JP2004186404A - Plasma processing apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラズマ処理装置に係り、特に、半導体素子の製造に用いられるエッチング装置、アッシング装置、プラズマCVD装置等のプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスの高性能化及び高集積化は益々進み、これに伴い、より一層面内均一性優れ、信頼性の高い微細加工技術や高品質で膜厚均一性に優れた薄膜形成技術等が要求されている。プラズマ処理装置の場合、処理の面内均一性を高めるためには、基板面上でのガス圧及びプラズマ密度の均一化を図る必要があり、このため、プラズマシールドやガス流制御板を配置したプラズマ処理装置等が種々の装置構成が提案されている。また高品質薄膜の形成、高精度のエッチング処理を行うためには、イオンエネルギーを制御でき、またガス流量やガス圧等の種々の処理条件で、面内均一性を達成できる装置が必要となる。
【0003】
このような事情を、エッチング装置を例に挙げて具体的に説明する。
例えば、C4F8等の処理ガスを用いてエッチングを行う場合、ガス圧が高くなると処理ガスがプラズマにより分解等して生じる活性種や基板との反応生成物が重合し易くなり、生じたポリマーが基板上に付着してエッチング不良を生じる場合がある。また、処理ガス流量が小さい場合には、Fラジカル等のレジストと反応性の高い活性種が増加し、レジストパターンの細りが生じて所望のパターンが得られない場合がある。このため、サブミクロン領域のエッチングにおいては、例えば、200mm基板の場合、数Pa程度の低圧で、600sccm程度の流量が必要とされ、より大流量、低圧条件で、基板上でのガス圧及びプラズマ密度の均一化を図る必要がある。また、生産性を向上させるために、これら均一性を長期にわたり維持できる装置が必要となる。
【0004】
図4は、プラズマシールドを備えたエッチング装置(特開2000−30896号公報)の一例であり、処理室100内には、上部電極101と基板104を載置する下部電極102とが配置され、それぞれ整合回路を107,108を介して高周波電源105,106に接続されている。集中リング(プラズマシールド)103は上部電極101と下部電極102との間のプラズマが発生する領域を取り囲むように設けられている。ガス導入口109から処理ガスを導入し、高周波電源105から上部電極101に高周波電力を供給してプラズマを発生させ、下部電極に異なる周波数の高周波電力を供給して、基板104に加わるDCバイアスを制御しつつ、基板のエッチング処理を行うことができる。
ここで、集中リング103は、複数のドーナツ状薄板を積層し、薄板の間隔を適正化することにより、集中リング内部でのガス圧を例えば数Paの低圧とし、より微細パターンエッチングを可能とするとともに、プラズマを集中リング内部に閉じこめて、プラズマ密度の均一化を図っている。
【0005】
また、図5に示したエッチング装置(特開平8−279399号公報)は、プラズマシールドを用いることにより、基板に生じるDCバイアスを低減させた装置である。
処理室1の下側に基板104を載置する下部電極102が設けられ、高周波電源105に接続されている。また、下部電極102の上方には複数のガス放出口108が設けられ、処理室内部に導入されたガスは処理室100の下方の下部電極の周辺に設けられた領域109を通って、排気ポート110から排出される。下部電極の周りには多数のスリット103aを有するプラズマスクリーン103が処理室を水平に仕切るように配置されている。ここで、スリット103aの幅はプラズマが領域109側に漏れない大きさとされている。
下部電極102に高周波電力を供給してプラズマを発生させると、基板104のDCバイアス電位は、下部電極102の面積とプラズマの接する接地電位の面積との比で決まるため、プラズマスクリーン103を設けてプラズマが接する接地電位の面積を減少させることにより、下部電極上に載置された基板104上ののシース電位(基板のDCバイアス電位)を減少させることができる。即ち、基板に入射するイオンのエネルギーを減少させて、基板のイオンによる損傷を低減することにより高性能デバイスの製造を可能としたものである。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】
しかしながら、上記エッチング装置を詳細に検討したところ、以下に示す問題があることが分かった。
図4に示した装置では、集中リング103内部のガス圧を低くするためには、薄板間の間隔をある程度以上大きくする必要があるため、集中リングの内部のガス流が処理室内部構造の非対称性(例えば、排気口位置に起因する非対称性)の影響を受け、基板面上でのガス圧は非対称となって、エッチング均一性が低下するという問題があった。
また、集中リングが基板上部に置かれるため、集中リングに付着した膜が応力により剥離して飛散すると基板に付着するため、パターンがさらに微細化するとエッチング不良はより顕著になる。また、集中リングの内部と外部とでガス圧力差が小さくなると、処理室の内壁等に膜が付着するという問題が生じるとともに、一度外部に出たガスが処理室の璧で反応後、集中リング内部に戻る割合が増加するため、プラズマを構成するガスの成分が経時変化を起こしたり、基板面内の処理均一性が低下するという問題があった。
【0007】
一方、図5に示した装置構成では、プラズマスクリーン103にあけられたスリットの孔径はシース厚さ0.5mm以下であるが、流量を上げるために、スリット径を大きくするとコンダクタンスが増し、処理室100内部形状に非対称性がある場合は、その非対称性によるコンダクタンスの差がガス圧の差を生じ、基板付近でのガス圧が不均一となり、エッチング均一性が低下するという問題があった。
また、プラズマスクリーンは基板近傍に置かれるため、図4の場合と同様にプラズマスクリーンに付着した膜が剥がれ、エッチング不良を生じやすいという問題がある。さらに、プラズマに接するスリットの膜が付着しやすいため、エッチング再現性を維持するためには、頻繁にクリーニングを行う必要があった。また、図5の装置構成では、排気手段は処理室の真下に配置されることになるが、下部電極と冷却機構や整合回路との距離が大きくなるため、冷却の応答性が下がりエッチング性能が低下する等の問題がある。
【0008】
以上のように、従来のエッチング装置には一長一短があり、上記した要求に応えていないのが現状である。この事情は、エッチング装置に限らず、プラズマCVD装置やアッシング装置等、他のプラズマ処理装置でも同様である。
【0009】
本発明は、以上の問題点を解決するために、ガス排気経路やプラズマシールドの構造及びその配置位置を詳細に検討することにより完成したものである。即ち、本発明は、処理室の内部形状等にかかわらず、基板上のガス圧及びプラズマ密度を対称とし、均一な表面処理を可能とするプラズマ処理装置を提供することを目的とする。また、プラズマシールド自身の孔等への膜付着を抑制し、コンダクタンスを長期にわたり一定に維持することにより、安定した表面処理を行えるプラズマ処理装置を提供することを目的とする。さらに、プラズマシールドや処理室内壁等への膜付着を抑え、クリーニング周期を大幅に延ばした生産性に優れたプラズマ処理装置さらには、付着膜が剥離しても基板に付着しない構成とし処理歩留まりの高いプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラズマ処理装置は、基板を載置する基板載置手段及び該基板載置手段に対向して配置されたガス放出手段を内部に有する処理室と、該処理室内部を排気する排気手段と、からなり、前記ガス放出手段により前記処理室内部に導入されるガスをプラズマ化し、これにより前記基板を処理するプラズマ処理装置において、前記基板載置手段及び前記ガス放出手段を軸対称に囲むプラズマシールドを配置し、該プラズマシールドの前記基板載置手段の載置面より下方に該プラズマシールドを貫通する孔状又はスリット状のガス通路を複数設け、前記シールド板と前記処理室の壁との間に形成される排気路を介してガスを排気する構成としたことを特徴とする。
【0011】
このように、処理室内部を基板中心軸のまわりに対称なプラズマシールドで仕切って分割し、ガスをプラズマシールドの下方に設けられた小孔又はスリットを通して外側の排気路に排出する構成としたため、ガスの流れは基板中心軸の周りに対称化し、基板上でのガス圧及びプラズマ密度を均一化することができる。
即ち、プラズマシールドの外側に形成される排気路のコンダクタンスは、多数のガス通気路のコンダクタンスに比べて大きくなるため、プラズマシールド内の圧力は排気路に比べて高くなって、基板上でのガス圧均一性は向上する。ここで、前記排気路の圧力差を基板周辺部での圧力の30%以下とするのが好ましく、10%とするのがより好ましい。この範囲で、ガス圧均一性は更に向上し、処理の面内均一性は一層向上する。
【0012】
また、ガス通路は、基板載置面よりも下方に設けられているため、ガス通路でのプラズマ密度は減少し、ガス通路内への膜付着量を大幅に減少させることができる。従って、長期にわたり、ガス通路のコンダクタンスを適正に保つことが可能となり、クリーニング周期を延ばすことができる。この観点から、ガス通路の位置は、基板載置面より10mm以上下方に形成するのが好ましく、30mm以上、下方に形成するのがより好ましい。
また、プラズマシールドは、基板面上から離れた位置に取り付けることができるため、付着膜が剥離した場合でも基板上に付着することはなく、パーティクルに起因する欠陥を回避することができる。
【0013】
前記プラズマシールドは円筒状に限ることはなく、その内径又は/及び外径を基板載置面よりも下方で変化させても良い。さらに、前記プラズマシールドが前記載置面と平行となる部分を設け、該平行となる部分に前記ガス通路を形成しても良い。これらは、処理室の内部形状及び要求される排気路のコンダクタンスに応じて適時選択すればよい。
【0014】
なお、本発明において、前記孔の孔径又は前記スリットの短辺は、0.7mm〜4mmとするのが好ましく、1.5〜2.5mmとするのがより好ましい。この範囲とすることにより、プラズマの排気通路側へのしみ出しを防止して、処理室内壁への膜付着を防止するとともに、長期にわたり所望のコンダクタンスを維持することができる。さらには、前記孔の孔径に対する長さの比、又は前記スリットの短辺に対する奥行きの比を4以下とするのが好ましい。
また、本発明のプラズマ処理装置は、前記排気通路の底壁に軸対称に複数の排気口、又は排気路全体に排気口を設けることもできる。
【0015】
【発明実施の形態】
本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明のエッチング装置の一構成例を示す模式的縦断面図であり、図2は横断面図である。
図1に示すように、処理室1内には、多数のガス放出孔9aを有する上部電極9と、基板7を載置する下部電極5とが対向して配置され、それぞれ絶縁体20,21を介して処理室に固定されている。上部電極9は、プラズマ発生用の第1の高周波電源10に連結されるとともに、バルブ13,マスフローコントローラ12等からなるガス供給系8に連結され、基板に向かって所定の流量のガスを供給できる構成となっている。一方、下部電極5は、その上部に基板を静電吸着する静電チャック5aが取り付けられ、内部には基板冷却用の冷媒通路14が形成されている。また、周囲は絶縁カバー5bで覆われている。この下部電極5は、基板のバイアス制御用の第2の高周波電源11及び基板静電吸着用の直流電源22に接続されている。なお、冷媒は導入管14aを通して供給され、排出管14bを介して排出される。また、第2の高周波電源11及び直流電源22と下部電極5の間には、ブロッキングコンデンサ23及び高周波カットフィルタ24が取り付けられ、相互の干渉を防止している。
処理室内の一端部に排気口が設けられ、ターボポンプ2が連結されている。
【0016】
また、上部電極9と下部電極5とを囲み、基板のまわりに軸対称に円筒状のプラズマシールド3が取り付けられ、処理室内部は、プラズマシールド3により分割されている。プラズマシールド3の下方部分には、孔状又はスリット状の多数のガス通路4が形成され、このガス通路4の形状、数は、所定の流量のガスを流すことができ、かつプラズマを内部に閉じこめるとともに外側に対しガス圧が高くなるように定められる。
従って、上部電極の多数のガス放出孔9aから放出されるガスは、基板7に向かって流れ、下部電極5とプラズマシールド3との間の空間(内側排気路)3a、ガス通路4、プラズマシールド3と処理室内壁との間の空間(外側排気路)3b、ポンプ付近排気路3cを通って、ターボポンプ2により外部に排気される。上述したように、プラズマシールドのガス通路4は、プラズマを通さずかつコンダクタンスが小さい孔が開いているため、流量制限状態となり内部の圧力が高くなりプラズマシールド内部のガス圧が軸対称となるため、外側排気路(あるいは処理室)の形状にプラズマシールド内の圧力分布が影響されることはない。即ち、処理室内部形状の非対称性は打ち消されるため、ガス圧およびプラズマの諸特性の基板中心軸の周り対称性を高めることができ、面内均一性に優れたエッチングを行うことができる。
【0017】
なお、外側排気路3bは、処理室1の内部形状によりターボポンプにいたるコンダクタンスに差が生じるが、プラズマシールドのコンダクタンスがこれら外側排気路のコンダクタンスに比較して十分小さく設計されているためプラズマシールド内での圧力を軸対称とすることができる。ここで、排気路のコンダクタンスについては、外側排気路の圧力差が基板周辺圧力に対し、好ましくは30%以下、より好ましくは10%以下となるように定めればよい。このようにすることで、エッチング均一性はより向上し、またこのエッチング均一性を長期にわたり維持することができる。
【0018】
次に、図1のエッチング装置を用いたエッチング方法を説明する。ゲートバルブ6を介して基板を把持したロボットハンドを挿入し、基板を下部電極の突き上げピン(不図示)上に載置する。続いて、突き上げピンを下降させ、基板7を静電チャック5aの上に載置し、これを直流電源22を用いて静電吸着する。次いで、バックポンプ(不図示)とターボポンプ2を用いて処理室1を所定の圧力まで減圧した後、ガス供給機構8を経由して上部電極9の下面からプロセスガスを処理室1内に供給して所定の圧力にする。その後、上部電極9に第1の高周波電源10からVHF帯(例えば60MHz)の高周波電力を、下部電極5には第2の高周波電源からHF帯(例えば1.6MHz)の高周波電力をそれぞれ印加する。VHF帯の高周波電力によって比較的高密度のプラズマが発生し、エッチャントが生成される。一方、HF帯の高周波電力を下部電極に印加することによりイオンエネルギをプラズマ密度とは独立に制御することができ、目的とするエッチング処理が行なわれる。
【0019】
この時、プラズマシールド3によりプラズマは拡散を阻止されて外側排気路3bにまで漏れ出さない。また、プラズマシールドに付着した膜が、膜の応力により剥離し飛散しても、基板との距離が離れているため、基板に付着することはなく、エッチング不良等を回避できる。さらにプラズマからプラズマシールドのガス通路を遠ざけることができるため、プラズマシールドの孔につく膜の量を減少させることができ、孔の塞がりによるエッチング処理条件の変化を抑えることができる。
【0020】
以上のような装置構成とすることにより、処理装置内部のクリーニング周期は大幅に延び、例えば、図4に示した装置では、20時間程度のランニングごとにプラズマクリーニングを行う必要があったが、200時間以上の連続ランニングが可能になる。
【0021】
なお、ガス通路の位置は、基板面より10mm以下とするのが好ましく、30mm下とするのがより好ましい。10mm以下でプラズマ密度が低下し、孔へbの付着量は減少し、より長期にわたり安定してガス圧、プラズマ密度の均一性を維持することができる。
【0022】
また、孔の孔径は0.7〜4mmとするのが好ましく、その長さはアスペクト比が4以下とするのが好ましい。孔の直径が4mm以下とすることによりプラズマのプラズマシールドを越えて拡散するのをより効果的に防止することができる。また、0.7mm以上とすることにより、孔への膜の付着や剥離によるコンダクタンスを変化を抑え、長期にわたり適正なコンダクタンスを維持することができる。孔の径が1.5mmから2.5mmでは、200時間以上装置の動作が可能である。
ここで、プラズマシールド3が厚くなりすぎると、コンダクタンスを確保するため孔の直径を大きくする必要があり、プラズマが漏れ出す場合がある。これを防ぐには孔の長さを孔の直径で割ったアスペクト比が4以下が望ましい。また、プラズマシールドが厚くなると、排気経路のボリュームを制約することになり、処理室内部形状によっては、排気路のコンダクタンスを低下させる場合もある。
【0023】
次に、図1の装置構成を200mm基板のエッチング装置に適用する場合の、各部材の形状、配置及び構造を具体例を説明する。ここで、ガス流量を600sccm(Ar:C4F8:O2=600:20:1)とし、基板上の圧力を3Paとする。
下部電極5を覆うカバー5bの外径は310mm、プラズマシールド3の内径は440mm、外径は444mm、外側排気路のターボポンプ2と反対側の処理室内壁の基板中心からの距離は322mmとする。従って、外側排気路3bの幅は100mmとなり、高さは100mmである。また、ガス通路形成部の高さは54mmである。
【0024】
以上の構造としたときの外側排気路における圧力差は、矩形状排気管のコンダクタンスと形状との関係式を適用して、次のようにして求められる。
即ち、ターボポンプ2の反対側のプラズマシールド外側排気路3bから1/4周するコンダクタンスは約0.5m3/secである。
排気管のコンダクタンスCは
C=309・k・(a・b)2/((a+b)・L) (1)
で表され、ここで、aとbは排気管断面の縦、横の長さで、Lは長さである。外側排気路のポンプ反対側から1/4周の長さをLとして、コンダクタンスCを計算すると、k=1.115より、約0.5m3/secとなる。ガス流量Q(=600sccm=1Pa・m3/sec)のうち、1/4周の部分にガス通路を通して排出されるガス量は1/4であり、ガスは均一に各ガス通路を拡散するためこの外周部分を流れる有効ガス流量は平均してその1/2と仮定できる。この結果、この1/4周を流れる流量Q’は、全流量Qの1/8となる。
これから、外側排気路の圧力差ΔPは、
1/8=C・ΔP=0.5・ΔP
より、ΔP=0.25Paとなる。
従って、上記構造のプラズマシールドを配置することにより、外側排気路の圧力差を基板付近の圧力の1/10以下にすることができる。即ち、プラズマシールドのガス通路によるコンダクタンス制限と合わせて、基板上で高いガス圧均一性を得ることが可能となり、面内均一性に優れたエッチングが可能となる。
【0025】
次に、プラズマシールドに孔径1.5mmのガス通路を形成する場合のガス通路の数を試算する。
分子流領域での短い円筒のコンダクタンスCは次式で与えられ、
C=k・121・D3/L (m3/sec)
ここで、Dは孔の直径(=1.5mm)、Lは長さ(=2mm)であり、kは、L、Dで決まる常数で、この場合0.43程度になる。
上式より、ガス通路一つのコンダクタンスCは、8.78x10−5m3/secとなる。流量600sccm(=1Pa・m3/sec)であるので、3Pa以下、余裕を見て2Paを得るには、5700個のガス通路をプラズマシールド3に開ければよいことになる。この時のプラズマシールド3での圧力差(約3Pa)は、外側排気路3bでの圧力差0.25Paよりはるかに大きくなり、基板4上で均一なガス圧が実現できる。このプラズマシールドで得られる2Paをもとにして、ターボポンプ2のメインバルブ2a又はバリアブルオリフィス(不図示)の開度を調整して基板上でのガス圧3Paを得ることができる。
以上、具体例を挙げて説明してきたように、どのような内部形状を有する処理室であっても、プラズマシールドを取り付け、プラズマシールドの形状及び配置、並びにガス通路の形状及び個数を適宜選択することにより、所望の流量及びガス圧に対して、基板上でのガス圧及びプラズマ密度の均一化することができる。
【0026】
次に、図1の装置において、ガス通路の位置及び形状とメンテナンス周期(膜が付いてランニングが不可能になるまでの時間)との関係について行った実験の一部を以下に示す。
ガス通路の上端の位置は下部電極の基板載置面から35mmの場合である。プラズマシールド板の形状は図3(a)のように円筒形で、円形の孔を形成した場合においては、孔の直径が4mmを越えるとプラズマがプラズマシールドを越えて拡散してしまい、また、0.7mm程度だと100時間で膜が孔につき、これが剥がれてコンダクタンスが変化した。孔の径が1.5mmから2.5mmの範囲では、200時間以上の安定した処理が可能であった。
また、ガス通路の上端位置を基板載置面より30mm以下とすることで、ガス通路部のプラズマ密度が低下し、付着量が少なくなる。一方、基板載置面より10mm以内に近づけると付着量が増加し、2.5mmの孔径でも100時間程度でコンダクタンスが低下することが分かった。
【0027】
なお、図1の装置では円筒状のプラズマシールドを用いたが、軸対称な形状であればこれに限定されるものではなく、内径、外径を変化させたもの等、種々の形状のものを用いることができる。また、ガス通路も同様に種々の形態、形状のものを用いることができる。これらの例を図3を用いて説明する。
図3(a)は、図1に示した円筒状のプラズマシールドの一部を拡大した模式的断面図であり、プラズマシールドの厚さ方向に孔31を形成した例である。(b)は円筒状のシールドに孔が斜め形成したものであり、孔の長手方向に傾斜をつけることにより孔の中に付着した膜が剥がれても外部に排出され、コンダクタンスの低下を抑えることができる。(c)及び(d)は、円筒状プラズマシールドのガス通路形成部を、下方に向かって半径を増加又は減少させたものである。図では、半径を直線状に変化させているが、曲率を持たせ例えば茶碗のような形状としても良い。(e)、(f)は、プラズマシールド板を、異なる半径の円筒を2つ連結した形状であり、底壁に水平な部分に、ガス通路を形成したものである。これらの場合は、剥離した膜が孔を塞ぎコンダクタンスを小さくするという問題は緩和される。また、(g)はガス通路部のプラズマシールド外径を大きくした例である。
【0028】
また、ガス通路は、孔状、スリット状等どのような形状であってもよ。孔状とは、例えば、断面が円、楕円の他、正方形、長方形、平行四辺形、台形等の矩形状のものも含まれる。またスリット状とは、断面が矩形状でその一辺が他辺に比べて大きいものをいう。このスリット状のガス通路は、例えば、板を所定の間隔を開けて横又は縦に積み重ねて形成される。また、ドーナツ状の円板を所定の間隔を開けて積み重ねる構成としても良い。
【0029】
例えば、図3(g)に示したように、外径の異なるドーナツ型円板を重ねてスリット状のガス通路を形成した場合の具体的スリットの数は、孔の場合と同様にして、次のようにして求めることができる。
即ち、スリットのコンダクタンスCは
C=k・309・a2・b/L
で与えられ、aは円板の間隔、bは内周、Lは円板の幅(即ち、ガス通路部のプラズマシールドの厚さ)である。ここで、a=2mm、b=440・πmm、L=6mmとすると、k=0.52となる。従って、流量600sccm、ガス圧2Paを得るには、ギャップの個数は3個となる。なお、アスペクト比(=L/a)は、孔の場合と同じ理由で4以下が望ましい。
【0030】
また、図1の装置では、内側排気路3aから排気されるガスは、外側排気路3bを通して排気される構成としたが、外側排気路の底壁に排気口を設け、ターボポンプを処理室の下部に配置する構造としても良い。この場合、排気口を軸対称に配置したり、プラズマシールドの外周全面に排気口を設けることもできる。
【0031】
以上は、プラズマシールドの外側が非対称な処理室について説明してきたが、本発明はプラズマシールドの外側が対称の場合にも適用できることは言うまでもなく、本発明のプラズマシールドによりプラズマの拡散を防ぎ、シールド外側のガス圧が下がるため、外側排気路等への膜の付着を減らせ、膜剥がれによるダストの発生を抑制できる。
また、プラズマが消え去る部分でプラズマシールドを一部カットしたり、プラズマシールドと底壁との間に隙間を設けても良く、これにより、一層大流量のガスを流すことが可能となる。但し、隙間等の大きさによっては、基板上のガス圧均一性が低下する場合があり、これに対してはプラズマシールドと下部電極間距離を小さくすればよい。即ち、内部排気路のコンダクタンスを小さくするように、プラズマシールドの形状、配置を適正化すればよい。
なお、本発明のプラズマシールドの材質には、石英、弗化アルミニウム、窒化珪素、窒化アルミニウム等の絶縁物又は他の材質にこれらをコーティングしてプラズマ耐性を増したものや、珪素や炭素およびそれら化合物からなるスカベンジャー材等が好適に用いられる。なお、プラズマシールドの表面をブラスト処理や溶射等の処理を施しても良く、表面が荒れて付着膜が剥離しにくくなる。
【0032】
以上の実施の形態では、エッチング装置を例に挙げて説明したが、プラズマCVD装置やアッシング装置等、他ののプラズマ処理装置の場合も、同様にプラズマシールド板を設けることによりガス圧及びプラズマ密度の均一性を向上させることが可能となり、より膜厚均一性に優れた薄膜の形成が可能となる。また、容量結合型に限らず誘導結合型のプラズマ装置に適用できるものである。さらには、マイクロ波等をプラズマ発生エネルギー源として用いても良い。
【0033】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明を用いると、処理室の内部形状に関係なく、プラズマとガスを基板中心に対し軸対称的に出来る。特に、ガス圧やガス種が基板中心に対して軸対称的でないとプラズマは軸対称にはならない点から見て、この効果は重要である。また、プラズマシールドや処理室に膜が付きにくいためダストの発生を抑制出来るだけでなく、膜の付着によるコンダクタンスの経時変化を抑える事ができ、装置を長期間稼動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラズマ処理装置の一構成例を示す正面断面模式図である。
【図2】図1の横断面模式図である。
【図3】プラズマシールドの構造を示す断面模式図である。
【図4】従来のプラズマ処理装置を示す断面模式図である。
【図5】従来のプラズマ処理装置を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1、100 処理室、
2 ターボポンプ、
3、103 プラズマシールド、
4 ガス通路、
5、102 下部電極、
5a 静電チャック、
6 ゲートバルブ、
7、104 基板、
8 ガス供給系、
9a ガス放出孔、
9、101 上部電極、
10,11、105,106 高周波電極、
14 冷媒通路、
20,21 絶縁体、
22 直流電源。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a plasma processing apparatus, and more particularly, to a plasma processing apparatus such as an etching apparatus, an ashing apparatus, and a plasma CVD apparatus used for manufacturing a semiconductor device.
[0002]
[Prior art]
Higher performance and higher integration of semiconductor devices are becoming more and more advanced, and accordingly, fine processing technology with more excellent in-plane uniformity and higher reliability and thin film formation technology with higher quality and better film thickness uniformity are required. Have been. In the case of a plasma processing apparatus, it is necessary to equalize the gas pressure and the plasma density on the substrate surface in order to increase the in-plane uniformity of the processing. For this reason, a plasma shield and a gas flow control plate are provided. Various apparatus configurations such as a plasma processing apparatus have been proposed. In addition, in order to form a high-quality thin film and perform high-precision etching, an apparatus capable of controlling ion energy and achieving in-plane uniformity under various processing conditions such as gas flow rate and gas pressure is required. .
[0003]
Such a situation will be specifically described using an etching apparatus as an example.
For example, C 4 F 8 When etching is performed using a processing gas such as that described above, when the gas pressure is increased, active species generated by decomposition of the processing gas by plasma or the like and reaction products with the substrate are easily polymerized, and the generated polymer adheres to the substrate. Etching may occur. In addition, when the flow rate of the processing gas is small, active species having high reactivity with the resist such as F radicals increase, and the resist pattern may be thinned, so that a desired pattern may not be obtained. For this reason, in the etching of a submicron region, for example, in the case of a 200 mm substrate, a low pressure of about several Pa and a flow rate of about 600 sccm are required. It is necessary to make the density uniform. Further, in order to improve productivity, a device capable of maintaining such uniformity for a long period of time is required.
[0004]
FIG. 4 is an example of an etching apparatus provided with a plasma shield (Japanese Patent Laid-Open No. 2000-30896). In a
Here, the
[0005]
The etching apparatus shown in FIG. 5 (JP-A-8-279399) is an apparatus in which a DC bias generated on a substrate is reduced by using a plasma shield.
A
When plasma is generated by supplying high-frequency power to the
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, when the above etching apparatus was examined in detail, it was found that there were the following problems.
In the apparatus shown in FIG. 4, in order to lower the gas pressure inside the
Further, since the concentration ring is placed above the substrate, if the film attached to the concentration ring is separated and scattered due to stress, the film adheres to the substrate. Therefore, when the pattern is further miniaturized, the etching failure becomes more prominent. In addition, when the gas pressure difference between the inside and outside of the concentrating ring becomes small, there is a problem that a film adheres to the inner wall of the processing chamber and the like. Since the ratio of returning to the inside increases, there has been a problem that the components of the gas constituting the plasma change with time and the processing uniformity on the substrate surface is reduced.
[0007]
On the other hand, in the apparatus configuration shown in FIG. 5, the hole diameter of the slit formed in the
Further, since the plasma screen is placed near the substrate, there is a problem that the film adhering to the plasma screen is peeled off as in the case of FIG. Further, since the slit film in contact with the plasma easily adheres, frequent cleaning has to be performed to maintain the etching reproducibility. In addition, in the apparatus configuration shown in FIG. 5, the exhaust means is disposed immediately below the processing chamber. However, since the distance between the lower electrode and the cooling mechanism or the matching circuit is increased, the cooling response is reduced and the etching performance is reduced. There are problems such as lowering.
[0008]
As described above, the conventional etching apparatus has advantages and disadvantages, and currently does not meet the above requirements. This situation is not limited to the etching apparatus, but also applies to other plasma processing apparatuses such as a plasma CVD apparatus and an ashing apparatus.
[0009]
The present invention has been completed in order to solve the above problems by examining in detail the structure of the gas exhaust path and the plasma shield and their arrangement positions. That is, an object of the present invention is to provide a plasma processing apparatus which makes the gas pressure and plasma density on a substrate symmetrical and enables uniform surface treatment regardless of the internal shape of the processing chamber. It is another object of the present invention to provide a plasma processing apparatus capable of performing a stable surface treatment by suppressing film adhesion to a hole or the like of a plasma shield itself and maintaining a constant conductance for a long period of time. Furthermore, a plasma processing apparatus that suppresses film adhesion to the plasma shield and the inner wall of the processing chamber, greatly extends the cleaning cycle, and is excellent in productivity. It is an object to provide a high plasma processing apparatus.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
A plasma processing apparatus according to the present invention includes a processing chamber having therein a substrate mounting means for mounting a substrate thereon, and a gas releasing means disposed opposite to the substrate mounting means, and an exhaust means for exhausting the inside of the processing chamber. In the plasma processing apparatus for processing the substrate by converting a gas introduced into the processing chamber into a plasma by the gas releasing unit, the substrate mounting unit and the gas releasing unit are axially symmetrically surrounded. A plasma shield is arranged, and a plurality of hole-shaped or slit-shaped gas passages penetrating the plasma shield are provided below the mounting surface of the substrate mounting means of the plasma shield, and the shield plate and the wall of the processing chamber are provided. The gas is exhausted through an exhaust path formed between the gas passages.
[0011]
As described above, the inside of the processing chamber is divided and divided by the plasma shield symmetrical around the substrate central axis, and the gas is discharged to the outer exhaust passage through the small holes or slits provided below the plasma shield. The gas flow is symmetrical about the substrate central axis, and the gas pressure and plasma density on the substrate can be made uniform.
That is, since the conductance of the exhaust path formed outside the plasma shield is larger than the conductance of many gas ventilation paths, the pressure inside the plasma shield is higher than that of the exhaust path, and the gas on the substrate becomes higher. The pressure uniformity is improved. Here, the pressure difference in the exhaust path is preferably 30% or less of the pressure at the peripheral portion of the substrate, more preferably 10%. Within this range, the gas pressure uniformity is further improved, and the in-plane uniformity of the processing is further improved.
[0012]
Further, since the gas passage is provided below the substrate mounting surface, the plasma density in the gas passage is reduced, and the amount of film deposited in the gas passage can be significantly reduced. Therefore, the conductance of the gas passage can be appropriately maintained for a long time, and the cleaning cycle can be extended. From this viewpoint, the position of the gas passage is preferably formed at least 10 mm below the substrate mounting surface, more preferably at least 30 mm below.
In addition, since the plasma shield can be attached to a position distant from the substrate surface, even if the adhered film is peeled off, it does not adhere to the substrate, and defects caused by particles can be avoided.
[0013]
The plasma shield is not limited to a cylindrical shape, and its inner diameter and / or outer diameter may be changed below the substrate mounting surface. Further, a portion where the plasma shield is parallel to the mounting surface may be provided, and the gas passage may be formed in the parallel portion. These may be selected as appropriate according to the internal shape of the processing chamber and the required conductance of the exhaust passage.
[0014]
In the present invention, the hole diameter of the hole or the short side of the slit is preferably from 0.7 mm to 4 mm, more preferably from 1.5 to 2.5 mm. With this range, it is possible to prevent the plasma from seeping out to the exhaust passage side, prevent film deposition on the inner wall of the processing chamber, and maintain a desired conductance for a long time. Further, a ratio of a length of the hole to a hole diameter or a ratio of a depth to a short side of the slit is preferably 4 or less.
In the plasma processing apparatus of the present invention, a plurality of exhaust ports may be provided axially symmetrically on the bottom wall of the exhaust path, or exhaust ports may be provided on the entire exhaust path.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view showing one configuration example of the etching apparatus of the present invention, and FIG. 2 is a transverse sectional view.
As shown in FIG. 1, in a processing chamber 1, an upper electrode 9 having a large number of
An exhaust port is provided at one end in the processing chamber, and the
[0016]
A cylindrical plasma shield 3 is mounted around the substrate so as to surround the upper electrode 9 and the lower electrode 5 in an axially symmetric manner. The inside of the processing chamber is divided by the plasma shield 3. In the lower part of the plasma shield 3, a large number of hole-shaped or slit-shaped
Therefore, the gas released from the many
[0017]
Although the conductance of the outer exhaust passage 3b reaches the turbo pump due to the internal shape of the processing chamber 1, the conductance of the plasma shield is designed to be sufficiently smaller than the conductance of these outer exhaust passages. The pressure within can be axisymmetric. Here, the conductance of the exhaust path may be determined so that the pressure difference between the outer exhaust path and the peripheral pressure of the substrate is preferably 30% or less, more preferably 10% or less. By doing so, the etching uniformity is further improved, and the etching uniformity can be maintained for a long time.
[0018]
Next, an etching method using the etching apparatus of FIG. 1 will be described. The robot hand holding the substrate is inserted through the gate valve 6, and the substrate is placed on a push-up pin (not shown) of the lower electrode. Subsequently, the push-up pins are lowered, the
[0019]
At this time, the plasma is prevented from diffusing by the plasma shield 3 and does not leak to the outer exhaust passage 3b. Further, even if the film adhered to the plasma shield is separated and scattered due to the stress of the film, the film is not adhered to the substrate since the distance from the substrate is large, so that etching defects and the like can be avoided. Further, since the gas passage of the plasma shield can be kept away from the plasma, the amount of the film formed on the hole of the plasma shield can be reduced, and the change of the etching processing condition due to the blockage of the hole can be suppressed.
[0020]
With the apparatus configuration as described above, the cleaning cycle inside the processing apparatus is greatly extended. For example, in the apparatus shown in FIG. 4, it was necessary to perform plasma cleaning every about 20 hours of running. Continuous running for more than an hour becomes possible.
[0021]
The position of the gas passage is preferably 10 mm or less, more preferably 30 mm below the substrate surface. When the thickness is 10 mm or less, the plasma density decreases, the amount of b attached to the holes decreases, and the gas pressure and the uniformity of the plasma density can be stably maintained over a longer period.
[0022]
Further, the hole diameter of the holes is preferably 0.7 to 4 mm, and the length thereof is preferably an aspect ratio of 4 or less. When the diameter of the hole is 4 mm or less, diffusion of plasma beyond the plasma shield can be more effectively prevented. Further, by setting the thickness to 0.7 mm or more, a change in conductance due to adhesion and peeling of the film to the holes can be suppressed, and an appropriate conductance can be maintained for a long time. When the hole diameter is 1.5 mm to 2.5 mm, the operation of the apparatus can be performed for 200 hours or more.
Here, if the plasma shield 3 becomes too thick, it is necessary to increase the diameter of the hole in order to secure the conductance, and the plasma may leak out. To prevent this, the aspect ratio obtained by dividing the length of the hole by the diameter of the hole is desirably 4 or less. Further, when the plasma shield is thickened, the volume of the exhaust path is restricted, and the conductance of the exhaust path may be reduced depending on the shape of the inside of the processing chamber.
[0023]
Next, specific examples of the shape, arrangement, and structure of each member when the apparatus configuration of FIG. 1 is applied to an etching apparatus for a 200 mm substrate will be described. Here, the gas flow rate is set to 600 sccm (Ar: C 4 F 8 : O 2 = 600: 20: 1) and the pressure on the substrate is 3 Pa.
The outer diameter of the
[0024]
The pressure difference in the outer exhaust passage having the above structure can be obtained as follows by applying the relational expression between the conductance and the shape of the rectangular exhaust pipe.
That is, the conductance that makes 1/4 turn from the plasma shield outer exhaust passage 3b on the opposite side of the
The conductance C of the exhaust pipe is
C = 309 · k · (a · b) 2 / ((A + b) · L) (1)
Where a and b are the vertical and horizontal lengths of the cross section of the exhaust pipe, and L is the length. When the length of a quarter of the circumference of the outer exhaust path from the pump opposite side is L, the conductance C is calculated from k = 1.115. 3 / Sec. Gas flow rate Q (= 600 sccm = 1 Pa · m 3 / Sec), the amount of gas discharged through the gas passage to the 1/4 circumference is 1/4, and the gas diffuses uniformly through each gas passage, so that the effective gas flow rate flowing through the outer circumference is averaged. Can be assumed to be 1/2 of that. As a result, the flow rate Q ′ flowing through the 周 turn becomes 1 / of the total flow rate Q.
From this, the pressure difference ΔP in the outer exhaust passage is
1/8 = C · ΔP = 0.5 · ΔP
Thus, ΔP = 0.25 Pa.
Therefore, by disposing the plasma shield having the above structure, the pressure difference in the outer exhaust passage can be reduced to 1/10 or less of the pressure near the substrate. That is, in addition to the conductance restriction by the gas passage of the plasma shield, high gas pressure uniformity can be obtained on the substrate, and etching with excellent in-plane uniformity can be performed.
[0025]
Next, the number of gas passages when forming a gas passage having a hole diameter of 1.5 mm in the plasma shield is estimated.
The conductance C of a short cylinder in the molecular flow region is given by:
C = k ・ 121 ・ D 3 / L (m 3 / Sec)
Here, D is the diameter of the hole (= 1.5 mm), L is the length (= 2 mm), and k is a constant determined by L and D, and is about 0.43 in this case.
From the above equation, the conductance C of one gas passage is 8.78 × 10 -5 m 3 / Sec. Flow rate 600sccm (= 1Pa ・ m 3 / Sec), it is sufficient to open 5700 gas passages in the plasma shield 3 to obtain 3 Pa or less and 2 Pa with a margin. At this time, the pressure difference (about 3 Pa) in the plasma shield 3 is much larger than the pressure difference 0.25 Pa in the outer exhaust passage 3b, and a uniform gas pressure on the
As described above with reference to specific examples, in any processing chamber having any internal shape, a plasma shield is attached, and the shape and arrangement of the plasma shield, and the shape and number of gas passages are appropriately selected. Thereby, the gas pressure and the plasma density on the substrate can be made uniform for the desired flow rate and gas pressure.
[0026]
Next, a part of an experiment conducted on the relationship between the position and shape of the gas passage and the maintenance cycle (the time until the film becomes attached and running becomes impossible) in the apparatus shown in FIG. 1 will be described below.
The position of the upper end of the gas passage is 35 mm from the substrate mounting surface of the lower electrode. The shape of the plasma shield plate is cylindrical as shown in FIG. 3 (a). When a circular hole is formed, if the diameter of the hole exceeds 4 mm, the plasma diffuses beyond the plasma shield, and When the thickness was about 0.7 mm, the membrane came into contact with the hole in 100 hours, and the membrane was peeled off and the conductance changed. When the hole diameter was in the range of 1.5 mm to 2.5 mm, stable treatment for 200 hours or more was possible.
Further, by setting the upper end position of the gas passage to 30 mm or less from the substrate mounting surface, the plasma density in the gas passage portion is reduced, and the amount of adhesion is reduced. On the other hand, it was found that the amount of adhesion increased when the distance was within 10 mm from the substrate mounting surface, and that the conductance was reduced in about 100 hours even with a hole diameter of 2.5 mm.
[0027]
In the apparatus shown in FIG. 1, a cylindrical plasma shield was used. However, the plasma shield is not limited to this as long as it has an axially symmetric shape. Can be used. Also, similarly, various forms and shapes of gas passages can be used. These examples will be described with reference to FIG.
FIG. 3A is a schematic cross-sectional view in which a part of the cylindrical plasma shield shown in FIG. 1 is enlarged, and is an example in which a hole 31 is formed in the thickness direction of the plasma shield. (B) shows a cylindrical shield in which a hole is formed obliquely. By making the hole slant in the longitudinal direction, even if the film adhered in the hole is peeled off, it is discharged to the outside and the decrease in conductance is suppressed. Can be. (C) and (d) show that the radius of the gas passage forming portion of the cylindrical plasma shield is increased or decreased downward. In the figure, the radius is changed linearly, but it may have a curvature and be shaped like a bowl, for example. (E) and (f) show a plasma shield plate in which two cylinders of different radii are connected, and a gas passage is formed in a portion horizontal to the bottom wall. In these cases, the problem that the peeled film closes the hole and reduces the conductance is alleviated. (G) is an example in which the outer diameter of the plasma shield in the gas passage is increased.
[0028]
Further, the gas passage may have any shape such as a hole shape and a slit shape. The hole shape includes, for example, a rectangular shape such as a square, a rectangle, a parallelogram, or a trapezoid in addition to a circle or an ellipse. Further, the slit shape refers to a shape having a rectangular cross section and one side thereof being larger than the other side. The slit-shaped gas passage is formed, for example, by stacking plates horizontally or vertically at predetermined intervals. Further, a configuration in which donut-shaped disks are stacked at predetermined intervals may be adopted.
[0029]
For example, as shown in FIG. 3 (g), when donut-shaped disks having different outer diameters are overlapped to form a slit-shaped gas passage, the specific number of slits is as follows. Can be obtained as follows.
That is, the conductance C of the slit is
C = k · 309 · a 2 ・ B / L
Where a is the distance between the disks, b is the inner circumference, and L is the width of the disk (ie, the thickness of the plasma shield in the gas passage). Here, if a = 2 mm, b = 440 · π mm, and L = 6 mm, k = 0.52. Therefore, to obtain a flow rate of 600 sccm and a gas pressure of 2 Pa, the number of gaps is three. The aspect ratio (= L / a) is desirably 4 or less for the same reason as in the case of holes.
[0030]
In the apparatus shown in FIG. 1, the gas exhausted from the
[0031]
Although the above description has been given of the processing chamber in which the outside of the plasma shield is asymmetric, it is needless to say that the present invention can be applied to the case where the outside of the plasma shield is symmetric. Since the outside gas pressure is reduced, the adhesion of the film to the outside exhaust passage or the like can be reduced, and the generation of dust due to the film peeling can be suppressed.
In addition, a part of the plasma shield may be cut at a portion where the plasma disappears, or a gap may be provided between the plasma shield and the bottom wall, so that a larger flow rate of gas can be flowed. However, depending on the size of the gap or the like, the uniformity of the gas pressure on the substrate may be reduced. In this case, the distance between the plasma shield and the lower electrode may be reduced. That is, the shape and arrangement of the plasma shield may be optimized so as to reduce the conductance of the internal exhaust passage.
In addition, the material of the plasma shield of the present invention includes quartz, aluminum fluoride, silicon nitride, an insulator such as aluminum nitride or the like, which is coated with an insulating material or another material to increase the plasma resistance, silicon, carbon, and the like. A scavenger material made of a compound is preferably used. The surface of the plasma shield may be subjected to a treatment such as blast treatment or thermal spraying, so that the surface is roughened and the adhered film is hardly peeled off.
[0032]
In the above embodiments, the etching apparatus has been described as an example. However, in the case of other plasma processing apparatuses such as a plasma CVD apparatus and an ashing apparatus, the gas pressure and the plasma density can be similarly increased by providing a plasma shield plate. Can be improved, and a thin film having more excellent film thickness uniformity can be formed. Further, the present invention is not limited to the capacitive coupling type, and can be applied to an inductive coupling type plasma apparatus. Further, a microwave or the like may be used as a plasma generation energy source.
[0033]
【The invention's effect】
As described above, when the present invention is used, plasma and gas can be axially symmetric with respect to the center of the substrate regardless of the internal shape of the processing chamber. In particular, this effect is important because the plasma does not become axially symmetric unless the gas pressure and gas species are not axially symmetric with respect to the center of the substrate. In addition, since it is difficult to form a film on the plasma shield and the processing chamber, not only generation of dust can be suppressed, but also a change in conductance with time due to film adhesion can be suppressed, and the apparatus can be operated for a long period of time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic front sectional view showing a configuration example of a plasma processing apparatus of the present invention.
FIG. 2 is a schematic cross-sectional view of FIG.
FIG. 3 is a schematic sectional view showing a structure of a plasma shield.
FIG. 4 is a schematic sectional view showing a conventional plasma processing apparatus.
FIG. 5 is a schematic sectional view showing a conventional plasma processing apparatus.
[Explanation of symbols]
1,100 processing room,
2 turbo pump,
3,103 plasma shield,
4 gas passages,
5, 102 lower electrode,
5a electrostatic chuck,
6 Gate valve,
7,104 substrates,
8 gas supply system,
9a gas discharge holes,
9, 101 upper electrode,
10, 11, 105, 106 high frequency electrodes,
14 refrigerant passage,
20, 21 insulator,
22 DC power supply.
Claims (8)
前記基板載置手段及び前記ガス放出手段を軸対称に囲むプラズマシールドを配置し、該プラズマシールドの前記基板載置手段の載置面より下方に該プラズマシールドを貫通する孔状又はスリット状のガス通路を複数設け、前記シールド板と前記処理室の壁との間に形成される排気路を介してガスを排気する構成としたことを特徴とするプラズマ処理装置。A processing chamber having therein a substrate mounting means for mounting a substrate and a gas discharging means disposed opposite to the substrate mounting means, and an exhaust means for exhausting the inside of the processing chamber; In a plasma processing apparatus for processing the substrate by converting a gas introduced into the processing chamber into plasma by the means,
A plasma shield surrounding the substrate mounting means and the gas releasing means is disposed axially symmetrically, and a hole-shaped or slit-shaped gas penetrating through the plasma shield below the mounting surface of the substrate mounting means of the plasma shield. A plasma processing apparatus, wherein a plurality of passages are provided, and a gas is exhausted through an exhaust passage formed between the shield plate and a wall of the processing chamber.
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