JP2004183514A - Duct for vehicle - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To allow recessed deformation of an engine hood when a pedestrian collides with the engine hood. <P>SOLUTION: A support part 36 which projects from a second duct wall part 34 and abuts to and supports a back surface of a first duct wall part 32 comprises: an abutting part 52 which abuts to the back surface of the first duct wall part 32; and support wall parts 54 which are respectively contiguous to end edges of the abutting part 52 and opposite to each other. Each of the support wall parts 54 is divided into a first support part 56 and a second support part 58. The first support part is arranged to the first duct wall part 32 side and is extended with a first inclination angle α with respect to an vertical direction to the first duct wall part 32. The second support part 58 is contiguous to the first support part 56 and arranged to the second duct wall part 34 side, and is extended with a second inclination angle β which is greater than the first inclination angle α with respect to a vertical direction to the first duct wall part 32. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両用ダクトに関し、更に詳細には、車両のボンネットとその下方に位置する車体構成部分との間に配設され、該ボンネットの裏側に近接位置する第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要空間を保持して対向し、前記車体構成部分に近接位置する第2ダクト壁部と、該第2ダクト壁部の内側から突出して前記第1ダクト壁部の裏面を当接支持するチャンネル状の支持部とを備える車両用ダクトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図13および図14に例示するように、ボンネットタイプの自動車(車両)では、車体10における前部のエンジンルーム12内にエンジン20が搭載されている。このエンジン20は、周知の如く、エアクリーナー22を介して導入される清浄空気と燃料タンクから供給される燃料とを混合させた混合気を燃焼させる内燃機関であるから、走行中の中・高速回転時には常に外部空気を連続的かつ安定的に供給することが必要不可欠とされている。しかし、エンジンルーム12内の空気は前記エンジン20自体から発生する熱により温度が上昇するため、この高温空気を該エンジン20へ導入するようにすると燃焼効率が低下して出力低下等を招来する。このため、例えば図13および図14に例示したように、前記エアクリーナー22に連結される外気導入用の車両用ダクト30をエンジンルーム12の前側に配設し、走行中には外部空気を前側から効率的にエアクリーナー22へ誘導するようになっている(関連技術としては、特許文献1を参照)。
【0003】
ここで前記車両用ダクト30は、外部空気を効率的に取り込むことを前提とすると、一般的にはエンジンルーム12の前側における車体前面中央、すなわち該エンジンルーム12を開閉可能に閉成するボンネット14と、該ボンネット14の下方に位置してラジエター16を固定するためのラジエターサポート(車体構成部分)18との間に画成された隙間に設置することが望ましい。しかしながら前記隙間は、図14から明らかなように、上下方向の間隔を大きく確保することが困難な場合が多く、従って前記車両用ダクト30の外形形状は、必然的に該隙間に収まるように高さ寸法を低く抑えた薄型扁平形状とせざるを得ない。
【0004】
従って車両用ダクト30は、例えば図15に示すように、逆平坦トレー状の第1ダクト壁部32と、該第1ダクト壁部32に所要空間を保持して対向的に位置するトレー状の第2ダクト壁部34とで中空体に形成され、両ダクト壁部32,34の端部に空気導入口38および空気導出口40が開設されている。そして、この車両用ダクト30を前記ボンネット14とラジエターサポート18との間に配設した際には、前記第1ダクト壁部32が該ボンネット14の裏側に近接位置すると共に、前記第2ダクト壁部34が該ラジエターサポート18に近接位置するようになる(図14)。なお前記車両用ダクト30は、ポリエチレン(PE)またはポリプロピレン(PP)等の樹脂材料を材質とする合成樹脂製とされ、例えばインジェクション成形技術またはブロー成形技術等の成形技術により成形される。
【0005】
ここで前記車両用ダクト30は、第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34が平坦状に形成されていると共に、前記空気導入口38が横長に開口した形状とされているため、これらダクト壁部32,34の剛性が低下している。従って、前記エンジン20の始動により前記空気導入口38を介して外部空気が吸引される際に、ダクト内圧と大気圧との圧力差(ダクト内圧<大気圧)が大きくなると、第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34が相互近接するよう陥凹的に変形し、場合によっては空気導入口38が閉口した状態となる虞がある。車両用ダクト30が前述のように陥凹的に変形すると、エンジン20へ必要量の外部空気が導入されなくなり、該エンジン20の出力低下または故障を招来する等の不都合が発生する。
【0006】
そこで、前述した不都合を回避するため、図15および図16に示すように、前記第2ダクト壁部34の内側からチャンネル状に突出する支持部36を該第2ダクト壁部34に一体的に形成し、この支持部36で前記第1ダクト壁部32の裏面を当接支持する構造としたものが提案されている。このように、第2ダクト壁部34に前記支持部36を一体的に設けることで、ダクト内圧と大気圧との圧力差(ダクト内圧<大気圧)が発生したとしても、第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34が相互近接するように変形することが規制され、前記空気導入口38が閉口した状態となる不都合の発生を防止し得る。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−294249号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年に至っては、歩行者保護に関する安全対策の確立が希求されつつあり、歩行者が衝突した際にはその衝撃によりボディが適度に変形することで、衝撃吸収を図るようにした所謂「歩行者傷害軽減ボディ」が開発されている。すなわち、走行中の車両が誤って歩行者に衝突した場合には、先ず第1段階として歩行者の脚部に当該車両のフロントバンパーが衝突し、第2段階として該歩行者の腰部が当該車両の前記ボンネット14の前縁部位に衝突するようになり、第3段階として該歩行者の胸部および頭部が前記ボンネット14の後縁部位またはフロントガラスに衝突することが知られている。このため前記ボンネット14においては、歩行者が衝突した際に陥凹的に変形するよう設計することで、衝突による衝撃吸収を図って歩行者の負傷度合を軽減する対策が施されている。
【0009】
しかしながら、前記ボンネット14における前縁裏側には、前述すると共に図14に示したように、前記車両用ダクト30が殆ど隙間のない状態に配設されており、この前縁部位には、当該ボンネット14の陥凹的な変形を許容する変形許容空間が殆ど画成されていない。このため、歩行者の身体が前記ボンネット14の前縁に衝突した際には、該ボンネット14は変形開始と略同時に前記車両用ダクト30に接触するようになる。しかも前記車両用ダクト30は、前述したように、自体の剛性向上を図るべく前記支持部36を有しているため、歩行者との衝突により変形しつつある前記ボンネット14が前記第1ダクト壁部32を上方から衝撃力を伴って押圧したとしても、前記支持部36における平坦状の支持壁部42が突張った状態となって該第1ダクト壁部32の沈み込みが許容されない。従って、従来の車両用ダクト30では、歩行者との衝突による前記ボンネット14の陥凹的な変形を規制してしまい、該ボンネット14の衝撃吸収性能の低下を招来すると共に、歩行者の負傷度合の軽減を図るうえで支障を来すこととなっていた。
【0010】
【発明の目的】
本発明は、前述した課題を好適に解決するべく提案されたもので、歩行者との衝突により変形しつつあるボンネットによる押圧力が加わった際に、該ボンネットの裏側に近接位置するダクト壁部が適切に変形する構造とすることで、該ボンネットの陥凹的な変形を許容し得るよう構成した車両用ダクトを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決して、所期の目的を達成するため本発明は、車両のボンネットとその下方に位置する車体構成部分との間に配設され、該ボンネットの裏側に近接位置する第1ダクト壁部と、該第1ダクト壁部に所要空間を保持して対向し、前記車体構成部分に近接位置する第2ダクト壁部と、該第2ダクト壁部の内側から突出して前記第1ダクト壁部の裏面を当接支持するチャンネル状の支持部とを備える車両用ダクトにおいて、
前記支持部は、前記第1ダクト壁部の裏面と当接する当接部と、該当接部の端縁に連接して対向する支持壁部とからなり、
前記支持壁部は、前記第1ダクト壁部の側に位置し、該第1ダクト壁部に対する鉛直方向に対して第1傾斜角度で延在する第1支持部分と、前記第1支持部分に連接されて前記第2ダクト壁部の側に位置し、該第1ダクト壁部に対する鉛直方向に対して前記第1傾斜角度より大きな第2傾斜角度で延在する第2支持部分とに分かたれることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る車両用ダクトにつき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、本発明が対象とする車両用ダクトは種々の外形形状・サイズ等とし得るが、本実施例では図15および図16に例示した従来の車両用ダクト30と基本的形状を同一とした車両用ダクトを例示する。従って、図13〜図16を引用して説明した従来技術の項における既出の部材や部位と同一部材・部位に関しては、同一の符号で指示する。
【0013】
図1は、本発明の好適実施例に係る車両用ダクトを一部破断した状態で示した概略斜視図、図2は図1のII−II線断面図である。実施例の車両用ダクト50は、例えばポリエチレン(PE)等の樹脂材料を材質とし、図6に例示した第1成形型62および第2成形型64からなるブロー成形型60を使用して、ブロー成形技術により成形されたものである。なお、ブロー成形技術は公知の技術であるから、ここではその詳細説明は省略する。
【0014】
実施例の車両用ダクト50は、図14に示した如く、車両における車体10の前記ボンネット14と該ボンネット14の下方に位置するラジエターサポート(車体構成部分)18との間に配設して、例えば前記エンジン20に清浄空気を供給する前記エアクリーナー22に連結して実施に供される。このような車両用ダクト50は、前記ボンネット14の裏側に近接位置する第1ダクト壁部32と、該第1ダクト壁部32に所要空間を保持して対向的に位置し、前記ラジエターサポート18に近接位置する第2ダクト壁部34と、該第2ダクト壁部34の内側から突出して前記第1ダクト壁部32の裏面を当接支持するチャンネル状の支持部36とを備えている。そして、前記第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34における一方の端縁部には、横長に開口した空気導入口38が開設され、また両ダクト壁部32,34における他方の端縁部には、前記エアクリーナー22に接続し得る形状に開口した空気導出口40が開設されている。
【0015】
前記支持部36は、前記空気導入口38に隣接した側において所要長さの湾曲状に延在形成され、前記第1ダクト壁部32の裏面と当接する当接部52と、該当接部52の端縁および前記第2ダクト壁部34に連接される支持壁部54とからなっている。従って前記支持部36は、前記空気導入口38から導入される外部空気を、前記支持壁部54によって空気導出口40の側へスムーズに流通案内するようになっており、所謂整流板としても機能する。
【0016】
ここで、前記第1ダクト壁部32、第2ダクト壁部34および支持部36の肉厚tは、何れの部位においても略同一の2〜2.5mm程度とされているため、平坦状の第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34は適度の柔軟性を有している。しかしながら、前記第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34の間に位置する前記支持部36が所謂「補強リブ」として機能するため、これら第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34の撓曲的な変形を規制するようになっている。従って、エンジンルーム12の前側に配設した実施状態において、前記空気導入口38を介して外部空気が導入される際に発生するダクト内外の圧力差(ダクト内圧<大気圧)程度では、第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34が相互近接するように変形することが阻止され、更には前記空気導入口38が閉口状態に変形すること等が好適に防止される。
【0017】
そして実施例の車両用ダクト50では、空気導入時における第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34の変形を前記支持部36によって防止するようにしたもとで、図4に例示するように、歩行者との衝突により変形する前記ボンネット14が前記第1ダクト壁部32を衝撃力を伴って押圧した際には、該第1ダクト壁部32が沈み込むよう変形する構造とすることで、当該ボンネット14の陥凹的な変形およびこれによる衝撃吸収性能を向上させ得るようになっている。すなわち、前記第1ダクト壁部32に対して衝撃力を伴った過大な押圧力が作用した際には、該第1ダクト壁部32を裏側から支持していた前記支持部36が押し潰されるよう変形することで、当該第1ダクト壁部32の陥凹的な変形を許容するようになっている。
【0018】
具体的には、前記支持部36における前記支持壁部54を、図3に拡大図示するように、前記第1ダクト壁部32の側に位置し、該第1ダクト壁部32に対する鉛直方向に対して第1傾斜角度αで延在する第1支持部分56と、前記第1支持部分56に連接されて前記第2ダクト壁部34の側に位置し、該第1ダクト壁部32に対する鉛直方向に対して前記第1傾斜角度αより大きな第2傾斜角度βで延在する第2支持部分58とに分かたれた形状としている。すなわち支持壁部54は、前記当接部52が形成された先端部分から、前記第2ダクト壁部34の側に位置する基端部分に向けて所謂末広がり形状とされると共に、前記第1支持部分56の末広がり度合よりも前記第2支持部分58の末広がり度合の方が大きくなっている。なお、前記第1支持部分56および第2支持部分58は、前記支持部36における略中間部位において折曲しており、両者56,58の幅寸法は略同等とされている。
【0019】
そして、前記第1支持部分56の第1傾斜角度αと、前記第2支持部分58の第2傾斜角度βとは、次のような範囲内に設定されている。すなわち前記支持壁部54は、前述のように適宜の折曲状に形成されることを前提として、前記第1傾斜角度α=10°および第2傾斜角度β=25°の折曲状態と、前記第1傾斜角度α=20°および第2傾斜角度β=25°の略直線状態との間に含まれる折曲形状とされる。これに基づいて実施例では、前述した範囲内に含まれる形状として、第1傾斜角度α=10°に設定すると共に第2傾斜角度β=30°に設定した折曲形状を例示している。但し、前記第1支持部分56における第1傾斜角度αの角度設定、第2支持部分58における第2傾斜角度βの角度設定、およびこれらの設定による支持壁部54の折曲形状等は、本願出願人が実施した実験により得られたもので、その実験内容および実験結果については後述する。
【0020】
前記支持壁部54における第1支持部分56および第2支持部分58は、前記ブロー成形型60における前記第2成形型64に設けた凸壁部66により、当該ダクト50をブロー成形するに際して同時に形成される。すなわち前記凸壁部66は、図6および図7に示すように、前記第2支持部分58を形成する基部68と、前記第1支持部分56を形成する先端部70とからなり、パリソンPが該凸壁部66の外面に密着することで、第1傾斜角度αの第1支持部分56、第2傾斜角度βの第2支持部分58および当接部52からなる支持部36が形成される。なお、第2支持部分58の第2傾斜角度βが第1支持部分56の第1傾斜角度αよりも大きく設定されているため、成形された車両用ダクト50の脱型時には支持部36から凸壁部66が容易かつ好適に離脱するようになる。
【0021】
次に、本願出願人が実施した実験の内容について説明する。本実施例の車両用ダクト50では、前記第1ダクト壁部32に衝撃力を伴う押圧力が加わった際に、該第1ダクト壁部32の陥凹的な変形を許容するようにするために、前記支持部36の支持壁部54を相互折曲的に連接される第1支持部分56および第2支持部分58から形成して、押圧力が作用した際には両支持部分56,58を適切に折曲変形させて押し潰されるよう構成することを特徴としている。そこで本実験では、前記第1支持部分56における第1傾斜角度αの最適な角度と、前記第2支持部分58における第2傾斜角度βの最適な角度とを得るために、図8〜図10に示す3タイプ・3形状(合計9種類)において、衝撃力を伴った所要の押圧力を前記第1ダクト壁部32に加えた際に発生する反力の測定を行なった。
【0022】
すなわち、図8のタイプの車両用ダクト50は、支持部36の支持壁部54における第1支持部分56の第1傾斜角度α=10°に設定したもとで、▲1▼第2支持部分58の第2傾斜角度=10°(角度差0°、支持壁部54は直接状)(図8(a))、▲2▼第2支持部分58の第2傾斜角度=20°(角度差10°)(図8(b))、▲3▼第2支持部分58の第2傾斜角度=30°(角度差20°)(図8(c))とした3形状である。また、図9のタイプの車両用ダクト50では、支持部36の支持壁部54における第1支持部分56の第1傾斜角度α=20°に設定したもとで、▲1▼第2支持部分58の第2傾斜角度=20°(角度差0°、支持壁部54は直接状)(図9(a))、▲2▼第2支持部分58の第2傾斜角度=30°(角度差10°)(図9(b))、▲3▼第2支持部分58の第2傾斜角度=40°(角度差20°)(図9(c))とした3形状である。更に、図10のタイプの車両用ダクト50では、支持部36の支持壁部54における第1支持部分56の第1傾斜角度α=30°に設定したもとで、▲1▼第2支持部分58の第2傾斜角度=30°(角度差0°、支持壁部54は直接状)(図10(a))、▲2▼第2支持部分58の第2傾斜角度=40°(角度差10°)(図10(b))、▲3▼第2支持部分58の第2傾斜角度=50°(角度差20°)(図10(c))とした3形状である。
【0023】
図11は、図8〜図10に示した3タイプ・3形状の各車両用ダクト50において、前記実験から得られた夫々の反力の測定データを基に作成したグラフであり、また表1は、これら3タイプ・3形状の夫々の車両用ダクト50における反力の測定データを纏めた表である。なお、表1中の増減率とは、夫々のタイプにおいて、第1傾斜角度α=第2傾斜角度β(第1支持部分56および第2支持部分58が直線状態)とした場合の反力を基準として、第1傾斜角度α<第2傾斜角度β(第1支持部分56および第2支持部分58が折曲状態)とした場合の反力を比較したものである。
【0024】
【表1】

Figure 2004183514
【0025】
図11および表1から明らかなように、第1支持部分56の第1傾斜角度α=10°としたタイプの車両用ダクト50では、第2支持部分58の第2傾斜角度β=10°(図16に例示した従来の車両用ダクト30と同一形状)を基準とすると、第2支持部分58の第2傾斜角度β=20°(両者の角度差10°)の場合では反力が17.9%増加するのに対し、第2支持部分58の第2傾斜角度β=30°(両者の角度差20°)の場合では逆に反力が28.8%も減少することが判明した。
【0026】
これに対し、第1支持部分56の第1傾斜角度α=20°としたタイプの車両用ダクト50では、第2支持部分58の第2傾斜角度β=20°(両者の角度差0°)を基準とすると、第2支持部分58の第2傾斜角度β=30°(両者の角度差10°)の場合では反力が64.2%も増加し、第2支持部分58の第2傾斜角度β=40°(両者の角度差20°)の場合でも反力が31.4%も増加した。更に、第1支持部分56の第1傾斜角度α=30°としたタイプの車両用ダクト50では、第2支持部分58の第2傾斜角度β=30°(両者の角度差0°)を基準とすると、第2支持部分58の第2傾斜角度β=40°(両者の角度差10°)の場合では反力が86.2%も増加し、第2支持部分58の第2傾斜角度β=50°(両者の角度差20°)の場合でも反力が30.0%も増加した。
【0027】
ここで、3タイプ・3形状の合計9種類を総合的にみると、反力が最低となったのは、第1支持部分56の第1傾斜角度α=30°で第2支持部分58の第2傾斜角度β=30°(両者の角度差0°)の場合である。次いで、反力が2番目に低かったのは、第1支持部分56の第1傾斜角度α=30°で第2支持部分58の第2傾斜角度β=50°(両者の角度差20°)の場合である。そして、実施例に例示した車両用ダクト50、すなわち第1支持部分56の第1傾斜角度α=10°で第2支持部分58の第2傾斜角度β=30°(両者の角度差20°)の場合は、これらに続いて3番目に反力が低い結果となった。すなわち、前記支持部36における支持壁部54を、直線状態とすると共にその傾斜角度を大きく設定すれば、車両用ダクトが圧潰的に変形し易くなることが実証されている。
【0028】
しかしながら、前記支持壁部54の傾斜角度を大きく設定した場合には、当該車両用ダクト50の空気流通空間の断面積が減少するため、必要とされる空気の流通量が確保できなくなってダクトとしての本来の機能が阻害される問題が生じてしまう。例えば図12(a)に示すように、第1支持部分56の第1傾斜角度α=10°で第2支持部分58の第2傾斜角度β=10°とした従来の車両用ダクト30を基準とした場合、第1支持部分56の第1傾斜角度α=10°で第2支持部分58の第2傾斜角度β=30°とした車両用ダクト50では、空気流通空間の断面積の減少部分は同図に示した網掛け部分Sだけとなり、本願出願人が計算した結果では断面積の減少率は僅か1.5%前後にとどまった。
【0029】
ところが図12(b)に示すように、第1支持部分56の第1傾斜角度α=30°で第2支持部分58の第2傾斜角度β=30°とした車両用ダクト50では、空気流通空間の断面積の減少は同図に示した網掛け部分Sとなり、断面積の減少率は10%程度にもなった。更に図示しないが、第1支持部分56の第1傾斜角度α=30°で第2支持部分58の第2傾斜角度β=50°とした車両用ダクト50では、空気流通空間の断面積の減少率が10%以上になることは明らかである。すなわち、後者の車両用ダクト50の場合は、反力の低下は好適に図られるものの、空気流通空間の断面積が大幅に減少してしまう問題が生じるため、例えば外形サイズを大きくして空気流通空間の拡大化を図る等の対策が必要となるが、前述した如く配設部位が限られた狭い空間であるから、外形サイズの大型化による対応は現実的に困難が予想される。
【0030】
これに対し、前者である実施例の車両用ダクト50(第1支持部分56の第1傾斜角度α=10°で第2支持部分58の第2傾斜角度β=30°)は、空気流通空間の断面積の減少を最小限にとどめつつも、反力を大幅に減少させることができている。従って、前述した諸条件を前提とした本実施例の車両用ダクト50は、前記支持部36における支持壁部54を、第1傾斜角度α=10°程度で延在する第1支持部分56と、第2傾斜角度β=30°程度で延在する第2支持部分58とで形成するようにしたものである。
【0031】
但し前述した実験結果によれば、図11から明らかなように、反力が従来の場合より低くなるのは、第1支持部分56の第1傾斜角度α=10°に設定した場合では第2支持部分58の第2傾斜角度β=25°以上であり、第1支持部分56の第1傾斜角度α=20°に設定した場合では第2支持部分58の第2傾斜角度β=25°以下である。このことから前記支持壁部54の形状は、空気流通空間の断面積の減少を考慮すると前述したように、適宜の折曲状に形成されることを前提として、前記第1傾斜角度α=10°および第2傾斜角度β=25°の折曲状態と、前記第1傾斜角度α=20°および第2傾斜角度β=25°の折曲状態との間に含まれる折曲形状とすればよいという結果が得られる。
【0032】
【実施例の作用】
前述のように構成された本実施例の車両用ダクト50は、前述したように、エンジンルーム12の前側における車体前面中央に固定される。このとき、前記第1ダクト壁部32が前記ボンネット14の裏側に近接位置するようになり、また前記第2ダクト壁部34が前記ラジエターサポート18に近接位置するようになる。
【0033】
なお、前記ボンネット14を開放した場合には、前記車両用ダクト50はエンジンルーム12の前側に露出するようになるので、前記エンジン20のメンテナンス作業時等に手指や身体が接触することもあり得る。しかしながら、実施例の車両用ダクト50では、前記第1ダクト壁部32の上面を軽く接触した場合等、該第1ダクト壁部32を上方から衝撃力を伴わずに押圧した程度では、前記支持部36の支持壁部54が変形しないので、前記第1ダクト壁部32が陥凹的に変形することはない。
【0034】
このような実施状態における前記車両用ダクト50では、歩行者との衝突により前記ボンネット14が下方へ変形し、これに伴って前記第1ダクト壁部32に上方から衝撃力を伴った押圧力が加わった際には、該第1ダクト壁部32を裏側から支持している前記支持部36へその押圧力が伝達される。そして、衝撃力を伴った押圧力を受けた前記支持部36では、図4および図5に例示するように、支持壁部54の第1支持部分56および第2支持部分58が両者の境界部分で折曲するようになる一方、各々の第1支持部分56が湾曲状に変形することで、全体的または部分的に押し潰された状態に変形するようになり、前記第1ダクト壁部32の沈み込みを許容するようになる。
【0035】
従って、本実施例の車両用ダクト50は、空気導入時に発生する圧力差による第1ダクト壁部32および第2ダクト壁部34の変形を前記支持部36で防止することを前提としたもとで、歩行者との衝突により変形したボンネット14が前記第1ダクト壁部32を上方から衝撃力を伴って押圧した際には、少なくとも支持壁部54の一部分が折曲的に変形して押し潰されることで、該第1ダクト壁部32の沈み込みを許容する。従って、歩行者との衝突による前記ボンネット14の更なる陥凹的な変形を許容するようになり、該ボンネット14の衝撃吸収性能の低下を招来する不都合を回避すると共に、歩行者の負傷度合の軽減に寄与し得る。
【0036】
しかも、本実施例の車両用ダクト50は、前記支持部36の支持壁部54を中間部位で折曲させた形状としたことで、図15および図16に例示した従来の車両用ダクト30と比較すると、前述したように、空気流通空間の断面積を殆ど減少させることなく、第1ダクト壁部32に衝撃力を伴った押圧力が加わった際に発生する反力を30%近くも減少させ得る。従って、外形サイズを大きく(横幅の拡大化)することなく所定量の空気を前記エンジン20側へ通入案内し得るようにしたもとで、前記ボンネット14の陥凹的な変形を許容して歩行者の負傷度合の軽減に大きく寄与し得る。
【0037】
なお前記実施例では、前記エンジン20に供給される外部空気の導入のために供される車両用ダクトを例示したが、本願が対象とする車両用ダクトはこれに限定されるものではなく、例えば前記エンジンルーム12内に外部空気を導入するために供されるもの、図示しないエアコンユニットに外部空気を導入するために供されるもの、更には乗員室等へ外部空気を導入するために供されるもの等、前記ボンネット14とラジエターサポート18(車体構成部分)との間に配設されるものは全て対象とされる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係る車両用ダクトによれば、空気導入時に発生する圧力差による変形を支持部で防止することを前提としたもとで、歩行者との衝突により変形したボンネットが第1ダクト壁部を上方から押圧した際には、少なくとも支持壁部の一部分が折曲的に変形して押し潰されることで、該第1ダクト壁部の沈み込みを好適に許容する。従って、歩行者との衝突による前記ボンネットの更なる陥凹的な変形を許容するようになり、該ボンネットの衝撃吸収性能の低下を招来する不都合を回避すると共に、歩行者の負傷度合の軽減に寄与し得る等の有益な効果を奏する。
また本発明に係る車両用ダクトは、従来の車両用ダクトと比較すると、空気流通空間の断面積を殆ど減少させることなく、第1ダクト壁部に衝撃力を伴った押圧力が加わった際に発生する反力を30%近くも減少させ得る。従って、外形サイズを大きくすることなく所定量の空気を通入案内し得るようにしたもとで、前記ボンネットの陥凹的な変形を許容して歩行者の負傷度合の軽減に大きく寄与し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】好適実施例に係る車両用ダクトを一部破断して示した概略斜視図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図2を部分的に拡大して図示した説明断面図である。
【図4】歩行者との衝突により変形したボンネットが第1ダクト壁部を上方から衝撃力を伴って押圧した際の説明断面図であって、支持部の支持壁部が第1支持部分および第2支持部分の境界部で折曲すると共に第1支持部分が変形することで、第1ダクト壁部の沈み込みが許容されて該ボンネットの更なる変形を許容した状態を示している。
【図5】図4を部分的に拡大して図示した説明断面図である。
【図6】ブロー成形型の第1成形型および第2成形型を相互離間させたもとで、両成形型の間にパリソンを到来させた状態を示した説明断面図である。
【図7】第1成形型および第2成形型を近接させることで、実施例の車両用ダクトをブロー成形している状態を部分的に示した説明断面図であって、第2成形型の成形面にパリソンが密着することで、当接部および折曲した支持壁部からなる支持部が形成されることを示している。
【図8】第1支持部分の第1傾斜角度を10°に設定したタイプの車両用ダクトにおいて、実験に供される3種類の支持部の形状を示した断面図である。
【図9】第1支持部分の第1傾斜角度を20°に設定したタイプの車両用ダクトにおいて、実験に供される3種類の支持部の形状を示した断面図である。
【図10】第1支持部分の第1傾斜角度を30°に設定したタイプの車両用ダクトにおいて、実験に供される3種類の支持部の形状を示した断面図である。
【図11】図8〜図10に示した3種類・3タイプの各車両用ダクトの実験結果を示したグラフである。
【図12】(a)は、第1支持部分の第1傾斜角度を10°、第2支持部分の第2傾斜角度を30°に設定した車両用ダクトにおける断面積と、従来のダクトにおける断面積との差を比較した説明図、
(b)は、第1支持部分の第1傾斜角度を30°、第2支持部分の第2傾斜角度を30°に設定した車両用ダクトにおける断面積と、従来のダクトにおける断面積との差を比較した説明図である。
【図13】車両におけるエンジンルーム内を略示した斜視図であって、ボンネットとラジエターサポートとの間に車両用ダクトが配設された状態を示している。
【図14】図13のX−X線断面図である。
【図15】図13に示した従来の車両用ダクトの一部破断斜視図である。
【図16】図15のY−Y線断面図である。
【符号の説明】
14 ボンネット
18 ラジエターサポート(車体構成部分)
32 第1ダクト壁部
34 第2ダクト壁部
36 支持部
52 当接部
54 支持壁部
56 第1支持部分
58 第2支持部分
α 第1傾斜角度
β 第2傾斜角度[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle duct, and more specifically, a first duct wall portion disposed between a hood of a vehicle and a vehicle body component located below the hood, and located near a back side of the hood, A second duct wall facing the first duct wall while holding a required space, and located close to the vehicle body component, and a back surface of the first duct wall protruding from the inside of the second duct wall. The present invention relates to a vehicle duct having a channel-shaped support portion for supporting the channel.
[0002]
[Prior art]
For example, as illustrated in FIGS. 13 and 14, in a hood-type automobile (vehicle), an engine 20 is mounted in an engine room 12 at a front portion of a vehicle body 10. As is well known, the engine 20 is an internal combustion engine that burns a mixture of clean air introduced through an air cleaner 22 and fuel supplied from a fuel tank. It is indispensable to supply external air continuously and stably at all times during rotation. However, the temperature of the air in the engine room 12 rises due to the heat generated from the engine 20 itself. Therefore, if this high-temperature air is introduced into the engine 20, the combustion efficiency is reduced and the output is reduced. Therefore, for example, as illustrated in FIG. 13 and FIG. 14, a vehicle duct 30 for introducing outside air connected to the air cleaner 22 is disposed on the front side of the engine room 12, and the outside air is supplied to the front side during traveling. (See Patent Document 1 for related art).
[0003]
Assuming that the vehicle duct 30 efficiently takes in external air, the vehicle duct 30 is generally located at the center of the front of the vehicle body at the front side of the engine room 12, that is, the bonnet 14 that opens and closes the engine room 12. It is desirable to install the radiator 16 in a gap defined between the radiator 16 and a radiator support (vehicle body component) 18 for fixing the radiator 16 located below the hood 14. However, as is clear from FIG. 14, it is often difficult to secure a large vertical space, and therefore the outer shape of the vehicle duct 30 is necessarily high enough to fit in the clearance. Inevitably, it must be a thin, flat shape with a low size.
[0004]
Therefore, for example, as shown in FIG. 15, the vehicle duct 30 includes an inverted flat tray-shaped first duct wall portion 32 and a tray-shaped first duct wall portion 32 which holds a required space and is opposed to each other. An air inlet 38 and an air outlet 40 are formed in a hollow body with the second duct wall 34 at the ends of both duct walls 32 and 34. When the vehicle duct 30 is disposed between the bonnet 14 and the radiator support 18, the first duct wall 32 is located close to the back side of the bonnet 14 and the second duct wall The part 34 comes to be located close to the radiator support 18 (FIG. 14). The vehicle duct 30 is made of a synthetic resin made of a resin material such as polyethylene (PE) or polypropylene (PP), and is formed by a molding technique such as an injection molding technique or a blow molding technique.
[0005]
Here, the vehicle duct 30 has a first duct wall portion 32 and a second duct wall portion 34 which are formed in a flat shape, and the air inlet 38 has a shape which is horizontally elongated. The rigidity of the duct walls 32, 34 is reduced. Therefore, when the pressure difference between the internal pressure of the duct and the atmospheric pressure (the internal pressure of the duct <atmospheric pressure) increases when the external air is sucked through the air introduction port 38 by the start of the engine 20, the first duct wall portion is formed. 32 and the second duct wall 34 may be concavely deformed so as to approach each other, and in some cases, the air inlet 38 may be closed. When the vehicle duct 30 is concavely deformed as described above, a required amount of external air is not introduced into the engine 20, which causes inconveniences such as a decrease in output of the engine 20 or a failure.
[0006]
Therefore, in order to avoid the above-described inconvenience, as shown in FIGS. 15 and 16, a support portion 36 projecting in a channel shape from the inside of the second duct wall portion 34 is integrally formed with the second duct wall portion 34. There has been proposed a structure in which the back surface of the first duct wall portion 32 is abutted and supported by the support portion 36. In this way, by providing the support portion 36 integrally with the second duct wall portion 34, even if a pressure difference between the duct internal pressure and the atmospheric pressure (duct internal pressure <atmospheric pressure) occurs, the first duct wall portion is provided. Deformation of the second duct wall portion 32 and the second duct wall portion 34 so as to be close to each other is restricted, and it is possible to prevent the inconvenience that the air inlet 38 is closed.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-11-294249
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in recent years, establishment of safety measures for pedestrian protection has been demanded, and when a pedestrian collides, the body is appropriately deformed by the impact, thereby absorbing the impact. A body for reducing injuries to the elderly has been developed. That is, when a running vehicle collides with a pedestrian by mistake, first, the front bumper of the vehicle collides with the pedestrian's leg as a first stage, and the pedestrian's waist as a second stage. It is known that the pedestrian starts to collide with the front edge portion of the bonnet 14, and the pedestrian's chest and head collide with the rear edge portion or the windshield of the bonnet 14 as a third stage. For this reason, the bonnet 14 is designed to be concavely deformed when a pedestrian collides, thereby taking measures to reduce the degree of injury to the pedestrian by absorbing the impact of the collision.
[0009]
However, on the back side of the front edge of the bonnet 14, the vehicle duct 30 is disposed with almost no gap as described above and shown in FIG. Almost no deformation permissible space for allowing the 14 concave deformation is defined. Therefore, when the pedestrian's body collides with the front edge of the hood 14, the hood 14 comes into contact with the vehicle duct 30 almost simultaneously with the start of the deformation. Moreover, since the vehicle duct 30 has the support portion 36 for improving the rigidity of the vehicle duct 30 as described above, the hood 14 which is being deformed by a collision with a pedestrian is not covered by the first duct wall. Even if the portion 32 is pressed from above with an impact force, the flat support wall portion 42 of the support portion 36 is in a protruding state and the sinking of the first duct wall portion 32 is not allowed. Therefore, in the conventional vehicle duct 30, the concave deformation of the bonnet 14 due to the collision with the pedestrian is restricted, and the shock absorbing performance of the bonnet 14 is reduced. It was supposed to hinder the reduction of the number of people.
[0010]
[Object of the invention]
The present invention has been proposed in order to preferably solve the above-described problem, and when a pressing force is applied by a bonnet that is deforming due to a collision with a pedestrian, a duct wall portion located close to the back side of the bonnet. It is an object of the present invention to provide a vehicle duct configured to allow a concave deformation of the hood by appropriately deforming the hood.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
SUMMARY OF THE INVENTION In order to solve the above-mentioned problems and achieve an intended object, the present invention provides a first duct disposed between a hood of a vehicle and a vehicle body component located below the hood, and located near a back side of the hood. A wall portion, a second duct wall portion which faces the first duct wall portion while holding a required space, and is located close to the vehicle body component, and a first duct projecting from inside the second duct wall portion; A channel-shaped support portion that abuts and supports the back surface of the wall portion,
The support portion includes a contact portion that is in contact with the back surface of the first duct wall portion, and a support wall portion that is connected to and faces an edge of the contact portion,
A first support portion located on the side of the first duct wall portion and extending at a first inclination angle with respect to a vertical direction with respect to the first duct wall portion; A second support portion connected to the second duct wall portion and extending at a second inclination angle larger than the first inclination angle with respect to a vertical direction with respect to the first duct wall portion; It is characterized by being drooped.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, a vehicle duct according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings by way of preferred embodiments. Note that the vehicle duct to which the present invention is applied can have various external shapes and sizes, but in this embodiment, a vehicle having the same basic shape as the conventional vehicle duct 30 illustrated in FIGS. 15 and 16. An example of a duct is shown below. Therefore, the same members and portions as those already described in the section of the prior art described with reference to FIGS. 13 to 16 are indicated by the same reference numerals.
[0013]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a vehicle duct according to a preferred embodiment of the present invention in a partially broken state, and FIG. 2 is a sectional view taken along line II-II of FIG. The duct 50 for a vehicle of the embodiment is made of a resin material such as polyethylene (PE), for example, and is blown using a blow mold 60 including a first mold 62 and a second mold 64 illustrated in FIG. It is formed by a molding technique. Since the blow molding technique is a known technique, a detailed description thereof is omitted here.
[0014]
As shown in FIG. 14, the vehicle duct 50 of the embodiment is disposed between the bonnet 14 of the vehicle body 10 of the vehicle and a radiator support (vehicle component part) 18 located below the hood 14, For example, the air cleaner is connected to the air cleaner 22 that supplies clean air to the engine 20, and is provided for implementation. Such a vehicle duct 50 is opposed to a first duct wall 32 located on the back side of the bonnet 14 while maintaining a required space in the first duct wall 32, and the radiator support 18. And a channel-shaped support portion 36 projecting from the inside of the second duct wall portion 34 and protruding from the inside of the second duct wall portion 34 and supporting the back surface of the first duct wall portion 32 in contact therewith. At one end of the first duct wall 32 and the second duct wall 34, an air inlet 38 which is opened horizontally is opened, and the other end of both duct walls 32 and 34 is opened. An air outlet 40 is opened in the portion so as to be connected to the air cleaner 22.
[0015]
The support portion 36 is formed to extend in a curved shape of a required length on the side adjacent to the air introduction port 38, and a contact portion 52 that contacts the back surface of the first duct wall portion 32, And a support wall 54 connected to the second duct wall 34. Accordingly, the support portion 36 smoothly guides the external air introduced from the air inlet 38 toward the air outlet 40 by the support wall portion 54, and also functions as a so-called rectifying plate. I do.
[0016]
Here, the thickness t of the first duct wall portion 32, the second duct wall portion 34, and the support portion 36 is substantially the same in each region, that is, approximately 2 to 2.5 mm, and therefore, is flat. The first duct wall 32 and the second duct wall 34 have appropriate flexibility. However, since the support portion 36 located between the first duct wall portion 32 and the second duct wall portion 34 functions as a so-called “reinforcement rib”, the first duct wall portion 32 and the second duct wall portion 34 Is restricted. Therefore, when the external air is introduced through the air inlet 38 and the pressure difference between the inside and the outside of the duct (internal pressure of the duct <atmospheric pressure) is about 1 The duct wall portion 32 and the second duct wall portion 34 are prevented from being deformed so as to be close to each other, and the air inlet 38 is preferably prevented from being deformed to a closed state.
[0017]
In the vehicle duct 50 of the embodiment, as illustrated in FIG. 4, the deformation of the first duct wall portion 32 and the second duct wall portion 34 during air introduction is prevented by the support portion 36. When the hood 14 deformed by a collision with a pedestrian presses the first duct wall 32 with an impact force, the first duct wall 32 is deformed to sink. As a result, it is possible to improve the concave deformation of the bonnet 14 and the shock absorbing performance due to this. That is, when an excessive pressing force with an impact force acts on the first duct wall portion 32, the support portion 36 supporting the first duct wall portion 32 from the back side is crushed. With such a deformation, the first duct wall portion 32 is allowed to be recessed.
[0018]
Specifically, the support wall portion 54 of the support portion 36 is located on the side of the first duct wall portion 32 as shown in an enlarged view in FIG. A first support portion 56 extending at a first inclination angle α, and a first support portion 56 connected to the first support portion 56 and located on the side of the second duct wall portion 34, and a vertical direction with respect to the first duct wall portion 32. And a second support portion 58 extending at a second inclination angle β larger than the first inclination angle α with respect to the direction. That is, the support wall portion 54 has a so-called divergent shape from a distal end portion where the contact portion 52 is formed to a base end portion located on the side of the second duct wall portion 34, and the first support portion 54 has the first support portion 54. The degree of divergence of the second support portion 58 is greater than the degree of divergence of the portion 56. Note that the first support portion 56 and the second support portion 58 are bent substantially at an intermediate portion of the support portion 36, and the widths of the two portions 56 and 58 are substantially equal.
[0019]
The first inclination angle α of the first support portion 56 and the second inclination angle β of the second support portion 58 are set in the following ranges. That is, assuming that the support wall portion 54 is formed in an appropriate bent shape as described above, the bent state at the first tilt angle α = 10 ° and the second tilt angle β = 25 °, The bent shape is included between the first inclination angle α = 20 ° and the substantially straight state with the second inclination angle β = 25 °. Based on this, the embodiment exemplifies a bent shape in which the first inclination angle α = 10 ° and the second inclination angle β = 30 ° are set as the shapes included in the above-described range. However, the angle setting of the first tilt angle α in the first support portion 56, the angle setting of the second tilt angle β in the second support portion 58, and the bent shape of the support wall portion 54 by these settings are described in the present application. This was obtained by an experiment conducted by the applicant, and the contents and results of the experiment will be described later.
[0020]
The first support portion 56 and the second support portion 58 of the support wall portion 54 are simultaneously formed by the convex wall portion 66 provided on the second molding die 64 of the blow molding die 60 when the duct 50 is blow molded. Is done. That is, as shown in FIGS. 6 and 7, the convex wall portion 66 includes a base portion 68 that forms the second support portion 58 and a tip portion 70 that forms the first support portion 56. By closely adhering to the outer surface of the convex wall portion 66, the support portion 36 including the first support portion 56 having the first inclination angle α, the second support portion 58 having the second inclination angle β, and the contact portion 52 is formed. . In addition, since the second inclination angle β of the second support portion 58 is set to be larger than the first inclination angle α of the first support portion 56, when the molded vehicle duct 50 is removed from the mold, the second support portion 58 projects from the support portion 36. The wall 66 is easily and suitably detached.
[0021]
Next, the contents of an experiment performed by the applicant of the present application will be described. In the vehicle duct 50 of this embodiment, when a pressing force accompanied by an impact force is applied to the first duct wall portion 32, the first duct wall portion 32 is allowed to be concavely deformed. In addition, a support wall portion 54 of the support portion 36 is formed of a first support portion 56 and a second support portion 58 which are connected to each other in a bendable manner. Is appropriately bent and deformed to be crushed. In this experiment, in order to obtain the optimum angle of the first inclination angle α in the first support portion 56 and the optimum angle of the second inclination angle β in the second support portion 58, FIGS. The reaction force generated when a required pressing force accompanied by an impact force was applied to the first duct wall portion 32 in three types and three shapes (a total of nine types) shown in FIG.
[0022]
That is, the vehicle duct 50 of the type shown in FIG. 8 has the following features: (1) the second support portion 56 with the first inclination angle α of the first support portion 56 in the support wall portion 54 of the support portion 36 set to 10 °. The second tilt angle of the second support portion 58 = 10 ° (the angle difference is 0 °, the support wall portion is straight) (FIG. 8A), (2) the second tilt angle of the second support portion 58 = 20 ° (the angle difference 10 °) (FIG. 8 (b)), (3) The second support portion 58 has three shapes with the second inclination angle = 30 ° (angle difference 20 °) (FIG. 8 (c)). Further, in the vehicle duct 50 of the type shown in FIG. 9, the first support portion 56 of the support wall portion 54 of the support portion 36 is set at the first inclination angle α = 20 °, and (1) the second support portion The second tilt angle of the second support portion 58 = 20 ° (the angle difference is 0 °, the support wall portion 54 is straight) (FIG. 9A), (2) the second tilt angle of the second support portion 58 = 30 ° (the angle difference (10 °) (FIG. 9 (b)), (3) The second shape of the second support portion 58 has three shapes with the second inclination angle = 40 ° (angle difference 20 °) (FIG. 9 (c)). Furthermore, in the vehicle duct 50 of the type shown in FIG. 10, the first support portion 56 of the support wall portion 54 of the support portion 36 is set at the first inclination angle α = 30 °, and (1) the second support portion 58, the second inclination angle of the second support portion 58 = 30 ° (the angle difference is 0 °, the support wall portion is in a direct shape) (FIG. 10A), (2) the second inclination angle of the second support portion 58 = 40 ° (the angle difference 10 °) (FIG. 10 (b)), (3) The second support portion 58 has three shapes with the second inclination angle = 50 ° (angle difference 20 °) (FIG. 10 (c)).
[0023]
FIG. 11 is a graph created based on the measurement data of the respective reaction forces obtained from the above experiments in each of the three types and three shapes of vehicle ducts 50 shown in FIGS. Is a table summarizing measurement data of the reaction force in each of these three types and three shapes of vehicle ducts 50. In addition, the increase / decrease rate in Table 1 indicates, for each type, a reaction force when the first inclination angle α = the second inclination angle β (the first support portion 56 and the second support portion 58 are in a linear state). As a reference, the reaction force when the first inclination angle α <the second inclination angle β (the first support portion 56 and the second support portion 58 are bent) is compared.
[0024]
[Table 1]
Figure 2004183514
[0025]
As is clear from FIG. 11 and Table 1, in the vehicle duct 50 of the type in which the first inclination angle α of the first support portion 56 is 10 °, the second inclination angle β of the second support portion 58 is 10 ° ( Based on the same shape as the conventional vehicle duct 30 illustrated in FIG. 16), the reaction force is 17.1 when the second inclination angle β of the second support portion 58 is 20 ° (the angle difference between the two is 10 °). On the other hand, it has been found that the reaction force decreases by 28.8% when the second inclination angle β of the second support portion 58 is 30 ° (the angle difference between the two is 20 °), whereas the reaction force decreases by 98.8%.
[0026]
On the other hand, in the vehicle duct 50 of the type in which the first inclination angle α of the first support portion 56 is 20 °, the second inclination angle β of the second support portion 58 is 20 ° (the difference between the two angles is 0 °). When the second inclination angle β of the second support portion 58 is 30 ° (the angle difference between the two is 10 °), the reaction force increases by 64.2%, and the second inclination angle of the second support portion 58 Even when the angle β was 40 ° (the difference between the two angles was 20 °), the reaction force increased by 31.4%. Further, in the vehicle duct 50 of the type in which the first inclination angle α of the first support portion 56 is 30 °, the second inclination angle β of the second support portion 58 is 30 ° (the angle difference between the two is 0 °). In the case where the second inclination angle β of the second support portion 58 is 40 ° (the angle difference between the two is 10 °), the reaction force increases by 86.2%, and the second inclination angle β of the second support portion 58 = 50 ° (the difference between the two angles was 20 °), the reaction force increased by 30.0%.
[0027]
Here, looking at a total of nine types of three types and three shapes, the reaction force became the lowest because the first inclination angle α of the first support part 56 was 30 ° and the second support part 58 This is the case where the second inclination angle β is 30 ° (the angle difference between the two is 0 °). Next, the reaction force was the second lowest because the first inclination angle α of the first support portion 56 was 30 ° and the second inclination angle β of the second support portion 58 was 50 ° (the difference between the two angles was 20 °). Is the case. Then, the vehicle duct 50 exemplified in the embodiment, that is, the first inclination angle α of the first support portion 56 = 10 ° and the second inclination angle β of the second support portion 58 = 30 ° (the difference between the two angles is 20 °) In the case of, the result was the third lowest reaction force following these. That is, it has been proved that if the support wall portion 54 of the support portion 36 is set to be in a straight line state and the inclination angle is set to be large, the vehicle duct is likely to be crushed and deformed.
[0028]
However, when the angle of inclination of the support wall portion 54 is set to be large, the cross-sectional area of the air circulation space of the vehicle duct 50 is reduced, so that the required air flow amount cannot be secured and the duct as a duct is not provided. A problem arises that the original function of the is hindered. For example, as shown in FIG. 12A, the conventional vehicle duct 30 in which the first inclination angle α of the first support portion 56 is 10 ° and the second inclination angle β of the second support portion 58 is 10 ° is a reference. In the vehicle duct 50 in which the first inclination angle α of the first support portion 56 is 10 ° and the second inclination angle β of the second support portion 58 is 30 °, the cross-sectional area of the air circulation space is reduced. Is only the shaded portion S shown in the figure, and according to the result calculated by the present applicant, the reduction rate of the cross-sectional area was only about 1.5%.
[0029]
However, as shown in FIG. 12B, in the vehicle duct 50 in which the first inclination angle α of the first support portion 56 is 30 ° and the second inclination angle β of the second support portion 58 is 30 °, the air flow is The reduction in the cross-sectional area of the space becomes the shaded portion S shown in FIG. Although not shown, in the vehicle duct 50 in which the first inclination angle α of the first support portion 56 is 30 ° and the second inclination angle β of the second support portion 58 is 50 °, the cross-sectional area of the air circulation space is reduced. It is clear that the rate is above 10%. That is, in the case of the latter vehicle duct 50, although the reaction force can be suitably reduced, there is a problem that the cross-sectional area of the air circulation space is greatly reduced. It is necessary to take measures such as enlarging the space, but it is practically difficult to respond to the increase in the outer size because of the narrow space where the arrangement portion is limited as described above.
[0030]
On the other hand, the former vehicle duct 50 (the first inclination angle α of the first support portion 56 = 10 ° and the second inclination angle β of the second support portion 58 = 30 °) of the former embodiment is the air circulation space. The reaction force can be greatly reduced while minimizing the decrease in the cross-sectional area of the. Therefore, the vehicle duct 50 of the present embodiment, on the premise of the above-described conditions, includes the support wall portion 54 of the support portion 36 and the first support portion 56 extending at the first inclination angle α = about 10 °. , And a second support portion 58 extending at a second inclination angle β of about 30 °.
[0031]
However, according to the experimental results described above, as apparent from FIG. 11, the reaction force is lower than in the conventional case when the first inclination angle α of the first support portion 56 is set to 10 °. The second inclination angle β of the support portion 58 is equal to or greater than 25 °, and the second inclination angle β of the second support portion 58 is equal to or less than 25 ° when the first inclination angle α of the first support portion 56 is set to 20 °. It is. From this, it is assumed that the shape of the support wall portion 54 is appropriately bent as described above in consideration of the reduction in the cross-sectional area of the air flow space, and the first inclination angle α = 10. ° and the second inclined angle β = 25 °, and the bent shape included between the first inclined angle α = 20 ° and the second inclined angle β = 25 °. Good results are obtained.
[0032]
Operation of the embodiment
The vehicle duct 50 of the present embodiment configured as described above is fixed to the front center of the vehicle body on the front side of the engine room 12 as described above. At this time, the first duct wall portion 32 is located closer to the back side of the hood 14, and the second duct wall portion 34 is located closer to the radiator support 18.
[0033]
When the bonnet 14 is opened, the vehicle duct 50 is exposed to the front of the engine room 12, so that fingers or a body may come in contact with the engine 20 during maintenance work or the like. . However, in the vehicle duct 50 of the embodiment, when the upper surface of the first duct wall portion 32 is lightly contacted, for example, when the first duct wall portion 32 is pressed from above without an impact force, the above-described support is not sufficient. Since the support wall portion 54 of the portion 36 does not deform, the first duct wall portion 32 does not deform in a concave manner.
[0034]
In the vehicle duct 50 in such an implementation state, the bonnet 14 is deformed downward due to a collision with a pedestrian, and accordingly, a pressing force with an impact force is applied to the first duct wall 32 from above. When applied, the pressing force is transmitted to the support portion 36 that supports the first duct wall portion 32 from the back side. 4 and 5, the first support portion 56 and the second support portion 58 of the support wall portion 54 have a boundary portion between them. While the first support portion 56 is bent in a curved shape, the first support portion 56 is deformed into a state of being entirely or partially crushed, and the first duct wall portion 32 is deformed. Will be allowed to sink.
[0035]
Therefore, the duct 50 for a vehicle of the present embodiment is based on the premise that the deformation of the first duct wall portion 32 and the second duct wall portion 34 due to the pressure difference generated at the time of introducing air is prevented by the support portion 36. When the hood 14 deformed by the collision with the pedestrian presses the first duct wall 32 with an impact force from above, at least a part of the support wall 54 is bent and pressed. By being crushed, the first duct wall 32 is allowed to sink. Therefore, the bonnet 14 is allowed to undergo further depressed deformation due to a collision with a pedestrian, thereby avoiding the inconvenience of lowering the shock absorbing performance of the bonnet 14 and reducing the degree of injury to the pedestrian. It can contribute to reduction.
[0036]
In addition, the vehicle duct 50 of the present embodiment has a shape in which the support wall portion 54 of the support portion 36 is bent at an intermediate portion, so that the conventional vehicle duct 30 illustrated in FIGS. In comparison, as described above, the reaction force generated when a pressing force accompanying an impact force is applied to the first duct wall 32 is reduced by almost 30% without substantially reducing the cross-sectional area of the air circulation space. I can make it. Accordingly, the concave shape of the bonnet 14 is allowed while allowing a predetermined amount of air to be guided into the engine 20 without increasing the external size (enlarging the lateral width). It can greatly contribute to reducing the degree of injury to pedestrians.
[0037]
In the above-described embodiment, the vehicle duct provided for introducing the external air supplied to the engine 20 is exemplified. However, the vehicle duct targeted by the present application is not limited to this. One provided for introducing external air into the engine room 12, one provided for introducing external air to an air conditioner unit (not shown), and one provided for introducing external air into a passenger compartment or the like. Anything disposed between the bonnet 14 and the radiator support 18 (vehicle body component), such as a hood, is covered.
[0038]
【The invention's effect】
As described above, according to the vehicle duct according to the present invention, the hood deformed by the collision with the pedestrian is provided on the assumption that the deformation due to the pressure difference generated at the time of introducing the air is prevented by the support portion. When the first duct wall is pressed from above, at least a part of the support wall is bent and crushed, so that the first duct wall is preferably allowed to sink. Therefore, further concave deformation of the bonnet due to a collision with a pedestrian is allowed, and the inconvenience of lowering the shock absorbing performance of the bonnet is avoided, and the degree of injury to the pedestrian is reduced. It has beneficial effects such as being able to contribute.
In addition, the vehicle duct according to the present invention, when compared with the conventional vehicle duct, hardly reduces the cross-sectional area of the air circulation space, when a pressing force with an impact force is applied to the first duct wall. The generated reaction force can be reduced by nearly 30%. Therefore, under the condition that a predetermined amount of air can be introduced and guided without increasing the outer size, the concave shape of the hood can be allowed to contribute greatly to reducing the degree of injury to the pedestrian. Things.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a vehicle duct according to a preferred embodiment, partially cut away.
FIG. 2 is a sectional view taken along line II-II of FIG.
FIG. 3 is an explanatory sectional view showing a partially enlarged view of FIG. 2;
FIG. 4 is an explanatory cross-sectional view when a bonnet deformed by a collision with a pedestrian presses a first duct wall portion from above with an impact force, wherein a support wall portion of a support portion includes a first support portion and The bent state at the boundary portion of the second support portion and the deformation of the first support portion allow the sinking of the first duct wall portion and allow the bonnet to further deform.
FIG. 5 is an explanatory sectional view showing a partially enlarged view of FIG. 4;
FIG. 6 is an explanatory cross-sectional view showing a state in which a parison arrives between the first and second molding dies of the blow molding dies with the first and second molding dies separated from each other.
FIG. 7 is an explanatory cross-sectional view partially showing a state in which the first molding die and the second molding die are brought close to each other to blow-mold the vehicle duct of the embodiment; This shows that the close contact of the parison with the molding surface forms the support portion including the contact portion and the bent support wall portion.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the shapes of three types of support portions used in an experiment in a vehicle duct of a type in which a first inclination angle of a first support portion is set to 10 °.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing the shapes of three types of support portions used for an experiment in a vehicle duct of a type in which the first inclination angle of the first support portion is set to 20 °.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing three types of support portions to be used in an experiment in a vehicle duct of a type in which a first inclination angle of a first support portion is set to 30 °.
11 is a graph showing experimental results of the three types and three types of vehicle ducts shown in FIGS. 8 to 10. FIG.
FIG. 12 (a) is a cross-sectional area of a vehicle duct in which a first inclination angle of a first support portion is set to 10 ° and a second inclination angle of a second support portion is set to 30 °, and a sectional view of a conventional duct. Explanatory diagram comparing the difference with the area,
(B) is a difference between the cross-sectional area of the vehicle duct in which the first tilt angle of the first support portion is set to 30 ° and the second tilt angle of the second support portion is set to 30 °, and the cross-sectional area of the conventional duct. It is explanatory drawing which compared.
FIG. 13 is a perspective view schematically showing the inside of an engine room of the vehicle, and shows a state in which a vehicle duct is provided between the hood and the radiator support.
FIG. 14 is a sectional view taken along line XX of FIG. 13;
FIG. 15 is a partially broken perspective view of the conventional vehicle duct shown in FIG.
16 is a sectional view taken along line YY of FIG.
[Explanation of symbols]
14 Bonnet
18 Radiator support (body part)
32 1st duct wall
34 Second duct wall
36 Support
52 Contact part
54 Support wall
56 1st support part
58 Second support part
α First tilt angle
β 2nd tilt angle

Claims (3)

車両のボンネット(14)とその下方に位置する車体構成部分(18)との間に配設され、該ボンネット(14)の裏側に近接位置する第1ダクト壁部(32)と、該第1ダクト壁部(32)に所要空間を保持して対向し、前記車体構成部分(18)に近接位置する第2ダクト壁部(34)と、該第2ダクト壁部(34)の内側から突出して前記第1ダクト壁部(32)の裏面を当接支持するチャンネル状の支持部(36)とを備える車両用ダクトにおいて、
前記支持部(36)は、前記第1ダクト壁部(32)の裏面と当接する当接部(52)と、該当接部(52)の端縁に連接して対向する支持壁部(54)とからなり、
前記支持壁部(54)は、前記第1ダクト壁部(32)の側に位置し、該第1ダクト壁部(32)に対する鉛直方向に対して第1傾斜角度(α)で延在する第1支持部分(56)と、前記第1支持部分(56)に連接されて前記第2ダクト壁部(34)の側に位置し、該第1ダクト壁部(32)に対する鉛直方向に対して前記第1傾斜角度(α)より大きな第2傾斜角度(β)で延在する第2支持部分(58)とに分かたれる
ことを特徴とする車両用ダクト。
A first duct wall portion (32) disposed between the hood (14) of the vehicle and a vehicle body component (18) located below the first hood (14), and located near the back side of the hood (14); A second duct wall portion (34) facing the duct wall portion (32) while holding a required space, and proximate to the vehicle body component (18), and protruding from the inside of the second duct wall portion (34). And a channel-shaped support portion (36) for supporting the back surface of the first duct wall portion (32).
The support portion (36) includes a contact portion (52) that contacts the back surface of the first duct wall portion (32), and a support wall portion (54) that is connected to an edge of the contact portion (52) and opposes. )
The support wall (54) is located on the side of the first duct wall (32) and extends at a first inclination angle (α) with respect to a vertical direction with respect to the first duct wall (32). A first support portion (56), which is connected to the first support portion (56) and is located on the side of the second duct wall portion (34), in a direction perpendicular to the first duct wall portion (32); And a second support portion (58) extending at a second inclination angle (β) greater than the first inclination angle (α).
前記第1支持部分(56)および第2支持部分(58)は、前記支持部(36)の略中間部位で折曲している請求項1記載の車両用ダクト。The vehicle duct according to claim 1, wherein the first support portion (56) and the second support portion (58) are bent substantially at an intermediate portion of the support portion (36). 前記支持壁部(54)は適宜の折曲状に形成されて、前記第1傾斜角度(α)=10°および第2傾斜角度(β)=25°の折曲状態と、前記第1傾斜角度(α)=20°および第2傾斜角度(β)=25°の折曲状態との間に含まれるようになっている請求項1または2記載の車両用ダクト。The support wall portion (54) is formed in an appropriate bent shape, and is bent at the first tilt angle (α) = 10 ° and the second tilt angle (β) = 25 °, and the first tilt angle (α) = 25 °. 3. The vehicle duct according to claim 1, wherein the duct is included between the angle (α) = 20 ° and the bent state at the second inclination angle (β) = 25 °.
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