JP2004181632A - Concentrated damping water composition for lithographic printing plate - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平版印刷版用湿し水濃縮組成物に関し、より具体的には平版印刷版のオフセット印刷法に有用な湿し水組成物を提供する平版印刷版用湿し水濃縮組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
平版印刷は水と油が本質的に混じり合わない性質を巧みに利用した印刷方式であり、印刷版面は水を受容し油性インキを反撥する領域と、水を反撥し油性インキを受容する領域からなり、前者が非画像領域であり、後者が画像領域である。湿し水によって、非画像領域を湿潤させて画像領域と非画像領域との界面化学的な差を拡大して、非画像領域のインキ反撥性と画像領域のインキ受容性とを増大させることがなされる。従来から一般的に知られている湿し水としては、重クロム酸のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩、リン酸又はその塩、例えばアンモニウム塩、アラビアガム、カルボキシメチルセルロース(CMC)等のコロイド物質等を添加した水溶液がある。しかしながら、これらの化合物だけを含む湿し水は、版の非画像部に均一に濡れ難い欠点があり、このため印刷物が時々汚れたり、また湿し水の供給量を調節するのに相当の熟練を要するなど問題となっていた。また、近年廃水中のクロムイオンの排出規制が厳しくなり、安全衛生面から規制される傾向にある。
【0003】
この欠点を改良するため、イソプロピルアルコールを約20〜25%加えた水溶液を湿し水として用いるダールグレン方式が提案されている。この方式によると、非画像部への濡れが良くなり、湿し水の量が少なくてすみ、印刷インキと水との供給量のバランスの調整が容易であり、印刷インキ中への湿し水の乳化量が少なくなり、更にブランケットへの印刷インキの転移性が良くなる等、作業性の面及び得られた印刷物の精度の面において数々の利点がある。しかしながら、このイソプロピルアルコールは蒸発し易いために、湿し水のイソプロピルアルコール濃度を一定に保つための特殊な装置が必要であり、価格の点において高価なものとなる。また、イソプロピルアルコールは特有の不快臭があることと共に、危険物第4類アルコール類に該当するので、火気には細心の注意を払う必要があるばかりか、有機溶剤中毒予防規則(有機則)第2種有機溶剤であり、湿し水として用いられるときも通常5〜20質量%程度であるため、作業環境の浄化のための措置をとらなければならないことがある。
【0004】
そこでイソプロピルアルコールに置き換わる有機溶剤として、エチレングリコールエーテルやプロピレングリコールエーテルを使用した湿し水が提案され(例えば、特許文献1参照。)、また、3−メトキシ−3−メチルブタノールを使用した湿し水が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照。)。しかしながら、これらの先行文献には、エチレングリコールモノターシャリブチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、及び1−ブトキシ−2−プロパノールの3者を組み合わせて使用することに言及されておらず、また、濃縮液で調製する時のそれぞれの溶剤の好ましい濃度範囲についても述べられていない。
【0005】
更に、エネルギー節減の観点から、湿し水は濃縮液としてできるだけ濃厚なものを供給し、輸送と保管のコストを節約することが要求されている。しかしながら、濃縮液の濃度を上げようとすると溶解度の不良による析出や、濃縮液での保存により性能が劣化してしまう等の問題があった。従って、環境衛生面において安全で、印刷作業にあたって専門的熟練を必要とすることなく、輸送のコストが低く、少ないスペースで保管することができ、しかも印刷版の汚れを防止するだけでなく、高速印刷に適合できる等の湿し水特性に優れた高品質の印刷物を得ることができる平版印刷版用の湿し水濃縮組成物が求められている。
【0006】
【特許文献1】
特開昭51−72507号公報
【特許文献2】
特開平4−1091号公報
【特許文献3】
特開平5−221180号公報
【特許文献4】
特開平3−90389号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、イソプロピルアルコール系に代替しうる作業環境上快適且つ安全で、印刷安定性に優れた湿し水濃縮組成物を提供することにある。本発明の目的はまた、高速度で回転する部材の条件下でも良好で安定した印刷適性を発揮し、かつ濃厚でありながら保存安定性の良い平版印刷版用湿し水濃縮組成物を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは,上記課題を達成するため平版印刷版用湿し水濃縮組成物について研究を重ねた結果、エチレングリコールモノターシャリブチルエーテル、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール及び1−ブトキシ−2−プロパノールを所定の範囲の量で含有させた濃縮タイプの湿し水において、該濃縮液の安定性と、それを希釈して印刷機に使用したときの印刷性能が優れていることを見出した。
従って本発明は、エチレングリコールモノターシャリブチルエーテルを10質量%以上40質量%未満、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールを15質量%以上40質量%未満、及び1−ブトキシ−2−プロパノールを10質量%以上40質量%未満含有することを特徴とする平版印刷版用湿し水濃縮組成物である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の平版印刷版用湿し水濃縮組成物を詳しく説明する。なお、本発明の湿し水濃縮組成物は、使用する時に20倍〜100倍に濃縮液を希釈して使用する。本明細書中で以下に触れる各種成分の含有量や添加量は、特に記載しない限り、濃縮組成物の全質量に基づいたものである。
本発明の平版印刷版用湿し水濃縮組成物は、エチレングリコールモノターシャリブチルエーテルを10質量%以上40質量%未満の範囲で含む。エチレングリコールモノターシャリブチルエーテルの量が10質量%より少ないと、印刷時の汚れ防止効果が不足し、一方40質量%以上であると濃縮液の安定性が劣化する。
本発明の平版印刷版用湿し水濃縮組成物はまた、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールを15質量%以上40質量%未満の範囲で含む。3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノールの量が15質量%未満であると印刷時の汚れ防止効果が不足し、一方40質量%以上であると濃縮液での安定性が劣化する。
本発明の平版印刷版用湿し水濃縮組成物はまた、1−ブトキシ−2−プロパノールを10質量%以上40質量%未満の範囲の量で含む。1−ブトキシ−2−プロパノールは、それ自身の水への溶解度が低く、40質量%を超えて添加しようすると、濃縮液が分離を起こし、濃縮液を調液することができない。また、10質量%より少ないと、印刷時の汚れ防止効果が不足してしまうため好ましくない。
【0010】
本発明の平版印刷版用湿し水濃縮組成物は、好ましい態様として、下記一般式(I)で表される化合物及び下記一般式(II)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種を含んでもよい。
HO−(−CH2CH(CH3)−O−)m−H (I)
(式中mは1〜30の整数を表す。)
RO−(−CH2CH(CH3)−O−)n−H (II)
(式中Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表し、nは1〜30の整数を表す。)
上記一般式(I)で示される化合物において、式中mは1〜30の整数を表し、特にmが5より大きいと、印刷時の汚れ改良効果がさらに良好である。一方濃縮液中での溶解度の点でmは30を超えないことが好ましい。式中mのより好ましい範囲は6〜30の整数であり、最も好ましくは10〜20の整数である。
上記一般式(II)で示される化合物において、式中Rは炭素原子数1〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を表す。この炭素原子数は4より小さいことが濃縮液中での溶解度を維持する点で好ましい。Rの炭素原子数のより好ましい範囲は1又は2である。また、一般式(II)において、nは1〜30の整数を表し、とくにnが3より大きいとき、印刷時の汚れ改良効果がさらに良好である。一方nが30を超えないことが濃縮液中での溶解度を維持する点で好ましい。nのより好ましい範囲は4〜30の整数であり、最も好ましくは8〜20の整数である。
【0011】
本発明の湿し水濃縮組成物における上記一般式(I)の含有量は、濃縮組成物の全質量に基づいて0.5〜30質量%が適当であり、より好ましくは1〜25質量%である。また、上記一般式(II)の含有量は、濃縮組成物の全質量に基づいて1〜25質量%が適当であり、より好ましくは2〜20質量%である。また、一般式(I)の化合物と一般式(II)の化合物とを併用する場合の好ましい比率は、(I):(II)の質量比で、1:10から10:1の範囲が適当である。
【0012】
本発明の湿し水濃縮組成物には、その他に、以下のものを含ませることができる。
(a)濡れ性向上のための助剤
(b)水溶性高分子化合物
(c)pH調整剤
(d)臭気マスキング剤
(e)その他((i)防腐剤、(ii)キレート化剤、(iii)着色剤、(iv)防錆剤、(v)消泡剤など)
【0013】
(a)濡れ性向上の助剤として、界面活性剤や他の溶剤を使用することができる。界面活性剤のうち、例えばアニオン型界面活性剤としては、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロキシアルカンスルホン酸塩類、アルカンスルホン酸塩類、ジアルキルスルホ琥珀酸塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アルキルフェノキシポリオキシエチレンプロピルスルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアルキルスルフェニルエーテル塩類、N−メチル−N−オレイルタウリンナトリウム塩類、N−アルキルスルホ琥珀酸モノアミド二ナトリウム塩類、石油スルホン酸塩類、硫酸化ひまし油、硫酸化牛脂油、脂肪酸アルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸エステル塩類、スチレン−無水マレイン酸共重合物の部分けん化物類、オレフィン−無水マレイン酸共重合物の部分けん化物類、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物類等が挙げられる。これらの中でもジアルキルスルホ琥珀酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類及びアルキルナフタレンスルホン酸塩類が特に好ましく用いられる。
【0014】
非イオン型界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビタン脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリトール脂肪酸部分エステル類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル類、蔗糖脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸部分エステル類、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸部分エステル類、脂肪酸ジエタノールアミド類、N,N−ビス−2−ヒドロキシアルキルアミン類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、トリエタノールアミン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー類、トリアルキルアミンオキシド類などが挙げられる。その他、弗素系界面活性剤、シリコン系界面活性剤も使用することができる。界面活性剤を使用する場合、その含有量は発泡の点を考慮すると、10質量%以下、好ましくは0.1〜5質量%が適当である。また、これらの界面活性剤を2種以上併用することもできる。
【0015】
助剤としてはその他に、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、テトラエチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、トリエチレングリコールモノプロピルエーテル、テトラエチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングルコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングルコールモノイソプロピルエーテル、トリエチレングルコールモノイソプロピルエーテル、テトラエチレングルコールモノイソプロピルエーテル、
【0016】
エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、トリエチレングリコールモノイソブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノイソブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノターシャリブチルエーテル、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、1−位が炭素原子数1〜8のアルキル基で置換された2−ピロリドン誘導体などが挙げられる。これらの中でもグリセリン、上記2−ピロリドン誘導体は特に好ましい。該2−ピロリドン誘導体において1−位の炭素原子数1〜8のアルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよい。
これらの溶剤は単独で用いても、2種以上を併用してもよい。一般にこれらの溶剤は、湿し水濃縮組成物の全質量に基づいて1〜30質量%の範囲で使用するのが適当で、好ましくは2〜20質量%である。
【0017】
本発明の湿し水濃縮組成物に使用する(b)水溶性高分子化合物としては、例えばアラビアガム、澱粉誘導体(例えば、デキストリン、酵素分解デキストリン、ヒドロキシプロピル化酵素分解デキストリン、カルボキシメチル化澱粉、リン酸澱粉、オクテニルコハク化澱粉)、アルギン酸塩、繊維素誘導体(例えば、カルボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース)等の天然物及びその変性体、ポリエチレングリコール及びその共重合体、ポリビニルアルコール及びその誘導体、ポリアクリルアミド及びその共重合体、ポリアクリル酸及びその共重合体、ビニルメチルエーテル/無水マレイン酸共重合体、酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体、ポリスチレンスルホン酸及びその共重合体の合成物、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。これらの中でもカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロースが特に好ましい。水溶性高分子化合物の含有量は、湿し水濃縮組成物に対して0.01〜10質量%が適しており、より好ましくは、0.05〜5質量%である。
【0018】
本発明の湿し水濃縮組成物に用いられる(c)pH調整剤としては、水溶性の有機酸、無機酸及びそれらの塩類から選ばれる少なくとも1種が使用できる。これらの化合物は、湿し水のpH調整あるいはpH緩衝、平版印刷版支持体の適度なエッチング又は防腐食に効果がある。好ましい有機酸としては、例えばクエン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、酢酸、グルコン酸、ヒドロキシ酢酸、蓚酸、マロン酸、レブリン酸、スルファニル酸、p−トルエンスルホン酸、フィチン酸、有機ホスホン酸等が挙げられる。無機酸としては例えばリン酸、硝酸、硫酸、ポリリン酸が挙げられる。更にこれら有機酸及び/又は無機酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩あるいはアンモニウム塩、有機アミン塩も好適に用いられ、これらの有機酸、無機酸及びこれらの塩から1種を単独で使用しても、あるいは2種以上の混合物として使用してもよい。これらpH調整剤の本発明の湿し水濃縮組成物への添加量は、有機酸、無機酸及びこれらの塩を合わせて0.05モル/リットル〜1.0モル/リットルの範囲が好ましい。0.05モル/リットル未満であると、平版印刷版の支持体であるアルミニウムのエッチング力が不足し、印刷時の汚れがやや悪化しやすい。また逆に1.0モル/リットルを超えると、印刷機を錆びさせたり、湿し水濃縮液での溶解度が不足しやすく濃縮液の安定性に懸念が生じる。湿し水濃縮組成物のpH値は3〜7の範囲の酸性領域で用いることが好ましいが、アルカリ金属水酸化物、リン酸、アルカリ金属塩、炭酸アルカリ金属塩、ケイ酸塩などを含有したpH7〜11のアルカリ性領域で用いることもできる。
【0019】
(d)臭気マスキング剤としては、従来香料としての用途が知られているエステルを含む。例えば下記一般式(III)で示されるものがある。
R1−COOR2 (III)
一般式(III)の化合物において、式中R1は炭素原子数1〜15のアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基、あるいはフェニル基である。アルキル基又はアルケニル基の場合、その炭素原子数は好ましくは4〜8である。R1がアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基を表す場合、それらは直鎖でも分岐鎖でもよい。アルケニル基は特に二重結合を1個有するものが適当である。アラルキル基としては、ベンジル基やフェニルエチル基が挙げられる。なお、R1で示されるアルキル基、アルケニル基又はアラルキル基、あるいはフェニル基の1以上の水素原子が、水酸基又はアセチル基で置換されていてもよい。R2は炭素原子数3〜10のアルキル基、アラルキル基又はフェニル基であって、それらは直鎖でも分岐鎖でもよい。アルキル基の場合、その炭素原子数は好ましくは3〜9である。アラルキル基としては、ベンジル基やフェニルエチル基が挙げられる。
【0020】
使用できる(d)臭気マスキング剤として具体的に、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、2−エチル酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、2−メチル吉草酸、ヘキサン酸(カプロン酸)、4−メチルペンタン酸(イソヘキサン酸)、2−ヘキセン酸、4−ペンテン酸、ヘプタン酸、2−メチルヘプタン酸、オクタン酸(カプリル酸)、ノナン酸、デカン酸(カプリン酸)、2−デセン酸、ラウリン酸又はミリスチン酸のエステルが挙げられる。その他、フェニル酢酸ベンジル、アセト酢酸エチルやアセト酢酸2−ヘキシルといったアセト酢酸エステル等もある。中でも好ましいものとして、酢酸n−ペンチル、酢酸イソペンチル、酪酸n−ブチル、酪酸n−ペンチル及び酪酸イソペンチルが挙げられ、特に酪酸n−ブチル、酪酸n−ペンチル及び酪酸イソペンチルが好適である。これらの臭気マスキング剤(d)の湿し水濃縮組成物における含有量は、湿し水濃縮組成物の全重量に基づいて0.01〜10質量%が適当で、より好ましくは0.1〜5質量%である。これらを使用することにより、作業環境をより改善することができる。また。バニリン、エチルバニリン等を併用してもよい。
【0021】
本発明の湿し水濃縮組成物に使用する(e)(i)防腐剤としては、フェノール又はその誘導体、ホルマリン、イミダゾール誘導体、デヒドロ酢酸ナトリウム、4−イソチアゾリン−3−オン誘導体、ベンズトリアゾール誘導体、アミジン又はグアニジンの誘導体、四級アンモニウム塩類、ピリジン、キノリン又はグアニジンの誘導体、ダイアジン又はトリアゾールの誘導体、オキサゾール又はオキサジンの誘導体、ブロモニトロアルコール系のブロモニトロプロパノール、1,1−ジブロモ−1−ニトロ−2−エタノール、3−ブロモ−3−ニトロペンタン−2,4−ジオール等が挙げられる。好ましい添加量は細菌、カビ、酵母等に対して、安定に効力を発揮する量であって、細菌、カビ、酵母の種類によっても異なるが、湿し水濃縮組成物に対し、0.01〜10質量%の範囲が好ましく、また種々のカビ、細菌、酵母に対して効力のあるような2種以上の防腐剤を併用することが好ましい。
【0022】
本発明の湿し水濃縮組成物には、さらに、(e)(ii)キレート化剤を添加することができる。湿し水濃縮組成物は、使用時に通常、水道水、井戸水などを加えて希釈して調製されるが、この際、希釈する水道水や井戸水に含まれているカルシウムイオン等が印刷に悪影響を与え、印刷物を汚れ易くする原因となることもある。このような場合、キレート化剤を添加しておくことにより、上記欠点を解消することができる。好ましいキレート化剤としては例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ジエチレントリアミンペンタ酢酸、そのカリウム塩、ナトリウム塩;トリエチレンテトラミンヘキサ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;ニトリロトリ酢酸、そのナトリウム塩;1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、そのカリウム塩、そのナトリウム塩;アミノトリ(メチレンホスホン酸)、そのカリウム塩、そのナトリウム塩などのような有機ホスホン酸類あるいはホスホノアルカントリカルボン酸類を挙げることができる。上記のキレート剤のナトリウム塩あるいはカリウム塩の代わりに、有機アミンの塩も有効である。これらのキレート化剤は使用時の湿し水濃縮組成物中に安定に存在し、印刷性を阻害しないものが選ばれる。使用時の湿し水濃縮組成物中のキレート化合物の含有量としては、0.01〜10質量%が適当で、好ましくは0.05〜5質量%である。
【0023】
本発明の湿し水濃縮組成物に使用する(e)(iii)着色剤としては、食品用色素等が好ましく使用できる。例えば、黄色色素としてはCINo. 19140、15985、赤色色素としてはCINo. 16185、45430、16255、45380、45100、紫色色素としてはCINo. 42640、青色色素としてはCINo.42090、73015、緑色色素としてはCINo. 42095、等が挙げられる。本発明の湿し水濃縮組成物に使用する(e)(iv)防錆剤としては、例えばベンゾトリアゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、チオサリチル酸、ベンゾイミダゾール及びその誘導体等が挙げられる。本発明の湿し水濃縮組成物に使用する(e)(v)消泡剤としてはシリコン消泡剤が好ましく、その中で乳化分散型及び可溶化型等いずれも使用することができる。
【0024】
本発明の湿し水濃縮組成物の成分として残余は、水である。湿し水濃縮組成物は、通常使用時に水道水、井戸水等で20〜100倍程度に希釈し、使用時の湿し水組成物とする。
【0025】
【発明の効果】
本発明の平版印刷版用湿し水濃縮組成物は、イソプロピルアルコールを必要としないことから作業環境上、快適で安全性が高い。本発明の平版印刷版用湿し水濃縮組成物は経時保存しても性能の変化が少ない。本発明の湿し水濃縮組成物は、高速度で回転する部材の条件下でも、ローラー上及び版面上で良好な濡れ性を発揮できるので、安定に優れた印刷物を得ることができる。長期間安定使用できることから、生産性の向上にもつながる。
【0026】
【実施例】
次に本発明を実施例及び比較例により更に具体的に説明する。なお、%は特に指定のない限り質量%を示す。
表1〜2の組成に従って、例1〜27の各種湿し水濃縮組成物を調製した。本発明に従った例あるいは比較例の区別は表中の最下段に表す。
組成の残余は水であり最終的に1リットルとした。組成物における各成分の単位は表1〜2に示すとおりである。ここで調製した濃縮組成物は、使用時に希釈して湿し水組成物とする。
【0027】
表1〜2の組成で調液した濃縮液を、50℃で1週間保存することにより保存安定性を評価した。また、室温25℃で保存しておいた湿し水濃縮組成物により印刷安定幅、給水ローラ安定性、及び印刷停止後の再スタート時の汚れ性の評価も行った。印刷テストの実験は濃縮組成物を各々、水道水を用いて50倍に希釈し、pHが4.8〜5.3付近となるようにNaOH/リン酸(85%)にて調整して、実際に使用する湿し水組成物として印刷テストに供した。印刷機はローランドR−700(ローランド社製、湿し水機構:ローランドマチック)を使用して、東洋インキ(株)の名称ハイエコーのシアンインキと、使用プレートとしてLP−N(富士写真フィルム株式会社製フォトポリマーCTP(Computer to Plate)版)を標準条件で製版したものを用いて、下記の印刷テストを実施した。それらの結果を下記表1〜2に併せて示す。
【0028】
(a)濃縮組成物の保存安定性
濃縮液18リットルをポリエチレン製の容器に入れて密封し、50℃で1週間の保存後、容器の上部から1リットル採取し、これに水道水を加え50倍に希釈し、2%の濃度になるよう調製し印刷テストに使用した。印刷時の水目盛りを下げていき、印刷物の平網部分にリブマーク状に濃度ムラの発生し始める水目盛りの値を調べた。これとは別に、室温25℃で保存しておいた湿し水濃縮組成物についても同様のテストを行い、濃度ムラの発生する水目盛りの値を調べた。この試験では、室温25℃で保存しておいた濃縮組成物から希釈した液と比べて、50℃で1週間保存後の濃縮組成物から希釈した液の方が、より高い水目盛りのところで濃度ムラが起こる。よって、室温25℃で保存しておいた湿し水濃縮組成物から希釈した液において印刷時に水目盛りを下げていって濃度ムラの発生し始める水目盛り値と、50℃で1週間保存後の濃縮組成物から希釈した液において印刷時に水目盛りを下げていって濃度ムラの発生し始める水目盛り値との差を求め、この差が小さいほど濃縮組成物の保存安定性が良好である、と判定した。
○‥‥差が5目盛り以下
△‥‥差が6〜10
×‥‥差が11以上
【0029】
(b)印刷安定幅
室温25℃で保存しておいた濃縮組成物に水道水を加え50倍に希釈し、2%の濃度になるよう調製し印刷テストに使用した。印刷機の給水目盛り1〜100(給水ローラの回転数のメジャーでもある)において、印刷のできる幅を観察した。給水目盛りを小さくすると印刷物に汚れが生じやすく、また給水目盛りを大きくすると印刷物のインキ濃度が低くなってしまう。給水目盛りの許容幅としては広いほうが好ましい。
○〜◎‥50〜100
○‥‥ 60〜100
△‥‥ 70〜100
×‥‥ 80〜100
【0030】
(c)給水ローラ安定性
室温25℃で保存しておいた濃縮組成物に水道水を加え50倍に希釈し、2%の濃度になるよう調製した湿し水を用いて、1日 10,000枚印刷を3日間連続で実施した。1日目(1万枚印刷後)、2日目(2万枚印刷後)、3日目(3万枚印刷後)の給水ローラ上の汚れ(ローラ上に水膜が均一にきれいにできるかどうか)を観察した。
○‥‥ほとんど汚れなし
△‥‥やや汚れが見られる
×‥‥汚れる
【0031】
(d)1時間の印刷機停止後の再スタート時の汚れ性
5,000枚印刷後、印刷機を停止する。1時間後に再び印刷を再開し、汚れのない正常な印刷物が得られるまでの印刷枚数で評価する。
○‥‥20枚以下の印刷で汚れがなくなる。
△‥‥50枚以下の印刷で汚れがなくなる。
×‥‥50枚以上印刷しても汚れがなくならない。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
表1〜2の結果より、本発明による湿し水濃縮組成物は、それを希釈して湿し水組成物として使用することで、いずれのテスト項目についても優れており、良好な印刷物が得られ、また、湿し水濃縮組成物での安定性も優れていることが判った。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a fountain solution concentrate composition for lithographic printing plates, and more specifically to a fountain solution concentrate composition for lithographic printing plates that provides a fountain solution composition useful for offset printing of lithographic printing plates. .
[0002]
[Prior art]
Lithographic printing is a printing method that skillfully utilizes the property that water and oil do not essentially mix, and the printing plate surface consists of an area that accepts water and repels oil-based ink, and an area that repels water and accepts oil-based ink. Thus, the former is a non-image area and the latter is an image area. The non-image area is moistened with the fountain solution to increase the interfacial chemical difference between the image area and the non-image area, thereby increasing the ink repellency of the non-image area and the ink receptivity of the image area. Made. Conventionally known fountain solutions include alkali metal salts or ammonium salts of dichromic acid, phosphoric acid or salts thereof such as colloidal substances such as ammonium salts, gum arabic, and carboxymethyl cellulose (CMC). There is an aqueous solution added. However, the fountain solution containing only these compounds has the disadvantage that it is difficult to uniformly wet the non-image area of the plate, so that the printed matter sometimes gets soiled, and considerable skill is required to adjust the supply amount of the fountain solution. It has become a problem such as requiring. In recent years, regulations on the release of chromium ions in wastewater have become stricter and tend to be regulated from the aspect of health and safety.
[0003]
In order to remedy this drawback, a Dahlglen system has been proposed in which an aqueous solution containing about 20 to 25% of isopropyl alcohol is used as a fountain solution. According to this method, the wetness to the non-image area is improved, the amount of dampening water can be reduced, the balance of the supply amount of printing ink and water can be easily adjusted, and dampening water into the printing ink can be obtained. There are a number of advantages in terms of workability and accuracy of the obtained printed matter, such as a reduced emulsification amount and improved transferability of printing ink to the blanket. However, since this isopropyl alcohol is easy to evaporate, a special device for keeping the isopropyl alcohol concentration of the dampening solution constant is necessary, which is expensive in terms of price. In addition, because isopropyl alcohol has a peculiar unpleasant odor and falls under the category of dangerous substances, Class 4 alcohols, it is not only necessary to pay close attention to fire. Since it is a two-type organic solvent and is usually about 5 to 20% by mass when used as a fountain solution, it may be necessary to take measures for purification of the working environment.
[0004]
Therefore, a fountain solution using ethylene glycol ether or propylene glycol ether as an organic solvent to replace isopropyl alcohol has been proposed (see, for example, Patent Document 1), and a dampening solution using 3-methoxy-3-methylbutanol is proposed. Water has been proposed (see, for example, Patent Document 2, Patent Document 3, and Patent Document 4). However, these prior references do not mention the use of a combination of ethylene glycol monotertiary butyl ether, 3-methoxy-3-methyl-1-butanol, and 1-butoxy-2-propanol. In addition, there is no mention of the preferred concentration range of each solvent when it is prepared with a concentrate.
[0005]
Furthermore, from the viewpoint of energy saving, it is required to supply the fountain solution as concentrated as possible as a concentrated solution to save transportation and storage costs. However, when the concentration of the concentrate is increased, there are problems such as precipitation due to poor solubility and deterioration of performance due to storage in the concentrate. Therefore, it is safe in terms of environmental hygiene, does not require specialized skills in printing work, is low in transportation cost, can be stored in a small space, and not only prevents the printing plate from being stained but also at high speed. There is a need for a fountain solution concentrate composition for lithographic printing plates that can provide a high-quality printed product having excellent fountain solution characteristics such as being compatible with printing.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 51-72507 [Patent Document 2]
Japanese Patent Laid-Open No. 4-1091 [Patent Document 3]
JP-A-5-221180 [Patent Document 4]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-90389
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a fountain solution concentration composition that is comfortable and safe in a working environment that can replace isopropyl alcohol, and that has excellent printing stability. Another object of the present invention is to provide a fountain solution concentrated composition for a lithographic printing plate that exhibits good and stable printability even under the condition of a member rotating at a high speed, and has a good storage stability while being concentrated. There is.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
As a result of repeated studies on a fountain solution concentration composition for lithographic printing plates to achieve the above-mentioned problems, the present inventors have found that ethylene glycol monotertiary butyl ether, 3-methoxy-3-methyl-1-butanol and 1- Concentrated fountain solution containing butoxy-2-propanol in an amount within the specified range has excellent stability of the concentrated solution and excellent printing performance when diluted and used in a printing press. I found.
Accordingly, the present invention provides ethylene glycol monotertiary butyl ether in an amount of 10% by weight to less than 40% by weight, 3-methoxy-3-methyl-1-butanol in an amount of 15% by weight to less than 40% by weight, and 1-butoxy-2-propanol. Is a fountain solution concentrated composition for lithographic printing plates, comprising 10% by mass or more and less than 40% by mass.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the fountain solution concentrated composition for lithographic printing plates of the present invention will be described in detail. In addition, the fountain solution concentrated composition of the present invention is used after diluting the concentrated solution 20 to 100 times when used. In the present specification, the contents and addition amounts of various components mentioned below are based on the total mass of the concentrated composition unless otherwise specified.
The fountain solution concentrated composition for a lithographic printing plate of the present invention contains ethylene glycol monotertiary butyl ether in a range of 10% by mass to less than 40% by mass. If the amount of ethylene glycol monotertiary butyl ether is less than 10% by mass, the effect of preventing smudges during printing is insufficient, while if it is 40% by mass or more, the stability of the concentrated liquid deteriorates.
The fountain solution concentrated composition for a lithographic printing plate of the present invention also contains 3-methoxy-3-methyl-1-butanol in a range of 15% by mass or more and less than 40% by mass. If the amount of 3-methoxy-3-methyl-1-butanol is less than 15% by mass, the effect of preventing smearing during printing will be insufficient, while if it is 40% by mass or more, the stability in the concentrated solution will deteriorate.
The fountain solution concentrated composition for a lithographic printing plate of the present invention also contains 1-butoxy-2-propanol in an amount ranging from 10% by weight to less than 40% by weight. 1-Butoxy-2-propanol has low solubility in water itself, and when it is added in an amount exceeding 40% by mass, the concentrated solution causes separation, and the concentrated solution cannot be prepared. On the other hand, if it is less than 10% by mass, the effect of preventing smearing during printing will be insufficient, which is not preferable.
[0010]
The fountain solution concentration composition for lithographic printing plates according to the present invention includes, as a preferred embodiment, at least one selected from a compound represented by the following general formula (I) and a compound represented by the following general formula (II). But you can.
HO - (- CH 2 CH ( CH 3) -O-) m-H (I)
(In the formula, m represents an integer of 1 to 30.)
RO - (- CH 2 CH ( CH 3) -O-) n-H (II)
(In the formula, R represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and n represents an integer of 1 to 30.)
In the compound represented by the above general formula (I), m represents an integer of 1 to 30, and when m is larger than 5, the effect of improving stains at the time of printing is further improved. On the other hand, it is preferable that m does not exceed 30 in terms of solubility in the concentrate. In the formula, a more preferable range of m is an integer of 6 to 30, and most preferably an integer of 10 to 20.
In the compound represented by the general formula (II), R represents a linear or branched alkyl group having 1 to 4 carbon atoms. The number of carbon atoms is preferably less than 4 from the viewpoint of maintaining the solubility in the concentrate. A more preferable range of the number of carbon atoms of R is 1 or 2. In the general formula (II), n represents an integer of 1 to 30, and particularly when n is larger than 3, the effect of improving stains at the time of printing is further improved. On the other hand, it is preferable that n does not exceed 30 in terms of maintaining the solubility in the concentrate. A more preferable range of n is an integer of 4 to 30, and most preferably an integer of 8 to 20.
[0011]
0.5-30 mass% is suitable for content of the said general formula (I) in the fountain solution concentrated composition of this invention based on the total mass of a concentrated composition, More preferably, 1-25 mass% It is. Moreover, 1-25 mass% is suitable for content of the said general formula (II) based on the total mass of a concentrated composition, More preferably, it is 2-20 mass%. The preferred ratio when the compound of general formula (I) and the compound of general formula (II) are used in combination is a mass ratio of (I) :( II), and a range of 1:10 to 10: 1 is appropriate. It is.
[0012]
In addition, the following can be contained in the fountain solution concentrated composition of the present invention.
(A) Auxiliary agent for improving wettability (b) Water-soluble polymer compound (c) pH adjuster (d) Odor masking agent (e) Others ((i) Preservative, (ii) Chelating agent, ( iii) colorants, (iv) rust inhibitors, (v) defoamers, etc.)
[0013]
(A) A surfactant or other solvent can be used as an auxiliary agent for improving wettability. Among the surfactants, for example, anionic surfactants include fatty acid salts, abietic acid salts, hydroxyalkane sulfonic acid salts, alkane sulfonic acid salts, dialkyl sulfosuccinic acid salts, linear alkyl benzene sulfonic acid salts, branched alkyl benzene sulfonic acid. Acid salts, alkylnaphthalene sulfonates, alkylphenoxy polyoxyethylenepropyl sulfonates, polyoxyethylene alkylsulfenyl ether salts, N-methyl-N-oleyl taurine sodium salts, N-alkylsulfosuccinic acid monoamide disodium salts, Petroleum sulfonates, sulfated castor oil, sulfated beef tallow oil, sulfate esters of fatty acid alkyl esters, alkyl sulfate esters, polyoxyethylene alkyl ether sulfate esters, fatty acids Noglyceride sulfates, polyoxyethylene alkylphenyl ether sulfates, polyoxyethylene styryl phenyl ether sulfates, alkyl phosphates, polyoxyethylene alkyl ether phosphates, polyoxyethylene alkylphenyl ether phosphates, styrene -Partially saponified products of maleic anhydride copolymer, partial saponified products of olefin-maleic anhydride copolymer, naphthalene sulfonate formalin condensate and the like. Of these, dialkylsulfosuccinates, alkyl sulfate esters and alkylnaphthalenesulfonates are particularly preferably used.
[0014]
Nonionic surfactants include polyoxyethylene alkyl ethers, polyoxyethylene alkyl phenyl ethers, polyoxyethylene polystyryl phenyl ethers, polyoxyethylene polyoxypropylene alkyl ethers, glycerin fatty acid partial esters, sorbitan Fatty acid partial esters, pentaerythritol fatty acid partial esters, propylene glycol mono fatty acid esters, sucrose fatty acid partial esters, polyoxyethylene sorbitan fatty acid partial esters, polyoxyethylene sorbitol fatty acid partial esters, polyethylene glycol fatty acid esters, poly Glycerin fatty acid partial esters, polyoxyethylenated castor oil, polyoxyethylene glycerin fatty acid partial esters, fatty acid die Examples include amides, N, N-bis-2-hydroxyalkylamines, polyoxyethylene alkylamines, triethanolamine fatty acid esters, polyoxyethylene-polyoxypropylene block polymers, and trialkylamine oxides. . In addition, fluorine-based surfactants and silicon-based surfactants can also be used. When a surfactant is used, the content thereof is 10% by mass or less, preferably 0.1 to 5% by mass in consideration of foaming. Two or more of these surfactants can be used in combination.
[0015]
Other auxiliaries include ethylene glycol monomethyl ether, diethylene glycol monomethyl ether, triethylene glycol monomethyl ether, tetraethylene glycol monomethyl ether, ethylene glycol monoethyl ether, diethylene glycol monoethyl ether, triethylene glycol monoethyl ether, tetraethylene glycol mono Ethyl ether, ethylene glycol monopropyl ether, diethylene glycol monopropyl ether, triethylene glycol monopropyl ether, tetraethylene glycol monopropyl ether, ethylene glycol monoisopropyl ether, diethylene glycol monoisopropyl ether, triethylene glycol monoisopropyl ether, Tetra Chi Ren glycol monoisopropyl ether,
[0016]
Ethylene glycol monobutyl ether, diethylene glycol monobutyl ether, triethylene glycol monobutyl ether, tetraethylene glycol monobutyl ether, ethylene glycol monoisobutyl ether, diethylene glycol monoisobutyl ether, triethylene glycol monoisobutyl ether, tetraethylene glycol monoisobutyl ether, tetraethylene glycol mono Tertiary butyl ether,
Ethylene glycol, diethylene glycol, triethylene glycol, butylene glycol, hexylene glycol, 2-ethyl-1,3-hexanediol, glycerin, diglycerin, polyglycerin, trimethylolpropane, 1-position having 1 to 8 carbon atoms And 2-pyrrolidone derivatives substituted with an alkyl group. Among these, glycerin and the above-mentioned 2-pyrrolidone derivative are particularly preferable. In the 2-pyrrolidone derivative, the alkyl group having 1 to 8 carbon atoms at the 1-position may be linear or branched.
These solvents may be used alone or in combination of two or more. In general, these solvents are suitably used in the range of 1 to 30% by mass, preferably 2 to 20% by mass, based on the total mass of the fountain solution concentrated composition.
[0017]
Examples of the water-soluble polymer compound (b) used in the fountain solution concentrated composition of the present invention include gum arabic and starch derivatives (for example, dextrin, enzymatically degraded dextrin, hydroxypropylated enzymatically degraded dextrin, carboxymethylated starch, Phosphoric acid starch, octenyl succinylated starch), alginate, fibrin derivatives (for example, carboxymethylcellulose, carboxyethylcellulose, methylcellulose, hydroxyethylcellulose) and other natural products and their modified products, polyethylene glycol and its copolymers, polyvinyl alcohol and its Derivatives, polyacrylamide and copolymers thereof, polyacrylic acid and copolymers thereof, vinyl methyl ether / maleic anhydride copolymer, vinyl acetate / maleic anhydride copolymer, polystyrene sulfonic acid and Synthesis of the copolymer, and polyvinyl pyrrolidone. Among these, carboxymethyl cellulose and hydroxyethyl cellulose are particularly preferable. The content of the water-soluble polymer compound is suitably from 0.01 to 10% by mass, more preferably from 0.05 to 5% by mass, based on the fountain solution concentrated composition.
[0018]
As the (c) pH adjuster used in the fountain solution concentrated composition of the present invention, at least one selected from water-soluble organic acids, inorganic acids and salts thereof can be used. These compounds are effective in adjusting the pH of the fountain solution or buffering the pH, and appropriate etching or anticorrosion of the lithographic printing plate support. Preferred organic acids include, for example, citric acid, ascorbic acid, malic acid, tartaric acid, lactic acid, acetic acid, gluconic acid, hydroxyacetic acid, succinic acid, malonic acid, levulinic acid, sulfanilic acid, p-toluenesulfonic acid, phytic acid, and organic phosphones. An acid etc. are mentioned. Examples of the inorganic acid include phosphoric acid, nitric acid, sulfuric acid, and polyphosphoric acid. Further, alkali metal salts, alkaline earth metal salts or ammonium salts of these organic acids and / or inorganic acids, and organic amine salts are also preferably used, and one of these organic acids, inorganic acids and salts thereof is used alone. Or you may use it as a mixture of 2 or more types. The addition amount of these pH adjusters to the fountain solution concentrated composition of the present invention is preferably in the range of 0.05 mol / liter to 1.0 mol / liter in combination of the organic acid, inorganic acid and salts thereof. If it is less than 0.05 mol / liter, the etching force of aluminum, which is a support for a lithographic printing plate, is insufficient, and stains during printing tend to be somewhat worse. On the other hand, if it exceeds 1.0 mol / liter, the printing press is rusted, the solubility in the fountain solution concentrate tends to be insufficient, and there is concern about the stability of the concentrate. The pH value of the fountain solution concentrated composition is preferably used in an acidic region in the range of 3 to 7, but contains alkali metal hydroxide, phosphoric acid, alkali metal salt, alkali metal carbonate, silicate, etc. It can also be used in the alkaline region of pH 7-11.
[0019]
(D) As an odor masking agent, the ester conventionally used as a fragrance | flavor is included. For example, there is one represented by the following general formula (III).
R 1 -COOR 2 (III)
In the compound of the general formula (III), R 1 is an alkyl group having 1 to 15 carbon atoms, an alkenyl group, an aralkyl group, or a phenyl group. In the case of an alkyl group or an alkenyl group, the number of carbon atoms is preferably 4-8. When R 1 represents an alkyl group, an alkenyl group or an aralkyl group, they may be linear or branched. An alkenyl group having one double bond is particularly suitable. Examples of the aralkyl group include a benzyl group and a phenylethyl group. One or more hydrogen atoms of the alkyl group, alkenyl group, aralkyl group, or phenyl group represented by R 1 may be substituted with a hydroxyl group or an acetyl group. R 2 is an alkyl group having 3 to 10 carbon atoms, an aralkyl group, or a phenyl group, which may be linear or branched. In the case of an alkyl group, the number of carbon atoms is preferably 3-9. Examples of the aralkyl group include a benzyl group and a phenylethyl group.
[0020]
Specific examples of (d) odor masking agents that can be used include formic acid, acetic acid, propionic acid, butyric acid, isobutyric acid, 2-ethylbutyric acid, valeric acid, isovaleric acid, 2-methylvaleric acid, hexanoic acid (caproic acid), 4-methylpentanoic acid (isohexanoic acid), 2-hexenoic acid, 4-pentenoic acid, heptanoic acid, 2-methylheptanoic acid, octanoic acid (caprylic acid), nonanoic acid, decanoic acid (capric acid), 2-decenoic acid , Esters of lauric acid or myristic acid. In addition, there are acetoacetates such as benzyl phenylacetate, ethyl acetoacetate and 2-hexyl acetoacetate. Among them, n-pentyl acetate, isopentyl acetate, n-butyl butyrate, n-pentyl butyrate and isopentyl butyrate are preferable, and n-butyl butyrate, n-pentyl butyrate and isopentyl butyrate are particularly preferable. The content of these odor masking agents (d) in the fountain solution concentrated composition is suitably 0.01 to 10% by weight, more preferably 0.1 to 10% by weight based on the total weight of the fountain solution concentrated composition. 5% by mass. By using these, the work environment can be further improved. Also. Vanillin, ethyl vanillin or the like may be used in combination.
[0021]
(E) (i) Preservative used in the fountain solution concentrated composition of the present invention includes phenol or a derivative thereof, formalin, imidazole derivative, sodium dehydroacetate, 4-isothiazolin-3-one derivative, benztriazole derivative, Amidine or guanidine derivatives, quaternary ammonium salts, pyridine, quinoline or guanidine derivatives, diazine or triazole derivatives, oxazole or oxazine derivatives, bromonitroalcohol-based bromonitropropanol, 1,1-dibromo-1-nitro- Examples include 2-ethanol and 3-bromo-3-nitropentane-2,4-diol. A preferable addition amount is an amount that exerts a stable effect on bacteria, fungi, yeast, etc., and varies depending on the type of bacteria, fungi, yeast, but 0.01 to The range of 10% by mass is preferable, and it is preferable to use two or more preservatives that are effective against various molds, bacteria and yeasts.
[0022]
(E) (ii) a chelating agent can be further added to the fountain solution concentrated composition of the present invention. The fountain solution concentrate composition is usually prepared by diluting with tap water or well water at the time of use. At this time, calcium ions contained in the diluted tap water or well water have an adverse effect on printing. And may cause the printed matter to become dirty easily. In such a case, the above disadvantages can be eliminated by adding a chelating agent. Preferred chelating agents include, for example, ethylenediaminetetraacetic acid, its potassium salt, its sodium salt; diethylenetriaminepentaacetic acid, its potassium salt, sodium salt; triethylenetetraminehexaacetic acid, its potassium salt, its sodium salt, hydroxyethylethylenediaminetriacetic acid Nitrilotriacetic acid, sodium salt; 1-hydroxyethane-1,1-diphosphonic acid, potassium salt, sodium salt; aminotri (methylenephosphonic acid), potassium salt, sodium salt And organic phosphonic acids and phosphonoalkanetricarboxylic acids. Instead of the sodium salt or potassium salt of the chelating agent, an organic amine salt is also effective. These chelating agents are selected so that they are stably present in the fountain solution concentrated composition during use and do not impair the printability. As content of the chelate compound in the fountain solution concentration composition at the time of use, 0.01-10 mass% is suitable, Preferably it is 0.05-5 mass%.
[0023]
As the (e) (iii) colorant used in the fountain solution concentrated composition of the present invention, food colorants and the like can be preferably used. For example, CINo. 19140, 15985 and CI No. 16185, 45430, 16255, 45380, 45100, and purple pigments such as CI No. 42640, as a blue pigment, CI No. 42090 and 73015, CINo. 42095, and the like. Examples of the (e) (iv) rust inhibitor used in the fountain solution concentrated composition of the present invention include benzotriazole, 5-methylbenzotriazole, thiosalicylic acid, benzimidazole and derivatives thereof. As the antifoaming agent (e) (v) used in the fountain solution concentrated composition of the present invention, a silicon antifoaming agent is preferable, and an emulsified dispersion type and a solubilized type can be used.
[0024]
The balance is water as a component of the fountain solution concentrate composition of the present invention. The fountain solution concentrated composition is diluted about 20 to 100 times with tap water, well water, etc. during normal use to obtain a fountain solution composition during use.
[0025]
【The invention's effect】
The fountain solution concentrated composition for lithographic printing plates of the present invention does not require isopropyl alcohol, and is therefore comfortable and highly safe in the working environment. The fountain solution concentrate composition for lithographic printing plates of the present invention has little change in performance even when stored over time. Since the fountain solution concentrated composition of the present invention can exhibit good wettability on the roller and the plate surface even under the condition of the member rotating at a high speed, it is possible to obtain a printed matter having excellent stability. Because it can be used stably for a long time, it also leads to an improvement in productivity.
[0026]
【Example】
Next, the present invention will be described more specifically with reference to examples and comparative examples. % Indicates mass% unless otherwise specified.
According to the composition of Tables 1-2, the various fountain solution concentration compositions of Examples 1-27 were prepared. The distinction between examples according to the present invention or comparative examples is shown at the bottom of the table.
The balance of the composition was water and finally made up to 1 liter. The unit of each component in the composition is as shown in Tables 1-2. The concentrated composition prepared here is diluted at the time of use to obtain a fountain solution composition.
[0027]
The storage stability was evaluated by storing the concentrates prepared with the compositions of Tables 1 and 2 at 50 ° C. for 1 week. The fountain solution concentrated composition stored at room temperature of 25 ° C. was also used to evaluate the printing stability width, the stability of the water supply roller, and the stain resistance when restarting after stopping printing. In the printing test experiment, each concentrated composition was diluted 50 times with tap water and adjusted with NaOH / phosphoric acid (85%) so that the pH was around 4.8 to 5.3. The fountain solution composition actually used was subjected to a printing test. The printing machine uses Roland R-700 (manufactured by Roland Co., Ltd., fountain solution mechanism: Rolandmatic), a high-echo cyan ink named Toyo Ink Co., Ltd., and LP-N (Fuji Photo Film Co., Ltd.) The following printing test was carried out using a photopolymer CTP (Computer to Plate) plate made under standard conditions. The results are also shown in Tables 1 and 2 below.
[0028]
(A) Storage stability of concentrated composition 18 liters of a concentrated solution is placed in a polyethylene container and sealed. After storage at 50 ° C. for 1 week, 1 liter is taken from the top of the container, and tap water is added to the liter. Diluted twice, prepared to a concentration of 2%, and used for printing test. The water scale at the time of printing was lowered, and the value of the water scale at which density unevenness began to occur in the form of rib marks on the flat mesh portion of the printed matter was examined. Separately from this, the same test was performed on the fountain solution concentrated composition stored at a room temperature of 25 ° C., and the value of the water scale where the concentration unevenness occurred was examined. In this test, the liquid diluted from the concentrated composition stored at 50 ° C. for one week compared to the liquid diluted from the concentrated composition stored at room temperature at 25 ° C. has a higher concentration on the water scale. Unevenness occurs. Therefore, in the liquid diluted from the fountain solution concentrated composition stored at room temperature 25 ° C., the water scale value is lowered during printing and density unevenness starts to occur, and after storage at 50 ° C. for 1 week. In the liquid diluted from the concentrated composition, the water scale is lowered at the time of printing, and the difference from the water scale value at which density unevenness starts to occur is obtained.The smaller the difference is, the better the storage stability of the concentrated composition is. Judged.
○ …… Difference is less than 5 scales Δ …… Difference is 6-10
× …… The difference is 11 or more 【0029】
(B) Printing stability width Tap water was added to the concentrated composition stored at room temperature of 25 ° C. to dilute it 50 times to prepare a concentration of 2% and used for the printing test. In the water supply scales 1 to 100 of the printing press (which is also a measure of the number of rotations of the water supply roller), the printable width was observed. If the water supply scale is reduced, the printed matter is likely to be stained, and if the water supply scale is increased, the ink density of the printed matter is lowered. A wider water supply scale is preferable.
○ ~ ◎ 50 ~ 100
○ …… 60-100
△ 70-100
× ... 80-100
[0030]
(C) Water supply roller stability Tap water is added to the concentrated composition stored at room temperature of 25 ° C., diluted 50 times, and using dampening water prepared to a concentration of 2%, 000 sheets were printed for 3 consecutive days. Dirt on the water supply roller on the first day (after printing 10,000 sheets), the second day (after printing 20,000 sheets), and the third day (after printing 30,000 sheets) (whether the water film can be uniformly cleaned on the rollers) How).
○ …… Nearly dirty △ …… Slightly dirty ×× Dirty [0031]
(D) After printing 5,000 sheets of dirt when restarting after stopping the press for one hour, the press is stopped. Printing is resumed again after 1 hour, and the number of printed sheets until a normal print with no stain is obtained is evaluated.
○ …… ...... Dirt is eliminated by printing 20 sheets or less.
△ ... Dirt is eliminated by printing 50 sheets or less.
× ...... Dirt is not lost even after printing 50 sheets or more.
[0032]
[Table 1]
[0033]
[Table 2]
[0034]
From the results shown in Tables 1 and 2, the fountain solution composition according to the present invention is excellent in all test items by diluting it and using it as a fountain solution composition, and a good printed matter is obtained. It was also found that the stability in the fountain solution concentrated composition was also excellent.
Claims (5)
HO−(−CH2CH(CH3)−O−)m−H (I)
(式中mは1〜30の整数を表す。)
RO−(−CH2CH(CH3)−O−)n−H (II)
(式中Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表し、nは1〜30の整数を表す。)The fountain solution concentrated composition for lithographic printing plates according to claim 1, comprising at least one selected from a compound represented by the following general formula (I) and a compound represented by the following general formula (II).
HO - (- CH 2 CH ( CH 3) -O-) m-H (I)
(In the formula, m represents an integer of 1 to 30.)
RO - (- CH 2 CH ( CH 3) -O-) n-H (II)
(In the formula, R represents an alkyl group having 1 to 4 carbon atoms, and n represents an integer of 1 to 30.)
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