JP2004185529A - 電子チケットの発行入場管理システム - Google Patents

Abstract

【課題】電子チケット情報を通信回線を介して発行可能とし、またイベント会場で効率的に入場可能とした電子チケットの発行入場管理システムを提供する。
【解決手段】チケット発行用装置には、会員用の通信端末に対し、電子チケット情報として、イベント会場への入場認証情報を送信する手段を有し、会員用の通信端末には、チケット発行用装置から受信した電子チケット情報を携帯用リーダライタに書込み可能な手段を有し、携帯用リーダライタには、前記通信端末から書き込まれた電子チケット情報を電子チケット媒体の記憶手段に書き込む書込手段と、入場管理装置に対して、電子チケット情報を非接触方式で送信する送信手段を有し、入場管理装置には、認証情報データベースと、携帯用リーダライタから送信された電子チケット情報と、認証情報データベースに登録されている入場認証情報とを照合し、判定をする判定手段と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、イベント会場に入場する際に用いる電子チケットの発行処理と、その電子チケットを使用した入場管理処理を行う電子チケットの発行入場管理システムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、コンサートや演劇等のイベントを見に行く場合には、予め入場用のチケットをチケット販売業者から購入しているが、近年、チケット処理の効率化などを図るために、ＩＣカードにチケット情報を記憶させ、イベント会場の入場口でＩＣカードリーダーにより、お客が持参したＩＣカードからチケット情報を読み取り、入場チェックを行うシステムや、また携帯電話機を利用して、携帯電話機にチケット情報を記憶させ、イベント会場の入場口でお客が持参したに携帯電話機からチケット情報を読み取り、入場チェックを行うシステムなどが既に知られている。（例えば、参考文献１、参考文献２）
【０００３】
しかしながら、ＩＣカードを用いたシステムでは、イベント会場の入場口にＩＣカードリーダーを設置する必要があり、特に大きな会場の場合には、数多くのＩＣカードリーダーを設けなければならず、コスト負担も大きく、設置の手間がかかるという問題がある。
また、携帯電話機を利用したシステムの場合には、近年において、写真撮影機能を有する携帯電話機が市販されていることからも、例えばコンサート会場に携帯電話機の持ち込むことで、撮影されることを防止するために、携帯電話機の持ち込みを禁止している場合があり、このような場合には携帯電話機を利用したチケットシステムを利用できないという問題もある。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−１６３６８９
【特許文献２】
特開２００２−１０９３４３
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、イベント等が開催されるイベント会場へ入場する際に必要なチケット情報を、電子チケット情報として通信回線を介して発行可能とし、またイベント会場への入場の際に、入場者が短時間で効率的に入場できるようにできるようにした電子チケットの発行入場管理システムを提供する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子チケットの発行入場管理システムは、電子チケット情報の発行処理を行うチケット発行用装置と、前記チケット発行用装置と通信回線を介して通信可能に接続された会員用の通信端末と、前記通信端末から電子チケット情報が書き込み可能に構成された会員用の携帯用リーダライタと、前記携帯用リーダライタに取り外し可能に装着される小型サイズのＩＣカードからなる電子チケット記憶媒体と、イベント会場の入場口からの入場管理を行う入場管理装置と、からなる電子チケットの発行入場管理システムであって、前記チケット発行用装置には、前記会員用の通信端末に対して、電子チケット情報としてイベント会場への入場認証情報を送信する手段を有し、前記会員用の通信端末には、前記チケット発行用装置から受信した電子チケット情報を前記携帯用リーダライタに書込み可能な手段を有し、前記携帯用リーダライタには、前記会員用の通信端末から書き込まれた電子チケット情報を前記電子チケット媒体の記憶手段に書き込む書込手段と、前記入場管理装置に対して、前記電子チケット情報を非接触方式で送信する送信手段を有し、前記入場管理装置には、入場認証情報が登録された認証情報データベースと、前記携帯用リーダライタから送信された電子チケット情報と、前記認証情報データベースに登録されている入場認証情報とを照合し、入場認証がされているか否かを判定する判定手段と、を備えていることを特徴とする。
【０００７】
また、本発明の電子チケットの発行入場管理システムは、前記小型サイズのＩＣカードが、ＵＩＭ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｍｏｄｕｌｅ）であることを特徴とする。
【０００８】
更に、本発明の電子チケットの発行入場管理システムは、前記会員用の通信端末に設けられた書込み可能な手段が、ＵＳＢインターフェースからなることを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の電子チケットの発行入場管理システムは、前記入場管理装置には、入場ゲートと、前記判定手段の結果に基づいて、前記入場ゲートの開閉を制御するゲート制御手段を有することを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムの概要の構成を示す図、図２は、本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムのシステムブロック図、図３は、本発明に使用するＵＩＭの斜視図、図４は、本発明に使用する携帯用リーダライタの斜視図、図５は、本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムの処理手順を示すフローチャートである。
【００１１】
まず、図１に基づいて、本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムの概要を説明する。
イベントを主催する興行主１から、イベント会場の入場チケットの販売を委託されたチケット販売会社２には、電子チケット情報の発行処理を行うチケット発行用装置３が備えられている。
また、イベントのチケットの購入を希望する顧客である会員自宅４には、パソコン等の通信端末５が備えられ、この通信端末５とチケット販売会社２のチケット発行用装置３とが、インターネット６により通信可能に接続されている。
【００１２】
これにより、会員は、自宅の通信端末５を使用して、インターネット６を介してチケット販売会社２のチケット発行用装置３に対して、購入を希望するイベントの電子チケット情報の購入依頼を行うことができ、この購入依頼に対応して、チケット販売会社２のチケット発行用装置３から会員自宅の通信端末５に対して、インターネット６を介して電子チケット情報の送信を行えるようにしてある。
【００１３】
会員自宅の通信端末５には、その通信端末５がインターネット６を介してチケット販売会社２のチケット発行用装置３から受信した電子チケット情報を書き込み可能に構成された会員用の携帯用リーダライタ７が、通信端末５の接続部に着脱可能に設けられるている。
この携帯用リーダライタ７には、携帯用リーダライタに取り外し可能に装着される小型サイズのＩＣカードからなる電子チケット記憶媒体８が備えられていて、電子チケット情報が書き込まれた会員用の携帯用リーダライタ７から、電子チケット記憶媒体８に電子チケット情報が書き込まれて記憶可能に構成されている。
尚、携帯用リーダライタ７は、図４に示すような、小型サイズのＩＣカードからなる電子チケット記憶媒体８を外側にセットする仕様に限定されるものではなく、内部に挿入する仕様など種々の仕様とすることができる。
【００１４】
そして、その会員９がイベントに参加するためにイベント会場１０に行く際には、電子チケット記憶媒体８がセットされた状態の携帯用リーダライタ７を持参する。
イベント会場１０の入場口には、入場管理を行う入場管理装置１１が設置されていて、この入場管理装置１１で電子チケット記憶媒体８がセットされた状態の携帯用リーダライタ７から、電子チケット記憶媒体８に記憶されている電子チケット情報を非接触方式で読み取り、読み取った電子チケット情報が予め登録された情報と照合判定されることでチェックが行われ、入場ゲート１２の開閉等により入場者の入場管理が行われるようにしてある。
【００１５】
次に、図２に基づいて、本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムのシステム構成について説明する。
チケット販売会社２に設置されているチケット発行用装置３には、表示手段１３、入力手段１４、会員情報データベース１５、通信手段１６、制御手段１７が備えられている。
会員情報データベース１５には、予め登録されている会員識別情報が記憶されている。
【００１６】
また、会員自宅４に備えられている通信端末５には、表示手段１８、入力手段１９、記憶手段２０、通信手段２１、ＵＳＢインターフェース２２、制御手段２３が備えられている。
【００１７】
会員用の携帯用リーダライタ７には、ＵＳＢインターフェース２４、非接触送信手段２５、制御手段２６が備えられ、通信端末５のＵＳＢインターフェース２２と携帯用リーダライタ７のＵＳＢインターフェース２４により、通信端末５から電子チケット情報の受信ができるようにしてある。
また、非接触送信手段２５は、アンテナコイル等により構成されており、電子チケット情報を無線により、入場管理装置１１に送信可能としてある。
【００１８】
この会員用の携帯用リーダライタ７は、図４に示すように、ＵＩＭ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｍｏｄｕｌｅ）と呼ばれる小型サイズのＩＣカードからなる電子チケット記憶媒体８を取り外し可能に装着するための装着部２８が設けられ、更にこの装着部２８には、電子チケット記憶媒体８の接続端子に接続するための接触端子２９が複数設けられている。
また、携帯用リーダライタ７には、会員用の通信端末５に形成されているＵＳＢインターフェース２２と接続するための挿入部に挿入させてセットするための挿入部３０が設けられている。
【００１９】
また、電子チケット記憶媒体８には、少なくとも記憶手段２７を有していて、この記憶手段２７に携帯用リーダライタ７から書き込まれた電子チケット情報が記憶される。
この電子チケット記憶媒体８は、図３に示すように、ＵＩＭ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｍｏｄｕｌｅ）と呼ばれる小型サイズのＩＣカードからなり、外部接続端子３１を有するＩＣモジュール３２が基板３３に埋設されている。
また、この電子チケット記憶媒体８の記憶手段２７には、会員を識別するための識別情報が記憶されている。
【００２０】
次に、イベント会場１０に設置されている入場管理装置１１には、予め電子チケット情報の認証情報が登録されている認証情報データベース３４と、入場口での通過を制限する機能を有する入場ゲート３５と、入場ゲート３５に対してゲートの開閉をさせるための指示情報の制御を行うゲート制御手段３６と、携帯用リーダライタ７から電子チケット情報を非接触で受信するための非接触受信手段３８と、携帯用リーダライタ７から非接触で受信した電子チケット情報と、予め認証情報データベース３４に登録されている電子チケット情報とを照合して、照合の一致又は不一致を判定する判定手段３７とを有している。
【００２１】
次に、本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムの処理手順を、図５のフローチャート図に基づいて説明する。
まず、前提として、イベントを主催する興行主１から、イベント会場の入場チケットの販売を委託されたチケット販売会社２は、予め登録された会員に対して、各種イベントの紹介情報や広告情報等をインターネットを利用して、会員が通信端末５で閲覧できるようにしておく。
会員は、これらのイベント情報を通信端末５により閲覧することで、購入したいイベントチケット情報が見つかった場合に、以下に示す手順により電子チケット情報の購入処理を行う。
【００２２】
まず、電子チケット情報を購入する会員は、会員の通信端末５には、通信端末５のＵＳＢインターフェース２２と携帯用リーダライタ７のＵＳＢインターフェース２３とが接続するようにセットさせておき、会員の通信端末５からインターネットを介してチケット発行用装置３に、会員識別情報と共に所望の電子チケット情報の購入申込み情報を送信する。（ステップＳ１）
次に、チケット発行用装置３では、会員情報データベース１５に記憶されている会員識別情報と受信した会員識別情報の照合確認を行なって後、正規の会員であることが確認されると、電子チケット情報をインターネットを介して会員の通信端末５に送信する。（ステップＳ２）
【００２３】
そして、会員の通信端末５には、通信端末５で受信した電子チケット情報を携帯用リーダライタ７に書き込み、携帯用リーダライタ７に取り付けられている電子チケット記憶媒体８の記憶手段２７に記憶させる。（ステップＳ３）
【００２４】
次に、会員９がイベントに参加するためにイベント会場１０に行く際に、会員９は、電子チケット記憶媒体８が取り付けられている携帯用リーダライタ７を持参し、イベント会場１０に設置されている入場管理装置１１の非接触受信手段３８により、電子チケット記憶媒体８に記憶されている電子チケット情報を読み取る。（ステップＳ４）
【００２５】
入場管理装置１１では、読み取った電子チケット情報と、認証情報データベース３４に登録されている認証情報を、判定手段３７で照合判定する。（ステップＳ５）
判定手段３７での照合判定の結果で、照合一致した場合には、ゲート制御手段３６から入場ゲート３５に対して入場可能とする指示信号を送り、入場ゲート３５を開放状態として、会員９の入場を可能にする。（ステップＳ６）
また、判定手段３７での照合判定の結果で、照合不一致した場合には、ゲート制御手段３６から入場ゲート３５に対して入場不可とする指示信号を送り、会員９の入場ができないように入場ゲート３５を閉じる。（ステップＳ７）
【００２６】
以上の処理により、会員は、種々のイベントの中から所望のイベントを選択して、その都度、チケット販売会社２のチケット発行用装置３から会員の通信端末５に電子チケット情報を送信し、携帯用リーダライタ７の電子チケット記憶媒体８の記憶手段２７に電子チケット情報を記憶させることができ、電子チケット記憶媒体８を備えた携帯用リーダライタ７を用いて、イベント会場の入場口でのチケット確認処理を非接触で行うことができるものである。
チケット料金は、会員情報データベース１５に登録された決済手段によって、別途決済される。
または、ＩＣカードである電子チケット記憶媒体８が、クレジットカードとして決済機能を合わせ持たせてもよい。
【００２７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電子チケットの発行入場管理システムは、イベント等が開催されるイベント会場へ入場する際に必要なチケット情報を、電子チケット情報として通信回線を介して会員の通信端末の送信することで発行できるので、便利であり、またイベント会場への入場の際に、電子チケット情報を記憶させた電子チケット記憶媒体を備えた携帯用リーダライタを用いて、イベント会場の入場口でのチケット確認処理を非接触で行うことができるので、入場者が短時間で効率的に入場できるという効果がある。
特に、会員用の通信端末に設けられた書込み可能な手段が、ＵＳＢインターフェースからなることとすることで、特別な装置を使用する必要が無く、市販されている多くのパソコンを用いて電子チケット情報の処理を行うことができるという効果がある。
また、本発明は、入場管理装置に、入場ゲートと、判定手段の結果に基づき入場ゲートの開閉を制御するゲート制御手段を有するので、不正な入場者が来た場合でも入場を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムの概要の構成を示す図である。
【図２】本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムのシステムブロック図である。
【図３】本発明に使用するＵＩＭの斜視図である。
【図４】本発明に使用する携帯用リーダライタの斜視図である。
【図５】本発明の実施形態に係る電子チケットの発行入場管理システムの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１ 興行主
２ チケット販売会社
３ チケット発行用装置
４ 会員自宅
５ 通信端末
６ インターネット
７ 携帯用リーダライタ
８ 電子チケット媒体
９ 会員
１０ イベント会場
１１ 入場管理装置
１２ 入場ゲート
１３，１８， 表示手段
１４，１９ 入力手段
１５ 会員情報データベース
２０，２７ 記憶手段
１６，２１ 通信手段
１７，２３，３９ 制御手段
２２，２４ ＵＳＢインターフェース
２５ 非接触送信手段
２８ 装着部
２９ 接触端子
３０ 挿入部
３１ 外部接続端子
３２ ＩＣモジュール
３３ 基板
３４ 認証情報データベース
３５ 入場ゲート
３６ ゲート制御手段
３７ 判定手段
３８ 非接触受信手段

Claims (4)

1. 電子チケット情報の発行処理を行うチケット発行用装置と、前記チケット発行用装置と通信回線を介して通信可能に接続された会員用の通信端末と、前記通信端末から電子チケット情報が書き込み可能に構成された会員用の携帯用リーダライタと、前記携帯用リーダライタに取り外し可能に装着される小型サイズのＩＣカードからなる電子チケット記憶媒体と、イベント会場の入場口からの入場管理を行う入場管理装置と、からなる電子チケットの発行入場管理システムであって、
   前記チケット発行用装置には、前記会員用の通信端末に対して、電子チケット情報としてイベント会場への入場認証情報を送信する手段を有し、
   前記会員用の通信端末には、前記チケット発行用装置から受信した電子チケット情報を前記携帯用リーダライタに書込み可能な手段を有し、
   前記携帯用リーダライタには、前記会員用の通信端末から書き込まれた電子チケット情報を前記電子チケット媒体の記憶手段に書き込む書込手段と、前記入場管理装置に対して、前記電子チケット情報を非接触方式で送信する送信手段を有し、
   前記入場管理装置には、入場認証情報が登録された認証情報データベースと、前記携帯用リーダライタから送信された電子チケット情報と、前記認証情報データベースに登録されている入場認証情報とを照合し、入場認証がされているか否かを判定する判定手段と、
   を備えていることを特徴とする電子チケットの発行入場管理システム。
2. 前記小型サイズのＩＣカードが、ＵＩＭ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｍｏｄｕｌｅ）であることを特徴とする請求項１記載の電子チケットの発行入場管理システム。
3. 前記会員用の通信端末に設けられた書込み可能な手段が、ＵＳＢインターフェースからなることを特徴とする請求項１記載の電子チケットの発行入場管理システム。
4. 前記入場管理装置には、入場ゲートと、前記判定手段の結果に基づいて、前記入場ゲートの開閉を制御するゲート制御手段を有することを特徴とする請求項１記載の電子チケットの発行入場管理システム。

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