JP2004185171A - 翻訳業務見積装置、翻訳業務見積方法、翻訳業務見積プログラム、及び翻訳業務見積システム - Google Patents

翻訳業務見積装置、翻訳業務見積方法、翻訳業務見積プログラム、及び翻訳業務見積システム Download PDF

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Abstract

【課題】翻訳費用を正確に見積る。
【解決手段】翻訳業務見積装置10は、人による翻訳結果である原文及びその翻訳文を文例として記憶する文例データベース11と、翻訳しようとする原文を入力する原文入力手段12と、原文入力手段12から入力した原文を構成する各文章について最も類似する類似文例を文例データベース11で検索する類似文例検索手段13と、類似文例検索手段13で検索された各類似文例とこれに対応する原文の各文章とについて一致率を計算する一致率計算手段14と、一致率計算手段14で計算された一致率が低いほど難易度が高いと判定する難易度判定手段15と、難易度判定手段15で判定された難易度に基づき見積金額を決定する見積金額決定手段16とを備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、翻訳請負者と翻訳発注側と間で翻訳業務を受発注するときの見積りに関し、詳しくは翻訳に要する費用を正確に見積るための翻訳業務見積装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は、下記特許文献1に開示された翻訳業務支援装置を示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0003】
この翻訳業務支援装置は、翻訳会社における翻訳業務の能率を向上させることを目的に構成されている。まず、顧客のコンピュータ104からの見積要求により、翻訳会社のコンピュータ102が見積を演算して演算結果を顧客のコンピュータ104に送信する。翻訳会社のコンピュータ102は、登録翻訳者に関する各種の情報のうちの1以上の情報を指定して検索指示が入力されることにより、登録翻訳者データベース122を検索して入力内容に合致する情報を有する登録翻訳者を選択し、選択した登録翻訳者をモニタ画面に一覧表示させる。翻訳会社のコンピュータ102は、登録翻訳者のコンピュータ105からの用語を指定した検索指示を受信することにより、用語集データベース123を検索して指定された用語に関する情報を選択し、選択した情報を登録翻訳者のコンピュータ105に送信する。
【特許文献1】
特開平2001−306885号公報(図1等)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の翻訳費用の見積りでは、次のような問題があった。
【0005】
(1)翻訳者のランク単金、文書枚数、文字数等によって翻訳作業に要する工数及び金額を見積もるため、文章や単語の難易度に応じた実際にかかる工数とはかけ離れたものになっていた。つまり、見積りの正確性に欠けていた。そのため、翻訳者の作業時間が見積をオーバーすることにより作業水準の低下を招いたり、発注側にとって翻訳結果が期待に沿わなかったり等、双方にとっての不利益が生じていた。
【0006】
(2)翻訳見積作業と実際の翻訳作業とが乖離していることにより、実際の翻訳作業が全て翻訳者に任されるため、例えば翻訳結果中に原文が反映されていない部分(いわゆる「訳抜け」)が発生することがあった。この場合、翻訳結果を発注側が確認するまで発見できないことや、翻訳前に発注側が翻訳内容についてその意向を伝える機会がないことにより、追加での作業が多くなって全体でのタイムロスにつながっていた。
【0007】
【発明の目的】
そこで、本発明の目的は、翻訳費用を正確に見積ることができるとともに、訳抜けも防止できる翻訳業務見積装置等を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る翻訳業務見積装置は、人による翻訳結果である原文及びその翻訳文を文例として記憶する文例データベースと、翻訳しようとする原文を入力する原文入力手段と、原文入力手段から入力した原文を構成する各文章について最も類似する類似文例を文例データベースで検索する類似文例検索手段と、類似文例検索手段で検索された各類似文例とこれに対応する原文の各文章とについて一致率を計算する一致率計算手段と、一致率計算手段で計算された一致率が低いほど難易度が高いと判定する難易度判定手段と、難易度判定手段で判定された難易度に基づき見積金額を決定する見積金額決定手段と、を備えたものである。
【0009】
原文が原文入力手段から入力されると、原文を構成する各文章について最も類似する類似文例が類似文例検索手段によって文例データベース中で検索される。検索された各類似文例とこれに対応する原文の各文章とは、一致率計算手段によって一致率が計算される。この一致率が低い文章ほど、今までにない稀な文章であるので、翻訳が難しくなる。そのため、一致率が低いものほど、難易度判定手段によって難易度が高いと判定される。最後に、判定された難易度に基づき、見積金額決定手段によって見積金額が決定される。
【0010】
従来は、原文の文書枚数や文字数に基づき一律に見積金額を決定していたため、簡単な翻訳にもかかわらず高い費用を見積ったり、難しい翻訳であるのに安い費用を見積ったりしていた。これに対し、本発明では、翻訳の難易度を判定できるので、実際に要する工数に即した正確な見積りが可能となる。
【0011】
また、一致率計算手段で計算された一致率が一定値以下となる文章について機械翻訳によって翻訳文を得る機械翻訳手段と、機械翻訳手段で得られた翻訳文及び類似文例検索手段で検索された類似文例の翻訳文を各文章に対応付けたワークシートを作成するワークシート作成手段とを更に備えた、としてもよい。この場合、ワークシートにおいて、一致率が一定値を越える文章については類似文例の翻訳文が当て嵌められ、一致率が一定値以下の文章については機械翻訳による翻訳文が当て嵌められる。つまり、ワークシートには原文の文章に何らかの翻訳文が併記されているので、翻訳時に訳抜けが発生するおそれがない。
【0012】
本発明に係る翻訳業務見積方法は、人による翻訳結果である原文及びその翻訳文を文例として記憶する文例データベースを用意し、コンピュータを使って次のような手順で処理する。まず翻訳しようとする原文を入力し、入力した原文を構成する各文章について最も類似する類似文例を文例データベースで検索し、検索された各類似文例とこれに対応する原文の各文章とについて一致率を計算し、計算された一致率が低いほど難易度が高いと判定し、判定された難易度に基づき見積金額を決定する。このとき、更に、計算された一致率が一定値以下となる文章について機械翻訳によって翻訳文を得、機械翻訳によって得られた翻訳文及び検索された類似文例の翻訳文を各文章に対応付けたワークシートを作成する、としてもよい。
【0013】
本発明に係る翻訳業務見積プログラムは、人による翻訳結果である原文及びその翻訳文を文例として記憶する文例データベースと組み合わせて用いられるコンピュータを、次の各手段として機能させるためのものである。翻訳しようとする原文を入力する原文入力手段。原文入力手段から入力した原文を構成する各文章について、最も類似する類似文例を文例データベースで検索する類似文例検索手段。類似文例検索手段で検索された各類似文例とこれに対応する原文の各文章とについて、一致率を計算する一致率計算手段。一致率計算手段で計算された一致率が低いほど難易度が高いと判定する難易度判定手段。難易度判定手段で判定された難易度に基づき見積金額を決定する見積金額決定手段。また、当該コンピュータを、一致率計算手段で計算された一致率が一定値以下となる文章について機械翻訳によって翻訳文を得る機械翻訳手段、及び、機械翻訳手段で得られた翻訳文及び類似文例検索手段で検索された類似文例の翻訳文を各文章に対応付けたワークシートを作成するワークシート作成手段、として更に機能させるようにしてもよい。
【0014】
本発明に係る翻訳業務見積システムは、本発明に係る翻訳業務見積装置と、翻訳を依頼する発注側端末装置と、翻訳を引き受ける請負側端末装置とが、通信ネットワークを介して接続されたものである。本発明に係る翻訳業務見積装置によって正確な翻訳費用が見積られ、その情報は通信ネットワークを介してリアルタイムに発注側端末装置及び請負側端末装置へ送信される。
【0015】
換言すると、本発明は次のような特徴を有する。(1)翻訳システム及び文例データベースを利用して実際の文章の翻訳難易度を考慮した上で、翻訳見積を作業見積金額として算出する。(2)翻訳見積依頼と同時に文例データベースを伴った実際の機械での翻訳を行い、発注側と請負側とにリアルタイムで見積根拠を明示できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る翻訳業務見積装置及び翻訳業務見積システムの実施形態について、図面を参照しつつ説明する。ただし、本発明に係る翻訳業務見積方法及び翻訳業務見積プログラムについては、以下の実施形態に用いられているので、以下の実施形態を説明する中で同時に説明する。
【0017】
図1は、本発明に係る翻訳業務見積装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0018】
本実施形態の翻訳業務見積装置10は、人による翻訳結果である原文及びその翻訳文を文例として記憶する文例データベース11と、翻訳しようとする原文を入力する原文入力手段12と、原文入力手段12から入力した原文を構成する各文章について最も類似する類似文例を文例データベース11で検索する類似文例検索手段13と、類似文例検索手段13で検索された各類似文例とこれに対応する原文の各文章とについて一致率を計算する一致率計算手段14と、一致率計算手段14で計算された一致率が低いほど難易度が高いと判定する難易度判定手段15と、難易度判定手段15で判定された難易度に基づき見積金額を決定する見積金額決定手段16とを備えたものである。
【0019】
更に、翻訳業務見積装置10は、一致率計算手段14で計算された一致率が一定値以下となる文章について機械翻訳によって翻訳文を得る機械翻訳手段17と、機械翻訳手段17で得られた翻訳文及び類似文例検索手段13で検索された類似文例の翻訳文を各文章に対応付けたワークシートを作成するワークシート作成手段18とを備えている。
【0020】
翻訳業務見積装置10の各手段は、例えばパーソナルコンピュータ及びそのプログラムによって実現されている。文例データベース11は、例えば磁気ディスク装置によって実現されている。
【0021】
なお、図1は構成の一例に過ぎないので、本発明の要旨を変更しない範囲で、ブロックの位置を入れ換えてもよく、ブロックを変更、追加又は削除してもよい。例えば、機械翻訳手段17及びワークシート作成手段18については、省略することもできる。
【0022】
図2は、図1の翻訳業務見積装置における動作の一例を示すフローチャートである。以下、図1及び図2に基づき説明する。
【0023】
まず、入力手段12は、記憶媒体や他のコンピュータなど(図示せず)から、原文及びこれに付随する情報を入力する(ステップS1)。続いて、類似文例検索手段13は、原文を各文章に分割し(ステップS2)、各文章について最も類似する類似文例を文例データベース11中で検索する(ステップS3)。続いて、一致率計算手段14は、検索された各類似文例とこれに対応する各文章とを比較することにより、その一致率を計算する(ステップS4)。
【0024】
ここで、ステップS4で計算された一致率が例えば70%以下となる文章(ステップS3で類似例文が見つからなかった文章を含む。)については、機械翻訳手段17が機械翻訳によって翻訳文を得る(ステップS6)。
【0025】
ステップS4で計算された一致率が低い文章ほど、今までにない稀な文章であるので、翻訳が難しくなる。そこで、難易度判定手段15は、一致率が低いものほど難易度が高いと判定する(ステップS7)。また、ワークシート作成手段18は、各文章に各種の情報が書き込まれたワークシートを作成する(ステップS8)。最後に、見積金額決定手段16は、判定された難易度に基づき見積金額を決定する(ステップS9)。
【0026】
従来は、原文の文書枚数や文字数に基づき一律に見積金額を決定していたため、簡単な翻訳にもかかわらず高い費用を見積ったり、難しい翻訳であるのに安い費用を見積ったりしていた。これに対し、翻訳業務見積装置10では、翻訳の難易度を判定できるので、実際に要する工数に即した正確な見積りが可能となる。また、ステップS8で作成されるワークシートにおいて、一致率が一定値を越える文章については類似文例の翻訳文が当て嵌められ、一致率が一定値以下の文章については機械翻訳による翻訳文が当て嵌められる。つまり、ワークシートには原文の文章に何らかの翻訳文が併記されているので、翻訳時に訳抜けが発生するおそれがない。
【0027】
なお、図2は動作の一例に過ぎないので、本発明の要旨を変更しない範囲で、ステップの順序を入れ換えてもよく、ステップを変更、追加又は削除してもよい。例えば、ステップS5,S6,S8については、省略することもできる。
【0028】
図3は、本発明に係る翻訳業務見積システムの一実施形態を示す機能ブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。ただし、図1と同じ部分は同じ符号を付すことにより説明を省略する。
【0029】
本実施形態の翻訳業務見積システム20は、発注側端末装置21と、請負側端末装置22と、翻訳受付サーバ23と、翻訳システム24と、翻訳システム24に連動する文例データベース部25と、これらを相互に接続する通信ネットワーク26とから構成されている。そして、翻訳システム24及び文例データベース部25によって、図1の翻訳業務見積装置10が実現されている。
【0030】
発注側端末装置21は、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。そして、発注側端末装置21は、翻訳受付サーバ23が通信ネットワーク26上で提供している翻訳受付画面にアクセスし、翻訳申込情報及び翻訳申込結果情報を画面に表示する機能を備えている。翻訳申込情報とは、発注者の氏名、所属/部門、連絡先、原文、翻訳語、納期等に関する情報である。翻訳申込結果情報とは、請負側の原文に対する翻訳難易度、翻訳/文例検索結果、トータルでの翻訳業務の見積金額等に関する情報である。
【0031】
請負側端末装置22は、パーソナルコンピュータ等の情報処理端末である。そして、請負側端末装置22は、発注側端末装置21から翻訳受付サーバ23に送付された翻訳申込情報及び翻訳申込結果情報を、画面に表示する機能を備えている。更に、請負側端末装置22は、実際の翻訳者が翻訳申込結果情報を参考にしながら翻訳システム24へアクセスすることにより、翻訳文を訂正及び追加して文書としての仕上げを行える機能を有している。
【0032】
翻訳受付サーバ23は、翻訳請負側に設けられるワークステーション・PCサーバ等の情報処理装置である。そして、翻訳受付サーバ23は、発注側端末装置21から翻訳申込情報を受け取り、発注者情報を翻訳申込情報リストへ追加するとともに、原文及び翻訳方法(和英、英和などの翻訳方向)に関する情報について翻訳システム24へ引き渡す機能を有する。また、翻訳受付サーバ23は、発注側端末装置21及び請負側端末装置22からのアクセスに従って、翻訳申込情報及び翻訳申込結果情報を通信ネットワーク26上へ送信する機能を有する。
【0033】
翻訳システム24は、翻訳請負側に設けられる。そして、翻訳システム24は、翻訳受付サーバ23から引き継いだ原文を文章毎及び単語毎に解析し、翻訳方法を認識し、原文を文例データベース部25に照らし合わせて類似文例を見出す機能と機械翻訳機能とを有する。また、翻訳システム24は、原文毎に用意されたワークシートに、次の各一致率等を文章毎に格納する機能を有する。原文と類似文例とが同一の場合は、一致率100%を格納する。原文と類似文例とが類似する場合は、その類似の程度を計算した一致率を格納する。一致率70%未満又は類似文例が見出せない場合は、機械翻訳を行い、その翻訳結果及び一致率を格納する。更に、翻訳システム24は、同時に翻訳難易度ランク別価格表を参照し、文節ごとに翻訳作業に要する金額を算出し、トータルの見積金額を翻訳申込結果情報に格納する機能を有する。
【0034】
文例データベース部25は、人が翻訳した膨大な結果を文例として記憶するとともに、翻訳請負側の翻訳システム24に連動するように設けられる。そして、文例データベース部25は、翻訳システム24の要求に応じて類似文例を検索し、検索結果を翻訳システム24へ送信する機能を有する。
【0035】
次に、翻訳業務見積システム20の動作を説明する。
【0036】
まず、翻訳発注者は、発注側端末装置21を使って、翻訳したい原文及び見積依頼を通信ネットワーク26を介して翻訳受付サーバ23へ送出する。翻訳受付サーバ23は、見積依頼にある発注者情報を翻訳申込情報リストへ追加するとともに、原文及び翻訳方法に関する情報を翻訳システム24へ引き渡す。
【0037】
翻訳システム24は、翻訳言語及び翻訳方法を認識し、原文を文書毎及び単語毎に分解し、文例データベース部25に照らし合わせて類似例文を見出す。類似文例との一致率が70%未満の箇所又は類似文例が見出せない箇所については、翻訳システム24によって翻訳を行う。そして、翻訳システム24上に形成されるワークシートに、原文、類似文例、一致率、翻訳結果等を文章ごとに紐付けて格納する。
【0038】
同時に翻訳システム24は、一致率を元に別途用意された翻訳難易度別価格表を参照し、文章ごとに翻訳作業に要する金額を算出し、トータルの見積を算出する。このとき、一致率が高ければ翻訳難易度が低くなるように、逆に一致率が低ければ翻訳難易度が高くなるように設定されているので、類似文例や一般的な用語が少なく工数のかかる翻訳の場合は金額が多くなる。
【0039】
最終的に、原文が展開されて、類似文例、一致率、翻訳結果等が記述されたワークシート及びトータル見積額については、発注側端末装置21及び請負側端末装置22からの要求に応じて、通信ネットワーク26を経由して予め翻訳システム24からダウンロードされた翻訳受付サーバ23上で確認することができる。
【0040】
このようにして、本発明では、翻訳業務の見積を所与の原文の翻訳難易度に即して行うことができるので、見積以上に工数のかかる翻訳作業を少なくすることができる。更に、文例データベースや機械翻訳で訳出された文章を提供し、翻訳者がそれを参考にすることができるので、請負側翻訳者の翻訳作業をある一定の水準に近づけることが可能になる。
【0041】
図4及び図5は、図3の翻訳業務見積システムの動作の一例を示すタイムチャートである。図6は、図3の翻訳業務見積システムで用いられるワークシートの一例を示す図表である。図7は、図3の翻訳業務見積システムで用いられる翻訳難易度ランク別価格の一例を示す図表である。以下、図3乃至図7に基づき、翻訳業務見積システム20の動作を更に詳しく説明する。
【0042】
以下の説明において、通信ネットワーク26は、企業内でインターネット技術を利用して構築されたネットワークすなわちイントラネットであるとする。
【0043】
発注者は、発注側端末装置21を介して、翻訳請負側が通信ネットワーク26上に展開している翻訳受付サーバ23にアクセスする(ステップA1)。これに対して、翻訳受付サーバ23は翻訳申込情報を発注側端末装置21に送信する(ステップA2)。発注側端末装置21は、翻訳申込情報の見積依頼欄に発注者の氏名、所属/部門、連絡先、翻訳語、納期等を記入し、原文を添付して翻訳受付サーバ23へ送付する(ステップA3)。翻訳受付サーバ23では、発注側端末装置21から送信された翻訳申込情報の見積依頼欄に記入された発注者情報を、翻訳申込情報リストへ追加する(ステップA4)。更に、翻訳受付サーバ23は、原文及び「日本語から英語へ翻訳」等の翻訳方法に関する情報を翻訳システム24へ送付する(ステップA5)。
【0044】
翻訳システム24は、翻訳受付サーバ23から受け取った原文及び翻訳方法について認識し、原文を文章毎に解析し原文に基づきワークシートを作成する(ステップA6)。このワークシートでは、原文が文章毎にワークシートセルに格納され、更に文例検索結果、一致率、翻訳結果、翻訳難易度、トータル見積等について空欄に記載されるようになっている(図6)。そして、単語レベルまで解析された文章と翻訳方法との情報に基づき、文例データベース部25に蓄積されている類似文例が検索される(ステップA7)。文例データベース部25は、類似文例を抽出し、翻訳システム24へ送出する(ステップA8)。翻訳システム24は、文例データベース部25から送出された類似文例と原文文章との一致率を、検索時に使った単語の一致数に基づき計算しワークシートセルに格納する(ステップA9)。ただし、一致率が70%未満の場合、翻訳システム24は当該文章を機械翻訳し、その翻訳結果をもってワークシートセル上で類似文例が入っている部分を置換する(ステップA10)。
【0045】
続いて、翻訳システム24は、予め一致率に対応する翻訳難易度を定義しておき、翻訳難易度ランク別価格表の詳細金額を文章毎に検索し、トータル金額を積算し、翻訳難易度及びトータル金額をワークシートに格納する(ステップA11)。翻訳難易度ランク別価格表は、例えば「翻訳難易度C:100円」等、翻訳難易度毎に価格設定された表である(図7)。予め翻訳システム24上で一致率に対応する翻訳難易度を定義しておくことで、例えば「一致率100%→翻訳難易度A」「一致率90%→翻訳難易度B」等の対応関係により金額積算が可能となる。
【0046】
以上により完成されたワークシートは翻訳システム24上に格納され、翻訳受付サーバ23へ作業完了の情報及びワークシートの格納先URLの通知がなされる(ステップA12)。続いて、翻訳受付サーバ23の翻訳申込情報リストに、作業完了マークと翻訳システム24上に格納されたワークシートとをダウンロードするためのURLが記載される(ステップA13)。更に、翻訳受付サーバ23は、発注側端末装置21及び請負側端末装置22に対し、翻訳申込結果情報として作業完了した旨と、翻訳申込毎に作成されるワークシートをダウンロードできるURLとを通知する(ステップA14)。
【0047】
発注者は、発注側端末装置21を使って、翻訳受付サーバ23から翻訳申込結果情報を受け取り、所定のURLからワークシートをダウンロードする(ステップA15)。請負者は、請負側端末装置22を使って、翻訳受付サーバ23から翻訳申込結果情報を受け取り、所定のURLからワークシートをダウンロードする(ステップA16)。また、請負者は、請負側端末装置22にて、ダウンロードされたワークシートに基づき当該文書の翻訳を人手で完成できるようになっている(ステップA17)。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、原文を構成する各文章について最も類似する類似文例を文例データベース中で検索し、原文の各文章と各類似文例との一致率に基づき難易度を判定するようにしたことにより、翻訳の難易度を反映した正確な翻訳費用を見積ることができる。
【0049】
また、一致率が一定値を越える文章については類似文例の翻訳文を当て嵌め、一致率が一定値以下の文章については機械翻訳による翻訳文を当て嵌めてワークシートを作成することにより、原文の文章に何らかの翻訳文を併記できるので、翻訳時の訳抜けを防止できる。
【0050】
更に、本発明に係る翻訳業務見積装置に発注側端末装置及び請負側端末装置を通信ネットワークを介して接続することにより、翻訳業務見積装置によって正確な翻訳費用を直ちに見積ることができ、かつその情報を通信ネットワークを介してリアルタイムに発注側端末装置及び請負側端末装置へ送信できるので、翻訳作業を迅速に進めることができる。
【0051】
換言すると、本発明においては、以下に記載するような効果を奏する。
【0052】
▲1▼.原文と文例データベースの例文との類似度によって翻訳見積を積算できるようにしているので、新たに翻訳が必要になる部分の工数を考慮でき、これにより翻訳者の作業実態に近い金額を見積もることができる。
【0053】
▲2▼.ワークシートのセル上に、翻訳対象となる原文の一文一文を格納し、これに対応付けて類似文章又は機械翻訳結果を格納することにより、全ての文章の翻訳結果がカバーされるので、翻訳作業における単語や文節の抜けを容易に防止することができる。
【0054】
▲3▼.翻訳業務の依頼時に発注側と請負側とでリアルタイムに、原文の内容と翻訳難度とについて確認し作業がスタートできるため、その後の翻訳者の翻訳業務遂行にあたり、発注側の意見を早期に反映することができる。
【0055】
更に換言すると、本発明によれば、翻訳結果に対する手直しが必須となる翻訳業務について、翻訳作業を依頼する際に翻訳システムと文例データベースとを用いて翻訳原文の翻訳難易度判定を行い、この翻訳難易度を数値化することによって翻訳業務工数を計算することにより、従来、原文の内容にかかわらず翻訳文数や原文枚数等でカウントしていた工数投入見積を、より作業の実態に近づけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る翻訳業務見積装置の一実施形態を示す機能ブロック図である。
【図2】図1の翻訳業務見積装置における動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る翻訳業務見積システムの一実施形態を示す機能ブロック図である。
【図4】図3の翻訳業務見積システムにおける動作の一例(その1)を示すタイムチャートである。
【図5】図3の翻訳業務見積システムにおける動作の一例(その2)を示すタイムチャートである。
【図6】図3の翻訳業務見積システムで用いられるワークシートの一例を示す図表である。
【図7】図3の翻訳業務見積システムで用いられる翻訳難易度ランク別価格の一例を示す図表である。
【図8】従来技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 翻訳業務見積装置
11 文例データベース
12 原文入力手段
13 類似文例検索手段
14 一致率計算手段
15 難易度判定手段
16 見積金額決定手段
17 機械翻訳手段
18 ワークシート作成手段
20 翻訳業務見積システム
21 発注側端末装置
22 請負側端末装置
23 翻訳受付サーバ
24 翻訳システム
25 文例データベース部
26 通信ネットワーク

Claims (7)

  1. 人による翻訳結果である原文及びその翻訳文を文例として記憶する文例データベースと、
    翻訳しようとする原文を入力する原文入力手段と、
    この原文入力手段から入力した原文を構成する各文章について最も類似する類似文例を前記文例データベースで検索する類似文例検索手段と、
    この類似文例検索手段で検索された各類似文例とこれに対応する前記各文章とについて一致率を計算する一致率計算手段と、
    この一致率計算手段で計算された一致率が低いほど難易度が高いと判定する難易度判定手段と、
    この難易度判定手段で判定された難易度に基づき見積金額を決定する見積金額決定手段と、
    を備えた翻訳業務見積装置。
  2. 前記一致率計算手段で計算された一致率が一定値以下となる前記文章について機械翻訳によって翻訳文を得る機械翻訳手段と、
    この機械翻訳手段で得られた翻訳文及び前記類似文例検索手段で検索された類似文例の翻訳文を前記各文章に対応付けたワークシートを作成するワークシート作成手段と、
    を更に備えた請求項1記載の翻訳業務見積装置。
  3. 人による翻訳結果である原文及びその翻訳文を文例として記憶する文例データベースを用意し、コンピュータを使って、
    翻訳しようとする原文を入力し、
    入力した前記原文を構成する各文章について最も類似する類似文例を前記文例データベースで検索し、
    検索された前記各類似文例とこれに対応する前記各文章とについて一致率を計算し、
    計算された前記一致率が低いほど難易度が高いと判定し、
    判定された前記難易度に基づき見積金額を決定する、
    翻訳業務見積方法。
  4. 更に、計算された前記一致率が一定値以下となる前記文章について機械翻訳によって翻訳文を得、
    この機械翻訳によって得られた翻訳文及び検索された前記類似文例の翻訳文を前記各文章に対応付けたワークシートを作成する、
    請求項3記載の翻訳業務見積方法。
  5. 人による翻訳結果である原文及びその翻訳文を文例として記憶する文例データベースと組み合わせて用いられるコンピュータを、
    翻訳しようとする原文を入力する原文入力手段、
    この原文入力手段から入力した原文を構成する各文章について最も類似する類似文例を前記文例データベースで検索する類似文例検索手段、
    この類似文例検索手段で検索された各類似文例とこれに対応する前記各文章とについて一致率を計算する一致率計算手段、
    この一致率計算手段で計算された一致率が低いほど難易度が高いと判定する難易度判定手段、
    及び、この難易度判定手段で判定された難易度に基づき見積金額を決定する見積金額決定手段、
    として機能させるための翻訳業務見積プログラム。
  6. 前記コンピュータを、
    前記一致率計算手段で計算された一致率が一定値以下となる前記文章について機械翻訳によって翻訳文を得る機械翻訳手段、
    及び、この機械翻訳手段で得られた翻訳文及び前記類似文例検索手段で検索された類似文例の翻訳文を前記各文章に対応付けたワークシートを作成するワークシート作成手段、
    として更に機能させるための請求項5記載の翻訳業務見積プログラム。
  7. 請求項1又は2記載の翻訳業務見積装置と、翻訳を依頼する発注側端末装置と、翻訳を引き受ける請負側端末装置とが通信ネットワークを介して接続された、翻訳業務見積システム。
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