【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は寝姿勢で睡眠や休憩をとるとき胸部中央および腹部を、背骨が屈曲しない高さに保持して呼吸作用の抵抗をなくすと共に頭痛、肩こり、腰痛等を防止する胸枕に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来から肩こり等を防止することを目的として多種の枕が提案されてきた。多くは頭を乗せる部分と首部を支える部分に工夫してあり、首部から背中に至る湾曲部を支持するように傾斜部を設けた枕もある。従来の枕は頭を載せることを主目的としており、内臓活動を行う胸部、腹部の姿勢最適化を主眼としたものは少ない。例外として、頭を乗せる枕の中央側面に突出部分を設け、仰臥時に脊柱を突出部に乗せることにより肩と胸を張り脊柱を伸ばし、人体機能の正常化を図るものとして「脊柱枕」（特許文献３）があるが睡眠中に突出部分が移動乃至不安定になりやすい問題があった。また寝姿勢の人体と寝具面との隙間を埋めるためにクッション性の補整台を組み合わせて体位の安定を図る「体位安定補整枕」（特許文献４）も提案されている。従来提案されている枕は単体又は組合せで用いるが、部材の位置が固定されていないため睡眠中に適正位置から外れやすいこと、一旦外れると睡眠途中で複数の部材を適正な位置に戻すのが非常に煩わしいという問題があった。
【０００３】
【特許文献１】
特開平１０−１１７９１６号公報（姿勢調整寝具 図１）
【特許文献２】
実開平７−１７１６５号公報（枕構造 図４、図５（ｂ））
【特許文献３】
実開平６−３１７１３号公報（せきちゅう（脊柱）まくら）
【特許文献４】
特開２００１−１１２５９９号公報（体位安定補整枕）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
敷布団やベッドに仰臥した時の胸部に注目すると背骨のある胸中央部が寝具面に沈み込む一方、胸の体側部が寝具面から幾分押し上げられる結果、前にすぼんだ体形になり呼吸作用が妨げられる。また従来の枕を用いると頭部、頚部が枕の高さに保持される結果、頚椎から胸椎に至る背骨が屈曲して鼻や口から肺に至る気道の通りを悪くしてしまう。これによって肩こりや頭痛などの症状が出る問題がある。
【０００５】
上記症状の程度はその人の体格、体質に大きく左右され、適度に肉付きがあり身長と体重のバランスがよい場合は、胸部の厚みがあるので、前すぼみの変形や背骨の屈曲が生じにくい。前すぼみ変形や背骨の屈曲が生じやすい痩せ型でも、それなりに筋肉が発達している人は症状が出ないこともある。
【０００６】
しかし痩せ型で筋肉が弱い場合、胸部の厚みがなく、板状であるから前すぼみの悪影響が顕著になる。加えて胸部背中の肉付不足は頚椎と胸椎の高低差を大きくするから胸椎屈曲がひどく、首や肩のこり、頭痛及び内臓活動の低下をもたらす。
【０００７】
一方腹から臀部にかけての背骨（腰椎）でも痩せ型の場合は腹部から一定の高さにある臀部に至る部分で屈曲が生じるので、睡眠を十分とっても腰痛や内臓衰弱といった症状が出やすい。
【０００８】
本発明の目的は、従来の枕では防ぐことが出来なかった上記問題に対処する為、痩せ型であって筋肉が弱い人でも睡眠中に十分疲労回復でき、装着及び位置合わせが容易な胸枕を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項１の発明に係る胸枕は断面が概略台形の棒状の部材であって、その上に仰臥したとき胸椎と頚椎が同程度の高さとなるように胸部を背骨に沿って載置する長手方向の平滑状載置面を設けると共に、腰椎に対応する部分の高さを漸減させて腹部を背骨に沿って載置する長手方向の傾斜状載置面を設けた背骨台を備えたことを特徴とするものである。
【００１０】
また請求項２の発明に係る胸枕は請求項１の発明において、断面が概略山形の棒状部材で山形の傾斜面に体側部の形状に応じた凹みをもたせて、肩甲骨近傍をのぞく体側部を両側から支持するようにした体側保持部を前記背骨台の両脇に設けた構成にある。
【００１１】
また請求項３の発明は、前記背骨台の頭側に続く部材として、仰臥して顎を上げた時、寝具面と人体肩部、首部、後頭部との間にできる空間を閉塞するようにし、かつ首部と後頭部の下部形状に応じた凹面の溝を有する首枕部を設けた構成にある。
【００１２】
また請求項４の発明は、請求項１の背骨台と請求項２の体側保持部と請求項３の首枕部の全部または一部をベース板に固定した構成にある。
【００１３】
また請求項５の発明は、請求項１の背骨台と請求項２の体側保持部と請求項３の首枕部の全部または一部を一体成形した構成にある。
【００１４】
また請求項６の発明は、請求項４又は５の胸枕を水平面からの角度が一定もしくは角度可変の背もたれ式に構成したものである。
【００１５】
【作用】
上記のように構成される、本発明に係る胸枕を用いて仰臥すると前記背骨台の平滑状載置面によって胸部背骨付近が一定の高さに保持されると共に、肩甲骨付近が自重により下がって胸を開き気味にするので呼吸活動が深く、活発になる。
【００１６】
また背骨台の腰椎に対応する部分は高さを漸減させてあり、仰臥する時の背骨の当りを円滑にすると共に、腹部背骨付近を傾斜状載置面で支持して腹式呼吸や消化作用を活発にする。
【００１７】
背骨台の両脇に位置する前記体側保持部は肩甲骨付近を除く体側部を体中心に向い斜め上方向に支えることで、やせている人でも幾分丸みを持った体形にして腹式呼吸と消化作用を助けると共に、腹部背骨の位置を幾分高くして腹部から臀部に至る腰椎の屈曲を防止する。さらに体側保持部の存在は腕を体から離れさせて胸部のリラックスを促進する。また体側保持部は睡眠中、ある程度の体の動きに対しては背骨が背骨台から外れないようにする。
【００１８】
背骨台の頭側に続く首枕部は、背骨台の上に仰臥して顎を上げた時、寝具面と人体肩部、首部、後頭部との間にできる空間を閉塞するように形成してあるので、気道がストレートに確保され呼吸抵抗を減少させる。首枕部には人体首部ないし後頭部の下面形状に応じた凹形の溝を設けてあり、頭部体重がこの溝に沿って支持される結果、睡眠中の動きによって自律神経系の要所である後頭部が適度に刺激される。
【００１９】
【発明の実施の形態】
以下この発明に係る胸枕の実施の形態につき、添付図面に基づいて説明する。
【００２０】
【実施例１】
図１は本発明による胸枕の第１の実施例を示す斜視図であり、ベース板（１）の上に背骨台（１０）、体側保持部（２１）、（２２）、首枕部Ａ（３１）、首枕部Ｂ （３２）を配置する。背骨が背骨台に載るように仰臥し、頭を首枕部Ｂ （３２）に合うようにして仰臥した後、体を浮かせるようにして位置合わせハンドル（２）で 当り具合を調節する。
【００２１】
ベース板には体重がかかるので寝具上でたわむ必要があり可とう性を有する樹脂板がよい。例としては住友化学工業（株）の「サンプライ」（登録商標）が好適である。
【００２２】
図２（ａ）は背骨台（１０）の斜視図で、胸部支持面（１１）（請求項１の平滑状載置面）と傾斜をもつ腹部支持面（１２） （請求項１の傾斜状載置面）と背骨台側面（１３）から成る。なお胸部支持面（１１）に若干の傾斜をつけてもよい。背骨台側面（１３）は寝具面と肩甲骨の間を閉塞するように滑らかに傾斜させる。
【００２３】
図２（ｂ）はＡ−Ａ線での背骨台の断面図で、胸部支持面（１１）の高さ（１４）は痩せ型用の一例としては７５ｍｍ程度がよい。断面を図２（ｂ）のように概略台形にして胸部体重を支えることにより違和感なく仰臥することができる。背骨台の材料は体重に耐えうる固さと、体に接する時若干変形する柔らかさが必要である。これに適した材料として例えばザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの「スタイロフォーム」（登録商標）が好適である。
【００２４】
図３は図１のＢ−Ｂ線から見た体側保持部の斜視図である。体側保持部（左）（２１）、体側保持部（右）（２２）は腹部の体側を支えるので、体側形状に順応する必要があり材料としては例えば「低反発ウレタンフォーム」が好適である。背骨台（１０）は傾斜状載置面である腹部支持面（１２）で腹部背骨を支持する。
【００２５】
図４は首枕部（３１），（３２）の凹面（３３）に沿った縦断面をハッチングで示し、人体首部の接触状態を二点鎖線で、背骨台（１０）を点線で表した立面図である。本発明では「頭を載せる枕」という概念はなく、疲労回復のために呼吸抵抗を出来る限り減らす体形を作るのが目的である。このため呼吸停止した救急患者に人工呼吸を行う場合に好ましいとされている体形を利用して、鼻から肺に至る気道をまっすぐに作り、睡眠中に疲労を完全に回復するようにした。首枕部では頭の上部は支えず寝具面に接する程度とし、頭の重量を首枕部の凹面（３３）で支えるようにしてある。首枕部の凹面（３３）は睡眠中、自然な動きによって自律神経系の要所である後頭部を適度に刺激することになる。首枕部の材料は例えばザ・ダウ・ケミカル・カンパニーの「スタイロフォーム」（登録商標）が好適である。
【００２６】
図５は従来の枕を用いて仰臥した状態を、分かりやすくするために肉付きが非常に悪い人の例で、胸部と腹部に背骨の不自然な屈曲が生じる様子を示したものである。胸椎の屈曲（７２ａ）は頚椎と胸椎の高低差が大きいと顕著になる。腰椎の屈曲（７４ａ）は腹部腰椎と臀部背骨の高低差が大きいと顕著になる。
【００２７】
また図６は痩せ型の人が仰臥した時に胸が前すぼみになることを示す胸部断面図である。痩せている人は胸部（７１）が薄く、胸椎（７２）のある中心部が沈む一方体側部が上がるため前すぼみになる。これでは自然な呼吸が出来ず、肺呼吸の大きな抵抗となる。図７は胸部における背骨台（１０）の働きを示す胸部断面図で、胸椎（７２）を一定の高さに保持することにより前すぼみ姿勢を防止する。
【００２８】
図８は痩せ型の人が仰臥した時、腹部背骨、腰椎（７４）が低い位置にあること及び腹部（７３）の厚みが少ないことを示す図である。この状態では腰椎は臀部背骨と高低差が大きい。図９は腹部（７３）における背骨台（１０）と体側保持部 （２１）、（２２）の働きを示す腹部断面図である。背骨台と体側保持部によって腹部が幾分丸みをもって若干高い位置に保持されるので腰椎の不自然な屈曲を防ぐことができ内臓が活動しやすくなる。また腕（７５）の位置が体から離されることで胸部のストレスが緩和される。
【００２９】
図１０は首枕部（３０）、背骨台（１０）と体側保持部（２０）によって背骨の屈曲がなくなった状態を示す図で（７２ｂ）は屈曲がない胸椎、（７４ｂ）は屈曲がない腰椎を示す。
【００３０】
次に各部材をベース板に固定する方法について例示する。図１１は、予めベース板（１）及び背骨台側面（１３）に穴を設けておき、クラレ（株）のマジックテープ（登録商標）のような面ファスナー（１８）を付けたベルト（１７）を用いて背骨台（１０）とベース板（１）を巻くように縛って固定する方法である。ベース板の貫通穴を少しずつずらして複数設けておくことにより位置調節ができる。この方法は首枕部（３０）の固定にも利用できる。
【００３１】
図１２は、面ファスナー（１８）を付けたベルト（１７）を布袋（２１ａ）に縫い付けておき体側保持部（２１）を布袋に収納したのち、ベース板穴（３）にベルトを通して固定する方法である。
【００３２】
【実施例２】
以上、第１の実施例ではベース版を用いて基本的な胸枕を構成したが、図１３は第２の実施例としてベース板を用いず背骨台（１０）、体側保持部 （２１）、 （２２）および首枕部（３０）を一体成形した請求項５の胸枕を示す斜視図である。強度を得るため各部材間の接続断面を十分大きくし、ちぎれにくい材料を用いて一体成形することができる。また軽症用もしくは携帯用として首枕部の代わりに従来型枕を使用することとし、背骨台と体側保持部だけを一体成形してもよい。
【００３３】
【実施例３】
図１４は本発明の第３の実施例として、請求項６の背もたれ式の胸枕を示す図である。断面が略三角形の部材に首枕部の凹部（３３）、肩甲骨付近が下がるための凹部（４０）を設けると共に背骨台（１０）、体側保持部（２１）、（２２）を形成して背もたれ姿勢において疲労回復を図る胸枕であり、テレビを見る時や読書する時にも好ましい呼吸姿勢を提供するものである。
【００３４】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る胸枕を用いると背骨を適正な高さに保持することによって胸を開き気味にし、鼻から肺に至る気道の抵抗を少なくすることで、深くゆっくり呼吸でき、疲れがとれて気持ちよく目覚めることができる。また寝姿勢における腰椎のストレスをなくしギックリ腰などを防止できる。本発明は痩せ型で筋力の発達しにくい人を対象に考察したが、そうでない人も高齢期になると筋力が衰えて肩こり、頭痛などに悩まされることが多い。また女性の場合はプロポーションを良くするために意図的に体重を減らす人も多く、同様の症状に悩まされる。子供は成長期に身体発達上のアンバランスも出やすい時期であるため、頭痛や乗物酔いなどを起こしやすく、育成上の障害にもなりかねない。働き盛りの年代においては肉体的疲労、精神的ストレスが非常に大きく前記諸症状に困る人が多い。このように日常よく見られる諸症状の改善のために睡眠中の疲労回復を徹底することは重要であって、病院の検査結果で異常がないのに前記諸症状が残る場合等、本発明による胸枕で睡眠中の姿勢改善を行えば、体力気力を回復し症状を改善できる。また副次的な効果として猫背やなで肩も筋肉力が不足している為であるから、本発明の胸枕によって筋肉疲労が解消される結果、昼間の立姿勢を改善できる。
【００３５】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の胸枕の斜視図である。（実施例１）
【図２】背骨台の斜視図およびＡ−Ａ線の断面図である。
【図３】体側保持部を図１のＢ−Ｂ線から見た斜視図である。
【図４】首枕部の縦断面図（ハッチング部）および首枕部の凹面に接する人体外形（二点鎖線）を示す図である。
【図５】仰臥位における背骨の問題箇所を示す図である。
【図６】痩せ型の人が仰臥した時、胸が前すぼみになることを示す断面図である。
【図７】胸部における背骨台の働きを示す断面図である。
【図８】痩せ型の人が仰臥した時、腹部背骨が低い位置にあることを示す断面図である。
【図９】腹部における背骨台と体側保持部の働きを示す断面図である。
【図１０】背骨台、体側保持部と首枕部により背骨の屈曲がなくなることを示す図である。
【図１１】部材を、面ファスナー付ベルトで固定する例を示す斜視図である。
【図１２】部材を、面ファスナー付ベルトを有する布袋に入れて固定する例を示す斜視図である。
【図１３】一体成形による胸枕の構成例を示す斜視図である。（実施例２）
【図１４】背もたれ式の胸枕を示す斜視図である。（実施例３）
【符号の説明】
１：ベース板
２：位置合わせハンドル
３：ベース板の穴
１０：背骨台
１１：胸部支持面
１２：腹部支持面
１３：背骨台側面
１４：胸部支持面の高さ
１６：背骨台の穴
１７：ベルト
１８：面ファスナー
２０：体側保持部
２１：体側保持部（左）
２１ａ：布袋（体側保持部（左）用）
２２：体側保持部（右）
３０：首枕部
３１：首枕部Ａ
３２：首枕部Ｂ
３３：首枕部の凹面
４０：肩甲骨付近が下がる凹部
５０：寝具面
６０：従来型枕
７０：人体
７１：胸部
７２：胸椎
７２ａ：胸椎の屈曲
７２ｂ：屈曲がない胸椎
７３：腹部
７４：腰椎
７４ａ：腰椎の屈曲
７４ｂ：屈曲がない腰椎
７５：腕[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a chest pillow that holds the center and abdomen of the chest at a height at which the spine is not bent when sleeping or taking a rest in a sleeping position, thereby eliminating resistance to respiratory action and preventing headache, stiff shoulders, and back pain.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, various types of pillows have been proposed for the purpose of preventing stiff shoulders and the like. Many are devised to support the head and the part supporting the neck, and some pillows are provided with an inclined part to support the curved part from the neck to the back. Conventional pillows have a main purpose of placing a head, and few pillows focus on optimizing the posture of the chest and abdomen for performing internal organs activities. An exception is the "pillow pillow", which has a protruding part on the central side of the pillow on which the head is placed and stretches the spine by stretching the shoulder and chest by placing the spine on the protruding part when lying on its back to normalize human body functions (patented) Although there is a literature 3), there is a problem that the protruding portion tends to move or become unstable during sleep. In addition, a "posture stabilization pillow" (Patent Document 4) has been proposed in which a cushion-type compensation table is combined to fill the gap between the human body in the sleeping posture and the bedding surface and stabilizes the posture. Conventionally proposed pillows are used alone or in combination, but the position of the members is not fixed, so it is easy to come off from the proper position during sleep, and once it comes off, it is necessary to return multiple members to the proper position during sleep. There was a problem that it was very troublesome.
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-10-117916 (posture adjustment bedding FIG. 1)
[Patent Document 2]
Japanese Utility Model Laid-Open Publication No. 7-17165 (pillow structure FIGS. 4 and 5B)
[Patent Document 3]
Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-31713 (Sekichu (spine) pillow)
[Patent Document 4]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2001-112599 (pillow for stabilizing posture)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Focusing on the chest when lying on a mattress or bed, the central part of the chest with the spine sinks into the bedding surface, while the side of the chest is pushed up slightly from the bedding surface, resulting in a bowed forward shape and breathing action. Hindered. When a conventional pillow is used, the head and neck are held at the height of the pillow, so that the spine from the cervical vertebra to the thoracic vertebra is bent and the airway from the nose and mouth to the lungs is impaired. This causes a problem such as stiff shoulders and headaches.
[0005]
The degree of the above-mentioned symptom largely depends on the physique and constitution of the person, and when the person is moderately fleshy and well-balanced in height and weight, since the chest is thick, deformation of the anterior depression and bending of the spine hardly occur. Even those who are lean and prone to bowing and spine flexion may not have symptoms if they have adequately developed muscles.
[0006]
However, when the muscles are thin and thin, the chest has no thickness and is plate-shaped, so that the adverse effect of the front recess becomes significant. In addition, insufficient thickness of the back of the chest increases the height difference between the cervical vertebra and the thoracic vertebra, resulting in severe flexion of the thoracic vertebra, resulting in neck and shoulder stiffness, headache and reduced visceral activity.
[0007]
On the other hand, the spine (lumbar vertebra) from the abdomen to the buttocks is also bent at the part from the abdomen to the buttocks at a certain height in the case of the lean type, so that even if sleeping enough, symptoms such as low back pain and visceral weakness are likely to occur.
[0008]
SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to address the above-mentioned problems that could not be prevented by conventional pillows. It is to provide.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the chest pillow according to the invention of claim 1 is a rod-shaped member having a substantially trapezoidal cross section, and the chest is positioned so that the thoracic vertebra and the cervical vertebra become approximately the same height when supine thereon. In addition to providing a longitudinal smooth mounting surface to be mounted along the spine, the height of the portion corresponding to the lumbar vertebra is gradually reduced, and a longitudinally inclined mounting surface for mounting the abdomen along the spine is provided. It is characterized by having a backrest.
[0010]
The chest pillow according to the second aspect of the present invention is the invention according to the first aspect, wherein the cross section is a bar-shaped member having a substantially mountain-shaped cross section, and a concave portion corresponding to the shape of the body side is formed on the mountain-shaped inclined surface so that the side of the scapula can be seen. Is provided on both sides of the spine table so as to support the body from both sides.
[0011]
Further, the invention according to claim 3, as a member following the head side of the spine table, when the patient is supine and raises the chin, the space between the bedding surface and the human body shoulder, the neck, the back of the head is closed, In addition, there is provided a neck pillow having a concave groove corresponding to the lower shape of the neck and the back of the head.
[0012]
According to a fourth aspect of the present invention, there is provided a structure in which all or a part of the backrest of the first aspect, the body-side holding portion of the second aspect, and the neck pillow of the third aspect are fixed to the base plate.
[0013]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided a structure in which all or a part of the spine stand of the first aspect, the body-side holding portion of the second aspect, and the neck pillow of the third aspect are integrally formed.
[0014]
According to a sixth aspect of the present invention, the breast pillow according to the fourth or fifth aspect is configured as a backrest type in which the angle from the horizontal plane is constant or variable.
[0015]
[Action]
When supine using the chest pillow according to the present invention configured as described above, the vicinity of the thoracic spine is maintained at a constant height by the smooth mounting surface of the spine table, and the vicinity of the scapula is lowered by its own weight. The chest opens slightly, so the breathing activity is deep and active.
[0016]
In addition, the part corresponding to the lumbar vertebra of the spine table is gradually reduced in height, smoothing the spine when supine, and supporting the abdominal spine with an inclined mounting surface to support abdominal breathing and digestion Activate.
[0017]
The body-side holding parts located on both sides of the backbone support the side of the body except for the vicinity of the scapula to the center of the body and diagonally upward, so that even a thin person can have a somewhat rounded body shape and abdominal breathing In addition to helping digestion, the position of the abdominal spine is raised somewhat to prevent the lumbar spine from bending from the abdomen to the buttocks. In addition, the presence of the body-side holding part moves the arm away from the body and promotes relaxation of the chest. In addition, the body-side holding portion prevents the spine from coming off the spine pedestal during sleep, for a certain degree of body movement.
[0018]
The neck pillow following the head side of the spine table is formed so that when lying on the spine table and raising the chin, the space between the bedding surface and the human shoulder, neck, occipital area is closed. Because there is, the airway is kept straight and reduces respiratory resistance. The neck pillow is provided with a concave groove corresponding to the shape of the lower surface of the human neck or occipital region, and the head weight is supported along this groove, so that during movement during sleep, it can be used at key points in the autonomic nervous system. Certain occipital regions are moderately stimulated.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
An embodiment of a breast pillow according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings.
[0020]
Embodiment 1
FIG. 1 is a perspective view showing a first embodiment of a breast pillow according to the present invention, in which a backbone (10), body-side holding parts (21), (22), and a neck pillow part A are provided on a base plate (1). (31), the neck pillow part B (32) is arranged. The patient lays on the back so that the spine rests on the backrest, and lays his head on the neck pillow B (32), and then adjusts the contact with the positioning handle (2) so that the body is lifted.
[0021]
Since the base plate is heavy, it is necessary to bend on the bedding and a flexible resin plate is preferable. As an example, "Sampli" (registered trademark) of Sumitomo Chemical Co., Ltd. is suitable.
[0022]
FIG. 2 (a) is a perspective view of a spine table (10), which shows a chest support surface (11) (smooth mounting surface of claim 1) and an abdominal support surface (12) having an inclination. Mounting surface) and the side of the backbone (13). The chest support surface (11) may be slightly inclined. The side surface (13) of the backbone is smoothly inclined so as to close between the bedding surface and the scapula.
[0023]
FIG. 2B is a cross-sectional view of the backbone taken along the line AA. The height (14) of the chest support surface (11) is preferably about 75 mm as an example for a thin type. When the section is roughly trapezoidal as shown in FIG. 2 (b) and the weight of the chest is supported, the patient can be supine without discomfort. The material of the backbone must be hard enough to bear the weight and soft enough to deform slightly when it comes into contact with the body. A suitable material for this purpose is, for example, "Stylofoam" (registered trademark) of The Dow Chemical Company.
[0024]
FIG. 3 is a perspective view of the body-side holding unit viewed from line BB in FIG. The body-side holding part (left) (21) and the body-side holding part (right) (22) support the body side of the abdomen, so it is necessary to adapt to the body-side shape. For example, "low-rebound urethane foam" is suitable as a material. The spine table (10) supports the abdominal spine on an abdominal support surface (12), which is an inclined mounting surface.
[0025]
FIG. 4 shows the vertical cross section along the concave surface (33) of the neck pillows (31) and (32) by hatching, the contact state of the human neck by a two-dot chain line, and the backbone (10) by a dotted line. FIG. In the present invention, there is no concept of a "pillow on which the head is placed", and an object is to make a body shape that reduces respiratory resistance as much as possible for recovery from fatigue. For this reason, by using a body shape that is preferable when performing artificial respiration for an emergency patient who has stopped breathing, the airway from the nose to the lungs is made straight so that fatigue can be completely recovered during sleep. In the neck pillow portion, the upper part of the head is not supported and is in contact with the bedding surface, and the weight of the head is supported by the concave surface (33) of the neck pillow portion. The concave surface (33) of the neck pillow moderately stimulates the occipital region, which is a key part of the autonomic nervous system, by natural movement during sleep. The material of the neck pillow is preferably, for example, "Styrofoam" (registered trademark) of The Dow Chemical Company.
[0026]
FIG. 5 shows an example of a person who has a very poor flesh to make it easier to understand the state of supine using a conventional pillow, and shows an unnatural bending of the spine on the chest and abdomen. The thoracic vertebra flexion (72a) becomes remarkable when the height difference between the cervical vertebra and the thoracic vertebra is large. The bending of the lumbar spine (74a) becomes significant when the height difference between the abdominal lumbar vertebra and the hip spine is large.
[0027]
FIG. 6 is a cross-sectional view of the chest showing that the chest becomes narrow when the lean type person lies on his / her back. A lean person has a thin chest (71), and the center of the thoracic vertebra (72) sinks while the side of the body rises, leading to an anterior depression. In this case, natural respiration cannot be performed, resulting in a large resistance of pulmonary respiration. FIG. 7 is a cross-sectional view of the chest showing the function of the spine table (10) in the chest, which prevents the anterior bowing posture by holding the thoracic vertebra (72) at a constant height.
[0028]
FIG. 8 is a diagram showing that the abdominal spine and the lumbar vertebra (74) are at a low position and the thickness of the abdomen (73) is small when the lean type person lies on his / her back. In this state, the height difference between the lumbar spine and the hip spine is large. FIG. 9 is a cross-sectional view of the abdomen showing the functions of the spine table (10) and the body-side holding units (21) and (22) in the abdomen (73). The abdomen is held at a slightly higher position with a somewhat rounded shape by the backrest and the body-side holding portion, so that unnatural bending of the lumbar spine can be prevented and the internal organs can be easily activated. The stress on the chest is alleviated by moving the arm (75) away from the body.
[0029]
FIG. 10 is a view showing a state in which the spine is no longer bent by the neck pillow portion (30), the spine table (10) and the body side holding portion (20), (72b) is a thoracic vertebra without bending, and (74b) is not bent. Show the lumbar spine.
[0030]
Next, a method of fixing each member to the base plate will be described. FIG. 11 shows a belt (17) in which holes are previously provided in the base plate (1) and the side surface (13) of the backbone, and a hook-and-loop fastener (18) such as Magic Tape (registered trademark) of Kuraray Co., Ltd. is attached. This is a method in which the spine table (10) and the base plate (1) are tied so as to be wound and fixed. The position can be adjusted by providing a plurality of through holes in the base plate while being slightly shifted. This method can also be used to fix the neck pillow (30).
[0031]
FIG. 12 shows a state in which the belt (17) with the hook-and-loop fastener (18) is sewn to the cloth bag (21a), the body side holding part (21) is stored in the cloth bag, and the belt is fixed through the base plate hole (3). Is the way.
[0032]
Embodiment 2
As described above, in the first embodiment, the basic chest pillow is configured using the base plate. However, FIG. 13 illustrates the second embodiment in which the back plate (10), the body-side holding unit (21), It is a perspective view which shows the breast pillow of Claim 5 which integrally formed (22) and the neck pillow part (30). In order to obtain strength, the connection cross section between the members can be made sufficiently large, and can be integrally formed using a material that is difficult to tear. A conventional pillow may be used instead of the neck pillow for mild or portable use, and only the spine and the body-side holding portion may be integrally formed.
[0033]
Embodiment 3
FIG. 14 is a view showing a back pillow according to a sixth embodiment of the present invention as a third embodiment of the present invention. A concave portion (33) of the neck pillow portion and a concave portion (40) for lowering the vicinity of the scapula are provided in a member having a substantially triangular cross section, and a backbone (10) and body-side holding portions (21) and (22) are formed. It is a breast pillow for restoring fatigue in a backrest posture, and provides a preferable breathing posture when watching TV or reading a book.
[0034]
【The invention's effect】
As described above, by using the chest pillow according to the present invention, the chest can be opened slightly by holding the spine at an appropriate height, and the resistance of the airway from the nose to the lungs can be reduced to allow deep and slow breathing. You can wake up tiredly and comfortably. In addition, the stress of the lumbar spine in the sleeping posture can be eliminated, and the waist and the like can be prevented. Although the present invention has been considered for a thin type and a person who does not easily develop muscular strength, a person who does not have such strength often suffers from muscular weakness and stiff shoulders, headaches, and the like in the elderly. Many women also lose weight intentionally to improve their proportions, and suffer from similar symptoms. Children are likely to have a physical developmental imbalance during growth, so they are prone to headaches, motion sickness, etc., which can be a barrier to development. In the prime of work, physical fatigue and mental stress are extremely large, and many people suffer from the above-mentioned symptoms. Thorough recovery of fatigue during sleep in order to improve symptoms commonly seen in this way is important, and when the above symptoms remain even though there are no abnormalities in hospital test results, the present invention Improving your posture while sleeping with a chest pillow can restore physical strength and energy and improve symptoms. Also, as a secondary effect, the muscular strength of the cat's back and shoulders is insufficient, and the chest pillow of the present invention eliminates muscular fatigue, thereby improving the standing posture in the daytime.
[0035]
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a breast pillow according to the present invention. (Example 1)
FIG. 2 is a perspective view of a spine table and a cross-sectional view taken along line AA.
FIG. 3 is a perspective view of the body-side holding unit viewed from line BB in FIG. 1;
FIG. 4 is a vertical cross-sectional view of a neck pillow portion (hatched portion) and a diagram showing a human body outline (two-dot chain line) in contact with a concave surface of the neck pillow portion.
FIG. 5 is a diagram showing a problematic part of a spine in a supine position.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing that a breast becomes anterior when a lean type person lies on his / her back.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the function of the spine in the chest.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing that an abdominal spine is in a low position when a lean type person lies on his / her back.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing functions of a spine table and a body-side holding unit in the abdomen.
FIG. 10 is a view showing that the spine pedestal, the body-side holding portion, and the neck pillow portion eliminate bending of the spine.
FIG. 11 is a perspective view showing an example of fixing a member with a belt with a hook-and-loop fastener.
FIG. 12 is a perspective view showing an example of fixing a member by putting it in a cloth bag having a belt with a hook-and-loop fastener.
FIG. 13 is a perspective view showing a configuration example of a breast pillow formed by integral molding. (Example 2)
FIG. 14 is a perspective view showing a backrest-type chest pillow; (Example 3)
[Explanation of symbols]
1: Base plate 2: Positioning handle 3: Base plate hole 10: Spine support 11: Chest support surface 12: Abdominal support surface 13: Spine support side surface 14: Chest support surface height 16: Spine support hole 17: Belt 18: hook-and-loop fastener 20: body side holding part 21: body side holding part (left)
21a: Cloth bag (for body side holding part (left))
22: Body side holding part (right)
30: Neck pillow 31: Neck pillow A
32: Neck pillow B
33: concave surface of the neck pillow portion 40: concave portion where the vicinity of the scapula goes down 50: bedding surface 60: conventional pillow 70: human body 71: chest 72: thoracic vertebra 72a: flexion of the thoracic vertebra 72b: thoracic vertebra 73 without flexion 73: abdomen 74: lumbar vertebra 74a: Lumbar flexion 74b: Lumbar vertebra without flexion 75: Arm
