕装置16側端部の上半分を覆うように構成されている。これにより、破砕途中木材の押圧コンベア装置5への巻き込みを防止するようになっている。
【0088】
(4)ホッパ
図1、図2、及び図4に戻り、ホッパ2は有底形状でかつ本体フレーム破砕機取付部10A上の破砕装置16より自走式木材破砕機前方側に略水平方向に設けられており、自走式木材破砕機前方側端部の前壁体2aと、自走式木材破砕機左右方向両側(左・右側)の側壁体2b,2bと、側壁体2bの上部に上方に向かって拡開形状に設けられた拡開部(あおり部)2cと、底壁体2dとを備えている。
【0089】
前述の図4及び図10において、幅方向両側の側壁体2b,2bは、自走式木材破砕機前方側(図4及び図10中左側)に位置する木材投入部2bAと、この木材投入部2bAより自走式木材破砕機後方側(図4及び図10中右側)部分及び前記押えコンベア装置5の側部に位置する押えコンベア装置カバー部2bBとから構成されている。
【0090】
上記拡開形状の拡開部(あおり部)2cは、上記木材投入部2bAの上部に設けられ、木材投入時の便宜が図られている。
【0091】
上記押えコンベアカバー部2bBは、上記木材投入部2bAの自走式木材破砕機後方側上部に木材投入部2bAと略同一平面上となるように連設され上記押えコンベア装置導入ローラ55側の4つの無限軌道部材押圧板60幅方向両端部にわずかな隙間を介し臨む導入ローラ側収納部90a(図16も参照)と、この押えローラ収納部90aの自走式木材破砕機後方側において自走式木材破砕機幅方向に突出するように設けられ上記押えコンベア支持機構72のスライダ縦ビーム部72cにわずかな隙間を介し臨むスライダ収納部90b(図16も参照)と、このスライダ収納部90bから自走式木材破砕機後方側に設けられ前記押えコンベア装置押えローラ44側の4つの無限軌道部材押圧板60の幅方向両端部にわずかな隙間を介し臨む押えローラ側収納部90cとを備えている。
【0092】
また、図11及び図15において、93は上記スライダ収納部90bの下端と上記木材投入部2bAの自走式木材破砕機後方側端部との接続部付近に斜めに設けた木材ガイドであり、前述のように自走式木材破砕機幅方向寸法が若干大きくなるスライダ収納部90b内において、被破砕木材が送りコンベア3の4つの無限軌道部材56の押圧板60の幅方向寸法より外側にはみ出し漏れ出すことのないようにするものである。
【0093】
一方、図21は、ホッパ2の詳細構造を表す図4中XXI方向から見た一部破断矢視図であり、図22は、図4中XXII方向からみたホッパ2の下面図である。
【0094】
これら図21、図22、及び前述の図4において、ホッパ2の底壁体2dは、詳細には、左・右側壁体2b,2bの長手方向に沿うように自走式木材破砕機前後方向に延設した左・右縦ビーム2dA,2dAと、これら左・右縦ビーム2dA,2dA間を自走式木材破砕機幅方向に連結するように延設された複数本(この例では9本)の横ビーム2dBと、ホッパ2の実質的底面を構成してホッパ2内から下方への木材片の落下流出・飛散を防止する底板2dCとを備えている。底板2dCは、上記の11本の横ビーム2dB上部に自走式木材破砕機前後方向に延設されており、前述の送りコンベア3は、この底板2dC上に設置されている。
【0095】
ここで、底板2dCのうち、前述の送りコンベア3の送りローラ39の下方部分及び従動ローラ40の下方部分に開口部がそれぞれ設けられており、これら開口部に木材片を排出するための第1の開閉扉47及び第2の開閉扉48がそれぞれ設けられている。
【0096】
図23及び図24は、上記第1の開閉扉47付近の詳細構造を表す図4の部分拡大透視側面図及び図20中部分拡大図である。これら図23及び図24において、第1の開閉扉47は、閉じ状態において前述のホッパ2の底板2dCと略同一平面上に位置して開口部を閉塞する扉本体47aと、この扉本体47aの一方側(この例では自走式木材破砕機後方側)端部に位置するブラケット部47bと、扉本体47aの他方側(この例では自走式木材破砕機前方側)端部に位置し、上記開口部の前方側に位置する上記横ビーム2dBと閉じ状態において隣接する(例えば微小な隙間を介して略密着するように向かい合う)ビーム部47cと、このビーム部47cの下部に設けた係止部47dとを備えている。
【0097】
ブラケット部47bには、回転中心軸を自走式木材破砕機の幅方向としたヒンジ47bAが備えられており、このヒンジ47bAの両端部は上記縦ビーム2dAに支持されている。この結果、第1の開閉扉47は、図23に示すように上記ヒンジ47bAによって縦ビーム2dAに対し回動可能とされている。
【0098】
このとき、閉じ状態において上記ビーム部47cと隣接する横ビーム2dBの下部には、閉じ状態において上記係止部47dと略密着するように係止部2dBaが設けられている。そして、閉じ状態とする場合には上記係止部47d及び上記係止部2dBaにそれぞれ同一軸線上となるようにそれぞれ設けた貫通孔(図示せず)に係止用のボルト49aを挿通し、反対側よりナット49bを締結することにより、第1の開閉扉47bが閉じ状態に保持され、上記開口部が塞がれる。開き状態とする場合には、上記ボルト49a及びナット49bを取り外し、ヒンジ47bAを軸中心として第1の開閉扉47を回動させることにより、上記開口部が開放され、ホッパ2内部と連通するようになっている。
【0099】
図25は、上記第2の開閉扉48付近の詳細構造を表す図4の部分拡大透視側面図である。この図25において、第2の開閉扉48は、第1の開閉扉47とほぼ同様の、扉本体48a、ブラケット部48b、ビーム部48c等を備えた構成となっており、ボルト50a及びナット50bを締結することにより閉じ状態に保持されて上記開口部が塞がれる一方、それらを取り外しヒンジ48bAを軸中心として回動させることにより上記開口部が開放され、ホッパ2内部と連通するようになっている。
【0100】
またこの図25において、上記前壁体2aと上記送りコンベア3の従動ローラ40との間は自走式木材破砕機前後方向に所定の距離だけ離間して配置され、所定の空間Pが形成されている。また、前壁体2aの上端部(上部)には、回転ローラ装置51が設けられている。
【0101】
図26(a)は、この回転ローラ装置51の詳細構造を表す部分拡大図であり、図26(b)はそのXXVIB方向から見た正面図である。これら図26(a)及び図26(b)に示すように、回転ローラ装置51は、前壁体2aの要部に固定されたブラケット部51aと、その軸心線を自走式木材破砕機左右方向として上記ブラケット部51aに回転自在に軸支されたローラ軸51bと、ローラ軸51bの外周側に取り付けられたローラ本体51cとから構成されている。
【0102】
(5)その他
図1に戻り、上記の搬出コンベア7は、排出側(自走式木材破砕機後方側、図1及び図2中右側)部分が、パワーユニット9から突出して設けたアーム部材99に、支持部材98a,98bを介し吊り下げ支持されている。また、排出反対側(前方側、図1及び図2中左側)部分は、本体フレーム破砕機取付け部10Aよりも下方に位置し、支持部材97を介し本体フレーム破砕機取付け部10Aから吊り下げられるように支持されている。この結果、搬出コンベア7は、本体フレーム10の下方からパワーユニット9の下方を通って、本体フレーム10の自走式木材破砕機後方側外方(破砕機本体5の外方)へ、上り傾斜で配置されている。また、96はフレームであり、95はこのフレーム96に支持される駆動輪、94は駆動輪95を駆動する搬出コンベア用油圧モータ(図2参照)、89は駆動輪95と従動輪(図示せず)との間に巻回して設けらたコンベアベルトである。
【0103】
上記のパワーユニット9は、本体フレーム破砕機取付け部10Aの自走式木材破砕機後方側(図1、図2中右側)端部の上部に、パワーユニット積載部材81を介し搭載されており、その左前方側部分には運転席9Aが設けられている。
【0104】
次に、上記構成の本実施の形態に係る自走式破砕機の動作を以下に説明する。
【0105】
例えば油圧ショベルのグラップル等、適宜の作業具によりホッパ2内に被破砕木材(被破砕木材等)を投入すると、ホッパ2で受け入れた被破砕木材が送りコンベア3の搬送体41上に載置され、ホッパ2の側壁体2bによって案内されつつ搬送体41によって自走式木材破砕機後方側(図1、図2中右方)へ略水平方向に搬送される。
【0106】
このように後方へと搬送されてきた被破砕木材は、押圧コンベア装置5の前端(図1、図2中左側端)付近まで来ると、被破砕木材の上部が押圧コンベア装置5の無限軌道部材の下部に入り込むようにして押圧コンベア装置5を浮き上がらせつつ取り込まれる。そして、押圧コンベア装置5の自重で上部を押さえつけられることにより押圧把持され、無限軌道部材56の回転と共に送りコンベア3と協動して把持された状態のまま後方側(図1及び図2中右側)へと導出され、破砕装置16へと導入される。このようにして、被破砕木材を破砕装置16へ円滑かつ効率的に導入することができる。
【0107】
被破砕木材の破砕装置16への導入時には、押圧コンベア装置5の破砕装置16側端部にある押えローラ54と送りコンベア3の破砕装置16側端部にある送りローラ39とで協動して被破砕木材を上下から挟み込むようにして、この挟み込み部分を破砕時の破砕支点としつつ、それより破砕装置16側の被破砕木材先端部を破砕ロータ20に向かって片持ち梁状に突出させる。そして、この突出した先端部に回転する破砕ロータ20の破砕ビット18を衝突させることで、比較的大雑把に被破砕木材先端部を折るあるいは破砕する(1次破砕、予破砕)。折られた被破砕木材先端部は、破砕ロータ20の外周側の空間を破砕ロータ20の回転方向に沿うように導かれ、アンビル27a,27b,27cに順次衝突しその衝撃力によってさらに細かく破砕される(2次破砕、本破砕)。
【0108】
以上のようにして破砕された破砕途中木材は、篩い部材29の開口部を通過可能な粒度となるまで破砕ロータ20の外周側の空間(破砕木材流動通路)を回りつつ、破砕ビット18やアンビル27a〜cによってさらに衝撃力を加えられ破砕されていく。篩い部材29の篩いの目を通過可能な粒度にまで小さくなると、その篩いの目を通過して選別され、篩い部材29の外部へ排出される。
【0109】
排出された破砕木材は、シュート(図示せず)を介し搬出コンベア7のコンベアベルト89上に落下する。搬出コンベア7は、循環駆動されるコンベアベルト89によって上記破砕木材を後方側(図1及び図2中右側)へ運搬し、最終的に破砕木材を破砕機本体5外(自走式木材破砕機の後部、図1中右端部)へリサイクル品として排出(搬出)する。
【0110】
上記のようにして押圧コンベア装置5の破砕装置16側端部にある押えローラ54と送りコンベア3の破砕装置16側端部にある送りローラ39とで被破砕木材先端部を破砕ロータ20に向かって片持ち梁状に突出させ破砕作業を行っていくとき、被破砕木材の導入が終了した搬送体41は駆動ローラ39にて下側へ回り込んだ後、これまでとは逆に従動ローラ40側へ向かって戻っていく(図23参照)。このとき、破砕装置16へと導入されるべく搬送されてきた一部の木材片(チップ)等が、破砕装置16へと導入されず上記搬送体41にひっかかったまま下側へ回り込む場合がある。これに対応し、本実施の形態においては、ホッパ2を、前壁体2a、側壁体2b,2b、及び底壁体2dとを備えた有底形状とするとともに送りコンベア3全体をこの有底状ホッパ2内に収納配置している。これにより、上記のようにして破砕作業中に一部の木材片等が上記搬送体41にひっかかったまま下側へ回り込んだとしても、そのままホッパ底壁体2dによりホッパ2の前端まで案内され、案内されてきた木材片は前壁体2aでブロックされるので、ホッパ2内から外部に排出されることはない。したがって、木材片自体を地上にこぼしたくないという要望に沿って、環境衛生面の向上を図ることができる。
【0111】
ここで、上記のようにしてホッパ外への木材片のこぼれが防止される結果、搬送体41が従動ローラ40においてその回転方向に沿って上方へと反転するときに木材片は搬送体41から離脱し、従動ローラ40と前壁体2aとの間の上記空間Pに貯留されていく。そして、ここである程度の量が溜まったら(例えば従動ローラ40の径方向上端位置に対応する搬送体41の上面位置にほぼ等しい高さまで堆積したら)、再度搬送体41の上部に載置されて、破砕装置16側へと再搬送される。
【0112】
このように、上述のように従動ローラ40と前壁体2aとの間の上記空間Pにある程度の量が溜まらないと木材片が破砕装置16側へ再搬送されないため、破砕作業中、ある一定量の木材片は常にホッパ2内に残っていることとなる。破砕作業終了後、上記残存木材片をそのままホッパ2内に放置すると、冬季にはそれらが夜間に凍結して翌朝再起動が困難になる場合がある等の不都合が生じる可能性がある。このため、通常は、破砕作業終了の都度それらホッパ2内各部(上記空間Pやその他の部分)に残存した木材片の清掃を行う必要がある。
【0113】
本実施の形態では、この破砕作業終了後の清掃時には、例えば、送りローラ39の下方位置に設けた第1の開閉扉47を開ける。そして、この状態で、送りコンベア3を正転させる(=破砕作業時と同じ方向)ことによってホッパ2内のうち比較的破砕装置16側の部分に滞留したものを搬送し開いた第1の開閉扉47の開口部より落下させる一方、送りコンベアを逆転させる(=破砕作業時と逆の方向)ことによってホッパ2内のうち比較的破砕装置16と反対側の部分(例えば上記空間Pを含む)に滞留したものを搬送し開いた第2の開閉扉48の開口部より落下させる。これにより、この落下した木材を、第2の開閉扉48の下部に位置するよう本体フレーム破砕機取付部10Aに設けたシュート52(図11参照)を介し搬出コンベア7の自走式木材破砕機前方側部分へと導入し、搬出コンベア7によって自走式木材破砕機後方側外方へ搬出することができる。したがって、この搬出木材片を別途設けた自走式運搬機械(例えばホイールローダ)のバケットで受けて所定位置へと運搬することが可能となる。また、まず破砕作業時において破砕された木材を搬出コンベア7で所定位置に積載した後、走行装置11で前方側へ自走(あるいはわずかにターンさせてもよい)させることで自走式木材破砕機の位置をずらし、その状態で上記のようにして木材片を搬出コンベア7で搬出し上記破砕木材の積載位置と異なる位置に積載することで、分別整理した形で積載することも可能である。
【0114】
また、本実施の形態では従動ローラ40側にも第2の開閉扉48を設けていることにより、例えば、上述したホッパ2内のうち比較的破砕装置16と反対側の部分に滞留した木材片については、第2の開閉扉48を開けつつ送りコンベア3を逆転させて搬送し、その開口部より落下させることもできる。この場合、例えばこの落下した木材を直接自走式運搬機械(例えばホイールローダ)のバケット等、所定の受け入れ手段に受け入れて集積するようにすればよい。この場合、受け入れ手段としては、上記以外にも、例えば取り外し可能な受け入れ具を自走式木材破砕機側に設け、所定量だけたまったらこれを取り外して受け入れ具ごと別の場所に運搬するようにしてもよい。図27(a)は、このような例として、本体フレーム破砕機取付部10Aに受け入れ具53を設けた場合を示す図である。図27(b)は図27(a)中XXVII方向から見た矢視図である。
【0115】
これら図27(a)及び図27(b)において、受け入れ具53は、第2の開閉扉48の下方に設けられ、底板部53aと、左・右側板部53b,53bと、端板部53cとを備えて、これら各板部53a,53b,53b,53c内に形成される空間内に、第2開閉部48から落下してきた木材片を受け入れて貯留可能となっている。
【0116】
また受け入れ具53は、各側板53b,53bの上端部に、それぞれ左・右方向内側に向かって鍔部53d,53dが備えられている。一方、これらに対応して上記本体フレーム破砕機取付部10Aの下端部には、左・右方向外側に向かって鍔部54,54が設けられている。そして、これら鍔部54,54と本体フレーム破砕機取付部10Aとの隙間に、上記受け入れ具53の鍔部53d,53dが挿入されることで受け入れ具53が本体フレーム破砕機取付部10Aに係止されるようになっている。
【0117】
受け入れ具53を自走式木材破砕機から取り外すときには、例えば側板53bに設けた取手部53eを適宜の把持具で把持する又は吊り具で吊る等により、受け入れ具53を自走式木材破砕機後方側(図27(a)中右側)へとスライドさせることにより、前述の鍔部54,54と本体フレーム破砕機取付部10Aとの隙間から鍔部53d,53dが離脱して受け入れ具53が本体フレーム破砕機取付部10Aから解放される。
【0118】
以上いくつかの手法を例にとって説明したように、本実施の形態においては、破砕作業終了後、送りコンベア3による搬送機能を利用し、残存木材片を収集して開閉扉47,48から集中して排出することができるので、容易に清掃作業を行え、従来の手作業に比べ木材片清掃作業の労力負担を軽減することができる。
【0119】
なお、上記したように、従動ローラ40と前壁体2aとの間の空間Pに貯留された木材片はある程度の量が溜まったら送りコンベア3により破砕装置16側へと再搬送されるが、この再搬送機能を有効に機能させるには前壁体2aの高さは図21及び図25に示すように送りコンベア3による搬送面よりある程度高くなければならない(そうしなければ、再搬送される前に、低い前壁体2aよりあふれてホッパ2外方へこぼれおちてしまう)。この結果、破砕作業時に比較的長い被破砕木材(例えばホッパ2の長手方向寸法より長いようなもの等)をホッパ2に投入しようとする際、そのままでは、その木材の一端側が高い前壁体2aと干渉し摩擦によってひっかかり、送りコンベア3による円滑な搬送の妨げとなる可能性がある。
【0120】
そこで本実施の形態においては、前壁体2aの上部に回転ローラ装置51を設けている。これにより、上記干渉によるひっかかりをなくし、円滑に送りコンベア3で搬送することができる。
【0121】
なお、以上は、押圧導入手段として、押えローラ54と、導入ローラ55と、無限軌道部材56とを備えた押圧コンベア装置5を有する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、前述の特開2002−1159号公報に記載のように、押圧導入手段として、送りコンベア3(搬送手段)の上方かつ破砕装置16の近傍に設けた押えローラを有し、上下動しながら被破砕木材を押圧し搬送手段と協働して破砕装置16に導入する構成のものを用いてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
【0122】
また、以上においては、破砕装置として破砕ロータ20の外周部に刃物(破砕ビット18)を取り付けたいわゆるインパクトクラッシャを備えた木材破砕機を例にとって説明したが、これに限られず、他の破砕装置、例えば、平行に配置された軸にカッタを備え、互いに逆回転させることにより被破砕物をせん断する破砕装置(いわゆるシュレッダを含む2軸せん断機等)や、ロール状の回転体(ロータ)に破砕用の刃物を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に被破砕物を挟み込んで破砕を行う回転式の破砕装置(いわゆるロールクラッシャを含む6軸破砕機等)や、被破砕物をチップ状にするいわゆる木材チッパーを備えた木材破砕機にも適用可能である。これらの場合も、上記と同様の効果を得る。
【0123】
またさらに、以上においては、本発明を自走可能な自走式木材破砕機に適用した場合を例にとって説明したが、これに限られず、牽引して走行可能な移動式木材破砕機、若しくは例えばクレーン等により吊り上げて運搬可能な可搬式木材破砕機、さらにはプラント等において固定機械として配置される定置式木材破砕機に適用してもよいことは言うまでもなく、これらの場合も上記と同様の効果を得る。
【0124】
【発明の効果】
本発明によれば、駆動輪、従動輪、無端状搬送体からなる搬送手段を、側壁体、前壁体、及び底壁体からなる有底状のホッパ内に包み囲まれるように配置するので、破砕作業中に一部の木材片等が上記搬送体にひっかかったまま下側へ回り込んだとしてもそれらが地上にこぼれるのを防止することができる。
【0125】
また、破砕作業が終了した後の清掃時には、ホッパ内に滞留した木材を搬送手段で搬送し、ホッパ底壁体における駆動輪の下方位置に設けた開口部を覆う第1の開閉扉を開け開口部より落下させる。これにより、破砕作業終了後、搬送手段による搬送機能を利用し、残存木材片を収集して開閉扉から集中して排出することができるので、容易に清掃作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の木材破砕機の一実施の形態の全体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の木材破砕機の一実施の形態の構造を図1中III方向から見た矢視前面図である。
【図4】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する破砕ユニット付近の詳細構造及びホッパの詳細構造を表す図1中部分拡大側面図である。
【図5】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する破砕ユニット部分の一部透視側面図である。
【図6】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する破砕ユニット部分におけるVI−VI断面による横断面図である。
【図7】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる破砕ユニット部分において図5中VII方向から見た篩い部材及び支持部材の展開図である。
【図8】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる破砕ユニット部分において、支持部材を鉛直上方(図5中VIIIA方向)から見た矢視平面図、及び支持部材を図8(a)中VIIIB方向から見た矢視側面図である。
【図9】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる破砕ユニット部分において、篩い部材が支持部材上に載置されている状態を表す斜視説明図である。
【図10】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する図4に示した破砕ユニット付近の詳細構造及びホッパの詳細構造を表す上面図である。
【図11】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する送りコンベアの送りローラ付近の詳細構造を表す図4中XI−XI断面による横断面図である。
【図12】本発明の木材破砕機の一実施の形態を構成する送りコンベアの送りローラ付近の詳細構造を表す図11の部分拡大図、及び図12(a)中XII方向から見た矢視側面図である。
【図13】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる押圧コンベア装置付近の構造を表す図4中一部透視拡大図である。
【図14】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる押圧コンベア装置の詳細構造を表す図13の要部抽出拡大図である。
【図15】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる押圧コンベア装置の詳細構造を表す図13中XV−XV断面による一部破断断面図である。
【図16】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる押圧コンベア装置の詳細構造を表す図13中XVI方向から見た上面図である。
【図17】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる図16に示した押圧コンベア装置の油圧モータ装置及びその近傍部の詳細構造を表す一部断面で示す拡大図、図17(a)中XVIIB方向から見た矢視図、図17(a)中XVIIC−XVIIC断面による横断面図である。
【図18】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる図17(a)に示した押圧コンベア装置の油圧モータ装置及びその近傍部の要部を表す透視図、図18(a)中XVIIIB方向から見た矢視図、図18(a)中XVIIIC−XVIIIC断面による横断面図である。
【図19】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる油圧モータ装置付近の詳細構造を表す図17(a)の部分拡大断面図である。
【図20】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられる油圧モータ装置の駆動装置部の詳細内部構造を表す横断面図、図20(a)中XX方向から見た矢視図である。
【図21】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられるホッパの詳細構造を表す図4中XXI方向から見た一部破断矢視図である。
【図22】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられるホッパの詳細構造を表す図4中XXII方向からみた下面図である。
【図23】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられるホッパの第1の開閉扉付近の詳細構造を表す図4の部分拡大透視側面図である。
【図24】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられるホッパの第1の開閉扉付近の詳細構造を表す図20中部分拡大図である。
【図25】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられるホッパの第2の開閉扉付近の詳細構造を表す図4の部分拡大透視側面図である。
【図26】本発明の木材破砕機の一実施の形態に備えられるホッパの回転ローラ装置の詳細構造を表す部分拡大図、図26(a)中XXVI方向から見た正面図である。
【図27】落下した木材を受け入れる受け入れ手段の一例を示す図である。
【符号の説明】
2 ホッパ
2a 前壁体
2b 側壁体
3 送りコンベア(搬送手段)
5 押圧コンベア装置
7 搬出コンベア
10 本体フレーム
16 破砕装置
20 破砕ロータ
24 破砕装置用油圧モータ
29 篩い部材
29c 凹部(第2係合部)
30 支持部材
30c 凸部(第1係合部)
39 送りローラ(駆動輪)
40 従動ローラ(従動輪)
41 搬送体
47 第1の開閉扉
48 第2の開閉扉
51 回転ローラ装置(回転ローラ)
54 押えローラ(従動輪)
55 導入ローラ(駆動輪)
56 無限軌道部材(押圧搬送体)
60 押圧板
61 押圧コンベア装置用油圧モータ装置
61A 駆動装置部(駆動装置)
61B 第2オイルバス(他の潤滑油室)
62A〜D 従動輪支持フレーム(トラックフレーム部)
64 張力調整機構
66 液圧シリンダ
72 スライダ
72b 接続ビーム部(支持フレーム)
80 第1オイルバス(潤滑油室)
100B 液圧管路
100Bh ポート
116 連通ポート(連通路)
117 潤滑油交換用ポート[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a wood crusher for crushing pruned branch materials / thinned wood, branch wood, waste wood, and the like, and for example, relates to a wood crusher and a wood processing method for crushing an object to be crushed by rotating a crushing rotor. is there.
[0002]
[Prior art]
As a conventional wood crusher for crushing wood to be crushed, a crushing device having a main body frame, a crushing rotor that rotates to crush the wood to be crushed, a drive wheel (sprocket) provided on the crushing device side, and a crushing machine. A guide conveyor that has a driven wheel provided on the side opposite to the device, an endless chain belt wound around these drive wheels and the driven wheel and driven to circulate, and transports the crushed wood substantially horizontally to the crushing device side. And a bottomless hopper provided on the main body frame so as to guide the received crushed wood to spill from the width direction of the guide conveyor, provided with side walls erected on both sides in the width direction of the guide conveyor. A roller device for introducing the wood to be crushed into the crushing device in cooperation with the guide conveyor while pressing the wood to be crushed by the roller driven by the means (the hydraulic motor for driving the roller) Some (for example, see Patent Document 1).
[0003]
In this conventional technique, at the time of crushing, for example, the rollers of the roller device are configured to be vertically swingable with respect to the guide conveyor according to the size of the crushed wood, and the crushed wood put into the hopper is placed on both sides in the width direction. It is conveyed to the crushing device side by the chain belt of the guide conveyor while being guided by the side wall, and the wood to be crushed is sandwiched from above and below by the rollers of the introduction roller device and the guide conveyor before the crushing device, and introduced into the crushing device. It has become.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-2002-1159
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the above prior art, the wood to be crushed is conveyed by an endless chain belt and introduced into the crushing device, but the chain belt that has been introduced is driven by a driving wheel located at the crushing device side end of the guide conveyor. After wrapping around downward, it returns to the driven wheel located at the end opposite to the crushing device. At this time, some pieces of wood (chips) that have been conveyed to be introduced into the crushing device may go down without being introduced into the crushing device while being caught by the chain belt. In this case, the piece of wood or the like separates from the chain belt while returning to the driven wheel. Then, since the hopper has a bottomless shape, the hopper spills to the ground, and accumulates while scattered below the guide conveyer around the lower part of the crusher with the elapse of the operation time.
[0006]
In view of this point, the inventors of the present invention have invented a hopper configuration having a bottom, which includes a side wall provided on both sides in the width direction of the guide conveyor and a bottom wall provided below the guide conveyor. With this, even if some pieces of wood or the like are wrapped down while being hooked on the chain belt during the crushing operation, they are guided to the outside of one end (front end) of the hopper by the bottom wall of the hopper. Since the pieces are concentrated and discharged, it is possible to prevent the pieces of wood from being scattered below the guide conveyor.
[0007]
However, depending on the crushing site, there is a strong demand not to spill the wood piece itself to the ground from the viewpoint of environmental hygiene and the like, and the above configuration cannot sufficiently meet the demand.
[0008]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to prevent a piece of wood from spilling to the ground during crushing work, and to easily perform wood piece cleaning at the end of crushing work. It is an object of the present invention to provide a capable wood crusher.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
(1) In order to achieve the above object, the present invention provides a body frame, a crushing device provided on the body frame, and a driving wheel, a driven wheel, and a driving wheel provided on one longitudinal side of the body frame. A transporting means for transporting the crushed wood to the crushing device, the transporting means having an endless transporting body wound and circulated around a wheel and a driven wheel, and a width of the transporting means so as to surround the transporting means. A bottomed hopper comprising a side wall provided on both sides in the direction, a front wall provided on the front side of the transporting means, and a bottom wall provided below the transporting means and having an opening below the driving wheel. And a first opening / closing door that covers an opening of the bottom wall.
[0010]
In the present invention, the hopper is provided on a side wall provided on both sides in the width direction of the conveying means, a front wall provided on the front side of the conveying means, and provided below the conveying means, and has an opening at a position below the driving wheel. In addition to a bottomed hopper having a bottom wall having the same, a transporting means including a driving wheel, a driven wheel, and an endless transporting body is disposed so as to be surrounded by the bottomed hopper. As a result, during the crushing operation, some pieces of wood go down while being hooked on the carrier, and the pieces of wood are guided by the bottom wall of the hopper to one end (front end) of the hopper. At this time, in the present invention, since the bottomed hopper has the front wall body on the front side of the conveying means, the guided wood piece is blocked by the front wall body, so that the wood piece is guided from inside the hopper to the outside. It is not emitted. Therefore, it is possible to improve environmental hygiene in accordance with a demand that the wood pieces themselves should not be spilled on the ground.
[0011]
However, as a result of preventing the pieces of wood from spilling out of the hopper as described above, the pieces of wood gradually accumulate in the hopper. For example, it is necessary to perform cleaning after the crushing operation is completed. Therefore, in the present invention, at the time of this cleaning, the wood staying in the hopper is transported by the transport means (for example, the wood staying in the hopper crusher side is transported by rotating the transport means forward, and the hopper What is retained on the opposite side is transported by reversing the transporting means) and opening the first opening / closing door covering the opening at the lower position of the drive wheel in the hopper bottom wall, so that the discharge is concentrated from the opening. Can be done. As a result, for example, the dropped wood can be received by a carry-out conveyor provided at the lower part of the crusher for carrying out the crushed material, and can be carried out to the outside of the other side of the main body frame. Timber can be sorted and sorted by receiving it in the bucket of the traveling transport machine and transporting it to a predetermined position, or by shifting the loading and unloading position by the unloading conveyor during crushing work and the unloading loading position during cleaning. Can be loaded. As described above, after the crushing operation is completed, the cleaning operation can be easily performed by collecting the remaining wood pieces and discharging the collected pieces of wood from the opening / closing door by using the transfer function of the transfer unit.
[0012]
(2) In the above (1), preferably, an opening is provided at a position below the driven wheel on the bottom wall, and a second opening / closing door is provided to cover the opening.
[0013]
Thereby, at the time of cleaning after the crushing operation is completed, for example, what has stayed on the opposite side of the crushing device in the hopper is transported by reversing the transporting means, and the opening at the position below the driven wheel in the hopper bottom wall body. By opening the second opening / closing door that covers the device, the device can be dropped from the opening. Thereby, for example, the dropped wood can be received and accumulated by the receiving means. Further, when a predetermined amount is accumulated, it can be removed and transported to another place.
[0014]
(3) In the above (1) or (2), preferably, a rotating roller is provided on the upper portion of the front wall.
[0015]
A bottomed hopper comprising a side wall provided on both sides in the width direction of the transporting means, a front wall provided on the front side of the transporting means, and a bottom wall provided below the transporting means as described in (1) above. In this case, the pieces of wood or the like wrapped around on the drive wheel side of the transport means are transported toward the driven wheel side by the endless transport body at the lower part of the hopper, and are stored in the space between the front wall body and here. When a certain amount is accumulated, it is placed again on the upper part of the transporting body and transported again to the crushing device side. In order for such a re-transport function to work effectively, the height of the front wall must be somewhat higher than the transport surface by the transport means (otherwise, a lower front wall is required before re-transport). It overflows from the body and spills out of the hopper.) As a result, at the time of crushing work, when relatively long wood to be crushed (such as one longer than the longitudinal dimension of the hopper) is thrown into the hopper, one end of the wood interferes with the high front wall body and is caught by friction, There is a possibility that smooth conveyance by the conveyance means may be hindered.
[0016]
Therefore, in the present invention, by providing a rotating roller on the upper part of the front wall, it is possible to eliminate the snagging due to the above-mentioned interference and to smoothly carry by the carrying means.
[0017]
(4) In any one of the above (1) to (3), preferably, the wood crusher is provided with an unloading conveyor for unloading crushed crushed wood, and a traveling means, and is capable of self-propelling.
[0018]
(5) In order to achieve the above object, according to the wood processing method of the present invention, a transporting means in which crushed wood is thrown into a bottomed hopper provided on one side of a main body frame and stored and arranged in the hopper The crushed wood is conveyed to the crushing device side to be crushed, and the crushed wood is conveyed out of the other side of the main body frame by an unloading conveyor, loaded at a predetermined position, and then the wood pieces staying in the hopper are conveyed. While being conveyed by means, the hopper is dropped from an opening provided at a position below a driving wheel on the side of the crushing device of the conveying means in the bottom wall of the hopper, and the dropped wood is received by the carry-out conveyor, and The wood is carried out to the outside of the other side of the frame, and the carried wood is received by a bucket of a self-propelled carrier machine and carried.
[0019]
(6) In order to achieve the above object, according to the wood processing method of the present invention, there is provided a conveying means in which wood to be crushed is put into a bottomed hopper provided on one side of a main body frame and stored and arranged in the hopper. After being transported to the crushing device side and crushed, the crushed wood is carried out to the outside of the other side of the main body frame by a carry-out conveyor and loaded at a predetermined position, and the arrangement or direction of the wood crusher is shifted, While transporting the piece of wood staying in the hopper by the transporting means, the piece of wood was dropped from an opening provided below a driving wheel of the transporting means on the side of the crushing device of the transporting means, and dropped. The timber is received by the carry-out conveyor and carried out, and is loaded at a position different from the carry-out position before the arrangement or the direction is shifted.
[0020]
(7) In order to achieve the above object, according to the wood processing method of the present invention, a transporting means in which crushed wood is thrown into a bottomed hopper provided on one side of a main body frame and stored and arranged in the hopper The crushed wood is conveyed to the crushing device side to be crushed, and the crushed wood is conveyed out of the other side of the main body frame by an unloading conveyor, loaded at a predetermined position, and then the wood pieces staying in the hopper are conveyed. While being conveyed by the means, the hopper is dropped from an opening provided below the driven wheel on the opposite side of the crushing device of the conveying means from the bottom wall of the hopper, and the dropped wood is received by the receiving means.
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
For example, pruned timber and thinned wood generated when pruning timber cut down in the forest, timber that is generated during development and maintenance of green spaces, and waste wood that is generated when dismantling wooden houses are usually , And is eventually treated as industrial waste. One embodiment of the wood crusher of the present invention aims to reduce the volume of waste in the waste treatment process or to ferment the crushed material after crushing and reuse it as an organic fertilizer. And crushing (crushing) the branch materials, the branch wood, and the like into a predetermined size. Hereinafter, an embodiment of a wood crusher of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a side view showing the entire structure of an embodiment of the wood crusher of the present invention, and FIG. 2 is a top view of the embodiment of the wood crusher of the present invention shown in FIG.
In FIGS. 1 and 2, this wood crusher is a self-propelled wood crusher capable of self-propelling. Reference numeral 1 denotes a
[0022]
FIG. 3 is a front view as viewed in the direction of arrow III in FIG. In FIGS. 3 and 1 described above, the traveling body 6 includes a
[0023]
Returning to FIGS. 1 and 2, the traveling
[0024]
(1) Crushing unit
The crushing unit 4 is mounted on a substantially central portion in the front-rear direction of the main body frame
[0025]
4 and 5,
[0026]
The
[0027]
The
[0028]
Reference numeral 17 denotes a cover for closing the opening 15bA, which comprises a cover body 17a and fixing
[0029]
The crushing
[0030]
FIG. 6 is a cross-sectional view taken along the line VI-VI in FIG. 5 (however, the illustration is partially simplified or omitted). In FIG. 6 and FIG. 4 described above, the crushing
[0031]
The crushing
[0032]
FIG. 7 is an expanded view of the sieving
[0033]
FIG. 8A is a plan view of the
[0034]
8 (a) and 8 (b), the
[0035]
The curved frame portions 30b1 and 30b2 are bent at appropriate positions (five in the present embodiment) in the axial direction of the crushing
[0036]
In this embodiment, curved frame portions 30b1 are provided at both ends and at the center of the
[0037]
The
[0038]
FIG. 9 is a perspective explanatory view showing a state where the sieving
[0039]
In this example, the
[0040]
Also, as described above, instead of providing the
[0041]
Further, in the above description, the case where the convex portion is provided on the
[0042]
Returning to FIG. 5, a
[0043]
At this time, a
[0044]
Hanging
[0045]
At this time, 38, 38 are columnar shafts provided with threaded holes 38a, 38a in a direction perpendicular to the axial direction, and the threaded holes 38a, 38a are screwed with the
[0046]
With the above-described structure, the
[0047]
On the other hand, an anvil (secondary crush plate, repulsion plate) 27 as a fixed blade is provided above the sieving
[0048]
At this time, at the upper end of the rotating portion 82B on the fixed
[0049]
Here, a known contact-type limit switch (not shown) is provided on the shear pin support portion 86 provided on the fixed
[0050]
On the other hand, in FIG. 5, in the outer peripheral side area of the crushing outer diameter which is the rotation locus of the crushing
[0051]
Above the crushing chamber wall portion 91b, there is provided a substantially "L" shaped
[0052]
(2) Feed conveyor
Returning to FIGS. 1, 2 and 4, the
[0053]
FIG. 10 is a top view of the structure shown in FIG. 4, and FIG. 11 is a cross-sectional view taken along the line XI-XI in FIG. 10 and 11, the
[0054]
At this time, the above-mentioned crushed
[0055]
Further, each
[0056]
FIG. 12A is a partially enlarged view of the structure shown in FIG. 11, and FIG. 12B is a side view seen from the XIIB direction in FIG. 12A. In FIGS. 12 (a), 12 (b) and FIG. 11, bearing
[0057]
In FIG. 10, a bearing mechanism 45 (see FIG. 4) that supports a rotation shaft (not shown) of the driven
[0058]
(3) Press conveyor device
The aforementioned
[0059]
In FIGS. 13 to 15, the
[0060]
Each of the
[0061]
The
[0062]
On the other hand, in FIGS. 14 and 15,
[0063]
FIG. 16 is a top view as seen from the XVI direction in FIG. In FIG. 16, a
[0064]
FIG. 17 (a) is an enlarged view showing a partial cross section showing a detailed structure of the
[0065]
In FIGS. 17 (a) to 17 (c) and FIGS. 18 (a) to 18 (c), four sprockets are provided for the large-diameter driving
[0066]
In addition, among the four
[0067]
On the other hand, in FIGS. 17 (a) to (c), FIGS. 18 (a) to (c), and FIG. 14, the driven wheel
[0068]
The
[0069]
Both ends of the
[0070]
In the
[0071]
With the above structure, the
[0072]
Here, the grease introduction member nipple portion 67b of each of the
[0073]
17 and 18, in this example, one side of the
[0074]
The start end portion 100Ba has a relatively long and substantially curved tube shape, and one side is connected to the nipple portion 67b, and is provided so as to penetrate the inside of the driven wheel support frame 62B or 62C. The straight portion 100Bb extends along the driven wheel support frame 62B or 62C. The crossover portion 100Bd is attached via a bracket 100Bi along a slider
[0075]
On the other hand, in this example, the
[0076]
FIG. 19 is a partially enlarged sectional view showing a detailed structure near the
[0077]
FIG. 20A is a cross-sectional view showing the detailed internal structure of the
[0078]
The
With the above structure, the driving force (torque) from the
[0079]
At this time, as shown in FIG. 19, a cover 113 (not shown in FIG. 20) provided so as to cover the outer peripheral side of the
[0080]
On the other hand, in FIG. 19, the
[0081]
Further, the
[0082]
Returning to FIGS. 13 and 14, the
[0083]
In FIG. 13 and FIG. 15 described above, the pressing conveyor
[0084]
The
[0085]
With the above-described structure, the
[0086]
[0087]
At this time, a
[0088]
(4) Hopper
Returning to FIGS. 1, 2 and 4, the
[0089]
In FIGS. 4 and 10 described above, the
[0090]
The widening portion (tilt portion) 2c of the widening shape is provided above the wood inputting portion 2bA for convenience in wood inputting.
[0091]
The presser conveyor cover 2bB is connected to the upper part of the wood input unit 2bA on the rear side of the self-propelled wood crusher so as to be substantially flush with the wood input unit 2bA. An introductory roller
[0092]
In FIGS. 11 and 15,
[0093]
On the other hand, FIG. 21 is a partially broken arrow view showing the detailed structure of the
[0094]
In FIGS. 21 and 22, and FIG. 4 described above, the bottom wall 2d of the
[0095]
Here, in the bottom plate 2dC, openings are provided in the lower part of the
[0096]
23 and 24 are a partially enlarged perspective side view of FIG. 4 and a partially enlarged view of FIG. 20 showing a detailed structure near the first opening / closing
[0097]
The
[0098]
At this time, a locking
[0099]
FIG. 25 is a partially enlarged transparent side view of FIG. 4 showing a detailed structure near the second opening / closing
[0100]
In FIG. 25, the
[0101]
FIG. 26A is a partially enlarged view showing a detailed structure of the
[0102]
(5) Other
Returning to FIG. 1, the
[0103]
The power unit 9 is mounted on an upper part of the rear end (right side in FIGS. 1 and 2) of the self-propelled wood crusher of the main body frame
[0104]
Next, the operation of the self-propelled crusher according to the present embodiment having the above configuration will be described below.
[0105]
When crushed wood (such as crushed wood) is loaded into the
[0106]
When the crushed wood conveyed backward in this way reaches near the front end (the left end in FIGS. 1 and 2) of the
[0107]
When the wood to be crushed is introduced into the crushing
[0108]
The crushed wood that has been crushed as described above rotates around the space (crushed wood flow passage) on the outer peripheral side of the crushing
[0109]
The discharged crushed wood falls onto a
[0110]
As described above, the pressing
[0111]
Here, as a result of preventing the pieces of wood from spilling out of the hopper as described above, the pieces of wood are removed from the
[0112]
As described above, if a certain amount does not accumulate in the space P between the driven
[0113]
In the present embodiment, at the time of cleaning after the end of the crushing operation, for example, the first opening / closing
[0114]
Further, in the present embodiment, the second opening / closing
[0115]
27 (a) and 27 (b), the receiving
[0116]
Further, the receiving
[0117]
When removing the receiving
[0118]
As described above by taking some of the techniques as examples, in the present embodiment, after the crushing operation is completed, the remaining wood pieces are collected and concentrated from the open /
[0119]
As described above, the wood pieces stored in the space P between the driven
[0120]
Therefore, in the present embodiment, the
[0121]
In the above, the case where the
[0122]
In the above description, a wood crusher provided with a so-called impact crusher in which a cutting tool (crushing bit 18) is attached to the outer peripheral portion of the crushing
[0123]
Furthermore, in the above, the case where the present invention is applied to a self-propelled self-propelled timber crusher that has been described as an example is described. Needless to say, the present invention may be applied to a portable wood crusher that can be lifted and transported by a crane or the like, or a stationary wood crusher that is arranged as a fixed machine in a plant or the like. Get.
[0124]
【The invention's effect】
According to the present invention, the transporting means including the driving wheel, the driven wheel, and the endless transporting body is disposed so as to be surrounded by the bottomed hopper including the side wall, the front wall, and the bottom wall. Even if some pieces of wood or the like get caught on the above-mentioned transporting body and wrap around downward during the crushing operation, they can be prevented from spilling on the ground.
[0125]
Further, at the time of cleaning after the crushing operation is completed, the wood staying in the hopper is transported by the transporting means, and the first opening / closing door covering the opening provided below the driving wheel on the hopper bottom wall is opened to open the window. Drop from the part. Thus, after the crushing operation is completed, the remaining wood pieces can be collected and intensively discharged from the opening / closing door by using the transfer function of the transfer means, so that the cleaning operation can be easily performed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing an entire structure of an embodiment of a wood crusher of the present invention.
FIG. 2 is a top view showing the overall structure of one embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 3 is a front view of the structure of the embodiment of the wood crusher according to the present invention, viewed from the direction of arrow III in FIG.
FIG. 4 is a partially enlarged side view in FIG. 1 showing a detailed structure near a crushing unit and a detailed structure of a hopper, which constitute one embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 5 is a partially transparent side view of a crushing unit constituting an embodiment of the wood crushing machine of the present invention.
FIG. 6 is a cross-sectional view taken along a line VI-VI of a crushing unit constituting an embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 7 is a development view of a sieving member and a support member in the crushing unit provided in the embodiment of the wood crusher according to the present invention, as viewed from the direction VII in FIG.
FIG. 8 is a plan view of a support member in a crushing unit provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention, as viewed from vertically above (VIIIA direction in FIG. 5), and FIG. a) It is an arrow side view seen from the middle VIIIB direction.
FIG. 9 is a perspective explanatory view showing a state in which a sieving member is placed on a support member in a crushing unit provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 10 is a top view showing a detailed structure near a crushing unit shown in FIG. 4 and a detailed structure of a hopper, which constitute one embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 11 is a cross-sectional view taken along a line XI-XI in FIG. 4 showing a detailed structure near a feed roller of a feed conveyor constituting one embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 12 is a partially enlarged view of FIG. 11 showing a detailed structure near a feed roller of a feed conveyor constituting one embodiment of the wood crusher of the present invention, and an arrow viewed from the XII direction in FIG. It is a side view.
FIG. 13 is a partially enlarged perspective view in FIG. 4 showing a structure near a pressing conveyor device provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 14 is an extracted enlarged view of a main part of FIG. 13 showing a detailed structure of a pressing conveyor device provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 15 is a partially broken cross-sectional view taken along a line XV-XV in FIG. 13 showing a detailed structure of a pressing conveyor device provided in one embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 16 is a top view showing the detailed structure of the pressing conveyor device provided in one embodiment of the wood crusher of the present invention, as viewed from the XVI direction in FIG.
17 is an enlarged view showing a partial cross section showing a detailed structure of a hydraulic motor device of the pressing conveyor device shown in FIG. 16 and its vicinity shown in FIG. 16 provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention, FIG. 17A is an arrow view as viewed from the XVIIB direction, and FIG. 17A is a cross-sectional view taken along the XVIIC-XVIIC section in FIG.
18 is a perspective view showing a hydraulic motor device of the pressing conveyor device shown in FIG. 17A and a main portion in the vicinity thereof provided in one embodiment of the wood crusher of the present invention, FIG. 18A. FIG. 18 is a cross-sectional view taken along a line XVIIIC-XVIIIC in FIG. 18A, as viewed from the middle XVIIIB direction.
FIG. 19 is a partially enlarged sectional view of FIG. 17A showing a detailed structure near a hydraulic motor device provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 20 is a cross-sectional view showing the detailed internal structure of the drive unit of the hydraulic motor device provided in the embodiment of the wood crusher of the present invention, and is a view as seen from the direction XX in FIG. 20 (a). is there.
FIG. 21 is a partially broken arrow view showing the detailed structure of a hopper provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention, as viewed from the direction XXI in FIG.
FIG. 22 is a bottom view showing the detailed structure of the hopper provided in the embodiment of the wood crusher of the present invention, as viewed from the direction XXII in FIG.
FIG. 23 is a partially enlarged perspective side view of FIG. 4 showing a detailed structure near a first opening / closing door of a hopper provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention.
24 is a partially enlarged view of FIG. 20 showing a detailed structure near a first opening / closing door of a hopper provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention.
FIG. 25 is a partially enlarged perspective side view of FIG. 4 showing a detailed structure near a second opening / closing door of a hopper provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention.
26 is a partially enlarged view showing a detailed structure of a rotary roller device of a hopper provided in an embodiment of the wood crusher of the present invention, and a front view as viewed from the XXVI direction in FIG. 26 (a).
FIG. 27 is a diagram illustrating an example of a receiving unit that receives dropped wood.
[Explanation of symbols]
2 Hopper
2a Front wall
2b Side wall body
3 feed conveyor (transportation means)
5 Press conveyor
7 Unloading conveyor
10 Body frame
16 Crushing device
20 Crush rotor
24 Hydraulic motor for crusher
29 sieve members
29c recess (second engaging portion)
30 support members
30c convex part (first engaging part)
39 feed roller (drive wheel)
40 driven rollers (driven wheels)
41 Carrier
47 First door
48 Second door
51 Rotary roller device (rotary roller)
54 Holding roller (follower wheel)
55 Introducing roller (drive wheel)
56 Endless track member (pressing and conveying body)
60 pressing plate
61 Hydraulic motor for press conveyor
61A drive unit (drive unit)
61B 2nd oil bath (other lubricating oil chamber)
62A-D driven wheel support frame (track frame part)
64 Tension adjustment mechanism
66 hydraulic cylinder
72 Slider
72b Connection beam (support frame)
80 1st oil bath (lubricating oil chamber)
100B hydraulic line
100Bh port
116 Communication port (communication passage)
117 Lubricating oil replacement port
Claims (7)
この本体フレーム上に設けた破砕装置と、
前記本体フレームの長手方向一方側に設けられ、駆動輪、従動輪、及び駆動輪と従動輪とに巻き回されて循環駆動される無端状の搬送体を有し、被破砕木材を前記破砕装置に搬送する搬送手段と、
この搬送手段を包み囲むように、搬送手段の幅方向両側に設けた側壁体、搬送手段の前方側に設けた前壁体、及び搬送手段の下方側に設けられ、前記駆動輪の下方位置に開口を有する底壁体からなる有底状のホッパと、
前記底壁体の開口部を覆う第1の開閉扉と
を備えたことを特徴とする木材破砕機。Body frame,
A crushing device provided on the main body frame,
The crushing device includes a driving wheel, a driven wheel, and an endless carrier that is wound around the driving wheel and the driven wheel and circulated and provided, and is provided on one longitudinal side of the main body frame. Conveying means for conveying to
A side wall body provided on both sides in the width direction of the transport means, a front wall body provided on the front side of the transport means, and a lower side of the transport means so as to surround the transport means, and provided at a position below the drive wheel. A bottomed hopper consisting of a bottom wall having an opening,
A first opening / closing door that covers an opening of the bottom wall body.
前記ホッパ内に滞留した木材片を前記搬送手段で搬送しながら、前記ホッパの底壁体のうち前記搬送手段の破砕装置側の駆動輪の下方位置に設けた開口部より落下させ、
この落下した木材を前記搬出コンベアで受けて、前記本体フレームの他方側外方へ搬出し、
この搬出した木材を自走式運搬機械のバケットで受けて、運搬することを特徴とする木材処理方法。Timber to be crushed is put into a bottomed hopper provided on one side of the main body frame, transported to the crushing device side by transporting means housed and arranged in the hopper, crushed, and the crushed wood is taken out by a carry-out conveyor. After being carried out to the outside on the other side of the main body frame and loaded at a predetermined position,
While transporting the pieces of wood staying in the hopper by the transporting means, drop it from an opening provided at a position below a driving wheel on the crushing device side of the transporting means in the bottom wall of the hopper,
The dropped wood is received by the carry-out conveyor, and carried out outside the other side of the main body frame,
A method for treating wood, wherein the carried wood is received by a bucket of a self-propelled transport machine and transported.
前記ホッパ内に滞留した木材片を前記搬送手段で搬送しながら、前記ホッパの底壁体のうち前記搬送手段の破砕装置側の駆動輪の下方位置に設けた開口部より落下させ、
この落下した木材を前記搬出コンベアで受けて搬出し、前記配置又は向きをずらす前に搬出した位置と異なる位置に積載することを特徴とする木材処理方法。Timber to be crushed is put into a bottomed hopper provided on one side of the main body frame, transported to the crushing device side by transporting means housed and arranged in the hopper, crushed, and the crushed wood is taken out by a carry-out conveyor. After being carried out outside on the other side of the main body frame and loaded at a predetermined position, the arrangement or direction of the wood crusher is shifted,
While transporting the pieces of wood staying in the hopper by the transporting means, drop it from an opening provided at a position below a driving wheel on the crushing device side of the transporting means in the bottom wall of the hopper,
A method for processing wood, wherein the dropped wood is received by the carry-out conveyor, carried out, and loaded at a position different from the carried-out position before the arrangement or the direction is shifted.
前記ホッパ内に滞留した木材片を前記搬送手段で搬送しながら、前記ホッパの底壁体のうち前記搬送手段の破砕装置と反対側の従動輪の下方位置に設けた開口部より落下させ、
この落下した木材を受け入れ手段で受け入れることを特徴とする木材処理方法。Timber to be crushed is put into a bottomed hopper provided on one side of the main body frame, transported to the crushing device side by transporting means housed and arranged in the hopper, crushed, and the crushed wood is taken out by a carry-out conveyor. After being carried out to the outside on the other side of the main body frame and loaded at a predetermined position,
While transporting the piece of wood staying in the hopper by the transporting means, drop it from an opening provided at a position below a driven wheel on a side opposite to the crushing device of the transporting means in the bottom wall of the hopper,
A method for treating wood, wherein the dropped wood is received by a receiving means.
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