JP2004183798A - Clip, and trim board mounting structure utilizing clip - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
トリムボードに係合するクリップ及びこのクリップを介して、ボディパネルにトリムボードを取付けるトリムボード取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両のボディパネルには、クリップを介してトリムボードが取り付けられている。例えば、特開平10−131926号公報では、クリップが、トリムボードに固定可能な第1連結部と、ボディパネルに係合可能な第2連結部と、を備えている。
【0003】
この第1連結部及び第2連結部の何れか一方には、軸受凹部が設けられ、第1連結部及び第2連結部の何れか他方には、軸受凹部に係合可能な球状軸部が設けられている。この軸受凹部と球状軸部との係合によって、第1連結部と第2連結部とが連結されている。
【0004】
ところで、第1連結部の一端面には、溶着しろが設けられており、この溶着しろを溶融させて第1連結部をトリムボードに固定させる。一方、第2連結部には複数の弾性片及び差込み部が設けられており、ボディパネルに形成された挿通穴に差込み部を挿通させ、弾性片を挿通穴の周縁部に係合させて第2連結部をボディパネルに固定させる。これにより、クリップを介して、ボディパネルにトリムボードが固定される。
【0005】
ここでは、球状軸部は軸受凹部内で回転自在となるため、ボディパネルとトリムボードとの位置ズレによる寸法誤差を吸収できるが、第1連結部のトリムボードへの固定方法が、第1連結部に溶融しろを設けこの溶融しろを溶融させて第1連結部をトリムボードへ固定させる方法であるため、作業が面倒であり、コストアップとなってしまう。
【0006】
一方、特開平10−176705号公報では、トリムボードには環状ボスが設けられており、この環状ボスの先端内面側には、環状ボスの周方向に沿って係止溝が形成され、クリップを構成する第1クリップが、この環状ボスに固定可能となっている。
【0007】
また、第1クリップにはボディパネルに固定される第2クリップが固定可能となっており、ボディパネルに固定された第2クリップを環状ボスに固定された第1クリップに固定させることで、クリップを介してボディパネルにトリムボードが固定されることとなる。
【0008】
ここで、第1クリップはホルダーと一体成形されており、このホルダーには一対の円弧リブが立設している。この円弧リブの先端部には、係止爪が形成されており、環状ボスに設けられた係止溝に係合して、第1クリップが環状ボスに固定される。
【0009】
しかしながら、このように、単に係止溝に係止爪を係止させただけの固定方法では、車両の走行時の振動等により、係止爪が係止溝から外れる恐れがある。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−131926号公報(第3頁−第4頁、図3、図9)
【特許文献2】
特開平10−176705号公報(第4頁、図7−図9)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、作業性が良く、トリムボードから外れ難いクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造を安価で提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ボディパネルに取付けるトリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型すると共に、前記トリムボードから突設し拡幅可能な第1取付座に係合可能なクリップにおいて、前記クリップが、前記第1取付座を拡幅させて第1取付座へ内挿可能な第1係合部と、前記第1係合部から所定の距離を置いて配置され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿された状態で第1取付座の外側に位置して第1取付座の拡幅を防止する拡幅防止リブと、前記第1係合部の反対側に位置し前記ボディパネルに面接可能な傘部と、前記傘部中央から立設し前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、前記挿通部に挟幅可能に設けられ挿通部を前記穴部へ挿通させた状態で前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、で構成されたことを特徴としている。
【0013】
請求項1に記載の発明では、クリップに第1係合部を設けており、この第1係合部によって、第1取付座を拡幅して、第1係合部を第1取付座へ内挿し、トリムボードにクリップを係合させるため、作業性が良い。
【0014】
また、クリップに拡幅防止リブを設け、第1係合部が第1取付座へ内挿された状態で、第1取付座の外側に位置して第1取付座の拡幅を防止することで、第1係合部が第1取付座から抜けないようにすることができる。
【0015】
一方、第1係合部の反対側に、ボディパネルに面接可能な傘部を設けており、この傘部中央からは挿通部を立設させ、ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能としている。
【0016】
挿通部には、挟幅可能な爪部を設けており、挿通部を穴部へ挿通させた状態で、爪部と傘部との間でボディパネルの内縁部を挟持させる。これにより、クリップを介してボディパネルにトリムボードを固定させることができる。
【0017】
ここで、第1取付座を略球状凹部とし、第1係合部を略球体とすることで、第1取付座に対してクリップを若干揺動させることができる。このため、トリムボードとボディパネルとの間の位置ズレを吸収させることができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、クリップを介して、ボディパネルにトリムボードを取付けるトリムボード取付構造において、前記トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型すると共に、拡幅可能な第1取付座がトリムボードから突設し、前記クリップが、前記第1取付座を拡幅させて第1取付座へ内挿可能な第1係合部と、前記第1係合部から所定の距離を置いて配置され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿された状態で第1取付座の外側に位置して第1取付座の拡幅を防止する拡幅防止リブと、前記第1係合部の反対側に位置し前記ボディパネルに面接可能な傘部と、前記傘部中央から立設し前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、前記挿通部に挟幅可能に設けられ、挿通部を前記穴部へ挿通させた状態で前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、で構成されたことを特徴としている。
【0019】
請求項2に記載の発明では、クリップを介して、ボディパネルにトリムボードを取付けている。ここで、トリムボードからは第1取付座を突設させており、この第1取付座を、トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型可能としている。
【0020】
例えば、トリムボードの金型の離型方向に対して直交する方向に、無理抜き不可能なアンダーカット部(アンダーカット部の張出量が大きい)を設けた場合、このアンダーカット部を形成させるためには、アンダーカット部において、金型構造上、スライドコア或いは傾斜ピンを設ける必要が生じる。このため、金型構造が複雑となり、金型費用が高くなってしまう。
【0021】
しかし、トリムボードに突設させる第1取付座を、トリムボードの金型の離型方向に沿って離型可能(無理抜き可能なアンダーカット部も含む)に形成させることで、トリムボードの金型にスライドコア等を設ける必要がなくなるので、金型構造が簡易になり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0022】
請求項3に記載の発明では、拡幅防止リブを環状とし、拡幅防止リブと第1係合部とを薄肉部で連設して、第1係合部を第1取付座へ内挿するとき、薄肉部を切断して、拡幅防止リブを第1係合部から分離させる。
【0023】
例えば、第1取付座の高さを拡幅防止リブの高さよりも高くした場合、第1係合部を第1取付座へ内挿した状態で、第1係合部から分離された拡幅防止リブを第1取付座の基部側へ移動させると、第1取付座の先端側はフリーとなる。
【0024】
第1取付座の拡幅量は、第1取付座の基部よりも先端の方が大きいため、この状態では、第1取付座は拡幅可能となり、第1係合部を取り外すことができる。従って、請求項3に記載の発明では、トリムボードに対するクリップの脱着が可能となる。
【0025】
また、拡幅防止リブを環状とすることで、第1取付座の先端側の全周を覆うため、第1係合部が第1取付座からさらに抜け難くなり、第1取付座に対する第1係合部の抜け強度を高めることができる。
【0026】
このように、第1取付座に対する第1係合部の抜け強度を高めることで、第1取付座の肉厚を薄くすることが可能となる。このため、第1取付座の裏面側に生じるひけを小さくすることができる。
【0027】
また、第1取付座の肉厚を薄くすることで、第1取付座の先端側に設けられた球状凹部の深さを浅くすることができる。従って、アンダーカット部を小さくすることができるので、トリムボードが金型から離型し易くなり、トリムボードの表面に、金型に配設されたエジェクターピンによる白化が生じたり、また、トリムボードが変形したりする恐れはない。
【0028】
請求項4に記載の発明は、クリップをリテーナ部材に係合させ、前記リテーナ部材をトリムボードに固定すると共に、ボディパネルに前記クリップを装着して、前記ボディパネルに前記トリムボードを取付けるトリムボード取付構造において、前記トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型する第2取付座が前記トリムボードから突設し、前記クリップが、前記ボディパネルに面接可能な傘部と、前記傘部中央から立設し前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、前記挿通部に挟幅可能に設けられ前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、前記傘部に重ねて設けられた第1挟持板と、前記第1挟持板から立設する軸部と、前記軸部の端部に前記第1挟持板と平行に設けられた第2挟持板と、で構成され、前記リテーナ部材が、前記第2取付座が係合可能な第2係合部と、前記第2係合部に連設され、前記第2係合部の前記第2取付座への係合方向と直交する方向に沿って前記軸部が侵入可能な切欠き部が形成されて、軸部が前記切欠き部内を侵入した状態で、前記第1挟持板と前記第2挟持板が前記切欠き部の周縁部を挟持して前記クリップを係合する装着部と、で構成されたことを特徴としている。
【0029】
請求項4に記載の発明では、クリップをリテーナ部材に係合させ、リテーナ部材をトリムボードに固定すると共に、ボディパネルにクリップを装着して、ボディパネルにトリムボードを取付けている。ここで、トリムボードからは第2取付座を突設させており、この第2取付座を、トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型可能としている。
【0030】
一方、クリップにはボディパネルに面接可能な傘部を設けており、この傘部中央からは挿通部を立設させ、ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能としている。この挿通部には、爪部を挟幅可能に設けており、挿通部を穴部へ挿通させた状態で、爪部と傘部との間でボディパネルの内縁部を挟持させる。
【0031】
ここで、傘部に重ねて第1挟持板を設けており、第1挟持板からは軸部が立設している。この軸部の端部に、第1挟持板と平行に第2挟持板を設けている。一方、リテーナ部材には、第2取付座が係合可能な第2係合部を設けており、第2係合部を第2取付座に係合させてリテーナ部材をトリムボードに固定させることができる。
【0032】
また、リテーナ部材には、クリップが装着可能な装着部を設けており、この装着部には、第2係合部の第2取付座への係合方向と直交する方向に沿って、クリップに形成された軸部が侵入可能な切欠き部を形成させている。
【0033】
この切欠き部内へ第1挟持板から立設した軸部を侵入させた状態で、クリップの第1挟持板と第2挟持板とで切欠き部の周縁部を挟持させる。これにより、クリップが装着部に装着される。
【0034】
このように、トリムボードに係合して固定させると共に、クリップが装着可能なリテーナ部材を用いることで、部品点数は増えてしまうが、複雑な形状でも金型構造を単純化させることができるため、金型加工費の削減を図ることができる。
【0035】
請求項5に記載の発明では、第2取付座が一対の板部材であり、第2係合部が包囲リブである。この包囲リブの表面には、板部材に食付き可能な突起部を突設しており、包囲リブが板部材の表面を包囲した状態で突起部を板部材へ押し付けている。
【0036】
このように、第2取付座を板部材とし、第2係合部に突起部を設けてこの突起部を板部材の表面に食付かせることで、トリムボードにクリップを取付けることが可能となり、トリムボードには無理抜き可能なアンダーカット部を設ける必要はなくなる。このため、トリムボードの金型の離型性が向上する。また、単純な構成であるため、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。
【0037】
請求項6に記載の発明では、包囲リブの板部材への係合方向に沿って板部材の表面に係合リブを形成し、また、係合リブに対して直交する方向に沿って突起部を設けている。
【0038】
このため、突起部が係合リブに食付くこととなり、板部材に対して食付き易くなる。また、突起部が係合リブに対して直交した状態で食付くことで、板部材に対する食付き性が良くなる。
【0039】
請求項7に記載の発明では、第2取付座を円筒状のボスとし、第2係合部をボスにネジ部を形成させるネジ部材としている。
【0040】
このように、第2取付座を単に円筒状のボスとすることで、請求項6に記載の発明と比較してさらに、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。また、ボスにネジ部材をねじ込み、ネジ部を形成しながら、ボスに第2係合部を係合させるため、リテーナ部材がトリムボードにしっかり固定される。
【0041】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造について説明する。
【0042】
図3に示すように、車両のボディパネル10には、クリップ12を介してトリムボード14が固定可能となっている。トリムボード14には略円筒状の取付座16(第1取付座)が立設しており、取付座16の先端側の内面には、取付座16の周方向に沿って球状凹部18が形成されている。また、取付座16の先端部からは、取付座16の軸方向に沿って一対の逆U字状の切欠き部20が形成されている。
【0043】
ところで、トリムボード14は金型(図示省略)で成形されており、金型のパーティングラインをトリムボード14の表面或いは裏面としている。ここで、取付座16はトリムボード14の裏面に対して垂直に設けられており、金型の離型方向に沿って形成されている。
【0044】
このため、取付座16に形成された球状凹部18は、金型の離型方向に対して直交する方向、いわゆるアンダーカット部に相当するが、トリムボード14の材料に応じて、球状凹部18の深さ及び幅を金型の無理抜き可能な寸法に設定している。
【0045】
一方、クリップ12には、略環状の台座22が備えられており、台座22の内縁部からは、環状リブ24が立設し、環状リブ24の端部には、中空状のボール26(第1係合部)が一体に設けられている。
【0046】
このボール26の外径寸法は、取付座16の内径寸法よりも若干大きくなっており、また、取付座16に形成された球状凹部18に面接可能な大きさとなっている。また、ボール26の外側には、台座22の上面から、台座22の同心円上に一対の円弧状の拡幅防止リブ28がボール26を間に置いて立設している。
【0047】
この拡幅防止リブ28同士の離間距離は、取付座16の外径寸法よりも若干大きくなっており、取付座16へ外挿可能となっている。また、拡幅防止リブ28はクリップ12の正面視において、拡幅防止リブ28からボール26が約半分露出する高さとなっており、先端部内面には、面取り部30が形成されている。
【0048】
一方、台座22の下面側からは、斜め下方へ向かって環状の傘部32が張り出している。この傘部32はボディパネル10に形成された円孔部10Aの周縁部に面接可能な大きさとなっている。
【0049】
また、傘部32の中央部からは、先端に先細部34Aが形成された略円筒状の挿通部34が垂下している。この挿通部34には、下方を開口とした略コ字状の一対の切り込み部36が切り込まれており、切り込み部36の内側には、断面が略三角形状を成す爪部38が挿通部34の外周面から張出している。
【0050】
この爪部38を押圧すると、内側に撓み、挟幅(爪部38同士の離間距離が短い)可能となっている。ここで、爪部38は、ボディパネル10の円孔部10Aの内径寸法よりも拡幅した状態で形成されており、爪部38が挟幅された状態で、挿通部34がボディパネル10の円孔部10Aを通過可能となる。
【0051】
次に、トリムボードの取付方法について説明する。
【0052】
図2(A)に示すように、取付座16の切欠き部20の下方に、クリップ12の拡幅防止リブ28が配置されないようにしてクリップ12を位置決めし、取付座16内へクリップ12のボール26を挿入させる。
【0053】
ボール26の外径寸法は、取付座16の内径寸法よりも若干大きくなっているため、ボール26が取付座16の先端部に当接した時点で、ボール26は移動規制される。
【0054】
このため、図2(B)に示すように、ボール26を取付座16内へ圧入する。これにより、取付座16に形成された一対の切欠き部20によって取付座16の先端側が拡径し、ボール26を取付座16内へ挿入させることができる。
【0055】
このとき、拡幅防止リブ28の先端側が、取付座16の先端部に当接するが、ボール26の挿入と共に、拡幅防止リブ28に形成された面取り部30によって、取付座16の先端部が縮径する方向へガイドされる。
【0056】
そして、図2(C)に示すように、ボール26の外面に沿って、取付座16がボール26と拡幅防止リブ28の間に配置され、取付座16の先端側内面に形成された球状凹部18にボール26の外面が面接した状態で、クリップ12は係合し、移動規制された状態で、トリムボード14にクリップ12が固定される。
【0057】
次に、図3に示すように、ボディパネル10に形成された円孔部10A内へ、クリップ12に形成された挿通部34を挿通させる。挿通部34に設けられた爪部38は、ボディパネル10の円孔部10Aの内径寸法よりも拡幅した状態で形成されているため、円孔部10A内へ挿通部34を挿通させると、円孔部10Aの内縁部に爪部38が当接する。
【0058】
この状態で、クリップ12をボディパネル10側へ押圧すると、挿通部34の移動と共に、爪部38が縮径して円孔部10Aを通過する。このように、爪部38が円孔部10Aを通過すると、爪部38が復元して、傘部32と爪部38との間で円孔部10Aの周縁部が挟持される。これにより、クリップ12を介して、ボディパネル10にトリムボード14が取り付けられる。
【0059】
なお、ここでは、トリムボード14にクリップ12を係合させた後、ボディパネル10にクリップ12を装着させたが、ボディパネル10にクリップ12を装着した後、トリムボード14をクリップ12に係合させても良い。
【0060】
次に、本発明の第1の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造の作用について説明する。
【0061】
トリムボード14の取付座16をトリムボード14の裏面に対して垂直に設け、金型の離型方向に沿って形成することで、トリムボード14の金型にスライドコア等を設ける必要がないため、金型構造が簡易になり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0062】
ここで、取付座16に形成された球状凹部18は、いわゆるアンダーカット部に相当するが、トリムボード14の材料に応じて、球状凹部18の深さ及び幅を金型の無理抜き可能な寸法に設定することによって、スライドコア或いは傾斜ピンに因らずに球状凹部18を離型させることができる。
【0063】
また、クリップ12にボール26を設け、このボール26によって、取付座16を拡幅して、取付座16へ内挿すると共に、ボール26の外側に拡幅防止リブ28を設け、ボール26が取付座16へ内挿された状態で取付座16の外側に配置して取付座16が拡幅しないようにすることで、取付座16にクリップ12を容易に係合させることができると共に、クリップ12が取付座16から抜けないようにすることができる。
【0064】
さらに、取付座16に球状凹部18を設け、この球状凹部18にボール26を係合させることで、取付座16に対してクリップ12を若干揺動させることができるため、トリムボード14とボディパネル10との間の位置ズレを吸収させることができる。
【0065】
また、ボール26を中空状とすることで、クリップ12の成形後にボール26の表面にひけが生じないようにしている。これにより、ボール26の寸法のバラツキを防止することができる。
【0066】
なお、ここでは、ボール26を用いて取付座16を拡幅し、拡幅防止リブ28によって取付座16の拡幅を防止したが、取付座を拡幅させてクリップを係合させた後、取付座の拡幅を防止することができれば良いため、これに限るものではない。
【0067】
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造について説明する。なお、第1の実施形態と略同一の内容については説明を割愛する。
【0068】
図4及び図5(A)に示すように、クリップ39に備えられたボール26の外面からは、台座22に対して平行に、かつ、ボール26を上下二分する位置において、90度間隔で薄肉片40が張り出している。この薄肉片40は、先端側に行くに従って先細となっており、薄肉片40の先端部には、環状リブ41の下端部が連設し、ボール26の上半分を覆っている。
【0069】
環状リブ41は、ボール26に対して上下方向に移動させると、薄肉片40が破断するようになっており、環状リブ41の長さは、取付座16の基部から球状凹部18までの長さよりも短くなっている。
【0070】
次に、トリムボードの取付方法について説明する。
【0071】
図5(A)、(B)に示すように、環状リブ41をボール26に対して上下方向へ移動させて薄肉片40を破断させ、環状リブ41をボール26から分離させる。環状リブ41をボール26の外側に配置させた状態で、図5(C)に示すように、ボール26を取付座16内へ圧入する。
【0072】
取付座16に形成された切欠き部20によって取付座16の先端側が拡径して、ボール26が取付座16内へ挿入される。このとき、環状リブ41の先端部に形成された面取り部41Aに取付座16の先端部が当接することによって、環状リブ41がボール26の同心円状に配置されると共に、取付座16の先端部が縮径する方向へガイドされる。
【0073】
そして、図5(D)に示すように、ボール26の外面に沿って、取付座16がボール26と環状リブ41の間に配置され、取付座16の先端側内面に形成された球状凹部18にボール26の外面が面接した状態で、クリップ39は係合し、移動規制された状態で、トリムボード14にクリップ39が固定される。
【0074】
次に、本発明の第2の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造の作用について説明する。
【0075】
ここでは、ボール26と環状リブ41を連設させる薄肉片40を破断させてボール26から分離させると共に、環状リブ41の長さを、取付座16の基部から球状凹部18までの長さよりも短くしている。
【0076】
これにより、図6(A)、(B)に示すように、取付座16にクリップ12を固定させた後、環状リブ41を取付座16の上方へ移動させることで、取付座16の先端側をフリーにすることができる。このため、図6(C)に示すように、取付座16からクリップ12を取り外すことができ、取付座16に対するクリップ12の脱着が可能となる。
【0077】
一方、取付座16にクリップ12が固定された状態において、環状リブ41によって取付座16の先端側の全周を覆うため、クリップ39が取付座16からさらに抜け難くなり、取付座16に対するクリップ39の抜け強度を高めることができる。
【0078】
このように、取付座16に対するクリップ39の抜け強度を高めることで、取付座16の肉厚を薄くすることが可能となる。このため、取付座16の裏面側に生じるひけを小さくすることができる。
【0079】
また、取付座16の肉厚を薄くすることで、取付座16の先端側に設けられた球状凹部18の深さを浅くすることができる。従って、アンダーカット部を小さくすることができるので、トリムボード14が金型から離型し易くなり、トリムボード14の表面に、金型に配設されたエジェクターピンによる白化が生じたり、また、トリムボード14が変形したりする恐れは少ない。
【0080】
次に、本発明の第3の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造について説明する。なお、第1の実施形態と略同一の内容については説明を割愛する。
【0081】
図7に示すように、ここでは、トリムボード42に固定可能なリテーナ部材44を用い、このリテーナ部材44にクリップ46を係合させている。
【0082】
トリムボード42には一対の板部材48が立設しており、先端には徐々に幅寸法が狭くなる挟幅部48Aが形成されている。また、板部材48の表面及び裏面には、挟幅部48Aを除き、板部材48が立設する方向に沿って複数の係合リブ50が平行に突設されている。
【0083】
一方、リテーナ部材44は装着部52と係合部54とで構成されている。装着部52は略直方体を成しており、装着部52の上面には、係合部54が連設されている。
【0084】
ここで、係合部54には、平面視にて略S字状に形成され板部材48を包囲可能な立壁56が立設しており、対面する壁面56A同士の間隔は、板部材48の肉厚よりも若干離間している。
【0085】
また、対面する壁面56Aからは、リテーナ部材44のトリムボード42への係合方向(矢印方向)に対して直交する方向に沿って突起部58が突設されている。少なくともこの突起部58は板部材48よりも剛性の高い材料で形成されており、また、対面する突起部58同士の先端部の離間距離は、一つの板部材48に形成された係合リブ50同士の先端部の離間距離よりも短くなっている。このため、板部材48に係合部54を係合させた状態で、突起部58が係合リブ50に食付くようになっている。
【0086】
一方、装着部52は中空状となっており、装着部52の下面には、リテーナ部材44のトリムボード42への係合方向に対して直交する方向に沿って、下面中央部に渡って切欠き部60が切り欠かれている。この切欠き部60は、下面中央部を係合穴60A(後述する)とし、開口部60B側の幅が広くなっており、係合穴60Aへの入口部60Cは挟幅となっている。
【0087】
ここで、装着部52に装着されるクリップ46について説明する。なお、クリップ12と略同一の内容に関しては説明を割愛する。
【0088】
図7及び図8(A)に示すように、クリップ46に備えられた傘部62の上方には、傘部62に重ねて挟持板64が設けられている。この挟持板64からは軸部66が立設しており、軸部66の端部には挟持板64と平行に、所定の距離を置いて挟持板68が設けられている。この挟持板64、68の外径寸法は、装着部52の切欠き部60の係合穴60Aの内径寸法よりも大きくなっている。
【0089】
ところで、装着部52の切欠き部60には、クリップ46の軸部66が、切欠き部60の切欠き方向に沿って侵入可能となっており、切欠き部60の係合穴60Aの内径寸法は、軸部66の外径寸法よりも若干大きくなっている。
【0090】
また、切欠き部60の入口部60Cの幅寸法は、軸部66の外径寸法よりも若干狭くなっており、切欠き部60の開口部60Bを通過した後、軸部66は入口部60Cで移動規制され、圧入によって軸部66を係合穴60A内へ侵入させることができる。
【0091】
一方、挟持板64と挟持板68の離間距離は、装着部52の下面の板厚と略同一の長さとなっており、挟持板64と挟持板68とで装着部52の下面を挟持可能となっている。
【0092】
次に、トリムボードの取付方法について説明する。
【0093】
まず、リテーナ部材44の装着部52に形成された切欠き部60内へクリップ46の軸部66を侵入させる。このとき、装着部52の下面は、挟持板64と挟持板68とで挟持された状態となっており、この状態のまま、切欠き部60の係合穴60A側へ軸部66を移動させる。
【0094】
軸部66が切欠き部60の入口部60Cに当接して移動規制されると、軸部66を圧入し、係合穴60A内へ侵入させ、係合穴60Aの周縁部を、挟持板64と挟持板68とによって挟持させる。
【0095】
ここで、係合穴60Aの内径寸法の方が、軸部66の外径寸法よりも大きいため、軸部66を係合穴60A内へ侵入させた状態で、リテーナ部材44とクリップ46との間には、若干のガタが設けられる。
【0096】
次に、図8(A)、(B)に示すように、リテーナ部材44をトリムボード42の板部材48に係合させる。係合部54の立壁56の壁面56A間に板部材48の挟幅部48Aが配置されるようにしてリテーナ部材44を位置決めした後、リテーナ部材44を板部材48へ圧入する。これにより、突起部58が係合リブ50に食付きながら板部材48の奥方へ移動し、リテーナ部材44が板部材48に固定される。
【0097】
そして、ボディパネル10に形成された円孔部10A内へ、クリップ46に形成された挿通部34を挿通して、傘部62と爪部38との間で円孔部10Aの周縁部を挟持させる。これにより、クリップ46を介して、ボディパネル10にトリムボード42が取り付けられる。
【0098】
次に、本発明の第3の実施形態に係るクリップ及びこのクリップを利用したトリムボード取付構造の作用について説明する。
【0099】
図7に示すように、トリムボード42に係合させる係合部54と、クリップ46が装着可能な装着部52を備えたリテーナ部材44を用いることで、部品点数は増えてしまうが、複雑な形状でも金型構造を単純化させることができるため、金型加工費の削減を図ることができる。
【0100】
また、トリムボード42に板部材48を形成し、リテーナ部材44の係合部54に突起部58を形成させ、この突起部58を板部材48に食付かせて、トリムボード42にクリップ46を固定させるようにすることで、トリムボード42には無理抜き可能なアンダーカット部を設ける必要はなくなる。
【0101】
このため、トリムボード42の金型の離型性が向上する。また、図1に示す球状凹部18のようなアンダーカット部を形成しなくても良いため、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。
【0102】
さらに、図7に示すように、係合部54の板部材48への係合方向(矢印方向)に沿って係合リブ50を形成し、また、この係合リブ50に対して直交する方向に沿って突起部58を設けることで、板部材48に対して突起部58が食付き易くなる。また、突起部58が係合リブ50に対して直交した状態で食付くことで、板部材48に対する食付き性が良くなる。
【0103】
また、係合穴60Aの内径寸法を軸部66の外径寸法よりも大きくして、リテーナ部材44とクリップ46との間に、若干のガタを設けることで、トリムボード42とボディパネル10との間で僅かな位置ズレが生じた場合に、位置ズレ分の寸法吸収が可能となる。
【0104】
さらに、リテーナ部材44の係合部54を、板部材48を包囲する略S字状に形成された立壁56とすることで、板部材48同士が拡幅することを防止することができ、突起部58が係合リブ50に食付いた状態を維持することができる。
【0105】
なお、リテーナ部材の係合部としては、トリムボードの金型の離型方向に沿って形成された取付座に係合して固定することができれば良いため、これに限るものではない。
【0106】
例えば、図9及び図10(A)に示すように、係合部としてトリムボード70に円筒状のボス72(第2取付座)を立設させる。一方、装着部52の上面からはタッピングネジ74を立設させ、図10(B)に示すように、タッピングネジ74をボス72にねじ込んでトリムボード70にリテーナ部材76を係合させても良い。
【0107】
これにより、第2取付座の形状を簡単にすることができるため、金型製作期間をさらに短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。また、ボス72にタッピングネジ74をねじ込み、雌ネジ部72Aを形成しながら、ボス72にリテーナ部材76を係合させるため、リテーナ部材76がトリムボード70にしっかり固定される。
【0108】
また、ここでは、装着部52の上面からタッピングネジ74を立設させたが、トリムボード70のボス72にリテーナ部材76を係合させることができれば良いため、これに限るものではない。
【0109】
例えば、図11(A)に示すように、リテーナ部材78の装着部80の上面に、雌ネジ部82Aが形成された係合ボス82を立設させても良い。この場合、図11(B)に示すように、トリムボード84のボス86の外周面に雄ネジ86Aを形成しながら、ボス86にリテーナ部材78を係合させることとなる。
【0110】
【発明の効果】
本発明は上記構成としたので、請求項1に記載の発明では、第1係合部が第1取付座へ内挿された状態で、第1取付座の外側に位置して第1取付座の拡幅を防止することで、第1係合部が第1取付座から抜けないようにすることができる。また、第1取付座を略球状凹部とし、第1係合部を略球体とすることで、トリムボードとボディパネルとの間の位置ズレを吸収させることができる。
【0111】
請求項2に記載の発明では、トリムボードに突設させる第1取付座を、トリムボードの金型の離型方向に沿って離型可能に形成させることで、トリムボードの金型にスライドコア等を設ける必要がなくなるので、金型構造が簡易になり、大幅なコストダウンを図ることができる。
【0112】
請求項3に記載の発明ではトリムボードに対するクリップの脱着が可能となる。また、拡幅防止リブを環状とすることで、第1取付座の先端側の全周を覆うため、第1係合部が第1取付座からさらに抜け難くなり、第1取付座に対する第1係合部の抜け強度を高めることができる。
【0113】
このように、第1取付座に対する第1係合部の抜け強度を高めることで、第1取付座の肉厚を薄くすることが可能となるため、第1取付座の裏面側に生じるひけを小さくすることができる。また、第1取付座の肉厚を薄くすることで、第1取付座の先端側に設けられた球状凹部の深さを浅くすることができる。
【0114】
従って、アンダーカット部を小さくすることができるので、トリムボードが金型から離型し易くなり、トリムボードの表面に、金型に配設されたエジェクターピンによる白化が生じたり、また、トリムボードが変形したりする恐れはない。
【0115】
請求項4に記載の発明では、トリムボードに係合して固定させると共に、クリップが装着可能なリテーナ部材を用いることで、部品点数は増えてしまうが、複雑な形状でも金型構造を単純化させることができるため、金型加工費の削減を図ることができる。
【0116】
請求項5に記載の発明では、第2取付座を板部材とし、第2係合部に突起部を設けてこの突起部を板部材の表面に食付かせることで、トリムボードにクリップを取付けることが可能となり、トリムボードには無理抜き可能なアンダーカット部を設ける必要はなくなる。このため、トリムボードの金型の離型性が向上する。また、単純な構成であるため、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。
【0117】
請求項6に記載の発明では、突起部が係合リブに食付くこととなり、板部材に対して食付き易くなる。また、突起部が係合リブに対して直交した状態で食付くことで、板部材に対する食付き性が良くなる。
【0118】
請求項7に記載の発明では、第2取付座を単に円筒状のボスとすることで、請求項6に記載の発明と比較してさらに、金型製作期間を短縮させることができ、金型費用の削減を図ることができる。また、ボスにネジ部材をねじ込み、ネジ部を形成しながら、ボスに第2係合部を係合させるため、リテーナ部材がトリムボードにしっかり固定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係るトリムボード取付構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の第1形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、(A)は取付座にクリップを係合させる前の状態であり、(B)は取付座にクリップを係合させる途中の状態であり、(C)は取付座にクリップを係合させた状態である。
【図3】本発明の実施の第1形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、クリップを介してボディパネルにトリムボードを取り付けた状態を示している。
【図4】本発明の実施の第2形態に係るトリムボード取付構造を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の実施の第2形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、(A)〜(C)は取付座にクリップを係合させる途中の状態であり、(D)は取付座にクリップを係合させた状態である。
【図6】本発明の実施の第2形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、(A)は取付座にクリップを係合させた状態であり、(B)、(C)は取付座からクリップを取り外している状態を示している。
【図7】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造を示す断面図であり、(A)は取付座にリテーナ部材を係合させる前の状態であり、(B)はリテーナ部材及びクリップを介してボディパネルにトリムボードを取り付けた状態を示している。
【図9】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造の変形例を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造の変形例を示す断面図であり、(A)は取付座にリテーナ部材を係合させる前の状態であり、(B)は取付座にリテーナ部材を係合させた状態を示している。
【図11】本発明の実施の第3形態に係るトリムボード取付構造の変形例を示す断面図であり、(A)は取付座にリテーナ部材を係合させる前の状態であり、(B)は取付座にリテーナ部材を係合させた状態を示している。
【符号の説明】
10 ボディパネル
12 クリップ
14 トリムボード
16 取付座(第1取付座)
26 ボール(第1係合部)
28 拡幅防止リブ
32 傘部
34 挿通部
38 爪部
39 クリップ
40 薄肉片(薄肉部)
41 環状リブ(拡幅防止リブ)
42 トリムボード
44 リテーナ部材
46 クリップ
48 板部材(第2取付座)
50 係合リブ
52 装着部
54 係合部(第2係合部)
56 立壁(包囲リブ)
58 突起部
60 切欠き部
62 傘部
64 挟持板(第1挟持板)
66 軸部
68 挟持板(第2挟持板)
70 トリムボード
72 ボス(第2取付座)
74 タッピングネジ(第2係合部)
76 リテーナ部材
78 リテーナ部材
80 装着部
82 係合ボス(第2係合部)
84 トリムボード
86 ボス(第2取付座)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a clip engaging with a trim board and a trim board mounting structure for mounting a trim board to a body panel via the clip.
[0002]
[Prior art]
A trim board is attached to a vehicle body panel via a clip. For example, in Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 10-131926, the clip includes a first connection portion that can be fixed to the trim board and a second connection portion that can be engaged with the body panel.
[0003]
A bearing recess is provided in one of the first connection portion and the second connection portion, and a spherical shaft portion engageable with the bearing recess is provided in the other of the first connection portion and the second connection portion. Is provided. The first connection portion and the second connection portion are connected by the engagement between the bearing recess and the spherical shaft portion.
[0004]
Incidentally, a welding margin is provided on one end surface of the first connecting portion, and the welding margin is melted to fix the first connecting portion to the trim board. On the other hand, the second connecting portion is provided with a plurality of elastic pieces and insertion portions. The insertion portion is inserted into the insertion hole formed in the body panel, and the elastic piece is engaged with the peripheral portion of the insertion hole. 2 Fix the connecting part to the body panel. Thereby, the trim board is fixed to the body panel via the clip.
[0005]
Here, since the spherical shaft portion is rotatable within the bearing recess, a dimensional error due to a positional shift between the body panel and the trim board can be absorbed. However, the method of fixing the first connecting portion to the trim board is the first connecting portion. In this method, the first connecting portion is fixed to the trim board by providing a melting margin in the portion and melting the melting margin, so that the operation is troublesome and the cost is increased.
[0006]
On the other hand, in Japanese Patent Application Laid-Open No. H10-176705, an annular boss is provided on the trim board, and a locking groove is formed on the inner surface of the distal end of the annular boss along the circumferential direction of the annular boss. The first clip to be configured can be fixed to the annular boss.
[0007]
A second clip fixed to the body panel can be fixed to the first clip. The clip is fixed by fixing the second clip fixed to the body panel to the first clip fixed to the annular boss. , The trim board is fixed to the body panel.
[0008]
Here, the first clip is formed integrally with the holder, and the holder has a pair of arc ribs standing upright. A locking claw is formed at the tip of the arc rib, and the first clip is fixed to the annular boss by engaging with a locking groove provided in the annular boss.
[0009]
However, in the fixing method in which the locking claw is merely locked in the locking groove, the locking claw may be disengaged from the locking groove due to vibration or the like during traveling of the vehicle.
[0010]
[Patent Document 1]
JP-A-10-131926 (pages 3-4, FIGS. 3 and 9)
[Patent Document 2]
JP-A-10-176705 (page 4, FIGS. 7 to 9)
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and has as its object to provide a clip that is easy to work with and that does not easily come off the trim board, and a trim board mounting structure using the clip.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, it is possible to release the mold along the mold release direction of the mold for molding the trim board to be attached to the body panel, and to engage with the first mounting seat projecting from the trim board and capable of widening. A first engaging portion that can be inserted into the first mounting seat by widening the first mounting seat, and the clip is disposed at a predetermined distance from the first engaging portion; A widening prevention rib that is located outside the first mounting seat when the first engaging portion is inserted into the first mounting seat to prevent the first mounting seat from widening; and a side opposite to the first engaging portion. An umbrella portion that can be in contact with the body panel, an insertion portion that stands upright from the center of the umbrella portion and can be inserted into a hole formed in the body panel, and an insertion portion that is provided so as to be able to be sandwiched by the insertion portion. With the part inserted into the hole, the inner edge of the body panel is interposed between the umbrella and the umbrella. It is characterized with lifting capable claw portion, in that it is configured.
[0013]
According to the first aspect of the invention, the clip is provided with the first engagement portion, and the first engagement portion is widened by the first engagement portion, so that the first engagement portion is inserted into the first attachment seat. Workability is good because the clip is inserted and the clip is engaged with the trim board.
[0014]
Also, by providing a widening prevention rib on the clip, and in a state where the first engagement portion is inserted into the first mounting seat, the clip is positioned outside the first mounting seat to prevent the first mounting seat from widening. The first engagement portion can be prevented from coming off the first mounting seat.
[0015]
On the other hand, on the opposite side of the first engaging portion, an umbrella portion that can be in contact with the body panel is provided, and an insertion portion is erected from the center of the umbrella portion so that it can be inserted into a hole formed in the body panel. I have.
[0016]
The insertion portion is provided with a claw portion capable of being pinched, and the inner edge portion of the body panel is held between the claw portion and the umbrella portion in a state where the insertion portion is inserted into the hole portion. Thus, the trim board can be fixed to the body panel via the clip.
[0017]
Here, the clip can be slightly swung with respect to the first mounting seat by making the first mounting seat a substantially spherical concave portion and the first engaging portion a substantially spherical body. For this reason, it is possible to absorb a positional shift between the trim board and the body panel.
[0018]
According to a second aspect of the present invention, in a trim board mounting structure for mounting a trim board to a body panel via a clip, the trim board can be released along a releasing direction of a mold for molding the trim board and can be widened. A first mounting seat protrudes from the trim board, and the clip expands the first mounting seat and inserts the first mounting seat into the first mounting seat. A widening prevention rib which is arranged at a distance, is located outside the first mounting seat in a state where the first engagement portion is inserted into the first mounting seat, and prevents the first mounting seat from widening; An umbrella portion located on the opposite side of the first engagement portion and capable of face-to-face contact with the body panel; an insertion portion erected from the center of the umbrella portion and insertable into a hole formed in the body panel; Is provided so as to be able to be sandwiched, and in a state where the insertion portion is inserted through the hole portion, The have a sandwich capable claw portion inner edge of the body panel, in characterized in that it is constituted with the part.
[0019]
According to the invention described in claim 2, the trim board is attached to the body panel via the clip. Here, a first mounting seat is protruded from the trim board, and the first mounting seat can be released along a release direction of a mold for molding the trim board.
[0020]
For example, when an undercut portion that cannot be forcibly removed (the overcut of the undercut portion is large) is provided in a direction perpendicular to the mold release direction of the mold of the trim board, the undercut portion is formed. For this purpose, it is necessary to provide a slide core or an inclined pin in the mold structure in the undercut portion. For this reason, the mold structure becomes complicated, and the mold cost increases.
[0021]
However, by forming the first mounting seat protruding from the trim board in a mold releasing direction of the trim board mold (including an undercut portion that can be forcibly removed), the metal of the trim board is formed. Since there is no need to provide a slide core or the like on the mold, the mold structure is simplified, and a significant cost reduction can be achieved.
[0022]
According to the third aspect of the present invention, when the widening prevention rib is formed in an annular shape, the widening prevention rib and the first engaging portion are connected by a thin portion, and the first engaging portion is inserted into the first mounting seat. Then, the thin portion is cut to separate the widening prevention rib from the first engagement portion.
[0023]
For example, when the height of the first mounting seat is higher than the height of the widening preventing rib, the widening preventing rib separated from the first engaging portion in a state where the first engaging portion is inserted into the first mounting seat. Is moved toward the base of the first mounting seat, the distal end of the first mounting seat becomes free.
[0024]
Since the amount of widening of the first mounting seat is larger at the distal end than at the base of the first mounting seat, in this state, the first mounting seat can be widened, and the first engagement portion can be removed. Therefore, according to the third aspect of the present invention, the clip can be attached to and detached from the trim board.
[0025]
In addition, since the widening prevention rib is formed in an annular shape, it covers the entire circumference of the first mounting seat on the distal end side, so that the first engagement portion is more difficult to come off from the first mounting seat, and the first engagement with the first mounting seat. The joint strength can be increased.
[0026]
As described above, by increasing the pull-out strength of the first engagement portion with respect to the first mounting seat, the thickness of the first mounting seat can be reduced. For this reason, sink marks generated on the back surface side of the first mounting seat can be reduced.
[0027]
In addition, by reducing the thickness of the first mounting seat, the depth of the spherical concave portion provided on the distal end side of the first mounting seat can be reduced. Accordingly, since the undercut portion can be reduced, the trim board can be easily released from the mold, and the surface of the trim board may be whitened by the ejector pins disposed on the mold, or the trim board may be damaged. There is no risk of deformation.
[0028]
The invention according to claim 4, wherein a clip is engaged with a retainer member, the retainer member is fixed to a trim board, and the clip is mounted on a body panel, and the trim board is mounted on the body panel. In the mounting structure, a second mounting seat that is released along the release direction of a mold for molding the trim board projects from the trim board, and the clip is an umbrella portion that can face the body panel. An insertion portion that is erected from the center of the umbrella portion and that can be inserted into a hole formed in the body panel; and an inner edge portion of the body panel is sandwiched between the insertion portion and the umbrella portion so as to be able to be sandwiched. A possible claw portion, a first holding plate provided on the umbrella portion, a shaft portion standing upright from the first holding plate, and an end portion of the shaft portion provided in parallel with the first holding plate. With the second holding plate And the retainer member is connected to the second engagement portion with which the second attachment seat can be engaged, and is connected to the second engagement portion, and is connected to the second attachment seat of the second engagement portion. A notch portion into which the shaft portion can enter along a direction orthogonal to the engagement direction of the first holding plate and the second holding plate in a state where the shaft portion has entered the inside of the notch portion. And a mounting portion for engaging the clip by sandwiching a peripheral portion of the cutout portion.
[0029]
In the invention described in claim 4, the clip is engaged with the retainer member, the retainer member is fixed to the trim board, and the clip is attached to the body panel, and the trim board is attached to the body panel. Here, a second mounting seat protrudes from the trim board, and the second mounting seat can be released along the release direction of a mold for molding the trim board.
[0030]
On the other hand, the clip is provided with an umbrella portion that can be interviewed with the body panel, and an insertion portion is erected from the center of the umbrella portion so that the clip can be inserted into a hole formed in the body panel. The insertion portion is provided with a claw portion so as to be able to be pinched, and the inner edge portion of the body panel is pinched between the claw portion and the umbrella portion in a state where the insertion portion is inserted into the hole portion.
[0031]
Here, a first holding plate is provided so as to overlap the umbrella portion, and a shaft portion stands upright from the first holding plate. At the end of the shaft portion, a second holding plate is provided in parallel with the first holding plate. On the other hand, the retainer member is provided with a second engagement portion engageable with the second mounting seat, and the second engagement portion is engaged with the second mounting seat to fix the retainer member to the trim board. Can be.
[0032]
In addition, the retainer member is provided with a mounting portion to which a clip can be mounted, and the mounting portion has a second engaging portion which is attached to the clip along a direction orthogonal to the direction of engagement with the second mounting seat. The formed shaft portion forms a notch portion that can enter.
[0033]
With the shaft portion standing upright from the first holding plate entering the notch portion, the peripheral portion of the notch portion is held between the first holding plate and the second holding plate of the clip. Thereby, the clip is mounted on the mounting portion.
[0034]
As described above, the number of components is increased by using the retainer member to which the clip can be attached while being engaged with and fixed to the trim board, but the mold structure can be simplified even with a complicated shape. In addition, it is possible to reduce the mold processing cost.
[0035]
According to the fifth aspect of the invention, the second mounting seat is a pair of plate members, and the second engagement portion is a surrounding rib. On the surface of the surrounding rib, a projecting portion that can bite the plate member protrudes, and the surrounding rib presses the projecting portion against the plate member while surrounding the surface of the plate member.
[0036]
In this way, the clip can be attached to the trim board by providing the second mounting seat as a plate member, providing the protrusion on the second engagement portion and making this protrusion bite on the surface of the plate member, There is no need to provide an undercut portion that can be forcibly removed from the trim board. For this reason, the releasability of the mold of the trim board is improved. In addition, because of the simple configuration, the mold manufacturing period can be shortened, and the cost of the mold can be reduced.
[0037]
In the invention according to claim 6, the engaging rib is formed on the surface of the plate member along the direction in which the surrounding rib engages with the plate member, and the projecting portion extends along the direction perpendicular to the engaging rib. Is provided.
[0038]
For this reason, the projections will bite into the engagement ribs, so that they will easily bite into the plate member. In addition, since the protrusions bite in a state of being orthogonal to the engagement ribs, biting properties with respect to the plate member are improved.
[0039]
In the invention described in claim 7, the second mounting seat is a cylindrical boss, and the second engaging portion is a screw member for forming a screw portion on the boss.
[0040]
In this way, by simply using the second mounting seat as a cylindrical boss, the mold manufacturing period can be further shortened as compared with the invention described in claim 6, and the mold cost can be reduced. be able to. Further, the screw member is screwed into the boss, and the second engagement portion is engaged with the boss while forming the screw portion, so that the retainer member is firmly fixed to the trim board.
[0041]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A clip according to a first embodiment of the present invention and a trim board mounting structure using the clip will be described.
[0042]
As shown in FIG. 3, a
[0043]
By the way, the
[0044]
For this reason, the spherical
[0045]
On the other hand, the
[0046]
The outer diameter of the
[0047]
The distance between the widening
[0048]
On the other hand, from the lower surface side of the
[0049]
From the center of the
[0050]
When the
[0051]
Next, a method of attaching the trim board will be described.
[0052]
As shown in FIG. 2A, the
[0053]
Since the outer diameter of the
[0054]
For this reason, the
[0055]
At this time, the distal end side of the widening
[0056]
Then, as shown in FIG. 2 (C), the mounting
[0057]
Next, as shown in FIG. 3, the
[0058]
When the
[0059]
Here, the
[0060]
Next, the operation of the clip according to the first embodiment of the present invention and the trim board mounting structure using the clip will be described.
[0061]
Since the mounting
[0062]
Here, the spherical
[0063]
Also, a
[0064]
Further, the
[0065]
In addition, by making the
[0066]
Here, the mounting
[0067]
Next, a clip according to a second embodiment of the present invention and a trim board mounting structure using the clip will be described. Note that description of contents substantially the same as those in the first embodiment is omitted.
[0068]
As shown in FIGS. 4 and 5 (A), the thin wall is provided at 90 ° intervals from the outer surface of the
[0069]
When the
[0070]
Next, a method of attaching the trim board will be described.
[0071]
As shown in FIGS. 5A and 5B, the
[0072]
The
[0073]
Then, as shown in FIG. 5 (D), the mounting
[0074]
Next, the operation of the clip according to the second embodiment of the present invention and the trim board mounting structure using the clip will be described.
[0075]
Here, the
[0076]
Thereby, as shown in FIGS. 6A and 6B, after the
[0077]
On the other hand, in a state where the
[0078]
As described above, the thickness of the mounting
[0079]
Further, by reducing the thickness of the mounting
[0080]
Next, a clip according to a third embodiment of the present invention and a trim board mounting structure using the clip will be described. Note that description of contents substantially the same as those in the first embodiment is omitted.
[0081]
As shown in FIG. 7, here, a
[0082]
A pair of
[0083]
On the other hand, the
[0084]
Here, an
[0085]
Further, a projecting
[0086]
On the other hand, the mounting
[0087]
Here, the
[0088]
As shown in FIGS. 7 and 8A, a holding
[0089]
By the way, the
[0090]
The width of the
[0091]
On the other hand, the separation distance between the holding
[0092]
Next, a method of attaching the trim board will be described.
[0093]
First, the
[0094]
When the
[0095]
Here, since the inner diameter of the
[0096]
Next, as shown in FIGS. 8A and 8B, the
[0097]
Then, the
[0098]
Next, the operation of the clip according to the third embodiment of the present invention and the trim board mounting structure using the clip will be described.
[0099]
As shown in FIG. 7, the use of the
[0100]
Further, a
[0101]
Therefore, the mold releasability of the
[0102]
Further, as shown in FIG. 7, an
[0103]
Also, by making the inner diameter of the
[0104]
Further, by forming the engaging
[0105]
The engaging portion of the retainer member is not limited to this as long as it can be engaged with and fixed to a mounting seat formed along the mold releasing direction of the trim board mold.
[0106]
For example, as shown in FIGS. 9 and 10A, a cylindrical boss 72 (second mounting seat) is erected on the
[0107]
Accordingly, the shape of the second mounting seat can be simplified, so that the mold manufacturing period can be further shortened, and the cost of the mold can be reduced. Further, since the tapping
[0108]
Further, here, the tapping
[0109]
For example, as shown in FIG. 11A, an engaging
[0110]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, according to the first aspect of the present invention, the first mounting portion is located outside the first mounting seat in a state where the first engaging portion is inserted into the first mounting seat. The first engagement portion can be prevented from falling out of the first mounting seat by preventing the widening of the first engagement portion. Further, by forming the first mounting seat as a substantially spherical concave portion and the first engaging portion as a substantially spherical body, it is possible to absorb a positional shift between the trim board and the body panel.
[0111]
According to the second aspect of the present invention, the first mounting seat protruding from the trim board is formed so as to be releasable along the mold releasing direction of the trim board mold, so that the slide core is formed on the trim board mold. Since there is no need to provide such components, the mold structure can be simplified, and the cost can be significantly reduced.
[0112]
According to the third aspect of the present invention, the clip can be attached to and detached from the trim board. In addition, since the widening prevention rib is formed in an annular shape, it covers the entire circumference of the first mounting seat on the distal end side, so that the first engagement portion is more difficult to come off from the first mounting seat, and the first engagement with the first mounting seat. The joint strength can be increased.
[0113]
As described above, by increasing the detachment strength of the first engagement portion with respect to the first mounting seat, it is possible to reduce the thickness of the first mounting seat. Can be smaller. In addition, by reducing the thickness of the first mounting seat, the depth of the spherical concave portion provided on the distal end side of the first mounting seat can be reduced.
[0114]
Accordingly, since the undercut portion can be reduced, the trim board can be easily released from the mold, and the surface of the trim board may be whitened by the ejector pins disposed on the mold, or the trim board may be damaged. There is no risk of deformation.
[0115]
According to the fourth aspect of the present invention, the number of components is increased by using a retainer member to which the clip can be attached while being engaged with and fixed to the trim board, but the mold structure is simplified even in a complicated shape. Therefore, the mold processing cost can be reduced.
[0116]
According to the fifth aspect of the present invention, the clip is attached to the trim board by providing the second mounting seat as a plate member, providing the second engagement portion with a projection, and making the projection bite on the surface of the plate member. Therefore, it is not necessary to provide the trim board with an undercut portion which can be forcibly removed. For this reason, the releasability of the mold of the trim board is improved. In addition, because of the simple configuration, the mold manufacturing period can be shortened, and the cost of the mold can be reduced.
[0117]
According to the sixth aspect of the invention, the projections bite into the engagement ribs, so that the projections easily bite into the plate member. In addition, since the protrusions bite in a state of being orthogonal to the engagement ribs, biting properties with respect to the plate member are improved.
[0118]
According to the invention described in claim 7, by simply using the second mounting seat as a cylindrical boss, the mold manufacturing period can be further shortened as compared with the invention described in claim 6, and Costs can be reduced. Further, the screw member is screwed into the boss, and the second engagement portion is engaged with the boss while forming the screw portion, so that the retainer member is firmly fixed to the trim board.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an exploded perspective view showing a trim board mounting structure according to a first embodiment of the present invention.
FIGS. 2A and 2B are cross-sectional views illustrating a trim board mounting structure according to a first embodiment of the present invention, wherein FIG. 2A is a state before a clip is engaged with a mounting seat, and FIG. This is a state in which the clip is being engaged, and (C) is a state in which the clip is engaged with the mounting seat.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a trim board mounting structure according to the first embodiment of the present invention, showing a state where the trim board is mounted on a body panel via a clip.
FIG. 4 is an exploded perspective view showing a trim board mounting structure according to a second embodiment of the present invention.
FIGS. 5A to 5C are cross-sectional views showing a trim board mounting structure according to a second embodiment of the present invention, wherein FIGS. 5A to 5C show a state in which a clip is being engaged with a mounting seat, and FIG. Is a state where the clip is engaged with the mounting seat.
FIGS. 6A and 6B are cross-sectional views showing a trim board mounting structure according to a second embodiment of the present invention, wherein FIG. 6A is a state in which a clip is engaged with a mounting seat, and FIGS. The state which removed the clip from the mounting seat is shown.
FIG. 7 is an exploded perspective view showing a trim board mounting structure according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing a trim board mounting structure according to a third embodiment of the present invention, wherein (A) is a state before a retainer member is engaged with a mounting seat, and (B) is a retainer member. And a state in which a trim board is attached to a body panel via a clip.
FIG. 9 is an exploded perspective view showing a modification of the trim board mounting structure according to the third embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing a modification of the trim board mounting structure according to the third embodiment of the present invention, where (A) is a state before the retainer member is engaged with the mounting seat, and (B). Indicates a state where the retainer member is engaged with the mounting seat.
FIG. 11 is a cross-sectional view showing a modified example of the trim board mounting structure according to the third embodiment of the present invention, where (A) is a state before the retainer member is engaged with the mounting seat, and (B) is Indicates a state where the retainer member is engaged with the mounting seat.
[Explanation of symbols]
10 Body panel
12 clips
14 Trim board
16 Mounting seat (first mounting seat)
26 ball (first engagement part)
28 Widening prevention rib
32 Umbrella Club
34 insertion part
38 Claw
39 clips
40 Thin pieces (thin part)
41 annular rib (widening prevention rib)
42 Trim board
44 Retainer member
46 clips
48 plate member (second mounting seat)
50 Engagement rib
52 Mounting part
54 engagement part (second engagement part)
56 standing wall (surrounding rib)
58 Projection
60 Notch
62 Umbrella
64 Holding plate (first holding plate)
66 Shaft
68 Holding plate (second holding plate)
70 Trim board
72 boss (second mounting seat)
74 Tapping screw (second engagement part)
76 Retainer member
78 Retainer member
80 Mounting part
82 engagement boss (second engagement portion)
84 Trim board
86 boss (second mounting seat)
Claims (7)
前記クリップが、
前記第1取付座を拡幅させて第1取付座へ内挿可能な第1係合部と、
前記第1係合部から所定の距離を置いて配置され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿された状態で第1取付座の外側に位置して、第1取付座の拡幅を防止する拡幅防止リブと、
前記第1係合部の反対側に位置し、前記ボディパネルに面接可能な傘部と、
前記傘部中央から立設し、前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、
前記挿通部に挟幅可能に設けられ、挿通部を前記穴部へ挿通させた状態で、前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、
で構成されたことを特徴とするクリップ。A clip detachable along a mold releasing direction of a mold for molding a trim board to be attached to a body panel, and capable of engaging with a first mounting seat protruding from the trim board and expanding.
Said clip,
A first engagement portion that can be inserted into the first mounting seat by widening the first mounting seat;
The first engaging portion is disposed at a predetermined distance from the first engaging portion, and the first engaging portion is located outside the first mounting seat in a state where the first engaging portion is inserted into the first mounting seat. A widening prevention rib for preventing widening,
An umbrella portion located on the opposite side of the first engagement portion and capable of being interviewed with the body panel;
An insertion portion that is erected from the center of the umbrella portion and can be inserted into a hole formed in the body panel;
A claw portion which is provided so as to be able to be sandwiched in the insertion portion, and which can sandwich an inner edge portion of the body panel with the umbrella portion in a state where the insertion portion is inserted into the hole portion;
A clip comprising:
前記トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型すると共に、拡幅可能な第1取付座がトリムボードから突設し、
前記クリップが、
前記第1取付座を拡幅させて第1取付座へ内挿可能な第1係合部と、
前記第1係合部から所定の距離を置いて配置され、第1係合部が前記第1取付座へ内挿された状態で第1取付座の外側に位置して、第1取付座の拡幅を防止する拡幅防止リブと、
前記第1係合部の反対側に位置し、前記ボディパネルに面接可能な傘部と、
前記傘部中央から立設し、前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、
前記挿通部に挟幅可能に設けられ、挿通部を前記穴部へ挿通させた状態で、前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、
で構成されたことを特徴とするトリムボード取付構造。In the trim board mounting structure that attaches the trim board to the body panel via the clip,
Along with releasing the mold along the mold release direction of the mold for molding the trim board, a first mounting seat that can be widened protrudes from the trim board,
Said clip,
A first engagement portion that can be inserted into the first mounting seat by widening the first mounting seat;
The first engaging portion is disposed at a predetermined distance from the first engaging portion, and the first engaging portion is located outside the first mounting seat in a state where the first engaging portion is inserted into the first mounting seat. A widening prevention rib for preventing widening,
An umbrella portion located on the opposite side of the first engagement portion and capable of being interviewed with the body panel;
An insertion portion that is erected from the center of the umbrella portion and can be inserted into a hole formed in the body panel;
A claw portion which is provided so as to be able to be sandwiched in the insertion portion, and which can sandwich an inner edge portion of the body panel with the umbrella portion in a state where the insertion portion is inserted into the hole portion;
A trim board mounting structure characterized by comprising:
前記トリムボードを成形する金型の離型方向に沿って離型する第2取付座が前記トリムボードから突設し、
前記クリップが、
前記ボディパネルに面接可能な傘部と、
前記傘部中央から立設し、前記ボディパネルに形成された穴部へ挿通可能な挿通部と、
前記挿通部に挟幅可能に設けられ、前記傘部との間で前記ボディパネルの内縁部を挟持可能な爪部と、
前記傘部に重ねて設けられた第1挟持板と、
前記第1挟持板から立設する軸部と、
前記軸部の端部に前記第1挟持板と平行に設けられた第2挟持板と、
で構成され、
前記リテーナ部材が、
前記第2取付座に係合可能な第2係合部と、
前記第2係合部に連設され、前記第2係合部の前記第2取付座への係合方向と直交する方向に沿って前記軸部が侵入可能な切欠き部が形成されて、軸部が前記切欠き部内を侵入した状態で、前記第1挟持板と前記第2挟持板が前記切欠き部の周縁部を挟持して前記クリップを係合する装着部と、
で構成されたことを特徴とするトリムボード取付構造。A trim board mounting structure for engaging a clip with a retainer member, fixing the retainer member to a trim board, attaching the clip to a body panel, and attaching the trim board to the body panel.
A second mounting seat releasing from the trim board along a release direction of a mold for molding the trim board,
Said clip,
An umbrella unit that can be interviewed with the body panel,
An insertion portion that is erected from the center of the umbrella portion and can be inserted into a hole formed in the body panel;
A claw portion that is provided so as to be able to be sandwiched in the insertion portion and that can sandwich an inner edge portion of the body panel with the umbrella portion;
A first holding plate provided on the umbrella portion,
A shaft portion erecting from the first holding plate;
A second holding plate provided at an end of the shaft portion in parallel with the first holding plate;
Consists of
The retainer member is
A second engagement portion engageable with the second mounting seat;
A notch portion formed continuously with the second engaging portion, the cutout portion allowing the shaft portion to enter along a direction orthogonal to a direction in which the second engaging portion engages with the second mounting seat; A mounting portion in which the first holding plate and the second holding plate sandwich the peripheral portion of the notch and engage the clip in a state where the shaft portion has entered the inside of the notch;
A trim board mounting structure characterized by comprising:
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