JP2004187044A - データ処理装置、その方法およびそのプログラム - Google Patents
データ処理装置、その方法およびそのプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004187044A JP2004187044A JP2002352165A JP2002352165A JP2004187044A JP 2004187044 A JP2004187044 A JP 2004187044A JP 2002352165 A JP2002352165 A JP 2002352165A JP 2002352165 A JP2002352165 A JP 2002352165A JP 2004187044 A JP2004187044 A JP 2004187044A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- unit
- block
- content
- block data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Television Systems (AREA)
- Editing Of Facsimile Originals (AREA)
- Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】付加データが指定された場合に、当該指定された付加データをコンテンツデータに付加して新たなコンテンツデータを生成する場合の処理負担を軽減できるデータ処理装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ生成部10において、コンテンツデータの各フレームに、論理値「1」の付加データと、論理値「0」の付加データとをそれぞれ付加してコンテンツデータCON2(0),(1)を予め生成し、これを記録装置11,12に記憶する。選択部13は、配信時に、指定付加データAD10を基に、コンテンツデータCON2(0)、(1)をフレーム単位で切り換えて、コンテンツデータCON3を生成し、これを暗号化部14に出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】コンテンツ生成部10において、コンテンツデータの各フレームに、論理値「1」の付加データと、論理値「0」の付加データとをそれぞれ付加してコンテンツデータCON2(0),(1)を予め生成し、これを記録装置11,12に記憶する。選択部13は、配信時に、指定付加データAD10を基に、コンテンツデータCON2(0)、(1)をフレーム単位で切り換えて、コンテンツデータCON3を生成し、これを暗号化部14に出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、画像や音声などのコンテンツデータに付加データを付加して配信するためなどに用いられるデータ処理装置、その方法およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザからの要求に応じて、コンテンツデータを当該ユーザを指定して当該ユーザの端末装置に送信する配信システムがある。
このようなコンテンツ配信システムでは、サーバが、ユーザからの要求を受けると、メモリからコンテンツデータを読み出し、当該コンテンツデータに当該ユーザのユーザIDを付加(重畳)して配信することで、コンテンツデータが不正に流通することを防止している。
この場合に、ユーザIDをフラグとしてそのままコンテンツデータに付加するのでは、ユーザIDが容易に除去または改竄され、安全性に問題があるため、電子透かしデータとしてユーザIDをコンテンツデータに付加している。
また、サーバは、このようにユーザIDが重畳されたコンテンツデータをさらに符号化および暗号化して配信している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−118834号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の配信システムでは、コンテンツデータの配信時に、上述したようにコンテンツデータへのユーザIDの付加、並びに、ユーザIDが付加されたコンテンツデータの符号化および暗号化を行うため、配信時におけるサーバの処理負担が大きいという問題がある。
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、付加データが指定された場合に、当該指定された付加付加データをコンテンツデータに付加して新たなコンテンツデータを生成する場合の処理負担を軽減できるデータ処理装置、その方法およびそのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、第1の発明のデータ処理装置は、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置であって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する付加手段と、前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記付加手段で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する保存手段と、前記保存手段に保存されている前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する選択手段とを有する。
【0007】
第1の発明のデータ処理装置の作用は以下のようになる。
付加手段が、第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する。
次に、保存手段が、前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記付加手段で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する。
次に、選択手段が、前記保存手段に保存されている前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する。
【0008】
第2の発明のデータ処理方法は、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理方法であって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の工程と、前記第1の工程で生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記第1の工程で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する第2の工程と、前記第2の工程で保存された前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第3の工程とを有する。
【0009】
第3の発明のプログラムは、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置が実行するプログラムであって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の手順と、前記第1の手順で生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記第1の手順で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する第2の手順と、前記第2の手順で保存された前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第3の手順とを有する。
【0010】
第4の発明のデータ処理装置は、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置であって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する付加手段と、前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する処理手段と、前記処理手段が生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記処理手段の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する保存手段と、前記保存手段に保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する選択手段とを有する。
【0011】
第4の発明のデータ処理装置の作用は以下のようになる。
付加手段が、第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する。
次に、処理手段が、前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する。
次に、保存手段が、前記処理手段が生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記処理手段の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する。
次に、選択手段が、前記保存手段に保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する。
【0012】
第5の発明のデータ処理方法は、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理方法であって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の工程と、前記第1の工程で生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する第2の工程と、前記第2の工程で生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記第2の工程の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する第3の工程と、前記第3の工程で保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第4の工程とを有する。
【0013】
第6の発明のプログラムは、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置が実行するプログラムであって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の手順と、前記第1の手順で生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する第2の手順と、前記第2の手順で生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記第2の手順の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する第3の手順と、前記第3の手順で保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第4の手順とを有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔本発明の関連技術〕
図1は、本発明の関連技術に係わるコンテンツ配信装置100の構成図である。
コンテンツ配信装置100は、付加データADをコンテンツデータCONに重畳し、符号化、暗号化処理を行って配信し、ユーザ側では、コンテンツデータCONを一度記録装置に記録した後、復号してコンテンツデータCONを基に画像表示および音声出力を行う。
記録装置101には、コンテンツデータCONが格納されている。
コンテンツ配信装置100は、例えば、特定のユーザから配信要求を受けると、重畳レベル決定部102において、コンテンツデータCONの特性を基に、コンテンツデータCONに付加データADを重畳するレベルを決定し、その結果を示す重畳レベルデータS102を拡散変調部104に出力する。
当該付加データADは、例えば、コンテンツデータCONの配信先のユーザのユーザIDを示している。
【0015】
次に、拡散変調部104が、重畳レベルデータS102を基に付加データADを拡散変調して指定付加データAD101を生成し、これを重畳部103に出力する。
次に、重畳部103が、記録装置101から読み出されたコンテンツデータCONに、拡散変調部104から入力した指定付加データAD101を加算(重畳)してコンテンツデータCON101を生成し、これを符号化部105に出力する。
次に、符号化部105が、コンテンツデータCON101を符号化(圧縮)してコンテンツデータCON102を生成し、これを暗号化部106に出力する。次に、暗号化部106が、コンテンツデータCON102を暗号化してコンテンツデータCON103を生成する。
コンテンツデータCON103は、ユーザの端末装置に送信される。
【0016】
ユーザの端末装置110は、図2に示すように、先ず、コンテンツ配信装置100から受信したコンテンツデータCON103を記録装置111に格納する。
次に、暗号復号部112が、記録装置111から読み出したコンテンツデータCON103の暗号を復号してコンテンツデータCON104を生成し、これを復号部113に出力する。
次に、復号部113が、コンテンツデータCON104を復号してコンテンツデータCON105を生成する。
そして、コンテンツデータCON105を基に出力された画像および音声が、ユーザによって視聴される。
【0017】
上述したコンテンツ配信装置100では、配信要求を受けてから、配信に給されるコンテンツデータCON103を生成するために、付加データの重畳処理、符号化処理および暗号化処理を行う必要があり、配信要求を受けてからの処理負担が大きく、配信要求に応じてリアルタイムにコンテンツデータを配信することが困難であるという問題がある。
【0018】
以下、上述した本発明の関連技術の問題点を解決した本発明の実施形態に係わるコンテンツ配信システムについて説明する。
〔第1実施形態〕
当該実施形態は、第1〜第3の発明に対応した実施形態である。
図3は、本実施形態のコンテンツ配信システム1の全体構成図である。
図3に示すように、コンテンツ配信システム1は、配信元が使用するコンテンツ配信装置2と、受信側のユーザが使用する端末装置3とを有する。
なお、実際には、複数の端末装置3が存在する。
コンテンツ配信システム1では、コンテンツ配信装置2において付加データをコンテンツデータに重畳し、符号化、暗号化処理を行って配信する。
そして、端末装置3において、コンテンツ配信装置2から受信したコンテンツデータを一度記録装置に記録した後、復号してコンテンツデータを基に画像表示および音声出力の少なくとも一方を行う。
【0019】
〔コンテンツ配信装置2〕
図4は、図3に示すコンテンツ配信装置2の構成図である。
図4に示すように、コンテンツ配信装置2は、例えば、コンテンツ生成部10、記録装置11,12、選択部13、暗号化部14および制御部15を有する。
ここで、コンテンツ配信装置2が第1の発明のデータ処理装置に対応し、記録装置11,12が第1の発明の保存手段に対応し、選択部13が第1の発明の選択手段に対応している。
【0020】
以下、図4に示す各構成要素について説明する。
先ず、コンテンツ生成部10について説明する。
図5は、図4に示すコンテンツ生成部10の構成図である。
図5に示すように、コンテンツ生成部10は、例えば、記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部23、重畳部24および符号化部25を有する。
ここで、重畳部24が第1の発明の付加手段に対応し、符号化部25が第1の発明の処理手段に対応している。
記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部23、重畳部24および符号化部25は、制御部15からの制御信号(*)を基に以下の動作を行う。
【0021】
記録装置21は、画像データや音声データなどのコンテンツデータCONを記憶する。
重畳レベル決定部22は、記録装置21から読み出されたコンテンツデータCON(第1の発明の第1のコンテンツデータ)を基に、コンテンツデータCONに付加データAD(0),(1)(本発明の付加データ)を重畳するレベルを決定し、その結果を示す重畳レベルデータS22を拡散変調部23に出力する。
具体的には、重畳レベル決定部22は、コンテンツデータCONの特性(例えば、周波数成分)を検出し、その特性を基に、コンテンツデータCONに応じた画像表示または音声出力を行った場合に、後に重畳される付加データADがユーザによって認識困難で、しかも端末装置3あるいはその他の検出装置において検出可能なレベルを特定し、そのレベルを示す重畳レベルデータS22を生成する。
付加データAD(0)は、論理値「0」(第1の論理値)を示す複数ビットデータで構成される。
付加デ−タAD(1)は、論理値「1」(第2の論理値)の複数ビットデータで構成される。
ここで、付加データAD(0),(1)を構成する1ビットデータが本発明の単位データに対応している。
なお、本実施形態では、単位データが1ビットデータの場合を例示するが、単位データは複数のビットデータで構成されていてもよい。
【0022】
図6は、図5に示す拡散変調部23の構成図である。
図6に示すように、拡散変調部23は、例えば、PN生成部31、重畳部32およびレベル調整部33を有する。
PN生成部31は、PN(Pseudo Noise,疑似ランダム雑音 )系列信号S31を生成し、これを重畳部32に出力する。
重畳部32は、入力した付加データAD(0),(1)と、PN系列信号S31とを重畳して付加データAD5(0),(1)を生成し、これをレベル調整部33に出力する。
このとき、重畳部32は、付加データAD(0),(1)のビット長に応じた符号長のPN系列信号S31を用いる。
レベル調整部33は、図5に示す重畳レベル決定部22から入力した重畳レベルデータS22を基に、付加データAD5(0),(1)のレベル調整を行って付加データAD1(0),(1)を生成し、これを図5に示す重畳部24に出力する。
【0023】
重畳部24は、記録装置21から読み出されたコンテンツデータCONを構成する各フレームデータ(第1の発明の第1のブロックデータ)に、拡散変調部23から入力した付加データAD1(0),(1)の各ビットデータをそれぞれ加算(重畳)してコンテンツデータCON1(0),(1)を生成し、これを符号化部25に出力する。
符号化部25が、コンテンツデータCON1(0),(1)を符号化(圧縮)してコンテンツデータCON2(0),(1)を生成し、これを記録装置11,12に書き込む。コンテンツデータがオーディオデータである場合には、当該符号化として例えばMP3の符号化が用いられる。
【0024】
コンテンツ生成部10は、論理値「0」(第1の論理値)を示す付加データAD(0)を用いて、上述した拡散変調部23、重畳部24および符号化部25の処理を行って、各フレームデータに論理値「0」の付加データAD(0)が重畳されたコンテンツデータCON2(0)を生成し、これを付加データAD(0)と関連付けて記録装置11に書き込む。
コンテンツ生成部10は、論理値「1」(第2の論理値)を示す付加データAD(1)を用いて、上述した拡散変調部23、重畳部24および符号化部25の処理を行って、各フレームデータに論理値「0」の付加データAD(1)が重畳されたコンテンツデータCON2(1)を生成し、これを付加データAD(1)と関連付けて記録装置12に書き込む。
【0025】
次に、選択部13について説明する。
選択部13は、コンテンツデータの配信時(例えば、端末装置3から配信要求を受けた場合)に、記録装置11および記録装置12から読み出されたコンテンツデータCON2(0),(1)を同期して入力する。
選択部13は、コンテンツデータCON2(0),(1)内の各フレームデータと各ビットデ−タが同期した指定付加データAD10(本発明の指定された付加データ)を入力する。
指定付加データAD10は、例えば、コンテンツデータの配信先の端末装置3のユーザを識別する識別データであり、当該ユーザのユーザIDそのものであってもよいし、当該ユーザIDと対応付けられた所定のデータであってもよい。
指定付加データAD10は、その他、IPv6、IPv4、サービスプロバイダに登録したユーザID、サブスクライバーに登録したユーザID、パスワード、プロバイダ名、電子メールアドレス、公的機関またはそれに順ずる機関が発行するIDまたは証明書番号、日時、国名、電話番号、処理装置名およびシリアル番号、機器IDの何れかであってもよい。
【0026】
選択部13は、指定付加データAD10の各ビットデータを基に、コンテンツデータCON2(0),(1)内の当該ビットに対応したフレームデータ(第2のブロックデータ)のうち、当該ビットデータが示す論理値に対応したフレームデータを選択して出力し、これによって得られるコンテンツデータCON3(第1の発明の第2のコンテンツデータ)を暗号化部14に出力する。
暗号化部14は、コンテンツデータCON3を暗号化してコンテンツデータCON4を生成し、これを配信に給する。
制御部15は、プログラムPRG(本発明のプログラム)を実行し、上述したコンテンツ生成部10、記録装置11,12、選択部13および暗号化部14の動作を制御する。
【0027】
コンテンツ配信装置2では、上述したように、付加データADが付加され、続いて符号化されたコンテンツデータCON2(0),(1)を記録装置11,12に予め保存し、配信時に、記録装置11,12から読み出されたコンテンツデータCON2(0),(1)を指定付加データAD10を基にフレームデータ単位で選択してコンテンツデータCON3を生成するため、配信時の負荷の低減が図れ、効率的な配信が実現され、また、高速で高価な装置を用いる必要がなくなる。
【0028】
以下、図4に示すコンテンツ配信装置2の動作例を説明する。
先ず、コンテンツ生成部10の動作を説明する。
記録装置21から図7(A)に示すコンテンツデータCONが読み出され、これが重畳レベル決定部22に出力される。
図7(A)に示すように、コンテンツデータCONは、複数のフレームデータF1,F2...(第1の発明の第1のブロックデータ)で構成される。フレームデータは、コンテンツデータCONがオーディオデータの場合には、例えば、1152サンプル、1024サンプルのデータである。
次に、重畳レベル決定部22が、コンテンツデータCONを基に、コンテンツデータCONに付加データADを重畳するレベルを決定し、その結果を示す重畳レベルデータS22を拡散変調部23に出力する。
このとき、重畳レベル決定部22は、符号化部25が行う符号化の単位であるフレームデータを単位として、重畳レベルデータS22を生成する。
【0029】
次に、拡散変調部23が、入力した図7(C)または(D)に示す付加データAD(1),(0)と、図7(B)に示すPN系列信号S31とをそれぞれ重畳して付加データAD5(1),(0)をそれぞれ生成し、これをレベル調整部33でレベル調整して付加データAD1(1),(0)をそれぞれ生成し、これを重畳部24に出力する。
【0030】
次に、重畳部24が、記録装置21から読み出された図7(A)に示すコンテンツデータCON内の各フレームデータに、拡散変調部23から入力した付加データAD1(1),(0)の各ビットデータをそれぞれ加算(重畳)して図7(E)または(F)に示すコンテンツデータCON1(1),(0)をそれぞれ生成し、これを符号化部25に出力する。
ここで、図7(E),(F)に示すF1(1),(0),F2(1),(0),...のそれぞれがフレームデータが第1の発明の第2のブロックデータに対応している。
このとき、重畳部24は、付加データAD1の単位データである1ビットのビットデータをフレームデータに対して重畳する。
なお、フレームデータ毎に付加データAD1のビットデータを重畳するのではなく、フレームデータ毎に付加データADの複数ビットデータを重畳したり、複数のフレームデータに付加データAD1のビットデータあるいは複数のビットデータを重畳してもよい。
【0031】
次に、符号化部25が、コンテンツデータCON1(1),(0)を符号化(圧縮)して図8(G)または(H)に示すコンテンツデータCON2(1),(2)を生成し、これを記録装置11,12に書き込む。
上述した動作において、コンテンツ生成部10は、コンテンツデータCONの各フレームデータについて、論理値「0」を示す付加データAD(0)と論理値「1」を示す付加データAD(1)とをそれぞれ用いて、コンテンツデータCON2(0),CON2(1)を生成する。そして、コンテンツ生成部10は、コンテンツデータCON2(0)を記録装置11に付加データAD(0)と関連付けて書き込み、コンテンツデータCON2(1)を付加データAD(1)と関連付けて記録装置12に書き込む。
【0032】
以下、図5に示すコンテンツ配信装置2の全体動作を説明する。
図9は、図5に示すコンテンツ配信装置2の全体動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
コンテンツ生成部10が、前述した動作を行い、図8(G),(H)に示すコンテンツデータCON2(0),CON2(1)を生成する。
ステップST2:
コンテンツ生成部10が、ステップST1で生成したコンテンツデータCON2(0)を記録装置11に書き込み、コンテンツデータCON2(1)を記録装置12に書き込む。
【0033】
ステップST3:
選択部13が、図8(I)に示す指定付加データAD10の各ビットデータを基に、コンテンツデータCON2(0),(1)内の当該ビットに対応したフレームのうち、当該ビットデータが示す論理値に対応したフレームデータを選択して図8(J)に示すコンテンツデータCON3を暗号化部14に出力する。
【0034】
ステップST4:
暗号化部14が、ステップST3で生成されたコンテンツデータCON3を暗号化して図8(K)に示すコンテンツデータCON4を生成する。
【0035】
ステップST5:
コンテンツ配信装置2が、ステップST4で生成されたコンテンツデータCON4を端末装置3に配信する。
【0036】
〔端末装置3〕
図10は、図1に示す端末装置3の構成図である。
図10に示すように、端末装置3は、例えば、記録装置41、暗号復号部42、復号部43および画像・音声出力部44を有する。
記録装置41は、コンテンツ配信装置2から受信したコンテンツデータCON4を格納する。
暗号復号部42は、図4に示す暗号化部14における暗号化と対応した復号処理を行い、コンテンツデータCON4を復号してコンテンツデータCON5を生成し、これを復号部43に出力する。
復号部43は、図5に示す符号化部25と対応した復号処理を行い、コンテンツデータCON5を復号してコンテンツデータCON6を生成し、これを画像・音声出力部44に出力する。
画像・音声出力部44は、コンテンツデータCON6を基に画像表示および音声出力を行う。
ここで、コンテンツデータCON6には付加データADが、画像表示および音声出力時にユーザによって認識困難に重畳されているため、画質および音質に与える影響は小さい。
【0037】
以上説明したように、コンテンツ配信システム1によれば、コンテンツ配信装置2が、予め論理値「0」および論理値「1」の付加データADをそれぞれフレームデータ単位で重畳し、続いて符号化したコンテンツデータCON2(0),(1)を生成し、これを記録装置11,12にそれぞれ格納する。
そして、コンテンツ配信装置2の選択部13が、配信時に、指定付加データAD10を基に、当該指定付加データAD10を構成するビットデータを単位として、コンテンツデータCON2(0),(1)内のフレームデータを選択してコンテンツデータCON3を生成する。
そのため、指定付加データAD10が配信時に配信先のユーザのユーザIDに応じて決定された場合でも、配信時に選択部13による選択動作を行い続いて暗号化を行うだけでコンテンツデータCON3を生成でき、配信時におけるコンテンツ配信装置2の負荷を軽減できる。すなわち、配信時に、付加データADの重畳および符号化を行う必要がない。
その結果、コンテンツ配信装置2として、前述した関連技術の場合に比べて処理能力が低いものを用いても、配信時にコンテンツデータCON3をリアルタイムに生成できる。
【0038】
また、コンテンツ配信システム1によれば、コンテンツ配信装置2から端末装置3に配信されるコンテンツデータCON4には、配信先のユーザのユーザIDを示す付加データADが重畳されているため、当該ユーザがコンテンツデータCON4を不正に配信した場合に、付加データADを基に当該ユーザを特定できる。これにより、コンテンツデータCON4の不正利用に対する注意を喚起でき、その不正な流通の歯止め効果が期待できる。
また、不正に流通させた場合には、違法流通したコンテンツデータを持つユーザに改善指導または警告を行ったり、場合によっては、コンテンツデータの視聴の制限や禁止などの措置を講ずることも可能となる。
不正流通への対策となりうるため、他の暗号化や、使用条件の緩和を図ることが可能となるため、ユーザビリティー向上させることも可能となる。
【0039】
第2実施形態
上述した実施形態では、コンテンツ配信装置2において、配信前に予め論理値「0」および論理値「1」の付加データを重畳し、続いて符号化を行ったコンテンツデータCON2を記録装置11,12に格納した場合を例示したが、本実施形態では、コンテンツデータCON2をさらに暗号化したコンテンツデータCON12を記録装置に記録する場合を説明する。
図11は、本実施形態のコンテンツ配信装置202の構成図である。
図11に示すように、コンテンツ配信装置202は、例えば、コンテンツ生成部210、記録装置211,212、選択部213および制御部215を有する。
コンテンツ配信装置202は、図4に示すコンテンツ配信装置2とは異なり、選択部の後段に暗号化部を有しておらず、暗号化はコンテンツ生成部210において行われる。
【0040】
以下、図11に示す各構成要素について説明する。
先ず、コンテンツ生成部210について説明する。
図12は、図11に示すコンテンツ生成部210の構成図である。
図12に示すように、コンテンツ生成部210は、例えば、記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部23、重畳部24、符号化部25および暗号化部26を有する。
図12において、図5と同じ符号を付した記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部23、重畳部24および符号化部25は、第1実施形態で説明したものと同じである。
すなわち、コンテンツ生成部210は、符号化部25の後段に暗号化部26を設けたことに特徴を有している。
暗号化部26は、符号化部25から入力した符号化された図13(A),(B)に示すコンテンツデータCON2(0),(1)をさらに暗号化して図13(C),(D)に示すコンテンツデータCON12(0),(1)を生成する。
暗号化部26は、コンテンツデータCON12(0)を記録装置211に書き込み、コンテンツデータCON12(1)を記録装置212に書き込む。
【0041】
図11に示す選択部213は、コンテンツデータの配信時に、記録装置211および記録装置212から読み出された図13(C),(D)に示すコンテンツデータCON12(0),(1)を同期して入力する。
選択部213は、コンテンツデータCON12(0),(1)内の各フレームデータと各ビットデータが同期した図13(E)に示す指定付加データAD10を入力する。
指定付加データAD10は、例えば、第1実施形態で説明したものと同じである。
選択部213は、指定付加データAD10の各ビットを基に、コンテンツデータCON2(0),(1)内の当該ビットデータに対応したフレームデータのうち、当該ビットデータが示す論理値に対応したフレームデータを選択して得られる図13(F)に示すコンテンツデータCON13を配信に給する。
制御部215は、プログラムPRG1(本発明のプログラム)を実行し、上述したコンテンツ生成部210、記録装置211,212および選択部213の動作を制御する。
【0042】
以上説明したように、コンテンツ配信装置202によれば、コンテンツデータCON2(0),(1)をさらに暗号化したコンテンツデータCON12(0),(1)を記録装置211,212に格納し、配信時に、指定付加データAD10を基に選択部213において選択動作を行ってコンテンツデータCON13を生成する。
そのため、配信時には、選択部213における選択動作を行うだけでコンテンツデータCON13を得ることができ、配信時におけるコンテンツ配信装置2の負荷を第1実施形態の場合に比べさらに軽減できる。
【0043】
第3実施形態
当該実施形態は、第4〜第6の発明に対応した実施形態である。
上述した第1実施形態では、付加データADの各ビットデータがそれぞれ付加されるフレームデータを単位として符号化が行われる場合を例示したが、本実施形態では、複数のフレームデータに跨がったブロックデータを単位として符号化が行われる場合を説明する。
図14は、本実施形態のコンテンツ配信装置302の構成図である。
図14に示すように、コンテンツ配信装置302は、例えば、コンテンツ生成部310、記録装置311,312,313,314、選択部413および制御部315を有する。
ここで、記録装置311〜314が第4の発明の保存手段に対応し、選択部413が第4の発明の選択手段に対応している。
【0044】
以下、図14に示す各構成要素について説明する。
先ず、コンテンツ生成部310について説明する。
図15は、本実施形態の図14に示すコンテンツ生成部310の構成図である。
図15に示すように、コンテンツ生成部310は、例えば、記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部323、重畳部324および符号化部325を有する。
ここで、重畳部324が第4の発明の付加手段に対応し、符号化部325が第4の発明の処理手段に対応している。
図15において、図5と同じ符号を付した記録装置21および重畳レベル決定部22は、第1実施形態で説明したものと同じである。
拡散変調部323は、図16(C),(D),(E),(F)に示す付加データAD(11),(00),(10),(01)を入力し、これらに図16(B)に示すPN系列信号S31をそれぞれ重畳して付加データAD1(11),(00),(10),(01)を生成し、これを重畳部324に出力する。
ここで、付加データAD(11)は、ビットデータが全て論理値「1」を示し、付加データAD(00)は、ビットデータが全て論理値「0」を示している。付加データAD(01)は、ビットデータが論理値「0」と「1」とを交互に示し、付加データAD(10)は付加データAD(01)の論理値を反転させた値を示している。
【0045】
重畳部324は、記録装置21から読み出されたコンテンツデータCONを構成する各フレームデータ(第4の発明の第1のブロックデータ)に、拡散変調部323から入力したAD1(11),(00),(10),(01)の各ビットデータをそれぞれ加算(重畳)して図17(G),(H),(I),(J)に示すコンテンツデータCON1(11),(00),(10),(01)をそれぞれ生成し、これを符号化部325に出力する。
符号化部325は、図17に示すように、コンテンツデータCON1(11),(00),(10),(01)内の2つのフレームデータ(第4の発明の第2のブロックデータ)に跨がったブロック(第4の発明の所定のブロック)を単位として符号化(圧縮)を行って図17(K),(L),(M),(N)に示すコンテンツデータCON2(11),(00),(10),(01)を生成する。当該符号化は、例えば、MDCT(Modified Discrete Cosine Tranformであり、各フレームデータに対して50%ずつ窓掛けして複数のフレームデータに跨がって符号化を行う。
【0046】
符号化部325は、コンテンツデータCON2(11)内のフレームデータ(第4の発明の第3のブロックデータ)を付加データAD(11)内の単位データ(例えば、11)と関連付けて記憶装置311に書き込み、コンテンツデータCON2(00)内のフレームデータを付加データAD(00)内の単位データ(例えば、00)と関連付けて記憶装置312に書き込み、コンテンツデータCON2(10)内のフレームデータを付加データAD(10)内の単位データ(例えば、10)と関連付けて記憶装置313に書き込み、コンテンツデータCON2(01)内のフレームデータを付加データAD(01)内の単位データ(例えば、01)と関連付けて記憶装置314に書き込む。
【0047】
次に、選択部413について説明する。
選択部413は、コンテンツデータの配信時に、記録装置311,312,313,314から読み出されたコンテンツデータCON2(11),(00),(10),(01)を同期して入力する。
選択部413は、コンテンツデータCON2(11),(00),(10),(01)内の各フレームデータと各ビットが同期した指定付加データAD10(本発明の指定された付加データ)を入力する。
指定付加データAD10は、例えば、第1実施形態で説明したものと同じである。
【0048】
選択部413は、図18(O)に示す指定付加データAD10の各ビットデータを基に、図18(K),(L),(M),(N)に示すコンテンツデータCON2(11),(00),(10),(01)内の当該ビットデータに対応したフレームデータ(第4の発明の第3のブロックデータ)のうち、当該ビットデータが示す論理値、並びに当該ビットデータの1つ前のビットデータの論理値に対応したフレームデータを選択して出力し、これによって得られる図18(P)に示すコンテンツデータCON33を暗号化部414に出力する。
具体的には、選択部413は、図18(O)に示す指定付加データAD10の2番目のビットデータが論理値「0」を示し、その1つ前のビットデータが論理値「1」を示すため、単位データ「10」に対応する図18(M)に示すフレームデータf2(10)を選択する。続いて、図18(O)に示す指定付加データAD10の3番目のビットデータが論理値「1」を示し、その1つ前のビットデータが論理値「0」を示すため、単位データ「01」に対応する図18(M)に示すフレームデータf3(01)を選択する。
【0049】
暗号化部414は、コンテンツデータCON33を暗号化して図18(Q)に示すコンテンツデータCON34を生成し、これを配信に給する。
制御部315は、プログラムPRG2(第6の発明のプログラム)を実行し、上述したコンテンツ生成部310、記録装置311,312,313,314、選択部413および暗号化部414の動作を制御する。
【0050】
以上説明したように、コンテンツ配信装置302によれば、複数のフレームデータに跨がったブロックデータを単位として符号化が行われる場合でも、第1の実施形態で説明した効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、選択部413の後段の暗号化部414においてコンテンツデータの暗号化を行う場合を例示したが、第2実施形態のように、コンテンツ生成部310において暗号化を行い、暗号化されたコンテンツデータを記録装置311〜314に格納してもよい。
【0051】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
例えば、上述した第1実施形態では、全てのフレームデータについて、同じ初期ベクトルおよび暗号化鍵データを基に暗号化する場合を例示したが、例えば、図19(A)に示す第1実施形態で説明したコンテンツデータCON3の各フレームに対して、図19(B),(C)に示すように相互に異なる初期ベクトルIVおよび暗号化キーKEYを変えて暗号化を行って、コンテンツデータCON4を生成してもよい。
第2実施形態および第3実施形態の場合も同様である。
【0052】
また、図20(A),(B)に示すように、複数のフレームデータを単位として暗号化を行ってもよい。
また、図20(A),(C)に示すように、例えば、第1実施形態などのように、各フレームデータに対して付加データの単位データを重畳してもよい。
【0053】
連鎖的暗号モードを取る場合(例えばCBC、CFBなど)は、1暗号化フレーム内で完結させるか、付加データフレーム内で完結するようにすれば用いてもよいが、複数フレームに渡って連鎖モードを持続する場合や、同様に初期ベクトルIVを前フレームのデータから生成する場合などは、その連鎖が継続するフレームを1区切りとして、付加データを割り当てたり、切換の単位とするなどしても良いし、他に、暗号化がされていない符号化ストリーム上において、切換を行っておき、付加データが挿入されたストリームに対して、暗号化処理を行うことにより、配信データを生成しても良い。
【0054】
また、上述した実施形態では、音声のフレームデータを単位とする場合を主に述べたが、画像信号の場合、マクロブロック、スライス、ピクチャー、GOP(Group Of Pictures) などを単位として、同様に付加データの重畳単位を設定してもよい。
また、重畳方法は、ベースバンド信号にそのまま重畳したり、FFT,DCTなどの変換操作がなされた係数上で行ってもよい。
さらに、連鎖的暗号モードの代わりにECBモードや、OFBモードを使用して、データ間の連鎖を行わないようにしてもよい。
また、コンテンツデータへの付加データの重畳方法は、スペクトラム拡散のような電子透かし技術によるものの他、画像や音声に影響のないデータ部分に付加データを挿入してもよい。
前フレームデータの暗号連鎖の影響を受けないような複数のフレームデータに一括して付加データを設定するようにしても良いし、あらかじめ設定したフレームデータ毎に連鎖を完結するように暗号モードの方を設定しても良い。
また、暗号化の際のヘッダ、フッターデータ等が、ベースコンテンツデータデータ間で異なる場合は、付加データに応じて、適切な方を選択使用したり、データの修正処理を行うことによって、デクリプト時にエラーにならないような処理を行う必要がある。
【0055】
また、上述した実施形態では、論理値「0」および論理値「1」を各ビットデータが示す付加データを例示したが、排他的なデータで構成されるものであれば、その他のデータを用いて付加データを構成してもよい。
また、上述した実施形態では、拡散変調された付加データをコンテンツデータの符号化前に重畳するように説明したが、付加データを拡散変調し、重畳レベルを決定した後、符号化を行うことにより、符号化係数上で重畳処理を行うようにし、ベースコンテンツデータ群を生成してもよい。記録装置にも、符号化されたコンテンツデータが記録されてもよい。
【0056】
また、上述した実施形態では、コンテンツ配信装置2において、コンテンツデータに付加データを重畳してから配信を行うように説明したが、その他、付加データを付加した複数のコンテンツデータを配信し、ユーザ装置側で付加データに従って付加データを付加したコンテンツデータを生成するようにしても良い。
【0057】
また、配信されたコンテンツデータは、記録装置の記録媒体に記録される他、ストリーミングの形式で、記録媒体に保存されることなく、またリアルタイムで処理がなされてもよい。
また、上述した実施形態では、付加データが重畳されたコンテンツデータを配信する場合を例示したが、これらのコンテンツデータをパッケージ媒体を用いた家庭内のシステムに格納してもよいし、再生対象のみに利用してもよい。
【0058】
また、上述した実施形態では、付加データを電子透かしデータとしてコンテンツデータに重畳する場合を例示したが、これに限らず、フラグ等を用いて付加してもよい。
また、ユーザIDを送信側においてフラグに重畳し、受信側で電子透かしデータとしてコンテンツデータに重畳してもよいし、その逆でもよい。
コンテンツデータが、第3者などに再配信される場合は、同様の処理を繰り返してもよいし、ユーザデータを書き換えまたは、上書きして配信されてもよい。
【0059】
また、上述したシステムを適用する際に、コンテンツデータの利用条件を緩和するなどの措置を講じても良い。その場合、暗号化が解かれた状態でコンテンツデータを記録するようにしてもよく、同時に上記のシステムの利用条件として、ユーザの私的利用に制限するなどの条件を緩和させてもよい。また、本システムの適用の際は、ユーザの同意の下で、使用するなどの方法をとってもよい。
【0060】
また、第1〜第3の実施形態で説明したフレームデータ内には、例えば、図21に示すように、ヘッダ情報、CRC(Cyclic Redundancy Check) 、サイト情報、メイン情報および付加情報(付加データ)が含まれている。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、付加データが指定された場合に、当該指定された付加データをコンテンツデータに付加して新たなコンテンツデータを生成する場合の処理負担を軽減できるデータ処理装置、その方法およびそのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の関連技術に係わるコンテンツ配信装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の関連技術に係わるユーザの端末装置の構成図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態のコンテンツ配信システムの全体構成図である。
【図4】図4は、図3に示すコンテンツ配信装置の構成図である。
【図5】図5は、図4に示すコンテンツ生成部の構成図である。
【図6】図6は、図5に示す拡散変調部の構成図である。
【図7】図7は、図4および図5に示す各データを説明するための図である。
【図8】図8は、図4および図5に示す各データを説明するための図である。
【図9】図9は、図3に示すコンテンツ配信装置の動作例を説明するための図である。
【図10】図10は、図3に示す端末装置の構成図である。
【図11】図11は、本発明の第2実施形態に係わるコンテンツ配信装置の構成図である。
【図12】図12は、図11に示すコンテンツ生成部の構成図である。
【図13】図13は、図11および図12に示す各データを説明するための図である。
【図14】図14は、本発明の第3実施形態に係わるコンテンツ配信装置の構成図である。
【図15】図15は、図14に示すコンテンツ生成部の構成図である。
【図16】図16は、図14および図15に示す各データを説明するための図である。
【図17】図17は、図14および図15に示す各データを説明するための図である。
【図18】図18は、図14および図15に示す各データを説明するための図である。
【図19】図19は、本発明の実施形態の変形例を説明するための図である。
【図20】図20は、本発明の実施形態の変形例を説明するための図である。
【図21】図21は、本発明の実施形態のフレームデータに格納されるデータを説明するための図である。
【符号の説明】
1…コンテンツ配信システム、2…コンテンツ配信装置、3…端末装置、10,210,310…コンテンツ生成部、11,12,211,212,311,312,313,314…記録装置、13,213,413…選択部、14,414…暗号化部、15,215,315…制御部、21…記録装置、22,…重畳レベル決定部、23,323…拡散変調部、24,324…重畳部、25,325…符号化部、26…暗号化部、41…記録装置、42…暗号解読部、43…復号部、44…画像・音声出力部
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、画像や音声などのコンテンツデータに付加データを付加して配信するためなどに用いられるデータ処理装置、その方法およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ユーザからの要求に応じて、コンテンツデータを当該ユーザを指定して当該ユーザの端末装置に送信する配信システムがある。
このようなコンテンツ配信システムでは、サーバが、ユーザからの要求を受けると、メモリからコンテンツデータを読み出し、当該コンテンツデータに当該ユーザのユーザIDを付加(重畳)して配信することで、コンテンツデータが不正に流通することを防止している。
この場合に、ユーザIDをフラグとしてそのままコンテンツデータに付加するのでは、ユーザIDが容易に除去または改竄され、安全性に問題があるため、電子透かしデータとしてユーザIDをコンテンツデータに付加している。
また、サーバは、このようにユーザIDが重畳されたコンテンツデータをさらに符号化および暗号化して配信している。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−118834号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来の配信システムでは、コンテンツデータの配信時に、上述したようにコンテンツデータへのユーザIDの付加、並びに、ユーザIDが付加されたコンテンツデータの符号化および暗号化を行うため、配信時におけるサーバの処理負担が大きいという問題がある。
【0005】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みてなされ、付加データが指定された場合に、当該指定された付加付加データをコンテンツデータに付加して新たなコンテンツデータを生成する場合の処理負担を軽減できるデータ処理装置、その方法およびそのプログラムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、第1の発明のデータ処理装置は、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置であって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する付加手段と、前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記付加手段で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する保存手段と、前記保存手段に保存されている前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する選択手段とを有する。
【0007】
第1の発明のデータ処理装置の作用は以下のようになる。
付加手段が、第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する。
次に、保存手段が、前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記付加手段で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する。
次に、選択手段が、前記保存手段に保存されている前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する。
【0008】
第2の発明のデータ処理方法は、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理方法であって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の工程と、前記第1の工程で生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記第1の工程で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する第2の工程と、前記第2の工程で保存された前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第3の工程とを有する。
【0009】
第3の発明のプログラムは、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置が実行するプログラムであって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の手順と、前記第1の手順で生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記第1の手順で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する第2の手順と、前記第2の手順で保存された前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第3の手順とを有する。
【0010】
第4の発明のデータ処理装置は、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置であって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する付加手段と、前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する処理手段と、前記処理手段が生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記処理手段の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する保存手段と、前記保存手段に保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する選択手段とを有する。
【0011】
第4の発明のデータ処理装置の作用は以下のようになる。
付加手段が、第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する。
次に、処理手段が、前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する。
次に、保存手段が、前記処理手段が生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記処理手段の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する。
次に、選択手段が、前記保存手段に保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する。
【0012】
第5の発明のデータ処理方法は、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理方法であって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の工程と、前記第1の工程で生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する第2の工程と、前記第2の工程で生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記第2の工程の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する第3の工程と、前記第3の工程で保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第4の工程とを有する。
【0013】
第6の発明のプログラムは、異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置が実行するプログラムであって、前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の手順と、前記第1の手順で生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する第2の手順と、前記第2の手順で生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記第2の手順の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する第3の手順と、前記第3の手順で保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第4の手順とを有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
〔本発明の関連技術〕
図1は、本発明の関連技術に係わるコンテンツ配信装置100の構成図である。
コンテンツ配信装置100は、付加データADをコンテンツデータCONに重畳し、符号化、暗号化処理を行って配信し、ユーザ側では、コンテンツデータCONを一度記録装置に記録した後、復号してコンテンツデータCONを基に画像表示および音声出力を行う。
記録装置101には、コンテンツデータCONが格納されている。
コンテンツ配信装置100は、例えば、特定のユーザから配信要求を受けると、重畳レベル決定部102において、コンテンツデータCONの特性を基に、コンテンツデータCONに付加データADを重畳するレベルを決定し、その結果を示す重畳レベルデータS102を拡散変調部104に出力する。
当該付加データADは、例えば、コンテンツデータCONの配信先のユーザのユーザIDを示している。
【0015】
次に、拡散変調部104が、重畳レベルデータS102を基に付加データADを拡散変調して指定付加データAD101を生成し、これを重畳部103に出力する。
次に、重畳部103が、記録装置101から読み出されたコンテンツデータCONに、拡散変調部104から入力した指定付加データAD101を加算(重畳)してコンテンツデータCON101を生成し、これを符号化部105に出力する。
次に、符号化部105が、コンテンツデータCON101を符号化(圧縮)してコンテンツデータCON102を生成し、これを暗号化部106に出力する。次に、暗号化部106が、コンテンツデータCON102を暗号化してコンテンツデータCON103を生成する。
コンテンツデータCON103は、ユーザの端末装置に送信される。
【0016】
ユーザの端末装置110は、図2に示すように、先ず、コンテンツ配信装置100から受信したコンテンツデータCON103を記録装置111に格納する。
次に、暗号復号部112が、記録装置111から読み出したコンテンツデータCON103の暗号を復号してコンテンツデータCON104を生成し、これを復号部113に出力する。
次に、復号部113が、コンテンツデータCON104を復号してコンテンツデータCON105を生成する。
そして、コンテンツデータCON105を基に出力された画像および音声が、ユーザによって視聴される。
【0017】
上述したコンテンツ配信装置100では、配信要求を受けてから、配信に給されるコンテンツデータCON103を生成するために、付加データの重畳処理、符号化処理および暗号化処理を行う必要があり、配信要求を受けてからの処理負担が大きく、配信要求に応じてリアルタイムにコンテンツデータを配信することが困難であるという問題がある。
【0018】
以下、上述した本発明の関連技術の問題点を解決した本発明の実施形態に係わるコンテンツ配信システムについて説明する。
〔第1実施形態〕
当該実施形態は、第1〜第3の発明に対応した実施形態である。
図3は、本実施形態のコンテンツ配信システム1の全体構成図である。
図3に示すように、コンテンツ配信システム1は、配信元が使用するコンテンツ配信装置2と、受信側のユーザが使用する端末装置3とを有する。
なお、実際には、複数の端末装置3が存在する。
コンテンツ配信システム1では、コンテンツ配信装置2において付加データをコンテンツデータに重畳し、符号化、暗号化処理を行って配信する。
そして、端末装置3において、コンテンツ配信装置2から受信したコンテンツデータを一度記録装置に記録した後、復号してコンテンツデータを基に画像表示および音声出力の少なくとも一方を行う。
【0019】
〔コンテンツ配信装置2〕
図4は、図3に示すコンテンツ配信装置2の構成図である。
図4に示すように、コンテンツ配信装置2は、例えば、コンテンツ生成部10、記録装置11,12、選択部13、暗号化部14および制御部15を有する。
ここで、コンテンツ配信装置2が第1の発明のデータ処理装置に対応し、記録装置11,12が第1の発明の保存手段に対応し、選択部13が第1の発明の選択手段に対応している。
【0020】
以下、図4に示す各構成要素について説明する。
先ず、コンテンツ生成部10について説明する。
図5は、図4に示すコンテンツ生成部10の構成図である。
図5に示すように、コンテンツ生成部10は、例えば、記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部23、重畳部24および符号化部25を有する。
ここで、重畳部24が第1の発明の付加手段に対応し、符号化部25が第1の発明の処理手段に対応している。
記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部23、重畳部24および符号化部25は、制御部15からの制御信号(*)を基に以下の動作を行う。
【0021】
記録装置21は、画像データや音声データなどのコンテンツデータCONを記憶する。
重畳レベル決定部22は、記録装置21から読み出されたコンテンツデータCON(第1の発明の第1のコンテンツデータ)を基に、コンテンツデータCONに付加データAD(0),(1)(本発明の付加データ)を重畳するレベルを決定し、その結果を示す重畳レベルデータS22を拡散変調部23に出力する。
具体的には、重畳レベル決定部22は、コンテンツデータCONの特性(例えば、周波数成分)を検出し、その特性を基に、コンテンツデータCONに応じた画像表示または音声出力を行った場合に、後に重畳される付加データADがユーザによって認識困難で、しかも端末装置3あるいはその他の検出装置において検出可能なレベルを特定し、そのレベルを示す重畳レベルデータS22を生成する。
付加データAD(0)は、論理値「0」(第1の論理値)を示す複数ビットデータで構成される。
付加デ−タAD(1)は、論理値「1」(第2の論理値)の複数ビットデータで構成される。
ここで、付加データAD(0),(1)を構成する1ビットデータが本発明の単位データに対応している。
なお、本実施形態では、単位データが1ビットデータの場合を例示するが、単位データは複数のビットデータで構成されていてもよい。
【0022】
図6は、図5に示す拡散変調部23の構成図である。
図6に示すように、拡散変調部23は、例えば、PN生成部31、重畳部32およびレベル調整部33を有する。
PN生成部31は、PN(Pseudo Noise,疑似ランダム雑音 )系列信号S31を生成し、これを重畳部32に出力する。
重畳部32は、入力した付加データAD(0),(1)と、PN系列信号S31とを重畳して付加データAD5(0),(1)を生成し、これをレベル調整部33に出力する。
このとき、重畳部32は、付加データAD(0),(1)のビット長に応じた符号長のPN系列信号S31を用いる。
レベル調整部33は、図5に示す重畳レベル決定部22から入力した重畳レベルデータS22を基に、付加データAD5(0),(1)のレベル調整を行って付加データAD1(0),(1)を生成し、これを図5に示す重畳部24に出力する。
【0023】
重畳部24は、記録装置21から読み出されたコンテンツデータCONを構成する各フレームデータ(第1の発明の第1のブロックデータ)に、拡散変調部23から入力した付加データAD1(0),(1)の各ビットデータをそれぞれ加算(重畳)してコンテンツデータCON1(0),(1)を生成し、これを符号化部25に出力する。
符号化部25が、コンテンツデータCON1(0),(1)を符号化(圧縮)してコンテンツデータCON2(0),(1)を生成し、これを記録装置11,12に書き込む。コンテンツデータがオーディオデータである場合には、当該符号化として例えばMP3の符号化が用いられる。
【0024】
コンテンツ生成部10は、論理値「0」(第1の論理値)を示す付加データAD(0)を用いて、上述した拡散変調部23、重畳部24および符号化部25の処理を行って、各フレームデータに論理値「0」の付加データAD(0)が重畳されたコンテンツデータCON2(0)を生成し、これを付加データAD(0)と関連付けて記録装置11に書き込む。
コンテンツ生成部10は、論理値「1」(第2の論理値)を示す付加データAD(1)を用いて、上述した拡散変調部23、重畳部24および符号化部25の処理を行って、各フレームデータに論理値「0」の付加データAD(1)が重畳されたコンテンツデータCON2(1)を生成し、これを付加データAD(1)と関連付けて記録装置12に書き込む。
【0025】
次に、選択部13について説明する。
選択部13は、コンテンツデータの配信時(例えば、端末装置3から配信要求を受けた場合)に、記録装置11および記録装置12から読み出されたコンテンツデータCON2(0),(1)を同期して入力する。
選択部13は、コンテンツデータCON2(0),(1)内の各フレームデータと各ビットデ−タが同期した指定付加データAD10(本発明の指定された付加データ)を入力する。
指定付加データAD10は、例えば、コンテンツデータの配信先の端末装置3のユーザを識別する識別データであり、当該ユーザのユーザIDそのものであってもよいし、当該ユーザIDと対応付けられた所定のデータであってもよい。
指定付加データAD10は、その他、IPv6、IPv4、サービスプロバイダに登録したユーザID、サブスクライバーに登録したユーザID、パスワード、プロバイダ名、電子メールアドレス、公的機関またはそれに順ずる機関が発行するIDまたは証明書番号、日時、国名、電話番号、処理装置名およびシリアル番号、機器IDの何れかであってもよい。
【0026】
選択部13は、指定付加データAD10の各ビットデータを基に、コンテンツデータCON2(0),(1)内の当該ビットに対応したフレームデータ(第2のブロックデータ)のうち、当該ビットデータが示す論理値に対応したフレームデータを選択して出力し、これによって得られるコンテンツデータCON3(第1の発明の第2のコンテンツデータ)を暗号化部14に出力する。
暗号化部14は、コンテンツデータCON3を暗号化してコンテンツデータCON4を生成し、これを配信に給する。
制御部15は、プログラムPRG(本発明のプログラム)を実行し、上述したコンテンツ生成部10、記録装置11,12、選択部13および暗号化部14の動作を制御する。
【0027】
コンテンツ配信装置2では、上述したように、付加データADが付加され、続いて符号化されたコンテンツデータCON2(0),(1)を記録装置11,12に予め保存し、配信時に、記録装置11,12から読み出されたコンテンツデータCON2(0),(1)を指定付加データAD10を基にフレームデータ単位で選択してコンテンツデータCON3を生成するため、配信時の負荷の低減が図れ、効率的な配信が実現され、また、高速で高価な装置を用いる必要がなくなる。
【0028】
以下、図4に示すコンテンツ配信装置2の動作例を説明する。
先ず、コンテンツ生成部10の動作を説明する。
記録装置21から図7(A)に示すコンテンツデータCONが読み出され、これが重畳レベル決定部22に出力される。
図7(A)に示すように、コンテンツデータCONは、複数のフレームデータF1,F2...(第1の発明の第1のブロックデータ)で構成される。フレームデータは、コンテンツデータCONがオーディオデータの場合には、例えば、1152サンプル、1024サンプルのデータである。
次に、重畳レベル決定部22が、コンテンツデータCONを基に、コンテンツデータCONに付加データADを重畳するレベルを決定し、その結果を示す重畳レベルデータS22を拡散変調部23に出力する。
このとき、重畳レベル決定部22は、符号化部25が行う符号化の単位であるフレームデータを単位として、重畳レベルデータS22を生成する。
【0029】
次に、拡散変調部23が、入力した図7(C)または(D)に示す付加データAD(1),(0)と、図7(B)に示すPN系列信号S31とをそれぞれ重畳して付加データAD5(1),(0)をそれぞれ生成し、これをレベル調整部33でレベル調整して付加データAD1(1),(0)をそれぞれ生成し、これを重畳部24に出力する。
【0030】
次に、重畳部24が、記録装置21から読み出された図7(A)に示すコンテンツデータCON内の各フレームデータに、拡散変調部23から入力した付加データAD1(1),(0)の各ビットデータをそれぞれ加算(重畳)して図7(E)または(F)に示すコンテンツデータCON1(1),(0)をそれぞれ生成し、これを符号化部25に出力する。
ここで、図7(E),(F)に示すF1(1),(0),F2(1),(0),...のそれぞれがフレームデータが第1の発明の第2のブロックデータに対応している。
このとき、重畳部24は、付加データAD1の単位データである1ビットのビットデータをフレームデータに対して重畳する。
なお、フレームデータ毎に付加データAD1のビットデータを重畳するのではなく、フレームデータ毎に付加データADの複数ビットデータを重畳したり、複数のフレームデータに付加データAD1のビットデータあるいは複数のビットデータを重畳してもよい。
【0031】
次に、符号化部25が、コンテンツデータCON1(1),(0)を符号化(圧縮)して図8(G)または(H)に示すコンテンツデータCON2(1),(2)を生成し、これを記録装置11,12に書き込む。
上述した動作において、コンテンツ生成部10は、コンテンツデータCONの各フレームデータについて、論理値「0」を示す付加データAD(0)と論理値「1」を示す付加データAD(1)とをそれぞれ用いて、コンテンツデータCON2(0),CON2(1)を生成する。そして、コンテンツ生成部10は、コンテンツデータCON2(0)を記録装置11に付加データAD(0)と関連付けて書き込み、コンテンツデータCON2(1)を付加データAD(1)と関連付けて記録装置12に書き込む。
【0032】
以下、図5に示すコンテンツ配信装置2の全体動作を説明する。
図9は、図5に示すコンテンツ配信装置2の全体動作を説明するためのフローチャートである。
ステップST1:
コンテンツ生成部10が、前述した動作を行い、図8(G),(H)に示すコンテンツデータCON2(0),CON2(1)を生成する。
ステップST2:
コンテンツ生成部10が、ステップST1で生成したコンテンツデータCON2(0)を記録装置11に書き込み、コンテンツデータCON2(1)を記録装置12に書き込む。
【0033】
ステップST3:
選択部13が、図8(I)に示す指定付加データAD10の各ビットデータを基に、コンテンツデータCON2(0),(1)内の当該ビットに対応したフレームのうち、当該ビットデータが示す論理値に対応したフレームデータを選択して図8(J)に示すコンテンツデータCON3を暗号化部14に出力する。
【0034】
ステップST4:
暗号化部14が、ステップST3で生成されたコンテンツデータCON3を暗号化して図8(K)に示すコンテンツデータCON4を生成する。
【0035】
ステップST5:
コンテンツ配信装置2が、ステップST4で生成されたコンテンツデータCON4を端末装置3に配信する。
【0036】
〔端末装置3〕
図10は、図1に示す端末装置3の構成図である。
図10に示すように、端末装置3は、例えば、記録装置41、暗号復号部42、復号部43および画像・音声出力部44を有する。
記録装置41は、コンテンツ配信装置2から受信したコンテンツデータCON4を格納する。
暗号復号部42は、図4に示す暗号化部14における暗号化と対応した復号処理を行い、コンテンツデータCON4を復号してコンテンツデータCON5を生成し、これを復号部43に出力する。
復号部43は、図5に示す符号化部25と対応した復号処理を行い、コンテンツデータCON5を復号してコンテンツデータCON6を生成し、これを画像・音声出力部44に出力する。
画像・音声出力部44は、コンテンツデータCON6を基に画像表示および音声出力を行う。
ここで、コンテンツデータCON6には付加データADが、画像表示および音声出力時にユーザによって認識困難に重畳されているため、画質および音質に与える影響は小さい。
【0037】
以上説明したように、コンテンツ配信システム1によれば、コンテンツ配信装置2が、予め論理値「0」および論理値「1」の付加データADをそれぞれフレームデータ単位で重畳し、続いて符号化したコンテンツデータCON2(0),(1)を生成し、これを記録装置11,12にそれぞれ格納する。
そして、コンテンツ配信装置2の選択部13が、配信時に、指定付加データAD10を基に、当該指定付加データAD10を構成するビットデータを単位として、コンテンツデータCON2(0),(1)内のフレームデータを選択してコンテンツデータCON3を生成する。
そのため、指定付加データAD10が配信時に配信先のユーザのユーザIDに応じて決定された場合でも、配信時に選択部13による選択動作を行い続いて暗号化を行うだけでコンテンツデータCON3を生成でき、配信時におけるコンテンツ配信装置2の負荷を軽減できる。すなわち、配信時に、付加データADの重畳および符号化を行う必要がない。
その結果、コンテンツ配信装置2として、前述した関連技術の場合に比べて処理能力が低いものを用いても、配信時にコンテンツデータCON3をリアルタイムに生成できる。
【0038】
また、コンテンツ配信システム1によれば、コンテンツ配信装置2から端末装置3に配信されるコンテンツデータCON4には、配信先のユーザのユーザIDを示す付加データADが重畳されているため、当該ユーザがコンテンツデータCON4を不正に配信した場合に、付加データADを基に当該ユーザを特定できる。これにより、コンテンツデータCON4の不正利用に対する注意を喚起でき、その不正な流通の歯止め効果が期待できる。
また、不正に流通させた場合には、違法流通したコンテンツデータを持つユーザに改善指導または警告を行ったり、場合によっては、コンテンツデータの視聴の制限や禁止などの措置を講ずることも可能となる。
不正流通への対策となりうるため、他の暗号化や、使用条件の緩和を図ることが可能となるため、ユーザビリティー向上させることも可能となる。
【0039】
第2実施形態
上述した実施形態では、コンテンツ配信装置2において、配信前に予め論理値「0」および論理値「1」の付加データを重畳し、続いて符号化を行ったコンテンツデータCON2を記録装置11,12に格納した場合を例示したが、本実施形態では、コンテンツデータCON2をさらに暗号化したコンテンツデータCON12を記録装置に記録する場合を説明する。
図11は、本実施形態のコンテンツ配信装置202の構成図である。
図11に示すように、コンテンツ配信装置202は、例えば、コンテンツ生成部210、記録装置211,212、選択部213および制御部215を有する。
コンテンツ配信装置202は、図4に示すコンテンツ配信装置2とは異なり、選択部の後段に暗号化部を有しておらず、暗号化はコンテンツ生成部210において行われる。
【0040】
以下、図11に示す各構成要素について説明する。
先ず、コンテンツ生成部210について説明する。
図12は、図11に示すコンテンツ生成部210の構成図である。
図12に示すように、コンテンツ生成部210は、例えば、記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部23、重畳部24、符号化部25および暗号化部26を有する。
図12において、図5と同じ符号を付した記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部23、重畳部24および符号化部25は、第1実施形態で説明したものと同じである。
すなわち、コンテンツ生成部210は、符号化部25の後段に暗号化部26を設けたことに特徴を有している。
暗号化部26は、符号化部25から入力した符号化された図13(A),(B)に示すコンテンツデータCON2(0),(1)をさらに暗号化して図13(C),(D)に示すコンテンツデータCON12(0),(1)を生成する。
暗号化部26は、コンテンツデータCON12(0)を記録装置211に書き込み、コンテンツデータCON12(1)を記録装置212に書き込む。
【0041】
図11に示す選択部213は、コンテンツデータの配信時に、記録装置211および記録装置212から読み出された図13(C),(D)に示すコンテンツデータCON12(0),(1)を同期して入力する。
選択部213は、コンテンツデータCON12(0),(1)内の各フレームデータと各ビットデータが同期した図13(E)に示す指定付加データAD10を入力する。
指定付加データAD10は、例えば、第1実施形態で説明したものと同じである。
選択部213は、指定付加データAD10の各ビットを基に、コンテンツデータCON2(0),(1)内の当該ビットデータに対応したフレームデータのうち、当該ビットデータが示す論理値に対応したフレームデータを選択して得られる図13(F)に示すコンテンツデータCON13を配信に給する。
制御部215は、プログラムPRG1(本発明のプログラム)を実行し、上述したコンテンツ生成部210、記録装置211,212および選択部213の動作を制御する。
【0042】
以上説明したように、コンテンツ配信装置202によれば、コンテンツデータCON2(0),(1)をさらに暗号化したコンテンツデータCON12(0),(1)を記録装置211,212に格納し、配信時に、指定付加データAD10を基に選択部213において選択動作を行ってコンテンツデータCON13を生成する。
そのため、配信時には、選択部213における選択動作を行うだけでコンテンツデータCON13を得ることができ、配信時におけるコンテンツ配信装置2の負荷を第1実施形態の場合に比べさらに軽減できる。
【0043】
第3実施形態
当該実施形態は、第4〜第6の発明に対応した実施形態である。
上述した第1実施形態では、付加データADの各ビットデータがそれぞれ付加されるフレームデータを単位として符号化が行われる場合を例示したが、本実施形態では、複数のフレームデータに跨がったブロックデータを単位として符号化が行われる場合を説明する。
図14は、本実施形態のコンテンツ配信装置302の構成図である。
図14に示すように、コンテンツ配信装置302は、例えば、コンテンツ生成部310、記録装置311,312,313,314、選択部413および制御部315を有する。
ここで、記録装置311〜314が第4の発明の保存手段に対応し、選択部413が第4の発明の選択手段に対応している。
【0044】
以下、図14に示す各構成要素について説明する。
先ず、コンテンツ生成部310について説明する。
図15は、本実施形態の図14に示すコンテンツ生成部310の構成図である。
図15に示すように、コンテンツ生成部310は、例えば、記録装置21、重畳レベル決定部22、拡散変調部323、重畳部324および符号化部325を有する。
ここで、重畳部324が第4の発明の付加手段に対応し、符号化部325が第4の発明の処理手段に対応している。
図15において、図5と同じ符号を付した記録装置21および重畳レベル決定部22は、第1実施形態で説明したものと同じである。
拡散変調部323は、図16(C),(D),(E),(F)に示す付加データAD(11),(00),(10),(01)を入力し、これらに図16(B)に示すPN系列信号S31をそれぞれ重畳して付加データAD1(11),(00),(10),(01)を生成し、これを重畳部324に出力する。
ここで、付加データAD(11)は、ビットデータが全て論理値「1」を示し、付加データAD(00)は、ビットデータが全て論理値「0」を示している。付加データAD(01)は、ビットデータが論理値「0」と「1」とを交互に示し、付加データAD(10)は付加データAD(01)の論理値を反転させた値を示している。
【0045】
重畳部324は、記録装置21から読み出されたコンテンツデータCONを構成する各フレームデータ(第4の発明の第1のブロックデータ)に、拡散変調部323から入力したAD1(11),(00),(10),(01)の各ビットデータをそれぞれ加算(重畳)して図17(G),(H),(I),(J)に示すコンテンツデータCON1(11),(00),(10),(01)をそれぞれ生成し、これを符号化部325に出力する。
符号化部325は、図17に示すように、コンテンツデータCON1(11),(00),(10),(01)内の2つのフレームデータ(第4の発明の第2のブロックデータ)に跨がったブロック(第4の発明の所定のブロック)を単位として符号化(圧縮)を行って図17(K),(L),(M),(N)に示すコンテンツデータCON2(11),(00),(10),(01)を生成する。当該符号化は、例えば、MDCT(Modified Discrete Cosine Tranformであり、各フレームデータに対して50%ずつ窓掛けして複数のフレームデータに跨がって符号化を行う。
【0046】
符号化部325は、コンテンツデータCON2(11)内のフレームデータ(第4の発明の第3のブロックデータ)を付加データAD(11)内の単位データ(例えば、11)と関連付けて記憶装置311に書き込み、コンテンツデータCON2(00)内のフレームデータを付加データAD(00)内の単位データ(例えば、00)と関連付けて記憶装置312に書き込み、コンテンツデータCON2(10)内のフレームデータを付加データAD(10)内の単位データ(例えば、10)と関連付けて記憶装置313に書き込み、コンテンツデータCON2(01)内のフレームデータを付加データAD(01)内の単位データ(例えば、01)と関連付けて記憶装置314に書き込む。
【0047】
次に、選択部413について説明する。
選択部413は、コンテンツデータの配信時に、記録装置311,312,313,314から読み出されたコンテンツデータCON2(11),(00),(10),(01)を同期して入力する。
選択部413は、コンテンツデータCON2(11),(00),(10),(01)内の各フレームデータと各ビットが同期した指定付加データAD10(本発明の指定された付加データ)を入力する。
指定付加データAD10は、例えば、第1実施形態で説明したものと同じである。
【0048】
選択部413は、図18(O)に示す指定付加データAD10の各ビットデータを基に、図18(K),(L),(M),(N)に示すコンテンツデータCON2(11),(00),(10),(01)内の当該ビットデータに対応したフレームデータ(第4の発明の第3のブロックデータ)のうち、当該ビットデータが示す論理値、並びに当該ビットデータの1つ前のビットデータの論理値に対応したフレームデータを選択して出力し、これによって得られる図18(P)に示すコンテンツデータCON33を暗号化部414に出力する。
具体的には、選択部413は、図18(O)に示す指定付加データAD10の2番目のビットデータが論理値「0」を示し、その1つ前のビットデータが論理値「1」を示すため、単位データ「10」に対応する図18(M)に示すフレームデータf2(10)を選択する。続いて、図18(O)に示す指定付加データAD10の3番目のビットデータが論理値「1」を示し、その1つ前のビットデータが論理値「0」を示すため、単位データ「01」に対応する図18(M)に示すフレームデータf3(01)を選択する。
【0049】
暗号化部414は、コンテンツデータCON33を暗号化して図18(Q)に示すコンテンツデータCON34を生成し、これを配信に給する。
制御部315は、プログラムPRG2(第6の発明のプログラム)を実行し、上述したコンテンツ生成部310、記録装置311,312,313,314、選択部413および暗号化部414の動作を制御する。
【0050】
以上説明したように、コンテンツ配信装置302によれば、複数のフレームデータに跨がったブロックデータを単位として符号化が行われる場合でも、第1の実施形態で説明した効果を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、選択部413の後段の暗号化部414においてコンテンツデータの暗号化を行う場合を例示したが、第2実施形態のように、コンテンツ生成部310において暗号化を行い、暗号化されたコンテンツデータを記録装置311〜314に格納してもよい。
【0051】
本発明は上述した実施形態には限定されない。
例えば、上述した第1実施形態では、全てのフレームデータについて、同じ初期ベクトルおよび暗号化鍵データを基に暗号化する場合を例示したが、例えば、図19(A)に示す第1実施形態で説明したコンテンツデータCON3の各フレームに対して、図19(B),(C)に示すように相互に異なる初期ベクトルIVおよび暗号化キーKEYを変えて暗号化を行って、コンテンツデータCON4を生成してもよい。
第2実施形態および第3実施形態の場合も同様である。
【0052】
また、図20(A),(B)に示すように、複数のフレームデータを単位として暗号化を行ってもよい。
また、図20(A),(C)に示すように、例えば、第1実施形態などのように、各フレームデータに対して付加データの単位データを重畳してもよい。
【0053】
連鎖的暗号モードを取る場合(例えばCBC、CFBなど)は、1暗号化フレーム内で完結させるか、付加データフレーム内で完結するようにすれば用いてもよいが、複数フレームに渡って連鎖モードを持続する場合や、同様に初期ベクトルIVを前フレームのデータから生成する場合などは、その連鎖が継続するフレームを1区切りとして、付加データを割り当てたり、切換の単位とするなどしても良いし、他に、暗号化がされていない符号化ストリーム上において、切換を行っておき、付加データが挿入されたストリームに対して、暗号化処理を行うことにより、配信データを生成しても良い。
【0054】
また、上述した実施形態では、音声のフレームデータを単位とする場合を主に述べたが、画像信号の場合、マクロブロック、スライス、ピクチャー、GOP(Group Of Pictures) などを単位として、同様に付加データの重畳単位を設定してもよい。
また、重畳方法は、ベースバンド信号にそのまま重畳したり、FFT,DCTなどの変換操作がなされた係数上で行ってもよい。
さらに、連鎖的暗号モードの代わりにECBモードや、OFBモードを使用して、データ間の連鎖を行わないようにしてもよい。
また、コンテンツデータへの付加データの重畳方法は、スペクトラム拡散のような電子透かし技術によるものの他、画像や音声に影響のないデータ部分に付加データを挿入してもよい。
前フレームデータの暗号連鎖の影響を受けないような複数のフレームデータに一括して付加データを設定するようにしても良いし、あらかじめ設定したフレームデータ毎に連鎖を完結するように暗号モードの方を設定しても良い。
また、暗号化の際のヘッダ、フッターデータ等が、ベースコンテンツデータデータ間で異なる場合は、付加データに応じて、適切な方を選択使用したり、データの修正処理を行うことによって、デクリプト時にエラーにならないような処理を行う必要がある。
【0055】
また、上述した実施形態では、論理値「0」および論理値「1」を各ビットデータが示す付加データを例示したが、排他的なデータで構成されるものであれば、その他のデータを用いて付加データを構成してもよい。
また、上述した実施形態では、拡散変調された付加データをコンテンツデータの符号化前に重畳するように説明したが、付加データを拡散変調し、重畳レベルを決定した後、符号化を行うことにより、符号化係数上で重畳処理を行うようにし、ベースコンテンツデータ群を生成してもよい。記録装置にも、符号化されたコンテンツデータが記録されてもよい。
【0056】
また、上述した実施形態では、コンテンツ配信装置2において、コンテンツデータに付加データを重畳してから配信を行うように説明したが、その他、付加データを付加した複数のコンテンツデータを配信し、ユーザ装置側で付加データに従って付加データを付加したコンテンツデータを生成するようにしても良い。
【0057】
また、配信されたコンテンツデータは、記録装置の記録媒体に記録される他、ストリーミングの形式で、記録媒体に保存されることなく、またリアルタイムで処理がなされてもよい。
また、上述した実施形態では、付加データが重畳されたコンテンツデータを配信する場合を例示したが、これらのコンテンツデータをパッケージ媒体を用いた家庭内のシステムに格納してもよいし、再生対象のみに利用してもよい。
【0058】
また、上述した実施形態では、付加データを電子透かしデータとしてコンテンツデータに重畳する場合を例示したが、これに限らず、フラグ等を用いて付加してもよい。
また、ユーザIDを送信側においてフラグに重畳し、受信側で電子透かしデータとしてコンテンツデータに重畳してもよいし、その逆でもよい。
コンテンツデータが、第3者などに再配信される場合は、同様の処理を繰り返してもよいし、ユーザデータを書き換えまたは、上書きして配信されてもよい。
【0059】
また、上述したシステムを適用する際に、コンテンツデータの利用条件を緩和するなどの措置を講じても良い。その場合、暗号化が解かれた状態でコンテンツデータを記録するようにしてもよく、同時に上記のシステムの利用条件として、ユーザの私的利用に制限するなどの条件を緩和させてもよい。また、本システムの適用の際は、ユーザの同意の下で、使用するなどの方法をとってもよい。
【0060】
また、第1〜第3の実施形態で説明したフレームデータ内には、例えば、図21に示すように、ヘッダ情報、CRC(Cyclic Redundancy Check) 、サイト情報、メイン情報および付加情報(付加データ)が含まれている。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、付加データが指定された場合に、当該指定された付加データをコンテンツデータに付加して新たなコンテンツデータを生成する場合の処理負担を軽減できるデータ処理装置、その方法およびそのプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の関連技術に係わるコンテンツ配信装置の構成図である。
【図2】図2は、本発明の関連技術に係わるユーザの端末装置の構成図である。
【図3】図3は、本発明の第1実施形態のコンテンツ配信システムの全体構成図である。
【図4】図4は、図3に示すコンテンツ配信装置の構成図である。
【図5】図5は、図4に示すコンテンツ生成部の構成図である。
【図6】図6は、図5に示す拡散変調部の構成図である。
【図7】図7は、図4および図5に示す各データを説明するための図である。
【図8】図8は、図4および図5に示す各データを説明するための図である。
【図9】図9は、図3に示すコンテンツ配信装置の動作例を説明するための図である。
【図10】図10は、図3に示す端末装置の構成図である。
【図11】図11は、本発明の第2実施形態に係わるコンテンツ配信装置の構成図である。
【図12】図12は、図11に示すコンテンツ生成部の構成図である。
【図13】図13は、図11および図12に示す各データを説明するための図である。
【図14】図14は、本発明の第3実施形態に係わるコンテンツ配信装置の構成図である。
【図15】図15は、図14に示すコンテンツ生成部の構成図である。
【図16】図16は、図14および図15に示す各データを説明するための図である。
【図17】図17は、図14および図15に示す各データを説明するための図である。
【図18】図18は、図14および図15に示す各データを説明するための図である。
【図19】図19は、本発明の実施形態の変形例を説明するための図である。
【図20】図20は、本発明の実施形態の変形例を説明するための図である。
【図21】図21は、本発明の実施形態のフレームデータに格納されるデータを説明するための図である。
【符号の説明】
1…コンテンツ配信システム、2…コンテンツ配信装置、3…端末装置、10,210,310…コンテンツ生成部、11,12,211,212,311,312,313,314…記録装置、13,213,413…選択部、14,414…暗号化部、15,215,315…制御部、21…記録装置、22,…重畳レベル決定部、23,323…拡散変調部、24,324…重畳部、25,325…符号化部、26…暗号化部、41…記録装置、42…暗号解読部、43…復号部、44…画像・音声出力部
Claims (8)
- 異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置であって、
前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する付加手段と、
前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記付加手段で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する保存手段と、
前記保存手段に保存されている前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する選択手段と
を有するデータ処理装置。 - 前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータに、符号化処理および暗号化処理の少なくとも一方の処理を施す処理手段
をさらに有し、
前記保存手段は、前記処理手段で処理された前記複数の第2のブロックデータを保存する
請求項1に記載のデータ処理装置。 - 前記選択手段は、配信要求に応じて、指定された前記付加データを基に前記第2のコンテンツデータを生成し、当該第2のコンテンツデータを配信に給する
請求項1に記載のデータ処理装置。 - 異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理方法であって、
前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の工程と、
前記第1の工程で生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記第1の工程で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する第2の工程と、
前記第2の工程で保存された前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第3の工程と
を有するデータ処理方法。 - 異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置が実行するプログラムであって、
前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の手順と、
前記第1の手順で生成した前記複数の第2のブロックデータを、前記第1の手順で当該第2のブロックデータを生成するために付加された前記単位データと対応付けて保存する第2の手順と、
前記第2の手順で保存された前記複数の第2のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に前記第2のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第3の手順と
を有するプログラム。 - 異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置であって、
前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する付加手段と、
前記付加手段が生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する処理手段と、
前記処理手段が生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記処理手段の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する保存手段と、
前記保存手段に保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する選択手段と
を有するデータ処理装置。 - 異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理方法であって、
前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の工程と、
前記第1の工程で生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する第2の工程と、
前記第2の工程で生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記第2の工程の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する第3の工程と、
前記第3の工程で保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第4の工程と
を有するデータ処理方法。 - 異なる複数の単位データを組み合わせて構成される付加データを第1のコンテンツデータに付加して第2のコンテンツデータを生成するデータ処理装置が実行するプログラムであって、
前記第1のコンテンツデータを構成する複数の第1のブロックデータのそれぞれに前記複数の単位データのそれぞれを付加して複数の第2のブロックデータを生成する第1の手順と、
前記第1の手順で生成した前記複数の第2のブロックデータを、複数の前記第2のブロックデータに跨がった所定のブロックを単位として処理して複数の第3のブロックデータを生成する第2の手順と、
前記第2の手順で生成した前記複数の第3のブロックデータのそれぞれを、前記第2の手順の処理に用いられた前記所定のブロックが跨がった前記複数の第2のブロックデータに対応する前記単位データと関連付けて保存する第3の手順と、
前記第3の手順で保存されている前記複数の第3のブロックデータのなかから、指定された前記付加データを構成する複数の前記単位データを基に、前記第3のブロックデータを選択して前記第2のコンテンツデータを生成する第4の手順と
を有するプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002352165A JP2004187044A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | データ処理装置、その方法およびそのプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002352165A JP2004187044A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | データ処理装置、その方法およびそのプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004187044A true JP2004187044A (ja) | 2004-07-02 |
Family
ID=32753859
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002352165A Pending JP2004187044A (ja) | 2002-12-04 | 2002-12-04 | データ処理装置、その方法およびそのプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004187044A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011013196A1 (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-03 | 株式会社東芝 | 情報処理装置 |
-
2002
- 2002-12-04 JP JP2002352165A patent/JP2004187044A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011013196A1 (ja) * | 2009-07-28 | 2011-02-03 | 株式会社東芝 | 情報処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210329347A1 (en) | Systems and Methods for Secure Playback of Encrypted Elementary Bitstreams | |
US8781967B2 (en) | Watermarking in an encrypted domain | |
JP5346024B2 (ja) | コンテンツの暗号処理 | |
US6996717B2 (en) | Semi-fragile watermarking system for MPEG video authentication | |
JP3655921B2 (ja) | 伝送地点において複数のサービスを一意的に暗号化するための方法及び装置 | |
KR100957121B1 (ko) | 키 분배 방법 및 인증 서버 | |
JP4917740B2 (ja) | スケーラブルメディアのための、スケーラブルで誤り復元性があるデジタル権利管理 | |
JP3053610B2 (ja) | コンピュータ・システムにおけるコピーライト・データの保護方法及び装置 | |
JP4907518B2 (ja) | トランスコード可能暗号化コンテンツを生成するための方法及びシステム | |
US8548164B2 (en) | Method and device for the encryption and decryption of data | |
Lemma et al. | Secure watermark embedding through partial encryption | |
JP2002523809A (ja) | スクランブルをかけた情報セグメントを利用した安全な情報分配システム | |
EP2939360A1 (en) | Secure watermarking of content | |
ES2725312T3 (es) | Dispositivo de recepción, método de recepción, programa, dispositivo de procesamiento del descifrado, sistema de procesamiento de recepción y dispositivo de procesamiento de información | |
JP2005514717A (ja) | マルチメディアのマルチキャスト伝送の受信器に一意の透かしの生成 | |
JP2007043353A (ja) | 送受信システムおよび方法、送信装置および方法、受信装置および方法、並びにプログラム | |
JP5437073B2 (ja) | 鍵を管理する方法及び装置並びに鍵を取得する方法及び装置 | |
US20060018465A1 (en) | Information-processing system, information-processing apparatus, information-processing method, and program | |
JP3998178B2 (ja) | コンテンツ著作権保護装置及びそのプログラム | |
JP2004138933A (ja) | デジタル映像スクランブル装置、デスクランブル装置および該装置を実現するプログラム | |
JP2002208922A (ja) | 暗号化装置および復号装置ならびに認証情報付与装置、暗号化方法、復号方法、認証情報付与方法 | |
JP2005039835A (ja) | 個別画像暗号化システム及び暗号化方法 | |
WO2015034020A1 (ja) | 送信装置、受信装置、限定受信システムおよび限定受信方法 | |
JP2004187044A (ja) | データ処理装置、その方法およびそのプログラム | |
JP2001078007A (ja) | データ処理方法、データ処理装置、データ処理システムおよびその記憶媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090113 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090316 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090609 |