JP2004186024A - 面光源装置、液晶表示装置および携帯情報機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】厚さ方向に延びるプリズム状凸部が設けられている一側面を光入射面とする面状導光板と、前記面状導光板の光入射面に対向する位置に光出射面を備え、光出射面と光出射面に対向する面との間隔が一端より他端の方が漸次小さくなっている線状導光板と、前記線状導光板の光出射面と光出射面に対向する面との間隔が大きい端側面に対向して配置された点状光源とを有することにより均一で指向性の高い光を取り出すことができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は点状光源による光を面状光源に変換する面光源装置に関する。また、その面光源装置を用いた液晶表示装置に関する。さらに、その液晶表示装置を用いた携帯情報機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の点状光源と、面状導光板とを有する面光源装置においては、点状光源と、面状導光板との間に光反射部としてプリズムを有する線状導光板を設け、点状光源からの光をその線状導光板を用いて線状光へ向けて出射している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−260405号公報(第3−5頁、第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の面光源装置においては、線状導光板のプリズムまたは反射シートで点状光源からの入射光を反射させて面状導光板に導入している。そのため、反射による光のロスが生じる問題点があった。
また、点状光源から線状導光板に入射する光が広い角度分布を持つ場合には、線状導光板からの出射光も広い角度分布を持つことになる。そのため、面状導光板からの出射光も広い角度分布を持つことになり、指向性が悪くなり、十分な輝度を得にくいという問題点があった。
【0005】
本発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、光量のロスが少なく発光面の全域にわたって均一で指向性の高い光を取り出すことのできる面光源装置を得ることを目的とする。また、その面光源装置を用いた液晶表示装置を得ることを目的とする。さらに、その液晶表示装置を用いた携帯情報機器を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の面光源装置は、厚さ方向に延びるプリズム状凸部が設けられている一側面を光入射面とする面状導光板と、前記面状導光板の光入射面に対向する位置に光出射面を備え、光出射面と光出射面に対向する面との間隔が一端より他端の方が漸次小さくなっている線状導光板と、前記線状導光板の光出射面と光出射面に対向する面との間隔が大きい端側面に対向して配置された点状光源とを有することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1について説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係る面光源装置を搭載した液晶表示装置の各構成部材を示すために展開した分解斜視図である。本発明の面光源装置5は、図1に示すように、面状導光板3と例えばLEDよりなる点状光源1と点状光源1と面状導光板3との間に配設した線状導光板2を有している。ここで線状導光板2と面状導光板3はポリメチルメタクリレート(Polymethyl Methacrylate)樹脂(以下PMMAと略す)よりなる。
【0008】
面状導光板の出射面51の反対側の面には、反射部材32が設けられている。本実施の形態においては前記反射部材32は線状導光板の出射面53と平行なプリズム状の溝からなる。前記反射部材32は面状導光板3の表面に断面三角形状に凹部を設けることにより形成されている。また、反射部材32を形成した面の表面上には反射シート100が設置されている。
また、面状導光板の入射面52には、厚さ方向に延びるプリズム状凸部31がストライプ状に形成されている。このプリズム状凸部31は面状導光板3の表面に断面三角形状に凸部を設けることにより形成されている。
【0009】
線状導光板2は四角柱の棒状であり、面状導光板の入射面52と対向する面が線状導光板の出射面53となる。この線状導光板の出射面53と出射面に対向する面との間隔が一端部より他端部の方が漸次小さくなっている。ここでは、線状導光板2は上方から見た平面では台形となっている。この形状は台形である必要はなく三角形でも良い。また、この対向する面には反射シート110が設置されている。この反射シートは鏡面反射シートであることが望ましい。
【0010】
線状導光板2と面状導光板3は、線状導光板の出射面53と面状導光板の入射面52とが接触させた状態に配設されている。また点状光源1は線状導光板の出射面53と線状導光板の出射面53に対向する面との間隔が大きい端側部に対向して配置されている。以上のようにして、本実施の形態に係る面光源装置は形成される。
【0011】
そして、この面光源装置の面状導光板の出射面51と接する状態で液晶表示素子4を配置することで液晶表示装置6が構成される。
【0012】
次に、本実施の形態に係る面光源装置の動作について説明する。ここで、図2は線状導光板2を伝播する光の動きを示した図、図3は線状導光板を出射した光が面状導光板3に入射する際の光の動きを示した図、図4は面状導光板3内を伝播する光の動きを示した図である。
まず、点状光源1を発した光は線状導光板2の端部に入射し、線状導光板2内を伝播する。この時、図2に示したように光は線状導光板2の内部を全反射しながら対向する端部まで進んでいく。しかし、出射面に対向した面が点状光源1と向かい合う方向に傾いているために反射するたびに光の入射角度が小さくなっていく。そして、全反射の臨界角以下になった時に、線状導光板2より光が出射する。このように、出射する光は、全反射を利用して伝播しているために、反射による光強度の減衰がおこらず、効率良く光を出射することができる。
【0013】
出射する方向は線状導光板の出射面53とその対向する面の2つがあるが、対向する面を出射した光は反射シート110によって反射され、再び、線状導光板2に入射し、線状導光板の出射面53から出射する。
【0014】
本実施の形態では、線状導光版2は上方から見た平面では台形であるが、三角形でも良い。三角形とした場合は光は端部から放射されず、より効率良く線状導光版の出射面53から光を出射することができる。
【0015】
次に、線状導光板2を出射した光は、図3に示すように、面状導光板に入射する。入射する際には、面状導光板の入射面52に形成されたプリズム状凸部31の透過面54を透過する。その際に入射した光は図3に示すように屈折する。次にプリズム状凸部31の反射面55において光は反射する。このようにして光を反射により面状導光板3の内部に入射することができる。
【0016】
さらに、面状導光板3の内部に入射した光は、図4に示すように面状導光板3の反射部材32で反射し、面状導光板の出射面51から液晶表示素子4に向かって出射される。そして、出射光が液晶表示素子4を透過することにより画像を表示する。指向性を高めて面状導光板3に入射された光は、反射部材32に反射されてもその配光特性を大きく崩すことはなく、面状導光板の出射面51からほぼ垂直方向に出射され、指向性の高い面光源装置が実現できる。この時、反射部材32を、線状導光板2から離れるにつれてピッチを小さく、あるいは高さを高くすれば、輝度均一性の高い面光源装置となる。
【0017】
以下、本実施の形態に係る面光源装置の動作をさらに詳細に説明する。
ここで、光の入射角、出射角、臨界角はそれぞれ入射、出射する面と垂直な軸に対する光の角度を表している。
まず図2において、線状導光板2の空気に対する相対屈折率をn1とした場合、線状導光板の出射面53および対向する面における全反射の臨界角σは次のように表される。
σ=sin−1(1/n1) (1)
また、対向する面の傾きをδとした場合、図2に示すように光の入射角度は線状導光板の出射面53で反射し次に線状導光板の出射面53に入射する際に2δづつ減少する。
そのため、線状導光板の出射面53で全反射せず、面状導光板3に出射する光の線状導光板の出射面53への入射角εは次のように表される
σ−2δ≦ε<σ (2)
【0018】
本実施の形態では、線状導光板2にPMMAを用いており、その屈折率は1.49である。そのため式(1)よりσ=42.2°となる。
δは適宜決定すれば良いが、例えば点状光源1からの入射に必要な厚み1mm、出射面の長さが40mmの場合、δは1.4°である。
この場合、出射する光の入射角εは次のようになる。
39.4°≦ε<42.2° (3)
【0019】
そして、線状導光板2より出射する光の出射角αは、下記式を満たす。
α=sin−1(n1・sinε) (4)
式(3)の条件と式(4)より、
70°≦α<90° (5)
となる。以上のように、線状導光板2の出射角±10°の指向性の高い光を全反射を利用して光強度を減衰することなく出射することができる。
【0020】
次に、図3に示すように、線状導光板2を出射した光が面状導光板3に入射する。図3において、面状導光板の入射面52に形成されているプリズム状凸部31は凸部ごとに透過面54と反射面55からなっている。透過面54は面状導光板の入射面52に対して角βの傾きを有している。また、反射面55は透過面54に対して角γを有している。
【0021】
線状導光板の出射面53を出射角αで出射した光は、面状導光板の入射面52に形成されたプリズム状凸部31の一辺である透過面54から入射する。この際、入射光は透過面54で屈折し、反射面55に入射角θで入射する。入射した光は反射面55で反射し、面状導光板3に入射する。
以上のように、面状導光板3に指向性の高い光を入射させることができる。
【0022】
ここで、出射角αの出射光は透過面54に対して、α−βで入射する。透過面54においてこの入射光は屈折する。面状導光板の空気に対する相対屈折率をn2とすると、出射角はsin−1(1/n2・sin(α−β))となる。この光が反射面55に入射する際の角度θは次式で表される。
θ=γ−sin−1(1/n2・sin(α−β)) (6)
【0023】
さらに反射面55で反射した光は面状導光板の入射面52に直交する軸に対しての角度φをもって面状導光板3に入射する。この角度φは次式であらわすことができる。
φ=2γ+β−180−sin−1(1/n2・sin(α−β)) (7)
【0024】
次に、図4に示すように、面状導光板3の内部に入射した光は、面状導光板3の反射部材32で反射し、面状導光板の出射面51から液晶表示素子4に向かって出射される。出射光が液晶表示素子4を透過することにより画像を表示する。反射部材32の表面には反射シート100が設置されているので、反射部材32において反射せずに面状導光板3より外に透過する光を反射させてロスを少なくすることができる。
【0025】
ここで、次式を満たすようにプリズム状凸部31を形成すれば、反射面55への光の入射角θが全反射の臨界角より大きくなる。
sin−1(1/n2)<
γ−sin−1(1/n2・sin(α−β)) (8)
そのため、式(8)を満たすようにプリズム状凸部31を形成すれば、反射面55における光の反射は全反射となり、反射面55における反射の際のロスをなくすことができるのでさらに光の効率を高めることができる。
【0026】
さらに、面状導光板3への光の入射が面状導光板の入射面52に直交する軸に対して傾きが少ないほど、反射部材32における反射によって面状導光板の出射面51から出射される際に出射面に対し直交した方向に近く光が出射しより指向性の高く、明るい光となる。この場合、−20°≦φ≦20°であることが望ましい。式(7)を用いて記載すれば次のようになる。
−20≦2γ+β−180−
sin−1(1/n2・sin(α−β))≦20 (9)
さらに、式(9)を変形すると次のようになる。
160≦2γ+β−
sin−1(1/n2・sin(α−β))≦200 (10)
この条件を満たすように、α、β、γを設定すれば、より指向性の高い明るい光を出射することができる。
【0027】
上記式(8)および(10)を同時に満たす例としてのプリズム状凸部31の形状を表1に示す。表1は面状導光板3がPMMAの場合である。入射角70°および90°の結果を示す。
【0028】
【表1】
【0029】
表からも明らかなように、広い頂角γの範囲において、条件に適合するプリズム状凸部31の形状が得られることができる。
【0030】
図5は前記条件を満たす構成の面光源装置の出射光の角度分布を示す図である。図5において、角度0°が面光源装置の出射面に直交する方向に出射される光である。図5からわかるように、本実施の形態の面光源装置では従来の面光源装置の出射光と比較して角度0°付近に集光されていることがわかる。
【0031】
以上のように本実施の形態における面光源装置においては、光量のロスが少なく指向性の高い光を出射することができる。
【0032】
そのため、同じ輝度を得ることのできる面光源装置で省電力、低駆動電圧化を実現することができるので、面光源装置を小型化、軽量化することができる。
【0033】
また、この面光源装置を有する液晶表示装置は光量のロスが少なく指向性の高い光を出射する面光源装置を用いているので、観察者から見て明るい表示を行なうことができる。
【0034】
さらに明るい表示が可能となるので、省電力化、駆動電圧低下等を実現することができるので液晶表示装置の小型化、軽量化をすることができる。
【0035】
本実施の形態においては、線状導光板2および面状導光板3はPMMAで形成されているが、それに限定されるものではなく、例えばアクリルやポリカーボネート等の光を透過する樹脂で形成されていれば良い。
【0036】
また、本実施の形態では液晶表示素子の後方に面発光装置を配置したバックライト型の液晶表示装置を示したが、液晶表示素子の前方に面発光装置を配置したフロントライト型の液晶表示装置に本実施の形態の面発光装置を用いても良い。
【0037】
実施の形態2.
図6は実施の形態2に係る面光源装置の平面図である。本実施の形態の線状導光板2は線状導光板の出射面53と線状導光板の出射面53に対向する面との間隔が一端より他端の方が漸次小さくなっている。つまり、線状導光板の出射面53に対向する面は線状導光板の出射面53に対して傾斜を持っている。この線上導光版の出射面53に対する傾斜は図6に示したように点状光源1に近い部位より遠くになるに従って小さくなっている。
また、プリズム状凸部31の透過面54と面状導光板の入射面52となす角度βは50°であり、プリズム状凸部31の頂角γは点状光源1に近い端部付近では70°程度であり、遠い端部付近では80°程度となっている。
【0038】
次に本実施の形態の動作について説明する。
点状光源1から出た光の挙動は実施の形態1と同様である。しかし、線状導光板2の光が反射する面が点状光源1に近い面では傾斜角度が大きいので、線状導光板2を出射する光の出射角αは比較的小さい。一方、点状光源1に遠い面では傾斜角度が小さいので、線状導光板2を出射する光の出射角αは比較的大きくなる。本構成にすることにより、線状導光板2の点状光源1に近い部分においても効率良く光を出射することができる。
【0039】
さらに、プリズム状凸部31の頂角γを線状導光板2の出射光の出射角に合わせて、点状光源に近い端部付近では小さく、遠い端部付近では大きく設定している。そのために、面状導光板3への入射において、すべての光が面状導光板の入射面52に直交する方向に進行する。
そうすることにより、従来の面光源装置に比較してさらに、均一な光を取り出すことができる
【0040】
なお、本実施の形態においては線状導光板2の傾斜している面は湾曲している例を示したが、この形状に限るものではなく、例えば屈曲面などの適宜な面形状とすることができる。
【0041】
実施の形態3.
本実施の形態の構成では、図1における面状導光板の入射面52に形成されたプリズム状凸部31のピッチは、面状導光板3に対面して配置される表示素子4の画素ピッチ以下となっている。その他の点は実施の形態1の構成と同様であるので説明は省略する。
【0042】
図1においてプリズム状凸部31を通って面状導光板3に入射した光は、面状導光板の出射面51に対向する面に形成された幅方向に延びる反射部材32に当たり反射して面状導光板3から表示素子4に向かって出射され、表示素子を透過して観察者の目に届いて画像を表示する。この面状導光板3では反射部材32の斜面での反射によって光を取り出すので、散乱効果などを受けない。このため、面状導光板3に入射した光は、強度および進行方向が空間的に均一でないと、照明むらや輝線、モアレ等を発生させる。
【0043】
図7は面状導光板3に入射した光の動きを示した図である。図7において線状導光板(図示せず)から出射した光は面状導光板の入射面52に到達し、プリズム状凸部31の透過面54から入射する。この光はプリズム状凸部31の反射面55に当たり反射して面状導光板3内を進む。この光は、さらに面状導光板3内部を進行し、反射部材32で反射され、面状導光板3から正面輝度に最も寄与する垂直方向に出射される。この場合、光は指向性が強く放射されているので、例えば、図7に示すように反射面55よりの光が多く届く領域とあまり届かない領域が生じる。そのため、明るさの縞状むらが発生する。さらに、液晶表示素子4の画素のブラックマトリクスと干渉し、モアレを発生させる。
【0044】
しかし、面状導光板の入射面52に設けられたプリズム状凸部31のピッチを液晶表示素子の画素ピッチ以下とすると、人間の目にはこの照明むらは識別できず、均一な照明と認識されるようになる。例えば、液晶表示素子4の画素ピッチは300μm程度なので、上記プリズム状凸部31のピッチは300μm(0.3mm)以下程度とする。非常に高品位の表示を目標にして、少しの照明むらやモアレも避ける必要がある場合には、上記溝ピッチは液晶表示素子4の画素ピッチの2/3以下である200μm以下とすることが望ましい。
【0045】
以上のように本実施の形態の面光源装置では、面状導光板の入射面52に形成されたプリズム状凸部31のピッチは、面状導光板3に対面して配置される表示素子4の画素ピッチ以下となっている。そのために人間の目には輝度むらが認識できず、均一な照明のできる液晶表示装置を得ることができる。
【0046】
なお、本実施の形態において、線状導光板2の傾斜している面は平面である例を示したが、この形状に限るものではなく、例えば湾曲面や屈曲面などの適宜な面形状とすることができる。
【0047】
実施の形態4.
図8は、実施の形態4に係る面光源装置および液晶表示装置を示す構成図である。また、図9は実施の形態4に係る面光源装置の平面図である。
図8および図9において点状光源10、11と線状導光板20、21とそれぞれ2組あり、上下に重ね合わされている。この点状光源10、11は面状同光板の入射面52の両端部方向にそれぞれ配置されている。また、プリズム状凸部31の2面と面状導光板の入射面52とがなすそれぞれの角が等しくなっている。本実施の形態においては、プリズム状凸部31の頂角γは60〜90°である。その他の構成は実施の形態1と同様であり説明を省略する。
【0048】
次に本実施の形態における動作について説明する。
図9において線状導光板20および21からそれぞれ出射して面状導光板3に入射する光路は実施の形態1と同様である。ここで、出射角αが70°および90°における反射面55への入射角θおよび反射光の面状導光板の入射面52に直交する軸に対しての角度φをそれぞれ表2および表3に示す。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
表2および表3に示したとおり、頂角γを60〜90°とした時はプリズム状凸部31の反射面55において多くの光が全反射し、面状導光板3内部に面状導光板の入射面52に直交する方向に進行する。一方、頂角γが60°以下では光は全反射せずに面状導光板3の外に出射してしまう。また、頂角γが90°以上では面状導光板3への入射光は面状導光板の入射面52に直交する方向から10°以上ずれてしまう。
【0052】
頂角γを60〜90°の範囲でプリズム状凸部31を形成することにより、面状導光板3への入射光の多くは面状導光板の入射面52にほぼ直交する方向に進行することになる。
さらに頂角γを70〜80°の範囲で形成することによりより入射光をより広がりの小さい光とすることができるのでより好ましい結果を得ることができる。
【0053】
また、点状光源10、11が面状導光板の入射面52の両端部方向にそれぞれ配置されているために、線状導光板20、21内の光の進行方向は逆である。そのため、線状導光板20からの入射光のプリズム状凸部31の透過面は線状導光板21からの入射光の反射面となる。また、線状導光板21からの入射光の透過面は線状導光板20からの入射光の反射面となる。
一方、プリズム状凸部31が左右対称であるために、プリズム状凸部31のすべての面から光が均一に入射する。そのため、輝度むら等が発生することなく均一な表示が得られ、液晶表示素子4の画素との干渉で発生するモアレも抑制することができる。
【0054】
なお、本実施の形態において、線状導光板20、21の傾斜している面は平面である例を示したが、この形状に限るものではなく、例えば湾曲面や屈曲面などの適宜な面形状とすることができる。
【0055】
実施の形態5.
本実施の形態に係る面光源装置は、点状光源1が3原色LEDであることが実施の形態1と異なる点であり、その他の点は実施の形態1と同じであるので説明を省略する。
【0056】
本実施の形態の構成を取れば、3原色LEDより発する光は線状導光板2内部を伝播中に3原色の光が混ざり、白色光として、面状導光板3に入射することができる。このとき、3原色LEDは互いに近い位置にあるほうが良く、特に3原色LEDを一つのパッケージに収めた光源が望ましい。このような光源を用いることにより、3原色LEDでしばしば発生する色割れがおこることなく、白色LEDを用いた場合よりも色域の広い、均一な色の白色光を出射することができる。そうすることにより、均一な色の表示画面の液晶表示装置を得ることができる。
【0057】
本実施の形態においては、実施の形態1に係る点状光源を3原色LEDとした例を示したが、他の実施の形態における点状光源を3原色LEDとしても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0058】
実施の形態6.
図10は本発明の実施の形態6に係る携帯電話機の正面図であり、図11は図11のI−I’断面図である。図10に記載のとおり、携帯電話機80は番号ボタン81と操作ボタン82と表示画面ウインドウ83を備えている。図11に示すように携帯電話機80の内部には液晶表示装置84と電池85が配置されている。線状導光板の長さは40mm程度であり、幅は2〜7mmの範囲内である。
【0059】
本実施の形態では、本発明に係る省電力、低駆動電圧の面光源装置を備えた液晶表示装置84を用いているので、電池85も小型、軽量化することができる。本実施の形態では軽量、小型の携帯電話機を得ることができる。さらに、本発明の液晶表示装置を用いているので高効率で指向性が高く、観察者から見て明るい表示画面を実現した携帯電話機を得ることができる。
【0060】
上記において、好ましい実施の形態を挙げて本発明について説明を行ったが、これらの実施の形態は、あくまで例示であって、本発明はそれらの実施形態に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に変更できる。
【0061】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る面光源装置は線状導光板において全反射を用いて点状光源の光を線状に変換し、面状導光板の入射面に備えたプリズム状凸部による光の屈折と全反射を用いて面状導光板に光を入射するので、光量のロスが少なく、指向性の高い光を出射することができ十分な輝度を得ることのできる面光源装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る面光源装置を搭載した液晶表示装置の各構成部材を示すために展開した分解斜視図である。
【図2】実施の形態1に係る線状導光板を伝播する光の動作を示した図である。
【図3】実施の形態1に係る線状導光板を出射した光が面状導光板に入射する際の光の動作を示した図である。
【図4】実施の形態1に係る面状導光板内を伝播する光の動作を示した図である。
【図5】実施の形態1に係る面光源装置の出射光の角度分布を示す図である。
【図6】実施の形態2に係る面光源装置の平面図である。
【図7】実施の形態3に係る面光源装置の面状導光板内を伝播する光の動作を示した平面図である。
【図8】実施の形態4に係る面光源装置および液晶表示装置を示す構成図である。
【図9】実施の形態4に係る面光源装置の平面図である。
【図10】実施の形態6に係る携帯電話機の正面図である。
【図11】実施の形態6に係る携帯電話機の断面図である。
【符号の説明】
1 10 11 点状光源、2 20 21 線状導光板、3 面状導光板、4 液晶表示素子、5 面光源装置、6 液晶表示装置 31 プリズム状凸部、32 反射部材、51 面状導光板の出射面、52 面状導光板の入射面、53 線状導光板の出射面、54 透過面、55 反射面、80 携帯電話機、81 番号ボタン、82 操作ボタン、83 表示画面ウインドウ、84 液晶表示装置、85 電池、100 110 反射シート。
Claims (7)
- 厚さ方向に延びるプリズム状凸部が設けられている一側面を光入射面とする面状導光板と、前記面状導光板の光入射面に対向する位置に光出射面を備え、光出射面と光出射面に対向する面との間隔が一端より他端の方が漸次小さくなっている線状導光板と、前記線状導光板の光出射面と光出射面に対向する面との間隔が大きい端側面に対向して配置された点状光源とを有することを特徴とする面光源装置。
- 前記線状導光板からの光の出射角αと前記面状導光板の光入射面に設けられた前記プリズム状凸部のプリズムを形成する2面のうち光の透過する面と前記面状導光板の光入射面とのなす角βと前記プリズムを形成する2面で形成する角γと前記面状導光板の空気との相対屈折率n2が次の2式、
sin−1(1/n2)<γ−sin−1(1/n2・sin(α−β))
160≦2γ+β−sin−1(1/n2・sin(α−β))≦200
を満たすことを特徴とする請求項1記載の面光源装置。 - 前記線状導光板と前記点状光源を複数有し、前記点状光源が前記面状導光板の光入射面の両端部方向にそれぞれ配設されているとともに、前記面状導光板のプリズム状凸部を形成する2面と入射面とのなす角が等しいことを特徴とする請求項1または2記載の面光源装置。
- 前記点状光源に三原色LEDを用いたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の面光源装置。
- 表示素子の前方または後方に面光源装置を有する液晶表示装置であって、前記面光源装置が厚さ方向に延びるプリズム状凸部が設けられている一側面を光入射面とする面状導光板と、前記面状導光板の光入射面に対向する位置に光出射面を備え、光出射面と光出射面に対向する面との間隔が一端より他端の方が漸次小さくなっている線状導光板と、前記線状導光板の光出射面と光出射面に対向する面との間隔が大きい端側面に対向して配置された点状光源とを有することを特徴とする液晶表示装置。
- 前記プリズム状凸部のピッチが、前記表示素子の画素ピッチ以下であることを特徴とする請求項5記載の液晶表示装置。
- 面光源装置を含む液晶表示装置を有する携帯情報機器であって、前記面光源装置が厚さ方向に延びるプリズム状凸部が設けられている一側面を光入射面とする面状導光板と、前記面状導光板の光入射面に対向する位置に光出射面を備え、光出射面と光出射面に対向する面との間隔が一端より他端の方が漸次小さくなっている線状導光板と、前記線状導光板の光出射面と光出射面に対向する面との間隔が大きい端側面に対向して配置された点状光源とを有することを特徴とする携帯情報機器。
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- 2002-12-04 JP JP2002352508A patent/JP2004186024A/ja active Pending
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